説明

コネクタおよびインターフェース装置

【課題】 本発明の目的とするところは、多様なインターフェース方式でモバイル装置が接続できるコネクタおよびインターフェース装置を提供することにある。
【解決手段】 本コネクタは、順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーション(contact location)と、複数のコンタクトロケーションを収容するハウジング(housing)とを含み、複数のコンタクトロケーションは、第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびインターフェース装置に関し、より詳細には、多様なインターフェース方式でモバイル装置が接続できるコネクタおよびインターフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルコネクタは二つの電子機器間で電気的な信号を伝達する装置である。例えば、このようなケーブルコネクタは、HDMIケーブル、USBケーブルコネクタ、オーディオケーブルコネクタ、ビデオケーブルコネクタなどが用いられることができる。
【0003】
最近の電子機器は多様な外部機器と接続され得るため、多様な外部機器と接続するための多様な規格のコネクタを備えている。例えば、最近のテレビは、DVDプレーヤ、セットトップボックス、スピーカ、コンピュータ、携帯電話、MP3、PMPなどと接続されることができるため、上述のHDMIケーブルコネクタ、USBケーブルコネクタ、Micro USB、オーディオケーブルコネクタ、ビデオケーブルコネクタなどを備える。
【0004】
しかしながら、装置ごとに異なるケーブルコネクタを用いることは電子機器間の互換性の側面から望ましくないということから、複数の電子機器に対して映像・音声・制御信号を容易に伝送できるコネクタを開発することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特開第2006−0095386号公報
【特許文献2】韓国特開第2006−0113455号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10−0905795号公報
【特許文献4】韓国特開第2005−0120373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的とするところは、多様なインターフェース方式でモバイル装置が接続できるコネクタおよびインターフェース装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の一実施形態に係るコネクタは、順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーション(contact location)と、前記複数のコンタクトロケーションを収容するハウジング(housing)とを含み、前記複数のコンタクトロケーションは、第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループとを含む。
【0008】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことが望ましい。
【0009】
一方、前記コネクタは、Micro USB(universal serial bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうち、少なくとも一つのコネクタと互換可能であることが望ましい。
【0010】
一方、前記コネクタは、5ピン(pin)用のコネクタおよび6ピン(pin)用のコネクタのうち、少なくとも一つであることが望ましい。
【0011】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを更に含んでよい。
【0012】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは1および2のナンバーとして指定され、前記第2ペアコンタクトロケーショングループは3および4のナンバーとして指定され、前記グラウンドコンタクトロケーションは5のナンバーとして指定されることが望ましい。
【0013】
一方、前記コネクタはMicro USBコネクタと互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのVCCコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのIDコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはMicro USBのGNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0014】
一方、前記コネクタはUSBコネクタと互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのVCCコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのGNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0015】
一方、前記コネクタはMHLコネクタと互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのVBUSコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのMHL−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのMHL+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのCBUSコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはMHLのMHL GNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0016】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、特定パワーを伝送する電源コンタクトロケーションを更に含んでよい。
【0017】
この場合、前記コネクタはDiiVAコネクタと互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのVLOコンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのGNDコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはDiiVAのHL+コンタクトロケーションに該当し、前記電源コンタクトロケーションはDiiVAのHL−コンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0018】
一方、本実施形態に係るインターフェース装置は、順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーション(contact location)と、前記複数のコンタクトロケーションを収容する収容部とを含み、前記複数のコンタクトロケーションは、第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループとを含む。
【0019】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことが望ましい。
【0020】
一方、前記収容部は、Micro USB(Universal Serial Bus)用の収容部、Mini USB用の収容部、USB用の収容部、MHL(Mobile High−Definition Link)用の収容部およびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)用の収容部のうち、少なくとも一つの収容部であることが望ましい。
【0021】
一方、前記収容部は、5ピン(pin)用の収容部および6ピン(pin)用の収容部のうち、少なくとも一つであることが望ましい。
【0022】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを更に含んでよい。
【0023】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは1および2のナンバーとして指定され、前記第2ペアコンタクトロケーショングループは3および4のナンバーとして指定され、前記グラウンドコンタクトロケーションは5のナンバーとして指定されることが望ましい。
【0024】
一方、前記収容部はMicro USB用の収容部と互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのVBUSコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのIDコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはMicro USBのGNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0025】
一方、前記収容部はUSB用の収容部と互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのVCCコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのGNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0026】
一方、前記収容部はMHL用の収容部と互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのVBUSコンタクトロケーションに該当し、前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのMHL−コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのMHL+コンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのCBUSコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはMHLのMHL GNDコンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0027】
一方、前記複数のコンタクトロケーションは、特定パワーを伝送する電源コンタクトロケーションを更に含んでよい。
【0028】
この場合、前記収容部はDiiVA用の収容部と互換が可能であり、前記第1ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのVLOコンタクトロケーションに該当し、前記第2ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのGNDコンタクトロケーションに該当し、前記グラウンドコンタクトロケーションはDiiVAのHL+コンタクトロケーションに該当し、前記電源コンタクトロケーションはDiiVAのHL−コンタクトロケーションに該当することが望ましい。
【0029】
一方、前記インターフェース装置は、外部に接続される携帯用のデバイスとスタンバイ状態からウェイクアップさせるウェイクアップ(wake−up)信号を送受信することが望ましい。
【0030】
この場合、前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、前記ウェイクアップ信号を前記携帯用のデバイスと送受信することが望ましい。
【0031】
一方、前記ウェイクアップ信号は、ウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含むことが望ましい。
【0032】
この場合、前記ウェイクアップのモードは携帯用のデバイスの複数の動作モードそれぞれに対応する複数のウェイクアップモードおよび充電モードを含むことが望ましい。
【0033】
一方、前記インターフェース装置は、前記複数のコンタクトロケーションのうち、少なくとも二つ以上のコンタクトロケーションを用いて外部の携帯用のデバイスと電源を送受信することが望ましい。
【0034】
この場合、前記電源を送受信するコンタクトロケーションは、前記第2ペアコンタクトロケーショングループであることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係るメディアプレーヤデバイスの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るインターフェース装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の収容部の具体的な形態を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係るコネクタケーブルの構造を示すブロック図である。
【図5】図4のコネクタの具体的な構成を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造を説明するための図である。
【図7】Micro USBインターフェース構造を説明するための図である。
【図8】USBインターフェース構造を説明するための図である。
【図9】MHLインターフェース構造を説明するための図である。
【図10】DiiVAインターフェース構造を説明するための図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりデータを送受信する方法を説明するための図である。
【図12】図11のレーン(lane)構造を具体的に示す図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)によりメディアプレーヤデバイスをウェイクアップする方法の例を説明するための図である。
【図14】本実施形態に係るウェイクアップ信号の構造を示す図である。
【図15】本実施形態に係るウェイクアップ開始命令の構造を示す図である。
【図16】6ピン用に実現された新たなインターフェース(NIF)によりメディアプレーヤデバイスが外部携帯用機器を充電する方法を説明するための図である。
【図17】5ピン用に実現された新たなインターフェース(NIF)によりメディアプレーヤデバイスが外部携帯用機器を充電する方法を説明するための図である。
【図18】本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスがMicro USBインターフェースを有するデバイスに接続された場合のインターフェース装置200の動作を説明するための図である。
【図19】本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスが新たなインターフェース(NIF)を有するデバイスに接続された場合のインターフェース装置200の動作を説明するための図である。
【図20】本発明の一実施形態に係る互いに異なるインターフェースが適用されるメディアプレーヤデバイスに接続された外部機器の充電方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態に係るメディアプレーヤデバイスの構成を示すブロック図である。
【0038】
図1によると、メディアプレーヤデバイス100は、電源部110と、マイコム(Micro Computer)120と、ユーザインターフェース部130およびインターフェース装置200を含む。
【0039】
メディアプレーヤデバイス100は、ケーブルコネクタ300を用いて別の外部の携帯用のデバイス10−1、10−2、…、10−n(以下、外部機器という)と接続される。メディアプレーヤデバイス100は、デジタルテレビ(DTV)、DVDプレーヤ、セットトップボックスのような放送受信装置のみならず、各種コンテンツを保存するパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、MP3、PMP、携帯電話などを含む。そして、携帯用のデバイスは別途の外部電源供給なしにも、一定時間動作が可能なパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、MP3、PMP、携帯電話などを含む。
【0040】
電源部110は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成に電源を供給する。電源部110はSMPS(Switched−mode power supply)で実現したり、変圧器または整流回路を用いて実現できる。
【0041】
そして、電源部110は、メディアプレーヤデバイス100の動作状態に応じて異なる電源を出力することができる。例えば、メディアプレーヤデバイス100が一般モードである場合、電源部110はメディアプレーヤデバイス100内の全構成に電源を供給する一般モード電源を出力することができる。そして、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、電源部110はスタンバイのための一部構成のみに電源を供給するスタンバイモード電源を出力することができる。そして、メディアプレーヤデバイス100が外部機器10の充電のためだけの充電モードで動作する場合、電源部110はスタンバイのための一部構成と外部機器を充電するのに用いられる電源を供給する充電モード電源を出力できる。
【0042】
マイコン120は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成を制御することができる。具体的に、マイコン120はユーザの制御またはインターフェース装置200からメディアプレーヤデバイス100自らに対するウェイクアップ信号を受信すると、これに対応した電源が出力されるように、電源部110を制御することができる。
【0043】
そして、マイコン120は、外部機器に対するウェイクアップ進行のためのウェイクアップ開始命令を生成することができる。具体的に、マイコン120はユーザの制御命令または内部規則に従って、外部機器10−1をウェイクアップするためのウェイクアップ開始命令を生成し、生成されたウェイクアップ開始命令をインターフェース装置200に伝達することができる。例えば、メディアプレーヤデバイス100がDVDプレーヤであって、ユーザがDVD再生をリモコンで指示した場合、マイコン120はDTVである外部機器10−1がウェイクアップできるように、外部機器10−1に対するウェイクアップ開始命令を生成してインターフェース装置200に伝達することができる。このとき、生成されるウェイクアップ開始命令の具体的な構成については図15を参考に後述する。
【0044】
そして、マイコン120は、充電可能な外部機器10−1がインターフェース装置200に接続される場合、電源部110が外部機器10−1に充電電源を供給するように電源部110を制御することができる。具体的に、インターフェース装置200を介して接続された外部機器10−1が充電可能な装置として認識された場合、マイコン120はインターフェース装置200を介して充電モード電源または一般モード電源が外部機器10−1に供給されるように、電源部110を制御することができる。このとき、外部機器10−1に対する充電が完了したり接続が解除されると、マイコン120は外部機器10−1に供給される電源が遮断されるようにすることができる。
【0045】
ユーザインターフェース部130は、メディアプレーヤデバイス100でサポートする各種機能をユーザが設定または選択できる多数の機能キーを備え、タッチパッドなどのように、入力と出力が同時に実現される装置として実現されたり、キーボード、マウス、無線リモコンのような入力装置と、LCDやCRTやスピーカのような出力装置を結合して実現することもできる。
【0046】
そして、ユーザインターフェース部130は、メディアプレーヤデバイス100内のコンテンツを出力したり、インターフェース装置200を介して伝達された外部機器10のコンテンツを出力することができる。
【0047】
そして、ユーザインターフェース部130は接続された外部機器10−1が充電中である場合、当該外部機器10−1に対する充電状態を表示することができる。
【0048】
インターフェース装置200は、メディアプレーヤデバイス100を外部機器10と接続するために形成される。具体的に、インターフェース装置200は複数のケーブルコネクタ300−1、300−2、…、300−nを介して複数の外部機器10−1、10−2、…、10−nに接続されてよく、接続された外部機器10−1、10−2、…、10−nとAV信号を伝達することができる。そして、インターフェース装置200は、外部機器10−1、10−2、…10−nからウェイクアップ信号またはウェイクアップ開始命令を受信したり、外部機器10−1、10−2、…10−nをウェイクアップするためのウェイクアップ信号を特定の外部機器に伝達したり、外部機器10−1、10−2、…10−nの充電のための充電電源を供給することができる。
【0049】
図1を説明するうえで、インターフェース装置200は一つのケーブルコネクタ300−1を用いて一つの外部機器10−1と接続される実施形態について説明したが、ケーブルコネクタが1:nケーブルコネクタである場合、インターフェース装置200は一つのケーブルコネクタを用いて複数の外部機器と接続することも可能である。
【0050】
以下では、図2を参考にして、インターフェース装置200の具体的な構成を説明する。
【0051】
図2は、本実施形態に係るインターフェース装置200の具体的な構成を説明する。
【0052】
インターフェース装置200は、通信インターフェース部210と、制御部220と、複数の収容部230および複数のスイッチング部240を含む。
【0053】
通信インターフェース部210は、メディアプレーヤデバイス100内の各構成と接続されるために形成され、メディアプレーヤデバイス100内の各構成とA/V信号、制御信号を送受信し、電源部110から電源を入力される。
【0054】
制御部220は、インターフェース装置200内の各構成を制御する。具体的に、制御部220は複数の収容部230−1、230−2、…、230−nそれぞれに外部機器10−1、10−2、…、10−nが接続されたか否かを検知し、接続された外部機器10が充電可能な機器であるか否かを判断することができる。そして、外部機器10が充電可能な機器である場合、制御部220はこれに対する情報をマイコン120に伝達して外部機器10が充電されるようにすることができる。このとき、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、制御部220はマイコン120にウェイクアップ信号を伝送することができる。
【0055】
そして、制御部220は、外部機器10に対する充電が完了したり外部機器10との接続が解除された場合、これに対する情報をマイコン120に伝達して外部機器10に対する充電が完了するようにできる。
【0056】
そして、制御部220は、マイコン120または外部機器10−1から特定の外部機器10−2に対するウェイクアップ開始命令を入力されると、入力されたウェイクアップ開始命令に基づいてウェイクアップが必要な外部機器10−2を判断し、当該外部機器10−2に接続される収容部230−2を介してウェイクアップ信号を伝達することができる。
【0057】
そして、制御部220は、接続された外部機器10のインターフェース種類を判断し、判断されたインターフェース種類によるインターフェースが適用されるようにスイッチング部240を制御する。具体的に、インターフェース装置200は外部機器10と新たなインターフェース(NIF)方式および従来のインターフェース方式(例えば、USB(Universal Serial Bus)、Micro USB、MHL(Mobile High−Definition Link)、DiiVA(Digital Interface for Video and Audio)など)を通じて各種データおよび制御信号を送受信できる。
【0058】
ここで、新たなインターフェース(NIF)方式とは、図6に示すようなコンタクトロケーションを有するインターフェース方式を意味するものとして、以下では、新たなインターフェースをNIF(New Interface)と称する。従って、制御部220は接続された外部機器10が従来のインターフェース方式を用いるか、新たなインターフェース(NIF)方式を用いるかを判断し、判断されたインターフェース方式が用いられるように当該外部機器10に対応するスイッチング部240を制御することができる。
【0059】
収容部230は、ケーブルコネクタ300を介して外部機器10と接続される。具体的に、収容部230は順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーションを含んでよい。ここで、コンタクトロケーションは、ケーブルコネクタ300のコネクタ320と電気的に接続されるピンまたは端子である。収容部230の具体的な形状については、図3を参考にして後述する。
【0060】
スイッチング部240は、制御部220の制御により、外部機器10に適用されるインターフェースタイプに対応するインターフェース方式が選択されるようにスイッチングする。図2を説明するうえで、それぞれの収容部の個数に対応するようにスイッチング部が複数個備えられるものとして説明したが、いくつかの収容部は特定のインターフェース専用に実現されてよく、この場合、スイッチング部は複数のインターフェースをサポートする収容部にのみ備えられる形態でも実現できる。
【0061】
図3は、図2の収容部の具体的な形態を示す図である。
【0062】
図3によると、収容部230は、複数のコンタクトロケーション231と、支持部233および金属支持部235を含む。このような収容部230はMicro USB(Universal Serial Bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうちいずれか一つと互換する形態であってよい。
【0063】
複数のコンタクトロケーション231は、図6に示すような新たなインターフェース(NIF)方式と同様のピン配列であってよく、図7に示すようなMicro USBインターフェース、図8に示すようなUSBインターフェース、図9に示すようなMHLインターフェースおよび図10に示すようなDiiVAインターフェースのうちいずれか一つと互換してよい。
【0064】
図4は、本実施形態に係るケーブルコネクタの一例である。
【0065】
図4を参考によると、ケーブルコネクタ300は両メディアプレーヤデバイス100間またはメディアプレーヤデバイスと携帯用のデバイス間で電気的信号を伝達するのに使用されてよい。具体的に、ケーブルコネクタ300はケーブル320およびケーブル320の両端に位置するコネクタ310を含む。
【0066】
ケーブル320は、被覆内に一以上の信号線が形成される。ケーブルコネクタ300が両デバイス間で接続される場合、ケーブル320内にある一以上の信号線を通じて両メディアプレーヤデバイス間で電気的信号および電源が伝達される。
【0067】
コネクタ310はケーブル320の両端に形成される。具体的に、コネクタ310は順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーションを含んでよい。ここで、コンタクトロケーションは上述の収容部230と電気的に接続されるピンまたは端子である。コネクタ310の具体的な形状については図5を参考にして後述する。
【0068】
図4を説明するうえで、ケーブル320の両端に同一の形状のコネクタ310が備えられる例のみを示して説明しているが、実現時にはケーブルの両端に異なる形状を有するコネクタが接続されてよい。そして、実現時にはケーブルの一側には一つのコネクタ310が備えられ、ケーブル320の他側には複数のコネクタが備えられる形態でも実現できる。
【0069】
図5は、図4のコネクタの具体的な形態を示す図である。
【0070】
図5によると、コネクタ310は、複数のコンタクトロケーション311および前記複数のコンタクトロケーションを固定して収容するハウジング313、315を含む。このようなコネクタ310は、Micro USB(Universal Serial Bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうちいずれか一つと互換する形態であってよい。
【0071】
複数のコンタクトロケーション311は、図6に示すような新たなインターフェース(NIF)方式と同様のピン配列であってよく、図7に示すようなMicro USBインターフェース、図8に示すようなUSBインターフェース、図9に示すようなMHLインターフェースおよび図10に示すようなDiiVAインターフェースのうちいずれか一つと互換してよい。
【0072】
図6は、本発明の実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造を説明するための図である。
【0073】
具体的に、本実施形態に係るインターフェースは、複数のデータが伝送できるように複数のペアコンタクトロケーショングループおよびグラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを含む。ここで、コンタクトロケーショングループは一対のメディアプレーヤデバイス間でAV信号、制御信号などをディファレンシャルシグナリング方式で送受信するピンまたは端子のセットである。ここで、ディファレンシャルシグナリングは、一つの信号と前記信号の位相とは反対の位相をもつ信号を対にして伝送する技術である。
【0074】
図6によると、コンタクトロケーション(または端子)1、2は第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループである。具体的に、第1ペアコンタクトロケーショングループはディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーション(Lane0+)および第1ペアマイナスコンタクトロケーション(Lane0−)を含む。このような第1ペアプラスコンタクトロケーションは図7に示すように、Micro USBのVCCコンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図7に示すようにMicro USBのData−コンタクトロケーションに対応できる。そして、第1ペアコンタクトロケーショングループはウェイクアップ手続きを行なうのに用いられることができる。
【0075】
そして、コンタクトロケーション3、4は第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループである。具体的に、第2ペアコンタクトロケーショングループはディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第2ペアプラスコンタクトロケーション(Lane1+)および第2ペアマイナスコンタクトロケーション(Lane1−)を含む。このような第2ペアプラスコンタクトロケーションは図7に示すように、Micro USBのData+コンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図7に示すようにMicro USBのIDコンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアコンタクトロケーショングループは外部機器を充電するための電源を出力するのに用いられることができる。
【0076】
そして、コンタクトロケーション5は、グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションである。このようなグラウンドコンタクトロケーションは図7に示すように、Micro USBのGNDコンタクトロケーションに対応できる。
【0077】
以上のように、新たなインターフェース(NIF)構造は、図7に示すようなMicro USBインターフェースと互換性をもち、二種類のデータを伝送できるインターフェースをサポートする。
【0078】
一方、図6を説明するうえで、図6のコンタクトロケーションがMicro USBに互換することについてのみ説明したが、図6のコンタクトロケーションのそれぞれは図7のUSBインターフェース、図8のMHLインターフェースにも互換する形態で実現できる。
【0079】
具体的に、図6のコンタクトロケーションがUSBインターフェースと互換する場合、第1ペアプラスコンタクトロケーションは図8に示すようにUSBのVCCコンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図8に示すようにUSBのData−コンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアプラスコンタクトロケーションは図8に示すようにUSBのData+コンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図8に示すようにUSBのGNDコンタクトロケーションに対応できる。
【0080】
そして、図6のコンタクトロケーションがMHLインターフェースと互換する場合、第1ペアプラスコンタクトロケーションは図9に示すようにMHLのVBUSコンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図9に示すようにMHLのMHL−コンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアプラスコンタクトロケーションは図9に示すようにMHLのMHL+コンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図9に示すようにMHLのCBUSコンタクトロケーションに対応できる。そして、図6のグラウンドコンタクトロケーションは図9に示すようにMHLのMHL GNDコンタクトロケーションに対応できる。
【0081】
一方、図6を説明するうえで、新たなインターフェース(NIF)は5つのコンタクトロケーションを有するものとして説明したが、実現時には特定電源を伝送する電源コンタクトロケーションを加えて6つのコンタクトロケーションを用いる形態で実現できる。このとき、電源コンタクトロケーションは1または6番ナンバーで指定されることができる。
【0082】
この場合、新たなインターフェース(NIF)は、図10に示されたDiiVAインターフェースと互換する形態でも実現できる。
【0083】
具体的に、電源コンタクトロケーションが6番にナンバーリングされる場合、第1ペアプラスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのVLO+コンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのVLO−コンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアプラスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのGNDコンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのGNDコンタクトロケーションに対応できる。そして、グラウンドコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのHL+コンタクトロケーションに対応でき、電源コンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのHL−コンタクトロケーションに対応できる。
【0084】
一方、電源コンタクトロケーションが1番にナンバーリングされる場合、第1ペアプラスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのVLO−コンタクトロケーションに対応でき、第1ペアマイナスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのGNDコンタクトロケーションに対応できる。そして、第2ペアプラスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのGNDコンタクトロケーションに対応でき、第2ペアマイナスコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのHL+コンタクトロケーションに対応できる。そして、グラウンドコンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのHL−コンタクトロケーションに対応でき、電源コンタクトロケーションは図10に示すようにDiiVAのVLO+コンタクトロケーションに対応できる。
【0085】
図11は、本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)構造によりデータを送受信する方法を説明するための図である。
【0086】
図11によると、新たなインターフェース(NIF)構造は、二つのレーン(lane)構造を有し、一つのレーン構造を通じて一つのAudio/Video/Dataを送受信できる。具体的に、第1レーンを通じて第1データを送受信でき、第2レーンを通じて第2データを送受信できる。このとき、第1レーンを用いてウェイクアップ信号などを伝送でき、第2レーンを用いて外部機器に対する充電電源を供給できる。即ち、外部機器に対して充電を行ないつつ、A/V/Dを同時に伝送できるようになる。具体的に、レーン構造の具体的な形態は図12と同様である。
【0087】
図11および図12を説明するうえで、一つのレーン構造が双方向通信を行なうものとして説明したが、実現時には片方向通信を行なう形態でも実現できる。
【0088】
図13は、本発明の一実施形態に係る新たなインターフェース(NIF)を通じてメディアプレーヤデバイスをウェイクアップする方法の例を説明するための図である。
【0089】
図13によると、インターフェース装置200は外部機器100’(携帯用のデバイスを含む)とケーブルコネクタを通じて接続されてよく、コネクタ内の複数のコンタクトロケーションのうち一つのコンタクトロケーションを用いて外部機器100’の接続を認識することができる。具体的に、インターフェース装置200は接続された複数のコンタクトロケーションのうち第1ペアマイナスコンタクトロケーションを用いて外部機器100’が充電可能な機器であるかを把握でき、当該機器が充電可能な機器である場合、これをマイコン120に充電可能な機器が接続されたことを通知できる。本実施形態では、インターフェース装置200が外部機器の接続を認識したものと説明したが、図13に示すように、マイコン120は直接複数のコンタクトロケーションのうち一つのロケーションから受信される信号を検知して外部機器の接続を認識することができる。
【0090】
このとき、メディアプレーヤデバイス100がスタンバイモードである場合、インターフェース装置200はマイコン120にウェイクアップ信号を伝達することができる。ウェイクアップ信号または充電可能な機器が接続されたことを報知する信号を受信したマイコン120は、電源部110を制御してウェイクアップ信号内のウェイクアップモードによる電源が出力されるように制御することができる。ウェイクアップモードによる電源を電源部110が出力すると、インターフェース装置200はペアコンタクトロケーショングループのうち一つを用いて外部機器100’に当該電源を供給することができる。
【0091】
一方、図13を説明するうえで、一つのペアコンタクトロケーションを用いて外部機器100’を充電することについてのみ説明したが、図16に示すように別途の電源コンタクトロケーションを用いて外部機器100’に電源を供給する形態でも実現できる。即ち、図10に関連して説明したような電源ロケーションを用いて外部機器に電源を供給することができる。なお、二つのペアコンタクトロケーショングループの全てを用いたり、一つのペアコンタクトロケーショングループと電源コンタクトロケーションを用いて外部機器100’に電源を供給する形態でも実現できる。即ち、複数のラインを用いて外部機器100’により十分な電流を供給する形態でも実現できる。
【0092】
なお、図13を説明するうえで、外部機器100’が接続される場合、直ちにウェイクアップを行なって外部機器に対する充電電源を提供する形態として説明したが、実現時に外部機器100’からウェイクアップ信号が受信された場合、ウェイクアップを行ない、外部機器に充電電源を提供する形態でも実現できる。
【0093】
以下では図13を参考にして、外部機器100’をウェイクアップする動作について説明する。
【0094】
まず、外部機器100’のウェイクアップが必要な場合、マイコン120はインターフェース装置200に当該外部機器100’に図15に示すようなウェイクアップ開始命令を伝達することができる。ここで、ウェイクアップ開始命令はウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップが必要なデバイスを報知するウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含む。
【0095】
ウェイクアップ開始命令を入力されたインターフェース装置200は、受信されたウェイクアップ開始命令のうちウェイクアップポートフィールドを参考にしてウェイクアップする外部機器を判断し、当該外部機器と接続された主収容部に、即ち、当該外部機器に図14に示すようなウェイクアップ信号を伝達することができる。ここで、ウェイクアップ信号はウェイクアップ開始命令のうちウェイクアップポートフィールドの省略されたウェイクアップ命令のスタートを報知する開始(Start)フィールド、ウェイクアップのモードを報知するウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0096】
このとき、インターフェース部200は複数のコンタクトロケーションのうち第1ペアコンタクトロケーショングループを用いて、外部機器100’にウェイクアップ信号を送信することができる。または、一つのコンタクトロケーションのみを用いて外部機器100’にウェイクアップ信号を送信することができる。
【0097】
以上では、メディアプレーヤデバイス100で特定の外部機器に対するウェイクアップ開始命令を生成して伝達することについて説明したが、ウェイクアップ開始命令は外部機器100’から受信されてよい。
【0098】
具体的に、外部機器10−1から外部機器10−2に対するウェイクアップ開始命令を受信すると、インターフェース装置200は入力されたウェイクアップ開始命令のうちウェイクアップポートフィールドを参考にして、ウェイクアップする外部機器を判断し、判断された外部機器にウェイクアップ信号を伝送することができる。
【0099】
図14は、本実施形態に係るウェイクアップ信号の構造を示す図である。
【0100】
図14によると、ウェイクアップ信号は、開始(Start)フィールド、ウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールドおよび確認信号(Ack)フィールドを含んでよい。
【0101】
開始フィールドは、ウェイクアップ命令の開始を報知するフィールドとして、ハイレベルからローレベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。実現時には、ローレベルからハイレベルにアップされた後、予め設定された時間だけ持続する信号を用いてもよい。
【0102】
ウェイクアップモードフィールドは、ウェイクアップのモードを報知するフィールドとして、メディアプレーヤデバイス(または、携帯用のデバイス)の複数の動作モードそれぞれに対応する複数のウェイクアップモード(Wakeup 1 step、Wakeup 2 step、Wakeup 3 step)および充電モード(Charging only)を含んでよい。
【0103】
確認信号フィールドは、ウェイクアップ信号を入力される外部機器100’がウェイクアップ信号を伝達したインターフェース装置200にウェイクアップ信号を受信したことを報知する信号である。
【0104】
図15は、本実施形態に係るウェイクアップ開始命令の構造を示す図である。
【0105】
図15によると、ウェイクアップ開始命令は開始(Start)フィールド、ウェイクアップポート(Wakeup Port)フィールド、ウェイクアップモード(Wakeup Mode)フィールド、および確認信号(Ack)フィールドを含む。
【0106】
開始フィールドは、ウェイクアップ命令の開始を報知するフィールドとして、ハイレベルからローレベルにダウンされた後、予め設定された時間だけ持続する信号であってよい。実現時には、ローレベルからハイレベルにアップされた後、予め設定された時間だけ持続する信号を用いてもよい。
【0107】
ウェイクアップポートは、ウェイクアップが必要な外部機器を報知するフィールドである。
【0108】
ウェイクアップモードフィールドは、ウェイクアップのモードを報知するフィールドとして、メディアプレーヤデバイス(または、携帯用のデバイス)の複数の動作モードそれぞれに対応する複数のウェイクアップモード(Wakeup 1 step、Wakeup 2 step、Wakeup 3 step)および充電モード(Charging only)を含んでよい。
【0109】
確認信号フィールドは、ウェイクアップ信号を入力される外部機器100’がウェイクアップ信号を伝達したインターフェース装置200にウェイクアップ信号を受信したことを報知する信号である。
【0110】
図16は、6ピン用に実現された新たなインターフェース(NIF)によりメディアプレーヤデバイスが外部携帯用機器を充電する方法を説明するための図である。
【0111】
図16によると、6つのコンタクトロケーションのうち電源コンタクトロケーションを通じて外部機器100’に電源を供給することが分かる。図示の例では、電源コンタクトロケーションのみを用いて外部機器に電源を供給するものだけを示して説明したが、実現時には電源コンタクトロケーションと追加的なペアコンタクトロケーショングループを用いて電源を供給する形態でも実現できる。
【0112】
図17は、5ピン用に実現された新たなインターフェース(NIF)によりメディアプレーヤデバイスが外部携帯用機器を充電する方法を説明するための図である。
【0113】
図17によると、5つのコンタクトロケーションのうち第2ペアコンタクトロケーショングループを通じて外部機器100に電源を供給することが分かる。図17には、ペアコンタクトロケーショングループを用いて電源を供給するものだけを示したが、実現時にはペアコンタクトロケーショングループのうち一つのコンタクトロケーションのみを用いて外部機器100’に電源を供給する形態でも実現できる。
【0114】
図18は、本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスがMicro USBインターフェースを有するデバイスに接続された場合のインターフェース装置200の動作を説明するための図である。
【0115】
図18に示すように、メディアプレーヤデバイス600がMicro USBインターフェース方式をもつ外部機器500と接続された場合、制御部630(図2の220に相当)は接続された外部機器500がUSBインターフェース方式であることを検知し、USBインターフェース方式で外部機器500とインターフェースできるように、スイッチング部610(図2の240に相当)に制御信号を出力することができる。このとき、メディアプレーヤデバイス600は複数のコンタクトロケーションのうち第2ペアコンタクトロケーションを通じて充電用の電源を供給されることができる。
【0116】
図19は、本実施形態に係るメディアプレーヤデバイスが新たなインターフェース(NIF)を有するデバイスに接続された場合のインターフェース装置200の動作を説明するための図である。
【0117】
図19に示すように、メディアプレーヤデバイス600が新たなインターフェース(NIF)方式をもつ外部機器500と接続された場合、制御部630(図2の220に相当)は接続された外部機器500が新たなインターフェース(NIF)方式であることを検知し、新たなインターフェース(NIF)方式で外部機器500とインターフェースできるように、スイッチング部610(図2の240に相当)に制御信号を出力することができる。このとき、メディアプレーヤデバイス600は複数のコンタクトロケーションのうち第2ペアコンタクトロケーションを通じて充電用の電源を供給されることができる。
【0118】
図20は、本発明の一実施形態に係る互いに異なるインターフェースが適用されるメディアプレーヤデバイスに接続された外部機器の充電方法を示すフローチャートである。
【0119】
まず、外部機器がメディアプレーヤデバイスに接続されると(S2001)、接続された外部機器がMicro USBインターフェース方式であるか新たなインターフェース(NIF)方式であるかを判断する(S2003)。
【0120】
判断の結果、接続された外部機器がMicro USBインターフェース方式である場合(S2003−Y)、Micro USBインターフェース方式でインターフェースできるように、インターフェース装置200内のスイッチング部240をスイッチングする(S2005)。そして、Micro USBインターフェース方式で外部機器に充電用の電源を供給したりデータ通信を行なうことができる(S2007)。
【0121】
一方、接続された外部機器が新たなインターフェース(NIF)方式である場合(S2003−N)、メディアプレーヤデバイスをウェイクアップさせるウェイクアップ手続きを行なう(S2009)。
【0122】
次いで、新たなインターフェース(NIF)方式によるデータ通信を行ない(S2011)、新たなインターフェース(NIF)方式でA/V伝送およびデータ伝送を行なう(S2013)。
【0123】
もし、ウェイクアップ手続きを行なった後に充電命令を受信すると(S2015),メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードである場合であるか否かを判断する(S2017)。
【0124】
判断の結果、メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードでないノーマルモードである場合、外部機器に充電用の電源を供給する(S2019)。
【0125】
一方、メディアプレーヤデバイスがスタンバイモードである場合、メディアプレーヤデバイスの画面をオンさせずに、メディアプレーヤデバイスをオンさせた後(S2021)、外部機器に充電用の電源を供給する(S2023)。次いで、充電が完了すると、メディアプレーヤデバイスをスタンバイモードに切り替える(S2025)。
【0126】
図20を説明するうえで、接続された外部機器がMiscro USBインターフェース方式であるか新たなインターフェース(NIF)方式かのみを判断することについてのみ説明したが、インターフェース装置がMicro USBインターフェース方式の以外に、図8、9、10に示すようなUSBインターフェース、MHLインターフェース、DiiVAインターフェース方式のうち一つと互換可能である場合、当該インターフェース方式と新たなインターフェース(NIF)方式を区別して用いる形態でも実現できる。
【0127】
一方、本発明の属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せずに、具体的な形態で実施され得ることを理解できるだろう。
【0128】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0129】
100、600 メディアプレーヤデバイス
110 電源部
120 マイコン
130 ユーザインターフェース部
200 インターフェース装置
210 通信インターフェース部
220 制御部
230 収容部
231 コンタクトロケーション
233 支持部
235 金属支持部
240、610 スイッチング部
300 ケーブルコネクタ
310 コネクタ
311 コンタクトロケーション
313、315 ハウジング
320 ケーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用のデバイスを接続するコネクタにおいて、
順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーション(contact location)と、
前記複数のコンタクトロケーションを収容するハウジング(housing)と、
を含み、
前記複数のコンタクトロケーションは、
第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、
第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループと、
を含むことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記第1ペアコンタクトロケーショングループは、
ディファレンシャルシグナリング(differential signaling)のための第1ペアプラスコンタクトロケーションおよび第1ペアマイナスコンタクトロケーションを含むことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記コネクタは、Micro USB(Universal Serial Bus)コネクタ、Mini USBコネクタ、USBコネクタ、MHL(Mobile High−Definition Link)コネクタおよびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)コネクタのうち、少なくとも一つのコネクタと互換可能であることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記コネクタは、5ピン(pin)用のコネクタおよび6ピン(pin)用のコネクタのうち、少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記複数のコンタクトロケーションは、
グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1ペアコンタクトロケーショングループは1および2のナンバーとして指定され、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループは3および4のナンバーとして指定され、
前記グラウンドコンタクトロケーションは5のナンバーとして指定されることを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記コネクタはMicro USBコネクタと互換が可能であり、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのVCCコンタクトロケーションに該当し、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMicro USBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMicro USBのIDコンタクトロケーションに該当し、
前記グラウンドコンタクトロケーションはMicro USBのGNDコンタクトロケーションに該当することを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記コネクタはUSBコネクタと互換が可能であり、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのVCCコンタクトロケーションに該当し、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのDATA−コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはUSBのDATA+コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはUSBのGNDコンタクトロケーションに該当することを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コネクタはMHLコネクタと互換が可能であり、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのVBUSコンタクトロケーションに該当し、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループの第1ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのMHL−コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアプラスコンタクトロケーションはMHLのMHL+コンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループの第2ペアマイナスコンタクトロケーションはMHLのCBUSコンタクトロケーションに該当し、
前記グラウンドコンタクトロケーションはMHLのMHL GNDコンタクトロケーションに該当することを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記複数のコンタクトロケーションは、
特定パワーを伝送する電源コンタクトロケーションを更に含むことを特徴とする請求項5に記載のコネクタ。
【請求項11】
前記コネクタはDiiVAコネクタと互換が可能であり、
前記第1ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのVLOコンタクトロケーションに該当し、
前記第2ペアコンタクトロケーショングループはDiiVAのGNDコンタクトロケーションに該当し、
前記グラウンドコンタクトロケーションはDiiVAのHL+コンタクトロケーションに該当し、
前記電源コンタクトロケーションはDiiVAのHL−コンタクトロケーションに該当することを特徴とする請求項10に記載のコネクタ。
【請求項12】
携帯用のデバイスをインターフェースするインターフェース装置において、
順次に番号が指定される複数のコンタクトロケーション(contact location)と、
前記複数のコンタクトロケーションを収容する収容部と、
を含み、
前記複数のコンタクトロケーションは、
第1データ伝送のために指定された第1ペアコンタクトロケーショングループと、
第2データ伝送のために指定された第2ペアコンタクトロケーショングループと、
を含むことを特徴とするインターフェース装置。
【請求項13】
前記収容部は、Micro USB(Universal Serial Bus)用の収容部、Mini USB用の収容部、USB用の収容部、MHL(Mobile High−Definition Link)用の収容部およびDiiVA(Digital Interface for Video and Audio)用の収容部のうち、少なくとも一つの収容部であることを特徴とする請求項12に記載のインターフェース装置。
【請求項14】
前記収容部は、5ピン(pin)用の収容部および6ピン(pin)用の収容部のうち、少なくとも一つであることを特徴とする請求項12に記載のインターフェース装置。
【請求項15】
前記複数のコンタクトロケーションは、
グラウンド処理のためのグラウンドコンタクトロケーションを更に含むことを特徴とする請求項12に記載のインターフェース装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−248891(P2011−248891A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117020(P2011−117020)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】