説明

コンテンツデータ記録装置、コンテンツデータ記録方法、コンテンツデータ記録プログラム、記録媒体

【課題】外部記録媒体の空容量不足により、コンテンツデータを希望する圧縮率での追加記録が困難な場合でも、追加記録を可能にするコンテンツデータ記録装置、コンテンツデータ記録方法を提供すること。
【解決手段】予め本体側記録部14に、外部記録媒体3に記録されているコンテンツと同じコンテンツの高圧縮率データを記録しておき、追加記録の際に空容量が不足している場合は、外部記録媒体3に低圧縮率で記録されているコンテンツデータを本体側記録部14に記録されている高圧縮率データのものと入れ替えることにより外部記録媒体3の空容量を拡張し、拡張後の空容量で記録可能な圧縮率を確認してから追加記録を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツデータ(動画像データ、楽曲データ等)をデジタルデータとしてコンテンツデータ記録装置(情報処理装置)に対し着脱自在の外部記録媒体に追加記録するコンテンツデータ記録装置、コンテンツデータ記録方法、コンテンツデータ記録プログラム、コンテンツデータ記録プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツデータをデジタルデータとしてユーザが希望する圧縮率で圧縮して外部記録媒体に追加記録する場合、外部記録媒体の空容量不足によりユーザが希望する圧縮率では新たにコンテンツデータを追加記録できないときは、優先順位の低いコンテンツを消去して空容量を増やすか、特許文献1に記載の発明にみられるように、そのコンテンツデータを前記外部記録媒体の空容量内に追加記録できる圧縮率を算出し、算出した圧縮率で外部記録媒体に追加記録するようにしていた。
【特許文献1】特開2004−38067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の技術によれば、コンテンツを消去して空容量を増やす場合、消去したコンテンツを再度視聴できなくなってしまう。また、圧縮率を高めて空容量内に記録する場合には、画質や音質が劣化してしまい、ユーザにとって不満足な追加記録となるケースが多々あった。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、外部記録媒体の空容量不足のため、コンテンツデータをユーザが希望する圧縮率で追加記録できない場合でも、外部記録媒体の空容量を拡張することで、新たに記録するコンテンツデータを低圧縮率で記録可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の技術的手段は、コンテンツデータ記録装置本体に着脱可能であり、コンテンツデータが所定の低圧縮率で圧縮された低圧縮率データとして記録されている外部記録媒体に、新たなコンテンツデータを追加記録する場合のコンテンツデータ記録方法であって、前記コンテンツデータ記録装置内にある本体側記録部には予め前記外部記録媒体に低圧縮率データとして記録されているコンテンツと同じコンテンツのデータを前記外部記録媒体の方より高い圧縮率で圧縮した高圧縮率データとして記録しておき、前記外部記録媒体に新たなコンテンツデータを追加記録する場合に、空容量不足により所望の圧縮率での追加記録ができないとき、前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替え、前記外部記録媒体の空容量を拡張させてから前記外部記録媒体への追加記録を実行するようにしたことを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
【0005】
第2の技術的手段は、第1の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を選択するステップ、
(g)前記選択した候補のコンテンツを入れ替えた場合に増加する空容量でユーザが指定した前記圧縮率による追加記録が可能か否かを判定するステップ、
(h)前記判定ステップにおける判定結果が指定した圧縮率での追加記録が可能だった場合、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替えて空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【0006】
第3の技術的手段は、第2の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記判定ステップでの判定結果が指定した圧縮率での追加記録が不可だった場合、次のステップに進むことを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(i)記録可能な圧縮率を算出して表示するステップ、
(j)前記表示された圧縮率で追加記録を実行するか否かを選択するステップ、
(k)前記表示された圧縮率での追加記録を実行しないことを選択した場合、前記(b)のステップにもどり、追加記録しようとするコンテンツを改めて選択し、前記表示された圧縮率での追加記録を実行することを選択した場合、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替えて空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【0007】
第4の技術的手段は、第1の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替える候補を選択するステップ、
(g)前記選択した候補のコンテンツを前記高圧縮率データのものに替えた場合に増加する空容量でユーザが指定した前記圧縮率による追加記録が可能か否かを判定するステップ、
(h)前記判定ステップにおける判定結果が指定した前記圧縮率での追加記録が可能だった場合、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【0008】
第5の技術的手段は、第4の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記判定ステップでの判定結果が指定した圧縮率での追加記録が不可だった場合、次のステップに進むことを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(i)記録可能な圧縮率を算出して表示するステップ、
(j)前記表示された圧縮率で追加記録を実行する否かを選択するステップ、
(k)前記表示された圧縮率での追加記録を実行しないことを選択した場合、前記(b)のステップにもどり、追加記録しようとするコンテンツを改めて選択し、前記表示された圧縮率での追加記録を実行することを選択した場合、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【0009】
第6の技術的手段は、第1の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を順次選択するステップ、
(g)前記候補を順次選択する毎に前記希望した圧縮率での記録が可能になったか否かを算出し表示するステップ、
(h)前記希望した圧縮率での記録が可能になった時点で、前記候補の選択を終了し、それまで選択した候補のコンテンツデータについて、前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データのものを前記本体側記録部に記録された高圧縮率データのものと入れ替えるステップ、
(i)前記データの入れ替え終了後、前記希望の圧縮率で追加記録を実行するステップ
【0010】
第7の技術的手段は、第1の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法である。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を順次選択するステップ、
(g)前記候補を順次選択する毎に前記希望した圧縮率での記録が可能になったか否かを算出し表示するステップ、
(h)前記希望した圧縮率での記録が可能になった時点で、前記候補の選択を終了し、それまで選択した候補のコンテンツデータについて、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【0011】
第8の技術的手段は、外部よりコンテンツデータを取り込むコンテンツデータ取り込み部と、取り込んだコンテンツデータを圧縮するデータ圧縮部と、圧縮したコンテンツデータを記録する本体側記録部と、を備えたコンテンツデータ記録装置本体と、該コンテンツデータ記録装置本体に対して着脱可能であって前記圧縮したコンテンツデータを記録する外部記録媒体とからなるコンテンツデータ記録装置において、前記コンテンツデータ記録装置本体は、前記取り込んだコンテンツデータの中から追加記録するコンテンツデータの選択や前記データ圧縮部における圧縮率や前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツの選択を指示する操作部と、前記選択されたコンテンツデータを前記操作部で指示した所定の圧縮率で圧縮し、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に追加記録すると共に、前記所定の圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮し、前記本体側記録部に高圧縮率データとして記録する圧縮記録処理の実行を制御する圧縮記録処理制御部と、前記外部記録媒体に新たなコンテンツデータを追加記録する場合、空容量不足により前記所定の圧縮率での追加記録ができないときには、前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替えることにより空容量を拡張する処理を制御する空容量拡張処理制御部とを有する制御部と、を備えたことを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0012】
第9の技術的手段は、第8の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録装置であって、前記制御部はさらに、前記選択した全コンテンツデータを記録することができる圧縮率を算出する圧縮率算出部と、前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、前記空容量拡張処理を実行した場合に増加する空容量で指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部とを有し、前記判定部において追加記録が可能と判定された場合に、前記空容量拡張処理を実行するように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0013】
第10の技術的手段は、第9の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録装置であって、前記制御部はさらに、前記判定部において、追加記録が不可能と判定された場合には、さらに、記録可能な圧縮率を算出し、算出した圧縮率で追加記録する場合に前記空容量拡張処理を実行し、算出した圧縮率で追加記録しない場合に前記既存のコンテンツの選択を再度指示するように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0014】
第11の技術的手段は、第8の技術的手段に記載のコンテンツデータ記録装置であって、前記制御部はさらに、前記選択した全コンテンツデータを記録することができる圧縮率を算出する圧縮率算出部と、前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、前記既存のコンテンツの中から前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替える候補を順次選択し、前記候補を順次選択するごとに指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部とを有し、前記判定部において追加記録が可能と判定されるまで前記順次選択を可能とするように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0015】
第12の技術的手段は、第9乃至11のいずれかの技術的手段に記載のコンテンツデータ記録装置であって、前記空容量拡張処理は、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替える処理を含むことを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0016】
第13の技術的手段は、第9乃至11のいずれかの技術的手段に記載のコンテンツデータ記録装置であって、前記空容量拡張処理は、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを消去する処理を含み、前記制御部は、前記消去後、前記本体側記録部から前記外部記録媒体に、対応するコンテンツの高圧縮率データを転送する処理を含むことを特徴とするコンテンツデータ記録装置である。
【0017】
第14の技術的手段は、第1乃至7のいずれかの技術的手段に記載のコンテンツデータ記録方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0018】
第15の技術的手段は、第14の技術的手段に記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体である。
【発明の効果】
【0019】
本発明により、外部記録媒体の空容量が不足している場合でも、新たに記録するコンテンツデータを低圧縮率で外部記録媒体に追加記録できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(実施例1)
図1は、本発明によるコンテンツデータ記録装置の実施例を説明するためのブロック図で、図中、1は本発明によるコンテンツデータ記録装置で、該コンテンツデータ記録装置は、コンテンツデータ記録装置本体2と、コンテンツデータ記録装置本体2に対して着脱自在でありコンテンツデータをデジタルデータとして記録する例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)等の外部記録媒体3等から構成される。
【0021】
コンテンツデータ記録装置本体2は、CD、DVD等からコンテンツデータをデジタルデータとしてコンテンツデータ記録装置本体2に取り込むコンテンツデータ取り込み部11、コンテンツデータ取り込み部11から取り込んだコンテンツデータを一時的に記録したりコンテンツデータを圧縮する際の圧縮率を記録するメモリ12、データを圧縮するデータ圧縮部13、圧縮したコンテンツデータを記録する例えばHDD等の本体側記録部14、取り込んだコンテンツデータの中から追加記録するコンテンツデータの選択やデータ圧縮部13でデータ圧縮するときの圧縮率や外部記録媒体3に記録されている既存のコンテンツの選択を指示する等各種操作を行うキーボード、マウス等の操作部15、コンテンツデータリストや算出した圧縮率等を表示する表示部16、外部記録媒体3の空容量の算出処理、及び、上述した各部における各種処理を制御する制御部17等から構成される。
【0022】
制御部17は、取り込んだコンテンツデータをメモリ12に記録されている圧縮率で圧縮して外部記録媒体3に追加記録し、同じコンテンツデータをメモリ12に記録されている前記圧縮率より高い圧縮率で圧縮して本体側記録部14に記録する処理を制御する圧縮記録処理制御部17a、ユーザが操作部15にて選択した既存のコンテンツについて、外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データと本体側記録部14に記録されている高圧縮率データとを入れ替える処理、または、ユーザが操作部15にて選択した、既存のコンテンツについて外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データを消去し、本体側記録部14に記録されている高圧縮率データを外部記録媒体3に転送する処理を制御する空容量拡張処理制御部17bを備えている。
【0023】
また、制御部17は、前記選択した全コンテンツデータを外部記録媒体3に記録することができる圧縮率を算出する圧縮率算出部と、前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、前記空容量拡張処理を実行した場合に増加する空容量で指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部を有し、前記判定部において追加記録が可能と判定された場合には、前記空容量拡張処理を実行し、前記判定部において追加記録が不可能と判定された場合には、記録可能な圧縮率を算出し、算出した圧縮率で追加記録する場合に前記空容量拡張処理を実行し、算出した圧縮率で追加記録しない場合に前記既存のコンテンツの選択を再度指示する等の制御をする。
【0024】
なお、制御部17に、前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、前記既存のコンテンツの中から外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データを本体側記録部14に記録されている高圧縮率データのものに替える候補をユーザが順次選択した際、前記候補を順次選択するごとに指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部を設け、この判定部において追加記録が可能と判定されるまで前記順次選択を可能とするように制御部17が制御するようにしてもよい。
【0025】
例えば、コンテンツデータ取り込み部11からメモリ12に一時的に記録されたコンテンツデータa〜gは、データ圧縮部13にてメモリ12に記録されている前記圧縮率で圧縮され低圧縮率データ31a〜31gとして外部記録媒体3に記録されている。そして、前記コンテンツデータa〜gが、メモリ12に記録されている前記圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮され高圧縮率データ32a〜32gとして本体側記録部14に記録されている。
【0026】
また、メモリ12に記録されている前記圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮したコンテンツデータだけでなく、取り込んだコンテンツデータをメモリ12に記録されている前記圧縮率よりも低い圧縮率で圧縮して本体側記録部14に記録するようにしてもよい。
【0027】
図2は、取り込んだコンテンツデータを圧縮して外部記録媒体3、本体側記録部14に記録する前、又は、記録した後に、作成されるデータ記録先情報テーブルの一例を示す図で、ファイル名41には、コンテンツデータのファイル名が、ファイルの記録先(記録部)42には、本体側記録部14に記録されたデータの記録先情報(ファイルパス File Path)が、外部記録媒体の識別情報43には、外部記録媒体の識別情報が、ファイルの記録先(外部記録媒体)44には外部記録媒体に記録されたデータの記録先情報(ファイルパス File Path)が登録される。
【0028】
図2に示したデータ記録先情報テーブルを参照することにより、例えば、データaは、記録部内の“D:¥Music¥Classic”で指定されたフォルダに記録されていること、及び、識別情報“PID_SHRP_0001”で識別される外部記録媒体内の“Q:¥Music¥Classic”で指定されたフォルダに追加記録されていることがわかる。
【0029】
図3は、図1に示した外部記録媒体3、本体側記録部14の記録状態について、空容量拡張処理制御部17bの制御により、外部記録媒体3に追加記録されている低圧縮率データ31a〜31gと、本体側記録部14に記録されている高圧縮率データ32a〜32gとを入れ替えることにより、外部記録媒体3の空容量33を拡張した状態を示している。
【0030】
以上のようにして外部記録媒体3の空容量を拡張するようにしたので、外部記録媒体3の空容量不足のため空容量拡張前の空容量内にコンテンツデータを圧縮して記録できない場合でも、新たに外部記録媒体3に追加記録するコンテンツデータの圧縮率を低くできる。また、外部記録媒体3に記録した圧縮データを再圧縮して空容量を拡張するのに比べて、空容量拡張処理を迅速に実行できる。また、本実施例では、外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データを本体側記録部14に移動するので、再度、低圧縮のコンテンツデータを利用することもできる。
【0031】
図4は、実施例1による追加記録を説明するためのフロー図である。ユーザが追加記録を操作すると、ユーザからの記録要求を受け付け(ステップS1)、記録楽曲テーブルを初期化し(ステップS2)、CD内に記録されている楽曲データを読み取り、楽曲名、演奏時間等のリストを表示する(ステップS3)。記録楽曲テーブルは、楽曲データに関する情報を記録するためのデータファイル(テーブル)であり、記録楽曲テーブルの項目は、楽曲名、楽曲再生時間、圧縮率(記録ビットレート)、曲順、ユーザコメント等である。ユーザは、ステップS3で表示された楽曲リストの中から外部記録媒体3に追加記録したい楽曲を選択する(ステップS4)。
【0032】
ユーザによる楽曲の選択が決まると、外部記録媒体3の空容量を算出し(ステップS5)、さらに、ユーザが選択した楽曲データを外部記録媒体3に記録できる圧縮率を算出して、表示する(ステップS6)。
【0033】
表示された圧縮率で追加記録しない場合(ステップS7/NO)、ユーザは、希望する圧縮率を指定する(ステップS8)。指定した圧縮率はメモリ12に記録される。
【0034】
つぎに、外部記録媒体3に記録されている楽曲に対応する、本体側記録部14に記録されている楽曲の楽曲名、演奏時間、圧縮率等を表示する(ステップS9)。ステップS6にて表示された圧縮率で外部記録媒体3に追加記録する場合(ステップS7/YES)、ステップS15以降の処理を実行する。
【0035】
ユーザは、本体側記録部14に記録されている楽曲から外部記録媒体3に移動する楽曲を選択する(ステップS10)。ユーザが外部記録媒体3に移動する楽曲を選択することにより、外部記録媒体3の空容量が再度算出される。なお、ステップS10では、本体側記録部14に記録されている楽曲にもとづいて選択したが外部記録媒体3に記録されている楽曲から選択するようにしてもよい。
【0036】
次に、システムは、楽曲データをユーザが指定した圧縮率で外部記録媒体3に追加記録できるか判定する(ステップS11)。本体側記録部14に記録されている楽曲と外部記録媒体3に記録されている楽曲とを入れ替えることによって、外部記録媒体3内の空容量を拡張したとしても、前記ユーザが選択した楽曲データを外部記録媒体3に追加記録できない場合(ステップS11/NO)、追加記録可能な圧縮率を算出して、表示する(ステップS12)。楽曲データを外部記録媒体3に追加記録できる場合(ステップS11/YES)、ステップS14に進む。
【0037】
ステップS12で表示された圧縮率で追加記録する場合(ステップS13/YES)、算出した圧縮率をメモリ12に記録し、ユーザが選択した本体側記録部14に記録されている楽曲と選択した楽曲に対応する外部記録媒体3に記録されている楽曲を入れ替えて空容量を拡張し(ステップS14)、ステップS15に進む。なお、ステップS12で表示された圧縮率で外部記録媒体3に追加記録しない場合(ステップS13/NO)、ステップS4に戻り、再度、外部記録媒体3に記録したい楽曲を選択するようにしてもよいし(図4のフロー)、または、ステップS1に戻り、再度楽曲データ追加記録処理(他のCDに入れ替える)を開始してもよい。
【0038】
ステップS15では、取り込んだ楽曲データのファイル名、本体側記録部14に記録しようとする楽曲データ(高圧縮率データ)の記録先情報、外部記録媒体3の識別情報、外部記録媒体3に追加記録しようとする楽曲データ(低圧縮率データ)の記録先情報をデータ記録先情報テーブルに登録し、ステップS16では、外部記録媒体3に追加記録しようとする楽曲データの楽曲名、楽曲再生時間、圧縮率(記録ビットレート)、曲順、ユーザコメント等を記録楽曲テーブルに登録する。
【0039】
楽曲データを算出した圧縮率で外部記録媒体3に追加記録し(ステップS17)、さらに、同じ楽曲データを前記算出した圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮して本体側記録部14に記録する(ステップS18)。
【0040】
このように、本実施例によれば、ステップS12で再度、楽曲データを外部記録媒体3に追加記録可能な圧縮率を算出して、外部記録媒体3に追加記録するようにしているので、外部記録媒体3に記録されている楽曲の中で、音質が劣化する楽曲を必要最小限にすることができる。
【0041】
また、ステップS10において、楽曲を選択するたびに、拡張される空容量を算出し、算出した空容量がステップS8で指定した圧縮率でそれまで選択した楽曲の全データを圧縮した場合のデータ量を超えた時に楽曲の選択を終了し、ステップS14以降の処理を実行するようにしてもよい。
【0042】
このようにすることで、煩雑な楽曲の再選択をする必要がなくなるうえ、外部記録媒体3に記録されている楽曲の中で、音質が劣化する楽曲を必要最小限にすることができる。
【0043】
なお、図4のフロー図においては、コンテンツデータとして、CD内に記録されている楽曲データを例示して説明しているが、コンテンツデータとして楽曲データに限るものではなく、映像データ等種類を問わないのはいうまでもない。
【0044】
(実施例2)
図5は、外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データを消去することにより、空容量を拡張するようにした実施例を示したもので、空容量拡張処理制御部17bの制御により、外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データ31a〜31gを消去し、本体側記録部14に記録されている高圧縮率データ32a〜32gを外部記録媒体3に転送(コピー又は移動)することにより、外部記録媒体3の空容量33を拡張した状態を示している。
【0045】
図6は、実施例2による追加記録を説明するためのフロー図である。ステップS32で表示された圧縮率で追加記録する場合(ステップS33/YES)、ユーザが選択した本体側記録部14に記録されている楽曲に対応する外部記録媒体3に記録されている楽曲を消去し、ユーザが選択した本体側記録部14に記録されている楽曲を外部記録媒体3に移動(または、コピー)して(ステップS34)、ステップS35以降の処理を行う。なお、ステップS21からステップS33の処理は図4におけるステップS1からステップS13の処理と、ステップS35からステップS38の処理は図4におけるステップS15からステップS18の処理と同じなので説明は省略する。
【0046】
この実施例によれば、外部記録媒体3に記録されている低圧縮率データを本体側記録部14に移動せず消去するので、実施例1の場合に比べて、空容量拡張処理を迅速に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明によるコンテンツデータ記録装置の実施例を説明するためのブロック図である。
【図2】取り込んだコンテンツデータを圧縮して外部記録媒体、本体側記録部に記録したときに作成されるデータ記録先情報テーブルの一例を示す図である。
【図3】外部記録媒体に記録されている低圧縮率データと本体側記録部に記録されている高圧縮率データとを入れ替える処理を説明するためのブロック図である。
【図4】実施例1による追加記録を説明するためのフロー図である。
【図5】外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを消去し、本体側記録部に記録された高圧縮率データを外部記録媒体に転送する処理を説明するためのブロック図である。
【図6】実施例2による追加記録を説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
【0048】
1…コンテンツデータ記録装置、2…コンテンツデータ記録装置本体、3…外部記録媒体、11…コンテンツデータ取り込み部、12…メモリ、13…データ圧縮部、14…記録部、15…操作部、16…表示部、17…制御部、17a…圧縮記録処理制御部、17b…空容量拡張処理制御部、31a〜31g…低圧縮率データa〜低圧縮率データg、32a〜32g…高圧縮率データa〜高圧縮率データg、33…空容量、41…ファイル名、42…ファイルの記録先(記録部)、43…外部記録媒体の識別情報、44…ファイルの記録先(外部記録媒体)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータ記録装置本体に着脱可能であり、コンテンツデータが所定の低圧縮率で圧縮された低圧縮率データとして記録されている外部記録媒体に、新たなコンテンツデータを追加記録する場合のコンテンツデータ記録方法であって、
前記コンテンツデータ記録装置内にある本体側記録部には予め前記外部記録媒体に低圧縮率データとして記録されているコンテンツと同じコンテンツのデータを前記外部記録媒体の方より高い圧縮率で圧縮した高圧縮率データとして記録しておき、
前記外部記録媒体に新たなコンテンツデータを追加記録する場合に、
空容量不足により所望の圧縮率での追加記録ができないとき、
前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替え、前記外部記録媒体の空容量を拡張させてから前記外部記録媒体への追加記録を実行するようにしたことを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を選択するステップ、
(g)前記選択した候補のコンテンツを入れ替えた場合に増加する空容量でユーザが指定した前記圧縮率による追加記録が可能か否かを判定するステップ、
(h)前記判定ステップにおける判定結果が指定した圧縮率での追加記録が可能だった場合、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替えて空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【請求項3】
請求項2に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記判定ステップでの判定結果が指定した圧縮率での追加記録が不可だった場合、次のステップに進むことを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(i)記録可能な圧縮率を算出して表示するステップ、
(j)表示された前記圧縮率で追加記録を実行するか否かを選択するステップ、
(k)表示された前記圧縮率での追加記録を実行しないことを選択した場合、前記(b)のステップにもどり、追加記録しようとするコンテンツを改めて選択し、表示された前記圧縮率での追加記録を実行することを選択した場合、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替えて空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【請求項4】
請求項1に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)前記表示された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替える候補を選択するステップ、
(g)前記選択した候補のコンテンツを前記高圧縮率データのものに替えた場合に増加する空容量でユーザが指定した前記圧縮率による追加記録が可能か否かを判定するステップ、
(h)前記判定ステップにおける判定結果が指定した前記圧縮率での追加記録が可能だった場合、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【請求項5】
請求項4に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記判定ステップでの判定結果が指定した圧縮率での追加記録が不可だった場合、次のステップに進むことを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(i)記録可能な圧縮率を算出して表示するステップ、
(j)表示された前記圧縮率で追加記録を実行する否かを選択するステップ、
(k)表示された前記圧縮率での追加記録を実行しないことを選択した場合、前記(b)のステップにもどり、追加記録しようとするコンテンツを改めて選択し、表示された前記圧縮率での追加記録を実行することを選択した場合、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【請求項6】
請求項1に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)表示された前記圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を順次選択するステップ、
(g)前記候補を順次選択する毎に前記希望した圧縮率での記録が可能になったか否かを算出し表示するステップ、
(h)前記希望した圧縮率での記録が可能になった時点で、前記候補の選択を終了し、それまで選択した候補のコンテンツデータについて、前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データのものを前記本体側記録部に記録された高圧縮率データのものと入れ替えるステップ、
(i)前記データの入れ替え終了後、前記希望の圧縮率で追加記録を実行するステップ
【請求項7】
請求項1に記載のコンテンツデータ記録方法であって、前記新たなコンテンツデータの追加記録は、次のステップを介して実行されることを特徴とするコンテンツデータ記録方法。
(a)新たなコンテンツデータを取り込み、取り込んだコンテンツ情報のリストを表示するステップ、
(b)表示された前記リストの中から追加記録をしようとするコンテンツを選択するステップ、
(c)前記選択した全てのコンテンツを記録することのできる圧縮率を算出して表示するステップ、
(d)表示された前記圧縮率がユーザにとって許容範囲外であった場合、ユーザの希望する圧縮率を指定するステップ、
(e)前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツリストを表示するステップ、
(f)前記既存のコンテンツの中から前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データと入れ替える候補を順次選択するステップ、
(g)前記候補を順次選択する毎に前記希望した圧縮率での記録が可能になったか否かを算出し表示するステップ、
(h)前記希望した圧縮率での記録が可能になった時点で、前記候補の選択を終了し、前記外部記録媒体における該当するコンテンツデータを消去すると共に、前記本体側記録部から対応するコンテンツの高圧縮率データを転送して空容量を増加させた後、追加記録を開始するステップ
【請求項8】
外部よりコンテンツデータを取り込むコンテンツデータ取り込み部と、
取り込んだコンテンツデータを圧縮するデータ圧縮部と、
圧縮したコンテンツデータを記録する本体側記録部と、
を備えたコンテンツデータ記録装置本体と、
該コンテンツデータ記録装置本体に対して着脱可能であって前記圧縮したコンテンツデータを記録する外部記録媒体とからなるコンテンツデータ記録装置において、
前記コンテンツデータ記録装置本体は、
前記取り込んだコンテンツデータの中から追加記録するコンテンツデータの選択や前記データ圧縮部における圧縮率や前記外部記録媒体に記録されている既存のコンテンツの選択を指示する操作部と、
前記選択されたコンテンツデータを前記操作部で指示した所定の圧縮率で圧縮し、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に追加記録すると共に、前記所定の圧縮率よりも高い圧縮率で圧縮し、前記本体側記録部に高圧縮率データとして記録する圧縮記録処理の実行を制御する圧縮記録処理制御部と、
前記外部記録媒体に新たなコンテンツデータを追加記録する場合、空容量不足により前記所定の圧縮率での追加記録ができないときには、前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替えることにより空容量を拡張する処理を制御する空容量拡張処理制御部とを有する制御部と、
を備えたことを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツデータ記録装置であって、
前記制御部はさらに、
前記選択した全コンテンツデータを記録することができる圧縮率を算出する圧縮率算出部と、
前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、
前記空容量拡張処理を実行した場合に増加する空容量で指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部とを有し、
前記判定部において追加記録が可能と判定された場合に、前記空容量拡張処理を実行するように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項10】
請求項9に記載のコンテンツデータ記録装置であって、
前記制御部はさらに、
前記判定部において、追加記録が不可能と判定された場合には、
さらに、記録可能な圧縮率を算出し、算出した圧縮率で追加記録する場合に前記空容量拡張処理を実行し、算出した圧縮率で追加記録しない場合に前記既存のコンテンツの選択を再度指示するように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項11】
請求項8に記載のコンテンツデータ記録装置であって、
前記制御部はさらに、
前記選択した全コンテンツデータを記録することができる圧縮率を算出する圧縮率算出部と、
前記圧縮率算出部にて算出された圧縮率がユーザにとって許容範囲外であったときに、
前記既存のコンテンツの中から前記外部記録媒体に記録されている低圧縮率データを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものに替える候補を順次選択し、前記候補を順次選択するごとに指定した圧縮率による追加記録が可能か否かを判定する判定部とを有し、
前記判定部において追加記録が可能と判定されるまで前記順次選択を可能とするように制御することを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項12】
請求項9乃至11のいずれかに記載のコンテンツデータ記録装置であって、
前記空容量拡張処理は、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを前記本体側記録部に記録されている高圧縮率データのものと入れ替える処理を含むことを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項13】
請求項9乃至11のいずれかに記載のコンテンツデータ記録装置であって、
前記空容量拡張処理は、低圧縮率データとして前記外部記録媒体に記録されているコンテンツデータを消去する処理を含み、前記制御部は、前記消去後、前記本体側記録部から前記外部記録媒体に、対応するコンテンツの高圧縮率データを転送する処理を含むことを特徴とするコンテンツデータ記録装置。
【請求項14】
請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツデータ記録方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項15】
コンピュータが読み取り可能な記録媒体であって、請求項14に記載のプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−157211(P2007−157211A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−348634(P2005−348634)
【出願日】平成17年12月2日(2005.12.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】