説明

ケーブル敷設方法、それに用いられるベンド管、およびケーブル引込用治具

【課題】 ベンド管でのケーブルの摩擦抵抗を低減することにより、長距離の地中埋設管内に損傷なくケーブルを敷設することができるケーブル敷設方法等を提供する。
【解決手段】 管路の内側に切欠部が設けられているとともに、その切欠部がケーシングによって覆われている円弧状のベンド管100が地中に埋設される。次に、切欠部の外部であってケーシング内に、ベンド管100の円弧形状に沿って、ケーブル引込用治具200が挿入される。ケーブル引込用治具200は、互いに平行に設けられた複数のローラ210を有しており、ベンド管100の円弧形状に沿う形状に変化することができる。その後、ケーブル300は、ワイヤ等を介して引っ張られるが、前述の複数のローラ210の回転によって、ベンド管100内を滑らかに搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーブルを地中埋設配管内に敷設するためのケーブル敷設方法、それに用いられるベンド管、およびケーブル引込用治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、図13および図14に示すように、たとえば、電柱600と電柱700との間に高速道路650または鉄道750が存在し、架空配電線を敷設することができない場合がある。このような場合には、電柱600と電柱700との間にケーブル300を敷設するために地中埋設配管が用いられている。地中埋設配管は、電柱600と電柱700とを繋ぐように地中に設けられている。より具体的には、地中埋設配管は、電柱600の地中埋設部の近傍に設けられたベンド管800と、ベンド管800に接続された直線状配管900と、直線状配管900に接続されたマンホール1000と、マンホール1000に接続された直線状配管1100と、直線状配管1100に接続され、電柱700の地中埋設部の近傍に設けられたベンド管1200とからなっている。
【0003】
従来においては、前述の地中埋設配管内にケーブル300を敷設する場合には、次のような方法が用いられる。まず、ケーブルドラム1300に巻かれたケーブル300の一方端にワイヤ1400を取り付ける。次に、ワイヤ1400の他方端をベンド管800からマンホール1000に向かって挿入する。その後、図13に示すように、マンホール1000内に設けられた滑車1500などの治具を用いて、ウインチ1700でワイヤ1400を引っ張る。次に、他のワイヤ1400の他方端をベンド管1200からマンホール1000に向かって挿入する。前述と同様にして、図14に示すように、マンホール1000内に設けられた滑車1500などの治具を用いて、ウインチ1700でワイヤ1400を引っ張る。その後、図13および図14に示す2本のケーブル300同士が電気的に接続されて、電柱600の位置から電柱700の位置までケーブル300の敷設が完了する。
【特許文献1】実開昭64−25812号公報
【特許文献2】実開昭61−68617号公報
【特許文献3】特開昭61−34502号公報
【特許文献4】特開昭57−40308号公報
【特許文献5】特開平7−31025号公報
【特許文献6】特開平11−299034号公報
【特許文献7】特開2000−184570号公報
【特許文献8】特開平11−299033号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような地中埋設配管を用いる地中配電線工法を用いれば、ケーブル300と地中埋設配管との間に次のような力が働く。
【0005】
図15に示すように、図13および図14のAで示す円弧形状のベンド管800および1200のそれぞれ内のケーブル300には、ウインチ1700でワイヤ1400を引っ張るときに生じる力T1が働く。力T1でケーブル300が引っ張られると、ベンド管800および1200には、ケーブル300からベンド管100の内周側の内面へ力T2(いわゆつ側圧)が働く。つまり、図16に示すように、ベンド管800および1200の内周側の内面にケーブル300が押し付けられてしまう。そのため、地中埋設配管の全長が長くなり、力T1が大きくなると、力T2も大きくなり、シースの破断によってケーブル300が損傷してしまう。その結果、図13および図14に示すように、地中埋設配管の途中にマンホール1000を設け、マンホール1000内で直線状配管900内のケーブル300と直線状配管1100内のケーブル300とを接続し、1ケーブル当たりの長さを短くすることによって、ケーブル300の地中埋設配管内の引き込み時にケーブル300に生じる力を低減する工法を採用することが必要になる。
【0006】
そこで、マンホール1000を設けずに、地中埋設配管内においてケーブル300をスムーズに敷設するために、ローラを有するケーブル引込用治具を用いることが従来から試みられているが、ベンド管100内でのケーブル300とベンド管100との接触抵抗を低減させるケーブル引込用治具は存在しなかった。したがって、長距離の地中埋設配管内にケーブル300を敷設する場合には、ベンド管800および1200とケーブル300との接触によってケーブル300が損傷するおそれが残存している。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ベンド管とケーブルとの間の接触抵抗を低減することにより、損傷することなく長距離の地中埋設配管内にケーブルを敷設することが可能なケーブル敷設方法、それに用いられるベンド管およびケーブル引込用治具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のケーブル敷設方法においては、まず、円弧状に曲がっており、その円弧の内側にその円弧に沿って切り欠かれた切欠部を有する管路と、切欠部を覆うとともに円弧に沿って延びるように、管路に取り付けられた円弧状のケーシングとを含むベンド管が地中に埋設される。次に、所定の間隔でかつ互いに平行に設けられた複数のローラを有し、円弧に沿う形状に変化可能なケーブル引込用治具が、円弧状のケーシング内に挿入される。その後、複数のローラにケーブルが接触しながら、ベンド管内のケーブルが引っ張られる。
【0009】
上記の方法によれば、ケーブルは、ベンド管に接触することなく、ローラの回転によって滑らかに搬送されるため、ケーブルと地中埋設管との間の接触抵抗が減少する。その結果、ケーブルを損傷させることなく、長距離の地中埋設管内にケーブルを敷設することが可能になる。
【0010】
また、本発明のケーブル敷設方法においては、ケーシングの内側にはガイド部が設けられており、ケーブル引込用治具にはガイド部に案内される被ガイド部が設けられていることが望ましい。この方法によれば、ケーブル引込用治具のケーシング内での位置決めが容易になる。
【0011】
また、ローラは、ケーブル引込用治具がケーシング内に挿入されたときに、切欠部の近傍に位置し、ベンド管の横断面において、管路の切欠部以外の部分は、円形の一部を構成し、ローラの外周は、円形の他の一部を構成することが望ましい。この方法によれば、ベンド管およびケーブル引込用治具の組み合わせの横断面がほぼ円形になり、その横断面においては凹凸が極めて小さいため、ケーブルの損傷がより確実に防止される。
【0012】
本発明のベンド管は、円弧状に曲がっており、その円弧の内側にその円弧に沿って切り欠かれた切欠部を有する管路と、切欠部を覆うとともに円弧に沿って延びるように、管路に取り付けられた円弧状のケーシングとを備えている。このベンド管は、上記のケーブル敷設方法に用いることができる。
【0013】
また、ベンド管は、ケーシングの内面から内側に向かって突出する突出部を備えていれば、突出部をガイド部として用いることができる。
【0014】
本発明のケーブル引込用治具は、所定の間隔でかつ互いに平行に設けられた複数のローラを有し、円弧状のベンド管に沿って複数のローラが並んで配置される形状に変化可能である。このケーブル引込用治具は、上記のケーブル敷設方法に用いることができる。
【0015】
また、本発明のケーブル引込用治具は、それぞれがローラを回転可能に支持する複数の回転軸をさらに備えており、複数の回転軸のうち互いに隣接する任意の2つの回転軸は、その一方端側が第1の支持部材によって回転可能に支持され、その他方端側が第2の支持部材によって回転可能に支持され、複数の回転軸のそれぞれが、第1支持部材および第2の支持部材とそれらに隣接する他の第1の支持部材および他の第2の支持部材との間でヒンジとして機能することが望ましい。
【0016】
上記の構成によれば、ローラの回転軸がヒンジの機能をも有するため、ケーブル引込用治具の部品点数を低減することができるとともに、ヒンジの近傍でのケーブルとケーブル引込用治具との接触抵抗によるケーブルの損傷を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態のケーブル敷設方法、それに用いられるベンド管、およびケーブル引込用治具を説明する。
【0018】
まず、図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態のケーブル敷設方法を説明する。本実施の形態のケーブル敷設方法は、基本的には、図13〜図15を用いて説明した従来のケーブル敷設方法と同様である。したがって、以下においては、従来のケーブル敷設方法と異なる点を主に説明する。
【0019】
本実施の形態のケーブル敷設方法においては、まず、円弧状のベンド管100を地中に埋設する。次に、図1に示すように、ベンド管100の内周側の円弧形状に沿って、ローラ210を有するケーブル引込用治具200を、ベンド管100の切欠部を覆うケーシング120内に挿入する。次に、図2および図3に示すように、ベンド管100内のケーブル引込用治具200の外周側にケーブル300を挿入する。このとき、ベンド管100内においては、ケーブル300とローラ210とが接触するが、ローラ210の回転によってケーブル300が滑らかに搬送される。したがって、本実施の形態のケーブル敷設方法によれば、ケーブル300は、ベンド管100内において搬送されるときに損傷することが防止される。
【0020】
次に、前述の本実施の形態のケーブル敷設方法に用いられるベンド管100およびケーブル引込用治具200を具体的に説明する。
【0021】
本実施の形態のベンド管100は、その横断面が円形の一部を構成し、その縦断面が1/4円弧状である管路110を有している。管路110は、図4および図5に示すように、その内側に円弧状に沿って切欠かれた切欠部110aを有している。また、管路110の切欠部110aを覆うとともに円弧形状に沿って延びるように、管路110の外側にケーシング120が取り付けられている。ケーシング120は、切欠部110aに対応するような円弧状に形状になっている。
【0022】
また、ケーブル引込用治具200は、図6および図7に示すように、支持プレート220a,220b,220c,220d等の複数枚の支持部材を有している。また、ケーブル引込用治具200は、その一方端が互いに重なり合う支持プレート220aおよび220bの双方を貫通する複数の回転軸シャフト205を有している。また、複数の回転軸シャフト205の他方端は、その一方端が互いに重なり合う支持プレート220cおよび220dの双方を貫通している。したがって、回転軸シャフト205は、互いに隣接する支持プレート220a,220bの間および互いに隣接する支持プレート220c,220dの間のそれぞれでヒンジとして機能する。そのため、ケーブル引込用治具は、ヒンジとして機能する別個の部品を必要としてないため、その部品点数が低減されている。
【0023】
さらに、ケーブル引込用治具200は、回転軸シャフト205の周囲にはローラ210が設けられている。また、ケーブル引込用治具200は、その一方端が支持プレート220aを貫通し、その他方端が支持プレート220cを貫通し、互いに対向する支持プレート220aと支持プレート220cとの間隔を一定に保持する複数の支持部材230を有している。また、ケーブル引込用治具200は、その一方端が支持プレート220bを貫通し、その他方端が支持プレート220dを貫通し、互いに対向する支持プレート220bと支持プレート220dとの間隔を一定に保持する複数の支持部材230を有している。
【0024】
また、ケーブル引込用治具200の一端の支持部材220aおよび220cには、プレート部240がボルトおよびナット260によって取り付けられており、プレート部240の先端には取手部250が設けられている。ケーブル300の地中埋設管内への引き込み時には、作業員は、取手部250を握持した状態で、ケーブル引込用治具200をベンド管100内に挿入し、ケーブル300を敷設した後には、ケーブル引込用治具200を取り出すことができるため、工具として繰り返し使用することができる。
【0025】
また、図8には、ケーブル引込用治具200がベンド管100内に挿入された状態が示されている。図8に示すように、ベンド管100は、通常のベンド管100と同様の円周状の断面において切欠部110aを有する管路110と、管路110の左右の外周面に固定され、上方に延びる側板111および112と、側板111および112の上端を接続する天板113とを有している。また、側板111と管路110とは補強部材114および115によって接続されて補強されている。さらに、側板112には、内側に突出するレール116が設けられており、側板112には内側に突出するレール117が設けられている。レール116および117のそれぞれは、側面から見ると、ベンド管100の円弧状に沿った円弧状をしている。レール116および117には、前述の支持部材230の両先端が載置され、ケーブル引込用治具200は、レール116および117に沿って案内される。つまり、レール116および117は、ケーブル引込用治具200を案内するガイド部として機能し、支持部材230のレール116および117に係止される両端部は、被ガイド部として機能する。なお、図中において、参照符号Wで示される部分はベンド管100の各部材同士の溶接部である。
【0026】
また、ケーブル引込用治具200は、前述のように、支持プレート220a,220b,220c,220dを1つの回転軸シャフト205が貫通しており、そのまわりにローラ210が設けられている。また、ローラ210と回転軸シャフト205との間にはベアリング206および207が設けられている。したがって、ローラ210は容易に回転軸シャフト205まわりに回転することができる。また、支持部材230は、支持プレート220a,220b,220c,220dの内側に位置する大径円柱部230aと、大径円柱部230aの両底面のそれぞれから突出する2つの小径円柱部230bとを有している。そのため、2つの小径円柱部203bが対応する支持プレート220a,220b,220c,220dに設けられた貫通孔に挿入され、大径円柱部230aに支持プレート220a,220b,220c,220dが係止され、大径円柱部230aの長さによって、支持プレート220aと支持プレート220cとの間隔および支持プレート220bと支持プレート220dとの間隔のそれぞれが規定される。
【0027】
また、図9には、前述のベンド管100内にケーブル引込用治具200が挿入され後、ケーブル300がケーブル引込用治具200によって搬送される状態が具体的に示されている。なお、図9においては、ベンド管100は、ベンド管100の上側部分に被せられるキャップ130が示されおり、また、ベンド管の下側部分の径が少し小さくなった接続部分140には直線状配管400が嵌め込まれている。
【0028】
また、本実施の形態において、ケーブル引込用治具200がベンド管100の円弧形状に沿って屈曲するように、支持プレート220aまたは220cと支持プレート220bまたは220dとの間のヒンジとして、ローラ210の回転軸シャフト205を用いているのは次のような理由からである。
【0029】
図10に示すように、支持プレート220aまたは220cと支持プレート220bまたは220dとのヒンジとして、ローラ210の回転軸シャフト205以外の比較的径が小さな支持部材230のような部材を用いると、ケーブル300の先端とケーブル引込用金具350との間に設けられた幅tの隙間に支持部材230が嵌り込んでしまい、スムーズなケーブル300の搬送ができなくなるおそれがある。
【0030】
一方、図11に示す本実施の形態のケーブル引込用治具200のように、支持フレート220aまたは200cと支持フレート220bまたは200dとの間のヒンジとして、ローラ210の回転軸シャフト205が用いられれば、ケーブル300とケーブル引込用金具350との間の幅tの隙間にはローラ210が嵌り込むが、ローラ210の径が大きいため、スムーズにケーブル300が搬送される。
【0031】
したがって、本実施の形態では、支持プレート220aまたは200cと支持プレート220bまたは200dとの間のヒンジとして、ローラ210の回転軸シャフト205を用いている。
【0032】
また、図12に示す通り、本実施の形態のケーブル引込用治具200を用いたベンド管100内でのケーブル300の搬送方法によれば、通常のベンド管100内においてケーブル300を引っ張る方法よりも、ケーブル300に生じる張力の増加が極めて小さくなっていることが分かる。そのため、ベンド管100の内周側の内面をケーブル300が押す力T2(側圧)も低減される。したがって、本実施の形態のケーブル敷設方法によれば、長距離の地中埋設配管であってもケーブルを損傷させることなく搬送することができる。
【0033】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され特許請求の範囲と均等の意味および範囲内ですべての変更が含まれていることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】ベンド管内にケーブル引込用治具が挿入される様子を示す図である。
【図2】ベンド管内にケーブル引込用治具が挿入された後ケーブルが搬送される様子を示す図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】実施の形態のベンド管の一方の側面図である。
【図5】実施の形態のベンド管の他方の側面図である。
【図6】ケーブル引込用治具の斜視図である。
【図7】実施の形態のケーブル引込用治具の平面図である。
【図8】実施の形態のケーブル引込用治具がベンド管内に挿入された状態を具体的に説明するための図2のIII−III線断面図である。
【図9】実施の形態のベンド管にケーブル搬送用治具が挿入された後でケーブルが搬送されている様子を具体的に示す図である。
【図10】実施の形態のケーブル引込用治具とは異なるケーブル引込用治具の欠点を説明するための図である。
【図11】実施の形態のケーブル引込用治具が他の形態のケーブル引込用治具に比べて有利なものであることを説明するための図である。
【図12】実施の形態のケーブル敷設方法および従来のケーブル敷設方法のケーブル引込張力の比較をするための図である。
【図13】従来の地中埋設配管を用いたケーブルの敷設方法を説明するための図である。
【図14】従来の地中埋設配管を用いたケーブルの敷設方法を説明するための図である。
【図15】従来のケーブル敷設方法の欠点を説明するための図である。
【図16】従来のケーブル敷設方法の欠点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0035】
100 ベンド管、200 ケーブル引込用治具、300 ケーブル、110 管路、110a 切欠部、120 ケーシング、130 キャップ、140 接続部分、205 回転軸、210 ローラ、220a,220b,220c,220d 支持プレート、230 支持部材、240 プレート部、250 取手部、111,112 側板、113 天板、114,115 補強部材、116,117 レール、206,207 ベアリング。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円弧状に曲がっており、その円弧の内側にその円弧に沿って切り欠かれた切欠部を有する管路と、前記切欠部を覆うとともに前記円弧に沿って延びるように、前記管路に取り付けられた円弧状のケーシングとを含むベンド管を地中に埋設する工程と、
所定の間隔でかつ互いに平行に設けられた複数のローラを有し、前記円弧に沿う形状に変化可能なケーブル引込用治具を、前記円弧状のケーシング内に挿入する工程と、
前記複数のローラにケーブルを接触させながら、前記ベンド管内の前記ケーブルを引っ張る工程とを備えた、ケーブル敷設方法。
【請求項2】
前記ケーシングの内側にはガイド部が設けられており、
前記ケーブル引込用治具には前記ガイド部に案内される被ガイド部が設けられている、請求項1に記載のケーブル敷設方法。
【請求項3】
前記ローラは、前記ケーブル引込用治具が前記ケーシング内に挿入されたときに、前記切欠部の近傍に位置し、
前記ベンド管の横断面において、前記管路の前記切欠部以外の部分は、円形の一部を構成し、前記ローラの外周は、前記円形の他の一部を構成する、請求項1に記載のケーブル敷設方法。
【請求項4】
円弧状に曲がっており、その円弧の内側にその円弧に沿って切り欠かれた切欠部を有する管路と、
前記切欠部を覆うとともに前記円弧に沿って延びるように、前記管路に取り付けられた円弧状のケーシングとを備えた、ベンド管。
【請求項5】
前記ケーシングの内面から内側に向かって突出する突出部を備えた、請求項4に記載のベンド管。
【請求項6】
所定の間隔でかつ互いに平行に設けられた複数のローラを有し、円弧状のベンド管に沿って前記複数のローラが並んで配置される形状に変化可能な、ケーブル引込用治具。
【請求項7】
それぞれが前記ローラを回転可能に支持する複数の回転軸をさらに備え、
前記複数の回転軸のうち互いに隣接する任意の2つの回転軸は、その一方端側が第1の支持部材によって回転可能に支持され、その他方端側が第2の支持部材によって回転可能に支持され、
前記複数の回転軸のそれぞれが、前記第1支持部材および前記第2の支持部材とそれらに隣接する他の前記第1の支持部材および他の前記第2の支持部材との間でヒンジとして機能する、請求項6に記載のケーブル引込用治具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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