説明

コミュニティ共用検索支援システム

【課題】情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供する。
【解決手段】本発明によるコミュニティ共用検索支援システム10は、ユーザがインターネットで提供される検索エンジン4Aにより検索する際に、検索クエリとURLとを取得する検索クエリ等抽出手段11と、これらを記憶する検索クエリ等記憶手段12と、URLに係るコンテンツが画面表示された時に、URLに対応付けられた検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出手段14と、これらを画面に一覧提示し、ユーザが一覧提示された検索クエリを選択すると、選択された検索クエリを用いて検索エンジン4Aに検索を実行させて、URLリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示手段15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコミュニティ共用検索支援システムに関する。詳しくは、検索されたコンテンツの閲覧中にコミュニティで過去に使用された検索クエリを提示して検索を支援するコミュニティ共用検索支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット利用形態の一つであるウェブ(Web)閲覧は,検索エンジンサイトの発達と共に,インターネットから情報・知識を引き出すために、広く利用されるようになった。しかし,情報爆発時代,情報大航海時代と表現される様に、Webコンテンツの数は急激に増大し、他方、情報検索のS/N比、信頼性は低下する傾向にある。そして、情報検索スキルの高いユーザでない限り、情報の波に飲み込まれてしまい、ユーザが求める情報・知識が掲載されたWebコンテンツへ辿り着くには時間を要し、更には検索行動を諦めてしまうユーザが現れることになる。今後増加するであろう情報の波に飲み込まれてしまうユーザを救済するには、ユーザの意図するWebコンテンツを何らかの方法で探し出し、それを提示すれば良いのであるが、他方、ユーザの意図を把握するのは非常に困難である。従来、ユーザの検索を支援するものとして、次のようなものがある。
【0003】
図25に、従来から利用されている検索クエリを提示するサービスの例を示す。図25(a)にGoogle(グーグル・インコーポレイテッドの登録商標です)サジェスト[Google 2004]の例を、図25(b)にGoo(2つのoの中に・がある、エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社の登録商標です)サジェスト[NTTレゾナント2005]の例を示す。Googleサジェストでは検索クエリとしてのキーワード「検索」に対して、「検索エンジン」、「検索サイト」等が提示され、Gooサジェストでは検索クエリとしてのキーワード「けん」に対して、人名サジェストとして「ケンシロウ」等が、ランドマークサジェストとして「健仁寺」等が提示される。これらは、ユーザの検索行動の最中に過去に入力されたクエリ群や整備された辞書を元に、あるアルゴリズムによって順序付けされたインデックスから、インクリメンタル検索を行い、結果を順に提示するものである。これにより、一般的には人気のあるテーマに関するWebコンテンツを検索する際において、ユーザビリティが向上する。
【0004】
また、検索において使用された検索キーワードが検索履歴キーワードとして該当文書に登録され、その検索履歴キーワードを参照して文書検索を行う文書検索装置・方法、先に行なわれた他人の検索の検索履歴を保存し、後に行う検索者が、自分の検索目的に近い検索条件を検索履歴中から探し、他人の検索条件を借用して検索できる情報検索システム、拡張検索クエリを有し、検索の範囲を拡張することで、検索の精度が向上するユーザインターフェースを提供するシステム等が開示されている。(特許文献1〜3参照)
【特許文献1】特開平11−39338号公報
【特許文献2】特開平10−63685号公報
【特許文献3】特表2007−500903号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザへ過去に利用された検索クエリを提示するサービスでは、検索クエリ設定中のサービスであり、検索結果として辿り着いたユーザが求めるWebコンテンツを反映したものではなく、また、ユーザが所属するコミュニティの関心を反映したものでもない。さらに、情報検索スキルが低く求めるWebコンテンツになかなか辿り着けないユーザを助け、検索者の情報検索スキルによる差異を吸収できるものでもない。また、検索履歴キーワードを参照して文書検索を行う文書検索装置・方法、他人の検索条件を借用して検索できる情報検索システム、拡張検索クエリを有するユーザインターフェースを提供するシステムについても、検索クエリ設定中のサービスであり、ユーザが求める検索結果やコミュニティの関心を反映したものではなく、検索者の情報検索スキルによる差異を吸収できるものでもない。なお、これらの技術はいずれも検索クエリ設定中のサービスであり、コンテンツ閲覧中のサービスではない。
【0006】
ところで、Webコンテンツと検索クエリの関係を利用すると、閲覧中のWebコンテンツが検索エンジンでの検索結果として得られるような検索クエリを探すことで、ユーザの意図するWebコンテンツの範囲を絞ることができる。すなわち、取得したいWebコンテンツにより近づく検索が可能になる。また、関心を共有するコミュニティの間で情報検索知識を共有することにより、コミュニティに属する新人、後人が旧人、先人の使用したクエリを利用することにより、検索者の情報検索スキルによる差異を吸収でき、コミュニティ内で得た情報を有効利用できる。そして、この検索クエリをユーザへ提示することで、ユーザの求めるWebコンテンツに辿り着く近道を提供できると考える。
【0007】
本発明は、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10Aは、例えば図18に示すように、ユーザがユーザ端末2Dからインターネット1で提供される検索エンジン4Aにより検索する際に、検索エンジン4Aを特定する検索エンジン識別名称と検索クエリと検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出手段11と、検索クエリ等抽出手段11により取得された検索エンジン識別名称と検索クエリとコンテンツに固有のアクセス情報とを対応付けて記憶する検索クエリ等記憶手段12と、ユーザ端末2Dに画面表示された検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出手段14と、コンテンツ関連クエリ抽出手段14により抽出された検索エンジン識別名称と検索クエリを選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示し、一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリをユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジン4Aに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示手段15とを備える。
【0009】
ここにおいて、コミュニティ共用検索支援システム10Aは例えばプロバイダのサーバに設置されても良く、イントラネットのプロキシサーバに設置されても良い。ユーザ端末2Dは直接インターネットに接続されても良く、イントラネットを介してインターネットに接続されても良い。また、検索エンジン識別名称とは検索エンジンを特定するもので、例えば検索エンジン名やその略称であっても良い。また、検索クエリとは検索に用いられる質問を意味し、キーワード、キーワードの組み合わせ(and or等)、キーワードを演算子で繋げた式を含む。また、検索クエリ等抽出手段11は、検索エンジン識別名称、検索クエリ、コンテンツに固有のアクセス情報の他に、検索に関連する属性等を取得しても良い。また、コンテンツとは典型的には文学、学術文献、美術、音楽、映像、写真等の著作物のコンテンツをいうが、ホームページやブログなどのテキスト、音声、画像を組み合わせて作成されたコンテンツでも良い。また、「コンテンツに固有のアクセス情報」とは、コンテンツを識別する情報でかつ識別されたコンテンツにアクセスするための固有の情報をいい、典型的にはインターネット上ではURL(Uniform Resource Locator :ユニフォームリソースローケタ、RFC1738で標準化されている)が使用され、専用の検索システムでは著作物の題名、図書番号、特許番号等のコンテンツを識別するコンテンツ識別名称が使用されるが、その他特定のコンテンツにアクセスできる固有の情報であれば、例えば、記憶装置内のコンテンツ格納位置を使用しても良い。また、検索した結果として画面に提示される検索結果一覧(URLのリスト、コンテンツ識別名称のリスト等)もコンテンツの1種と考えられるが、ここでは特殊なコンテンツとして区別して扱い「検索結果一覧」と表現する。なお、検索クエリ等抽出手段11、検索クエリ等記憶手段12、コンテンツ関連クエリ抽出手段14、コンテンツ関連クエリ提示手段15の各手段は機能で区別されており、必ずしも物理的に一体化されていなくても良く、分離して存在しても良い。例えば、検索クエリ等抽出手段11は検索クエリ等を抽出する部分と、検索結果属性等を抽出する部分が分離して存在しても良い。
【0010】
このように構成すると、ユーザが検索する際に、検索クエリを抽出・記憶し、ユーザが選択したコンテンツが画面表示された時に、記憶された当該コンテンツに係る検索クエリが一覧提示されるので、インターネットを利用した検索支援システムにおいて、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるWebコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0011】
また、本発明の第2の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10Cは、例えば図20に示すように、コンテンツを保存したコンテンツデータベース19と、コンテンツを検索する専用の検索エンジン4Dと、ユーザがユーザ端末2Eから検索エンジン4Dと検索クエリを用いて検索したコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザが選択したコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツをユーザ端末2Eに画面表示する描画手段21とを備え、ユーザがユーザ端末2Eから検索エンジン4Dにより検索する際に、検索クエリと検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出手段11と、検索クエリ等抽出手段11により取得された検索クエリとコンテンツに固有のアクセス情報とを対応付けて記憶する検索クエリ等記憶手段12と、ユーザ端末2Eに画面表示された検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出手段14と、コンテンツ関連クエリ抽出手段14により抽出された検索クエリを選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示し、一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリをユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて検索エンジン4Dに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示手段15とを備える。
【0012】
ここにおいて、コミュニティ共用検索支援システム10Cは例えば専用の検索エンジン4D提供者のサーバに設置されても良く、社内専用検索システムのサーバに設置されても良い。
このように構成すると、ユーザが検索する際に、検索クエリを抽出・記憶し、ユーザが選択したコンテンツが画面表示された時に、記憶された当該コンテンツに係る検索クエリが一覧提示されるので、専用の検索システムにおいて、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0013】
また、本発明の第3の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10又は10Bは、第1又は第2の態様において、例えば図2又は図19に示すように、各コミュニティについてコミュニティを識別するためのコミュニティ識別子との対応関係を記憶するコミュニティ登録手段17を備え、検索クエリ等記憶手段12はいずれかのユーザに提示可能なデータをコミュニティ識別子と関連付けて記憶し、ユーザが当該検索支援システム10又は10Bにアクセスした際に、コミュニティ登録手段17を参照してユーザが所属するコミュニティを識別し、ユーザが所属すると識別したコミュニティに係るコミュニティ識別子に関連付けられたデータのみにアクセス可能にするアクセス許容手段18を備える。
【0014】
ここにおいて、コミュニティ識別子は、コンピュータがコミュニティを識別できるものであれば良く、典型的には文字・数字・記号からなる列が用いられるが、団体名、学校名、会社名を用いても良い。また、検索クエリ等記憶手段12のデータにコミュニティ識別子を関連付ける場合に、データベース単位で関連付けても良く、検索エンジンID単位や検索クエリID単位で関連付けても良く、データセル単位で関連付けても良い。なお、セキュリティ上では、検索クエリ等記憶手段12はユーザに提示可能な全データをコミュニティ識別子と関連付けて記憶するのが好ましい。また、コミュニティ登録手段17にはユーザとコミュニティの関係を登録しても良く、しなくても良い。登録した場合には、アクセス許容手段18はユーザを認識すれば所属コミュニティを識別できるのに対して、登録しない場合には、アクセス許容手段18はユーザが入力したコミュニティ情報から所属コミュニティを識別する。
このように構成すると、複数のコミュニティが利用可能な検索システムにおいて、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0015】
また、本発明の第4の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10Dは、第1ないし第3のいずれかの態様において、例えば図21に示すように、検索クエリ等抽出手段11により取得されたコンテンツに固有のアクセス情報(URL、コンテンツ識別名称等)について、コミュニティに属するユーザによるアクセス件数、検索エンジンによる検索での配列順位等のコンテンツ属性に応じてスコアを付して評価するコンテンツ評価手段24を備え、検索クエリ等記憶手段12は、取得された検索クエリとコンテンツに固有のアクセス情報(URL等)の組み合わせにスコアを付して記憶し、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出するに際して、組み合わせに付されたスコアの高い順序で検索クエリを抽出し、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、組み合わせに付されたスコアの高い順序で抽出された検索クエリを画面に一覧提示する。
【0016】
ここにおいて、スコアは、評価点数、加重率(%)で付与しても良く、A,B,C等のランクで付与しても良い。また、コンテンツ属性にはアクセス件数、配列順位の他に、ジャンル、著作者、作成日時、メモリ容量等のコンテンツが有する性質が含まれる。
このように構成すると、検索クエリについてスコアを用いて順序付けすることにより、ユーザの求めるコンテンツに効率よく辿り着けるように案内できる。
【0017】
また、本発明の第5の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10Eは、第1ないし第4のいずれかの態様において、例えば図23に示すように、検索クエリについて秘匿性の有無を設定する秘匿性設定手段22を備え、検索クエリ等記憶手段12は検索クエリを秘匿性と関連付けて記憶し、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、秘匿性を有する検索クエリを一覧提示に取り入れない。
ここにおいて、秘匿性有りには条件付秘匿性を含むものとする。なお、秘匿性の条件とは、例えば、コミュニティ内の特定のグループのみに開示する、自分だけに開示する、予め定められた期限後に開示する等である。
このように構成すると、検索クエリを秘匿性の有無により区別して利用でき、秘匿性を保護できる。
【0018】
また、本発明の第6の態様に係るコミュニティ共用検索支援システム10Fは、第1ないし第5のいずれかの態様において、例えば図24に示すように、検索クエリをキーワードに分解し、分解されたキーワード自体からなる又は分解されたキーワードを組み合わせた新たな検索クエリを生成する検索クエリ生成手段23を備え、コンテンツ関連クエリ提示手段15は新たな検索クエリを用いて検索エンジンに検索を実行させて、当該新たな検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させる。
ここにおいて、キーワードの組み合わせとは、典型的にはand、or等で組み合わせるが、演算子を用いて式で表現しても良い。
このように構成すると、検索の範囲を広げられ、ユーザが求める情報に効率よく到達できる可能性が高まる。
【0019】
また、本発明の第7の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第1の態様において、コンテンツに固有のアクセス情報がURLであり、検索クエリ等抽出手段11は、検索エンジン識別名称と検索クエリを、当該検索エンジン識別名称に係る検索エンジン4Aと当該検索クエリを用いて検索された検索結果一覧にアクセスする際のURLから取得し、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLを当該コンテンツにアクセスする際のURL自体から取得する。
ここにおいて、アクセス情報とはアクセス先を示す情報をいい、インターネット上では典型的にはURL(URL文字列ともいう)が使用される。すなわち、検索結果一覧へアクセスする際、アクセス情報であるURL文字列には、検索エンジン識別名称及び検索クエリが含まれ、検索の結果として得られたコンテンツの閲覧時には当該コンテンツへのアクセス情報として、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLが含まれる。
このように構成すると、URL文字列には検索エンジン、検索クエリ、URL等の情報が内包されているので、URL文字列を介すると比較的容易にこれらの情報を取得できる。
【0020】
また、本発明の第8の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第2の態様において、コンテンツに固有のアクセス情報がコンテンツ識別名称であり、検索クエリ等抽出手段11は、検索クエリを当該検索クエリを用いて検索された検索結果一覧にアクセスする際のアクセス情報から取得し、コンテンツに固有のアクセス情報としてのコンテンツ識別名称を当該コンテンツにアクセスする際のアクセス情報から取得する。
ここにおいて、専用の検索システムでは、コンテンツへのアクセス情報として、典型的には、著作物の題名、図書番号、特許番号等のコンテンツ識別名称が使用され、検索時のアクセス情報としてキーワード、検索式等の検索クエリが使用される。したがって、検索結果一覧へのアクセス情報には検索クエリが含まれ、コンテンツへのアクセス情報にはコンテンツ識別名称が含まれる。
このように構成すると、専用の検索システムにおいて、アクセス情報に検索クエリ、コンテンツ識別名称等の情報が内包されているので、アクセス情報を介すると比較的容易にこれらの情報を取得できる。
【0021】
また、本発明の第9の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第7の態様において、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、選択された検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジン4Aに当該検索クエリを用いて検索を実行させるためのURLを構成し、検索エンジン4Aに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのURLのリストを画面表示させる。
このように構成すると、コンテンツ関連クエリ提示手段15は選択された検索クエリを用いて検索エンジン4Aに適合する形式にURLを構成し、検索エンジン4Aに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのURLのリストを画面表示できる。
【0022】
また、本発明の第10の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第8の態様において、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、選択された検索クエリを用いて検索エンジン4Dに検索を実行させるためのコンテンツ識別名称を構成し、検索エンジン4Dに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのコンテンツ識別名称のリストを画面表示させる。
このように構成すると、専用の検索システムにおいて、コンテンツ関連クエリ提示手段15は選択された検索クエリを用いて専用の検索エンジン4Dに適合する形式にコンテンツ識別名称を構成し、当該検索エンジン4Dに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのコンテンツ識別名称のリストを画面表示できる。
【0023】
また、本発明の第11の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第1ないし第10のいずれか態様において、検索クエリ等抽出手段11は、予め定められた数のコンテンツに固有のアクセス情報を取得する。
このように構成すると、取得するURL等のコンテンツに固有のアクセス情報の数を利用価値の高いものに絞ることにより、検索支援システムのメモリを効率的に使用できる。
【0024】
また、本発明の第12の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムは、第1ないし第11のいずれか態様において、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、予め定められた数の検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出する
このように構成すると、取得する検索クエリ数を利用価値の高いものに絞ることにより、検索支援システムのメモリを効率的に使用できる。
【0025】
また、本発明の第13の態様に係るコミュニティ共用検索支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、ユーザがユーザ端末からインターネットで提供される検索エンジンにより検索する際に、検索エンジンを特定する検索エンジン識別名称と検索クエリと検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出工程と、検索クエリ等抽出工程により取得された検索エンジン識別名称と検索クエリとコンテンツに固有のアクセス情報とを対応付けて検索クエリ等記憶手段に記憶する検索クエリ等記憶工程と、ユーザ端末に画面表示された検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを検索クエリ等記憶手段から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出工程と、コンテンツ関連クエリ抽出工程により抽出された検索エンジン識別名称と検索クエリを選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示する工程と、一覧提示する工程で一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリをユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジンに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示工程とを備える。コンピュータを第1の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムとして機能させるためのプログラムである。
【0026】
また、本発明の第14の態様に係るコミュニティ共用検索支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、コンテンツを保存したコンテンツデータベースと、コンテンツを検索する専用の検索エンジンと、ユーザがユーザ端末から検索エンジンと検索クエリを用いて検索したコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザが選択したコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツをユーザ端末に画面表示する描画手段とを備えるコミュニティ共用検索支援システムを用いて、ユーザがユーザ端末から検索エンジンにより検索する際に、検索クエリと検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出工程と、検索クエリ等抽出工程により取得された検索クエリとコンテンツに固有のアクセス情報を対応付けて検索クエリ等記憶手段に記憶する検索クエリ等記憶工程と、ユーザ端末に画面表示された検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストからユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索クエリを検索クエリ等記憶手段から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出工程と、コンテンツ関連クエリ抽出工程により抽出された検索クエリを選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示する工程と、一覧提示する工程で一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリをユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて検索エンジンに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示工程とを備える。コンピュータを第2の態様に係るコミュニティ共用検索支援システムとして機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、ユーザがインターネット上の検索エンジンとウェブブラウザを利用して検索、閲覧を行なうにあたり、インターネットプロバイダが保有するプロキシサーバ又は複数のコミュニティが利用可能なプロキシサーバ(proxy server)が複数のコミュニティに検索支援サービスを提供する例について説明する。
【0030】
図1に本発明による検索支援サービスの概念図を示す。ユーザは、インターネット上に散らばるウェブページを閲覧するために、Google、Yahoo!(ヤフー・インコーポレイテッドの登録商標です)、MSN(マイクロソフト コーポレイションの登録商標です)、Goo(2つのoの中に・がある)などの検索サイトを用いて検索を行なうことができる。ユーザが属するコミュニティでは、同じ興味、関心を持って、検索が行なわれることがしばしばある。この際、検索クエリと検索の結果として得られるコンテンツに固有のアクセス情報としての(すなわち、コンテンツに1対1に対応する)URLとの関係をDB(データベース)に蓄積する。そうすると、コミュニティの後人が検索する場合に、先人が検索した結果を利用することが可能になる。すなわち、ユーザが検索して閲覧しているコンテンツに固有の(対応する)URLに関連するクエリをDBから逆引きしてユーザに提示することができる。これにより、コミュニティ内でウェブコンテンツに係るキーワードを共有でき、組織内における知識共有を促進できる。すなわち、ユーザの情報検索スキルに差異があるが、低スキルの新人が高スキルの先人の検索クエリに触れることにより、情報検索スキルの差を吸収でき、求める情報・知識に効率良く到達できる。また、高スキルの後人にとっても先人の異なる着眼点に触れられる。
【0031】
図2に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。図において、10はコミュニティ共用検索支援システムとして機能するプロキシサーバである。1はインターネットであり、プロキシサーバ10、ユーザ端末2A〜2C、ウェブサーバ3A〜3D、検索エンジン4A,4Bが接続されている。図でインターネット1は2つに分けて示すが、一体のものである。ユーザはユーザ端末2A〜2Cからプロキシサーバ10を介して検索エンジン4A,4B及びウェブサーバ3A,3Bにアクセス可能である。すなわち、検索エンジン4A,4Bを用いて検索を行い、ウェブブラウザ20を利用して、ウェブサーバ3A〜3Dのウェブページを閲覧できる。以下、ユーザはユーザ端末2Aから検索エンジン4Aを用いて検索を行いウェブサーバ3Aにアクセスするものとして説明する。
【0032】
プロキシサーバ10は、検索クエリ等抽出手段11、検索クエリ等記憶手段12、検索クエリ登録確認手段13、コンテンツ関連クエリ抽出手段14、コンテンツ関連クエリ提示手段15、解析手段25及び制御手段26を備える。検索クエリ等抽出手段11は、検索に際して検索エンジン識別名称と検索クエリと検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報としてのURL等を取得する。検索エンジン識別名称と検索クエリは検索時すなわち検索結果一覧(検索されたURLのリスト)にアクセス時のアクセス情報(URL)から取得でき、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLは検索結果一覧から、又はコンテンツにアクセス時のアクセス情報(URL)自体から取得できる。その他、検索の総ヒット数、更新時刻、利用回数等の検索に関連する属性等も取得する。検索クエリ等記憶手段12は、検索クエリ等抽出手段11により取得された検索エンジン識別名称と検索クエリと検索結果URLとを対応付けて記憶する。検索クエリ登録確認手段13は、検索エンジン識別名称と検索クエリの組み合わせが検索クエリ等記憶手段12に既登録か未登録かを確認し、未登録の場合に、当該組み合わせに係る検索エンジンに当該組み合わせに係る検索クエリを用いた検索を実行させる。コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、ユーザ端末2Aに画面表示された検索されたURLのリストから選択されたURLに係るコンテンツが画面表示された時に、選択されたURLに対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出する。コンテンツ関連クエリ提示手段15は、コンテンツ関連クエリ抽出手段14により抽出された検索エンジン識別名称と検索クエリをコンテンツが画面表示された画面に一覧提示する。また、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリをユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジンに検索を実行させて、URLのリストを画面表示させる。解析手段25は、例えば、検索クエリ等抽出手段11で抽出されたURL文字列から検索エンジン及び検索クエリをサーチし、また、検索クエリが英数字でない仮名・漢字の時には、仮名・漢字に翻訳して、検索クエリ等抽出手段11にその結果を戻す。制御手段26は、プロキシサーバ10を制御するプログラムを保有し、これらの手段11〜15、25及び後述する手段17,18の動作とこれら各手段間のデータの流れを制御して、プロキシサーバ10にコミュニティ共用検索支援システムとしての機能を実行させる。
【0033】
プロキシサーバ10は、さらに、コミュニティ登録手段17及びアクセス許容手段18を備える。コミュニティ登録手段17は、各コミュニティについてコミュニティを識別するためのコミュニティ識別子との対応関係を記憶する。検索クエリ等記憶手段12はいずれかのユーザに提示可能なデータをコミュニティ識別子と関連付けて記憶する。なお、セキュリティ上では、検索クエリ等記憶手段12はユーザに提示可能な全データをコミュニティ識別子と関連付けて記憶するのが好ましい。アクセス許容手段18は、ユーザが当該検索支援システム10にアクセスした際に、コミュニティ登録手段17を参照してユーザが所属するコミュニティを識別し、ユーザが所属すると識別したコミュニティに係るコミュニティ識別子に関連付けられたデータのみにアクセス可能にする。
【0034】
次に、検索クエリ等記憶手段12のデータベースのデータ構成について説明する。データベースとして、検索エンジン格納インデックスDB、検索クエリ格納インデックスDB、検索結果属性格納インデックスDB、検索結果URL格納インデックスDB、コミュニティ情報格納インデックスDBを有する。
【0035】
図3に検索エンジン格納インデックスDBのデータ構成例を示す。データ項目として、検索エンジンID、検索エンジン識別名称としての検索エンジン名、検索クエリ文字列定義が掲げられ、検索エンジンに関するデータが蓄積されている。なお、検索クエリ文字列定義は検索エンジンに対応する検索クエリURL文字列の構成を示したものである。図4に検索クエリ格納インデックスDBのデータ構成例を示す。データ項目として、検索クエリID、検索クエリ文字列、検索回数が掲げられ、検索クエリに関するデータが蓄積されている。図5に検索結果属性格納インデックスDBのデータ構成例を示す。データ項目として、検索結果属性ID、検索クエリID、検索エンジンID、総ヒット数、更新時刻、利用回数が掲げられ、検索結果属性に関するデータが蓄積されている。総ヒット数とは検索クエリIDに係る検索クエリと検索エンジンIDに係る検索エンジンを用いて検索されたURLの件数すなわちコンテンツの件数をいい、更新時刻とはこれらの検索クエリと検索エンジンを用いて検索された検索結果URD(検索の結果得られたURLであることを意味する)一覧が更新された時刻をいい、利用回数とはユーザの属するコミュニティによりこれ迄にこれらの検索クエリと検索エンジンを用いて検索された回数をいう。図6に検索結果URL格納インデックスDBのデータ構例成を示す。データ項目として、検索結果URLID、検索結果属性ID、結果順位、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURL、参照回数が掲げられ、検索結果URLに関するデータが蓄積されている。結果順位とは検索した結果として当該URLが配列された配列順位を、参照回数とは検索結果URLがコミュニティによってアクセスされた回数、すなわち、後述する関連クエリ取得処理で参照された回数をいう。ここでは、検索クエリが「特許庁 電子図書館」、検索エンジンがGoogleの場合の検索結果URLと配列順位等が例示されている。
【0036】
図7にコミュニティ登録手段17としてのコミュニティ登録インデックスDBのデータ構成例を示す。データ項目としてコミュニティ識別子、コミュニティ名、ユーザ端末オペレーションシステム(OS)、メールアドレスが掲げられ、コミュニティに関するデータが蓄積されている。なお、データ項目としてユーザ名又はユーザ識別番号を掲げても良い。それぞれの検索エンジン格納インデックスDB、検索クエリ格納インデックスDB、検索結果属性格納インデックスDB、検索結果URL格納インデックスDBにはコミュニティ識別子が付与され、アクセス許容手段18により、ユーザには所属するコミュニティに係るコミュニティ識別子が付与されたデータのみにアクセス可能となる。データ項目にユーザ名を掲げる場合には、ユーザがユーザ名又はユーザ識別番号を入力すれば、アクセス許容手段18は入力されたユーザ名又はユーザ識別番号を照合して所属コミュニティを識別し、ユーザに所属するコミュニティに係るコミュニティ識別子が付与されたデータのみにアクセスを許容する。ユーザ名又はユーザ識別番号を掲げない場合には、アクセス許容手段18は例えばユーザが入力したコミュニティ情報からユーザの所属コミュニティを識別する。
【0037】
次に、コミュニティ共用検索支援システムとしてのプロキシサーバ10の処理について説明する。
【0038】
図8にプロキシサーバ10の処理フロー例を示す。検索クエリ等抽出手段11は、ユーザが検索エンジンと検索クエリを選択して行なった検索に際して、例えば、検索時のアクセス情報すなわち検索結果一覧に固有のアクセス情報としてのURL(すなわちURL文字列)を取得し、URL文字列内に選択した検索エンジン識別名称、検索クエリがあるか確認し、確認されたらこれらを取得する(S001)。次に、検索クエリ登録確認手段13は、取得された検索エンジン識別名称と検索クエリの組み合わせが検索クエリ等記憶手段12に既登録であるか未登録であるかを確認し(S002)、未登録である場合に、当該組み合わせに係る検索エンジンに当該組み合わせに係る検索クエリを用いた検索を実行させる(S003)。検索の結果、検索結果一覧としてのURLのリストが画面表示される。検索クエリ等抽出手段11は、画面表示されたURLのリストを取得し、URLのリストからコンテンツに固有のアクセス情報としてのURL(検索結果URL)を取得し、さらに、検索に関する検索結果属性(総ヒット数、更新時刻、利用回数)を取得する(S004)。次に、検索クエリ等記憶手段12に検索エンジン識別名称、検索クエリ、検索結果URLとを対応付けて記憶すなわち登録する(S005)。登録は、検索エンジン格納インデックスDB、検索クエリ格納インデックスDB、検索結果属性格納インデックスDB、検索結果URL格納インデックスDBにこれらのデータ項目に応じてなされる。
【0039】
次に、ユーザ端末2Aに画面表示された検索されたURLのリストからユーザに選択されたURLに係るコンテンツが画面表示された時に、検索クエリ等抽出手段11は、ユーザが閲覧中のコンテンツに固有のアクセス情報としてのURLを取得する(S006)。ユーザがコンテンツ閲覧中の状態で、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、ユーザに選択されたURLに対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出する(S007)。なお、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、検索クエリ等抽出手段11から閲覧中のコンテンツを示すURL文字列を抽出用キーとして取得し、これを用いて抽出を行なう。次に、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、コンテンツ関連クエリ抽出手段14により抽出されたURLに対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを選択して(S008)、コンテンツが画面表示された画面に一覧提示する(S009)。次に、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、ユーザが一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリを選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジンに検索を実行させて、URLのリストを画面表示させる(S00A)。
【0040】
これらの処理は、S001〜S005の検索クエリ格納処理と、S006〜S009及びS00Aの検索クエリ提示処理に大別される。
【0041】
図9に検索クエリ格納処理のフロー例を示す。まず、検索クエリ等抽出手段11は、検索エンジンURLを確認し、検索クエリの抽出を行なう(S010)。
【0042】
図10に検索エンジンURL確認及び検索クエリ抽出処理(S010)のフロー例を示す。まず、ユーザが検索エンジンを用い、検索クエリを設定して検索を行なうと、検索時のアクセス情報すなわち検索結果一覧に固有のアクセス情報としてURL文字列が示される。次に、検索エンジンIDiを1に設定する(S011)。URL文字列を取得し、検索エンジン文字列を抽出し(S012)、検索エンジン格納インデックスDBを参照する。取得したURL文字列の先頭部分が検索エンジンIDi=1の検索クエリ文字列定義にある検索エンジン識別名称と一致しているか確認する(S013)。一致した場合は(図中Yの場合)、取得したURL文字列から更に検索クエリを取得する(S014)。一致しない場合は(図中Nの場合)、検索エンジンIDiを1増加し(S015)、iが検索エンジンリストの要素数(検索エンジンIDの数)以下であれば(S016でYの場合)、S012に戻って、取得したURL文字列から検索エンジン文字列を取得し、検索エンジン格納インデックスDBの検索クエリ文字列定義にある検索エンジン識別名称と一致しているか確認する。iが検索エンジンリストの要素数を超えれば(S016でNの場合)、検索エンジンURL確認及び検索クエリ抽出処理を終了する。
【0043】
ここで、図9に戻る。次に抽出されたクエリ文字列が存在するか否か判断する(S020)、クエリ文字列が存在しなければ(Nの場合)、検索クエリを格納せずに終了する。クエリ文字列が存在すれば(Yの場合)、検索されたクエリが既登録であるか未登録であるかを確認する(S030)。
【0044】
図11に検索クエリ未登録確認処理のフロー例を示す。まず、検索クエリ格納インデックスDBを参照する(S031)。ここで、図9に戻る。次に、検索クエリIDが存在するか否か判断する(S040)。すなわち、検索クエリ格納インデックスDBに検索クエリが存在し、検索クエリIDが付与されているかを確認する。これをまず検索クエリIDの上位から順次行なう。検索クエリIDが既に存在する場合(Yの場合)は、検索クエリ格納インデックスDBの検索回数を1増加し(S050)、検索クエリ格納処理を終了する。検索クエリIDが存在しない場合(Nの場合)は、検索クエリ登録確認手段13で、検索クエリ等記憶手段12に検索クエリ文字列を登録し、検索クエリ等抽出手段11で、検索結果URLを取得し(S060)、検索クエリ格納処理を終了する。なお、検索クエリIDが既に存在する場合でも、その検索時期が古い(例えば1ヶ月以上前)場合には、S050で検索回数を1増加した後に、S060で検索結果URLを取得・更新しても良い。
【0045】
図12に検索クエリ登録処理及び検索結果URL取得処理(S060)のフロー例を示す。まず、検索クエリ格納インデックスDBに検索クエリ文字列を追加し、検索クエリIDを付与・取得する(S061)。なお、検索クエリ格納インデックスDBの検索回数を1とする。次に、検索エンジンIDiを1に設定する(S062)。次に、検索エンジン格納インデックスDBから検索エンジンIDi=1の検索エンジンIDを取得する(S063)。次に、検索エンジンIDを取得した検索エンジンと、検索クエリIDを取得した検索クエリ文字列を用いて検索結果一覧に固有のアクセス情報としてのURL文字列を構成して検索を行い、検索結果一覧としてのURLのリストを画面表示する。そして、検索クエリ等抽出手段11により画面表示されている検索結果一覧(URLのリスト)を取得する(S064)。検索結果一覧の取得は、例えばURLのリストの上位から検索結果URLIDの要素数分を一括取得する。検索結果URLIDの要素数は例えば100件とする。さらに、検索に係る総ヒット数、更新時刻、利用回数等の検索結果属性を取得する(S065)。総ヒット数は検索エンジンが収集したコンテンツのヒット件数を取得し、更新時刻は検索結果一覧を検索で得た時刻を取得し、利用回数は0とする。検索結果属性格納インデックスDBに検索エンジンID、検索クエリID、総ヒット数、更新時刻、利用回数等の検索結果属性を記録し、新たな検索結果属性IDを付与する(S066)。
【0046】
次に、検索結果URLIDj=1に設定し(S070)、取得したURLのリストから、検索結果URLIDj=1である検索結果URL(ここではリストの順位1のURLとする)を抽出して、検索結果URL格納インデックスDBに検索結果URLID、検索結果属性ID、結果順位)、結果URL文字列を記録する(S071)。検索結果URL格納インデックスDBに検索結果URLID、検索結果属性ID、結果順位、結果URL文字列を記録する(S067)。結果順位は検索結果URL格納インデックスDBへの入力順位を取得しても良く、検索結果一覧から当該結果URL文字列の配列順位をサーチして取得しても良い。参照回数は0とする。次に、リストの配列順位(結果順位)に従って順次コンテンツの固有アクセス情報としてのURL文字列等を検索結果URL格納インデックスDBへ記録する。すなわち、検索結果属性IDjを1増加し(S072)、jが検索IDの要素数(結果順位の数)以下であれば(S073でYの場合)、S071に戻り、検索結果属性LIDがi+1である検索エンジンと当該検索クエリを用いて検索を行い、検索結果一覧、検索結果属性を取得し、検索結果URL格納インデックスDBに検索結果URLID、検索結果属性ID、結果順位、URL文字列を記録する。参照回数は0とする。jが検索結果属性IDの要素数(結果順位の数)を超えれば(S073でNの場合)、当該検索クエリについて他の検索エンジンを用いて順次検索を行い、検索結果URL格納インデックスDBにコンテンツの固有アクセス情報としてのURL文字列等を記録する。すなわち、検索エンジンIDiを1増加し(S068)、iが検索エンジンIDの要素数以下であれば(S069でYの場合)、S067に戻り、検索エンジンLIDがi+1である検索エンジンと当該検索クエリを用いて検索を行い、検索結果一覧、検索結果属性を取得し、検索結果URL格納インデックスDBに検索結果URLID、検索結果属性ID、結果順位、URL文字列を記録する。iが検索エンジンの要素数を超えれば(S069でNの場合)、検索クエリ登録処理及び検索結果URL取得処理を終了する。これにより、図9の検索クエリ格納処理も終了する。
【0047】
図13に検索クエリ提示処理のフロー例を示す。まず、ユーザは検索結果URLのリストより所望する検索結果URLを選択してコンテンツを閲覧する。次に、検索クエリ等抽出手段11はコンテンツ閲覧中に当該コンテンツに固有のアクセス情報としてのURL文字列を取得する(S110)。次に、検索クエリ等記憶手段12に存在する場合に、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、検索クエリ等記憶手段12から、検索結果URL、検索結果属性、検索クエリ、検索エンジン等を取得する(S120)。
【0048】
図14にコンテンツ関連クエリ取得処理(S120)のフロー例を示す。まず、検索クエリ等抽出手段11がコンテンツ閲覧中に当該コンテンツに固有のアクセス情報としてのURL文字列を取得し、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は検索クエリ等抽出手段11から抽出用キーとしてURL文字列を取得し、取得したURL文字列について検索結果URL格納インデックスDBを参照して(S121)、検索結果URLIDが既に存在するか、すなわちURL文字列がコミュニティにより過去に検索され、検索結果URL格納インデックスDBに既に存在しているかサーチする(S122)。存在していなければ(Nの場合)、コンテンツ関連クエリ取得処理を終了する。存在していれば(Yの場合)、後にコンテンツ関連クエリ提示手段15が一覧提示するためのコンテンツ関連クエリ一覧表を初期化し、検索結果URLIDi=1とする(S123)。コンテンツ関連クエリ一覧表とは、コンテンツ関連クエリ提示手段15が画面表示する、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLのリストのことをいい、コンテンツ関連クエリ取得処理(S120)及びコンテンツ関連クエリ選択処理(S140)で作成され、コンテンツ関連クエリ提示処理(S150)で所定のデータ項目が提示されるものである。次に、当該検索結果URLID(ここでは1)について検索結果URL格納インデックスDBを参照し(S124)、当該URL文字列に該当する検索結果URLID(以下UIDという)が存在すれば、そのUIDに該当する参照回数を1増加する(S125)。次に、当該UIDに該当する検索結果属性ID(以下PIDという)を検索結果属性格納インデックスDBで参照し(S126)、当該PIDに該当する検索クエリIDを検索クエリ格納インデックスDBで参照し(S127)、当該PIDに該当する検索エンジンIDを検索エンジン格納インデックスDBで参照し(S128)、コンテンツ関連クエリ一覧表の1番目に、UID、PID、検索クエリID、検索エンジンIDを追加する(S129)。次に、順次検索結果URLIDを参照して、当該UIDが存在すればコンテンツ関連クエリ一覧表に上記データ項目を追加していく。すなわち、検索結果URLIDiを1増加し(S131)、iが検索結果URLIDの要素数以下であれば(S132でYの場合)、S124に戻り、コミュニティにより過去に検索されている当該URL文字列に該当する他の検索結果URLIDが存在するかサーチする。iが検索結果URLIDの要素数を超えれば(S132でNの場合)、コンテンツ関連クエリ取得処理を終了する。なお、S122におけるNの判断は、コンテンツ関連クエリ取得処理を終了する工程は、S123からS132の工程を経た結果として当該UIDが検索結果URL格納インデックスDB存在しなかったと判断されても良い。
【0049】
ここで、図13に戻る。次に取得されたコンテンツ関連クエリが存在するか否か、すなわちコンテンツ関連クエリ一覧表が存在するか否かを判断する(S130)。コンテンツ関連クエリが存在しなければ(Nの場合)、検索クエリ提示処理を終了する。コンテンツ関連クエリが存在すれば(Yの場合)、取得されたコンテンツ関連クエリを選択する(S140)。
【0050】
図15にコンテンツ関連クエリ選択処理(S140)のフロー例を示す。まずコンテンツ関連クエリ一覧表の配列順位iを1に設定する(S141)。次に、コンテンツ関連クエリ一覧表の1番目から、検索エンジン名、検索クエリを取得し、当該検索に係る検索クエリ格納インデックスDBから検索回数を取得し、検索結果属性格納インデックスDBから、総ヒット数、更新時刻、利用回数を取得し、検索結果URL格納インデックスDBから、結果順位、参照回数を取得する(S142)。次に、コンテンツ関連クエリ一覧表の配列順位iを1増加し(S145)、iがコンテンツ関連クエリ一覧表の要素数(取得クエリ数)以下であれば(S146でNの場合)、S142に戻る。iがコンテンツ関連クエリ一覧表の要素数を超えれば(S146でYの場合)、コンテンツ関連クエリ一覧表の要素数を予め定めた関連クエリ提示数と比較し(S148)、コンテンツ関連クエリ一覧表の要素数が関連クエリ提示数以下であれば(Nの場合)、関連クエリ選択処理を終了し、コンテンツ関連クエリ一覧表の要素数が関連クエリ提示数を超えれば(Yの場合)、コンテンツ関連クエリ一覧表のクエリを先頭から関連クエリ提示数分残して超えた分を消去し(S149)、関連クエリ選択処理を終了する。関連クエリ提示数は例えば20又は30件とし、10件毎に分けて表示する。
【0051】
ここで、図13に戻る。次に、コンテンツ関連クエリ提示処理において、コンテンツ関連クエリ一覧表の所定のデータ項目を画面に提示し(S150)、検索クエリ提示処理を終了する。
【0052】
図16にコンテンツ関連クエリ一覧表の提示画面の例を示す。関連する検索クエリが存在する場合、検索結果URL閲覧中の画面の一部に、図16では右下のサブウィンドウにコンテンツ関連クエリ一覧表が提示される。サブウィンドウ内にはテーブル形式で検索クエリを含む所定のデータ項目が提示される。左カラムより、所定のデータ項目として検索エンジンを示すアイコン、検索結果での順位,検索クエリ文字列、推定総ヒット数、他検索エンジンへのリンクアイコン、提示される検索クエリ文字列が相応しくない場合のブーイングボタン、コミュニティ内で検索クエリとして利用された回数を示す。検索クエリは検索エンジンでのランキング順に上位10セットを提示した。
【0053】
図17にユーザが検索結果を閲覧する際の操作手順のフロー例を示す。まず、ユーザが閲覧を開始する。次に、検索エンジン、検索クエリを設定して検索を行い、検索結果URLが一覧表示される。ユーザは一覧表示された検索結果URLから1つを選択してコンテンツを開く(S201)。すると、選択されたURLに係るコンテンツが画面に表示される(S202)。次に、コンテンツ関連クエリ提示手段15によりコンテンツ関連クエリ一覧表が画面のサブウィンドウに提示される(S203)。ユーザが提示されたコンテンツ関連クエリ一覧表中のクエリに興味が無ければ(S204でNの場合)、S201に戻り検索結果URLに係るコンテンツの閲覧を続行する。ユーザが提示されたコンテンツ関連クエリ一覧表中のいずれかのクエリに興味が有れば(S204でYの場合)、当該クエリを選択すると(S205)、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、当該クエリに対応付けられた検索エンジンに当該クエリを用いて検索を実行させ、コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLのリスト(検索結果一覧)を画面表示させる(S206)。ユーザが表示された検索結果一覧に興味が無ければ(S207でNの場合)、S202の選択されたURLに係るコンテンツの閲覧画面に戻る。表示された検索結果一覧に興味が有れば(S207でYの場合)、ユーザは新たに一覧表示された検索結果URLから1つを新たに選択してコンテンツを開く。すなわち、新たなコンテンツについてS201以後の工程に入る。このようにして、ユーザは順次コンテンツを閲覧し、閲覧を終了すれば、操作手順処理が終了する。
【0054】
以上、本実施の形態によれば、コミュニティで検索した検索クエリと検索されたコンテンツに固有のアクセス情報としてのURLとの関係をDBに蓄積し、コミュニティの所属するユーザがWebコンテンツを閲覧中に、当該コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLと関連する検索クエリを提示するので、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるWebコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0055】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、ユーザがインターネット上の検索エンジンとウェブブラウザを利用して検索、閲覧を行なうにあたり、社内イントラネット専用のプロキシサーバ(社内専用プロキシサーバという)が社内(単独コミュニティ)に共通に検索支援サービスを提供する例を説明する。
【0056】
図18に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第1の実施の形態と異なる点について説明する。図において、第1の実施の形態と同様の部位については、同じ符号を付して重複する説明を省略する(以下の実施の形態について同様)。1はインターネットであり、社内専用プロキシサーバ10A、ユーザ端末2D、ウェブサーバ3A,3B、検索エンジン4A,4Bが接続されている。社内専用プロキシサーバ10Aは社内イントラネット1A内に設けられ、社内イントラネット1Aは図示しないルータ、ファイヤウォールを介してインターネット1に接続される。第1の実施の形態のプロキシサーバ10が社内専用プロキシサーバ10Aに代わり、第1の実施の形態のプロキシサーバ10内にあったコンテンツ関連クエリ提示手段15が社内専用プロキシサーバ10Aでなく、ユーザ端末2D内に設けられ、社内専用プロキシサーバ10A内の各手段11〜14、25及び26とはインターネット1を介して通信する点、専用プロキシサーバ10Aはコミュニティを識別する必要がないので、コミュニティ登録手段17及びアクセス許容手段18を備えず、検索クエリ等記憶手段12はデータをコミュニティ識別子と関連付けて記憶することを要しない点が異なる。
【0057】
その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様に、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるWebコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0058】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態は、ユーザが専用の公開検索システム(PATOLIS(株式会社パトリスの登録商標です)、DIALOG等(ザ ダイアログ コーポレイションの登録商標です))に例えばISDN等の専用回線を接続して検索、閲覧を行なうにあたり、公開検索システムが複数コミュニティに検索支援サービスを提供する例を説明する。コミュニティ共用検索支援システムは公開検索システム内に支援サーバ10Bとして設置される。
【0059】
図19に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第1の実施の形態と異なる点について説明する。公開検索システム用支援サーバ10Bは、コンテンツを保存したコンテンツデータベース19とコンテンツを検索する専用の検索エンジン4Cと、ユーザがユーザ端末2A〜2Cから検索エンジン4Cと検索クエリを用いて検索したコンテンツを特定するコンテンツ識別名称のリストからユーザが選択したコンテンツ識別名称に係るコンテンツをユーザ端末2A〜2C(2Aから検索を行なうものとする)に画面表示する描画手段21とを備える。すなわち、インターネットでウェブサーバや検索エンジンに接続される代わりに、コンテンツデータベース19と専用の検索エンジン4Cを備え、コンテンツに固有のアクセス情報としてURLに代えてコンテンツ識別名称が使用される。また、専用の検索エンジン4Cを用いるので、検索エンジン識別名称は使用されず、検索エンジン格納インデックスDBが不要である。また、インターネットの代わりに、ISDN等の専用回線1Bが使用され、ウェブブラウザ20の代わりに描画手段21が使用される。
【0060】
その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様に、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるWebコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0061】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、社内検索システムがコンテンツデータベースを備え、社内(単独コミュニティ)に共通に検索支援サービスを提供する例を説明する。コミュニティ共用検索支援システムは社内検索システム内に支援サーバ10Cとして設置される。
【0062】
図20に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第2の実施の形態と異なる点について説明する。社内検索システム用支援サーバ10Cは、コンテンツを保存したコンテンツデータベース19と、コンテンツを検索する専用の検索エンジン4Dと、ユーザがユーザ端末2Eから検索エンジン4Dと検索クエリを用いて検索したコンテンツを特定するコンテンツ識別名称のリストからユーザが選択したコンテンツ識別名称に係るコンテンツをユーザ端末2Eに画面表示する描画手段21とを備える。すなわち、インターネットでウェブサーバや検索エンジンに接続される代わりに、コンテンツデータベース19と専用の検索エンジン4Dを備え、コンテンツに固有のアクセス情報としてURLに代えてコンテンツ識別名称が使用される。また、専用の検索エンジンを用いるので、検索エンジン識別名称は使用されず、検索エンジン格納インデックスDBが不要である。また、ユーザ端末2Eも社内イントラネットの中に組み込まれる。
【0063】
その他の構成は第2の実施の形態と同様であり、第2の実施の形態と同様に、情報検索スキルの差異を吸収でき、かつ、ユーザの求めるWebコンテンツに効率的に辿り着けるように支援するコミュニティ共用検索支援システムを提供できる。
【0064】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態は、第1の実施の形態に加えて、プロキシサーバはコンテンツ評価手段を備え、コンテンツ属性に応じてスコアを付する例について説明する。
図21に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第1の実施の形態と異なる点について説明する。プロキシサーバ10Dは、検索クエリ等抽出手段11により取得されたコンテンツに固有のアクセス情報としてのURLについて、コミュニティに属するユーザによるアクセス件数、検索エンジンによる検索での配列順位等のコンテンツ属性に応じてスコアを付して評価するコンテンツ評価手段24を備え、検索クエリ等記憶手段12は、取得された検索クエリとURLの組み合わせにスコアを付して記憶し、コンテンツ関連クエリ抽出手段14は、検索クエリを検索クエリ等記憶手段12から抽出するに際して、組み合わせに付されたスコアの高い順序で予め定められた数の検索クエリを抽出し、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、組み合わせに付されたスコアの高い順序で、抽出された検索クエリを選択し、画面にコンテンツ関連クエリ一覧表により一覧提示する。
【0065】
図22に本実施の形態におけるコンテンツ関連クエリ選択処理のフロー例を示す。第1の実施の形態(図15参照)との差異点は、S142で、当該検索に係る検索クエリ格納インデックスDB、検索結果属性格納インデックスDB及び検索結果URL格納インデックスDBから、検索回数、総ヒット数、更新時刻、利用回数、結果順位、参照回数を取得した後に、これらの取得データ項目をパラメータとする評価関数を用いてスコアを算出する工程(S143)、算出したスコアをコンテンツ関連クエリ一覧表に格納する工程(S144)が追加され、S146でNの場合の後に、コンテンツ関連クエリ一覧表をスコア順にソートする工程(S147)が追加される点である。スコアは、評価点数、加重率(%)で付与しても良く、A,B,C等のランクで付与しても良い。検索クエリについてスコアを用いて順序付けすることにより、ユーザの求めるコンテンツに効率よく辿り着けるように案内できる。例えば、ユーザが1キーワードの検索クエリによる検索結果URLに係るコンテンツを閲覧中に2キーワードの検索クエリが提示されれば、コミュニティに有用であり、利用回数が多くなるので、利用回数に高い評価点数を与えることが好ましい。
【0066】
[第6の実施の形態]
第1の実施の形態では、コンテンツの閲覧中に、コンテンツ関連クエリ一覧表をサブウィンドウに常に提示する例を説明したが、第6の実施の形態では関連クエリ一覧表を常時提示しない例を説明する。
【0067】
図23に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第1の実施の形態と異なる点について説明する。プロキシサーバ10Eは、検索クエリについて秘匿性の有無を設定する秘匿性設定手段22を備え、検索クエリ等記憶手段12は検索クエリを秘匿性と関連付けて記憶し、コンテンツ関連クエリ提示手段15は、秘匿性を有する検索クエリを一覧提示に取り入れない構成とする。この場合、コンテンツ関連クエリ抽出手段14で検索クエリ等記憶手段12から抽出しないように処理しても良く、コンテンツ関連クエリ提示手段15でコンテンツ関連クエリ一覧表に提示しないように処理しても良い。また、秘匿性を条件付で設定し、条件に応じて提示しても良い。例えば、検索対象、状況によってはコミュニティ内でも検索情報を秘匿したい場合もありうる。自分だけが参照できるようにしたい、特定のグループだけが参照できるようにしたい、予め定められた期限後に開示したい等の場合があり、例えば、秘匿性設定手段22はこれらの条件を記憶し、条件に応じてアクセスを許容するようにしても良い。また、秘匿性の要求とは異なるが、閲覧を優先する場合にはサブウィンドウを非表示にしたいという要求もあり、秘匿性設定手段22で非表示の要求に対処して、検索クエリの一覧提示を非表示にする機能を兼ねても良い。
【0068】
[第7の実施の形態]
第1の実施の形態では、コンテンツ関連クエリ提示手段はコンテンツ関連クエリ一覧表に提示された検索クエリで検索エンジンに再検索を実行させる例を説明したが、第7の実施の形態では、さらに、検索クエリを分解したり、新たに生成して再検索を実行させる例を説明する。
【0069】
図24に本実施の形態におけるシステム構成例を示す。主として第1の実施の形態と異なる点について説明する。プロキシサーバ10Fは、検索クエリをキーワードに分解し、分解されたキーワード自体からなる又は分解されたキーワードを組み合わせた新たな検索クエリを生成する検索クエリ生成手段23を備え、コンテンツ関連クエリ提示手段15は新たな検索クエリを用いて検索エンジン4Aに検索を実行させて、URLのリストを画面表示させる。
【0070】
例えば、図16に示すように、コンテンツ関連クエリ一覧表に、「If文 Ruby」、「ruby プログラムを書こう」、「perl 先頭」等が提示された場合に、検索クエリを分解して、「Ruby」、「perl」で検索できたり、分解された検索用語をand、or等で組み合わせて生成して、「If文 プログラム」、「If文 perl」等で再検索が出来れば便宜である。このような処理は、検索クエリ生成手段23において、例えば、検索結果URL格納インデックスDBに記憶されたURL文字列から、分解されたキーワードに該当する文字列を抽出して対応付けられた検索エンジンに適合するURL文字列を構成し、或いはこれらの分解された文字列のand、or条件を満足して対応付けられた検索エンジンに適合するURL文字列を構成し、これら抽出又は構成された文字列を検索クエリとして対応付けられた検索エンジンに再検索を実行させれば良い。
【0071】
また、本発明は、以上の実施の形態に記載の処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとしても実現可能である。プログラムは検索支援システムの内蔵メモリに蓄積して使用してもよく、システム内外の記憶装置に蓄積して使用してもよく、インターネットからダウンロードして使用しても良い。また、当該プログラムを記録した記録媒体としても実現可能である。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態に種々変更を加えられることは明白である。
【0073】
例えば第1、第2の実施の形態では、ユーザ端末がインターネットに直接接続される例を説明したが、社内イントラネットを介してインターネットに接続されても良い。また、第3の実施の形態では、インターネットを使用しない例を説明したが、ユーザ端末がインターネットを介して検索システムに接続されても良い。また、第3、第4の実施の形態ではコンテンツに固有のアクセス情報としてコンテンツ識別名称を使用する例を説明したが、URLと同様又は類似のアクセス情報を使用しても良い。また、第1、第2の実施の形態では、検索クエリ等抽出手段が検索クエリ、検索結果URL、検索結果属性を取得する例を説明したが、第1〜第3の取得手段等、別の手段が分担して取得するように構成しても良い。また、処理フロー図の順序を変更可能である。例えば、第1、第2の実施の形態では、検索エンジン識別名称を取得してから検索クエリを取得する例を説明したが、同時に取得しても良い。また、例えば、以上の実施の形態では、コンテンツ関連クエリ取得手段が検索クエリ等抽出手段を介して閲覧中URLを取得する例を説明したが、介さずに直接取得しても良い。また、例えば、検索クエリ登録処理及び検索結果URL取得処理(図12参照)では検索結果一覧の取得と検索属性取得の順序を入れ替えても良い。また、検索クエリ等抽出手段が取得するコンテンツに固有のアクセス情報の件数、コンテンツ関連クエリ抽出手段が検索クエリ等記憶手段から抽出する検索クエリの件数も任意に設定でき、また、サブウィンドウの提示位置、コンテンツ関連クエリ一覧表やデータベースのデータ項目等も適宜変更可能である。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は情報検索を支援するために利用される。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明による検索支援サービスの概念図を示す図である。
【図2】第1の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図3】検索エンジン格納インデックスDBのデータ構成例を示す図である。
【図4】検索クエリ格納インデックスDBのデータ構成例を示す図である。
【図5】検索結果属性格納インデックスDBのデータ構成例を示す図である。
【図6】検索結果URL格納インデックスDBのデータ構例成を示す図である。
【図7】コミュニティ登録インデックスDBのデータ構成例を示す図である。
【図8】プロキシサーバの処理フロー例を示す図である。
【図9】検索クエリ格納処理のフロー例を示す図である。
【図10】検索エンジンURL確認及び検索クエリ抽出処理のフロー例を示す図である。
【図11】検索クエリ未登録確認処理のフロー例を示す図である。
【図12】検索クエリ登録処理及び検索結果URL取得処理のフロー例を示す図である。
【図13】検索クエリ提示処理のフロー例を示す図である。
【図14】コンテンツ関連クエリ取得処理のフロー例を示す図である。
【図15】コンテンツ関連クエリ選択処理のフロー例を示す図である。
【図16】コンテンツ関連クエリ一覧表の提示画面の例を示す図である。
【図17】ユーザが検索結果を閲覧する際の操作手順のフロー例を示す図である。
【図18】第2の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図19】第3の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図20】第4の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図21】第5の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図22】第5の実施の形態におけるコンテンツ関連クエリ選択処理のフロー例を示す図である。
【図23】第6の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図24】第7の実施の形態におけるシステム構成例を示す図である。
【図25】従来から利用されている検索クエリを提示するサービスの例を示す図である。
【符号の説明】
【0076】
1 インターネット
1A イントラネット
1B 専用回線
2A〜2E ユーザ端末
3A〜3D ウェブサーバ
4A〜4D 検索エンジン
10,10D〜10F コミュニティ共用検索支援システム(プロキシサーバ)
10A コミュニティ共用検索支援システム(社内専用プロキシサーバ)
10B コミュニティ共用検索支援システム(公開検索システム用支援サーバ)
10C コミュニティ共用検索支援システム(社内検索システム用支援サーバ)
11 検索クエリ等抽出手段
12 検索クエリ等記憶手段
13 検索クエリ登録確認手段
14 コンテンツ関連クエリ抽出手段
15 コンテンツ関連クエリ提示手段
17 コミュニティ登録手段
18 アクセス許容手段
19 コンテンツデータベース
20 ウェブブラウザ
21 描画手段
22 秘匿性設定手段
23 検索クエリ生成手段
24 コンテンツ評価手段
25 解析手段
26 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザがユーザ端末からインターネットで提供される検索エンジンにより検索する際に、前記検索エンジンを特定する検索エンジン識別名称と検索クエリと前記検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出手段と;
前記検索クエリ等抽出手段により取得された前記検索エンジン識別名称と前記検索クエリと前記コンテンツに固有のアクセス情報とを対応付けて記憶する検索クエリ等記憶手段と;
前記ユーザ端末に画面表示された前記検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストから前記ユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを前記検索クエリ等記憶手段から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出手段と;
前記コンテンツ関連クエリ抽出手段により抽出された検索エンジン識別名称と検索クエリを前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示し、前記一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリを前記ユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジンに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示手段とを備える;
コミュニティ共用検索支援システム。
【請求項2】
コンテンツを保存したコンテンツデータベースと、前記コンテンツを検索する専用の検索エンジンと、ユーザがユーザ端末から前記検索エンジンと検索クエリを用いて検索したコンテンツに固有のアクセス情報のリストから前記ユーザが選択したコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツを前記ユーザ端末に画面表示する描画手段とを備え;
前記ユーザが前記ユーザ端末から前記検索エンジンにより検索する際に、前記検索クエリと前記検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出手段と;
前記検索クエリ等抽出手段により取得された前記検索クエリと前記コンテンツに固有のアクセス情報を対応付けて記憶する検索クエリ等記憶手段と;
前記ユーザ端末に画面表示された前記検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストから前記ユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索クエリを前記検索クエリ等記憶手段から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出手段と;
前記コンテンツ関連クエリ抽出手段により抽出された検索クエリを前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示し、前記一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリを前記ユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて前記検索エンジンに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示手段とを備える;
コミュニティ共用検索支援システム。
【請求項3】
各コミュニティについて前記コミュニティを識別するためのコミュニティ識別子との対応関係を記憶するコミュニティ登録手段を備え;
前記検索クエリ等記憶手段はいずれかのユーザに提示可能なデータを前記コミュニティ識別子と関連付けて記憶し;
前記ユーザが当該検索支援システムにアクセスした際に、前記コミュニティ登録手段を参照してユーザが所属するコミュニティを識別し、前記ユーザが所属すると識別したコミュニティに係るコミュニティ識別子に関連付けられたデータのみにアクセス可能にするアクセス許容手段を備える;
請求項1又は請求項2に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項4】
前記検索クエリ等抽出手段により取得された前記コンテンツに固有のアクセス情報について、前記コミュニティに属するユーザによるアクセス件数、前記検索エンジンによる検索での配列順位等のコンテンツ属性に応じてスコアを付して評価するコンテンツ評価手段を備え;
検索クエリ等記憶手段は、取得された検索クエリとURLの組み合わせに前記スコアを付して記憶し;
前記コンテンツ関連クエリ抽出手段は、前記検索クエリを前記検索クエリ等記憶手段から抽出するに際して、前記組み合わせに付されたスコアの高い順序で検索クエリを抽出し;
前記コンテンツ関連クエリ提示手段は、前記組み合わせに付されたスコアの高い順序で抽出された検索クエリを画面に一覧提示する;
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項5】
前記検索クエリについて秘匿性の有無を設定する秘匿性設定手段を備え;
前記検索クエリ等記憶手段は前記検索クエリを前記秘匿性と関連付けて記憶し;
前記コンテンツ関連クエリ提示手段は、前記秘匿性を有する検索クエリを前記一覧提示に取り入れない
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項6】
前記検索クエリをキーワードに分解し、分解されたキーワード自体からなる又は前記分解されたキーワードを組み合わせた新たな検索クエリを生成する検索クエリ生成手段を備え;
前記コンテンツ関連クエリ提示手段は前記新たな検索クエリを用いて前記検索エンジンに検索を実行させて、当該新たな検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させる;
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項7】
前記コンテンツに固有のアクセス情報がコンテンツのURLであり;
前記検索クエリ等抽出手段は、前記検索エンジン識別名称と前記検索クエリを、当該検索エンジン識別名称に係る検索エンジンと当該検索クエリを用いて検索された検索結果一覧にアクセスする際のURLから取得し、前記コンテンツに固有のアクセス情報としてのURLを当該コンテンツにアクセスする際のURL自体から取得する;
請求項1に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項8】
前記コンテンツに固有のアクセス情報がコンテンツ識別名称であり;
前記検索クエリ等抽出手段は、前記検索クエリを当該検索クエリを用いて検索された検索結果一覧にアクセスする際のアクセス情報から取得し、前記コンテンツに固有のアクセス情報としてのコンテンツ識別名称を当該コンテンツにアクセスする際のアクセス情報から取得する;
請求項2に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項9】
前記コンテンツ関連クエリ提示手段は、前記選択された検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジンに当該検索クエリを用いて検索を実行させるためのURLを構成し、前記検索エンジンに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのURLのリストを画面表示させる;
請求項7に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項10】
前記コンテンツ関連クエリ提示手段は、前記選択された検索クエリを用いて前記検索エンジンに検索を実行させるためのコンテンツ識別名称を構成し、前記検索エンジンに検索を実行させて、当該検索クエリによる検索結果としてのコンテンツ識別名称のリストを画面表示させる;
請求項8に記載のコミュニティ共用検索支援システム。
【請求項11】
ユーザがユーザ端末からインターネットで提供される検索エンジンにより検索する際に、前記検索エンジンを特定する検索エンジン識別名称と検索クエリと前記検索クエリを用いて検索されたコンテンツに固有のアクセス情報とを取得する検索クエリ等抽出工程と;
前記検索クエリ等抽出工程により取得された前記検索エンジン識別名称と前記検索クエリと前記コンテンツに固有のアクセス情報とを対応付けて検索クエリ等記憶手段に記憶する検索クエリ等記憶工程と;
前記ユーザ端末に画面表示された前記検索されたコンテンツに固有のアクセス情報のリストから前記ユーザにより選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された時に、前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に対応付けられた検索エンジン識別名称と検索クエリを前記検索クエリ等記憶手段から抽出するコンテンツ関連クエリ抽出工程と;
前記コンテンツ関連クエリ抽出工程により抽出された検索エンジン識別名称と検索クエリを前記選択されたコンテンツに固有のアクセス情報に係るコンテンツが画面表示された画面に一覧提示する工程と;
前記一覧提示する工程で一覧提示された検索クエリからいずれかの検索クエリを前記ユーザが選択すると、選択された検索クエリを用いて当該検索クエリに対応付けられた検索エンジン識別名称に係る検索エンジンに検索を実行させて、コンテンツに固有のアクセス情報のリストを画面表示させるコンテンツ関連クエリ提示工程とを備える;
コミュニティ共用検索支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図16】
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【図25】
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【公開番号】特開2009−134639(P2009−134639A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311459(P2007−311459)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年5月31日 インターネットアドレス「http://www.ai−gakkai.or.jp/jsai/conf/2007/data/pdf/100225.pdf」に発表
【出願人】(504202472)大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 (119)
【出願人】(599072758)株式会社アルファシステムズ (11)
【Fターム(参考)】