説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラム及び記録媒体

【課題】エンターテイメント性の向上を可能としたコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、コンテンツ再生プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】コンテンツの再生中に表示部4に表示される、コンテンツに関する文字を取得し、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、表示部4へ表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、文字を表示しつつ、表示されている文字に関連するコンテンツを再生するコンテンツ再生方法等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
表示部とオーディオ機能を有するコンテンツ再生装置、例えば携帯型音楽再生装置や車載用音楽再生装置等では、コンテンツ(例えば、音楽ファイル)を再生中に、上記表示部には、再生されているソースの種類(例えば、MD(Mini Disc)かCD(Compact Disc)等)や、音楽ファイルのタイトル又は収録時間等の文字が表示される他、背景画(画像)が表示されている。これらの背景画は、コンテンツ再生装置に予め記憶されていたり、ユーザにより事後的に追加することもでき、ユーザは、これらの範囲内で背景画を任意に設定することが出来る。
【0003】
また、下記特許文献1では、車載用機器等の表示パネルに表示するためのアニメーション画像をユーザが自由に作成可能とし、かつ、オーディオデータとアニメーション画像再生との関連付け設定を容易とするための画像生成プログラム及び画像再生プログラムが開示されている。
【0004】
これらの背景画は画像ファイル等を用いて、色彩鮮やかに表現することが可能であるため、表示部を用いて種々の視覚的効果を奏することが可能である。そして、数多くの背景画を状況に応じて表示させることにより、ユーザに新鮮さや新たな感動を与えることが可能となり、その結果としてエンターテイメント性の向上を図ることも可能である。
【特許文献1】特開2004−295541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらの背景画は、例えば、複数のコンテンツを継続的に再生させている間は同一の背景画が表示され続けており、また、一つのコンテンツに複数の背景画を対応させることは出来なかったため、背景画の表示がパターン化されてしまい、種々の視覚的効果を奏する態様で利用されていなかった。
【0006】
そこで、本願は、このような点の解消を課題の一つとし、エンターテイメント性の向上を可能としたコンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、及びコンテンツ再生プログラム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、コンテンツを再生する再生手段と、前記再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示手段と、複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶手段と、前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を前記記憶手段から検索する検索手段と、前記検索手段により画像が検索された場合に、当該画像を前記コンテンツに関する文字とともに表示手段に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とすることを特徴とする。
【0008】
また、請求項8に記載のコンテンツ再生方法の発明は、コンテンツを再生する再生工程と、前記再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示工程と、複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶工程と、前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられて記憶されている画像を検索する検索工程と、前記検索工程により画像が検索された場合に、当該画像を文字とともに表示工程に表示させる表示制御工程と、を備えることを特徴とするコンテンツ再生方法。
【0009】
また、請求項9に記載のコンテンツ再生プログラムの発明は、再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示手段を備えるコンテンツ再生装置に含まれるコンピュータを、コンテンツを再生する再生手段、複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶手段、前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を前記記憶手段から検索する検索手段、前記検索手段により画像が検索された場合に、当該画像を文字とともに表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本願の最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ再生記録装置に対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0011】
まず、図1を参照して、本実施形態に係るコンテンツ再生記録装置の構成及び機能を説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係るコンテンツ再生記録装置の概要構成例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、コンテンツ再生記録装置Sは、再生処理部1、外部出力部2、記録部3、表示部4、操作部5、通信部6及びシステム制御部7を備えて構成されている。
【0014】
再生処理部1は、本願の再生手段の一例として機能し、システム制御部7の制御の下、CD,MD,DVD(Digital Versatile Disc)、固体記録媒体(例えば、メモリースティックやSDカード等)又はデジタルオーディオプレーヤ等の記録媒体に記録されたコンテンツ(例えば、楽曲や映像等)を再生し、外部出力部2へ出力する。更に、再生処理部1は、コンテンツの属性(例えば、コンテンツが楽曲である場合には、楽曲ID(楽曲の識別情報)、楽曲名、楽曲が収録されているアルバムのアルバム名、アーティスト名、作曲者名、ジャンル、演奏時間、歌詞情報、発売年月日。また、コンテンツが映像である場合には、映像ID(映像の識別情報)、タイトル名、ジャンル、上映時間、製作者、発売年月日等)を示す文字である、コンテンツに関する文字を後述するシステム制御部7へ出力し、表示部4にコンテンツに関する文字を表示する。
【0015】
なお、これらのコンテンツは、例えばインターネットに接続された楽曲配信サーバから文字情報と共に通信部6を介してダウンロード可能になっている。また、上記文字情報等は、例えば、楽曲のデータのそれぞれに対応するTOC(Table Of Contents)情報をキーとしてインターネットに接続されたCDDB(Compact Disc Date Base)を有するサーバからもダウンロード可能になっている。
【0016】
外部出力部2は、DSP(Digital Signal Processor)、アンプ、及びスピーカ等を備えており、再生処理部1により再生されたコンテンツのデータに対して公知の音響処理を施し、アンプ及びスピーカを介して外部に音声出力する。
【0017】
記録部3は、例えばハードディスクドライブ等からなり、システム制御部7の制御の下、例えば、再生処理部1から出力されたコンテンツのデータを例えば圧縮して、所定のファイル形式で記録すると共に、当該記録媒体に当該コンテンツに関する文字情報等を記録する。更に、記録部3は、本願の記憶手段として機能し、後述する複数の画像、この複数の画像と文字とを対応付ける文字−画像テーブル及び、コンテンツの属性と優先順位とを対応付ける属性テーブルを記録する。
【0018】
表示部4は、表示パネル(例えば、液晶パネル等)を備えており、システム制御部7の制御の下、本願の表示手段として機能し、再生中のコンテンツに関する文字及び複数の画像等が表示される。
【0019】
操作部5は、ユーザからの各種指示を入力するための複数の操作ボタンを備えており、ユーザにより操作ボタンが押下された場合に、その操作ボタンに応じた指示信号をシステム制御部7に出力する。更に、操作部5は、ユーザの選択(操作ボタンの操作)により、表示部4に表示される文字を、文字毎に切り替えて表示させる指示信号をシステム制御部7に出力するようになっている。
【0020】
システム制御部7は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、及び各種処理プログラム(本願の表示制御プログラムを含む)やデータを記憶するROM等を備えており、上記CPUが上記ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより、コンテンツ再生記録装置S全体を統括制御し、楽曲のデータの記録及び再生制御等を行う。更に、システム制御部7は、本願の検索手段及び表示制御手段として機能する。
【0021】
具体的には、システム制御部7は、コンテンツの再生中に表示部4に表示される、全てのコンテンツに関する文字を取得する。次に、システム制御部7は、記録部3に記憶される、複数の画像と文字とを対応付ける文字−画像テーブルを参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字(システム制御部7が取得した、コンテンツに関する文字のうち表示部4に表示されているもの)の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。そして、文字と対応付けられた画像が検索された場合には、この画像をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する。
【0022】
図2は、文字−画像テーブルの一例を示す図である。図2の文字−画像テーブル10の例では、画像としての画像ファイルと、文字が対応付けられて登録されている。
【0023】
図2の例で、「文字」とは、再生中に表示部4に表示される全てのコンテンツに関する文字のうち、少なくとも一部の文字を示している。また、「画像ファイル名(ID)」は、「文字」に対応付けられている画像としての画像ファイルを示している。
【0024】
すなわち、システム制御部7は、コンテンツの再生中に表示部4に表示されるコンテンツに関する文字のうち、少なくとも一部の文字に「青」が含まれている場合に、この対応付けられた画像であり、「青」を印象付ける画像として画像ファイル名(ID)「0001.***」を表示部4へ表示する。同様に、コンテンツの再生中に表示部4に表示されるコンテンツに関する文字のうち、少なくとも一部の文字に「青空」が含まれている場合は、「青空」を印象付ける画像として画像ファイル名(ID)「0002.***」を表示部4へ表示する。
【0025】
また、これら少なくとも一部の文字に「白」、「虎」が含まれている場合は、「白」を印象付ける画像として、画像ファイル名(ID)「0003.***」を、「虎」が含まれている場合は、「虎」を印象付ける画像として画像ファイル名(ID)「0004.***」をそれぞれ、表示部4へ表示する。
【0026】
また、一つの「画像ファイル名(ID)」に、複数の「文字」を対応付けることも出来る。図2において、画像ファイル名(ID)「0002.***」には、「青空」及び「空」が対応付けられている。
【0027】
(A)動作例1
次に、図3乃至図6を参照して、コンテンツ再生記録装置Sの動作例1を説明する。図3は、動作例1として、表示部4に表示されるコンテンツに関する文字が一つである場合のコンテンツ再生記録装置Sの動作例を示すフローチャートである。
【0028】
図3に示すように、再生処理部1等によって、コンテンツの再生が開始されると(ステップS1)、システム制御部7は、コンテンツの再生中に表示部4に表示可能とされる、全てのコンテンツに関する文字を取得する(ステップS2)。次に、システム制御部7は、表示部4に表示されるコンテンツに関する文字を選定する(ステップS3)。
【0029】
そして、システム制御部7は、記録部3に記憶される、複数の画像を文字と対応付けて記憶されている文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字(システム制御部7が取得した、全てのコンテンツに関する文字のうち表示部4に表示されているもの)の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する(ステップS4)。
【0030】
文字と対応付けられた画像が検索された場合には(ステップS4:YES)、この画像をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する(ステップS5)。文字と対応付けられた画像が検索されなかった場合には(ステップS4:NO)、システム制御部7は、他のコンテンツに関する文字が有るか否かを判断する(ステップS11)。ここで、他のコンテンツに関する文字とは、システム制御部7が取得した全てのコンテンツに関する文字のうち、現在表示部4に表示されているコンテンツに関する文字以外をいう。
【0031】
他のコンテンツに関する文字がない場合には(ステップS11:NO)、一例として、後述するデフォルト画像が表示される(ステップS12)。
【0032】
図4は、文字−画像テーブルを参照して、取得されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像が表示部4に表示された画面例を示している。
【0033】
図4(A)は、表示部4の表示態様の一例を示しており、背景画100が表示されている。
【0034】
また、表示部4の背景画として、システム制御部7が文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像が検索されなかった場合に表示される画像を予め設定することができる(デフォルト画像)。図3(A)には、デフォルト画像として、灰色一色の背景画が設定されている。図3(A)における実線部110内には、文字が表示される。
【0035】
図4(B)は、本実施形態における表示部4の表示態様の一例を示している。
【0036】
図4(B)−1は、タイトルが「白鳥○○○」である、コンテンツの一例としての音楽ファイルを再生している状態を示す。表示部4には、音楽ファイルのタイトルである、「白鳥○○○」が表示されている。システム制御部7は、音楽ファイルの再生中に表示部4に表示される、コンテンツに関する文字を取得している。すなわち、音楽ファイルのタイトルである、「白鳥○○○」を取得している。
【0037】
次に、システム制御部7は、文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。ここで、文字−画像テーブルには、文字である「白」と、「白」を印象づける画像として、「0003.***」が対応付けられている。ここで、「0003.***」の内容は、白色一色の背景画像である。
【0038】
表示部4に表示される「白鳥○○○」の一部の文字として「白」があるため、画像である「0003.***」が検索される。そして、画像である「0003.***」をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する。図4(B)−1では、表示部4に、「白鳥○○○」とともに、画像である「0003.***」の内容として、白色一色の背景画像101が表示されている。
【0039】
図4(B)−2は、タイトルが「青空○○○」である、コンテンツの一例としての音楽ファイルを再生している状態を示している。表示部4には、音楽ファイルのタイトルである、「青空○○○」が表示されている。図4(B)−1と同様に、システム制御部7は、文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。
【0040】
ここで、文字−画像テーブルには、文字である「青空」と、「青空」を印象づける画像(画像ファイル名(ID))である「0002.***」が対応付けられている。ここで、「0002.***」の内容は、青空に雲が浮かぶ様子を表した背景画像である。表示部4に表示される文字である「青空○○○」の一部の文字として「青空」があるため、画像である「0002.***」が検索される。そして、画像である「0002.***」をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する。図4(B)−2では、表示部4に、画像である「0002.***」の内容として、青空に雲が浮かぶ様子を表した背景画像102が表示されている。
【0041】
また、「青空○○○」の一部の文字として「青空」、「青」及び「空」が検索されるが、このように複数の文字が検索された場合には、所定の基準で一つの文字または一つの画像を優先するようにしてもよい。例えば、文字数が一番多い「青空」を優先し、この「青空」に対応する画像を表示するようにしてもよい。また、より多くの文字が対応している画像である「0002.***」を優先して表示するようにしてもよい。
【0042】
また、画像の優先順位を予め設定しておいて、優先順位の高い画像を表示するようにしてもよい。
【0043】
図4(B)−3では、タイトルが「△△△」である、コンテンツの一例として音楽ファイルを再生している状態を示している。表示部4には、音楽ファイルのタイトルである、「△△△」が表示されている。図4(B)−1と同様に、システム制御部7は、文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。
【0044】
ここで、文字−画像テーブルには、文字である「△△△」と、画像(画像ファイル名(ID))が対応付けられていない。従って、表示部4に表示された文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像が検索できない。この場合、一例として、デフォルト画像が表示部4に表示される。図4(B)−3では、表示部4に、デフォルト画像である、灰色一色の背景画102が表示されている。
【0045】
図3のフローチャートの説明に戻り、他のコンテンツに関する文字がある場合には(ステップS11:YES)、他のコンテンツに関する文字の中から属性テーブルに基づいて、コンテンツに関する文字を一つ選定する。
【0046】
図5は、属性テーブルの一例を示す図である。
【0047】
上述した通り、他のコンテンツに関する文字は、コンテンツの属性毎にそれぞれ存在する。例えば、コンテンツの属性として、コンテンツが楽曲である場合には、楽曲名、楽曲が収録されているアルバムのアルバム名、アーティスト名、作曲者名等があり、コンテンツに関する文字は、コンテンツの属性の具体的な文字、例えば、具体的な楽曲名、アルバム名となる。
【0048】
そこで、他のコンテンツに関する文字のコンテンツの属性に、優先順位を付ける。そして、この優先順位の順番に応じて、システム制御部7は、文字−画像テーブルを参照して、他のコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。図6の例では、コンテンツの属性と優先順位が対応付けて登録されている。
【0049】
図5の例で、「優先順位」とは、システム制御部7が、優先的に検索する順番を示している。また、「属性」とは、コンテンツの属性を示している。
【0050】
図3のフローチャートの説明に戻り、属性テーブル(図5参照)に基づいて、文字と対応付けられた画像が検索された場合には(ステップS4:YES)、この画像をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する(ステップS5)。
【0051】
図6は、コンテンツの再生中にコンテンツに関する文字を変更する場合の画面例を示している。
【0052】
ここで、コンテンツの再生中にコンテンツに関する文字を変更する場合とは、全てのコンテンツに関する文字のうち、新たに表示部4に表示される文字を示す。
【0053】
図6(A)は、コンテンツの一例として音楽ファイルのタイトル「青空△△△」を再生する状態を示す。表示部4には、音楽ファイルのタイトルである、「青空△△△」が表示されている。そして、文字−画像テーブルを参照して、表示部4には、「0002.***」である、青空に雲が浮かぶ様子を表した背景画像102が表示されている。
【0054】
図6(B)は、表示部4の音楽ファイルのタイトルである、「青空△△△」の表示を、アーティスト名である「虎○ ○○」に変更した場合の画面例を示している。
【0055】
システム制御部7は、すでに、音楽ファイルの再生中に表示部4に表示される、全てのコンテンツに関する文字として、音楽ファイルのタイトルである、「青空△△△」及び、アーティスト名である「虎○ ○○」を取得している。そして、システム制御部7は、新たに表示部4に表示された、アーティスト名である「虎○ ○○」210を識別する。
【0056】
次に、システム制御部7は、文字−画像テーブル(図2参照)を参照して、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。ここで、文字−画像テーブルには、文字である「虎」と、「虎」を印象付ける画像(画像ファイル名(ID))である「0004.***」が対応付けられている。ここで、「0004.***」の内容は、虎の背景画像である。
【0057】
表示部4に表示されるコンテンツに関する文字である「虎○ ○○」の一部の文字として「虎」があるため、画像である「0004.***」が検索される。そして、画像である「0004.***」をコンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示する。図6(B)では、表示部4に、画像である「0004.***」の内容として、虎の背景画像200が表示されている。
【0058】
なお、コンテンツの再生中にコンテンツに関する文字を変更する手段は、ユーザの任意の操作によっても可能であるし、ユーザの任意の操作によらない場合(システム制御部7による信号制御等)でも可能である。また、図4又は図6に示す一連の表示部4の表示は、画像の表示切替と文字の表示切替を同期して表示させるようにしてもよい。
【0059】
図3のフローチャートの説明に戻り、表示部4に表示されるコンテンツに関する文字が変更(すなわち、全てのコンテンツの属性を示す文字のうち、表示部4に表示されていない文字が表示)された場合には(ステップS6:YES)、ステップ3の処理にもどり、システム制御部7は、新たに表示部4に表示されるコンテンツに関する文字を選定する。
【0060】
表示部4に表示されるコンテンツに関する文字が変更されない場合には(ステップS6:NO)、次のステップに進み、再生されるコンテンツが変更されたか否かが判断される(ステップS7)。再生されるコンテンツが変更された場合には(ステップS7:YES)、ステップS2の処理に戻り、システム制御部7は、新たなコンテンツに関する全てのコンテンツに関する文字を取得する。
【0061】
一方、再生されるコンテンツが変更されない場合には(ステップS7:NO)、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される(ステップS8)。コンテンツの再生が継続して再生されている場合には(ステップS8:NO)、ステップS6に戻り、表示部4に表示されるコンテンツに関する文字が変更されたり、再生されるコンテンツが変更されるまで、画像の表示を継続する。コンテンツの再生が終了された場合には(ステップS8:YES)、全ての処理が終了する。
【0062】
(B)動作例2
次に、図7及び図8を参照して、コンテンツ再生装置Sの動作例2を説明する。図7は、動作例2として、表示部4に全てのコンテンツに関する文字が表示される場合のコンテンツ再生装置Sの動作例を示すフローチャートである。図8は、動作例2(表示部4に全てのコンテンツに関する文字が表示される場合)の画面例を示している。
【0063】
図7に示すように、再生処理部1等によって、コンテンツの再生が開始されると(ステップS31)、システム制御部7は、コンテンツの再生中に表示部4に表示可能とされる、全てのコンテンツに関する文字を取得する(ステップS32)。そして、表示部4にこれら全てのコンテンツに関する文字(例えば、コンテンツのタイトル、アーティスト名及びアルバムのタイトル等)を表示する。
【0064】
次に、システム制御部7は、表示部4に表示可能とされる全てのコンテンツに関する文字の中から、いずれか一を選定する(ステップS33)。具体的には、属性テーブル(図5参照)を参照し、優先順位の順番に応じて、システム制御部7が検索するコンテンツの属性を選定する。
【0065】
そして、選定されたコンテンツの属性を示す文字(選定されたコンテンツの属性における、コンテンツに関する文字)の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する(ステップS34)。画像が検索された場合には(ステップS34:YES)、この画像を表示部4へ表示する(ステップS35)。文字と対応付けられた画像が検索されなかった場合には(ステップS34:NO)、システム制御部7は、選定されるコンテンツに関する文字以外の文字があるか否かを判断する(ステップS41)。
【0066】
選定されるコンテンツに関する文字以外の文字がある場合には(ステップS41:YES)、ステップS33へもどり、属性テーブルを参照し、優先順位の順番に応じて、システム制御部7が検索する文字情報の属性を選定する。
【0067】
一方、選定されるコンテンツに関する文字以外の文字がない場合には(ステップS41:NO)、デフォルト画像が表示される(ステップS42)。
【0068】
次に、再生されるコンテンツが変更されたか否かが判断される(ステップS37)。再生されるコンテンツが変更された場合には(ステップS37:YES)、ステップS2の処理に戻り、システム制御部7は、コンテンツの再生中に表示部4に表示される、新たなコンテンツに関する全ての文字を取得する。
【0069】
一方、再生されるコンテンツが変更されない場合には(ステップS37:NO)、コンテンツの再生が終了したか否かが判断される(ステップS37)。コンテンツの再生が継続して再生されている場合には(ステップS37:NO)、ステップS36に戻り、再生されるコンテンツが変更等されるまで、画像の表示を継続する。コンテンツの再生が終了された場合には(ステップS37:YES)、全ての処理が終了する。
【0070】
図8に、動作例2の画面例を示す。図8の例では、システム制御部7が取得した全てのコンテンツに関する文字は、コンテンツのタイトルである「○○○」301、アーティスト名である「×××」302及びアルバム名である「青△△」303であり、これら全てのコンテンツに関する文字が、表示部4に表示される。システム制御部7は、文字−画像テーブル(図2参照)及び属性テーブル(図5参照)を参照し、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索する。ここで、文字−画像テーブルには、文字である「青」と、「青」を印象づける画像として、「0001.***」が対応付けられている。従って、表示部4には、「青○○○」とともに、画像である「0001.***」の内容として、青色一色の背景画像300が表示されている。
【0071】
なお、これら一連の動作は、一定時間継続後終了させても良いし、ユーザの任意の指示により終了させても良い。
【0072】
以上説明したように、上記実施形態によれば、コンテンツの再生中に表示部4に表示可能とされる、全てのコンテンツに関する文字を取得し、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、コンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示するように構成したので、ユーザの事前の設定に関わらず、入力される文字に応じて画像を表示することができるため、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0073】
また、表示部4に表示されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像が検索されなかった場合には、他のコンテンツに関する文字が有るか否かを判断し、他のコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、文字とともに表示部4へ表示するように構成したので、例えば、一つのコンテンツについて異なる種類の画像を表示させることができるため、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0074】
さらに、他のコンテンツに関する文字が複数ある場合には、何れか一の他の文字を選定し、選定された他のコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、コンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示するように構成したので、例えば、一つのコンテンツについて異なる種類の画像を表示させることができるため、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0075】
さらに、他のコンテンツに関する文字が複数ある場合には、優先順位に基づいて、何れか一の他のコンテンツに関する文字を選定し、選定された他のコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、コンテンツに関する文字とともに表示部4へ表示するように構成したので、例えば、一つのコンテンツについて異なる種類の画像を表示させることができるため、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0076】
さらに、表示部4には、コンテンツの属性を示す文字に対応する全ての文字を表示することができるように構成したので、ユーザはより多くのコンテンツに関する情報を取得しつつ、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0077】
また、再生中のコンテンツに関する文字の変更は、ユーザの任意の操作によってもすることができるように構成したので、ユーザの自己の操作に基づいて表示部4の表示態様が変更されるため、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【0078】
また、文字−画像テーブル(図2参照)において、「文字」と対応付ける「画像」は、ユーザの任意により選択可能とすることもできるため、種々の画像を表示することができ、ユーザを飽きさせず、更なるエンターテイメント性の向上を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本実施形態におけるコンテンツ再生記録装置の概要構成例を示す図である。
【図2】文字−画像テーブルの一例を示す図である。
【図3】表示されるコンテンツに関する文字が一つである場合のコンテンツ再生記録装置Sの動作例を示すフローチャートである。
【図4】文字−画像テーブルを参照して、取得されたコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像が表示部4に表示された画面例を示す図である。
【図5】属性テーブルの一例を示す図である。
【図6】コンテンツの再生中にコンテンツに関する文字を変更する場合の画面例を示す図である。
【図7】全てのコンテンツに関する文字が表示される場合のコンテンツ再生装置Sの動作例を示すフローチャートである。
【図8】全ての文字が表示される場合の画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1 再生処理部
2 外部出力部
3 チューナ部
4 記録部
5 表示部
6 操作部
7 通信部
8 システム制御部
S コンテンツ再生記録装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを再生する再生手段と、
前記再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示手段と、
複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を前記記憶手段から検索する検索手段と、
前記検索手段により画像が検索された場合に、当該画像を前記コンテンツに関する文字とともに表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ再生装置において、
前記表示手段は、前記コンテンツに関する文字が複数ある場合に、いずれか一の文字を表示し、
前記検索手段は、前記一の文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索できなかった場合に、再生中の他のコンテンツに関する文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項3】
請求項2に記載のコンテンツ再生装置において、
前記検索手段は、前記他のコンテンツに関する文字が複数ある場合には、当該複数の他の文字の中から一の文字を選定し、当該文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載のコンテンツ再生装置において、
前記記憶手段は、コンテンツの属性の優先順位をさらに記憶し、
前記検索手段は、前記優先順位に基づいて、前記複数の他のコンテンツに関する文字の中から一の文字を選定することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項5】
請求項1に記載のコンテンツ再生装置において、
前記表示手段は、前記コンテンツに関する文字が複数ある場合に、すべての文字を表示し、
前記検索手段は、前記複数の文字の中から一の文字を選定し、当該文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項6】
請求項5に記載のコンテンツ再生装置において、
前記記憶手段は、コンテンツの属性の優先順位をさらに記憶し、
前記検索手段は、前記優先順位に基づいて、前記複数の文字の中から一の文字を選定することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のコンテンツ再生装置において、
前記検索手段は、前記表示手段に表示される文字が切り替わることを検知した場合に、切替後の文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を検索し、
前記表示制御手段は、前記検索手段により画像が検索された場合に、画像の表示切替と文字の表示切替を同期して実行するように表示手段を制御することを特徴とするコンテンツ再生装置。
【請求項8】
コンテンツを再生する再生工程と、
前記再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示工程と、
複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶工程と、
前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられて記憶されている画像を検索する検索工程と、
前記検索工程により画像が検索された場合に、当該画像を文字とともに表示工程に表示させる表示制御工程と、
を備えることを特徴とするコンテンツ再生方法。
【請求項9】
再生中のコンテンツに関する文字を表示する表示手段を備えるコンテンツ再生装置に含まれるコンピュータを、
コンテンツを再生する再生手段、
複数の画像を文字と対応付けて記憶する記憶手段、
前記表示される文字の少なくとも一部の文字と対応付けられている画像を前記記憶手段から検索する検索手段、
前記検索手段により画像が検索された場合に、当該画像を文字とともに表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするコンテンツ再生プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のコンテンツ再生プログラムがコンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図4】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−116972(P2009−116972A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289916(P2007−289916)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】