説明

コンセントライト

【課題】 コンセントライトの照射方向を下向きのみでなく、上向きにした場合でも内蔵の明るさセンサーを、外光が入る最適な方向に向けられるようにし、明るさセンサーによる点滅が最適な状態で行えるようにする。
【解決手段】 光源6を内蔵する灯器本体1を備え、前記灯器本体1の下端部上端部のいずれか一方に前記光源6の光を外部へ出す光投射部10を設け、前記灯器本体1の背面側にコンセントへ着脱自在に装着する接続栓8を設け、前記灯器本体1の正面側に斜め上向きに入る外光を検知し前記光源6の点滅を制御する明るさセンサー4を設け、前記明るさセンサー4を前記灯器本体1に対して回転可能に枢着し、前記灯器本体1の姿勢が上下に反転した場合であっても前記枢着により前記明るさセンサー4のセンシング中心線を斜め上向きに調整可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住宅用のコンセントから給電を受け、廊下や階段などで周囲が暗くなると点灯し、明るくなると消灯する明るさセンサーを内蔵し、足元灯として、コンセントに差し込んで使用する足元灯や停電灯の機能をもつコンセントライトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来一般のコンセントライトに内蔵されている明るさセンサーは、コンセント用の差込プラグが取り付いている側と反対側向きに固定されているのが一般的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
【0004】
本発明の目的は、コンセントライトの照射方向を下向きのみでなく、上向きにした場合でも内蔵の明るさセンサーを、外光が入る最適な方向に向けられるようにし、明るさセンサーによる点滅が最適な状態で行えるようにするためである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明においては、器体内に内蔵した明るさセンサー部を回転式構造とし、コンセントに取り付ける際に照射方向を下向きまたは上向きに取り付けても、明るさセンサーを外光入射方向に対し最適な方向に向けることができるようにしたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、コンセントライトを上向き照射方向または、下向き照射方向のどちら向きにコンセントに設置した場合でも、明るさセンサーの向きを回転し、外光が差し込む最適な方向に向けられるので、コンセントの位置や外光が入る窓の位置を気にせず、コンセントライトを設置できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施形態を図1、図2を用いて説明する。図1は本発明に係る明るさセンサー11つきコンセントライトの外観斜視図で、図2は図1の側面図である。灯器本体1の上面側はいわゆる懐中電灯の機能を持つフラッシュライトで、豆電球(光源)を使用したランプA6と、鏡面めっきを施した反射笠5及びランプ6の保護を兼ねたレンズパネル(光投射部)10で構成している。
本体1の下面側は常夜灯の機能を持つもので、豆電球を使用したランプB7と、常夜灯カバー2で構成される。
明るさセンサー11は、透光性のある回転カバー3の中に収納され、回転カバー3の中心軸に対し約30度傾斜し固定されている。回転カバー3はその中心軸に対し、約360度回転可能な構造となっており、これにより傾斜して取り付けられた明るさセンサー11は、コンセントライトをコンセントに設置した際、明るさセンサー11を窓の方向に向けやすくして最適な条件を得られるようにしている。なお、回転カバー3の明るさセンサー11付近には、より透光性の良い材料でできた明るさセンサーカバー4をはめこみ、弱い外光でも感知しやすい構造としている。
プラグ(接続栓)8はプラグ支持体81と、それを回転できるようにしたプラグ軸82により90度回転できるようにしてあり、コンセントライトをコンセントから抜いてフラッシュライトとして使用する場合には、プラグ8が本体1の中に収納できる構造としている。
【0008】
その他、本体1の側面には点灯機能切替え用の切替えスイッチ9を設け、明るさセンサーつき常夜灯+停電時のフラッシュライト点灯の用途に、あるいはコンセントからはずして手持ちのフラッシュライトの用途に適宜に切替えて使用できるようにしている。
また、本体1の内部には充電池を内蔵しており、コンセント差込み時は常時充電をするものである。
このような機能のコンセントライトを、例えば廊下壁面下方にあるコンセントに差込み使用する場合、常夜灯を下向きにする場合と、逆に上向きにして設置する場合があるが、いずれの場合でも明るさセンサー11を収納している回転カバー3を回転することにより、廊下の窓から入る光の方向に明るさセンサー11を向けることができ、明るさセンサー11を、設置した場所での最適な条件で使用することができる。
つまり、一般的な住宅においては、廊下や階段の場所は窓が小さく、数も少ないことから日中でもさほど明るくない場合が多く、また、コンセントの位置が窓の位置より下にある場合がほとんどであり、窓からの外光は斜め上向きに入ってくる。従って明るさセンサー11が固定式で向きを調節できない場合は、窓の方向に向けることができず適当な明るさを得ることができないことから、日中でも常夜灯が点灯する場合もある。
本実施例によれば、コンセントライトを上向きあるいは上下反転して取り付けた場合であっても、明るさセンサーを光が入る方向に調節することができ、最適な条件で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】 本発明のコンセントライトの斜視図である。
【図2】 図1の側面図である。
【符号の説明】
【0010】
1:本体
2:常夜灯カバー
3:回転カバー
4:明るさセンサーカバー
5:反射笠
6、7:光源
8:接続栓(プラグ)
10:レンズパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を内蔵する灯器本体を備え、前記灯器本体の下端部上端部のいずれか一方に前記光源の光を外部へ出す光投射部を設け、前記灯器本体の背面側にコンセントへ着脱自在に装着する接続栓を設け、前記灯器本体の正面側に斜め上向きに入る外光を検知し前記光源の点滅を制御する明るさセンサーを設け、前記明るさセンサーを前記灯器本体に対して回転可能に枢着し、前記灯器本体の姿勢が上下に反転した場合であっても前記枢着により前記明るさセンサーのセンシング中心線を斜め上向きに調整可能としたことを特徴とするコンセントライト。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−134848(P2006−134848A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−351966(P2004−351966)
【出願日】平成16年11月5日(2004.11.5)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)
【Fターム(参考)】