説明

コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびコンテンツ表示プログラム

【課題】 表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すこと。
【解決手段】 PCは、コンテンツの一部をコンテンツ表示領域に表示するコンテンツ表示部(S03)と、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定する設定部(S05)と、対象オブジェクトがコンテンツ表示領域に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置されている位置を示す第1標識および第2標識を、コンテンツ表示領域とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す第1指示領域および第2指示領域にそれぞれ表示する標識表示部(S07、S09)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびコンテンツ表示プログラムに関し、特に、コンテンツを部分的に表示するコンテンツ表示装置、コンテンツ表示方法およびコンテンツ表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、文字、図形または写真を編集するプログラムが流通しており、文字、図形または写真を編集し、文字、図形または写真またはそれらを組み合わせた電子データを生成することが可能となっている。この種のプログラムにおいては、図形または写真をオブジェクトとして管理し、それぞれのコンテンツ中の位置、サイズ、解像度、色などのパラメータをオブジェクト毎に管理する。このため、オブジェクト毎にパラメータを設定する必要がある。
【0003】
特開2003−44867号公報には、マウスを有するイラストレーション作成装置において、変更単位を設定するための変更単位設定手段と、オブジェクトが作成された場合に、該オブジェクトの水平位置および水平サイズを有する水平方向情報バーと、垂直位置および垂直サイズを有する垂直方向情報バーとを表示する第1表示制御手段と、該第1表示制御手段により表示された水平方向情報バーおよび垂直方向情報バーの予め定めた部分における、マウスによるクリックまたはドラッグに応答して、水平方向情報バーおよび垂直方向情報バーを、変更単位設定手段による設定変更単位で伸縮させる伸縮手段と、該伸縮手段による水平方向情報バーおよび垂直方向情報バーの伸縮に応じて、選択オブジェクトのバウンディングボックスの水平方向および垂直方向の位置およびサイズを変更する変更手段とを備えたことを特徴とするイラストレーション作成装置が記載されている。
【0004】
従来のイラストレーション作成装置は、表示されているオブジェクトに対応して表示される水平方向情報バーおよび垂直方向情報バーを伸縮させることにより、オブジェクトのサイズを変更することができる。しかしながら、表示されている第1のオブジェクトと、表示されていない第2のオブジェクトとの水平方向または垂直方向の位置を合わせる操作、またはサイズを同じにする操作は、第1のオブジェクトと第2のオブジェクトとで別々に設定しなければなない。このため、表示されている第1のオブジェクトの位置またはサイズを覚えておき、次に第2のオブジェクトを表示させて、そのオブジェクトの位置またはサイズを設定しなければならない。
【0005】
このため、複数のオブジェクトに設定するパラメータを同じにする操作が煩雑になるといった問題があった。
【特許文献1】特開2003−44867号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示方法を提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、コンテンツ表示装置は、コンテンツの一部を表示領域に表示するコンテンツ表示手段と、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定する設定手段と、対象オブジェクトが表示領域に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置されている位置を示す標識を、表示領域とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示する標識表示手段と、を備える。
【0010】
この局面に従えば、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択された対象オブジェクトが表示領域に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置されている位置を示す標識が、表示領域とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示される。このため、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示装置を提供することができる。
【0011】
好ましくは、コンテンツが複数のページを含む場合、対象オブジェクトがコンテンツに配置される位置は、ページに配置される位置を示し、標識表示手段は、対象オブジェクトが表示領域に表示されている表示ページとは別の対象ページに配置されている場合、表示ページ中の位置を示す指示領域に対象オブジェクトが対象ページに配置される位置を示す標識を表示する。
【0012】
この局面に従えば、対象オブジェクトが表示領域に表示されている表示ページとは別の対象ページに配置されている場合、表示ページ中の位置を示す指示領域に対象オブジェクトが対象ページに配置される位置を示す標識が表示される。このため、表示されているページとは別のページに含まれるオブジェクトのページ中の位置が表示されるので、異なる複数のページにそれぞれ含まれる複数のオブジェクトのページ中に配置される位置を確認することができる。
【0013】
好ましくは、指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、標識表示手段は、対象オブジェクトの第1の方向における位置を示す第1標識を第1指示領域に表示し、対象オブジェクトのコンテンツの第2の方向における位置を示す第2標識を第2指示領域に表示する。
【0014】
好ましくは、第1指示領域に表示される第1標識を第1指示領域中で移動させる第1移動手段と、第1移動手段により第1標識が移動されると、オブジェクトの第2の方向の位置を変更することなく第1の方向の位置を、移動された後の第1標識の位置に変更する第1位置変更手段と、第2指示領域に表示される第2標識を第2指示領域中で移動させる第2移動手段と、第2移動手段により第2標識が移動されると、オブジェクトの第1の方向の位置を変更することなく第2の方向の位置を、移動された後の第2標識の位置に変更する第2位置変更手段と、を備える。
【0015】
この局面に従えば、第1指示領域に表示される第1標識が移動されると、オブジェクトの第1の方向の位置が、移動された後の第1標識の位置に変更され、第2指示領域に表示される第2標識が移動されると、オブジェクトの第2の方向の位置が、移動された後の第2標識の位置に変更される。このため、表示されていないオブジェクトがコンテンツ中に配置される位置を変更することができる。
【0016】
好ましくは、標識表示手段は、設定手段により複数のオブジェクトのうちから複数が選択され、複数の対象オブジェクトに設定されると、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識を第1指示領域に表示し、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第2標識を第2指示領域に表示する。
【0017】
この局面に従えば、複数の対象オブジェクトのコンテンツ中に配置される位置を同時に表示することができる。
【0018】
好ましくは、第1指示領域に表示される複数の第1標識の少なくとも1つを第1指示領域中で移動させる第1移動手段と、第1移動手段により少なくとも1つの第1標識が移動されると、複数の対象オブジェクトのうち移動された少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の位置を変更することなく第1の方向の位置を、移動された後の少なくとも1つの第1標識の位置に変更する第1位置変更手段と、第2指示領域に表示される複数の第2標識の少なくとも1つを第2指示領域中で移動させる第2移動手段と、第2移動手段により少なくとも1つの第2標識が移動されると、複数の対象オブジェクトのうち移動された少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の位置を変更することなく第2の方向の位置を、移動された後の少なくとも1つの第2標識の位置に変更する第2位置変更手段と、を備える。
【0019】
この局面に従えば、少なくとも1つの第1標識が移動されると、少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の位置が、移動された後の少なくとも1つの第1標識の位置に変更され、少なくとも1つの第2標識が移動されると、少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の位置が、移動された後の少なくとも1つの第2標識の位置に変更される。このため、複数のオブジェクトの位置を一度の操作で移動させることができる。
【0020】
好ましくは、標識は、対象オブジェクトの大きさをさらに示し、標識表示手段は、標識を対象オブジェクトの大きさと同じ大きさで指示領域に表示する。
【0021】
この局面に従えば、表示されていないオブジェクトの大きさを表示することができる。
【0022】
好ましくは、指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、標識表示手段は、対象オブジェクトの第1の方向における位置を示す第1標識を対象オブジェクトの第1の方向と同じ長さで第1指示領域に表示し、対象オブジェクトのコンテンツの第2の方向における位置を示す第2標識を対象オブジェクトの第2の方向と同じ長さで第2指示領域に表示する。
【0023】
この局面に従えば、対象オブジェクトの第1の方向における位置を示す第1標識が対象オブジェクトの第1の方向と同じ長さで第1指示領域に表示され、対象オブジェクトの第2の方向における位置を示す第2標識が対象オブジェクトの第1の方向と同じ長さで第2指示領域に表示される。このため、対象オブジェクトの大きさを2方向の長さで表示することができる。
【0024】
好ましくは、第1指示領域に表示される第1標識の第1の方向の長さを第1指示領域中で変更する第1標識長変更手段と、第1標識長変更手段により第1標識の第1の方向の長さが変更されると、オブジェクトの第2の方向の長さを変更することなく第1の方向の長さを、変更後の長さに変更する第1オブジェクト長変更手段と、第2指示領域に表示される第2標識の第2の方向の長さを第2指示領域中で変更する第2標識長変更手段と、第2標識長変更手段により第2標識の第2の方向の長さが変更されると、オブジェクトの第1の方向の長さを変更することなく第2の方向の長さを、変更後の長さに変更する第2オブジェクト長変更手段と、を備える。
【0025】
この局面に従えば、第1標識の第1の方向の長さが変更されると、オブジェクトの第1の方向の長さが、変更後の長さに変更され、第2標識の第2の方向の長さが変更されると、オブジェクトの第2の方向の長さが、変更後の長さに変更される。このため、表示されていないオブジェクトのサイズを変更することができる。
【0026】
好ましくは、指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、標識表示手段は、設定手段により複数のオブジェクトのうちから複数が選択され、複数の対象オブジェクトに設定されると、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識を、対応する対象オブジェクトの第1の方向の長さと同じ長さで第1指示領域に表示し、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第2標識を、対応する対象オブジェクトの第2の方向の長さと同じ長さで第2指示領域に表示する。
【0027】
この局面に従えば、オブジェクト中に配置される複数のオブジェクトの大きさを同時に表示することができる。
【0028】
好ましくは、第1指示領域に表示される複数の第1標識の少なくとも1つの第1の方向の長さを第1指示領域中で変更する第1標識長変更手段と、第1標識長変更手段により少なくとも1つの第1標識の長さが変更されると、複数の対象オブジェクトのうち変更された少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の長さを変更することなく第1の方向の長さを、第1標識が変更された後の長さに変更する第1オブジェクト長変更手段と、第2指示領域に表示される複数の第2標識の少なくとも1つの第2の方向の長さを第2指示領域中で変更する第2標識長変更手段と、第2標識長変更手段により少なくとも1つの第2標識の長さが変更されると、複数の対象オブジェクトのうち変更された少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の長さを変更することなく第2の方向の長さを、第2標識が変更された後の長さに変更する第2オブジェクト長変更手段と、を備える。
【0029】
この局面に従えば、少なくとも1つの第1標識の長さが変更されると、少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の長さが、第1標識が変更された後の長さに変更され、少なくとも1つの第2標識の長さが変更されると、少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の長さが、第2標識が変更された後の長さに変更される。このため、複数のオブジェクトの大きさを容易な操作で変更することができる。
【0030】
この発明の他の局面に従えば、コンテンツ表示方法は、コンテンツの一部を表示領域に表示するステップと、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定するステップと、対象オブジェクトが表示領域に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置される位置を示す標識を、表示領域とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示するステップと、を含むコンテンツ表示方法。
【0031】
この局面に従えば、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示方法を提供することができる。
【0032】
この発明のさらに他の局面に従えば、コンテンツ表示プログラムは、コンテンツの一部を表示領域に表示するステップと、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定するステップと、対象オブジェクトが表示領域に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置される位置を示す標識を、表示領域とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0033】
この局面に従えば、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中の位置を示すことが可能なコンテンツ表示プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返さない。以下の説明では、コンテンツ装置の一例としてパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)を用いる場合を例に説明する。
【0035】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図1を参照して、PC100は、それぞれがバス120に接続された中央演算装置(CPU)101と、CPU101が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)103と、CPU101の作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)105と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)107と、PC100をインターネットに接続するための通信I/F111と、ユーザとのインターフェースとなる操作部113と、フラッシュメモリ108が装着されるカードI/F109と、を含む。
【0036】
CPU101は、PC100の全体を制御する。また、CPU101は、ROM103に記憶されたコンテンツ表示プログラムを実行する。また、CPU101は、カードI/F109を介してフラッシュメモリ108に記憶されたコンテンツ表示プログラムをRAM105にロードし、実行するようにしてもよい。
【0037】
操作部113は、キーボードとマウス等のポインティングデバイスとを含む入力部115と、データを表示する液晶表示装置等からなる表示部117とを含む。なお、表示部117は、液晶表示装置に代えて、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、陰極線管等であってもよい。
【0038】
なお、CPU101が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ108に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)およびEEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。
【0039】
さらに、CPU101がインターネットに接続されたコンピュータからコンテンツ表示プログラムをダウンロードしてHDD107に記憶する、または、インターネットに接続されたコンピュータがコンテンツ表示プログラムをHDD107に書込みするようにしてCPU101で実行するようにしてもよい。ここでいう文書管理プログラムは、CPU101により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0040】
図2は、PCが備えるCPUが有する機能の概要を示す機能ブロック図である。図2を参照して、CPU101は、コンテンツを表示するコンテンツ表示部11と、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから処理対象となる対象オブジェクトを設定するオブジェクト設定部13と、対象オブジェクトがコンテンツに配置されている位置を示す標識を表示する標識表示部15と、対象オブジェクトの第1の方向に対応する第1標識を移動させる第1移動部21と、対象オブジェクトの第2の方向に対応する第2標識を移動させる第2移動部23と、第1標識の第1の方向の長さを変更する第1標識長変更部25と、第2標識の第2の方向の長さを変更する第2標識長変更部27と、対象オブジェクトを第1の方向で移動させる第1位置変更部31と、対象オブジェクトを第2の方向で移動させる第2位置変更部33と、対象オブジェクトの第1の方向の長さを変更する第1オブジェクト長変更部35と、対象オブジェクトの第2の方向の長さを変更する第2オブジェクト長変更部37と、を含む。
【0041】
コンテンツ表示部11は、ユーザにより指定されたコンテンツをHDD107から読み出し、読み出したコンテンツを表示部117に表示する。コンテンツ表示部11が表示部117に表示する表示画面は、コンテンツを表示するコンテンツ表示領域と、コンテンツ中の位置を示すための指示領域とを含む。コンテンツ表示部11は、コンテンツを表示画面のコンテンツ表示領域に表示する。コンテンツ表示部11は、コンテンツの表示サイズが、コンテンツ表示領域よりも小さい場合は、コンテンツを部分的に表示する。コンテンツ表示部11は、ユーザによるスクロール操作を受け付けることによって、コンテンツ表示部に表示するコンテンツの部分を変更させる。
【0042】
オブジェクト設定部13は、表示部117に表示されたコンテンツに含まれるオブジェクトに対して、ユーザが表示されているオブジェクトを選択する操作を入力部115に入力すれば、選択する操作により特定されるオブジェクトを対象オブジェクトに設定する。
【0043】
オブジェクトとは、アプリケーションプログラムがコンテンツを表示または編集する際に処理単位とする部品である。処理単位とは、それ以上分割することのできない最小の部品を含み、最小の部品を複数組み合わせたグループを含む。オブジェクトは、例えば、テキストが入力される領域、直線、矢印、円、半円、曲線、四角形、三角形、図柄の他、フローチャートの描画に用いられる部品、回路図の作成に用いられる部品、写真などの画像、表、吹き出しの図形等を含む。
【0044】
ユーザが複数のオブジェクトを選択する複数の操作を入力すれば、オブジェクト設定部13は、複数の操作それぞれにより特定される複数のオブジェクトを対象オブジェクトとして設定する。オブジェクト設定部13は、オブジェクト設定部13により設定された複数の対象オブジェクトを標識表示部15に出力する。
【0045】
標識表示部15は、オブジェクト設定部13より入力される少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれに対応する標識を、表示部117に表示されている表示画面中の指示領域に表示する。ここでは、指示領域は、コンテンツ中の水平方向(第1の方向)の位置を示す第1指示領域と、コンテンツ中の垂直方向(第2の方向)の位置を示す第2指示領域と、を含む。
【0046】
標識表示部15は、対象オブジェクトのコンテンツ中の水平方向の位置を示す第1標識を第1指示領域に表示し、対象オブジェクトのコンテンツ中の垂直方向の位置を示す第2標識を第2指示領域に表示する。また、標識表示部15は、対象オブジェクトが表示部117に表示されている表示画面のコンテンツ表示領域に含まれているか否かにかかわらず、第1標識および第2標識を第1指示領域および第2指示領域にそれぞれ表示する。このため、表示部117に表示されていない対象コンテンツであっても、その対象コンテンツに対応する第1標識および第2標識は第1指示領域および第2指示領域にそれぞれ表示される。さらに、標識表示部15は、複数の対象オブジェクトがオブジェクト設定部13から入力される場合、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識を、第1指示領域にそれぞれ表示し、複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第2標識を、第2指示領域にそれぞれ表示する。
【0047】
ここで、コンテンツが表示される表示画面について説明する。ここでは、コンテンツが第1〜第3ページを含み、第1〜第3ページに第1〜第3オブジェクトがそれぞれ含まれており、第1〜第3オブジェクトが対象オブジェクトにそれぞれ設定されている場合を例に説明する。
【0048】
図3は、表示画面の一例を示す図である。図3を参照して、表示画面201は、コンテンツ表示するコンテンツ表示領域203と、コンテンツの水平方向(第1の方向)の位置を示す第1指示領域205と、コンテンツの垂直方向(第2の方向)の位置を示す第2指示領域207と、を含む。コンテンツ表示領域203には、コンテンツの第2ページが表示されている場合を示している。また、コンテンツ表示領域203は、コンテンツの第2ページに含まれる第2オブジェクト209が表示される。
【0049】
対象オブジェクトとしての第2オブジェクト209に対応する第1標識213および第2標識223が、第1指示領域205および第2指示領域207にそれぞれ表示される。また、第1指示領域205には、第1ページに含まれる第1オブジェクトに対応する第1標識211と、第3ページに含まれる第3オブジェクトに対応する第1標識215と、が表示されている。さらに、第2指示領域207には、第1ページに含まれる第1オブジェクトに対応する第2標識221と、第3ページに含まれる第3オブジェクトに対応する第2標識225と、が表示されている。
【0050】
第1ページに含まれる第1オブジェクトおよび第3ページに含まれる第3オブジェクトは、コンテンツ表示領域203に表示されていないが、それらに対応する第1標識211,221および第2標識215,225が、第1指示領域205および第2指示領域207に表示される。このため、第2ページに含まれる第2オブジェクト209の第2ページ中の水平方向の位置を、第1指示領域205において確認することができるとともに、第1オブジェクトの第1ページ中の水平方向の位置および、第3オブジェクトの第3ページ中の水平方向の位置を、第1指示領域205において確認することができる。したがって、第2オブジェクト209の第2ページ中の水平方向の位置を、第1オブジェクトの第1ページ中の水平方向の位置および第3オブジェクトの第3ページ中の水平方向の位置と比較することができる。
【0051】
同様に、第2ページに含まれる第2オブジェクト209の第2ページ中の垂直方向の位置を、第2指示領域207において確認することができるとともに、第1オブジェクトの第1ページ中の垂直方向の位置および、第3オブジェクトの第3ページ中の垂直方向の位置を、第2指示領域207において確認することができる。したがって、第2オブジェクト209の第2ページ中の垂直方向の位置を、第1オブジェクトの第1ページ中の垂直方向の位置および第3オブジェクトの第3ページ中の垂直方向の位置と比較することができる。ここでは、第2標識221,223,225が垂直方向も同じ位置を示しているため、第1〜第3オブジェクトのすべてが、第1から第3ページそれぞれにおいて垂直方向の位置が同じであることが分かる。
【0052】
図2に戻って、第1移動部21は、第1指示領域205に表示される第1標識211,213,215それぞれを第1指示領域205内で移動させる。具体的には、ユーザが入力部115の有するマウスを操作し、マウスポインタを第1標識211,213,215のいずれかに合わせ、ドラッグしながらマウスポインタを移動させる操作を入力すると、第1移動部21は、第1標識211,213,215のうちドラッグされたものを移動対象として受け付け、マウスポインタの移動先を移動後の水平方向の位置として受け付ける。ここでは、第1標識211が移動対象として受け付けられる場合を例に説明する。第1移動部21は、移動対象として受け付けられた第1標識211を受け付けられた移動後の位置に移動させる。この場合、第1標識211の形状は変化させない。第1移動部21は、移動対象として受け付けられた第1標識211を識別するための情報と、移動後の水平方向の位置とを、第1位置変更部31および標識表示部15に出力する。標識表示部15は、第1移動部21から入力される第1標識211を識別するための情報で特定される第1標識211を、第1移動部21から入力される移動後の水平方向の位置に移動させる。
【0053】
第1位置変更部31は、第1移動部21から入力される第1標識211を識別するための情報と、移動後の水平方向の位置とが入力される。第1位置変更部31は、第1標識211を識別するための情報に基づいて、第1オブジェクトを特定する。そして、第1オブジェクトを第1ページ中で第1移動部21から入力される移動後の水平方向の位置に配置する。第1位置変更部31は、コンテンツを変更したことを示す情報をコンテンツ表示部11に出力する。コンテンツ表示部11は、第1位置変更部31からコンテンツを変更したことを示す情報が入力されると、それまで表示していたコンテンツを再表示する。ここでは、第1オブジェクトの位置が変更されたため、コンテンツ表示部11が表示する第2ページに変更はないので、再表示の前後で表示内容は変わらない。例えば、第2オブジェクト209の位置が変更された場合には、第2オブジェクト209が変更後の位置に配置された第2ページが表示される。
【0054】
第2移動部23は、第2指示領域207に表示される第2標識211,213,215それぞれを第2指示領域207内で移動させる。具体的には、ユーザが入力部115の有するマウスを操作し、マウスポインタを第2標識221,223,225のいずれかに合わせ、ドラッグしながらマウスポインタを移動させる操作を入力すると、第2移動部23は、第2標識221,223,225のうちドラッグされたものを移動対象として受け付け、マウスポインタの移動先を移動後の垂直方向の位置として受け付ける。ここでは、第2標識221が移動対象として受け付けられる場合を例に説明する。第2移動部23は、移動対象として受け付けられた第2標識221を受け付けられた移動後の位置に移動させる。この場合、第2標識221の形状は変化させない。第2移動部23は、移動対象として受け付けられた第2標識221を識別するための情報と、移動後の垂直方向の位置とを、第2位置変更部33および標識表示部15に出力する。標識表示部15は、第2移動部23から入力される第2標識221を識別するための情報で特定される第2標識221を、第2移動部23から入力される移動後の垂直方向の位置に移動させる。
【0055】
第2位置変更部33は、第2移動部23から入力される第2標識221を識別するための情報と、移動後の垂直方向の位置とが入力される。第2位置変更部33は、第2標識221を識別するための情報に基づいて、第1オブジェクトを特定する。そして、第1オブジェクトを第1ページ中で第2移動部23から入力される移動後の垂直方向の位置に配置する。第2位置変更部33は、コンテンツを変更したことを示す情報をコンテンツ表示部11に出力する。コンテンツ表示部11は、第2位置変更部33からコンテンツを変更したことを示す情報が入力されると、それまで表示していたコンテンツを再表示する。ここでは、第1オブジェクトの位置が変更されたため、コンテンツ表示部11が表示する第2ページに変更はないので、再表示の前後で表示内容は変わらない。例えば、第2オブジェクト209の位置が変更された場合には、第2オブジェクト209が変更後の位置に配置された第2ページが表示される。
【0056】
第1標識長変更部25は、第1指示領域205に表示される第1標識211,213,215それぞれの水平方向の長さを第1指示領域205内で変更する。具体的には、ユーザが入力部115の有するマウスを操作し、マウスポインタを第1標識211,213,215のいずれかの水平方向の両端部のいずれかに合わせ、ドラッグしながらマウスポインタを移動させる操作を入力すると、第1標識長変更部25は、第1標識211,213,215のうち端部がドラッグされたものを変更対象として受け付け、マウスポインタの移動先をドラッグされた端部の変更後の位置として受け付ける。ここでは、第1標識211の右の端部がドラッグされ、第1標識211が変更対象として受け付けられる場合を例に説明する。第1標識長変更部25は、変更対象として受け付けられた第1標識211の長さを、左の端部の位置を変更することなく右の端部を受け付けられた変更後の位置とした長さに変更する。第1標識長変更部25は、変更対象として受け付けられた第1標識211を識別するための情報と、変更後の水平方向の両端部の位置とを、第1オブジェクト長変更部35および標識表示部15に出力する。標識表示部15は、第1標識長変更部25から入力される第1標識211を識別するための情報で特定される第1標識211を、第1標識長変更部25から入力される変更後の水平方向の両端部の位置で特定される長さに変更する。
【0057】
第1オブジェクト長変更部35は、第1標識長変更部25から入力される第1標識211を識別するための情報と、変更後の水平方向の両端部の位置とが入力される。第1オブジェクト長変更部35は、第1標識211を識別するための情報に基づいて、第1オブジェクトを特定する。そして、第1オブジェクトを第1ページ中で第1標識長変更部25から入力される変更後の水平方向の両端部の位置で特定される長さに変更する。第1オブジェクト長変更部35は、コンテンツを変更したことを示す情報をコンテンツ表示部11に出力する。コンテンツ表示部11は、第1オブジェクト長変更部35からコンテンツを変更したことを示す情報が入力されると、それまで表示していたコンテンツを再表示する。ここでは、第1オブジェクトの長さが変更されたため、コンテンツ表示部11が表示する第2ページに変更はないので、再表示の前後で表示内容は変わらない。例えば、第2オブジェクト209の長さが変更された場合には、第2オブジェクト209が変更後の長さで配置された第2ページが表示される。
【0058】
第2標識長変更部27は、第1指示領域205に表示される第2標識221,223,225それぞれの垂直方向の長さを第2指示領域207内で変更する。具体的には、ユーザが入力部115の有するマウスを操作し、マウスポインタを第2標識221,223,225のいずれかの垂直方向の両端部のいずれかに合わせ、ドラッグしながらマウスポインタを移動させる操作を入力すると、第2標識長変更部27は、第2標識221,223,225のうち端部がドラッグされたものを変更対象として受け付け、マウスポインタの移動先をドラッグされた端部の変更後の位置として受け付ける。ここでは、第2標識221の下端部がドラッグされ、第2標識211が変更対象として受け付けられる場合を例に説明する。第2標識長変更部27は、変更対象として受け付けられた第2標識221の長さを、上端部の位置を変更することなく下端部を受け付けられた変更後の位置とした長さに変更する。第2標識長変更部27は、変更対象として受け付けられた第2標識221を識別するための情報と、変更後の垂直方向の両端部の位置とを、第2オブジェクト長変更部37および標識表示部15に出力する。標識表示部15は、第2標識長変更部27から入力される第2標識221を識別するための情報で特定される第2標識221を、第2標識長変更部27から入力される変更後の垂直方向の両端部の位置で特定される長さに変更する。
【0059】
第2オブジェクト長変更部37は、第2標識長変更部27から入力される第2標識221を識別するための情報と、変更後の垂直方向の両端部の位置とが入力される。第2オブジェクト長変更部37は、第2標識221を識別するための情報に基づいて、第1オブジェクトを特定する。そして、第1オブジェクトを第1ページ中で第2標識長変更部27から入力される変更後の垂直方向の両端部の位置で特定される長さに変更する。第2オブジェクト長変更部37は、コンテンツを変更したことを示す情報をコンテンツ表示部11に出力する。コンテンツ表示部11は、第2オブジェクト長変更部37からコンテンツを変更したことを示す情報が入力されると、それまで表示していたるコンテンツを再表示する。ここでは、第1オブジェクトの長さが変更されたため、コンテンツ表示部11が表示する第2ページに変更はないので、再表示の前後で表示内容は変わらない。例えば、第2オブジェクト209の長さが変更された場合には、第2オブジェクト209が変更後の長さで配置された第2ページが表示される。
【0060】
図4は、コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。コンテンツ表示処理は、PC100が備えるCPU101がコンテンツ表示プログラムを実行することにより、CPU101により実行される処理である。図4を参照して、CPU101は、コンテンツが選択されたか否かを判断する。コンテンツが選択されるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、コンテンツが選択されると処理をステップS02に進める。ユーザが入力部115を操作し、HDD107に記憶されている複数のコンテンツのいずれかを指定する操作を入力すると、コンテンツが選択されたと判断し、指定されたコンテンツを選択する。換言すれば、コンテンツ表示処理は、表示の対象となるコンテンツが選択されることを条件に実行される処理である。
【0061】
ステップS02においては、変数Nに「1」を設定し、処理をステップS03に進める。変数Nは、ステップS01において選択されたコンテンツに含まれる複数のページのいずれかを特定するためのページ番号が設定される。
【0062】
ステップS03においては、ステップS01において選択されたコンテンツの第Nページを表示画面201のコンテンツ表示領域203に表示する。この場合、第Nページの全体をコンテンツ表示領域203に表示するようにしてもよいし、第Nページの1部をコンテンツ表示領域203に表示するようにしてもよい。コンテンツ表示領域203に表示可能な面積が一定なので、コンテンツを表示するための倍率によって、表示可能な部分が定まる。
【0063】
ステップS04においては、第Nページに含まれるオブジェクトが選択されたか否かを判断する。オブジェクトが選択されたならば処理をステップS05に進めるが、そうでなければ処理をステップS10に進める。コンテンツ表示領域203に表示されているオブジェクトにマウスポインタが合わせられ、右クリックする操作が受け付けられると、マウスポインタが合わせられたオブジェクトを選択する。
【0064】
次のステップS05においては、選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定する。具体的には、コンテキストメニューを表示し、コンテキストメニューにおいて対象オブジェクトに設定するためのメニューが指定されると、選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定する。
【0065】
次のステップS06においては、対象オブジェクトに設定されたオブジェクトのページ中の水平方向の位置と水平方向の長さとを取得する。そして、ステップS07においては、第1標識を第1指示領域205に表示する。具体的には、ステップS06において取得された水平方向の長さの第1標識を第1指示領域205の水平方向の位置に表示する。
【0066】
次のステップS08においては、対象オブジェクトに設定されたオブジェクトのページ中の垂直方向の位置と垂直方向の長さとを取得する。そして、ステップS09において、第2標識を第2指示領域207に表示する。具体的には、ステップS08において取得された垂直方向の長さの第2標識を第2指示領域207の垂直方向の位置に表示する。
【0067】
ステップS10においては、ページ送り指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが入力部115にページを送る指示を入力すると、ページ送り指示を受け付ける。ページ送り指示を受け付けたならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。
【0068】
ステップS11においては、変数Nを、それに1を加算した値に設定し、処理をステップS03に戻す。その後ステップS03において第Nページが表示され、オブジェクトがステップS04において選択されれば、そのオブジェクトが対象オブジェクトに設定され、対象オブジェクトの第1標識が第1指示領域205に表示され、第2標識が第2指示領域207に表示される。したがって、複数のページにそれぞれ含まれる複数のオブジェクトを対象オブジェクトにそれぞれ設定することができ、複数の対象オブジェクトそれぞれに対応する第1標識および第2標識が第1指示領域205および第2指示領域207に表示される。
【0069】
ステップS10においてページ送り指示が受け付けられない場合、ステップS12において第1標識が選択されたか否かが判断される。第1標識が選択されたならば、処理をステップS13に進めるが、そうでなければステップS13をスキップして処理をステップS14に進める。ステップS13においては、水平方向移動/変更処理を実行し、処理をステップS14に進める。水平方向移動/変更処理については詳細を後述する。
【0070】
ステップS14において第2標識が選択されたか否かが判断される。第2標識が選択されたならば、処理をステップS15に進めるが、そうでなければステップS15をスキップして処理をステップS16に進める。ステップS15においては、垂直方向移動/変更処理を実行し、処理をステップS16に進める。垂直方向移動/変更処理については詳細を後述する。
【0071】
ステップS16においては、修了指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが入力部115に終了指示を入力すれば、修了指示を受け付ける。修了指示を受け付けたならば処理を修了するが、そうでなければ処理をステップS04に戻す。
【0072】
ステップS10においてページ送り指示が受け付けられることなく、ステップS12において第1標識が選択されず、ステップS14において第2標識が選択されず、さらに、ステップS16において修了指示が受け付けられない場合は、処理がステップS04に戻る。このため、同一のページにおいてステップS04からステップS09の処理が繰り返し実行されるので、1つのページにおいて複数のオブジェクトを対象オブジェクトに設定することができる。この場合、コンテンツの表示対象となっているページの一部がコンテンツ表示領域203に表示されている場合であって、表示対象となっているページに含まれる複数のオブジェクトが対象オブジェクトに設定されており、複数のオブジェクトの一部のみが表示領域203に表示されている場合であっても、表示領域に表示されていなオブジェクトの第1標識または第2標識のいずれか一方が、第1指示領域205または第2指示領域207に表示される。このため、コンテンツが1ページのみの場合であっても、表示されていないをオブジェクトの水平方向および垂直方向のいずれか一方の位置を、表示されているオブジェクトと比較することができる。
【0073】
図5は、水平方向移動/変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。水平方向移動/変更処理は、図4のステップS13において実行される処理である。図5を参照して、水平方向移動/変更処理が実行される場合、第1標識が選択された状態である。ステップS21においては、選択されている第1標識を処理対象に設定する。そして、処理対象に設定された第1標識に対応するオブジェクトを処理対象に設定する(ステップS22)。
【0074】
次に、水平方向の別の第1標識が選択されたか否かを判断する(ステップS23)。別の第1標識が選択されたならば処理をステップS21に戻すが、そうでなければ処理をステップS24に進める。処理をステップS21に戻す場合、別の第1標識が処理対象に設定されるとともに、別の第1標識に対応するオブジェクトが処理対象に設定される。したがって、1以上の複数のオブジェクトが処理対象に設定される場合がある。
【0075】
ステップS24においては、処理対象に設定された第1標識を水平方向に移動させる指示を受け付けたか否かを判断する。水平方向に移動させる指示を受け付けたならば処理をステップS25に進めるが、そうでなければ処理をステップS27に進める。ステップS25においては、処理対象に設定されている第1標識を移動させる指示に従って移動させる。複数の第1標識が処理対象に設定されているならば、複数の第1標識のすべてを同じ位置に移動させる。次のステップS26においては、処理対象に設定されている第1標識に対応するオブジェクトを、第1標識を移動させた後の水平方向の位置に移動し、処理をステップS30に進める。
【0076】
一方、ステップS27においては、処理対象に設定されている第1標識の水平方向の長さを変更する指示を受け付けたか否かを判断する。水平方向の長さを変更する指示を受け付けたならば処理をステップS28に進めるが、そうでなければ処理をステップS30に進める。ステップS28においては、処理対象に設定されている第1標識の水平方向の長さを変更する指示に従って長さを変更する。複数の第1標識が処理対象に設定されているならば、複数の第1標識のすべての長さを同じ長さに変更する。
【0077】
ステップS29においては、処理対象に設定されている第1標識に対応するオブジェクトの水平方向の長さを第1標識が変更されたのと同じ長さに変更する。そして処理をステップS30に進める。
【0078】
ステップS30においては、選択を解除する指示を受け付けたか否かを判断する。選択を解除する指示を受け付けたならば、処理をコンテンツ表示処理に戻すが、そうでなければ処理をコンテンツ表示処理に戻す。
【0079】
図6は、垂直方向移動/変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。垂直方向移動/変更処理は、図4のステップS15において実行される処理である。図6を参照して、垂直方向移動/変更処理が実行される場合、第2標識が選択された状態である。ステップS31においては、選択されている第2標識を処理対象に設定する。そして、処理対象に設定された第2標識に対応するオブジェクトを処理対象に設定する(ステップS32)。
【0080】
次に、垂直方向の別の第2標識が選択されたか否かを判断する。別の第2標識が選択されたならば処理をステップS31に戻すが、そうでなければ処理をステップS34に進める。処理をステップS31に戻す場合、別の第2標識が処理対象に設定されるとともに、別の第2標識に対応するオブジェクトが処理対象に設定される。したがって、1以上の複数のオブジェクトが処理対象に設定される場合がある。
【0081】
ステップS34においては、処理対象に設定された第2標識を垂直方向に移動させる指示を受け付けたか否かを判断する。垂直方向に移動させる指示を受け付けたならば処理をステップS35に進めるが、そうでなければ処理をステップS37に進める。ステップS35においては、処理対象に設定されている第2標識を移動させる指示に従って移動させる。複数の第2標識が処理対象に設定されているならば、複数の第2標識のすべてを同じ位置に移動させる。次のステップS36においては、処理対象に設定されている第2標識に対応するオブジェクトを、第2標識を移動させた後の垂直方向の位置に移動し、処理をステップS40に進める。
【0082】
一方、ステップS37においては、処理対象に設定されている第2標識の垂直方向の長さを変更する指示を受け付けたか否かを判断する。垂直方向の長さを変更する指示を受け付けたならば処理をステップS38に進めるが、そうでなければ処理をステップS40に進める。ステップS38においては、処理対象に設定されている第2標識の垂直方向の長さを変更する指示に従って長さを変更する。複数の第2標識が処理対象に設定されているならば、複数の第2標識のすべての長さを同じ長さに変更する。
【0083】
ステップS39においては、処理対象に設定されている第2標識に対応するオブジェクトの垂直方向の長さを第2標識が変更されたのと同じ長さに変更する。そして処理をステップS40に進める。
【0084】
ステップS40においては、選択を解除する指示を受け付けたか否かを判断する。コンテンツ表示処理に戻すが、そうでなければ処理をステップSに14に戻す。
【0085】
<移動/変更操作の第1の変形例>
上述した実施の形態におけるPCは、第1指示領域205および第2指示領域207それぞれに表示された第1標識および第2標識を、移動させるまたは長さを変更することにより、対応するオブジェクトを移動させるまたはオブジェクト長さを変更するものであった。変形例におけるPCは、複数の第1標識または第2標識が処理対象として選択された場合、選択された第1標識および第2標識それぞれに対応する複数のオブジェクトの水平方向および垂直方向の位置、と水平方向および垂直方向の長さを一括して変更することを可能とする。
【0086】
図7は、一括変更指示画面の一例を示す図である。図7を参照して、表示画面201に重畳して一括変更指示画面231が表示される。一括変更指示画面231は、水平方向の左右の位置をそれぞれ座標値で設定する領域と、垂直方向の上下の位置をそれぞれ座標値で設定する2つの領域とを含む。水平方向の左端部の座標値と、水平方向の右端部の座標値と、垂直方向の上端部の座標値と、垂直方向の下端部の座標値とを、ユーザが入力部115に入力すれば、PCに、それらの値が入力される。図2に示した、第1移動部21、第2移動部23、第1標識長変更部25、第2標識長変更部27それぞれに、水平方向左右の座標値と、垂直方向の上下の座標値とがそれぞれ入力され、第1標識および第2標識の水平方向および垂直方向それぞれの位置および長さが変更される。これにより、第1位置変更部31、第2位置変更部33、第1オブジェクト長変更部35および第2オブジェクト長変更部37において、選択された第1標識および第2標識それぞれに対応するオブジェクトの水平方向および垂直方向それぞれの位置および長さが変更される。第1の変形例におけるPCにおいては、複数のオブジェクトのページ中の位置と大きさとを1度の操作で変更することができるので、操作を簡略にすることができる。
【0087】
<移動/変更操作の第2の変形例>
移動/変更操作の第2の変形例は、第1指示領域205および第2指示領域207に所定の間隔で配置された複数のグリッド線を設けるようにし、第1標識および第2標識を移動させる先を、グリッド線上に制限するようにしたものである。具体的には、ユーザにより指定された位置が、グリッド線上でない場合は、最も近いグリッド線の位置が指定されたものとする。したがって、ユーザにより指定された複数の第1標識または第2標識の位置が微妙に異なる場合であっても、グリッド線上の位置に自動的に合わせられる。このため、複数の第1標識または第2標識の位置を同じにする操作を容易にすることができる。
【0088】
<第1標識または第2標識の表示の第1の変形例>
上述した実施の形態におけるPC100は、第1指示領域205に表示する複数の第1標識211,213,215を重ねて表示し、第2指示領域207に表示する複数の第2標識221,223,225を重ねて表示するものであった。表示の第1の変形例においては、異なる第1標識を互いに色を異ならせて表示するようにしたものである。
【0089】
図8は、複数の第1標識を、色を異ならせて表示した場合における第1指示領域の一例を示す図である。図8を参照して、第1指示領域205に、赤色の第1標識211A、青色の第1標識213Aおよび緑色の第1標識215Aが表示される場合を例に示している。ここでは、赤色を、左下がりの斜線のハッチングで示し、青色を右下がりの斜線のハッチングで示し、緑色を横線のハッチングで示している。
【0090】
色を異ならせて表示すれば、重なっている部分は濃い色で表示され、重なっていない部分はその色で表示される。このため、複数の第1標識または第2標識の位置が同じであるのか異なっているのかを色を見て判断することができる。
【0091】
<第1標識または第2標識の表示の第2の変形例>
表示の第2の変形例においては、複数の第1標識211,213,215が重ならないように第1指示領域205に表示し、複数の第2標識221,223,225が重ならないように第2指示領域207に表示するようにしたものである。複数の第1標識211,213,215が重ならず、複数の第2標識221,223,225が重ならないので、それぞれの位置および長さの確認が容易となる。
【0092】
図9は、複数の第1標識を重ならないように表示する場合における第1指示領域の一例を示す第1の図である。複数の第1標識211B、213B,215Bを矩形で示し、それぞれが上下に配列される。
【0093】
図10は、複数の第1標識を重ならないように表示する場合における第1指示領域の一例を示す第2の図である。複数の第1標識211C、213C,215Cを両端の矢印で示し、それぞれが上下に配列される。
【0094】
以上説明したように本実施の形態におけるPC100は、コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択された対象オブジェクトがコンテンツ表示領域203に表示されているか否かに関わらず、対象オブジェクトがコンテンツに配置されている位置を示す標識を、コンテンツ表示領域203とは別に設けられ、コンテンツ中の位置を示す指示領域205,207に表示する。例えば、図3に示したように、コンテンツ表示領域203に表示されていない第1ページの第1コンテンツの第1標識211と第2標識221と、第3ページの第3コンテンツの第1標識215と第2標識225と、が第1指示領域205および第2指示領域207にそれぞれ表示される。このため、表示されていない第1オブジェクトおよび第3オブジェクトのコンテンツ中の位置を、表示されている第2オブジェクトとともに示すことができる。
【0095】
また、第1オブジェクトと第3オブジェクトがコンテンツ表示領域203に表示されている第2ページとは別の対象ページ、ここでは第1ページと第3ページにそれぞれ配置されている場合、表示されている第2ページ中の位置を示す第1指示領域205および第2指示領域207に、第1および第3オブジェクトが第1ページおよび第3ページにそれぞれ配置される位置を示す第1標識211,215および第2標識221,225がそれぞれ表示される。このため、表示されているページとは別のページに含まれるオブジェクトのページ中の位置が表示されるので、異なる複数のページにそれぞれ含まれる複数のオブジェクトのページ中に配置される位置を確認することができる。
【0096】
また、第1指示領域205に表示される第1標識211,213,215が移動されると、オブジェクトの水平方向の位置が、移動された後の第1標識の位置に変更され、第2指示領域207に表示される第2標識221,223,225が移動されると、オブジェクトの垂直方向の位置が、移動された後の第2標識の位置に変更される。このため、表示されていないオブジェクトのコンテンツ中に配置される位置を変更することができる。
【0097】
また、複数の第1〜第3オブジェクトが対象オブジェクトに設定されると、第1〜第3オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識211,213,215が第1指示領域205に表示され、複数の第2標識221,223,225が第2指示領域207に表示する。このため、複数の第1〜第3オブジェクトがコンテンツ中に配置される位置を同時に表示することができる。
【0098】
また、複数の第1標識211,213,215が移動されると、複数の第1標識211,213,215にそれぞれ対応する第1〜第3オブジェクトそれぞれについて、水平方向の位置が、移動された後の第1標識211,213,215の位置に変更され、複数の第2標識221,223,225が移動されると、第1〜第3オブジェクトそれぞれについて、垂直方向の位置が、移動された後の第2標識211,213,215の位置に変更される。このため、複数のオブジェクトの位置を一度の操作で移動させることができる。
【0099】
また、第1標識211,213,215および第2標識221,223,225を第1〜第3オブジェクトの大きさと同じ大きさで第1指示領域205および第2支持領域207に表示する。このため、表示されていない第1オブジェクトおよび第3オブジェクトの大きさを表示することができる。
【0100】
さらに、第1〜第3オブジェクトの第1標識211,213,215を第1〜第3オブジェクトそれぞれの水平方向と同じ長さで第1指示領域205に表示し、第1〜第3オブジェクトの第2標識221,223,225を第1〜第3オブジェクトそれぞれの垂直方向と同じ長さで第2指示領域207に表示する。このため、第1〜第3オブジェクトの大きさを水平方向と垂直方向の長さで表示することができる。
【0101】
さらに、第1標識211,213,215の水平方向の長さが変更されると、第1〜第3オブジェクトの水平方向の長さが、変更後の長さに変更され、第2標識221,223,225の垂直方向の長さが変更されると、第1〜第3オブジェクトの垂直方向の長さが、変更後の長さに変更される。このため、表示されていない第1および第3オブジェクトのサイズを変更することができる。
【0102】
さらに、複数の第1〜第3オブジェクトが対象オブジェクトに設定されると、複数の第1〜第3オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識211,213,215を、対応する第1〜第3オブジェクトの水平方向の長さと同じ長さで第1指示領域205に表示し、複数の第1〜第3オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第2標識221,223,225を、対応する第1〜第3オブジェクトの垂直方向の長さと同じ長さで第2指示領域207に表示する。このため、コンテンツ中に配置される複数のオブジェクトの大きさを同時に表示することができる。
【0103】
さらに、複数の第1標識211,213,215の長さが変更されると、第1〜第3オブジェクトそれぞれについて、水平方向の長さが、第1標識211,213,215が変更された後の長さに変更され、複数の第2標識221,223,225の長さが変更されると、第1〜第3オブジェクトそれぞれについて、垂直方向の長さが、第2標識221,223,225が変更された後の長さに変更する。このため、複数のオブジェクトの大きさを容易な操作で変更することができる。
【0104】
なお、上述した実施の形態においては、コンテンツ表示装置の一例としてPC100について説明したが、図4〜図6に示したコンテンツ表示処理を実行するためのコンテンツ表示方法またはそのコンテンツ表示方法をコンピュータに実行させるコンテンツ表示プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0105】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0106】
<付記>
(1) 前記標識表示手段は、前記複数の第1標識が重ならないように前記第1指示領域に表示し、前記複数の第2標識が重ならないように前記第2指示領域に表示する、請求項10に記載のコンテンツ表示装置。
(2) 前記標識表示手段は、前記複数の第1標識を互いに異なる色で前記第1指示領域に表示し、前記複数の第2標識それぞれを対応する対象オブジェクトが同じ第1標識と同じ色で前記第2指示領域に表示する、請求項10に記載のコンテンツ表示装置。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるPCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2】PCが備えるCPUが有する機能の概要を示す機能ブロック図である。
【図3】表示画面の一例を示す図である。
【図4】コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】水平方向移動/変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】垂直方向移動/変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】一括変更指示画面の一例を示す図である。
【図8】複数の第1標識を、色を異ならせて表示した場合における第1指示領域の一例を示す図である。
【図9】複数の第1標識を重ならないように表示する場合における第1指示領域の一例を示す第1の図である。
【図10】複数の第1標識を重ならないように表示する場合における第1指示領域の一例を示す第2の図である。
【符号の説明】
【0108】
11 コンテンツ表示部、13 オブジェクト設定部、15 標識表示部、21 第1移動部、23 第2移動部、25 第1標識長変更部、27 第2標識長変更部、31 第1位置変更部、33 第2位置変更部、35 第1オブジェクト長変更部、37 第2オブジェクト長変更部、100 PC、101 CPU、103 ROM、105 RAM、107 HDD、108 フラッシュメモリ、109 カードI/F、111 通信I/F、113 操作部、115 入力部、117 表示部、120 バス、201 表示画面、203 コンテンツ表示領域、205 第1指示領域、207 第2指示領域、209 第2オブジェクト、211,213,215 第1標識、221,223,225 第2標識、231 一括変更指示画面。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの一部を表示領域に表示するコンテンツ表示手段と、
前記コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定する設定手段と、
前記対象オブジェクトが前記表示領域に表示されているか否かに関わらず、前記対象オブジェクトが前記コンテンツに配置されている位置を示す標識を、前記表示領域とは別に設けられ、前記コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示する標識表示手段と、を備えたコンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記コンテンツが複数のページを含む場合、前記対象オブジェクトが前記コンテンツに配置される位置は、ページに配置される位置を示し、
前記標識表示手段は、前記対象オブジェクトが前記表示領域に表示されている表示ページとは別の対象ページに配置されている場合、前記表示ページ中の位置を示す指示領域に前記対象オブジェクトが前記対象ページに配置される位置を示す標識を表示する、請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、
前記標識表示手段は、前記対象オブジェクトの第1の方向における位置を示す第1標識を前記第1指示領域に表示し、前記対象オブジェクトの前記コンテンツの第2の方向における位置を示す第2標識を前記第2指示領域に表示する、請求項1または2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記第1指示領域に表示される第1標識を前記第1指示領域中で移動させる第1移動手段と、
前記第1移動手段により前記第1標識が移動されると、前記オブジェクトの第2の方向の位置を変更することなく第1の方向の位置を、移動された後の前記第1標識の位置に変更する第1位置変更手段と、
前記第2指示領域に表示される第2標識を前記第2指示領域中で移動させる第2移動手段と、
前記第2移動手段により前記第2標識が移動されると、前記オブジェクトの第1の方向の位置を変更することなく第2の方向の位置を、移動された後の前記第2標識の位置に変更する第2位置変更手段と、を備えた請求項3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記標識表示手段は、前記設定手段により前記複数のオブジェクトのうちから複数が選択され、複数の対象オブジェクトに設定されると、前記複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の前記第1標識を前記第1指示領域に表示し、前記複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の前記第2標識を前記第2指示領域に表示する、請求項3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
前記第1指示領域に表示される前記複数の第1標識の少なくとも1つを前記第1指示領域中で移動させる第1移動手段と、
前記第1移動手段により前記少なくとも1つの第1標識が移動されると、前記複数の対象オブジェクトのうち前記移動された少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の位置を変更することなく第1の方向の位置を、移動された後の前記少なくとも1つの第1標識の位置に変更する第1位置変更手段と、
前記第2指示領域に表示される複数の前記第2標識の少なくとも1つを前記第2指示領域中で移動させる第2移動手段と、
前記第2移動手段により前記少なくとも1つの第2標識が移動されると、前記複数の対象オブジェクトのうち前記移動された少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の位置を変更することなく第2の方向の位置を、移動された後の前記少なくとも1つの第2標識の位置に変更する第2位置変更手段と、を備えた請求項5に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
前記標識は、前記対象オブジェクトの大きさをさらに示し、
前記標識表示手段は、前記標識を前記対象オブジェクトの大きさと同じ大きさで前記指示領域に表示する、請求項1または2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項8】
前記指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、
前記標識表示手段は、前記対象オブジェクトの第1の方向における位置を示す第1標識を前記対象オブジェクトの第1の方向と同じ長さで前記第1指示領域に表示し、前記対象オブジェクトの前記コンテンツの第2の方向における位置を示す第2標識を前記対象オブジェクトの第2の方向と同じ長さで前記第2指示領域に表示する、請求項7に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項9】
前記第1指示領域に表示される第1標識の第1の方向の長さを前記第1指示領域中で変更する第1標識長変更手段と、
前記第1標識長変更手段により前記第1標識の第1の方向の長さが変更されると、前記オブジェクトの第2の方向の長さを変更することなく第1の方向の長さを、変更後の長さに変更する第1オブジェクト長変更手段と、
前記第2指示領域に表示される第2標識の第2の方向の長さを前記第2指示領域中で変更する第2標識長変更手段と、
前記第2標識長変更手段により前記第2標識の第2の方向の長さが変更されると、前記オブジェクトの第1の方向の長さを変更することなく第2の方向の長さを、変更後の長さに変更する第2オブジェクト長変更手段と、を備えた請求項8に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項10】
前記指示領域は、コンテンツ中の位置を互いに交わる第1および第2の方向それぞれの位置で示すために、第1の方向に対応する第1指示領域および第2の方向に対応する第2指示領域を含み、
前記標識表示手段は、前記設定手段により前記複数のオブジェクトのうちから複数が選択され、複数の対象オブジェクトに設定されると、前記複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第1標識を、対応する対象オブジェクトの第1の方向の長さと同じ長さで前記第1指示領域に表示し、前記複数の対象オブジェクトにそれぞれ対応する複数の第2標識を、対応する対象オブジェクトの第2の方向の長さと同じ長さで前記第2指示領域に表示する、請求項7に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項11】
前記第1指示領域に表示される複数の第1標識の少なくとも1つの第1の方向の長さを前記第1指示領域中で変更する第1標識長変更手段と、
前記第1標識長変更手段により前記少なくとも1つの第1標識の長さが変更されると、前記複数の対象オブジェクトのうち前記変更された少なくとも1つの第1標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第2の方向の長さを変更することなく第1の方向の長さを、前記第1標識が変更された後の長さに変更する第1オブジェクト長変更手段と、
前記第2指示領域に表示される複数の第2標識の少なくとも1つの第2の方向の長さを前記第2指示領域中で変更する第2標識長変更手段と、
前記第2標識長変更手段により前記少なくとも1つの第2標識の長さが変更されると、前記複数の対象オブジェクトのうち前記変更された少なくとも1つの第2標識にそれぞれ対応する少なくとも1つの対象オブジェクトそれぞれについて、第1の方向の長さを変更することなく第2の方向の長さを、前記第2標識が変更された後の長さに変更する第2オブジェクト長変更手段と、を備えた請求項10に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項12】
コンテンツの一部を表示領域に表示するステップと、
前記コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定するステップと、
前記対象オブジェクトが前記表示領域に表示されているか否かに関わらず、前記対象オブジェクトが前記コンテンツに配置される位置を示す標識を、前記表示領域とは別に設けられ、前記コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示するステップと、を含むコンテンツ表示方法。
【請求項13】
コンテンツの一部を表示領域に表示するステップと、
前記コンテンツに含まれる複数のオブジェクトのうちから選択されたオブジェクトを対象オブジェクトに設定するステップと、
前記対象オブジェクトが前記表示領域に表示されているか否かに関わらず、前記対象オブジェクトが前記コンテンツに配置される位置を示す標識を、前記表示領域とは別に設けられ、前記コンテンツ中の位置を示す指示領域に表示するステップと、をコンピュータに実行させるコンテンツ表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−152669(P2010−152669A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−330451(P2008−330451)
【出願日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】