説明

キャラウェー抽出物及びその分画の活性を強化する生物学的利用能

本発明は、広範囲の各種薬物の生物学的利用能の改良のための、単独またはピペリンもしくはショウガ抽出物との組み合わせでの、生物学的強化物としてのキャラウェーの抽出物の使用に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生物学的利用能及び/または生物学的効能の強化物−また、生物学的強化物またはBEと称せられるものの使用と、その製造方法とに関し、自然界の供給源からのその分離を含み、その化学的特性または特有のパターンで特徴付けられた形で、最終的生成物を得る。
【0002】
本発明は、植物のキャラウェー(ヒメウイキョウ)からの活性な抽出物または分画の製造に指向され、その化学的特性、特有のパターンでの特徴付けと、薬物、自然生成物、本質的自然食品の生物学的利用能及び/または生物学的効能を強化するそのような生成物の使用方法とを含む。本発明は、ショウガ及び/またはピペリン(例えば、ブラック・ペッパー及びロング・ペッパー)の一部の極性及び非極性抽出物からなる複合生物学的強化物の製造に指向され、多くの分類の薬物、例えば、限定されるものではないが、抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス剤、抗癌剤、心臓血管、中枢神経系、抗炎症剤または抗関節炎剤、抗結核剤または抗ライ剤、抗ヒスタミン剤または呼吸障害、副腎皮質ホルモン、免疫抑制、抗潰瘍剤の生物学的利用能をかなり(50〜180%)増加する。そのようなキャラウェーの抽出物及び/または分画は、ショウガ及び/またはピペリン(例えば、ブラック・ペッパー及びコショウ)があろうが無かろうが、その生物学的利用能または生物学的効能を強化する作用において、高度に選択的であることが見出された。
【背景技術】
【0003】
〔発明の背景〕
(a)生物学的利用能に乏しく、(b)長い期間で与えられ、(c)毒性で高価である、多くの薬物の生物学的利用能を改良することには、大いなる興味と医学的必要とがある。生物学的利用能の程度は、血漿濃度と、その結果として起こる治療効果の有効性と、結果として経口的な薬物投与後に得られる服用量に関わる毒性の効果とに、直接影響するので、経口的な生物学的利用能を最大限に利用することは治療効果的に重要である。重大な副作用を導くかもしれない非常に大量の服用量が与えられるまで、服用量の大部分が血漿に到達しないか、またはその薬理学的効果を発揮しないので、生物学的利用能に乏しい薬物は、治療効果を得るために必要な容量以下にとどまっている。生物学的利用能における重大な改良は、特定の薬物の服用量または服用頻度を低くすることに帰着する。加うるに、相互主体的変化は、生物学的利用能の程度に相互に関係する。従って、低い経口的な生物学的利用能は、高度の変化と、低い血漿濃度の制御及び薬効学的効果とを導く。相互主体的変化は、特に、安全限界の狭い薬物に対する懸念がある。
【0004】
不完全な経口的な生物学的利用能は、各種の原因を有する。前記原因は、低い分解性または低い水溶性、低い腸膜透過性、胃液または腸液での薬物の分解と、プレ−浸透性の(pre-systemic)腸の代謝または肝臓の代謝とを含む。この問題のいくらかを補う通常の操作は、初めに述べたように、服用量を増加することであるが、これには言うことをきかない(toxicity)患者の不服従という懸念がある。
【0005】
多くの治療効果のある治療は、また、治療の経過のうちで、本質的な自然食品の喪失を伴う。本発明は、また、金属及びビタミンを含む各種自然食品の生物学的利用能または生物学的効能を増加することにより、栄養学的状態を改良する。本発明の生物学的強化物は、また、各種の理由のために、その血漿濃度に影響することなく、薬物の生物学的効能を強化する潜在能力を持っており、限定されるものではないが、あとで、本発明の「生物学的利用能または生物学的効能」の章で記述される。
〔関連する技術の記述〕
過去に、経口的な生物学的利用能を最大限に利用するために、(a)粒子径の低減(マイクロ化、ナノ化、その他)、(b)多形または結晶の大きさ及び形状の選択、(c)化学的変形、錯体化及び共溶媒または界面活性剤の使用としてのより低い可溶性の薬物の可溶化、(d)作用の位置で目標に設定されたドラッグデリバリー、(e)薬物の放出を持続するためのフィルムコーティングまたは重合体の基質(polymeric matrices)によるドラッグデリバリーの制御、(f)プロドラッグの研究方法及び、(g)リポソームを用いるマイクロカプセル化等の各種の研究方法が採用された。
【0006】
しかしながら、アーユルベーダの文献からの糸口に基づいて、生物学的利用能に乏しい薬物を含む薬物の生物学的利用能を増加する新しい研究方法が、ジャム(Jammu)の地域研究所(RRL)で、既成概念化された。アーユルベーダ処方の約70%の本質的部分として非常に頻繁に記録されているハーブ群の1つは「ツリカツ」であり、等しい比率の3種の刺激性物、即ち、ロング・ペッパー、ブラック・ペッパー及び乾燥ショウガからなる。コショウ(ピペリン)からの単一の大きなアルカロイド組成物は、生物学的利用能が効果を強化する原因であることが見出された。ショウガの役割は、吸収を促進するように腸の機能を規制することである。ピペリンの抗結核薬への影響は、広範に研究された。ピペリンと組み合わせることにより、リファムピシン(rifampicin)の服用量は約50%低減することができる一方、この抗結核剤の治療効果を標準服用量(450mg)並に保持することが確認された。この知見に基づいて、いくつかの他の有名な植物が、活性を強化する生物学的利用能または生物学的効能について評価された。2〜3の植物、即ち、ショウガ、バキンの部分の極性及び非極性抽出物は、多くの分類の薬物、例えば、限定されるものではないが、抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス剤、抗癌剤、心臓血管、中枢神経系、抗炎症剤または抗関節炎剤、抗結核剤または抗ライ剤、抗ヒスタミン剤または呼吸障害、副腎皮質ホルモン、免疫抑制、抗潰瘍剤の生物学的利用能をかなり(25〜300%)増加した。ピペリンがあろうが無かろうが、そのような抽出物は、作用を強化するその生物学的利用能または生物学的効用において、高度に選択的であることが見出された。
【0007】
キャラウェーは、珍重される料理用のハーブであり、インドで広範に用いられている。ハーブは、広く多様な病気に対するアーユルベーダ及び他のインド式医薬システムの処方において、頻繁に言及が見出される。単一の植物がこれらの処方が採用されるそのような非常に多様な疾患のために生物学的活性を有することは、科学的な好奇心を残している。
〔キャラウェーの化学〕
キャラウェー・リンシード(Linn seed)は、ジラ(Jira)(ベンガル)、シャアジル(Shahjiru)(グジャラート)、カラジラ(Kala jira)、シアジラ(Shiajira)(ヒンディー)、シャラジラ(Shalajira)(マラータ(Mar.))として知られている。キャラウェーは、一年生または二年生の無毛のハーブで、30〜100cmの高さ、ヨーロッパ及び西アジア原産であり、ヒマチャルプラデシュに野生で成長するのが見られ、その芳香のある種子のために、北インドの丘陵及び平野と、南インドの丘陵で栽培されている。その種子は、料理の目的と、パン、ビスケット、ケーキ、キャンディー、チーズ、カレー、ピクルス、ソーセージ、肉製品、菓子類及びキュンメルタイプのリキュールの味付けとのためのスパイスとして、広く用いられる。それらはまた、コーディアルと、大麻のある種の調味料とにおいて、味付け要素として用いられる。医薬において、それらは、駆風剤、穏やかな胃腸剤、芳香剤及び利尿剤として用いられる。種子と精油(キャラウェー油)との両方は、鼓腸の疝痛及び胃攪乱に処方される。腰痛及びリューマチによる患者の苦痛に影響を及ぼす部分を、種子の蒸気に曝すことは、疾患からの苦痛を軽減する。果実のアルコール抽出物は、服用量に依存して抗痙攣性効果を示す。その水分は、小児科の医薬のためのビヒクルとしての使用を見出す。果実のヘキサン抽出物は、蚊(mosquito Culex pipiens Fatigans Wiedm)に対する優れた殺虫剤活性を持つことが見出された(非特許文献1〜10参照)。乾燥された粉砕種子は、蒸気蒸留で、淡黄色乃至明褐色の、強い芳香臭を備える精油を与える。種子の油の成分は種子の成熟の程度に従って変化する。貯蔵することは、1年当たり、種子の油の成分の2.8パーセントまで影響を及ぼす。全インドの種子の試料は、5.8〜8.1パーセントのキャラウェー油を含んでいる。カルボン及びリモネンは、油の主成分であり、その匂い及び香味は、主にそれらに帰せられる。油中に存在する他の成分は、α−及びβ−ピネンと、ρ−シメンとである。上記成分に加えて、カンフェン、Δ−カレン、ジヒドロカルボン、β−フェンチェン、ミルセン、α−及びβ−フェランドレン、サビネン、α−及びγ−テルピネン、α−ツヨン、テルピノレン、トリシクレン、d−及びl−ジヒドロピノール、l−ネオジヒドロカルベオール、l−イソジヒドロカルベオール、カルベオール、d−ジヒドロカルベオール、アセトアルデヒド、メチルアルコール、フルフラルがまた、ヨーロッパ・キャラウェー油から単離されている(非特許文献11〜17参照)。
【0008】
キャラウェー油は、主に、いくつかの食品の味付けにキャラウェーの種子のように用いられ、駆風剤として医薬に用いられる。それは、スカンジナビア風「シュナップス」及びドイツ風「キュンメル」における主成分である。それは、うがい薬、練り歯磨きの香味、チューインガム、キャンディーと、味の悪い医薬品及び不快な殺虫剤のマスキング剤として採用される。アルコール及びひまし油との混合物において、疥癬の治療に用いられる。精油は、いくつかのバクテリア及び菌に対する穏やかな抗バクテリア性及び抗菌性を示す。脱カルボン化油(decarvonised oil)は、ジャスミンの基材(base)及びたばこの香料において、安価な石鹸を匂わせるために、市場で売られている(非特許文献18〜23参照)。
【0009】
種子はまた、ケンフェロール、クェルセチン及びイソラムネチンの3−グルコサイド及び3−ガラクトサイドと、ヒドロカルボン(融点62〜63°)とを含む。5−メトキシ及び8−メトキシプソラレン、ステロール、ウンベリフェロン、スコポレチン及びヘルニアリンの存在もまた報告されている。油の脂肪酸組成は、パルミチン酸3.6%、オレイン酸60.7%、リノール酸19.6%及び、ペトロセリン酸17.0%である(非特許文献24〜29参照)。
【0010】
組成物に基づくショウガの根の抽出物が開示されているが、生物学的強化剤としてではない(特許文献1参照)。さらに、ピペリンはある種の薬物と一緒でのみ活性であることが示されるが、同一の治療効果の範疇において他の薬物と一緒では皆無または些末な効果を示す。例えば、抗結核剤及び抗ライ剤と共に、ピペリンは、それぞれダプソン及びリファムピンをかなりなレベル(p,0.01)からかなり高いレベル(<0.001)までの強化を示す。しかしながら、それは、イソニアジド、ピラジンアミド及びエタンブトールと一緒では皆無または些末な生物学的強化効果を有する。同様に、ピペリンは、トルブタミド、クロルプロパミドのような経口的な低血糖症薬のレベルを強化しない。
【特許文献1】米国特許57441161号明細書
【非特許文献1】Marketing of Minor Spices in India, 1968, 119
【非特許文献2】Krishna & Badhwar, J. Sci. Industr. Res., 1952, 11A, suppl., 259
【非特許文献3】Sharma and Kapil, Loc. cit.
【非特許文献4】Embong et al J Pl Sci., 1977, 57, 543
【非特許文献5】I.P., 1966, 104
【非特許文献6】I PC., 55
【非特許文献7】Gharat, Pharmaceutist, 1958-59, 4(2), 21
【非特許文献8】Cappelletti et al., J. Ethnopharmacol, 1982, 6, 178
【非特許文献9】Forster et al, Planta Med, 1980, 40, 309
【非特許文献10】Deshmukh et al, Pesticides, 1982, 16(12), 7
【非特許文献11】Arctander, 124
【非特許文献12】Dijkstra and Spekmann, loc. cit
【非特許文献13】Atal & Sood, Indian J Pharm, 1967, 29, 42
【非特許文献14】I.P., 1966, 105
【非特許文献15】Padha et al Parfum u Kosmetik, 1969, 50, 296
【非特許文献16】Chem Abstr. 1980, 93, 191892
【非特許文献17】Salveson & Svendsen, Planta Med. 1976, 30, 93, Guenther, IV, 582
【非特許文献18】IPC., 54
【非特許文献19】Arctander, 125
【非特許文献20】Chopra et al, 1958, 92
【非特許文献21】Chem Abstr, 1968, 68, 48218
【非特許文献22】Narayan et al Indian Drugs, 1979-80, 17, 394
【非特許文献23】El-keltawi et al, Herba pol, 1980, 26, 245
【非特許文献24】Food technol Abstr., 1974, No.93, 470
【非特許文献25】Harborne & Williams, Phytochemistry, 1972, 11, 1741
【非特許文献26】Ceska et al., ibid, 1987, 26, 165
【非特許文献27】Chakraborti, Trans Bose Res Inst, 1956-58, 21, 61
【非特許文献28】Chem abstr., 1969, 71, 57561
【非特許文献29】Hilditch & Williams, 287
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の主目的は、少なくともキャラウェーの抽出物または分画を含む生物学的利用能強化組成物を提供することにある。
【0012】
ブラック・ペッパー及びショウガのどちらかまたは両方の組成物と共に、キャラウェーの抽出物または分画を役立たせる生物学的利用能強化組成物を提供することが、本発明の他の目的である。
【0013】
キャラウェー、ブラック・ペッパー及びショウガの抽出物の複合体である生物学的効能強化組成物を提供することが、本発明のさらに他の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、本発明は、生物学的利用能強化物としてのキャラウェーの抽出物及び/または生物学的活性分画の効果的な量と、任意に添加剤またはキャリヤーと一緒に治療効果のある薬品とを含む生物学的強化組成物を提供する。
【0015】
本発明は、また、キャラウェーの水性抽出物または生物学的活性分画の効果的な量と、薬物、栄養補助食品、ビタミン、酸化防止剤、自然の薬草製品及び必須栄養素の生物学的利用能を強化するために有益な少なくとも1つの他の生物学的強化物とを含む複合生物学的強化物を提供する。
【0016】
本発明の一態様において、少なくとも1つの他の生物学的強化物は、ピペリンと、ショウガ抽出物とから選択される。
【0017】
本発明は、また、キャラウェー抽出物、分画またはその混合物、ピペリン及び、治療効果に効果的な量の治療効果剤を含み、該治療効果剤は、抗生物質、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤または抗関節炎剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、中枢神経系の薬物、呼吸障害緩和薬、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品及び薬草公式(herbal formulations)からなる群から選択される。
【0018】
生物学的強化物は、好ましくは、キャラウェーからの水性抽出物もしくは50%アルコール抽出物またはその分画またはその混合物として用いられる。用いられる生物学的強化抽出物の効果的な服用量は、5乃至100mg/Kg体重の範囲である。用いられるキャラウェーの活性分画の服用量は、1乃至55mgで変動する。
【0019】
抗生物質は、フルオロキノロン、マクロライド、セファロスポリン、ペニシリン及びアミノグリコサイドからなる群から選択される。フルオロキノロンは、シプロフロキサシン、o−フロキサシン及びノルフロキサシンからなる群から選択される。マクロライドは、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン及びアジスロマイシンからなる群から選択される。セファロスポリンは、セファドロキシル、セフトリアキソン、セフィキシム及びセフジニルからなる群から選択される。ペニシリンはアモキシシリン及びクロキサシリンから選択され、アミノグリコサイドはアミカシン及びカナマイシンから選択される。抗真菌剤は、フルコナゾン、アンホテリシンB及びケトコナゾールからなる群から選択される。抗癌剤は、メトトレキサート及び5−フルオロウラシルから選択される。心臓血管剤は、リシノプリル、アテノロール及びプロプラノロールからなる群から選択される。抗ウイルス剤は、アシクロビル及びジドブジンから選択される。用いられる中枢神経系の薬物は、ハロペリドールであってもよい。抗炎症剤または抗関節炎剤は、ニメスライド及びロフェコシブから選択される。抗結核剤または抗ライ剤は、リファムピシン、ピラジンアミド、ダプソン、エチオナミド及びシクロセリンからなる群から選択される。
【0020】
抗ヒスタミン剤または呼吸障害剤は、サルブタモール、テオフィリン、ブロムヘキシン及びロラチジンからなる群から選択される。副腎皮質ホルモン剤は、プレドニソロン、デキサメタゾン及びベタメタゾンからなる群から選択される。免疫抑制剤は、シクロスポリンA及びタクロリムスから選択される。抗潰瘍剤は、ラニチジン、シメチジン及びオメプラゾールからなる群から選択される。薬草抽出物は、ティノスポラ、胡黄連、マルメロ、穿心蓮、ミロバラン、インドのチョウセンニンジン及びベガガ・ツボクサの抽出物からなる群から選択される。栄養補助食品剤は、ビタミン、抗酸化剤、自然の薬草製品及び必須栄養素からなる群から選択される。
【0021】
ビタミンは、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC及び葉酸からなる群から選択される。抗酸化剤は、ベータカロテン、シリマリン及びセレンからなる群から選択される。必須栄養素は、メチオニン、ロイシン、リシン、バリン、イソロイシン、亜鉛、カルシウム、グルコース、カリウム、銅及び鉄からなる群から選択される。
【0022】
組成物は、口、親、鼻、ネブライザーを含む吸入、直腸、膣及び経皮ルートにより投与可能である。抗生物質の服用量は10〜55mg/kgで変動し、抗真菌剤の服用量は50〜80mg/kgで変動し、用いられる抗癌剤の服用量は5〜30mg/kgで変動し、心臓血管薬の服用量は0.5〜10mg/kgで変動し、抗ウイルス剤の服用量は10〜50mg/kgで変動し、中枢神経系の薬物の服用量は0.1〜0.5mg/kgで変動し、抗炎症剤または抗関節炎剤の服用量は2〜10mg/kgで変動し、抗結核剤または抗ライ剤の服用量は10〜75mg/kgで変動し、抗ヒスタミン剤または呼吸障害剤の服用量は0.5〜30mg/kgで変動し、副腎皮質ホルモンの服用量は0.05〜5mg/kgで変動し、免疫抑制剤の服用量は5〜15mg/kgで変動する。抗潰瘍剤の服用量は2〜45mg/kgで変動する。ビタミンの服用量は0.1mg/kg〜40mg/kgで変動する。抗酸化剤の服用量は5から15mg/kgで変動する。必須栄養素の服用量は20〜55mg/kgで変動する。薬草抽出物の服用量は10mg/kgから1g/kgで変動する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
〔活性を強化する生物学的利用能または生物学的効能〕
本発明は、植物のキャラウェーからの抽出物及び/またはその分画の単離物、即ち、限定されるものではないが、人間または家畜(veterinary conditions)の、口または親、局所、吸入(ネブライザーを含む)、直腸、膣に投与される組成物で、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤または抗関節剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、呼吸障害緩和剤、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品のような治療効果の範疇に属する薬物のために、薬物の生物学的利用能及び/または生物学的効能強化物としてのその意図された用途によるその標準化物に関する。
【0024】
本発明は、また、植物のキャラウェー及びピペリンからの抽出物及び/またはその分画を含む公式の調合剤、即ち、人間または家畜の、口または親、局所、吸入(ネブライザーを含む)、直腸、膣に投与される組成物で、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤または抗関節剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、呼吸障害緩和剤、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品のような治療効果の範疇に属する薬物のために、薬物の生物学的利用能及び/または生物学的効能強化物としてのその意図された用途によるその標準化物に関する。
【0025】
本発明は、植物のキャラウェー及びショウガからの抽出物及び/またはその分画を含む公式の調合剤、即ち、人間または家畜の、口または親、局所、吸入(ネブライザーを含む)、直腸、膣に投与される組成物で、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤または抗関節剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、呼吸障害緩和剤、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品のような治療効果の範疇に属する薬物のために、薬物の生物学的利用能及び/または生物学的効能強化物としてのその意図された用途によるその標準化物に関する。生物学的利用能または生物学的効能強化物の本質は、植物から単離された何らかの抽出物、その分画または純粋な分子であってもよい。薬物は、上述のような治療効果の範疇から選択されてもよい。
【0026】
植物からの抽出物または分画の調剤方法は、溶媒として、水、アルコール、水とアルコールとの混合物、ハロゲン化炭化水素、ケトン、その他を含んでもよい。植物はピペリンを含んでもよい。キャラウェー及び/またはショウガからの活性抽出物または分画を含み、ピペリンを含むかまたは含まない本発明の複合生物学的強化物は、透析またはモレキュラー・シーブまたは膜、その完全な特有のパターンの図表により後を辿られる各種クロマトグラフ技術及びまたは液−液もしくは固相抽出(HPLC/HPTLC/LC−MS−MS)等の物理的技術を利用する。活性抽出物または分画を有する生物学的強化物の複合体は、単なる物理的混合を表現せず、公式の目的のための特殊な方法であり、粒子径の減少、選択的な極性溶媒の使用またはイオン性もしくは非イオン性界面活性剤の使用を含んでもよい。薬物、栄養補助食品、薬草薬物の治療効果の範疇から選択される薬物の公式または、生物学的強化物との組み合わせにおける公式は、投与のためのルート、即ち、口、親、鼻、ネブライザーを含む吸入、直腸、膣、皮膚、その他のために意図されてもよい。単独で、あるいはショウガの抽出物もしくは分画及び/またはピペリンとの組み合わせによるキャラウェーの抽出物または分画の生物学的強化効果は、限定されるものではないが、添付の実施例に示されるように選択的であり、生物学的利用能または生物学的効能及び薬物、栄養補助食品、薬草薬物または公式の全てを強化しない。
【0027】
植物の抽出物または分画は、個別でも組み合わせでも、それが使用されることを意図される服用量で、それ自体の生物学的効果または毒物学的効果は全く示さない。
【0028】
植物の一部分の、水、水−アルコール、ケトン、エーテル、ハロゲン化物の溶媒抽出物は、薬物及び栄養補助食品(必須アミノ酸、金属、抗酸化剤、ビタミン)及び薬草薬物の異なる治療効果の範疇で評価された。キャラウェー抽出物の生物学的利用能または生物学的効能強化(BE)活性は、公式において存在する薬物の絶対量が5mgから100mgまでで安定であることが見出された。活性抽出物の副分画(sub-fraction)が、また、薬物と同一の範疇で評価された。BE活性に対応する分画の服用量は、1.0から55mgまでで変動する。親抽出物は、活性分画と同様に、薬物の異なる範疇でのそれぞれの組み合わせと同様に、個別に活性であることが見出された。
【0029】
個々の抽出物またはその分画は、ショウガからの改良された生物学的強化製品との組み合わせにおいて、20〜110%以上活性であることが見出された。効果は、ショウガにより変動する。BEは、10〜150mgである。さらに、異なる組み合わせにおいて、キャラウェーからのそれらの分画と同様に両方の親抽出物は、ピペリンの存在下、25〜95%で変動する顕著な活性を示した。これらの公式におけるピペリンの量は、3〜15mgで変動する。抽出物またはその分画は、ショウガからのBE及び/またはピペリンが存在してもしなくても、それらの生物学的利用能及び/または生物学的効能強化活性において、高度に選択的であることが見出された。これは、添付の実施例に例示されるように、それらの抽出物または分画から生じる生物学的利用能及び/または生物学的効能強化の程度から明らかである。
【0030】
この選択パターンの理由は、次の理由の1つまたはそれ以上に起因すると考えられてもよい。(a)GITから薬物の吸収を促進すること。(b)肝臓または腸における薬物の生体内変化の速度を抑制または低減すること。(c)全体的な薬物の要求量が実質的に低減されるような、ある意味での免疫システムを部分的に変更すること。(d)マイコバクテリウム・チューバークロシス(mycobacterium tuberculosis)及び同様の他のもののようなマクロファージ内でそれらが持続物(persistors)となるところではどこでも、病原菌内への浸透または潜入(entry)を増加すること。
【0031】
これは、結局、別の状況では活性薬物を入手できない場所の中で十分に安全である生物の強化された殺害を確実にする。(e)薬物を拒否する、例えば、抗マラリア剤、抗癌剤及び抗微生物薬としばしば遭遇する流出メカニズム(efflux mechanisms)のような、病原菌または異常な組織の能力を抑制すること。(f)ホストと病原菌との間の信号方法を部分的に変更し、病原菌に対する薬物の増加された入手可能性を確実にすること。(g)病原菌の中でDNA、RNA、その他のタンパク質のような受容体に薬物を縛り付けることを強化し、病原菌に対する抗生物質活性を強化することを導くその効果を高め、延長すること。(h)上記もっともらしい作用形態に加えて、生物学的強化剤は、血液脳関門を越える栄養分及び薬物の輸送を促進するためにも有益であり、脳の感染症、癲癇及び他の中枢神経系の問題等の疾患の制御に非常に大きな助けとなることができる。
【0032】
両立しないことではないが、本来、本発明は薬物のキャリアが仲介する侵入(carrier mediated entry of drugs)と、受動的拡散と、組織内の活性輸送経路とを強化し、栄養補助食品のような生理的物質の、その標的サイトへの輸送に責任を負う。作用のメカニズムに適用できるので、本発明の生成物は相乗作用及び/または付加的挙動に寄与する。そこで、この技術で記述される生成物の存在下、多くの薬物及び栄養補助食品は、一つまたはそれ以上のこれらのメカニズムの結果として、より生物学的に利用でき、あるいはより生物学的効能がある。
【0033】
薬物及び栄養補助食品の生物学的利用能及び/または生物学的効能は、また、人間に重要であることに加えて、動物の健康にも適切である。従って、本発明は、また、家畜の調剤にも有益である。
【0034】
各種抽出物の分画の方法は、以下の概要の叙述により与えられる。
【0035】
【表1】

【0036】
【表2】

【0037】
【表3】

【0038】
以下の実施例は、好適態様のいくつかを例示するものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0039】
【表4】

【0040】
以下の表の全てにおいて、キャラウェーの生物学的強化物は、水もしくは50%アルコール抽出物または第1の分画である。ショウガの生物学的強化物は、新鮮なショウガの50%アルコール抽出物を意味する。生理学的強化物が単独で用いられるか組み合わせで用いられるかのどちらかで、服用量は変化しない状態を維持している。
【実施例1】
【0041】
用いられる生物学的強化物の量は、以下に与えられる。
i.キャラウェーからのもの。抽出物30mg/kg体重(ラット)。第1の分画15mg/kg体重(ラット)。
ii.ピペリン8mg/kg体重(ラット)。
iii.ショウガ35mg/kg体重(ラット)。
【0042】
用いた薬物は、リファムピシン(40mg/kg)であった。薬物は単独または生物学的強化剤との組み合わせで、以下に与えられるように、ラットに投与された。
【0043】
第1群:コントロール
第2群:リファムピシン単独
第3群:生物学的強化剤単独
第4群:キャラウェーの生物学的強化剤と共にリファムピシン
所定の期間(0〜24時間)で、コントロールまたは処理された動物からの採血した(全14回)。リファムピシンは、ジクロロメタンを用いて血液(血漿)から抽出した。試料中のリファムピシンの濃度は、HPLC(型式:シマヅ1080BP)、PDA検出器を用いて決定した。移動相は、40:60の比のリン酸緩衝液:アセトニトリルで、1.0ml/分の流速であった。
【実施例2】
【0044】
各種薬物について、上記実施例1と同一の方法が取られた。詳細を以下の表に示す。
(i)抗酸化剤
【0045】
【表5】

【0046】
【表6】

【0047】
【表7】

【0048】
【表8】

【0049】
【表9】

【0050】
(ii)抗真菌剤
【0051】
【表10】

【0052】
(iii)抗癌剤
【0053】
【表11】

【0054】
(iv)心臓血管剤
【0055】
【表12】

【0056】
(v)抗ウイルス剤
【0057】
【表13】

【0058】
(vi)中枢神経系の薬物
【0059】
【表14】

【0060】
(vii)抗炎症剤または抗関節炎剤
【0061】
【表15】

【0062】
(viii)抗結核剤または抗ライ剤
【0063】
【表16】

【0064】
(ix)抗ヒスタミン剤または呼吸障害剤
【0065】
【表17】

【0066】
(x)副腎皮質ホルモン剤
【0067】
【表18】

【0068】
(xi)免疫抑制剤
【0069】
【表19】

【0070】
(xii)抗潰瘍剤
【0071】
【表20】

【0072】
D.薬草公式
【0073】
【表21】

【0074】
E.栄養補助食品
【0075】
【表22】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
生物学的利用能の強化物としてのキャラウェーの抽出物及び/または生物学的活性分画の効果的な量と、任意に添加剤またはキャリヤーと一緒に、治療効果のある薬品とを含むことを特徴とする生物学的強化組成物。
【請求項2】
キャラウェーの水性抽出物または生物学的活性分画の効果的な量と、薬物、栄養補助食品、ビタミン、酸化防止剤、自然の薬草製品及び必須栄養素の生物学的利用能を強化するために有益な少なくとも1つの他の生物学的強化物とを含むことを特徴とする複合生物学的強化物。
【請求項3】
少なくとも1つの他の生物学的強化物は、ピペリン(piperine)と、ショウガ(Zingiber officinale)抽出物とから選択されることを特徴とする請求項2記載の複合生物学的強化物。
【請求項4】
キャラウェー抽出物、分画またはその混合物、ピペリン及び、治療効果に効果的な量の治療効果剤を含み、該治療効果剤は、抗生物質、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤または抗関節炎剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、中枢神経系の薬物、呼吸障害緩和薬、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品及び薬草公式(herbal formulations)からなる群から選択されることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項5】
用いられる生物学的強化物は、キャラウェーからの水性抽出物もしくは50%アルコール抽出物またはその分画またはその混合物であることを特徴とする請求項1または2記載の組成物。
【請求項6】
用いられる生物学的強化抽出物の効果的な服用量は、5乃至100mg/Kg体重の範囲であることを特徴とする請求項1または2記載の組成物。
【請求項7】
用いられるキャラウェーの活性分画の服用量は、1乃至55mgで変動することを特徴とする請求項1,2または4記載の組成物。
【請求項8】
抗生物質は、フルオロキノロン、マクロライド、セファロスポリン、ペニシリン及びアミノグリコサイドからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項9】
フルオロキノロンは、シプロフロキサシン、o−フロキサシン及びノルフロキサシンからなる群から選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項10】
マクロライドは、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン及びアジスロマイシンからなる群から選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項11】
セファロスポリンは、セファドロキシル、セフトリアキソン、セフィキシム及びセフジニルからなる群から選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項12】
ペニシリンは、アモキシシリン及びクロキサシリンから選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項13】
アミノグリコサイドは、アミカシン及びカナマイシンから選択されることを特徴とする請求項8記載の組成物。
【請求項14】
抗真菌剤は、フルコナゾン、アンホテリシンB及びケトコナゾールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項15】
抗癌剤は、メトトレキサート及び5−フルオロウラシルから選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項16】
心臓血管剤は、リシノプリル、アテノロール及びプロプラノロールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項17】
抗ウイルス剤は、アシクロビル及びジドブジンから選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項18】
用いられる中枢神経系の薬物は、ハロペリドールであることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項19】
抗炎症剤または抗関節炎剤は、ニメスライド及びロフェコシブから選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項20】
抗結核剤または抗ライ剤は、リファムピシン、ピラジンアミド、ダプソン、エチオナミド及びシクロセリンからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項21】
抗ヒスタミン剤または呼吸障害剤は、サルブタモール、テオフィリン、ブロムヘキシン及びロラチジンからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項22】
副腎皮質ホルモン剤は、プレドニソロン、デキサメタゾン及びベタメタゾンからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項23】
免疫抑制剤は、シクロスポリンA及びタクロリムスから選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項24】
抗潰瘍剤は、ラニチジン、シメチジン及びオメプラゾールからなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項25】
薬草抽出物は、ティノスポラ(Tinospora cordifolia)、胡黄連(Picrorrhiza kurroa)、マルメロ(Aegles marmelos)、穿心蓮(Andrographis paniculata)、ミロバラン(Terminalia chebula)、インドのチョウセンニンジン(Withania somnifera)及びベガガ・ツボクサ(Centella asiatica)の抽出物からなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項26】
栄養補助食品剤は、ビタミン、抗酸化剤、自然の薬草製品及び必須栄養素からなる群から選択されることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項27】
ビタミンは、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC及び葉酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項26記載の組成物。
【請求項28】
抗酸化剤は、ベータカロテン、シリマリン及びセレンからなる群から選択されることを特徴とする請求項26記載の組成物。
【請求項29】
必須栄養素は、メチオニン、ロイシン、リシン、バリン、イソロイシン、亜鉛、カルシウム、グルコース、カリウム、銅及び鉄からなる群から選択されることを特徴とする請求項26記載の組成物。
【請求項30】
組成物は、口、親、鼻、ネブライザーを含む吸入、直腸、膣及び経皮ルートにより投与可能であることを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項31】
抗生物質の服用量は、10〜55mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項32】
抗真菌剤の服用量は、50〜80mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項33】
用いられる抗癌剤の服用量は、5〜30mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項34】
心臓血管薬の服用量は、0.5〜10mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項35】
抗ウイルス剤の服用量は、10〜50mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項36】
中枢神経系の薬物の服用量は0.1〜0.5mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項37】
抗炎症剤または抗関節炎剤の服用量は、2〜10mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項38】
抗結核剤または抗ライ剤の服用量は、10〜75mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項39】
抗ヒスタミン剤または呼吸障害剤の服用量は、0.5〜30mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項40】
副腎皮質ホルモンの服用量は、0.05〜5mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項41】
免疫抑制剤の服用量は、5〜15mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項42】
抗潰瘍剤の服用量は、2〜45mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項43】
ビタミンの服用量は、0.1mg/kg〜40mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項44】
抗酸化剤の服用量は、5から15mg/kgまで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項45】
必須栄養素の服用量は、20〜55mg/kgで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項46】
薬草抽出物の服用量は、10mg/kgから1g/kgまで変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項47】
抗生物質の生物学的利用能の強化は、50〜110%であることを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項48】
抗真菌剤の生物学的利用能の強化は、50〜80%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項49】
抗癌剤の生物学的利用能の強化は、70〜90%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項50】
心臓血管薬の生物学的利用能の強化は、60〜100%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項51】
抗ウイルス剤の生物学的利用能の強化は、70〜95%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項52】
中枢神経系の薬物の生物学的利用能の強化は、90〜95%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項53】
抗炎症剤の生物学的利用能の強化は、70〜100%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項54】
抗結核剤または抗ライ剤の生物学的利用能の強化は、40乃至110%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項55】
抗ヒスタミン剤の生物学的利用能の強化は、70〜80%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項56】
副腎皮質ホルモン剤の生物学的利用能の強化は、60〜80%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項57】
免疫抑制剤の生物学的利用能の強化は、80〜100%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項58】
抗潰瘍剤の生物学的利用能の強化は、60〜80%の間で変動することを特徴とする請求項4記載の組成物。
【請求項59】
キャラウェー抽出物もしくは分画またはその混合物、ショウガの抽出物及び、治療効果に効果的な量の治療効果剤を含み、該治療効果剤は、抗生物質、抗菌剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤、抗結核剤、抗ライ剤、抗炎症剤、抗関節炎剤、心臓血管剤、抗ヒスタミン剤、呼吸障害緩和薬、免疫抑制剤、抗潰瘍剤、栄養補助食品、薬草公式及び同様の組成物からなる群から選択されることを特徴とする生物学的強化組成物。
【請求項60】
一つまたはそれ以上の治療効果剤と、キャラウェー単独または任意に少なくとも1つの他の生物学的強化物と一緒の、水性抽出物または生物学的活性分画の効果的量とからなることを特徴とするキット。
【請求項61】
生物学的強化剤としてのキャラウェー抽出物または分画の使用方法。
【請求項62】
キャラウェー抽出物または分画が、ピペリンもしくはショウガ抽出物またはその混合物からなる群から選択される少なくとも一つの他の生物学的強化物と一緒に用いられることを特徴とする請求項61記載の使用方法。

【公表番号】特表2006−514962(P2006−514962A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−567372(P2004−567372)
【出願日】平成15年1月30日(2003.1.30)
【国際出願番号】PCT/IB2003/000293
【国際公開番号】WO2004/067018
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(595023873)カウンシル・オブ・サイエンティフィック・アンド・インダストリアル・リサーチ (69)
【Fターム(参考)】