コンテンツ表示装置、コンテンツを表示するための方法、コンピュータをコンテンツ表示装置として機能させるためのプログラム
【課題】電子書籍の表示において見開きを自動的に見開きとして表示できるコンテンツ表示装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ表示装置のCPUが実行する処理は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断して「背景色」を示すデータをその色に関連付けるステップ(S340)と、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であり(ステップS350にてYES)、かつ、ページ中央部に背景色以外の色が分布している場合に(ステップS360にてYES)、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示するステップ(S370)とを含む。
【解決手段】コンテンツ表示装置のCPUが実行する処理は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断して「背景色」を示すデータをその色に関連付けるステップ(S340)と、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であり(ステップS350にてYES)、かつ、ページ中央部に背景色以外の色が分布している場合に(ステップS360にてYES)、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示するステップ(S370)とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像コンテンツの表示に関し、より特定的には、電子書籍端末等の電子通信機器において、ページをめくる際に次ページを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子書籍を読むための装置が知られている。この装置は、画像コンテンツとして、たとえば、書籍、雑誌などを表示できる。電子書籍の表示において、キー操作/フリック操作により次のページへ送る/前のページに戻ることができるが、多くの電子書籍端末においては画面上に基本一ページずつ表示されるため、見開きのページ等を読む際の視認性が悪い、見開きの場合は二ページを一ページ分に自動的に縮小して、見開きとして表示してほしい、などの要望があった。
【0003】
これを回避するための方法として、例えば、特開2003−196065号公報(特許文献1)は、規定される出力範囲の境界で分割されて表示されないようにする技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−196065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術によれば、レイアウト情報が必要であり、現在既に流通している作成済みのコンテンツに対してその技術を適用することは、レイアウト情報の付加が必要となり、適用が困難である。
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるコンテンツ表示装置を提供することである。
【0007】
他の目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるように、コンピュータがコンテンツを表示する方法を提供することである。
【0008】
さらに他の目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるコンテンツ表示装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ある実施の形態にしたがうコンテンツ表示装置は、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを格納するための記憶手段と、電子書籍コンテンツを表示するための表示手段と、コンテンツ表示装置を制御するための制御部とを備える。制御部は、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するための判断手段と、判断手段による判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして、表示手段に表示させるための表示制御手段とを含む。
【0010】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、出現頻度が最も高い色を背景色として検出し、背景色の特徴に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する。
【0011】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、連続した複数ページにまたがる顔を検出するための顔検出手段を含む。連続した複数ページにまたがる顔が検出された場合には、表示制御手段は、連続した複数ページを1画面の画像として表示手段に表示させる。
【0012】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータの分布に基づいて、連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものか否かを判断する。連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものである場合には、表示制御手段は、連続した複数ページを1画面の画像として表示手段に表示させる。
【0013】
好ましくは、電子書籍コンテンツは、三次元で画像を表示するための左目用データおよび右目用データを含む。判断手段は、左目用データおよび右目用データに基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する。コンテンツ表示装置は、さらに、判断手段による判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして、表示手段に表示させる。
【0014】
他の実施の形態にしたがうと、プロセッサとプロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータがコンテンツを表示するための方法が提供される。この方法は、プロセッサが、メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを含む。
【0015】
他の実施の形態にしたがうと、プロセッサとプロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータを、コンテンツ表示装置として機能させるためのプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサに、メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
ある局面によると、電子書籍の表示において見開きを自動的に見開きとして表示することができる。
【0017】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯端末100の外観を表わす図である。
【図2】携帯端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図4】複数のページにまたがる画面を1ページにまとめて表示する態様を表わす図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯端末として機能するCPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図6】2つのページにまたがる顔が1つのページに表示される態様を表わす図である。
【図7】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図8】2ページにまたがる風景が1ページの画面として表示される態様を表わす図である。
【図9】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図10】2つのページにまたがる画像が1ページに縮小して表示される態様を表わす図である。
【図11】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図12】2つの画面の1つのページにまとめて表示される態様を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末100について説明する。図1は、携帯端末100の外観を表わす図である。携帯端末100は、液晶表示装置120と、入力部130とを備える。なお、携帯端末100の表示部は、液晶表示装置120に限られず、有機EL(Electro Luminescence)が用いられてもよい。入力部130は、携帯端末100に対する命令の入力を受け付ける。入力部130は、物理的なスイッチ、ソフトウェアスイッチの何れでも実現され得る。携帯端末100は、たとえば、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型PC(Personal Computer)等として実現される。
【0021】
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る携帯端末100の構成についてさらに説明する。図2は、携帯端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。携帯端末100は、CPU(Central Processing Unit)150と、液晶表示装置120と、入力部130と、RAM(Random Access Memory)140とROM(Read-Only Memory)150と、インターフェイス160とを備える。各要素は、バス200にそれぞれ接続されている。インターフェイス160には、外部メモリ170が着脱可能である。
【0022】
CPU150は、特徴抽出部111と、判断部112と、表示制御部113とを含む。特徴抽出部111は、RAM140に格納されているデータに基づいて、液晶表示装置120に表示されるべき画像の特徴(色の分布、背景色など)を抽出する。判断部112は、特徴抽出部111による抽出の結果に基づいて、複数のページにまたがる画像を1つのページに表示する必要があるか否かを判断する。表示制御部113は、判断部112による判断の結果に基づいて画像を液晶表示装置120に表示する。
【0023】
RAM140は、CPU110によって生成されたデータまたは携帯端末100の外部から入力されたデータを一時的に格納する。また、RAM140は、携帯端末100に機能を実行させるために予め作成されたプログラムをロードする。ROM150は、携帯端末100に予め規定された動作を実行させるためのデータおよびプログラムを格納している。
【0024】
インターフェイス160は、携帯端末100と外部とのデータの送受信を行なう。インターフェイス160は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth等によって実現されるが、これらに限られない。外部メモリ170は、たとえばメモリカードとして実現される。
【0025】
図3を参照して、本実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図3は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0026】
ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。この操作は、たとえば、入力部130に対するタッチ操作または押下操作である。
【0027】
ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを、各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。
【0028】
ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0029】
ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0030】
ステップS350にて、CPU110は、判断部112として、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であるか否かを判断する。ここで、「同様の色である」とは、たとえば、各色を示すデータ間の差が予め定められた値以下であることをいう。CPU110は、その「背景色」が同様の色であると判断すると(ステップS350にてYES)、制御をステップS360に切り換える。そうでない場合には(ステップS350にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0031】
ステップS360にて、CPU110は、判断部112として、ページ中央部に背景色以外の色が分布しているか否かを判断する。CPU110は、背景色以外の色が分布していると判断すると(ステップS360にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS360にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0032】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。
【0033】
ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0034】
図4を参照して、画面の表示態様について説明する。図4は、複数のページにまたがる画面を1ページにまとめて表示する態様を表わす図である。
【0035】
図4(A)および図4(B)に示されるように、たとえば、1ページに表示される画面400,410がそれぞれRAM140に読み出される。携帯端末100は、これらのページが1つのページにまとめて表示されるべきものと判断すると、画面(C)に示されるように、1つのページに縮小して表示する(ステップS370)。
【0036】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、連続する2つのページについて各ページの背景色が同様であるか否かを判断する。そして、各ページの中央部に当該背景色以外の色による画像が含まれている場合には、携帯端末100は、その2つのページを一つの画面に表示させる。これにより、当該コンテンツが読み易くなる。
【0037】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0038】
図5を参照して、本実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図5は、本実施の形態に係る携帯端末として機能するCPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0039】
ステップS310からS330の処理は、第1の実施の形態における処理と同様である。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0040】
ステップS540にて、CPU110は、特徴抽出部111として、顔検出またはペット検出を用いて、連続した画像に対して顔またはペットの検出を行なう。CPU110は、一例として顔のパーツの相対的な位置または大きさ、目または鼻または頬骨またはあごの形を特徴として用いるが、顔検出またはペット検出の態様は、特に限られない。
【0041】
ステップS550にて、CPU110は、顔またはペットが見つかったか否かを判断する。CPU110は、顔またはペットが見つかったと判断すると(ステップS550にてYES)、制御をステップS560に切り換える。そうでない場合には(ステップS550にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0042】
ステップS560にて、CPU110は、その顔またはペットが中央部分(2ページの間)をまたいでいるか否かを判断する。CPU110は、顔またはペットが中央部分をまたいでいると判断すると(ステップS560にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS560にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0043】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0044】
図6を参照して、第2の実施の形態に係る携帯端末100における画面の表示態様について説明する。図6は、2つのページにまたがる顔が1つのページに表示される態様を表わす図である。
【0045】
図6(A)に示されるように、画像コンテンツとして、たとえば画面610,620はそれぞれ1ページを構成する。このとき2つのページにまたがる顔画像630が存在する。この場合、図6(B)に示されるように、CPU110は、顔画像630を1つの画面に表示するために、画面610,620を縮小して1ページのサイズとして液晶表示装置120に収まるように表示する。その結果、縮小された顔画像640が液晶表示装置120の表示領域に1ページに含まれる画像として表示される。
【0046】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、2ページにまたがって表示されている顔またはペットを検出すると、その2ページを一画面として液晶表示装置120に表示する。これにより、携帯端末100のユーザは、興趣が妨げられることなく、そのような画像コンテンツを楽しむことができる。
【0047】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0048】
図7を参照して、第3の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図7は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0049】
ステップS310からS330の処理は、第1の実施の形態における処理と同様である。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0050】
ステップS750にて、CPU110は、判断部112として、色分布が右ページおよび左ページで同等であるか否かを判断する。ここで、「同等」とは、たとえば、左右のページの色分布が線対称の関係にあること、あるいは、点対称の関係にあることをいう。CPU110は、色分布が同等であると判断すると(ステップS250にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS702にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0051】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0052】
図8を参照して、第3の実施の形態に係る携帯端末における画面の表示態様について説明する。図8は、2ページにまたがる風景が1ページの画面として表示される態様を表わす図である。
【0053】
図8(A)に示されるように、たとえば画面810,820において1つの風景画像830が表示される。このとき、本実施の形態に係る携帯端末100は、図8(B)に示されるように、風景画像830を1つの画面にまとめて表示させるために画面810,820を液晶表示装置120の表示領域に収まる程度に縮小して縮小された風景画像840として表示する(ステップS370)。
【0054】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、2ページにまたがる画像を検出したときには、その2ページを一画面として液晶表示装置120に表示する。これにより、そのような画像が見やすくなる。
【0055】
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0056】
図9を参照して、第4の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図9は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0057】
ステップS310からS340の処理は、第1の実施の形態における処理と同じである。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0058】
ステップS950にて、CPU110は、判断部112として、右ページが左端で切れていて、かつ、左ページが右端で切れているか否かを判断する。このような判断は、たとえば、連続するページの境界部分の色が同じであるか否かに基づいて行なわれる。CPU110は、右ページが左端で切れていて、かつ、左ページが右端で切れていると判断すると(ステップS950にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS950にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0059】
図10を参照して、第4の実施の形態に係る携帯端末100の表示態様について説明する。図10は、2つのページにまたがる画像が1ページに縮小して表示される態様を表わす図である。
【0060】
図10(A)を参照して、たとえば、画面1010,1020にまたがる画像1030が存在する。このとき、図10(B)に示されるように、携帯端末100は、画面1010,1020を1つのページにまとめて表示するべきものと判断し(ステップS950にてYES)、1つの縮小された画像1040を液晶表示装置120に表示する(ステップS370)。
【0061】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、連続する2ページにまたがって表示される画像を一画面に表示するので、携帯端末100のユーザは、興趣を妨げられることなく、画像コンテンツを楽しむことができる。
【0062】
<第5の実施の形態>
以下、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0063】
上述した各実施の形態に係る技術思想は、三次元表示可能な画像コンテンツに対しても適用できる。そこで、以下、携帯端末100が三次元表示可能である場合について説明する。なお、携帯端末100による3次元表示は、たとえば、視差バリアを用いるものによって実現されるが、他の態様(たとえば、レンチキュラー方式)によっても実現可能である。
【0064】
図11を参照して、第5の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図11は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0065】
ステップS1110にて、CPU110は、が像コンテンツに関連付けられているフラグに基づいて、あるいは、携帯端末100が備えるスイッチに対する操作に基づいて、携帯端末100の動作モードが三次元表示モードであることを検出する。
【0066】
ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。
【0067】
ステップS1120にて、CPU110は、右目用の画像データと左目用の画像データとして、次に遷移するページと次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。
【0068】
ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0069】
ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0070】
ステップS350にて、CPU110は、判断部112として、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であるか否かを判断する。ここで、「同様の色である」とは、たとえば、各色を示すデータ間の差が予め定められた値以下であることをいう。CPU110は、その「背景色」が同様の色であると判断すると(ステップS350にてYES)、制御をステップS360に切り換える。そうでない場合には(ステップS350にてNO)、CPU110は制御をステップS1180に切り換える。
【0071】
ステップS360にて、CPU110は、判断部112として、ページ中央部に背景色以外の色が分布しているか否かを判断する。CPU110は、背景色以外の色が分布していると判断すると(ステップS360にてYES)、制御をステップS1170に切り換える。そうでない場合には(ステップS360にてNO)、CPU110は、制御をステップS1180に切り換える。
【0072】
ステップS1170にて、CPU110は、右目用の画像データと、左目用の画像データとを用いて、次に遷移するページと次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して三次元で表示する。
【0073】
ステップS1180にて、CPU110は、右目用の画像データと左目用の画像データとを用いて、次に遷移するページのみを表示する。
【0074】
図12を参照して、第5の実施の形態に携帯端末100における画面の表示態様について説明する。図12は、2つの画面の1つのページにまとめて表示される態様を表わす図である。
【0075】
図12(A)に示されるように、たとえば左目用のデータとして画面1210,1220が存在する。このとき画像1210は、たとえば三次元で表示させるための画像である。また、図12(B)に示されるように、たとえば右目用の画像データとして画面1240,1250が存在する。ここで画像1260は、三次元で画像を表示させるためのデータである。これらのデータが1つの画面にまとめて表示されるべきものとCPU110によって判断されると(ステップS360にてYES)、携帯端末100は、縮小された画像1270を含む画面を1つのページの画面として液晶表示装置120に表示する(ステップS1170)。
【0076】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、3次元表示可能な画像コンテンツについても、第1〜第4の実施の形態に係る技術思想と同様にして、連続する2ページの画面について、予め規定された上記の条件が成立した場合には、その2ページの画面を一画面として表示することができる。これにより、携帯端末100のユーザは、そのような画像コンテンツを一層楽しむことができる。
【0077】
なお、見開き画像を表示するための方法は、上述の実施の形態として例示された態様に限られない。たとえば、元々の画像が縦長画像であって、その縦横比が横:縦=1:ルート2である場合、作成された見開き画像は、横:縦=ルート2:1の横長画像になる。一方、電子書籍リーダの表示装置は、多くの場合、縦長であるので、見開き画像の表示として、そのまま2分の1に縮小してその画像を表示してもよく、または、当該画像を90度回転した上で2分のルート2に縮小して、回転後の画像を表示してもよい。
【0078】
また、3次元表示に対応している場合には、3次元表示可能な画像を見開き画像として携帯端末100に表示する場合には、その見開き画像を3次元の画像として表示してもよく、または、一ページが3次元で表示されている画像を、2ページの見開き画像として表示される場合に2次元の画像として表示するものでもよい。
【0079】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルコンピュータその他の情報機器であって、電子書籍その他の画像コンテンツを表示可能な情報機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
100 携帯端末、110 CPU、111 特徴抽出部、112 判断部、113 表示制御部、120 液晶表示装置、130 入力部、140 RAM、150 ROM、160 インターフェイス、170 外部メモリ、200 バス。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像コンテンツの表示に関し、より特定的には、電子書籍端末等の電子通信機器において、ページをめくる際に次ページを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子書籍を読むための装置が知られている。この装置は、画像コンテンツとして、たとえば、書籍、雑誌などを表示できる。電子書籍の表示において、キー操作/フリック操作により次のページへ送る/前のページに戻ることができるが、多くの電子書籍端末においては画面上に基本一ページずつ表示されるため、見開きのページ等を読む際の視認性が悪い、見開きの場合は二ページを一ページ分に自動的に縮小して、見開きとして表示してほしい、などの要望があった。
【0003】
これを回避するための方法として、例えば、特開2003−196065号公報(特許文献1)は、規定される出力範囲の境界で分割されて表示されないようにする技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−196065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の技術によれば、レイアウト情報が必要であり、現在既に流通している作成済みのコンテンツに対してその技術を適用することは、レイアウト情報の付加が必要となり、適用が困難である。
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるコンテンツ表示装置を提供することである。
【0007】
他の目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるように、コンピュータがコンテンツを表示する方法を提供することである。
【0008】
さらに他の目的は、画像コンテンツに応じて連続する2ページが1画面に表示されるコンテンツ表示装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
ある実施の形態にしたがうコンテンツ表示装置は、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを格納するための記憶手段と、電子書籍コンテンツを表示するための表示手段と、コンテンツ表示装置を制御するための制御部とを備える。制御部は、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するための判断手段と、判断手段による判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして、表示手段に表示させるための表示制御手段とを含む。
【0010】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、出現頻度が最も高い色を背景色として検出し、背景色の特徴に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する。
【0011】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、連続した複数ページにまたがる顔を検出するための顔検出手段を含む。連続した複数ページにまたがる顔が検出された場合には、表示制御手段は、連続した複数ページを1画面の画像として表示手段に表示させる。
【0012】
好ましくは、判断手段は、複数のページの各々を構成するビットマップデータの分布に基づいて、連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものか否かを判断する。連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものである場合には、表示制御手段は、連続した複数ページを1画面の画像として表示手段に表示させる。
【0013】
好ましくは、電子書籍コンテンツは、三次元で画像を表示するための左目用データおよび右目用データを含む。判断手段は、左目用データおよび右目用データに基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する。コンテンツ表示装置は、さらに、判断手段による判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして、表示手段に表示させる。
【0014】
他の実施の形態にしたがうと、プロセッサとプロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータがコンテンツを表示するための方法が提供される。この方法は、プロセッサが、メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを含む。
【0015】
他の実施の形態にしたがうと、プロセッサとプロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータを、コンテンツ表示装置として機能させるためのプログラムが提供される。プログラムは、プロセッサに、メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、判断するステップにおける判断の結果に基づいて、複数のページの各ページを1ページとして、または、連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0016】
ある局面によると、電子書籍の表示において見開きを自動的に見開きとして表示することができる。
【0017】
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯端末100の外観を表わす図である。
【図2】携帯端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図4】複数のページにまたがる画面を1ページにまとめて表示する態様を表わす図である。
【図5】本実施の形態に係る携帯端末として機能するCPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図6】2つのページにまたがる顔が1つのページに表示される態様を表わす図である。
【図7】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図8】2ページにまたがる風景が1ページの画面として表示される態様を表わす図である。
【図9】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図10】2つのページにまたがる画像が1ページに縮小して表示される態様を表わす図である。
【図11】CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【図12】2つの画面の1つのページにまとめて表示される態様を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る携帯端末100について説明する。図1は、携帯端末100の外観を表わす図である。携帯端末100は、液晶表示装置120と、入力部130とを備える。なお、携帯端末100の表示部は、液晶表示装置120に限られず、有機EL(Electro Luminescence)が用いられてもよい。入力部130は、携帯端末100に対する命令の入力を受け付ける。入力部130は、物理的なスイッチ、ソフトウェアスイッチの何れでも実現され得る。携帯端末100は、たとえば、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型PC(Personal Computer)等として実現される。
【0021】
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る携帯端末100の構成についてさらに説明する。図2は、携帯端末100のハードウェア構成を表わすブロック図である。携帯端末100は、CPU(Central Processing Unit)150と、液晶表示装置120と、入力部130と、RAM(Random Access Memory)140とROM(Read-Only Memory)150と、インターフェイス160とを備える。各要素は、バス200にそれぞれ接続されている。インターフェイス160には、外部メモリ170が着脱可能である。
【0022】
CPU150は、特徴抽出部111と、判断部112と、表示制御部113とを含む。特徴抽出部111は、RAM140に格納されているデータに基づいて、液晶表示装置120に表示されるべき画像の特徴(色の分布、背景色など)を抽出する。判断部112は、特徴抽出部111による抽出の結果に基づいて、複数のページにまたがる画像を1つのページに表示する必要があるか否かを判断する。表示制御部113は、判断部112による判断の結果に基づいて画像を液晶表示装置120に表示する。
【0023】
RAM140は、CPU110によって生成されたデータまたは携帯端末100の外部から入力されたデータを一時的に格納する。また、RAM140は、携帯端末100に機能を実行させるために予め作成されたプログラムをロードする。ROM150は、携帯端末100に予め規定された動作を実行させるためのデータおよびプログラムを格納している。
【0024】
インターフェイス160は、携帯端末100と外部とのデータの送受信を行なう。インターフェイス160は、Wi-Fi(Wireless Fidelity)、Bluetooth等によって実現されるが、これらに限られない。外部メモリ170は、たとえばメモリカードとして実現される。
【0025】
図3を参照して、本実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図3は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0026】
ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。この操作は、たとえば、入力部130に対するタッチ操作または押下操作である。
【0027】
ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを、各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。
【0028】
ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0029】
ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0030】
ステップS350にて、CPU110は、判断部112として、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であるか否かを判断する。ここで、「同様の色である」とは、たとえば、各色を示すデータ間の差が予め定められた値以下であることをいう。CPU110は、その「背景色」が同様の色であると判断すると(ステップS350にてYES)、制御をステップS360に切り換える。そうでない場合には(ステップS350にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0031】
ステップS360にて、CPU110は、判断部112として、ページ中央部に背景色以外の色が分布しているか否かを判断する。CPU110は、背景色以外の色が分布していると判断すると(ステップS360にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS360にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0032】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。
【0033】
ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0034】
図4を参照して、画面の表示態様について説明する。図4は、複数のページにまたがる画面を1ページにまとめて表示する態様を表わす図である。
【0035】
図4(A)および図4(B)に示されるように、たとえば、1ページに表示される画面400,410がそれぞれRAM140に読み出される。携帯端末100は、これらのページが1つのページにまとめて表示されるべきものと判断すると、画面(C)に示されるように、1つのページに縮小して表示する(ステップS370)。
【0036】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、連続する2つのページについて各ページの背景色が同様であるか否かを判断する。そして、各ページの中央部に当該背景色以外の色による画像が含まれている場合には、携帯端末100は、その2つのページを一つの画面に表示させる。これにより、当該コンテンツが読み易くなる。
【0037】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0038】
図5を参照して、本実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図5は、本実施の形態に係る携帯端末として機能するCPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0039】
ステップS310からS330の処理は、第1の実施の形態における処理と同様である。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0040】
ステップS540にて、CPU110は、特徴抽出部111として、顔検出またはペット検出を用いて、連続した画像に対して顔またはペットの検出を行なう。CPU110は、一例として顔のパーツの相対的な位置または大きさ、目または鼻または頬骨またはあごの形を特徴として用いるが、顔検出またはペット検出の態様は、特に限られない。
【0041】
ステップS550にて、CPU110は、顔またはペットが見つかったか否かを判断する。CPU110は、顔またはペットが見つかったと判断すると(ステップS550にてYES)、制御をステップS560に切り換える。そうでない場合には(ステップS550にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0042】
ステップS560にて、CPU110は、その顔またはペットが中央部分(2ページの間)をまたいでいるか否かを判断する。CPU110は、顔またはペットが中央部分をまたいでいると判断すると(ステップS560にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS560にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0043】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0044】
図6を参照して、第2の実施の形態に係る携帯端末100における画面の表示態様について説明する。図6は、2つのページにまたがる顔が1つのページに表示される態様を表わす図である。
【0045】
図6(A)に示されるように、画像コンテンツとして、たとえば画面610,620はそれぞれ1ページを構成する。このとき2つのページにまたがる顔画像630が存在する。この場合、図6(B)に示されるように、CPU110は、顔画像630を1つの画面に表示するために、画面610,620を縮小して1ページのサイズとして液晶表示装置120に収まるように表示する。その結果、縮小された顔画像640が液晶表示装置120の表示領域に1ページに含まれる画像として表示される。
【0046】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、2ページにまたがって表示されている顔またはペットを検出すると、その2ページを一画面として液晶表示装置120に表示する。これにより、携帯端末100のユーザは、興趣が妨げられることなく、そのような画像コンテンツを楽しむことができる。
【0047】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0048】
図7を参照して、第3の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図7は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0049】
ステップS310からS330の処理は、第1の実施の形態における処理と同様である。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0050】
ステップS750にて、CPU110は、判断部112として、色分布が右ページおよび左ページで同等であるか否かを判断する。ここで、「同等」とは、たとえば、左右のページの色分布が線対称の関係にあること、あるいは、点対称の関係にあることをいう。CPU110は、色分布が同等であると判断すると(ステップS250にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS702にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0051】
ステップS370にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して液晶表示装置120に表示する。このとき、CPU110は、縮小されたページのデータ形式として、ベクトルデータおよびラスタデータの何れで生成してもよい。縮小されたページがベクトルデータとして生成されると、そのページの一部をピンチアウト(拡大表示)する場合において、拡大表示される画像が明瞭に表示され得る。ステップS380にて、CPU110は、表示制御部113として、次に遷移するページのみを液晶表示装置120に表示させる。
【0052】
図8を参照して、第3の実施の形態に係る携帯端末における画面の表示態様について説明する。図8は、2ページにまたがる風景が1ページの画面として表示される態様を表わす図である。
【0053】
図8(A)に示されるように、たとえば画面810,820において1つの風景画像830が表示される。このとき、本実施の形態に係る携帯端末100は、図8(B)に示されるように、風景画像830を1つの画面にまとめて表示させるために画面810,820を液晶表示装置120の表示領域に収まる程度に縮小して縮小された風景画像840として表示する(ステップS370)。
【0054】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、2ページにまたがる画像を検出したときには、その2ページを一画面として液晶表示装置120に表示する。これにより、そのような画像が見やすくなる。
【0055】
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0056】
図9を参照して、第4の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図9は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0057】
ステップS310からS340の処理は、第1の実施の形態における処理と同じである。すなわち、ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。ステップS320にて、CPU110は、次に遷移するページと、次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0058】
ステップS950にて、CPU110は、判断部112として、右ページが左端で切れていて、かつ、左ページが右端で切れているか否かを判断する。このような判断は、たとえば、連続するページの境界部分の色が同じであるか否かに基づいて行なわれる。CPU110は、右ページが左端で切れていて、かつ、左ページが右端で切れていると判断すると(ステップS950にてYES)、制御をステップS370に切り換える。そうでない場合には(ステップS950にてNO)、CPU110は、制御をステップS380に切り換える。
【0059】
図10を参照して、第4の実施の形態に係る携帯端末100の表示態様について説明する。図10は、2つのページにまたがる画像が1ページに縮小して表示される態様を表わす図である。
【0060】
図10(A)を参照して、たとえば、画面1010,1020にまたがる画像1030が存在する。このとき、図10(B)に示されるように、携帯端末100は、画面1010,1020を1つのページにまとめて表示するべきものと判断し(ステップS950にてYES)、1つの縮小された画像1040を液晶表示装置120に表示する(ステップS370)。
【0061】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、連続する2ページにまたがって表示される画像を一画面に表示するので、携帯端末100のユーザは、興趣を妨げられることなく、画像コンテンツを楽しむことができる。
【0062】
<第5の実施の形態>
以下、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第5の実施の形態に係る携帯端末は、第1の実施の形態に係る携帯端末100と同様のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の説明は繰り返さない。
【0063】
上述した各実施の形態に係る技術思想は、三次元表示可能な画像コンテンツに対しても適用できる。そこで、以下、携帯端末100が三次元表示可能である場合について説明する。なお、携帯端末100による3次元表示は、たとえば、視差バリアを用いるものによって実現されるが、他の態様(たとえば、レンチキュラー方式)によっても実現可能である。
【0064】
図11を参照して、第5の実施の形態に係る携帯端末100の制御構造について説明する。図11は、CPU110が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
【0065】
ステップS1110にて、CPU110は、が像コンテンツに関連付けられているフラグに基づいて、あるいは、携帯端末100が備えるスイッチに対する操作に基づいて、携帯端末100の動作モードが三次元表示モードであることを検出する。
【0066】
ステップS310にて、CPU110は、入力部130から送られる信号に基づいて、携帯端末100のユーザによるページ送りまたは戻し操作を検知する。
【0067】
ステップS1120にて、CPU110は、右目用の画像データと左目用の画像データとして、次に遷移するページと次の次に遷移する2ページとを各々ビットマップデータとしてRAM140に読み込む。
【0068】
ステップS330にて、CPU110は、特徴抽出部111として、ビットマップデータを用いて、2ページ分の画像における色の分布を解析し、クラスタリングを行なう。
【0069】
ステップS340にて、CPU110は、各ページ毎に最も出現頻度の高い色を「背景色」と判断し、「背景色」を示すデータをその色に関連付ける。
【0070】
ステップS350にて、CPU110は、判断部112として、2ページの「背景色」が限りなく同様の色であるか否かを判断する。ここで、「同様の色である」とは、たとえば、各色を示すデータ間の差が予め定められた値以下であることをいう。CPU110は、その「背景色」が同様の色であると判断すると(ステップS350にてYES)、制御をステップS360に切り換える。そうでない場合には(ステップS350にてNO)、CPU110は制御をステップS1180に切り換える。
【0071】
ステップS360にて、CPU110は、判断部112として、ページ中央部に背景色以外の色が分布しているか否かを判断する。CPU110は、背景色以外の色が分布していると判断すると(ステップS360にてYES)、制御をステップS1170に切り換える。そうでない場合には(ステップS360にてNO)、CPU110は、制御をステップS1180に切り換える。
【0072】
ステップS1170にて、CPU110は、右目用の画像データと、左目用の画像データとを用いて、次に遷移するページと次の次に遷移する2ページとを1ページのサイズに縮小して三次元で表示する。
【0073】
ステップS1180にて、CPU110は、右目用の画像データと左目用の画像データとを用いて、次に遷移するページのみを表示する。
【0074】
図12を参照して、第5の実施の形態に携帯端末100における画面の表示態様について説明する。図12は、2つの画面の1つのページにまとめて表示される態様を表わす図である。
【0075】
図12(A)に示されるように、たとえば左目用のデータとして画面1210,1220が存在する。このとき画像1210は、たとえば三次元で表示させるための画像である。また、図12(B)に示されるように、たとえば右目用の画像データとして画面1240,1250が存在する。ここで画像1260は、三次元で画像を表示させるためのデータである。これらのデータが1つの画面にまとめて表示されるべきものとCPU110によって判断されると(ステップS360にてYES)、携帯端末100は、縮小された画像1270を含む画面を1つのページの画面として液晶表示装置120に表示する(ステップS1170)。
【0076】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯端末100は、3次元表示可能な画像コンテンツについても、第1〜第4の実施の形態に係る技術思想と同様にして、連続する2ページの画面について、予め規定された上記の条件が成立した場合には、その2ページの画面を一画面として表示することができる。これにより、携帯端末100のユーザは、そのような画像コンテンツを一層楽しむことができる。
【0077】
なお、見開き画像を表示するための方法は、上述の実施の形態として例示された態様に限られない。たとえば、元々の画像が縦長画像であって、その縦横比が横:縦=1:ルート2である場合、作成された見開き画像は、横:縦=ルート2:1の横長画像になる。一方、電子書籍リーダの表示装置は、多くの場合、縦長であるので、見開き画像の表示として、そのまま2分の1に縮小してその画像を表示してもよく、または、当該画像を90度回転した上で2分のルート2に縮小して、回転後の画像を表示してもよい。
【0078】
また、3次元表示に対応している場合には、3次元表示可能な画像を見開き画像として携帯端末100に表示する場合には、その見開き画像を3次元の画像として表示してもよく、または、一ページが3次元で表示されている画像を、2ページの見開き画像として表示される場合に2次元の画像として表示するものでもよい。
【0079】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルコンピュータその他の情報機器であって、電子書籍その他の画像コンテンツを表示可能な情報機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
100 携帯端末、110 CPU、111 特徴抽出部、112 判断部、113 表示制御部、120 液晶表示装置、130 入力部、140 RAM、150 ROM、160 インターフェイス、170 外部メモリ、200 バス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ表示装置であって、
文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを格納するための記憶手段と、
前記電子書籍コンテンツを表示するための表示手段と、
前記コンテンツ表示装置を制御するための制御部とを備え、
前記制御部は、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段による判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして、前記表示手段に表示させるための表示制御手段とを含む、コンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、出現頻度が最も高い色を背景色として検出し、
前記背景色の特徴に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、連続した複数ページにまたがる顔を検出するための顔検出手段を含み、
前記連続した複数ページにまたがる顔が検出された場合には、前記表示制御手段は、前記連続した複数ページを1画面の画像として前記表示手段に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータの分布に基づいて、連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものか否かを判断し、
連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものである場合には、前記表示制御手段は、前記連続した複数ページを1画面の画像として前記表示手段に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記電子書籍コンテンツは、三次元で画像を表示するための左目用データおよび右目用データを含み、
前記判断手段は、
前記左目用データおよび右目用データに基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断し、
前記判断手段による判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして、前記表示手段に表示させる、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
プロセッサと前記プロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータがコンテンツを表示するための方法であって、
前記プロセッサが、前記メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおける判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを含む、コンテンツを表示するための方法。
【請求項7】
プロセッサと前記プロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータを、コンテンツ表示装置として機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおける判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを実行させる、コンピュータをコンテンツ表示装置として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
コンテンツ表示装置であって、
文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを格納するための記憶手段と、
前記電子書籍コンテンツを表示するための表示手段と、
前記コンテンツ表示装置を制御するための制御部とを備え、
前記制御部は、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するための判断手段と、
前記判断手段による判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして、前記表示手段に表示させるための表示制御手段とを含む、コンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、出現頻度が最も高い色を背景色として検出し、
前記背景色の特徴に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断する、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータに基づいて、連続した複数ページにまたがる顔を検出するための顔検出手段を含み、
前記連続した複数ページにまたがる顔が検出された場合には、前記表示制御手段は、前記連続した複数ページを1画面の画像として前記表示手段に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記判断手段は、
前記複数のページの各々を構成するビットマップデータの分布に基づいて、連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものか否かを判断し、
連続した複数ページからなる画像が一つの画像を構成するものである場合には、前記表示制御手段は、前記連続した複数ページを1画面の画像として前記表示手段に表示させる、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記電子書籍コンテンツは、三次元で画像を表示するための左目用データおよび右目用データを含み、
前記判断手段は、
前記左目用データおよび右目用データに基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断し、
前記判断手段による判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして、前記表示手段に表示させる、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
プロセッサと前記プロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータがコンテンツを表示するための方法であって、
前記プロセッサが、前記メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおける判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを含む、コンテンツを表示するための方法。
【請求項7】
プロセッサと前記プロセッサに結合されたメモリを有するコンピュータを、コンテンツ表示装置として機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記メモリから、文字および画像の少なくともいずれかを含む電子書籍コンテンツを読み出すステップと、
前記電子書籍コンテンツを構成する複数のページの各々に基づいて、連続した複数ページを表示させるべきか否かを判断するステップと、
前記判断するステップにおける判断の結果に基づいて、前記複数のページの各ページを1ページとして、または、前記連続した複数ページを1ページとして表示するステップとを実行させる、コンピュータをコンテンツ表示装置として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−252214(P2012−252214A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125482(P2011−125482)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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