ケーブルタイ
ケーブル及び/又はワイヤのような複数の物体を束ねるためのツーピースケーブルタイは、可撓性ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分を含み、前部分は、材料費を有意に増大させることなくタイの定格荷重を最大にするためにストラップよりも高い引張強度を有するプラスチックから構成される。一実施形態では、ストラップの接続セグメントは、ストラップの周りの前部分によって達成される機械的結合の強度を高めるために、ストラップの接続セグメントの側面レール内に1対の対向する半円形切り欠きを含むような形状にされる。更に、接続セグメントは、対向する切り欠きから縦方向にオフセットされた丸穴を含むような形状にされ、この円形開口部の直径は、ストラップのその長さ全体に沿った一体性及び強度を保証するためにストラップの最大幅の40%を超えない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にケーブルタイに関し、より詳細には、2つの別々に成形されたプラスチック部品から形成されたケーブルタイに関する。
【背景技術】
【0002】
結束タイ及びハーネス装置としても公知のケーブルタイは、ワイヤ又はケーブルのような複数の細長い物体を互いに連結するために本技術分野でよく用いられる公知の装置である。本技術分野で公知の広く用いられているケーブルタイの一種は、一端に開口付きヘッドが配置された細長いストラップを含む。細長いストラップの反対側の端部は、一般的に、開口付きヘッドを通して挿入して閉ループを形成するようになった幅が狭くなったテールを形成するような形状にされる。複数の鋸歯状縁部又は歯が、細長いストラップの全長に沿って形成され、ストラップ上の鋸歯状縁部に順次係合するようになった内爪(すなわち、係止舌部)が、開口付きヘッドの内部に配置される。このようにして、鋸歯状ストラップとの内爪の係合を用いて、ケーブルタイが閉ループ構成にロックされる。
【0003】
ケーブルタイは、一般的に、射出成形によって形成される。より具体的には、これは、一般的に、1つ又はそれよりも多くの全体ケーブルタイの凹みが中に形成されたツーピースモールドの使用を伴う。ナイロン又はポリプロピレンなどのような溶融プラスチックが、モールドの1つ又はそれよりも多くの凹みが充填されるまで、モールドの単一の開口部又はゲートを通じてモールド内に注入される。次に、溶融プラスチックは、1つ又はそれよりも多くの凹みにおいて自然に固化される。このようにして形成されたケーブルタイは、次に、モールドから取り出される。
【0004】
ケーブルタイを構成するための上述の射出成形技術の使用には、いくつかの注意すべき欠点がある。
【0005】
主要な欠点として、上述の工程は、単一の射出成形段階を通したケーブルタイ全体の成形を伴う。その結果、ケーブルタイストラップの長さは、その対応する凹みのサイズによって制限される。その結果、異なる長さのストラップを有する様々なケーブルタイを製造するためには、通常、複数の異なるサイズの凹みを用いることが必要になる。これは、一般的に、多くの異なるサイズのモールドを構成する必要性をもたらす。容易に分かるように、モールドは、製造するのに多大な費用がかかるので、多くの異なるサイズのモールドを備えることは、コストの理由によりできない場合がある。
【0006】
二次的な欠点として、上述の工程は、ケーブルタイ全体を一回で形成する必要があるために、長いストラップ長(すなわち、数フィート)を有するケーブルタイは、それに応じた大きなモールドを必要とする。そのような大きなサイズのモールドは、製造するのに特に費用がかかる。更に、ケーブルタイモールドは、一般的に、溶融プラスチックが注入される単一のゲートしか有していないために、溶融プラスチックは、それが凹みの全てを全体的に充填するまでモールドの単一ゲートを通って移動すべきであるので、サイクル時間が長めになる可能性がある。更に、上述の溶融プラスチックを強制的に凹みの全体に通すことは、溶融プラスチック材料のいくらかの劣化をもたらすことが多く、そのような劣化は望ましくない。
【0007】
従って、ケーブルタイは、2つの別々に成形されたプラスチック部品で形成することが本技術分野で公知であり、この種類のケーブルタイは、本技術分野では一般的にツーピースケーブルタイと呼ばれている。特に、各タイのヘッド部分及びストラップ部分は、別々の成形工程を通じて独立して形成される。その後の段階又は同時に行われる段階では、別々に形成されたヘッドとストラップが永久的に互いに接合され、単一の完成品が作り出される。従って、(i)各々がかなりの長さを有することが好ましい複数のストラップを形成し、(ii)各ストラップを望ましい長さに切断し、かつ(iii)各再定寸されたストラップを汎用ヘッドに接合することにより、独自に設計されたモールドの使用なくして、様々な特注の長さのケーブルタイを容易に構成することができる。このようにして、ヘッド部分及びストラップ部分の各々に対して単一のモールドを用いて、複数の異なるサイズのケーブルタイを作り出すことができ、これが非常に望ましいことは理解されるものとする。
【0008】
現在、本技術分野には、ツーピースケーブルタイの別々に形成されたヘッド部分とストラップ部分を互いに接合する方法が数多く存在する。
【0009】
第1の接続方法として、ストラップの一端をヘッドの一部分上又は内に配置し、次に、上に重なるセグメントを通して金属リベットを打ち込むことにより、ツーピースケーブルタイのヘッド部分とストラップ部分を永久的に互いに接合する方法が本技術分野で公知である。金属リベットは、ツーピースケーブルタイのヘッド部分及びストラップ部分を互いに接合された状態に適度に保持するが、金属材料が要求されること及び複雑な機械的駆動工程の両方に関連するコストにより、リベット接続方法は、大量生産には好ましくないことが見出されている。
【0010】
第2の接続方法として、インサート成形を用いてツーピースケーブルタイのヘッド部分とストラップ部分を永久的に互いに接合する方法が本技術分野で公知である。例えば、開示内容が引用により本明細書に組み込まれるT.Shilaleに付与された米国特許第6,863,855号明細書(以下「’855特許」と言う)には、(i)回転押し出し工程を用いてある長さのストラップ材料を形成する段階、(ii)その長さのストラップ材料を切断して望ましい長さの個々のストラップにする段階、及び(iii)ヘッドを含む前部分を各個々のストラップの一端の周りにインサート成形する段階を含むツーピースケーブルタイを構成する方法が開示されている。
【0011】
本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイにはある一定の性能限界があることを見出した。特に、本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイは、限定された定格荷重を有することを見出した。本明細書に定めるケーブルタイの「定格荷重」は、タイが、不具合の発生なくして束の周りに閉ループとして作用する/耐えることができる力の量に関連する。ケーブルタイの不具合は、一般的に、(i)ストラップの長さに沿った何らかの箇所でのストラップの断絶(以下単に「ストラップの不具合」と言う)、(ii)鋸歯状ストラップからの爪の離脱(以下「爪の不具合」と言う)、及び/又は(iii)ストラップの周りにインサート成形されたヘッドの部分の分離(以下「インサート成形の不具合」と言う)のいずれかの結果として生じることが見出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第6,863,855号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、新しくかつ改善されたケーブルタイを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、2つの別々に成形された部分から形成された新しくかつ改善されたケーブルタイを提供することである。
【0015】
本発明の更に別の目的は、定格荷重を最大にするように特別に設計された上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【0016】
本発明の更に別の目的は、限定された数の部品を有し、かつ製造するのに費用がかさまない上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、既存のツーピースケーブルタイに関連する欠点のうちの少なくとも一部を克服する上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
従って、本発明の1つの特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)前部分が、第1のプラスチック材料で構成され、ストラップが、第2のプラスチック材料で構成され、第1のプラスチック材料が、第2のプラスチック材料の引張強度よりも大きい引張強度を有するケーブルタイを提供する。
【0019】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、ストラップの前端から離間した関係で少なくとも1つの側面部材内に形成された少なくとも1つの切り欠きの形態にあるケーブルタイを提供する。
【0020】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、1対の側面部材の各々から離間した少なくとも1つの穴の形態にあり、穴の最大幅が、ストラップの幅の40%よりも大きくないケーブルタイを提供する。
【0021】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、第1の突起及び第2の突起の形態であり、第1の突起が、ストラップの上面から外へ突出し、第2の突起が、ストラップの底面から外へ突出するケーブルタイを提供する。
【0022】
本発明の別の特徴として、(a)ヘッド及びタブを含み、ヘッドが、ストラップ受け入れチャンネルを形成するような形状にされ、ヘッドが、ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を含む前部分と、(b)前端と、ストラップ受け入れチャンネルに挿入されかつロッキング部材によって係合されるようなサイズ及び形状の後端と、上面と、底面と、1対の側面レールとを含む細長い可撓性部材であるストラップとを含み、(c)ストラップの前端が、タブ上にインサート成形されたケーブルタイを提供する。
【0023】
本発明の別の特徴として、(a)細長いストラップ受け入れチャンネルを一緒に形成する底壁と、上壁と、前壁と、後壁と、左側壁と、右側壁とを含み、ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を更に含むヘッドと、(b)第1の端部と第2の端部を含むストラップであって、ストラップの第1の端部が、ヘッド上に形成され、ストラップが、ケーブルタイが閉ループを形成するようにストラップ受け入れチャンネルに挿入されるようなサイズ及び形状を有し、ストラップが、ケーブルタイが閉ループに形成される時にロッキング部材によって係合されるようなったストラップとを含み、(c)ストラップ受け入れチャンネルと後壁の間に延びる底壁の部分が、底壁の残りの部分と比べて窪んだレリーフ区域を含むケーブルタイを提供する。
【0024】
本発明の付加的な目的、並びに特徴及び利点は、一部を以下の説明に記載し、一部は説明から明らかであり、又は本発明の実施によって分かる。説明では、その一部を形成し、かつ本発明を実施するための様々な実施形態を例証として示す添付の図面を参照する。実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳細に以下に説明し、他の実施形態を利用することができ、かつ本発明の範囲から逸脱することなく構造的な変更を加えることができることは理解されるものとする。従って、以下の詳細説明は、限定的な意味で解釈すべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって最も良く定められている。
【0025】
ここで本明細書に組み込まれかつその一部を構成する添付の図面は、本発明の様々な実施形態を例証し、説明と併せて、本発明の原理を説明するのに役立つものである。図中、同じ参照番号は同じ部品を示している。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明にしたがって構成されたケーブルタイの部分上面図である。
【図2】図1に示すケーブルタイの部分底面図である。
【図3(a)】図1に示すケーブルタイのストラップの拡大部分上面図である。
【図3(b)】図1に示すケーブルタイのストラップの拡大部分底面図である。
【図4】線1−1に沿って取った図1のケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図5】線5−5に沿って取った図4のケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図6】図3(b)に示すストラップの第1の変形例の拡大部分底面図である。
【図7】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図8】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図9】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図10】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図11】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図12】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図13】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図14】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図15】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図16】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図17】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図18(a)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図18(b)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分左側面図である。
【図19(a)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図19(b)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分左側面図である。
【図20(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の部分分解上面図である。
【図20(b)】図20(a)に示すツーピースケーブルタイの部分分解上面図である。
【図20(c)】線20−20に沿って取った図20(b)のツーピースケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図21(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の分解上面図である。
【図21(b)】図21(a)に示すツーピースケーブルタイの上面図である。
【図21(c)】線21−21に沿って取った図21(b)のツーピースケーブルタイの断面図である。
【図22(a)】本発明にしたがって構成されたスリーピースケーブルタイの分解部分上面図である。
【図22(b)】図22(a)に示すスリーピースケーブルタイの上面図である。
【図22(c)】線22−22に沿って取った図22(b)のスリーピースケーブルタイの断面図である。
【図23(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の部分底面斜視図である。
【図23(b)】ケーブルタイをストラップがヘッドに挿入された状態で示す線23−23に沿って取った図23(a)のツーピースケーブルタイの断面図である。
【図24(a)】図23(a)に示す前部分の正面平面図である。
【図24(b)】図23(a)に示す前部分の右側端面図である。
【図24(c)】図23(a)に示す前部分の上面図である。
【図24(d)】線24−24に沿って取った図24(c)の前部分の断面図である。
【図25(a)】束の周りに締め付けられた状態で示す図1のケーブルタイの正面平面図である。
【図25(b)】束の周りに締め付けられた状態で示す図23(b)のケーブルタイの正面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図1及び図2を参照すると、全体を参照番号11で示す本発明にしたがって構成されたケーブルタイの様々な図が示されている。使用中、ケーブルタイ11は、ケーブル及び/又はワイヤのような複数の物体を共に束ねるためにロックされた閉ループに形成することができる。
【0028】
本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイの不具合は、ストラップの不具合よりはむしろ、爪の不具合又はインサート成形の不具合の結果として生じることが最も一般的であると判断した。従って、以下でより詳細に説明するように、ケーブルタイ11は、’855特許に開示されたツーピースケーブルの基本設計及び製造方法を増大された定格荷重をもたらすある一定の設計及び製造の強化と組み合わせており、これらの強化は、本発明の主要な新規特徴として役立つものである。より具体的に、本発明の強化は、ストラップの形成に関連するコストを著しく増大させることなく、(i)爪の強度と(ii)インサート成形によってヘッドとストラップの間に確立される保持強度との両方を増大させることにより’855特許に開示されたツーピースケーブルタイに関連する定格荷重よりもかなり高い定格荷重を備えたケーブルタイ11を提供し、これは非常に望ましいことである。
【0029】
ケーブルタイ11の構成
ケーブルタイ11は、前部分13とストラップ15を含む。以下に更に説明するように、前部分13及びストラップは、別々の成形工程を通じて形成され、各部品は、独自の引張特性を備えたプラスチックを用いて成形されることが好ましい。前部分13とストラップ15を永久的に互いに接合して単一のタイ11を作り出すために、前部分13は、ストラップ15の一端上にインサート成形される。
【0030】
図1、図2、及び図4において最も明確に分るように、前部分13は、ヘッド17とネック19を含む単一の部材である。
【0031】
ヘッド17は、底壁21と、上壁23と、前壁25と、後壁27と、左側壁29と、右側壁31と、底壁21から上壁23までヘッド17を通って延びる細長いチャンネル33とを含むような形状にされた拡大矩形ブロックの形態にある。以下に更に説明するように、ヘッド17は、更に、チャンネル33内に延びる係止舌部、すなわち、爪35を含むような形状にされ、爪35は、ストラップ15にロック可能に係合するようになった複数の歯36を含むような形状にされる。
【0032】
後壁27から後方に延びるネック19は、若干テーパ付きの自由端20を含む平坦な矩形タブの形態にある。前部分13がストラップ15の周りにインサート成形されているために、ストラップ15は、ネック19において、自由端20から延びるほぼ矩形のスロット37を作り出し、スロット37の詳細な寸法は、周りに前部分13がインサート成形されたストラップ15端部の外側構成と同一であると理解するものとする。
【0033】
図1〜図5において最も明確に分るように、ストラップ15は、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、ストラップ15は、前端41と、後端43と、実質的に平坦な上面45と、底面47と、1対の対向する縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール48−1及び48−2とを含む。複数のラチェット形状の歯49が、底面47の長さ全体に沿って底面47内に一体に形成され、各歯49は、側面部材48−1と48−2の間で底面47にわたって横方向に延びている。
【0034】
後端、すなわち、テール43は、ヘッド17の底壁21を通じたテール43の挿入を容易にするために丸みを付けられている。特に、使用中、テール43は、ヘッド17内のチャンネル33を通して挿入されて閉ループを形成する。テール43がチャンネル33を通って前進する時に、閉ループのサイズが減少し、ロック爪35上の歯36は、ヘッド17からのストラップ15の後方変位を妨げるような方法で、順次ストラップ15上の歯49に係合する。
【0035】
図4に示すように、前部分13は、ストラップ15の前端41上にインサート成形され、周りに前端13がインサート成形されているストラップ15の前端41の部分は、本明細書では単にストラップ15の接続セグメント15−1と言う。以下でより詳細に説明するように、ストラップ15の接続セグメント15−1には、1つ又はそれよりも多くの機械的インターロック要素が備えられており、それらの周りでインサート成形が行われる。お分かりのように、本発明者は、前部分13とストラップ15の間における機械的インターロック領域の表面積を増大させることにより、本発明の主要な目的である前部分13とストラップ15の間に確立される保持強度も同様に増大することが分かった。
【0036】
例として、ストラップ15の接続セグメント15−1の歯49は、周りでインサート成形が行われる機械的インターロック要素としての機能を果たす。
【0037】
別の例として、ここで図3a及び図3(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1は、断面がほぼ円形の横穴51を形成するような形状にされる。図から分るように、横穴51は、前端41から適切に離間し、かつ穴51を通るストラップ15の強度を最大にするために、側面部材48−1と48−2の間に均等に中心に配置されることが好ましい。ストラップ15の強度及び一体性が適切に維持されることを保証するために、穴15の最大幅(すなわち、直径)は、ストラップ15の幅の40%よりも大きくないことが好ましいことに注意することが重要である。それとは反対に、’855特許に開示されたツーピースケーブルタイのストラップ内に形成された丸穴の直径は、ストラップの幅の約50%であり、それによってストラップに有意な弱い区域が生じ、これは非常に望ましくない。
【0038】
更に別の例として、1対の半円形切り欠き53−1及び53−2が、側面部材48−1及び48−2内にそれぞれ形成される。図から分るように、切り欠き53−1及び53−2は、中心縦軸線LAに関して互いの鏡像を形成するように、前端41から均等に離間している。
【0039】
以下でより詳細に説明するように、上述の機械的インターロック要素の全てを含めることにより、前部分13とストラップ15の間における機械的インターロック領域の表面積が有意に増大し、その結果として前部分13とストラップ15の間に確立される保持強度が増大し、それによってタイ11におけるインサート成形の不具合の可能性が最小にされ、これは本発明の主要な目的である。
【0040】
ケーブルタイ11を製造する方法
本発明によれば、ケーブルタイ11は、(i)ストラップ15を形成し、次に、その後の段階で(ii)ストラップ15の前端41の周りに前部分13をインサート成形して完成品を生成することによって製造されることが好ましい。上述の段階の全てを手動で行うことができ、代替的に、これらの段階の一部又は全てを自動化することができる。大部分を自動化した製造方法は、コスト効果に対して非常に望ましく、かつ開示内容が引用により本明細書に組み込まれている’855特許に記載された種類のものとすることができる。
【0041】
特に、ストラップ15は、回転押し出し工程を用いてある一定の長さのストラップ材料を連続成形し、ストラップ材料を望ましい長さに切断し、次に、必要に応じて端部を切断、打ち抜き、又は他の方法で成形することによって形成されることが好ましい。しかし、本発明は、ストラップ15を形成する上述の方法に限定されず、ストラップ15は、例えば、非回転押し出し及び射出成形を含む様々な他の方法を用いて形成することができることは理解されるものとする。
【0042】
上述のように、ストラップ15が形成された状態で、次に、前部分13は、ストラップ15の前端41の周りにインサート成形される。これは、前部分13のための凹みを有するモールドに手動でストラップ15を挿入し、モールド内に溶融プラスチックを注入し、成形物を自然に固化させ、次に、モールドから成形物を取り出すことによって行うことができ、上述の段階の1つ又はそれよりも多くは、性質上自動化される。
【0043】
爪の不具合を最小にするための材料選択の強化
上述のように、本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイでは、ストラップの不具合よりも爪の方が発生しやすいことを見出した。より高い引張強度を有するプラスチックは、一般的に、より低い引張強度を有するプラスチックの対応物よりも費用がかかるために、ケーブルタイ11の前部分13をストラップ15よりも高い引張強度を有する材料で構成することが、本発明の主要な特徴である。より具体的に、本発明者は、ストラップ13を構成するのに用いられるプラスチック材料の引張強度よりも少なくとも1.1倍大きい引張強度を備えたプラスチック材料を用いてケーブルタイ11の前部分13を構成することにより、得られるケーブルタイ11の定格荷重をケーブルタイ11製造の一般的コストを著しく増大させることなく最大にすることができると判断した。
【0044】
前部分13は、4,800psiから24,000psiまでの範囲の引張強度を有するナイロン材料で構成されることが好ましい。しかし、前部分13は、本発明の精神から逸脱することなく、同様の引張強度範囲を備えた代替的種類のプラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド(PA)、アセタール、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET)のような再生プラスチック材料の組合せ)を用いて製造することができることは理解されるものとする。
【0045】
更に、ストラップ15は、2,200psiから18,000psiまでの範囲の引張強度を有するポリプロピレン材料で構成される。しかし、ストラップ15は、本発明の精神から逸脱することなく、同様の引張強度範囲を備えた代替的種類のプラスチック(例えば、ナイロン、ポリエチレン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性エラストマー類、PA、アセタール、PTFE、ナイロン及びPETのような再生プラスチック材料の組合せ、又はポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリヒドロキシブチラート(PHB)、及びポリ乳酸(PLA)のような生分解性材料の組合せ)を用いて製造することができることは理解されるものとする。
【0046】
インサート成形の不具合を最小にするためのストラップ設計の強化
ある一定のプラスチックは、インサート成形によってはさほど良好には相互接着しないことが見出されている。より詳細には、インサート成形によって互いに接合されたある一定のプラスチックの平坦表面間の接着は、最小限の離脱力を用いて引き離すことができることが多いことが見出されている。従って、上で簡単に示したように、ケーブルタイ11は、ストラップ15内の複数の機械的インターロック要素に依存して、2つの要素間の結合区域の表面積を増大させ、従って、前部分13によってストラップ15の接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高めている。
【0047】
例えば、ストラップ15上の歯49は、前部分13によってストラップ15の接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図4において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部は、接続セグメント15−1の歯49間を埋めている。この機能に置いて、歯49は、ストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度を実質的に増大させる前部分13内の埋め込み固定具として役立ち、これは非常に望ましい。
【0048】
別の例として、穴51は、前部分13によってストラップの接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図4及び図5において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部が穴51を埋めており、従って、ストラップ15を通って垂直に延びる円筒形固定具として役立っている。その結果、図5に矢印Fで示すストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度が実質的に増大され、これは非常に望ましい。
【0049】
更に別の例として、各半円形切り欠き53は、前部分13によってストラップの接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図5において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部が各切り欠き53を埋めており、従って、ストラップ15を通って垂直に延びる半円筒形固定具として役立っている。その結果、図5に矢印Fで示すストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度が実質的に増大され、これは非常に望ましい。
【0050】
前端41から後端43へ向けての接続セグメント15−1内のストラップ15の幅のどのような縮小も、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料に、前部分13からのストラップ15の離脱を防ぐストラップ15を通って垂直に延びる固定具としての機能を果たさせており、これは非常に望ましいことに注意すべきである。別の述べ方をすれば、側面部材48の長さに沿った(前端41から後端43へ向う方向への)ある箇所において接続セグメント15−1の幅の縮小をもたらす側面部材48内に形成されるどのような不規則性も固定効果を達成する。従って、以下でより詳細に説明するように、切り欠き53の形状、配置、及び数は、本発明の精神から逸脱することなく変形することができることは理解されるものとする。
【0051】
穴51及び切り欠き53は、ストラップの接続セグメント15−1に沿ってオフセットされた関係で配列されていることにも注意すべきである。特に、穴51は、ストラップ15の前端41から切り欠き53よりも更に離間している。接続部分15−1に沿って穴51と切り欠き53の配置をオフセットすることにより、ストラップ15の横断面積がストラップ15の長さ全体に沿って最大化され、それによってストラップ15の強度が最適化される。
【0052】
図3(a)において最も明確に分るように、線A−Aを通って取ったストラップ15の横断面積は、その最大値を示し、ストラップ15の幅にストラップ15の厚みを乗じることによって計算することができる。
【0053】
それとは反対に、線B−Bに沿って取ったストラップ15の横断面積は、穴51内のプラスチック材料の欠如により、線A−Aを通って取ったストラップ15の横断面積よりも小さい。特に、線B−Bを通って取ったストラップ15の横断面積は、ストラップ15の最大横断面積(すなわち、線A−Aを通る計算値)を穴51の横断面積(すなわち、穴51の幅にストラップ15の厚みを乗じたもの)で減算することによって計算することができる。材料のこの減少の結果として、ストラップ15は、線A−Aを通るよりも線B−Bを通る方が実質的に弱いことが見出されている。
【0054】
同様にして、線C−Cを通って取ったストラップ15の横断面積は、ストラップ15の最大横断面積(すなわち、線A−Aを通る計算値)を切り欠き53を含む結果として除去されたプラスチック材料の量で割算することによって計算することができる。断面積のこの減少のために、ストラップ15は、線A−Aを通るよりも線C−Cを通る方が実質的に弱いことも見出されている。
【0055】
しかし、穴51は、接続部分15−1を通るストラップ15の断面積を最大にするために、切り欠き53から縦方向にオフセットされていることに注意することが重要である。そうしなければ、切り欠き53間で穴51を縦方向に整列させることは、ストラップ15の横断面積が更に減少する結果をもたらし、材料のこの実質的な減小により、ストラップ15を通る使用中に非常に破損しやすい弱線が生じ、これは非常に望ましくない。
【0056】
ストラップ15の接続セグメント15−1の横断面積は、機械的インターロック要素を含む結果として、ストラップ15の長さ全体に沿った最大値の40%よりも大きくないだけ低減されることが好ましい。接続セグメント15−1の横断面積をその最大値の40%よりも大きくないだけ低減することにより、ストラップ15の強度及び一体性は十分に維持される。
【0057】
変形されたストラップ設計
ストラップ15の接続セグメント15−1は、本明細書に示す機械的インターロック要素の特定の設計に限定されないことは理解されるものとする。むしろ、ストラップ15の接続部分15−1は、本発明の精神から逸脱することなく、(i)代替的な数、(ii)代替的な形状/様式、及び/又は(iii)機械的インターロック要素の代替的な配列のいずれかを含むように変形することができることは理解されるものとする。従って、一連の変形された又は置換されるストラップ設計を以下に詳細に説明する。
【0058】
ここで図6を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の第1の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号115によって識別される。図から分るように、ストラップ115は、ストラップ115が前端141と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面147と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール148−1及び148−2と、各々が側面部材148間で底面147にわたって横方向に延びる底面147の全長に沿って形成された複数の歯149とを含む点でストラップ15に類似している。
【0059】
ストラップ115は、ストラップ115が、側面部材148−1及び148−2の間に均等に中心に配置された横丸穴151と、側面部材148−1及び148−2内にそれぞれ形成された1対の半円形切り欠き153−1及び153−2とを形成するような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ115は、接続セグメント115−1の全長に沿った穴151及び切り欠き153の相対位置決めにおいてストラップ15とは異なっており、すなわち、穴151は、切り欠き153よりも前端141により近づけて配置されている(これは、ストラップ15の逆の配列である)。
【0060】
ここで図7を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号215によって識別される。図から分るように、ストラップ215は、ストラップ215が前端241と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面247と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール248−1及び248−2と、各々が側面部材248間で底面247にわたって横方向に延びる底面247の全長に沿って形成された複数の歯249とを含む点でストラップ15に類似している。
【0061】
ストラップ215は、ストラップ215が、側面部材248−1及び248−2内にそれぞれ形成された第1の対の対向する半円形切り欠き253−1及び253−2を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ215は、中心に配置された丸穴を含むような形状にされているのではなく、ストラップ215は、代替的に、側面部材248−1及び248−2内にそれぞれ同様に形成された第2の対の対向する半円形切り欠き255−1及び255−2を含むような形状にされ、第1の対の切り欠き253は、第2の対の切り欠き255から若干離間している点でストラップ15とは異なる。
【0062】
ここで図8を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号315によって識別される。図から分るように、ストラップ315は、ストラップ315が、前端341と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面347と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール348−1及び348−2と、各々が側面部材348間で底面347にわたって横方向に延びる底面347の全長に沿って形成された複数の歯349とを含む点でストラップ215に類似している。
【0063】
ストラップ315は、ストラップ315が、側面部材348−1及び348−2内にそれぞれ形成された第1の対の対向する切り欠き353−1及び353−2と、側面部材348−1及び348−2内にそれぞれ形成された第2の対の対向する切り欠き355−1及び355−2とを含むような形状にされている点でもストラップ215に類似している。しかし、ストラップ315は、切り欠き353及び355の各々の形状が横断面で半円形ではなくほぼ矩形である点でストラップ215とは異なっている。
【0064】
ここで図9を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号415によって識別される。図から分るように、ストラップ415は、ストラップ415が、前端441と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面447と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール448−1及び448−2と、各々が側面部材448間で底面447にわたって横方向に延びる底面447の全長に沿って形成された複数の歯449とを含む点でストラップ15に類似している。
【0065】
ストラップ415は、ストラップ415が、側面部材448−1及び448−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き453−1及び453−2を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ415は、ストラップ415が丸穴を含むような形状にされてはいない点でストラップ15とは異なっている。更に、ストラップ415は、各切り欠き453の形状が横断面でほぼフィン形状又は4分の1楕円形状である点でストラップ15とは異なっている。認めることができるように、切り欠き453のフィン形状設計により、前部分13とストラップ415の間に確立される機械的結合強度の質を高めるハンマーヘッド型の矩形固定具455が前端441で作り出され、これは非常に望ましい。
【0066】
ここで図10を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号515によって識別される。図から分るように、ストラップ515は、ストラップ515が、前端541と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面547と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール548−1及び548−2と、各々が側面部材548間で底面547にわたって横方向に延びる底面547の全長に沿って形成された複数の歯549とを含む点でストラップ415に類似している。
【0067】
ストラップ515は、ストラップ515が、側面部材548−1及び548−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き553−1及び553−2を含むような形状にされている点でもストラップ415に類似している。しかし、ストラップ515は、各切り欠き553の形状が横断面でほぼ矩形である点でストラップ415とは異なっている。更に、側面部材548の前端541と切り欠き553の間に位置する部分が、丸みを付けられており、その結果として前部分13とストラップ515の間に確立される機械的結合強度の質を高める楕円形固定具555が前端441で作り出され、これは非常に望ましい。
【0068】
ここで図11を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号615によって識別される。図から分るように、ストラップ615は、ストラップ615が、前端641と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面647と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール648−1及び648−2と、各々が側面部材648間で底面647にわたって横方向に延びる底面647の全長に沿って形成された複数の歯649とを含む点でストラップ315に類似している。
【0069】
ストラップ615は、ストラップ615が、側面部材648−1及び648−2内にそれぞれ形成された1対の対向する矩形切り欠き653−1及び653−2を含むような形状にされている点でもストラップ315に類似している。しかし、ストラップ615は、ストラップ615が第2の対の対向する矩形切り欠きを含むような形状にはされていない点でストラップ315とは異なっている。更に、ストラップ615は、切り欠き653−1及び653−2がストラップ615の全長に沿って互いに対してオフセットされた関係で配列されている点でストラップ315とは異なっている。認めることができるように、切り欠き653をオフセットすることにより、ストラップ615の横断面積がストラップ615の長さに沿って最大化され、それによってストラップ615の強度が増大され、これは非常に望ましい。
【0070】
ここで図12を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号715によって識別される。図から分るように、ストラップ715は、ストラップ715が、前端741と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面747と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール748−1及び748−2と、各々が側面部材748間で底面747にわたって横方向に延びる底面747の全長に沿って形成された複数の歯749とを含む点でストラップ615に類似している。
【0071】
ストラップ715は、ストラップ715が、側面部材748−1及び748−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き753−1及び753−2を含むような形状にされている点でもストラップ615に類似している。しかし、ストラップ715は、(i)切り欠き753が、横断面で矩形ではなく、横断面で三角形であり、かつ(ii)切り欠き753が、切り欠き653とは逆の方法で互いからオフセットされている(すなわち、切り欠き753−2よりも切り欠き753−1の方が前端741により近づけて配置されている)点でストラップ615とは異なっている。
【0072】
ここで図13を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号815によって識別される。図から分るように、ストラップ815は、ストラップ815が、前端841と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面847と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール848−1及び848−2と、各々が側面部材848間で底面847にわたって横方向に延びる底面847の全長に沿って形成された複数の歯849とを含む点でストラップ715に類似している。
【0073】
ストラップ815は、ストラップ815が、接続セグメント815−1の全長の大部分に沿って側面部材848−1内に形成された第1の組の連続的に接続した切り欠き853−1と、接続セグメント815−1の全長の大部分に沿って側面部材848−2内に形成された第2の組の連続的に接続した切り欠き853−2とを含む点でストラップ715とは異なっている。図から分るように、各個々の切り欠き853は、二等辺三角形の形態にあり、その結果として、接続セグメント815−1の内部において、側面部材848に鋸歯状型の設計が付与され、鋸歯状設計が、前部分13とストラップ815の間に確立される機械的結合強度を有意に増大させており、これは非常に望ましい。
【0074】
ここで図14を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号915によって識別される。図から分るように、ストラップ915は、ストラップ915が、前端941と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面947と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール948−1及び948−2と、各々が側面部材848間で底面847にわたって横方向に延びる底面947の全長に沿って形成された複数の歯949とを含む点でストラップ815に類似している。
【0075】
ストラップ915は、ストラップ915が、接続セグメント915−1の全長の大部分に沿って側面部材948−1内に形成された第1の組の連続的に接続した切り欠き953−1と、接続セグメント915−1の全長の大部分に沿って側面部材948−2内に形成された第2の組の連続的に接続した切り欠き953−2とを含む点でもストラップ815に類似している。ストラップ915は、とりわけ、各個々の切り欠き953が直角三角形の形態にあり、その結果として、接続セグメント915−1の内部において、側面部材948にラチェット型の設計が付与され、ラチェット型の設計が、前部分13とストラップ915の間に確立される機械的結合強度を有意に増大させるという点でストラップ815とは異なっており、これは、非常に望ましい。
【0076】
ここで図15を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1015によって識別される。図から分るように、ストラップ1015は、ストラップ1015が、前端1041と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1047と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1048−1及び1048−2と、各々が側面部材1048間で底面1047にわたって横方向に延びる底面1047の全長に沿って形成された複数の歯1049とを含む点でストラップ15に類似している。
【0077】
ストラップ1015は、ストラップ1015が、側面部材1048−1と1048−2の間で中心に配置された第1の穴1051を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ1015は、1対の半円形切り欠きを含むような形状にされているのではなく、ストラップ1015が、代替的に、側面部材1048−1と1048−2の間で中心に配置された第2の穴1053を含むような形状にされ、第1の穴1051及び第2の穴1053が、離間した関係でストラップ1015の全長に沿って縦方向に配列されている点で、ストラップ15とは異なっている。認めることができるように、第2の穴1053を含めることにより、前部分13とストラップ1015の間に確立される機械的結合強度は、ストラップ1015が1つのみの穴1051を含む場合よりも有意に大きくなる。
【0078】
ここで図16を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1115によって識別される。図から分るように、ストラップ1115は、ストラップ1115が、前端1141と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1147と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1148−1及び1148−2と、各々が側面部材1148間で底面1147にわたって横方向に延びる底面1147の全長に沿って形成された複数の歯1149とを含む点でストラップ15に類似している。
【0079】
ストラップ1115は、ストラップ1115が、側面部材1148−1及び1148−2の間に均等に中心に来るように位置決めされた横穴1151、並びに側面部材1148−1及び1148−2内にそれぞれ形成された1対の半円形切り欠き1153−1及び1153−2を形成するような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ1115は、穴1151が横断面で円形ではなく楕円形の形状を有し、穴1151を長くすることにより、それを通過する前部分13からの材料の量が増大し、それによって前部分13とストラップ1115の間に確立される機械的結合強度が増大するという点でストラップ15とは異なっており、これは、非常に望ましい。
【0080】
ここで図17を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1215によって識別される。図から分るように、ストラップ1215は、ストラップ1215が、前端1241と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1247と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1248−1及び1248−2と、各々が側面部材1248間で底面1247にわたって横方向に延びる底面1247の全長に沿って形成された複数の歯1249とを含む点でストラップ1115に類似している。
【0081】
ストラップ1215は、ストラップ1215が、側面部材1248−1及び1248−2の間で均等に中心に来るように位置決めされた楕円形穴1251を形成するような形状にされている点でもストラップ1115に類似している。しかし、ストラップ1215は、ストラップ1215が1対の半円形ノッチを更に含んでいない点でストラップ1115とは異なっている。更に、狭い縦方向のチャンネル、すなわち、開口部1253が、切り欠きの代わりに前端1241から楕円形穴1215まで後方に延びている。
【0082】
ここで図18(a)及び図18(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図及び部分左側面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1315によって識別される。図から分るように、ストラップ1315は、ストラップ1315が、前端1341と、後端(図示せず)と、上面1345と、底面1347と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1348−1及び1348−2と、各々が側面部材1348間で底面1347にわたって横方向に延びる底面1347の全長に沿って形成された複数の歯1349とを含む点でストラップ15に類似している。
【0083】
ストラップ1315は、ストラップ1315が、切り欠き及び/又は穴ではなく表面突起に依存して前部分13とストラップ1315の間に確立される機械的結合の強度を高めている点でストラップ15とは異なっている。特に、ストラップ1315は、底面1347上に一体に形成されて底面1347から外へ直角に突出する横断面が矩形の第1の突起1351を含み、突起1351は、ストラップ1351の幅全体にわたって横方向に延びている。同様に、ストラップ1315は、上面1345上に一体に形成されて上面1345から外へ直角に突出する横断面が矩形の第2の突起1353を含み、突起1353は、ストラップ1351の幅全体にわたって横方向に延びている。図18(b)において最も明確に分るように、突起1351及び1353は、ストラップ1315の全長に沿って縦方向に互いからオフセットされる。
【0084】
ここで図19(a)及び図19(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図及び部分左側面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1415によって識別される。図から分るように、ストラップ1415は、ストラップ1415が、前端1441と、後端(図示せず)と、上面1445と、底面1447と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1448−1及び1448−2と、各々が側面部材1448間で底面1447にわたって横方向に延びる底面1447の全長に沿って形成された複数の歯1449とを含む点でストラップ1315に類似している。
【0085】
ストラップ1415は、底面1447上に一体に形成されて底面1447から外へ直角に突出する横断面が矩形の第1の突起1451を含み、突起1451がストラップ1451の幅全体にわたって横方向に延びている点でストラップ1315に類似している。同様に、ストラップ1415は、上面1445上に一体に形成されて上面1445から外へ直角に突出する横断面が矩形の第2の突起1453を含み、突起1453は、ストラップ1451の幅全体にわたって横方向に延びている。図18(b)において最も明確に分るように、ストラップ1415は、突起1451及び1453が(i)ストラップ1415の全長に沿って縦方向に互いに整列し、かつ(ii)横断面がほぼダブテール形状になっている点でストラップ1315とは異なっている。
【0086】
付加的なケーブルタイ構成
上に説明した代替的ストラップ設計に加えて、本発明の精神から逸脱することなく、ケーブルタイ11に付加的な変形を加えることができる。より詳細には、ケーブルタイ11を構成する特定の方法は、本発明の精神から逸脱することなく変形することができることは理解されるものとする。
【0087】
特に、ここで図20(a)から図20(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1511によって識別される。ケーブルタイ1511は、ケーブルタイ1511が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1513とストラップ1515とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1511は、ストラップ1515が前部分1513の一端上にインサート成形されている(すなわち、前部分1513がストラップ1515上にインサート成形されているのではない)点でタイ11とは異なっている。
【0088】
図20(a)において最も明確に分るように、前部分1513は、ヘッド1517と、ヘッド1517から後方に延びるネック1519と、ネック1519から後方に延びる薄い正方形タブ1520とを含む。タブ1520は、上に詳細に説明した様々な様式の機械的インターロック要素と同様に機能する丸穴1521を含むような形状にされる。
【0089】
ストラップ1515は、ストラップ1515が性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成されている点でストラップ15に類似している。ストラップ1515は、ストラップ1515が一端に拡大したバックル1523を含む点でストラップ15とは異なっている。図20(b)及び図20(c)において最も明確に分るように、ケーブルタイ1515の製造工程の一部として、ストラップ1515のバックル1523は、タブ1520の周りにインサート成形され、その結果として、前部分1513とストラップ1515を永久的に互いに接合するのに役立っている。
【0090】
上に詳細に説明した全てのツーピースケーブルタイは、インサート成形の工程を利用して各前端をその対応するストラップと連結させているが、本発明の精神から逸脱することなく、ツーピースケーブルタイの前端をその関連するストラップに連結させるための代替的手段を利用することができることは理解されるものとする。特に、ここで図21(a)から図21(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1611によって識別される。ケーブルタイ1611は、ケーブルタイ1611が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1613とストラップ1615とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1611は、ストラップ1611がスナップ装着工程(すなわち、インサート成形工程の代わりに)を通じて前部分1613に連結されている点でタイ11とは異なっている。
【0091】
図21(a)において最も明確に分るように、前部分1613は、ヘッド1617と、ヘッド1617から後方に延びるネック1619とを含む。ネック1619は、その上面に1対の横スロット1621−1及び1621−2を含むような形状にされ、スロット1621の機能は、以下で明らかになる。
【0092】
ストラップ1615は、ストラップ1615が、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、前端1641と、後端1643と、平坦な上面1645と、底面1647とを含む点でストラップ15に類似している。ストラップ1615は、ストラップ1615が、前端1641において上面1645上に形成された1対のラチェット形状突起1649−1及び1649−2を含む点でストラップ15とは異なっている。
【0093】
ケーブルタイ1615の製造工程の一部として、前端1613及びストラップ1615は、独立した成形工程を通じて(例えば、射出成形を通じて)別々に形成される。別々のピースを互いに接合するために、ストラップ1615の前端1641は、ネック1619の後端に形成された開放スロット1620を通して挿入される。ストラップ1615は、突起1649−1及び1649−2がそれぞれ対応するスロット1621−1及び1621−2を通って突出するまで、スロット1620を通ってネック1619内を前進される。このようにして、ストラップ1615が前端1641に永久的にスナップ接続され、単一の装置が形成される。
【0094】
本発明は、ツーピース設計に限定されないことにも注意すべきである。むしろ、上に説明した原理は、本発明の精神から逸脱することなく、スリーピースケーブルタイに実施することができることは理解されるものとする。特に、ここで図22(a)から図22(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたスリーピースケーブルタイの様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1711によって識別される。
【0095】
ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が、独立した成形工程を通じて別々に形成された前部分1713とストラップ1715とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が前部分1713とストラップ1715を互いに連結する接続部分1716を更に含む点でタイ11とは異なっている。
【0096】
図22(a)において最も明確に分るように、前部分1713は、前部分1713が、ヘッド1717と、ヘッド1717から後方に延びるネック1719と、ネック1719から後方に延びる薄い正方形タブ1720とを含む点で前部分1513に類似している。タブ1720は、上に詳細に説明した様々な様式の機械的インターロック要素と同様に機能する丸穴1721を含むような形状にされる。
【0097】
ストラップ1715は、ストラップ1715が、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、前端1741と、後端1743と、平坦な上面1745と、底面1747とを含む点でストラップ15に類似している。ストラップ1715は、ストラップ1715が前端1741に横丸穴1749を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。
【0098】
上述のように、ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が前部分1713とストラップ1715を互いに接合するための第3の部分1716を含む点でケーブルタイ11とは異なっている。特に、ケーブルタイ1715の製造工程の一部として、前端1713及びストラップ1715は、独立した成形工程を通じて(例えば、射出成形を通じて)別々に形成される。図22(b)及び図22(c)に示すように、別々の部分を互いに接合するために、接続部分1716が、前部分1713のタブ1720とストラップ1715の前端1741の両方の上にインサート成形される。図から分るように、接続部分1716は、拡大した矩形バックルとして構成され、成形された接続部分1716は、穴1721及び1749を通って延び、部分間に確立される機械的インターロックを強化している。
【0099】
ケーブルタイのレリーフ特徴部
上に詳細に説明したケーブルタイに対する更に別の設計強化は、本発明の精神から逸脱することなく提供することができると考えられる。特に、以下に詳細に説明するように、ケーブルタイ11は、横断面がほぼ円形の束との適合性を増大させるようにケーブルタイ11の設計を変形することができると考えられることは理解されるものとする。
【0100】
特に、ここで図23(a)及び図23(b)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1811によって識別される。ケーブルタイ1811は、ケーブルタイ1811が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1813と取り付けられたストラップ1815とを含む点で構造がケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1811は、円形の束の周りに締め付けられた時にストラップ1815がより適切に円形の束に対して適合することができるように、前部分1813が特別に設計されている点でタイ11とは異なっている。
【0101】
ここで図24(a)〜図24(d)を参照すると、前部分1813の様々な図が示されている。図から分るように、前部分1813は、拡大したヘッド1817と、外向きに延びるネック1819とを含む。
【0102】
ヘッド1817は、ヘッド1817が、底壁1821と、上壁1823と、前壁1825と、後壁1827と、左側壁1829と、右側壁1831と、底壁1821から上壁1823までヘッド1817を通って延びる細長いチャンネル1833とを含むような形状にされた拡大した矩形ブロックの形態にある点でヘッド17に類似している。ヘッド1817もまた、チャンネル1833内に延びる係止舌部、すなわち、爪1835を含み、爪1835は、ストラップ1815にロック可能に係合するようになった複数の歯1836を含むような形状にされる。
【0103】
ヘッド1817は、主として、ヘッド1817が、その底壁1821内にレリーフの区域1837を含むような形状にされている点でヘッド17とは異なっている。特に、底壁1821のチャンネル1833と後壁1827の間に延びる部分は、底壁1821の残りの部分と比べて若干窪んだ区域を含み、窪んだ区域は、本明細書ではレリーフ1837として識別される。認めることができるように、レリーフ1837の幅は、ストラップ1815の幅よりも若干大きい。更に、図24(d)に示すように、レリーフ1837の前縁及び後縁は、丸みを付けられていることが好ましい。その結果、レリーフ1837は、ストラップ1815のセグメントが鋭角の(すなわち、より水平に配置された)角度でチャンネル1833内に入ることを可能にし、これは非常に望ましい。
【0104】
特に、ここで図25(a)及び図25(b)を参照すると、タイ11及び1811が、それぞれ、横断面がほぼ円形の束Bに対して適合する方法が突き合わせの比較で示されている。図25(a)では、タイ11は、束Bの周りに締め付けられた状態で示されている。ヘッド17の底壁21全体がほぼ平坦なために、ストラップ15は、底壁21に対してほぼ直角にヘッド17に入らなければならない。認めることができるように、ヘッド17へのストラップ15の直交する進入角度により、タイ11と周りにタイ11が締め付けられた束Bとの間に有意な間隙が生じており、これは非常に望ましくない。
【0105】
比較して、図25(b)に、同じ束Bの周りに締め付けられたタイ1811が示されている。レリーフ1837を含むために、ストラップ1815は、若干曲がるか又は湾曲し、底壁1821に対して適合することができる。その結果、ストラップ1815は、鋭角の(すなわち、より水平な)角度でヘッド1817に入ることができ、従って、束Bの自然な外側構成により緊密に適合する。従って、ヘッド17と束Bの間に生じる間隙Gよりもかなり小さい間隙G’が、ヘッド1817と束Bの間に生じる。
【0106】
上述の本発明の実施形態は、単に例示に過ぎないことを意図しており、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、本発明に多くの変形及び変形を行うことができるべきである。例えば、本発明のケーブルタイは、鋸歯状ストラップの種類のものであるが、本発明の原理は、はしご状ストラップの種類のケーブルタイを構成するのに容易に応用することができると考えられることは理解されるものとする。全てのそのような変形及び変形は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲内であることを意図している。
【符号の説明】
【0107】
13 ケーブルタイの前部分
15 ケーブルタイのストラップ
15−1 接続セグメント
41 ストラップの前端
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にケーブルタイに関し、より詳細には、2つの別々に成形されたプラスチック部品から形成されたケーブルタイに関する。
【背景技術】
【0002】
結束タイ及びハーネス装置としても公知のケーブルタイは、ワイヤ又はケーブルのような複数の細長い物体を互いに連結するために本技術分野でよく用いられる公知の装置である。本技術分野で公知の広く用いられているケーブルタイの一種は、一端に開口付きヘッドが配置された細長いストラップを含む。細長いストラップの反対側の端部は、一般的に、開口付きヘッドを通して挿入して閉ループを形成するようになった幅が狭くなったテールを形成するような形状にされる。複数の鋸歯状縁部又は歯が、細長いストラップの全長に沿って形成され、ストラップ上の鋸歯状縁部に順次係合するようになった内爪(すなわち、係止舌部)が、開口付きヘッドの内部に配置される。このようにして、鋸歯状ストラップとの内爪の係合を用いて、ケーブルタイが閉ループ構成にロックされる。
【0003】
ケーブルタイは、一般的に、射出成形によって形成される。より具体的には、これは、一般的に、1つ又はそれよりも多くの全体ケーブルタイの凹みが中に形成されたツーピースモールドの使用を伴う。ナイロン又はポリプロピレンなどのような溶融プラスチックが、モールドの1つ又はそれよりも多くの凹みが充填されるまで、モールドの単一の開口部又はゲートを通じてモールド内に注入される。次に、溶融プラスチックは、1つ又はそれよりも多くの凹みにおいて自然に固化される。このようにして形成されたケーブルタイは、次に、モールドから取り出される。
【0004】
ケーブルタイを構成するための上述の射出成形技術の使用には、いくつかの注意すべき欠点がある。
【0005】
主要な欠点として、上述の工程は、単一の射出成形段階を通したケーブルタイ全体の成形を伴う。その結果、ケーブルタイストラップの長さは、その対応する凹みのサイズによって制限される。その結果、異なる長さのストラップを有する様々なケーブルタイを製造するためには、通常、複数の異なるサイズの凹みを用いることが必要になる。これは、一般的に、多くの異なるサイズのモールドを構成する必要性をもたらす。容易に分かるように、モールドは、製造するのに多大な費用がかかるので、多くの異なるサイズのモールドを備えることは、コストの理由によりできない場合がある。
【0006】
二次的な欠点として、上述の工程は、ケーブルタイ全体を一回で形成する必要があるために、長いストラップ長(すなわち、数フィート)を有するケーブルタイは、それに応じた大きなモールドを必要とする。そのような大きなサイズのモールドは、製造するのに特に費用がかかる。更に、ケーブルタイモールドは、一般的に、溶融プラスチックが注入される単一のゲートしか有していないために、溶融プラスチックは、それが凹みの全てを全体的に充填するまでモールドの単一ゲートを通って移動すべきであるので、サイクル時間が長めになる可能性がある。更に、上述の溶融プラスチックを強制的に凹みの全体に通すことは、溶融プラスチック材料のいくらかの劣化をもたらすことが多く、そのような劣化は望ましくない。
【0007】
従って、ケーブルタイは、2つの別々に成形されたプラスチック部品で形成することが本技術分野で公知であり、この種類のケーブルタイは、本技術分野では一般的にツーピースケーブルタイと呼ばれている。特に、各タイのヘッド部分及びストラップ部分は、別々の成形工程を通じて独立して形成される。その後の段階又は同時に行われる段階では、別々に形成されたヘッドとストラップが永久的に互いに接合され、単一の完成品が作り出される。従って、(i)各々がかなりの長さを有することが好ましい複数のストラップを形成し、(ii)各ストラップを望ましい長さに切断し、かつ(iii)各再定寸されたストラップを汎用ヘッドに接合することにより、独自に設計されたモールドの使用なくして、様々な特注の長さのケーブルタイを容易に構成することができる。このようにして、ヘッド部分及びストラップ部分の各々に対して単一のモールドを用いて、複数の異なるサイズのケーブルタイを作り出すことができ、これが非常に望ましいことは理解されるものとする。
【0008】
現在、本技術分野には、ツーピースケーブルタイの別々に形成されたヘッド部分とストラップ部分を互いに接合する方法が数多く存在する。
【0009】
第1の接続方法として、ストラップの一端をヘッドの一部分上又は内に配置し、次に、上に重なるセグメントを通して金属リベットを打ち込むことにより、ツーピースケーブルタイのヘッド部分とストラップ部分を永久的に互いに接合する方法が本技術分野で公知である。金属リベットは、ツーピースケーブルタイのヘッド部分及びストラップ部分を互いに接合された状態に適度に保持するが、金属材料が要求されること及び複雑な機械的駆動工程の両方に関連するコストにより、リベット接続方法は、大量生産には好ましくないことが見出されている。
【0010】
第2の接続方法として、インサート成形を用いてツーピースケーブルタイのヘッド部分とストラップ部分を永久的に互いに接合する方法が本技術分野で公知である。例えば、開示内容が引用により本明細書に組み込まれるT.Shilaleに付与された米国特許第6,863,855号明細書(以下「’855特許」と言う)には、(i)回転押し出し工程を用いてある長さのストラップ材料を形成する段階、(ii)その長さのストラップ材料を切断して望ましい長さの個々のストラップにする段階、及び(iii)ヘッドを含む前部分を各個々のストラップの一端の周りにインサート成形する段階を含むツーピースケーブルタイを構成する方法が開示されている。
【0011】
本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイにはある一定の性能限界があることを見出した。特に、本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイは、限定された定格荷重を有することを見出した。本明細書に定めるケーブルタイの「定格荷重」は、タイが、不具合の発生なくして束の周りに閉ループとして作用する/耐えることができる力の量に関連する。ケーブルタイの不具合は、一般的に、(i)ストラップの長さに沿った何らかの箇所でのストラップの断絶(以下単に「ストラップの不具合」と言う)、(ii)鋸歯状ストラップからの爪の離脱(以下「爪の不具合」と言う)、及び/又は(iii)ストラップの周りにインサート成形されたヘッドの部分の分離(以下「インサート成形の不具合」と言う)のいずれかの結果として生じることが見出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】米国特許第6,863,855号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、新しくかつ改善されたケーブルタイを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、2つの別々に成形された部分から形成された新しくかつ改善されたケーブルタイを提供することである。
【0015】
本発明の更に別の目的は、定格荷重を最大にするように特別に設計された上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【0016】
本発明の更に別の目的は、限定された数の部品を有し、かつ製造するのに費用がかさまない上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【0017】
本発明の更に別の目的は、既存のツーピースケーブルタイに関連する欠点のうちの少なくとも一部を克服する上述の種類のケーブルタイを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
従って、本発明の1つの特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)前部分が、第1のプラスチック材料で構成され、ストラップが、第2のプラスチック材料で構成され、第1のプラスチック材料が、第2のプラスチック材料の引張強度よりも大きい引張強度を有するケーブルタイを提供する。
【0019】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、ストラップの前端から離間した関係で少なくとも1つの側面部材内に形成された少なくとも1つの切り欠きの形態にあるケーブルタイを提供する。
【0020】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、1対の側面部材の各々から離間した少なくとも1つの穴の形態にあり、穴の最大幅が、ストラップの幅の40%よりも大きくないケーブルタイを提供する。
【0021】
本発明の別の特徴として、(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップと、(b)ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、ストラップの接続セグメント上にインサート成形された前部分とを含み、(c)ストラップの接続セグメントが、ストラップと前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、機械的インターロック要素が、第1の突起及び第2の突起の形態であり、第1の突起が、ストラップの上面から外へ突出し、第2の突起が、ストラップの底面から外へ突出するケーブルタイを提供する。
【0022】
本発明の別の特徴として、(a)ヘッド及びタブを含み、ヘッドが、ストラップ受け入れチャンネルを形成するような形状にされ、ヘッドが、ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を含む前部分と、(b)前端と、ストラップ受け入れチャンネルに挿入されかつロッキング部材によって係合されるようなサイズ及び形状の後端と、上面と、底面と、1対の側面レールとを含む細長い可撓性部材であるストラップとを含み、(c)ストラップの前端が、タブ上にインサート成形されたケーブルタイを提供する。
【0023】
本発明の別の特徴として、(a)細長いストラップ受け入れチャンネルを一緒に形成する底壁と、上壁と、前壁と、後壁と、左側壁と、右側壁とを含み、ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を更に含むヘッドと、(b)第1の端部と第2の端部を含むストラップであって、ストラップの第1の端部が、ヘッド上に形成され、ストラップが、ケーブルタイが閉ループを形成するようにストラップ受け入れチャンネルに挿入されるようなサイズ及び形状を有し、ストラップが、ケーブルタイが閉ループに形成される時にロッキング部材によって係合されるようなったストラップとを含み、(c)ストラップ受け入れチャンネルと後壁の間に延びる底壁の部分が、底壁の残りの部分と比べて窪んだレリーフ区域を含むケーブルタイを提供する。
【0024】
本発明の付加的な目的、並びに特徴及び利点は、一部を以下の説明に記載し、一部は説明から明らかであり、又は本発明の実施によって分かる。説明では、その一部を形成し、かつ本発明を実施するための様々な実施形態を例証として示す添付の図面を参照する。実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分に詳細に以下に説明し、他の実施形態を利用することができ、かつ本発明の範囲から逸脱することなく構造的な変更を加えることができることは理解されるものとする。従って、以下の詳細説明は、限定的な意味で解釈すべきではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって最も良く定められている。
【0025】
ここで本明細書に組み込まれかつその一部を構成する添付の図面は、本発明の様々な実施形態を例証し、説明と併せて、本発明の原理を説明するのに役立つものである。図中、同じ参照番号は同じ部品を示している。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明にしたがって構成されたケーブルタイの部分上面図である。
【図2】図1に示すケーブルタイの部分底面図である。
【図3(a)】図1に示すケーブルタイのストラップの拡大部分上面図である。
【図3(b)】図1に示すケーブルタイのストラップの拡大部分底面図である。
【図4】線1−1に沿って取った図1のケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図5】線5−5に沿って取った図4のケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図6】図3(b)に示すストラップの第1の変形例の拡大部分底面図である。
【図7】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図8】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図9】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図10】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図11】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図12】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図13】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図14】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図15】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図16】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図17】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図18(a)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図18(b)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分左側面図である。
【図19(a)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分底面図である。
【図19(b)】図3(b)に示すストラップの別の変形例の拡大部分左側面図である。
【図20(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の部分分解上面図である。
【図20(b)】図20(a)に示すツーピースケーブルタイの部分分解上面図である。
【図20(c)】線20−20に沿って取った図20(b)のツーピースケーブルタイの拡大部分断面図である。
【図21(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の分解上面図である。
【図21(b)】図21(a)に示すツーピースケーブルタイの上面図である。
【図21(c)】線21−21に沿って取った図21(b)のツーピースケーブルタイの断面図である。
【図22(a)】本発明にしたがって構成されたスリーピースケーブルタイの分解部分上面図である。
【図22(b)】図22(a)に示すスリーピースケーブルタイの上面図である。
【図22(c)】線22−22に沿って取った図22(b)のスリーピースケーブルタイの断面図である。
【図23(a)】本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の部分底面斜視図である。
【図23(b)】ケーブルタイをストラップがヘッドに挿入された状態で示す線23−23に沿って取った図23(a)のツーピースケーブルタイの断面図である。
【図24(a)】図23(a)に示す前部分の正面平面図である。
【図24(b)】図23(a)に示す前部分の右側端面図である。
【図24(c)】図23(a)に示す前部分の上面図である。
【図24(d)】線24−24に沿って取った図24(c)の前部分の断面図である。
【図25(a)】束の周りに締め付けられた状態で示す図1のケーブルタイの正面平面図である。
【図25(b)】束の周りに締め付けられた状態で示す図23(b)のケーブルタイの正面平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで図1及び図2を参照すると、全体を参照番号11で示す本発明にしたがって構成されたケーブルタイの様々な図が示されている。使用中、ケーブルタイ11は、ケーブル及び/又はワイヤのような複数の物体を共に束ねるためにロックされた閉ループに形成することができる。
【0028】
本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイの不具合は、ストラップの不具合よりはむしろ、爪の不具合又はインサート成形の不具合の結果として生じることが最も一般的であると判断した。従って、以下でより詳細に説明するように、ケーブルタイ11は、’855特許に開示されたツーピースケーブルの基本設計及び製造方法を増大された定格荷重をもたらすある一定の設計及び製造の強化と組み合わせており、これらの強化は、本発明の主要な新規特徴として役立つものである。より具体的に、本発明の強化は、ストラップの形成に関連するコストを著しく増大させることなく、(i)爪の強度と(ii)インサート成形によってヘッドとストラップの間に確立される保持強度との両方を増大させることにより’855特許に開示されたツーピースケーブルタイに関連する定格荷重よりもかなり高い定格荷重を備えたケーブルタイ11を提供し、これは非常に望ましいことである。
【0029】
ケーブルタイ11の構成
ケーブルタイ11は、前部分13とストラップ15を含む。以下に更に説明するように、前部分13及びストラップは、別々の成形工程を通じて形成され、各部品は、独自の引張特性を備えたプラスチックを用いて成形されることが好ましい。前部分13とストラップ15を永久的に互いに接合して単一のタイ11を作り出すために、前部分13は、ストラップ15の一端上にインサート成形される。
【0030】
図1、図2、及び図4において最も明確に分るように、前部分13は、ヘッド17とネック19を含む単一の部材である。
【0031】
ヘッド17は、底壁21と、上壁23と、前壁25と、後壁27と、左側壁29と、右側壁31と、底壁21から上壁23までヘッド17を通って延びる細長いチャンネル33とを含むような形状にされた拡大矩形ブロックの形態にある。以下に更に説明するように、ヘッド17は、更に、チャンネル33内に延びる係止舌部、すなわち、爪35を含むような形状にされ、爪35は、ストラップ15にロック可能に係合するようになった複数の歯36を含むような形状にされる。
【0032】
後壁27から後方に延びるネック19は、若干テーパ付きの自由端20を含む平坦な矩形タブの形態にある。前部分13がストラップ15の周りにインサート成形されているために、ストラップ15は、ネック19において、自由端20から延びるほぼ矩形のスロット37を作り出し、スロット37の詳細な寸法は、周りに前部分13がインサート成形されたストラップ15端部の外側構成と同一であると理解するものとする。
【0033】
図1〜図5において最も明確に分るように、ストラップ15は、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、ストラップ15は、前端41と、後端43と、実質的に平坦な上面45と、底面47と、1対の対向する縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール48−1及び48−2とを含む。複数のラチェット形状の歯49が、底面47の長さ全体に沿って底面47内に一体に形成され、各歯49は、側面部材48−1と48−2の間で底面47にわたって横方向に延びている。
【0034】
後端、すなわち、テール43は、ヘッド17の底壁21を通じたテール43の挿入を容易にするために丸みを付けられている。特に、使用中、テール43は、ヘッド17内のチャンネル33を通して挿入されて閉ループを形成する。テール43がチャンネル33を通って前進する時に、閉ループのサイズが減少し、ロック爪35上の歯36は、ヘッド17からのストラップ15の後方変位を妨げるような方法で、順次ストラップ15上の歯49に係合する。
【0035】
図4に示すように、前部分13は、ストラップ15の前端41上にインサート成形され、周りに前端13がインサート成形されているストラップ15の前端41の部分は、本明細書では単にストラップ15の接続セグメント15−1と言う。以下でより詳細に説明するように、ストラップ15の接続セグメント15−1には、1つ又はそれよりも多くの機械的インターロック要素が備えられており、それらの周りでインサート成形が行われる。お分かりのように、本発明者は、前部分13とストラップ15の間における機械的インターロック領域の表面積を増大させることにより、本発明の主要な目的である前部分13とストラップ15の間に確立される保持強度も同様に増大することが分かった。
【0036】
例として、ストラップ15の接続セグメント15−1の歯49は、周りでインサート成形が行われる機械的インターロック要素としての機能を果たす。
【0037】
別の例として、ここで図3a及び図3(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1は、断面がほぼ円形の横穴51を形成するような形状にされる。図から分るように、横穴51は、前端41から適切に離間し、かつ穴51を通るストラップ15の強度を最大にするために、側面部材48−1と48−2の間に均等に中心に配置されることが好ましい。ストラップ15の強度及び一体性が適切に維持されることを保証するために、穴15の最大幅(すなわち、直径)は、ストラップ15の幅の40%よりも大きくないことが好ましいことに注意することが重要である。それとは反対に、’855特許に開示されたツーピースケーブルタイのストラップ内に形成された丸穴の直径は、ストラップの幅の約50%であり、それによってストラップに有意な弱い区域が生じ、これは非常に望ましくない。
【0038】
更に別の例として、1対の半円形切り欠き53−1及び53−2が、側面部材48−1及び48−2内にそれぞれ形成される。図から分るように、切り欠き53−1及び53−2は、中心縦軸線LAに関して互いの鏡像を形成するように、前端41から均等に離間している。
【0039】
以下でより詳細に説明するように、上述の機械的インターロック要素の全てを含めることにより、前部分13とストラップ15の間における機械的インターロック領域の表面積が有意に増大し、その結果として前部分13とストラップ15の間に確立される保持強度が増大し、それによってタイ11におけるインサート成形の不具合の可能性が最小にされ、これは本発明の主要な目的である。
【0040】
ケーブルタイ11を製造する方法
本発明によれば、ケーブルタイ11は、(i)ストラップ15を形成し、次に、その後の段階で(ii)ストラップ15の前端41の周りに前部分13をインサート成形して完成品を生成することによって製造されることが好ましい。上述の段階の全てを手動で行うことができ、代替的に、これらの段階の一部又は全てを自動化することができる。大部分を自動化した製造方法は、コスト効果に対して非常に望ましく、かつ開示内容が引用により本明細書に組み込まれている’855特許に記載された種類のものとすることができる。
【0041】
特に、ストラップ15は、回転押し出し工程を用いてある一定の長さのストラップ材料を連続成形し、ストラップ材料を望ましい長さに切断し、次に、必要に応じて端部を切断、打ち抜き、又は他の方法で成形することによって形成されることが好ましい。しかし、本発明は、ストラップ15を形成する上述の方法に限定されず、ストラップ15は、例えば、非回転押し出し及び射出成形を含む様々な他の方法を用いて形成することができることは理解されるものとする。
【0042】
上述のように、ストラップ15が形成された状態で、次に、前部分13は、ストラップ15の前端41の周りにインサート成形される。これは、前部分13のための凹みを有するモールドに手動でストラップ15を挿入し、モールド内に溶融プラスチックを注入し、成形物を自然に固化させ、次に、モールドから成形物を取り出すことによって行うことができ、上述の段階の1つ又はそれよりも多くは、性質上自動化される。
【0043】
爪の不具合を最小にするための材料選択の強化
上述のように、本発明者は、’855特許に記載された種類のツーピースケーブルタイでは、ストラップの不具合よりも爪の方が発生しやすいことを見出した。より高い引張強度を有するプラスチックは、一般的に、より低い引張強度を有するプラスチックの対応物よりも費用がかかるために、ケーブルタイ11の前部分13をストラップ15よりも高い引張強度を有する材料で構成することが、本発明の主要な特徴である。より具体的に、本発明者は、ストラップ13を構成するのに用いられるプラスチック材料の引張強度よりも少なくとも1.1倍大きい引張強度を備えたプラスチック材料を用いてケーブルタイ11の前部分13を構成することにより、得られるケーブルタイ11の定格荷重をケーブルタイ11製造の一般的コストを著しく増大させることなく最大にすることができると判断した。
【0044】
前部分13は、4,800psiから24,000psiまでの範囲の引張強度を有するナイロン材料で構成されることが好ましい。しかし、前部分13は、本発明の精神から逸脱することなく、同様の引張強度範囲を備えた代替的種類のプラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド(PA)、アセタール、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET)のような再生プラスチック材料の組合せ)を用いて製造することができることは理解されるものとする。
【0045】
更に、ストラップ15は、2,200psiから18,000psiまでの範囲の引張強度を有するポリプロピレン材料で構成される。しかし、ストラップ15は、本発明の精神から逸脱することなく、同様の引張強度範囲を備えた代替的種類のプラスチック(例えば、ナイロン、ポリエチレン、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性エラストマー類、PA、アセタール、PTFE、ナイロン及びPETのような再生プラスチック材料の組合せ、又はポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリヒドロキシブチラート(PHB)、及びポリ乳酸(PLA)のような生分解性材料の組合せ)を用いて製造することができることは理解されるものとする。
【0046】
インサート成形の不具合を最小にするためのストラップ設計の強化
ある一定のプラスチックは、インサート成形によってはさほど良好には相互接着しないことが見出されている。より詳細には、インサート成形によって互いに接合されたある一定のプラスチックの平坦表面間の接着は、最小限の離脱力を用いて引き離すことができることが多いことが見出されている。従って、上で簡単に示したように、ケーブルタイ11は、ストラップ15内の複数の機械的インターロック要素に依存して、2つの要素間の結合区域の表面積を増大させ、従って、前部分13によってストラップ15の接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高めている。
【0047】
例えば、ストラップ15上の歯49は、前部分13によってストラップ15の接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図4において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部は、接続セグメント15−1の歯49間を埋めている。この機能に置いて、歯49は、ストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度を実質的に増大させる前部分13内の埋め込み固定具として役立ち、これは非常に望ましい。
【0048】
別の例として、穴51は、前部分13によってストラップの接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図4及び図5において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部が穴51を埋めており、従って、ストラップ15を通って垂直に延びる円筒形固定具として役立っている。その結果、図5に矢印Fで示すストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度が実質的に増大され、これは非常に望ましい。
【0049】
更に別の例として、各半円形切り欠き53は、前部分13によってストラップの接続セグメント15−1の周りに達成される機械的結合の強度を高める機械的インターロック要素として役立つ。図5において最も明確に分るように、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料の一部が各切り欠き53を埋めており、従って、ストラップ15を通って垂直に延びる半円筒形固定具として役立っている。その結果、図5に矢印Fで示すストラップ15を前部分13から引き離すのに必要とする力の程度が実質的に増大され、これは非常に望ましい。
【0050】
前端41から後端43へ向けての接続セグメント15−1内のストラップ15の幅のどのような縮小も、ネック19を形成するのに用いられているプラスチック材料に、前部分13からのストラップ15の離脱を防ぐストラップ15を通って垂直に延びる固定具としての機能を果たさせており、これは非常に望ましいことに注意すべきである。別の述べ方をすれば、側面部材48の長さに沿った(前端41から後端43へ向う方向への)ある箇所において接続セグメント15−1の幅の縮小をもたらす側面部材48内に形成されるどのような不規則性も固定効果を達成する。従って、以下でより詳細に説明するように、切り欠き53の形状、配置、及び数は、本発明の精神から逸脱することなく変形することができることは理解されるものとする。
【0051】
穴51及び切り欠き53は、ストラップの接続セグメント15−1に沿ってオフセットされた関係で配列されていることにも注意すべきである。特に、穴51は、ストラップ15の前端41から切り欠き53よりも更に離間している。接続部分15−1に沿って穴51と切り欠き53の配置をオフセットすることにより、ストラップ15の横断面積がストラップ15の長さ全体に沿って最大化され、それによってストラップ15の強度が最適化される。
【0052】
図3(a)において最も明確に分るように、線A−Aを通って取ったストラップ15の横断面積は、その最大値を示し、ストラップ15の幅にストラップ15の厚みを乗じることによって計算することができる。
【0053】
それとは反対に、線B−Bに沿って取ったストラップ15の横断面積は、穴51内のプラスチック材料の欠如により、線A−Aを通って取ったストラップ15の横断面積よりも小さい。特に、線B−Bを通って取ったストラップ15の横断面積は、ストラップ15の最大横断面積(すなわち、線A−Aを通る計算値)を穴51の横断面積(すなわち、穴51の幅にストラップ15の厚みを乗じたもの)で減算することによって計算することができる。材料のこの減少の結果として、ストラップ15は、線A−Aを通るよりも線B−Bを通る方が実質的に弱いことが見出されている。
【0054】
同様にして、線C−Cを通って取ったストラップ15の横断面積は、ストラップ15の最大横断面積(すなわち、線A−Aを通る計算値)を切り欠き53を含む結果として除去されたプラスチック材料の量で割算することによって計算することができる。断面積のこの減少のために、ストラップ15は、線A−Aを通るよりも線C−Cを通る方が実質的に弱いことも見出されている。
【0055】
しかし、穴51は、接続部分15−1を通るストラップ15の断面積を最大にするために、切り欠き53から縦方向にオフセットされていることに注意することが重要である。そうしなければ、切り欠き53間で穴51を縦方向に整列させることは、ストラップ15の横断面積が更に減少する結果をもたらし、材料のこの実質的な減小により、ストラップ15を通る使用中に非常に破損しやすい弱線が生じ、これは非常に望ましくない。
【0056】
ストラップ15の接続セグメント15−1の横断面積は、機械的インターロック要素を含む結果として、ストラップ15の長さ全体に沿った最大値の40%よりも大きくないだけ低減されることが好ましい。接続セグメント15−1の横断面積をその最大値の40%よりも大きくないだけ低減することにより、ストラップ15の強度及び一体性は十分に維持される。
【0057】
変形されたストラップ設計
ストラップ15の接続セグメント15−1は、本明細書に示す機械的インターロック要素の特定の設計に限定されないことは理解されるものとする。むしろ、ストラップ15の接続部分15−1は、本発明の精神から逸脱することなく、(i)代替的な数、(ii)代替的な形状/様式、及び/又は(iii)機械的インターロック要素の代替的な配列のいずれかを含むように変形することができることは理解されるものとする。従って、一連の変形された又は置換されるストラップ設計を以下に詳細に説明する。
【0058】
ここで図6を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の第1の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号115によって識別される。図から分るように、ストラップ115は、ストラップ115が前端141と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面147と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール148−1及び148−2と、各々が側面部材148間で底面147にわたって横方向に延びる底面147の全長に沿って形成された複数の歯149とを含む点でストラップ15に類似している。
【0059】
ストラップ115は、ストラップ115が、側面部材148−1及び148−2の間に均等に中心に配置された横丸穴151と、側面部材148−1及び148−2内にそれぞれ形成された1対の半円形切り欠き153−1及び153−2とを形成するような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ115は、接続セグメント115−1の全長に沿った穴151及び切り欠き153の相対位置決めにおいてストラップ15とは異なっており、すなわち、穴151は、切り欠き153よりも前端141により近づけて配置されている(これは、ストラップ15の逆の配列である)。
【0060】
ここで図7を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号215によって識別される。図から分るように、ストラップ215は、ストラップ215が前端241と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面247と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール248−1及び248−2と、各々が側面部材248間で底面247にわたって横方向に延びる底面247の全長に沿って形成された複数の歯249とを含む点でストラップ15に類似している。
【0061】
ストラップ215は、ストラップ215が、側面部材248−1及び248−2内にそれぞれ形成された第1の対の対向する半円形切り欠き253−1及び253−2を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ215は、中心に配置された丸穴を含むような形状にされているのではなく、ストラップ215は、代替的に、側面部材248−1及び248−2内にそれぞれ同様に形成された第2の対の対向する半円形切り欠き255−1及び255−2を含むような形状にされ、第1の対の切り欠き253は、第2の対の切り欠き255から若干離間している点でストラップ15とは異なる。
【0062】
ここで図8を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号315によって識別される。図から分るように、ストラップ315は、ストラップ315が、前端341と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面347と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール348−1及び348−2と、各々が側面部材348間で底面347にわたって横方向に延びる底面347の全長に沿って形成された複数の歯349とを含む点でストラップ215に類似している。
【0063】
ストラップ315は、ストラップ315が、側面部材348−1及び348−2内にそれぞれ形成された第1の対の対向する切り欠き353−1及び353−2と、側面部材348−1及び348−2内にそれぞれ形成された第2の対の対向する切り欠き355−1及び355−2とを含むような形状にされている点でもストラップ215に類似している。しかし、ストラップ315は、切り欠き353及び355の各々の形状が横断面で半円形ではなくほぼ矩形である点でストラップ215とは異なっている。
【0064】
ここで図9を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号415によって識別される。図から分るように、ストラップ415は、ストラップ415が、前端441と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面447と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール448−1及び448−2と、各々が側面部材448間で底面447にわたって横方向に延びる底面447の全長に沿って形成された複数の歯449とを含む点でストラップ15に類似している。
【0065】
ストラップ415は、ストラップ415が、側面部材448−1及び448−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き453−1及び453−2を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ415は、ストラップ415が丸穴を含むような形状にされてはいない点でストラップ15とは異なっている。更に、ストラップ415は、各切り欠き453の形状が横断面でほぼフィン形状又は4分の1楕円形状である点でストラップ15とは異なっている。認めることができるように、切り欠き453のフィン形状設計により、前部分13とストラップ415の間に確立される機械的結合強度の質を高めるハンマーヘッド型の矩形固定具455が前端441で作り出され、これは非常に望ましい。
【0066】
ここで図10を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号515によって識別される。図から分るように、ストラップ515は、ストラップ515が、前端541と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面547と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール548−1及び548−2と、各々が側面部材548間で底面547にわたって横方向に延びる底面547の全長に沿って形成された複数の歯549とを含む点でストラップ415に類似している。
【0067】
ストラップ515は、ストラップ515が、側面部材548−1及び548−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き553−1及び553−2を含むような形状にされている点でもストラップ415に類似している。しかし、ストラップ515は、各切り欠き553の形状が横断面でほぼ矩形である点でストラップ415とは異なっている。更に、側面部材548の前端541と切り欠き553の間に位置する部分が、丸みを付けられており、その結果として前部分13とストラップ515の間に確立される機械的結合強度の質を高める楕円形固定具555が前端441で作り出され、これは非常に望ましい。
【0068】
ここで図11を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号615によって識別される。図から分るように、ストラップ615は、ストラップ615が、前端641と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面647と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール648−1及び648−2と、各々が側面部材648間で底面647にわたって横方向に延びる底面647の全長に沿って形成された複数の歯649とを含む点でストラップ315に類似している。
【0069】
ストラップ615は、ストラップ615が、側面部材648−1及び648−2内にそれぞれ形成された1対の対向する矩形切り欠き653−1及び653−2を含むような形状にされている点でもストラップ315に類似している。しかし、ストラップ615は、ストラップ615が第2の対の対向する矩形切り欠きを含むような形状にはされていない点でストラップ315とは異なっている。更に、ストラップ615は、切り欠き653−1及び653−2がストラップ615の全長に沿って互いに対してオフセットされた関係で配列されている点でストラップ315とは異なっている。認めることができるように、切り欠き653をオフセットすることにより、ストラップ615の横断面積がストラップ615の長さに沿って最大化され、それによってストラップ615の強度が増大され、これは非常に望ましい。
【0070】
ここで図12を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号715によって識別される。図から分るように、ストラップ715は、ストラップ715が、前端741と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面747と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール748−1及び748−2と、各々が側面部材748間で底面747にわたって横方向に延びる底面747の全長に沿って形成された複数の歯749とを含む点でストラップ615に類似している。
【0071】
ストラップ715は、ストラップ715が、側面部材748−1及び748−2内にそれぞれ形成された1対の対向する切り欠き753−1及び753−2を含むような形状にされている点でもストラップ615に類似している。しかし、ストラップ715は、(i)切り欠き753が、横断面で矩形ではなく、横断面で三角形であり、かつ(ii)切り欠き753が、切り欠き653とは逆の方法で互いからオフセットされている(すなわち、切り欠き753−2よりも切り欠き753−1の方が前端741により近づけて配置されている)点でストラップ615とは異なっている。
【0072】
ここで図13を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号815によって識別される。図から分るように、ストラップ815は、ストラップ815が、前端841と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面847と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール848−1及び848−2と、各々が側面部材848間で底面847にわたって横方向に延びる底面847の全長に沿って形成された複数の歯849とを含む点でストラップ715に類似している。
【0073】
ストラップ815は、ストラップ815が、接続セグメント815−1の全長の大部分に沿って側面部材848−1内に形成された第1の組の連続的に接続した切り欠き853−1と、接続セグメント815−1の全長の大部分に沿って側面部材848−2内に形成された第2の組の連続的に接続した切り欠き853−2とを含む点でストラップ715とは異なっている。図から分るように、各個々の切り欠き853は、二等辺三角形の形態にあり、その結果として、接続セグメント815−1の内部において、側面部材848に鋸歯状型の設計が付与され、鋸歯状設計が、前部分13とストラップ815の間に確立される機械的結合強度を有意に増大させており、これは非常に望ましい。
【0074】
ここで図14を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号915によって識別される。図から分るように、ストラップ915は、ストラップ915が、前端941と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面947と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール948−1及び948−2と、各々が側面部材848間で底面847にわたって横方向に延びる底面947の全長に沿って形成された複数の歯949とを含む点でストラップ815に類似している。
【0075】
ストラップ915は、ストラップ915が、接続セグメント915−1の全長の大部分に沿って側面部材948−1内に形成された第1の組の連続的に接続した切り欠き953−1と、接続セグメント915−1の全長の大部分に沿って側面部材948−2内に形成された第2の組の連続的に接続した切り欠き953−2とを含む点でもストラップ815に類似している。ストラップ915は、とりわけ、各個々の切り欠き953が直角三角形の形態にあり、その結果として、接続セグメント915−1の内部において、側面部材948にラチェット型の設計が付与され、ラチェット型の設計が、前部分13とストラップ915の間に確立される機械的結合強度を有意に増大させるという点でストラップ815とは異なっており、これは、非常に望ましい。
【0076】
ここで図15を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1015によって識別される。図から分るように、ストラップ1015は、ストラップ1015が、前端1041と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1047と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1048−1及び1048−2と、各々が側面部材1048間で底面1047にわたって横方向に延びる底面1047の全長に沿って形成された複数の歯1049とを含む点でストラップ15に類似している。
【0077】
ストラップ1015は、ストラップ1015が、側面部材1048−1と1048−2の間で中心に配置された第1の穴1051を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ1015は、1対の半円形切り欠きを含むような形状にされているのではなく、ストラップ1015が、代替的に、側面部材1048−1と1048−2の間で中心に配置された第2の穴1053を含むような形状にされ、第1の穴1051及び第2の穴1053が、離間した関係でストラップ1015の全長に沿って縦方向に配列されている点で、ストラップ15とは異なっている。認めることができるように、第2の穴1053を含めることにより、前部分13とストラップ1015の間に確立される機械的結合強度は、ストラップ1015が1つのみの穴1051を含む場合よりも有意に大きくなる。
【0078】
ここで図16を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1115によって識別される。図から分るように、ストラップ1115は、ストラップ1115が、前端1141と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1147と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1148−1及び1148−2と、各々が側面部材1148間で底面1147にわたって横方向に延びる底面1147の全長に沿って形成された複数の歯1149とを含む点でストラップ15に類似している。
【0079】
ストラップ1115は、ストラップ1115が、側面部材1148−1及び1148−2の間に均等に中心に来るように位置決めされた横穴1151、並びに側面部材1148−1及び1148−2内にそれぞれ形成された1対の半円形切り欠き1153−1及び1153−2を形成するような形状にされている点でもストラップ15に類似している。しかし、ストラップ1115は、穴1151が横断面で円形ではなく楕円形の形状を有し、穴1151を長くすることにより、それを通過する前部分13からの材料の量が増大し、それによって前部分13とストラップ1115の間に確立される機械的結合強度が増大するという点でストラップ15とは異なっており、これは、非常に望ましい。
【0080】
ここで図17を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1215によって識別される。図から分るように、ストラップ1215は、ストラップ1215が、前端1241と、後端(図示せず)と、上面(図示せず)と、底面1247と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1248−1及び1248−2と、各々が側面部材1248間で底面1247にわたって横方向に延びる底面1247の全長に沿って形成された複数の歯1249とを含む点でストラップ1115に類似している。
【0081】
ストラップ1215は、ストラップ1215が、側面部材1248−1及び1248−2の間で均等に中心に来るように位置決めされた楕円形穴1251を形成するような形状にされている点でもストラップ1115に類似している。しかし、ストラップ1215は、ストラップ1215が1対の半円形ノッチを更に含んでいない点でストラップ1115とは異なっている。更に、狭い縦方向のチャンネル、すなわち、開口部1253が、切り欠きの代わりに前端1241から楕円形穴1215まで後方に延びている。
【0082】
ここで図18(a)及び図18(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図及び部分左側面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1315によって識別される。図から分るように、ストラップ1315は、ストラップ1315が、前端1341と、後端(図示せず)と、上面1345と、底面1347と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1348−1及び1348−2と、各々が側面部材1348間で底面1347にわたって横方向に延びる底面1347の全長に沿って形成された複数の歯1349とを含む点でストラップ15に類似している。
【0083】
ストラップ1315は、ストラップ1315が、切り欠き及び/又は穴ではなく表面突起に依存して前部分13とストラップ1315の間に確立される機械的結合の強度を高めている点でストラップ15とは異なっている。特に、ストラップ1315は、底面1347上に一体に形成されて底面1347から外へ直角に突出する横断面が矩形の第1の突起1351を含み、突起1351は、ストラップ1351の幅全体にわたって横方向に延びている。同様に、ストラップ1315は、上面1345上に一体に形成されて上面1345から外へ直角に突出する横断面が矩形の第2の突起1353を含み、突起1353は、ストラップ1351の幅全体にわたって横方向に延びている。図18(b)において最も明確に分るように、突起1351及び1353は、ストラップ1315の全長に沿って縦方向に互いからオフセットされる。
【0084】
ここで図19(a)及び図19(b)を参照すると、ストラップ15の接続セグメント15−1の別の変形バージョンの部分底面図及び部分左側面図が示されており、変形されたストラップは、本明細書では単に参照番号1415によって識別される。図から分るように、ストラップ1415は、ストラップ1415が、前端1441と、後端(図示せず)と、上面1445と、底面1447と、1対の縦方向に延びる側面部材、すなわち、レール1448−1及び1448−2と、各々が側面部材1448間で底面1447にわたって横方向に延びる底面1447の全長に沿って形成された複数の歯1449とを含む点でストラップ1315に類似している。
【0085】
ストラップ1415は、底面1447上に一体に形成されて底面1447から外へ直角に突出する横断面が矩形の第1の突起1451を含み、突起1451がストラップ1451の幅全体にわたって横方向に延びている点でストラップ1315に類似している。同様に、ストラップ1415は、上面1445上に一体に形成されて上面1445から外へ直角に突出する横断面が矩形の第2の突起1453を含み、突起1453は、ストラップ1451の幅全体にわたって横方向に延びている。図18(b)において最も明確に分るように、ストラップ1415は、突起1451及び1453が(i)ストラップ1415の全長に沿って縦方向に互いに整列し、かつ(ii)横断面がほぼダブテール形状になっている点でストラップ1315とは異なっている。
【0086】
付加的なケーブルタイ構成
上に説明した代替的ストラップ設計に加えて、本発明の精神から逸脱することなく、ケーブルタイ11に付加的な変形を加えることができる。より詳細には、ケーブルタイ11を構成する特定の方法は、本発明の精神から逸脱することなく変形することができることは理解されるものとする。
【0087】
特に、ここで図20(a)から図20(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1511によって識別される。ケーブルタイ1511は、ケーブルタイ1511が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1513とストラップ1515とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1511は、ストラップ1515が前部分1513の一端上にインサート成形されている(すなわち、前部分1513がストラップ1515上にインサート成形されているのではない)点でタイ11とは異なっている。
【0088】
図20(a)において最も明確に分るように、前部分1513は、ヘッド1517と、ヘッド1517から後方に延びるネック1519と、ネック1519から後方に延びる薄い正方形タブ1520とを含む。タブ1520は、上に詳細に説明した様々な様式の機械的インターロック要素と同様に機能する丸穴1521を含むような形状にされる。
【0089】
ストラップ1515は、ストラップ1515が性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成されている点でストラップ15に類似している。ストラップ1515は、ストラップ1515が一端に拡大したバックル1523を含む点でストラップ15とは異なっている。図20(b)及び図20(c)において最も明確に分るように、ケーブルタイ1515の製造工程の一部として、ストラップ1515のバックル1523は、タブ1520の周りにインサート成形され、その結果として、前部分1513とストラップ1515を永久的に互いに接合するのに役立っている。
【0090】
上に詳細に説明した全てのツーピースケーブルタイは、インサート成形の工程を利用して各前端をその対応するストラップと連結させているが、本発明の精神から逸脱することなく、ツーピースケーブルタイの前端をその関連するストラップに連結させるための代替的手段を利用することができることは理解されるものとする。特に、ここで図21(a)から図21(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1611によって識別される。ケーブルタイ1611は、ケーブルタイ1611が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1613とストラップ1615とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1611は、ストラップ1611がスナップ装着工程(すなわち、インサート成形工程の代わりに)を通じて前部分1613に連結されている点でタイ11とは異なっている。
【0091】
図21(a)において最も明確に分るように、前部分1613は、ヘッド1617と、ヘッド1617から後方に延びるネック1619とを含む。ネック1619は、その上面に1対の横スロット1621−1及び1621−2を含むような形状にされ、スロット1621の機能は、以下で明らかになる。
【0092】
ストラップ1615は、ストラップ1615が、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、前端1641と、後端1643と、平坦な上面1645と、底面1647とを含む点でストラップ15に類似している。ストラップ1615は、ストラップ1615が、前端1641において上面1645上に形成された1対のラチェット形状突起1649−1及び1649−2を含む点でストラップ15とは異なっている。
【0093】
ケーブルタイ1615の製造工程の一部として、前端1613及びストラップ1615は、独立した成形工程を通じて(例えば、射出成形を通じて)別々に形成される。別々のピースを互いに接合するために、ストラップ1615の前端1641は、ネック1619の後端に形成された開放スロット1620を通して挿入される。ストラップ1615は、突起1649−1及び1649−2がそれぞれ対応するスロット1621−1及び1621−2を通って突出するまで、スロット1620を通ってネック1619内を前進される。このようにして、ストラップ1615が前端1641に永久的にスナップ接続され、単一の装置が形成される。
【0094】
本発明は、ツーピース設計に限定されないことにも注意すべきである。むしろ、上に説明した原理は、本発明の精神から逸脱することなく、スリーピースケーブルタイに実施することができることは理解されるものとする。特に、ここで図22(a)から図22(c)を参照すると、本発明にしたがって構成されたスリーピースケーブルタイの様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1711によって識別される。
【0095】
ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が、独立した成形工程を通じて別々に形成された前部分1713とストラップ1715とを含む点でケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が前部分1713とストラップ1715を互いに連結する接続部分1716を更に含む点でタイ11とは異なっている。
【0096】
図22(a)において最も明確に分るように、前部分1713は、前部分1713が、ヘッド1717と、ヘッド1717から後方に延びるネック1719と、ネック1719から後方に延びる薄い正方形タブ1720とを含む点で前部分1513に類似している。タブ1720は、上に詳細に説明した様々な様式の機械的インターロック要素と同様に機能する丸穴1721を含むような形状にされる。
【0097】
ストラップ1715は、ストラップ1715が、性質上高度に可撓性の細長いほぼ矩形のストリップとして構成され、前端1741と、後端1743と、平坦な上面1745と、底面1747とを含む点でストラップ15に類似している。ストラップ1715は、ストラップ1715が前端1741に横丸穴1749を含むような形状にされている点でもストラップ15に類似している。
【0098】
上述のように、ケーブルタイ1711は、ケーブルタイ1711が前部分1713とストラップ1715を互いに接合するための第3の部分1716を含む点でケーブルタイ11とは異なっている。特に、ケーブルタイ1715の製造工程の一部として、前端1713及びストラップ1715は、独立した成形工程を通じて(例えば、射出成形を通じて)別々に形成される。図22(b)及び図22(c)に示すように、別々の部分を互いに接合するために、接続部分1716が、前部分1713のタブ1720とストラップ1715の前端1741の両方の上にインサート成形される。図から分るように、接続部分1716は、拡大した矩形バックルとして構成され、成形された接続部分1716は、穴1721及び1749を通って延び、部分間に確立される機械的インターロックを強化している。
【0099】
ケーブルタイのレリーフ特徴部
上に詳細に説明したケーブルタイに対する更に別の設計強化は、本発明の精神から逸脱することなく提供することができると考えられる。特に、以下に詳細に説明するように、ケーブルタイ11は、横断面がほぼ円形の束との適合性を増大させるようにケーブルタイ11の設計を変形することができると考えられることは理解されるものとする。
【0100】
特に、ここで図23(a)及び図23(b)を参照すると、本発明にしたがって構成されたツーピースケーブルタイの別の実施形態の様々な図が示されており、ケーブルタイは、全体が参照番号1811によって識別される。ケーブルタイ1811は、ケーブルタイ1811が、別々の成形工程を通じて形成されることが好ましい前部分1813と取り付けられたストラップ1815とを含む点で構造がケーブルタイ11に類似している。ケーブルタイ1811は、円形の束の周りに締め付けられた時にストラップ1815がより適切に円形の束に対して適合することができるように、前部分1813が特別に設計されている点でタイ11とは異なっている。
【0101】
ここで図24(a)〜図24(d)を参照すると、前部分1813の様々な図が示されている。図から分るように、前部分1813は、拡大したヘッド1817と、外向きに延びるネック1819とを含む。
【0102】
ヘッド1817は、ヘッド1817が、底壁1821と、上壁1823と、前壁1825と、後壁1827と、左側壁1829と、右側壁1831と、底壁1821から上壁1823までヘッド1817を通って延びる細長いチャンネル1833とを含むような形状にされた拡大した矩形ブロックの形態にある点でヘッド17に類似している。ヘッド1817もまた、チャンネル1833内に延びる係止舌部、すなわち、爪1835を含み、爪1835は、ストラップ1815にロック可能に係合するようになった複数の歯1836を含むような形状にされる。
【0103】
ヘッド1817は、主として、ヘッド1817が、その底壁1821内にレリーフの区域1837を含むような形状にされている点でヘッド17とは異なっている。特に、底壁1821のチャンネル1833と後壁1827の間に延びる部分は、底壁1821の残りの部分と比べて若干窪んだ区域を含み、窪んだ区域は、本明細書ではレリーフ1837として識別される。認めることができるように、レリーフ1837の幅は、ストラップ1815の幅よりも若干大きい。更に、図24(d)に示すように、レリーフ1837の前縁及び後縁は、丸みを付けられていることが好ましい。その結果、レリーフ1837は、ストラップ1815のセグメントが鋭角の(すなわち、より水平に配置された)角度でチャンネル1833内に入ることを可能にし、これは非常に望ましい。
【0104】
特に、ここで図25(a)及び図25(b)を参照すると、タイ11及び1811が、それぞれ、横断面がほぼ円形の束Bに対して適合する方法が突き合わせの比較で示されている。図25(a)では、タイ11は、束Bの周りに締め付けられた状態で示されている。ヘッド17の底壁21全体がほぼ平坦なために、ストラップ15は、底壁21に対してほぼ直角にヘッド17に入らなければならない。認めることができるように、ヘッド17へのストラップ15の直交する進入角度により、タイ11と周りにタイ11が締め付けられた束Bとの間に有意な間隙が生じており、これは非常に望ましくない。
【0105】
比較して、図25(b)に、同じ束Bの周りに締め付けられたタイ1811が示されている。レリーフ1837を含むために、ストラップ1815は、若干曲がるか又は湾曲し、底壁1821に対して適合することができる。その結果、ストラップ1815は、鋭角の(すなわち、より水平な)角度でヘッド1817に入ることができ、従って、束Bの自然な外側構成により緊密に適合する。従って、ヘッド17と束Bの間に生じる間隙Gよりもかなり小さい間隙G’が、ヘッド1817と束Bの間に生じる。
【0106】
上述の本発明の実施形態は、単に例示に過ぎないことを意図しており、当業者は、本発明の精神から逸脱することなく、本発明に多くの変形及び変形を行うことができるべきである。例えば、本発明のケーブルタイは、鋸歯状ストラップの種類のものであるが、本発明の原理は、はしご状ストラップの種類のケーブルタイを構成するのに容易に応用することができると考えられることは理解されるものとする。全てのそのような変形及び変形は、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲内であることを意図している。
【符号の説明】
【0107】
13 ケーブルタイの前部分
15 ケーブルタイのストラップ
15−1 接続セグメント
41 ストラップの前端
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記前部分は、第1のプラスチック材料で構成され、前記ストラップは、第2のプラスチック材料で構成され、該第1のプラスチック材料は、該第2のプラスチック材料の引張強度よりも大きい引張強度を有する、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項2】
前記第1のプラスチック材料は、前記第2のプラスチック材料の前記引張強度よりも少なくとも1.1倍大きい引張強度を有することを特徴とする請求項1に記載のケーブルタイ。
【請求項3】
前記第1のプラスチック材料は、ナイロンと、ポリプロピレン(PP)と、ポリエチレン(PE)と、ポリアミド(PA)と、アセタールと、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と、ナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET))のような再生プラスチック材料の組合せとで構成される群からの材料で構成されることを特徴とする請求項2に記載のケーブルタイ。
【請求項4】
前記第1のプラスチック材料は、ナイロンで構成されることが好ましいことを特徴とする請求項3に記載のケーブルタイ。
【請求項5】
前記第1のプラスチック材料は、4,800psiから24,000psiの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項4に記載のケーブルタイ。
【請求項6】
前記第2のプラスチック材料は、ナイロンと、ポリエチレンと、熱可塑性ポリウレタンと、熱可塑性エラストマー類と、PAと、アセタールと、PTFEと、ナイロン及びPETのような再生プラスチック材料の組合せと、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリヒドロキシブチラート(PHB)、及びポリ乳酸(PLA)のような生分解性材料の組合せとで構成される群からの材料で構成されることを特徴とする請求項2に記載のケーブルタイ。
【請求項7】
前記第2のプラスチック材料は、ポリプロピレンであることが好ましいことを特徴とする請求項6に記載のケーブルタイ。
【請求項8】
前記第2のプラスチック材料は、2,200psiから18,000psiの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項7に記載のケーブルタイ。
【請求項9】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記ストラップの前記接続セグメントは、該ストラップと前記前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、該機械的インターロック要素は、該ストラップの前記前端から離間した関係で少なくとも1つの側面部材内に形成された少なくとも1つの切り欠きの形態にある、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項10】
前記機械的インターロック要素は、前記ストラップの前記前端から離間した第1の対の切り欠きの形態にあり、該第1の対の切り欠きの各々が、該ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項9に記載のケーブルタイ。
【請求項11】
前記第1の対の切り欠きは、前記ストラップの縦軸線に関して互いの鏡像として形成されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項12】
前記第1の対の切り欠きは、前記ストラップの縦軸線に関して互いに対してオフセットされた関係に配置されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項13】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が半円形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項14】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が三角形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項15】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が正方形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項16】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が4分の1楕円形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項17】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が矩形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項18】
前記前端とその対応する切り欠きの間の各側面部材の部分が、丸みを付けられることを特徴とする請求項17に記載のケーブルタイ。
【請求項19】
前記機械的インターロック要素は、前記ストラップの前記前端から離間した第2の対の切り欠きを更に含み、該第2の対の切り欠きの各々は、前記第1の対の切り欠きに対して離間した関係で該ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項20】
前記ストラップは、更に、前記対の側面部材の各々から離間した横穴を形成するような形状にされることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項21】
前記横穴は、前記第1の対の切り欠きからオフセットされることを特徴とする請求項20に記載のケーブルタイ。
【請求項22】
前記機械的インターロック要素は、第1の組及び第2の組の連続的に接続した切り欠きの形態にあり、連続的に接続した切り欠きの各組が、前記ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項9に記載のケーブルタイ。
【請求項23】
連続的に接続した切り欠きの前記第1及び第2の組の各々は、前記ストラップの前記前端まで延びることを特徴とする請求項22に記載のケーブルタイ。
【請求項24】
連続的切り欠きの前記第1の組及び第2の組の各々は、前記ストラップの縦軸線に関して互いの鏡像として形成されることを特徴とする請求項23に記載のケーブルタイ。
【請求項25】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記ストラップの前記接続セグメントは、該ストラップと前記前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、該機械的インターロック要素は、前記対の側面部材の各々から離間した少なくとも1つの穴の形態にあり、該穴の最大幅が、該ストラップの最大幅の40%よりも大きくない、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項26】
前記機械的インターロック要素は、1対の横穴の形態にあり、該対の横穴の各々は、前記対の側面レールの各々から離間していることを特徴とする請求項25に記載のケーブルタイ。
【請求項27】
前記対の横穴は、離間した関係で前記ストラップの全長に沿って縦方向に配列されることを特徴とする請求項26に記載のケーブルタイ。
【請求項28】
前記対の穴の各々は、横断面が円形であることを特徴とする請求項27に記載のケーブルタイ。
【請求項29】
前記機械的インターロック要素は、横断面が楕円形である横穴の形態にあり、該横穴は、前記対の側面レールの各々から離間していることを特徴とする請求項25に記載のケーブルタイ。
【請求項30】
前記楕円形の穴は、狭いチャンネルによって前記ストラップの前記前端から延びることを特徴とする請求項29に記載のケーブルタイ。
【請求項31】
(a)細長いストラップ受け入れチャンネルを一緒に形成する底壁と、上壁と、前壁と、後壁と、左側壁と、右側壁とを含み、該ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を更に含むヘッド、及び
(b)前記ヘッド上に形成された第1の端部と、第2の端部とを含み、ケーブルタイが閉ループを形成するように前記ストラップ受け入れチャンネル内に挿入されるようなサイズ及び形状を有し、ケーブルタイが閉ループに形成された時に前記ロッキング部材によって係合されるようなったストラップ、
を含み、
(c)前記ストラップ受け入れチャンネルと前記後壁の間に延びる前記底壁の部分が、該底壁の残りと比べて窪んだレリーフ区域を含む、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項1】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記前部分は、第1のプラスチック材料で構成され、前記ストラップは、第2のプラスチック材料で構成され、該第1のプラスチック材料は、該第2のプラスチック材料の引張強度よりも大きい引張強度を有する、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項2】
前記第1のプラスチック材料は、前記第2のプラスチック材料の前記引張強度よりも少なくとも1.1倍大きい引張強度を有することを特徴とする請求項1に記載のケーブルタイ。
【請求項3】
前記第1のプラスチック材料は、ナイロンと、ポリプロピレン(PP)と、ポリエチレン(PE)と、ポリアミド(PA)と、アセタールと、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と、ナイロン及びポリエチレンテレフタレート(PET))のような再生プラスチック材料の組合せとで構成される群からの材料で構成されることを特徴とする請求項2に記載のケーブルタイ。
【請求項4】
前記第1のプラスチック材料は、ナイロンで構成されることが好ましいことを特徴とする請求項3に記載のケーブルタイ。
【請求項5】
前記第1のプラスチック材料は、4,800psiから24,000psiの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項4に記載のケーブルタイ。
【請求項6】
前記第2のプラスチック材料は、ナイロンと、ポリエチレンと、熱可塑性ポリウレタンと、熱可塑性エラストマー類と、PAと、アセタールと、PTFEと、ナイロン及びPETのような再生プラスチック材料の組合せと、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリヒドロキシブチラート(PHB)、及びポリ乳酸(PLA)のような生分解性材料の組合せとで構成される群からの材料で構成されることを特徴とする請求項2に記載のケーブルタイ。
【請求項7】
前記第2のプラスチック材料は、ポリプロピレンであることが好ましいことを特徴とする請求項6に記載のケーブルタイ。
【請求項8】
前記第2のプラスチック材料は、2,200psiから18,000psiの範囲の引張強度を有することを特徴とする請求項7に記載のケーブルタイ。
【請求項9】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記ストラップの前記接続セグメントは、該ストラップと前記前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、該機械的インターロック要素は、該ストラップの前記前端から離間した関係で少なくとも1つの側面部材内に形成された少なくとも1つの切り欠きの形態にある、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項10】
前記機械的インターロック要素は、前記ストラップの前記前端から離間した第1の対の切り欠きの形態にあり、該第1の対の切り欠きの各々が、該ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項9に記載のケーブルタイ。
【請求項11】
前記第1の対の切り欠きは、前記ストラップの縦軸線に関して互いの鏡像として形成されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項12】
前記第1の対の切り欠きは、前記ストラップの縦軸線に関して互いに対してオフセットされた関係に配置されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項13】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が半円形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項14】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が三角形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項15】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が正方形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項16】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が4分の1楕円形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項17】
前記第1の対の切り欠きの各々は、横断面が矩形であることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項18】
前記前端とその対応する切り欠きの間の各側面部材の部分が、丸みを付けられることを特徴とする請求項17に記載のケーブルタイ。
【請求項19】
前記機械的インターロック要素は、前記ストラップの前記前端から離間した第2の対の切り欠きを更に含み、該第2の対の切り欠きの各々は、前記第1の対の切り欠きに対して離間した関係で該ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項20】
前記ストラップは、更に、前記対の側面部材の各々から離間した横穴を形成するような形状にされることを特徴とする請求項10に記載のケーブルタイ。
【請求項21】
前記横穴は、前記第1の対の切り欠きからオフセットされることを特徴とする請求項20に記載のケーブルタイ。
【請求項22】
前記機械的インターロック要素は、第1の組及び第2の組の連続的に接続した切り欠きの形態にあり、連続的に接続した切り欠きの各組が、前記ストラップの対応する側面部材内に形成されることを特徴とする請求項9に記載のケーブルタイ。
【請求項23】
連続的に接続した切り欠きの前記第1及び第2の組の各々は、前記ストラップの前記前端まで延びることを特徴とする請求項22に記載のケーブルタイ。
【請求項24】
連続的切り欠きの前記第1の組及び第2の組の各々は、前記ストラップの縦軸線に関して互いの鏡像として形成されることを特徴とする請求項23に記載のケーブルタイ。
【請求項25】
(a)前端と、後端と、上面と、底面と、1対の側面部材とを含む細長い可撓性部材であり、前端に接続セグメントを更に含むストラップ、及び
(b)前記ストラップと協働してロックされた閉ループを形成するようになったヘッドを含み、該ストラップの前記接続セグメント上にインサート成形された前部分、
を含み、
(c)前記ストラップの前記接続セグメントは、該ストラップと前記前部分の間の接続の強度を高めるために機械的インターロック要素を含むような形状にされ、該機械的インターロック要素は、前記対の側面部材の各々から離間した少なくとも1つの穴の形態にあり、該穴の最大幅が、該ストラップの最大幅の40%よりも大きくない、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【請求項26】
前記機械的インターロック要素は、1対の横穴の形態にあり、該対の横穴の各々は、前記対の側面レールの各々から離間していることを特徴とする請求項25に記載のケーブルタイ。
【請求項27】
前記対の横穴は、離間した関係で前記ストラップの全長に沿って縦方向に配列されることを特徴とする請求項26に記載のケーブルタイ。
【請求項28】
前記対の穴の各々は、横断面が円形であることを特徴とする請求項27に記載のケーブルタイ。
【請求項29】
前記機械的インターロック要素は、横断面が楕円形である横穴の形態にあり、該横穴は、前記対の側面レールの各々から離間していることを特徴とする請求項25に記載のケーブルタイ。
【請求項30】
前記楕円形の穴は、狭いチャンネルによって前記ストラップの前記前端から延びることを特徴とする請求項29に記載のケーブルタイ。
【請求項31】
(a)細長いストラップ受け入れチャンネルを一緒に形成する底壁と、上壁と、前壁と、後壁と、左側壁と、右側壁とを含み、該ストラップ受け入れチャンネル内に突出するように配置されたロッキング部材を更に含むヘッド、及び
(b)前記ヘッド上に形成された第1の端部と、第2の端部とを含み、ケーブルタイが閉ループを形成するように前記ストラップ受け入れチャンネル内に挿入されるようなサイズ及び形状を有し、ケーブルタイが閉ループに形成された時に前記ロッキング部材によって係合されるようなったストラップ、
を含み、
(c)前記ストラップ受け入れチャンネルと前記後壁の間に延びる前記底壁の部分が、該底壁の残りと比べて窪んだレリーフ区域を含む、
ことを特徴とするケーブルタイ。
【図1】
【図2】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図20(c)】
【図21(a)】
【図21(b)】
【図21(c)】
【図22(a)】
【図22(b)】
【図22(c)】
【図23(a)】
【図23(b)】
【図24(a)】
【図24(b)】
【図24(c)】
【図24(d)】
【図25(a)】
【図25(b)】
【図2】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図20(c)】
【図21(a)】
【図21(b)】
【図21(c)】
【図22(a)】
【図22(b)】
【図22(c)】
【図23(a)】
【図23(b)】
【図24(a)】
【図24(b)】
【図24(c)】
【図24(d)】
【図25(a)】
【図25(b)】
【公表番号】特表2012−518578(P2012−518578A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551072(P2011−551072)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/000507
【国際公開番号】WO2010/096197
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(596012261)エイブリィ・デニソン・コーポレイション (14)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2010/000507
【国際公開番号】WO2010/096197
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(596012261)エイブリィ・デニソン・コーポレイション (14)
【Fターム(参考)】
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