説明

コッター挿入補助具

【課題】コッターの挿入を補助するコッター挿入補助具を提供する。
【解決手段】補助具10は、二山クレビス形の第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと一山クレビス形の第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、コッター8を挿入することを補助する。補助具10は、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿通可能な外径D1を有する円柱状の軸部1aと、軸部1aの先端部に形成された、縮径した挿入端部1bと、軸部1aの基端部に形成され、軸部1aの外周方向に突出するフランジ部1cと、を備える。軸部1aは、第1貫通穴71hの一方の開口から挿入してフランジ部1cが第1支持部71の一方の外面に当接した状態で、先端縁が第2貫通穴72hを越える共に、コッター8の先端部を第1貫通穴71hの他方の開口から部分的に挿入できるように、先端縁が第1支持部71の他方の外面から奥に位置する挿入長さLを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コッター挿入補助具に関する。特に、懸垂碍子などの端部に設けたクレビス形支持部に貫通した第1貫通穴と、このクレビス形支持部に連結する支持部材に貫通した第2貫通穴を一致させて、コッターの挿入を容易にする補助具の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
碍子は、その本体が磁器で構成されている。一般に、碍子は、電線と支持部材の間に介在され、電線を絶縁支持している。例えば、複数の懸垂碍子が複数のコッターで連結された、いわゆる碍子連は、その一端部が電柱又は鉄塔に支持され、その他端部に電線を張設している。
【0003】
図11は、上記のように連設された懸垂碍子の正面図であり、一部を断面で示している。図11を参照すると、懸垂碍子7は、磁器で形成された傘状の本体70を備えている。又、懸垂碍子7は、二山クレビス形の第1支持部71と、一山クレビス形の第2支持部72を備えている。第1支持部71は、本体70の上部に突出している。第2支持部72は、本体70の下部に突出している。
【0004】
図11を参照すると、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと、第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、円柱状のコッター8を挿入することにより、コッター8を中心として複数の懸垂碍子7を揺動可能に連結できる。なお、複数の懸垂碍子7を連結後に、コッター8には、脱落防止用の割りピン8pが取り付けられる。
【0005】
図11を参照すると、例えば、JISで規格された大型の懸垂碍子7は、第2貫通穴72hが本体70の内部に一部重なって開口している。このため、コッター8の先端部を第1貫通穴71hに部分的に挿入した状態で、第1支持部71の二山クレビスの間に第2支持部72の一山クレビスをスライドして、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hを完全に一致させた後に、コッター8を挿入していた。
【0006】
しかし、コッター8の先端部が平坦なことから、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hが完全に一致するまで、コッター8の挿入が困難なこと、及び第1貫通穴71hと第2貫通穴72hが完全に一致していることを視覚的に確認することが容易でないことなどから、コッターの挿入作業に労力と時間を費やしていた。
【0007】
このような不具合を解消するため、懸垂碍子などに設けたクレビス形の貫通穴に、コッターを容易に挿入できるように、コッターの挿入を補助するコッター挿入補助具が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
特許文献1によるコッター挿入補助具は、コッターの先端部を挿入可能な内部が中空の円筒状の嵌合部と、嵌合部に連続して徐々に収斂するように略円錐形に形成された内部が中実の尖端部で構成されている。そして、コッターの先端部を嵌合部に挿入した状態で、尖端部をクレビス形の貫通穴に打ち込み、コッターがクレビス形の貫通穴の貫通後に、コッター挿入補助具を引き抜くことにより、コッターを容易に挿入できる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−84731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1によるコッター挿入補助具は、コッターの先端部にキャップを被せたように、その全長を増加させるので、コッター8の基端部が本体70の底面に波状に突出した襞7a(図11参照)に当接し易くなり、コッターと一体になったコッター挿入補助具を挿入することを困難にする、という問題がある。
【0011】
又、特許文献1によるコッター挿入補助具は、コッターの先端部にキャップを被せたように、その外径を増加させるので、第1貫通穴71h(図11参照)への挿入を困難にするという問題がある。
【0012】
更に、特許文献1によるコッター挿入補助具は、尖端部が円錐形に形成されているので、把持し難く、コッターが引き抜き難く、コッターから引き抜いた後は、落下する心配がある。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
【0013】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、従来のコッター挿入補助具の不具合を解消すると共に、懸垂碍子などに設けたクレビス形の貫通穴に、コッターを容易に挿入できるように、コッターの挿入を補助するコッター挿入補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、先端部が円錐形に形成された円柱状のコッター挿入補助具をクレビス形の貫通穴に挿入して、第1貫通穴と第2貫通穴を一致させておくと共に、クレビス形の貫通穴の反対側からコッターを挿入して、コッター挿入補助具を押し出すことにより、これらの課題を解消できると考え、これに基づいて、以下のような新たなコッター挿入補助具を発明するに至った。
【0015】
(1)本発明によるコッター挿入補助具は、二山クレビス形の第1支持部と一山クレビス形の第2支持部を揺動自在に連結するために、前記第1支持部に貫通した第1貫通穴と前記第2支持部に貫通した第2貫通穴を一致させて、円柱状のコッターを挿入することを補助するコッター挿入補助具であって、前記第1貫通穴及び前記第2貫通穴に挿通可能な外径を有する円柱状の軸部と、この軸部の先端部に向かって縮径した挿入端部と、前記軸部の基端部に形成され、前記軸部の外周方向に突出するフランジ部と、を備え、前記軸部は、前記第1貫通穴の一方の開口から挿入して前記フランジ部が前記第1支持部の一方の外面に当接した状態で、先端縁が前記第2貫通穴を越える共に、前記コッターの先端部を前記第1貫通穴の他方の開口から部分的に挿入できるように、先端縁が前記第1支持部の他方の外面から奥に位置する挿入長さを有する。
【0016】
(2)二山クレビス形の第1支持部と一山クレビス形の第2支持部を揺動自在に連結するために、前記第1支持部に貫通した第1貫通穴と前記第2支持部に貫通した第2貫通穴を一致させて、円柱状のコッターを挿入することを補助するコッター挿入補助具であって、円柱状の軸部、この軸部の先端部に向かって縮径した挿入端部、及び前記軸部の基端部に形成され、前記軸部の外周方向に突出するフランジ部を有する円柱状の補助具本体と、この補助具本体の軸部に装着される円筒状の弾性スリーブと、を備え、前記弾性スリーブは、前記軸部の基端部側に保持される保持部と、先端部から前記保持部に向かって軸方向に複数のスリットを形成して、外周方向に等分割された分割片で構成された分割部と、を有し、前記分割片は、前記軸部の外壁と間隙を設けるように、先端部から中間部に向かって拡径する第1傾斜面と、中間部から前記保持部に向かって縮径する第2傾斜面と、を有し、前記軸部は、前記第1貫通穴の一方の開口から挿入して前記フランジ部が前記第1支持部の一方の外面に当接した状態で、先端縁が前記第2貫通穴を越える共に、前記コッターの先端部を前記第1貫通穴の他方の開口から部分的に挿入できるように、先端縁が前記第1支持部の他方の外面から奥に位置する挿入長さを有し、前記弾性スリーブの先端部及び保持部は、前記第1貫通穴に挿通可能な外径を有し、前記弾性スリーブの分割部は、前記第2貫通穴に挿入されて弾性変形可能に縮小する外径を有する。
【0017】
(3)前記軸部は、前記第2貫通穴に挿抜するときに、螺旋回転が可能な螺旋溝を外周に形成してもよい。
【0018】
(4)本発明によるコッター挿入補助具は、前記軸部の基端部に繋留された落下防止用の紐体を更に備えることが好ましい。
【0019】
(5)少なくとも前記挿入端部は、前記コッターの先端面に吸着可能な磁性体で形成してもよい。
【0020】
(6)前記挿入端部は、その先端縁が軸方向と直交する平坦面で形成していることが好ましい。
【0021】
(7)碍子連は、本発明によるコッター挿入補助具を用いて、前記第1支持部を上部に有し、前記第2支持部を下部に有する複数の懸垂碍子を連結することが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によるコッター挿入補助具は、クレビス形支持部の第1及び第2貫通穴に挿入して、第1支持部に設けた第1貫通穴と第2支持部に設けた第2貫通穴を一致させておくと共に、クレビス形支持部の貫通穴の反対側からコッターを挿入して、コッター挿入補助具を押し出すことにより、クレビス形支持部の貫通穴にコッターを容易に挿入できる。
【0023】
又、本発明によるコッター挿入補助具は、軸部の基端部に紐体を繋留しているので、紐体の端部を作業員に繋留しておけば、コッター挿入補助具がコッターで押し出されても、落下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、一組の懸垂碍子がコッターで連結される前の状態を斜視分解組立図で示している。
【図2】第1実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、図2(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た状態図、図2(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た状態図である。
【図3】第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入する直前の状態図である。
【図4】第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。
【図5】第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、コッターでコッター挿入補助具が押し出された状態図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す図であり、図6(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た斜視分解組立図、図6(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た斜視図、図6(C)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た側面図である。
【図7】本発明の第2実施形態の別の実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す図であり、図7(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た斜視分解組立図、図7(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た斜視図、図7(C)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た側面図である。
【図8】第2実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、図9(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た状態図、図9(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た状態図である。
【図10】第3実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。
【図11】コッターで連設された懸垂碍子の正面図であり、一部を断面で示している。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。なお、本発明によるコッター挿入補助具は、連設された複数の懸垂碍子にコッターの挿入を補助する実施例を好適な実施形態として説明する。
【0026】
[第1実施形態]
[コッター挿入補助具の構成]
最初に、本発明の第1実施形態によるコッター挿入補助具の構成を説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、一組の懸垂碍子がコッターで連結される前の状態を斜視分解組立図で示している。図2は、第1実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、図2(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た状態図、図2(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た状態図である。なお、図11に開示された符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同一とするので、以下の説明では割愛する場合がある。
【0028】
図1又は図2を参照すると、本発明の第1実施形態によるコッター挿入補助具(以下、補助具と略称する)10は、円柱状の軸部1a、挿入端部1b、及びフランジ部1cを備えている。軸部1aは、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿通可能な外径D1を有している(図4参照)。挿入端部1bは、軸部1aの先端部に形成され、軸部1aの先端部に向かって縮径している。フランジ部1cは、軸部1aの基端部に形成され、軸部1aの外周方向に突出している。
【0029】
図1又は図2を参照すると、軸部1aは、その基端部にタブ1dを突出している。タブ1dは、取り付け孔11dを端部に開口している。紐体2sの一端部を取り付け孔11dに挿通して、紐体2sの一端部を補助具10に繋留すると共に、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具10の落下を防止できる。
【0030】
図1又は図2を参照すると、挿入端部1bは、軸方向と直交する平坦面11bを先端縁に有している。補助具10は、少なくとも挿入端部1bを磁性体で構成してもよく、コッター8の先端面81bを挿入端部1bの平坦面11bに当接すると、コッター8を吸着できる(図5参照)。なお、補助具10は、ゴム体で成形してもよく、合成樹脂で成形してもよい。
【0031】
図1を参照して、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに軸部1aを挿入することができ、フランジ部1cが第1支持部71の一方の外面に当接して、軸部1aの挿入長さLが規定される(図4参照)。
【0032】
図1又は図2を参照すると、フランジ部1cは、軸部1aの外径と同じ幅になるように、外周の一部が切り欠かれた一対の平端部11c・11cを有している。これにより、補助具10を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿入又は抜去するときに、フランジ部1cが本体70の底面に波状に突出した襞7a(図3参照)に当接し難くなる。
【0033】
同様に、図1を参照すると、コッター8は、円柱状の軸部8aと軸部8aの基端部に設けたフランジ部8cで構成されている。又、フランジ部8cは、軸部8aの外径と同じ幅になるように、外周の一部が切り欠かれた一対の平端部81c・81cを有している。更に、軸部8aの先端部側には、脱落防止用の割りピン8pを挿入するための貫通孔81aを開口している。
【0034】
[コッター挿入補助具の作用]
次に、一組の懸垂碍子7・7を連結する手順を説明しながら、第1実施形態による補助具10の作用及び効果を説明する。
【0035】
図3は、第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入する直前の状態図である。図4は、第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。図5は、第1実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、コッターでコッター挿入補助具が押し出された状態図である。
【0036】
図3を参照して、最初に、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと、第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、フランジ部1cが第1支持部71の一方の外面に当接するまで、補助具10を挿入しておく(図4参照)。
【0037】
図4に示された状態では、軸部1aの先端縁が第2貫通穴72hを越える共に、軸部1aの先端縁が第1支持部71の他方の外面から奥に位置する挿入長さLを有している。図4に示された状態では、フランジ部1cが第1支持部71の一方の外面に当接しているが、軸部1aの先端縁は、第1支持部71の他方の外面に至らず、他方の第1貫通穴71hにコッター8の先端部を挿入する余裕がある。これにより、コッター8の差し込みと挿入をスムーズにできる。図4に示された状態から図5に示されるように、第1支持部71の他方の第1貫通穴71hにコッター8を挿入すると、コッター8に押し出されて、補助具10が後退していく。
【0038】
図5に示された状態では、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hが一致した状態を補助具10が保持しながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び第2貫通穴72hに進入できるので、コッター8を容易に挿入できる。
【0039】
図5に示された状態から、コッター8を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに更に進入すると、補助具10を第1支持部71から取り外すことができる。この場合、補助具10には、紐体2sの一端部が繋留されているので、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具10の落下又は紛失を防止できる。
【0040】
図5に示された状態では、補助具10を引き抜きながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び2貫通穴72hに進入してもよく、この場合、少なくとも挿入端部1bを磁性体で形成しておくと、コッター8を補助具10に吸着でき、補助具10を引き抜く動作にコッター8を追従させることもできる。
【0041】
従来技術によるコッター挿入補助具がコッターの外径と長さを増加させていたのに対し、第1実施形態による補助具10は、コッターと形状が擬似したダミーを用いているので、懸垂碍子などに設けたクレビス形の貫通穴に、コッターを容易に挿入できる。
【0042】
第1実施形態による補助具10を用いれば、第1支持部71を上部に有し、第2支持部72を下部に有する複数の懸垂碍子7を容易に連結できる(図3)。そして、複数の懸垂碍子7を連結する作業を安全かつ効率的に実施できる。
【0043】
第1実施形態による補助具10は、碍子連の一端部を電柱又は鉄塔に固定された支持金物にコッターで連結する場合に使用してもよく、碍子連の他端部を電線クランプにコッターで連結する場合に使用することもできる。
【0044】
図1を参照して、挿入端部1bは、軸部1aと別体にして、磁性体で構成してもよく、軸部1aと一体にして、磁性体で構成してもよい。又、紐体2sは、軸部1aの基端部に設けたタブ1dに繋留しているが、フランジ部1cに繋留してもよい。
【0045】
[第2実施形態]
[コッター挿入補助具の構成]
次に、本発明の第2実施形態によるコッター挿入補助具の構成を説明する。
【0046】
図6は、本発明の第2実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す図であり、図6(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た斜視分解組立図、図6(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た斜視図、図6(C)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た側面図である。なお、図1から図5、及び図11に開示された符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同一とするので、以下の説明では割愛する場合がある。
【0047】
図6を参照すると、本発明の第2実施形態による補助具20は、円柱状の補助具本体2と円筒状の弾性スリーブ3を備えている。補助具本体2は、円柱状の軸部2a、挿入端部2b、及びフランジ部2cを有している。軸部2aには、弾性スリーブ3が装着される。挿入端部2bは、軸部2aの先端部に形成され、軸部2aの先端部に向かって縮径している。フランジ部2cは、軸部2aの基端部に形成され、軸部2aの外周方向に突出している。
【0048】
図6を参照すると、軸部2aは、その基端部にタブ2dを突出している。タブ2dは、取り付け孔21dを端部に開口している。図8を参照して、紐体2sの一端部を取り付け孔21dに挿通して、紐体2sの一端部を補助具20に繋留すると共に、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具20の落下を防止できる。
【0049】
図6を参照すると、挿入端部2bは、軸方向と直交する平坦面21bを先端縁に有している。補助具20は、少なくとも挿入端部2bを磁性体で構成してもよく、コッター8の先端面81bを挿入端部2bの平坦面21bに当接すると、コッター8を吸着できる(図8参照)。補助具本体2は、金属体を加工してもよく、合成樹脂で成形してもよい。
【0050】
図6を参照すると、弾性スリーブ3は、所定の板厚を有する金属板からなり、展開された金属板を円筒状に成形加工している。そして、弾性スリーブ3は、保持部3aと分割部3bを有している。
【0051】
図6(A)を参照すると、保持部3aは、内部に向かって屈曲された対向する一対のランス(槍状の突起)31a・31aを配置している。一方、軸部2aは、内部に向かって陥没した一対の凹部21a・21aを基端部に形成している。保持部3aを軸部2aに挿入すると、ランス31aが凹部21aに係止して、保持部3aが軸部2aの基端部側に保持される。
【0052】
図6を参照すると、分割部3bは、先端部から保持部3aに向かって軸方向に六つのスリット31sを形成して、外周方向に六つに等分割された分割片31bで構成している。分割片31bは、軸部2aの外壁と間隙を設けるように、先端部から分割部3bの中間部に向かって拡径する第1傾斜面311を形成している。又、分割片31bは、分割部3bの中間部から保持部3aに向かって縮径する第2傾斜面321を形成している。つまり、分割部3bの中間部は、外周方向に膨出している。
【0053】
図6(A)を参照すると、軸部2aは、帯状に延びる六つの溝22aを外周に形成している。これらの溝22aは、分割片31bと対応する部位に形成されている。そして、分割部3bの中間部が圧縮されると、分割片31bの内面側を溝22aに収容できる。
【0054】
図8を参照して、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに弾性スリーブ3が装着された軸部2aを挿入することができ、フランジ部2cが第1支持部71の一方の外面に当接して、軸部2aの挿入長さLが規定される。
【0055】
図6を参照すると、弾性スリーブ3の先端部及び保持部3aは、第1貫通穴71hに挿通可能な外径D2を有している(図8参照)。又、弾性スリーブ3の分割部3bは、第2貫通穴72hに挿入されて、弾性変形可能に縮小する外径D2を有している(図8参照)。これにより、補助具20は、第2支持部72に弾性をもって保持される。
【0056】
図6を参照すると、フランジ部2cは、保持部3aの外径と同じ幅になるように、外周の一部が切り欠かれた一対の平端部21c・21cを有している。これにより、補助具20を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿入又は抜去するときに、フランジ部2cが本体70の底面に波状に突出した襞7a(図3参照)に当接し難くなる。
【0057】
(別の実施形態によるコッター挿入補助具の構成)
次に、本発明の第2実施形態の別の実施形態によるコッター挿入補助具の構成を説明する。図7は、本発明の第2実施形態の別の実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す図であり、図7(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た斜視分解組立図、図7(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た斜視図、図7(C)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た側面図である。
【0058】
図7を参照すると、本発明の第2実施形態の別の実施形態による補助具200は、円柱状の補助具本体21と円筒状の弾性スリーブ31を備えている。補助具本体21は、円柱状の軸部2a、挿入端部2b、及びフランジ部2cを有している。軸部2aには、弾性スリーブ31が装着される。挿入端部2bは、軸部2aの先端部に形成され、軸部2aの先端部に向かって縮径している。フランジ部2cは、軸部2aの基端部に形成され、軸部2aの外周方向に突出している。
【0059】
図7に示された補助具本体21は、図6に示された補助具本体2と略同じものであるが、補助具本体2の軸部2aには、六つの溝22aを外周に形成しているのに対して、補助具本体21の軸部2aには、四つの溝22aを外周に形成しているという違いがある。
【0060】
同様に、図7に示された弾性スリーブ31は、図6に示された弾性スリーブ3と略同じものであるが、弾性スリーブ3の分割部3bは、六つの分割片31bで構成しているのに対して、弾性スリーブ31の分割部3bは、四つの分割片31bで構成しているという違いがある。
【0061】
図7に示された補助具200は、弾性スリーブ31の分割部3bを四つの分割片31bで構成した実施形態を例示したが、弾性スリーブ31の分割数は、三つでもよく、五つでもよく、図6又は図7に示された実施形態に限定されない。又、図7において、図6と同じ符号を付した構成品は、その作用を同じにするので、説明を割愛する。
【0062】
[コッター挿入補助具の作用]
次に、一組の懸垂碍子7・7を連結する手順を説明しながら、第2実施形態による補助具20の作用及び効果を説明する。図8は、第2実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。なお、以下の説明では、第1実施形態による補助具10で使用した図面を援用することがある。
【0063】
図3を参照して、最初に、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと、第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、フランジ部2cが第1支持部71の一方の外面に当接するまで、補助具20を挿入しておく(図8参照)。
【0064】
図8に示された状態では、軸部2aの先端縁が第2貫通穴72hを越える共に、軸部2aの先端縁が第1支持部71の他方の外面から奥に位置する挿入長さLを有している。図8に示された状態では、フランジ部2cが第1支持部71の一方の外面に当接しているが、軸部2aの先端縁は、第1支持部71の他方の外面に至らず、他方の第1貫通穴71hにコッター8の先端部を挿入する余裕がある。これにより、コッター8の差し込みと挿入をスムーズにできる。
【0065】
図8に示された状態から、第1支持部71の他方の第1貫通穴71hにコッター8を挿入すると(図5参照)、コッター8に押し出されて、補助具20が後退していく。この状態では、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hが一致した状態を補助具20が保持しながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び第2貫通穴72hに進入できるので、コッター8を容易に挿入できる。
【0066】
図8を参照して、上述した状態から、コッター8を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに更に進入すると、補助具20を第1支持部71から取り外すことができる。この場合、補助具20には、紐体2sの一端部が繋留されているので、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具20の落下又は紛失を防止できる。
【0067】
図8を参照して、上述した状態では、補助具20を引き抜きながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び2貫通穴72hに進入してもよく、この場合、少なくとも挿入端部2bを磁性体で形成しておくと、コッター8を補助具20に吸着でき、補助具20を引き抜く動作にコッター8を追従させることもできる。
【0068】
このように、第2実施形態による補助具20は、第1実施形態による補助具10と同様な効果を奏する他に、弾性スリーブ3の分割部3bは、第2貫通穴72hに挿入されて、弾性変形可能に縮小する外径D2を有しているので(図8参照)、補助具20は、第2支持部72に弾性をもって保持される、という特有の効果がある。つまり、第2実施形態による補助具20は、作業中に脱落し難いという効果がある。
【0069】
[第3実施形態]
[コッター挿入補助具の構成]
次に、本発明の第3実施形態によるコッター挿入補助具の構成を説明する。
【0070】
図9は、本発明の第3実施形態によるコッター挿入補助具の構成を示す斜視図であり、図9(A)は、コッター挿入補助具を基端部側から観た状態図、図9(B)は、コッター挿入補助具を先端部側から観た状態図である。
【0071】
図9を参照すると、本発明の第3実施形態による補助具40は、円柱状の軸部4a、挿入端部4b、及びフランジ部4cを備えている。軸部4aは、螺旋溝41aを外周に形成している。挿入端部4bは、軸部4aの先端部に形成され、軸部4aの先端部に向かって縮径している。フランジ部4cは、軸部4aの基端部に形成され、軸部4aの外周方向に突出している。
【0072】
図9を参照すると、軸部4aは、その基端部にタブ4dを突出している。タブ4dは、取り付け孔41dを端部に開口している。図10を参照して、紐体2sの一端部を取り付け孔41dに挿通して、紐体2sの一端部を補助具40に繋留すると共に、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具40の落下を防止できる。
【0073】
図9を参照すると、挿入端部4bは、軸方向と直交する平坦面41bを先端縁に有している。補助具40は、少なくとも挿入端部4bを磁性体で構成してもよく、コッター8の先端面81bを挿入端部4bの平坦面41bに当接すると、コッター8を吸着できる(図10参照)。補助具40は、ゴム体で成形してもよく、合成樹脂で成形してもよい。
【0074】
図10を参照して、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに軸部4aを挿入することができ、フランジ部4cが第1支持部71の一方の外面に当接して、軸部4aの挿入長さLが規定される(図9参照)。
【0075】
図9を参照すると、フランジ部4cは、軸部4aの外径と同じ幅になるように、外周の一部が切り欠かれた一対の平端部41c・41cを有している。これにより、補助具40を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに挿入又は抜去するときに、フランジ部4cが本体70の底面に波状に突出した襞7a(図3参照)に当接し難くなる。
【0076】
図9及び図10を参照すると、軸部4aの外径D3は、第2貫通穴72hの内径より僅かに大きいことが好ましく、軸部4aを第2貫通穴72hに挿入したときに、軸部4aが第2支持部72に保持されることが好ましい。この場合、軸部4aには、螺旋溝41aが外周に形成されているので、軸部4aを螺旋回転すれば、軸部4aを第2貫通穴72hに円滑に挿抜できる。
【0077】
図9を参照して、軸部4aの外周に形成された螺旋溝41aのリード角は大きいことが好ましく、軸部4aの回転角度に対して、軸部4aの軸方向の移動距離(リード)を大きくできる。螺旋溝41aは、V字状に形成してもよく、方形に形成してもよい。又、螺旋溝41aは、切削加工してもよく、成形してもよい。
【0078】
[コッター挿入補助具の作用]
次に、一組の懸垂碍子7・7を連結する手順を説明しながら、第3実施形態による補助具40の作用及び効果を説明する。図10は、第3実施形態によるコッター挿入補助具の正面図であり、一組の懸垂碍子にコッター挿入補助具を挿入した状態図である。
【0079】
図10を参照して、最初に、第1支持部71に貫通した第1貫通穴71hと、第2支持部72に貫通した第2貫通穴72hを一致させて、フランジ部4cが第1支持部71の一方の外面に当接するまで、補助具40を挿入しておく。
【0080】
図10に示された状態では、軸部4aの先端縁が第2貫通穴72hを越える共に、軸部4aの先端縁が第1支持部71の他方の外面から奥に位置する挿入長さLを有している。図10に示された状態では、フランジ部4cが第1支持部71の一方の外面に当接しているが、軸部4aの先端縁は、第1支持部71の他方の外面に至らず、他方の第1貫通穴71hにコッター8の先端部を挿入する余裕がある。これにより、コッター8の差し込みと挿入をスムーズにできる。
【0081】
図10に示された状態から、第1支持部71の他方の第1貫通穴71hにコッター8を挿入すると、コッター8に押し出されて、補助具40が後退していく。この状態では、第1貫通穴71hと第2貫通穴72hが一致した状態を補助具40が保持しながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び第2貫通穴72hに進入できるので、コッター8を容易に挿入できる。
【0082】
図10を参照して、上述した状態から、コッター8を第1貫通穴71h及び第2貫通穴72hに更に進入すると、補助具40を第1支持部71から取り外すことができる。この場合、補助具40には、紐体2sの一端部が繋留されているので、紐体2sの他端部を作業員などに繋留しておけば、補助具40の落下又は紛失を防止できる。
【0083】
図10を参照して、上述した状態では、補助具40を引き抜きながら、コッター8を第1貫通穴71hと及び2貫通穴72hに進入してもよく、この場合、少なくとも挿入端部4bを磁性体で形成しておくと、コッター8を補助具40に吸着でき、補助具40を引き抜く動作にコッター8を追従させることもできる。
【0084】
このように、図9又は図10を参照すると、第3実施形態による補助具40は、第1実施形態による補助具10又は第2実施形態による補助具20と同様な効果を奏する他に、軸部4aの外径D3は、第2貫通穴72hの内径より僅かに大きく形成しているので、軸部4aを第2貫通穴72hに挿入したときに、軸部4aが第2支持部72に確実に保持されるという特有の効果がある。つまり、第3実施形態による補助具30は、作業中に脱落し難いという効果がある。
【0085】
一方、図9又は図10を参照すると、第3実施形態による補助具40は、軸部4aの外周に螺旋溝41aを形成しているので、軸部4aを螺旋回転して、軸部4aを第2貫通穴72hに円滑に挿入できる、という特有の効果がある。又、コッター8で軸部4aを押すと共に、軸部4aを螺旋回転すると、軸部4aを第2貫通穴72hから円滑に引き抜くことができる、という特有の効果がある。
【0086】
本発明によるコッター挿入補助具は、クレビス形支持部を有する碍子を支持部材にコッターで連結するため有用な実施形態を開示したが、これに限定されない。本発明によるコッター挿入補助具は、クレビス形支持部を有するシリンダなどのアクチュエータを支持部材にコッターで連結する場合に適用でき、電気工事のみならず、機械の組立作業にも適用でき、応用範囲を広くすることができる。
【符号の説明】
【0087】
1a 軸部
1b 挿入端部
1c フランジ部
8 コッター
10 補助具(コッター挿入補助具)
71 第1支持部
71h 第1貫通穴
72 第2支持部
72h 第2貫通穴
D1 外径(軸部の外径)
L 挿入長さ(軸部の外径)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二山クレビス形の第1支持部と一山クレビス形の第2支持部を揺動自在に連結するために、前記第1支持部に貫通した第1貫通穴と前記第2支持部に貫通した第2貫通穴を一致させて、円柱状のコッターを挿入することを補助するコッター挿入補助具であって、
前記第1貫通穴及び前記第2貫通穴に挿通可能な外径を有する円柱状の軸部と、
この軸部の先端部に向かって縮径した挿入端部と、
前記軸部の基端部に形成され、前記軸部の外周方向に突出するフランジ部と、を備え、
前記軸部は、前記第1貫通穴の一方の開口から挿入して前記フランジ部が前記第1支持部の一方の外面に当接した状態で、先端縁が前記第2貫通穴を越える共に、前記コッターの先端部を前記第1貫通穴の他方の開口から部分的に挿入できるように、先端縁が前記第1支持部の他方の外面から奥に位置する挿入長さを有するコッター挿入補助具。
【請求項2】
二山クレビス形の第1支持部と一山クレビス形の第2支持部を揺動自在に連結するために、前記第1支持部に貫通した第1貫通穴と前記第2支持部に貫通した第2貫通穴を一致させて、円柱状のコッターを挿入することを補助するコッター挿入補助具であって、
円柱状の軸部、この軸部の先端部に向かって縮径した挿入端部、及び前記軸部の基端部に形成され、前記軸部の外周方向に突出するフランジ部を有する円柱状の補助具本体と、
この補助具本体の軸部に装着される円筒状の弾性スリーブと、を備え、
前記弾性スリーブは、
前記軸部の基端部側に保持される保持部と、
先端部から前記保持部に向かって軸方向に複数のスリットを形成して、外周方向に等分割された分割片で構成された分割部と、を有し、
前記分割片は、
前記軸部の外壁と間隙を設けるように、先端部から中間部に向かって拡径する第1傾斜面と、
中間部から前記保持部に向かって縮径する第2傾斜面と、を有し、
前記軸部は、前記第1貫通穴の一方の開口から挿入して前記フランジ部が前記第1支持部の一方の外面に当接した状態で、先端縁が前記第2貫通穴を越える共に、前記コッターの先端部を前記第1貫通穴の他方の開口から部分的に挿入できるように、先端縁が前記第1支持部の他方の外面から奥に位置する挿入長さを有し、
前記弾性スリーブの先端部及び保持部は、前記第1貫通穴に挿通可能な外径を有し、
前記弾性スリーブの分割部は、前記第2貫通穴に挿入されて弾性変形可能に縮小する外径を有するコッター挿入補助具。
【請求項3】
前記軸部は、前記第2貫通穴に挿抜するときに、螺旋回転が可能な螺旋溝を外周に形成している請求項1記載のコッター挿入補助具。
【請求項4】
前記軸部の基端部に繋留された落下防止用の紐体を更に備える請求項1から3のいずれかに記載のコッター挿入補助具。
【請求項5】
少なくとも前記挿入端部は、前記コッターの先端面に吸着可能な磁性体で形成している請求項1から4のいずれかに記載のコッター挿入補助具。
【請求項6】
前記挿入端部は、その先端縁が軸方向と直交する平坦面で形成している請求項1から5のいずれかに記載のコッター挿入補助具。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載のコッター挿入補助具を用いて、前記第1支持部を上部に有し、前記第2支持部を下部に有する複数の懸垂碍子を連結する碍子連。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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