説明

コップ用蓋

【課題】ドリンクがこぼれることを防止することが可能なコップ用蓋を提供する。
【解決手段】コップ用蓋10は、コップ20を覆い、蓋体11とキャップ30とを備える。蓋体11は、外周縁から下に伸びて形成されかつコップ20に嵌合する嵌合部12、吸い口、および通気孔152を有する。吸い口は、蓋体11の頂面から上に突出して形成された吸い部15を有する。吸い部15は、頂面に開口部を有し、開口部の下方に内径が開口部より小さい通孔152を有し、開口部と通孔152との間に斜面状の誘導部153を有する。キャップ30は、蓋体11に着脱可能な方式で吸い口を塞ぐ。これにより、ドリンクがこぼれることを防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙コップまたはプラスチックコップなどの使い捨てコップに関し、詳しくはコップ用蓋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の紙コップまたはプラスチックコップなどの使い捨てコップは、蓋の吸い口が開いたままに露出するため、手で取って歩いたり、移動中の車内に置いたりすると、ドリンクがこぼれてしまうことがよくある。また従来のコップ用蓋の吸い口が小さいため、ミルクまたは砂糖などの添加物を添加する際、直接吸い口から添加することができない。予め蓋を開けてミルクまたは砂糖などの添加物を添加した後、再びコップに蓋をする。従って、使用に不便であるだけでなく、ドリンクをこぼしてしまうような問題がよく発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−255253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記問題を解決するため、本発明は、ドリンクがこぼれることを防止することが可能なコップ用蓋を提供することを主な目的とする。
本発明は、直接吸い口から添加物を添加し、使用の便をはかることが可能なコップ用蓋を提供することをもう一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本発明によるコップ用蓋は、コップを覆い、蓋体とキャップとを備える。蓋体は、外周縁から下に伸びて形成されかつコップに嵌合する嵌合部、吸い口、および通気孔を有する。キャップは、蓋体に着脱可能な方式で吸い口を塞ぐ。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の一実施形態によるコップ用蓋を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるコップ用蓋を示す側面図である。
【図3】図1中のA−A線に沿った断面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるコップ用蓋がコップに嵌合した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態によるコップ用蓋の使用状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明によるコップ用蓋を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1から図5に示すように、本発明の一実施形態によるコップ用蓋10は、蓋体11を備える。蓋体11は、外周縁から下に伸びて形成された嵌合部12を有する。嵌合部12は、図4に示すようにコップ20に嵌合する。蓋体11は、さらに吸い口13および通気孔14を有する。吸い口13は、蓋体11の頂面から上に突出して形成された吸い部15を有する。吸い部15は、頂面に開口部151を有し、開口部151の下方に内径が開口部151より小さい通孔152を有し、開口部151と通孔152との間に斜面状の誘導部153を有する。
【0008】
本実施形態において、吸い部15は、蓋体11の外周縁側から上に突出して形成される。開口部151は、蓋体11の外周縁側が外側であり、外側の反対側が内側である。誘導部153は、開口部151の内側から下かつ外側に伸びて形成される。通孔152は、誘導部153の底部と開口部151の外側との間に形成される。誘導部153は、開口部151の内径の二分の一を超えるように開口部151の内側から下かつ外側に伸びて形成される。
【0009】
本実施形態において、蓋体11は、さらに凹部16を有する。凹部16は、突状リブ161、ストッパー162、および溝部163を有する。通気孔14は、凹部16の中に形成される。
図5に示すように、ミルクまたは砂糖などの添加物を吸い口13の開口部151から直接入れることができる。このとき、添加物は、誘導部153の誘導によって通孔152からコップ20内に落下する。熱いドリンクを飲むとき、熱いドリンクは、誘導部153によって遮断され、通孔152からしか流出することができない。そのため、流量を制限し、口のやけどを防止することができるだけでなく、使用上の利便性および安全性を有する。
【0010】
図4に示すように、本実施形態において、コップ用蓋10は、さらに蓋体11に着脱可能な方式で吸い口13の開口部151を塞ぐキャップ30を備える。そのため、開口部151を密封することができる。図5に示すように、キャップ30を凹部16に嵌めることができる。
【0011】
本発明によるコップ用蓋10は、キャップ30によって吸い口13を塞ぐ。これにより、コップを持って歩いたり、コップを車内に置いたりしてもドリンクをこぼしてしまうような問題が発生しない。ドリンクを飲む時には、キャップ30を凹部16に嵌める。ドリンクを飲まない時には、吸い口13にキャップ30を被せる。従って本発明は非常に便利で使いやすいものである。
【符号の説明】
【0012】
10 :コップ用蓋、
11 :蓋体、
12 :嵌合部、
13 :吸い口、
14 :通気孔、
15 :吸い部、
151:開口部、
152:通孔、
153:誘導部、
154:肩部、
16 :凹部、
161:突状リブ、
162:ストッパー、
163:溝部、
20 :コップ、
30 :キャップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コップを覆うコップ用蓋であって、
外周縁から下に伸びて形成され前記コップに嵌合する嵌合部、吸い口、および通気孔を有する蓋体と、
前記蓋体に着脱可能な方式で前記吸い口を塞ぐキャップと、
を備えることを特徴とするコップ用蓋。
【請求項2】
前記吸い口は、前記蓋体の頂面から上に突出して形成された吸い部を有し、
前記吸い部は、頂面に開口部を有し、前記開口部の下方に内径が前記開口部より小さい通孔を有し、前記開口部と前記通孔との間に斜面状の誘導部を有することを特徴とする請求項1に記載のコップ用蓋。
【請求項3】
前記吸い部は、前記蓋体の前記外周縁側から上に突出して形成され、
前記開口部は、前記蓋体の前記外周縁側が外側であり、前記外側の反対側が内側であり、
前記誘導部は、前記開口部の内側から下かつ外側に伸びて形成され、
前記通孔は、前記誘導部の底部と前記開口部の外側との間に形成されることを特徴とする請求項2に記載のコップ用蓋。
【請求項4】
前記誘導部は、前記開口部の内径の二分の一を超えるように前記開口部の内側から下かつ外側に伸びて形成されることを特徴とする請求項3に記載のコップ用蓋。
【請求項5】
前記蓋体は、さらに前記キャップが嵌合可能な凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のコップ用蓋。
【請求項6】
前記蓋体の前記通気孔は、前記凹部の中に形成されることを特徴とする請求項5に記載のコップ用蓋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−176800(P2012−176800A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160050(P2011−160050)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(511177525)▲啓▼道田心股▲分▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】