説明

クレーンの起伏緩衝装置

【課題】ジブが極限位置まで起立する前にジブを伏せる方向へ力を作用させるようにする場合に、構造がシンプルで小型化が可能な起伏緩衝装置を提供する。
【解決手段】起伏可能なジブ8にシリンダ本体17及びシリンダ本体17に対して進退動可能なピストンロッド19並びにシリンダ本体17のピストンロッド19側にスプリング20が収納された緩衝装置本体15aを設置すると共に、ピストンロッド19先端にシーブ22a,22bを設け、当該シーブ22a,22bに対しジブ8の長手方向へ離反した位置にシーブ24a,24bを設け、ジブ8に一端を固定したワイヤロープ25をシーブ22a,24a,22b,24bに巻き掛け、ワイヤロープ25の他端をジブ8が枢支された旋回枠に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクレーンの起伏緩衝装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高層の構築物を建造する際には、作業が進行するに従いクレーン本体が構築物と共に上昇するようにしたクライミングクレーンが使用されるが、斯かるクライミングクレーンにおいては、マストを継ぎ足したり撤去する際には、ジブを80度以上の直立に近い傾斜状態に起立させて作業を行なう必要がある。
【0003】
而して、ジブを直立に近い傾斜状態に起立させて作業を行なう場合にジブが前面から風に煽られたりすると、当該ジブは更に跳ね起こされてガイサポートの頂部に衝突する虞があると共に、ジブを伏せる際に起伏ウインチによりワイヤロープを繰出すだけでは、ジブを自重により円滑に伏せさせ難いという問題がある。
【0004】
そこで、ジブを直立に近い傾斜状態に起立させて作業を行なう場合に、風等によるジブの跳ね起きを防止すると共にジブを伏せる際の補助的な力を与えるための手段として、従来からガイサポートの頂部に弾撥手段を有する起伏緩衝装置を設けたクライミングクレーンが使用されている。
【0005】
斯かる起伏緩衝装置を有するクライミングクレーンの従来の一例は図5、図6に示されており、図中、1は基礎面又は床面に立設されたマスト、2はクレーン本体であり、クレーン本体2はマスト1の頂部に位置してマスト1に対し固定、離脱可能な昇降枠3と、昇降枠3の上面に旋回自在に設置された旋回枠4を備えている。而して、旋回枠4上には側面形状が三角形状のガイサポート5が立設されると共に、旋回枠4の後端部上面には、起伏ウインチ6のワイヤロープ7を巻取り或は繰出すことにより起伏し得るようにしたジブ8が枢支されている。
【0006】
ガイサポート5の頂部にはシリンダ型の起伏緩衝装置9が設けられている。而して、起伏緩衝装置9は、図6に示すように、後端をガイサポート5の頂部に支持されたシリンダ本体10と、シリンダ本体10に対し進退動可能に嵌入されたピストン11に連結固定されたピストンロッド12と、ピストンロッド12の先端に回転自在に枢支されて直立に近い傾斜状態に起立したジブ8を支持し得るようにした弾性材13と、シリンダ本体10内のピストン11後方側に収納されてピストン11を介しピストンロッド12を外方へ突出する方向へ付勢するようにしたスプリング14を備えている。
【0007】
而して、上記クライミングクレーンでは、ジブ8が直立に近い極限の傾斜状態に起立した場合は、ジブ8の背面は弾性材13に当接して、ピストンロッド12を介しピストン11を押す。このため起伏緩衝装置9のスプリング14が圧縮されてジブ8は緩衝される。又、風がジブ8を更に起立する方向へ押しても、ジブ8は起伏緩衝装置9により支持されているため、ガイサポート5の頂部に当接する虞はない。
【0008】
ジブ8を直立に近い状態から伏せる際に、風が前面からジブ8に吹付けているような場合は、スプリング14がないと起伏ウインチ6のワイヤロープ7を繰出しても、自重だけではジブ8は下方へ回動するのが困難である。しかし、起伏緩衝装置9のスプリング14がジブ8を押すため、ジブ8には補助的な力が付与され、ジブ8は円滑に伏せることができる。
【0009】
クライミングクレーンのジブ制止装置しては、特許文献1がある。この特許文献1では、クレーン本体にジブとAフレームとを取付けた鉄塔用クライミングクレーンにおいて、ジブの根本付近に第一サポートの一端部を揺動自在にピン連結し、Aフレームの頂部若しくはその近傍部に、外筒と内筒とを組合わせた伸縮筒体からなり、一端側に伸縮筒体が一定以上短縮すると押し縮められる圧縮バネを介在させて第二サポートの一端部を揺動自在にピン連結し、第一サポートと第二サポートとの他端部が互いに屈折できるようピン連結し、ジブが一定角度以上に起きると、第一サポートはジブの背面に押し付けられてそれ以上揺動せず、圧縮されることにより発生する圧縮バネの力は、ジブを直立付近で押し出す作用を行なうよう構成したものである。
【特許文献1】実開昭63−142384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
図5、図6に示すクライミングクレーンにあっては、ジブ8を極限までいっぱいに起立させないと、ジブ8は起伏緩衝装置9に当接しないようになっている。このため、ジブ8はかなり起立しているがまだ起伏緩衝装置9に支持されていない状態で風がジブ前面から吹付けた場合には、ジブ8が更に起されて行くに従い、自重で伏せる力が弱くなり、極端な場合には、ジブ8を支えている起伏ウインチ6のワイヤロープ7に作用する張力がマイナスとなり、ジブ8を伏せることができなくなる虞がある。このため、ジブ8が極限まで起立する前にジブ8を伏せる方向へ力を作用させるようにする場合には、緩衝装置のスプリング14は或る程度の長さを確保する必要があり、その結果、起伏緩衝装置9は大型化する虞がある。
【0011】
特許文献1に示すクライミングクレーンのジブ制止装置は第一サポートと第二サポートを備えて、ジブの起伏に従い屈折するようになっており、且つ第二サポートは内筒と外筒とを有する伸縮筒体となっており、この伸縮筒体に圧縮バネを備えている。このため、特許文献1の装置は構造が複雑であると共に、装置が大型化する。
【0012】
本発明は、上述の実情に鑑み、ジブが極限位置まで起立する前にジブを伏せる方向へ力を作用させるようにする場合でも、構造がシンプルで小型化が可能なクレーンの起伏緩衝装置を提供することを目的としてなしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のクレーンの起伏緩衝装置は、枠体に起伏可能に枢支されたジブに、シリンダ本体及び該シリンダ本体に対してジブの長手方向へ進退動可能なピストンロッド並びに前記シリンダ本体のピストンロッド側に収納された弾撥体を備えた緩衝装置本体を設けると共に、前記ピストンロッドのシリンダ本体からの突出部に第一のシーブを設け、該第一のシーブからジブの長手方向へ離反した位置にジブに支持された第二のシーブを設け、前記ジブに一端を固定され且つ他端をジブが枢支された枠体に固定された紐状体を、前記第一のシーブ及び第二のシーブに巻き掛けたものである。
【0014】
又、本発明のクレーンの起伏緩衝装置においては、弾撥体は圧縮バネであり、ジブが所定角度まで起立していない状態では、圧縮バネのピストンとは反対側の端部と、シリンダ本体のピストンロッド突出側端部との間には、隙間が形成されており、第一及び第二のシーブは、夫々、複数ずつ設けられている。
【0015】
本発明のクレーンの起伏緩衝装置においては、ジブの傾斜角度が緩い状態から直立に近い傾斜状態に起立させる場合には、ジブを上方へ回動して立上げる。この際、紐状体の長さは一定で、且つ一端はジブに固定され、他端は枠体に固定されているため、ジブが立上るに従い紐状体の第二のシーブから枠体の固定位置までの長さが長くなり、紐状体の第一、第二のシーブを経てジブに対する固定位置までの長さが短くなる。その結果、第一のシーブは第二のシーブ側へ移動し、緩衝装置本体のピストンロッドはシリンダ本体から突出する。
【0016】
本発明では、ピストンロッドがシリンダ本体から突出しても、ジブがある程度起立するまでは圧縮バネのピストンとは反対側の端部とシリンダ本体のピストンロッド突出側端部との間に隙間があり、シリンダ本体のロッド側に収納された圧縮バネは自由状態となっている。このため、圧縮バネは圧縮力を受けず、従って、ジブは緩衝されず、又、ジブを前方へ伏せる力は作用しない。
【0017】
ジブが所定角度まで起立すると、圧縮バネのピストンとは反対側の端部とシリンダ本体のピストンロッド突出側端部との間の隙間はなくなる。このため、圧縮バネは圧縮力を受けて撓み、ジブは緩衝される。又、圧縮バネの反力により、ピストンロッドはシリンダ本体内に後退する方向へ反力を受け、その結果、紐状体には第一、第二のシーブが離反する方向へ力が作用する。
【0018】
従って、このような状態から、ジブを伏せるために起伏ウインチのワイヤロープを繰出すと、圧縮バネの反力によりピストンロッドがシリンダ本体内へ後退し、第一のシーブと第二のシーブが離反するため、第二のシーブから紐状体の枠体に対する固定位置までの長さが短くなり、その結果、ジブは円滑に伏することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1〜4記載のクレーンの起伏緩衝装置によれば、下記のごとき種々の優れた効果を奏し得る。
I)圧縮バネの長さを変更することにより、圧縮バネが効く位置を任意に設定できるため、ジブを途中位置まで起立させた状態で圧縮バネを効かすことができる。
II)従って、ジブが中途部まで起立した状態で風がジブ前面から吹付けた場合でも、ジブを円滑に伏せることができる。
III)紐状体の掛け数は複数条であるため、ジブを中途部まで起立させた状態で圧縮バネを効かすようにしても、緩衝装置本体のストロークを小さくすることができ、その結果、緩衝装置本体、延いては起伏緩衝装置は構造が簡単となり、且つ小型にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図5、図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成は図5、図6に示す従来のものと同様である。
【0021】
而して、本図示例においては、ジブ8の基端側にシリンダ型の本発明の起伏緩衝装置15が配置されている。すなわち、起伏緩衝装置15は、後端をジブ8の基端側に固設した縦部材16に枢支されたシリンダ本体17と、シリンダ本体17に摺動可能に嵌入されたピストン18に対し固定されてジブ8の長手方向へ進退動し得るようにしたピストンロッド19と、シリンダ本体17のピストンロッド側に収納された圧縮バネ状のスプリング20とを有する緩衝装置本体15aを備えている。
【0022】
又、起伏緩衝装置15は、緩衝装置本体15aの他に、ピストンロッド19の先端に取付けたブラケット21に枢支された複数(図示例では2個)の第一のシーブ22a,22bと、縦部材16よりもジブ8基端側から離反する位置においてジブ8に固設された縦部材23に枢支された複数(図示例では2個)の第二のシーブ24a,24bと、ワイヤロープ25を備えている。
【0023】
而して、ワイヤロープ25は、一端を縦部材23に固定されてシーブ22a側に延在し、シーブ22aに巻き掛けられてシーブ24a側へ延在し、シーブ24aに巻き掛けられてシーブ22b側へ延在し、シーブ22bに巻き掛けられてシーブ24b側へ延在し、シーブ24bに巻き掛けられて旋回枠4側へ延在し、他端部を旋回枠4の前端部近傍に固定されている。
【0024】
又、ジブ8が所定角度よりも低い位置にあり、ピストンロッド19が後退している場合には、図2に示すように、スプリング20のピストン18とは反対側の端部とシリンダ本体17のピストンロッド突出側端部との間には隙間Cが形成され、ジブ8が所定の角度まで起立してピストンロッド19が突出した場合には、図4に示すように、隙間Cが零となってスプリング20は圧縮され、スプリング20によりジブ8を緩衝すると共に、ピストンロッド19を後退させる方向へ力が作用するようになっている。
【0025】
なお、スプリング20とシリンダ本体17の前端部との間には隙間Cを設けないようにしても良いがこの場合には、ピストンロッド19がスプリング20により押し戻される場合を考慮して、バネ定数の低いものを用いるようにする。
【0026】
次に、上記した実施の形態の作動を説明する。
例えば、図1に示すようにジブ8の傾斜角度が緩い状態から図3に示すように直立に近い極限の傾斜状態に起立させる場合には、起伏ウインチ6を起動してワイヤロープ7を巻取る。このため、ジブ8は基端部を支点として上方へ回動して起立する。この際、ワイヤロープ25の長さは一定で、且つ一端はジブ8の縦部材23に固定され、他端は旋回枠4に固定されているため、ジブ8が起立するに従いワイヤロープ25のシーブ24bから旋回枠4の固定位置Xまでの長さが長くなり、ワイヤロープ25のシーブ24bからシーブ22b,24a,22aを経てジブ8の縦部材23に対する固定位置Yまでの長さが短くなる。その結果、シーブ22a,22bはシーブ24a,24b側へ移動し、緩衝装置本体15aのピストンロッド19はシリンダ本体17から突出する。
【0027】
ピストンロッド19がシリンダ本体17から突出しても、ジブ8がある程度立上るまではスプリング20のピストン18とは反対側の端部とシリンダ本体17のピストンロッド突出側端部との間には隙間Cがあり、シリンダ本体17のロッド側に収納されたスプリング20は自由状態となっている。このため、スプリング20は圧縮力を受けず、従って、ジブ8を緩衝されず、又、ジブ8を前方へ伏せる力は作用しない。
【0028】
しかし、ジブ8が所定角度まで起立すると、スプリング20のピストン18とは反対側の端部とシリンダ本体17のピストンロッド突出側端部との間の隙間Cはなくなる。このため、ジブ8が更に起立すると、スプリング20は圧縮力を受けて撓み、ジブ8は緩衝される。又、スプリング20の反力により、ピストンロッド19はシリンダ本体17内に後退する方向へ力を受け、その結果、ワイヤロープ25には、シーブ22a,22bとシーブ24a,24bが離反する方向へ力が作用する。
【0029】
従って、このような状態から、ジブ8を伏せるために起伏ウインチ6を起動してワイヤロープ7を繰出すと、スプリング20の反力により、ピストンロッド19がシリンダ本体17内へ後退し、シーブ22a,22bとシーブ24a,24bが離反するため、シーブ24bからワイヤロープ25の旋回枠4に対する固定位置Xまでの長さが短くなり、その結果、ジブ8は円滑に伏することができる。
【0030】
なお、図1、図2に示すようにジブ8の傾斜角度が緩い場合のワイヤロープ25のシーブ24bから旋回枠4の固定位置Xまでの長さをL1、シーブ24a,24bとシーブ22a,22bとの間の距離をS1とし、図3に示すようにジブ8が極限近傍まで起立した場合のワイヤロープ25のシーブ24bから旋回枠4の固定位置Xまでの長さをL2、シーブ24a,24bとシーブ22a,22bとの間の距離をS2とすると、ジブ8が図1に示す位置から図3に示す位置まで起立することによるワイヤロープ25のシーブ24bから旋回枠4の固定位置Xまでの変化長さLはL=L2−L1となり、又、シーブ24a,24bとシーブ22a,22bとの間のロープの掛け数は4条であるため、シリンダストロークSはS=(L2−L1)/4=S1−S2となる。
【0031】
すなわち、L1=4,500mm、L2=9,700mmの場合、シリンダストロークS=(9,700−4,500)/4=1,300mmとなる。
【0032】
本図示例によれば、スプリング20の長さを変更することにより、スプリング20が効く位置を任意に設定できる。すなわち、図5、図6に示す従来の場合は、ジブ8を極限近傍まで起立させないと、スプリング20は効かなかったが、本図示例では、ジブ8を途中位置まで起立させた状態でスプリング20を効かすことができる。従って、ジブ8の起立状態中間位置において、風がジブ8前面から吹付けた場合でも、ジブ8を円滑に伏せることができる。又、ジブ8を途中位置まで起立させた状態でスプリング20を効かすようにしても、ワイヤロープ25の掛け数は複数条であるため、緩衝装置本体15aのシリンダストロークSを小さくすることができ、その結果、緩衝装置本体15a、延いては緩衝装置15は、構造簡単で且つ小型化を図ることができる。
【0033】
なお、本発明の図示例においては、起伏緩衝装置をクライミングクレーンに適用する場合について説明したが、起伏するジブを備えたクレーンならどのようなクレーンに対しても適用することができること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の起伏緩衝装置が適用されるクレーンの実施の形態の一例を示し、ジブが直立に近い起立位置よりも下の中間位置にある状態を示す側面図である。
【図2】ジブが図1の位置にある場合の起伏緩衝装置の拡大図である。
【図3】本発明の起伏緩衝装置が適用されるクレーンの実施の形態の一例を示し、ジブが直立に近い起立位置にある状態を示す側面図である。
【図4】ジブが図3の位置にある場合の起伏緩衝装置の拡大図である。
【図5】従来の起伏緩衝装置を備えたクレーンの部分的な側面図である。
【図6】図5の起伏緩衝装置の拡大図である。
【符号の説明】
【0035】
4 旋回枠(枠体)
8 ジブ
15 起伏緩衝装置
15a 緩衝装置本体
17 シリンダ本体
18 ピストン
19 ピストンロッド
20 スプリング(弾撥体)
22a シーブ(第一のシーブ)
22b シーブ(第一のシーブ)
24a シーブ(第二のシーブ)
24b シーブ(第二のシーブ)
25 ワイヤロープ(紐状体)
C 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体に起伏可能に枢支されたジブに、シリンダ本体及び該シリンダ本体に対してジブの長手方向へ進退動可能なピストンロッド並びに前記シリンダ本体のピストンロッド側に収納された弾撥体を備えた緩衝装置本体を設けると共に、前記ピストンロッドのシリンダ本体からの突出部に第一のシーブを設け、該第一のシーブからジブの長手方向へ離反した位置にジブに支持された第二のシーブを設け、前記ジブに一端を固定され且つ他端をジブが枢支された枠体に固定された紐状体を、前記第一のシーブ及び第二のシーブに巻き掛けたことを特徴とするクレーンの起伏緩衝装置。
【請求項2】
弾撥体は圧縮バネである請求項1記載のクレーンの起伏緩衝装置。
【請求項3】
ジブが所定角度まで起立していない状態では、圧縮バネのピストンとは反対側の端部と、シリンダ本体のピストンロッド突出側端部との間には、隙間が形成されている請求項2記載のクレーンの起伏緩衝装置。
【請求項4】
第一及び第二のシーブは、夫々、複数ずつ設けられている請求項1乃至3の何れかに記載のクレーンの起伏緩衝装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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