グループ通話システム
【課題】参加者数制限のない参加型グループ通話を行うことができるようにしたグループ通話システムを提供する。
【解決手段】各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、座席数判定部9と開催者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と有し、座席数判定部9で音声送受信可能座席数を超えていると判定しても音声受信のみ可能で参入することができる。
【解決手段】各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、座席数判定部9と開催者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と有し、座席数判定部9で音声送受信可能座席数を超えていると判定しても音声受信のみ可能で参入することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参加型グループ通話を行うことができるグループ通話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の構内PHS無線システム等のグループ通話システムは、システム全体の制御を行う制御装置と、基地局と、設定を行う保守端末装置と、PHS無線端末とから構成され、参加型グループ通話を行う場合、保守端末装置を使用してグループ通話を行う特番(以下、参加型グループ通話特番と称する)と、その参加型グループ通話特番でグループ通話可能な人数(座席数)とを登録して行い、各PHS無線端末から参加型グループ通話特番で参加型グループ通話に参入した場合、参入者全員が音声双方向でグループ通話が可能となるようにした構成が知られている(例えば、特許文献1を参照)。一方、一斉通報では保守端末装置を使用してグループ通話を行う特番(以下、一斉通報特番と称する)と、その一斉通報特番で呼び出す内線番号とを登録して行い、PHS無線端末から一斉通報特番で登録した内線を呼び出してグループ通話を開催するが、この一斉通報では開催者から着信者への片通話となり、着信者の保留押下で双方向通話となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−88211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のグループ通話システムでは、参加型グループ通話を行うとき、登録した座席数分の参加者しかグループ通話に参加することができず、既に座席数に達していれば参加型グループ通話に加わることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、参加者数制限のない参加型グループ通話を行うことができるようにしたグループ通話システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部と、前記検出部が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、前記座席数判定部と前記音声送受信可能者判定部の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるグループ通話システムによれば、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定した場合、音声送受信可能者判定部の判定が音声送受信可能者であるとしたとき参入形態決定部は音声送受信可能での参入とし、音声送受信可能者判定部が音声送受信可能者でないとしたとき参入形態決定部は音声受信のみ可能で参入と決定するが、音声受信のみ可能で参入と決定した後も、検出部が音声送受信特番の信号を検出し、かつ、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないとき、参入形態決定部は音声送受信可能での参入に変更することができる。また、検出部が参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき、その時点で、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていると判定した場合、上述した参入形態決定部は音声受信のみ可能での参入として決定するように構成したため、従来では同状態で参加型グループ通話に参入することができなかったのが、音声受信のみ可能でなら参入できるようになり、人数に制限なくグループ通話に参加することができる。
【0009】
また本発明によるグループ通話システムによれば、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていない場合は、参入形態決定部は音声送受信可能での参入と決定するが、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたとしても、参入形態決定部は音声受信のみ可能での参入と決定し、従来では音声送受信可能座席数を超えると参入できなかったが、音声受信のみ可能での参入が可能となり、参加者は人数の制限を受けることなく加わることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
【図2】図1に示したグループ通話システムの設定テーブルを示す説明図である。
【図3】図1に示したグループ通話システムによる参加型グループ通話時の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したグループ通話システムによる当初の参加型グループ通話状態を示す説明図である。
【図5】図1に示したグループ通話システムによる変更後の参加型グループ通話状態を示す説明図である。
【図6】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成の説明図である。
【図7】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成の他の説明図である。
【図8】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成のさらに他の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
【図10】図9に示したグループ通話システムの設定テーブルの構成例を示す説明図である。
【図11】図9に示したグループ通話システムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態によるグループ通話システムの全体構成を示すブロック構成図であり、このグループ通話システムは、システム内の全ての制御を行う制御装置1と、この制御装置1に接続された基地局2と、参加型グループ通話の設定を含む制御装置1内の各種設定を行う保守端末装置3と、複数台の無線端末4a〜4nとから構成されている。
【0013】
制御装置1は、基地局2との間での送受信を行う送受信部5と、この送受信部5の音声信号の処理を行う音声処理部6と、保守端末装置3から予め参加型グループ通話に関する項目を設定した設定テーブル7と、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の押下信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が設定テーブル7に登録された音声送受信可能者かどうかを参照して判定する音声送受信者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の押下信号を検出したとき、座席数判定部9や音声送受信者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と、参加型グループ通話に関するプログラムなどを格納した記憶部12と、プログラムに従って上述した各部を制御する制御部13とを有している。
【0014】
図2に示した設定テーブル7には、初期設定部(図示しない)を通して予め所定項目が登録されており、例えば、図2に示したように参加型グループ通話に参加するときに押下信号で通知する参加型グループ通話特番14と、その参加型グループ通話特番14で双方向の音声による送受信が可能な数を設定する音声送受信可能座席数15と、音声送受信可能な開催者として登録した音声送受信可能者16との各項目を有している。参加型グループ通話特番14が「90」の設定では、音声送受信可能座席数15は「32」であり、音声送受信可能者16は無線端末4a〜4nにそれぞれ割り付けられた無線番号「1,6,7」が登録されている。
【0015】
参加型グループ通話特番14を用いて参加型グループ通話に参入した場合、予め登録した音声送受信可能者16であればその無線端末は音声送受信可能な状態での参入となるが、音声送受信可能者16以外の参入者の無線端末では一旦音声受信のみ可能な状態での参入となる。しかし、音声送受信可能者16以外の参入者であるもののある時点で音声送受信で参入したい場合は、詳細を後述するように設定テーブル7における音声送受信特番17の「99」を押下することによって変更することができる。その後、音声送受信可能な参入から音声受信のみ可能な参入に戻す場合も、音声送受信特番17の「99」を押下して行うことができる。尚、音声送受信可能な参入から音声受信のみ可能な参入に戻す場合には、音声送受信特番17の「99」ではなく、別の番号を設けてもよい。
【0016】
図1に示した参入形態決定部11は、検出部8で参加型グループ通話特番14の押下信号を検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15を超えている場合は音声受信のみ可能での参入と決定し、一方、音声送受信可能座席数15を超えていない場合は音声送受信者であれば音声送受信可能での参入とするが、音声送受信者でなければ音声受信のみ可能で参入と決定し、この音声受信のみ可能での参入と決定した後に音声送受信特番17の押下信号を検出部8が検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15に達していなければ音声送受信可能での参入と決定し、また音声受信のみ可能での参入と決定した後に音声送受信特番17の押下信号を検出部8を検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15を超えていれば音声受信のみ可能での参入のままと決定し、音声送受信特番17の押下信号を検出部8が検出後にその音声送受信特番17の押下信号を再度検出したとき音声受信のみ可能での参入に戻すように決定する。
【0017】
図3は、参加型グループ通話時の基本的な処理手順を示すフローチャートである。
今、制御装置1の検出部8は、ステップS1でグループ下の無線端末4a〜4nによる参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視している。ここで、音声送受信可能者として登録した無線端末4aが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、基地局2および制御装置1を通してこの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、音声送受信可能者として登録した無線端末4aが最初の参入であり、座席数判定部9は、この無線端末4aの無線番号を座席NO.1に割り当てる。この時点で、他の座席は空き状態である。
【0018】
次いで、音声送受信者判定部10は、ステップS3で設定テーブル7を参照しながら検出部8によって検出した無線端末4aが予め設定した音声送受信可能者16に登録されているかどうかを判定し、その結果、音声送受信可能者16として予め登録されているので、参加形態決定部11は、ステップS4でその参加型グループ通話特番「90」を通知してきた無線端末4aを音声送受信可能での参入と決定する。こうして無線端末4aは、制御装置1により参加型グループ通話では音声の送受信が可能な相互通話により参加することができるようになる。
【0019】
次に、音声送受信可能者として登録していない無線端末4bが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、この無線端末4bからの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、まだ音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達していないので、座席数判定部9は、この無線端末4bの無線番号を座席NO.2に割り当てる。続いて音声送受信者判定部10は、ステップS3で登録された音声送受信可能者かどうかを判定すると、未登録で該当しないと判定し、参加形態決定部11はステップS5で通知してきた無線端末4bを音声受信のみ可能での参入と決定する。ただし、このステップS5における音声受信のみ可能での参入は、後述するように参入形態を変更可能である。
【0020】
その後、音声送受信可能者として登録していない無線端末4cが参加型グループ通話への参入処理を行った場合も、無線端末4bと同様の処理を行い、ステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定する。続いて、音声送受信可能者として登録した無線端末4fが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話への参入処理を行った場合は、無線端末4aと同様の処理を行い、ステップS4で音声送受信可能での参入と決定する。
【0021】
しかし、参入が増えて、ステップS2で音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達すると、座席数判定部9は既に音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達していると判定するので、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末が音声受信のみ可能での参入と決定する。このステップS6での決定は、音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達している場合、従来のように参加型グループ通話への参入自体を拒否するものではなく、その後は音声送受信可能な参入への変更ができない音声受信のみ可能での参入であり、人数に制限なく音声受信することができる。
【0022】
上述したようにステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定された場合は、ステップS6の決定とは異なり参入形態を変更可能である。つまり、ステップS5の後、無線端末4bの所持者が音声受信のみ可能での参入から音声送受信可能での参入に変更して発言したい場合、その無線端末4bの音声送受信特番「99」を押下する。すると、検出部8はステップS7でこの音声送受信特番「99」の押下信号を検出する。この検出を受けた座席数判定部9は、ステップS8で設定テーブル7を参照しながらこの検出時点で音声送受信可能座席数15の設定数「32」に達しているかどうかを判定し、まだ座席に空きがある場合、参加形態決定部11はステップS9で通知してきた無線端末4bを音声送受信可能での参入に変更する。その後、検出部8は、ステップS10で音声送受信特番「99」を押下解放を監視する待ち状態となる。
【0023】
従って、参加型グループ通話の当初においては、図4に示したように音声送受信可能者として登録した無線端末4aのみが音声送受信可能で参入していたとしても、この変更によって図5に示したように音声送受信特番「99」を押下した無線端末4bの参加形態がステップS9で変更になり、この無線端末4bも音声の送受信が可能な相互通話により参加型グループ通話に参加することができるようになる。このような変更は、ステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定された他の無線端末においても同様に音声の送受信が可能な相互通話ができる。
【0024】
その後、ステップS9で音声送受信可能で参入となった無線端末4bを、音声受信のみ可能での参入に戻す場合は、音声送受信特番「99」を押下すると、検出部8はステップS10でこの音声送受信特番「99」の押下信号を検出する。この検出を受けた座席数判定部9は、この検出時点で音声送受信可能座席数15の設定数「32」から対応する座席No.を空きにし、参加形態決定部11はステップS5で通知してきた無線端末4bを音声受信のみ可能での参入に変更する。この処理によって新たに空きとなった座席No.に他の無線端末を割り当てることが可能となる。
【0025】
このように参加型グループ通話において、ステップS5で音声受信のみ可能での参入となった無線端末は、ステップS8で音声送受信可能座席数15の設定数「32」内であれば、ステップS9で音声受信のみ可能での参入から音声送受信可能で参入へ変更することができる。
【0026】
図6〜図8は、音声処理部6における会議トランクによる音声合成の説明図である。
図3のフローチャートで説明したように予め音声送受信可能者として登録した無線端末4aが参加型グループ通話に参入したとする。ここで会議トランクには、図6に示したように音声送受信可能座席数15における登録数「32」の座席番号「1」に無線番号4aのPS番号「1」が割り当てられる。
【0027】
その後、図7に示すように無線端末4b、無線端末4c、さらに無線端末4fの順に参加型グループ通話に参入すると、無線端末4bおよび無線端末4cは図3に示したステップS5のように音声受信のみ可能な参入であり、このような音声受信のみ可能での参入の場合は人数によらず会議トランクの1座席のみ使用となり、しかも自己の音声を送信する必要がないので座席番号「2」のPS番号「モニタ用(無言)」が割り当てられる。
【0028】
これに対して、無線端末4fは予め登録された音声送受信可能者であり、図3に示したステップS6で音声送受信可能での参入となるので、会議トランクには座席番号「3」に無線端末4fのPS番号「6」が割り当てられる。
【0029】
会議トランクは、音声入力に対してそれぞれ音声合成して出力するが、座席番号「1」の無線端末4aは音声送受信可能な参入であり自己の音声を他の参加者に出力する必要があるので、その音声入力に対して「モニタ用+6」の音声合成した出力とする。これに対して、座席番号「2」の無線端末4bおよび無線端末4cの音声入力に対しては、音声受信のみ可能の参入であり自己の音声を送信する必要がないためモニタ用(無音)を使用し、「1+6」の音声合成の出力となる。また無線端末4fも音声送受信可能な参入であり、その音声入力に対して「モニタ用+1」の音声合成した出力とする。
【0030】
その後、無線端末4bが図3のステップS9で音声受信のみ可能の参入から音声送受信可能な参入へ変更した場合、図8に示すように無線端末4cは音声受信のみ可能での参入で変更がないから座席番号「2」のPS番号「モニタ用(無言)」が割り当てられたままであるが、無線端末4bは音声送受信可能な参入であるから座席番号「4」に無線番号4bのPS番号「2」が新たに割り当てられる。
【0031】
これに伴って会議トランクは、座席番号「1」の無線端末4aの音声入力に対して「モニタ用+2+6」の音声合成した出力とし、座席番号「2」の無線端末4cの音声入力に対しては、「1+2+6」の音声合成の出力とする。また無線端末4fの音声入力に対して「モニタ用+1+2」の音声合成した出力とする。さらに変更した無線端末4bの音声入力に対して「モニタ用+1+6」の音声合成した出力とする。
【0032】
上述したように本グループ通話システムは、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、座席数判定部9と開催者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と有して構成している。
【0033】
このような構成のグループ通話システムによれば、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定した場合、音声送受信可能者判定部10の判定が音声送受信可能者であるとしたとき参入形態決定部11は音声送受信可能での参入とし、音声送受信可能者判定部10が音声送受信可能者でないとしたとき参入形態決定部11は音声受信のみ可能で参入と決定するが、音声受信のみ可能で参入と決定した後も、検出部8が音声送受信特番の信号を検出し、かつ、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないとき、参入形態決定部11は音声送受信可能での参入に変更することができる。
【0034】
また本グループ通話システムは、検出部8が参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき、その時点で、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていると判定した場合、上述した参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入として決定するように構成したため、従来では同状態で参加型グループ通話に参入することができなかったのが、音声受信のみ可能でなら参入できるようになり、人数に制限なく参加することができる。
【0035】
また本グループ通話システムは、上述した構成に加えて、音声受信のみ可能で参入してから音声送受信特番の押下信号検出により音声送受信可能での参入に変更した後に、検出部8が音声送受信特番の信号を再度検出したとき、参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入に戻すように構成したため、先の効果に加えて、音声送受信可能で参入する必要がなくなった時点で音声受信のみ可能での参入に変更することができ、これによって音声送受信可能座席に空きを形成して、新たな無線端末が音声送受信可能で参入することができる状態とすることができる。
【0036】
ところで、この種のグループ通話システムでは、通常、参加型グループ通話特番とは別に一斉通報特番を登録しているが、本実施の形態における参加型グループ通話の特徴を兼用して一斉通報特番として使用することができる。例えば、図2の参加型グループ通話特番14の「91」を一斉通報特番として使用することができる。上述した説明からも分かるように、図2の参加型グループ通話特番14の「91」を使用した場合も、予め登録した番号「8」の無線端末から内線を呼び出してグループ通話を開催することができ、このグループ通話では一斉通報の場合と同様に番号「8」の無線端末を使用する開催者から着信者への片通話となる。しかし、図3のステップS7で示した着信者側の無線端末での特番押下を検出すると、双方向通話可能な状態となり、一斉通報に求められる機能を満足することができる。従って、参加型グループ通話特番および一斉通報特番を同位置の設定テーブル7で管理することができ、管理を簡略化することができる。
【実施例2】
【0037】
図9は、本発明の他の実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
先の実施の形態では、ステップS2で座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき、ステップS3でその参加者が設定テーブル7の音声送受信可能者かどうかを参照して判定する音声送受信可能者判定部10を設けているが、本実施の形態ではこの音声送受信可能者判定部10を省略している。
【0038】
保守端末装置3は、基地局2との間での送受信を行う送受信部5と、この送受信部5の音声信号の処理を行う音声処理部6と、参加型グループ通話に関して初期設定を行う初期設定部(図示せず)と、この初期設定部によって予め参加型グループ通話に関する項目を登録した設定テーブル7と、参加型グループ通話に関するプログラムなどを格納した記憶部12と、プログラムに従って各部を制御する制御部13とを有する点では同一であるが、音声送受信可能者判定部10を除くことに合わせて、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき設定テーブル7を参照しながら現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能での参入かを決定し、かつ、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたと判定したときその参加者が音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部11としている。
【0039】
図9に示した設定テーブル7には、保守端末装置3を通して予め所定項目が登録されており、例えば、図10に示したように参加型グループ通話に参加するときに押下信号で通知する参加型グループ通話特番14と、その参加型グループ通話特番14で双方向の音声による送受信が可能な数を設定する音声送受信可能座席数15とを有している。参加型グループ通話特番14が「90」の設定では、音声送受信可能座席数15は「32」として設定されている。
【0040】
次に、図11に示したフローチャートを用いて上述したグループ通話システムにおける処理手順を説明する。
今、制御装置1の検出部8は、ステップS1でグループ下の無線端末4a〜4nによる参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視している。ここで、無線端末4aが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、検出部8はこの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、無線端末4aが最初の参入であり、座席数判定部9は、この無線端末4aのPHS番号を座席NO.1に割り当て、参加形態決定部11は、ステップS4でその参加型グループ通話特番を通知してきた無線端末4aを音声送受信可能で参入と決定する。
【0041】
同様の処理を繰り返した後、別の無線端末4nが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、この無線端末4bからの参加型グループ通話特番「90」の押下通知を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここで、音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達していると座席数判定部9が判定すると、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末4nが音声受信のみ可能での参入と決定する。この無線端末4n以降に参入した場合も同様であり、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末が音声受信のみ可能での参入とする。
【0042】
上述したグループ通話システムでは、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、この座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部11とを有しているため、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていない場合は、参入形態決定部11は音声送受信可能での参入と決定するが、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたとしても、参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入となる。従来は音声送受信可能座席数を超えると参入できなかったが、この実施の形態でも、音声受信のみ可能での参入が可能となり、参加者は人数の制限を受けることなく加わることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明によるグループ通話システムは、図1に示した構成に限らず他の構成のものにも適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 制御装置
2 基地局
3 保守端末装置
4a〜4n 無線端末
5 送受信部
6 音声処理部
7 設定テーブル
8 検出部
9 座席数判定部
10 音声送受信者判定部
11 参入形態決定部
12 記憶部
13 制御部
14 参加型グループ通話特番
15 音声送受信可能座席数
16 音声送受信者
17 音声送受信特番
【技術分野】
【0001】
本発明は、参加型グループ通話を行うことができるグループ通話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の構内PHS無線システム等のグループ通話システムは、システム全体の制御を行う制御装置と、基地局と、設定を行う保守端末装置と、PHS無線端末とから構成され、参加型グループ通話を行う場合、保守端末装置を使用してグループ通話を行う特番(以下、参加型グループ通話特番と称する)と、その参加型グループ通話特番でグループ通話可能な人数(座席数)とを登録して行い、各PHS無線端末から参加型グループ通話特番で参加型グループ通話に参入した場合、参入者全員が音声双方向でグループ通話が可能となるようにした構成が知られている(例えば、特許文献1を参照)。一方、一斉通報では保守端末装置を使用してグループ通話を行う特番(以下、一斉通報特番と称する)と、その一斉通報特番で呼び出す内線番号とを登録して行い、PHS無線端末から一斉通報特番で登録した内線を呼び出してグループ通話を開催するが、この一斉通報では開催者から着信者への片通話となり、着信者の保留押下で双方向通話となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−88211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のグループ通話システムでは、参加型グループ通話を行うとき、登録した座席数分の参加者しかグループ通話に参加することができず、既に座席数に達していれば参加型グループ通話に加わることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、参加者数制限のない参加型グループ通話を行うことができるようにしたグループ通話システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記目的を達成するために、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部と、前記検出部が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、前記座席数判定部と前記音声送受信可能者判定部の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるグループ通話システムによれば、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定した場合、音声送受信可能者判定部の判定が音声送受信可能者であるとしたとき参入形態決定部は音声送受信可能での参入とし、音声送受信可能者判定部が音声送受信可能者でないとしたとき参入形態決定部は音声受信のみ可能で参入と決定するが、音声受信のみ可能で参入と決定した後も、検出部が音声送受信特番の信号を検出し、かつ、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないとき、参入形態決定部は音声送受信可能での参入に変更することができる。また、検出部が参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき、その時点で、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていると判定した場合、上述した参入形態決定部は音声受信のみ可能での参入として決定するように構成したため、従来では同状態で参加型グループ通話に参入することができなかったのが、音声受信のみ可能でなら参入できるようになり、人数に制限なくグループ通話に参加することができる。
【0009】
また本発明によるグループ通話システムによれば、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていない場合は、参入形態決定部は音声送受信可能での参入と決定するが、座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたとしても、参入形態決定部は音声受信のみ可能での参入と決定し、従来では音声送受信可能座席数を超えると参入できなかったが、音声受信のみ可能での参入が可能となり、参加者は人数の制限を受けることなく加わることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
【図2】図1に示したグループ通話システムの設定テーブルを示す説明図である。
【図3】図1に示したグループ通話システムによる参加型グループ通話時の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したグループ通話システムによる当初の参加型グループ通話状態を示す説明図である。
【図5】図1に示したグループ通話システムによる変更後の参加型グループ通話状態を示す説明図である。
【図6】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成の説明図である。
【図7】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成の他の説明図である。
【図8】図1に示したグループ通話システムの音声処理部における会議トランクによる音声合成のさらに他の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
【図10】図9に示したグループ通話システムの設定テーブルの構成例を示す説明図である。
【図11】図9に示したグループ通話システムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態によるグループ通話システムの全体構成を示すブロック構成図であり、このグループ通話システムは、システム内の全ての制御を行う制御装置1と、この制御装置1に接続された基地局2と、参加型グループ通話の設定を含む制御装置1内の各種設定を行う保守端末装置3と、複数台の無線端末4a〜4nとから構成されている。
【0013】
制御装置1は、基地局2との間での送受信を行う送受信部5と、この送受信部5の音声信号の処理を行う音声処理部6と、保守端末装置3から予め参加型グループ通話に関する項目を設定した設定テーブル7と、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の押下信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が設定テーブル7に登録された音声送受信可能者かどうかを参照して判定する音声送受信者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の押下信号を検出したとき、座席数判定部9や音声送受信者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と、参加型グループ通話に関するプログラムなどを格納した記憶部12と、プログラムに従って上述した各部を制御する制御部13とを有している。
【0014】
図2に示した設定テーブル7には、初期設定部(図示しない)を通して予め所定項目が登録されており、例えば、図2に示したように参加型グループ通話に参加するときに押下信号で通知する参加型グループ通話特番14と、その参加型グループ通話特番14で双方向の音声による送受信が可能な数を設定する音声送受信可能座席数15と、音声送受信可能な開催者として登録した音声送受信可能者16との各項目を有している。参加型グループ通話特番14が「90」の設定では、音声送受信可能座席数15は「32」であり、音声送受信可能者16は無線端末4a〜4nにそれぞれ割り付けられた無線番号「1,6,7」が登録されている。
【0015】
参加型グループ通話特番14を用いて参加型グループ通話に参入した場合、予め登録した音声送受信可能者16であればその無線端末は音声送受信可能な状態での参入となるが、音声送受信可能者16以外の参入者の無線端末では一旦音声受信のみ可能な状態での参入となる。しかし、音声送受信可能者16以外の参入者であるもののある時点で音声送受信で参入したい場合は、詳細を後述するように設定テーブル7における音声送受信特番17の「99」を押下することによって変更することができる。その後、音声送受信可能な参入から音声受信のみ可能な参入に戻す場合も、音声送受信特番17の「99」を押下して行うことができる。尚、音声送受信可能な参入から音声受信のみ可能な参入に戻す場合には、音声送受信特番17の「99」ではなく、別の番号を設けてもよい。
【0016】
図1に示した参入形態決定部11は、検出部8で参加型グループ通話特番14の押下信号を検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15を超えている場合は音声受信のみ可能での参入と決定し、一方、音声送受信可能座席数15を超えていない場合は音声送受信者であれば音声送受信可能での参入とするが、音声送受信者でなければ音声受信のみ可能で参入と決定し、この音声受信のみ可能での参入と決定した後に音声送受信特番17の押下信号を検出部8が検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15に達していなければ音声送受信可能での参入と決定し、また音声受信のみ可能での参入と決定した後に音声送受信特番17の押下信号を検出部8を検出したとき予め設定した音声送受信可能座席数15を超えていれば音声受信のみ可能での参入のままと決定し、音声送受信特番17の押下信号を検出部8が検出後にその音声送受信特番17の押下信号を再度検出したとき音声受信のみ可能での参入に戻すように決定する。
【0017】
図3は、参加型グループ通話時の基本的な処理手順を示すフローチャートである。
今、制御装置1の検出部8は、ステップS1でグループ下の無線端末4a〜4nによる参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視している。ここで、音声送受信可能者として登録した無線端末4aが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、基地局2および制御装置1を通してこの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、音声送受信可能者として登録した無線端末4aが最初の参入であり、座席数判定部9は、この無線端末4aの無線番号を座席NO.1に割り当てる。この時点で、他の座席は空き状態である。
【0018】
次いで、音声送受信者判定部10は、ステップS3で設定テーブル7を参照しながら検出部8によって検出した無線端末4aが予め設定した音声送受信可能者16に登録されているかどうかを判定し、その結果、音声送受信可能者16として予め登録されているので、参加形態決定部11は、ステップS4でその参加型グループ通話特番「90」を通知してきた無線端末4aを音声送受信可能での参入と決定する。こうして無線端末4aは、制御装置1により参加型グループ通話では音声の送受信が可能な相互通話により参加することができるようになる。
【0019】
次に、音声送受信可能者として登録していない無線端末4bが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、この無線端末4bからの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、まだ音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達していないので、座席数判定部9は、この無線端末4bの無線番号を座席NO.2に割り当てる。続いて音声送受信者判定部10は、ステップS3で登録された音声送受信可能者かどうかを判定すると、未登録で該当しないと判定し、参加形態決定部11はステップS5で通知してきた無線端末4bを音声受信のみ可能での参入と決定する。ただし、このステップS5における音声受信のみ可能での参入は、後述するように参入形態を変更可能である。
【0020】
その後、音声送受信可能者として登録していない無線端末4cが参加型グループ通話への参入処理を行った場合も、無線端末4bと同様の処理を行い、ステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定する。続いて、音声送受信可能者として登録した無線端末4fが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話への参入処理を行った場合は、無線端末4aと同様の処理を行い、ステップS4で音声送受信可能での参入と決定する。
【0021】
しかし、参入が増えて、ステップS2で音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達すると、座席数判定部9は既に音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達していると判定するので、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末が音声受信のみ可能での参入と決定する。このステップS6での決定は、音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達している場合、従来のように参加型グループ通話への参入自体を拒否するものではなく、その後は音声送受信可能な参入への変更ができない音声受信のみ可能での参入であり、人数に制限なく音声受信することができる。
【0022】
上述したようにステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定された場合は、ステップS6の決定とは異なり参入形態を変更可能である。つまり、ステップS5の後、無線端末4bの所持者が音声受信のみ可能での参入から音声送受信可能での参入に変更して発言したい場合、その無線端末4bの音声送受信特番「99」を押下する。すると、検出部8はステップS7でこの音声送受信特番「99」の押下信号を検出する。この検出を受けた座席数判定部9は、ステップS8で設定テーブル7を参照しながらこの検出時点で音声送受信可能座席数15の設定数「32」に達しているかどうかを判定し、まだ座席に空きがある場合、参加形態決定部11はステップS9で通知してきた無線端末4bを音声送受信可能での参入に変更する。その後、検出部8は、ステップS10で音声送受信特番「99」を押下解放を監視する待ち状態となる。
【0023】
従って、参加型グループ通話の当初においては、図4に示したように音声送受信可能者として登録した無線端末4aのみが音声送受信可能で参入していたとしても、この変更によって図5に示したように音声送受信特番「99」を押下した無線端末4bの参加形態がステップS9で変更になり、この無線端末4bも音声の送受信が可能な相互通話により参加型グループ通話に参加することができるようになる。このような変更は、ステップS5で音声受信のみ可能での参入と決定された他の無線端末においても同様に音声の送受信が可能な相互通話ができる。
【0024】
その後、ステップS9で音声送受信可能で参入となった無線端末4bを、音声受信のみ可能での参入に戻す場合は、音声送受信特番「99」を押下すると、検出部8はステップS10でこの音声送受信特番「99」の押下信号を検出する。この検出を受けた座席数判定部9は、この検出時点で音声送受信可能座席数15の設定数「32」から対応する座席No.を空きにし、参加形態決定部11はステップS5で通知してきた無線端末4bを音声受信のみ可能での参入に変更する。この処理によって新たに空きとなった座席No.に他の無線端末を割り当てることが可能となる。
【0025】
このように参加型グループ通話において、ステップS5で音声受信のみ可能での参入となった無線端末は、ステップS8で音声送受信可能座席数15の設定数「32」内であれば、ステップS9で音声受信のみ可能での参入から音声送受信可能で参入へ変更することができる。
【0026】
図6〜図8は、音声処理部6における会議トランクによる音声合成の説明図である。
図3のフローチャートで説明したように予め音声送受信可能者として登録した無線端末4aが参加型グループ通話に参入したとする。ここで会議トランクには、図6に示したように音声送受信可能座席数15における登録数「32」の座席番号「1」に無線番号4aのPS番号「1」が割り当てられる。
【0027】
その後、図7に示すように無線端末4b、無線端末4c、さらに無線端末4fの順に参加型グループ通話に参入すると、無線端末4bおよび無線端末4cは図3に示したステップS5のように音声受信のみ可能な参入であり、このような音声受信のみ可能での参入の場合は人数によらず会議トランクの1座席のみ使用となり、しかも自己の音声を送信する必要がないので座席番号「2」のPS番号「モニタ用(無言)」が割り当てられる。
【0028】
これに対して、無線端末4fは予め登録された音声送受信可能者であり、図3に示したステップS6で音声送受信可能での参入となるので、会議トランクには座席番号「3」に無線端末4fのPS番号「6」が割り当てられる。
【0029】
会議トランクは、音声入力に対してそれぞれ音声合成して出力するが、座席番号「1」の無線端末4aは音声送受信可能な参入であり自己の音声を他の参加者に出力する必要があるので、その音声入力に対して「モニタ用+6」の音声合成した出力とする。これに対して、座席番号「2」の無線端末4bおよび無線端末4cの音声入力に対しては、音声受信のみ可能の参入であり自己の音声を送信する必要がないためモニタ用(無音)を使用し、「1+6」の音声合成の出力となる。また無線端末4fも音声送受信可能な参入であり、その音声入力に対して「モニタ用+1」の音声合成した出力とする。
【0030】
その後、無線端末4bが図3のステップS9で音声受信のみ可能の参入から音声送受信可能な参入へ変更した場合、図8に示すように無線端末4cは音声受信のみ可能での参入で変更がないから座席番号「2」のPS番号「モニタ用(無言)」が割り当てられたままであるが、無線端末4bは音声送受信可能な参入であるから座席番号「4」に無線番号4bのPS番号「2」が新たに割り当てられる。
【0031】
これに伴って会議トランクは、座席番号「1」の無線端末4aの音声入力に対して「モニタ用+2+6」の音声合成した出力とし、座席番号「2」の無線端末4cの音声入力に対しては、「1+2+6」の音声合成の出力とする。また無線端末4fの音声入力に対して「モニタ用+1+2」の音声合成した出力とする。さらに変更した無線端末4bの音声入力に対して「モニタ用+1+6」の音声合成した出力とする。
【0032】
上述したように本グループ通話システムは、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部10と、検出部8が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、座席数判定部9と開催者判定部10の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部11と有して構成している。
【0033】
このような構成のグループ通話システムによれば、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定した場合、音声送受信可能者判定部10の判定が音声送受信可能者であるとしたとき参入形態決定部11は音声送受信可能での参入とし、音声送受信可能者判定部10が音声送受信可能者でないとしたとき参入形態決定部11は音声受信のみ可能で参入と決定するが、音声受信のみ可能で参入と決定した後も、検出部8が音声送受信特番の信号を検出し、かつ、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないとき、参入形態決定部11は音声送受信可能での参入に変更することができる。
【0034】
また本グループ通話システムは、検出部8が参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき、その時点で、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていると判定した場合、上述した参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入として決定するように構成したため、従来では同状態で参加型グループ通話に参入することができなかったのが、音声受信のみ可能でなら参入できるようになり、人数に制限なく参加することができる。
【0035】
また本グループ通話システムは、上述した構成に加えて、音声受信のみ可能で参入してから音声送受信特番の押下信号検出により音声送受信可能での参入に変更した後に、検出部8が音声送受信特番の信号を再度検出したとき、参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入に戻すように構成したため、先の効果に加えて、音声送受信可能で参入する必要がなくなった時点で音声受信のみ可能での参入に変更することができ、これによって音声送受信可能座席に空きを形成して、新たな無線端末が音声送受信可能で参入することができる状態とすることができる。
【0036】
ところで、この種のグループ通話システムでは、通常、参加型グループ通話特番とは別に一斉通報特番を登録しているが、本実施の形態における参加型グループ通話の特徴を兼用して一斉通報特番として使用することができる。例えば、図2の参加型グループ通話特番14の「91」を一斉通報特番として使用することができる。上述した説明からも分かるように、図2の参加型グループ通話特番14の「91」を使用した場合も、予め登録した番号「8」の無線端末から内線を呼び出してグループ通話を開催することができ、このグループ通話では一斉通報の場合と同様に番号「8」の無線端末を使用する開催者から着信者への片通話となる。しかし、図3のステップS7で示した着信者側の無線端末での特番押下を検出すると、双方向通話可能な状態となり、一斉通報に求められる機能を満足することができる。従って、参加型グループ通話特番および一斉通報特番を同位置の設定テーブル7で管理することができ、管理を簡略化することができる。
【実施例2】
【0037】
図9は、本発明の他の実施の形態によるグループ通話システムを示すブロック構成図である。
先の実施の形態では、ステップS2で座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき、ステップS3でその参加者が設定テーブル7の音声送受信可能者かどうかを参照して判定する音声送受信可能者判定部10を設けているが、本実施の形態ではこの音声送受信可能者判定部10を省略している。
【0038】
保守端末装置3は、基地局2との間での送受信を行う送受信部5と、この送受信部5の音声信号の処理を行う音声処理部6と、参加型グループ通話に関して初期設定を行う初期設定部(図示せず)と、この初期設定部によって予め参加型グループ通話に関する項目を登録した設定テーブル7と、参加型グループ通話に関するプログラムなどを格納した記憶部12と、プログラムに従って各部を制御する制御部13とを有する点では同一であるが、音声送受信可能者判定部10を除くことに合わせて、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき設定テーブル7を参照しながら現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したときその参加者が音声送受信可能での参入かを決定し、かつ、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたと判定したときその参加者が音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部11としている。
【0039】
図9に示した設定テーブル7には、保守端末装置3を通して予め所定項目が登録されており、例えば、図10に示したように参加型グループ通話に参加するときに押下信号で通知する参加型グループ通話特番14と、その参加型グループ通話特番14で双方向の音声による送受信が可能な数を設定する音声送受信可能座席数15とを有している。参加型グループ通話特番14が「90」の設定では、音声送受信可能座席数15は「32」として設定されている。
【0040】
次に、図11に示したフローチャートを用いて上述したグループ通話システムにおける処理手順を説明する。
今、制御装置1の検出部8は、ステップS1でグループ下の無線端末4a〜4nによる参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視している。ここで、無線端末4aが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、検出部8はこの参加型グループ通話特番「90」の押下信号を検出し、座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここでは、無線端末4aが最初の参入であり、座席数判定部9は、この無線端末4aのPHS番号を座席NO.1に割り当て、参加形態決定部11は、ステップS4でその参加型グループ通話特番を通知してきた無線端末4aを音声送受信可能で参入と決定する。
【0041】
同様の処理を繰り返した後、別の無線端末4nが参加型グループ通話特番「90」を押下して参加型グループ通話に参入したとする。すると、制御装置1の検出部8は、参加型グループ通話特番「90」の押下信号を監視しているため、この無線端末4bからの参加型グループ通話特番「90」の押下通知を検出し、また座席数判定部9は、ステップS2で設定テーブル7を参照しながら音声送受信可能座席数15が予め設定した「32」に達しているか否かを判定する。ここで、音声送受信可能座席数15が設定数「32」に達していると座席数判定部9が判定すると、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末4nが音声受信のみ可能での参入と決定する。この無線端末4n以降に参入した場合も同様であり、参加形態決定部11はステップS6でその無線端末が音声受信のみ可能での参入とする。
【0042】
上述したグループ通話システムでは、各無線端末4a〜4nからの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部8と、この検出部8で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき現時点での参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部9と、この座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部11とを有しているため、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていない場合は、参入形態決定部11は音声送受信可能での参入と決定するが、座席数判定部9が予め設定した音声送受信可能座席数を超えたとしても、参入形態決定部11は音声受信のみ可能での参入となる。従来は音声送受信可能座席数を超えると参入できなかったが、この実施の形態でも、音声受信のみ可能での参入が可能となり、参加者は人数の制限を受けることなく加わることができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明によるグループ通話システムは、図1に示した構成に限らず他の構成のものにも適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
1 制御装置
2 基地局
3 保守端末装置
4a〜4n 無線端末
5 送受信部
6 音声処理部
7 設定テーブル
8 検出部
9 座席数判定部
10 音声送受信者判定部
11 参入形態決定部
12 記憶部
13 制御部
14 参加型グループ通話特番
15 音声送受信可能座席数
16 音声送受信者
17 音声送受信特番
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部と、前記検出部が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、前記座席数判定部と前記音声送受信可能者判定部の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とするグループ通話システム。
【請求項2】
各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とするグループ通話システム。
【請求項1】
各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番および音声送受信特番の信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないときその参加者が音声送受信可能者かどうかを判定する音声送受信可能者判定部と、前記検出部が参加型グループ通話特番または音声送受信特番の信号を検出したとき、前記座席数判定部と前記音声送受信可能者判定部の判定結果に基づいて音声受信のみ可能での参入か音声送受信可能での参入かを決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とするグループ通話システム。
【請求項2】
各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出して参加型グループ通話への参加を決定する制御装置を有するグループ通話システムにおいて、前記制御装置に、各無線端末からの参加型グループ通話特番の押下信号を検出する検出部と、該検出部で参加型グループ通話特番の押下信号を検出したとき参加者が予め設定した音声送受信可能座席数を超えているか否かを判定する座席数判定部と、該座席数判定部が予め設定した音声送受信可能座席数を超えていないと判定したとき音声送受信可能での参入と決定し、かつ、音声送受信可能座席数を超えていると判定したとき音声受信のみ可能での参入と決定する参入形態決定部とを設けたことを特徴とするグループ通話システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−49701(P2012−49701A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188491(P2010−188491)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
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