説明

キャリアカートン用側壁係止構造と該側壁係止構造を用いた兼用キャリアカートン

【課題】ロック形式の指かけ孔を兼ねた側壁係止構造と一枚のブランクで第1の缶と第2の缶の両方の包装が可能な兼用キャリアカートンを提供する。
【解決手段】キャリアカートンを組み立てる際に一部重なり合って固定される一対の側壁の、上の側壁1に設けられる雄ロック3と下の側壁2に設けられる雌ロック4により係止させる側壁係止構造で、雄ロックは中央雄ロック3aと端縁雄ロック3bからなり、雌ロックは中央雌ロック4aと端縁雄ロック4bからなり、中央雄ロックは略正八角形状で相対向する三辺は切り込み線aにより形成され、残る相対向する一辺の一方の辺は折り曲げ線bにより形成され、残るもう一方の辺は外方に略半円状に突出する曲がり切り込み線cを介して第2折り曲げ線dにより形成され、相対向する三辺の中央の辺同士は中央近傍で第2切り込み線eにより結ばれ切り込み線内に二つの係止用雄ロック片5が区画形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属缶やガラス壜を複数本まとめて包装するキャリアカートン用の側壁係止構造と、該側壁係止構造を用いた一枚のブランクで直径が同一で高さの異なる金属缶をまとめて包装することのできる兼用キャリアカートンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金属缶やガラス壜に代表される略筒状の物品を包装ラインで複数本ずつ上からくるみ込んで下からロック封緘等するマルチパックと称する包装形態がマスプロダクト、マスセールスの有効なパッケージとして、ビール、清涼飲料等に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開平11−301731号公報。
【0004】
しかし、この技術は重なり合った側壁の係止構造が糊貼り方式であり、かつ、指かけ孔もなく、同一高さの収納物しか包装できない。
【0005】
より具体的に説明するならば、糊貼り方式は接着剤を別に準備しなければならないし、ビール、清涼飲料等の金属缶のサイズは、主として容量350ミリリットル用のレギュラー缶と、容量500ミリリットル用のロング缶があり、両方のサイズの缶を同一のキャリアカートンに包装することはできない。
【0006】
すなわち、通常はそれぞれのサイズに合わせた専用のパッケージを用意して、高速包装を行っている。
【0007】
しかし、高さを変えて作製した容量の異なるサイズの缶にも対応できれば、販売促進のための急な販売キャンペーン等にも迅速な納期対応ができるという利点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、マルチパック用のキャリアカートンに関する以上のような要望を満たすためになされたもので、ロック形式の指かけ孔を兼ねた側壁係止構造と、一枚のブランクで第1の缶(例えば、容量350ミリリットル用のレギュラー缶)と、第1の缶と直径は同じで、第1の缶より高さの有る第2の缶(例えば、容量500ミリリットル用のロング缶)との両方の包装が可能な兼用キャリアカートンを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1の発明は、キャリアカートンを組み立てる際に一部重なり合って固定される一対の側壁の、上側の側壁に設けられる雄ロックと下側の側壁に設けられ、該雄ロックと重なる雌ロックにより係止される側壁係止構造であって、
前記雄ロックはブランク中央近傍に配置される中央雄ロックと、ブランク端縁に配置される端縁雄ロックとからなり、
前記雌ロックはブランク中央近傍に配置される中央雌ロックと、ブランク端縁に配置される端縁雌ロックとからなり、
前記中央雄ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、
残る相対向する一辺の一方の辺は折り曲げ線により形成され、残る相対向する一辺のもう一方の辺は中央に位置する外方に略半円状に突出する曲がり切り込み線を介して第2折り曲げ線により形成され、
切り込み線により形成された相対向する三辺の中央の辺同士は中央近傍で第2切り込み線により結ばれ、切り込み線内に二つの係止用雄ロック片が区画形成されてなり、
前記端縁雄ロックは、上側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端からさらに外方に広がり、上側の側壁の端縁に達する第2切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第2切り込み線に挟まれて係止用第2雄ロック片が形成されてなり、
前記中央雌ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、
残る相対向する一辺は、雌ロックの上に雄ロックを重ねた際、切り込み線により形成される相対向する三辺の中央の辺に重なる辺であって、折り曲げ線により形成され、
前記切り込み線により区画形成された内側に、先端及び末端が切り込み線に密接するH字状の第3切り込み線が形成され、該第3切り込み線の外側は切り落とされて折り曲げ線を介して二枚の係止用雌ロック片が、前記係止用雄ロック片と交差するように区画形成された構造からなり、
前記端縁雌ロックは、下側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端から内方に窄まり、下側の側壁の端縁に達する第3切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第3切り込み線に挟まれて係止用第2雌ロック片が形成されてなることを特徴とする、キャリアカートン用側壁係止構造である。
【0010】
このように請求項1記載の発明によれば、中央雄ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、残る相対向する一辺の一方の辺は折り曲げ線により形成され、残る相対向する一辺のもう一方の辺は中央に位置する外方に略半円状に突出する曲がり切り込み線を介して第2折り曲げ線により形成され、切り込み線により形成された相対向する三辺の中央の辺同士は中央近傍で第2切り込み線により結ばれ、切り込み線内に二つの係止用雄ロック片が区画形成されてなり、また、端縁雄ロックは、上側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端からさらに外方に広がり、上側の側壁の端縁に達する第2切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第2切り込み線に挟まれて係止用第2雄ロック片が形成されてなり、また、中央雌ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、残る相対向する一辺は、雌ロックの上に雄ロックを重ねた際、切り込み線により形成される相対向する三辺の中央の辺に重なる辺であって、折り曲げ線により形成され、前記切り込み線により区画形成された内側に、先端及び末端が切り込み線に密接するH字状の第3切り込み線が形成され、該第3切り込み線の外側は切り落とされて折り曲げ線を介して二枚の係止用雌ロック片が、前記係止用雄ロック片と交差するように区画形成された構造からなり、さらに、端縁雌ロックは、下側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端から内方に窄まり、下側の側壁の端縁に達する第3切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第3切り込み線に挟まれて係止用第2雌ロック片が形成されてなるので、金属缶等の収納物を載置してブランクを折り畳み、一部重なり合った一対の側壁の中央雄ロックと中央雌ロックの重なり合った部分を指で押し込むと、上側の側壁の中央部分に形成された一対の係止用雄ロック片は、折り曲げ線に沿って下方に折り曲げられ、また、係止用雄ロック片と交差するかたちで設けられ、下側の側壁の中央部分に形成された一対の係止用雌ロック片は、折り曲げ線に沿って下方に折り曲げられて、上側の係止用雄ロック片の隅角が雌ロック片の上方への反発を抑えると共に、下側の側壁に形成された係止用雌ロック片跡の下側の側壁の側縁にあたって、中央雄ロックと中央雌ロックは互い
に係止されて上側の側壁と下側の側壁は固定される。
【0011】
さらに、一部重なり合った一対の側壁の端縁に形成された端縁雄ロックと、端縁雌ロックの重なり合った部分を指等で押し込むと、重なり合った係止用第2雄ロック片と係止用第2雌ロック片は折り曲げ線に沿って折り曲げられ、上側に位置する係止用雄ロック片の隅角は、下側に位置する側壁の係止用第2雌ロック片跡の角に抑えられて上側の側壁の端縁と下側の側壁の端縁は固定され、前記雄ロックと雌ロックの係止された部分に指等をかけてキャリアカートンを持ち上げても収納物はキャリアカートンに固定され、飛び出したりすることはない。
【0012】
また、請求項2の発明は、円柱形状の側面を有する直径が同じ缶を4本田の字形にまとめて包装するキャリアカートンであって、
底壁と、この底壁の両端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第1の帯状傾斜壁と、
これら一対の第1の帯状傾斜壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の側壁と、
これら一対の側壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の帯状傾斜壁と、
これら一対の第2の帯状傾斜壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の側壁と、
これら一対の第2の側壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第3の帯状傾斜壁と、
これら一対の第3の帯状傾斜壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の頂壁と、
これら一対の頂壁の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第4の帯状傾斜壁とを具備し、
前記一対の帯状傾斜壁には缶の底部を係止するボトム孔が穿設され、
前記一対の第2の帯状傾斜壁には、該第2の帯状傾斜壁に連設する第2の側壁との境界から延びる第1の缶用のスリットが形成され、
前記一対の第3の帯状傾斜壁には、該第3の帯状傾斜壁に連設する頂壁との境界から延びる第1の缶より高さの有る第2の缶用のスリットが形成され、
前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、下に位置して収納物と接する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雌ロックが設けられ、該端縁雌ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雌ロックが設けられ、
前記第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックが、第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックと同様に設けられ、
前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、上に位置して下側の側壁と接する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雄ロックが設けられ、該端縁雄ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雄ロックが設けられ、
前記第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックが、第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックと同様に設けられ、
前記一対の第4の帯状傾斜壁の頂壁との境界の折り曲げ線上には、第1の缶用のスリットを係止するためのスロットが穿設され、
た構造からなる兼用キャリアカートンであって、前記端縁雌ロック、中央雌ロック、端縁雄ロックおよび中央雄ロックは、請求項1記載の側壁係止構造を用いて形成されていることを特徴とする兼用キャリアカートンである。
【0013】
このように請求項2記載の発明によれば、円柱形状の側面を有する直径が同じ缶を4本
田の字形にまとめて包装するキャリアカートンであって、底壁と、この底壁の両側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第1の帯状傾斜壁と、これら一対の第1の帯状傾斜壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の側壁と、これら一対の側壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の帯状傾斜壁と、これら一対の第2の帯状傾斜壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の側壁と、これら一対の第2の側壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第3の帯状傾斜壁と、これら一対の第3の帯状傾斜壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の頂壁と、これら一対の頂壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第4の帯状傾斜壁とを具備し、前記一対の第1の帯状傾斜壁には缶の底部を係止するボトム孔が穿設され、前記一対の第2の帯状傾斜壁には該第2の帯状傾斜壁に連設する第2の側壁との境界から延びる第1の缶用のスリットが形成され、前記一対の第3の帯状傾斜壁には該第3の帯状傾斜壁に連設する頂壁との境界から延びる第1の缶より高さの有る第2の缶用のスリットが形成され、前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、下に位置して収納物と接する側に頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雌ロックが設けられ、該端縁雌ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雌ロックが設けられ、前記第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックが、第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックと同様に設けられ、前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、上に位置する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雄ロックが設けられ、該端縁雄ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雄ロックが設けられ、前記第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックが、第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックと同様に設けられ、
前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、上に位置して下側の頂壁と接する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雄ロックが設けられ、該端縁雄ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雄ロックが設けられ、前記第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックが、第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックと同様に設けられ、前記一対の第4の帯状傾斜壁の頂壁との境界の折り曲げ線上には、第1の缶用のスリットを係止するためのスロットが穿設され、た構造からなる兼用キャリアカートンであって、前記端縁雌ロック、中央雌ロック、端縁雄ロックおよび中央雄ロックは、請求項1記載の側壁係止手段を用いて形成されているので、第1の缶をまとめて包装する際には、第2の帯状傾斜壁が第1の缶の上端縁部を保護する傾斜壁となり、第2の側壁と第3の帯状傾斜壁と頂壁は第1の缶の頂部を固定する頂壁となり、先に第1の缶の上面に被さった側の第1の缶用の中央雄ロックと、後から被さった側の第1の缶用の中央雌ロックとがロックにより係止され、先に第1の缶の上面に被さった側の第1の缶用の端縁雄ロックが、後から被さった側の第1の缶用の端縁雌ロックに係止され、第1の缶がまとめて包装される。
【0014】
また、第1の缶より高さの有る第2の缶をまとめて包装した時には、側壁と第2の帯状傾斜壁と第2の側壁とが第1の缶より高さの有る第2の缶用の側壁となり、第3の帯状傾斜壁が第1の缶より高さの有る第2の缶の上端縁部を保護する傾斜壁となり、頂壁と第4の帯状傾斜壁が、第1の缶より高さの有る第2の缶の頂部を固定する頂壁となり、先に第1の缶より高さの有る第2の缶の上面に被さった側の第1の缶より高さの有る第2の缶用の中央雄ロックと、後から被さった側の第1の缶より高さの有る第2の缶の中央雌ロックとが重なり、ロックにより係止され、また、先に第1の缶より高さの有る第2の缶の上面に被さった側の第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雄ロックが、後から被さった側の第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雌ロックに係止され、第1の缶より高さの有る第2の缶がまとめて包装される。
すなわち、一枚のキャリアカートンで、第1の缶をまとめて包装することもできるし、第1の缶より高さの有る第2の缶をまとめて包装することもできる。
【0015】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記一対の帯状傾斜壁の略中央には帯と平行に折り曲げ線が設けられていることを特徴とする兼用キャリアカートンである。
【0016】
このように請求項3記載の発明によれば、一対の帯状傾斜壁の略中央には帯と平行に折り曲げ線が設けられているので、帯状傾斜壁の,曲がり方がゆるやかになって、缶を包装する際、缶の底が深く入り、持ち運ぶ時にも缶が抜け出ることがなくなる。
【発明の効果】
【0017】
このように本発明のキャリアカートン用係止手段と該係止手段を用いた兼用キャリアカートンは、糊貼りをしなく良いため簡単に生産でき安価である.簡単に組み立てられる.フラットな状態で納入できるためスペースをとらない.店頭で簡単にスタッキングできディスレィ効果が高い.等の効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
先ず、本発明のキャリアカートン用係止構造について、図1、図2に基づいて説明する。
【0019】
本発明は、キャリアカートンを組み立てる際に一部重なり合って固定される一対の側壁の、上側の側壁(1)に設けられる雄ロック(3)と下側の側壁(2)に設けられ、該雄ロックと重なる雌ロック(4)により係止される側壁係止構造である。
【0020】
そして、雄ロック(3)はブランク中央近傍に配置される中央雄ロック(3a)と、ブランク端縁に配置される端縁雄ロック(3b)とからなり、雌ロック(4)はブランク中央近傍に配置される中央雌ロック(4a)と、ブランク端縁に配置される端縁雌ロック(4b)とからなっている。
【0021】
中央雄ロック(3a)は、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線(a)により形成され、残る相対向する一辺の一方の辺は折り曲げ線(b)により形成され、残る相対向する一辺のもう一方の辺は中央に位置する外方に略半円状に突出する曲がり切り込み線(c)を介して第2折り曲げ線(d)により形成されている。
【0022】
切り込み線(a)により形成された相対向する三辺の中央の辺同士は中央近傍で第2切り込み線(e)により結ばれ、切り込み線内に二つの係止用雄ロック片(5,5)が区画形成されてなっている。
【0023】
端縁雄ロック(3b)は、側壁(1)の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線(f)の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線(g)と、該一対の第1切り込み線(g,g)の末端からさらに外方に広がり、側壁(1)の端縁に達する第2切り込み線(h,h)とから構成され、一対の第1切り込み線と第2切り込み線に挟まれて係止用第2雄ロック片(6)が形成されてなっている。
【0024】
中央雌ロック(4a)は、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線(i)により形成され、残る相対向する一辺は、雌ロックの上に雄ロックを重ねた際、切り込み線により形成される相対向する三辺の中央の辺に重なる辺であって、折り曲げ線(j,j)により形成されている。
【0025】
切り込み線(i)により区画形成された内側に、先端及び末端が切り込み線に密接するH字状の第3切り込み線(k)が形成され、該第3切り込み線(k)の外側は切り落とされて折り曲げ線(j,j)を介して二枚の係止用雌ロック片(7,7)が、前記係止用雄
ロック片(5,5)と交差するように区画形成された構造からなっている。
【0026】
また、端縁雌ロック(4b)は、側壁(2)の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線(l)の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線(m,m)と、該一対の第1切り込み線(m,m)の末端から内方に窄まり、側壁(2)の端縁に達する第3切り込み線(n,n)とから構成され、一対の第1切り込み線(m,m)と第3切り込み線(n,n)に挟まれて係止用第2雌ロック片(8)が形成されてなっている。
【0027】
このような構造からなるので、例えば、キャリアカートンに金属缶等の収納物(20)を載置してキャリアカートンを折り畳み、一部重なり合った一対の側壁の中央雄ロックと中央雌ロックの重なり合った部分を指で押し込むと、上側の側壁(1)の中央部分に形成された一対の係止用雄ロック片(5,5)は、折り曲げ線に沿って下方に折り曲げられ、また、係止用雄ロック片と交差するかたちで設けられ、下側の側壁の中央部分に形成された一対の係止用雌ロック片(7,7)は、折り曲げ線に沿って下方に折り曲げられて、上側の係止用雄ロック片の隅角が雌ロック片の上方への反発を抑えると共に、下側の側壁に形成された係止用雌ロック片跡の下側の側壁の側縁にあたって、中央雄ロック(3a)と中央雌ロック(4a)は互いに係止されて上側の側壁(1)と下側の側壁(2)は固定される。
【0028】
さらに、一部重なり合った一対の側壁の端縁に形成された端縁雄ロック(3b)と、端縁雌ロック(4b)の重なり合った部分を指等で押し込むと、重なり合った係止用第2雄ロック片(6)と係止用第2雌ロック片(8)は折り曲げ線に沿って折り曲げられ、上側に位置する係止用雄ロック片の隅角は、下側に位置する側壁の係止用第2雌ロック片跡の角に抑えられて上側の側壁の端縁と下側の側壁の端縁は固定され、前記雄ロックと雌ロックの係止された部分に指等をかけてキャリアカートンを持ち上げても収納物はキャリアカートンに固定され、飛び出したりすることはない。
【0029】
つぎに、本発明のキャリアカートン用係止構造を用いた兼用キャリアカートンについて、図3、図4、図5に基づいて説明する。
【0030】
円柱形状の側面を有する直径が同じ缶を4本田の字形にまとめて包装するキャリアカートンを一例に取り上げ説明する。なお、この実施例では第1の缶を350ミリリットル缶とし、第1の缶と直径は同じで第1の缶より高さの有る第2の缶を500ミリリットル缶とした。
【0031】
このキャリアカートンブランク(10)は、底壁(11)と、この底壁(11)の両端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第1の帯状傾斜壁(12,12)と、これら一対の第1の帯状傾斜壁(12,12)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の側壁(13,13)と、これら一対の側壁(13,13)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の帯状傾斜壁(14,14)と、これら一対の第2の帯状傾斜壁(14,14)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の側壁(15,15)と、これら一対の第2の側壁(15,15)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第3の帯状傾斜壁(16,16)と、これら一対の第3の帯状傾斜壁(16,16)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の頂壁(17,17)と、これら一対の頂壁(17,17)の先端端縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第4の帯状傾斜壁(18,18)とをそれぞれ具備している。
【0032】
一対の帯状傾斜壁(12,12)には缶の底部を係止するボトム孔(121)が2か所ずつ穿設されている。このボトム孔(121)は、収納物である缶の底部をキャリアカー
トンに固定するためのもので、350ミリリットル缶と500ミリリットル缶共用である。
【0033】
また、一対の帯状傾斜壁(12,12)の略中央部分には帯と平行に折り曲げ線(p)が設けられている。折り曲げ線(p)を設けることにより、缶の底部がより密着してキャリアカートンに接するので、缶の底部がキャリアカートンからずれたり外れたりすることを防ぐ効果がある。
【0034】
一対の側壁(13,13)は、350ミリリットル缶専用に設けたものである。
【0035】
一対の第2の帯状傾斜壁(14,14)も350ミリリットル缶用のもので、この一対の第2の帯状傾斜壁(14,14)には、該第2の帯状傾斜壁に連設する第2の側壁(15,15)との境界から延びる350ミリリットル缶用のスリット(141,141)が2か所ずつ穿設されている。このスリット(141)は、収納物である缶の頂部の端縁をキャリアカートンに固定するためのものである。
【0036】
一対の第3の帯状傾斜壁(16,16)は500ミリリットル缶用のもので、この一対の第3の帯状傾斜壁(16,16)には、該第3の帯状傾斜壁に連設する頂壁(17,17)との境界から延びる500ミリリットル缶用のスリット(161)が2か所ずつ穿設されている。このスリット(161)は、収納物である缶の頂部の端縁をキャリアカートンに固定するためのものである。
【0037】
一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、下に位置して収納物と接する側の頂壁(17a)の第3の帯状傾斜壁(16)寄りには、両端縁に350ミリリットル缶用の端縁雌ロック(17a1)が設けられ、該端縁雌ロックと同一線上の中央に350ミリリットル缶用の中央雌ロック(17a2)が設けられている。
【0038】
350ミリリットル缶用の端縁雌ロック(17a1)と中央雌ロック(17a2)の先には、500ミリリットル缶用の端縁雌ロック(17a3)と中央雌ロック(17a4)が、350ミリリットル缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックと同様に設けられている。
【0039】
また、一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、上に位置して下側の側壁と接する側の頂壁(17b)の第3の帯状傾斜壁(16)寄りには、両端縁に350ミリリットル缶用の端縁雄ロック(17b1)が設けられ、該端縁雄ロック(17b1)と同一線上の中央に350ミリリットル缶用の中央雄ロック(17b2)が設けられている。
【0040】
350ミリリットル缶用の端縁雄ロック(17b1)と中央雄ロック(17b2)の先には、500ミリリットル缶用の端縁雄ロック(17b3)と中央雄ロック(17b4)が、350ミリリットル缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックと同様に設けられている。
【0041】
一対の第4の帯状傾斜壁(18)の頂壁との境界の折り曲げ線上には、350ミリリットル缶用のスリットを係止するためのスロット(181)が2か所ずつ穿設されている。
【0042】
このような構造からなるキャリアカートンブランク(10)であるが、前記端縁雌ロック、中央雌ロック、端縁雄ロックおよび中央雄ロックは、350ミリリットル用、500ミリリットル用ともに、先に述べた側壁係止構造を用いている。
【0043】
350ミリリットル缶を4本まとめて包装する際には、缶(20)を底壁(11)に田の字状に置いた後、カートンブランクを折り立てると、4つのボトム孔(121)が4つの缶の底をそれぞれに固定し、第2の帯状傾斜壁(14)が350ミリリットル缶(20
)の上端縁部を保護する傾斜壁となり、350ミリリットル缶用のスリット(141)と350ミリリットル缶用のスロット(181)に350ミリリットル缶(20)の上端縁部が挿入されて350ミリリットル缶(20)は固定される。
【0044】
さらに、頂壁(17b)が頂壁(17a)の上から被さって350ミリリットル缶用のスリット(141)と350ミリリットル缶用のスロット(181)がさらに350ミリリットル缶(20)の上端縁部に挿入されて350ミリリットル缶(20)は固定される。
【0045】
重なり合った二枚の頂壁(17a,17b)の中央に位置する350ミリリットル缶用の中央雌ロック(17a2)と350ミリリットル缶用の中央雄ロック(17b2)、および端縁に位置する2か所の350ミリリットル缶用の端縁雌ロック(17a1)と350ミリリットル缶用の端縁雄ロック(17b1)を、それぞれ上から押すことにより、中央雌ロック(17a2)と中央雄ロック(17b2)、端縁雌ロック(17a1)と端縁雄ロック(17b1)はそれぞれロックされ、4本の350ミリリットル缶は完全にキャリアカートンに包装される(図4参照)。
【0046】
中央雌ロック(17a2)と中央雄ロック(17b2)の重なったロック孔は持ち運ぶ際、指掛け孔としても活用できる。
【0047】
500ミリリットル缶を4本まとめて包装する際には、缶(20)を底壁(11)に田の字状に置いた後、カートンブランクを折り立てると、4つのボトム孔(121)が4つの缶の底をそれぞれに固定し、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)がそれぞれ500ミリリットル缶用の側壁となって、
500ミリリットル缶の側面を保護し、(17)と(18)が500ミリリットル缶(20)用の頂壁となって、(17a)を先に折り曲げ、ついで(17b)を(17a)の上に被せるように重ねる。(161)が500ミリリットル缶の上端縁部に挿入され、4本の500ミリリットル缶はしっかり固定され、重なり合った500ミリリットル缶用の中央雌ロック(17a4)と500ミリリットル缶用の中央雄ロック(17b4)、500ミリリットル缶用の端縁雌ロック(17a3)と500ミリリットル缶用の端縁雄ロック(17b3)を、それぞれ上から押すことにより、中央雌ロック(17a4)と中央雄ロック(17b4)、端縁雌ロック(17a3)と端縁雄ロック(17b3)はそれぞれロックされ、4本の500ミリリットル缶は完全にキャリアカートンに包装される(図5参照)。
【0048】
中央雌ロック(17a2)と中央雄ロック(17b2)の重なったロック孔は持ち運ぶ際、指掛け孔としても活用できることは350ミリリットル缶の場合と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明のキャリアカートン用係止構造の一実施例を示す、(a)は中央雄ロックの正面説明図であり、(b)は端縁雄ロックの正面説明図であり、(c)は中央雌ロックの正面説明図であり、(d)は端縁雌ロックの正面説明図である。
【図2】本発明のキャリアカートン用係止構造を用いたキャリアカートンの使用例の一実施例を示す、平面説明図である。
【図3】本発明のキャリアカートン用係止構造を用いた兼用キャリアカートンブランクの展開説明図である。
【図4】図3の兼用キャリアカートンブランクに第1の缶である350ミリリットル缶を包装した状態を示す、斜視説明図である。
【図5】図3の兼用キャリアカートンブランクに第2の缶である500ミリリットル缶を包装した状態を示す、斜視説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1‥‥上側の側壁
2‥‥下側の側壁
3‥‥雄ロック
3a‥中央雄ロック
3b‥端縁雄ロック
4‥‥雌ロック
4a‥中央雌ロック
4b‥端縁雌ロック
5‥‥係止用雄ロック片
6‥‥係止用第2雄ロック片
7‥‥係止用雌ロック片
8‥‥係止用第2雌ロック片
10‥‥キャリアカートンブランク
11‥‥底壁
12‥‥第1の帯状傾斜壁
13‥‥側壁
14‥‥第2の帯状傾斜壁
15‥‥第2の側壁
16‥‥第3の帯状傾斜壁
17‥‥頂壁
18‥‥第4の帯状傾斜壁
20‥‥収納物、缶
121‥‥ボトム孔
141‥‥350ミリリットル缶用のスリット
161‥‥500ミリリットル缶用のスリット
17a‥‥キャリアカートンに組み立てた際、下に位置する側の頂壁
17a1‥350ミリリットル缶用の端縁雌ロック
17a2‥350ミリリットル缶用の中央雌ロック
17a3‥500ミリリットル缶用の端縁雌ロック
17a4‥500ミリリットル缶用の中央雌ロック
17b‥‥キャリアカートンに組み立てた際、上に位置する側の頂壁
17b1‥350ミリリットル缶用の端縁雄ロック
17b2‥350ミリリットル缶用の中央雄ロック
17b3‥500ミリリットル缶用の端縁雄ロック
17b4‥500ミリリットル缶用の中央雄ロック
181‥‥350ミリリットル缶用のスロット
a‥‥切り込み線
b‥‥折り曲げ線
c‥‥曲がり切り込み線
d‥‥第2折り曲げ線
e‥‥第2切り込み線
f‥‥折り曲げ線
g‥‥第1切り込み線
h‥‥第2切り込み線
i‥‥切り込み線
j‥‥折り曲げ線
k‥‥第3切り込み線
l‥‥折り曲げ線
m‥‥第1切り込み線
n‥‥第3切り込み線
p‥‥折り曲げ線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアカートンを組み立てる際に一部重なり合って固定される一対の側壁の、上側の側壁に設けられる雄ロックと下側の側壁に設けられ、該雄ロックと重なる雌ロックにより係止される側壁係止構造であって、
前記雄ロックはブランク中央近傍に配置される中央雄ロックと、ブランク端縁に配置される端縁雄ロックとからなり、
前記雌ロックはブランク中央近傍に配置される中央雌ロックと、ブランク端縁に配置される端縁雌ロックとからなり、
前記中央雄ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、
残る相対向する一辺の一方の辺は折り曲げ線により形成され、残る相対向する一辺のもう一方の辺は中央に位置する外方に略半円状に突出する曲がり切り込み線を介して第2折り曲げ線により形成され、
切り込み線により形成された相対向する三辺の中央の辺同士は中央近傍で第2切り込み線により結ばれ、切り込み線内に二つの係止用雄ロック片が区画形成されてなり、
前記端縁雄ロックは、上側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端からさらに外方に広がり、上側の側壁の端縁に達する第2切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第2切り込み線に挟まれて係止用雄ロック片が形成されてなり、
前記中央雌ロックは、略正八角形状で、相対向する三辺は切り込み線により形成され、
残る相対向する一辺は、雌ロックの上に雄ロックを重ねた際、切り込み線により形成される相対向する三辺の中央の辺に重なる辺であって、折り曲げ線により形成され、
前記切り込み線により区画形成された内側に、先端及び末端が切り込み線に密接するH字状の第3切り込み線が形成され、該第3切り込み線の外側は切り落とされて折り曲げ線を介して二枚の係止用雌ロック片が、前記係止用雄ロック片と交差するように区画形成された構造からなり、
前記端縁雌ロックは、下側の側壁の端縁近傍に端縁辺と平行に設けられた折り曲げ線の先端と末端から端縁辺に向けて末広がりに設けられた第1切り込み線と、該一対の第1切り込み線の末端から内方に窄まり、下側の側壁の端縁に達する第3切り込み線とから構成され、一対の第1切り込み線と第3切り込み線に挟まれて係止用雌ロック片が形成されてなることを特徴とするキャリアカートン用側壁係止構造。
【請求項2】
円柱形状の側面を有する直径が同じ缶を4本田の字形にまとめて包装するキャリアカートンであって、
底壁と、この底壁の両側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の第1の帯状傾斜壁と、
これら一対の第1の帯状傾斜壁の先端側縁に各々折り曲げ自在に連設された一対の側壁と、
これら一対の側壁の先端縁側に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の帯状傾斜壁と、
これら一対の第2の帯状傾斜壁の先端縁側に各々折り曲げ自在に連設された一対の第2の側壁と、
これら一対の第2の側壁の先端縁側に各々折り曲げ自在に連設された一対の第3の帯状傾斜壁と、
これら一対の第3の帯状傾斜壁の先端縁側に各々折り曲げ自在に連設された一対の頂壁と、
これら一対の頂壁の先端縁側に各々折り曲げ線を介して連設された一対の第4の帯状傾斜壁とを具備し、
前記一対の第1の帯状傾斜壁には缶の底部を係止するボトム孔が穿設され、
前記一対の第2の帯状傾斜壁には、該第2の帯状傾斜壁に連設する第2の側壁との境界から延びる第1の缶用のスリットが形成され、
前記一対の第3の帯状傾斜壁には、該第3の帯状傾斜壁に連設する頂壁との境界から延びる第1の缶より高さの有る第2の缶用のスリットが形成され、
前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、下に位置して収納物と接する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雌ロックが設けられ、該端縁雌ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雌ロックが設けられ、
前記第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックが、第1の缶用の端縁雌ロックと中央雌ロックと同様に設けられ、
前記一対の頂壁の、キャリアカートンに組み立てた際、上に位置する側の頂壁の第3の帯状傾斜壁寄りには、両端縁に第1の缶用の端縁雄ロックが設けられ、該端縁雄ロックと同一線上の中央に第1の缶用の中央雄ロックが設けられ、
前記第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックの先には、第1の缶より高さの有る第2の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックが、第1の缶用の端縁雄ロックと中央雄ロックと同様に設けられ、
前記一対の第4の帯状傾斜壁の頂壁との境界の折り曲げ線上には、第1の缶用のスリットを係止するためのスロットが穿設され、
た構造からなる兼用キャリアカートンであって、
前記端縁雌ロック、中央雌ロック、端縁雄ロックおよび中央雄ロックは、請求項1記載の側壁係止構造を用いて形成されていることを特徴とする兼用キャリアカートン。
【請求項3】
前記一対の帯状傾斜壁の略中央には帯と平行に折り曲げ線が設けられていることを特徴とする請求項2記載の兼用キャリアカートン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−76699(P2007−76699A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−267982(P2005−267982)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】