説明

コンテンツ表示装置及びその制御方法

【課題】スライドショーの表示中に、表示中のコンテンツに対するユーザの操作を反映して、以降の表示時に同様の操作を繰り返し行う煩わしさを軽減する。
【解決手段】複数のコンテンツを順次に表示するための、当該複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報を格納し、表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示するコンテンツ表示装置は、コンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付け、ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツのメタデータを参照して判別し、関連するコンテンツとして判別されたコンテンツに関する表示スケジュールを変更することにより、表示スケジュール情報を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数のコンテンツやコンテンツを表示するコンテンツ表示装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、デジタルカメラの普及やネットワーク環境の整備に加え、大容量記憶媒体の出現により、デジタルカメラで撮影した画像やネットワークを介して取得したコンテンツなどプライベートコンテンツの増大化が加速している。そこで、複数の画像やコンテンツを画面上で順番に切り替えて表示させる機能(スライドショー)を使用して、膨大なコンテンツを閲覧することがある。例えば、デジカメ画像の閲覧ソフトにはスライドショー機能が備わっている場合が多い。このスライドショー機能では、特定のキーを押すごとにページを切り替える方式と、一定時間が経つと自動的に次のページに切り替わる方式の大きく分けて2種類がある。また、両者を組み合わせて一定時間が経つ前に特定のキーを押すと早送りしてページを切り替えるものや、スライドショーの途中で操作バーを表示し、早送り・逆送り・一時停止などの操作が出来るものがある。
【0003】
このスライドショー機能は、デジタルカメラで撮影した画像を閲覧しながらユーザが所望の画像を探すという用途に用いられることが多い。この場合にはスライドショーの途中で画像を止めてじっくりと見た後、スライドショーを再開させたり、不要な画像は早送りをしたりといった操作を行うことがよくある。このとき、ユーザは見たいものは長く、それほど見たくない画像は短く表示しようとする為に、スライドショー中に表示中のコンテンツに対して一時停止や早送りなどの同様のユーザ操作を繰り返し行う必要があった。
【0004】
上記のユーザ操作を軽減させるために、画像送りボタンが押下されている場合には、読み出した画像が予め定められた検索キーに合致するかどうかを判定し、合致する画像は合致しない画像よりも表示時間を長くするという方法が特許文献1に提案されている。
【0005】
また、上述のようなスライドショーを実行する方法として、コンテンツリストの順序通りにスライドショーを実行する方法や、ランダムにスライドショーを実行する方法が用いられている。
【0006】
また、上述のスライドショー機能では、コンテンツ毎の表示を開始する際や表示中、あるいは表示の終了時にユーザの気を引く表示効果を加える事で視聴の際の楽しみを増やし、見ている者を飽きさせない仕組みを持つものが一般的である。コンテンツ毎に表示効果を与える方法としては、スライドショーを実行するアプリケーションに任せてランダムに表示効果を付加するものや、ユーザが予めコンテンツ毎に適した表示効果を付加する編集行為を行うものが存在する。この際、後者のユーザによる付加を行う方法の方が、それぞれのコンテンツに適した表示効果を付加することが可能である為に、より良いスライドショーを実現することができる。
【0007】
しかしながら、ユーザによる表示効果の付加を行う場合、スライドショーで表示を行うコンテンツの数だけ、表示効果を割り当てる作業が必要であり、大変な労力が必要となる。以上の様な作業の負荷を軽減させる為の技術として、以下の様な技術が提案されている。
【0008】
特許文献2においては、各コンテンツに写されている人物の人数や大きさ、位置等を検出する機能を設け、当該人数や大きさ、位置に対応して、当該コンテンツの表示時間を変更することが提案されている。これにより、ユーザが長く見ていたいと思ったコンテンツについては、自動的に表示時間を長くすることを可能とする。
【0009】
また、特許文献3においては、コンテンツに付加された撮影時の情報やカテゴリ情報、あるいは当該コンテンツの以前の再生頻度情報などの関連情報を抽出する機能を設け、当該関連情報に基づいて、再生状態を制御することが提案されている。これにより、各コンテンツの関連情報に対応した再生が自動的に行われるようになる。
【0010】
更に、スライドショーにおいては、ユーザがコンテンツの表示順序を決めることによりユーザの嗜好に合ったスライドショーを構築することができる。しかし、そのようなスライドショーを実行させるために、ユーザは好みのコンテンツをあらかじめ選択し、その表示順を設定しなければならず、操作が煩わしい。このような課題を解決するために以下の技術が提案されている。
【0011】
特許文献4には、スライドショー中に表示中の画像に関連する画像を検索しておくことで、各画像に関連する画像をスライドショー後に一覧表示して好みのコンテンツを選びやすくすることが提案されている。しかし、特許文献4の方法では、最終的にはユーザがその中から関連するものを選んでいかなければならず手間がかかる。
【0012】
また特許文献5には、表示中の画像に関連する画像の表示へとリモートコントローラによる操作によって切り替えることを可能にしている。しかし、特許文献5においても、結局はユーザが画像を選択していかなければならず手間がかかる。
【特許文献1】特開2006−157884号公報
【特許文献2】特開2006−245646号公報
【特許文献3】特開2006−157324号公報
【特許文献4】特開2005−039359号公報
【特許文献5】特開2005−341510号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、特許文献1に提案された方法では、表示時間を長くする為の検索キーをスライドショー開始前に設定しておく必要がある。そのため、スライドショー中のユーザのインタラクティブな操作を反映して、次以降のスライドの表示を変更することは出来なかった。
【0014】
更に、特許文献2においては、コンテンツに写されている人物の人数や大きさ、位置に応じて、それぞれのコンテンツの表示時間が変更される。しかしながら、表示時間を決定するそれらの条件(人物の人数や大きさ、位置)は、やはり予め設定されているものであり、必ずしもユーザが望む表示が行われるとは限らない。また、同じ様な集合写真などが続く場合は、同じ様なコンテンツであるにも関わらず、表示時間が長く設定されてしまい、返ってユーザが飽きてしまうという課題が存在していた。
【0015】
特許文献3は、コンテンツに対応した何らかの関連情報に対応して再生状態を制御するものであり、ユーザが望むような適切な再生を行う為には、予め、コンテンツ毎に適切な関連情報を用意する必要があった。また、再生頻度情報などを利用する場合には、ユーザが繰り返し再生を行う必要があり、この際に不適切な操作を行うと、操作頻度を利用した適切な再生は行われなくなってしまう。さらに、複数のユーザにより再生が行われた際には、再生頻度の情報は特定のユーザによっては有効なものには成らない場合も存在した。
【0016】
また、スライドショーの実行順序を決めることによりユーザの嗜好に合ったスライドショーを構築する特許文献4,特許文献5の方法では、ユーザの嗜好に合ったスライドショーを実行するために、ユーザが好みのコンテンツを予め選択しておく必要があった。
【0017】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の画像やコンテンツを画面上で順に切り替えて表示する際に、表示中のコンテンツに対するユーザの操作を反映して、以降の表示時に同様の操作を繰り返し行う煩わしさを軽減することを目的とする。
【0018】
また本発明は、操作履歴から、ユーザの好みのコンテンツをスライドショーに盛り込むことで、煩わしい操作をせずに、ユーザの嗜好に近いスライドショーを構築することを目的とする。
【0019】
また本発明は、スライドショーの表示中に、表示中のコンテンツに対するユーザの操作を反映して、以降の表示時に同様の操作を繰り返し行う煩わしさを軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の目的を達成するための本発明の一態様によるコンテンツ表示装置は、以下の構成を備える。即ち、
複数のコンテンツを順次に表示するための、前記複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報を格納する格納手段と、
前記表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示する表示手段と、
前記表示手段によってコンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツのメタデータに基づいて判別する判別手段と、
前記判別手段により関連するコンテンツとして判別されたコンテンツの表示スケジュールを用いて前記表示スケジュール情報を変更する変更手段とを備える。
【0021】
更に、上記の目的を達成するための本発明の他の一態様によるコンテンツ表示装置の制御方法は、以下の構成を備える。即ち、
複数のコンテンツを順次に表示するための、前記複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報を格納する格納手段を備えたコンテンツ表示装置の制御方法であって、
前記表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示する表示工程と、
前記表示工程によってコンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付ける操作工程と、
前記操作工程が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツのメタデータに基づいて判別する判別工程と、
前記判別工程により関連するコンテンツとして判別されたコンテンツの表示スケジュールを用いて前記表示スケジュール情報を変更する変更工程とを備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複数のコンテンツを表示させている際に、表示中のコンテンツに対するユーザの操作から、それ以降に表示する関連するコンテンツの表示方法を変更することが出来る。このため、ユーザの嗜好に近い表示を実現しながら、ユーザの操作を軽減することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0024】
[第1実施形態]
図1は第1実施形態によるコンテンツ表示装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態のコンテンツ表示装置101は、表示部102、表示制御部103、表示方法決定部104、コンテンツリスト105、指示検出部106、入力装置107、出力装置108を備える。
【0025】
表示部102は、表示制御部103による制御の下で出力装置108にコンテンツを表示する。出力装置108は、液晶パネル等を用いた表示器である。表示制御部103は、コンテンツリスト105を元に、表示方法決定部104により決定された表示方法で一連のコンテンツ情報111〜113を表示部102に表示させる。表示方法決定部104は、表示する一連のコンテンツの情報(コンテンツリスト105中のコンテンツ情報111〜113)をもとに、表示対象のコンテンツと各々のコンテンツの表示方法を決定する。コンテンツリスト105は表示させるコンテンツ情報111〜113のリストであり、複数のコンテンツを順次に表示するための、複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報である。そして、表示方法決定部104が決定した表示対象のコンテンツと表示方法に従って表示制御部103はコンテンツを順次に表示していき、スライドショーを実現する。こうして、表示スケジュール情報に従って、複数のコンテンツが順次に表示器に表示される。コンテンツリスト105は、コンテンツ表示装置101の内部に格納されていても良いし、外部の記憶装置に格納されていてもよい。尚、表示スケジュール情報としてのコンテンツリスト105の詳細は図5により後述する。
【0026】
指示検出部106は入力装置107から入力された、表示制御部103により表示されているコンテンツに対するユーザ操作に従って、その操作の対象となるコンテンツ(指示対象コンテンツ114)を検出する。また、指示検出部106は、そのときのユーザ操作によって指示された表示方法の変更内容(変更表示方法115)を検出する。このように、入力装置107と指示検出部106は、表示部102によって出力装置108上にコンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付け、受け付けたユーザ操作を保持する。
【0027】
コンテンツ情報111〜113は、図2により後述する記憶装置205等によって記憶されているコンテンツへのリンク情報や、表示時間、表示効果などの表示制御のための情報(以下、表示方法という場合もある)を格納している。表示方法決定部104は、コンテンツ情報が有するリンク情報に従って表示コンテンツ110を取得し、コンテンツ情報が有する表示制御の情報に従って表示方法109を生成し、表示コンテンツ110と表示方法109を表示制御部103に提供する。ここで、表示方法決定部104は、コンテンツ情報111で示される表示コンテンツ110が、上記保持された指示対象コンテンツ114に関連するか否かを判断する。関連すると判断された場合、表示方法決定部104は当該表示コンテンツ110の表示方法109を、保持されている変更表示方法115をもとに変更する。
【0028】
以上のように、表示方法決定部104は、入力装置107及び指示検出部106がユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツを参照して判別する。本実施形態では、この関連するコンテンツの判別に、各コンテンツの属性情報(メタデータ)が用いられる。そして、表示方法決定部104は、関連するコンテンツとして判別されたコンテンツに関する表示スケジュールを変更することにより(例えば表示方法109を変更することにより)表示スケジュール情報を変更して、スライドショーの表示を行う。この結果、後述するように、あるコンテンツに対するユーザ操作に応じて、関連するコンテンツの表示時間や表示効果が変更されることになる。
【0029】
図2は第1実施形態におけるコンテンツ表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。本実施形態のコンテンツ表示装置は、所謂パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現され得る。
【0030】
図2において、202はCPUであり、各種処理のための演算や論理判断等を行い、バス201に接続された各構成要素を制御する。本コンテンツ表示装置には、プログラムメモリとデータメモリを含むメモリが搭載されている。プログラムメモリには、フローチャートにつき後述する処理手順を含むCPU202による制御のためのプログラムを格納する。メモリはROM203であっても良いし外部記憶装置などからプログラムがロードされるRAM204であっても良い。205はデータやプログラムを記憶しておくための不揮発性メモリやハードディスクなどの記憶装置である。206はユーザからの情報を入力するための、マウス、タッチパネル、キーボードなどに代表される入力装置である。208は分析されたデータ出力情報を出力する出力装置であり、CRTや液晶表示器などの表示装置である。207はネットワークI/Fであり、ネットワークで接続された他の記憶媒体やデバイスとのやり取りを行う。
【0031】
図3は第1実施形態におけるコンテンツリスト表示の全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0032】
まず、第1実施形態によるコンテンツ表示装置において、表示方法決定部104は、表示するコンテンツリスト105を取得する(ステップS301)。コンテンツリスト105に含まれるコンテンツは、ローカルストレージに格納されたコンテンツ、およびネットワークで繋がったデバイスやストレージから参照可能なコンテンツのいずれであっても良い。
【0033】
続いて、表示方法決定部104は、コンテンツリスト表示の為の初期化を行う(ステップS302)。ここでは、例えば、現在の表示コンテンツの位置iをリストの先頭(i=0)に設定したり、図10に示される表示変更コンテンツテーブル1001の初期化を行ったりする。
【0034】
ステップS303において、表示方法決定部104は、コンテンツ全てについて表示が終了したかどうかを判定する。現在の表示コンテンツの位置iが、コンテンツリスト長よりも小さい場合、表示方法決定部104は、表示制御部103を介して対象となるコンテンツを表示する(ステップS304)。ステップS304の処理(コンテンツ表示処理)については図4のフローチャートにより後述する。
【0035】
ステップS304において、表示対象コンテンツを表示すると、処理はステップS305へ進み、表示制御部103は、イベント待ちとなる。ここで、表示中のコンテンツに対するユーザからの指示操作があった場合には、処理はステップS305からステップS306(指示操作処理)へ進み、指示された操作に対応する処理を実行する。また、表示時間だけ時間が経過するなど、表示の終了イベントが検知された場合には、処理はステップS305からステップS307(表示変更コンテンツ登録処理)へ進む。
【0036】
ステップS307による表示変更コンテンツ登録処理を終えると、ステップS308において、表示方法決定部104は、表示コンテンツ位置iを1つ進め、ステップS303の判定へ戻る。ステップS303の判定において、表示コンテンツ位置がコンテンツリストの最後尾より後ろになると、コンテンツリスト表示処理を終了する。
【0037】
図4は第1実施形態によるコンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0038】
ステップS401において、表示方法決定部104は、表示コンテンツの位置iのコンテンツ情報を取得する。続いて、表示方法決定部104は、ステップS401で取得されたコンテンツ情報を用いて、表示方法を決定する(ステップS402)。図6,図7に、ステップS402における処理の流れの例を示す。表示制御部103は、表示方法決定部104から決定された表示方法をと表示対象となるコンテンツを取得し、表示対象のコンテンツを決定された表示方法を用いて表示する(ステップS403)。この処理の流れの一例を図11に示す。
【0039】
図5はステップS301で取得されるコンテンツリストおよびステップS401で取得されるコンテンツ情報の一例を示す図である。
【0040】
コンテンツリスト501(コンテンツリスト105に対応する)は、複数(N個)のコンテンツ情報へのポインタ502と、それらのコンテンツ情報に対する表示設定へのポインタ503から構成される。図5によると、コンテンツリストの0番目のポインタはコンテンツ情報504を指している。
【0041】
コンテンツ情報504には、505〜511の情報が含まれる。505はコンテンツの識別子「ID=0」、506はコンテンツの名前「Name=Image0」である。
【0042】
コンテンツの実体へのリンクとして、ローカルデータの場合にはコンテンツデータへのパス507、外部ストレージ中のデータの場合にはコンテンツデータへのアクセスURL508の情報が含まれる。また、コンテンツのメタデータへのポインタ509、表示制御のための情報(表示方法)としてのコンテンツの表示時間510(Time)、コンテンツの表示効果511(Effect)などの情報も含まれている。コンテンツのメタデータ(MetaData)へのポインタ509はコンテンツメタデータ512を指している。コンテンツ情報504に対応するコンテンツメタデータ512には、コンテンツの識別子513、タイトル514、カテゴリ515、キーワード516、作成日付(Date)517などが含まれる。
【0043】
同様に、コンテンツリスト501中の各コンテンツ情報へのポインタ502は各々対応するコンテンツ情報を指している。例えば5番目のポインタはコンテンツ情報518を指し、そのコンテンツ情報518中のメタデータ(Metadata)へのポインタは、コンテンツメタデータ519を指している。
【0044】
また、コンテンツリストの表示設定へのポインタ503は、コンテンツリストの表示設定520を指す。表示設定520には、設定表示時間521が含まれる。この中に別の表示設定情報(その他の表示設定522)が含まれても良い。設定表示時間521には、各コンテンツを表示する標準時間が設定されている。
【0045】
図6はステップS402における表示方法決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0046】
まず、表示方法決定部104は、図5のコンテンツ情報504に示されるような表示対象のコンテンツ情報(位置iのポインタによって示されるコンテンツ情報)を参照し(ステップS601)、設定されている表示方法を取得する(ステップS602)。ここで取得される表示方法とは、図5に示される表示設定520、および表示対象コンテンツのコンテンツ情報504中の表示方法(コンテンツの表示時間510、表示効果511)などである。続いて、表示方法決定部104は、これまでのコンテンツの表示において、表示対象のコンテンツに関連するコンテンツの表示方法がユーザ操作により変更されたかどうかを判定する(ステップS603)。
【0047】
この処理では、図10に示される表示変更コンテンツテーブル1001が参照される。ユーザの指示操作によって、表示方法が変更されたコンテンツの情報と、現在の表示対象コンテンツのコンテンツ情報が比較され、関連するコンテンツがあるかどうかが判定される。表示変更コンテンツテーブル1001に関連するコンテンツ情報が存在すると判定された場合には、処理はステップS604からステップS605へ進む。ステップS605において、表示制御部103は、表示変更コンテンツテーブル1001から、コンテンツ情報に対応する表示方法を取得する(ステップS605)。そして、取得された表示方法を表示方法決定部104に通知し、表示方法決定部104は通知された表示方法を表示対象コンテンツの表示方法として設定する(ステップS606)。
【0048】
一方、ステップS603における関連コンテンツ判定処理の結果、関連するコンテンツがなかった場合には、処理はステップS604からステップS607へ進む。ステップS607において、表示方法決定部104は、ステップS602で取得された表示方法を当該コンテンツの表示方法に決定する。
【0049】
図7は、第1実施形態における、コンテンツリスト及びコンテンツ情報の一例を示す図である。図7中のコンテンツリスト701及びコンテンツ情報703、706、708、710、712を用いて、本実施形態による表示処理の流れを説明する。
【0050】
本実施形態のスライドショーでは、図7のコンテンツリスト701に従ってコンテンツが順次に表示される。以下では、表示方法に含まれている表示時間が変更された場合の例、すなわち、
・ユーザが、コンテンツ情報703で示されるコンテンツの表示中に、一時停止操作をして長い時間じっくりと見た場合、コンテンツ情報703と関連するコンテンツ情報708で示されるコンテンツも同じ時間だけ長く表示される例と、
・ユーザがコンテンツ情報706に対応するコンテンツを早送りした場合には、コンテンツ情報706に関連するコンテンツ情報712も短い時間だけ表示される例とを示す。
【0051】
まず、図3のステップS302において、現在の表示コンテンツの位置iがリストの先頭に設定され、処理はステップS304のコンテンツ表示処理へ進む。コンテンツ表示処理では、ステップS401において、図7より表示コンテンツの位置i=0のコンテンツ情報703が取得される。続いてステップS402において、表示方法が決定される。この処理の流れは図8に示される。
【0052】
図8は第1実施形態によるステップS402の表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、図6に示した表示方法決定処理を、表示時間に特化したものである。
【0053】
まず、ステップS801において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報703を参照する。コンテンツ情報703を参照すると、個別設定表示時間Timeは設定されていないので、処理はステップS802からステップS803へ進む。ここで、コンテンツリスト701の表示設定714内の設定表示時間715はT0=5であるので、表示方法決定部104は、コンテンツ情報703の表示時間Time(=初期設定表示時間T0)=5と設定する。続いて、ステップS804において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ検索処理を行う。この関連コンテンツ検索処理を、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0054】
図9は第1実施形態におけるステップS804関連コンテンツ検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0055】
ステップS901において、表示方法決定部104は、これから検索する表示変更コンテンツテーブル1001上の位置を示す検索ポインタpをテーブルの先頭を指すように設定する。続いて、表示変更コンテンツテーブル1001の検索が未だ終了しない場合には、処理はステップS902からステップS903へ進み、表示方法決定部104は、検索ポインタpが指す表示変更コンテンツ情報を参照する。続いて、表示方法決定部104は、参照中の表示変更コンテンツ情報中のコンテンツメタデータを参照する(ステップS904)。さらに、表示方法決定部104は、これから表示しようとする表示対象コンテンツのコンテンツ情報のMetaData(ここでは、メタデータ705)を参照し、ステップS904で参照したコンテンツメタデータとの比較を行う(ステップS905)。
【0056】
ステップS906において、表示方法決定部104は、ステップS905における比較の結果に基づいてお互いが関連するかどうかを判定する。関連しない場合には、ステップS907において、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブル1001上の位置を示す検索ポインタpを1つ増やし、処理をステップS902へ戻す。ステップS902の判定においてテーブルが終了したと判定されるか、ステップS906で関連するコンテンツが見つかるまで上記の処理を繰り返す。関連するコンテンツが見つからないまま、テーブルの検索が終了した場合は、関連コンテンツが存在しないとする(ステップS909)。関連するコンテンツが見つかった場合は、ステップS908において、表示方法決定部104は、関連するコンテンツ情報ありと決定して本処理を終了する。
【0057】
尚、本実施形態においては、ステップS906において関連するコンテンツと判定されるコンテンツは、メタデータの対応する項目の値が同じになっているコンテンツであるとする。
【0058】
ここで、表示変更コンテンツテーブル1001を順に参照していき、初めに見つかったコンテンツを関連するコンテンツとしても良いし、表示変更コンテンツテーブル1001全てを参照して、最もよく関連するコンテンツを検索してもよい。例えば、メタデータの項目が全く同じコンテンツメタ情報が表示変更コンテンツテーブル1001に登録されている場合には、項目がより多く一致するコンテンツを関連するコンテンツとしても良い。
【0059】
図10は第1実施形態における表示変更コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0060】
ステップS302表示初期化において、表示変更コンテンツテーブル1001を図10の(a)のように初期化したとする。現在表示対象のコンテンツはコンテンツリストの先頭であるので、表示変更コンテンツテーブル1001は空である。
【0061】
よって、ステップS804の関連コンテンツ検索処理においては、図9のステップS902からステップS909へ処理が進み、関連するコンテンツは存在しないと決定される。この結果、処理はステップS805からステップS808へ進み、表示対象のコンテンツは表示時間Time=5に設定され、図4の表示方法決定処理(ステップS402)が終了する。
【0062】
続いて、ステップS403へすすみ、対象コンテンツ表示処理を行う。この処理の流れは図11に示される。図11は第1実施形態における、表示制御部103による対象コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0063】
まず、表示制御部103は、表示対象コンテンツの表示時間Tを0に初期化し(ステップS1101)、さらに、表示対象コンテンツの一時停止時間Tsも0に初期化する(ステップS1102)。続いて、表示制御部103は、表示方法決定部104から表示対象コンテンツデータのPath情報を取得し、これに基づいて実際の表示データを取得する(ステップS1103)。ここで、表示方法決定部104は、現在の表示対象コンテンツのコンテンツ情報から、Path属性704を参照し、Path情報を取得して表示制御部103に提供する。
【0064】
さらに、ステップS1104において、表示制御部103は、表示方法決定部104から図4のステップS402において決定された表示方法(表示時間Time=5)の通知を受け、通知された表示方法でコンテンツを表示する(ステップS1104)。同時に、表示対象コンテンツの表示時間Tの計測をスタートする(ステップS1105)。
【0065】
続いて、全体処理(図3)の流れは、ステップS305へ進み、表示制御部103はイベント待ちとなる。ここで、表示中のコンテンツに対して、表示時間T=1の時点で、ユーザが一時停止操作を指示したとする。
【0066】
ユーザの一時停止操作により、ステップS305では指示操作のイベントが認識され、処理はステップS306(指示操作処理)へ進む。本実施形態における指示操作処理の流れを図12のフローチャートにより説明する。
【0067】
図12は、第1実施形態における指示操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1201において、表示制御部103は、入力装置107よりユーザに指示され、指示検出部106で検出されたユーザ操作(ここでは、「一時停止」)を取得する。続いてステップS1202において、表示制御部103は、操作の種類を判定する。ここでは、操作は「一時停止」であるので、処理はステップS1203へ進む。ここで、表示制御部103は、コンテンツの表示を一時停止し(ステップS1203)、表示時間Tを現在の値(T=1)のまま、計測を一時停止する(ステップS1204)。さらに、表示制御部103は、一時停止している時間をTsとして計測を開始し(ステップS1205)、処理を図3ステップS305のイベント待ち状態に戻す。
【0068】
ユーザが、しばらく一時停止をしたのち、再生の再開指示操作を行うと、上記と同様に処理はステップS305からステップS306(図12の指示操作処理)へ進む。
【0069】
ステップS1201において、表示制御部103は、ユーザに指示された操作(ここでは「再生再開」)を取得すると、処理をステップS1202からステップS1208へ進める。ステップS1208において、表示制御部103は、一時停止時間Tsの計測を終了する。ここでTs=30となっているとする。続いてステップS1209において、表示制御部103は、表示時間Tの計測をステップS1203で停止した時間(本例ではT=1)から再開し、再びイベント待ち状態に戻る(図3のステップS305)。
【0070】
表示対象コンテンツの表示時間Tが図4ステップS402において決定された表示方法(表示時間Time=5)になるまで経過すると、設定表示時間終了となり、処理はステップS305からステップS307(表示変更コンテンツ登録処理)へ進む。表示変更コンテンツ登録処理について、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
図13は第1実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。この処理では、上記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツのメタデータと、当該ユーザ操作によって変更された表示方法とが、表示変更コンテンツテーブル1001に変更情報として登録される。
【0072】
表示制御部103は、まず、図4のステップS402において表示方法決定部104によって決定された表示方法(表示時間Time=5)を参照する(ステップS1301)。続いて、表示制御部103は、表示対象コンテンツが表示されていたトータルの計測表示時間Ttを計算する(ステップS1302)。ここで、トータルの計測表示時間Ttは、[表示時間T(Time=5)]+[一時停止時間Ts(=30)]=35となる。続いて、表示制御部103は、計測表示時間Ttと設定表示時間Timeとの関係を判定する(ステップS1303)。
【0073】
実際に表示された全表示時間Ttと設定表示時間Timeが異なる場合には、処理はステップS1303からステップS1304へ進む。ステップS1304において、表示制御部103は、表示変更コンテンツテーブル1001に、表示が変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705とその計測表示時間Tt(=35)を登録する(ステップS1304)。
【0074】
この結果、図10の(a)に示した表示変更コンテンツテーブル1001は、図10の(b)に示される表示変更コンテンツテーブル1001のようになる。図10の(b)に示した表示変更コンテンツテーブル1001には、新たに、0番目の表示変更コンテンツ情報1003へのポインタ1002が追加されている。ポインタ1002によって示される表示変更コンテンツ情報1003は、コンテンツメタ情報へのポインタと1004と表示時間1005の対からなる。尚、表示時間1005には、上述の計測表示時間Ttが格納される。また、コンテンツメタ情報へのポインタ1004は、表示が変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705を指している。
【0075】
ステップS307の表示変更コンテンツ登録処理が終了すると、処理はステップS308へ進む。表示制御部103は、ステップS308で表示コンテンツ位置iを1つ増やし、i=1とし、処理をステップS303へ戻す。以後、同様の流れで、ステップS304においてコンテンツ情報706のコンテンツが表示される。
【0076】
すなわち、上述した処理の流れにより、図4のステップS402において表示方法決定部104が表示方法を決定し(表示時間Time=5)、ステップS403にて表示制御部103がコンテンツを表示する。そして、処理は、図3のステップS305へ進み、表示制御部103は、イベント待ちをする。
【0077】
表示対象コンテンツの表示時間Tが図4のステップS402において決定された表示方法(表示時間Time=5)になるまで経過すると、設定表示終了のイベントが発生する。この結果、処理はステップS305からステップS307へ進み、表示制御部103は、表示変更コンテンツ登録処理(図13)を行う。
【0078】
今回は、ステップS1302で計算された計測表示時間Ttと設定表示時間Timeとが一致する。従って、表示変更コンテンツ登録処理はステップS1303からそのまま終了し、処理はステップS308へ進む。ステップS308において表示コンテンツ位置iを1つ増やし、i=2となり、処理はステップS303へ戻る。そして、ステップS304においてコンテンツリストの2番目のコンテンツ情報708が表示される。
【0079】
コンテンツ表示処理(ステップS304)において、まず、表示方法決定部104は、表示コンテンツの位置i=2のコンテンツ情報708(図7)を取得する。続いてステップS402において、表示方法決定部104は、図8に示される表示方法決定処理を行う。
【0080】
まず、ステップS801において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報708を参照する。コンテンツ情報708を参照すると、個別設定表示時間Timeは設定されていないので、処理はステップS802からステップS803へ進む。ここで、コンテンツリスト701の表示設定714内の設定表示時間715はT0=5であるので、表示時間Time(=初期設定表示時間T0)=5と設定される。続いて、ステップS804において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ判定処理を行う。
【0081】
この時点で、表示変更コンテンツテーブル1001は、図10の(b)のようになっている。ステップS804の関連コンテンツ検索処理において、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブル1001の0番目のポインタ1002を参照する(ステップS903)。そして、表示方法決定部104は、ポインタ1002により指し示される、登録されている表示変更コンテンツ情報1003のコンテンツメタ情報へのポインタ1004が指すメタデータ705を参照する(ステップS904)。さらに、ステップS905において、表示方法決定部104は、現在表示対象コンテンツのコンテンツ情報708中のメタデータ709を参照する。両者を比較すると「Category=Dogs」(1006)が一致しているので、処理はステップS906からステップS908へ進み、表示方法決定部104は、「関連するコンテンツが存在する」と決定する。
【0082】
この結果、ステップS805の判定はYESとなり、処理はステップS806に進む。ステップS806おいて、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブルから得られる変更情報に従って、当該表示対象コンテンツの表示方法を変更する。即ち、図10の(b)に示される表示変更コンテンツ情報1003の表示時間1005から、関連するコンテンツメタ情報に対応する表示時間Tt=35を取得する。続いてステップS807において、表示方法決定部104は、表示対象コンテンツの表示時間Timeに「35」を設定して、表示方法決定処理(図4のステップS402)を終了する。
【0083】
その後、処理は図4のステップS403へすすみ、表示制御部103は、対象コンテンツ表示処理を行う。この結果、図11の処理の流れに従って、コンテンツリストの位置i=2に対応する表示対象コンテンツは、Time=35だけ表示される。
【0084】
以下同様に、表示コンテンツの位置i=4となるまで、コンテンツリスト501中のコンテンツを表示する処理が繰り返される。
【0085】
以上のように、第1実施形態によれば、あるコンテンツを表示中にユーザが一時停止するなどして、設定された表示時間よりも長く表示させた場合には、そのコンテンツと関連するコンテンツを表示する際には、同じ時間だけ長く表示させることができる。
【0086】
尚、本実施形態において、図7中のコンテンツリスト701の1番目のコンテンツ情報706が、ステップS402(図4)において、表示時間Time=5と決定されたとする。そして、コンテンツ情報706で示されるコンテンツを表示中に、T=1の時点で、ユーザが表示をスキップして、次のコンテンツを表示させたとする。この場合、コンテンツ情報706に関連する、コンテンツ情報710の表示時間はTime=1となる。
【0087】
コンテンツ情報706で示されるコンテンツを表示中に、T=1の時点で、ユーザが表示をスキップして、次のコンテンツを表示させた場合のこの処理の流れは以下のようになる。
【0088】
まず、図12(指示操作処理)のステップS1201において、表示制御部103は、ユーザに指示された操作「次のコンテンツを表示」を取得する。続いてステップS1202において、表示制御部103は、ステップS1201で取得した操作の種類を判定する。操作は「次のコンテンツを表示」であるので、処理はステップS1206へ進む。
【0089】
ステップS1206において、表示制御部103は、一時停止時間Tsを「表示時間T−設定表示時間Time」とする。本例では、T=1、Time=5であるので、Ts=−4となる。続いて、ステップS1207において、表示制御部103は、表示対象コンテンツの表示を終了させるために、表示時間Tを設定表示時間Time(T=Time=5)とする。
【0090】
この後、処理は図3ステップS305のイベント待ち状態に戻る。ステップS1204において、表示時間Tが設定表示時間Timeとされたので、設定表示終了のイベントが直ちに発生し、処理はステップS305からステップS307(図13の表示変更コンテンツ登録処理)へ進む。
【0091】
まず、表示制御部103は、図4のステップS402において表示方法決定部104が決定した表示方法(表示時間Time=5)を参照する(ステップS1301)。続いて、表示制御部103は、表示対象コンテンツが表示されていたトータルの計測表示時間Ttを計算する(ステップS1302)。ここで、トータル時間Ttは、表示時間T(Time=5)+一時停止時間Ts(=−4)=1となる。続いて、表示制御部103は、全表示時間Ttと設定表示時間Timeとの関係を判定する(ステップS1303)。実際に表示された全表示時間Ttが、設定表示時間Timeと異なるので、処理はステップS1303からステップS1304へ進む。ステップS1304において、表示制御部103は、表示変更コンテンツテーブル1001に、表示が変更されたコンテンツ情報706のメタデータ707とその全表示時間Tt(=1)を登録する(ステップS1304)。
【0092】
この結果、表示変更コンテンツテーブル1001は、図10の(b)に示される状態から、(c)に示される状態になる。
【0093】
続いて、処理はステップS308へ進み、表示制御部103は、表示コンテンツ位置iを1つ増やし、i=2として、処理をステップS303へ戻す。この後、ステップS308においてi=4となるまでコンテンツリスト中のコンテンツを表示する処理が繰り返される。
【0094】
次に、上記コンテンツ情報706と関連するコンテンツ情報が表示される場合の処理について説明する。以下では、図7の例における、i=4になったときのコンテンツ表示処理(ステップS304)を例に挙げて説明する。
【0095】
図4に示されるコンテンツ表示処理において、まず、ステップS401において、表示方法決定部104は、コンテンツリスト701の位置i=4のコンテンツ情報712を取得する。続いて、ステップS402において、表示方法決定部104は、当該コンテンツの表示方法を決定する。この処理の流れは図8に示される。
【0096】
まず、ステップS801において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報712を参照する。コンテンツ情報712を参照すると、個別設定表示時間Timeは設定されていないので、処理はステップS803へ進む。コンテンツリスト701の表示設定714に設定されている設定表示時間715はT0=5であるので、表示方法決定部104は、表示時間Time(=初期設定表示時間To)=5と設定する。続いて、ステップS804において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ検索処理を行う。
【0097】
現在の表示変更コンテンツテーブル1001は、図10の(c)のようになっている。現在の表示対象コンテンツのコンテンツ情報712中のメタ情報713と、表示変更コンテンツテーブル1001に登録されているコンテンツのメタ情報のポインタ1008が指すメタデータ707が比較される。この場合、「Category=Scenery」(1010)が一致しているので、図9に示される関連コンテンツ検索処理により、関連するコンテンツが存在すると判定される。
【0098】
よって、ステップS805の判定はYESとなり、処理はステップS806へ進む。ステップS806において、表示方法決定部104は、図10の(c)に示される表示変更コンテンツテーブル1001から関連するコンテンツメタ情報に対応する表示時間1005、Tt=1を取得する。
【0099】
続いてステップS807において、表示対象コンテンツの表示時間Time=1として、図4のステップS402表示方法決定処理を終了する。
【0100】
その後、処理は図4のステップS403へすすみ、対象コンテンツ表示処理を行うが、表示対象コンテンツは、Time=1だけ表示されることになる。
【0101】
以下同様に、表示コンテンツの位置i=4となるまで、コンテンツリスト中のコンテンツを表示する処理が繰り返される。
【0102】
このように、あるコンテンツを表示中にユーザが早送りするなどして、設定された表示時間よりも短く表示させた場合には、そのコンテンツと関連するコンテンツを表示する際には、同じ時間だけ短く表示させることができる。
【0103】
また、第1実施形態においては、ユーザの指示をもとに、コンテンツ情報と表示方法の対応関係を表示変更コンテンツ登録テーブルに追加し、関連するコンテンツの表示方法を決定するために使用した。しかしながら、本願発明はこのような形態に限られるものではない。例えば、別の実施形態として、ユーザの指示操作のたびに、コンテンツリスト中の全てのコンテンツについて、各コンテンツの表示方法(図5の表示時間510、表示効果511)を更新しても良い。
【0104】
以上のように、本実施形態における構成では、任意のコンテンツを表示中のユーザの操作から、以降の関連するコンテンツの表示方法を変更することが出来る。そのため、同様の操作を繰り返すことなく、ユーザの嗜好にそってコンテンツリストを表示することが出来る。
【0105】
また、ユーザによる表示時間の変更操作から、以降の関連するコンテンツの表示時間が変更されるので、ユーザが見たいものは長く、それほど見たくないものは短く表示することができる。
【0106】
[第2実施形態]
第2実施形態では、第1実施形態で述べたような表示スケジュール情報に従ったコンテンツの表示を繰り返し実行させる構成において、
・1周目のコンテンツ表示においては、ユーザ操作による表示変更コンテンツテーブルの変更を禁止し、
・2周目の繰り返し以降の表示においては、ユーザ操作を表示変更コンテンツテーブルに登録すると共に、表示変更コンテンツテーブルの内容に従って関連するコンテンツの表示スケジュールを変更して各コンテンツを表示する、
ように動作するコンテンツ表示装置を説明する。
【0107】
図14は第2実施形態における全体処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14では、第1実施形態における全体処理(図3)に、ステップS1408、ステップS1410、ステップS1411の処理が追加されている。従って、図14のS1401〜S1407,S1409は、図3のS301〜S308と同様の処理である。
【0108】
ステップS1408において、表示制御部103は、最後尾のコンテンツを表示したかどうかを判定する。そして、最後尾のコンテンツを表示したと判定された場合には、表示制御部103は、ステップS1410において、最後尾表示フラグをTrueに設定する。そして、ステップS1411において、表示制御部103は、次の表示コンテンツ位置を先頭に戻す(i=0に設定する)。この処理により、表示スケジュール情報(コンテンツリスト)に従ったコンテンツの表示が繰り返し実行される。
【0109】
図15は第2実施形態における表示方法決定処理の流れの一例を示す図である。図15では、第1実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理(図6)にステップS1503の判定が追加されている。
【0110】
ステップS1503において、表示方法決定部104は、ステップS1410において最後尾のコンテンツが表示されたかどうかを判定する。本実施形態では、最後尾のコンテンツを表示した場合にステップS1411でTrueにセットされる最後尾表示フラグがTrueであるかどうかを判定することにより、最後尾のコンテンツが表示されたかどうかを判定する。
【0111】
ステップS1503において最後尾表示フラグがFalseの場合には、1周目の表示処理であるため、処理はステップS1508へ進む。従って、最後尾表示フラグがTrueに設定されるまで、すなわち、1週目の表示では、「一時停止」や「次のコンテンツ表示」といった操作がなされない限り、設定されたとおりの表示方法でコンテンツリスト内のコンテンツが表示されていく。一方、最後尾表示フラグがtrueになると、2周目以降の表示処理であるため、処理はステップS1503からステップS1504へ進み、第1実施形態で説明したとおりの処理が行われる。すなわち、ユーザの表示変更操作が表示変更コンテンツテーブルに登録され、表示変更コンテンツテーブルに従って関連コンテンツの表示方法が変更される。
【0112】
図16は第2実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示すフローチャートである。図16では、第1実施形態の表示変更コンテンツ登録処理(図13)にステップS1601の判定が追加されている。
【0113】
ステップS1601において、表示制御部103は、最後尾のコンテンツを表示したことを示す最後尾フラグがステップS1410でTrueにセットされたかどうかを判定する。ステップS1601において最後尾表示フラグがFalseの場合には、そのまま本処理は終了する。最後尾表示フラグがtrueになると、ステップS1602〜S1605において、第1実施形態で説明したとおりの処理(ステップS1301〜S1304)が行われる。すなわち、表示制御部103は、ユーザの表示変更操作を元に、表示変更コンテンツテーブル1001に表示変更操作に対する表示方法等を追加登録する。
【0114】
以上のように、第2実施形態における構成では、1周目の表示では設定されたとおりにコンテンツ列を表示し、2周目以降ではユーザの表示変更操作から以降の関連コンテンツの表示方法を変えることができる。よって、意味のあるコンテンツ列を表示するときは、途中で表示設定を変えないようにすることができる。
【0115】
また、ステップS1503、およびステップS1601の判定を「最後尾表示フラグがFalseであるかどうか」と変更することもできる。この場合、1周目でユーザの表示変更操作から以降の関連コンテンツの表示方法を変え、2周目以降はデフォルトの表示方法でコンテンツを表示することになる。
【0116】
また、ステップS1503の判定は「最後尾表示フラグがTrueであるかどうか」とし、ステップS1601の判定を省略して、ステップS1602以降の処理を必ず実行するようにしてもよい。このようにすれば、1周目の表示では設定されたとおりにコンテンツ列を表示しながらユーザの表示変更操作による表示方法を表示変更コンテンツテーブルに次々と登録するようになる。そして、2周目以降に、1周目の表示変更操作も反映させて、ユーザの表示変更操作から以降の関連コンテンツの表示方法を変える構成となる。
【0117】
このように、最後尾変更フラグにより表示決定方法を切り替えることにより、ユーザのインタラクティブな操作により表示が変更可能な個所とそうでない個所を設定することが出来る。もちろん、上記のような表示形態をユーザに選択させるように構成しても良いことは明らかである。
【0118】
[第3実施形態]
図17は第3実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。第3実施形態における表示変更コンテンツ登録処理は、第1実施形態の表示変更コンテンツ登録処理(図13)のステップS1304を、ステップS1704〜ステップS1706で置き換えたものである。また、図18は第3実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報の一例を示す図である。図18における表示設定714のデータ構成が、図7により示した第1実施形態における表示設定714のデータ構成と異なっている。即ち、第3実施形態における表示設定714は、Tshort1801、Tlong1802、および、表示変更コンテンツ登録ルールへのポインタ1803を有する。また、ポインタ1803によって示される実体としての表示変更コンテンツ登録ルール1804は、ルール1805、1806を含む。
【0119】
表示変更コンテンツ登録ルール1804は、ユーザの指示する変更操作によって変更された表示時間Tに対して登録する表示時間Ttを定義しており、本例では、ルール1805、ルール1806として登録されている。ルール1805は、あるコンテンツの表示時間Tが、設定されている値Tshortよりも短い場合には、そのコンテンツに関連するコンテンツも同じだけ短く(登録時間Tt=T)するというルールである。また、ルール1806は、あるコンテンツの表示時間Tが、設定されている値Tlongよりも長い場合には、そのコンテンツに関連するコンテンツは飛ばして表示する(登録時間Tt=1)とするというルールである。これらを用いて、第3実施形態の処理を説明する。
【0120】
第1実施形態と同様の処理で、コンテンツリスト701中のコンテンツ情報703で示されるコンテンツを表示中に、ユーザからの指示操作のよって一次停止操作が行われた場合を考える。ここで、設定表時間Time=5であるとし、ステップS1208において、Ts=30となるまで一時停止状態が継続したものとする。更に、再生が再開され、通常どおり表示が終了し、ステップS1302において、トータル時間Ttは、表示時間T(Time=5)+一時停止時間Ts(=30)=35となったとする。
【0121】
続いて、表示制御部103は、全表示時間Ttと設定表示時間Timeとの関係を判定する(ステップS1303)。実際に表示された全表示時間Tt=35は、設定表示時間Time=5と異なるので、処理は、ステップS1704へ進む。
【0122】
ステップS1704において、表示制御部103は、図18の表示変更コンテンツ登録ルール1804を参照する。その結果、全体表示時間Tt=35は、ルール1806を満たす(Tt>Tlong)ので、「登録する」と判定され、処理はステップS1705からステップS1706へ進む。ステップS1706において、表示制御部103は、表示変更コンテンツテーブル(図19の1901)に、表示が変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705と、ルール1806に記載された登録時間Tt(=1)を登録する。
【0123】
以上の処理の結果、図19の(a)の表示変更コンテンツテーブル1901は、図19の(b)に示される表示変更コンテンツテーブル1901のようになる。
【0124】
引き続き、コンテンツリストの表示を継続し、ステップS308において表示コンテンツ位置がi=2になると、ステップS304においてコンテンツリストの2番目のコンテンツ情報708を表示する処理が行われる。
【0125】
この処理の流れは図4に示される。まず、ステップS401において、表示方法決定部104は、図7より表示コンテンツの位置i=2のコンテンツ情報708を取得する。続いてステップS402において、表示方法決定部104は、表示方法を決定する。更に、この表示方法決定処理は図8に示されている。
【0126】
まず、ステップS801において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報708を参照する。続いて、ステップS802において、コンテンツ情報708を参照すると、個別設定表示時間Timeは設定されていないので、処理はステップS803へ進む。ここで、表示方法決定部104は、コンテンツリスト701の表示設定714中の設定表示時間715がT0=5であるので、表示時間Time(=初期設定表示時間T0)=5と設定する。続いて、ステップS804において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ判定処理を行う。
【0127】
現在の表示変更コンテンツテーブルは、図19の(b)のようになっている。ステップS804の関連コンテンツ検索処理において、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブル1901の0番目(1902)を参照する(ステップS903)。そして、表示方法決定部104は、登録されている表示変更コンテンツ情報1903のコンテンツメタ情報へのポインタ1904が指すメタデータ705を参照する(ステップS904)。さらに、ステップS905において、表示方法決定部104は、現在表示対象コンテンツのコンテンツ情報708中のメタデータ709を参照する。両者を比較すると「Category=Dogs」(1906)が一致しているので、処理はステップS906からステップS908へ進み、関連するコンテンツが存在するとする。
【0128】
よって、ステップS805の判定はYESとなり、処理はステップS806に進む。ステップS806において、表示方法決定部104は、図19の(b)の表示変更コンテンツテーブル1901から関連するコンテンツメタ情報(ポインタ1904が指すメタデータ705)に対応する表示時間1905(Tt=1)を取得する。続いてステップS807において、表示方法決定部104は、表示対象コンテンツの表示時間Time=1として、図4のステップS402表示方法決定処理を終了する。こうして、第1実施形態の表示方法決定処理では、関連するコンテンツとして判別されたコンテンツの表示スケジュールに規定されている表示時間が、表示変更コンテンツテーブルに登録されている表示時間に基づいて変更される。
【0129】
次に、処理は図4のステップS403へすすみ、対象コンテンツ表示処理を行う。この結果、表示対象コンテンツは、Time=1だけ表示されることになる。
【0130】
以下同様に、表示コンテンツの位置i=4となるまで、コンテンツリスト中のコンテンツを表示する処理が繰り返される。
【0131】
以上のように、第3実施形態によれば、あるコンテンツを表示中にユーザが一時停止するなどして、設定された表示時間よりも長く表示させた場合に、そのコンテンツと関連するコンテンツの表示を飛ばすように制御することができる。
【0132】
尚、第3実施形態においては、ルール1805により、Tshort=3よりも短く表示されたコンテンツ(表示時間をTとする)に関連するコンテンツは、同じく表示時間Tだけ表示されることになる。なお表示変更コンテンツルールは、上述したルール1805、ルール1806だけに限らず、図20のように種々のルールが適用可能である。図20は表示変更コンテンツ登録ルールの一例を示す図である。図20の(a)に示されるルール2001は、ユーザの指示操作により設定された表示時間から実際の表示時間Tへ変更された場合には、表示時間が変更されたコンテンツと関連するコンテンツの表示時間は、同じくTにするというルール(2002)である。このルール2001によると、第1実施形態と同様の処理を実現することができる。
【0133】
図20の(b)に示されるルール2003は、ユーザの指示操作により、ある設定された時間Tlongよりも長い表示時間Tだけ表示されたコンテンツに関連するコンテンツは、表示時間Tだけ表示するというルールである(2004)。
【0134】
図20の(c)に示されるルール2005には、ルール2006、ルール2007の二つのルールが含まれる。一つ目のルール2006は、ユーザの指示操作によりある設定された時間Tshortよりも短い表示間Tだけ表示されたコンテンツに関連するコンテンツは、表示時間(T)=1と設定し、早送りして表示するというルールである。また、もう1つのルール2007は、ユーザの指示操作によりある設定された時間Tlongよりも長い表示時間Tだけ表示されたコンテンツに関連するコンテンツは、表示時間=1と設定し、早送りして表示するというルールである。
【0135】
図20の(d)に示される2008には、ルール2009、ルール2010の2つのルールが含まれる。一つ目のルール2009は、
「ユーザの指示操作により設定された表示時間から実際の表示時間Tへ変更された場合であって、その表示対象コンテンツのメタデータにおいて「Category=Dogs」である場合」には、
「そのコンテンツに関連するコンテンツは、表示時間Tだけ表示する」というルールである。また、もう1つのルール2010は、
「ユーザの指示操作により設定された表示時間から実際の表示時間Tへ変更された場合であって、その表示対象コンテンツのメタデータにおいて「Category=Scenery」である場合」には、
「そのコンテンツに関連するコンテンツは、表示時間=1と設定し、早送りして表示する」というルールである。
【0136】
以上のように、第3実施形態における構成では、ユーザの表示変更操作から、以降の関連するコンテンツの表示時間を変更することができるので、ユーザが見たいものは長く、それほど見たくないものは短く表示することができる。
【0137】
[第4実施形態]
図21は第4実施形態におけるコンテンツリストとコンテンツ情報の一例を示す図である。図21には、第3実施形態で示したコンテンツリスト及びコンテンツ情報(図18)に加え、表示の一時停止操作の有効性を判定するための判定ルールを示す操作有効判定基準2102へのポインタ2101が示されている。
【0138】
ポインタ2101は、その内容である操作有効判定基準2102を指すポインタである。操作有効判定基準2102は、表示途中のユーザの指示操作が有効であるかどうかの基準であり、本実施形態では2つの判定基準2103、2104が記載されている。一つ目の判定基準2103では、指示操作「一時停止」に対して、基準「一時停止時間Ts<30」としている。もう1つの判定基準2104では、指示操作「一時停止」に対して、基準「一時停止中にその他の操作」が指示されることとなっている。
【0139】
図21のような操作有効判定基準2102が設定されている場合における、第4実施形態の処理を説明する。ここで、表示中のコンテンツに対して、ユーザが表示時間T=1の時、一時停止操作を指示したとする。
【0140】
ユーザの一時停止操作により、図3に示す処理はステップS305からステップS306へ進む。第4実施形態における指示操作処理を図22に示す。
【0141】
図22は第4実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。第4実施形態においては、第1実施形態における指示操作処理(図12)と比べて、ステップS2211(指示操作履歴追加)の処理が追加されている。ステップS2201〜S2210の各処理は、図12のステップS1201〜S1210の各処理と同等である。
【0142】
まず、ステップS2201において、表示制御部103は、ユーザによって指示された操作(本例では「一時停止」)を取得する。続いて、ステップS2202において、表示制御部103は、ステップS2201で取得した操作の種類を判定する。操作は「一時停止」であるので、処理はステップS2203へ進む。そして、表示制御部103は、コンテンツの表示を一時停止し(ステップS2203)、表示時間Tを現在の値(例えばT=1)のまま、計測を一時停止する(ステップS2004)。そして、さらに、一時停止している時間をTsとして計測を開始する(ステップS2205)。最後にステップS2211において、表示制御部103は、指示操作履歴として“一時停止操作”を追加し、図3のステップS305のイベント待ち状態に戻る。
【0143】
続いて、ユーザが一時停止中に、コンテンツの拡大表示操作を指示したとする。この操作指示を受けると、処理は、ステップS305からステップS306(図22の指示操作処理)へ進む。
【0144】
ステップS2201において、表示制御部103は、ユーザによって指示された操作「拡大表示」を取得する。この場合、処理は、ステップS2202からステップS2210へ進む。ステップS2210において、その他の操作処理としてコンテンツの拡大表示を行い、ステップS2211へ進む。ステップS2211において指示操作履歴として“拡大表示操作”を追加して、図3のステップS305(イベント待ち状態)に戻る。
【0145】
更に、ユーザが再生の再開指示操作を行うと、処理はステップS305からステップS306(図22の指示操作処理)へ進む。
【0146】
ステップS2201において、表示制御部103は、ユーザに指示された操作「再生再開」を取得する。この結果、処理はステップS2202からステップS2208へ進む。ステップS2208において、表示制御部103は、一時停止時間Tsの計測を終了する。ここでは、Ts=30となっているとする。続いて、ステップS2209において、表示制御部103は、表示時間Tの計測をT=1から再開する。最後に、ステップS2211において、表示制御部103は、指示操作履歴として“再生再開操作”を追加して、処理を図3のステップS305のイベント待ち状態に戻す。
【0147】
表示対象コンテンツの表示時間Tが図4のステップS402において決定された表示方法(表示時間Time=5)になるまで経過すると、設定表示終了となり、処理はステップS305からステップS307(表示変更コンテンツ登録処理)へ進む。第4実施形態における表示変更コンテンツ登録処理を図23に示す。
【0148】
図23は、第4実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示す図である。第4実施形態においては、第3実施形態における表示変更コンテンツ登録処理(図17)と比べて、ステップS2302の操作有効性判定処理が追加されている。
【0149】
ステップS2301において、表示制御部103は設定表示時間Time=5を取得し、ステップS2302において表示制御部103は操作有効性判定処理を実行する。この有効性判定処理の詳細を、図24のフローチャートを参照して説明する。図24は第4実施形態における操作有効性判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0150】
まずステップS2401において、表示制御部103は、図22のステップS2211において作成された指示操作履歴を取得する。ここで、取得される指示操作履歴は、上述した例において、「一時停止」→「拡大操作」→「再生再開」である。さらに、ステップS2402において、表示制御部103は、ポインタ2101によって示される操作有効判定基準2102中の2つの判定基準2103、2104を取得する。そして、取得した操作有効判定基準の対象となる指示操作全てについて以下のステップS2404〜S2411で示される処理を繰り返す(ステップS2403)。
【0151】
まず、ステップS2404において、表示制御部103は、対象となる指示操作を取得する。続いてステップS2405において、表示制御部103は、取得された対象操作の種類を判定する。ステップS2402において取得された判定基準2103及び判定基準2104は指示操作=一時停止であるので、処理はステップS2406へ進む。これ以降のステップS2406〜ステップS2409では、当該一時停止操作の有効性を判定する処理を行う。これは、ユーザが行った一時停止という操作が、有効であるか否かを判定する為のものである。例えば、じっくり見る目的でユーザがコンテンツの表示を一時停止させた場合は有効であるが、表示を一時停止させてその場を離れる場合は無効であるなどの判定を実現できる。
【0152】
まずステップS2406において、表示制御部103は、操作有効判定基準2102中の判定基準2103について、一時停止時間Ts<300が満たされるかどうかを取得する。ユーザは一時停止の再開をTs=30のときに行ったので、ステップS2406の判定はYESとなり、表示制御部103は、当該一時停止操作が有効であると決定する(ステップS2410)。
【0153】
もし、ユーザの一時停止時間がTs<300を満たさない場合、処理の流れはステップS2405へ進む。例えば、ユーザが一時停止を行ったまま、席を外してしまった場合には、一時停止時間Tsが、一時停止時間基準(Ts<300)を越えてしまうであろう。このような場合、ステップS2406の判定はNOとなり、処理はステップS2405へ進む。
【0154】
ステップS2405において、表示制御部103は、操作有効判定基準2102中の判定基準2104について条件が満たされるかどうかを判定する。上記の例では、ステップS2401で取得された指示操作履歴から、一時停止中(一時停止から再生再開までの間)にその他の操作(拡大操作)が行われたことがわかる。よって、処理はステップS2410へ進み、表示制御部103は、一時停止操作が有効であると決定する。
【0155】
一方、ユーザが一時停止中にコンテンツの拡大表示操作などの操作を行わなかった場合には、処理はステップS2405からステップS2408へ進む。ステップS2408において、表示制御部103は、当該一時停止操作は無効であると決定する。そして、ステップS2409において、表示制御部103は、一時停止時間Tsに0を設定して、本処理を終了する。こうして、操作有効判定基準2102中の判定基準2103、および判定基準2104のどちらも満たさない場合には、表示制御部103は、当該一時停止操作を無効と決定する(ステップS2408)。そして、表示制御部103は、以降の処理のために一時停止時間Tsもリセット(Ts=0)とする(ステップS2409)。なお、操作の有効性判定処理に用いる判定基準は、上記に限られるものではないことは明らかであろう。また、一時停止操作以外の指示操作に関しての有効性判定は、ステップS2411において実行される。
【0156】
この後、処理は、ステップS2303へ進む。ステップS2303において、表示制御部103は全表示時間Ttを設定表示時間と一時停止時間との和として求める。上述したように有効な指示操作の場合だけTs≠0となり、対象コンテンツに対する表示時間として一時停止時間が加味されることになる。以降のステップS2305〜S2307の処理は、第3実施形態(図17)のステップS1704〜S1706と同様である。
【0157】
なお、一時停止時間が一定時間以上経過し、かつユーザからの操作が検知されない場合に、ユーザの一時停止操作の有効性を判定する為に、別のユーザ操作が履歴に存在するかどうかを用いた。この場合、一時停止中にスクリーンセーバーやダイアログのような手段でユーザの操作を促し、これに対応したユーザ操作を操作履歴として保持するようにして、一時停止期間中に実際に表示を見ているのかどうかを判断してもよい。
【0158】
以上のように、第4実施形態における構成では、ユーザの指示操作がコンテンツ表示に関して有効であるか否かを判定する。そのため、長く見たいために一時停止しているコンテンツに関連するコンテンツは長く表示し、席を外す為に一時停止しているコンテンツに関連するコンテンツは長く表示しないようにできるという効果がある。
【0159】
また、上記第4実施形態において、図6のステップS602で取得される、表示するコンテンツのデフォルトの表示方法は、コンテンツリストおよびコンテンツ情報に設定される例を示したが、これに限られるものではない。例えば、別の場所で設定されても良いし、途中で外部から変更されても良い。これは、第4実施形態以外の実施形態においても同様である。
【0160】
また、表示するコンテンツのデフォルトの表示方法は、コンテンツ表示装置自身に設定されても良いし、表示を行うユーザごとに設定されても良い。
【0161】
また、上記各実施形態においてコンテンツを表示する為に、表示する対象を複数のコンテンツの列(コンテンツリスト)としてコンテンツ表示装置に与える例を示したが、これに限られるものではない。例えば、1つのコンテンツを複数に分割したものや、任意のコンテンツの部分集合列でもよい。
【0162】
また、例えば、図5中のコンテンツの実体へのリンクとして、ローカルデータの場合にはコンテンツデータへのパス(507)、外部ストレージ中のデータの場合にはコンテンツデータへのアクセスURL(508)を用いたが、これに限られるものではない。例えば、コンテンツ内の位置情報や時間情報をもとに、任意のコンテンツの部分集合をコンテンツの実体としても良い。
【0163】
また、コンテンツは静止画や動画などの画像データであっても良いし、テキストデータ、音楽データであってもよい。
【0164】
例えば、図5中のコンテンツの実体へのパス(507)やアクセスURL(508)として、動画ファイルへのパスを与えても良いし、動画コンテンツの各コマを各々コンテンツとして扱っても良い。或いは、動画コンテンツのシーンチェンジを切り出してその開始時間と終了時間を情報として付与し、各シーンを1つのコンテンツとして扱っても良い。
【0165】
また、上記各実施形態において、過去のコンテンツに対する表示方法をもとに、現在のコンテンツの表示方法を決定したとする。そしてこのコンテンツの表示中に更にユーザの指示操作があったとする。そのような場合には、それ以降の関連するコンテンツの表示方法を、現在表示しているコンテンツの表示方法としても良いし、新たに指示された表示方法としても良い。
【0166】
[第5実施形態]
以上、第1〜第4実施形態では、表示方法として表示時間がユーザ操作により変更された場合の処理を説明した。以降の、第5〜第8実施形態では、コンテンツの連続表示(スライドショー)中のユーザ操作により表示方法のうちの表示効果が変更された場合を説明する。尚、表示効果の変更に関して、第2実施形態で説明した如く、2回目以降のスライドショーで変更された表示効果を実行させるように構成することが可能である。
【0167】
第5実施形態におけるコンテンツ連続表示の全体処理の流れは、第1実施形態(図3)のフローチャートにより上述したとおりである。但し、ステップS303において、コンテンツ全てについて表示が終了したか、また、複数のコンテンツの表示が行われている場合には、最後の1個であるかどうかを判定する。また、ステップS305において、表示中のコンテンツに対するユーザからの指示操作があった場合に実行されるステップS306では、指示された操作に対応する変更が施されて当該コンテンツの再表示が行われる。第5実施形態では、表示効果の情報を基に、ステップS305で指示された方法を用いてコンテンツの再表示が行われる。
【0168】
また、表示時間だけ時間が経過するなど、次のコンテンツを表示するタイマイベントが検知された場合には、S305の判定は表示変更コンテンツテーブル登録処理(S307)へ進む。
【0169】
ステップS304によるコンテンツ表示処理は、第1実施形態(図4)と同様である。
【0170】
ステップS401において、表示方法決定部104は、表示コンテンツの位置iのコンテンツ情報を取得する。続いて、表示方法決定部104は、取得されたコンテンツ情報を用いて、表示方法を決定する(ステップS402)。この処理の流れは、第1実施形態において図6、図7を用いて説明したとおりである。ここで決定された表示方法を用いて、表示対象となるコンテンツを表示する(ステップS403)。この表示処理の流れの一例は、図28により後述する。
【0171】
また、第5実施形態のステップS301で取得されるコンテンツリストおよびステップS401で取得されるコンテンツ情報は、第1実施形態(図5)とほぼ同じであるが、図42に示されるように、表示設定520に設定表示効果4201が含まれる。
【0172】
図25は第5実施形態における、コンテンツリスト及びコンテンツ情報の一例を示す図である。尚、図25において第1実施形態(図7)と同様の情報には同一の参照番号を付してある。
【0173】
ここで、ユーザが図25のコンテンツリスト701を表示させる際に、コンテンツ情報703で示されるコンテンツ表示中に、当該コンテンツの背景を星型にフラッシュ点滅させる効果「フラッシュ」を付加させたとする。この場合、関連する(同一のCategoryを有する)コンテンツ情報708で示されるコンテンツについても、背景に同じ星型のフラッシュ点滅を付加した表示が行われる。また、ユーザが図7のコンテンツ情報706を拡大及び縮小を繰り返す表示効果「ドキドキ」を付加した場合には、関連するコンテンツ情報712も同様に拡大及び縮小を繰り返す表示効果が付加される。以下、このような第5実施形態の動作について詳細に説明する。
【0174】
まず、図3のステップS302において、表示制御部103は、現在の表示コンテンツの位置iをリストの先頭に設定し、ステップS304へ処理を進める。ステップS304において、図4に示されるコンテンツ表示処理が実行される。まず、ステップS401において、表示制御部103は、図25のコンテンツリスト701から、表示コンテンツの位置i=0のコンテンツ情報703を取得する。続いて、ステップS402において、表示方法決定部104は、表示方法を決定する。第5実施形態による表示方法決定処理について、図26のフローチャートを参照して詳細に説明する。図26は、第5実施形態における、ステップS402表示方法決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図26のフローチャートは、図6に示した表示方法決定処理を、表示効果の決定に特化したものである。
【0175】
まず、ステップS2601において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報703を参照する。続いて、ステップS2602において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報を参照し、個別設定表示効果が設定されているか否かを判定する。コンテンツ情報703には、個別設定の表示効果Effectは設定されていないので、処理はステップS2603へ進む。ここで、コンテンツリスト701の表示設定714における設定表示効果2515には、表示効果の設定はなされていないので、表示効果は無しに設定される。続いて、ステップS2604において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ検索処理を行う。この関連コンテンツ検索処理は図9により上述したとおりである。
【0176】
図27は第5実施形態における表示変更コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【0177】
ステップS302(図3)の表示初期化処理において、表示変更コンテンツテーブルが図27の(a)のように初期化されたとする。現在表示対象のコンテンツはコンテンツリストの先頭であるので、表示変更コンテンツテーブルは空である。よって、ステップS2604における関連コンテンツ検索処理においては、図9のステップS902の判定によって処理がステップS909へ進み、関連するコンテンツは存在しないと決定される。この結果、処理はステップS2605からステップS2608へ進み、表示対象のコンテンツは、表示効果の変更は無しとして、図4のステップS402による表示方法決定処理を終了する。
【0178】
続いて図4のステップS403へすすみ、表示制御部103は、対象コンテンツ表示処理を行う。この処理の流れを図28に示す。
【0179】
図28は第5実施形態における対象コンテンツ表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0180】
まず、表示制御部103は、表示対象コンテンツの予め定められた表示時間Tを初期化する(ステップS2801)。続いて、表示制御部103は、表示対象コンテンツデータ取得処理を行う(ステップS2802)。ここで、表示制御部103は、表示方法決定部104から通知された、現在の表示対象コンテンツのコンテンツ情報703のPath属性704を参照し、実際の表示データを取得する。
【0181】
さらに、ステップS2803において、表示制御部103は、表示方法決定部104が図4のステップS402の表示方法決定処理において決定した表示方法(表示効果)の通知を受け、通知された表示方法で当該コンテンツを表示する。そして、表示制御部103は、コンテンツの表示開始と同時に、表示対象コンテンツの表示時間Tの減算タイマをスタートする(ステップS2804)。当該減算タイマは、その計測が終了する事により、タイマイベントを発生する。
【0182】
続いて、全体処理(図3)の流れは、ステップS305へ進み、表示制御部103はイベント待ち状態となる。ここで、表示中のコンテンツに対して、ユーザが表示効果の変更操作を指示したとする。
【0183】
図31は、ステップS2803においてコンテンツを表示中の表示画面の例を示した図である。図31で、3101は表示画面、3102はコンテンツを示す。また、3103はユーザが表示効果の変更を指示した操作により表示された表示効果の選択ダイアログであり、3104〜3107は選択可能な表示効果を示している。
【0184】
ここで、ユーザが、選択ダイアログ3103から所望の表示効果を選択すると、当該選択により発生した指示操作のイベントにより、処理はステップS305からステップS306の指示操作処理へ進む。第5実施形態における指示操作処理を、図29のフローチャートを参照して説明する。図29は第5実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。
【0185】
表示制御部103は、ステップS2901において、ユーザによって指示されたユーザ操作を取得する。入力装置107から入力されたユーザ操作は指示検出部106を介して表示制御部103に通知される。ステップS2902において、ステップS2901で取得された操作の種類に応じて処理が分岐される。図31のユーザインターフェースを用いた操作では表示効果の変更が取得されるので、処理はステップS2906に進む。ステップS2906において、表示制御部103は、図31の選択ダイアログ3103からユーザ選択された表示効果(ここでは「フラッシュ3104」とする)を選択する。そして、本指示操作処理を終了し、処理は図3のステップS309へと進む。
【0186】
ステップS309において、表示制御部103は、表示効果が変更された、現在表示対象となっているコンテンツ情報(ここでは、コンテンツ情報703)のEffectの項目に、ユーザ選択された表示効果(フラッシュ)を登録する。そして、処理はステップS304に戻り、表示制御部103は、表示効果「フラッシュ」を伴って当該コンテンツを再表示する。
【0187】
この後、一定時間が経過すると、即ち、ステップS2804で起動された減算タイマがタイムアップすると、次のコンテンツに表示を切り替えるためのタイマイベントが検知され、処理はステップS307へ進む。
【0188】
ステップS307において、表示制御部103は、表示変更コンテンツ登録処理を実行する。以下、第5実施形態による表示変更コンテンツ処理について、図30のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0189】
まず、ステップS3001において、表示制御部103は、表示中のコンテンツについて、図4のステップS402において決定された表示方法(本例では、表示効果無し)を参照する。続いて、ステップS3002において、表示制御部103は、現在表示中の表示効果(上記の例では、フラッシュ)を参照する。ステップS3003において、表示制御部103は、上記ステップS3001とS3002で参照した2つの値を比較する。両者が一致しない場合は、ステップS3004に進み、表示変更コンテンツテーブル1001(図27)に、変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705と、変更された表示効果を表示効果2705に登録する。上記例では、表示変更コンテンツテーブル(図27)に、変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705が登録されると共に、その変更された表示効果「フラッシュ」が表示効果2705に登録される。
【0190】
この結果、図27の(a)の表示変更コンテンツテーブル1001は、図27の(b)に示される表示変更コンテンツテーブルのようになる。
【0191】
ここで、図27の(b)における表示変更コンテンツテーブル1001には、新たに、0番目の表示変更コンテンツ情報へのポインタ1002が追加されている。表示変更コンテンツ情報のポインタ1002は表示変更コンテンツ情報1003を指す。表示変更コンテンツ情報1003は、コンテンツメタ情報へのポインタと1004と表示効果2705の対からなる。コンテンツメタ情報へのポインタ1004は、表示が変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705を指している。
【0192】
表示変更コンテンツ登録処理(ステップS307)が終了すると、処理はステップS308へ進む。ステップS308において、表示制御部103は、表示コンテンツ位置を1つ増やして、i=1とし、処理をステップS303へ戻す。以降、同様の処理により、i=1に対応するコンテンツ情報706のコンテンツが表示される。即ち、ステップS304へ進み、図4のステップS402において当該コンテンツに対する表示方法が決定され(表示効果無し)、ステップS403にて当該コンテンツが表示される。続いて、全体処理(図3)の流れは、ステップS305へ進み、表示制御部103はイベント待ちとなる。
【0193】
この後、一定時間が経過することにより、タイマイベントの発生に応じて処理はステップS305からステップS307へ進む。ステップS307において、表示制御部103は、図30に示す表示変更コンテンツ登録処理を実行する。上記の場合、設定表示効果が変更されていないので、ステップS3003において、ステップS3001で参照された設定表示効果(表示効果無し)と、ステップS3002で参照された現在の表示方法は一致する。そのため、表示変更コンテンツ登録処理はそのまま終了し、処理はステップS308へ進む。
【0194】
ステップS308において、表示制御部103は、表示コンテンツ位置を1つ増やし、i=2とし、処理をステップS303へ戻す。この結果、ステップS304において、コンテンツリストの2番目のコンテンツ情報708が表示される。この際、コンテンツ情報703のコンテンツとコンテンツ情報708のコンテンツは、メタデータとして同一内容のcategoryを有する。そのため、関連するコンテンツと判定され、コンテンツ情報703に対して設定された表示効果(本例では「フラッシュ」)が用いられる。以下、この処理を詳細に説明する。
【0195】
まず、ステップS401において、表示方法決定部104は、コンテンツリスト701において表示コンテンツの位置i=2のコンテンツ情報708を取得する。続いて、ステップS402において、表示方法決定部104は、当該コンテンツに対する表示方法を、図26に示す表示方法決定処理により決定する。
【0196】
まず、ステップS2601において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報708を参照し、ステップS2602において、個別設定表示効果Effectが設定されているかどうかを判定する。コンテンツ情報708を参照すると、個別設定表示効果Effectは設定されていないので、処理はステップS2603へ進む。ここで、コンテンツリスト701の表示設定714の中の設定表示効果2515には「設定無し」が登録されているので、表示効果Effect(=初期設定表示効果)=設定無し、と設定される。続いて、ステップS2604において、図9に示す関連コンテンツ検索処理が行われる。
【0197】
現在の表示変更コンテンツテーブルは、図27の(b)のようになっている。ここで、関連コンテンツ検索処理において、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブル1001のポインタ1002のの0番目を参照する(ステップS903)。そして、表示方法決定部104は、登録されている表示変更コンテンツ情報1003のコンテンツメタ情報のポインタ1004が指すメタデータ705を参照する(ステップS904)。さらに、ステップS905において、表示方法決定部104は、現在表示対象のコンテンツのコンテンツ情報708中のメタデータ709を参照する。
【0198】
ステップS904とステップS905で参照されたメタ情報を比較すると、ともにCategory1006がDogsで一致している。従って、処理は、ステップS906からステップS908へ進み、表示方法決定部104は、関連するコンテンツが存在すると決定する。
【0199】
その結果、図26表示方法決定処理において、処理はステップS2605からステップS2606へ進む。ステップS2606において、表示方法決定部104は、図27の(b)に示されるメタデータ705と関連する表示変更コンテンツ情報1003に登録されている表示効果2705(フラッシュ)を取得する。続いてステップS2607において、表示対象コンテンツの表示効果を「フラッシュ」として、図4のステップS402表示方法決定処理を終了する。
【0200】
その後、処理は図4のステップS403へすすみ、表示制御部103は、対象コンテンツ表示処理を行う。ここで、図28の対象コンテンツ表示処理により、表示対象コンテンツは、「フラッシュ」からなる表示効果を伴って表示される。
【0201】
以下同様に、表示コンテンツの位置i=4となるまで、コンテンツリスト中のコンテンツを連続して表示する処理が繰り返される。
【0202】
以上のように、第5実施形態によれば、あるコンテンツを表示中にユーザが表示効果の変更を行うと、そのコンテンツと関連するコンテンツを表示する際には、同じ表示効果を伴って表示させる事が出来る。
【0203】
次に、以下のような場合について、第5実施形態の動作を説明する。即ち、図25中のコンテンツリスト701の1番目のコンテンツ情報706が、図4のステップS402において、表示効果が無しと決定されたとする。そして、コンテンツ情報706で示されるコンテンツを表示中に、ステップS306においてユーザが先ほどとは別の表示効果「ドキドキ」を選択したとする。すると、この後、ステップS304で、新たな表示効果「ドキドキ」を用いて再表示が行われる。更に、この後、ステップS305で一定時間が経過する事で、処理はステップS307へ進み、先ほどと同様に、表示制御部103は、図30の表示変更コンテンツ登録処理を実行する。
【0204】
まず、表示制御部103は、図4のステップS402において表示方法決定部104によって決定された表示方法(表示効果無し)を参照する(ステップS3001)。続いて、表示制御部103は、現在の表示効果(ドキドキ)を参照する。(ステップS3002)。ここで、両表示効果には差異がある為に、処理はステップS3003からステップS3004に進む。ステップS3004おいて、表示制御部103は、表示変更コンテンツテーブル1001に、表示が変更されたコンテンツ情報706のメタデータ707とその表示効果(ドキドキ)を登録する(ステップS3004)。この結果、図27の(b)示した表示変更コンテンツテーブル1001は、図27の(c)に示される表示変更コンテンツテーブル1001へと更新されることになる。
【0205】
続いて、処理はステップS308へ進み、表示コンテンツ位置を1つ増やし、i=2となり、処理はステップS303へ戻る。この後、ステップS308において、i=4となるまでコンテンツリスト中のコンテンツを連続して表示する処理を繰り返す。
【0206】
i=4であるとき、ステップS304におけるコンテンツ表示処理は以下のようになる。
【0207】
図4のコンテンツ表示処理において、まず、ステップS401において、図25より、表示コンテンツの位置i=4のコンテンツ情報712を取得する。続いて、ステップS402において、表示方法決定部104は、図26に示される表示方法決定処理を実行する。
【0208】
まず、ステップS2601において、表示対象のコンテンツ情報712を参照する。続いて、ステップS2602において、コンテンツ情報712を参照すると、個別設定表示効果Effectは設定されていないので、処理はステップS2603へ進む。ステップS2603において、表示方法決定部104は、コンテンツリスト701の表示設定714内の設定表示効果2515は「設定無し」であるので、表示効果Effect(=初期設定表示効果)=「設定無し」と設定する。続いて、ステップS2604において、表示制御部103は、関連コンテンツ検索処理を行う。
【0209】
現在の表示変更コンテンツテーブル1001は、図27の(c)のようになっている。ステップS2604の関連コンテンツ検索処理では、現在表示対象のコンテンツのコンテンツ情報712中のメタ情報713と、表示変更コンテンツテーブルに登録されているコンテンツのメタ情報のポインタ1008が指すメタデータ707が比較される。今、比較の結果、「Category=Scenery」(1010)が一致しているので、関連するコンテンツが存在すると判定される。
【0210】
よって、処理は、ステップS2605からステップS2606に進む。ステップS2606において、表示方法決定部104は、図27の(c)の、一致するアイテムが存在するメタデータ707を指す表示コンテンツ情報1007に登録されている表示効果2709(ドキドキ)を取得する。
【0211】
続いて、ステップS2607において、表示方法決定部104は、表示対象コンテンツの表示効果を「ドキドキ」に決定して、図4のステップS402における表示方法決定処理を終了する。
【0212】
続いて、処理は図4のステップS403へすすみ、対象コンテンツ表示処理を行う。すなわち、図28の対象コンテンツ表示処理により、当該表示対象コンテンツは、「ドキドキ」の表示効果を伴って表示される。
【0213】
以下同様に、表示コンテンツの位置i=4となるまで、コンテンツリスト中のコンテンツを連続して表示する処理を繰り返す。
【0214】
このように、あるコンテンツを表示中にユーザがそれぞれのコンテンツについて、異なる表示効果を指示する事で、そのコンテンツと関連するコンテンツを表示する際には、同じ表示効果を伴い表示させることができる。
【0215】
また、第5実施形態においては、ユーザの指示をもとに、コンテンツ情報と表示方法の対応関係を表示変更コンテンツ登録テーブルに追加し、関連するコンテンツの表示方法を決定するために使用した。しかしながら、このような形態に限られるものではない。例えば、別の実施形態として、コンテンツに対してユーザ操作がなされるたびに、コンテンツリスト中の当該コンテンツに関連する全てのコンテンツについて、各コンテンツの表示方法(図42の510、511)を更新するようにしても良い。これは、第1〜第4実施形態、及び後述の各実施形態にも適用できる。
【0216】
以上のように、第5実施形態における構成では、任意のコンテンツを表示中のユーザの操作から、以降の関連するコンテンツの表示方法を変更することが出来る。このため、同様の操作を繰り返すことなく、ユーザの嗜好にそってコンテンツを連続表示することが出来る。
【0217】
[第6実施形態]
上述の第5実施形態においては、一度に表示されるコンテンツは一つであったがこれに限られるものではない。第6実施形態では、一度に複数のコンテンツを表示させ、なお且つ、それぞれのコンテンツについて、表示効果の変更を指示することを可能にする。
【0218】
第6実施形態においては、図34に示すように、表示スケジュール情報に従って複数個のコンテンツ(3402〜3405)が表示器、即ち出力装置108の表示画面3401上に同時に表示される。例えば、スライドショーの開始と共に最初のコンテンツが表示画面3401上に表示される際には、画面右隅に表示が開始され、一定時間が経過する事で、最初のコンテンツは左に移動し、次のコンテンツが右隅に表示される。以下、図34の状態の様に、最大4個のコンテンツが表示画面3401に同時に表示される。そして、コンテンツリスト501の最後コンテンツが表示された後は、一定時間が経過する毎に、右隅から空白が移動し、最後は、最終コンテンツが左隅に配置される事になる。この後、一定時間が経過する事で、最終コンテンツも移動して消え、スライドショーは終了する。
【0219】
図32は第6実施形態におけるコンテンツ連続表示の全体処理の一例を示すフローチャートである。ここで、上記第5実施形態における全体処理(図3)と異なるのは、ステップS3203の終了判定、S3204のコンテンツ表示処理、及びS3206の指示操作処理となる。以下、これらの差異を中心に第6実施形態を説明する。
【0220】
ステップS3201〜S3202の処理は、第5実施形態(図3のステップS301〜S302)と同様である。ステップS3203においては、コンテンツリスト501が終了した後でも、表示画面上に表示されているコンテンツが全て消えるまでスライドショーが継続される為、終了条件として、最後のコンテンツが表示中であるか否かが追加されている。
【0221】
表示制御部103は、ステップS3204において表示対象コンテンツを表示すると、ステップS3205において、イベント待ちとなる。ここで、表示中のコンテンツに対するユーザからの指示操作があった場合には、処理はステップS3205からステップS3206へ進み、表示制御部103は、指示された操作に対応する指示操作処理を実行する。また、表示時間だけ時間が経過するなど、次のコンテンツを表示するタイマイベント(減算タイマのタイムアップ)が検知された場合には、処理はステップS3205からステップS3207へ進む。ステップS3207において、表示制御部103は、表示変更コンテンツ登録処理を実行する。そして、ステップS3208において、表示制御部103は、表示コンテンツ位置iを1つ進め、処理をステップS3203へ戻す。
【0222】
ステップS3203の判定において、表示コンテンツ位置がコンテンツリストの最後尾より後ろになり、尚且つ、表示中のコンテンツが最後の一個であると判定されると、コンテンツリスト表示処理を終了する。
【0223】
図33は第6実施形態におけるコンテンツ表示処理(ステップS3204)の一例を示すフローチャートである。
【0224】
ステップS3301において、表示方法決定部104は、表示コンテンツの位置iのコンテンツ情報を取得する。続いて、ステップS3302において、表示方法決定部104は、取得されたコンテンツ情報を用いて、表示方法を決定する。この表示方法決定処理については、図35を参照して後述する。
【0225】
次に、ステップS3303において、表示制御部103は、表示中のコンテンツの数が最大表示数であるか否かを判定する。最大表示数に達していないと判定された場合には、処理はステップS3305へ進み、表示制御部103は、ステップS3302で決定した表示方法を用いて、表示対象となるコンテンツを表示する。また、ステップS3303において最大表示数であると判定された場合は、処理はステップS3304へと進み、表示制御部103は、古いコンテンツを表示対象から消去する。その後、処理はステップS3305に進み、表示制御部103は、ステップS3302で決定した表示方法を用いて表示対象のコンテンツを表示する。
【0226】
例えば、第6実施形態によるコンテンツ表示では、最大表示数を4とした場合、図34の表示画面例に示される様に、新しく追加表示されたコンテンツから3個前に追加表示されたコンテンツまでの、計4個のコンテンツが同時に表示される。
【0227】
図35は、ステップS1602における表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【0228】
まず、ステップS3501において、表示方法決定部104は、図42に示されるような表示対象のコンテンツの情報504を参照する。そして、ステップS3502において、表示方法決定部104は、コンテンツ情報504に設定されている表示方法を取得する。ここで取得される表示方法とは、図42に示される表示設定520、および表示対象コンテンツのコンテンツ情報504中のコンテンツ表示時間510、コンテンツ表示効果511などである。
【0229】
続いて、ステップS3503において、表示方法決定部104は、これまでのコンテンツの表示において、表示対象のコンテンツに関連するコンテンツが特別な方法で表示されたかどうかを判定する。即ち、表示方法決定部104は、ユーザの指示操作によって特別な方法で表示されたコンテンツの情報と、現在の表示対象コンテンツのコンテンツ情報とを比較して、関連するコンテンツがあるかどうかを判定する。これは、図27に示した表示変更コンテンツテーブル1001を参照することで行われる。上記比較の結果、表示変更コンテンツテーブルに、関連するコンテンツ情報が存在する場合は、処理はステップS3504からステップS3505へ進む。ステップS3505において、表示方法決定部104は、表示変更コンテンツテーブルからコンテンツ情報に対応する表示方法を取得する。そして、ステップS3506において、表示方法決定部104は、ステップS3505で取得された表示方法を当該コンテンツの表示方法として決定する。
【0230】
次にステップS3507において、表示方法決定部104は、コンテンツに対して表示方法として表示効果を付加する際の表示画面上の影響範囲を検出し、表示中の他のコンテンツに対する干渉が発生するか否かを判定する。干渉が無いと判定された場合には、ステップS3508からそのまま本処理を終了することで、ステップS3505で取得された表示方法が当該表示対象コンテンツの表示方法として設定される。一方、ステップS3507で他のコンテンツに対する干渉が発生すると判定された場合には、処理はステップS3509に進む。ステップS3509において、表示方法決定部104は、ステップS3505で取得された表示方法に対して当該表示効果を抑制する表示効果制御を行い、その処理結果を表示対象コンテンツの表示効果として設定する。
【0231】
また、ステップS3503による関連コンテンツ判定処理の結果、関連するコンテンツがないと判定された場合には、処理はステップS3504からステップS3510へ進む。この時点で、表示方法が指示されていなければ処理はステップS3510からステップS3511へ進む。ステップS3511において、表示方法決定部104は、当該表示対象コンテンツの表示方法を、ステップS3502で取得された表示方法に設定する。表示方法が指示された場合の処理(S3512)に関しては後述する。
【0232】
以下、図25に示すコンテンツリスト及びコンテンツ情報の例を用いて、第6実施形態の具体的な処理の流れを説明する。なお、以下では、ユーザが図25のコンテンツリスト701を表示させる際に、コンテンツ情報703で示されるコンテンツの表示中に、当該コンテンツに対する表示効果の変更を行った場合の処理の流れを説明する。
【0233】
まず、図32のステップS3202において、現在の表示コンテンツの位置iがリストの先頭に設定され、ステップS1504において、コンテンツ表示処理が実行される。このコンテンツ表示処理(図33)では、ステップS3301において、表示方法決定部104は、コンテンツリスト701より表示コンテンツの位置i=0のコンテンツ情報703を取得する(図25)。そして、ステップS3302において、表示方法決定部104は、このコンテンツ情報703の表示方法を決定する。この表示方法決定処理の流れは、図35により上述したとおりである。
【0234】
即ち、まず、ステップS3501において、表示方法決定部104は表示対象のコンテンツ情報703を参照する。続いて、ステップS3502において、表示方法決定部104は、コンテンツ情報703から表示方法を取得する。コンテンツ情報703において個別設定表示効果Effectは設定されていないので、表示効果Effect(=初期設定表示効果)=「設定無し」と設定される。続いて、ステップS3503において、表示方法決定部104は、関連コンテンツ検索処理を行う。この関連コンテンツ検索処理は、第5実施形態と同様(図9)である。尚、第6実施形態においては、ステップS906における判定では、関連するコンテンツとは、メタデータの対応する項目の値が同じコンテンツであるとする。
【0235】
ここで、表示変更コンテンツテーブルを順に参照していき、初めに見つかったコンテンツを関連するコンテンツとしても良いし、表示変更コンテンツテーブル全てを参照して、最も関連するコンテンツを検索してもよい。例えば、メタデータの項目が全く同じコンテンツメタ情報が表示変更コンテンツテーブルに登録されている場合には、項目がより多く一致するコンテンツを関連するコンテンツとしても良い。
【0236】
ステップS3202における表示初期化において、表示変更コンテンツテーブルが図27の(a)のように初期化されたとする。現在表示対象のコンテンツはコンテンツリストの先頭であるので、表示変更コンテンツテーブル1001は空である。よって、ステップS3503における関連コンテンツ検索処理では、図9のステップS902からステップS909へ処理が進むことになり、関連するコンテンツは存在しないと判定される。この結果、図35において、処理はステップS3504からステップS3510へ進む。更に、指示された表示設定も存在しないので、処理はステップS3510からステップS3511に進む。ステップS3511において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツは表示効果「設定無し」と決定し、表示方法決定処理(図33のステップS3302)を終了する。
【0237】
ステップS3303において、表示制御部103は、表示中のコンテンツが最大表示数まで達しているか否かを判定する。最初の状態では、まだ最大表示数まで達していないので、処理はステップS3305へ進み、表示制御部103は図28に示した対象コンテンツ表示処理を行う。尚、図28の対象コンテンツ表示処理は第5実施形態で説明したとおりである。
【0238】
続いて、全体処理(図32)において、処理はステップS3205へ進み、表示制御部103はイベント待ちとなる。
【0239】
この後、一つのコンテンツの表示時間の終了を示すタイマイベント(減算タイマのタイムアップ)に応じて、処理はステップS3205からステップS3207へ進む。ステップS3207において、表示制御部103は、表示変更コンテンツ登録処理(図30)を実行する。ユーザが表示効果の変更を行っていないので、設定表示効果2515による表示効果と現在の表示効果は共に「設定無し」で一致する。従って、表示変更コンテンツ登録処理(図30)は表示変更コンテンツテーブルを更新することなく終了する。続いて、ステップS3208において、表示制御部103は、次の表示コンテンツの位置(ここでは、i=1)を設定し、処理をステップS3203へ戻す。この時点ではまだコンテンツリスト701の最後のコンテンツではないので、処理はステップS3203からステップS3204へと進む。表示制御部103及び表示方法決定部104はステップS3204で位置i=1について、表示方法決定処理及びコンテンツ表示処理を行い、ステップS3205でイベント待ちとなる。
【0240】
以下、表示画面上に最大表示数である4個までのコンテンツの表示が同様に行われる事になる。
【0241】
ここで、表示中の特定のコンテンツに対して選択を行い、ユーザが表示効果の変更指示操作を行ったとする。本実施形態の場合、入力装置107からのユーザ操作は、表示制御部103によって同時に表示されている複数個のコンテンツから1つを選択する指示と、選択されたコンテンツに対するユーザ操作の指示を含むことになる。これは、例えば図38に示すリモコン装置3801上の表示効果ボタン3806を操作することにより行われる。
【0242】
ユーザによる表示効果の指定操作(表示効果ボタン3806の操作)に応じて、処理はステップS3205からステップS3206へ進む。第6実施形態における指示操作処理について、図36のフローチャートを参照して説明する。図36は第6実施形態における指示操作処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0243】
まず、ステップS3601において、ユーザに指示された操作「表示効果」を取得する。続いて、ステップS3602において操作の種類を判定する。ここでは、操作は「表示効果」であるので、処理はステップS3602からステップS3603へ進む。ステップS3603において、指示検出部106は、表示画面上に複数存在しているコンテンツの内、どのコンテンツに対する指示操作であるかを決定する為のコンテンツ選択が行われる。
【0244】
図37は、ステップS3603において、コンテンツの選択が行われる際の表示画面例を示す図である。ここで3702〜3705は表示中のコンテンツを示している。また、3706〜3709は、ステップS3603におけるコンテンツの選択操作を補助する為の識別表示である。ユーザは、リモコン装置3801の当該識別表示の記号と対応するボタン3802〜3805を操作することで、同時に表示されている複数個のコンテンツのうちの1つを選択することができる。ここでは、コンテンツ情報703の識別表示「A」のコンテンツが選択されたものとする。この後、ステップS3607において、選択されたコンテンツに対する表示効果の選択が行われる。
【0245】
図39は表示効果の選択が行われる際の表示画面例を示した図である。ユーザはリモコン装置3801のカーソルボタン3807を操作することで、表示効果選択ダイアログ3903から目的の表示効果を選択することができる。ここでは表示効果として「フラッシュ」が選択されたとする。この後、ステップS3204で、表示制御部103は、選択された表示効果によるコンテンツ表示処理(図35)を実行する。
【0246】
図35のステップS3501において、表示方法決定部104は、表示対象のコンテンツ情報703を参照する。そして、ステップS3502において、表示方法決定部104は、このコンテンツ情報703に設定されている表示方法を取得する。ステップS3503において、関連コンテンツの判定処理が行われるが、先ほどと同様に関係するコンテンツ情報は無しと判定される。この結果、処理はステップS3504からステップS3510に進む。指示された表示方法「フラッシュ」が存在する為、処理は、ステップS3510からステップS3512へ進み、表示方法決定部104は、表示方法を指示された「フラッシュ」に設定する。
【0247】
次に、ステップS3507において、表示方法決定部104は、表示効果の影響を検出する。図40は、コンテンツ4002に対して背景が星型にフラッシュ点滅を行う表示効果を標準の大きさで付加した際のイメージ図である。表示効果である4006が、隣のコンテンツ4003の上に重なる表示部分を有する様子が示されている。この場合、ステップS3507において、表示方法決定部104は他のコンテンツへの干渉がありと判定し、処理をステップS3509へ進める。ステップS3509において、表示方法決定部104は、表示効果の抑制処理を行う。その後、ステップS3305において、表示制御部103は、対象コンテンツの表示処理を、表示方法決定部104によって決定された表示効果を伴って実行する。
【0248】
図41は、表示効果の抑制処理、ここでは、表示効果の表示範囲を縮小した場合の表示例を示す図である。コンテンツ4102に対して背景が星型にフラッシュ点滅を行う表示効果4106が付加されている。ここでは、表示効果4106は、隣のコンテンツ4103に干渉してはいない。
【0249】
その後、図32のステップS3205へと進み、表示制御部103はイベント待ちの状態となる。そして、タイマイベントが発生すると、処理はステップS3205からステップS3207へ進み、表示コンテンツ登録処理(図30)が行われる。
【0250】
第6実施形態における表示変更コンテンツ登録処理(図30)は第5実施形態により説明したとおりである。また、図30の処理が行われた結果、図27の(a)に示される表示変更コンテンツテーブル1001は、図27の(b)に示される表示変更コンテンツテーブル1001のようになる。
【0251】
図27の(b)に示される表示変更コンテンツテーブル1001には、0番目の表示変更コンテンツ情報1003へのポインタ1002が追加されている。
【0252】
表示変更コンテンツ情報のポインタ1002は表示変更コンテンツ情報1003を指す。表示変更コンテンツ情報1003は、コンテンツメタ情報へのポインタ1004と表示効果2705の対からなる。コンテンツメタ情報へのポインタ1004は、表示が変更されたコンテンツ情報703のメタデータ705を指している。
【0253】
ステップS3207による表示変更コンテンツ登録処理が終了すると、処理はステップS3208へ進む。ステップS3208において、表示制御部103は、表示コンテンツ位置iを1つ増やし(i=1)、処理をステップS3203へ戻す。以降、同様の流れでステップS3204においてコンテンツ情報706のコンテンツが表示される。即ち、表示制御部103は、ステップS1602において表示方法決定部104が決定した表示方法(表示効果無し)でもって、ステップS1605にて当該表示対象のコンテンツを表示する。
【0254】
続いて、処理は、図32のステップS3205へ進み、表示制御部103は、イベント待ち状態となる。この後、タイマイベントに応じて処理はステップS3207へ進み、表示制御部103は、表示変更コンテンツ登録処理を実行する。
【0255】
図30のステップS3003において、コンテンツ情報706の設定表示効果Effect(設定無し)と現在の表示効果は一致するので、表示変更コンテンツ登録処理はそのまま終了する。そして、処理はステップS3208へ進む。ステップS3208において、表示コンテンツ位置が1つ増加され、i=2となり、処理はステップS3203へ戻る。そして、まだ最後のコンテンツ表示ではないので、処理はステップS3204へ進む。
【0256】
ステップS3204において、表示方法決定部104は、コンテンツリストの2番目(i=2)のコンテンツ情報708(図25)を表示する。このときのコンテンツ表示処理(ステップS3204)の処理について図33のフローチャートを参照しながら説明する。
【0257】
まず、ステップS3301において、表示方法決定部104は、表示コンテンツの位置i=2のコンテンツ情報708を取得する(図25)。続いて、ステップS3302において、表示方法決定部104は、当該コンテンツ情報に関して表示方法を決定する。この処理の流れは図35に示される。
【0258】
まず、ステップS3501において、表示方法決定部104は表示対象のコンテンツ情報708を参照する。続いて、ステップS3502において、表示方法決定部104は、コンテンツ情報708に設定されている表示方法を取得する。コンテンツ情報708において個別設定表示効果Effectは設定されていないので、「設定無し」が取得される。また、コンテンツリスト701の表示設定714中の設定表示効果2515も「設定無し」であるので、表示効果Effect(=初期設定表示効果)=「設定無し」が設定される。
【0259】
続いて、S3503において、関連コンテンツ判定処理が行われる。現在の表示変更コンテンツテーブルは、図27の(b)のようになっている。ステップS3503による関連コンテンツ判定処理においては、まず、表示変更コンテンツテーブル1001の0番目のポインタが参照される(ステップS903)。そして、登録されている表示変更コンテンツ情報1003のコンテンツメタ情報のポインタ1004が指すメタデータ705が参照される(ステップS904)。
【0260】
さらに、ステップS905において、表示方法決定部104は、現在の表示対象コンテンツに対応するコンテンツ情報708中のメタデータ709を参照する。両者を比較すると、「Category=Dogs」(1006)が一致しているので、処理はステップS906からステップS908へ進み、関連するコンテンツ情報が存在すると決定される。
【0261】
以上の結果、処理はステップS3504からすテップS3505に進む。ステップS3505において、表示方法決定部104は、図27の(b)における表示変更コンテンツテーブル1001から、関連するコンテンツメタ情報2705へのポインタ1004を有する表示変更コンテンツ情報1003を取得する。そして、表示変更コンテンツ情報1003に含まれる表示効果2705(フラッシュ)を取得する。続いて、ステップS3506において、表示方法決定部104は、表示対象コンテンツの表示効果Effect=「フラッシュ」を設定する。
【0262】
ステップS3507において、表示方法決定部104は、表示効果の影響範囲検出を行う。上述したように、隣接するコンテンツとの干渉がある場合には、処理はステップS3508からステップS3509に進み、表示方法決定部104は、表示効果の抑制処理を行う。こうして、コンテンツ情報708に関して、図33のステップS3302に示される表示方法決定処理を終了する。ステップS3303において、最大表示数であると判定された場合には、表示制御部103は、古いコンテンツを消した後に、処理をステップS3305へ進める。そして、ステップS3305において、表示制御部103は、表示方法決定部104によって決定された表示効果及びその抑制処理結果を用いて、対象コンテンツ表示処理を行う。例えば、図28に示す処理の流れに従って、表示対象コンテンツは、必要に応じて範囲が縮小された「フラッシュ」の表示効果を伴って表示される。この様子は、図40、図41の表示効果4006,4116により例示されている。
【0263】
以上の様に、第6実施形態における構成では、複数のコンテンツが同時に表示されるスライドショーにおいて、特定のコンテンツに表示効果を付加した際にも、関連するコンテンツにその表示効果を反映させることが可能となる。また、その表示効果が隣接するコンテンツの表示に干渉する場合には、これを未然に検知し、その表示効果を制限することで、常に他のコンテンツの表示と干渉しない状態で、表示効果を付加することが可能となる。また、先に表示効果を付加したコンテンツと関連するコンテンツについて、ユーザが意図せず、表示効果が付加された場合においても、当該表示効果が、隣接するコンテンツの表示に干渉してしまう場合には、未然にこれが検知され、その表示効果が制限される。
【0264】
なお、第6実施形態においては、表示効果の範囲を縮小するという表示効果制御により、隣接するコンテンツとの干渉を防止する構成としたが、干渉を防止する方法は、範囲の縮小に限られるものではない。例えば、表示効果制御として、表示効果による表示部分を透過表示としても構わない。例えば、表示効果による表示部分の透明度(αブレンディング値)を変更することで実現でき、そのような技術は周知である。またさらに、隣接するコンテンツの表示レイヤを調整する事で、コンテンツを前面に置き、表示効果の影響を無くす方法をとっても構わない。即ち、表示効果制御として、表示効果による表示部分の重なりレイヤの表示順位を制御するようにしてもい。
【0265】
[第7実施形態]
前述の第6実施形態においては、一方のコンテンツに付加した表示効果と、隣接するコンテンツそのものとの干渉を防止する構成としたがこれに限られるものではない。互いに隣接するコンテンツにそれぞれ表示効果が付加され、その結果相互に表示効果部分が干渉する様な場合に、当該表示効果間の干渉を防止する構成としてもよい。これは、ステップS3507にける表示効果の影響範囲の検出において、隣接するコンテンツに表示効果を適用した場合の、それぞれの表示範囲に基づいて干渉を検出すればよい。
【0266】
この様な構成とする事で、隣接するコンテンツについて、それぞれ表示効果が付加されている場合にも、互いの表示効果を有効に表示する事が可能となる。
【0267】
[第8実施形態]
上述の第5〜第7実施形態においては、隣接するコンテンツ及びその表示効果について、干渉を防止する構成としたが、互いのコンテンツの持つ表示効果の組み合わせにより、新たな表示効果を発現する構成としても良い。
【0268】
例えば、考えられる表示効果間の干渉する組み合わせテーブルを保持し、それぞれの組み合わせによる干渉が発生した際の、新たな表示効果を対応付けておく。そして、自動的に表示効果が付帯された結果として干渉の生じたコンテンツの組み合わせについて、上記組み合わせテーブルを参照することにより新たな表示効果を発生する。
【0269】
この様な構成とする事で、ユーザがコンテンツに対する表示効果を付加指示する際の楽しみを増やす事ができる。
【0270】
[第9実施形態]
次に、第9実施形態を説明する。図43は第9実施形態に係るコンテンツ表示装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図43において、コンテンツ表示装置4300は以下の構成要素を備える。
【0271】
まず、入力部4301は、情報(データ)を入力するために利用される。入力部4301としては、キーボードであってもよいし、マウスであってもよいし、リモコン装置による遠隔入力であってもよい。CPU4302は、各種処理のための演算、論理判断等を行い、バス4306に接続された各構成要素を制御する。表示部4303は、情報(データ)の表示を行う。表示部4303としては、LCDやCRT等のディスプレイが挙げられる。プログラムメモリ4304は、条件判断や画面制御を含むCPU4302による制御のためのプログラムを格納する。プログラムメモリ4304はまた、スライドショーをするためにコンテンツの情報を保持するコンテンツリストを格納する。コンテンツリストは、複数のコンテンツを順次に表示するための、それら複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報として用いられる。即ち、第9実施形態も、前述の第1〜第8実施形態と同様に、表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示する。尚、第9実施形態による表示スケジュール情報としてのコンテンツリストは、後述する図44、図47、図49及び図51に示されるようなデータ構成を有する。尚、プログラムメモリ4304は、ROMであってもよいし、外部記憶装置等からプログラムがロードされるRAMであってもよい。データメモリ4305は、各種処理で生じたデータを格納する。
【0272】
データメモリ4305は、RAMで構成されているものとするが、必要なデータは不揮発な外部記憶媒体から処理に先立ってデータメモリ4305へロードしておく、あるいは必要があるごとにロードされるものとする。バス4306は、CPU4302の制御の対象とする各構成要素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するためのコントロール信号、各構成要素間で相互にやりとりされるデータの転送を行う。
【0273】
図44は第9実施形態に対応する、データメモリ4305に保存されるコンテンツリストの一例を表す図である。図44のコンテンツリストにはコンテンツ情報が、スライドショーで表示される順番で記憶されている。コンテンツ情報は少なくとも、コンテンツを取得するために必要な場所情報4401とコンテンツの属性を表すメタデータ4402から構成される。
【0274】
尚、コンテンツの場所情報4401はコンテンツを取得するためのデータであればよい。またコンテンツのメタデータ4402は、他のコンテンツと比較可能な情報であれば良い。例えば、メタデータ4402は、時刻データであってもよいし、場所情報であってもよいし、人物情報であってもよいし、コンテンツの特徴量情報であってもよい。なおメタデータ4402はコンテンツから直接取得されてもよく、その場合コンテンツリストにメタデータは含まれなくても良い。
【0275】
次に、図45のフローチャートを参照して、第9実施形態によるスライドショーの表示制御処理を説明する。図45のフローチャートに対応する処理は、図43に示したプログラムメモリ4304に格納されている処理プログラムを、CPU4302が実行することで実現される。
【0276】
ステップS4501において、CPU4302は、スライドショー表示を行うコンテンツリストをプログラムメモリ4304から取得する。ステップS4502において、CPU4302は、コンテンツリストの先頭のコンテンツ情報を基に、コンテンツのデータをデータメモリ4305に読み込む。そして、ステップS4503において、CPU4302は、データメモリ4305に読み込んだコンテンツを表示部4303に表示する。コンテンツを表示する際、表示するコンテンツのデータがデータメモリ4305に残っている場合はデータメモリ4305上のコンテンツデータを表示しても良い。
【0277】
ここでは、CPU4302は、例えば取得された図44のコンテンツリストの先頭にあるコンテンツ4403を、コンテンツの場所情報4401を基にデータメモリ4305に読み込み、それをコンテンツを表示部4303に表示する。
【0278】
ステップS4504において、CPU4302は、コンテンツ表示中に入力部4301からの入力を検出し、コンテンツに対する指示を受け取ったかどうかを検出する。指示を受け取ったことが検出された場合は、処理はステップS4505に移行し、受け取らなかった場合は処理はステップS4506に移行する。なお、第9実施形態では、ユーザの指示により、コンテンツの表示時間が変更されたときにステップS4505に処理が移行し、変更されなかったときはステップS4506に処理が移行するものとする。なお、コンテンツの表示時間が変更された時に、コンテンツリストを変更する旨を表示部102に表示させ、ユーザに変更許可の確認をし、許可されたときにのみステップS4505に移行するようにしてもよい。例えばユーザがリモコン装置を用いて、次のコンテンツを表示する指示を送った場合は、ステップS4505に移行して現在表示中のコンテンツの表示を終了し、何も操作をしなかった場合はステップS4506に移行する。
【0279】
ステップS4505ではコンテンツリストを変更する処理が行われる。ステップS4506ではコンテンツリストの中で表示コンテンツの次にコンテンツがあれば処理をステップS4507に進める。ステップS4507において、CPU4302は、表示するコンテンツをコンテンツリスト中の次のコンテンツに移し、処理をステップS4503に戻す。一方、ステップS4506において、スライドショーがコンテンツリストの終端に達していると判定された場合は、当該スライドショーを終了する。例えば図44のコンテンツリストにおいて、コンテンツ4403を表示していたときは、表示コンテンツ位置を次のコンテンツ4404に移す。
【0280】
次に、ステップS4505におけるコンテンツリスト変更処理の詳細を、図46のフローチャートを参照して説明する。図46のフローチャートに対応する処理は図45と同様、図43に示したプログラムメモリ4304に格納されている処理プログラムを、CPU4302が実行することで実現される。
【0281】
ステップS4601において、CPU4302は、表示部4303において表示したコンテンツの表示時間を取得する。取得した表示時間はデータメモリ4305に保存される。
【0282】
次に、ステップS4602において、CPU4302は、コンテンツの表示時間と、当初予定していた表示時間(これを表示予定時間と呼ぶ)を比較する。そして、CPU4302は、表示時間が表示予定時間より長いときは処理をステップS4603に移行させ、そうでないときは処理を終了させる。表示予定時間は決められた値がある場合はそれを使用し、ない場合はデフォルト値を使用する。また、表示予定時間はコンテンツごとに決められていてもよい。表示時間と表示予定時間を比較する際に、それぞれの差の値が決められた値以上の場合に関連コンテンツを取得するかどうかを判断してもよいし、それぞれの値を演算した結果を用いて判断しても良い。
【0283】
ステップS4603において、CPU4302は、表示したコンテンツのメタデータを基に、該コンテンツに最も関連するコンテンツのコンテンツ情報を、取得可能なコンテンツ群の中から検索し、取得する。なお、この検索処理は、CPU4302により処理してもよいし、外部インタフェースを介して外部の検索処理サービスに依頼してもよい。取得するコンテンツの候補の探索範囲は、取得できる全てのコンテンツからだけでなく、指定されたグループやカテゴリといった探索範囲から取得してもよい。コンテンツの候補の探索範囲は、あらかじめ指定されていても良いし、コンテンツを取得するときに指定するようにしてもよい。
【0284】
次に、ステップS4604において、CPU4302は、このコンテンツ情報をコンテンツリストの表示したコンテンツの次の位置に挿入し、処理を終了する。なお、関連コンテンツの挿入個数は1つに限られるものではなく、2つでも3つでもそれ以上でもよい。或いは、上限を決めてそれ以下の個数だけ挿入するようにしてもよい。また、関連コンテンツの挿入箇所を表示コンテンツの次に決めているが、コンテンツの最後に挿入してもよい。
【0285】
例えば、図44のコンテンツリストにおいてコンテンツ4404をユーザが表示予定時間である3秒よりも長い10秒間にわたって閲覧したとする。この場合は、図47に示すコンテンツリストのように、コンテンツ4404のメタデータ「ネコ」と同じメタデータを持つコンテンツとして検索されたコンテンツ4701がコンテンツ4404の次に挿入される。
【0286】
また、スライドショーに用いられるコンテンツの一例として、画像を取り上げたが、コンテンツは動画でもよい。その際コンテンツリストは単純に動画のリストとしてもよいし、1つの動画の中にあるチャプターごとの動画クリップを並べたリストとしてもよい。
【0287】
以上のように第9実施形態によれば、ユーザ操作によってコンテンツの表示時間が変更され、その結果、当該コンテンツの表示時間が予め設定された予定時間よりも長くなった場合に、当該コンテンツに関連するコンテンツがコンテンツリストに追加される。即ち、データメモリ4305等から、コンテンツリストに含まれないコンテンツのうち、ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを判別することにより、コンテンツが検索される。そして、検索されたコンテンツが表示処理中のコンテンツリストに追加される。第9実施形態によれば、ユーザによる操作履歴から、ユーザの好みのコンテンツをスライドショーに盛り込むことができ、煩わしい操作をせずに、ユーザの嗜好に近いスライドショーを構築することができる。
【0288】
[第10実施形態]
以下、第10実施形態について説明する。第10実施形態における表示制御装置の構成は第9実施形態(図43)と同様である。第10実施形態では、第9実施形態で説明したコンテンツリストへのコンテンツの追加に加え、ユーザ操作によって変更された表示時間が予め設定された予定時間よりも短かった場合に、当該コンテンツをコンテンツリストから削除する。
【0289】
第10実施形態による、表示部4303へのスライドショーの表示制御処理の全体的なフローも、第9実施形態(図3)と同様である。ただし、ステップS4505におけるコンテンツリスト変更処理が第9実施形態とは異なる。
【0290】
また、第2実施形態のコンテンツリストのデータ構成等も第9実施形態(図44)と同様である。
【0291】
以下、第10実施形態によるコンテンツリスト変更処理について図48のフローチャートを参照して説明する。図48は第10実施形態によるコンテンツリスト変更処理の一例を示すフローチャートである。図48のフローチャートに示される処理は、プログラムメモリ4304に格納されている処理プログラムを、CPU4302が実行することで実現される。
【0292】
ステップS4801において、CPU4302は表示部4303に表示したコンテンツの表示時間を取得する。即ち、第10実施形態では、CPU4302は、各々のコンテンツの表示時間を計測し、取得した表示時間をデータメモリ4305に保存する。
【0293】
ステップS4802において、CPU4302は、コンテンツの表示時間と表示予定時間を比較する。表示時間が表示予定時間より長い場合は、処理はステップS4803に移行し、そうでないときはステップS4805に移行する。ステップS4802〜ステップS4804の処理は、それぞれ第9実施形態で説明したステップS4602〜ステップS4604の処理と同様である。
【0294】
ステップS4805において、表示時間が表示予定時間より短い場合は、処理はステップS4806に移行し、そうでないときは処理を終了する。ステップS4806において、CPU4302は、表示したコンテンツに関連性が高いコンテンツをコンテンツリストの中からリストアップする。そして、ステップS4807において、CPU4302は、これらのコンテンツ情報をコンテンツリストの中から削除し、本処理を終了する。なお、コンテンツを削除する時に、表示したコンテンツ自身のコンテンツ情報もコンテンツリストから削除するようにしてもよい。また、削除するコンテンツを削除コンテンツリストとしてデータメモリ4305に記憶しておき、後でこの削除コンテンツリストを基に、スライドショーをするときに対処のコンテンツリストから削除するようにしてもよい。
【0295】
尚、表示予定時間は、ユーザによって決められた値がある場合はそれを使用し、ない場合はデフォルト値を使用する。また、表示予定時間は、コンテンツごとに決められていてもよい。また、表示時間と表示予定時間を比較する際には、それらの差の値が決められた値以上の場合に関連コンテンツを取得するかどうかを判断してもよいし、それらの差の値を用いて判断しても良い。また、ステップS4802とステップS4805で用いられる表示予定時間はそれぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。異なる場合、ステップS4802で用いられる表示予定時間を第1の所定時間、ステップS4805で用いられる表示予定時間を第2の所定時間とすれば、第1の所定時間>第2の所定時間の関係を有することになる。
【0296】
例えば、図44のコンテンツリストにおいて、コンテンツ4404をユーザが表示予定時間である3秒より長く見た場合は、第9実施形態で記述したように、コンテンツリストに対し、同じメタデータを持つコンテンツを当該表示コンテンツの次に挿入する。これに対して、表示予定時間より短く、例えば、コンテンツ4404を1秒間しか表示しなかった場合は、コンテンツ4404と同じメタデータを持つコンテンツ405は削除され、図49に示すコンテンツリストに変更される。
【0297】
以上のように、第10実施形態によれば、ユーザは操作履歴から、ユーザの好みのコンテンツをスライドショーに盛り込むと同時に、ユーザが見たくないコンテンツを削除することができる。このため、煩わしい操作をせずに、ユーザの嗜好に近いスライドショーを構築することができる。
【0298】
[第11実施形態]
以下、本発明の第11実施形態について説明する。第11実施形態における表示制御装置の構成は第9実施形態(図1)と同様である。
【0299】
図51は、第11実施形態による、データメモリ4305に保存されるコンテンツリストの一例を表す図である。コンテンツリストのデータ構成は第9実施形態(図44)と同様である。但し、図51のコンテンツリストでは、さらにコンテンツの挿入及び削除を禁止する変更不可能領域5101を持つ。この変更不可能領域5101はコンテンツリストのコンテンツ情報の一つとして記述されてもよいし、コンテンツに付加された情報を基に管理されてもよいし、データメモリ4305の中にコンテンツリストとは別に記憶されてもよい。尚、コンテンツリストの変更不可能領域5101以外の領域を変更可能領域と称する。
【0300】
第11実施形態によるスライドショーの表示制御処理の全体的なフローは、第9実施形態に示したフローチャート(図45)と同様である。ただし、ステップS4505におけるコンテンツリスト変更処理が第9実施形態とは異なる。
【0301】
そこで、第11実施形態によるコンテンツリスト変更処理について図50のフローチャートを参照して説明する。図50は第11実施形態によるコンテンツリスト変更処理の一例を示すフローチャートである。尚、図50のフローチャートに対応する処理は、図45と同様、図43のプログラムメモリ4304に格納されている処理プログラムをCPU4302が実行することで実現される。
【0302】
図50において、ステップS5002、ステップS5003、ステップS5005及びステップS5006は、それぞれ図48のステップS4802、ステップS4805、ステップS4803及びステップS4804と同様の処理である。
【0303】
ステップS5004において、CPU4302は、関連コンテンツの挿入位置がコンテンツリストの変更可能領域にあるかどうかを判定する。変更可能領域にあると判定された場合は、処理はステップS5005に移行し、変更可能領域外にある(変更不可能領域にある)と判定された場合は本処理を終了する。例えば、図51のように、コンテンツ4404からコンテンツ4405までが変更不可能領域5101であるコンテンツリストを用いて説明する。図51のコンテンツリストの場合、コンテンツ4404を表示時間が表示予定時間よりも長かく表示したとしても、コンテンツの挿入箇所が変更不可能領域5101に含まれるため、関連コンテンツの挿入は実行されない。
【0304】
一方、ステップS5003において、表示時間が表示予定時間より短いと判定された場合は、処理はステップS5007に移行し、そうでないときは処理を終了する。ステップS5007において、CPU4302は、表示コンテンツ位置にあるコンテンツに関連性が高いコンテンツをコンテンツリストの中からリストアップする。そして、ステップS5008において、CPU4302は、ステップ5007でリストアップされたコンテンツ情報の中で変更可能領域にあるコンテンツ情報をコンテンツリストから削除し、処理を終了する。なお、コンテンツを削除する時に、表示したコンテンツ自身のコンテンツ情報が変更可能領域にあれば、そのコンテンツ情報もコンテンツリストから削除するようにしてよい。また、削除するコンテンツをコンテンツリストもしくは、データメモリ4305に記憶しておき、後でコンテンツリストを基にスライドショーをするときに削除してもよい。
【0305】
尚、上記第11実施形態では、変更不可能領域を、挿入と削除の両方ともが不可能な領域としたがこれに限られるものではない。例えば、コンテンツリストの変更不可能領域はコンテンツの挿入だけが不可能な領域としてももよいし、コンテンツの削除だけが不可能な領域としてもよい。さらに、削除用の変更不可能領域、挿入用の変更不可能領域を別々に設けてもよい。
【0306】
例えば図51のコンテンツリストにおいて、ユーザが表示予定時間である3秒より長い5秒間にわたってコンテンツ4404を見た場合を考える。この場合、コンテンツ4404の後ろは変更不可能領域5101に含まれるので、関連コンテンツの挿入は行われず、コンテンツリストは変更されない。一方、コンテンツ4404をユーザが表示予定時間である3秒より短い1秒間しか見なかった場合でも、コンテンツ4404に関連するコンテンツ4405は変更不可能領域5101に含まれるため、当該コンテンツは削除されない。但し、コンテンツリストの変更可能領域に存在する、当該コンテンツに関連するコンテンツは削除される。なお、挿入位置がコンテンツリストの変更不可能領域となる場合には、変更可能領域へ関連するコンテンツの挿入するように構成することがもできる。例えば、図51のコンテンツリストにおいて、コンテンツ4404を表示時間が表示予定時間よりも長かく表示した場合に、関連コンテンツを変更不可能領域5101以外の場所へ挿入するように構成することも可能である。
【0307】
以上のように第11実施形態によれば、ユーザはスライドショーの中にコンテンツが変更されない部分を設定できるので、よりユーザの好みに近いスライドショーを構築することができる。
【0308】
<他の実施形態>
以上、実施形態を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0309】
尚、本発明は、ソフトウェアのプログラムをシステム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによって前述した実施形態の機能が達成される場合を含む。この場合、供給されるプログラムは実施形態で図に示したフローチャートに対応したコンピュータプログラムである。
【0310】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0311】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0312】
コンピュータプログラムを供給するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体としては以下が挙げられる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などである。
【0313】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることが挙げられる。この場合、ダウンロードされるプログラムは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルであってもよい。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0314】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布するという形態をとることもできる。この場合、所定の条件をクリアしたユーザに、インターネットを介してホームページから暗号を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用して暗号化されたプログラムを実行し、プログラムをコンピュータにインストールさせるようにもできる。
【0315】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどとの協働で実施形態の機能が実現されてもよい。この場合、OSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
【0316】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれて前述の実施形態の機能の一部或いは全てが実現されてもよい。この場合、機能拡張ボードや機能拡張ユニットにプログラムが書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なう。
【図面の簡単な説明】
【0317】
【図1】第1実施形態によるコンテンツ表示装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態によるコンテンツ表示装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態におけるコンテンツ表示装置の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態におけるコンテンツ表示処理を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図6】実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図8】第1実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施形態における関連コンテンツ決定処理の流れを示す図である。
【図10】第1実施形態における表示変更コンテンツテーブルの一例を示す図である。
【図11】第1実施形態における対象コンテンツ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】第1実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】第1実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】第2実施形態におけるコンテンツ表示装置の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】第2実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】第3実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】第3実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図19】第3実施形態における表示変更コンテンツテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図20】第3実施形態における表示変更コンテンツ登録ルールの一例を示す図である。
【図21】第4実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図22】第4実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。
【図23】第4実施形態における表示変更コンテンツ登録処理の一例を示すフローチャートである
【図24】第4実施形態における操作有効性判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図25】第5実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図26】第5実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図27】第5実施形態における表示変更コンテンツテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図28】第5実施形態における対象コンテンツ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図29】第5実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。
【図30】第5実施形態における表示変更コンテンツテーブル登録処理の一例を示すフローチャートである。
【図31】第5実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図32】第6実施形態におけるコンテンツ表示装置の全体の処理の流れを示すフローチャートである。
【図33】第6実施形態におけるコンテンツ表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図34】第6実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図35】第6実施形態におけるコンテンツ表示方法決定処理の一例を示すフローチャートである。
【図36】第6実施形態における指示操作処理の一例を示すフローチャートである。
【図37】第6実施形態における指示操作処理の表示画面の一例を示す図である。
【図38】第6実施実施形態における指示操作処理に使用するリモコン装置の一例を示す図である。
【図39】第6実施形態における指示操作処理の表示画面の一例を示す図である。
【図40】第6実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図41】第6実施形態における表示画面の一例を示す図であって、図40に示す表示状態から表示効果が制限された様子を示す図である。
【図42】第5実施形態におけるコンテンツリストおよびコンテンツ情報のデータ構成例を示す図である。
【図43】第9実施形態に係るコンテンツ表示装置の構成例を示すブロック図である。
【図44】第9実施形態に係るコンテンツ表示装置がデータメモリ部に保持するコンテンツリストのデータ構成例を示す図である。
【図45】第9実施形態に係るコンテンツ表示装置における処理を説明するフローチャートである。
【図46】第9実施の形態に係るコンテンツ表示装置における処理を説明するフローチャートである。
【図47】第9実施形態に係るコンテンツ表示装置がデータメモリ部に保持するコンテンツリストを示す図である。
【図48】第10実施形態に係るコンテンツ表示装置における処理を説明するフローチャートである。
【図49】第10実施形態に係るコンテンツ表示装置がデータメモリ部に保持するコンテンツリストのデータ構成例を示す図である。
【図50】第11実施形態に係るコンテンツ表示装置における処理を説明するフローチャートである。
【図51】第11実施形態に係るコンテンツ表示装置がデータメモリ部に保持するコンテンツリストのデータ構成例を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のコンテンツを順次に表示するための、前記複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報を格納する格納手段と、
前記表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示する表示手段と、
前記表示手段によってコンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付ける操作手段と、
前記操作手段が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツのメタデータに基づいて判別する判別手段と、
前記判別手段により関連するコンテンツとして判別されたコンテンツの表示スケジュールを用いて前記表示スケジュール情報を変更する変更手段とを備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記判別手段は、前記表示スケジュール情報に含まれる前記複数のコンテンツから関連するコンテンツを判別し、
前記変更手段は、前記ユーザ操作によって表示方法が変更された場合、変更された表示方法を前記判別手段で判別された関連するコンテンツの表示スケジュールに反映させることにより前記表示スケジュール情報を変更することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記操作手段が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツのメタデータと、前記ユーザ操作によって変更された表示方法を変更情報として登録する登録手段を更に備え、
前記判別手段は、前記登録手段に登録された前記変更情報によって示されるメタデータを用いて関連するコンテンツを判別し、
前記変更手段は、前記判別手段で関連すると判別されたコンテンツに関する表示スケジュールを前記変更情報によって示される表示方法に基づいて変更することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記表示方法はコンテンツの表示時間を含み、
前記変更手段は、前記判別手段で判別されたコンテンツの表示スケジュールに規定されている表示時間を、当該コンテンツの実際の表示時間に基づいて変更することを特徴とする請求項2または3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
前記表示方法は、コンテンツの表示効果を含み、
前記変更手段は、前記判別手段で判別されたコンテンツに対応する表示スケジュールに規定されている表示効果を前記ユーザ操作によって指定された表示効果に変更することを特徴とする請求項2または3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
前記表示スケジュール情報に従った前記複数のコンテンツの表示を、前記表示手段に繰り返し実行させる繰り返し手段を更に備え、
前記判別手段と前記変更手段は、前記繰り返し手段による2周目以降の表示において機能することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
前記表示手段による、前記表示スケジュール情報に従ったコンテンツの表示を繰り返し実行させる繰り返し手段を更に備え、
前記登録手段は、前記繰り返し手段による1周目の表示のみにおいて機能し、前記判別手段と前記変更手段は、前記繰り返し手段による2周目以降の表示のみにおいて機能することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項8】
前記表示方法はコンテンツの表示時間を含み、
前記登録手段は、前記ユーザ操作を受け付けたときに表示していたコンテンツの実際の表示時間に基づいて当該ユーザ操作に関わる変更情報を登録するか否かを判断し、登録すると判断された場合に当該ユーザ操作に関わる変更情報を登録することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項9】
コンテンツが表示された時間と変更情報として登録すべき表示時間との対応を示す登録ルールを保持する手段を更に備え、
前記登録手段は、前記実際の表示時間に対応する表示時間を前記登録ルールから取得して、取得された表示時間を変更情報として登録することを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項10】
表示の一時停止操作の有効性を判定するための判定ルールを保持する手段を更に備え、
前記登録手段は、前記判定ルールに従って一時停止操作が無効と判定した場合には、前記ユーザ操作を受け付けたときに表示していたコンテンツの計測された表示時間から当該一時停止操作による一時停止時間を差し引いて得られた表示時間を、前記実際の表示時間として用いることを特徴とする請求項8または9に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項11】
前記表示手段は、前記スケジュール情報に従って複数個のコンテンツを同時に前記表示器に表示し、
前記操作手段は、前記表示手段によって表示されている複数個のコンテンツから1つを選択する指示と、選択されたコンテンツに対するユーザ操作の指示を受け付け、
前記判別手段は、前記操作手段によって選択されたコンテンツに関連するコンテンツを判別することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項12】
前記表示手段は、前記スケジュール情報に従って複数個のコンテンツを同時に前記表示器に表示し、
前記変更手段で変更された表示効果によってコンテンツを表示した場合に、当該表示効果の影響範囲が他のコンテンツへ影響するか否かを判定し、影響すると判定された場合には、当該表示効果の表示方法を変更する表示効果制御手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項13】
前記表示効果制御手段は、表示効果の影響範囲を抑制することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項14】
前記表示効果制御手段は、表示効果による表示の透明度を変更することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項15】
前記表示効果制御手段は、表示効果による表示部分のレイヤの表示順位を変更することを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項16】
前記表示効果制御手段は、前記変更手段で変更された表示効果によってコンテンツを表示した場合に、当該コンテンツに加えられる表示効果の影響範囲と他のコンテンツに加えられた表示効果の影響範囲が干渉するか否かを判定し、干渉する場合には新たな表示効果を当該コンテンツに発現させることを特徴とする請求項12に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項17】
前記判別手段は、前記ユーザ操作によってコンテンツの表示時間が第1の所定時間を越えた場合に、前記表示スケジュールに含まれないコンテンツから、前記操作手段が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを判別し、
前記変更手段は、前記判別手段で判別されたコンテンツを前記表示スケジュールに加えることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項18】
前記変更手段は、前記表示スケジュール情報を変更する際に、ユーザに対して変更の許可を求めることを特徴とする請求項17に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項19】
コンテンツの探索範囲を指定する指定手段を更に備え、
前記判別手段は、前記指定手段によって指定された探索範囲のコンテンツについて判別を行うことを特徴とする請求項17に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項20】
前記変更手段は、前記ユーザ操作によってコンテンツの表示時間が第2の所定時間よりも短い場合に、当該コンテンツを前記表示スケジュールから削除することを特徴とする請求項17に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項21】
前記表示スケジュール情報が示すコンテンツの表示順の一部について、コンテンツの追加または削除の禁止を設定する設定手段を更に備え、
前記変更手段は、前記表示スケジュールの前記設定手段による禁止が設定されていない部分のみにおいて、前記追加または削除を実行することを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項22】
複数のコンテンツを順次に表示するための、前記複数のコンテンツの表示スケジュールを示す表示スケジュール情報を格納する格納手段を備えたコンテンツ表示装置の制御方法であって、
前記表示スケジュール情報に従ってコンテンツを表示器に表示する表示工程と、
前記表示工程によってコンテンツが表示されている間に、当該表示に関わるユーザ操作を受け付ける操作工程と、
前記操作工程が前記ユーザ操作を受け付けたときに表示されていたコンテンツに関連するコンテンツを、各コンテンツのメタデータに基づいて判別する判別工程と、
前記判別工程により関連するコンテンツとして判別されたコンテンツの表示スケジュールを用いて前記表示スケジュール情報を変更する変更工程とを備えることを特徴とするコンテンツ表示装置の制御方法。
【請求項23】
請求項22に記載されたコンテンツ表示装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項24】
請求項22に記載されたコンテンツ表示装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【公開番号】特開2009−188761(P2009−188761A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−26900(P2008−26900)
【出願日】平成20年2月6日(2008.2.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】