説明

クリーニング装置

【課題】長期にわたり帯電ロールの表面を効率よく清掃すると共に、帯電ロールの傷の発生を低減する。
【解決手段】感光体ドラム12の表面を帯電する帯電ロール24の上部に、帯電ロール24を清掃する清掃部材60が配設されている。清掃部材60は、支持体としてのフィルム部材62を備えており、フィルム部材62の表面には、帯電ロール24の回転方向上流側で帯電ロール24に接触する上流側清掃部64と、回転方向下流側で帯電ロール24に接触する下流側清掃部66が設けられている。上流側清掃部64と下流側清掃部66は異なる摩擦帯電列の材料で形成されており、上流側清掃部64はプラスに帯電する材料で形成され、下流側清掃部66はマイナスに帯電する材料で形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体の表面を帯電させる帯電ロールの表面を清掃するクリーニング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置の帯電装置として、スコロトロン帯電器のようなコロナ放電現象を利用したものが多用されてきたが、コロナ放電現象を利用した帯電装置の場合には、人体や地球環境に悪影響のあるオゾンや窒素酸化物の発生が問題となっている。これに対して、導電性の帯電ロールなどを感光体に直接接触させて感光体の帯電を行う接触帯電方式はオゾンや窒素酸化物の発生が大幅に少なく、電源効率も良いことから、最近では主流となっている。
【0003】
このような接触帯電方式では、帯電ロールにトナーや外添剤などの汚れが付着しやすいため、撓み変形可能なフィルム状あるいはシート状の清掃部材を帯電ロールと面接触させる構成が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
しかし、固定したフィルム状あるいはシート状の清掃部材は帯電ロールから除去した異物の回収を効率良く行うことが難しく、異物の堆積による帯電ロールへの固着や堆積した異物により帯電ロールに傷をつけ、帯電ロールの寿命を短くする不具合が発生する。
【0005】
また、帯電ロールの清掃部材として、スポンジ等の基体に両面テープにてフィルム状のポリエチレンテレフタレートを貼り付けた構成とし、帯電ロールに摺擦したときに清掃部材がトナーと同極性に摩擦帯電をすることにより、トナーが清掃部材に堆積することを抑制する構成が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
【0006】
しかし、清掃部材がトナーと同極性に摩擦帯電すると汚染物の捕集作用がなく、帯電ロール表面の清掃効果が十分に得られない。また、清掃部材にスポンジを用いると、その構成上、帯電ロール表面に対してある程度侵入させる必要があり、接触圧が増加し、接触幅が大きくなる。このため、帯電ロール表面から除去した汚染物が清掃部材の接触ニップ内に蓄積し、それが帯電ロールや清掃部材に固着したり、堆積した異物により帯電ロールに傷をつけ、帯電ロールの寿命を短くする不具合が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−24675号公報
【特許文献2】特開平6−202447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、帯電ロールの表面を効率よく清掃すると共に、帯電ロールの傷の発生を抑制できるクリーニング装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体の表面を帯電する帯電ロールに接触して前記帯電ロールの表面を清掃する清掃部材を備えるクリーニング装置であって、前記清掃部材は、前記帯電ロールの前記像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、前記上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備え、前記上流側清掃部と前記下流側清掃部とが異なる摩擦帯電列の材料で形成されており、前記上流側清掃部と前記下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されており、他方がフィルム部材で構成されているものである。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、清掃部材は、帯電ロールの像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、この上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備えており、上流側清掃部と下流側清掃部とが異なる摩擦帯電列の材料で形成されている。摩擦帯電列を調整することで、汚染物質との摩擦により、上流側清掃部で汚染物質(トナーや外添剤など)を清掃部材に捕集し、下流側清掃部で汚染物質を帯電ロールに戻すことが可能となる。これによって、帯電ロールの汚染を効率的に抑制することができる。従って、清掃部材と帯電ロールとの間の異物の堆積による帯電ロールへの固着や傷の発生が抑制され、帯電ロールの長寿命化が可能となる。
【0011】
また、上流側清掃部と下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されている。これにより、フィルム部材で支持された上流側清掃部又は下流側清掃部を帯電ロールに低圧力で接触させ、物理的作用を付与することができると共に、省スペース化、低コスト化が可能である。
さらに、上流側清掃部と下流側清掃部の他方がフィルム部材で構成されている。これにより、フィルム部材で構成された上流側清掃部又は下流側清掃部を帯電ロールに低圧力で接触させ、物理的作用を付与することができると共に、省スペース化、低コスト化が可能である。
【0012】
請求項2に記載の発明は、像担持体の表面を帯電する帯電ロールに接触して前記帯電ロールの表面を清掃する清掃部材を備えるクリーニング装置であって、前記清掃部材は、前記帯電ロールの前記像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、前記上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備え、前記上流側清掃部と前記下流側清掃部とを異なる表面特性とし、前記上流側清掃部と前記下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されており、他方がフィルム部材で構成されているものである。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、清掃部材は、帯電ロールの像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、この上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備えており、上流側清掃部と下流側清掃部とを異なる表面特性としている。表面特性を調整することで、上流側清掃部で汚染物質(トナーや外添剤など)を清掃部材に捕集し、下流側清掃部で汚染物質を帯電ロールに戻すことが可能となる。これによって、帯電ロールの汚染を効率的に抑制することができる。従って、清掃部材と帯電ロールとの間の異物の堆積による帯電ロールへの固着や傷の発生が抑制され、帯電ロールの長寿命化が可能となる。
【0014】
また、上流側清掃部と下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されている。これにより、フィルム部材で支持された上流側清掃部又は下流側清掃部を帯電ロールに低圧力で接触させ、物理的作用を付与することができると共に、省スペース化、低コスト化が可能である。
さらに、上流側清掃部と下流側清掃部の他方がフィルム部材で構成されている。これにより、フィルム部材で構成された上流側清掃部又は下流側清掃部を帯電ロールに低圧力で接触させ、物理的作用を付与することができると共に、省スペース化、低コスト化が可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、清掃部材と帯電ロールとの間の異物の堆積による帯電ロールへの固着や傷の発生を抑制でき、帯電ロールの長寿命化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の参考例に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る画像形成装置に用いられる帯電ロールのクリーニング装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1には、本発明の参考例に係る画像形成装置100が示されている。
【0019】
この画像形成装置100は、図示しないパーソナルコンピュータ等の画像データ入力装置から送られてくるカラー画像情報に基づいて画像処理を行い、電子写真方式によって記録用紙Pにカラー画像を形成するものである。
【0020】
画像形成装置100には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成する画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを備えている。なお、以降、YMCKを区別する必要がある場合は、符号の後にY、M、C、Kの何れかを付して説明し、YMCKを区別する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略する。
【0021】
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kは、バックアップロール34と複数の張架ロール32によって張架された無端状の中間転写ベルト30の進行方向に対して、画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの順番で直列に配列されている。また、中間転写ベルト30は、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの像担持体としての感光体ドラム12Y,12M,12C,12Kと、それぞれ対向して配設される一次転写ロール16Y、16M,16C,16Kとの間を挿通している。
【0022】
つぎに、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの構成と画像形成の動作とを、イエロートナー画像を形成する画像形成ユニット10Yを代表して説明する。
【0023】
感光体ドラム12Yの表面には、帯電ロール24Yが接触して配置されており、帯電ロール24Yにより感光体ドラム12Yの表面が一様に帯電される。つぎに、露光装置14Yによりイエロー画像に対応する像露光がなされ、感光体ドラム12Yの表面にイエロー画像に対応する静電潜像が形成される。
【0024】
イエロー画像に対応する静電潜像は、現像装置15Yの現像バイアスが印加された現像ロール18Yに担持されたトナーによって現像され、イエロートナー画像となる。イエロートナー画像は、一次転写ロール16Yの圧接力と、一次転写ロール16Yに印加された転写バイアスによる静電吸引力と、によって、中間転写ベルト30上に一次転写される。
【0025】
この一次転写では、イエロートナー画像は全て中間転写ベルト30に転写されず、一部が転写残留イエロートナーとして、感光体ドラム12Yに残留する。また、感光体ドラム12Yの表面には、トナーの外添剤なども付着している。一次転写後の感光体ドラム12Yは、クリーニング装置20Yとの対向位置を通過し、感光体ドラム12Yの表面の転写残留トナーなどが除去される。その後、感光体ドラム12Yの表面は、つぎの画像形成サイクルの為、帯電ロール24Yで再び帯電される。
【0026】
図1に示すように、画像形成装置100では、各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kの相対的な位置の違いを考慮したタイミングで、上記と同様の画像形成工程が各画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおいて行われ、中間転写ベルト30上に、順次、Y,M,C,Kの各色トナー像が重ねられ、多重トナー像が形成される。
【0027】
そして、所定のタイミングで中間転写ベルト30と二次転写ロール36とが対向する二次転写位置へと搬送されてきた記録用紙Pに、転写バイアスが印加された二次転写ロール36の静電吸引力によって、中間転写ベルト30から多重トナー像が一括して、記録用紙Pに転写される。
【0028】
多重トナー像が転写された記録用紙Pは、中間転写ベルト30から分離された後、定着装置31へと搬送され、熱と圧力とにより記録用紙Pに定着されてフルカラー画像が形成される。
【0029】
記録用紙Pに転写されなかった中間転写ベルト30上の転写残留トナーは、中間転写ベルト用クリーナー33で回収される。
【0030】
この画像形成装置100では、図2に示すように、感光体ドラム12の上方部に、感光体ドラム12と接触するように帯電ロール24が配設されている。帯電ロール24は、導電性のシャフト24Aの周囲に帯電層24Bが形成されたものである。シャフト24Aには、図示しない電源から所定の高電圧が印加されている。
感光体ドラム12の支軸には図示しないモータが連結されており、感光体ドラム12が図2中の時計回り(矢印2の方向)に回転駆動される。また、感光体ドラム12の回転に従動して帯電ロール24が矢印4の方向に回転する。
【0031】
帯電ロール24の上部には、帯電ロール24の表面を清掃するクリーニング装置としての清掃部材40が配設されている。清掃部材40は、支持体としてのフィルム部材42を備えており、フィルム部材42は、帯電ロール24の長手方向両端部で図示しないフレームに支持されている。フィルム部材42には、帯電ロール24の回転方向上流側で帯電ロール24に接触する上流側電極44と、帯電ロール24の回転方向下流側で帯電ロール24に接触する下流側電極46とが設けられている。すなわち、上流側電極44は、帯電ロール24が回転して清掃部材40とのニップ領域に進入する上流側ニップ領域にが設けられ、下流側電極46は、帯電ロール24が回転して清掃部材40との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に設けられている。これらの上流側電極44と、下流側電極46は、所定の間隔をあけて配置され、帯電ロール24の長手方向全幅に配設されている。
【0032】
上流側電極44には、直流電源48からトナーの帯電極性(本実施形態ではマイナス)と逆極性のバイアス(本実施形態ではプラス)が印加される。また、下流側電極46には、直流電源50からトナーの帯電極性と同極性のバイアス(本実施形態ではマイナス)が印加される。直流電源48から印加されるバイアスは、例えば800V〜1000Vに設定され、直流電源50から印加されるバイアスは、例えば−800V〜−1000Vに設定されている。また、上流側電極44、下流側電極46には、例えば、金属の他、樹脂に導電性粉などを混合した導電性樹脂などが用いられている。
【0033】
また、フィルム部材42には、絶縁シートが用いられており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどが用いられる。また、フィルム部材42の厚みは、例えば200μmであり、上流側電極44、下流側電極46の厚みは、例えば500μmに設定されている。なお、図2では、構成をわかり易くするため、上流側電極44、下流側電極46の厚みを実際よりも強調して表現している。
【0034】
次に、帯電ロール24の詳細について説明する。
【0035】
帯電ロール24は、導電性のシャフト24A上に帯電層24Bとして導電性弾性層、表面層が順次形成されたものである。
【0036】
帯電ロール24の径はφ7mmからφ15mm、より好ましくはφ8mmからφ14mmで、帯電層24Bの肉厚が2mmから4mmであることが好ましい。直径が15mm以上であると周面1箇所あたりの外添剤に接触する回数が減り、また放電回数が減るので、汚れや帯電性能に対する長期安定性には優れるものの小型化の観点から不利である。直径が7mm以下であると画像形成装置100を小型化できるので優位であるが、周面1箇所あたりの外添剤に接触する回数が増え、また放電回数が増えるので、長期安定性に対し不利となる。
【0037】
この帯電ロール24であるが、所定の帯電性能を有するものであれば以下の構成に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0038】
シャフト24Aの材質としては、快削鋼、ステンレス鋼等が使用され、摺動性などの用途に応じ材質および表面処理方法は適時選択され、導電性を有さない材質についてはメッキ処理など一般的な処理により加工され導電化処理が行われていてもよい。
【0039】
帯電ロール24の帯電層24Bを構成する上記導電性弾性層は、例えば、弾性を有するゴム等の弾性材、導電性弾性層の抵抗を調整するカーボンブラックやイオン導電材等の導電材、必要に応じて軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、シリカおよび炭酸カルシウム等の充填剤等、通常ゴムに添加され得る材料を加えてもよい。通常ゴムに添加される材料を添加した混合物を、導電性のシャフト24Aの周面に被覆することにより形成される。抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックやイオン導電剤のような、電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができる。また、上記弾性材は発泡体であってもかまわない。
【0040】
上記導電性弾性層を構成する弾性材としては、例えばゴム材中に導電剤を分散させることによって形成される。ゴム材としては、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、天然ゴム等、及びこれらのブレンドゴムが挙げられる。中でも、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合ゴム、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムおよびこれらのブレンドゴムが好ましく用いられる。これらのゴム材は発泡したものであっても無発泡のものであってもよい。
【0041】
導電剤としては、電子導電剤やイオン導電剤が用いられる。電子導電剤の例としては、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等のカーボンブラック;熱分解カーボン、グラファイト;アルミニウム、銅、ニッケル、ステンレス鋼等の各種導電性金属または合金;酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化スズ−酸化アンチモン固溶体、酸化スズ−酸化インジウム固溶体等の各種導電性金属酸化物;絶縁物質の表面を導電化処理したもの;などの微粉末を挙げることができる。また、イオン導電剤の例としては、テトラエチルアンモニウム、ラウリルトリメチルアンモニウム等の過塩素酸塩、塩素酸塩等;リチウム、マグネシウム等のアルカリ金属、アルカリ土類金属の過塩素酸塩、塩素酸塩等;を挙げることができる。
【0042】
帯電層24Bを構成する上記表面層は、トナー等の異物による汚染の防止のためなどに形成しているものであり、表面層の材料としては、樹脂、ゴム等の何れを用いてもよく特に限定するものではない。ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロン、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。このうち外添剤汚れの観点から、ポリフッ化ビニリデン、4フッ化エチレン共重合体、ポリエステル、ポリイミド、共重合ナイロンが好ましく用いられる。
【0043】
また上記表面層には導電性材料を含有させ、抵抗値を調整することができる。該導電性材料としては、粒径が3μm以下であるものが望ましい。また、抵抗値の調整を目的とした導電剤として、マトリックス材に配合されるカーボンブラックや導電性金属酸化物粒子、あるいはイオン導電剤のような、電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができる。
【0044】
また、上記表面層には、フッ素系あるいはシリコーン系の樹脂が好ましく用いられる。特に、フッ素変性アクリレートポリマーで構成されることが好ましい。また、表面層の中に微粒子を添加してもよい。これにより、表面層が疎水性となって帯電ロール24への異物の付着が防止されるように作用する。また、アルミナやシリカのような絶縁性の粒子を添加して、帯電ロール24の表面に凹凸を付与し、感光体ドラム12との摺擦時の負担を小さくして帯電ロール24と感光体ドラム12相互の耐磨耗性を向上させることも可能である。
【0045】
次に、画像形成装置100の作用について説明する。
【0046】
クリーニング装置20を通過した後の感光体ドラム12の表面にトナーや外添剤などの汚染物質が付着していると、汚染物質は感光体ドラム12の回転により帯電ロール24に付着し、この帯電ロール24の表面の汚染物質は帯電ロール24の回転により清掃部材40との接触ニップ領域に送られる。
【0047】
その際、清掃部材40と帯電ロール24とが接触する上流側ニップ領域では、上流側電極44にトナーと逆極性のバイアスが印加されているので、汚染物質が清掃部材40に捕集され、清掃部材40と帯電ロール24との接触ニップ領域で汚染物質がある程度の大きさに凝集される。また、清掃部材40と帯電ロール24とが接触する下流側ニップ領域では、下流側電極46にトナーと同極性のバイアスが印加されているので、凝集された汚染物質が帯電ロール24に戻される。そして、帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。このため、帯電ロール24の汚染を効率よく抑制することができる。従って、フィルム部材42と帯電ロール24との間の異物の堆積による帯電ロール24への固着や傷の発生を抑制でき、帯電ロール24の長寿命化を図ることができる。
【0048】
次に、本発明の第1実施形態の画像形成装置に用いられるクリーニング装置について説明する。
【0049】
なお、参考例と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0050】
図3に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール24の上部に、帯電ロール24を清掃するクリーニング装置としての清掃部材60が配設されている。清掃部材60は、フィルム部材62を備えており、フィルム部材62が帯電ロール24の両端部で図示しないフレームに支持されている。フィルム部材62の表面には、帯電ロール24の回転方向上流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の上流側清掃部64が貼着され、帯電ロール24の回転方向下流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の下流側清掃部66が貼着されている。すなわち、上流側清掃部64は、帯電ロール24が回転して清掃部材60との接触ニップ領域に進入する上流側ニップ領域に貼着され、下流側清掃部66は、帯電ロール24が回転して清掃部材60との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に貼着されている。
【0051】
上流側清掃部64と下流側清掃部66は、それぞれ異なる摩擦帯電列の材料で形成されている。本実施形態では、上流側清掃部64はトナーと逆極性のプラスに帯電するプラス帯電列の材料で形成されており、下流側清掃部66はトナーと同極性のマイナスに帯電するマイナス帯電列の材料で形成されている。プラス帯電列の上流側清掃部64には、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステルなどが用いられる。マイナス帯電列の下流側清掃部66には、例えば、PTFE、PVDC、ポリイミドなどが用いられる。また、上流側清掃部64と下流側清掃部66は、所定の間隔をあけて帯電ロール24の長手方向全幅に設けられている。
【0052】
ここで、摩擦帯電は、摩擦する物質の組合せで、どちらが正(+)に、どちらが負(−)に帯電するかが決まる。そして、互いに摩擦し、正(+)に帯電しやすい物質と負(−)に帯電しやすい物質と並べたものを、摩擦帯電列(帯電序列)という。換言すると、摩擦帯電列とは、電子を放ちやすいもの、あるいは電子を受け取りやすいものの序列である。そして、この摩擦帯電列中の位置関係が近い物質では、摩擦による帯電量は小さく、遠いほど大きく帯電する。
【0053】
また、フィルム部材62の厚みは、例えば200μmであり、上流側清掃部64、下流側清掃部66の厚みは、例えば200μmに設定されている。なお、図3では、構成をわかり易くするため、上流側清掃部64、下流側清掃部66の厚みを実際よりも強調して表現している。
【0054】
このような画像形成装置では、感光体ドラム12の表面に残留するトナーや外添剤などの汚染物質は帯電ロール24に付着し、この帯電ロール24の表面の汚染物質は帯電ロール24の回転により清掃部材60との接触ニップ領域に送られる。清掃部材60と帯電ロール24とが接触する上流側ニップ領域では、汚染物質との摩擦により上流側清掃部64がトナーと逆極性のプラスに帯電され、汚染物質が清掃部材60に捕集される。また、清掃部材60と帯電ロール24とが接触する下流側ニップ領域では、下流側清掃部66がトナーと同極性のマイナスに帯電され、汚染物質が帯電ロール24に戻される。そして、帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。これによって、帯電ロール24の汚染を効率よく抑制することができる。従って、清掃部材60と帯電ロール24との間の異物の堆積による帯電ロール24への固着や傷の発生を抑制でき、帯電ロール24の長寿命化を図ることができる。
【0055】
次に、本発明の第2実施形態の画像形成装置に用いられるクリーニング装置について説明する。
【0056】
なお、参考例及び第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0057】
図4に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール24を清掃するクリーニング装置としての清掃部材70が配設されている。清掃部材70は、フィルム部材72を備えており、フィルム部材72が帯電ロール24の両端部で図示しないフレームに支持されている。フィルム部材72の表面には、帯電ロール24の回転方向上流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の上流側清掃部74が貼着され、帯電ロール24の回転方向下流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の下流側清掃部76が貼着されている。すなわち、上流側清掃部74は、帯電ロール24が回転して清掃部材70との接触ニップ領域に進入する上流側ニップ領域に貼着され、下流側清掃部76は、帯電ロール24が回転して清掃部材70との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に貼着されている。
【0058】
上流側清掃部74と下流側清掃部76は、それぞれ異なる表面粗さに設定され、上流側清掃部74の表面粗さよりも下流側清掃部76の表面粗さが小さく設定されている。また、上流側清掃部74と下流側清掃部76は、隣接するように配置され、帯電ロール24の長手方向全幅に設けられている。
【0059】
ここで、表面粗さとは、十点平均表面粗さであり、JIS B0601(1994)に規定された表面粗さのことである。本実施形態では、上流側清掃部74の表面粗さは、例えば6μm以上、好ましくは10μm以上に設定され、また、下流側清掃部76の表面粗さは、例えば5μm以下、好ましくは3μm以下に設定されている。
【0060】
なお、十点平均表面粗さRzは、表面粗さ測定器等を用いて測定することができるが、本実施形態においては、23℃・55RH%の環境下において、接触式表面粗さ測定装置(サーフコム570A、東京精密社製)を用いた。上流側清掃部74、下流側清掃部76表面の測定に際しては、測定距離を2.5mmとし、接触針としてはその先端がダイヤモンド(5μmR、90°円錐)のものを用い、場所を変えて3回繰り返し測定した際の平均値を十点平均表面粗さRzとして求めた。
【0061】
このような画像形成装置では、感光体ドラム12の表面に残留するトナーや外添剤などの汚染物質は帯電ロール24に付着し、この帯電ロール24の表面の汚染物質は帯電ロール24の回転により清掃部材70との接触ニップ領域に送られる。清掃部材70と帯電ロール24との上流側ニップ領域では、上流側清掃部74の表面粗さが大きいので、汚染物質が付着しやすく、汚染物質が清掃部材70に捕集される。また、下流側ニップ領域では、下流側清掃部76の表面粗さが小さいので、汚染物質が付着しにくく、汚染物質が帯電ロール24に戻される。帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。これによって、帯電ロール24の汚染を効率よく抑制することができる。従って、清掃部材70と帯電ロール24との間の異物の堆積による帯電ロール24への固着や傷の発生を抑制でき、帯電ロール24の長寿命化を図ることができる。
【0062】
次に、本発明の第3実施形態の画像形成装置に用いられるクリーニング装置について説明する。
【0063】
なお、参考例及び第1、第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0064】
図5に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール24の上部に、帯電ロール24を清掃するクリーニング装置としての清掃部材80が配設されている。清掃部材80は、フィルム部材82を備えており、フィルム部材82が帯電ロール24の両端部で図示しないフレームに支持されている。フィルム部材82の表面には、帯電ロール24の回転方向上流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の上流側清掃部84が貼着され、帯電ロール24の回転方向下流側で帯電ロール24に接触するフィルム状の下流側清掃部86が貼着されている。すなわち、上流側清掃部84は、帯電ロール24が回転して清掃部材80との接触ニップ領域に進入する上流側ニップ領域に貼着され、下流側清掃部86は、帯電ロール24が回転して清掃部材80との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に貼着されている。
【0065】
上流側清掃部84と下流側清掃部86は、それぞれ異なる表面特性を有しており、上流側清掃部84の表面エネルギーよりも下流側清掃部86の表面エネルギーが小さく設定されている。すなわち、上流側清掃部84の離型性よりも下流側清掃部86の離型性が優れるような構成となっている。本実施形態では、上流側清掃部84には、例えば、ポリプロピレン、ポリエステルなどが用いられ、下流側清掃部86には、例えば、PTFE、PVDCなどが用いられる。また、上流側清掃部84と下流側清掃部86は、隣接するように配置され、帯電ロール24の長手方向全幅に設けられている。
【0066】
このような画像形成装置では、感光体ドラム12の表面に残留するトナーや外添剤などの汚染物質は帯電ロール24に付着し、この帯電ロール24の表面の汚染物質は帯電ロール24の回転により清掃部材80との接触ニップ領域に送られる。清掃部材80と帯電ロール24とが接触する上流側ニップ領域では、上流側清掃部84の表面エネルギーが大きく、離型性が良くないため、汚染物質が清掃部材80に捕集される。また、下流側ニップ領域では、下流側清掃部86の表面エネルギーが小さく、離型性が良いので、汚染物質が帯電ロール24に戻される。帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。これによって、帯電ロール24の汚染を効率よく抑制することができる。従って、清掃部材80と帯電ロール24との間の異物の堆積による帯電ロール24への固着や傷の発生を抑制でき、帯電ロール24の長寿命化を図ることができる。
【0067】
次に、本発明の第4実施形態の画像形成装置に用いられるクリーニング装置について説明する。
【0068】
なお、参考例及び第1〜第3実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0069】
図6に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール24を清掃するクリーニング装置としての清掃部材110が配設されている。清掃部材110は、2つのフィルム部材112、114の端縁を接着してL字状に折り曲げた形状であり、フィルム部材112、114がそれぞれ帯電ロール24に接触することで、清掃部材110が2箇所の接触部位で帯電ロール24の表面に接触する構成となっている。
【0070】
フィルム部材112は、帯電ロール24が回転して清掃部材110との接触ニップ領域に進入する上流側ニップ領域に配置され、フィルム部材114は、帯電ロール24が回転して清掃部材110との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に配置されている。すなわち、フィルム部材112が上流側清掃部を構成し、フィルム部材114が下流側清掃部を構成している。また、フィルム部材112、114の厚みは、例えば300μmに設定されている。
【0071】
また、フィルム部材112、114は、それぞれ異なる表面粗さに設定され、フィルム部材112の表面粗さよりもフィルム部材114の表面粗さが小さく設定されている。フィルム部材112、114は、帯電ロール24の長手方向全幅で帯電ロール24の表面に接触するように配置されている。
【0072】
ここで、表面粗さとは、十点平均表面粗さであり、JIS B0601(1994)に規定された表面粗さである。本実施形態では、フィルム部材112の表面粗さは、例えば6μm以上、好ましくは10μm以上に設定され、また、フィルム部材114の表面粗さは、例えば5μm以下、好ましくは3μm以下に設定されている。
【0073】
このような清掃部材110では、フィルム部材112、114によって2箇所の接触部位で帯電ロール24に接触させるので、平面状のフィルム部材を帯電ロール24に接触させる場合と比較して接触面積を増加させることができる。その際、上流側ニップ領域では、フィルム部材112の表面粗さが大きいので、汚染物質が付着しやすく、汚染物質がフィルム部材112に捕集される。また、下流側ニップ領域では、フィルム部材114の表面粗さが小さいので、汚染物質が付着しにくく、汚染物質が帯電ロール24に戻される。帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。清掃部材110を2箇所の接触部位で帯電ロール24に接触させるので、清掃部材110によって長期的に安定してクリーニングすることが可能となり、クリーニング性が向上する。
【0074】
次に、本発明の第5実施形態の画像形成装置に用いられるクリーニング装置について説明する。
【0075】
なお、参考例及び第1〜第4実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0076】
図7に示すように、この画像形成装置では、帯電ロール24を清掃するクリーニング装置としての清掃部材120が配設されている。清掃部材120は、2つのフィルム部材122、124の端縁を接着してL字状に折り曲げた形状であり、フィルム部材122、124によって2箇所の接触部位で帯電ロール24の表面に接触している。
【0077】
フィルム部材122は、帯電ロール24が回転して清掃部材120との接触ニップ領域に進入する上流側ニップ領域に配置され、フィルム部材124は、帯電ロール24が回転して清掃部材120との接触ニップ領域から離れる下流側ニップ領域に配置されている。すなわち、フィルム部材122が上流側清掃部を構成し、フィルム部材124が下流側清掃部を構成している。
【0078】
フィルム部材122、124は、それぞれ異なる表面エネルギーに設定され、フィルム部材122の表面エネルギーよりもフィルム部材124の表面エネルギーが小さく設定されている。フィルム部材122、124は、帯電ロール24の長手方向全幅で帯電ロール24の表面に接触するように配置されている。
【0079】
このような清掃部材120では、フィルム部材122、124によって2箇所の接触部位で帯電ロール24に接触させるので、平面状のフィルム部材を帯電ロール24に接触させる場合と比較して接触面積を増加させることができる。その際、上流側ニップ領域では、フィルム部材122の表面エネルギーが大きいので、汚染物質が付着しやすく、汚染物質がフィルム部材122に捕集される。また、下流側ニップ領域では、フィルム部材124の表面粗さが小さいので、汚染物質が付着しにくく、汚染物質が帯電ロール24に戻される。帯電ロール24に戻された汚染物質は感光体ドラム12に戻され、感光体ドラム12のクリーニング装置20や現像装置15などによって回収される。清掃部材120を2箇所の接触部位で帯電ロール24に接触させるので、清掃部材120によって長期的に安定してクリーニングすることが可能となり、クリーニング性が向上する。
【0080】
なお、図6、図7に示すクリーニング装置では、清掃部材110、120が2箇所の接触部位で帯電ロール24に接触する構成であったが、この構成に限定するものではなく、複数の接触部位で帯電ロール24に接触させる構成でもよい。例えば、フィルム状の清掃部材を逆U字状に形成することで、3箇所で帯電ロール24に接触する構成や、円弧状の清掃部材の内側曲面を帯電ロール24に接触させる構成でも良い。
【0081】
なお、図1に示す画像形成装置100は、中間転写ベルト30の移動方向に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを並設する構成であったが、この構成に限定するものではない。例えば、回転式現像装置を用いて感光体ドラムへのトナー像の形成を4サイクル繰り返して行う構成であっても、本発明のクリーニング装置を適用することが可能である。
【符号の説明】
【0082】
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット
12Y,12M,12C,12K 感光体ドラム(像担持体)
24 帯電ロール
24A シャフト
24B 帯電層
40 清掃部材
42 フィルム部材(支持体)
44 上流側電極
46 下流側電極
48 直流電源
50 直流電源
60 清掃部材
62 フィルム部材
64 上流側清掃部
66 下流側清掃部
70 清掃部材
72 フィルム部材
74 上流側清掃部
76 下流側清掃部
80 清掃部材
82 フィルム部材
84 上流側清掃部
86 下流側清掃部
100 画像形成装置
110 清掃部材
112 フィルム部材
114 フィルム部材
120 清掃部材
122 フィルム部材
124 フィルム部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体の表面を帯電する帯電ロールに接触して前記帯電ロールの表面を清掃する清掃部材を備えるクリーニング装置であって、
前記清掃部材は、前記帯電ロールの前記像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、前記上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備え、
前記上流側清掃部と前記下流側清掃部とが異なる摩擦帯電列の材料で形成されており、
前記上流側清掃部と前記下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されており、他方がフィルム部材で構成されていることを特徴とするクリーニング装置。
【請求項2】
像担持体の表面を帯電する帯電ロールに接触して前記帯電ロールの表面を清掃する清掃部材を備えるクリーニング装置であって、
前記清掃部材は、前記帯電ロールの前記像担持体の表面を帯電した部位が、帯電後最初に接触するように設けられた上流側清掃部と、前記上流側清掃部に接触した後に接触するように設けられた下流側清掃部と、を備え、
前記上流側清掃部と前記下流側清掃部とを異なる表面特性とし、
前記上流側清掃部と前記下流側清掃部の一方がフィルム部材で支持されており、他方がフィルム部材で構成されていることを特徴とするクリーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−22343(P2012−22343A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239669(P2011−239669)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【分割の表示】特願2006−156042(P2006−156042)の分割
【原出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】