説明

コネクタ

【課題】安定したロック性能を保つ。
【解決手段】雌側コネクタFは、前方へ延出するロックアーム18と、第2支持部23から後方へ操作部29を延出させ、第2支持部23から前方へ係止部24を延出させた解除アーム22とを備える。ロックアーム18のロックを解除する際には、操作部29を端子収容部11の外面に接近させるように押し操作し、係止部24でロックアーム18をロック解除方向へ押し動かす。係止部24は、ロックアーム18を幅方向に挟む一対のアーム部25と、ロックアーム18の外面と対向するように配されて一対のアーム部25を連結する連結部26を備える。係止部24は、規制部16への当接により、端子収容部11の外面に接近する方向への変位を規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、相手側コネクタに嵌合される端子収容部と、端子収容部に形成したロックアームと、端子収容部に形成した解除アームとを備えたコネクタが開示されている。ロックアームは、端子収容部の外面に連なる第1支持部から相手側コネクタへの嵌合方向前方へ延出した形態であって、第1支持部を支点として嵌合方向と交差する方向へ弾性撓みし得るようになっている。解除アームは、端子収容部の外面に連なる第2支持部から嵌合方向前方へ係止部を延出させるとともに第2支持部から嵌合方向後方へ操作部を延出させた形態であって、第2支持部を支点として嵌合方向と交差する方向へシーソー状に弾性撓みし得るようになっている。
【0003】
相手側コネクタとの嵌合過程では、ロックアームが相手側コネクタのロック部と干渉して端子収容部の外面から離間するロック解除方向へ弾性撓みし、コネクタと相手側コネクタが正規の嵌合状態に至ると、ロックアームが弾性復帰してロック部と係止することで、コネクタと相手側コネクタとが嵌合状態にロックされる。
【0004】
嵌合状態にロックされているコネクタと相手側コネクタを離脱する際には、操作部を端子収容部の外面に接近させるように押し操作して、係止部でロックアームをロック解除方向へ押し動かすことにより、ロックアームをロック部から解離させ、ロック解除状態とする。そして、このロック解除状態を保ったままでコネクタと相手側コネクタとを引き離すようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−166604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
端子収容部の外面とロックアームとの間は、相手側コネクタのロック部を含む部分を進入させるための嵌合空間となっているのであるが、この嵌合空間は、ロックアームがロック解除方向へ弾性撓みするのに必要な撓み量よりも大きな空間となっている。そのため、相手側コネクタと未嵌合の状態でロックアームの外面に異物が干渉してロックアームが押圧力を受けると、ロックアームが、想定されている弾性撓み量を超えて大きく端子収容部の外面側へ撓まされことが懸念される。この場合、ロックアームが不正な変形を生じて、安定したロック性能が損なわれる虞がある。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、安定したロック性能を保つことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手側コネクタに嵌合可能であって、端子収容部を有するハウジングと、前記端子収容部の外面に連なる第1支持部から嵌合方向前方へ延出した形態のロックアームと、前記端子収容部の外面に連なる第2支持部から嵌合方向後方へ操作部を延出させるとともに、前記第2支持部から嵌合方向前方へ係止部を延出させた形態の解除アームとを備え、前記相手側コネクタとの嵌合過程では、前記ロックアームが、前記相手側コネクタのロック部と干渉して前記端子収容部の外面から離間するロック解除方向へ弾性撓みし、前記相手側コネクタに正規嵌合すると、前記ロックアームが弾性復帰して前記ロック部に係止することで、前記相手側コネクタとの嵌合状態にロックされ、前記相手側コネクタとのロックを解除する際には、前記操作部を前記端子収容部の外面に接近させるように押し操作することにより、前記係止部で前記ロックアームをロック解除方向へ押し動かして前記ロック部から解離させるようになっているコネクタにおいて、前記係止部は、嵌合方向及び前記ロックアームの弾性撓み方向と交差する幅方向において前記ロックアームを挟むように配された一対のアーム部と、前記ロックアームの外面と対向するように配されて前記一対のアーム部を連結する連結部とを備えて構成されており、前記ハウジングには、前記係止部を当接させることで、前記係止部が前記端子収容部の外面に接近する方向へ変位することを規制する規制部が形成されているところに特徴を有する。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ハウジングには、前記操作部をそのロック解除方向への変位過程で当接させることにより、前記操作部が前記端子収容部の外面に接近する方向へ変位することを規制するストッパが形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
<請求項1の発明>
ロックアームの外面に異物が接近すると、その異物は、ロックアームに当接する前に連結部に当接し、係止部を端子収容部の外面に接近させる方向へ押圧する。この係止部に対する押圧方向は、連結部がロックアームをロック解除方向とは反対の方向へ押圧する方向である。しかし、係止部は、規制部に当接することによって、端子収容部の外面に接近する方向への変位を規制されているので、係止部もロックアームも、端子収容部の外面に接近する方向へ大きく変位することがない。これにより、ロックアームの不正な変形に起因するロック性能の低下が防止される。
【0011】
<請求項2の発明>
操作部に対して過大な解除操作力が付与された場合、操作部は、ロック解除に必要な変位量を超えたところでストッパに当接し、それ以上のロック解除方向、即ち端子収容部の外面に接近する方向への変位を規制される。したがって、解除アームは、その正常範囲を超えて弾性撓みする虞がない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施形態のコネクタの正面図
【図2】背面図
【図3】平面図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】図1のB−B線断面図
【図6】解除アームの変位がストッパによって規制されている状態をあらわすB−B線断面図
【図7】解除アームの変位が規制部によって規制されている状態をあらわすB−B線断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図7を参照して説明する。図5には、雌側コネクタF(本発明のコネクタ)と雄側コネクタM(本発明の構成要件である相手側コネクタ)とが嵌合した状態を断面図であらわしている。雄側コネクタMは、フード部40を有し、フード部40を構成する上面壁の外面(上面)には、突起状のロック部41が形成されている。
【0014】
次に、雌側コネクタFについて説明する。尚、以下の説明で、雄側コネクタMに対する雌側コネクタFの嵌合方向を、単に嵌合方向という。また、雄側コネクタMに対する嵌合方向前方(図3,5〜7における左方)を、単に前方といい、雄側コネクタMに対する嵌合方向後方を、単に後方という。雌側コネクタFは、ガラス繊維入りの合成樹脂材料からなるハウジング10と、雌雄両コネクタF,Mを嵌合状態にロックするためのロックアーム18と、ロックアーム18によるロックを解除するための解除アーム22とを一体に形成したものである。雌側コネクタFは、ロックアーム18の弾性変形方向及び嵌合方向の両方向と交差する幅方向(=左右方向)において、対称な形状となっている。
【0015】
図5〜7に示すように、ハウジング10は、フード部40に嵌入される端子収容部11と、端子収容部11を包囲する筒状嵌合部12とを備えている。端子収容部11内には、周知形態の雌端子金具(図示省略)が収容されるようになっている。筒状嵌合部12は、この後端側部分において端子収容部11の外面に連なっており、端子収容部11の外周面と筒状嵌合部12の内周面との間の筒状の空間は、フード部40を嵌入させるための嵌合空間13となっている。
【0016】
図2〜7に示すように、筒状嵌合部12の上壁部には、その前端縁部(嵌合方向における前方の端縁部)と左右両側縁部を除いて大きく開放された開口部14が形成されている。この開口部14は、筒状嵌合部12の後端縁に開放されている。筒状嵌合部12には、開口部14の左右両側縁に沿って上方(嵌合方向と交差する方向であり、後述するロックアーム18及び解除アーム22の弾性撓み方向と略平行な方向)へ立ち上がる左右対称な一対のリブ15が形成されている。
【0017】
図1,3〜7に示すように、ハウジング10には、ロックアーム18及び解除アーム22の不正な変形を規制する手段として、リブ15の内側面から幅方向内側へ突出した形態の左右一対の規制部16が形成されている。規制部16は、前後方向においては、ハウジング10の中央部に配置され、上下方向においては、端子収容部11の上方に配置されている。また、図1〜3,5〜7に示すように、ハウジング10には、解除アーム22がその正常範囲を超えて過剰に弾性撓みするのを規制する手段として、端子収容部11の上面(外面)からブロック状に上方へ突出する左右一対のストッパ17が形成されている。ストッパ17は、前後方向においては端子収容部11(ハウジング10)の後端部に配置され、幅方向においては開口部14の開口領域の範囲内に配置されている。
【0018】
図5〜7に示すように、ロックアーム18は、端子収容部11の上面(外面)における後端部から上方へ立ち上がる第1支持部19の上端部から、前方へ片持ち状に延出した形態となっている。第1支持部19は、前後方向においてストッパ17よりも前方であり、規制部16よりも後方の位置に配置されている。ロックアーム18は、常には、それ自身の剛性により嵌合方向と略平行な姿勢となるロック位置(図5を参照)に保持されているが、第1支持部19を支点としてロック位置よりも上方(端子収容部11の上面から遠ざかるロック解除方向)へ弾性変形し得るようになっている。また、ロックアーム18と端子収容部11の上面との間は、フード部40を進入させるための嵌合空間13となっているが、この嵌合空間13は、雄側コネクタMと非嵌合の状態において、ロックアーム18がロック解除方向とは反対の下方へ大きく弾性変形し得る空間となる。
【0019】
図1〜4に示すように、ロックアーム18は、幅方向において端子収容部11の中央部(即ち、一対の規制部16よりも幅方向内側)に配置されている。図3,5〜7に示すように、ロックアーム18の前端に近い部分には、ロックアーム18を上下方向に貫通するロック孔20が形成されている。ロックアーム18の前端は、端子収容部11の前端よりも少し後方の位置に達している。ロックアーム18の前端部には、その左右両端縁部から幅方向外方へ突出した形態の左右一対の受け部21が形成されている。受け部21は、ロックアーム18の上面と面一状をなし、ロックアーム18よりも厚さが薄い(上下寸法が小さい)。ロック孔20と受け部21は、前後方向において規制部16よりも前方の位置に配置されている。
【0020】
図5〜7に示すように、解除アーム22は、端子収容部11の上面(外面)における後端部から上方へ立ち上がる一対の第2支持部23から前方へ片持ち状に延出する係止部24と、第2支持部23から後方へ片持ち状に延出する操作部29とを有している。第2支持部23は、前後方向においては端子収容部11の後端縁(第1支持部19及びストッパ17)よりも少し前方の位置に配置されている。また、左右方向(幅方向)において、一対の第2支持部23は、第1支持部19を左右方向側から挟む位置であり、一対のストッパ17よりも幅方向内側の位置に配置されている。解除アーム22は、第2支持部23を支点としてシーソー状に弾性変形し得るようになっている。
【0021】
図3〜7に示すように、係止部24は、一対の第2支持部23の上端部からロックアーム18の左右両側縁に沿うように(=ロックアーム18を左右両側から挟むように)前方へ延出する一対の細長いアーム部25と、この一対のアーム部25を連結する連結部26とを備えている。解除アーム22が弾性撓みしていない待機状態(図5を参照)において、アーム部25は、嵌合方向とほぼ平行をなしているとともに、ロックアーム18とほぼ同じ高さに位置している。また、前後方向において、アーム部25(係止部24)の前端はロックアーム18の前端とほぼ同じ位置となっている。アーム部25の前端部には、幅方向内側へ突出した形態の係止突起27が形成されている。解除アーム22が待機状態のとき、係止突起27の突出端部は、ロックアーム18の受け部21の下方に位置している。
【0022】
図3,5〜7に示すように、連結部26は、前後方向においてアーム部25の前端と第2支持部23のほぼ中間の位置であって、規制部16と対応する位置に配置され、解除アーム22が待機状態にあるときに、嵌合方向と略平行な平板状をなしている。連結部26は、アーム部25の上端縁同士を橋渡し状に連結しており、ロックアーム18の位置、姿勢、及び解除アーム22の位置、姿勢に拘わらず、常に、連結部26の下面がロックアーム18の上面(外面)と対向する状態を保つ。図3,4に示すように、連結部26の左右両端部には、アーム部25の外側面よりも幅方向外方へ突出した(張り出した)形態の左右一対の規制突部28が形成されている。規制突部28は、解除アーム22の位置、姿勢に拘わらず、常に、規制部16よりも上方に位置し、規制突部28の突出端部の下面が規制部16の上面と対向する状態を保つようになっている。
【0023】
図3,5〜7に示すように、操作部29は、一対の第2支持部23の上端部から後方へ延出する左右一対の延出部30と、延出部30の後端部同士を連結する指当て部31とを備えて構成されている。図2,3に示すように、指当て部31の左右両端部には、延出部30の外側面よりも幅方向外方へ突出した(張り出した)形態の左右一対の当接部32が形成されている。前後方向において、指当て部31と当接部32は、第1支持部19とほぼ同じ位置であって、ストッパ17と対応する位置に配置されている。当接部32は、解除アーム22の位置、姿勢に拘わらず、常に、ストッパ17の上方に位置し、当接部32の突出端部の下面がストッパ17の上面と対向する状態を保つようになっている。
【0024】
かかる解除アーム22は、常にはそれ自身の剛性により図5に示す待機位置に保持されているが、第2支持部23を支点として待機位置に対し操作部29を下方へ変位させるとともに係止部24を上方へ変位させるロック解除方向へ弾性変形し得るようになっている。解除アーム22が待機位置にある状態では、係止突起27の上面と受け部21の下面との間には隙間が空いている。同じく待機位置のときに、規制突部28の下面と規制部16の上面との間には隙間が空き、当接部32の下面とストッパ17の上面との間にも隙間が空いている。
【0025】
次に、本実施形態の作用を説明する。両コネクタF,Mを嵌合する過程では、ロックアーム18の前端縁がロック部41と干渉することにより、ロックアーム18が第1支持部19を支点としてロック解除方向(端子収容部11の上面から遠ざかる方向)へ弾性撓みさせられる。このとき、解除アーム22は弾性撓みせずに待機位置に保たれている。そして、両コネクタF,Mが正規の嵌合状態に至ると、図5に示すように、ロックアーム18が弾性復帰してロック孔20がロック部41に係止し、この係止作用により、両コネクタF,Mが正規の嵌合状態にロックされて離脱規制される。
【0026】
このロック状態から両コネクタF,Mを離脱する際には、操作部29を上から端子収容部11の上面に接近させるように押し操作して、解除アーム22をロック解除方向へ弾性撓みさせる。この弾性撓みに伴い、係止部24が上方へ変位し、係止部24の係止突起27がロックアーム18の受け部21に当接し、これ以降は、図6に示すように、解除アーム22のロック解除操作が進むのに伴い、係止突起27が受け部21を下から押し上げてロックアーム18が解除アーム22と一体となってロック解除方向へ弾性撓みする。そして、このロックアーム18の弾性撓みにより、ロック孔20がロック部41に対して上方へ解離し、ロックアーム18とロック部41とのロックが解除される。あとは、このロック状態を保ったままで、両コネクタF,Mを引き離せばよい。
【0027】
本実施形態では、解除アーム22の係止部24を、ロックアーム18を幅方向に挟むように配された一対のアーム部25と、ロックアーム18の上面と対向するように配されて一対のアーム部25を連結する連結部26とを備えた構成とし、ハウジング10には、係止部24の規制突部28を当接させることで、係止部24が端子収容部11の上面に接近する方向へ変位することを規制する規制部16を形成した。
【0028】
この構成によれば、両コネクタF,Mを離脱した状態でロックアーム18の上面に向かって異物(図示省略)が接近したときに、その異物は、ロックアーム18に当接する前に連結部26の上面に当接し、係止部24を端子収容部11の外面に接近させる方向(ロック解除方向とは反対の方向)へ押圧する。この係止部24に対する押圧方向は、連結部26がロックアーム18をロック解除方向とは反対の方向へ押圧する方向である。しかし、図7に示すように、係止部24は、規制部16に当接することによって、端子収容部11の上面に接近する方向への過剰な変位を規制されているので、係止部24もロックアーム18も、端子収容部11の外面に接近する方向へ大きく変位することがない。したがって、ロックアーム18の不正な変形に起因するロック性能の低下が防止される。
【0029】
また、ハウジング10には、操作部29をそのロック解除方向への変位過程で当接させることにより、操作部29が端子収容部11の外面に接近する方向へ変位することを規制するストッパ17が形成されている。この構成によれば、操作部29に対して過大な解除操作力が付与された場合、図6に示すように、操作部29は、ロック解除に必要な変位量を超えたところでストッパ17に当接するので、それ以上のロック解除方向、即ち端子収容部11の外面に接近する方向への変位を規制される。したがって、解除アーム22は、その正常範囲を超えて弾性撓みする虞がない。
【0030】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、係止部のうち連結部を規制部に当接させたが、規制部には、アーム部を当接させてもよい。この場合、アーム部における規制部との位置は、連結部よりも嵌合方向前方又は嵌合方向後方のいずれでもよい。
(2)上記実施形態では、係止部における規制部との当接位置を、係止部の嵌合方向前端よりも後方の位置(連結部)に設定したが、係止部における規制部との当接位置は、係止部の嵌合方向前端部に設定してもよい。
(3)上記実施形態では、ハウジングに、操作部が端子収容部の外面に接近する方向へ変位するのを規制するストッパを設けたが、ハウジングにこのようなストッパを設けない構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、ストッパを左右一対設けたが、ストッパは、幅方向における中央位置の1箇所のみに設けてもよい。
【符号の説明】
【0031】
F…雌側コネクタ(コネクタ)
M…雄側コネクタ(相手側コネクタ)
10…ハウジング
11…端子収容部
16…規制部
17…ストッパ
18…ロックアーム
19…第1支持部
22…解除アーム
23…第2支持部
24…係止部
25…アーム部
26…連結部
29…操作部
41…ロック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手側コネクタに嵌合可能であって、端子収容部を有するハウジングと、
前記端子収容部の外面に連なる第1支持部から嵌合方向前方へ延出した形態のロックアームと、
前記端子収容部の外面に連なる第2支持部から嵌合方向後方へ操作部を延出させるとともに、前記第2支持部から嵌合方向前方へ係止部を延出させた形態の解除アームとを備え、
前記相手側コネクタとの嵌合過程では、前記ロックアームが、前記相手側コネクタのロック部と干渉して前記端子収容部の外面から離間するロック解除方向へ弾性撓みし、
前記相手側コネクタに正規嵌合すると、前記ロックアームが弾性復帰して前記ロック部に係止することで、前記相手側コネクタとの嵌合状態にロックされ、
前記相手側コネクタとのロックを解除する際には、前記操作部を前記端子収容部の外面に接近させるように押し操作することにより、前記係止部で前記ロックアームをロック解除方向へ押し動かして前記ロック部から解離させるようになっているコネクタにおいて、
前記係止部は、嵌合方向及び前記ロックアームの弾性撓み方向と交差する幅方向において前記ロックアームを挟むように配された一対のアーム部と、前記ロックアームの外面と対向するように配されて前記一対のアーム部を連結する連結部とを備えて構成されており、
前記ハウジングには、前記係止部を当接させることで、前記係止部が前記端子収容部の外面に接近する方向へ変位することを規制する規制部が形成されていることを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
前記ハウジングには、前記操作部をそのロック解除方向への変位過程で当接させることにより、前記操作部が前記端子収容部の外面に接近する方向へ変位することを規制するストッパが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−129076(P2012−129076A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279731(P2010−279731)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】