グレーチングの連結構造
【課題】 低コストで完璧な盗難防止を可能とし、車両走行によるハネ上げ防止にも役立つグレーチングの連結構造を提供する。
【解決手段】 柱部1aの一の底面側に鍔部1bを形成して、他の底面側にボルト軸1cを垂設するボルト1と、円錐台状体の下底から上底へ貫通する貫通孔にボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成したナット基部2aと、一対の脚部3aを対向させて上端が天板部3bで連結され且つ両脚部の下端寄りに通孔を設けた連結クリップ3とを具備し、二つのグレーチング7の両端板71を当接させて該両端板を跨いで連結クリップ3の両脚部3aを差し込み、該差し込みによって両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aに係る一の脚部の通孔30から他の脚部の通孔へボルト1を挿通し、柱部1aを通孔30に挿入して脚部3aの外面に鍔部1bを当接させ、該挿通により他の通孔30から突出すボルト軸1cにナット基部2aを螺着して二つのグレーチング7を連結する。
【解決手段】 柱部1aの一の底面側に鍔部1bを形成して、他の底面側にボルト軸1cを垂設するボルト1と、円錐台状体の下底から上底へ貫通する貫通孔にボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成したナット基部2aと、一対の脚部3aを対向させて上端が天板部3bで連結され且つ両脚部の下端寄りに通孔を設けた連結クリップ3とを具備し、二つのグレーチング7の両端板71を当接させて該両端板を跨いで連結クリップ3の両脚部3aを差し込み、該差し込みによって両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aに係る一の脚部の通孔30から他の脚部の通孔へボルト1を挿通し、柱部1aを通孔30に挿入して脚部3aの外面に鍔部1bを当接させ、該挿通により他の通孔30から突出すボルト軸1cにナット基部2aを螺着して二つのグレーチング7を連結する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は側溝等に配設されるグレーチングの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
道路の側溝(雨水溝)等には排水を良くするためにグレーチングが用いられ、強度的な観点から一般に金属製グレーチングが多用されている。ところが、グレーチングが金属製であるため、金属価格の高騰とともに全国各地で盗難被害のニュースが報じられるようになってきている。グレーチングが盗難にあうと、上面開口の側溝溝に車両が落ち交通事故につながったり、子供の転落事故を招いたりするので、安全性の面からも盗難防止の要請が高まっている。図2,図3や図11,図12に示す汎用グレーチング7は、側溝の上面開口に被せ、単純に載置するだけの構造で、取外しが比較的容易であり、これまで特に盗難防止対策が難しいとされてきた。盗難防止を企図したグレーチングの連結構造はこれまでにもいくつか提案がなされている(例えば特許文献1〜3)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−336345公報
【特許文献2】特開平9−250165号公報
【特許文献3】実用新案登録第3133644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、特許文献1〜3のいずれの発明もその構造から、時間さえかければグレーチングの取外しを可能にするものであった。一旦、その構造が理解されると、手際よく取り外される危険性があった。さらに、特許文献1,3は汎用タイプを改良したグレーチングで、汎用品とはまた違うグレーチングを製作しなければならず厄介であった。汎用性でないため、適用範囲も制約される虞があった。
また、グレーチング上は道路や歩道に沿って設けられたり横切ったりすることが多く、グレーチング上を車両が走行するとグレーチングがハネ上がる不具合が指摘されていた。こうしたハネ上げ防止にも役立つグレーチングの連結構造も追求されているが、特許文献2の発明では対応不十分であった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するもので、既存グレーチングに対しても適用でき、しかも、低コストで完璧な盗難防止を可能とし、さらに車両走行によるハネ上げ防止にも役立つグレーチングの連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、柱部の一の底面側が外方へ張出し、側面視円形の鍔部を形成する一方、他の底面側にボルト軸を垂設するボルト(1)と、円錐台状体又は円柱状体にして、その下底から上底へ貫通する貫通孔又はその下底から上底へ向けて凹む凹穴に、前記ボルト軸の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を形成したナット基部(2a)と、一対の脚部を対向させて両方の上端が天板部で連結され、且つ両脚部の下端寄りにそれぞれ通孔を設けた連結クリップ(3)と、を具備し、二つのグレーチングの両端板同士を近接又は当接させると共に、上方から該両端板を跨ぐようにして前記連結クリップの両脚部を差し込み、且つ該差し込みによって両端板よりも下方へ突き出した前記両脚部に係る一の脚部の通孔から他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通し、前記柱部を前記通孔に挿入して、前記脚部の外面に前記鍔部を当接させる一方、前記挿通により他の通孔から突出すボルト軸に前記ナット基部を螺着して二つの前記グレーチングを連結することを特徴とするグレーチングの連結構造にある。
請求項2の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項1で、ナット基部に括れ部を介して係合部を形成し、該係合部に工具を係合させて回転することにより、前記ボルト軸と前記雌ねじ部との螺合を強めて前記括れ部で分断し、前記他の通孔から突出すボルト軸に、前記係合部をもぎ取った前記ナット基部を螺着することを特徴とする。請求項3の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項2で、筒内を前記ボルト軸が挿通できる筒状体にして、且つその筒長が一対の前記脚部間の距離よりも短いスペーサ(4)をさらに具備し、前記一の脚部の通孔から、スペーサに遊挿して、他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通することを特徴とする。請求項4の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項2又は3で、鍔部が円板からなり、さらに前記柱部を角柱部にすると共に前記通孔を縦長孔とし、該角柱部の横幅に該縦長孔の横幅を合致させて、該角柱部の該縦長孔への挿入により該角柱部が回動不能となるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のグレーチングの連結構造は、盗難防止対策が低コストで万全なものになり、しかも、グレーチング側の改良を要しないことから既存グレーチングに対しても適用でき、さらに車両走行によるハネ上げ防止にも役立つなど極めて優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係るグレーチングの連結構造について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図10は本発明のグレーチングの連結構造の一形態で、図1はその連結に使用する各構成部品の分解斜視図、図2は図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図、図3は図2のVI-VI線矢視図、図4は図2における連結部位の縦断面図で、(イ)がボルト軸に止具のナット基部を螺着した段階の縦断面図、(ロ)が(イ)の状態から、係合部に工具を係合させて回転することにより、係合部を括れ部でもぎ取った後の縦断面図である。図5は図4(ロ)の連結クリップ周りの部分斜視図、図6は図4のV-V線矢視図、図7は図6とは別態様の図4のV-V線矢視図、図8,図9は図1〜図6のボルト,止具と異なる別態様のボルト,止具を用いた縦断面図で、図4(イ)に対応する縦断面図である。尚、図1はボルト軸全域に雄ねじ部を形成図示し、図2は連結材の本数を減らして簡略図示する。
【0009】
本グレーチングの連結構造は、ボルト1と止具2と連結クリップ3とスペーサ4とを具備する(図1)。
ボルト1は柱部1aと鍔部1bとボルト軸1cとを備える金属製連結部品である。ボルト1は、柱部1aの一の底面側11が外方へ張出し、側面視円形の鍔部1bを形成する一方、他の底面側12にボルト軸1cを垂設する。ここでの柱部1aは、図1,図4に示すごとく寸胴の六角柱からなる角柱部10とする。
鍔部1bはボルト頭部にあたる柱部1aの一の底面側11で外方へ出っ張るフランジである。鍔部1bはスパナ,レンチ等の工具で掴んで回しても滑ってボルト1が回り難い側面視円形のものである。例えば図1の円板13の他、図8の実線図示する球面盤や、図8の鎖線図示する円筒体,円錐体,円錐台等などである。ここでは鍔部1bを円板13とする。鍔部1bが図1のような円板13であると、パイプレンチ等の工具で回すにしても円形で滑り易く、且つ厚みが薄く掴みづらいので盗難対策が万全となる。また円板13であれば軽量化,低コストにもつながるのでより好ましい。ボルト軸1cは、軸部に雄ねじを形成する軸体で、鍔部1bの在る側11と反対の柱部1aの底面側12に垂設する。ボルト軸1cの軸心を柱部1aの底面の中心に一致させ、且つボルト軸1cの軸径を柱部1aの底面径よりも一回り小さくする。ボルト軸1cの基端部分をそのまま前記柱部1aとすることもできるが、ここでは、ボルト軸1cの横断面積よりも大きな横断面積の柱部1aとし、且つ該柱部1aを図6のような六角柱部にしている。角柱部10は図7のような四角柱部等の角柱部にすることもできる。該柱部1aを角柱部10にすると、ボルト1と止具2(ナット基部2a)の組付け時に、該角柱部10を連結クリップ3の縦長孔301に挿入してボルト1を回転不能にでき、ボルト1と止具2との組付け作業性が向上する。
【0010】
止具2はナット基部2aと括れ部2bと係合部2cとを備える金属製連結部品である。ナット基部2aは、円錐台状体にして、その下底23から上底24へ貫通する貫通孔21に前記ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成する。本実施形態のナット基部2aは、図4,図5ごとくの円錐台状体で、その軸心を通る貫通孔21の内面全域に雌ねじ部20を形成する。ナット基部2aの下面の大きさは、連結クリップ3に設ける通孔30よりも大きくする。括れ部2bはナット基部2aの上底24,係合部2cよりも横断面積が小さな短筒部で、該括れ部2bの箇所でナット基部2aを係合部2cから切り離し易くする。係合部2cは、スパナやレンチの工具に係合する角形部を形成する部分で、括れ部2bを介して前記ナット基部2aにつながる。ナット基部2aの上底24から断面が小さな括れ部2bが延設し、さらに該括れ部2bの端面からその端面よりも横断面積の大きな係合部2cが延設する。本実施形態の係合部2cは、図1,図4ごとくの六角形したナット形状体である。ナット基部2aの下面から括れ部2bを経由して係合部2cにまで貫通孔21が貫通するが、該括れ部2b,該係合部2cの貫通孔21の内面には雌ねじ部20を設けない。括れ部2b及び係合部2cにおける貫通孔21の孔径は、ナット基部2aの雌ねじ部20のねじ径よりも大きく、その部分はボルト軸1cに対しバカ穴26,28になっている。
【0011】
止具2に関しては図1のような形状に限ることなく、ナット基部2aの下底23から上底24へ向けて凹む凹穴22に、前記ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20が形成される図9のような止具2とすることもできる。図9のナット基部2aは凹穴22に雌ねじ部20のある公知ナット25を埋め込んだ後、これを溶接等でナット基部2aとして一体にしたものである。ナット基部2aは、また図8の鎖線に示すような円柱状体とすることもできる。ただ、円錐台状体のナット基部2aの方がパイプレンチ等で掴むのが困難でありより好ましい。
【0012】
連結クリップ3は、一対の脚部3aを対向させて両方の上端が天板部3bで連結され、且つ両脚部3aの下端寄りにそれぞれ通孔30を設けた連結部品である。本実施形態の連結クリップ3は金属製帯板の加工品で、板面を対向させた一対の板状脚部3aの上端を天板部3bで連結して側面視略コ字形の板状体とする。通孔30は図1,図6のような縦長孔301とする。前記角柱部10の横幅W2に該縦長孔301の横幅W1を合致させて、該角柱部10の該縦長孔301への挿入によって角柱部10(すなわちボルト1)が連結クリップ3に対し回動不能となる縦長孔301が設けられる(図6)。角柱部10の横幅W2に対し縦長孔301の横幅W1を若干大きくし、両者が嵌合するようにする。縦長孔301を縦長にするのは、角柱部10の縦長孔301への挿入時に縦長方向に対してゆとりを確保して挿入し易くするためである。ここでは、側面視略コ字形の連結クリップ3としたが、両脚部3aの下端部間距離を狭めた側面視略Ω形の板状連結クリップ3とし、クリップの弾発力を利用して両脚部3aの下端開口を広げ、二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨いで両脚部3aを差し込めるようにすると、連結クリップ3とグレーチング7との密着度を高めることができるのでより好ましくなる。
【0013】
スペーサ4は筒内41を前記ボルト軸1cが挿通できる金属製筒状体である。スペーサ4の筒長は、前記両脚部3a間の距離よりも短くするが、前記一の脚部3aの縦長孔301(通孔30)から、該スペーサ4を遊挿して、他の脚部3aの通孔30へ挿通したボルト軸1cにナット基部2aを螺着できる長さを有する。より詳しくは、ボルト軸1cにナット基部2aを螺着結合した図4の状態下で、連結クリップ3が取付け前の側面視形状をほぼ保って、スペーサ4は両脚部3aによって挟着されるか(図示省略)、図4のごとく角柱部10と脚部3aとに挟着されるようその筒状体40の筒長さが決定される。スペーサ4が在ることによって、ボルト1と止具2の螺着で、ともすれば側面視略コ字形で変形し易い連結クリップ3も保形維持される。連結クリップ3の保形維持が可能になれば、その板厚も薄くできる。
【0014】
図10で、符号6は取外し具を示す。本グレーチングの連結構造と直接関係する部品ではない。メンテナンスなどで、本ボルト1,止具2等で連結された二つのグレーチング7A,7Bを分離したい場合があるが、取外し具6はその時に使用される工具である。
取外し具6は被着部6aと角形加工部6bと止めねじ6cとを備える。被着部6aは傘状体にして、これをナット基部2aに被せると被着部6aの内面がナット基部2aの外面(錐面)に当接する。被着部6aには、外面から内面へ貫通する雌ねじ孔が複数(ここでは3個)形成される。角形加工部6bは被着部6aの傘状上端から延設する六角ナット形成部で、汎用ナットと同じようにナット孔に雌ねじ部分63を設ける。図10(イ)でナット基部2aから突出するボルト軸1cに該雌ねじ部分を螺合させて、図示のごとくの回転矢印方向に回していくことによって、被着部6aの内面をナット基部2aの外面に密着させることができる(図6のロ)。止めねじ6cは前記雌ねじ孔に螺合する雄ねじ部65の先端を尖らせると共に、基端部側に六角穴部66を設けたものである。図10(ロ)の状態から、止めねじ6cを雌ねじ孔に螺合し、六角穴部66を利用して六角軸形の工具で締め付けることによって、止めねじ6cの先端がナット基部2aに食い込む。その後、角形加工部6bにレンチ等の工具を係合させて逆回転することにより、図10(ハ)のごとくナット基部2aと一体になった取外し具6をボルト1から取り外す。ボルト1,ナット基部2a(止具2),連結クリップ3等の各連結部品に分解して、それまで連結されていた二つのグレーチング7A,7Bを分離できる。
一方、図9のような円錐台状体にして、その下底23から上底24へ向けて凹む凹穴22に、ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成したナット基部2aにあっても、上記取外し具6と基本構成を同じくするが、角形加工部6bに雌ねじ部分63は設けない。被着部6aの内面がナット基部2aの外面に密着するその外面で、前記雌ねじ孔に対向する部位に窪み(図示せず)を点在するように設ける。図6(ロ)の状態から該窪みへ向けて、止めねじ6cを雌ねじ孔に螺合して締め付けていけば、止めねじ6cの先端が窪みへ入り込む。その後、角形加工部6bにレンチ等の工具を係合させて逆回転することにより、ナット基部2aを取外し具6に一体化させてボルト1から簡単に取り外すことができる。ここで、前記雌ねじ孔の配設場所を違えることによって、ボルト1からナット基部2aを取り外せる取外し具6の製作は至難となり、盗難に対し盤石の備えとなる。
【0015】
次に、前記ボルト1と止具2と連結クリップ3とスペーサ4を用いた本グレーチングの連結構造について説明する。
ここで用いるグレーチング7は図2〜図5ごとくの汎用グレーチングである。全体形状が規格化された長方形盤状をなし、主部材72と連結材73と側板70と端板71とを備える金属製グレーチングとする。多数の金属製帯板からなる主部材72とこれに直交する連結材73とで格子状に形成して、その両側面を側面視L形の側板70で囲む(図3)。主部材72の両端を端板71として、直方形盤とする。連結材73は通称クロスバーとも呼ばれ、金属製棒状材を捩ったツイスト棒からなる。連結材73は、主部材72をその帯幅方向を垂直起立させ且つ所定ピッチで複数配設した状態を確保した後、これらと直交するようにして所定間隔離して主部材72上面に載置される。その後、主部材72と連結材73とを電気圧接固定して格子状した長方形盤に組み立てられる。符号SLはスリットを示す。尚、主部材72は図3,図4のごとくIバーを用いるが、図5ではフラットバーで簡単図示する。グレーチング7は側溝の上面開口に蓋をするように配設される。符号90は側溝の底部、符号91は側溝の側部、符号92は流水溝を示す。
側溝上に連なる複数のグレーチング7にあって、隣り合う二つのグレーチングを次のように連結し、盗難防止対策を講じたグレーチングの連結構造とする。側溝の上面開口に蓋をする複数のグレーチング7が縦一列に配設されるが、両端板71同士が近接又は当接する二つのグレーチング7A,7B毎に、前記ボルト1等の部品で連結していく。
【0016】
具体的には、図2〜図4のごとく隣り合う二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨ぐようにして、上方から連結クリップ3の両脚部3aを差し込み、且つ該差し込みによって両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aに係る一の脚部3aの通孔30から他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通する。一の脚部3aの通孔30から、スペーサ4を遊挿して、他の脚部3aの通孔30へ前記ボルト1を挿通する。そして、柱部1aを通孔30に挿入して脚部3aの外面に鍔部1bを当接させる一方、挿通により他の通孔30から突出すボルト軸先端181にナット基部2aを螺合して二つのグレーチング7A,7Bを連結する(図4のイ)。さらに、係合部2cにレンチ,スパナ等の工具を係合させて回転することにより、ボルト軸1cとナット基部2aとの螺着を強めて括れ部2bで分断し、他の通孔30から突出すボルト軸1cに、係合部2cをもぎ取ったナット基部2aを螺着する構造とする(図4のロ)。本実施形態は、二つのグレーチング7A,7Bが当接する両端板71に、ボルト1,止具2等を使った本グレーチングの連結構造を二カ所設けるが、勿論一カ所でもよい。ここでは、図2のグレーチング7A,7Bが当接(又は近接)する両端板71,71だけに図示するが、図2の左側のグレーチング7Aの左側端板71と、該グレーチング7Aに当接又は近接するその左側のグレーチング7の端板71の両端板同士にも、ボルト1,ナット基部2a等を使った本連結構造が適用される。側溝に蓋をする複数のグレーチング7,7,…が本グレーチングの連結構造によって次々と一体化される。
【0017】
このように構成したグレーチングの連結構造は、側溝の上面開口に縦一列に載置される複数のグレーチング7,7,…にあって、隣り合う二つのグレーチング7A,7Bをボルト1,ナット基部2a,連結クリップ3で連結一体化するので、盗難防止対策が万全となる。ボルト1,ナット基部2a,連結クリップ3で、グレーチング7,7,…を数珠つなぎに次々と連結することによって、盗人による側溝からのグレーチングの持ち出しは不可能になる。
連結クリップ3の天板部3bを上にして、上方から二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨ぐようにして両脚部3aを差し込み、両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aの一方の通孔30から他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通し、他の通孔30から突出すボルト軸1cにナット基部2aを螺着する連結構造であるので、二つのグレーチング7A,7Bが一旦連結されると、第三者が外せなくなる。グレーチング7を一個ずつ抜き取ることができなくなる。基本構造はボルト1とナットに相当する止具2との螺着結合であるが、ボルト1側の方は、パイプレンチ等の工具を用いて、鍔部1bを挟んで回しても鍔部1bが側面視円形であるため空滑りする。特に、鍔部1bが図1のような円板13の場合は工具で挟むことも困難になり、より一層盗難に遭い難い構造になっている。他方の止具2の方でも、ナット基部2aがボルト1に螺合する雌ねじ部20を形成した円錐台状体又は円柱状体であり、レンチ等の工具を用いて、ナット基部2aを挟んで回しても空滑りする。特に円錐台状体となればパイプレンチ等の工具で挟むのも困難であり、より一層盗難に遭い難い構造になる。
【0018】
また、止具2がナット基部2aと括れ部2bを介して係合部2cを形成するので、ボルト1とナット基部2aとの組付け作業時は、係合部2cに工具を係合させて止具2を回転させてボルト1に締め付けていくだけであり簡単にできる。係合部2cを設けることによって、ボルト1と止具2との螺着作業が円滑に進む。その一方で、工具を回し進めることによって、ボルト軸1cとナット基部2aとの螺着結合を強めて括れ部2bで分断し、係合部2cをもぎ取ってしまうので、盗人は残ったナット基部2aの取外しが困難になる。
【0019】
さらに、柱部1aを角柱部10にすると共に通孔30を縦長孔301とし、且つ該角柱部10の横幅W2に該縦長孔301の横幅W1を合致させて、該角柱部10の該縦長孔301への挿入により回動不能となるようしているので、ボルト1側を工具で掴む必要がなくなり、ボルト1へのナット基部2aの螺着作業は頗る楽になる。ボルト1の角柱部10を縦長孔301へ挿入してしまえばボルト1が回動しないので、止具2の方だけをボルト軸1cに螺合させて工具で単に締め付けていけば足りる。鍔部1bの方を工具で係合させようとしても、もともと盗難を逃れるために工夫された鍔部1bであり、工具で係合させることは困難であり、角柱部10と縦長孔301との組み合わせが極めて効を奏する構造になっている。そして、縦長孔301がバカ穴状に縦長に形成されているので、角柱部10の縦長孔301への挿入も容易であり、側溝現場で行われる作業を楽にする。
加えて、一の脚部3aの通孔30からスペーサ4に遊挿した後、他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通し、ボルト1とナット基部2aとを螺着結合すると、その結合時にきつく締め付けてもスペーサ4が介在するので、変形し易い側面視コ字形等の連結クリップ3でも保形維持できる。また盗人が連結クリップ3の両脚部3aの下端部分を力で寄せ合わせて、連結クリップ3とナット基部2aに弛みをつくって外そうと試みても、スペーサ4が内側から突っ張っているので困難となる。盗難防止対策上、極めて優れたグレーチングの連結構造になっている。
しかも、グレーチング7に対しては何の加工も必要としないので、特許文献1,3のような制約がない。既存のグレーチング7に対しても、後加工等を要せずに本グレーチングの連結構造を楽に採用できるので、頗る重宝な発明になっている。
【0020】
また一方で、ボルト1,止具2,連結ナットを使ったグレーチング7の取付け構造が完成すると、グレーチング7上を車両走行時に発生し易いグレーチング7のハネ上げも解消する。本連結構造で結ばれた二つのグレーチング7A,7Bは、車両走行によって一方のグレーチング7が跳ね上がろうとしても、両端板71の下方で、ボルト1,スペーサ4が両端板71に対し交差するように配設されるので、これらがストッパになってロックするので、グレーチング7のハネ上げを完全阻止する。本グレーチングの連結構造はグレーチング7のハネ上げ防止にも極めて優れた効果を発揮する。事故防止に絶大な威力を発揮する。
【0021】
(2)実施形態2
実施形態1と仕様が異なるグレーチングに本グレーチングの連結構造を適用するものである。
図11,図12のグレーチング7は、図示のごとく嵩上げ部材8付きグレーチング7である。グレーチング7の側板70は、実施形態1と違ってフラットバーとする。側溝は嵩上げ部材8が載る側溝側部91に段差が設けられる。図12の側面断面図は図11のVI-VI線矢視図であり、実施形態1の図2のIV-IV線矢視図と違って、ナット基部2aが取付けられているグレーチング7Bの方から見た断面図である。図示を省略するが、図11,図12で嵩上げ部材8がない汎用グレーチング7に適用することも勿論可能である。斯かるグレーチングの連結構造の構成及び効果は、実施形態1と同様でその説明を省く。図中、図1〜図10と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0022】
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ボルト1,止具2,連結クリップ3,スペーサ4,取外し具6,グレーチング7等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態1のグレーチングの連結に使用する各構成部品の分解斜視図である。
【図2】図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図である。
【図3】図2のVI-VI線矢視図である。
【図4】(イ)がボルト軸に止具のナット基部を螺着した段階の縦断面図、(ロ)が(イ)の状態から係合部をもぎ取った縦断面図である。
【図5】図4(ロ)の連結クリップ周りの部分斜視図である。
【図6】図4のV-V線矢視図である。
【図7】図6とは別態様の図4のV-V線矢視図である。
【図8】図1と別態様のボルト,止具を用いた縦断面図で、図4(イ)に対応する縦断面図である。
【図9】図8とは別態様の縦断面図である。
【図10】ナット基部をボルトから外す取外し具の一部断面説明図である。
【図11】実施形態2で、図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図である。
【図12】図11のVI-VI線矢視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 ボルト
1a 柱部
1b 括れ部
1c ボルト軸
10 角柱部
13 円板
2a 止具
2b 括れ部
2c 係合部
20 雌ねじ部
21 貫通孔
22 凹穴
23 下底
24 上底
3 連結クリップ
3a 脚部
3b 天板部
30 通孔
301 縦長孔
4 スペーサ
7,7A,7B グレーチング
71 端板
【技術分野】
【0001】
本発明は側溝等に配設されるグレーチングの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
道路の側溝(雨水溝)等には排水を良くするためにグレーチングが用いられ、強度的な観点から一般に金属製グレーチングが多用されている。ところが、グレーチングが金属製であるため、金属価格の高騰とともに全国各地で盗難被害のニュースが報じられるようになってきている。グレーチングが盗難にあうと、上面開口の側溝溝に車両が落ち交通事故につながったり、子供の転落事故を招いたりするので、安全性の面からも盗難防止の要請が高まっている。図2,図3や図11,図12に示す汎用グレーチング7は、側溝の上面開口に被せ、単純に載置するだけの構造で、取外しが比較的容易であり、これまで特に盗難防止対策が難しいとされてきた。盗難防止を企図したグレーチングの連結構造はこれまでにもいくつか提案がなされている(例えば特許文献1〜3)。
【0003】
【特許文献1】特開2006−336345公報
【特許文献2】特開平9−250165号公報
【特許文献3】実用新案登録第3133644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、特許文献1〜3のいずれの発明もその構造から、時間さえかければグレーチングの取外しを可能にするものであった。一旦、その構造が理解されると、手際よく取り外される危険性があった。さらに、特許文献1,3は汎用タイプを改良したグレーチングで、汎用品とはまた違うグレーチングを製作しなければならず厄介であった。汎用性でないため、適用範囲も制約される虞があった。
また、グレーチング上は道路や歩道に沿って設けられたり横切ったりすることが多く、グレーチング上を車両が走行するとグレーチングがハネ上がる不具合が指摘されていた。こうしたハネ上げ防止にも役立つグレーチングの連結構造も追求されているが、特許文献2の発明では対応不十分であった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するもので、既存グレーチングに対しても適用でき、しかも、低コストで完璧な盗難防止を可能とし、さらに車両走行によるハネ上げ防止にも役立つグレーチングの連結構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、柱部の一の底面側が外方へ張出し、側面視円形の鍔部を形成する一方、他の底面側にボルト軸を垂設するボルト(1)と、円錐台状体又は円柱状体にして、その下底から上底へ貫通する貫通孔又はその下底から上底へ向けて凹む凹穴に、前記ボルト軸の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を形成したナット基部(2a)と、一対の脚部を対向させて両方の上端が天板部で連結され、且つ両脚部の下端寄りにそれぞれ通孔を設けた連結クリップ(3)と、を具備し、二つのグレーチングの両端板同士を近接又は当接させると共に、上方から該両端板を跨ぐようにして前記連結クリップの両脚部を差し込み、且つ該差し込みによって両端板よりも下方へ突き出した前記両脚部に係る一の脚部の通孔から他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通し、前記柱部を前記通孔に挿入して、前記脚部の外面に前記鍔部を当接させる一方、前記挿通により他の通孔から突出すボルト軸に前記ナット基部を螺着して二つの前記グレーチングを連結することを特徴とするグレーチングの連結構造にある。
請求項2の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項1で、ナット基部に括れ部を介して係合部を形成し、該係合部に工具を係合させて回転することにより、前記ボルト軸と前記雌ねじ部との螺合を強めて前記括れ部で分断し、前記他の通孔から突出すボルト軸に、前記係合部をもぎ取った前記ナット基部を螺着することを特徴とする。請求項3の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項2で、筒内を前記ボルト軸が挿通できる筒状体にして、且つその筒長が一対の前記脚部間の距離よりも短いスペーサ(4)をさらに具備し、前記一の脚部の通孔から、スペーサに遊挿して、他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通することを特徴とする。請求項4の発明たるグレーチングの連結構造は、請求項2又は3で、鍔部が円板からなり、さらに前記柱部を角柱部にすると共に前記通孔を縦長孔とし、該角柱部の横幅に該縦長孔の横幅を合致させて、該角柱部の該縦長孔への挿入により該角柱部が回動不能となるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のグレーチングの連結構造は、盗難防止対策が低コストで万全なものになり、しかも、グレーチング側の改良を要しないことから既存グレーチングに対しても適用でき、さらに車両走行によるハネ上げ防止にも役立つなど極めて優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係るグレーチングの連結構造について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図10は本発明のグレーチングの連結構造の一形態で、図1はその連結に使用する各構成部品の分解斜視図、図2は図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図、図3は図2のVI-VI線矢視図、図4は図2における連結部位の縦断面図で、(イ)がボルト軸に止具のナット基部を螺着した段階の縦断面図、(ロ)が(イ)の状態から、係合部に工具を係合させて回転することにより、係合部を括れ部でもぎ取った後の縦断面図である。図5は図4(ロ)の連結クリップ周りの部分斜視図、図6は図4のV-V線矢視図、図7は図6とは別態様の図4のV-V線矢視図、図8,図9は図1〜図6のボルト,止具と異なる別態様のボルト,止具を用いた縦断面図で、図4(イ)に対応する縦断面図である。尚、図1はボルト軸全域に雄ねじ部を形成図示し、図2は連結材の本数を減らして簡略図示する。
【0009】
本グレーチングの連結構造は、ボルト1と止具2と連結クリップ3とスペーサ4とを具備する(図1)。
ボルト1は柱部1aと鍔部1bとボルト軸1cとを備える金属製連結部品である。ボルト1は、柱部1aの一の底面側11が外方へ張出し、側面視円形の鍔部1bを形成する一方、他の底面側12にボルト軸1cを垂設する。ここでの柱部1aは、図1,図4に示すごとく寸胴の六角柱からなる角柱部10とする。
鍔部1bはボルト頭部にあたる柱部1aの一の底面側11で外方へ出っ張るフランジである。鍔部1bはスパナ,レンチ等の工具で掴んで回しても滑ってボルト1が回り難い側面視円形のものである。例えば図1の円板13の他、図8の実線図示する球面盤や、図8の鎖線図示する円筒体,円錐体,円錐台等などである。ここでは鍔部1bを円板13とする。鍔部1bが図1のような円板13であると、パイプレンチ等の工具で回すにしても円形で滑り易く、且つ厚みが薄く掴みづらいので盗難対策が万全となる。また円板13であれば軽量化,低コストにもつながるのでより好ましい。ボルト軸1cは、軸部に雄ねじを形成する軸体で、鍔部1bの在る側11と反対の柱部1aの底面側12に垂設する。ボルト軸1cの軸心を柱部1aの底面の中心に一致させ、且つボルト軸1cの軸径を柱部1aの底面径よりも一回り小さくする。ボルト軸1cの基端部分をそのまま前記柱部1aとすることもできるが、ここでは、ボルト軸1cの横断面積よりも大きな横断面積の柱部1aとし、且つ該柱部1aを図6のような六角柱部にしている。角柱部10は図7のような四角柱部等の角柱部にすることもできる。該柱部1aを角柱部10にすると、ボルト1と止具2(ナット基部2a)の組付け時に、該角柱部10を連結クリップ3の縦長孔301に挿入してボルト1を回転不能にでき、ボルト1と止具2との組付け作業性が向上する。
【0010】
止具2はナット基部2aと括れ部2bと係合部2cとを備える金属製連結部品である。ナット基部2aは、円錐台状体にして、その下底23から上底24へ貫通する貫通孔21に前記ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成する。本実施形態のナット基部2aは、図4,図5ごとくの円錐台状体で、その軸心を通る貫通孔21の内面全域に雌ねじ部20を形成する。ナット基部2aの下面の大きさは、連結クリップ3に設ける通孔30よりも大きくする。括れ部2bはナット基部2aの上底24,係合部2cよりも横断面積が小さな短筒部で、該括れ部2bの箇所でナット基部2aを係合部2cから切り離し易くする。係合部2cは、スパナやレンチの工具に係合する角形部を形成する部分で、括れ部2bを介して前記ナット基部2aにつながる。ナット基部2aの上底24から断面が小さな括れ部2bが延設し、さらに該括れ部2bの端面からその端面よりも横断面積の大きな係合部2cが延設する。本実施形態の係合部2cは、図1,図4ごとくの六角形したナット形状体である。ナット基部2aの下面から括れ部2bを経由して係合部2cにまで貫通孔21が貫通するが、該括れ部2b,該係合部2cの貫通孔21の内面には雌ねじ部20を設けない。括れ部2b及び係合部2cにおける貫通孔21の孔径は、ナット基部2aの雌ねじ部20のねじ径よりも大きく、その部分はボルト軸1cに対しバカ穴26,28になっている。
【0011】
止具2に関しては図1のような形状に限ることなく、ナット基部2aの下底23から上底24へ向けて凹む凹穴22に、前記ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20が形成される図9のような止具2とすることもできる。図9のナット基部2aは凹穴22に雌ねじ部20のある公知ナット25を埋め込んだ後、これを溶接等でナット基部2aとして一体にしたものである。ナット基部2aは、また図8の鎖線に示すような円柱状体とすることもできる。ただ、円錐台状体のナット基部2aの方がパイプレンチ等で掴むのが困難でありより好ましい。
【0012】
連結クリップ3は、一対の脚部3aを対向させて両方の上端が天板部3bで連結され、且つ両脚部3aの下端寄りにそれぞれ通孔30を設けた連結部品である。本実施形態の連結クリップ3は金属製帯板の加工品で、板面を対向させた一対の板状脚部3aの上端を天板部3bで連結して側面視略コ字形の板状体とする。通孔30は図1,図6のような縦長孔301とする。前記角柱部10の横幅W2に該縦長孔301の横幅W1を合致させて、該角柱部10の該縦長孔301への挿入によって角柱部10(すなわちボルト1)が連結クリップ3に対し回動不能となる縦長孔301が設けられる(図6)。角柱部10の横幅W2に対し縦長孔301の横幅W1を若干大きくし、両者が嵌合するようにする。縦長孔301を縦長にするのは、角柱部10の縦長孔301への挿入時に縦長方向に対してゆとりを確保して挿入し易くするためである。ここでは、側面視略コ字形の連結クリップ3としたが、両脚部3aの下端部間距離を狭めた側面視略Ω形の板状連結クリップ3とし、クリップの弾発力を利用して両脚部3aの下端開口を広げ、二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨いで両脚部3aを差し込めるようにすると、連結クリップ3とグレーチング7との密着度を高めることができるのでより好ましくなる。
【0013】
スペーサ4は筒内41を前記ボルト軸1cが挿通できる金属製筒状体である。スペーサ4の筒長は、前記両脚部3a間の距離よりも短くするが、前記一の脚部3aの縦長孔301(通孔30)から、該スペーサ4を遊挿して、他の脚部3aの通孔30へ挿通したボルト軸1cにナット基部2aを螺着できる長さを有する。より詳しくは、ボルト軸1cにナット基部2aを螺着結合した図4の状態下で、連結クリップ3が取付け前の側面視形状をほぼ保って、スペーサ4は両脚部3aによって挟着されるか(図示省略)、図4のごとく角柱部10と脚部3aとに挟着されるようその筒状体40の筒長さが決定される。スペーサ4が在ることによって、ボルト1と止具2の螺着で、ともすれば側面視略コ字形で変形し易い連結クリップ3も保形維持される。連結クリップ3の保形維持が可能になれば、その板厚も薄くできる。
【0014】
図10で、符号6は取外し具を示す。本グレーチングの連結構造と直接関係する部品ではない。メンテナンスなどで、本ボルト1,止具2等で連結された二つのグレーチング7A,7Bを分離したい場合があるが、取外し具6はその時に使用される工具である。
取外し具6は被着部6aと角形加工部6bと止めねじ6cとを備える。被着部6aは傘状体にして、これをナット基部2aに被せると被着部6aの内面がナット基部2aの外面(錐面)に当接する。被着部6aには、外面から内面へ貫通する雌ねじ孔が複数(ここでは3個)形成される。角形加工部6bは被着部6aの傘状上端から延設する六角ナット形成部で、汎用ナットと同じようにナット孔に雌ねじ部分63を設ける。図10(イ)でナット基部2aから突出するボルト軸1cに該雌ねじ部分を螺合させて、図示のごとくの回転矢印方向に回していくことによって、被着部6aの内面をナット基部2aの外面に密着させることができる(図6のロ)。止めねじ6cは前記雌ねじ孔に螺合する雄ねじ部65の先端を尖らせると共に、基端部側に六角穴部66を設けたものである。図10(ロ)の状態から、止めねじ6cを雌ねじ孔に螺合し、六角穴部66を利用して六角軸形の工具で締め付けることによって、止めねじ6cの先端がナット基部2aに食い込む。その後、角形加工部6bにレンチ等の工具を係合させて逆回転することにより、図10(ハ)のごとくナット基部2aと一体になった取外し具6をボルト1から取り外す。ボルト1,ナット基部2a(止具2),連結クリップ3等の各連結部品に分解して、それまで連結されていた二つのグレーチング7A,7Bを分離できる。
一方、図9のような円錐台状体にして、その下底23から上底24へ向けて凹む凹穴22に、ボルト軸1cに螺合する雌ねじ部20を形成したナット基部2aにあっても、上記取外し具6と基本構成を同じくするが、角形加工部6bに雌ねじ部分63は設けない。被着部6aの内面がナット基部2aの外面に密着するその外面で、前記雌ねじ孔に対向する部位に窪み(図示せず)を点在するように設ける。図6(ロ)の状態から該窪みへ向けて、止めねじ6cを雌ねじ孔に螺合して締め付けていけば、止めねじ6cの先端が窪みへ入り込む。その後、角形加工部6bにレンチ等の工具を係合させて逆回転することにより、ナット基部2aを取外し具6に一体化させてボルト1から簡単に取り外すことができる。ここで、前記雌ねじ孔の配設場所を違えることによって、ボルト1からナット基部2aを取り外せる取外し具6の製作は至難となり、盗難に対し盤石の備えとなる。
【0015】
次に、前記ボルト1と止具2と連結クリップ3とスペーサ4を用いた本グレーチングの連結構造について説明する。
ここで用いるグレーチング7は図2〜図5ごとくの汎用グレーチングである。全体形状が規格化された長方形盤状をなし、主部材72と連結材73と側板70と端板71とを備える金属製グレーチングとする。多数の金属製帯板からなる主部材72とこれに直交する連結材73とで格子状に形成して、その両側面を側面視L形の側板70で囲む(図3)。主部材72の両端を端板71として、直方形盤とする。連結材73は通称クロスバーとも呼ばれ、金属製棒状材を捩ったツイスト棒からなる。連結材73は、主部材72をその帯幅方向を垂直起立させ且つ所定ピッチで複数配設した状態を確保した後、これらと直交するようにして所定間隔離して主部材72上面に載置される。その後、主部材72と連結材73とを電気圧接固定して格子状した長方形盤に組み立てられる。符号SLはスリットを示す。尚、主部材72は図3,図4のごとくIバーを用いるが、図5ではフラットバーで簡単図示する。グレーチング7は側溝の上面開口に蓋をするように配設される。符号90は側溝の底部、符号91は側溝の側部、符号92は流水溝を示す。
側溝上に連なる複数のグレーチング7にあって、隣り合う二つのグレーチングを次のように連結し、盗難防止対策を講じたグレーチングの連結構造とする。側溝の上面開口に蓋をする複数のグレーチング7が縦一列に配設されるが、両端板71同士が近接又は当接する二つのグレーチング7A,7B毎に、前記ボルト1等の部品で連結していく。
【0016】
具体的には、図2〜図4のごとく隣り合う二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨ぐようにして、上方から連結クリップ3の両脚部3aを差し込み、且つ該差し込みによって両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aに係る一の脚部3aの通孔30から他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通する。一の脚部3aの通孔30から、スペーサ4を遊挿して、他の脚部3aの通孔30へ前記ボルト1を挿通する。そして、柱部1aを通孔30に挿入して脚部3aの外面に鍔部1bを当接させる一方、挿通により他の通孔30から突出すボルト軸先端181にナット基部2aを螺合して二つのグレーチング7A,7Bを連結する(図4のイ)。さらに、係合部2cにレンチ,スパナ等の工具を係合させて回転することにより、ボルト軸1cとナット基部2aとの螺着を強めて括れ部2bで分断し、他の通孔30から突出すボルト軸1cに、係合部2cをもぎ取ったナット基部2aを螺着する構造とする(図4のロ)。本実施形態は、二つのグレーチング7A,7Bが当接する両端板71に、ボルト1,止具2等を使った本グレーチングの連結構造を二カ所設けるが、勿論一カ所でもよい。ここでは、図2のグレーチング7A,7Bが当接(又は近接)する両端板71,71だけに図示するが、図2の左側のグレーチング7Aの左側端板71と、該グレーチング7Aに当接又は近接するその左側のグレーチング7の端板71の両端板同士にも、ボルト1,ナット基部2a等を使った本連結構造が適用される。側溝に蓋をする複数のグレーチング7,7,…が本グレーチングの連結構造によって次々と一体化される。
【0017】
このように構成したグレーチングの連結構造は、側溝の上面開口に縦一列に載置される複数のグレーチング7,7,…にあって、隣り合う二つのグレーチング7A,7Bをボルト1,ナット基部2a,連結クリップ3で連結一体化するので、盗難防止対策が万全となる。ボルト1,ナット基部2a,連結クリップ3で、グレーチング7,7,…を数珠つなぎに次々と連結することによって、盗人による側溝からのグレーチングの持ち出しは不可能になる。
連結クリップ3の天板部3bを上にして、上方から二つのグレーチング7A,7Bの両端板71を跨ぐようにして両脚部3aを差し込み、両端板71よりも下方へ突き出した両脚部3aの一方の通孔30から他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通し、他の通孔30から突出すボルト軸1cにナット基部2aを螺着する連結構造であるので、二つのグレーチング7A,7Bが一旦連結されると、第三者が外せなくなる。グレーチング7を一個ずつ抜き取ることができなくなる。基本構造はボルト1とナットに相当する止具2との螺着結合であるが、ボルト1側の方は、パイプレンチ等の工具を用いて、鍔部1bを挟んで回しても鍔部1bが側面視円形であるため空滑りする。特に、鍔部1bが図1のような円板13の場合は工具で挟むことも困難になり、より一層盗難に遭い難い構造になっている。他方の止具2の方でも、ナット基部2aがボルト1に螺合する雌ねじ部20を形成した円錐台状体又は円柱状体であり、レンチ等の工具を用いて、ナット基部2aを挟んで回しても空滑りする。特に円錐台状体となればパイプレンチ等の工具で挟むのも困難であり、より一層盗難に遭い難い構造になる。
【0018】
また、止具2がナット基部2aと括れ部2bを介して係合部2cを形成するので、ボルト1とナット基部2aとの組付け作業時は、係合部2cに工具を係合させて止具2を回転させてボルト1に締め付けていくだけであり簡単にできる。係合部2cを設けることによって、ボルト1と止具2との螺着作業が円滑に進む。その一方で、工具を回し進めることによって、ボルト軸1cとナット基部2aとの螺着結合を強めて括れ部2bで分断し、係合部2cをもぎ取ってしまうので、盗人は残ったナット基部2aの取外しが困難になる。
【0019】
さらに、柱部1aを角柱部10にすると共に通孔30を縦長孔301とし、且つ該角柱部10の横幅W2に該縦長孔301の横幅W1を合致させて、該角柱部10の該縦長孔301への挿入により回動不能となるようしているので、ボルト1側を工具で掴む必要がなくなり、ボルト1へのナット基部2aの螺着作業は頗る楽になる。ボルト1の角柱部10を縦長孔301へ挿入してしまえばボルト1が回動しないので、止具2の方だけをボルト軸1cに螺合させて工具で単に締め付けていけば足りる。鍔部1bの方を工具で係合させようとしても、もともと盗難を逃れるために工夫された鍔部1bであり、工具で係合させることは困難であり、角柱部10と縦長孔301との組み合わせが極めて効を奏する構造になっている。そして、縦長孔301がバカ穴状に縦長に形成されているので、角柱部10の縦長孔301への挿入も容易であり、側溝現場で行われる作業を楽にする。
加えて、一の脚部3aの通孔30からスペーサ4に遊挿した後、他の脚部3aの通孔30へボルト1を挿通し、ボルト1とナット基部2aとを螺着結合すると、その結合時にきつく締め付けてもスペーサ4が介在するので、変形し易い側面視コ字形等の連結クリップ3でも保形維持できる。また盗人が連結クリップ3の両脚部3aの下端部分を力で寄せ合わせて、連結クリップ3とナット基部2aに弛みをつくって外そうと試みても、スペーサ4が内側から突っ張っているので困難となる。盗難防止対策上、極めて優れたグレーチングの連結構造になっている。
しかも、グレーチング7に対しては何の加工も必要としないので、特許文献1,3のような制約がない。既存のグレーチング7に対しても、後加工等を要せずに本グレーチングの連結構造を楽に採用できるので、頗る重宝な発明になっている。
【0020】
また一方で、ボルト1,止具2,連結ナットを使ったグレーチング7の取付け構造が完成すると、グレーチング7上を車両走行時に発生し易いグレーチング7のハネ上げも解消する。本連結構造で結ばれた二つのグレーチング7A,7Bは、車両走行によって一方のグレーチング7が跳ね上がろうとしても、両端板71の下方で、ボルト1,スペーサ4が両端板71に対し交差するように配設されるので、これらがストッパになってロックするので、グレーチング7のハネ上げを完全阻止する。本グレーチングの連結構造はグレーチング7のハネ上げ防止にも極めて優れた効果を発揮する。事故防止に絶大な威力を発揮する。
【0021】
(2)実施形態2
実施形態1と仕様が異なるグレーチングに本グレーチングの連結構造を適用するものである。
図11,図12のグレーチング7は、図示のごとく嵩上げ部材8付きグレーチング7である。グレーチング7の側板70は、実施形態1と違ってフラットバーとする。側溝は嵩上げ部材8が載る側溝側部91に段差が設けられる。図12の側面断面図は図11のVI-VI線矢視図であり、実施形態1の図2のIV-IV線矢視図と違って、ナット基部2aが取付けられているグレーチング7Bの方から見た断面図である。図示を省略するが、図11,図12で嵩上げ部材8がない汎用グレーチング7に適用することも勿論可能である。斯かるグレーチングの連結構造の構成及び効果は、実施形態1と同様でその説明を省く。図中、図1〜図10と同一符号は同一または相当部分を示す。
【0022】
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ボルト1,止具2,連結クリップ3,スペーサ4,取外し具6,グレーチング7等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施形態1のグレーチングの連結に使用する各構成部品の分解斜視図である。
【図2】図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図である。
【図3】図2のVI-VI線矢視図である。
【図4】(イ)がボルト軸に止具のナット基部を螺着した段階の縦断面図、(ロ)が(イ)の状態から係合部をもぎ取った縦断面図である。
【図5】図4(ロ)の連結クリップ周りの部分斜視図である。
【図6】図4のV-V線矢視図である。
【図7】図6とは別態様の図4のV-V線矢視図である。
【図8】図1と別態様のボルト,止具を用いた縦断面図で、図4(イ)に対応する縦断面図である。
【図9】図8とは別態様の縦断面図である。
【図10】ナット基部をボルトから外す取外し具の一部断面説明図である。
【図11】実施形態2で、図1の各構成部品を用いたグレーチングの連結構造の平面図である。
【図12】図11のVI-VI線矢視図である。
【符号の説明】
【0024】
1 ボルト
1a 柱部
1b 括れ部
1c ボルト軸
10 角柱部
13 円板
2a 止具
2b 括れ部
2c 係合部
20 雌ねじ部
21 貫通孔
22 凹穴
23 下底
24 上底
3 連結クリップ
3a 脚部
3b 天板部
30 通孔
301 縦長孔
4 スペーサ
7,7A,7B グレーチング
71 端板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱部の一の底面側が外方へ張出し、側面視円形の鍔部を形成する一方、他の底面側にボルト軸を垂設するボルト(1)と、円錐台状体又は円柱状体にして、その下底から上底へ貫通する貫通孔又はその下底から上底へ向けて凹む凹穴に、前記ボルト軸の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を形成したナット基部(2a)と、一対の脚部を対向させて両方の上端が天板部で連結され、且つ両脚部の下端寄りにそれぞれ通孔を設けた連結クリップ(3)と、を具備し、
二つのグレーチングの両端板同士を近接又は当接させると共に、上方から該両端板を跨ぐようにして前記連結クリップの両脚部を差し込み、且つ該差し込みによって両端板よりも下方へ突き出した前記両脚部に係る一の脚部の通孔から他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通し、前記柱部を前記通孔に挿入して、前記脚部の外面に前記鍔部を当接させる一方、前記挿通により他の通孔から突出すボルト軸に前記ナット基部を螺着して二つの前記グレーチングを連結することを特徴とするグレーチングの連結構造。
【請求項2】
前記ナット基部に括れ部を介して係合部を形成し、該係合部に工具を係合させて回転することにより、前記ボルト軸と前記雌ねじ部との螺合を強めて前記括れ部で分断し、前記他の通孔から突出すボルト軸に、前記係合部をもぎ取った前記ナット基部を螺着する請求項1記載のグレーチングの連結構造。
【請求項3】
筒内を前記ボルト軸が挿通できる筒状体にして、且つその筒長が一対の前記脚部間の距離よりも短いスペーサ(4)をさらに具備し、前記一の脚部の通孔から、スペーサに遊挿して、他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通する請求項2記載のグレーチングの連結構造。
【請求項4】
前記鍔部が円板からなり、さらに前記柱部を角柱部にすると共に前記通孔を縦長孔とし、該角柱部の横幅に該縦長孔の横幅を合致させて、該角柱部の該縦長孔への挿入により該角柱部が回動不能となるようにした請求項2又は3記載のグレーチングの連結構造。
【請求項1】
柱部の一の底面側が外方へ張出し、側面視円形の鍔部を形成する一方、他の底面側にボルト軸を垂設するボルト(1)と、円錐台状体又は円柱状体にして、その下底から上底へ貫通する貫通孔又はその下底から上底へ向けて凹む凹穴に、前記ボルト軸の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を形成したナット基部(2a)と、一対の脚部を対向させて両方の上端が天板部で連結され、且つ両脚部の下端寄りにそれぞれ通孔を設けた連結クリップ(3)と、を具備し、
二つのグレーチングの両端板同士を近接又は当接させると共に、上方から該両端板を跨ぐようにして前記連結クリップの両脚部を差し込み、且つ該差し込みによって両端板よりも下方へ突き出した前記両脚部に係る一の脚部の通孔から他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通し、前記柱部を前記通孔に挿入して、前記脚部の外面に前記鍔部を当接させる一方、前記挿通により他の通孔から突出すボルト軸に前記ナット基部を螺着して二つの前記グレーチングを連結することを特徴とするグレーチングの連結構造。
【請求項2】
前記ナット基部に括れ部を介して係合部を形成し、該係合部に工具を係合させて回転することにより、前記ボルト軸と前記雌ねじ部との螺合を強めて前記括れ部で分断し、前記他の通孔から突出すボルト軸に、前記係合部をもぎ取った前記ナット基部を螺着する請求項1記載のグレーチングの連結構造。
【請求項3】
筒内を前記ボルト軸が挿通できる筒状体にして、且つその筒長が一対の前記脚部間の距離よりも短いスペーサ(4)をさらに具備し、前記一の脚部の通孔から、スペーサに遊挿して、他の脚部の通孔へ前記ボルトを挿通する請求項2記載のグレーチングの連結構造。
【請求項4】
前記鍔部が円板からなり、さらに前記柱部を角柱部にすると共に前記通孔を縦長孔とし、該角柱部の横幅に該縦長孔の横幅を合致させて、該角柱部の該縦長孔への挿入により該角柱部が回動不能となるようにした請求項2又は3記載のグレーチングの連結構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−191470(P2009−191470A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−31146(P2008−31146)
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【出願人】(599147218)東北岡島工業株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月12日(2008.2.12)
【出願人】(599147218)東北岡島工業株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
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