説明

ケーブル梱包体

【課題】 梱包体内部でのねじれによるキンク等の発生を抑制することが可能な、偏平断面形状のケーブルに用いられるケーブル梱包体を提供する。
【解決手段】 ケーブル束5は、ケーブル7が8の字巻きされて構成される。収容容器3の側面には、引き出し口9が設けられる。引き出し口9は、収容容器3内部のケーブル7を外部に引き出す部位であり、収容容器3の内部と外部とを連通する孔部である。ケーブル7の断面形状は偏平断面である。引き出し口9の高さをHとし、ケーブル7の幅をWとすると、W>Hの関係を満たす。なお、厳密に回転を防止するためには、ケーブル7の断面における最も大きな幅(長方形断面形状であれば、長方形断面の対角線長さ)を長軸側の長さLとし、この長さLが引き出し口9の高さHよりも長く設定されればよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏平断面形状のケーブルを収容するケーブル梱包体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ケーブル等は通常梱包体に収容されており、ケーブルを引き出しながら敷設作業等が行われる。梱包体内部のケーブルは、ケーブルの引き出し性を考慮して、ケーブルを8の字型に巻きつけた状態で収納容器に収容される場合がある。このような梱包体としては、容器側面の取り出し口からケーブルを取り出す際にケーブルを案内するためのガイド部材と、該ガイド部材を容器内におけるケーブルの残量に拘らず、容器の内側面における固定位置に常時維持するための保持プレートとを具える「8の字巻き」をしたケーブルの束を収納する梱包体がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−63784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、このように用いられるケーブルには、テンションメンバが内蔵されている場合もある。テンションメンバが内蔵されるケーブルは曲げ剛性が高く、梱包体から引き出されたケーブルのねじれが梱包体の内部に伝播して、梱包体内部でのキンクの発生などが懸念される。
【0005】
梱包体の内部においてケーブルにキンク等を生じると、ケーブルが内部で引っかかり、ケーブルを引き出すことが困難となるという問題がある。特に、8の字巻きされたケーブルにおいては、引き出す際に、ケーブルに対し、ケーブル軸方向を回転軸として両方向に往復回転が生じる場合がある。この際、ケーブルが例えば所定角度以上ねじれると、ケーブルにキンクが生じる可能性が高くなる。
【0006】
一方、用いられるケーブルには、略円断面形状のケーブルのみではなく、偏平断面形状のケーブルが用いられる場合がある。このようなケーブルは、心線の両側にテンションメンバが配置された物が多く、このため、ケーブルの可撓性に対して方向性が生じる場合がある。このような偏平断面ケーブルは、ねじれによってキンクが生じやすく、梱包体からの引き出し性に問題が生じやすい。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、梱包体内部でのねじれによるキンク等の発生を抑制することが可能な、偏平断面形状のケーブルに用いられるケーブルの梱包体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明は、非真円形状のケーブルを収容する収容容器と、前記ケーブルを8の字状に巻きつけてなるケーブル束と、を具備し、前記収容容器には、前記ケーブルが引き出される引き出し口が設けられ、前記引き出し口の短軸側の長さは、前記ケーブルの断面における最大径よりも小さく、前記引き出し口において、前記ケーブルの軸方向を回転軸として前記ケーブルが所定角度以上回転することを防止可能であることを特徴とするケーブル梱包体である。
【0009】
ここで、非真円形状とは、略真円断面以外の断面形状のものであり、偏平断面形状や略矩形断面(略正方形)等の断面形状を指す。偏平断面形状とは、楕円形、長方形(角部がR形状のものを含む)その他、一方の方向の断面長さ(代表部の長さ)と、これと垂直な方向の断面長さとが異なるものであり、外周に突起や切欠などがある場合であっても、全体として、上記形状となれば、それらのものも含むものである。また、ケーブルの断面における最大径とは、ケーブル断面における外周の任意の2点を結ぶ直線の長さにおいて、最大となる長さを指す。
【0010】
前記引き出し口は、前記ケーブルの軸方向を回転軸として回転可能な回転体に設けられ、前記回転体には、所定回転角度以上の回転を規制する回転規制部が設けられてもよい。
【0011】
前記収容容器の内部において、前記引き出し口にケーブルを誘導するガイドが設けられ、前記ガイドは所定の曲率で曲げられた筒状部材であり、前記ガイドの一端は前記引き出し口に対向するとともに、前記ガイドが前記ケーブルの軸方向を回転軸として回転可能であってもよい。
【0012】
前記引き出し口の外方には、前記ケーブルの引き出し方向に応じて変形可能な可撓管が設けられてもよい。
【0013】
前記ケーブルは、断面中央に光ファイバ心線が配置され、その両端にテンションメンバが設けられるものであることが望ましい。
【0014】
本発明によれば、偏平断面形状のケーブルを収容可能であり、ケーブルの引き出し口が偏平形状であり、引き出し口の短軸側の長さがケーブル断面における長軸側の幅よりも小さいため、ケーブルが引き出し口において回転することが防止され、確実にキンクの発生を抑制することができる。
【0015】
また、引き出し口が回転体に設けられ、回転体が所定角度範囲の回転範囲に規制されることで、引き出し口から引き出されるケーブルが所定角度以上ねじれることを防止することができる。
【0016】
また、収容容器の内部に、ケーブルを引き出し口まで誘導する湾曲した筒状のガイドが設けられ、ガイドが引き出し方向を軸として回転可能であれば、確実にケーブルを引き出し口に誘導することが可能であり、ケーブルに無理な力が生じることがない。
【0017】
また、収容容器の引き出し口外方に、可撓性を有するパイプを設け、当該パイプ内にケーブルを挿通して引き出すことで、ケーブルを収容容器から引き出す方向によって、ケーブルが引き出し口に対して無理な力が付与されることがない。
【0018】
このような、梱包体としては、断面中央に光ファイバ心線が配置され、その両端にテンションメンバが設けられるような、偏平断面形状において、可撓性に方向性があるようなケーブルに特に好適である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、梱包体内部でのねじれによるキンク等の発生を抑制することが可能な、偏平断面形状のケーブルに用いられるケーブル梱包体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ケーブル梱包体1を示す図。
【図2】ケーブル7を示す断面図。
【図3】ケーブル7と引き出し口9との関係を示す図で、図1のA部拡大図。
【図4】回転体17を示す図。
【図5】ケーブル梱包体30を示す側方断面図。
【図6】ケーブル梱包体40を示す側方断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態にかかるケーブル梱包体1について説明する。図1は、ケーブル梱包体1を示す斜視透視図である。ケーブル梱包体1は、主に収容容器3、ケーブル7のケーブル束5等から構成される。
【0022】
ケーブル束5は、ケーブル7が8の字巻きされて構成される。収容容器3は、例えば段ボール製の箱であり、内部にケーブル束5を収容可能な大きさの略直方体形状の部材である。収容容器3の側面には、引き出し口9が設けられる。引き出し口9は、収容容器3内部のケーブル7を外部に引き出す部位であり、収容容器3の内部と外部とを連通する孔部である。
【0023】
図2は、ケーブル7の軸方向に垂直な断面図である。ケーブル7は、略中央に光ファイバ心線11が配置され、その両側方にテンションメンバ13が配置される。テンションメンバ13は、ケーブル7に作用する張力を負担する。テンションメンバ13には、例えば亜鉛メッキ鋼線等の鋼線や、繊維強化プラスチック(FRP)等を用いることができる。
【0024】
ケーブル7は、光ファイバ心線11およびテンションメンバ13が被覆部15で被覆される。被覆部15は、例えば難燃ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。なお、被覆部15は、テンションメンバ13の並設方向にやや長い略長方形断面であり、長辺側の外周の略中央には、ノッチが形成される、ノッチは、内部の光ファイバ心線11を取り出す際に、被覆部15を切り裂くための起点部である。ケーブル7としては、例えば1.6mm×2.0mmであり、内部に0.5Φのテンションメンバ13が設けられるものが使用できる。なお、ケーブル7の曲げ剛性(IEC60794−1−2
E17C準拠 D=40mmにて実施)は、例えば92gf(90.2cN)程度である。
【0025】
なお、ケーブル7の断面構成は上記に限らないが、本発明においては、ケーブル断面形状は偏平断面や略正方形等の非真円形状である。ここで、偏平断面とは、図2に示すような略長方形(角部がR形状のものを含む)や楕円形、矩形や多角形と楕円との複合形状など、軸方向に垂直な断面において縦方向の長さと横方向の長さとが異なるものであり、略円断面形状のものを除く形状である。
【0026】
ケーブル7をケーブル束5とするためには、ケーブル7を例えば樽状のマンドレルに8の字型に巻きつけた後、マンドレルから取り外せばよい。
【0027】
図3は、引き出し口9近傍の拡大図であり、図1のA部拡大図である。図3(a)に示すように、引き出し口9は、ケーブル7と略対応した偏平形状である。なお、図では、引き出し口9の形状を略長方形としているが、本発明はこれに限られず、ケーブル7が引き出し可能であれば形状は問わない。なお、以下の説明では、引き出し口9が長方形である例について説明する。
【0028】
引き出し口9の高さ(引き出し口9の短軸側の長さ)をHとし、ケーブル7の幅(断面における最大径であって、偏平断面においては長軸側の幅、略矩形断面においては対角線)をWとすると、W>Hの関係を満たす。なお、厳密に回転を防止するためには、ケーブル7の断面における最も大きな幅(長方形断面形状であれば、長方形断面の対角線長さ)を長軸側の長さLとし、この長さLが引き出し口9の高さHよりも長く設定されればよいが、以下の説明では、簡単のため長辺側の幅Wが高さHよりも大きいとして説明する。
【0029】
図3(b)は、引き出し口9に対してケーブル7が回転した状態を示す図である。図に示すように、ケーブル7は、引き出し口9内で所定角度(図中角度B)だけ回転可能である(図中矢印C方向)。すなわち、ケーブル7の幅Wが高さHよりも大きいため、ケーブル7が回転すると、ケーブル7の外周部の一部が引き出し口9の内面と接触し、それ以上の回転が規制される。
【0030】
なお、確実にケーブル7の回転を規制するためには、ケーブル7の回転許容角度(図中角度B)を±60°以下とすることが望ましい。すなわち、ケーブル7の引き出し口での捻じれ角度が60°以下となるように、ケーブル7の形状(WまたはL)に対する引き出し口9の大きさ(H)を設定すればよい。60°以下とすることで、ケーブル7の回転時に、ケーブル7の被覆部15の一部が変形し、ケーブル7が過剰に捻じれたり、引き出し口9に挟まるということもない。なお、ケーブル束5は8の字巻きされているため、引き出し口9からケーブル7を引き出す際に、ケーブル7は常に往復方向(軸方向を回転軸として正逆方向)の捻じれを繰り返し生じながら引き出される。通常、この捻じれ角度は略±90°以下であるため、ケーブルの捻じれ角度を±90°以下に規制すれば、引き出し時にケーブル7に過剰な力が付与されることもなく、ケーブル7の捻じれが収容容器内に伝達されることもない。すなわち、捻じれ角度は90°を超えることはなく、より好ましくは、±60°以内に規制されればよい。
【0031】
以上、本実施の形態によれば、ケーブル7を収容容器3から引き出す際にケーブル7が捻じれることがない。したがって、ケーブル7の敷設作業等において、梱包体の外部でケーブル7に捻じれが生じたとしても、ケーブル7の捻じれが収容容器3の内部には伝達されない。したがって、ケーブル7の捻じれに起因するキンクが、収容容器3の内部で発生することがなく、キンクに伴うケーブル7の引っかかりなどが生じることがない。
【0032】
このようなキンクの発生は、前述したような断面構成を有し、ある程度の曲げ剛性を有するケーブルにおいて特に発生しやすい。したがって、本発明は、このような曲げ剛性の大きなケーブルに特に好適である。なお、引き出し口9の周囲には、引き出したケーブル7の先端を挿入可能な端部保持構造を設けたり、引き出した余長ケーブルを収容する余長ケーブル収容部を設けてもよい。
【0033】
次に、他の実施形態について説明する。図4は、第2の実施形態を示す図である。なお、以下の説明において、図1〜図3で示した構成と同一の機能を奏する構成については、図1〜図3と同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0034】
図4(a)に示すように、第2の実施形態では、収容容器3に直接引き出し口9が形成されるのではなく、収容容器3には孔が形成され、収容容器3の外面側の当該孔位置に、回転体17が形成され、回転体17に引き出し口18が設けられる。なお、収容容器3に形成される孔の大きさは特に規定されないが、回転体17よりも小さければよい。また、引き出し口18は、ケーブル7よりもわずかに大きければよい。
【0035】
回転体17は、引き出し口9の中心であって、ケーブル7の引き出し方向を略回転軸として回転可能である。回転体17の外周には、一対の突起21が回転体の径方向に突出するように設けられる。すなわち、突起21は回転体17とともに回転する。
【0036】
収容容器3の外面には、ストッパ19が設けられる。ストッパ19は、収容容器3外面に設けられた突起である。ストッパ19は、回転体17の外周近傍に形成される。ストッパ19の収容容器に対する突出代は、ストッパ19が突起21と接触可能となるように設定される。
【0037】
すなわち、図4(b)に示すように、回転体17を回転させると(図中矢印D方向)、突起21がストッパ19と接触して回転が規制される。したがって、回転体17は、突起21がストッパ19と接触しない範囲の回転角度(図中角度E)に規制される。回転体17の回転が規制されることによって引き出し口18の回転角度が規制される。したがって、ケーブル7の捻じれ角度が規制(例えば±60°)される。
【0038】
なお、回転体17の回転角度は、突起21の位置によって調整が可能である。また、以上の説明では、回転体17に突起21を設け、収容容器壁面にストッパ19を設けることで、回転体17の回転角度を規制する回転規制部としたが、本発明はこれに限られない。例えば、突起21を収容容器側に配置し、ストッパ19を回転体17に設けてもよく、その他種々の方法で、回転体の回転角度を所定範囲内に規制できればよい。
【0039】
第2の実施形態によれば、ケーブル7の捻じれを回転体17の回転によって規制するため、ケーブル7の捻じれを確実に規制することができる。また、必要に応じて回転体17の回転許容角度を調整することもできる。
【0040】
次に、収容容器の内部構造についての他の実施形態を説明する。図5は、ケーブル梱包体30を示す側面断面図である。前述の通り、ケーブル束5はいわゆる8の字巻きされており、引き出し口9からの引き出しに応じて、ケーブル束5から引き出されるケーブル7の引き出される方向が変化する。また、引き出し口9の大きさはケーブル7によって決定されるため、引き出し口9の大きさは、ケーブル7に対して所定以上大きくすることができない。
【0041】
このため、引き出し口9からケーブル7を引き出すと、ケーブル7が収容容器31内部の引き出し口9縁部に擦りつけられ、ケーブル7が損傷したり、引っかかる恐れがある。本実施形態では、収容容器31の内部であって、引き出し口9の内部にガイド33が設けられる。ガイド33は、わずかに湾曲した筒状部材である。
【0042】
ケーブル7は、ガイド33内部に挿通されて引き出し口9から収容容器31の外部に引き出される。この際、ガイド33は、引き出し口9の略中心であって、ケーブル7の引き出し方向を略回転軸として回転可能である(図中矢印F方向)。すなわち、ガイド33の一方の端部は、ケーブル束5からケーブル7が引き出される方向に向くことができ、ガイド33の他端は、引き出し口9と対向して、引き出し口9方向にケーブル7をガイドすることが可能である。また、ガイド33は緩やかに湾曲するため、ケーブル7を緩やかに引き出し口9方向に誘導することができる。したがって、ケーブル7が引き出し口9の内部で引っかかることがない。
【0043】
次に、収容容器の外部構造についての他の実施形態を説明する。図6は、ケーブル梱包体40を示す側面断面図である。前述の通り、引き出し口9はケーブル7に対して所定以上大きくできないため、敷設作業における引き出し方向によっては、ケーブル7が引き出し口9の外縁部で擦れるなどの問題がある。したがって、ケーブル梱包体40では、収容容器41の外面であって、引き出し口9の外方に可撓管43が設けられる。可撓管43は、例えば樹脂製の可撓管である。可撓管43は、可撓管43の軸方向が引き出し口9の開口方向(ケーブル7の引き出し方向)に一致するように配置される。
【0044】
引き出し口9から引き出されたケーブル7は可撓管43の内部に挿通されて梱包体の外部に導出される。この際、ケーブル7が引き出し口9の開口方向に対して横方向に引き出されたとしても、可撓管43がケーブル7の引き出し方向に応じて円弧状に変形して追従する。したがって、ケーブル7の引き出し方向に依らず、ケーブル7に対する負荷を軽減することができる。
【0045】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0046】
例えば、上述した各実施形態は当然に組み合わせることが可能である。回転体17と可撓管43を組み合わせる場合には、可撓管43は収容容器ではなく回転体17に設けられれば良い。
【符号の説明】
【0047】
1、30、40………ケーブル梱包体
3、31、41………収容容器
5………ケーブル束
7………ケーブル
9………引き出し口
11………光ファイバ心線
13………テンションメンバ
15………被覆部
17………回転体
18………引き出し口
19………ストッパ
21………突起
33………ガイド
43………可撓管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非真円断面形状のケーブルを収容する収容容器と、
前記ケーブルを8の字状に巻きつけてなるケーブル束と、
を具備し、
前記収容容器には、前記ケーブルが引き出される非真円形状の引き出し口が設けられ、
前記引き出し口の短軸側の開口長さは、前記ケーブルの断面における最大径よりも小さく、
前記引き出し口において、前記ケーブルの軸方向を回転軸として前記ケーブルが所定角度以上回転することを防止可能であることを特徴とするケーブル梱包体。
【請求項2】
前記引き出し口は、前記ケーブルの軸方向を回転軸として回転可能な回転体に設けられ、前記回転体には、所定回転角度以上の回転を規制する回転規制部が設けられることを特徴とする請求項1記載のケーブル梱包体。
【請求項3】
前記収容容器の内部において、前記引き出し口にケーブルを誘導するガイドが設けられ、前記ガイドは所定の曲率で曲げられた筒状部材であり、前記ガイドの一端は前記引き出し口に対向するとともに、前記ガイドが前記ケーブルの軸方向を回転軸として回転可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のケーブル梱包体。
【請求項4】
前記引き出し口の外方には、前記ケーブルの引き出し方向に応じて変形可能な可撓管が設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のケーブル梱包体。
【請求項5】
前記ケーブルは、断面中央に光ファイバ心線が配置され、その両端にテンションメンバが設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のケーブル梱包体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−96827(P2012−96827A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245114(P2010−245114)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】