説明

コネクタ

【目的】 本発明はクロストークを抑止でき、端子の配列方向の寸法を低減できるコネクタを提供する。
【構成】 コネクタはボディ100と端子群Cを備える。端子群Cは、ボディ100に第1方向Xに一列で配列された一対の第1シグナル端子310S、一対の第2シグナル端子320S及びグランド端子330Gを有する。第1、第2シグナル端子310S、320Sは第2方向Yに延び且つ互いに隣り合う。グランド端子330Gは、第2方向Yに延び且つ一方の第1シグナル端子310Sと一方の第2シグナル端子320Sとの間に配置される。グランド端子330Gの第1方向Xの幅寸法が、第1、第2シグナル端子310S、320Sの第1方向Xの幅寸法の2倍未満である。グランド端子330Gの少なくとも一部の第3方向Zの厚み寸法が、第1、第2シグナル端子310S、320Sの第3方向Zの厚み寸法よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シグナル端子及びグランド端子を備えたコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタとしては、複数の端子が複数列で配列されている。前記端子は、シグナル端子とグランド端子とを含んでいる。各列において、シグナル端子とグランド端子とが交互に配列されている。シグナル端子に伝送される高周波信号のクロストークを抑止するために、グランド端子の配列方向の寸法が、シグナル端子の配列方向の寸法の2倍以上とされている(特許文献1の図3参照)。なお、ここでいう配列方向とは、各列における端子の配列方向のことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−161414号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、グランド端子の配列方向の寸法が、シグナル端子の配列方向の寸法の2倍以上である場合、コネクタの前記配列方向の寸法が大きくなる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、クロストークを抑止でき且つ端子の配列方向の寸法の低減を図ることができるコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1コネクタは、絶縁性を有するボディと、端子群とを備えている。前記端子群は、前記ボディに第1方向に一列で配列された一対の第1シグナル端子、第2シグナル端子及びグランド端子を有している。前記一対の第1シグナル端子は、前記第1方向に直交する第2方向に各々延びており且つ前記第1方向において互いに隣り合っている。前記第2シグナル端子は、前記第2方向に延びている。前記グランド端子は、前記第2方向に延びており且つ前記一対の第1シグナル端子のうちの一方の第1シグナル端子と前記第2シグナル端子との間に配置されている。前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法は、前記第1シグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満である。前記グランド端子の少なくとも一部の前記第1、第2方向に直交する第3方向の厚み寸法は、前記第1、第2シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも大きくなっている。
【0007】
前記第1コネクタは、グランド端子の第1方向の幅寸法が第1シグナル端子の第1方向の幅寸法の2倍未満であるものの、グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法が第1、第2シグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きいので、グランド端子の導体抵抗及びGND電位を下げることができる。よって、前記第1コネクタは、グランド端子により第1シグナル端子により伝送される信号と第2シグナル端子により伝送される信号とのクロストークを抑止することができ、且つ前記第1コネクタの第1方向の幅寸法の低減を図ることができる。
【0008】
前記端子群は、前記第1方向において互いに隣り合う一対の前記第2シグナル端子を有する構成とすることが可能である。この場合、前記グランド端子は、前記一方の第1シグナル端子と、前記一対の第2シグナル端子のうちの一方の第2シグナル端子との間に配置された構成とすることが可能である。
【0009】
前記端子群は、複数の前記グランド端子を有する構成とすることが可能である。この場合、前記グランド端子は、他方の前記第1、第2シグナル端子の両隣のうち前記一方の第1、第2シグナル端子の反対側にも配置することが可能である。
【0010】
このような発明の態様による場合、グランド端子が一対の第1シグナル端子の両隣及び一対の第2シグナル端子の両隣に配置され、第1、第2シグナル端子の漏れ電界に対する遮蔽壁として機能するので、第1コネクタのEMI(Electromagnetic Interference)特性を向上させることができる。また、グランド端子が一対の第1シグナル端子の両隣及び一対の第2シグナル端子の両隣に配置されることにより、一対の第1シグナル端子間及び一対の第2シグナル端子間のインピーダンス整合を図ることができる。よって、第1、第2シグナル端子の伝送特性を向上させることができる。
【0011】
前記グランド端子の前記一部の中心と、前記第1、第2シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置していることが好ましい。このような発明の態様による場合、前記グランド端子の前記一部の中心と、前記第1、第2シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置しているので、一対の第1シグナル端子間及び一対の第2シグナル端子間のインピーダンス整合が良好になる。よって、第1、第2シグナル端子の伝送特性を更に向上させることができる。
【0012】
前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法を、前記第1、第2シグナル端子の少なくとも一方の前記第1方向の幅寸法よりも小さくすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記第1、第2シグナル端子の少なくとも一方の前記第1方向の幅寸法よりも小さいので、前記第1コネクタの第1方向の幅寸法を更に低減することができる。
【0013】
又は、前記グランド端子は、前記厚み寸法を除く外形を、前記第1、第2シグナル端子の少なくとも一方の外形と略同じとすることが可能である。このような発明の態様による場合、厚みが異なる導電板が同じ金型でプレス成型されることにより、グランド端子と第1、第2シグナル端子の少なくとも一方とを作成することができるので、前記第1コネクタの低コスト化を図ることができる。
【0014】
前記第1、第2シグナル端子は、前記第2方向に加えて、前記第1方向にも延びた導電板で構成することが可能である。前記グランド端子は、前記第2方向に加えて、前記第3方向にも延びた導電板である構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記第1、第2シグナル端子は、前記第1、第2方向に延びた導電板であるのに対し、前記グランド端子が前記第2、3方向に延びた導電板であるので、前記グランド端子が第1、第2シグナル端子の漏れ電界に対する高い遮蔽壁として機能し得る。よって、前記第1コネクタのEMI特性を向上させることができる。
【0015】
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第3方向の厚み寸法が、前記第1、第2シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいことが好ましい。
【0016】
本発明の第2のコネクタは、絶縁性を有するボディと、端子群とを備えている。前記端子群は、前記ボディに第1方向に一列で配設された複数のシグナル端子及びグランド端子を有している。前記シグナル端子は前記第1方向に直交する第2方向に延びている。前記グランド端子は、前記第2方向に延びており且つ隣り合う2つの前記シグナル端子の間に配置されている。前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法は、前記シグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満である。前記グランド端子の少なくとも一部の前記第1、第2方向に直交する第3方向の厚み寸法は、前記シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも大きくなっている。
【0017】
前記第2コネクタは、グランド端子の第1方向の幅寸法がシグナル端子の第1方向の幅寸法の2倍未満であるものの、グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法がシグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きいので、グランド端子の導体抵抗及びGND電位を下げることができる。よって、前記第2コネクタは、グランド端子によりシグナル端子により伝送される信号のクロストークを抑止することができ、且つ前記第2コネクタの第1方向の幅寸法の低減を図ることができる。
【0018】
前記端子群は、複数の前記グランド端子を有する構成とすることが可能である。この場合、前記グランド端子は、前記シグナル端子のうちの前記第1方向の両端に位置する前記シグナル端子の隣にも配置されている。
【0019】
このような発明の態様による場合、グランド端子がのうちの第1方向の両端に位置するシグナル端子の隣に配置され、シグナル端子の漏れ電界に対する遮蔽壁として機能するので、第2コネクタのEMI特性を向上させることができる。また、グランド端子がシグナル端子間だけでなく、シグナル端子の両隣に配置されることにより、全てのシグナル端子のインピーダンス整合を図ることができる。よって、全てのシグナル端子の伝送特性を向上させることができる。
【0020】
前記グランド端子の前記一部の中心と、前記シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置した構成とすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置しているので、前記シグナル端子のインピーダンス整合を図ることができ、当該シグナル端子の伝送特性を向上させることができる。
【0021】
前記グランド端子の前記第1方向の寸法を、前記シグナル端子の前記第1方向の寸法よりも小さくすることが可能である。このような発明の態様による場合、前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記シグナル端子の少なくとも一方の前記第1方向の幅寸法よりも小さいので、前記第2コネクタの第1方向の幅寸法を更に低減することができる。
【0022】
前記グランド端子は、前記厚み寸法を除く外形を、前記シグナル端子の外形と略同じとすることが可能である。このような発明の態様による場合、厚みが異なる導電板を同じ金型でプレス成型することにより、グランド端子及びシグナル端子を作成することができるので、前記第2コネクタの低コスト化を図ることができる。
【0023】
前記シグナル端子は、前記第2方向に加えて、前記第1方向にも延びた導電板で構成することが可能である。前記グランド端子は、前記第2方向に加えて、前記第3方向にも延びた導電板である構成とすることが可能である。前記シグナル端子は、前記第1、第2方向に延びた導電板であるのに対し、前記グランド端子が前記第2、3方向に延びた導電板であるので、前記グランド端子がシグナル端子の漏れ電界に対する高い遮蔽壁として機能し得る。よって、前記第2コネクタのEMI特性を向上させることができる。
【0024】
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第3方向の厚み寸法が、前記シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいことが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は本発明の実施例に係るコネクタの正面、平面及び右側面を示す概略的斜視図である。
【図2A】図2Aは、前記コネクタの図1中の2A−2A断面図である。
【図2B】図2Bは、前記コネクタの図1中の2B−2B断面図である。
【図3】図3は、前記コネクタの第1、第2シグナル端子及びグランド端子の正面、平面及び右側面を表した概略的斜視図である。
【図4】図4は、前記第1、第2シグナル端子及びグランド端子の図3中の4−4断面図である。
【図5】図5は、前記第1、第2シグナル端子の設計変更例を示す概略的斜視図である。
【図6】図6は、前記グランド端子の設計変更例を説明するための前記第1、第2シグナル端子及び当該グランド端子の模式的断面図である。
【図7】図7は、前記グランド端子の別の設計変更例を示す概略的斜視図である。
【図8A】図8Aは、前記コネクタの端子群の設計変更例を示す説明図である。
【図8B】図8Bは、前記コネクタの端子群の別の設計変更例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施例に係るコネクタについて図1〜図4を参照しつつ説明する。図1に示すコネクタは図示しない基板上に実装可能なレセプタクルであって、図示しないプラグが接続可能となっている。前記コネクタは、ボディ100と、シェル200と、端子群Cとを備えている。以下、前記コネクタの各構成要素について詳しく説明する。なお、図1〜図4において、前記コネクタの幅方向であり且つ端子群Cの配列方向である第1方向をX、前記コネクタの前後方向であり第1方向Xに直交する第2方向をY、前記コネクタの上下方向であり且つ第1、第2方向X、Yに直交する第3方向をZとして表している。
【0027】
ボディ100は絶縁樹脂製の直方体である。このボディ100は、図1及び図2に示すように、本体部110と、凸部120とを有している。本体部110の第2方向Yの前面には、上記プラグが挿脱可能な略矩形状の挿入穴111が開設されている。この挿入穴111の第2方向Yの奥側面に凸部120が突設されている。凸部120は第1方向X及び第2方向Yに延びた矩形状の板である。凸部120の上面には、第2方向Yに延びた複数の溝121が形成されている。
【0028】
シェル200は、図1及び図2に示すように、導電性を有する金属板で構成された角筒であって、ボディ100の外周を覆っている。
【0029】
端子群Cは、図1〜図4に示すように、一対の第1シグナル端子310Sと、一対の第2シグナル端子320Sと、複数のグランド端子330Gとを有している。この端子群Cは、第1、第2シグナル端子及びグランド端子が、330G、310S、310S、330G、320S、320S、330Gの順で、ボディ100内に第1方向Xに一列で配列されている(すなわち、端子群Cはボディ100に第1方向Xに一列で配列されている)。
【0030】
一対の第1シグナル端子310Sは、図2A及び図3に示すように、第1方向Xにおいて互いに隣り合い、1GHz以上の高速差動信号伝送用の差動ペアを構成している。各第1シグナル端子310Sは、第2方向Yに延びた導電性を有する金属板である。各第1シグナル端子310Sは、中間部311Sと、接触部312Sと、折り曲げ部313Sと、テール部314Sとを有している。
【0031】
中間部311Sは第2方向Yに延びた板であって、ボディ100の本体部110に埋設され保持されている。中間部311Sは、第2方向Yの第1、第2端を有しており、前記第1端に接触部312Sが、前記第2端に折り曲げ部313Sが連設されている。
【0032】
接触部312Sは、中間部311Sに連続して第2方向Yに延びた板である。この接触部312Sは、ボディ100の凸部120の溝121に挿入されている。接触部312Sは、第3方向Zの上方に円弧状に湾曲した湾曲部を有している。前記湾曲部が上記プラグのシグナル用のコンタクトに接触可能となっている。
【0033】
折り曲げ部313Sは、中間部311Sに対して直角に折り曲げられた略L字状の板であって、本体部110の第2方向Yの後面に沿って第3方向Zに延びている。テール部314Sは、折り曲げ部313Sの第3方向Zの下端部に連設され且つ折り曲げ部313Sに対して直角に折り曲げられた板であって、第2方向Yに延びている。テール部314Sは、上記基板のシグナルラインに接続可能となっている。
【0034】
一対の第2シグナル端子320Sは、図3に示すように、第1方向Xにおいて互いに隣り合い、1GHz以上の高速差動信号伝送用の差動ペアを構成している。各第2シグナル端子320Sは、第2方向Yに延びる導電性を有する金属板であり且つ第1シグナル端子310Sと同じ構成となっている。各第2シグナル端子320Sは、中間部321Sと、接触部322Sと、折り曲げ部323Sと、テール部324Sとを有している。なお、第2シグナル端子320Sの各部については、第1シグナル端子310Sと説明が重複するため省略する。
【0035】
グランド端子330Gは、図2B及び図3に示すように、第2方向Yに延びる導電性を有する金属板であって、グランド端子330Gの厚み寸法を除く外形が第1、第2シグナル端子310S、320Sの外形と略同じになっている。グランド端子330Gの第1方向Xの寸法は、第1、第2シグナル端子310S、320Sの第1方向Xの寸法と同じである。グランド端子330Gの厚み寸法(板厚)は、図3及び図4に示すように、第1、第2シグナル端子310S、320Sの厚み寸法(板厚)より1.5倍以上大きい。グランド端子330Gは、一対の第1シグナル端子310Sのうちの一方の第1シグナル端子310Sと一対の第2シグナル端子320Sのうちの一方の第2シグナル端子320Sとの間と、他方の第1シグナル端子310Sの両隣のうち一方の第1シグナル端子310Sの反対側と、他方の第2シグナル端子320Sの両隣のうち一方の第2シグナル端子320Sの反対側とに各々配置されている。
【0036】
各グランド端子330Gは、中間部331Gと、接触部332Gと、折り曲げ部333Gと、テール部334Gとを有している。中間部331Gは、第2方向Yに延びた板であって、ボディ100の本体部110に埋設され保持されている。中間部331Gの厚み寸法(板厚)は、第3方向Zにおいて第1、第2シグナル端子310S、320Sの中間部311S、321Sの厚み寸法(板厚)よりも1.5倍以上大きくなっている。中間部331G(すなわち、グランド端子の厚み寸法が第1、第2シグナル端子の厚み寸法よりも大きい部分の一部)の中心O3と、中間部311S、321S(すなわち、第1、第2シグナル端子の前記一部に対応する部分)の中心O1、O2とが、図4に示すように、第3方向Zにおいて略同じ高さに位置している。中間部331Gは、第2方向Yの第1、第2端を有しており、前記第1端に接触部332Gが、前記第2端に折り曲げ部333Gが連設されている。
【0037】
接触部332Gは、中間部331Gに連続して第2方向Yに延びた板であって、接触部332Gの厚み寸法(板厚)が第3方向Zにおいて接触部312Sの厚み寸法(板厚)よりも1.5倍以上大きい。この接触部332Gは、ボディ100の凸部120の溝121に挿入されている。接触部332Gは、第3方向Zの上方に円弧状に湾曲した湾曲部を有している。前記湾曲部が上記プラグのグランド用のコンタクトに接触可能となっている。
【0038】
折り曲げ部333Gは、中間部331Gに対して直角に折り曲げられた略L字状の板であって、本体部110の第2方向Yの後面に沿って第3方向Zに延びている。折り曲げ部333Gの厚み寸法(板厚)は、第2方向Yにおいて折り曲げ部313Sの厚み寸法(板厚)よりも1.5倍以上大きい。
【0039】
テール部334Gは、折り曲げ部333Gの第3方向Zの下端部に連設され且つ折り曲げ部333Gに対して直角に折り曲げられた板であって、第2方向Yに延びている。テール部334Gの厚み寸法(板厚)は、第3方向Zにおいてテール部314Sの厚み寸法(板厚)よりも1.5倍以上大きい。テール部314Sは、上記基板のグランドラインに接続可能となっている。
【0040】
以下、上述した構成のコネクタの製造方法を詳しく説明する。まず、導電性を有する金属板を用意する。その後、前記金属板を所定の金型を用いてプレス成型し、第1、第2シグナル端子310S、320Sを作成する。その一方で、前記金属板よりも板厚が1.5倍以上大きい導電性を有する金属板を用意する。その後、前記金属板を、前記金型を用いてプレス成型し、グランド端子330Gを作成する。
【0041】
その後、絶縁樹脂を射出成型し、ボディ100を作成する。このとき、第1シグナル端子310Sの中間部311S、第2シグナル端子320Sの中間部321S及びグランド端子330Gの中間部331Gが本体部110にインサート成型される。これにより、第1、第2シグナル端子及びグランド端子が、330G、310S、310S、330G、320S、320S、330Gの順で、ボディ100内に第1方向Xに一列で配列される。
【0042】
その後、ボディ100をシェル200に挿入する。このように製造されたコネクタは、上記基板上に実装される。このとき、シェル200が上記基板のグランドラインに、テール部314S、324Sが上記基板のシグナルラインに、テール部334Gが前記基板のグランドラインに半田接続される。
【0043】
このようなコネクタによる場合、グランド端子330Gの第1方向Xの寸法が第1、第2シグナル端子310S、320Sの第1方向X及び第2方向Yの寸法と同じであるものの、グランド端子330Gの厚み寸法(板厚)が第1、第2シグナル端子310S、320Sの厚み寸法(板厚)より1.5倍以上大きいので、グランド端子330Gの導体抵抗及びGND電位を下げることができる。よって、前記コネクタは、一対の第1シグナル端子310Sと、一対の第2シグナル端子320Sとの間に配置されたグランド端子330Gにより、一対の第1シグナル端子310Sにより伝送される信号と一対の第2シグナル端子320Sにより伝送される信号とのクロストークを抑止することができる。加えて、グランド端子330Gの第1方向Xの寸法が、第1、第2シグナル端子310S、320Sの第1方向Xの寸法と同じであるので、前記コネクタの第1方向の幅寸法の低減を図ることができる。
【0044】
しかも、板厚が大きいグランド端子330Gは、板厚が小さい一対の第1シグナル端子310Sの両隣及び一対の第2シグナル端子320Sの両隣に配置されているので、グランド端子330Gが第1、第2シグナル端子310S、320Sの漏れ電界に対する遮蔽壁として機能する。よって、前記コネクタのEMI(Electromagnetic Interference)特性を向上させることができる。また、グランド端子330Gは、一対の第1シグナル端子310Sの両隣及び一対の第2シグナル端子320Sの両隣に配置されており、且つ、グランド端子330Gの中間部331Gの中心O3と第1、第2シグナル端子310S、320Sの中間部311S、321Sの中心O1、O2とが第3方向Zにおいて略同じ高さに位置している。よって、第1シグナル端子310S間及び第2シグナル端子320S間のインピーダンス整合を図ることができ、第1、第2シグナル端子310S、320Sの伝送特性を向上させることができる。
【0045】
なお、上述したコネクタは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0046】
上記実施例では、第1、第2シグナル端子310S、320Sは、同じ形状であるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第1シグナル端子の形状と第2シグナル端子の形状とが、相違するように設計変更することが可能である。また、一方の第1、第2シグナル端子の形状と、他方の第1、第2シグナル端子の形状とが、相違するように設計変更することが可能である。第1シグナル端子の形状と第2シグナル端子の形状とが相違し、且つ、一方の第1、第2シグナル端子の形状と他方の第1、第2シグナル端子の形状とが相違するように設計変更することも可能である。
【0047】
上記実施例では、第1、第2シグナル端子310S、320Sは、中間部311S、321S、接触部312S、322S、折り曲げ部313S、323S及びテール部314S、324Sを有するとしたが、少なくとも第2方向に延びる導電部材である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、第1、第2シグナル端子は、第2方向に延びる直線状とすることも可能である。また、図5に示すように、第1、第2シグナル端子310S’、320S’は、第1方向X及び第2方向Yに延びた導電板で構成することが可能である。この場合、中間部311S’、321S’、接触部312S’、322S’及びテール部314S’、324S’は、第1方向X及び第2方向Yに延びた板である。折り曲げ部313S’、323S’は中間部311S’、321S’に対して直角に折り曲げられたL字状であって、第1方向X及び第3方向Zに延びた板である。
【0048】
上記実施例では、グランド端子330Gは、中間部331Gと、接触部332Gと、折り曲げ部333Gと、テール部334Gとを有し且つ厚み寸法を除く外形が第1、第2シグナル端子310S、320Sの外形と略同じであるとした。しかし、グラント端子は、下記条件を満たす限り任意に設計変更することが可能である。第1条件は、グランド端子が第2方向に延びた導電部材であることである。第2条件は、前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が前記第1シグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満であることである。第3条件は、前記グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法が第1、第2シグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きいことである。なお、第3条件に関しては、グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法が、第1、第2シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいことが好ましい。
【0049】
第1シグナル端子の形状と第2シグナル端子の形状とが相違している場合、一方の第1、第2シグナル端子の形状と他方の第1、第2シグナル端子の形状とが相違している場合又はその両方である場合、グランド端子は、その厚み寸法を除く外形を一対の第1シグナル端子の少なくとも一方又は第2シグナル端子の少なくとも一方の外形と略同じとすることができる。また、グランド端子は、図6に示すグランド端子330G’のように、第1方向Xの幅寸法が第1、第2シグナル端子の310S、320Sの第1方向Xの幅寸法よりも小さくすることが可能である。また、グランド端子の前記第1方向の幅寸法は、第1、第2シグナル端子の何れか一方の第1方向の幅寸法よりも小さくすることも可能である。
【0050】
また、グランド端子及び第1、第2シグナル端子が第2方向に延びる直線状等である場合には、グランド端子全体の第3方向の厚み寸法を第1、第2シグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きくすることができる。また、グランド端子の中間部の第3方向の厚み寸法のみを第1、第2シグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きくすることができる。また、グランド端子は、図7に示すグランド端子330G’’のように、第2方向Y及び第3方向Zに延びた導電板とすることが可能である。この場合、中間部331G’’、接触部332G’’、折り曲げ部333G’’及びテール部334G’’は、第2方向Y及び第3方向Zに延びた板である。グランド端子330G’’は、一対の第1、第2シグナル端子310S、320Sのうちの一方の第1、第2シグナル端子310S、320Sの間又は一対の第1、第2シグナル端子310S’、320S’うちの一方の第1、第2シグナル端子310S’、320S’の間に配置することができる。また、グランド端子330G’’は、他方の第1、第2シグナル端子310S、320Sの両隣のうち一方の第1、第2シグナル端子310S、320Sの反対側又は他方の第1、第2シグナル端子310S’、320S’の両側のうち一方の第1、第2シグナル端子310S’、320S’の反対側にも配置することができる。
【0051】
上記実施例では、グランド端子330Gの中間部331Gの中心O3と、第1、第2シグナル端子310S、320Sの中間部311S、321Sの中心O1、O2とが、第3方向Zにおいて略同じ高さに位置しているとした。しかし、グランド端子の第3方向の厚み寸法が第1、第2シグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きい部分(一部)の中心と、第1、第2シグナル端子の前記一部に対応する部分の中心とが、第3方向において略同じ高さ位置に位置するように設計変更することが可能である。すなわち、グランド端子及び第1、第2シグナル端子の中間部以外の中心の高さ位置が同じになるように設計変更することが可能である。また、グランド端子の前記一部の中心と第1、第2シグナル端子の前記一部に対応する部分の中心とが異なる高さ位置に位置するように設計変更することも可能である。
【0052】
上記実施例では、第1、第2シグナル端子及びグランド端子は、中間部がボディにインサート成型されるとしたが、ボディに保持され、少なくとも一列で配列される限り任意に設計変更することが可能である。よって、ボディに第2方向Yに貫通する孔を形成し、この孔に第1、第2シグナル端子及びグランド端子の中間部が挿入され、保持されるように設計変更することができる。
【0053】
上述したグランド端子は、一対の第1シグナル端子のうちの一方の第1シグナル端子と一対の第2シグナル端子のうちの一方の第2シグナル端子との間と、他方の第1シグナル端子の両隣のうち一方の第1シグナル端子の反対側と、他方の第2シグナル端子の両隣のうち一方の第2シグナル端子の反対側とに各々配置されているとした。しかし、グランド端子は、少なくとも、隣り合う2つのシグナル端子間に配置されている限り任意に設計変更することが可能である。例えば、グランド端子が、一対の第1シグナル端子のうちの一方の第1シグナル端子と、前記一対の第2シグナル端子のうちの一方の第2シグナル端子との間にのみ配置された態様とすることが可能である。また、グランド端子は、一方の第1シグナル端子と別のシグナル端子(第2シグナル端子)との間に配置された態様とすることが可能である。換言すると、グランド端子は、差動ペアの一方と別のシグナル端子との間に配置することが可能である。これらの場合も、上記実施例と同様に、第1、第2シグナル端子及びグランド端子は第1方向に一列で配列されている。
【0054】
更に、グランド端子は、複数のシングルエンド用等のシグナル端子間に配置することが可能である。また、グランド端子は、図8A及び図8Bに示すグランド端子G、G’のように、シングルエンド用等のシグナル端子S間及びシグナル端子Sのうちの第1方向Xにおいて両端に位置するシグナル端子Sの隣に配置することも可能である。なお、図8A中のC’は、図示しないボディに第1方向Xに一列で配列されたグランド端子G及びシグナル端子Sを有する端子群である。図8B中のC’’は、図示しないボディに第1方向Xに一列で配列されたグランド端子G’及びシグナル端子Sを有する端子群である。
【0055】
シグナル端子Sは第1方向Xに直交する第2方向に延びている限り、当該シグナル端子Sの形状を任意に設計することができる。例えば、シグナル端子Sは、第1、第2シグナル端子310S、320S、310S’、320S’と同様の形状とすることができる。
【0056】
グランド端子G、G’は、下記条件を満たす限り任意に設計することが可能である。第1条件は、前記グランド端子が前記第2方向に延びた導電部材であることである。第2条件は、グランド端子の前記第1方向の幅寸法がシグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満であることである。第3条件は、グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法がシグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きくなっていることである。よって、図8Aに示すグランド端子Gの如く、厚み寸法を除く外形をシグナル端子Sと略同じとすることが可能である。また、図8Bに示すグランド端子G’の如く、第1方向Xの幅寸法がシグナル端子Sの第1方向Xの幅寸法よりも小さくすることが可能である。なお、第3条件に関しては、グランド端子の少なくとも一部の第3方向の厚み寸法が、シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいことが好ましい。
【0057】
また、グランド端子G、G’及びシグナル端子が第2方向に延びる直線状等である場合には、グランド端子G、G’全体の第3方向の厚み寸法をシグナル端子の第3方向の厚み寸法よりも大きくすることができる。グランド端子G、G’の中間部の第3方向の厚み寸法のみをシグナル端子の中間部の第3方向の厚み寸法よりも大きくすることができる。更に、グランド端子G、G’は、グランド端子330G、330G’又はグランド端子330G’’と同様の構成とすることが可能である。
【0058】
また、図8A及び図8Bに示すように、グランド端子G、G’の第3方向の厚み寸法がシグナル端子Sの第3方向の厚み寸法よりも大きい部分(一部)の中心と、シグナル端子Sの前記一部に対応する部分の中心とが、第3方向において略同じ高さ位置に位置するように配置することが可能である。また、グランド端子G、G’の前記中心と、シグナル端子Sの前記中心とが、第3方向において異なる高さに配置することも可能である。
【0059】
上述した端子群は、ボディに一列で配列されているとしたが、第1、第2シグナル端子(又はシグナル端子)及びグランド端子がボディに少なくとも一列で配列されている限り任意に設計変更することが可能である。すなわち、端子群は、第1、第2シグナル端子(又はシグナル端子)及びグランド端子がボディに2列以上で配列された構成とすることが可能である。上記実施例では、端子群が、一対の第1、第2シグナル端子と複数のグランド端子とを有するとしたが、複数組の一対の第1、第2シグナル端子と複数のグランド端子とを有する構成とすることが可能である。この場合、グランド端子は、一対の第1シグナル端子と、一対の第2シグナル端子との間に配置することができる。これに加えて、グランド端子は、一対の第1、第2シグナル端子のうちの第1方向の両端の端子の隣に配置することも可能である。
【0060】
なお、上記実施の形態では、コネクタの各部を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記実施例では、コネクタはレセプタクルであるとしたが、プラグとすることも可能である。なお、第1、第2シグナル端子又はシグナル端子により伝送される信号及びその周波数は適宜設定可能であり、上記実施例の高速差動信号に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0061】
100・・・・ボディ
110・・・本体部
120・・・凸部
200・・・・シェル
C・・・・・・端子群
310S・・第1シグナル端子
311S・中間部
312S・接触部
313S・折り曲げ部
314S・テール部
320S・・第2シグナル端子
321S・中間部
322S・接触部
323S・折り曲げ部
324S・テール部
330G・・グランド端子
331G・中間部
332G・接触部
333G・折り曲げ部
334G・テール部
X・・・・・・第1方向
Y・・・・・・第2方向
Z・・・・・・第3方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性を有するボディと、
端子群とを備えており、
前記端子群は、前記ボディに第1方向に一列で配列された一対の第1シグナル端子、第2シグナル端子及びグランド端子を有しており、
前記一対の第1シグナル端子は、前記第1方向に直交する第2方向に各々延びており且つ前記第1方向において互いに隣り合っており、
前記第2シグナル端子は、前記第2方向に延びており、
前記グランド端子は、前記第2方向に延びており且つ前記一対の第1シグナル端子のうちの一方の第1シグナル端子と前記第2シグナル端子との間に配置されており、
前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記第1シグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満であり、
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第1、第2方向に直交する第3方向の厚み寸法が、前記第1、第2シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも大きいコネクタ。
【請求項2】
請求項1記載のコネクタにおいて、
前記端子群は、前記第1方向において互いに隣り合う一対の前記第2シグナル端子を有しており、
前記グランド端子は、前記一方の第1シグナル端子と、前記一対の第2シグナル端子のうちの一方の第2シグナル端子との間に配置されているコネクタ。
【請求項3】
請求項2記載のコネクタにおいて、
前記端子群は、複数の前記グランド端子を有しており、
前記グランド端子は、他方の前記第1、第2シグナル端子の両隣のうち前記一方の第1、第2シグナル端子の反対側にも配置されているコネクタ。
【請求項4】
請求項2又は3記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の前記一部の中心と、前記第1、第2シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置しているコネクタ。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記第1、第2シグナル端子の少なくとも一方の前記第1方向の幅寸法よりも小さいコネクタ。
【請求項6】
請求項1〜4の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子は、前記厚み寸法を除く外形が、前記第1、第2シグナル端子の少なくとも一方の外形と略同じであるコネクタ。
【請求項7】
請求項1〜6の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記第1、第2シグナル端子は、前記第2方向に加えて、前記第1方向にも延びた導電板であり、
前記グランド端子は、前記第2方向に加えて、前記第3方向にも延びた導電板であるコネクタ。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第3方向の厚み寸法が、前記第1、第2シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいコネクタ。
【請求項9】
絶縁性を有するボディと、
端子群とを備えており、
前記端子群は、前記ボディに第1方向に一列で配設された複数のシグナル端子及びグランド端子を有しており、
前記シグナル端子は前記第1方向に直交する第2方向に延びており、
前記グランド端子は、前記第2方向に延びており且つ隣り合う2つの前記シグナル端子の間に配置されており、
前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記シグナル端子の前記第1方向の幅寸法の2倍未満であり、
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第1、第2方向に直交する第3方向の厚み寸法が、前記シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも大きいコネクタ。
【請求項10】
請求項9記載のコネクタにおいて、
前記端子群は、複数の前記グランド端子を有しており、
前記グランド端子は、前記シグナル端子のうち前記第1方向の両端に位置する前記シグナル端子の隣にも配置されているコネクタ。
【請求項11】
請求項9又は10記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の前記一部の中心と、前記シグナル端子の前記グランド端子の前記一部に対応する部分の中心とが、前記第3方向において略同じ高さに位置しているコネクタ。
【請求項12】
請求項9〜11の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の前記第1方向の幅寸法が、前記シグナル端子の前記第1方向の幅寸法よりも小さいコネクタ。
【請求項13】
請求項9〜11の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子は、前記厚み寸法を除く外形が、前記シグナル端子の外形と略同じであるコネクタ。
【請求項14】
請求項9〜13の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記シグナル端子は、前記第2方向に加えて、前記第1方向にも延びた導電板であり、
前記グランド端子は、前記第2方向に加えて、前記第3方向にも延びた導電板であるコネクタ。
【請求項15】
請求項8〜14の何れかに記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の少なくとも一部の前記第3方向の厚み寸法が、前記シグナル端子の前記第3方向の厚み寸法よりも1.5倍以上大きいコネクタ。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2012−227025(P2012−227025A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94396(P2011−94396)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】