説明

コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法およびコンテンツ管理プログラム

【課題】メディアに記録されるコンテンツデータを、あるいは、メディアに記録されたコンテンツデータを、ユーザーの手を煩わせることなく、ユーザーが分かりやすい態様で管理できるようにする。
【解決手段】システム制御部120を通じて時計回路125から取得されるコンテンツデータの作成日時だけでなく、システム制御部120を通じてスケジュールメモリ123から取得されるスケジュール情報の日時に関する情報をも考慮して、システム制御部120とドライブ制御部106とが協働し、コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所である仮想フォルダを特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、静止画像データ、動画像データ、音声データ、テキストデータ、グラフィックスデータ等、種々のコンテンツデータを記録媒体に記録して管理する場合に用いられる装置、方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルビデオカメラ、ハードディスク、あるいは、パーソナルコンピュータなどの種々の形態で実現され、広く利用されている動画静止画記録再生機において、従来、コンテンツデータの管理はファイルシステムを用いて行われてきた。ところが最近はメディア(記録媒体)の記憶容量が大きくなり、記憶保持可能なコンテンツ数が増えてきたことや、ファイルシステムが持つ情報以外にも、コンテンツデータに対して種々の情報を保持するようにしたいとする要求があり、それを実現するために専用の管理ファイルが用いられるようになってきている。
【0003】
例えば、後に記す特許文献1には、メディアに記録された様々なコンテンツデータについて、専用の管理ファイルを用いることにより、コンテンツデータ群の下にさらにコンテンツデータを分類するような仮想フォルダを日付別に作成し、これに各コンテンツファイルを登録して管理することができるようにする発明が開示されている。この特許文献1に記載の技術を用いることにより、既にメディアに記録されているコンテンツデータについて、ユーザーの意図に従った管理を行うことができるようにされる。
【0004】
なお、上述の特許文献1は、以下に示す通りである。
【特許文献1】特開2004−227630号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に記載の発明は、既にメディアに記録されているコンテンツデータを管理する場合には非常に有効なものである。しかしながら、コンテンツデータをメディアに記録するときから、分かりやすく管理できるようにしておくことが望ましい。
【0006】
すなわち、コンテンツデータをメディアに記録していく場合において、コンテンツデータを管理するための仮想フォルダを自動生成する場合の従来の方法は、コンテンツデータの作成日に基づいて行われている。例えば、コンテンツデータの作成日が変わった場合に、一律に新しい仮想フォルダを作成するという方法がある。
【0007】
この方法の場合は日付のみで管理される。このため、例えば1日のうちに複数のイベントがあった場合でも、その複数のイベントのそれぞれにおいて取得するようにしたコンテンツデータが、コンテンツデータの作成日に応じた1つの仮想フォルダに登録されてしまうことになる。
【0008】
また、新しい仮想フォルダの作成をユーザーにゆだねる方法もある。この場合、ユーザーがイベント毎に新しい仮想フォルダを作成するようにすれば、イベント毎にコンテンツデータを管理することが可能になる。しかし、ユーザーが新しい仮想フォルダの作成を怠った場合には、1つの仮想フォルダに多くのコンテンツデータが登録されてしまい、後からコンテンツを整理するのに不都合になったりする。
【0009】
このため、コンテンツデータをメディアに記録するときから、ユーザーの手を煩わせることなく、ユーザーにとって分かりやすい態様で管理できるようにすることが望まれている。さらに、1つの仮想フォルダに多くのコンテンツデータが登録されてしまった場合であっても、ユーザーの手を煩わせることなく、ユーザーが分かりやすく管理し直せるようにすることも望まれている。
【0010】
以上のことに鑑み、この発明は、メディアに記録されるコンテンツデータを、あるいは、メディアに記録されたコンテンツデータを、ユーザーの手を煩わせることなく、ユーザーが分かりやすい態様で管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明のコンテンツ管理装置は、
スケジュール情報の日時に関する情報を取得する第1の取得手段と、
処理対象のコンテンツデータの作成日時を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記スケジュール情報の日時に関する情報と、前記第2の取得手段により取得された前記コンテンツデータの作成日時とに基づいて、前記コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所を特定する特定手段と
を備える。
【0012】
この請求項1に記載の発明のコンテンツ管理装置によれば、第2の取得手段により取得されるコンテンツデータの作成日時だけでなく、第1の取得手段により取得されるスケジュール情報の日時に関する情報をも考慮して、特定手段によって、コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所が特定するようにされる。
【0013】
このように、コンテンツデータの管理情報が登録される登録場所が、スケジュール情報についても考慮されて特定される。すなわち、管理情報の登録場所をスケジュール情報に応じて自動的により細かく分けることができるようにされる。これにより、ユーザーが手を煩わせることなく、ユーザーにとって分かりやすい態様でコンテンツデータを利用するための管理情報を管理することができるようにされる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記特定手段は、
前記スケジュール情報の日時に関する情報によって特定される期間であって、前記コンテンツデータの作成日時が属する期間が存在するか否かを判断し、
前記作成日時が属する期間が存在すると判断した場合には、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報の日時に関する情報に応じた登録場所を、前記管理情報の登録場所として特定する。
【0015】
この請求項2に記載の発明のコンテンツ利用装置によれば、特定手段においては、スケジュール情報の日時に関する情報によって特定される期間であって、処理対象のコンテンツデータの作成日時が属する期間が存在する場合に、そのスケジュール情報の日時に関する情報に応じた登録場所が、コンテンツデータの管理情報の登録先として特定される。
【0016】
このように、コンテンツデータの管理情報を格納する格納場所を、スケジュール情報の日時に関する情報に基づいて特定することができる。これにより、目的とするコンテンツデータを利用する場合には、スケジュール情報に基づいて、当該コンテンツデータの管理情報が格納されている格納場所を特定することができるようにされる。したがって、目的とするコンテンツデータの迅速な利用が可能になる。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、メディアに記録されるコンテンツデータを、あるいは、メディアに記録されたコンテンツデータを、ユーザーの手を煩わせることなく、ユーザーが分かりやすい態様で管理できる。
【0018】
したがって、ユーザーは、目的とするコンテンツデータの管理情報の格納場所を迅速に特定し、その格納場所に格納されている管理情報を用いることにより、当該コンテンツデータを迅速かつ確実に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図を参照しながら、この発明の一実施の形態について説明する。以下においては、この発明による装置、方法、プログラムの一実施の形態をデジタルビデオカメラ(以下、ビデオカメラと言う。)に適用した場合を例にして説明する。
【0020】
[デジタルビデオカメラの構成例について]
図1は、この実施の形態のビデオカメラ(撮像装置)1を説明するためのブロック図である。図1に示すように、この実施の形態のビデオカメラ1は、信号処理系として、カメラ部101、カラーLCD(Liquid Crystal Display)102、ビデオ/オーディオインターフェース部(以下、ビデオ/オーディオI/F部という。)103、圧縮/伸張信号処理部104、データ制御部105、ドライブ制御部(ファイルシステム部)106を備えている。
【0021】
また、ビデオカメラ1は、コンテンツデータ等の入出力端として、外部機器インターフェース部(以下、外部機器I/Fという。)107を備えている。また、ビデオカメラ1は、制御系として、システム制御部120、プログラムメモリ121、ワークメモリ122、スケジュールメモリ123、ユーザーインターフェース部(以下、ユーザーI/F部と言う。)124、時計回路125、管理ファイルメモリ126を備えている。
【0022】
また、この実施の形態のビデオカメラ1において、ビデオ/オーディオI/F部103、圧縮/伸張信号処理部104、データ制御部105のそれぞれには、図1に示すように、主に作業領域として用いられる、スクリーンメモリ103M、圧縮/伸張メモリ104M、データメモリ105Mが設けられている。
【0023】
さらに、ビデオカメラ1は、記録装置部としてメディアドライブ130を備えている。メディアドライブ130は、記録媒体(メディア)と、この記録媒体に対してデータを書き込んだり、この記録媒体からデータを読み出したりするドライブ回路とを備えるものである。メディアドライブには、記録媒体として、磁気テープ、ハードディスク、DVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイディスク(Blu-ray Disc)等の光ディスク、半導体メモリ等、種々の記録媒体を用いるものが存在する。
【0024】
この実施の形態のビデオカメラ1に対しても、メディアドライブ130として種々の記録媒体用のものを搭載可能である。しかし、説明を簡単にするため、この実施の形態のビデオカメラ1において、メディアドライブ130は、記録媒体として光ディスクを用いる光ディスクドライブであるものとして説明する。
【0025】
そして、この実施の形態のビデオカメラ1において、メディアドライブ130の記録媒体には、コンテンツデータ(コンテンツデータファイル)と、コンテンツデータを管理するための管理情報が記録される仮想フォルダを形成する情報からなる管理ファイルとが記録される。
【0026】
すなわち、管理ファイルの情報によって形成される仮想フォルダは、コンテンツデータを利用するための管理情報の格納場所である。なお、このように、管理ファイルは、仮想フォルダを形成するものであり、以下においては、説明を簡単にするため、仮想フォルダと管理ファイルとは等価のものとして説明する。
【0027】
なお、仮想フォルダ(管理ファイル)に登録される管理情報は、後述もするが、当該仮想フォルダに登録するようにされるコンテンツデータ(コンテンツデータファイル)のファイル名、当該コンテンツデータの記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、当該コンテンツデータの作成日時等の情報からなるものである。
【0028】
そして、システム制御部120は、この実施の形態のビデオカメラ1の各部を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)からなるものである。システム制御部120に対しては、プログラムメモリ121、ワークメモリ122、スケジュールメモリ123、ユーザーI/F124、時計回路125、管理ファイルメモリ126が接続されている。
【0029】
プログラムメモリ121は、ROM(Read Only Memory)であり、システム制御部120において実行される種々のプログラムや処理に必要なデータが記録されたものである。ワークメモリ122は、RAM(Random Access Memory)であり、処理の途中結果を一時記憶するものである。
【0030】
スケジュールメモリ123は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)やフラッシュメモリーなどのいわゆる不揮発性メモリであり、ユーザーによって入力されるユーザーのスケジュールデータ(スケジュール情報)等を記憶保持するものである。すなわち、スケジュールメモリ123は、この実施の形態のビデオカメラ1の電源が落とされても保持しておくべき種々のデータを記憶保持するものである。
【0031】
管理ファイル用メモリ126は、コンテンツデータの書き込み時や読み出し時において用いられる管理ファイルとしての仮想フォルダを記憶保持する。すなわち、管理ファイル用メモリ126には、コンテンツデータがメディアドライブ130の記録媒体に記録される場合に管理情報が登録される仮想フォルダが記憶保持される。また、管理ファイル用メモリ126には、メディアドライブ130に記録されたコンテンツデータを読み出す場合に当該コンテンツデータの管理情報を有する仮想フォルダが記憶保持される。
【0032】
これにより、システム制御部120は、管理ファイル用メモリ126の仮想フォルダ(管理ファイル)を通じて、メディアドライブ130の記録媒体へのコンテンツデータの書き込みや、当該記録媒体からのコンテンツデータの読み出しを行うことができるようにしている。
【0033】
また、ユーザーI/F部124は、複数のファンクションキーやボタンスイッチ、スライドキーなどからなり、撮影開始や撮影終了、再生開始や再生終了などのユーザーからの種々の指示入力を受け付けて、これをシステム制御部120に通知することができるものである。これにより、システム制御部120は、ユーザーI/F部124を通じて受け付けるユーザーからの指示入力に応じて各部を制御することにより、当該ビデオカメラ1がユーザーの指示に応じた処理を行うことができるようにしている。
【0034】
また、時計回路125は、いわゆるカレンダ機能を備え、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができるものである。また、時計回路125は、システム制御部120の制御に応じて、種々の期間を計測することもできるものである。
【0035】
そして、図1に示したように、ビデオカメラ1において、カメラ部101とカラーLCD102とは、ビデオ/オーディオI/F部103に接続されている。カメラ部101は、レンズ、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal oxide Semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子を備え、レンズを通ってきた被写体の画像を撮像素子によってアナログ映像信号に変換し、これを後段の回路部に供給する。また、カメラ部101の近傍には、図示しないがマイクロホンが設けられており、撮影時に音声を収音し、収音した音声を電気信号に変換して取り込むこともできるようにされている。
【0036】
カラーLCD102は、カメラ部101を通じて取り込むようにされている被写体の映像データやメディアドライブ130の記録媒体から読み出された映像データ等による再生画像をカラー表示するものである。また、例えば、カラーLCD102の近傍には、図示しないがスピーカが設けられ、マイクロホンで収音された音声の音声データや、メディアドライブ130の記録媒体から読み出された音声データによる再生音声を放音することもできるようにされている。
【0037】
ビデオ/オーディオI/F部103は、カメラ部101からのアナログ映像信号やマイクロホンからのアナログ音声信号を受け付けて、これらを自機において処理可能な形式のデジタル信号に変換し、これら変換後の映像データ、音声データを後段の圧縮/伸張信号処理部104に供給する。このように、ビデオ/オーディオI/F部103は、カメラ部101からの映像信号や音声信号を自機に取り込む機能を有している。
【0038】
また、ビデオ/オーディオI/F部103は、圧縮/伸張信号処理部104からの伸張処理された映像データや音声データをアナログ信号に変換し、アナログ映像信号をカラーLCD102に供給するとともに、アナログ音声信号をスピーカに供給する。このように、ビデオ/オーディオI/F部103は、映像データや音声データを自機に取り込んだり、映像や音声を自機において再生したりする機能を有している。
【0039】
圧縮/伸張信号処理部104は、ビデオ/オーディオI/F103からの映像データ、音声データを所定の方式でデータ圧縮して、データ圧縮後の映像データ、音声データを後段のデータ制御部105に供給したり、また、データ制御部105からのデータ圧縮されている映像データ、音声データを伸張して、データ伸張後の映像データ、音声データをビデオ/オーディオI/F部103に供給したりする。
【0040】
なお、圧縮/伸張信号処理部104において用いられるデータ圧縮方式は、静止画の場合はJPEG(Joint Photographic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Experts Group)とその機能が発展した将来の代替えとなる方式、動画の場合はMPEG2とその機能が発展した将来の代替えとなる方式などである。もちろん、これらの方式に限ることなく、種々の方式を用いることも可能である。
【0041】
データ制御部105は、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)などにより構成されるデータメモリ105Mをバッファメモリとして用い、非同期である撮像装置と、この撮像装置に搭載されたメディアドライブ130の記録媒体との間における映像データ、音声データについての時間軸補正を行うようにしている。
【0042】
したがって、カメラ部101を通じて得た映像データや音声データをメディアドライブ130の記録媒体に記録する場合には、圧縮/伸張信号処理部104からのデータが、データ制御部105を通じてデータメモリ105Mに記録される。そして、データメモリ105Mに先に記録されているデータがデータ制御部105により読み出されてドライブ制御部106に供給され、後述するように、メディアドライブ130の記録媒体に記録されることになる。
【0043】
また、ドライブ制御部106を通じて供給される、メディアドライブ130の記録媒体から読み出された映像データ、音声データは、データ制御部105を通じてデータメモリ105Mに記録される。そして、データメモリ105Mに先に記録されているデータがデータ制御部105により読み出されて圧縮/伸張信号処理部104に供給され、上述もしたように、データ伸張、デジタル/アナログ変換されて、出力するようにされる。
【0044】
このように、データメモリ105Mは、いわゆるファースト・イン/ファースト・アウト(First In First Out)形式で使用される。これにより、例えばカメラ部101から供給される時間的に連続する映像データや音声データを途切れることなく、メディアドライブ130の記録媒体に記録することができるようにされる。また、メディアドライブ130の記録媒体に記録されている時間的に連続する映像データや音声データを途切れることなく再生することができるようにされる。
【0045】
ドライブ制御部106は、メディアドライブ130との接続インターフェースであり、メディアドライブ130の記録媒体にデータを記録したり、当該記録媒体からデータを読み出したりするために用いられるファイルシステムを備えたものである。
【0046】
そして、ドライブ制御部106は、システム制御部120からの制御に応じ、管理ファイル用メモリ126の仮想フォルダの情報をも参照しながら、データ制御部105からのデータをメディアドライブ130の記録媒体に記録することができるものである。また、ドライブ制御部106は、システム制御部120からの制御に応じ、管理ファイル用メモリ126の仮想フォルダの情報をも参照しながら、メディアドライブ130の記録媒体から目的とするデータを読み出して、これをデータ制御部105に供給することができるものである。
【0047】
また、ビデオカメラ1は、外部機器I/F部107を備えている。この外部機器I/F部107は、例えば、パーソナルコンピュータなどの外部機器との接続を可能にするものであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)回路などのデジタルインターフェース回路である。この外部機器I/F部107を用いる場合には、データ制御部105とドライブ制御部106、あるいは、ドライブ制御部106を通じて種々のデータのやり取りを行うことができるようにされる。
【0048】
そして、上述した機能を有するこの実施の形態のビデオカメラ1は、カメラ部101を通じて取り込んだ映像データや音声データ等のコンテンツデータを、メディアドライブ130の記録媒体に記録することができるものである。この場合、コンテンツデータは、ビデオ/オーディオI/F部103、圧縮/伸張信号処理部104、データ制御部105、ドライブ制御部106を介して、メディアドライブ130に供給される。
【0049】
このとき、ドライブ制御部106は、メディアドライブ130の記録媒体にコンテンツデータを記録することにより得られる記録位置を示すアドレス情報等を含む管理情報を形成し、これを管理ファイル用メモリ126の仮想フォルダに更新する。このようにして、コンテンツデータの記録に際しては、管理ファイル用メモリ126に仮想フォルダが形成され、これが記録終了時にドライブ制御部106を通じて、メディアドライブ130の記録媒体に記録される。
【0050】
また、この実施の形態のビデオカメラ1は、メディアドライブ130の記録媒体から映像データや音声データ等のコンテンツデータを読み出し、これらをカラーLCD102及び図示しないスピーカを通じて再生することができる。この場合、ドライブ制御部106により、メディアドライブ130の記録媒体から目的とする仮想フォルダが読み出され、管理ファイル用メモリ126に格納される。
【0051】
そして、ドライブ制御部106は、管理ファイル用メモリ126に格納された仮想フォルダの管理情報から、当該仮想フォルダに登録されているコンテンツデータ(コンテンツデータファイル)の一覧リストを形成し、これを表示するようにする。この場合、一覧リストを表示するためのデータは、ドライブ制御部106、データ制御部105、圧縮/伸張信号処理部104、ビデオ/オーディオI/F部103を通じてカラーLCD102に供給され、カラーLCD102の表示画面に表示される。
【0052】
そして、ユーザーは、カラーLCD102の表示画面に表示される当該仮想フォルダに登録されている再生可能なコンテンツデータの中から再生するコンテンツをユーザーI/F124を通じて選択する。これに応じて、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、管理ファイルメモリ126の該当データに基づいて、メディアドライブ130の記録媒体から指示されたコンテンツデータを読み出して再生する。
【0053】
この場合、ドライブ制御部106によって読み出されたコンテンツデータは、ドライブ制御部106、データ制御部105、圧縮/伸張信号処理部104、ビデオ/オーディオI/F部103を通じてカラーLCD102やスピーカに供給され、再生される。
【0054】
また、ビデオカメラ1は、外部機器I/F部107を通じて接続されるパーソナルコンピュータなどの外部機器からコンテンツデータの提供を受けて、これをメディアドライブ130の記録媒体に記録することができるものである。この場合、外部機器I/F部107を通じて受け付けたコンテンツデータは、ドライブ制御部106を通じて、あるいは、データ制御部105及びドライブ制御部106を通じて、メディアドライブ130に供給される。
【0055】
なお、外部機器からコンテンツデータの提供を受ける場合、コンテンツデータの記録先となる仮想フォルダを指定することもできるし、新たな仮想フォルダを作成して、ここに一括して記録することもできる。いずれの場合にも、ドライブ制御部106により、管理ファイルメモリ126の仮想フォルダに管理情報が追加されたり、管理ファイルメモリ126に新たな仮想フォルダが形成されて、管理情報が記録されたりして、仮想フォルダが整備される。そして、最終的には、管理ファイルメモリ123に形成された仮想フォルダは、メディアドライブ130の記録媒体に記録される。
【0056】
また、この実施の形態の撮像装置は、ドライブ制御部106によりメディアドライブ130の記録媒体から読み出すようにされたコンテンツデータを、外部機器I/F部107を通じて外部機器に供給することもできるものである。この場合、上述したコンテンツデータの再生の場合と同様にして、目的とする仮想フォルダから選択したコンテンツデータだけを出力することも、目的とする仮想フォルダごと出力することも可能である。なお、出力されるコンテンツデータは、ドライブ制御部106と外部機器I/F部107とを通じて、あるいは、ドライブ制御部106とデータ制御部105と外部機器I/F部107とを通じて、外部機器に供給される。
【0057】
[記録媒体に記録されるコンテンツデータの従来の管理構造について]
次に、図1に示した構成を有するビデオカメラ1において、メディアドライブ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータについての従来の管理構造について説明する。図2は、メディアドライブ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータの従来の管理構造を説明するための図である。
【0058】
図2に示すように、従来から、記録媒体に記録されるコンテンツデータは、階層構造の枠組みの中で管理している。すなわち、図2に示すように、コンテンツデータを管理するための基には、ルートフォルダ(Root Folder)10が存在する。この例の場合、ルートフォルダ10が、全ての画像のコンテンツデータを束ねる役割を有している。
【0059】
ルートフォルダ10の下には、動画のコンテンツデータを管理するための動画フォルダ(動画コンテンツ群)11と、静止画のコンテンツデータを管理するための静止画フォルダ(静止画コンテンツ群)12とが設けられる。動画フォルダ11、静止画フォルダ12の下には、さらに細分化された仮想フォルダが設けられる。
【0060】
ここで、仮想フォルダは、コンテンツデータが実際に記録される場所ではなく、コンテンツデータの論理的な登録場所(論理的な格納場所)を意味する。仮想フォルダは、どのようなコンテンツデータが登録されるものかを示すいわゆる見出し情報を有している。そして、仮想フォルダには、当該仮想フォルダに属する1つ以上のコンテンツデータについての、ファイル名、記録媒体上の実際の記録位置を示すアドレス情報、当該コンテンツデータの作成日時などの情報が登録されて管理される。これにより、目的とするコンテンツデータにアクセスする場合には、仮想フォルダの登録情報に基づいてアクセスすることができるようにされる。
【0061】
具体的に図2に示した例の場合について説明する。動画フォルダ11の下にはさらに細分化された動画用の仮想フォルダ111、112、…が設けられる。図2に示した例の場合、仮想フォルダ111、112のそれぞれは、動画のコンテンツデータの作成日に応じて形成されたものである。仮想フォルダ111は、2005年10月1日に作成された動画のコンテンツデータ用のものであり、仮想フォルダ112は、2005年10月4日に作成された動画のコンテンツデータ用のものである。
【0062】
そして、2005年10月1日用の動画仮想フォルダ111には、動画像ファイル111−1が格納するようにされ、2005年10月4日用の動画仮想フォルダ112には、動画像ファイル112−1、112−2が格納するようにされている。このように、動画フォルダ11の下に細分化するようにして設けられる動画仮想フォルダに属する形で、動画のコンテンツデータが管理される。
【0063】
同様に、静止画フォルダ12の下にはさらに細分化された静止画用の仮想フォルダ121、122、…が設けられる。ここで、仮想フォルダ121、122のそれぞれは、静止画のコンテンツデータの作成日に応じて形成されたものである。仮想フォルダ121は、2005年10月1日に作成された静止画のコンテンツデータ用のものであり、仮想フォルダ122は、2005年10月4日に作成された静止画のコンテンツデータ用のものである。
【0064】
そして、2005年10月1日用の静止画仮想フォルダ121には、静止画ファイル121−1が格納するようにされ、2005年10月4日用の静止画仮想フォルダ122には、静止画ファイル122−1、122−2が格納するようにされている。このように、静止画フォルダ12の下に細分化するようにして設けられる静止画仮想フォルダに属する形で、静止画のコンテンツデータが管理される。
【0065】
このように、従来、コンテンツデータを管理するための仮想フォルダは、一律に日付のみで管理し、コンテンツ作成時に日付が新しくなっていたら新しい仮想フォルダを作成し、そこに新たに作成したコンテンツデータを登録するようにしている。換言すれば、コンテンツ作成時に、当該コンテンツデータの作成日が属する仮想フォルダが存在しない場合には、当該作成日の仮想フォルダを作成し、そこに新たに作成したコンテンツデータを登録するようにしている。
【0066】
なお、図2において、動画のコンテンツファイル111−1等における「100PNV01/M2U00001.MPG」等の記載は、動画像ファイルについての実際のファイル名である。同様に、静止画のコンテンツファイル121−1等における「100MSDCF/DSC00001.JPG」等の記載は、静止画像ファイルについての実際のファイル名である。
【0067】
[コンテンツデータの従来の登録処理について]
このような、従来の管理構造にしたがって、コンテンツデータを記録媒体に登録する場合の従来の登録処理について具体的に説明する。
【0068】
図3は、この実施の形態のビデオカメラ1のユーザーの2007年の12月28日のスケジュールを示す図である。図3に示すように、当該ユーザーの2007年の12月28日のスケジュールは、13時から16時までがボーリング大会があり、その後、18時から21時までが忘年会であったとする。
【0069】
そして、この実施の形態のビデオカメラ1のユーザーが、当該12月28日の午前中にもビデオカメラ1を用いて撮影を行い、また、ボーリング大会と忘年会とにおいても、当該ビデオカメラ1を用いて動画の撮影を行ったとする。
【0070】
すると、当該ビデオカメラ1のメディアドライブ130の記録媒体には、図4に示す態様で動画のコンテンツデータが記録される。図4は、2007年の12月28日にビデオカメラ1を通じて撮影し、メディアドライブ130の記録媒体に記録した動画コンテンツデータの管理状態を説明するための図である。
【0071】
図4に示すように、ビデオカメラ1のメディドライブ130の記録媒体には、ルートフォルダ10が存在し、その下部には、動画フォルダ11と静止画フォルダ12とが設けられる。ここまでの構成は、図2を用いて説明したコンテンツデータの基本的な管理体系の場合と同様である。
【0072】
そして、この例の場合には、動画フォルダ11の下部に、2007年の12月28日という日付情報を見出し情報とする仮想フォルダ113が形成される。この2007年の12月28日用の仮想フォルダ113には、当該12月28日の午前中(11時)に撮影された動画コンテンツデータ113−1が登録されている。
【0073】
また、2007年の12月28日用の仮想フォルダ113には、12月28日の13時から16時に行われたボーリング大会で撮影された動画コンテンツデータ113−2、113−3が登録されている。さらに、2007年の12月28日用の仮想フォルダ113には、12月28日の18時から21時に行われた忘年会で撮影された動画コンテンツデータ113−4、113−5、113−6が登録されている。
【0074】
このように、この実施の形態のビデオカメラ1において、従来は、同じ日に撮影された動画像データについては、基本的に同じ仮想フォルダ(図4に示した例においては、仮想フォルダ113)に登録されて管理される。
【0075】
この場合のコンテンツデータの従来の登録処理について詳細に説明する。図5は、コンテンツデータの従来の登録処理について説明するためのフローチャートである。この図5に示す処理は、図1に示した構成を有するビデオカメラ1の主にシステム制御部120とドライブ制御部106とが協働して行う処理である。
【0076】
ビデオカメラ1において撮影が行うようにされると、システム制御部120は、図5に示した処理を実行し、まず、コンテンツデータの作成日時を示す情報として、時計回路125から現在日時(現在年月日及び現在時刻)を示す情報を取得する(ステップS101)。システム制御部120は、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体の情報を参照し、コンテンツ作成日の仮想フォルダが存在するか否かを判断する(ステップS102)。
【0077】
ステップ102の判断処理は、システム制御部120が、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体のディレクトリを参照するなどして、ステップS101において取得した作成日(現在年月日)の仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に既に存在するか否かを判断する処理である。
【0078】
ステップS102の判断処理において、コンテンツ作成日の仮想フォルダが既に存在すると判断したときには、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、当該仮想フォルダに撮影することにより得られる動画のコンテンツデータを登録する(ステップS103)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図5に示す処理を終了する。
【0079】
具体的に、ステップS103の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、動画のコンテンツデータの登録先として特定した仮想フォルダ(管理ファイル)を読み出して、これを管理ファイル用メモリ126に記録する。
【0080】
そして、システム制御部120は、まず、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータをメディアドライブ130の記録媒体に記録する。このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す情報等を取得して管理情報を形成する。そして、ドライブ制御部106は、形成した当該管理情報を管理ファイルメモリ126に記録した仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0081】
このようにして、システム制御部120は、ドライブ制御部106と協働し、記録対象のコンテンツデータ(コンテンツデータファイル)をメディアドライブ130の記録媒体に記録する。同時に、システム制御部120は、ドライブ制御部106と協働し、当該コンテンツデータについての管理情報を形成し、これを管理ファイルメモリ126に一時記憶するようにしている仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0082】
そして、管理ファイルメモリ126に形成された仮想フォルダ(各コンテンツデータの管理情報からなる管理ファイル)は、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブの記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、当該仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0083】
一方、ステップS102の判断処理において、コンテンツ作成日の仮想フォルダは存在しないと判断したときには、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、コンテンツ作成日の仮想フォルダを作成して、そこに撮影することにより得られる動画のコンテンツデータを登録する(ステップS104)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図5に示す処理を終了する。
【0084】
具体的に、ステップS104の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、管理ファイルメモリ126に新たな仮想フォルダ(新たな管理ファイル)を形成する。そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータを記録媒体に記録する。
【0085】
このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す情報等を取得して管理情報を形成する。そして、ドライブ制御部106は、形成した管理情報を管理ファイルメモリ126に新たに形成した仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0086】
そして、管理ファイルメモリ126に新たに形成された仮想フォルダは、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブの記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、新たに形成するようにした仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0087】
この図5に示したコンテンツデータの従来の登録処理を行うことによって、図2〜図4を用いて説明したように、撮影することにより得られるコンテンツデータは、コンテンツデータの作成日(撮影日)毎の仮想フォルダによって管理することができるようにされる。
【0088】
なお、ここでは、ビデオカメラ1を通じて動画を撮影して記録する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。この実施の形態のビデオカメラ1は、静止画撮影モードを備えている。そして、静止画撮影モードを用いて静止画を撮影するようにした場合も、動画の場合と同様に、静止画のコンテンツデータをメディアドライブ130の記録媒体に記録し、これを作成日(撮影日)に応じた仮想フォルダを通じて管理することができるようにされる。
【0089】
[コンテンツデータのこの発明による登録処理について]
そして、この実施の形態のビデオカメラ1においては、記録媒体に記録されるコンテンツデータを新たな管理構造の下に管理することもできるようにしている。その概要を簡単に示せば、ユーザーのスケジュール情報をも考慮することによって、同じ日に撮影した画像のコンテンツデータであっても、異なるイベントにおいて撮影されたものである場合には、異なる仮想フォルダによって管理できるようにするものである。
【0090】
[スケジュールデータについて]
まず、この実施の形態のビデオカメラ1において用いられるスケジュールデータ(スケジュール情報)について説明する。この実施の形態のビデオカメラ1においては、システム制御部120に接続された不揮発性メモリであるスケジュールメモリ123にスケジュールデータを記録して管理することができるようにしている。
【0091】
スケジュールメモリ123に記録されるスケジュールデータは、ビデオカメラ1のユーザーI/F124を通じてユーザーが入力することができる。また、外部機器I/F部107を通じて接続されるパーソナルコンピュータや電子手帳などの外部機器からスケジュールデータの提供を受けて、これをシステム制御部120を通じてスケジュールメモリ123に記録することもできる。
【0092】
図6は、ビデオカメラ1のスケジュールメモリ123に記録されるスケジュールデータの一例について説明するための図である。図6に示すように、この実施の形態のビデオカメラ1で用いられるスケジュールデータは、「シーケンス番号」、「日付情報」、「時間情報」、「イベント名」、「場所情報」、「連絡先情報」、「備考」からなるものである。
【0093】
「シーケンス番号」は、スケジュールメモリ123に記憶されたスケジュールデータに自動的に付与される番号であり、スケジュールデータを修正する場合などにおいて、スケジュールデータを特定する情報として用いられるものである。
【0094】
「日付情報」は、目的とする予定(イベント)の実行年月日(開催年月日)を示す情報である。また、「時間情報」は、目的とする予定(イベント)の実行時間(開催時間)を示す情報である。この例において、「時間情報」は、開始時刻と終了時刻とにより時間範囲を示す情報となっている。なお、「時間情報」は、必ず、開始時刻と終了時刻とが存在しなければならないものではなく、少なくとも、開始時刻だけが存在すればよいものである。
【0095】
「イベント名」は、目的とする予定(イベント)の名称であり、ユーザーが参加する(かかわる)イベント等の名称を意味する。例えば、ボーリング大会、忘年会、企画会議などのように、ユーザーが参加するイベントの名称等が「イベント名」に相当する。また、「場所情報」は、イベントの開催場所を意味し、当該イベントが開催される店などの会場の名前や住所などである。
【0096】
「連絡先」は、イベントの開催場所の電話番号や電子メールアドレス、イベントの幹事などの関係者の電話番号や電子メールアドレスなど、当該イベントについての連絡先を示す情報である。また、「備考」は、当該イベントに関する種々の情報が入力される。例えば、主な参加者の名前、参加費などの種々の情報である。
【0097】
そして、図6において、シーケンス番号が「1」のスケジュールデータは、2007年の12月28日、午後1時〜午後4時まで、ボーリング大会が、○○ボールと言う名称のボーリング場で開催され、その連絡先は、「03−1234−XXXX」であることを示すものである。
【0098】
また、図6において、シーケンス番号が「2」のスケジュールデータは、2007年の12月28日、午後6時〜午後9時まで、忘年会が、レストラン△△△と言う名称の店で開催され、その連絡先は、「03−5678−XXXX」であることを示すものである。
【0099】
このように、開催年月日を示す「日付情報」や開催時間を示す「時間情報」等を有するスケジュールデータが、この実施の形態のビデオカメラ1のスケジュールメモリ123に登録されて管理されている。
【0100】
[スケジュールデータを考慮したコンテンツデータの管理の具体例について]
そして、図4を用いて説明した場合と同様に、2007年12月28日の、(1)午前11時(11:00)、(2)午後1時30分(13:30)、(3)午後1時45分(13:45)、(4)午後7時(19:00)、(5)午後7時10分(19:10)、(6)午後7時30分(19:30)において、この実施の形態のビデオカメラ1を用いて動画の撮影を行ったとする。
【0101】
この場合、この実施の形態のビデオカメラ1においては、撮影することにより得た動画のコンテンツデータを、ユーザーのスケジュールに応じた態様で管理することができるようにしている。具体的には、上述もしたように、同じ日に撮影したコンテンツデータであっても、異なるイベントにおいて撮影したものについては、異なる仮想フォルダによって管理することができるようにしている。
【0102】
図7は、スケジュールデータをも考慮したコンテンツデータの管理構造の具体例について説明するための図である。図7に示すように、ビデオカメラ1のメディドライブ130の記録媒体には、図7に示すように、ルートフォルダ10が存在し、その下部には、動画フォルダ11と静止画フォルダ12とが設けられる。ここまでの構成は、図2、図4を用いて説明したコンテンツデータの基本的な管理体系の場合と同様である。
【0103】
そして、この実施の形態のビデオカメラ1においては、スケジュールメモリ123のスケジュールデータをも考慮して、撮影して得たコンテンツデータを登録する仮想フォルダを形成する。この例においては、上述したように、(1)〜(6)までの6回、動画の撮影が行われている。
【0104】
この(1)〜(6)までの各コンテンツデータについて、その作成日時(撮影日時)とスケジュールデータとに基づいて、仮想フォルダが設けられるようにされる。したがって、この例の場合には、図7に示すように、動画フォルダ11の下部には、仮想フォルダ111A、111B、111Cの3つの仮想フォルダが設けられる。
【0105】
仮想フォルダ111Aは、コンテンツデータファイル111A−1の管理情報が登録されたものである。コンテンツデータファイル111A−1は、(1)2007年12月28日の午前11時に撮影することにより作成されたものである。そして、仮想フォルダ111Aは、「2007年12月28日」という日付情報を見出し情報とするものである。
【0106】
仮想フォルダ111Bは、コンテンツデータファイル111B−1、111B−2のそれぞれの管理情報が登録されたものである。コンテンツデータファイル111B−1は、(2)2007年12月28日の午後1時30分に撮影されることにより作成されたものである。また、コンテンツデータファイル111B−2は、(3)2007年12月28日の午後1時45分に撮影されることにより作成されたものである。
【0107】
そして、仮想フォルダ111Bは、スケジュールメモリ123に記憶保持されているスケジュールデータも考慮されたものであり、「2007年12月28日午後1時〜午後4時」という日時情報を見出し情報とするものである。
【0108】
仮想フォルダ111Cは、コンテンツデータファイル111C−1、111C−2、111C−3のそれぞれの管理情報が登録されたものである。コンテンツデータファイル111C−1は、(4)2007年12月28日午後7時に撮影されることにより作成されたものである。
【0109】
また、コンテンツデータファイル111C−2は、(5)2007年12月28日午後7時10分に撮影されることにより作成されたものである。また、コンテンツデータファイル111C−3は、(6)2007年12月28日午後7時30分に撮影されることにより作成されたものである。
【0110】
そして、仮想フォルダ111Cは、スケジュールメモリ123に記憶保持されているスケジュールデータも考慮されたものであり、「2007年12月28日午後6時〜午後9時」という日時情報を見出し情報とするものである。
【0111】
このように、この実施の形態のビデオカメラ1においては、同じ日に撮影することにより得られたコンテンツデータであっても、異なるイベントにおいて撮影されたものは、異なる仮想フォルダによって管理することができるようにしている。具体的には、コンテンツデータの作成日時と、スケジュールメモリ123に記憶保持されているスケジュールデータの日付情報及び時間情報とのマッチング結果を利用して、より詳細な管理ができるようにしている。
【0112】
[コンテンツデータの新たな登録処理について]
図8は、スケジュールデータをも考慮して行う、コンテンツデータの新たな登録処理について説明するためのフローチャートである。この図8に示す処理は、図5を用いて説明した従来の登録処理の場合と同様に、図1に示した構成を有するビデオカメラ1の主にシステム制御部120とドライブ制御部106とが協働して行う処理である。
【0113】
ビデオカメラ1において撮影が行うようにされると、システム制御部120は、図8に示した処理を実行する。システム制御部120は、まず、コンテンツデータの作成日時を示す情報として、時計回路125から現在日時(現在年月日及び現在時刻)を示す情報を取得する(ステップS201)。
【0114】
次に、システム制御部120は、スケジュールメモリ123に記憶保持されているスケジュールデータのそれぞれの日付情報と時間情報とからなるスケジュールデータの日時情報を取得する(ステップS202)。そして、システム制御部120は、取得したコンテンツデータの作成日時と取得したスケジュールデータの日時情報とのマッチングを行い、コンテンツデータの作成日時が属する日時情報のスケジュールデータが存在するか否かを判断する(ステップS203)。
【0115】
ステップS203の判断処理において、該当するスケジュールデータは存在しないと判断したときには、システム制御部120は、コンテンツ作成日の仮想フォルダがメディアドライバ130の記録媒体に存在するか否かを判断する(ステップS204)。
【0116】
すなわち、ステップ204の判断処理は、システム制御部120が、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体のディレクトリなどを参照する。そして、ステップS201において取得した作成日時の内の作成年月日(作成日)に応じた仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に既に存在するか否かを判断する。
【0117】
ステップS204の判断処理において、コンテンツ作成日の仮想フォルダが既に存在すると判断したときには、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、当該仮想フォルダに、記録対象の動画のコンテンツデータを登録する(ステップS205)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図8に示す処理を終了する。
【0118】
具体的に、ステップS205の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、動画のコンテンツデータの登録先として特定した仮想フォルダ(管理ファイル)を読み出して、これを管理ファイル用メモリ126に記録する。
【0119】
そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータを記録媒体に記録する。このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す等を取得して管理情報を形成する。この形成した管理情報を、ドライブ制御部106が管理ファイルメモリ126の仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0120】
このようにして管理ファイルメモリ123に形成された仮想フォルダは、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0121】
一方、ステップS204の判断処理において、コンテンツ作成日の仮想フォルダは存在しないと判断したときには、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、コンテンツ作成日の仮想フォルダを作成し、そこに動画のコンテンツデータを登録する(ステップS206)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図5に示す処理を終了する。
【0122】
具体的に、ステップS206の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、管理ファイルメモリ126に新たな仮想フォルダ(新たな管理ファイル)を形成する。そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータ(記録対象のコンテンツデータ)をメディアドライブ130の記録媒体に記録する。
【0123】
このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す等を取得して管理情報を形成する。そして、ドライブ制御部106は、形成した管理情報を管理ファイルメモリ126に新たに形成した仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0124】
そして、管理ファイルメモリ126に新たに形成された仮想フォルダは、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、新たに形成するようにした仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0125】
また、ステップS203の判断処理において、該当するスケジュールデータが存在すると判断したときには、システム制御部120は、当該スケジュールデータの日時情報の仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に存在するか否かを判断する(ステップS207)。
【0126】
すなわち、ステップ207の判断処理においては、システム制御部120が、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体のディレクトリを参照する。そして、システム制御部120が、コンテンツデータの作成日時が属する日時情報(スケジュールデータの日時情報)に応じた仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に既に存在するか否かを判断する。
【0127】
ステップS207の判断処理において、当該スケジュールデータの日時情報に対応する仮想フォルダが既に存在すると判断したときには、ステップS208の処理を行う。すなわち、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、当該仮想フォルダに記録対象の動画のコンテンツデータを登録する(ステップS208)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図8に示す処理を終了する。
【0128】
具体的に、ステップS208の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、動画のコンテンツデータの登録先として特定した仮想フォルダ(管理ファイル)を読み出して、これを管理ファイル用メモリ126に記録する。そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータを記録媒体に記録する。
【0129】
このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す情報等を取得して管理情報を形成する。ドライブ制御部106は、形成した管理情報を管理ファイルメモリ126に読み出した仮想フォルダ(管理ファイル)に登録する。
【0130】
このようにして管理ファイルメモリ123に形成された仮想フォルダは、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0131】
一方、ステップS207の判断処理において、当該スケジュールデータの日時情報の仮想フォルダは存在しないと判断したときには、ステップS209の処理を行う。すなわち、システム制御部120は、当該スケジュールデータの日時情報の仮想フォルダを作成し、そこに記録対象の動画のコンテンツデータを登録する(ステップS209)。そして、動画のコンテンツデータの記録が終了すると、この図8に示す処理を終了する。
【0132】
具体的に、ステップS206の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、管理ファイルメモリ126に新たな仮想フォルダ(新たな管理ファイル)を形成する。そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、撮影することにより得た動画のコンテンツデータを記録媒体に記録する。
【0133】
このとき、ドライブ制御部106は、システム制御部120の制御に応じて、当該動画のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時を示す等を取得して管理情報を形成する。そして、ドライブ制御部106は、形成した管理情報を管理ファイルメモリ126に新たに形成した仮想フォルダに登録する。
【0134】
そして、管理ファイルメモリ126に新たに形成された仮想フォルダ(管理ファイル)は、動画のコンテンツデータの記録終了時に、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体に記録される。これにより、今回、記録媒体に記録した動画のコンテンツデータは、新たに形成するようにした当該仮想フォルダを通じて利用することができるようにされる。
【0135】
このように、図8を用いて説明したスケジュールデータをも考慮して行う、コンテンツデータの新たな登録処理を用いることにより、同じ撮影日のコンテンツデータであっても、複数の仮想フォルダを用いて細かく管理することができるようにされる。すなわち、スケジュールデータのイベント毎に、仮想フォルダを特定し、その仮想フォルダを通じて撮影することにより得たコンテンツデータを管理することができるようにされる。
【0136】
また、撮影することにより得たコンテンツデータが、スケジュールデータによって把握されるイベントにおいて撮影されたものでない場合には、従来通り、コンテンツデータの作成日(撮影年月日)を見出し情報とする仮想フォルダを通じて管理することができる。すなわち、スケジュールデータが有する日時情報に含まれない日時情報を持ったコンテンツデータについては、従来通り、コンテンツデータの作成日に応じた仮想フォルダによって管理することができるようにされる。
【0137】
なお、図7を用いて説明した例の場合、スケジュールデータの日時情報に対応して形成される仮想フォルダ111B、111Cは、対応するスケジュールデータの日時情報が見出し情報として用いられる。すなわち、仮想フォルダ111Bの見出し情報は、「2007年12月28日午後1時〜午後4時まで」であり、仮想フォルダ111Cの見出し情報は、「2007年12月28日午後7時〜午後9時まで」である。なお、仮想フォルダ111Aの見出し情報は、「2007年12月28日」であり、従来通りのものである。
【0138】
[仮想フォルダの構成例について]
上述したように、作成する仮想フォルダには、各仮想フォルダを区別するための見出し情報として、コンテンツデータの作成日、あるいは、スケジュールデータの日時情報(日付情報、時間情報)を用いるものとして説明した。しかし、これに限るものではない。例えば、見出し情報としてスケジュールデータの日時情報を用いる仮想フォルダに対しては、スケジュールデータについてのメタデータを付加することもできる。
【0139】
図9は、スケジュールデータの日時情報に基づいて形成される仮想フォルダ111B、111Cに対して、スケジュールデータについてのメタデータを付加する場合について説明するための図である。図9において、ルートフォルダ10、動画フォルダ11、静止画フォルダ12、仮想フォルダ111A、111B、111C、動画コンテンツファイル111A−1、111B−1、111B−2、111C−1、111C−2、111C−3のそれぞれは、基本的に、図7に示した例の対応するフォルダやファイルと同様のものである。
【0140】
そして、図9に示した例の場合、仮想フォルダ111Bは、図6に示したシーケンス番号が「1」のスケジュールデータに対応して形成されたものである。また、仮想フォルダ111Cは、図6に示したシーケンス番号が「2」のスケジュールデータに対応して形成されたものである。
【0141】
そこで、図9に示すように、仮想フォルダ111Bに対しては、図6に示したシーケンス番号が「1」のスケジュールデータについてのメタデータMDt−Bを付加する。また、仮想フォルダCに対しては、図6に示したシーケンス番号が「2」のスケジュールデータについてのメタデータMDt−Cを付加する。
【0142】
ここで、メタデータMDt−Bは、例えば、イベント名の「ボーリング大会」といった情報等が含まれるものである。また、メタデータMDt−Cは、例えば、イベント名の「忘年会」といった情報等が含まれるものである。
【0143】
このように、スケジュールデータの日時情報に基づいて形成される仮想フォルダに対しては、スケジュールデータについてのメタデータを付加しておくことにより、より詳細な情報に基づいて、その仮想フォルダを区別することができるようにされる。
【0144】
図10は、仮想フォルダの構成例を説明するための図である。仮想フォルダは、上述もしたように、記録媒体に記録されるコンテンツデータファイルの管理情報を管理する管理ファイルである。そして、その構成は、図10に示すように、大きく分けると、ヘッダ部と管理情報部とからなるものである。
【0145】
ヘッダ部は、図10に示したように、当該仮想フォルダを識別するための見出し情報として用いられる日時情報を有している。この日時情報は、従来の方式に従った仮想フォルダの場合には、コンテンツデータの作成日(作成年月日)である。また、スケジュールデータの日時情報に対応して作成される仮想フォルダの場合には、図7、図9に示したように、スケジュールデータの日付情報(年月日情報)と時間情報(開始時刻〜終了時刻)とに対応した日時情報である。なお、時間情報については、終了時刻は必須の情報ではない。
【0146】
そして、ヘッダ部には、スケジュールデータについてのメタデータMDtを付加することができるようにされている。図10の場合には、イベント名、イベント開催場所、連絡先、備考の各情報がメタデータMDtとして付加されている。これらの各情報は、図6を用いて説明したように、この実施の形態のビデオカメラ1のスケジュールメモリ123に記憶保持されているスケジュールデータの内、当該仮想フォルダが作成されたときに参照されたスケジュールデータから取得されるものである。
【0147】
そして、管理情報部には、当該仮想フォルダに登録するようにされたコンテンツデータの管理情報が登録される。この管理情報は、上述もしたように、登録するようにされたコンテンツデータについてのファイル名、記録媒体上のアドレス情報、作成日時からなるものである。この管理情報部の管理情報によって、当該仮想フォルダに登録するようにされたコンテンツデータファイルについての格納先リストが形成される。
【0148】
なお、図10に示した例の場合には、仮想フォルダのヘッダ部に、スケジュールデータについてのメタデータを付すようにしたが、これに限るものではない。仮想フォルダの後ろの部分(フッター部)等の予め決められた場所にメタデータを付すようにすることももちろんできる。また、メタデータを特定可能な情報だけを仮想フォルダで管理し、メタデータ自体は、別のファイルで保持するようにすることもできる。
【0149】
[仮想フォルダに登録されたコンテンツデータの一覧表示の例]
次に、この実施の形態のビデオカメラ1において、図9、図10を用いて説明したように形成される仮想フォルダに登録されたコンテンツデータを一覧表示する場合の表示例について説明する。図11は、この実施の形態のビデオカメラ1において行われるコンテンツデータの一覧表示の表示例を説明するための図である。
【0150】
例えば、ユーザーI/F124に設けられているメニューキーが押下操作されると、システム制御部120は、プログラムメモリ121の所定のプログラムを実行し、自機において実行可能な機能のメニューをLCD102の表示画面に表示する。表示されたメニューの中から、コンテンツデータの一覧表示の項目が選択されると、システム制御部120は、各部を制御し、LCD102の表示画面にコンテンツデータの一覧表示を行う。
【0151】
図11は、図9、図10を用いて説明したように形成される仮想フォルダにしたがって形成されるコンテンツデータの一覧表示の表示例を説明するための図である。この場合、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、メディアドライブ130の記録媒体に記録されている仮想フォルダと、各仮想フォルダに登録するようにされているコンテンツデータとに基づいて、コンテンツデータの一覧表を形成し、これを表示する。
【0152】
この実施の形態のビデオカメラ1においては、仮想フォルダ毎に、登録されたコンテンツデータ(動画データや静止画データ)のサムネイル表示を行う。そして、上述もしたように、各仮想フォルダには、見出し情報として、登録されているコンテンツデータが作成された日時情報を有すると共に、スケジュールデータをも考慮して作成された仮想フォルダの場合には、スケジュールデータについてのメタデータも付加されている。
【0153】
そこで、この実施の形態のビデオカメラ1においては、仮想フォルダ毎の表示欄は、タイトル表示欄AT、BT、CT、…と、サムネイル表示欄Adt、Bdt、Cdt、…とを有する構成となっている。すなわち、図9に示した仮想フォルダ111Aは、従来通りに作成されたものである。このため、仮想フォルダ111Aのタイトル表示欄ATには、コンテンツデータの作成日である「2007年12/28」の表示だけが行われ、サムネイル表示欄Adtには、コンテンツデータ111A−1のサムネイル画像A1が表示される。
【0154】
また、図9に示した仮想フォルダ111Bは、スケジュールデータをも考慮して作成されたものである。このため、仮想フォルダ111Bのタイトル表示欄BTには、スケジュールデータの日時情報に対応する「2007年12/28 13:00〜16:00」の表示がなされると共に、当該日時に実行されたイベント名として「ボーリング大会」の表示がなされる。また、サムネイル表示欄Bdtには、コンテンツデータ111B−1、111B−2のサムネイル画像B1、B2が表示される。
【0155】
同様に、図9に示した仮想フォルダ111Cは、スケジュールデータをも考慮して作成されたものである。このため、仮想フォルダ111Cのタイトル表示欄CTには、スケジュールデータの日時情報に対応する「2007年12/28 19:00〜21:00」の表示がなされると共に、当該日時に実行されたイベント名として「忘年会」の表示がなされる。また、サムネイル表示欄Cdtには、コンテンツデータ111C−1、111C−2、111C−3のサムネイル画像C1、C2、C3が表示される。
【0156】
したがって、従来は、図11のタイトル表示欄ATに示したように、コンテンツデータの作成日だけでコンテンツデータの分類(切り分け)がなされていた。しかし、仮想フォルダをスケジュールデータも考慮して作成するようにすることによって、作成日が同じコンテンツデータであっても、属する時間帯(スケジュールデータの時間情報が示す時間帯)が異なれば、異なる仮想フォルダで管理することができる。これにより、図11を用いて説明したように、コンテンツデータの一覧リストも、スケジュールデータをも考慮した仮想フォルダをも用い、コンテンツデータをより細かく区分けして管理し、ユーザーに提供することができるようにされる。
【0157】
[コンテンツデータファイルのレイアウト例について]
なお、図10を用いて説明したように、スケジュールデータをも考慮して作成した仮想フォルダに対して、スケジュールデータについてのメタデータを付すようにした。しかし、仮想フォルダに対してではなく、コンテンツデータファイルに対して、スケジュールデータについてのメタデータを付すようにすることもできる。
【0158】
図12は、この実施の形態のビデオカメラ1において、メディアドライブ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータファイルのレイアウトについて説明するための図である。図12に示すように、ビデオカメラ1において、メディアドライバ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータファイルは、ヘッダ部とデータ部とからなっている。
【0159】
ヘッダ部は、図12に示すように、ファイル名、作成日時、イベント名、イベント開催場所、連絡先、備考を有している。ファイル名は、各コンテンツデータを識別するための情報である。また、作成日時は、当該コンテンツデータの作成時において、時計回路125から取得した情報である。そして、イベント名、イベント開催場所、連絡先、備考が、当該コンテンツデータに対応するスケジュールデータから取得されたスケジュールデータについてのメタデータである。
【0160】
このように、各コンテンツデータファイルに対して、スケジュールデータについてのメタデータを付しておくことにより、仮想フォルダを介すことなく、各コンテンツデータファイルをメタデータに基づいて分類するなどすることができる。
【0161】
[スケジュールデータとの一括リンク処理について]
ところで、この実施の形態のビデオカメラ1においては、スケジュールメモリ123にスケジュールデータが存在しない場合、図2〜図5を用いて説明したように、コンテンツデータの作成日(作成年月日)の仮想フォルダによって、当該作成日において作成された全てのコンテンツデータが一括して管理される。
【0162】
このような場合であっても、作成年月日によって括られた仮想フォルダに登録されているコンテンツデータを、後からスケジュールメモリ123に登録したスケジュールデータを用いることによって仮想フォルダを分けるようにすることができれば便利である。そこで、この実施の形態のビデオカメラ1においては、後からスケジュールメモリ123に登録したスケジュールデータを用いて、仮想フォルダを分けるようにすることができるようにしている。
【0163】
図13は、既に仮想フォルダに登録されたコンテンツデータと、スケジュールメモリ123に登録されたスケジュールデータとの一括リンク処理について説明するためのフローチャートである。この図13に示す処理は、上述もしたように、この実施の形態のビデオカメラ1において実行可能な機能の選択メニューから既存の仮想フォルダを指定したスケジュールデータとの一括リンク処理の実行を選択した場合に主にシステム制御部120よって実行される。
【0164】
図13に示す処理が実行するようにされると、システム制御部120は、スケジュールメモリ123からこれに登録されているスケジュールデータの日時情報(日付情報と時間情報)を取得する(ステップS301)。そして、システム制御部120は、処理するコンテンツデータをカウントするための変数Nに値「1」をセットする(ステップS302)。
【0165】
そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、図13に示す処理の実行時において、ユーザーによって選択された移動元の仮想フォルダに登録されているN番目のコンテンツデータの作成日時を取得する(ステップS303)。なお、この例において、ユーザーによって選択された移動元の仮想フォルダ(移動元の管理ファイル)は、ドライブ制御部106によってメディアドライブ130の記録媒体から読み出されて、管理ファイルメモリ126に保持されているものとする。
【0166】
そして、システム制御部120は、スケジュールデータの日時情報とN番目のコンテンツデータの作成日時とのマッチングを行い、当該コンテンツデータの作成日時が属する日時情報のスケジュールデータが存在するか否かを判断する(ステップS304)。
【0167】
ステップS304の判断処理において、当該コンテンツデータの作成日時が属する日時情報のスケジュールデータが存在しないと判断したときには、当該コンテンツデータについては仮想フォルダを変更する必要は無い。
【0168】
この場合には、システム制御部120は、変数Nに値「1」を加算する(ステップS305)。この後、変数Nが、ユーザーによって指示された仮想フォルダに登録されているコンテンツデータの数より多くなったか否かを判断する(ステップS306)。すなわち、ステップS306の処理は、ユーザーによって指示された移動元の仮想フォルダに登録されている処理対象のコンテンツデータの全部について、スケジュールデータとのマッチング処理が終わったか否かを判断する処理である。
【0169】
ステップS306の判断処理において、処理対象のコンテンツデータの全部について、スケジュールデータとのマッチングが終わっていないと判断したときには、ステップS303からの処理を繰り返す。また、ステップS306の判断処理において、処理対象のコンテンツデータの全部について、スケジュールデータとのマッチングが終わったと判断したときには、この図13に示す処理を終了する。
【0170】
また、ステップS304の判断処理において、当該コンテンツデータの作成日時が属する日時情報のスケジュールデータが存在すると判断したときには、システム制御部120は、当該スケジュールデータの日時情報の仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に存在するか否かを判断する(ステップS307)。
【0171】
すなわち、ステップ307の判断処理は、システム制御部120が、ドライブ制御部106を通じてメディアドライブ130の記録媒体のディレクトリを参照する。そして、システム制御部120が、コンテンツデータの作成日時が属する日時情報(スケジュールデータの日時情報)に応じた仮想フォルダがメディアドライブ130の記録媒体に既に存在するか否かを判断する。
【0172】
ステップS307の判断処理において、当該スケジュールデータの日時情報に対応する仮想フォルダが既に存在すると判断したときには、ステップS308の処理を行う。すなわち、システム制御部120はドライブ制御部106を制御し、当該コンテンツデータを、ステップS307において確認した仮想フォルダに移動する処理を行う(ステップS308)。この後、ステップS305からの処理を繰り返すようにし、移動元の仮想フォルダに登録されている残りのコンテンツデータについても同じように処理するようにする。
【0173】
具体的にステップS308においては、まず、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、ステップS307において特定したスケジュールデータの日時情報に対応する仮想フォルダ(管理ファイル)を読み出して、これを移動先の仮想フォルダとして管理ファイル用メモリ126に記録する。
【0174】
そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、上述したように既に管理ファイルメモリ126に記憶保持されている移動元の仮想フォルダから移動対象のコンテンツデータの管理情報を読み出す。この読み出した当該管理情報を管理ファイルメモリ126に記憶保持されている移動先の仮想フォルダに登録(記録)する。次に、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、移動先の仮想フォルダに登録した管理情報を移動元の仮想フォルダから削除する。
【0175】
このようにして、ステップS308においては、移動元の仮想フォルダから移動先の仮想フォルダへの目的とするコンテンツデータの管理情報の移動処理が行われる。そして、ステップS308の移動処理が終了した後においては、システム制御部120は、上述もしたように、ステップS305からの処理を繰り返すようにする。
【0176】
また、ステップS307の判断処理において、当該スケジュールデータの日時情報に対応する仮想フォルダは存在しないと判断したときには、ステップS309の処理を行う。すなわち、システム制御部120は、当該スケジュールデータの日時情報の仮想フォルダを作成し、そこに移動対象のコンテンツデータを登録する(ステップS309)。この後、ステップS305からの処理を繰り返すようにする。
【0177】
具体的に、ステップS309の処理は、ドライブ制御部106が、システム制御部120の制御に応じて、管理ファイルメモリ126に、対応するスケジュールデータの日時情報に応じた新たな仮想フォルダ(管理ファイル)を形成する。
【0178】
そして、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、上述したように既に管理ファイルメモリ126に記憶保持されている移動元の仮想フォルダから移動対象のコンテンツデータの管理情報を読み出す。この読み出した当該管理情報を管理ファイルメモリ126に新たに形成した移動先の仮想フォルダに登録(記録)する。次に、システム制御部120は、ドライブ制御部106を制御し、移動先の仮想フォルダに登録した管理情報を移動元の仮想フォルダから削除する。
【0179】
このようにして、ステップS309においては、目的とするスケジュールデータの日時情報に応じた仮想フォルダが存在しない場合には、その仮想フォルダを新たに作成する。そして、移動元の仮想フォルダから新たに作成した移動先の仮想フォルダへの目的とするコンテンツデータの管理情報の移動処理が行われる。そして、ステップS309の移動処理が終了した後においては、システム制御部120は、上述もしたように、ステップS305からの処理を繰り返すようにする。
【0180】
このように、この例の場合、図13に示したステップS304、ステップS307〜ステップS309の処理により、既に作成された仮想フォルダに登録されているコンテンツデータについて、スケジュールデータを考慮した分類を行うようにすることができる。すなわち、作成年月日によって括られた仮想フォルダに登録されているコンテンツデータについて、後からスケジュールメモリ123のスケジュールデータを用いることによって一括して仮想フォルダを分けるようにすることができる。
【0181】
[スケジュールデータを外部機器から取得する場合について]
ここまではスケジュールデータがビデオカメラ1内に存在する場合についての動作について述べてきた。しかし、スケジュールデータは、一般的には、パーソナルコンピュータ、電子手帳、携帯電話端末などで管理される場合が多い。そこで、ここでは、この実施の形態のビデオカメラ1において、外部機器(他の機器)とスケジュールデータをリンクさせるようにする。
【0182】
図14は、この実施の形態のビデオカメラ1との間で、スケジュールデータをリンクさせる外部機器との接続態様について説明するための図である。図14に示すように、この実施の形態のビデオカメラ1に対しては、パーソナルコンピュータ2、電子手帳3、携帯電話端末4などの、スケジュールデータを管理することが可能な種々の外部機器を接続することができるようにされる。
【0183】
具体的には、上述もしたように、この実施の形態のビデオカメラ1は、USBに準拠した外部機器I/F部107を備えている。このため、この外部機器I/F部107を通じて、図14に示すように種々の外部機器を接続することができるようにされている。
【0184】
そして、この実施の形態のビデオカメラ1においては、自機に接続された外部機器からスケジュールデータを取り込むことができる。そして、ビデオカメラ1は、外部機器から取り込んだスケジュールデータに基づいて、仮想フォルダによる管理態様の再構築を行うようにすることができる。
【0185】
[スケジュールデータを外部機器から取得する場合の処理について]
図15は、既に仮想フォルダに登録されたコンテンツデータと、外部機器から取得するスケジュールデータとの一括リンク処理について説明するためのフローチャートである。換言すれば、図15に示す処理は、ビデオカメラ1の記録媒体に作成するようにされる仮想フォルダと、外部機器から取得するようにするスケジュールデータとの同期を合わせるようにする処理である。
【0186】
図15に示す処理は、ステップS401以外の各処理は、図13を用いて説明した処理と同様に行われる。このため、図15において、図13に示したフローチャートと同様の処理を行う部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
【0187】
図15に示す処理は、上述した図13に示した処理と同様に、この実施の形態のビデオカメラ1において実行可能な機能の選択メニューから、既存の仮想フォルダを指定した外部機器のスケジュールデータとの一括リンク処理の実行を選択した場合に主にシステム制御部120よって実行される。なお、ここでビデオカメラ1に接続される外部機器においても、例えば図6を用いて説明した態様でスケジュールデータを管理しているものとする。
【0188】
図15に示す処理が実行するようにされると、システム制御部120は、外部機器I/F部107を通じて、自機に接続するようにされている外部機器からこれに登録されているスケジュールデータの日時情報(日付情報と時間情報)を取得する(ステップS401)。そして、以降の処理は、図13を用いて説明した場合と同様の処理が行われる。
【0189】
すなわち、システム制御部120は、処理対象のコンテンツデータの作成日時が、外部機器から取得したスケジュールデータの日時情報が示す範囲に属するか否かに応じて、仮想フォルダを移動させるコンテンツデータを特定する。そして、移動先となるスケジュールデータの日時情報に応じた仮想フォルダが存在する場合にはその仮想フォルダに、存在しない場合には新たな仮想フォルダを作成しての仮想フォルダに移動させるようにする。
【0190】
ここでも、実際に移動させるのは、コンテンツデータ自身ではなく、移動対象のコンテンツデータのファイル名、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報、作成日時などの情報からなる管理情報である。そして、移動処理であるので、コンテンツデータの管理情報は移動先の仮想フォルダに格納された後、移動もとの仮想フォルダからは削除される。
【0191】
このように、スケジュールデータは、この実施の形態のビデオカメラ1の内部に存在しない場合であっても、外部機器から取得し、これを用いてコンテンツデータのスケジュールデータに応じた分類及び管理を行うようにすることができる。
【0192】
すなわち、ビデオカメラ1において、図4を用いて説明した管理構造でコンテンツデータが管理されている状態のものに対して、図6に示したようなスケジュールデータを持つ外部機器(スケジュール管理機器)を接続する。そして、図15を用いて説明した処理(制御)を施すと、図7を用いて説明した管理構造でコンテンツデータを管理することができるようにされる。また、この場合もスケジュールデータのメタデータを図9、図10を用いて説明したように、コンテンツデータについての管理ファイルである仮想フォルダに付加することもできる。
【0193】
また、図15のステップS401においては、外部機器からスケジュールデータの日時情報を取得するものとして説明したが、これに限るものではない。外部機器から例えば図6に示したようなスケジュールデータの全部を取得して、これをスケジュールメモリ123に記録し、これを用いるようにすることも可能である。
【0194】
また、図13、図15においては、移動元となる仮想フォルダはユーザーによって指定されるものとして説明した。この場合、スケジュールデータの日時情報に応じて作成された仮想フォルダについては、移動元の仮想フォルダとしては指定できないようにしておくことにより、無駄な移動処理をしないようにすることができる。もちろん、図13、図15に示した処理のステップS307において、自仮想フォルダから自仮想フォルダへの管理情報の移動を禁止しておくことによっても、無駄な処理をしないようにすることができる。
【0195】
また、ステップS309において、新たな仮想フォルダを作成する場合には、スケジュールデータからイベント名やイベントの開催場所などのメタデータを取得して、仮想フォルダに付加することもできる。
【0196】
[コンテンツデータの外部機器へのバックアップについて]
上述した実施の形態においては、ビデオカメラ1において、コンテンツデータの格納先となる仮想フォルダの管理を制御するようにした。近年においては、ビデオカメラで撮影したコンテンツデータをパーソナルコンピュータに蓄積し、パーソナルコンピュータにおいて管理することも行われている。
【0197】
そこで、コンテンツデータがバックアップされるパーソナルコンピュータにおいて、コンテンツデータとスケジュールデータデータとの一括リンク処理を行えるようにする。図16は、この例の機器構成について説明するためのブロック図である。図16に示すように、コンテンツデータ作成機器としてのビデオカメラ1と、コンテンツデータ管理機器としてのパーソナルコンピュータ2とがUSB等のデジタルインターフェースで接続するようにされる。
【0198】
そして、パーソナルコンピュータ2の機能により、ビデオカメラ1のメディアドライブ130に内蔵されている記録媒体に記録されているコンテンツデータを読み出し、パーソナルコンピュータ2の記録媒体である例えばハードディスクに記録する。
【0199】
そして、パーソナルコンピュータ2においては、スケジュールデータを種々の態様で管理することができる。この場合、パーソナルコンピュータ2で、図6に示した態様でスケジュールデータが管理されているものとする。この場合に、パーソナルコンピュータ2においても、上述したビデオカメラ1の場合と同様にして、スケジュールデータをも考慮して、コンテンツデータを管理することができる。
【0200】
図17は、パーソナルコンピュータ2がビデオカメラ1からコンテンツデータを読み出して、これをスケジュールデータをも考慮してパーソナルコンピュータ2において管理する場合の処理を説明するための図である。図17に示す処理は、図16に示したように、例えばUSBなどのデジタルインターフェースを通じてパーソナルコンピュータ2にビデオカメラ1を接続した後に、パーソナルコンピュータ2に対して所定の操作を行うことにより実行される。
【0201】
パーソナルコンピュータ2は、まず、自機に接続されたビデオカメラ1から目的とする仮想フォルダのコンテンツデータの全部を読み出し、これを自機の記録媒体である例えばハードディスクに記録する(ステップS501)。ここで記録されるコンテンツデータは、コンテンツデータ自身とその管理情報も含まれる。また、管理情報は、パーソナルコンピュータ2への移行に伴い、記録媒体上の記録位置を示すアドレス情報等は書き換えられる。
【0202】
そして、ステップS501の処理により、パーソナルコンピュータ2のハードディスクに、図4に示したように、2007年12月28日を見出し情報とする1つの仮想フォルダに記録するようにさえている全てのコンテンツデータを格納したものとする。
【0203】
そして、パーソナルコンピュータ2には、図13を用いて説明した処理を自機において実行する(ステップS502)。この場合、パーソナルコンピュータ2の制御部は、自機のメモリに記憶保持している図6に示した態様のスケジュールデータを用い、2007年22月28日の仮想フォルダに格納するようにされている全てのコンテンツデータを対象として、図13に示した処理を実行する。
【0204】
これにより、パーソナルコンピュータ2においても、ビデオカメラ1からバックアップするようにした全てのコンテンツデータ(2007年12月27日を見出し情報とする仮想フォルダに格納されている全てのコンテンツデータ)について、図7に示した態様で管理することができるようにされる。
【0205】
すなわち、パーソナルコンピュータ2など、映像データや音声データ等のコンテンツデータを記憶保持することができ、かつ、ユーザーのスケジュールデータを管理することが可能な種々の情報処理装置において、この発明を適用することができる。したがって、図17、及び、図13に示した処理を実行するするプログラムを形成し、これをコンテンツデータとスケジュールデータの管理が可能な情報処理装置に搭載することにより、これらの情報処理装置にも、この発明を容易に適用することができる。
【0206】
そして、この場合、パーソナルコンピュータ2は、図示しないが、USBなどの外部機器I/Fと、ハードディスクドライブ、ドライブ制御部、パーソナルコンピュータの全体を制御するメインCPUを備えた制御部とを備えたものである。そして、パーソナルコンピュータ2USBなどの外部機器I/Fが、入力端部を構成し、パーソナルコンピュータ2のハードディスクドライブとドライブ制御部とが記録手段を構成する。また、管理情報の生成手段や登録手段としての機能は、パーソナルコンピュータ2の制御部やドライブ制御部が実現し、第1、第2の取得手段は、主に制御部が実現することなる。
【0207】
なお、ここでは、一般的なパーソナルコンピュータにこの発明を適用した場合について説明したが、逆の場合にも成り立つ。すなわち、パーソナルコンピュータ2において管理されている種々のコンテンツデータを、外部機器I/F107を通じて、この実施の形態のビデオカメラ1が取得し、メディアドライブ130の記録媒体に記録する。
【0208】
このとき、システム制御部120が、ドライブ制御部106と協働して、パーソナルコンピュータ2からのコンテンツデータを記録媒体に記録するが、同時に仮想ファイルも自機用に形成し直す。そして、その形成し直した仮想ファイルに登録されているコンテンツデータについて、その作成日と、スケジュールメモリ123のスケジュールデータの日時情報とをマッチングして、上述も説明したように、スケジュールデータをも考慮して、仮想フォルダをさらに細分化して管理するようにすることも可能である。
【0209】
すなわち、外部機器からのコンテンツデータがバックアップされるビデオカメラ1において、コンテンツデータとスケジュールデータデータとの一括リンク処理を行えるようにすることももちろん可能である。
【0210】
この場合には、外部機器I/F部107が、入力端部を構成し、メディアドライブ130とドライブ制御部106とが記録手段を構成する。また、管理情報の生成手段や登録手段としての機能は、ビデオカメラ1のシステム制御部120やドライブ制御部106が実現し、第1、第2の取得手段は、主にシステム制御部120が実現することなる。
【0211】
したがって、同様の構成を有するコンテンツデータの記録装置や記録再生装置において、この発明を実現することが可能である。
【0212】
[その他]
なお、上述した実施の形態の説明からも明らかなように、第1の取得手段の機能は、スケジュールメモリ123からスケジュールデータの日時情報を取得するシステム制御部120が実現している。また、第2の取得手段の機能は、時計回路から現在日時情報を取得するシステム制御部120が実現している。また、特定手段としての機能は、システム制御部120とドライブ制御部106によって実現している。
【0213】
また、入力受付手段の機能は、カメラ部101が実現し、作成手段は、ビデオ・オーディオI/F103、圧縮/伸張信号処理部104、データ制御部105が実現するようにしている。なお、入力受付手段としての機能は、外部機器I/F107やユーザーI/F124が実現する場合もある。この場合、作成手段は、ドライブ制御部106やシステム制御部120がその機能を実現する。すなわち、外部機器から提供される種々のコンテンツデータを記録媒体に記録する場合や、ユーザーI/F124を通じて入力される例えばテキストデータ等の情報を記録媒体に記録する場合にも、この発明を適用することができる。
【0214】
また、日時提供手段としての機能は、時計回路125が実現し、記録手段としての機能は、ドライブ制御部106とメディアドライブ130とが協働して実現するようにしている。また、生成手段と登録手段としての機能は、主にドライブ制御部106がその機能を実現している。
【0215】
また、入力端部としての機能は、外部機器I/F107が実現している。また、登録手段、削除手段としての機能は、仮想フォルダに対して管理情報を書き込んだり、管理情報を削除したりするドライブ制御部106とシステム制御部120とがその機能を実現するようにしている。また、第1の取得手段は、外部機器I/F107がその機能を実現し、外部機器からスケジュールに関する日時情報を取得するように機能する場合もある。また、第3の取得手段、付加手段は、主に、システム制御部120がその機能を実現している。
【0216】
また、この発明によるコンテンツ管理プログラムは、具体的には、図8、図13、図15、図17のフローチャートに示した処理を実行するものとして実現される。
【0217】
なお、上述した実施の形態において、スケジュールデータの日時情報は、基本的には開始時刻と終了時刻とを有するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。例えば、日付情報と開始時刻とだけが存在する日時情報であってもよい。この場合には、日付情報によって示される日において、開始時刻より前と、開始時刻以降との2つの時間帯に分けて、当該日付情報によって特定される日に作成されたコンテンツデータを管理することができる。
【0218】
また、上述した実施の形態においては、基本的に、日付情報によって示される日を複数の時間帯に分割する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。日付情報についても、開始日と終了日とを設けるようにすることもできる。例えば、年越しパーティなどのように、日をまたいで開催されるイベントを、実際の開始時間に即して管理することができるようにされる。
【0219】
また、スケジュールデータの日時情報を開始時刻と終了時刻との両方で管理するようにした場合、例えば、その前後の1時間は、当該開始時刻と終了時刻で特定されるイベント中であると判断させるようにすることもできる。種々のイベントは、開催予定時刻よりも早く始まったり、また、終了予定時刻よりも終了が遅れたりする場合もあるので、このような場合にも対処することが可能である。
【0220】
なお、この場合、余裕を持たせるようにする時間幅は、ユーザーによって設定できるようにしておくことが望ましい。例えば、開始時刻については、開始時刻30分前から、終了時刻については、終了時刻1時間後までと言うように適宜の時間幅を設定できるようにしておく。これにより、スケジュール通りに予定が進行しなかった場合にも、簡単に対応することができる。
【0221】
また、開催時間が重複するイベントが予定に入る場合もある。例えば、午後1時〜午後3時までがイベントA、午後1時から午後4時までがイベントBなどと言う場合もある。このように、開催時間が重複する場合には、先に出席するイベントを優先するように、各スケジュールデータに優先順位を付すようにすることもできる。そして、この場合、先に出席するイベントの終了時間を調整することにより、実際のスケジュールに応じて、コンテンツデータを管理することができるようにされる。
【0222】
なお、上述した実施の形態においては、動画のコンテンツデータを作成するビデオカメラ1にこの発明を適用した場合を例にして説明した。しかしこれに限るものではない。この発明は、静止画のコンテンツデータを作成するデジタルスチルカメラにも適用可能である。また、音声データの記録装置や記録再生装置、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistants)等と呼ばれる小型の携帯情報端末などにおいて、動画像データ、静止画像データ、音声データ、テキストデータ、プログラムなど、種々のコンテンツデータを記憶保持し、管理する場合に、この発明を用いることができる。
【0223】
また、どのような種類のコンテンツデータを処理する場合であっても、そのコンテンツデータの作成日と、スケジュールデータの日時情報とを用いることによって、上述したように、同じ日に作成されたコンテンツデータであっても、スケジュールデータの日時情報に応じて、さらに細分化して管理することができるようにされる。
【0224】
このように、上述した実施の形態の場合、コンテンツデータを格納する仮想フォルダをスケジュールデータのイベントごとに分けることが自動でできる。また、イベント名などのメタデータを仮想フォルダ(コンテンツ管理情報)に直接入力しなくても、スケジュール管理ツールなどに入力した内容から取り込み、これを表示するなど利用することができる。
【0225】
また、スケジュールデータが存在しない日時に対しては従来通りに日付が変わるごとに仮想フォルダを自動で作成する事ができる。また、カメラなどのコンテンツ作成装置にスケジュール管理機能が無くても他の機器(パソコン、電子手帳、携帯電話など)にスケジュールデータを入力しておけばその情報をもとに仮想フォルダ(管理ファイル)を再構築し、スケジュールごとの仮想フォルダでコンテンツデータを管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0226】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたビデオカメラ(撮像装置)1を説明するためのブロック図である。
【図2】メディアドライブ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータの従来の管理構造を説明するための図である。
【図3】ビデオカメラ1のユーザーのスケジュールの例を示す図である。
【図4】所定日にビデオカメラ1を通じて撮影し、メディアドライブ130の記録媒体に記録した動画コンテンツデータの管理状態を説明するための図である。
【図5】コンテンツデータの従来の登録処理について説明するためのフローチャートである。
【図6】ビデオカメラ1のスケジュールメモリ123に記録されるスケジュールデータの一例について説明するための図である。
【図7】スケジュールデータをも考慮したコンテンツデータの管理構造の具体例について説明するための図である。
【図8】スケジュールデータをも考慮して行う、コンテンツデータの新たな登録処理について説明するためのフローチャートである。
【図9】仮想フォルダに対して、スケジュールデータについてのメタデータを付加する場合について説明するための図である。
【図10】仮想フォルダの構成例を説明するための図である。
【図11】ビデオカメラ1において行われるコンテンツデータの一覧表示の表示例を説明するための図である。
【図12】ビデオカメラ1において、メディアドライブ130の記録媒体に記録されるコンテンツデータファイルのレイアウトについて説明するための図である。
【図13】仮想フォルダのコンテンツデータと、スケジュールデータとの一括リンク処理について説明するためのフローチャートである。
【図14】ビデオカメラ1との間で、スケジュールデータをリンクさせる外部機器との接続態様について説明するための図である。
【図15】仮想フォルダのコンテンツデータと、外部機器から取得するスケジュールデータとの一括リンク処理について説明するためのフローチャートである。
【図16】ビデオカメラ1とパーソナルコンピュータとの連携について説明するための図である。
【図17】ビデオカメラ1からのコンテンツデータを、スケジュールデータをも考慮してパーソナルコンピュータ2において管理する場合の処理を説明するための図である。
【符号の説明】
【0227】
101…カメラ部、102…カラーLCD、103…ビデオ/オーディオI/F部、104…圧縮/伸張信号処理部、105…データ制御部、106…ドライブ制御部(ファイルシステム部)、103M…スクリーンメモリ、104M…圧縮/伸張メモリ、105M…データメモリ105M、107…外部機器I/F、120…システム制御部、121…プログラムメモリ、122…ワークメモリ、123…スケジュールメモリ、124…ユーザーI/F部、125…時計回路、126…管理ファイルメモリ、130…メディアドライブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スケジュール情報の日時に関する情報を取得する第1の取得手段と、
処理対象のコンテンツデータの作成日時を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記スケジュール情報の日時に関する情報と、前記第2の取得手段により取得された前記コンテンツデータの作成日時とに基づいて、前記コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所を特定する特定手段と
を備えるコンテンツ管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記特定手段は、
前記スケジュール情報の日時に関する情報によって特定される期間であって、前記コンテンツデータの作成日時が属する期間が存在するか否かを判断し、
前記作成日時が属する期間が存在すると判断した場合には、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報の日時に関する情報に応じた登録場所を、前記管理情報の登録場所として特定するコンテンツ管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
前記受付手段を通じて受け付けた前記情報から処理対象の前記コンテンツデータを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成される処理対象の前記コンテンツデータの作成日時を提供する日時提供手段と、
前記作成手段で作成された前記コンテンツデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段により前記記録媒体に記録される前記コンテンツデータの管理情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記管理情報を、前記特定手段により特定された前記登録場所に登録する登録手段と
を備え、
前記第2の取得手段は、前記日時提供手段から当該コンテンツデータの作成日時を取得するコンテンツ管理装置。
【請求項4】
請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
記録対象の前記コンテンツデータの供給を受け付ける入力端部と、
前記入力端部を通じて供給される前記コンテンツデータを記録媒体に記録する記録手段と、
前記記録手段により前記記録媒体に記録される前記コンテンツデータの管理情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記管理情報を、前記特定手段により特定された前記登録場所に登録する登録手段と
を備え、
前記第2の取得手段は、前記入力端部を通じて供給される前記コンテンツデータから、当該コンテンツデータの作成日時を取得するコンテンツ管理装置。
【請求項5】
請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
処理対象の前記コンテンツデータは、自機の記録媒体に記録され、前記コンテンツデータの管理情報は、既存の登録場所に登録されており、
前記既存の登録場所の前記管理情報を、前記特定手段により特定された前記登録場所に登録する登録手段と、
前記登録手段により、前記特定手段により特定された前記登録場所に登録される前記管理情報を、前記既存の登録場所から削除する削除手段と
を備えるコンテンツ管理装置。
【請求項6】
請求項1に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記第1の取得手段は、外部機器から前記スケジュール情報の日時に関する情報を取得するコンテンツ管理装置。
【請求項7】
請求項3または請求項4に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記特定手段により、前記作成日時が属する期間が存在すると判断された場合に、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報から詳細情報を取得する第3の取得手段を備え、
前記記録手段は、前記第3の取得手段により取得された前記スケジュール情報の前記詳細情報を付加した記録対象の前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録するコンテンツ管理装置。
【請求項8】
請求項3、請求項4または請求項5に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記特定手段により、前記作成日時が属する期間が存在すると判断された場合に、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報から詳細情報を取得する第3の取得手段と、
前記特定手段により特定された前記登録場所に対して、前記第3の取得手段により取得された前記詳細情報を付加するようにする付加手段と
を備えたコンテンツ管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載のコンテンツ管理装置であって、
前記詳細情報は、日時情報、イベント名、イベント開催場所、連絡先、参加者情報の内の1つ以上を含むコンテンツ管理装置。
【請求項10】
第1の取得手段が、スケジュール情報の日時に関する情報を取得する第1の取得工程と、
第2の取得手段が、処理対象のコンテンツデータの作成日時を取得する第2の取得工程と、
前記第1の取得工程において取得した前記スケジュール情報の日時に関する情報と、前記第2の取得工程において取得した前記コンテンツデータの作成日時とに基づいて、前記コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所を特定する特定工程と
を有するコンテンツ管理方法。
【請求項11】
請求項10に記載のコンテンツ管理方法であって、
前記特定工程においては、
前記スケジュール情報の日時に関する情報によって特定される期間であって、前記コンテンツデータの作成日時が属する期間が存在するか否かを判断し、
前記作成日時が属する期間が存在すると判断した場合には、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報の日時に関する情報に応じた登録場所を、前記管理情報の登録場所として特定するコンテンツ管理方法。
【請求項12】
第1の取得手段が、スケジュール情報の日時に関する情報を取得する第1の取得ステップと、
第2の取得手段が、処理対象のコンテンツデータの作成日時を取得する第2の取得ステップと、
前記第1の取得ステップにおいて取得した前記スケジュール情報の日時に関する情報と、前記第2の取得ステップにおいて取得した前記コンテンツデータの作成日時とに基づいて、前記コンテンツデータを利用するための管理情報の登録場所を特定する特定ステップと
コンテンツデータを管理するコンテンツ管理装置に搭載されたコンピュータに実行させるコンテンツ管理プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のコンテンツ管理プログラムであって、
前記特定ステップにおいては、
前記スケジュール情報の日時に関する情報によって特定される期間であって、前記コンテンツデータの作成日時が属する期間が存在するか否かを判断し、
前記作成日時が属する期間が存在すると判断した場合には、前記作成日時が属する期間についての前記スケジュール情報の日時に関する情報に応じた登録場所を、前記管理情報の登録場所として特定するコンテンツ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−271983(P2009−271983A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−120260(P2008−120260)
【出願日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】