説明

ゲーム装置、補正方法、および、プログラム

【課題】コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正できるゲーム装置等を提供する。
【解決手段】照準位置取得装置は、(a)のように、標的オブジェクトHを含む表示画像を生成し、ディスプレイに表示する。プレイヤがコントローラの先端をディスプレイに向けると、照準位置に照準マークMが表示される。照準位置取得装置は、コントローラが振動発生中であると判別すると、振動により発生した手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。例えば、(b)のように、振動発生前の照準位置M1〜M3を時系列に保持しておき、振動発生後に、これら照準位置M1〜M3の時系列に沿って予想される予想位置EXを算定する。そして、振動中に取得した照準位置M4を、この予想位置EXに近づけるように補正する。つまり、(c)のように、補正後の照準位置に照準マークMを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレイヤが片手で持って操作するコントローラにより、画面上を自由に指し示されるゲーム装置において、指し示された照準位置を適切に補正することのできるゲーム装置、補正方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プレイヤが模擬銃を操作し、画面上に表示された標的等に向けて、射撃を行うゲーム装置(ビデオゲーム装置等)が知られている。このようなゲーム装置は、ブラウン管型のディスプレイを使用する場合を一例として説明すると、模擬銃の銃口が画面に向けられてトリガがプレイヤに引かれると、画面を一瞬だけ光らせる(フラッシュ画面を表示する)。すると、その光を模擬銃の銃口等に設けられたセンサが検出し、その検出時の走査タイミングに基づいて、画面上の照準位置(プレイヤが狙いを定めた位置)を得ている。
【0003】
近年では、ディスプレイ等のメイン画面に標的等を表示するだけでなく、模擬銃に備えられた照準器(狙いを定めるスコープ)にもサブ画面を表示して、よりリアリティを高めた射撃が行えるようにしたゲーム装置の技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−87544号公報 (第4−11頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、このような専用の模擬銃等に依らず、新たな発想の入力デバイスを、ゲーム装置における標準のコントローラとし、このコントローラによって、射撃ゲームを含めた種々のゲームを行えるようにする研究がなされている。
例えば、テレビ等のリモコン(リモートコントローラ)と類似した外観を有し、ゲーム装置とワイヤレスで(無線通信等によって)接続され、プレイヤが片手で持ってそのまま操作可能なコントローラである。つまり、プレイヤは、模擬銃の代わりに、コントローラの先端を画面に向け、所望の標的等に狙いを定めて、トリガ用のボタンを押下して、射撃を行う。なお、このコントローラは、ブラウン管型のディスプレイだけでなく、液晶型やプラズマ型のディスプレイでも使用できるように、上記とは別の仕組みで画面上の照準位置等を適宜取得可能となっている。
【0005】
このような片手で持って操作するコントローラは、プレイヤにとって扱い易いものであり、画面上の所望の位置に狙いを定めることも、操作に慣れるにつれて、比較的自然に行えるようになることが予想される。
それでも、子供や初心者等のような、まだ片手で操作することに充分慣れていないプレイヤにとっては、コントローラを思い通りに扱えない状況も生じ得る。
例えば、画面上の小さな標的等に、コントローラで正確に狙いを定めるような場合である。このような場合、慣れていないプレイヤは、ピンポイントで小さな標的に狙いを定めることに苦労してしまう。また、苦労の末にその標的に狙いを定めることができたとしても、トリガ用のボタンを押下(連打等)するといった他の操作を行うことにより、その標的から狙いがそれてしまうことが生じ得る。
【0006】
また、片手で操作するコントローラにも、従来のコントローラと同様に、バイブレータ等のような振動機構が付加されていると予想される。そして、この振動機構により、標的に狙いを定めている際に振動が発せられる状況も起こり得る。
すなわち、この場合も、振動の発生が原因で、標的から狙いがそれてしまうことが予想される。
【0007】
そのため、このような状況において、操作に充分慣れていないプレイヤを適宜補助できる技術が求められることになる。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することのできるゲーム装置、補正方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係るゲーム装置は、振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、振動制御部、照準位置検出部、及び、照準位置補正部を含んで構成される。
【0010】
まず、振動制御部は、所定条件(例えば、照準位置が標的オブジェクトの位置に近づいた等)に基づいて、当該コントローラの振動素子を振動させる。また、照準位置検出部は、コントローラにより指し示される表示画面上の照準位置を検出する。そして、照準位置補正部は、検出時における振動素子の振動状況に基づいて、検出された照準位置を補正する。すなわち、コントローラにて振動が発生すると、手振れが生じることになるため、照準位置補正部は、この手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。つまり、振動時の照準位置を、振動が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
この結果、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0011】
本発明の第2の観点に係るゲーム装置は、振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、コントローラ検出部、振動制御部、照準位置検出部、及び、照準位置補正部を含んで構成される。
【0012】
まず、コントローラ検出部は、表示画面に対向するコントローラの位置及び先端の向きを検出する。また、振動制御部は、所定条件(例えば、照準位置が標的オブジェクトの位置に近づいた等)に基づいて、コントローラの振動素子を振動させる。照準位置検出部は、検出されたコントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する。そして、照準位置補正部は、振動素子の振動状況に基づいて、検出された照準位置を補正する。すなわち、コントローラにて振動が発生すると、手振れが生じることになるため、照準位置補正部は、この手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。つまり、振動時の照準位置を、振動が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
この結果、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0013】
前記照準位置補正部は、当該振動素子の振動前に検出された照準位置を所定数保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該保持した各照準位置に基づいて補正してもよい。
【0014】
前記照準位置補正部は、当該振動素子の振動前に検出された複数の照準位置を時系列に保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該時系列に沿って予想される予想位置に近づけるように補正してもよい。
【0015】
本発明の第3の観点に係るゲーム装置は、操作部を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、操作情報取得部、照準位置検出部、及び、照準位置補正部を含んで構成される。
【0016】
まず、操作情報取得部は、操作部が操作された際に、コントローラから操作情報を取得する。また、照準位置検出部は、コントローラにより指し示される表示画面上の照準位置を検出する。そして、照準位置補正部は、操作情報の取得頻度(例えば、所定時間内に取得した操作情報の回数等)により定まる検出時における操作部の操作状況(例えば、ボタン連打等)に基づいて、検出された照準位置を補正する。一例として、所定時間内に所定回数以上の操作情報(押下情報等)を取得した場合に、操作部においてボタン連打が発生していると判別し、検出された照準位置を適宜補正する。つまり、ボタン連打時の照準位置を、連打が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
この結果、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0017】
本発明の第4の観点に係るゲーム装置は、操作部を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、コントローラ検出部、指示情報取得部、照準位置検出部、及び、照準位置補正部を含んで構成される。
【0018】
まず、コントローラ検出部は、表示画面に対向する当該コントローラの位置及び先端の向きを検出する。また、指示情報取得部は、操作部が操作された際に、対応する指示情報を取得する。照準位置検出部は、コントローラにより指し示される表示画面上の照準位置を検出する。そして、照準位置補正部は、操作情報の取得頻度(例えば、所定時間内に取得した操作情報の回数等)により定まる検出時における操作部の操作状況(例えば、ボタン連打等)に基づいて、検出された照準位置を補正する。一例として、所定時間内に所定回数以上の操作情報(押下情報等)を取得した場合に、操作部においてボタン連打が発生していると判別し、検出された照準位置を適宜補正する。つまり、ボタン連打時の照準位置を、連打が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
この結果、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0019】
前記照準位置補正部は、当該操作部の操作前に検出された照準位置を所定数保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該保持した各照準位置に基づいて補正してもよい。
【0020】
前記照準位置補正部は、当該操作部の操作前に検出された複数の照準位置を時系列に保持し、当該操作部の操作時に検出された照準位置を、当該時系列に沿って予想される予想位置に近づけるように補正してもよい。
【0021】
本発明の第5の観点に係る補正方法は、振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置の補正方法であって、コントローラ検出ステップ、振動制御ステップ、照準位置検出ステップ、及び、照準位置補正ステップを含んで構成される。
【0022】
まず、コントローラ検出ステップでは、表示画面に対向する当該コントローラの位置及び先端の向きを検出する。また、振動制御ステップでは、所定条件に基づいて、コントローラの振動素子を振動させる。照準位置検出ステップは、検出された当該コントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する。そして、照準位置補正ステップは、振動素子の振動状況に基づいて、検出された照準位置を補正する。すなわち、コントローラにて振動が発生すると、手振れが生じることになるため、照準位置補正ステップでは、この手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。つまり、振動時の照準位置を、振動が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
この結果、ゲーム装置にて、振動素子を有するコントローラが使用される場合でも、照準位置を適切に補正することができる。
【0023】
本発明の第6の観点に係るプログラムは、コンピュータ(電子機器を含む。)を、上記のゲーム装置として機能させるように構成する。
【0024】
このプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリ等のコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができる。
【0025】
上記プログラムは、当該プログラムが実行されるコンピュータとは独立して、コンピュータ通信網を介して配布・販売することができる。また、上記情報記録媒体は、当該コンピュータとは独立して配布・販売することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下では、理解を容易にするため、ゲーム装置に本発明が適用される実施形態を説明するが、各種のコンピュータ、PDA、携帯電話などの情報処理装置においても同様に本発明を適用することができる。すなわち、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素または全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0028】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る照準位置取得装置が実現される典型的なゲーム装置の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0029】
ゲーム装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、インターフェース104と、コントローラユニット105と、外部メモリ106と、DVD(Digital Versatile Disk)−ROMドライブ107と、画像処理部108と、音声処理部109と、NIC(Network Interface Card)110と、を備える。
【0030】
なお、ゲーム用のプログラムおよびデータを記憶したDVD−ROMをDVD−ROMドライブ107に装着して、ゲーム装置100の電源を投入することにより、当該プログラムが実行され、本実施形態の照準位置取得装置が実現される。
【0031】
CPU 101は、ゲーム装置100全体の動作を制御し、各構成要素と接続され制御信号やデータをやりとりする。
【0032】
ROM 102には、電源投入直後に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録され、これが実行されることにより、DVD−ROMに記録されたプログラムをRAM 103に読み出してCPU 101による実行が開始される。また、ROM 102には、ゲーム装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムや各種のデータが記録される。
【0033】
RAM 103は、データやプログラムを一時的に記憶するためのもので、DVD−ROMから読み出したプログラムやデータ、その他ゲームの進行やチャット通信に必要なデータが保持される。
【0034】
インターフェース104を介して接続されたコントローラユニット105は、ユーザがゲーム実行の際に行う操作入力を受け付ける。なお、コントローラユニット105の詳細については後述する。
【0035】
インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、ゲームの進行状態を示すデータ、チャット通信のログ(記録)のデータなどが書き換え可能に記憶される。ユーザは、コントローラユニット105(後述するコントローラ201)を介して指示入力を行うことにより、これらのデータを適宜外部メモリ106に記録することができる。
【0036】
DVD−ROMドライブ107に装着されるDVD−ROMには、ゲームを実現するためのプログラムとゲームに付随する画像データや音声データが記録される。CPU 101の制御によって、DVD−ROMドライブ107は、これに装着されたDVD−ROMに対する読み出し処理を行って、必要なプログラムやデータを読み出し、これらはRAM 103等に一時的に記憶される。
【0037】
画像処理部108は、DVD−ROMから読み出されたデータをCPU 101や画像処理部108が備える画像演算プロセッサ(図示せず)によって加工処理した後、これを画像処理部108が備えるフレームメモリ(図示せず)に記録する。フレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され画像処理部108に接続されるモニタ(後述するディスプレイ291)へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。
【0038】
なお、画像演算プロセッサは、2次元の画像の重ね合わせ演算やαブレンディング等の透過演算、各種の飽和演算を高速に実行できる。
また、仮想3次元空間に配置され、各種のテクスチャ情報が付加されたポリゴン情報を、Zバッファ法によりレンダリングして、所定の視点位置から仮想3次元空間に配置されたポリゴンを俯瞰したレンダリング画像を得る演算の高速実行も可能である。
【0039】
さらに、CPU 101と画像演算プロセッサが協調動作することにより、文字の形状を定義するフォント情報にしたがって、文字列を2次元画像としてフレームメモリへ描画したり、各ポリゴン表面へ描画することが可能である。フォント情報は、ROM 102に記録されているが、DVD−ROMに記録された専用のフォント情報を利用することも可能である。
【0040】
音声処理部109は、DVD−ROMから読み出した音声データをアナログ音声信号に変換し、これに接続されたスピーカ(図示せず)から出力させる。また、CPU 101の制御の下、ゲームの進行の中で発生させるべき効果音や楽曲データを生成し、これに対応した音声をスピーカ(後述するディスプレイ291のスピーカ)から出力させる。
【0041】
NIC 110は、ゲーム装置100をインターネット等のコンピュータ通信網(図示せず)に接続するためのものであり、LAN(Local Area Network)を構成する際に用いられる10BASE−T/100BASE−T規格にしたがうものや、電話回線を用いてインターネットに接続するためのアナログモデム、ISDN(Integrated Services Digital Network)モデム、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネットに接続するためのケーブルモデム等と、これらとCPU 101との仲立ちを行うインターフェース(図示せず)により構成される。
【0042】
このほか、ゲーム装置100は、ハードディスク等の大容量外部記憶装置を用いて、ROM 102、RAM 103、外部メモリ106、DVD−ROMドライブ107に装着されるDVD−ROM等と同じ機能を果たすように構成してもよい。
また、ユーザからの文字列の編集入力を受け付けるためのキーボードや、各種の位置の指定および選択入力を受け付けるためのマウスなどを接続する形態も採用することができる。
【0043】
また、本実施形態のゲーム装置100にかえて、一般的なコンピュータ(汎用のパーソナルコンピュータ等)照準位置取得装置として利用することもできる。たとえば、一般的なコンピュータは、上記ゲーム装置100と同様に、CPU、RAM、ROM、DVD−ROMドライブ、および、NICを備え、ゲーム装置100よりも簡易な機能を備えた画像処理部を備え、外部記憶装置としてハードディスクを有する他、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等が利用できるようになっている。また、後述するようなワイヤレスで接続されるコントローラ等を入力装置(ポインティングデバイス)として利用する。そして、ゲームプログラムをインストールした後に、そのプログラムを実行させると、照準位置取得装置として機能する。
【0044】
(コントローラユニットの概要)
図2は、上述したコントローラユニット105の概要を説明するための外観図である。
コントローラユニット105は、コントローラ201と発光モジュール251とを含んで構成される。なお、ゲーム装置100は、所定のケーブルを介してディスプレイ291と接続されており、画像処理部108が生成した画像をディスプレイ291の表示画面に表示し、また、音声処理部109が生成した効果音等をディスプレイ291のスピーカから出力する。
【0045】
コントローラ201は、例えば、テレビ等のリモコンと類似した外観を有し、ゲーム装置100とワイヤレスで(無線通信によって)接続され、プレイヤが片手で持ってそのまま操作可能なコントローラである。
一方、発光モジュール251は、所定の長さの棒状に形成され、両端に1つずつ発光ダイオード252が埋設されている。そして、例えば、ディスプレイ291の上部に、画面の向きに沿って適宜固定される。この、発光モジュール251は、ゲーム装置100と有線(ケーブル)で接続され、電源供給を受けて発光ダイオード252を適宜発光させる。
【0046】
コントローラ201は、先端にCCDカメラ202が配置され、先端がディスプレイ291に向けられると、このCCDカメラ202が発光モジュール251の2つの発光ダイオード252(2つの発光点)を含む画像を撮影する。また、コントローラ201は、内部に無線通信部を備えており、撮影した画像の情報を、無線通信にてゲーム装置100に順次送信する。
そして、ゲーム装置100は、コントローラ201から送られた画像中における2つの発光点の位置関係等に基づいて、画面上の照準位置等を適宜取得する。例えば、CPU 101及び画像処理部108等は、コントローラ201から見える2つの発光点の位置関係等を解析して、コントローラ201の空間位置及び、その先端の向き(長手軸線の方向)を算定し、最終的に、プレイヤがコントローラ201を画面上のどこに向けて操作しているか等を取得する。
【0047】
また、コントローラ201は、内部に、加速度センサ、角加速度センサ、傾きセンサ等を備えており、ひねりなどの動きも測定することが可能となっている。この測定結果も、ゲーム装置100に送信される。
【0048】
コントローラ201の上面には、十字形キー203が配置されており、プレイヤの押下操作により、各種の方向指示入力等を行うことができる。また、Aボタン204や、各種ボタン206も上面に配置されており、当該ボタンに対応付けられた指示入力を行うことができる。
【0049】
一方、Bボタン205は、コントローラ201の下面に配置されており、コントローラ201の下面に窪みが構成されていることとあいまって、拳銃等のトリガを模したものとなっている。典型的には、仮想空間内における射撃等の指示入力は、このBボタン205を用いて行われる。
【0050】
コントローラ201の上面のインジケータ207は、コントローラ201が複数使用された場合にも識別できるように、適宜点灯する。
コントローラ201の上面に用意された電源ボタン208は、例えば、ゲーム装置100のオン・オフを指示する。
【0051】
更に、コントローラ201の内部には、バイブレータ等の振動機構が配置され、ゲーム装置100からの指示に応答して、振動を発生させる。なお、振動機構は、強弱を変えて振動を発生させることが可能であってもよい。
【0052】
以下では、このようなコントローラ201と発光モジュール251との組合せによって、コントローラ201の先端により指し示される画面上の照準位置等を測定することを前提に説明する。なお、照準位置等を測定は、発光モジュール251の発光点をCCDカメラ202が撮影する手法に限られず、他の手法でも適宜適用可能である。例えば、所定のセンサバーを介した2地点間の無線通信の時差等から、コントローラ201の位置等を求め、最終的に照準位置等を求めてもよい。また、超音波や赤外線等を使用して、コントローラ201の位置等を求めてもよい。
【0053】
(照準位置取得装置の概要構成)
図3は、本実施形態に係る照準位置取得装置の概要構成を示す模式図である。この照準位置取得装置は、上述したような、振動機構を備えたコントローラ201と無線通信を行い、照準位置等を取得する装置である。具体的には、ディスプレイ291に標的等を表示し、プレイヤがコントローラ201で狙いを定めて射撃する場合を一例とする。以下、本図を参照して説明する。
【0054】
照準位置取得装置300は、無線通信部301と、照準位置検出部302と、照準位置補正部303と、画像情報記憶部304と、振動制御部305と、処理制御部306と、画像描画部307とを備える。
【0055】
まず、無線通信部301は、コントローラ201と順次無線通信を行い、必要な情報を送受信する。
例えば、無線通信部301は、コントローラ201から送られる位置情報等を順次受信し、照準位置検出部302に順次供給する。
また、無線通信部301は、振動制御部305から振動指示が供給されると、コントローラ201に当該振動指示(指示情報)を送信する。
なお、コントローラユニット105が、このような無線通信部301として機能しうる。
【0056】
照準位置検出部302は、無線通信部301から供給される位置情報等に基づいて、プレイヤが操作するコントローラ201によって指し示されるディスプレイ291上(表示画面上)の照準位置を順次検出する。
具体的に照準位置検出部302は、まず、ディスプレイ291に対応するコントローラ201の空間位置及び、その先端(CCDカメラ202)の向き(長軸線の方向)を検出する。そして、検出したコントローラ201の空間位置及び長軸線の方向に基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する。
照準位置検出部302は、検出した照準位置の情報を照準位置補正部303に供給する。
なお、CPU 101が、このような照準位置検出部302として機能しうる。
【0057】
照準位置補正部303は、コントローラ201(振動機構)の振動状況に基づいて、照準位置検出部302から供給された照準位置を補正する。すなわち、振動制御部305から振動指示が無線通信部301を介してコントローラ201に送られている際には、コントローラ201に振動が発生するため、いわゆる手振れが生じることになる。そのため、照準位置補正部303は、この手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。つまり、振動時の照準位置を、振動が発生しなかったとした場合の照準位置に近づけるように調節する。
具体的に照準位置補正部303は、照準位置検出部302から供給された照準位置を所定数分時系列に保持しておき、振動制御部305から振動指示が供給されると、保持した照準位置の時系列に沿って予想される予想位置を算定する。そして、その後、照準位置検出部302から供給される照準位置を、この予想位置に近づけるように補正する。
つまり、振動指示が供給される(つまり、コントローラ201が振動する)直前の複数の照準位置を使用して、振動が発生しなかったとした場合に予想される予想位置を求め、この予想位置に近づけるように、振動発生中の照準位置を補正する。
照準位置補正部303は、このようにして補正した照準位置を処理制御部306及び画像描画部307に供給する。なお、振動発生中でなければ、補正を行うことなく、照準位置検出部302から供給された照準位置をそのまま処理制御部306等に供給する。
そして、CPU 101が、このような照準位置補正部303として機能しうる。
【0058】
画像情報記憶部304は、標的となるオブジェクト(標的オブジェクト)や、照準位置を示す照準マークといった画像情報を記憶する。また、標的オブジェクトの現在位置等、コントローラ201からの射撃時に、当たり判定を行うのに必要な情報も管理する。
なお、DVD−ROMドライブ107に装着されるDVD−ROM及び、RAM 103が、このような画像情報記憶部304として機能しうる。
【0059】
振動制御部305は、処理制御部306に制御され、コントローラ201に対する振動指示を無線通信部301に供給する。つまり、所定の条件が満たされた場合(例えば、標的オブジェクトの位置を中心として、一定の範囲に照準位置が入った等)に、振動制御部305は、無線通信部301を介して、コントローラ201に振動指示を出力し振動させる。
また、振動制御部305は、照準位置補正部303にも、この振動指示を供給する。
なお、CPU 101が、このような振動制御部305として機能しうる。
【0060】
処理制御部306は、照準位置取得装置300全体を制御する。
例えば、処理制御部306は、画像描画部307を制御して、ディスプレイ291に標的オブジェクトを含む画像を表示させる。そして、照準位置補正部303から照準位置を取得し、画像情報記憶部304に管理される標的オブジェクトの位置(表示上の位置)と比較して、照準位置が標的オブジェクトに近づくと、振動制御部305に振動指示を出力させる。つまり、標的オブジェクトに狙いが定まりつつあることを、コントローラ201の振動にてプレイヤに報知するため、振動制御部305に振動指示を出力させる。
なお、CPU 101が、このような処理制御部306として機能しうる。
【0061】
画像描画部307は、標的オブジェクトを含む表示画像を生成し、ディスプレイ291に表示させる。
例えば、画像描画部307は、図4に示すような表示画像を生成する。この図4において、標的オブジェクトHが射撃を行う対象であり、照準マークMが現在の照準位置を示している。つまり、プレイヤがコントローラ201で狙いを定めた画面上の照準位置が照準マークMで表示される。
なお、画像処理部108が、このような画像描画部307として機能しうる。
【0062】
(照準位置取得装置の動作の概要)
図5は、上述した構成の照準位置取得装置300において実行される照準位置補正処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して照準位置取得装置300の動作について説明する。この照準位置補正処理は、所定の射撃ゲームにおける照準位置を適宜補正しつつ取得する処理である。
【0063】
まず、照準位置取得装置300は、標的を含む表示画像をディスプレイ291に表示する(ステップS401)。つまり、画像描画部307は、プレイヤが狙いを定める対象となる標的オブジェクトを含む表示画像を生成し、ディスプレイ291に表示する。
例えば、画像描画部307は、図6(a)に示すような標的オブジェクトHを含む表示画像を生成する。
【0064】
照準位置取得装置300は、照準位置を取得する(ステップS402)。つまり、照準位置検出部302は、無線通信部301から供給される位置情報等に基づいて、プレイヤが操作するコントローラ201によって指し示されるディスプレイ291上の照準位置を検出する。
【0065】
照準位置取得装置300は、コントローラ201が振動発生中であるか否かを判別する(ステップS403)。つまり、振動制御部305からの振動指示が無線通信部301を介してコントローラ201に送信されている状態であるかどうかを判別する。
照準位置取得装置300は、振動発生中でないと判別すると(ステップS403;No)、後述するステップS405に処理を進める。
【0066】
一方、振動発生中であると判別した場合に(ステップS403;Yes)、照準位置取得装置300は、照準位置を補正する(ステップS404)。つまり、照準位置補正部303は、コントローラ201の振動により発生した手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。
例えば、照準位置補正部303は、図6(b)に示すような、振動発生前の照準位置M1〜M3を時系列に保持しておき、振動発生後に、これら照準位置M1〜M3の時系列に沿って予想される予想位置EXを算定する。そして、その後、照準位置検出部302から供給される照準位置M4を、この予想位置EXに近づけるように補正する。
【0067】
図5に戻って、照準位置取得装置300は、照準位置に照準マークを表示する(ステップS405)。つまり、画像描画部307は、照準位置補正部303から供給される補正された照準位置に照準マークを表示する。例えば、図6(b)のような場合だと、図6(c)に示すように、補正後の照準位置に照準マークMを表示する。
【0068】
照準位置取得装置300は、照準位置が標的に近いか否かを判別する(ステップS406)。つまり、現在の照準位置が標的を基準とした所定範囲内に入っているか否かを判別する。
照準位置取得装置300は、照準位置が標的に近くないと判別すると(ステップS406;No)、上述したステップS402に処理を戻す。
【0069】
一方、照準位置が標的に近いと判別した場合に(ステップS406;Yes)、標的が近いことを、コントローラ201の振動にてプレイヤに報知するため、振動指示をコントローラ201に出力する(ステップS407)。つまり、振動制御部305は、無線部301を介して、コントローラ201に振動指示を出力し振動させる。
【0070】
このように、照準位置補正処理により、振動発生時における照準位置が適宜補正される。すなわち、コントローラ201の振動時に発生する手振れを解消するように、照準位置が補正されることになる。
この結果、コントローラ201により指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0071】
(他の実施形態)
上記の実施形態では、バイブレータ等の振動機構によりコントローラ201が振動した際に、手振れを解消すべく照準位置を補正する場合について説明したが、他の要因で発生した手振れを解消するために、照準位置を補正してもよい。
例えば、プレイヤによりコントローラ201のボタン(Bボタン205等)が押下(連打等)された場合にも、手振れが発生しうる。このため、ボタンの押下により発生した手振れを解消するように、照準位置を補正してもよい。
【0072】
図7は、他の実施形態に係る照準位置取得装置の概要構成を示す模式図である。この照準位置取得装置も、上述したようなコントローラ201と無線通信を行い、照準位置等を取得する装置である。
【0073】
照準位置取得装置500は、無線通信部301と、照準位置検出部302と、照準位置補正部303と、画像情報記憶部304と、入力受付部501と、処理制御部306と、画像描画部307とを備える。
なお、入力受付部501以外の構成は、上述した図3に示す照準位置取得装置300と同様である。
【0074】
入力受付部501は、無線通信部301から供給されたボタン押下等の情報(押下情報)を取得する。つまり、コントローラ201にて任意のボタン(Bボタン205等)がプレイヤに押下されると、コントローラ201は、押下情報を送信する。そして、無線通信部301が、送られたこの押下情報を受信して、入力受付部501に供給する。
入力受付部501は、取得した押下情報を処理制御部306に供給する。また、入力受付部501は、例えば、所定時間内に所定回数以上の押下情報を取得した場合に、入力受付部501は、連打を示す連打情報を生成し、照準位置補正部303に供給する。
【0075】
そして、照準位置補正部303は、コントローラ201におけるボタンの連打時に、照準位置検出部302から供給された照準位置を補正する。つまり、コントローラ201にてボタンの連打が行われている際には、コントローラ201に手振れが生じることになる。そのため、照準位置補正部303は、この手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。
具体的に照準位置補正部303は、照準位置検出部302から供給された照準位置を所定数分時系列に保持しておき、入力受付部501から連打情報が供給されると、保持した照準位置の時系列に沿って予想される予想位置を算定する。そして、その後、照準位置検出部302から供給される照準位置を、この予想位置に近づけるように補正する。
つまり、連打情報が供給される(つまり、コントローラ201のボタンが連打される)直前の複数の照準位置を使用して、連打が生じなかったとした場合に予想される予想位置を求め、この予想位置に近づけるように、連打発生中の照準位置を補正する。
【0076】
図8は、上述した構成の照準位置取得装置500において実行される照準位置補正処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して照準位置取得装置500の動作について説明する。
【0077】
まず、照準位置取得装置500は、標的を含む表示画像をディスプレイ291に表示する(ステップS601)。
照準位置取得装置500は、照準位置を取得する(ステップS602)。つまり、プレイヤが操作するコントローラ201によって指し示されるディスプレイ291上の照準位置を取得する。
【0078】
照準位置取得装置500は、ボタン操作を特定する(ステップS603)。つまり、入力受付部501は、コントローラ201におけるボタン押下の情報(押下情報)を、無線通信部301を介して取得する。
【0079】
照準位置取得装置500は、ボタン連打が発生中であるか否かを判別する(ステップS604)。例えば、入力受付部501が、所定時間内に所定回数以上の押下情報を取得し、連打情報が照準位置補正部303に供給されているかどうかを判別する。
照準位置取得装置500は、ボタン連打が発生中でないと判別すると(ステップS604;No)、後述するステップS606に処理を進める。
【0080】
一方、ボタン連打が発生中であると判別した場合に(ステップS604;Yes)、照準位置取得装置500は、照準位置を補正する。つまり、照準位置補正部303は、コントローラ201におけるボタン連打により生じた手振れを解消すべく、照準位置を適宜補正する。
例えば、照準位置取得装置500は、ボタン連打の発生前に時系列に保持した複数の照準位置に沿って予想される予想位置を算定し、その後、照準位置検出部302から供給される照準位置を、この予想位置に近づけるように補正する。
【0081】
照準位置取得装置500は、照準位置に照準マークを表示する(ステップS606)。つまり、補正後の照準位置(ボタン連打がなければ補正していない照準位置)に照準マークを表示する。
【0082】
このような照準位置補正処理によっても、ボタン連打の発生時における照準位置が適宜補正される。すなわち、コントローラ201における手振れを解消するように、照準位置が補正されることになる。
この結果、コントローラ201により指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【0083】
上記の実施形態では、射撃を行う場合の照準位置を補正する場合を一例として説明したが、照準位置に限られず、コントローラ201のプレイヤによる保持状態を適切に補正するものであればその他の場合にも、適宜適用可能である。
【0084】
以上説明したように、本発明によれば、コントローラにより指し示された画面上の照準位置を適切に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施形態に係るゲーム装置の概要構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態に係るコントローラユニットの概要を説明するための模式図である。
【図3】本発明の実施形態に係る照準位置取得装置の構成を示す模式図である。
【図4】画像描画部が生成する表示画像の一例を示す模式図である。
【図5】本発明の実施形態に係る照準位置補正処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】(a)〜(c)共に、照準位置の補正の様子を説明するための模式図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る照準位置取得装置の構成を示す模式図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る照準位置補正処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0086】
100 ゲーム装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 インターフェース
105 コントローラユニット
106 外部メモリ
107 DVD−ROMドライブ
108 画像処理部
109 音声処理部
110 NIC
201 コントローラ
251 発光モジュール
291 ディスプレイ
300 照準位置取得装置
301 無線通信部
302 照準位置検出部
303 照準位置補正部
304 画像情報記憶部
305 振動制御部
306 処理制御部
307 画像描画部
501 入力受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、
所定条件に基づいて、当該コントローラの振動素子を振動させる振動制御部と、
当該コントローラにより指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出部と、
当該検出時における当該振動素子の振動状況に基づいて、検出された当該照準位置を補正する照準位置補正部と、
を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、
表示画面に対向する当該コントローラの位置及び先端の向きを検出するコントローラ検出部と、
所定条件に基づいて、当該コントローラの振動素子を振動させる振動制御部と、
検出された当該コントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出部と、
当該振動素子の振動状況に基づいて、検出された当該照準位置を補正する照準位置補正部と、
を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のゲーム装置であって、
前記照準位置補正部は、当該振動素子の振動前に検出された照準位置を所定数保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該保持した各照準位置に基づいて補正する、
ことを特徴とするもの。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のゲーム装置であって、
前記照準位置補正部は、当該振動素子の振動前に検出された複数の照準位置を時系列に保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該時系列に沿って予想される予想位置に近づけるように補正する、
ことを特徴とするもの。
【請求項5】
操作部を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、
当該操作部が操作された際に、当該コントローラから操作情報を取得する操作情報取得部と、
当該コントローラにより指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出部と、
当該操作情報の取得頻度により定まる当該検出時における当該操作部の操作状況に基づいて、検出された当該照準位置を補正する照準位置補正部と、
を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項6】
操作部を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置であって、
表示画面に対向する当該コントローラの位置及び先端の向きを検出するコントローラ検出部と、
当該コントローラの操作部が操作された際に、対応する指示情報を取得する指示情報取得部と、
検出された当該コントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出部と、
当該操作情報の取得頻度により定まる当該操作部の操作状況に基づいて、検出された照準位置を補正する照準位置補正部と、
を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載のゲーム装置であって、
前記照準位置補正部は、当該操作部の操作前に検出された照準位置を所定数保持し、当該振動素子の振動時に検出された照準位置を、当該保持した各照準位置に基づいて補正する、
ことを特徴とするもの。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のゲーム装置であって、
前記照準位置補正部は、当該操作部の操作前に検出された複数の照準位置を時系列に保持し、当該操作部の操作時に検出された照準位置を、当該時系列に沿って予想される予想位置に近づけるように補正する、
ことを特徴とするもの。
【請求項9】
振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるゲーム装置の補正方法であって、
表示画面に対向する当該コントローラの位置及び先端の向きを検出するコントローラ検出ステップと、
所定条件に基づいて、当該コントローラの振動素子を振動させる振動制御ステップと、
検出された当該コントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出ステップと、
当該振動素子の振動状況に基づいて、検出された当該照準位置を補正する照準位置補正ステップと、
を備えることを特徴とする補正方法。
【請求項10】
振動素子を有するコントローラが表示画面に向けられ、表示画面上の任意の位置が指し示されるコンピュータを、
表示画面に対向する当該コントローラの位置及び及び先端の向きを検出するコントローラ検出部、
所定条件に基づいて、当該コントローラの振動素子を振動させる振動制御部、
検出された当該コントローラの位置及び先端の向きに基づいて、指し示される表示画面上の照準位置を検出する照準位置検出部、
当該振動素子の振動状況に基づいて、検出された当該照準位置を補正する照準位置補正部、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−260347(P2007−260347A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−93123(P2006−93123)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【特許番号】特許第3983789号(P3983789)
【特許公報発行日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】