説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生システム、再生方法、プログラム及び記録媒体

【課題】外部から供給されるコンテンツを再生しているときに、外部からのコンテンツの供給が停止した場合であっても、コンテンツを再生し続けるコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツを再生するコンテンツ再生装置としてのテレビ20において、携帯電話10から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、携帯電話10から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードによりコンテンツを再生する制御部205を備え、制御部205は、第1の再生モードを実行しているときに、外部から指示が供給されると共にコンテンツ供給が停止された場合、第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基づいてコンテンツの再生を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ供給装置から供給されたコンテンツを再生するコンテンツ再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
外部装置を接続し、接続した外部装置から取得したコンテンツを再生するテレビが広く知られている。また、テレビと外部装置とを接続する方法として、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ケーブルを用いて接続する方法が一般的になってきている。
【0003】
HDMIを用いると、一本のケーブルで映像と音声を伝送することができる。また、HDMI規格において定められているCEC(Consumer Electronics Control)コマンドにより、様々な機器間の連携が行えるようになる。
【0004】
特許文献1には、このHDMIの技術を利用して、接続部に外部装置が接続されているか否かを確認するための確認コマンドを出力し、外部装置から確認コマンドに対する応答があるか否かを判定することによって、外部装置が接続されているか否かを判定する技術が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、HDMIのCECを利用することによって、HDMI接続されたテレビの電源状態を認識し、複数のスタンバイモードを効率よく切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−252452号公報(2008年10月16日公開)
【特許文献2】特開2009−301633号公報(2009年12月24日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、HDMI接続を利用した機能の一例として、HDMIケーブルによってテレビと携帯電話とを接続し、携帯電話に記憶されているコンテンツを再生し、テレビに表示する機能が考えられている。
【0008】
但し、携帯電話に記憶されているコンテンツを再生してテレビに表示しているときに、携帯電話が所定の状態になった場合には、コンテンツの再生を停止して、携帯電話とテレビとの接続を一時的に解除する必要がある。例えば、携帯電話へ着信があった場合、テレビと接続されている状態では通話がしにくいため、一時的にテレビに接続するためのケーブルを抜いて接続を解除した状態で通話することが通常である。
【0009】
しかし、携帯電話とテレビとの接続が解除された場合に、携帯電話に記憶されているコンテンツがテレビに供給されなくなるため、テレビには何も表示されなくなってしまう(黒画面表示になる)という問題があった。
【0010】
つまり、これまでの技術では、テレビのように、外部に設けられた装置からコンテンツが供給され、そのコンテンツを再生するコンテンツ再生装置においては、外部からのコンテンツの供給が停止されると、コンテンツの再生、すなわち映像の表示が行われない。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外部から供給されるコンテンツを再生しているときに、外部からのコンテンツの供給が停止した場合であっても、コンテンツを再生し続けるコンテンツ再生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、上記課題を解決するために、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、外部から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、外部から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生する再生手段を備え、上記再生手段は、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部から指示が供給されると共にコンテンツ供給が停止された場合、上記第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基ついてコンテンツの再生を行うことを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、外部からのコンテンツ供給が停止された場合に、上記第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基ついてコンテンツを再生する。このため、上記コンテンツ再生装置は、外部からのコンテンツ供給が停止されている間、何も再生されない状態を回避し、上記外部から供給された指示に基ついてコンテンツを再生し続けることができる。これによって、外部から供給されるコンテンツを上記コンテンツ再生装置で視聴しているユーザは、外部からのコンテンツ供給が停止されている間も、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを視聴することができる。
【0014】
なお、コンテンツとは、動画像、静止画像、音声などを含むデータであり、外部からのコンテンツ供給が停止されている間に再生されるコンテンツは、静止画像であってもよいし、動画像、音声付静止画像、音声のみのコンテンツなどであってもよい。
【0015】
なお、外部から供給される指示とは、例えば、上記コンテンツ再生装置に、供給しているコンテンツを一時的に記録させ、記録されたコンテンツの動画、静止画などを表示させる指示であってもよいし、記録されたコンテンツの動画、静止画などに重畳してメッセージを表示させる指示であってもよい。
【0016】
なお、外部とは、例えば、携帯電話、ビデオカメラなど、自装置に記憶しているコンテンツをコンテンツ再生装置に供給可能なコンテンツ供給装置であり、コンテンツの供給を行っているときに所定の動作を行う場合、コンテンツの供給を停止する必要のある装置である。上記所定の動作とは、例えば、コンテンツ供給装置が携帯電話であるとき、通話を行う動作などであり、ビデオカメラであるとき、録画を行う動作などである。
【0017】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、外部からのコンテンツ供給が停止された時点で再生されているコンテンツを一時的に記憶部に記憶する記憶手段を更に備え、上記再生手段は、上記第2の再生モードを実行するときに、上記記憶部に一時的に記憶されたコンテンツを再生することが好ましい。
【0018】
上記の構成によれば、外部からのコンテンツ供給が停止された場合にも、外部から供給されていたコンテンツを再生し続けることができる。これによって、外部から供給されるコンテンツを上記コンテンツ再生装置で視聴しているユーザは、外部からのコンテンツ供給が停止されている間も、外部から供給されたコンテンツを視聴し続けることができる。
【0019】
なお、外部からのコンテンツ供給が停止されている間に再生される、外部から供給されたコンテンツは、静止画像であってもよいし、動画像、音声付静止画像、音声のみのコンテンツなどであってもよい。
【0020】
本発明に係るコンテンツ再生装置における上記再生手段は更に、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部からのコンテンツ供給が停止された場合、上記外部から供給されるコンテンツとは異なる他のコンテンツを再生する第3の再生モードを実行することが好ましい。
【0021】
上記の構成によれば、外部からのコンテンツ供給が停止された場合に、上記第3の再生モードに切り替えて、上記外部から供給されるコンテンツとは異なる他のコンテンツを再生する。これによって、上記コンテンツ再生装置は、外部からのコンテンツ供給が停止されている間、何も再生されない状態を回避し、上記内部に予め記憶されているコンテンツ、上記外部とは異なる装置などから供給されるコンテンツなど、コンテンツを再生し続けることができる。
【0022】
本発明に係るコンテンツ再生装置における上記再生手段は更に、上記第2または第3の再生モードを実行しているときに、外部からのコンテンツ供給が再開された場合、上記第1の再生モードに切り替えて、上記外部から供給されるコンテンツの再生を行うことが好ましい。
【0023】
上記の構成によれば、上記第2または第3の再生モードを実行しているときに、外部からのコンテンツ供給が再開された場合、再び外部から供給されるコンテンツの再生を行ため、外部から供給されるコンテンツを上記コンテンツ再生装置で視聴しているユーザは、外部からのコンテンツ供給が停止されたコンテンツを再び視聴することができる。
【0024】
本発明に係るコンテンツ再生システムは、上記課題を解決するために、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、上記コンテンツ再生装置にコンテンツを供給するコンテンツ供給装置と、を備え、上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ供給装置から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、コンテンツ供給装置から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生するとともに、上記コンテンツ供給装置は、上記コンテンツ再生装置が上記第1の再生モードによりコンテンツの再生を行っている状態で、当該コンテンツ再生装置へのコンテンツ供給を停止するとき、上記コンテンツ再生装置に対して、上記第2の再生モードに切り替えるモード切替指示信号を出力することを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、上記コンテンツ供給装置からのコンテンツ供給を停止する場合に、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを、上記コンテンツ供給装置から供給されるコンテンツから、上記コンテンツ再生装置の内部に記憶されたコンテンツに切り替えることができる。このため、上記コンテンツ供給装置から供給されるコンテンツを上記コンテンツ再生装置で視ているユーザは、上記コンテンツ供給装置からのコンテンツ供給が停止されている間も、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを視聴することができる。
【0026】
本発明に係るコンテンツ再生システムにおける上記コンテンツ供給装置は更に、上記コンテンツ再生装置に対し、コンテンツの供給を停止した時点からコンテンツの供給を再開することが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、上記コンテンツ供給装置は、コンテンツの供給の再開に際し、供給を停止した時点からコンテンツの供給を再開する。これによって、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを視聴するユーザは、供給が停止された時点からコンテンツの視聴を再開することができる。
【0028】
本発明に係るコンテンツ再生システムにおける上記コンテンツ供給装置は更に、上記コンテンツ再生装置に対し、コンテンツの供給を停止した時点よりも前の時点からコンテンツの供給を再開することが好ましい。
【0029】
上記の構成によれば、上記コンテンツ供給装置は、コンテンツの供給の再開に際し、供給を停止した時点よりも前の時点からコンテンツの供給を再開する。これによって、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを視聴するユーザは、供給が停止された時点よりも前の時点からコンテンツの視聴を再開することができるため、停止した時点からコンテンツの表示を再開するよりも内容をスムーズに思い出すことができ、これから再生されるコンテンツの内容を容易に理解することができる。
【0030】
本発明に係るコンテンツ再生装置の再生方法は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置の再生方法であって、外部から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、外部から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生する再生ステップを含み、上記再生ステップは、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部から指示が供給されると共にコンテンツ供給が停止された場合、上記第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基づいてコンテンツの再生を行うことを特徴としている。
【0031】
上記の構成によれば、外部からのコンテンツ供給が停止された場合にも、上記第2の再生モードに切り替えて、上記内部に記憶されたコンテンツを再生する。このため、上記コンテンツ再生装置は、外部からのコンテンツ供給が停止されている間、何も再生されない状態を回避し、上記内部に記憶されたコンテンツを再生し続けることができる。これによって、外部から供給されるコンテンツを上記コンテンツ再生装置で視聴しているユーザは、外部からのコンテンツ供給が停止されている間も、上記コンテンツ再生装置において再生されるコンテンツを視聴することができる。
【0032】
また、コンピュータを本発明に係るコンテンツ再生装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、それらのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0033】
本発明のコンテンツ再生システムは、上記のように、互いに接続可能な携帯端末及びコンテンツ再生装置からなる表示システムにおいて、自装置に記憶されているコンテンツを接続されている上記表示装置に出力する通信端末、及び、接続されている上記携帯端末から入力されるコンテンツを表示する表示装置からなる表示システムであって、上記表示装置との接続を一時的に解除する前に、当該表示装置に対し、コンテンツの出力を停止すると共に、出力していたコンテンツの静止画像の表示を指示する静止画像表示指示を出力する携帯端末と、上記静止画像表示指示を取得した時点で表示していたコンテンツの静止画像を表示する表示装置とを備えている。
【0034】
上記の構成によれば、例えば、通信ケーブル、無線通信などによって接続された上記表示装置にコンテンツを出力する上記携帯端末は、上記表示装置との接続を解除するときに、上記表示装置におけるコンテンツの表示を停止させると共に、コンテンツの静止画像を表示させる。これによって、上記表示システムは、上記携帯端末と上記表示装置との接続が解除されている間、上記表示装置に何も表示されない状態を回避し、当該表示装置にコンテンツの静止画像を表示させ続けることができる。このため、上記携帯端末に記憶されているコンテンツを上記表示装置で視ているユーザは、上記携帯端末と上記表示装置との接続が解除されている間も、上記表示装置に表示されるコンテンツの静止画像を視ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本実施形態に係る携帯電話及びテレビの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係る携帯電話の構成の一例を示す図である。(a)は携帯電話の正面図であり、(b)は携帯電話の右側面図であり、(c)は携帯電話の背面図であり、(d)は携帯電話の左側面図である。
【図4】本実施形態に係るテレビの構成の一例を示す図である。(a)はテレビの正面図であり、(b)はテレビの右側面図であり、(c)はテレビに備えられているリモートコントローラを示す図である。
【図5】本実施携帯に係る携帯電話におけるコンテンツの再生を一時的に停止する場合のコンテンツ再生システム1の動作を示すシーケンス図である。
【図6】静止画像にメッセージを重畳して表示している画面の一例を示す図である。
【図7】再生を一時的に停止した時点より前の時点からコンテンツの再生を再開する場合の、コンテンツの再生再開位置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本実施形態に係るコンテンツ再生システムの一実施形態を、図1から図7を参照して説明する。本実施形態に係るコンテンツ再生装置はテレビジョン受像機によって実現されているため、以降これをテレビと呼称する。また、本実施形態に係るコンテンツ供給装置は携帯電話によって実現されているため、以降これを携帯電話と呼称する。
【0037】
本実施形態に係るテレビとコンテンツ供給装置によって構成されるコンテンツ再生システムについて、図1から図4を参照して説明する。
【0038】
まず、本実施形態に係るテレビと携帯電話によって構成されるコンテンツ再生システムについて、図2を参照して説明する。図2は本実施形態に係るコンテンツ再生システム1の構成を示す図である。図2に示すように、本実施形態に係るコンテンツ再生システム1は、自装置にて記録したコンテンツを、接続先の機器に供給する携帯電話10(コンテンツ供給装置)、受信したコンテンツを再生するテレビ20(コンテンツ再生装置)、及び、携帯電話10とテレビ20とを接続する通信ケーブル30を備えている。なお、コンテンツとは、動画像、静止画像、音声などを含むデータである。
【0039】
次に、本実施形態に係る携帯電話10及びテレビ20の構成を、図1、図3及び図4を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話10及びテレビ20の構成を示すブロック図である。図3は本実施形態に係る携帯電話10の構成の一例を示す図である。図3(a)は携帯電話10の正面図であり、同図(b)は携帯電話10の右側面図であり、同図(c)は携帯電話10の背面図であり、同図(d)は携帯電話10の左側面図である。図4は、本実施形態に係るテレビ20の構成の一例を示す図である。図4(a)はテレビ20の正面図であり、同図(b)はテレビ20の右側面図であり、同図(c)はテレビ20に備えられているリモートコントローラ(リモコン)25を示す図である。
【0040】
(携帯電話の構成)
図1に示すように、携帯電話10は、カメラ101、マイク102、操作部103、データ処理部104、録画・再生制御部105、記憶部106、ディスプレイ107、スピーカ108、通信部109、無線通信部110、3G通信部111、及び、通話制御部114を備えている。
【0041】
カメラ101は、撮影範囲内に存在する被写体を撮影する手段である。なお、カメラ101は、被写体の静止画像を撮影してもよく、動画像を撮影してもよい。マイク102は、周囲の音声を録音する手段である。以下、カメラ101において撮影された静止画像、動画像などの映像、及び、マイク102において録音された音声を、コンテンツとも総称する。
【0042】
操作部103は、ユーザの様々な操作(ユーザ指示)を受け付ける手段である。操作部103は、後述するように、文字入力、コンテンツの選択及び再生などのユーザ指示を受け付ける操作部103a、及び、カメラ101における静止画像の撮影、動画像の撮影の開始及び終了などのユーザ指示を受け付ける操作部103bを備えている。なお、カメラ101にて動画像を撮影するために操作部103bが操作されたとき、カメラ101における動画像の撮影の開始と同時にマイク102における音声の録音を開始してもよい。この場合、カメラ101における動画像の撮影を終了するために操作部103bが操作されたとき、カメラ101における動画像の撮影の終了と同時にマイク102における音声の録音を終了する。
【0043】
データ処理部104は、コンテンツデータを符号化する手段であり、符号化したコンテンツデータを録画・再生制御部105に供給する。また、データ処理部104は、符号化されたコンテンツデータを復号する手段であり、複合したコンテンツデータを録画・再生制御部105に供給する。
【0044】
録画・再生制御部105は、携帯電話10の各種構成を統括的に制御する手段である。また、録画・再生制御部105は、データ処理部104において符号化されたコンテンツを多重化されたビットストリームに変換する手段であり、多重化されたコンテンツのビットストリームを分離してエレメンタリストリームに変換する手段である。また、録画・再生制御部105は、データ処理部104にて復号されたコンテンツを再生する。
【0045】
また、録画・再生制御部105は、再生するコンテンツを選択するためのコンテンツ選択画面をディスプレイ207に表示する。コンテンツ選択画面には、例えば、記憶部106に記憶されているコンテンツのタイトル、長さ、撮影日、サムネイル画像などのコンテンツ情報が複数表示される。録画・再生制御部105は、コンテンツ選択画面に表示されたコンテンツ情報が操作部103aの操作によって選択された場合、選択されたコンテンツ情報を有するコンテンツを再生する。
【0046】
記憶部106は、カメラ101において撮影された映像、及び、マイク102において録音された音声を記憶する手段である。具体的には、記憶部106は、カメラ101及びマイク102において取得された後、データ処理部104にて符号化され、録画・再生制御部105にて多重化されたコンテンツを記憶する。記憶部106は、例えば、携帯電話10に内蔵されたフラッシュメモリ、SDカードなどの取外し可能なフラッシュメモリなどによって実現することができる。
【0047】
ディスプレイ107及びスピーカ108は、録画・再生制御部105によって再生されたコンテンツを出力するための手段である。ディスプレイ107は、録画・再生制御部105によって再生されるコンテンツのうち、映像を表示する。ディスプレイ107は、録画・再生制御部105からの指示に従って、コンテンツ選択画面を表示する。ディスプレイ107は、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)によって構成することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP;Plasma Display Panel)、などで構成してもよい。スピーカ108は、録画・再生制御部105によって再生されるコンテンツのうち、音声を出力する。
【0048】
通信部109は、通信ケーブル30によって接続されている機器と通信し、録画・再生制御部105において再生されたコンテンツを機器に供給する手段である。通信部109は、HDMI端子によって構成することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、USB端子によって構成してもよい。
【0049】
無線通信部110は、無線通信によって接続されている機器と通信し、録画・再生制御部105において復号されたコンテンツを機器に供給する手段である。無線通信部110の無線通信は、TransferJetによって実現することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤外線通信によって実現してもよい。
【0050】
3G通信部111は、特定の通話周波数帯(2GHz帯)で高速なデータ通信を行う手段である。具体的には、テレビ電話などのマルチメディアを利用したデータ通信を行う場合に利用される。
【0051】
通話制御部114は、携帯電話10での通話に関する動作を統括的に制御する手段である。また、通話制御部114は、電話を着信したときにコンテンツの再生が行われていた場合、コンテンツの再生を一時的に停止する旨の要求である一時停止要求を録画・再生制御部105に通知する。
【0052】
なお、図3(a)に示すように、操作部103a及びディスプレイ107は、携帯電話10の正面に設けられている。さらに、携帯電話10の正面には、通話時に通話の相手から送信された音声データを音声に変換して出力する受話部112、及び、通話時に携帯電話10の利用者の音声を音声信号に変換して送信する送話部113が備えられている。
【0053】
図3(b)に示すように、操作部103b及びスピーカ108は、携帯電話10の右側面に備えられており、図3(d)に示すように、通信部109は、携帯電話10の左側面に備えられている。
【0054】
図3(c)に示すように、カメラ101及びマイク102は、携帯電話10の背面にそなえられている、さらに、携帯電話10の背面には、カメラ101における撮影の際に被写体を照らすライト115が備えられている。
【0055】
なお、上述した携帯電話10に設けられている各部材の位置は、図3に示されている位置に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
【0056】
(テレビの構成)
図1に示すように、テレビ20は、地デジチューナ部201、制御部205(再生手段)(記憶手段)、記憶部206、ディスプレイ207、スピーカ208、通信部209、無線通信部210、及び、リモコン受光部211を備えている。
【0057】
地デジチューナ部201は、アンテナ(不図示)において受信した地上デジタル放送信号から、任意に選択されたチャンネルに重畳された地上デジタル信号を抽出する手段である。
【0058】
制御部205は、テレビ20の各種構成を統括的に制御する手段である。また、制御部205は、後述する通信部209又は無線通信部210を介して入力されるコンテンツを再生する第1の再生モードと、通信部209又は無線通信部210を介して入力される再生に関する指示(外部から供給される指示)に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードとを切り替える手段である。この制御部205は、再生モードの切り替えを、例えば携帯電話10から送信されるホールド要求とともに送信されるモード切替指示信号により行う。
【0059】
また、制御部205は、通信部209又は無線通信部210を介して機器が接続されたことを検出する。機器が接続されたことを検出した場合、制御部205は、接続された機器を操作するための画面(外部入力画面)を自動的にディスプレイ207に表示する。なお、外部入力画面の表示はこれに限定されるものではなく、例えば、後述する操作部203又はリモコン25から外部入力画面を表示する旨の指示を取得したときに外部入力画面を表示する構成を採用してもよい。また、外部入力画面の例としては、例えば、接続された機器に記録されているコンテンツのタイトル、コンテンツの総再生時間、撮影日、サムネイル画像などのコンテンツ情報が複数表示されるコンテンツ選択画面などが挙げられる。さらに、コンテンツ選択画面に表示されたコンテンツ情報を基に、操作部203又はリモコン25を操作することによってユーザが所望のコンテンツを選択できるようにしてもよい。
【0060】
記憶部206は、外部から入力されたコンテンツを保存する手段である。記憶部206は、例えばフラッシュメモリによって実現することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)(登録商標)、HD(Hard Disc)などによって実現してもよい。
【0061】
ディスプレイ207及びスピーカ208は、制御部205から供給されたコンテンツを出力するための手段、すなわちコンテンツを再生する再生手段である。ディスプレイ207は、制御部205から供給されるコンテンツのうち、映像を表示する。また、ディスプレイ207は、制御部205からの指示に従って、外部入力画面を表示する。ディスプレイ207は、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)によって構成することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP;Plasma Display Panel)、などで構成してもよい。スピーカ208は、制御部205から供給されるコンテンツのうち、音声を出力する。
【0062】
通信部209は、通信ケーブル30によって接続されている機器と通信し、接続された機器から供給されるコンテンツを受信する手段である。通信部209は、HDMI端子によって構成することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、USB端子によって構成してもよい。
【0063】
無線通信部210は、無線通信によって接続されている機器と通信し、接続された機器から供給されるコンテンツを受信する手段である。無線通信部210の無線通信は、TransferJetによって実現することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、赤外線通信によって実現してもよい。
【0064】
なお、図4(a)に示すように、ディスプレイ207及びスピーカ208は、テレビ20の正面に設けられている。さらに、テレビ20の正面には、テレビ20に備えられているリモコンからの信号を受信するリモコン受光部211が備えられている。
【0065】
図4(b)に示すように、通信部209は、テレビ20の右側面に設けられている。さらに、テレビ20の右側面には、テレビ20の音量調整、ディスプレイ207の輝度調整、チャンネルの選択、コンテンツの選択及び再生などのユーザ指示を受け付ける操作部203が設けられている。
【0066】
また、図4(c)に示すように、テレビ20は、テレビ20の音量調整、ディスプレイ207の輝度調整、チャンネルの選択、コンテンツの選択及び再生などのユーザ指示を受け付け、受け付けたユーザ指示をリモコン受光部211に送信するリモコン25を備えている。
【0067】
なお、上述したテレビ20に設けられている各部材の位置は、図4に示されている位置に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
【0068】
(コンテンツ再生システムの動作)
次に、携帯電話10とテレビ20とを通信ケーブル30にて接続したときに、携帯電話10に記憶されているコンテンツをテレビ20にて再生する、テレビ20の第1の再生モードについて説明する。
【0069】
テレビ20に備えられている制御部205は、通信部209を介して携帯電話10が接続されたことを検知すると、ディスプレイ207に、コンテンツ選択などの携帯電話10から出力された画面を表示する。なお、コンテンツ選択画面は、ディスプレイ207に表示される代わりにディスプレイ107に表示されてもよく、ディスプレイ107及びディスプレイ207に共に表示されてもよい。
【0070】
操作部103aは、コンテンツ選択画面に表示されたコンテンツ情報に基づいて行われる、再生するコンテンツを選択するユーザ指示を受け付け、録画・再生制御部105に供給する。なお、ユーザ指示は、操作部203又はリモコン25を操作することによって行われてもよい。この場合、制御部205はユーザ指示を、通信部209を介して携帯電話10に供給する。
【0071】
録画・再生制御部105は、ユーザ指示を取得すると、選択されたコンテンツを記憶部106から読み出し、再生する。また録画・再生制御部105は、再生したコンテンツを通信部109を介してテレビ20に供給する。制御部205は、通信部209を介してコンテンツが入力されると、入力されたコンテンツの映像をディスプレイ207に表示し、音声をスピーカ208から出力する。
【0072】
なお、ディスプレイ107には、ディスプレイ207に表示されている映像と同じ映像を表示してもよく、コンテンツ選択画面、コンテンツの総再生時間を表示する画面、コンテンツ一時停止などを表示する操作画面などを表示してもよい。また、スピーカ108からは、スピーカ208から出力される音声と同じ音声を出力してもよく、操作部103を操作した際に出力される操作音、再生されるコンテンツのサラウンドのための音声などを出力してもよい。
【0073】
(一時停止時の動作)
続いて、携帯電話10におけるコンテンツの再生を一時的に停止する場合のコンテンツ再生システム1の動作の一例について、図5から図7を参照して説明する。
【0074】
図5は、携帯電話10におけるコンテンツの再生を一時的に停止する場合のコンテンツ再生システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
【0075】
図5に示すように、携帯電話10が着信したときに録画・再生制御部105においてコンテンツの再生が行われていた場合、通話制御部114は、一時停止要求を録画・再生制御部105に通知する。
【0076】
一時停止要求を取得した録画・再生制御部105は、コンテンツの再生を一時停止し、停止したコンテンツの静止画像を表示する旨のホールド要求(モード切替信号を含む)をテレビ20に通知するよう通信部209に指示する。録画・再生制御部105はまた、再生を一時停止した時点のコンテンツのデータを一時停止情報として、記憶部106に記憶する。
【0077】
ホールド要求を通知する指示を取得した通信部109は、テレビ20にホールド要求を通知する。
【0078】
携帯電話10から通信部209を介してホールド要求を取得した制御部205は、ホールド要求を取得した時点でディスプレイ207に表示しているコンテンツのデータを記憶部206に記憶する。制御部205は、記憶したコンテンツデータを読み出して静止画像を生成しディスプレイ207に表示する、第2の再生モードを実行する。このとき、静止画像を表示するだけでなく、「携帯電話着信中」、「しばらくお待ち下さい」、「終話後、通信ケーブルを接続してください」などのメッセージを静止画像に重畳して表示してもよい。
【0079】
図6に、静止画像にメッセージを重畳して表示している画面の一例を示す。図6は、静止画像にメッセージを重畳して表示している画面の一例を示す図である。
【0080】
制御部205は、ディスプレイ207に静止画像を表示すると共に、静止画像の表示が完了した旨のホールド完了通知を通信部209を介して携帯電話10に通知する。
【0081】
通信部109は、通信部209から入力されたホールド完了通知を、録画・再生制御部105に通知する。
【0082】
ユーザによって通信部109から通信ケーブル30の端子が抜かれると、通信部109と通信ケーブル30との接続が解除される。
【0083】
ユーザによって操作部103aに含まれる通話を開始するボタンが押下されると、通話制御部114は、携帯電話10を通話状態に遷移させる。また、通話が終わった後、ユーザによって操作部103aに含まれる通話を終了するボタンが押下されると、通話制御部114は、携帯電話10における通話を終了させる。
【0084】
通信部109に通信ケーブルが再び接続されると、録画・再生制御部105は、通信ケーブルが再び接続されたことを検出する。通信部109に通信ケーブルが再び接続されたことを検出すると、録画・再生制御部105は、記憶部106に記憶されている一時停止情報を読み出し、一時停止した時点からコンテンツの再生を再開する。また、再生を再開したコンテンツと共に、静止画像の表示を解除する旨のホールド解除要求をテレビ20に対して通知するように通信部109に指示する。
【0085】
再生を再開したコンテンツ及びホールド解除要求を通知する旨の指示を取得した通信部109は、テレビ20に、再生されたコンテンツ及びホールド解除要求を通知する。
【0086】
通信部209を介して、携帯電話10にて再生されたコンテンツ及びホールド解除要求を取得した制御部205は、ホールド解除要求に基づいて静止画像の表示を終了し、取得したコンテンツをディスプレイ207に表示させる。
【0087】
ここで、例えば、本実施形態に係る通信部109、通信部209がHDMI端子であり、通信ケーブル30がHDMIケーブルである場合、携帯電話10において再生されたコンテンツは、HDMIケーブルのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャネルによってテレビ20に伝送することができる。また、ユーザ指示、ホールド要求、ホールド完了通知、及び、ホールド解除要求は、HDMIケーブルのCEC(Consumer Electronics Control)ラインによって伝送することができる。さらに、通信部109と通信ケーブル30とが接続されているか接続が解除されているかの検出については、HDMI端子のHPD(Hot Plug Detect)ピンの電位がHレベルに立ち上がったことを検知して接続を検出することができ、HPDピンの電位がLレベルに立ち下がったことを検知して接続の解除を検出することができる。なお、本発明に係る通信部及び通信ケーブルはこれに限定されるものではない。
【0088】
なお、本実施形態では、第2の再生モードとして、制御部205がホールド要求を取得したときに、ホールド要求を取得した時点で表示しているコンテンツの静止画像を表示し続ける構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0089】
例えば、コンテンツの静止画像と共に音声を出力する構成、コンテンツの動画像を出力する構成などを採用してもよく、制御部205にてホールド要求を取得してからの経過時間をカウントし、所定の時間が経過した時点で、放送コンテンツ、BD(Blu-ray Disc)プレーヤから供給されるコンテンツなど他のコンテンツを再生する第3の再生モードに自動的に切り替える構成を採用してもよい。また、ホールド要求を取得した時点で、記憶部206に予め記憶されているコンテンツ、放送コンテンツなど他のコンテンツを再生する第3の再生モードを実行する構成を採用してもよい。
【0090】
また、ホールド要求を取得した後、リモコンなどからのユーザ指示に基づいて、他のコンテンツを再生する第3の再生モードに切り替える構成を採用してもよい。これらの場合には、携帯電話からホールド解除要求を取得した時点で、表示されるコンテンツを携帯電話から入力されるコンテンツに切り替えればよい。
【0091】
これによって、コンテンツの静止画像が長時間表示されることで、ユーザが手持ち無沙汰になることを防ぐことができる。
【0092】
なお、本実施形態では、通信ケーブル30が再び接続されたときに、再生を一時停止した時点からコンテンツの再生を再開する構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通信ケーブルが再び接続されたときに、再生を一時停止した時点よりも前の時点からコンテンツの再生を再開する構成を採用してもよい。
【0093】
これによって、ユーザは、コンテンツの再生を一時停止することによってコンテンツの内容を忘れてしまった場合にも、一時停止された時点から再生が再開されるよりも内容をスムーズに思い出すことができるため、これから再生されるコンテンツの内容を容易に理解することができる。
【0094】
また、再生を一時停止してから再生を再開するまでの期間の長さに応じて、コンテンツをどの時点から再生するかを決定してもよい。この場合には、再生を一時停止してから再開するまでの期間が長くなるにつれて、コンテンツの再生を、再生を一時停止した時点よりも、より前の時点から再開することが好ましい。
【0095】
ユーザは、再生を一時停止してから再開するまでの期間が長いほどコンテンツの内容を忘れ易い傾向にあるため、これによって、再生を一時停止してから再開するまでの期間が長くてもコンテンツの内容をよりスムーズに思い出すことができ、これから再生されるコンテンツの内容を容易に理解することができる。
【0096】
図7に、再生を一時的に停止した時点より前の時点からコンテンツの再生を再開する場合における、コンテンツの再生再開位置の一例を示す。図7は、再生を一時的に停止した時点より前の時点からコンテンツの再生を再開する場合の、コンテンツの再生再開位置の一例を示す図である。
【0097】
なお、本実施形態では、通信ケーブル30を介して携帯電話10とテレビ20とが接続されている場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、無線通信部110と無線通信部210との間で無線通信を行うことによって携帯電話10とテレビ20とを接続する構成を採用してもよい。この場合には、通信ケーブルの接続及び解除に代わって、携帯電話10とテレビ20との距離が無線通信可能な距離であるか否かによって上述の動作を行えばよい。
【0098】
(プログラムおよび記録媒体)
携帯電話10及びテレビ20に含まれている各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
【0099】
すなわち、携帯電話10及びテレビ20は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するMPUなどのCPU、このプログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM(Random Access Memory)、および、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。
【0100】
そして、本発明の目的は、携帯電話10及びテレビ20のプログラムメモリに固定的に担持されている場合に限らず、上記プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、または、ソースプログラム)を記録した記録媒体を携帯電話10及びテレビ20に供給し、携帯電話10及びテレビ20が上記記録媒体に記録されている上記プログラムコードを読み出して実行することによっても、達成可能である。
【0101】
上記記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、たとえば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などとすることができる。
【0102】
また、携帯電話10及びテレビ20を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介して携帯電話10及びテレビ20に供給する。この通信ネットワークは携帯電話10及びテレビ20にプログラムコードを供給できるものであればよく、特定の種類または形態に限定されない。たとえばインターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等であればよい。
【0103】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。たとえばIEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0104】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0105】
本発明に係るコンテンツ再生装置は、テレビ、パーソナルコンピュータなどに好適に適用することができる。また、本発明に係るコンテンツ供給装置は、携帯電話、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどに好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0106】
1 コンテンツ再生システム
10 携帯電話(コンテンツ供給装置)
20 テレビ(コンテンツ再生装置)
25 リモコン
30 通信ケーブル
101 カメラ
102 マイク
103、103a、103b 操作部
104 データ処理部
105 録画・再生制御部
106 記憶部
107 ディスプレイ
108 スピーカ
109 通信部
110 無線通信部
111 3G通信部
112 受話部
113 送話部
114 通信制御部
115 ライト
201 地デジチューナ部
203 操作部
205 制御部(再生手段)(記憶手段)
206 記憶部
207 ディスプレイ
208 スピーカ
209 通信部
210 無線通信部
211 リモコン受光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置において、
外部から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、外部から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生する再生手段を備え、
上記再生手段は、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部から指示が供給されると共にコンテンツ供給が停止された場合、上記第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基づいてコンテンツの再生を行う
ことを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
外部からのコンテンツ供給が停止された時点で再生されているコンテンツを一時的に記憶部に記憶する記憶手段を更に備え、
上記再生手段は、上記第2の再生モードを実行するときに、上記記憶部に一時的に記憶されたコンテンツを再生する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
上記再生手段は、更に、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部からのコンテンツ供給が停止された場合、上記外部から供給されるコンテンツとは異なる他のコンテンツを再生する第3の再生モードを実行する
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
上記再生手段は、上記第2または第3の再生モードを実行しているときに、外部からのコンテンツ供給が再開された場合、上記第1の再生モードに切り替えて、上記外部から供給されるコンテンツの再生を行う
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置と、
上記コンテンツ再生装置にコンテンツを供給するコンテンツ供給装置と、を備え、
上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ供給装置から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、コンテンツ供給装置から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生するとともに、
上記コンテンツ供給装置は、上記コンテンツ再生装置が上記第1の再生モードによりコンテンツの再生を行っている状態で、当該コンテンツ再生装置へのコンテンツ供給を停止するとき、上記コンテンツ再生装置に対して、上記第2の再生モードに切り替えるモード切替指示信号を出力する
ことを特徴とするコンテンツ再生システム。
【請求項6】
上記コンテンツ供給装置は、上記コンテンツ再生装置に対し、コンテンツの供給を停止した時点からコンテンツの供給を再開する
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項7】
上記コンテンツ供給装置は、上記コンテンツ再生装置に対し、コンテンツの供給を停止した時点よりも前の時点からコンテンツの供給を再開する
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ再生システム。
【請求項8】
コンテンツを再生するコンテンツ再生装置の再生方法であって、
外部から供給されるコンテンツを再生する第1の再生モード、外部から供給される指示に基づいてコンテンツを再生する第2の再生モードの何れかの再生モードによりコンテンツを再生する再生ステップを含み、
上記再生ステップは、上記第1の再生モードを実行しているときに、外部から指示が供給されると共にコンテンツ供給が停止された場合、上記第2の再生モードに切り替えて、外部から供給された指示に基づいてコンテンツの再生を行う
ことを特徴とする再生方法。
【請求項9】
コンピュータを請求項1から4までの何れか1項に記載のコンテンツ再生装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−259155(P2011−259155A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−131164(P2010−131164)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】