説明

コネクタホルダ、コネクタホルダ付き光電気変換器、コネクタホルダの組立方法

【課題】光コネクタを精度良く位置決めでき、かつ操作性に優れたコネクタホルダおよびコネクタホルダ付き光電気変換器ならびにコネクタホルダの組立て方法を提供する。
【解決手段】コネクタホルダ3は、光ファイバ5の先端に組み立てられた光コネクタ4を、光入出端6が設けられた光モジュール2に、光ファイバ5と光入出端6が光接続されるように固定する。コネクタホルダ3は、光コネクタ4の少なくとも一部を収容する保持部11と、保持部11に開閉自在に取り付けられた蓋部12とを備えている。この蓋部12は、蓋部本体31と、光コネクタ4を光モジュール2に向かって押さえ込む押圧部32を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの先端に組み立てられた光コネクタを、光入出端が設けられた基板に、前記光ファイバと光入出端が光接続されるように固定するコネクタホルダおよびコネクタホルダ付き光電気変換器、ならびにコネクタホルダの組立方法に関する。
本願は、2005年5月19日に日本に出願された特願2005−146698号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
図15は、従来の光コネクタ固定構造を示すもので、光ファイバ101の先端に設けられたコネクタ102がパッケージ103およびコネクタ設置枠104を介して基板105上に固定された構造である(特許文献1を参照)。
コネクタ102では、信号光が斜面102a(反射面)で下方に向けられ、基板105上のインターフェースデバイス106に向かうようになっている。
コネクタ102には、一対のガイドピン挿入穴102bが形成されている。コネクタ102は、コネクタ設置枠104に設けられたガイドピン107がガイドピン挿入穴102bに挿入されることによって、コネクタ設置枠104上で位置決めされるようになっている。
コネクタ102上には、ガイドピン挿入穴108aを有するコネクタ押え枠108が設けられている。コネクタ押え枠108は、ガイドピン挿入穴108aにガイドピン107を挿通させた状態でパッケージ103にねじ止めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−292658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記構造では、コネクタを設置枠に対し固定したり取り外す操作が煩雑であるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みて、光コネクタを精度よく位置決めでき、かつ操作性に優れたコネクタホルダおよびコネクタホルダ付き光電気変換器ならびにコネクタホルダの組立方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、光入出端が設けられた基板に、前記光入出端の光軸方向とは異なる光軸方向をもつ光ファイバの先端に組み立てられた光コネクタを、前記光ファイバと前記光入出端が光接続されるように固定するコネクタホルダであって、前記光コネクタを収容する保持部と、前記保持部に取り付けられた蓋部と、前記基板と前記保持部の間に取り付けられた前記光コネクタを固定するホルダ基部とを備え、前記ホルダ基部には位置決めピン又はピン穴が設けられ、該位置決めピン又はピン穴が、前記光コネクタのピン穴又は位置決めピンに嵌合することによって前記光コネクタが固定され、前記蓋部は、蓋部本体と、前記蓋部本体の端部に形成された前記蓋部を固定するための係止爪部を備えているコネクタホルダである。
第2の発明は、前記係止爪部は、前記蓋部本体の端部から基板側に向かって漸次内向きに傾斜する爪部本体と、前記爪部本体の基板側の端から下方に向かって漸次外向きに傾斜する先端部とを備えており、弾性的に曲げ変形可能に形成されている第1の発明のコネクタホルダである。
第3の発明は、前記ホルダ基部には、前記光コネクタを収容する保持部を位置決めする位置決め手段が設けられている第1の発明のコネクタホルダである。
第4の発明は、前記蓋部は、前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込む押圧部をさらに備えている第1の発明のコネクタホルダである。
第5の発明は、前記押圧部は、弾性的に曲げ変形可能な舌片状に形成され、弾性によって前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込むようになっている第4の発明のコネクタホルダである。
第6の発明は、前記保持部は、枠状である第1の発明のコネクタホルダである。
第7の発明は、前記光コネクタには、前記光ファイバと前記光入出端との間で光路を変換するミラーが設けられている第1の発明のコネクタホルダである。
第8の発明は、光入出端が設けられた光電気変換器に、前記光入出端の光軸方向とは異なる光軸方向をもつ光ファイバの先端に組み立てられた光コネクタを、前記光ファイバと前記光入出端が光接続されるように固定するコネクタホルダと、前記光電気変換器とを備え、前記コネクタホルダは、前記光コネクタを収容する保持部と、前記保持部に取り付けられた蓋部と、前記基板と前記保持部の間に取り付けられた前記光コネクタを固定するホルダ基部とを備え、前記ホルダ基部には位置決めピン又はピン穴が設けられ、該位置決めピン又はピン穴が、前記光コネクタのピン穴又は位置決めピンに嵌合することによって前記光コネクタが固定され、前記蓋部は、蓋部本体と、前記蓋部本体の端部に形成された前記蓋部を固定するための係止爪部を備えているコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第9の発明は、前記係止爪部は、前記蓋部本体の端部から基板側に向かって漸次内向きに傾斜する爪部本体と、前記爪部本体の基板側の端から下方に向かって漸次外向きに傾斜する先端部とを備えており、弾性的に曲げ変形可能に形成されている第8の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第10の発明は、前記ホルダ基部には、前記光コネクタを収容する保持部を位置決めする位置決め手段が設けられている第8の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第11の発明は、前記蓋部は、前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込む押圧部をさらに備えている第8の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第12の発明は、前記押圧部は、弾性的に曲げ変形可能な舌片状に形成され、弾性によって前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込むようになっている第11の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第13の発明は、前記保持部は、枠状である第8の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第14の発明は、前記光コネクタには、前記光ファイバと前記光入出端との間で光路を変換するミラーが設けられている第8の発明のコネクタホルダ付き光電気変換器である。
第15の発明は、第1の発明のコネクタホルダを組み立てる方法であって、前記保持部と前記ホルダ基部を別々に成形し、これらを互いに接合するコネクタホルダの組立方法である。
第16の発明は、前記ホルダ基部を前記基板に対し位置決めした後、このホルダ基部に前記保持部を接合する第15の発明のコネクタホルダの組立方法である。
第17の発明は、前記保持部を前記ホルダ基部に接合した後、このホルダ基部を前記基板に対し位置決めする第15の発明のコネクタホルダの組立方法である。
第18の発明は、第1の発明のコネクタホルダを組み立てる方法であって、前記保持部と前記ホルダ基部を一体成形するコネクタホルダの組立方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のコネクタホルダでは、光コネクタを基板に向かって押さえ込む押圧部を有する蓋部を備えているので、押圧部により光コネクタが押さえ込まれる。このため、光コネクタが基板に近い位置に配置されるとともに、基板に対する位置ずれが起こりにくくなる。
従って、光コネクタを正確に位置決めし、十分な光特性(光損失等)を確保して、光ファイバを光入出端に対して光接続することができる。
また、本発明のコネクタホルダでは、光コネクタを保持部に嵌め込んで蓋部を閉じることによって、光コネクタを正確に位置決めできるため、光コネクタを固定する操作が容易になる。また、蓋部を開くことによって光コネクタを露出させることができるため、光コネクタの取り外しが容易になる。従って、光コネクタの固定、取り外しの操作性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明に係る光コネクタ固定構造の一例を示す分解斜視図である。
【図2A】図1に示す光コネクタを示す断面図である。
【図2B】図1に示す光コネクタの要部を示す断面図である。
【図3A】図1に示すコネクタホルダの保持部を示す後面図である。
【図3B】図1に示すコネクタホルダの保持部を示す上面図である。
【図3C】図1に示すコネクタホルダの保持部を示す前面図である。
【図3D】図1に示すコネクタホルダの保持部を示す側面図である。
【図3E】図1に示すコネクタホルダの保持部を示す下面図である。
【図4A】図1に示すコネクタホルダの蓋部を示す上面図である。
【図4B】図1に示すコネクタホルダの蓋部を示す側面図である。
【図4C】図1に示すコネクタホルダの蓋部を示す前面図である。
【図5】図1に示すコネクタホルダを示す斜視図である。
【図6】図1に示すコネクタホルダを示す斜視図である。
【図7】図1に示すコネクタホルダを示す上面図である。
【図8】図1に示すコネクタホルダを示す側面図である。
【図9】図1に示すコネクタホルダを示す下面図である。
【図10】図1に示すコネクタホルダを示す前面図である。
【図11】図1に示すコネクタホルダから光コネクタを取り外すために用いられる挿抜工具を示す斜視図である
【図12】本発明に係るコネクタホルダの一例を示す模式図である。
【図13】本発明に係るコネクタホルダの他の例を示す模式図である。
【図14】本発明に係るコネクタホルダの他の例を示す斜視図である。
【図15】従来のコネクタホルダの一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は本発明に係る光コネクタの固定構造の一例を示す分解斜視図である。図2Aは図1に示す光コネクタを示す断面図であり、図2Bは、図2Aの要部拡大図である。
【0009】
図1〜図10において、符号1は回路基板、2は光モジュール(光電気変換器)、3はコネクタホルダ、4は光コネクタ、5は光ファイバである。
本発明において、「基板」は、光入出端である光素子が実装される実装対象物全般を指すものであり、図示例では回路基板1と光モジュール2に相当する。また、「コネクタホルダ付き光電気変換器」は、光モジュール2とコネクタホルダ3に相当する。
【0010】
(光コネクタ)
図1、図2A、および図2Bに示すように、光コネクタ4は、光ファイバ5の先端に組み立てられており、合成樹脂製のブロック状のコネクタ本体4bと、コネクタ本体4bに固定されたガラス板4cとを有する。
ガラス板4cは、コネクタ本体4bとの間に、光ファイバ5端末の被覆を除去して露出された光ファイバ5a(裸光ファイバ)を挟み込んで固定するようになっている。
【0011】
コネクタ本体4bには、一対のピン穴4hが形成されおり、これらピン穴4hに、後述するホルダ基部13に設けられた位置決めピン52が挿入し嵌合することによって、光モジュール2に対する光コネクタ4の位置決め精度を確保できる。
コネクタ本体4bには、接合面4a側から窪んだ形状の光軸変更用凹所4fが形成されている。
【0012】
光ファイバ5としては、多心の光ファイバテープ心線を例示できる。光ファイバ5の先端の被覆を除去して露出された複数本の光ファイバ5a(裸光ファイバ)は、嵌め込み凹所4iの底面4kに複数並列に形成された位置決め溝4dに収納して並列に配列されている。
光ファイバ5aは位置決め溝4dによって、光軸変更用凹所4f内面の反射部4gに対面するように精密に位置決めされる。各光ファイバ5aは、位置決め溝4dとガラス板4cとによって、光コネクタ4の接合面4aと平行に位置決めされる。
光ファイバ5の被覆部5bは、コネクタ本体4bの底面4jに形成された被覆収納溝4mに収納して、接着剤によってコネクタ本体4bに固定されている。
【0013】
光ファイバ5としては、多心光ファイバテープ心線に限定されず、例えば、単心の光ファイバ心線等、各種構成が採用可能である。
光コネクタ4に適用される光ファイバ(詳細には裸光ファイバ)としては、例えば石英系光ファイバであるが、これに限定されるものではない。また、石英系光ファイバとしては、GI型(GI:グレーデッドインデックス)光ファイバ等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0014】
各光ファイバ5aの先端は、光コネクタ4の光軸変更用凹所4f内に挿入されて、光軸変更用凹所4f内に形成されている反射部4gに対面されている。
光軸変更用凹所4fはコネクタ本体4bの底面4jから窪んだ溝状に形成されている。光軸変更用凹所4fは、詳細には、ガラス板の嵌め込み凹所4iの底面4kから窪んだ溝状である。
【0015】
反射部4gは、光軸変更用凹所4fに挿入された光ファイバ5a先端の光軸の延長上に位置する光軸変更用凹所4f内壁面に金属蒸着膜等によって形成したものであり、光コネクタ4の接合面4aに対して、例えば約45度傾斜した反射面を形成するものである。反射部4gが設けられている前記内壁面は、光軸変更用凹所4fを介して、位置決め溝4dが形成されている側の壁部(コネクタ本体4bの一部)と対向しており、コネクタ本体4bの接合面4a側から背面4n側に行くに従って、位置決め溝4dが形成されている側の壁部に接近するように傾斜されている。
反射部4gは、光コネクタ4を光モジュール2上に配置したときに、光モジュール2の光素子6上に位置し、この光素子6の発光面又は受光面と対面されて、光素子6と光ファイバ5aとの間を光接続する光路を形成する光軸変更部として機能する。
【0016】
図示例の光コネクタ4の接合面4aに対して45度傾斜した反射面を形成する反射部4gは、光ファイバ5aの光軸方向に対して45度傾斜しており、かつ、光モジュール2の上面2aに対して垂直になっている光素子6の光軸方向に対しても45度傾斜している。
したがって、反射部4gは、光ファイバ5a先端からの出射光を90度屈曲させて光素子6に照射したり、光素子6からの出射光を90度屈曲させて光ファイバ5aに入射させるミラーとして機能する。
【0017】
光路7のうち、反射部4gと光素子6との間に位置する部分は、回路基板1(正確には回路基板の延在方向)に対して傾斜(図示例では直交する方向)されている。
光コネクタ4は、光コネクタ4と光素子6との間を接続する光路の光軸方向に対してほぼ垂直な方向に延在する光ファイバ5を、光素子6に対して光接続する機能を果たす。
すなわち、光コネクタ4によって、異なる光軸方向をもつ光ファイバ5と光素子6とが光接続されている。具体的には、光ファイバ5と、光ファイバ5の光軸方向に対して傾斜する光軸方向をもつ光素子6とが、光コネクタ4によって光接続されている。
【0018】
本発明において、光コネクタの光軸変更部は、光入出端と、この光入出端の光軸方向とは異なる光軸方向をもつ光ファイバとを光接続できるものであればよく、図示例に示す金属蒸着膜に限らず、各種構成が採用可能である。
【0019】
反射部4gの光コネクタ4の接合面4aに対する傾斜角度は、45度に限定されるものではない。反射部4gは、光コネクタ4に固定された光ファイバ5先端と光素子6との間に屈曲した光路を形成して、光ファイバ5と光素子6との間の光接続を可能にするものであれば良く、この機能を満たす範囲で、光コネクタ4の接合面4aに対する傾斜角度を適宜設定できる。
【0020】
(コネクタホルダ)
コネクタホルダ3は、光コネクタ4を光モジュール2上に固定し、光モジュール2に対し位置ずれしないようにする機能を果たすものである。
図1は、本発明にかかるコネクタホルダの一例であって、ここに示すコネクタホルダ3は、光コネクタ4の少なくとも一部を収容する保持部11と、保持部11に開閉自在に取り付けられた蓋部12と、保持部11の底面側に設けられたホルダ基部13とを備えている。
【0021】
図3A〜図3Eは、保持部11の構造を示す図であって、図3Aは後面図、図3Bは上面図、図3Cは前面図、図3Dは側面図、図3Eは下面図である。以下の説明において、図3BにおけるA方向を後方とし、B方向を前方とする。図3Bにおける紙面手前方向を上方とし、奥方向を下方とする。
保持部11は、棒状の主部16と、主部16の長手方向両端から主部16にほぼ垂直に延出する腕部17とを有する略コ字状の枠体であり、2つの腕部17の間は、光コネクタ4が嵌合する収容部18となっている。
保持部11の材質は特に限定されないが、合成樹脂製とするのが好ましい。
【0022】
主部16の両端面16aには、蓋部12を回動可能に支持する軸部20が形成されている。図示例では軸部20は略円柱状とされ、両端面16aから側方に突出して形成されている。
腕部17は、ほぼ平行に形成され、光コネクタ4を収容部18に嵌め込んだ際に光コネクタ4を位置決めすることができるように、その長さや間隔が設定されている。
図3Bに示すように、保持部11は、主部16および腕部17によって光コネクタ4を囲むように形成され、光コネクタ4の大部分を収容部18に収容できるようになっている。
保持部11は、光コネクタ4を収容して位置決めする機能を果たすものであって、光コネクタ4の一部のみを収容可能に形成してもよいし、光コネクタ4の全体を収容可能に形成してもよい。図示例では、光コネクタ4の前端部の一部が腕部17の前面より前方に位置しているため、光コネクタ4の一部のみが保持部11に収容されていることになる(図8を参照)。
腕部17の前端面の上部は、下方に向かって漸次前方に傾斜する上部傾斜面24となっており、腕部17の前端面の下部は、下方に向かって漸次後方に傾斜する下部傾斜面23となっている。
【0023】
腕部17の内側面には、収容部18に面して凹部21が形成されている。凹部21は、光コネクタ4をコネクタホルダ3から取り外す際に用いる挿抜工具(後述)の突出片が挿入できるように形成されている。図示例において、凹部21は、腕部17の前部および後部にそれぞれ1つずつ形成されている。
図3Eに示すように、腕部17の下面側には、位置決め凹部22が形成されている。
図3Dに示すように、腕部17の前端17aと軸部20の中心軸との距離をL1という。
【0024】
図4A〜図4Cは、蓋部12の構造を示す図であって、図4Aは上面図、図4Bは側面図、図4Cは前面図である。図4AにおけるA方向を後方とし、B方向を前方とする。また、CD方向を幅方向ということがある。
蓋部12は、蓋部本体31と、光コネクタ4を光モジュール2に向かって押さえ込む押圧部32とを備えている。
蓋部12は、金属製が好ましいが、その他の材料、例えば合成樹脂製であってもよい。
蓋部本体31は、上板部33と、上板部33の両側縁に形成された側板部34と、上板部33から延出する板状の係止部36とを備えている。
【0025】
上板部33は、略矩形板状の本体部37と、本体部37の前縁から前方に延びる操作部38とを備えている。
操作部38は、本体部37よりも幅が狭い板状とされ、本体部37の前端の幅方向中央部から前方に延びるように形成されている。
上板部33には、開口部45が形成されている。開口部45は、長手方向が前後方向(図中AB方向)に沿う長方形状に形成されている。
【0026】
側板部34は、上板部33に対しほぼ垂直に形成されており、上板部33の側縁から下方に延出する下方延出部35と、下方延出部35の下端から後方に延出する後方延出部39とを備えている。
後方延出部39には、保持部11の軸部20が嵌合する円形の開口部である軸受部40が形成されている。
軸受部40が軸部20に嵌合することによって、蓋部12は保持部11にヒンジ結合され、軸受部40を支点として回動可能となる。このため、蓋部12は保持部11に開閉可能に取り付けられる。
なお、蓋部と保持部は、回動可能に連結されていればよく、その連結構造は図示例に限定されない。例えば、折り曲げ自在に形成された薄肉部を介して蓋部と保持部とが連結していてもよい。
【0027】
係止部36は、本体部37の前縁から前方に漸次下降しつつ延びる延出部41と、延出部41の前端に形成された係止爪部42とを備えている。
係止爪部42は、延出部41の前端から下方に向かって漸次後方に傾斜する爪部本体43と、爪部本体43の下端から下方に向かって漸次前方に傾斜する先端部44とを備えており、弾性的に曲げ変形可能に形成されている。
先端部44が斜め下方に延出するため、蓋部12を開くため先端部44を上方に押し上げると、係止爪部42に開く方向(前方)の力が加えられ、係止爪部42と腕部17との係止が緩み、蓋部12を開く方向(図4Bにおける反時計回り)に回動させるのが容易になる。
爪部本体43の下端43aと軸受部40中心との距離L2(図4Bを参照)は、保持部11における腕部17の前端17aと軸部20の中心軸との距離L1(図3Dを参照)よりもわずかに小さくするのが好ましい。
係止部36は、操作部38の両側方、すなわち操作部38のC方向側およびD方向側にそれぞれ設けられている。
【0028】
押圧部32は、弾性的に曲げ変形可能な舌片状の板体であり、上板部33に形成された開口部45の後縁45aから略前方に延出している。
押圧部32は、開口部45の後縁45aから略前方に延出しているため、開口部45の前縁から後方に延出する構造に比べ、操作部38の弾性力を強くすることができ、安定的な蓋部12の開閉が可能となる。
押圧部32は、開口部45の後縁45aから漸次下降しつつ前方に延出する主部46と、主部46の前端から漸次上昇しつつ前方に延出する先端部47とを備えている。
押圧部32は、蓋部12の係止部36を保持部11に係止させたときに、弾性的に曲げ変形した状態で光コネクタ4に当接し、その弾性復元力により光コネクタ4を光モジュール2に向かって押さえ込むようになっている。
【0029】
押圧部32は、光素子6の直上に相当する位置において光コネクタ4に当接させるのが好ましい。これは、光ファイバ5を通じて光コネクタ4に外力が加えられた場合に光素子6と光コネクタ4との距離が変動するのを防ぐには、光素子6の直上に相当する位置を押さえるのが最も効果的だからである。
押圧部32が光コネクタ4に当接する位置は、ピン穴4hの近傍であってもよく、例えば、2つのピン穴4hの間とすることができる。
押圧部32は、光コネクタ4の上面に形成した凸部(図示略)に係止するように形成するのが好ましい。これによって位置決め精度を高めることができる。
押圧部32は、蓋部本体31と一体に形成するのが好ましい。例えば、1枚の板材から、蓋部本体31と押圧部32を備えた蓋部12を形成することによって、押圧部32と蓋部本体31とが一体となった蓋部12が得られる。
【0030】
係止部36の延出部41は、長すぎると、蓋部12の開放動作の際に蓋部12が保持部11から外れにくくなるおそれがある。これは、次の理由による。
係止部36の先端部(係止爪部42)が保持部11に係止した状態の蓋部12を開放するには、上板部33の操作部38に上方への力を加える。これによって、係止部36に上方への力が加えられ、係止爪部42が開く方向(前方)に曲げ変形して腕部17の前端17aを乗り越える。
延出部41が過剰に長く形成されていると、前記上方への力によって延出部41が大きく曲がり、先端部に近い部分の傾斜が大きくなり、それに伴って係止爪部42の開く方向の曲げ変形が起こりにくくなり、腕部17の前端17aを乗り越える際の抵抗が大きくなる。このため、蓋部12が保持部11から外れにくくなる。
これを避けるには、係止部36の延出部41は、極力、短く形成するのが好ましい。
【0031】
図1に示すように、ホルダ基部13は、板状の基体部51と、基体部51の上面51aに形成された一対の位置決めピン52(位置決め手段)と、基体部51に形成された開口部51bに設けられたレンズ53と、基体部51上に形成された位置決め凸部54とを備えている。
位置決めピン52は、幅方向に間隔をおいて上方に向けて突設され、保持部11に嵌合した光コネクタ4のピン穴4hに挿入するように形成されている。
レンズ53は、光ファイバ5aから光素子6に向かう光、および光素子6から光ファイバ5aに向かう光が通過する位置に形成されている。
位置決め凸部54は、保持部11の位置決め凹部22に嵌合し、これによって保持部11をホルダ基部13に対し位置決めできるようになっている。
ホルダ基部13は、光モジュール2の上面2aに取り付けられる。
ホルダ基部13は、保持部11と一体に形成することもできる。
【0032】
(光モジュール)
光モジュール2は、半導体レーザ(例えばレーザダイオード:LD)等の発光素子、あるいは、フォトダイオード(PD)等の受光素子である光素子を搭載(あるいは内蔵)したチップ状あるいはアレイ状のモジュールである。
光モジュール2は、回路基板1上の駆動回路からの制御信号に基づいて、発光素子(光素子6)を駆動する機能、及び/又は、受光素子(光素子6)の受光信号に応じた電気信号を回路基板1上の処理回路に伝達する機能を有する。
光モジュール2は、回路基板1に沿う方向に延在する。
【0033】
光素子6は、本発明に係る光入出端として機能するものである。
光素子6の光軸は、回路基板1に対して垂直の方向となっている。光素子6は、光コネクタ4の光ファイバ5の光軸方向とは異なる光軸方向をもつものであればよい。また、本発明に係る光入出端としては、例えば光ファイバの端部等も含まれる。
光モジュール2は、底面側に設けられた接続端子部(半田バンプ等)によって、BGA(Ball Grid Array)方式で、回路基板1上の回路パターン等と電気的に接続することができる。
【0034】
(基板)
光モジュール2が実装される回路基板1は、例えば、ディスクリート基板であり、光電変換回路、制御処理部、光信号処理回路、光素子駆動回路、記憶回路、その他、回路基板上の電子部品の駆動制御等を行う種々の回路等が、前記回路基板に実装された電子部品によって必要に応じて構成されたものである。また、回路基板としては、これら回路機能を有するLSIを、必要に応じて搭載することができる。
【0035】
次に、コネクタホルダ3の動作について説明する。
図5に示すように、保持部11をホルダ基部13上に設置し、蓋部12を開放した状態で、上方から光コネクタ4を保持部11の収容部18内に嵌め込む。
光コネクタ4は、保持部11に嵌め込まれることによって精度よく位置決めされる。
この際、光コネクタ4のピン穴4hに、位置決めピン52が挿入し嵌合することによって、光コネクタ4の位置決め精度はさらに高められる。
【0036】
次いで、図中矢印で示すように、操作部38に力を加えることによって、蓋部12を、軸部20を支点として下方に向けて回動させると、押圧部32が光コネクタ4の上面に当接する。
上述のように、蓋部12の爪部本体43の下端43aと軸受部40中心との距離L2(図4Bを参照)は、保持部11における腕部17の前端17aと軸部20の中心軸との距離L1(図3Dを参照)よりも小さい。
このため、蓋部12を回動させると、蓋部12の係止爪部42は、保持部11の上部傾斜面24に当接し、蓋部12をさらに回動させると、上部傾斜面24の傾斜に従って前方に弾性的に曲げ変形して腕部17の前端17aを乗り越える。
弾性復元力によって係止爪部42が下部傾斜面23に達すると、蓋部12の上方への回動が規制されるため、蓋部12は保持部11に係止した状態となる。
図6〜図10に示すように、蓋部12が保持部11に係止した状態では、押圧部32は、弾性的に曲げ変形した状態で光コネクタ4に当接し、その弾性復元力により光コネクタ4を光モジュール2に向かって押さえ込む。
【0037】
この状態では、光コネクタ4が押さえ込まれているため、光コネクタ4がホルダ基部13を介して光モジュール2に近い位置に配置されるとともに、光モジュール2に対する位置ずれが起こりにくくなる。
このため、光コネクタ4を正確に位置決めし、十分な光特性(光損失等)を確保して、光ファイバ5を光モジュール2の光素子6に対して光接続することができる。
【0038】
光コネクタ4をコネクタホルダ3から取り外すには、蓋部12を上方に向けて回動させる。
この際、係止部36の係止爪部42が、下部傾斜面23の傾斜に従って弾性的に曲げ変形して腕部17の前端17aを乗り越えることによって、保持部11に対する蓋部12の係止が解除される。このように、蓋部12は、保持部11に対し係脱可能である。
蓋部12を開放した後、光コネクタ4を保持部11から取り外す。
【0039】
上記コネクタホルダ3では、光コネクタ4を保持部11に嵌め込んで蓋部12を閉じることによって光コネクタ4を正確に位置決めできるため、光コネクタ4を固定する操作が容易になる。
また、蓋部12を開くことによって光コネクタ4を露出させることができるため、光コネクタ4の取り外しが容易になる。
従って、光コネクタ4の固定、取り外しの操作性に優れている。
【0040】
また、コネクタホルダ3では、2つの係止部36が保持部11の前面に係止する。このため、前方に延出する操作部38に上方への力を加えることによって、係止爪部42が腕部17の前端17aを乗り越えて係止が解除されやすくなる。よって、光コネクタ4の取り外しを容易に行うことができる。
【0041】
図11は、光コネクタ4を保持部11から取り外すために用いられる挿抜工具を示す図である。
挿抜工具61は、鉤状の係止片を有する突出片63が把持部62の先端に形成されており、突出片63を保持部11の凹部21に挿入し、係止片を光コネクタ4に係止させた状態で上方に力を加えることによって、光コネクタ4を保持部11から取り外すことができる。
【0042】
次に、コネクタホルダ3を作製する方法について説明する。
コネクタホルダ3を作製するには、保持部11とホルダ基部13とを一体成形してもよいし、これらを別々に作製したのち組み合わせてもよい。以下、各方法について説明する。
(別成形)
保持部11を成形するには、射出成型法を用いてもよいし、他の成型法、例えば圧縮成型を用いてもよい。保持部11の材料としては、熱可塑性樹脂を用いてもよいし、熱硬化性樹脂を用いてもよい。具体的には、例えばエポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、液晶ポリマー樹脂、ABS樹脂が使用できる。
ホルダ基部13を成形するには、射出成型法を用いてもよいし、他の成型法、例えば圧縮成型を用いてもよい。ホルダ基部13の材料としては、熱可塑性樹脂を用いてもよいし、熱硬化性樹脂を用いてもよい。具体的には、例えばエポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、液晶ポリマー樹脂、ABS樹脂が使用できる。
保持部11の材料とホルダ基部13の材料は異なっていてもよいし、互いに同じであってもよい。
【0043】
ホルダ基部13は、光コネクタ4が接続されるため、保持部11に比べて高い成型精度が必要となる。
保持部11は、形状が複雑であるため金型の形状も複雑となるが、ホルダ基部13は比較的形状が簡単であるため、金型の形状も簡単となる。このため、ホルダ基部13は高い成形精度と形状安定性が得られる。
保持部11とホルダ基部13とを別々に成型する場合には、光コネクタ4に接続されるホルダ基部13で高い成形精度と形状安定性が得られるため、光コネクタ4の位置決め精度は高められる。
【0044】
ホルダ基部13の基体部51の上板部51cに形成された挿通孔51dに位置決めピン52を通し、基体部51に固定する。開口部51bにはレンズ53を嵌め込む。
ホルダ基部13は、保持部11を接合した後に光モジュール2に取り付けてもよいし、光モジュール2に取り付けた後に保持部11を接合してもよい。保持部11をホルダ基部13に接合するには接着剤を用いることができる。
【0045】
保持部11およびホルダ基部13を光モジュール2に位置決めする際には、ホルダ基部13を光モジュール2に対し位置決めした後、ホルダ基部13に保持部11を接合する方法をとることができる。
また、保持部11をホルダ基部13に接合した後、ホルダ基部13を光モジュール2に対し位置決めすることもできる。
ホルダ基部13を光モジュール2に取り付ける際には、レンズ53を光モジュール2に取付け、次いで前記ホルダ基部13を光モジュール2に取り付けるのが好ましい。
【0046】
(一体成形)
保持部11を、ホルダ基部13上に配置した状態で、これらを一体成形するには、射出成型法を用いてもよいし、他の成型法、例えば圧縮成型を用いてもよい。保持部11およびホルダ基部13の材料としては、熱可塑性樹脂を用いてもよいし、熱硬化性樹脂を用いてもよい。具体的には、例えばエポキシ樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、液晶ポリマー樹脂、ABS樹脂が使用できる。
【0047】
本発明は、上述した実施形態に限定されず、各種変更が可能である。
図示例では、2つの係止部36が保持部11の前面に係止する構成を例示したが、本発明ではこれに限らず、係止部が保持部の側部に係止する構成も可能である。また、係止部の数は、2に限らず、1でもよいし、3以上でもよい。
また、図示例では、光モジュール2上に設置されたホルダ基部13に設けられた位置決めピン52が、光コネクタ4のピン穴4hに嵌合する構造を示したが、逆に、光コネクタに位置決めピンが形成され、この位置決めピンが基板側のピン穴に嵌合する構造を採用することもできる。
位置決めピンおよびピン穴は、光コネクタをコネクタホルダに対し位置決めする機能を有するものである。本発明では、光コネクタをコネクタホルダに対し位置決めする構造はこれに限らず、光コネクタとホルダ基部のうちいずれか一方に、位置決め用の板状や柱状の凸部を形成し、他方にこの凸部に即した凹部を形成し、これらを嵌合させる構造を採用することができる。
【0048】
本発明では、図12に示すように、回路基板1上に設けられた光モジュール2の上にコネクタホルダ3を設けてもよいし、図13に示すように、光モジュール2の上に、光モジュール2より大きいコネクタホルダ3を設け、コネクタホルダ3と回路基板1とが対向する部分で、コネクタホルダ3を回路基板1に直接取り付けてもよい。
【0049】
図示例では、コネクタホルダ3はホルダ基部13を備えているが、本発明においてコネクタホルダはホルダ基部を備えていなくてもよい。
光モジュールには、直接レンズを取り付けるのが好ましい。
このほか、板状の基材の上に位置決めピンを備えた取付部材を光モジュール上に設け、この取付部材に光コネクタを取り付けてもよい。取付部材には開口部を形成し、この開口部にレンズを設けるのが好ましい。
【0050】
図14は、本発明のコネクタホルダの他の実施形態を示すもので、保持部11の腕部17の外側面に爪部19が設けられている。爪部19は、下方に延出する2つの延出部19a、19aとそれらの先端に形成されたフック19b、19bとを有する。
2つの延出部19a、19aは前後に間隔をおいて形成され、前方の延出部19aでは、前縁から前方に向けてフック19bが形成され、後方の延出部19aでは、後縁から後方に向けてフック19bが形成されている。
このコネクタホルダでは、光モジュール2(または回路基板1)に設けられた係止穴(図示略)に爪部19が挿入され、前記係止穴の周縁部にフック19bが係止することによって、保持部11が光モジュール2に対し位置決めされる。
この構造によれば、光モジュール2に対して保持部11を精度良く位置決めし、かつ保持部11が光モジュール2から外れるのを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明のコネクタホルダでは、光コネクタを基板に向かって押さえ込む押圧部を有する蓋部を備えているので、押圧部により光コネクタが押さえ込まれる。このため、光コネクタが基板に近い位置に配置されるとともに、基板に対する位置ずれが起こりにくくなる。
従って、光コネクタを正確に位置決めし、十分な光特性(光損失等)を確保して、光ファイバを光入出端に対して光接続することができる。
【符号の説明】
【0052】
1…回路基板、2…光モジュール、3…コネクタホルダ、4…光コネクタ、5…光ファイバ、6…光素子(光入出端)、11…保持部、12…蓋部、31…蓋部本体、32…押圧部、36…係止部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光入出端が設けられた基板に、前記光入出端の光軸方向とは異なる光軸方向をもつ光ファイバの先端に組み立てられた光コネクタを、前記光ファイバと前記光入出端が光接続されるように固定するコネクタホルダであって、
前記光コネクタを収容する保持部と、前記保持部に取り付けられた蓋部と、前記基板と前記保持部の間に取り付けられた前記光コネクタを固定するホルダ基部とを備え、
前記ホルダ基部には位置決めピン又はピン穴が設けられ、該位置決めピン又はピン穴が、前記光コネクタのピン穴又は位置決めピンに嵌合することによって前記光コネクタが固定され、
前記蓋部は、蓋部本体と、前記蓋部本体の端部に形成された前記蓋部を固定するための係止爪部を備えているコネクタホルダ。
【請求項2】
前記係止爪部は、前記蓋部本体の端部から基板側に向かって漸次内向きに傾斜する爪部本体と、前記爪部本体の基板側の端から下方に向かって漸次外向きに傾斜する先端部とを備えており、弾性的に曲げ変形可能に形成されている請求項1に記載のコネクタホルダ。
【請求項3】
前記ホルダ基部には、前記光コネクタを収容する保持部を位置決めする位置決め手段が設けられている請求項1に記載のコネクタホルダ。
【請求項4】
前記蓋部は、前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込む押圧部をさらに備えている請求項1に記載のコネクタホルダ。
【請求項5】
前記押圧部は、弾性的に曲げ変形可能な舌片状に形成され、弾性によって前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込むようになっている請求項4に記載のコネクタホルダ。
【請求項6】
前記保持部は、枠状である請求項1に記載のコネクタホルダ。
【請求項7】
前記光コネクタには、前記光ファイバと前記光入出端との間で光路を変換するミラーが設けられている請求項1に記載のコネクタホルダ。
【請求項8】
光入出端が設けられた光電気変換器に、前記光入出端の光軸方向とは異なる光軸方向をもつ光ファイバの先端に組み立てられた光コネクタを、前記光ファイバと前記光入出端が光接続されるように固定するコネクタホルダと、前記光電気変換器とを備え、
前記コネクタホルダは、前記光コネクタを収容する保持部と、前記保持部に取り付けられた蓋部と、前記基板と前記保持部の間に取り付けられた前記光コネクタを固定するホルダ基部とを備え、前記ホルダ基部には位置決めピン又はピン穴が設けられ、該位置決めピン又はピン穴が、前記光コネクタのピン穴又は位置決めピンに嵌合することによって前記光コネクタが固定され、前記蓋部は、蓋部本体と、前記蓋部本体の端部に形成された前記蓋部を固定するための係止爪部を備えているコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項9】
前記係止爪部は、前記蓋部本体の端部から基板側に向かって漸次内向きに傾斜する爪部本体と、前記爪部本体の基板側の端から下方に向かって漸次外向きに傾斜する先端部とを備えており、弾性的に曲げ変形可能に形成されている請求項8に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項10】
前記ホルダ基部には、前記光コネクタを収容する保持部を位置決めする位置決め手段が設けられている請求項8に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項11】
前記蓋部は、前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込む押圧部をさらに備えている請求項8に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項12】
前記押圧部は、弾性的に曲げ変形可能な舌片状に形成され、弾性によって前記光コネクタを前記基板に向かって押さえ込むようになっている請求項11に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項13】
前記保持部は、枠状である請求項8に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項14】
前記光コネクタには、前記光ファイバと前記光入出端との間で光路を変換するミラーが設けられている請求項8に記載のコネクタホルダ付き光電気変換器。
【請求項15】
請求項1に記載のコネクタホルダを組み立てる方法であって、
前記保持部と前記ホルダ基部を別々に成形し、これらを互いに接合するコネクタホルダの組立方法。
【請求項16】
前記ホルダ基部を前記基板に対し位置決めした後、このホルダ基部に前記保持部を接合する請求項15に記載のコネクタホルダの組立方法。
【請求項17】
前記保持部を前記ホルダ基部に接合した後、このホルダ基部を前記基板に対し位置決めする請求項15に記載のコネクタホルダの組立方法。
【請求項18】
請求項1に記載のコネクタホルダを組み立てる方法であって、
前記保持部と前記ホルダ基部を一体成形するコネクタホルダの組立方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−191778(P2011−191778A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108810(P2011−108810)
【出願日】平成23年5月13日(2011.5.13)
【分割の表示】特願2007−516350(P2007−516350)の分割
【原出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】