Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
コア2GLCNAC−T阻害剤
説明

コア2GLCNAC−T阻害剤

【課題】酵素コア2GlcNAc−Tの有害な活性に関係する症状のための治療を必要とする患者を治療する方法を提供する。
【解決手段】下記化合物(1)


で表されるコア2GlcNAc−Tの阻害剤[式中:Rは、H、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6−アルコキシ又はC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキルであり;Rは、H,−OH又はC1−6アルコキシであり;S及びSは、独立に選択された糖部分であり;そしてZは、ステロイド部分である]或いは医薬的に受容可能なその塩、エーテル又はエステルの、それを必要とする患者への投与を含んでなる方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、本明細書中で、以下コア2GlcNAc−Tと呼ばれる、UDP−GlcNAc:Galβ1,3GalNAc−R(GlcNAcからGalNAcまで)β1,6−N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼ(コア2β−1,6N−アセチルアミノトランスフェラーゼとしても知られる、酵素コア2GlcNAc−トランスフェラーゼ(EC2.4.1.102)の調節、例えば阻害による治療に対して敏感な疾病に対する医薬的な活性剤としての、既知の及び新規な化合物の使用に関する。
【0002】
コア2GlcNAc−Tの阻害剤、そして特に本発明の化合物は、コア2GlcNAc−Tが関係する疾病のための治療における、そして特に関係する組織の型の酵素活性が正常なレベルに対して上昇したもの、又はコア2GlcNAc−Tの活性を、例えばその正常なレベル若しくはそれより低く低下することが好都合である症状に適用を有する。このような症状の例は、アテローマ性動脈硬化症及び多発性硬化症のような炎症性疾病、糖尿病、癌及びその転移である。
【0003】
コア2GlcNAc−Tの阻害剤は既知であるが、しかし医薬的使用のための単離された活性剤としての臨床的開発段階にあるものはない。既知の化合物の例は、WO0187548,Kuhns W.et al.Glycoconjugate Journal
10 381−394、Hindsgaul O.J Biol Chem.266(27):17858−62(1991)及びToki D.et al Biochem
Biophys Res Commun.198(2):417−23(1994)中に開示されている。
【0004】
本出願人等の同時系属中の出願WO050609775(本明細書中に参考文献として援用される)は、コアGlcNAc−T阻害剤としての治療的使用を有する既知の及び新規なステロイド系配糖体を開示し、治療におけるこのような阻害剤の使用のための基本を考察し、そして多くの疾病におけるコア2GlcNAc−Tの関係に対する基本を詳述している刊行された文献を開示している。式Iの化合物は、これらの中では開示されていない。本出願は、コア2GlcNAc−Tの阻害剤である更なるステロイド系配糖体化合物、及びこれらの化合物が治療的使用を有する更なる症状を開示する。
【0005】
現時点で開示されているいくつかのステロイド系配糖体は、制約された数の疾病の系列において以前に試験されている。例えば、ラットにおける胃粘膜の損傷に対する保護において(JP2004−143126及びMatsuda H et al Bioorg
Med Chem Lett.24;13(6):1101−6(2003))、抗炎症性活性のためのマウスの耳の浮腫試験において(Kim SY et al Arch
Pharm Res.22(3):313−6(1999))、老化防止において(WO9916786)及びアジュバントとして(Oda K et al Biol Chem.381(1):67−74(2000))。CN1243129及びCN1237583は、癌における、現時点で開示されているある種の化合物の使用を開示し、そしていくつかの化合物は、in vitroの細胞毒性アッセイにおいて使用(例えば、Hernandez,J.C.Bioorganic & Medicinal Chemistry 12(16),4423−4429(2004)、Mimaki Y.et al Natural Product Letters,14(5),357−364(2000)、Hu K.Planta Medica,63(2),161−165(1997)、Dong M.et al Planta Med.67(9):853−7(2001)、Nakamura O.et al Phytochemistry.
36(2):463−7(1994)、Hu K.et al Planta Med.62(6):573−5(1996)、Hu K and Yao X.Anticancer Drugs.12(6):541−7(2001)、Hu K and Yao
X.Phytother Res.17(6):620−6(2003))されているが、然しながら、細胞ベースのアッセイにおける活性のレベルは、コア2GlcNAc−T活性の阻害のために開示されている現時点のものよりはるかに低い。上述の刊行物は、ある種のステロイド系配糖体が、コア2GlcNAc−Tの阻害剤であることを開示していない。
【0006】
栄養補助食品として使用されるある種の植物ステロール化合物は、腸からのコレステロールの取込みを妨害し、そして結果として血漿LDLコレステロールを低下する。然しながら、これらの化合物は、一般的に一日当り数グラムの投与量で使用され、そしてコア2GlcNAc−Tの阻害剤であるかは知られていない。
【0007】
第1の側面において、本発明は、酵素コア2GlcNAc−Tの有害な活性、特に上昇した活性に関係する症状のための治療を必要とする患者を治療する、治療的に有効な量の以下の式I:
【0008】
【化1】

【0009】
[式中:
は、H、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6アルコキシ又はC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキルであり;
は、H、−OH又はC1−6アルコキシであり;Sac及びSacは、独立に選択される糖部分(saccharide moieties)であり;そしてZは、その3位の環の炭素によって示される酸素に接続するステロイド部分(steroid moiety)である]
のコア2GlcNAc−Tの阻害剤、或いは医薬的に受容可能なその塩、エーテル、エステル又は互変異性体の、それを必要とする患者への投与を含んでなる方法を提供する。
【0010】
式Iの環は、環Aと命名される。
従来の技術は、コア2GlcNAc−Tを、多くの症状と関連付けし(特に分枝オリゴ糖の合成とのその関連により)、従って、本発明人等は、コア2GlcNAc−Tの調節、特に阻害が、特に血管性疾病、(糖尿病の合併症を含む)、自己免疫性及び炎症性症状を治療するために使用することができることを特定した。本発明による治療にかけられる特別な症状は、筋症、網膜症、腎症、アテローマ性動脈硬化症、喘息、リウマチ様関節炎、炎症性大腸炎、移植片拒絶、虚血再潅流傷害(例えば脳卒中、心筋虚血、例えば出血性ショック後の腸再潅流)、再狭窄、回腸炎、クローン病、血栓症、例えば潰瘍性大腸炎(cholitis)を含む大腸炎(cholitis)、ループス、凍傷、急性白血球仲介肺障害(例えば成人呼吸促拍症候群)、外傷性ショック、敗血症性ショック、腎炎、乾癬、コリシチチス(cholicytitis)、肝硬変、憩室炎、劇症肝炎、胃炎、胃及び十二指腸潰瘍、肝腎症候群、過敏性腸症候群、黄疸、膵炎、潰瘍性大腸炎(cholitis)、ヒト顆粒球性エーリキア症、ウィスコット−アルドリッチ症候群 T−細胞活性化、AIDS、コア2由来グリカンを使用するために適応したウイルス、細菌、原虫
及び寄生虫による感染、並びに癌である。癌の転移は、本発明の方法によって特に治療可能である。癌は、白血病、リンパ腫、黒色腫、腺腫、肉腫、固体組織の癌腫を含む;特に癌は、前立腺、精巣、乳腺、膵臓、子宮頚部、子宮、腎臓、肺、直腸、乳房、胃、甲状腺、頚部、頚椎、大腸、唾液腺、胆管、骨盤、縦隔、尿道、気管支原生、膀胱、食道、結腸、小腸及び肉腫(例えばカポジ肉腫)並びに腺腫性ポリープを含む。治療に対して特に感受性の癌は、口腔癌腫、肺腺癌のような肺癌、結腸直腸癌、膀胱癌腫、肝腫瘍、胃腫瘍、結腸腫瘍、前立腺癌、精巣腫瘍、乳腺癌、肺腫瘍、口腔癌腫である。特別な適用は、コア2GlcNAc−T活性が上昇した場合の癌又はその転移において見出される。
【0011】
式Iの化合物は:好ましくはRが、H、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキルであり;更に好ましくはRが、−H、−CH又は−CHOHであり;更になお好ましくは、Rが、−CHOHであり;更になお好ましくはRが、−CHOHでり、そして環Aが、グルコース又はガラクトース部分であり;最も好ましくはグルコースであり;好ましくはRが、H又は−OHである;
もの、或いは医薬的に受容可能なその塩、エーテル、エステル又は互変異性体である。
【0012】
糖Sac及びSacは、制約されるものではないが、単糖、二糖、三糖、四糖及び多糖を含む。好ましくはSac及びSacは単糖であるが、しかし二又はオリゴ糖として独立に選択することができる。好ましくはSac及びSacは、テトロース ペントース及びヘキソースから独立に選択される;
好ましくはSacは、ペントース、デオキシアルドヘキソース及びアルドヘキソースから選択される;更に好ましくは、Sacは、アラビノース、キシロース、キノボース
ラムノース又はアルドヘキソースから選択され、更に好ましくはSacは、アラビノース、キシロース、キノボース、ラムノース、グルコース、マンノース、グロース、アルトロース、アロース イドース及びタロースからなる群から選択され、更になお好ましくはSacは、ラムノース又はグルコースであり;最も好ましくはこれは、グルコースである。
【0013】
好ましくはSは、ペントース、デオキシ−アルドヘキソース及びアルドヘキソースから選択される;更に好ましくはSは、アラビノース、キシロース、グルコース、マンノース、ガラクトース、及びデオキシアルドヘキソースから選択される;更に好ましくは、Sは、アラビノース、キシロース、グルコース、マンノース、ガラクトース、及び6−デオキシアルドヘキソースからなる群から選択される;更に好ましくはSは、グルコース、ガラクトース、アラビノース、キシロース及びラムノースから選択される;更に好ましくは、これは、ラムノースである。
【0014】
好ましい組合せにおいて、環Aは、グルコース又はガラクトースであり、Sacは、アラビノース、キシロース、キノボース、ラムノース、グルコース、マンノース、ガラクトース、アルトロース、アロース イドース及びタロース、更に好ましくはグルコース又はラムノースであり、そしてSは、ラムノースである。
【0015】
特に好ましいものは、以下の式III:
【0016】
【化2】

【0017】
の化合物である。
式中、環Aは、グルコース部分であり、そしてこの式は、以下の式:
【0018】
【化3】

【0019】
と書くことができ、最も好ましいものは、ステロイド部分Zが、6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル(1→2)−O−[β−D−グルコピラノシル(1→3)]−β−D−グルコピラノシドである化合物である。
【0020】
式中、Glcはグルコースであり、Rhaはラムノースであり、そして2及び3は、中央のGlc基への接続の位置を指す。
用語“ステロイド部分”は、以下の式V:
【0021】
【化4】

【0022】
に示す四環式環系を含んでなる部分を意味する。
典型的には、糖環Aは、ステロイド部分Zに、3位で接続している。典型的には、ステロイド部分の環系は、例えば一つ又はそれより多い更なる環及び/又は一つ又はそれより多い二重結合及び/又は一つ又はそれより多い置換基の添加によって改変されている。ステロイド部分は、例えばコレスタン、プレグナン、アンドロスタン、エストラン、コレステロール、コラン、プロゲスチン、デヒドロエピアンドロステロン又はその7−ケト若しくは7−ヒドロキシ類似体或いは胆汁酸のようなミネラロコルチコイドの環系を有することができる。
【0023】
一つの好ましい態様において、ステロイド部分は、それ自体利益があるか、又は中立であるステロイドのものである。中立によって、ステロイド環が、例えばFDAによって又はGRASのように認可されたか否かに関わらず、ヒト又は動物における使用のために適していると考えられるものであることを意味する。利益がある、によって、ステロイドが、これが別個に投与された場合、ヒト又は動物にとって利益のある効果を有することを意味する。
【0024】
ステロイド部分Zは、例えば天然の原料(例えば植物原料)から誘導可能なステロイド系サポゲニンのものであるか、又はそれ自体このような植物のステロイド系サポゲニンから化学的改変によって誘導可能であるステロイド部分であることができる。サポゲニンは、例えばフロスタノール配糖体、スピロスタノール配糖体(窒素及び酸素含有環を持つものを含む)ダマラン配糖体、又は他のステロイド系サポニンのものであることができる。
【0025】
ステロイド部分Zは、例えば以下の式VI:
【0026】
【化5】

【0027】
のステロイド部分であることができる。
ステロイド核V又はVIに組込むことができる基或いは環は、以下の式VIaないしVIe:
【0028】
【化6】

【0029】
に記載したものから選択され、式中、点線は、ステロイド核の関連する環を表す。
式中:
、R10、R18及びR20は、H及び−OHから独立に選択され;
、R14、R19、R23、R25及びR29は、C1−6アルキルから独立に選択され;好ましくはR、R14、R19、R23、R25及びR29は、−CHであり;
、R及びR12は、H及びC1−6アルキルから独立に選択され;好ましくはR、R及びR12は、H及び−CHから独立に選択され;
は、H又は−OHであるか、又は通常は更に存在するHが非存在であり、そしてRが、=Oであり;
は、H、−OH又はC1−6アシル、或いは以下の式VIIa又はVIIb:
【0030】
【化7】

【0031】
から選択される基であり;好ましくはRは、H、−OH又はアセチル、或いはVIIa又はVIIbから選択される基であり;
は、Hである。
【0032】
11は、H、C1−6−アルキル又は−OHであるか、或いはR及びR11は、一緒になって−CH−CH−基を形成し;好ましくはH、−OH又は−CHであるか、或いはR及びR11は、一緒になって−CH−CH−基を形成し;
13は、H、C1−6−アルキル又はC1−6ヒドロキシアルキルであり;好ましくはR13は、H、−CHOH、又は−CHである。
【0033】
15は、H又は−OHである。
16は、H、−OH又はC1−6アルコキシであるか、或いはR15及びR16は、一緒になって、隣接する炭素原子を接続する二重結合の二番目の結合を表し;好ましくはR16は、H、−OH又は−OCHであるか、或いはR15及びR16は、一緒になって、隣接する炭素原子を接続する二重結合の二番目の結合を表し;
17は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、或いは−OH、C1−6アルコキシ及びSからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基であり;好ましくはR17は、C2−6アルケニル、或いは−OH、C1−6アルコキシ及びSからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基であり;更に好ましくはR17は、C2−6アルケニル、或いは−OH、−OCH及びSからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基であり;更になお好ましくはR17は、3−メチルブタ−2−エニル、2−メチル−プロパ−2−エニル、4位においてSによって置換された3−メチルブタニル、4位においてSによって置換された1−ヒドロキシ−3−メチルブタニル又は4位においてSによって置換された1−メトキシ−3−メチルブタニルを含んでなる基から選択され;
21は、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又は=CHであり;好ましくはR21は、−CH、−CHOH又は=CHであり;
22は、−OHであり;
24は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC2−6アルキニルであり;好ましくはR24は、C2−6アルケニルであり;最も好ましくはこれは、2−メチルプロパ−2−エニルであり;
26は、C1−6ヒドロキシアルキルであり;
27は、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はSによって置換されたC1−6アルキルであり;好ましくはR27は、C1−6アルキル又はSによって置換されたC1−6アルキルであり;更に好ましくはR27は、−CH又は−CH−Sである。
【0034】
28は、C1−8アルキル、C2−8アルケニル又はC2−8アルキニルであり;好ましくはR28は、C1−8アルキル又はC2−8アルケニルであり;更に好ましくは3−エチル−4−メチル−ペンタニル又は5−メチル−ヘキサ−4−エニルであり;
30は、C1−6ヒドロキシアルキル又はSによって置換されたC1−6アルキルであり;好ましくはR30は、Sによって置換されたC1−6アルキルであり;更に好ましくはR30は、−CH−Sであり;
31は、C1−6アルキルであり;好ましくはR31は、−CHであり;そして
Sac、Sac及びSacは、糖から独立に選択され;好ましくはSac、Sac及びSacは、単糖から独立に選択され;更に好ましくはこれらは、ヘキソース、ペントース又はテトロースから独立に選択され;更になお好ましくはこれらは、グルコース、ガラクトース、キノボース、フコース、アラビノース及びキシロースから独立に選択され、最も好ましくはこれらは、グルコースである。
【0035】
以下の式:
【0036】
【化8】

【0037】
は、二重結合又は単結合のいずれかの結合を表し;そして
Xは、O又はNHのいずれかであり;好ましくはXは、Oである。
更なる基VI(a)ないしVI(e)が組込まれていない好ましいステロイド部分Zは、RがC1−6アルキルであり;RがHであり;そしてRがVII(a)であるものであり;好ましくはRはC1−6アルキルであり;RはHであり;RはVII(a)であり;R11はC1−6アルキルであり、そしてRはH又は−OHであり;更に好ましくはRはC1−6アルキルであり;RはHであり;RはVII(a)であり;R11はC1−6アルキルであり;RはH又は−OHであり、R12はC1−6アルキルであり、そしてR13はC1−6アルキル又はC1−6ヒドロキシアルキルである。
【0038】
更なる基VI(a)ないしVI(e)が組込まれていない更なる好ましいステロイド部分Zは、RがC1−6アルキルであり;RがHであり;そしてRがVII(b)であるものであり;好ましくはRはC1−6アルキルであり;RはHであり;RはVII(b)であり、そしてR12、R13及びR11はC1−6アルキルであり;更に好ましくはRはC1−6アルキルであり;RはHであり;RはVII(b)であり、そしてR12、R13及びR11はC1−6アルキルであり、そしてRはHである。
【0039】
更なる基VI(a)ないしVI(e)が組込まれていない更なる好ましいステロイド部分Zは、RがHであり;RがC1−6アルキルであり;そしてRがC1−6アシルであるものであり;好ましくはRはHであり;RはC1−6アルキルであり;RはC1−6アシルであり;R12及びR13はHであり;R11はH又は−OHである。
【0040】
更なる基VI(a)ないしVI(e)が組込まれていない更なる好ましいステロイド部分Zは、RがHであり;RがC1−6アルキルであり;そしてRがVIIbであるものであり;好ましくはRはHであり;RはC1−6アルキルであり;RはVIIbであり;R12及びR13はHであり;そしてR11はH又は−OHである。
【0041】
更なる基VI(a)が組込まれている好ましいステロイド部分Zは、RがHであり、RがC1−6アルキルであり;RがH又は−OHであり;R12及びR13がHであり、そしてR17がC2−6アルケニル、或いは−OH、−OCH及びSからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基であるものであり;好ましくはRはHであり、そしてRはC1−6アルキルであり;RはH又は−OHであり;R12及びR13はHであり、そしてR17は3−メチルブタ−2−エニル、2−メチルプロパ−2−エニル、4位においてSによって置換された3−メチルブタニル、4位においてSによって置換された1−ヒドロキシ−3−メチルブタニル
又は4位においてSによって置換された1−メトキシ−3−メチルブタニルを含んでなる群から選択される。
【0042】
更なる基VI(a)が組込まれている更なる好ましいステロイド部分Zは、RがC1−6アルキルであり、RがHであり、そしてR17がC2−6アルケニルであるものであり;好ましくはRはC1−6アルキルであり、RはHであり、R17はC2−6アルケニルであり、R12及びR13はC1−6アルキルであり;更に好ましくはRはC1−6アルキルであり、そしてRはHであり、R17はC2−6アルケニルであり、R12及びR13はC1−6アルキルであり;更に好ましくはRはC1−6アルキルであり、そしてRはHであり、R17はC2−6アルケニルであり、R12及びR13はC1−6アルキルであり;そしてR15は−OHである。
【0043】
更なる基VI(c)が組込まれている好ましいステロイド部分Zは、RがHであり、RがC1−6アルキルであり、RがH又は−OHであり;R11がH又は−OHであり;R12及びR13がHであるものである。
【0044】
式VI(a)及びVI(b)の好ましいステロイド部分は、図1に例示した構造を有するものであり:なお更に好ましくはそこに記載した置換を有する。
それぞれの場合、“25”と標識された炭素原子は、R又はS配置のいずれかであることができる。
【0045】
X=Oである式VIcの好ましいステロイド部分Zは、例えば:サルササポゲニン、スミラゲニン、12β−ヒドロキシスミラゲニン、ロデアサポゲニン、イソロデアサポゲニン(isorhodiasapogenin)、サモゲニン(samogenin)、12β−ヒドロキシサモゲニン、マルコゲニン、ヨノゲニン(yonogenin)、コンバラゲニン(convallagenin)A、コンバラゲニンB、トコロゲニン(tokorogenin)、チゴゲニン、ネオチゴゲニン、ギトゲニン、アギゲニン(agigenin) ジギトゲニン、クロロゲニン、パニクロゲニン(paniculogenin)、(25R)−スピロスタン−3β,17α,21−トリオール、アロゲニン(allogenin)、(25R)−5α−スピロスタン−2α,3β,5α,6α−テトラオール、(24S,25R)−5α−スピロスタン−2α,3β,5α,6β,24−ペンタオール、ヤモゲニン ジオスゲニン、ユッカゲニン、リラゲニン(lilagenin)、ルスコゲニン、(25S)−ルスコゲニン、ネオプラセリゲニン(neopraserigenin)、ペンノゲニン(pennogenin)、イソヌアチゲニン(isonuatigenin)、セパゲニン(cepagenin)、24a−ヒドロキシペンノゲニン、オフィオゲニン(ophiogenin)、シビリコゲニン(sibiricogenin)、コンバラマロゲゲニン(convallamarogenin)、ネオルスコゲニン、ヘコゲニン、ネオヘコゲニン、マノゲニン(manogenin)、シサラゲニン(sisalagenin)及びヒスピゲニン(hispigenin)のラジカルを有するものである。
【0046】
X=NHである式VIcの好ましいステロイド部分、Zは、例えば:ソラソジン、ソラズルシジン、トマチジン及び5−デヒドロトマチジンのラジカルを有するものである。
式VI(c)の好ましいステロイド部分Zは、図4に例示した環構造を有し;なお更に好ましくはその中に記載した置換を有するものである。
【0047】
式VIの更なる好ましいステロイド部分Zは、図5に例示した環構造を有し;なお更に好ましくはその中に記載した置換を有するものである。
好ましいステロイド部分VIiないしVIxxxiiは、本明細書中又は表2の参考文献中のステロイド系配糖体化合物から、そして更にHostettman K.Sapo
nins.Canbridge University Press UK.(1995)、Ori K.et al.Phytochemistry.31(8):2767−75(1992)、Shimomura H.et al.,Phytochemistry 28,3163−3170(1989)から誘導することができる。
【0048】
好ましい式Iの化合物は、好ましいステロイド部分−Z−のいずれかを、好ましい糖部分と組合せる。
好ましい式Iの化合物は、プロトグラシリン プロトネオグラシリン メチルプロトグラシリン メチルプロトネオグラシリン、プソイドプロトグラシリン(pseudoprotogracillin)、ドラセノシドQ、ジオスクラシドE、ドラセノシドP ツベロシドC イコゲニン グラシリン、コレッチシドIV 17−OHグラシリン ドラカエノシドH ドラカエノシドL、ドラカエノシドI、リリオグリコシドH、リリオグリコシドI、ドラカエノシドD、ネオアルソシドA、ネオアルセシドC及びホズロシドV、ロトシドIIである。
【0049】
いまだに命名されていない更なる好ましい化合物は、表2の化合物17、21及び25である。
好ましい化合物は、次の化学名を有する。プロトグラシリンは、[(3β,22α,25R)−26−(β−D−グリコピラノシルオキシ)−22−ヒドロキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラシド]であり、プロトネオグラシリンは、[(3β,22α,25S)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−22−ヒドロキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、メチルプロトグラシリンは、[(3β,22α,25R)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−22−メトキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、メチルプロトネオグラシリンは、[(3β,22α,25S)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−22−メトキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル(l→2)−O−[β−D−グルコ−ピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラニシド]であり、プソイドプロトグラシリンは、[(3β,25R)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)フロスタ−5,20(22)−ジエン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ドラセノシドQは、[(3β)−26−(β−D−グルコ−ピラノシルオキシ)−14−ヒドロキシフロスタ−5,20(22)−ジエン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ジオスコレシドEは、[26−O−β−D−グルコピラノシル−3β,26−ジヒドロキシ−23(S)−メトキシル−25(R)−フロスタ−5,20(22)−ジエン−3−O−α−L−ラムノピラノシル(l→2)−[β−D−グルコピラノシル(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ドラセノシドPは、[(3β)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−14,22−ジヒドロキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−β−D−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−グルコピラノシドであり、ツベロシドCは、[(2α,3β,5α,25S)−26−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−2−ヒドロキシフロスト−20(22)−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、イコゲニンは、[(3β,22α,25R)−26−ヒドロキシ−22−メトキシフロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノ−ピラノシル−(l→2)−O−
[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、グラシリンは、[(3β,25R)−スピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコ−ピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシドであり、コレッチシドIVは、[[(3β,25S)−スピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、17−OHグラシリンは、[(3β,25R)−17−ヒドロキシスピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ドラカエノシドHは、[(3β)−14− ヒドロキシスピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシドであり、ドラカエノシドLは、[(3β,24S,25R)−14,24−ジヒドロキシスピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコ−ピラノシド]であり、ドラカエノシドIは、[(3β)−スピロスタ−5,25(27)−ジエン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノ−ピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、リリオグリコシドHは、[(3β,25S)−27−ヒドロキシスピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、リリオグリコシドIは、[(3β,25R)−27−[(3S)−4−カルボキシ−3−ヒドロキシ−3−メチル−l−オキソブトキシ]スピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノ−ピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ドラカエノシドDは、[3−[(O−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコ−ピラノシル)オキシ]−14−ヒドロキシ−プレグナ−5,16−ジエン−20−オンであり、ネオアルソシドAは、[(3β,12β,23S,24S)−20,24−エポキシ−l2,23,25−トリヒドロキシダマラン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(1→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ネオアルソシドCは、[(3β,4α,12β,23S,24S)−20,24−エポキシ−12,23,25,28−テトラヒドロキシダマラン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、ホズロシドVは、[(3β,16β,23R)−16,23:16,30−ジエポキシ−20−ヒドロキシ−13−メチルダンマール−24−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシドであり、そしてロトシドIIは、[(3β,15α,16β,22R)−16,22−エポキシ−15,16,20−トリヒドロキシダンマール−24−エン−3−イル−O−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコ−ピラノシド]である。
【0050】
化合物17は、[(3β,24R,25R)−17,24−ジヒドロキシスピロスト−5−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、化合物21は、[(3β)−21−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−20−ヒドロキシダンマール−24−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]であり、そして化合物25は、[(3β,16β,22R)−16,22:16,30−ジエポキシ−20−ヒドロキシダンマール−24−エン−3−イルO−6−デオキシ−α−
L−マンノピラノシル−(l→2)−O−[β−D−グルコピラノシル−(l→3)]−β−D−グルコピラノシド]である。
【0051】
いずれかの好ましい置換基(C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキルのような)が、1ないし6個の炭素原子から構成される(即ちC1−6)と記述された場合、このような置換基は、1ないし4個の炭素原子(即ちC1−4)を持つことが更に好ましく、1又は2個の炭素原子を持つ(即ちメチル又はエチル)ことが更になお好ましく、そして一つのみの炭素原子を持つ(即ちメチルの形態である)ことが最も好ましい。同様に、C1−6−アルコキシ−C1−6−アルキルのC1−6アルキル基又はC1−6アルコキシ基のような部分的な置換基が、1ないし6個の炭素原子から構成される(即ちC1−6)と記述された場合、このような置換基は、互いに独立に、1ないし4個の炭素原子(即ちC1−4)を持つことが更に好ましく、1又は2個の炭素原子を持つ(即ちメチル又はエチル)ことが更になお好ましく、そして一つのみの炭素原子を持つ(即ちメチルの形態である)ことが最も好ましい。
【0052】
アルキル、アルケニル及びアルキニルラジカルは、鎖中の炭素の数が許す場合、直鎖又は分枝鎖のいずれかであることができる。C1−6アルキルラジカルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル又はイソ−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル又は第三ブチル、イソ−ペンチル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、イソ−ヘキシル及び1,3−ジメチルブチルであることができる。C1−6アルケニルラジカルは、例えば、アリル、1−メチルプロパ−2−エニル、2−メチルプロパ−2−エニル、2−メチルプロパ−1−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、1−メチル−ブタ−3−エニル、1−メチル−ブタ−2−エニル、3−メチルブタ−2−エニルであることができる;C1−8アルケニルラジカルは、C1−6アルケニルのいずれかであることができ、そして更に例えば5−メチル−ヘキサ−5−エニル、4−メチル−ヘキサ−5−エニル、3,4−ジメチル−ヘキサ−2−エニルであることもできる C1−6アルキニルは、例えば、プロパルギル、ブタ−2−イニル、ブタ−3−イニル、1−メチルブタ−3−イニルであることができる。
【0053】
1−6ヒドロキシアルキル基は、化学的に可能である場合、C1−6モノヒドロキシアルキル又はC1−6ジヒドロキシアルキル基のいずれかであることができる。
部分が、今度は糖部分によって置換されていることができる場合、結合が糖の酸素を経由して、以下の式:
【0054】
【化9】

【0055】
のような基を形成することが好ましい。
式Iにおいて、糖部分は、複数のキラル中心を含んでなる。従って、それぞれの糖の炭素原子1、2、3、4及び5は、独立にR又はSの形態であることができる。アノマー炭素の形態によるが、それぞれの糖は、独立にアルファ又はベータアノマーの形態のいずれかであることができる。環Aにおいて、ベータの形態が好ましい。これらのキラル中心の周りの配置及び置換基R及びRの素性によるが、個別の単糖は多くの異なった形態を取ることができる。従って例えば、RがHであり、そしてRが−OHである場合、糖部分は、例えばアラビノピラノース、リキソピラノース、リボピラノース又はキシロピラ
ノースのように配置されることができる;好ましくは糖は、キシロピラノース又はアラビノピラノースである;更に好ましくは糖はキシロピラノースである。
【0056】
が−CHであり、そしてRが−OHである場合、糖部分Aは、6−デオキシヘキソピラノースであり、そして6−デオキシアロース、6−デオキシアルトロース、6−デオキシガラクトース(フコース)、6−デオキシグルコース(キノボース)、6−デオキシグロース、6−デオキシイドース、6−デオキシマンノース(ラムノース)又は6−デオキシタロースのように配置されることができ、好ましくはこれは、フコース又はキノボースである;最も好ましくはこれは、キノボースである。
【0057】
が−CHOHであり、そしてRが−OHである場合、糖部分Aは、ヘキソピラノースであり、そして例えば、アロース、アルトロース、ガラクトース、グルコース グロース、イドース、マンノース又はタロースであることができる;好ましくはこれは、ガラクトース又はグルコースであり、そして更に好ましくはグルコースである。
【0058】
糖は、制約されるものではないが、単糖、二糖、三糖、四糖及び多糖を含む。好ましくは糖部分は単糖であるが、しかし二又はオリゴ糖として独立に選択することができる。
単糖は、制約されるものではないが、テトロース、ペントース、ヘキソース及びヘプトースを含む;テトロース ペントース及びヘキソースが好ましい。
【0059】
テトロースは、例えばエリトロース及びトレオースのようなアルドテトロース、並びにアルドケトース エリスルロースであることができる。
ペントースは、制約されるものではないが、アラビノース、リキソース、リボース及びキシロースのようなアルドペントース、並びにリブロース及びキシルロースのようなケトペントース、並びに2−デオキシリボース及び3−デオキシリボースのようなデオキシペントースを含む。好ましいペントースは、キシロース及びアラビノースである。ペントースは、フラノース(例えばアラビノフラノース、リキソフラノース、リボフラノース及びキシロフラノース)又はピラノース(例えばアラビノピラノース、リキソピラノース、リボピラノース及びキシロピラノース)の形態であることができる。
【0060】
ヘキソースは、制約されるものではないが、アロース、アルトロース、ガラクトース、タロース、グロース、イドース、マンノース及びグルコースのようなアルドヘキソース(好ましいものは、グルコース、マンノース、グロース、アルトロース、アロース イドース及びタロースである)並びにフルクトース、プシコース、ソルボース及びタガトースのようなケトヘキソース(ketokexoses)を含む。
【0061】
ヘキソースは、更に結合基以外のいずれかの位置の一つの−OH基が−H基になった、デオキシヘキソースであることもできる。6−デオキシヘキソースは、例えば6−デオキシアロース、6−デオキシアルトロース、6−デオキシガラクトース(フコース)、6−デオキシグルコース(キノボース)、6−デオキシグロース、6−デオキシイドース、6−デオキシマンノース(ラムノース)又は6−デオキシタロースである。デオキシヘキソースは、更に2−デオキシ、3−デオキシ、4−デオキシ及び5−デオキシヘキソースであることもできる。酸素は、一つより多い位置で欠如することができる。デオキシヘキソースの例は、−2−デオキシ−グルコース、2−デオキシガラクトース、4−デオキシフコース、3−デオキシガラクトース、2−デオキシグルコース、3−デオキシグルコース、4−デオキシグルコースである。デオキシ−アルドヘキソースが好ましい。
【0062】
ヘキソースは、更にガラクトサミン、グルコサミン及びマンノサミンのようなヘキソサミン、N−アセチル−ガラクトサミン、N−アセチル−マンノサミン及びN−アセチルグルコサミンのようなn−アセチルヘキソサミンも含む。好ましいヘキソースは、アルドヘ
キソース及びデオキシヘキソースであり、特に好ましいヘキソースは、グルコース、ガラクトース、キノボース、フコース及びラムノースである。
【0063】
ヘキソースは、フラノース又はピラノースの形態;好ましくはピラノースの形態であることができる。
他の単糖は、ウロン酸、例えばフルクツロン酸、ガラクツロン酸、イズロン酸、グルクロン酸、グルロン酸、マンヌロン酸及びタガツロン酸;セドヘプツロース、シアル酸、ノイラミン酸、ムラミン酸、N−アセチルノイラミン酸、N−アセチルムラミン酸、O−アセチルノイラミン酸、及びN−グリコリルノイラミン酸を含む。
【0064】
ヘキソースの中で、アルドヘキソース及びデオキシヘキソース(特にデオキシアルドヘキソース)が好ましい;ペントースの中で、アルドペントース及びデオキシ−ペントース(特にデオキシアルドペントース)が好ましい。
【0065】
式1の化合物の医薬的に受容可能なエステルは、例えば、脂肪族又は芳香族カルボン酸或いはスルホン酸とのエステルである。脂肪族カルボン酸は、例えば6個までの炭素原子のもの、例えばメチル、エチル、tert−ブチル スクシニル又はマリル(malyl)であることができる。芳香族カルボン酸は、例えば安息香酸であることができ、スルホン酸は、メチルスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸であることができ、そしていずれかの利用可能なエステル化可能な位置におけるエステルを含む。
【0066】
医薬的に受容可能なエステルは、更に糖の−OH基が6個までの炭素原子の脂肪族カルボン酸でエステル化されている既知の化合物を含む。更に含まれるものは、26位の炭素においてヒドロキシメチルグルテリル(gluteryric)酸又はそのメチルエステルのような化合物との既知のエステル(例えば化合物19及び構造VIxxiv)である。
【0067】
医薬的に受容可能なエーテルは、例えば、例えば糖部分又はステロイド部分上の利用可能な−OH基のいずれかにおいて、一つ又はそれより多い−OH基を、アルコキシ基に転換することによって形成することができる、C1−6ヒドロキシアルキル化合物とのものである。式Iの化合物の適した医薬的に受容可能な塩の形態は、例えば無機又は有機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸又はマレイン酸との酸付加塩;或いはアルカリ金属、例えばナトリウム、アルカリ土類金属、例えばカルシウム、或いはアンモニウム、例えばテトラ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム、塩である。
【0068】
式Iの化合物は、各種の植物種から抽出することができる。本発明の化合物の原料の例及び精製のプロトコルの例は、表2の参考文献中に与えられている(これらは本明細書中に参考文献として援用される)。本発明の化合物の更なる原料及びこのような化合物の単離の方法は、(本明細書中に参考文献として援用される、Hostettman K.Saponins.Cambridge University Press UK.(1995)−特に表2.2、2.9、2.10及び2.11並びにアペンディックス3)及びその中の参考文献中に詳述されている。
【0069】
多くの本発明の化合物は、ヒドロキシル化されたステロイドである。このような化合物を、精製又は調製中にアルコールのような溶媒に暴露した場合、アルコキシ誘導体又はメチルケタール(これは、乾燥によって元の化合物に戻る)のような他の誘導体に転換することができることは当技術において既知である。特にフロスタノール構造の22位の炭素が−OHによって置換された式IVの化合物は、アルコールに暴露した場合、アルコキシ誘導体に転換することができる。特にこのような化合物を、植物原料からメタノール含有溶媒を使用して精製する場合、メトキシ誘導体とすることができる。別の方法として、こ
れらは、適当な無水のアルコール、例えばメタノール中で高温で還流することによって、対応するアルコキシに転換することができる(Hu K.Planta Medica,63(2),161−165(1997))。このようなアルコキシル化された化合物も、更に本発明の化合物である。
【0070】
本発明の化合物が天然の原料から精製される場合、これらが単離された形態で使用されることが好ましい。単離された、によって、この化合物が、少なくとも1%の純度であり、好都合には少なくとも10%の純度であり、更に好都合には少なくとも30%の純度であり、好ましくはこれは少なくとも50%の純度であり、更に好ましくは少なくとも80%の純度であり、なお更に好ましくはこれは少なくとも90%の純度であり、そして最も好ましくはこれは少なくとも95%の純度であることを意味する。
【0071】
化合物の純度は、好都合には205nmにおける、化合物に伴うUV吸光度の、試料中の他の物質に伴うUV吸光度との比として好都合には表示される。化合物の純度は、例えば、例えば本明細書中の参考文献、特に当該化合物に関連する参考文献中に、或いは本出願人等の同時系属中の出願WO050609775中に記載されているようなTLC又はHPLCのようなクロマトグラフィー系を使用して測定することができる。
【0072】
別の方法として、本発明の化合物は、当業者にとって既知の多くの経路によって合成することができる。例えば適当なアグリコンのグリコシル化によって。
多くの適したアグリコンが商業的に入手可能であり、別の方法として、適したアグリコンは、天然の原料からの単離(Hostettman、ibid及びその中の参考文献)、適したグリコシル化された化合物の脱グリコシル化(例えばHostettman、ibid又は本明細書中に開示されている化合物)、又は容易に入手可能である各種の出発物質からの化学合成のいずれかによって調製することができる。
【0073】
当業者は、本発明において使用するための化合物を調製するために適したスピロスタノール及びフロスタノールアグリコンの多くの原料を認識するものである。例えばX=O又はX=NHであるスピロスタノールアグリコンは、例えば、サルササポゲニン(sarsapogenin)、スミラゲニン、12β−ヒドロキシスミラゲニン、ロデアサポゲニン、イソロデアサポゲニン、サモゲニン、12β−ヒドロキシサモゲニン、マルコゲニン、ヨノゲニン、コンバラゲニンA、コンバラゲニンB、トコロゲニン、チゴゲニン、ネオチゴゲニン、ギトゲニン、アギゲニン ジギトゲニン、クロロゲニン、パニクロゲニン、(25R)−スピロスタン−3β,17α21−トリオール、アロゲニン、(25R)−5α−スピロスタン−2α,3β,5α,6α−テトラオール、(24S,25R)−5α−スピロスタン−2α,3β,5α,6β,24−ペンタオール、ヤモゲニン、ジオスゲニン、ユッカゲニン、リラゲニン、ルスコゲニン、(25S)−ルスコゲニン、ネオプラセリゲニン、ペンノゲニン、イソヌアチゲニン、セパゲニン、24a−ヒドロキシペンノゲニン、オフィオゲニン、シビリコゲニン、コンバラマロゲニン、ネオルスコゲニン、ヘコゲニン、ネオヘコゲニン、マノゲニン、シサラゲニン、ソラソジン、ソラズルシン、トマチジン及び5−デヒドロトマチジンであることができる。
【0074】
例えばステロイド系配糖体の脱グリコシル化は、酸による加水分解によって、例えば、100℃の密封試験管中の2NのHCl:ジオキサンの50:50の混合物中で、4.5時間で簡単に行うことができる(Hu K.(1997)ibid)。
【0075】
多くのステロイド系アグリコンの合成のための方法は、多くの年月既知である。例えばジオスゲニン、ヤモゲニン、クリプトゲニン及びイソナルトゲニン(isonarthogenin)の合成が報告されている(Kessar S.et al Tetrahedron.24(2):905−7(1968)、Kessar S.et al Te
trahedron 24(2):899−904(1968)、Kessar S.et al Tetrahedron.24(2)887−92(1968))。
【0076】
各種の三糖で置換されたスピロスタノールサポニンへの一般的な合成経路は既知である(Deng S et al.,Carbohydr Res.;30;317(1−4):53−62.(1999)、Li B et al.9;331(1):1−7.(2001)、Yu B.et al.Tetrahedron Letters,42,77−79(2001)、Yu B et al.J Org Chem.;13;67(25):9099−102(2002))。2,3で分枝したオリゴ糖部分を有するスピロスタノールサポニンの合成の方法も更に既知である(Li C et al.Carbohydr Res.;306(1−2):189−95.(1998)、Zou C.C.et al Carbohydr Res.4;338(8):721−7(2003)、Gu G et al J Org Chem.69(16):5497−500(2004))。フロスタノールサポニンの合成、誘導されたサポニンの合成並びにスピロスタノール及びフロスタノールサポニンの相互変換の方法も、更に考案されている(Yu B et al.J Comb Chem.;3(5):404−6.(2001)、Yu B et al.J Org Chem.;13;67(25):9099−102(2002)、Cheng M.S.et al.J Org Chem.;2;68(9):3658−62(2003)、Du Y et al.Org Lett;2;5(20):3627−30.(2003)、Li M et al Carbohydr Res.20;338(2):117−21(2003)、Lahmann M
et al Carbohydr Res.337(21−23):2153−9(2002)、Wang S.M.et al Steroids.69(10):599−604(2004)、Tobari A.et al Eur J Med Chem.35(5):511−27(2000))。更に、フロスタノール及びスピロスタノールサポニンは、β−グルコシダーゼを使用して相互変換することができ(Inoue K.Phytochemistry 41(3),725−7(1996))、そしてプソイドサポニンを環化して、スピロスタノール誘導体を形成することができる(Tobari
A.et al(2000)ibid)。サポニン合成へのコンビナトリアルな方法も更に報告されている(Lautrette S.et al Chem Commun(Camb).7;(5):586−7(2004)、Yu B et al.J Comb Chem.;3(5):404−6.(2001))。これらの参考文献は、糖のヒドロキシアルキル基の誘導に対する情報及び更なる参考文献を提供し、そしてこれらは本明細書中に参考文献として援用される。
【0077】
本明細書中で使用される場合、用語アグリコンは、糖部分が存在しないステロイド系配糖体を指す。化合物は、糖部分によって占拠される位置において他の置換基を有することができる。特に、フロスタノールサポニンであるアグリコンは、グリコシル化された場合、同等のスピロスタノール化合物のように閉環状態であることができる。ステロイド系配糖体は、ステロイド、或いは一つ又はそれより多い糖部分が接続した置換されたステロイド核を有する化合物である。ステロイド系サポゲニンは、ステロイド系サポニンのアグリコンである。ステロイド系サポニンは、天然由来のステロイド系配糖体である。
【0078】
抗細胞接着剤は、血小板或いは血管又は他の組織の内層のような基質への細胞の接着を減少する薬剤であり、抗細胞間相互作用剤は、細胞間の相互作用を減少する薬剤である。抗細胞血管外遊走剤は、血流からの血管の壁を通る細胞の通過を減少する薬剤である。
【0079】
疑義の回避のために、用語C1−6アシルは、−CO−C1−5−アルキルである。
用語“治療すること”は、本明細書中で使用される場合、進行中の又は寛解中の病気の予防或いは治療として、治療することを含む。
【0080】
本発明の第2の側面において、酵素コア2GlcNAc−Tの有害な活性、特に上昇した活性が関係する症状の治療のための医薬の製造における、式Iの化合物の使用が提供される。このような症状の例は、本発明の第1の側面において本明細書中に記載されている。
【0081】
本発明の第3の側面において、酵素コア2GlcNAc−Tの有害な活性、特に上昇した活性が関係する症状の治療において使用するための、式Iの化合物を含んでなる医薬組成物が提供される。これらの組成物は、好ましくは更に医薬的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤を含んでなる。
【0082】
本発明の第4の側面において、抗細胞接着剤、抗血管外遊走剤及び抗細胞間相互作用剤としての、本発明の化合物の使用が提供される。
式Iの化合物を含んでなる本発明の医薬は、典型的には滅菌で、そして発熱物質を含まない形態で調製されるものである。これらは、経口、又は静脈内、筋肉内、腹膜内、皮下、経皮、気道(エアゾール)、直腸、膣及び局所(頬側及び舌下を含む)投与を含む非経口経路によって投与することができる。医薬は、液体の形態に調合することができ、この場合、典型的には式Iの化合物に加えて、医薬的に受容可能な希釈剤を含んでなり、或いはこれは、固体の形態に調合することができる。
【0083】
経口投与のために、本発明の化合物は、一般的に錠剤又はカプセルの形態で、粉末又は顆粒として、或いは水溶液又は懸濁液として提供されるものである。経口使用のための錠剤は、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、甘味剤、芳香剤、着色剤及び保存剤のような医薬的に受容可能な賦形剤と混合された活性成分を含むことができる。適した不活性希釈剤の例は、炭酸ナトリウム及びカルシウム、リン酸ナトリウム及びカルシウム、並びにラクトースを含み、一方コーンスターチ及びアルギン酸は、適した崩壊剤の例である。結合剤は、例えばデンプン及びゼラチンを含み、一方潤滑剤は、存在する場合、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであることができる。所望する場合、錠剤は、胃腸管中の吸収を遅延するために、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルのような腸溶性被覆物質で被覆することができる。経口使用のためのカプセルは、活性成分が固体希釈剤と混合された硬質ゼラチンカプセル、及び活性成分が水或いはピーナツ油、液体パラフィン又はオリーブ油のような油と混合された軟質ゼラチンカプセルを含む。
【0084】
直腸投与のための製剤は、例えば、例えばココアバター又はサリチル酸塩を含んでなる適した基剤との座薬として与えることができる。膣への投与のために適した製剤は、活性成分に加えて、当技術において適当であるとして知られたような担体を含有する、例えばペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡又は噴霧製剤として与えることができる。筋肉内、腹膜内、皮下及び静脈内使用のための製剤において、本発明の化合物は、典型的には滅菌溶液、乳剤、リポソーム製剤又は懸濁液を得るために、医薬的に受容可能な希釈剤中で提供されるものである。典型的には、製剤は、適当なpH及び等張性のために緩衝されるものである。例えば適した希釈剤は、リンゲル液及び等張塩化ナトリウムを含む。本発明による水性懸濁液は、セルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン及びトラガカントゴムのような懸濁剤、並びにレシチンのような湿潤剤を含むことができる。適した保存剤は、p−ヒドロキシ安息香酸エチル及びn−プロピルを含む。
【0085】
単離された本発明のコア2GlcNAc−T阻害剤は、更に食品又は飲料製品中に組込むこともできる。
一般的に、コア2GlcNAc−T阻害剤の適した投与量は、一日当り受容者の体重k
g当り、100ngないし10mgの範囲、好ましくは1μgないし5.0mg/kg/日の範囲であるものである。典型的には所望の投与量は、一日一回又は一日数回の分割投与で与えられる。これらの分割投与は、例えば単位剤形当り1μgないし1500mg、好ましくは40μgないし1000mg、そして最も好ましくは50μgないし700mgの活性成分を含有する単位剤形で投与することができる。
【0086】
本発明は、ここに以下の非制約的実施例、スキーム及び図面を参照することによって更に記載されるものである。請求項の範囲に入る更なる態様は、これらに照らして当業者にとって想起されるものである。
【0087】
実施例
表1は、本発明の実施例の化合物を含有する。
【0088】
【表1−1】

【0089】
【表1−2】

【0090】
【表1−3】

【0091】
表2は、化合物名及び実施例の参考文献に対する手引きである。
【0092】
【表2】

【0093】
表3は、Dioscoreaからの化合物の13C NMRデータ(ピリジン−d5中)を含有する。
【0094】
【表3−1】

【0095】
【表3−2】

【0096】
実施例1:本発明の化合物の調製:Dioscorea radix抽出物の調製及び精製
抽出: 乾燥した粉末のDioscorea radix(6.2Kg)を、MeOH−HOで3回(8:2、それぞれ36L、26L及び42L)抽出した。一回目の抽出物(CDXA−13−148−1)を、真空下の蒸発によって5Lに濃縮した。二回目及び三回目の抽出物(CDXA−13−148−2及び13−148−3)を混合し、そして3.3Lまで濃縮した。
【0097】
分画: 濃縮した抽出物を、Dianion HP20カラム(2.7Kg)に、2.0Lのバッチで付加し、そしてHO及びHO−MeOH(それぞれ1Lの8:2、6:4及び4:6並びにMeOH)で溶出した。カラムの溶出物を、TLCでモニターし、そして8個の画分(CDXA−13−149−1ないし8)を収集した。
【0098】
カラムクロマトグラフィー1: CDXA−13−149−4及び13−149−5を混合(45.4g)し、シリカゲル(101g)に吸収させ、シリカゲルカラム(255g)に付加し、そしてEtOAc−MeOH−HO(80:20:3、1.7L;75:25:3、2.0L;70:30:4、1.04L;65:35:4、2.08L;及び60:40:5、1.05L)で溶出した。溶出物をTLCによってモニターし、そして26個の画分(CDXA−13−166−F1ないしF26)を収集した。
【0099】
カラムクロマトグラフィー2: CDXA−13−166−F14ないしF22を混合(25.2g)し、シリカゲル(48.2g)に吸収させ、シリカゲルカラム(305g)に付加し、そしてEtOAc−MeOH−HO(80:20:3、600ml;75:25:3、4120ml;70:30:4、2080ml;65:35:4、1050
ml;及び60:40:5、1050ml)で溶出した。溶出物をTLCによってモニターし、そして28個の画分(CDXA−13−167−F1〜F28)を収集した。
【0100】
プロトグラシリンの精製: 画分13−167−F5ないしF16を混合し、そして真空下で濃縮し、分離した白色の粉末を濾過し、乾燥し(CDXA−13−167−K5、2.27g)、そしてACN−HO(28:72;100ml)中の還流下で、90℃の油浴中で一晩加熱した。生成物をHPLC(Novaprep 5000準分離用HPLCカラム(C18、5.0×20.0cm)で、ACN−HO(25:75)によって41.2分間溶出し、次いでACN−HO(50:50)によって更に20分間、100ml/分の流速で溶出した。205nmのUVでモニターし、そして主要ピークを収集した)によって更に精製して、二つのバッチのプロトグラシリン(CDXA−13−168−1、374mg;CDXA−13−169−1、552mg)を得た。
【0101】
ジオスチン及びグラシリンの精製: 画分CDXA−13−149−F6(22.4g)を、C18カラム(296g、5×20cm)に付加し、MeOH−H2O(3:7、4:6、45:55、50:50、55:45、60:40、65:35、7:3、75:25、80:20、85:15及び90:10、それぞれ1000ml)で溶出し、そして8個の画分(CDXA−13−159−F1ないしF8)を収集した。画分CDXA−13−159−F7(4.5g)を、シリカゲル(257gのシリカゲル)で、EtOAc−MeOH−H2O(85:15:2、1020ml;80:20:3、3090ml;75:25:3、1030ml)で溶出して分離し、14個の画分(CDXA−13−160−F1ないしF14)を得た。画分CDXA−13−160−F2及びF3から、ジオスチン(CDXA−13−160−1、404mg)得て、一方画分CDXA−13−160−F4から、グラシリン(CDXA−13−160−2、195mg)を、両方とも白色の粉末として得た。
【0102】
プロトグラシリンは、白色の粉末として、96.7%の純度であった。
グラシリンは、白色の粉末として、90.8%に純度であった。
Dioscoreaから単離された化合物の質量スペクトル及びH NMRデータ
【0103】
【化10】

【0104】
実施例2
化合物の生物学的活性
2a.細胞培養物
ヒト白血球細胞系(U937)を、10%の胎児ウシ血清、2mMのグルタミン、100IU/mlのペニシリン及び100μg/mlのストレプトマイシンで補充されたRPMI中で培養した。
【0105】
2b.コア2GlcNAc−T活性のアッセイ
三つの方法を使用することができる:
(i).コア2GlcNAc−Tのグルコース導入 白血球(U937細胞)を、正常グルコース(5.8mM)又は高グルコース(15mM)に24時間37℃で暴露する。インキュベーション後、細胞を溶解し、そしてコア2GlcNAc−Tの測定のために使用するまで−20℃で冷凍するか、又は直ちに使用することができる。
【0106】
(ii).コア2GlcNAc−TのTNF−α導入。ヒト白血球(U937細胞)を、ヒト組換えTNF−アルファ(8pg/ml)に、試験化合物の存在及び非存在中で暴露する 24時間のインキュベーション後、コア2GlcNAc−Tの活性を測定し、そしてpモル/時間/mgタンパク質として表示した。
【0107】
(iii).コア2GlcNAc−Tの無細胞アッセイ コア2GlcNAc−Tの無細胞アッセイにおいて、TNF−アルファ過剰発生の形質転換マウス(メス、B6.SJL−Tg(TNF)Taconic−M+B,Bomholtveg 10,8680 Ry,Denmarkによって供給)又はBBラット(Festing,M.F.W.(Ed.).Inbred strains in biomedical research.The Macmillan Press LTD,London(1979).ISBN 0−333−23809−5)のいずれかからの心臓溶解質を、各種の濃度の化合物に1時間37℃で暴露した。コア2GlcNAc−Tの活性を測定し、そしてpモ
ル/時間/mgタンパク質として表示した。
【0108】
2c.コア2GlcNAc−T活性の測定:
コア2GlcNAc−Tの活性を測定するために、白血球をPESで洗浄し、冷凍し、そして0.9%のTriton X−100中で0℃で溶解した。コア2GlcNAc−Tの活性を、先に記載したように(16)測定した。無細胞アッセイを、心臓溶解質で細胞溶解質を置き換えることによって行った。
【0109】
アッセイを、基質としての、50mMのpH7.0の2(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES,Sigma,Dorset,UK)、1mMのUDP−6[H]−N−アセチルグルコサミン(16,000dpm/nmol、NEN Life Science Products,Hounslow,UK)、0.1MのGlcNAc(Sigma,Dorset,OK)、1mMのGalβ1−3GalNAcα−p−ニトロフェノール(Sigma,Dorset,UK)、及び16μlの溶解質(100−200μgタンパク質)中で、32μlの最終体積で行った。混合物を1時間37℃でインキュベートした後、反応を1mlの氷冷蒸留水で終結し、そしてC18Sep−Pakカラム(Waters−Millipore,Watford,UK)で処理した。カラムを20mlの蒸留水で洗浄した後、生成物を5mlのメタノールで溶出した。試料の放射能を液体シンチレーションβ−カウンター(LKB−Wallac,London,UK)で計数した。コア2GlcNAc−Tの内在性活性を、付加受容体の非存在中で測定した。比活性を、pモル/時間/細胞タンパク質mgで表示した。それぞれの場合、タンパク質濃度は、BioRadタンパク質アッセイ(BioRad,Hertfordshire,UK)で決定した。
【0110】
表4:実施例の化合物に対する概略のIC50値(nM)
【0111】
【表4】

【0112】
表5:使用された化合物の概略純度
【0113】
【表5】

【0114】
参考文献
【0115】
【表6】

【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】図1は、Dioscorea radixの組織のためのプロトグラシリン及びグラシリンを精製する方法を例示する略線図である。ジオスチンの精製を、参考のために含める。更に例示されるものは、更にDioscorea radixから精製することができるプロトジオスチン及びプソイドプロトジオスチンの精製である。
【図2】図2は、D.radixから単離されたプロトグリシン及びグリシンの構造を例示する。
【図3−1】図3は、式VI(a)及びVI(b)の好ましいステロイド部分を例示する。
【図3−2】図3は、式VI(a)及びVI(b)の好ましいステロイド部分を例示する。
【図4−1】図4は、式VI(c)の好ましいステロイド部分Zを例示する。
【図4−2】図4は、式VI(c)の好ましいステロイド部分Zを例示する。
【図5】図5は、式VIの更なる好ましいステロイド部分Zを例示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酵素コア2GlcNAc−Tの有害な活性に関係する症状の治療のための医薬の製造における、以下の式I:
【化1】

[式中:
は、H、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6アルコキシ又はC1−6−アルコキシ−C1−6−アルキルであり;
は、H、OH又はC1−6アルコキシであり;
Sac及びSacは、独立に選択される糖部分であり;そして
Zは、ステロイド部分である]
の化合物、或いは医薬的に受容可能なその塩、エーテル又はエステルの使用。
【請求項2】
が、−H、−CH又は−CHOHである、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
が、−CHOHであり、そして環がグルコース部分である、請求項1又は2のいずれか1項に記載の使用。
【請求項4】
が、−OHである、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の使用。
【請求項5】
Sacが、ペントース又はアルドヘキソースから選択される、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
Sacが、アルドヘキソースである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
Sacが、グルコースである、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
Sacが、グルコース、ガラクトース、アラビノース、キシロース及びラムノースから選択される、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
Sacが、ラムノースである、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
前記ステロイド部分Zが、以下の式:
【化2】

[式中:
、R10及びR18は、H及び−OHから独立に選択され;
及びR25は、C1−6アルキルから独立に選択され;
、R及びR12は、H及びC1−6アルキルから独立に選択され;
は、H又は−OHであるか、或いは通常は更に存在するHが非存在であり、そしてRが、=Oであり;
は、H、−OH又はC1−6アシル、或いは以下の式VIIa又はVIIb:
【化3】

から選択される基であり;
は、Hであり;
11は、H、C1−6アルキル又は−OHであるか、或いはR及びR11は、一緒になって、−CH−CH−基を形成し;
13は、H、C1−6アルキル又はC1−6ヒドロキシアルキルであり;好ましくはR13は、H、−CHOH、又は−CHであり;
26は、C1−6ヒドロキシアルキルであり;
27は、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はSによって置換されたC1−6アルキルであり;
28は、C1−8アルキル、C2−8アルケニル又はC2−8アルキニルであり;
は、糖であり;そして
以下の式:
【化4】

は、単結合又は二重結合を表す]
のものである、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の使用。
【請求項11】
前記ステロイド部分Zが、以下の式:
【化5】

[式中:
20は、H又は−OHであり;
14、R19、R23及びR29は、C1−6アルキルから独立に選択され;
15は、H又は−OHであり;
16は、H、−OH、又はC1−6アルコキシであるか、或いはR15及びR16は、一緒になって、隣接する炭素原子と接続した二重結合の二番目の結合を表し;
17は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル或いは−OH、C1−6アルコキシ及びSacからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基であり;
21は、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又は=CHであり;
22は、−OHであり;
24は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC2−6アルキニルであり;
30は、C1−6ヒドロキシアルキル又はSacによって置換されたC1−6アルキルであり;
31は、C1−6アルキルであり;
Sac及びSacは、糖部分から独立に選択され;そして
Xは、O又はNHのいずれかである]
からなる群から選択される更なる基を組込んでいる、請求項17に記載の使用。
【請求項12】
17が、C2−6アルケニル或いは−OH、−OCH及びSacからなる群から選択される一つ又はそれより多い基によって置換されたC1−6アルキル基である、請求項10又は11のいずれか1項に記載の使用。
【請求項13】
17が、3−メチルブタ−2−エニル、2−メチル−プロパ−2−エニル、4位においてSacによって置換された3−メチルブタニル、4位においてSacによって置換された1−ヒドロキシ−3−メチルブタニル又は4位においてSacによって置換された1−メトキシ−3−メチルブタニルを含んでなる群から選択される、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
Sacが、グルコースである、請求項10ないし13のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
21が、−CH、−CHOH又は=CHである、請求項10ないし14のいずれか1項に記載の使用。
【請求項16】
27が、−CH又は−CH−Sacである、請求項10ないし15のいずれか1項に記載の使用。
【請求項17】
Sacが、グルコースである、請求項15に記載の使用。
【請求項18】
28が、3−エチル−4−メチル−ペンタニル又は5−メチル−ヘキサ−4−エニルである;請求項10ないし17のいずれか1項に記載の使用。
【請求項19】
30が、−CH−Sacである、請求項10ないし18のいずれか1項に記載の使用。
【請求項20】
Sacが、グルコースである、請求項18に記載の使用。
【請求項21】
Xが、Oである、請求項10ないし20のいずれか1項に記載の使用。
【請求項22】
前記化合物が:
プロトグラシリン プロトネオグラシリン メチルプロトグラシリン メチルプロトネオグラシリン、プソイドプロトグラシリン(pseudoprotogracillin)、ドラセノシド(dracenoside)Q、ジオスコレシド(dioscoreside)E ドラセノシドP ツベロシド(tuberoside)C、イコゲニン、グラシリン、コレッチシド(collettiside)IV、17−OHグラシリン、ドラカエノシド(dracaenoside)H ドラカエノシドL、ドラカエノシドI、リリオグリコシド(lilioglycoside)H、リリオグリコシドI、ドラカエノシドD、ネオアルソシド(neoalsoside)A、ネオアルソシドC、ホズロシド(hoduloside)V、ロトシド(Lotoside)II、化合物17、化合物21及び化合物25;
からなる群から選択される、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の使用。
【請求項23】
治療される症状が、血管性疾病、自己免疫性及び炎症性症状からなる群から選択される、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の使用。
【請求項24】
治療される症状が:
多発性硬化症、筋症、網膜症、腎症、アテローマ性動脈硬化症、喘息、リウマチ様関節炎、炎症性大腸炎、移植片拒絶、虚血再潅流傷害、再狭窄、回腸炎、クローン病、血栓症、大腸炎(cholitis)、ループス、凍傷、急性白血球仲介肺障害、外傷性ショック、敗血症性ショック、腎炎、乾癬、コリシチチス(cholicytitis)、肝硬変、憩室炎、劇症肝炎、胃炎、胃及び十二指腸潰瘍、肝腎症候群、過敏性腸症候群、黄疸、膵炎、潰瘍性大腸炎(cholitis)、ウィスコット−アルドリッチ症候群 T−細胞活性化、AIDS、コア2由来グリカンを使用するために適応したウイルス、細菌、原虫及び寄生虫による感染、癌並びに癌の転移からなる群から選択される、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の使用。
【請求項25】
請求項23又は24のいずれか1項に記載の症状の治療において使用するための、式Iの化合物を含んでなる医薬組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3−1】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図4−1】
image rotate

【図4−2】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−63993(P2013−63993A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−249279(P2012−249279)
【出願日】平成24年11月13日(2012.11.13)
【分割の表示】特願2008−519993(P2008−519993)の分割
【原出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(500431508)ビーティージー・インターナショナル・リミテッド (41)
【Fターム(参考)】