説明

コンバインの刈高さ検出装置

【課題】 湿田であっても刈取装置の対地高さを正確に検出でき、構造の簡素なコンバインの刈高さ検出装置を具現する。
【解決手段】 昇降自在に設けられた刈取装置(6)の前部に、刈取装置(6)に対して上下に揺動しながら接地追従する接地輪(28c)と、接地輪(28c)の上下揺動位置を検出するセンサ(28)を設ける。また、接地輪(28c)を分草フレーム(18L)の前端部に支持された分草体の下側に配置し、接地輪(28c)の上部が分草体から上方へ突出する構成とする。また、分草体(26)を分草フレーム(18L)の前端部から引起装置(21)の下部へ向けて後上がりに傾斜した左右の分草ガイド(26,26)で構成し、左右の分草ガイド(26,26)の間隔部に接地輪(28c)が侵入する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインの刈高さ検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、植立穀稈を株元から所定の高さで刈り取るために、コンバインの刈取装置の対地高さを検出し、この高さを一定に制御する技術がある。
このような刈高さ制御を行なうための検出装置として、特許文献1には、昇降自在に設けられた刈取装置の前部に、上下揺動しながら接地追従する接地板と、この接地板の上下揺動位置を検出するセンサとを設ける技術が開示されている。
また、この特許文献1には、接地板とセンサを支持するケースを、下方の検知用位置と上方の退避位置との間で回転可能となるように支持する技術が開示されている。これによって、接地板を接地させたままコンバインを後進させた場合に、接地反力によって接地板がケースごと上方へ退避し、接地板の破損が防止されるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−204144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に開示された技術では、接地板の接地面積が小さく、圃場が軟弱な湿田である場合には、この接地板が圃場面に沈み込んでしまい、刈取装置の対地高さを正確に検出することができず、刈取装置が圃場面に突っ込んで破損する不具合が生じ易くなる。
また、後進時の破損防止のためにセンサ支持部の構造が複雑化する問題がある。
この発明は、湿田であっても刈取装置の対地高さを正確に検出でき、構造の簡素なコンバインの刈高さ検出装置を具現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、昇降自在に設けられた刈取装置(6)の前部に、該刈取装置(6)に対して上下に揺動しながら接地追従する接地輪(28c)と、該接地輪(28c)の上下揺動位置を検出するセンサ(28)を設けたことを特徴とするコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項2記載の発明は、前記接地輪(28c)を分草フレーム(18L)の前端部に支持された分草体の下側に配置し、該接地輪(28c)の上部が分草体から上方へ突出する構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項3記載の発明は、前記分草体(26)を分草フレーム(18L)の前端部から引起装置(21)の下部へ向けて後上がりに傾斜した左右の分草ガイド(26,26)で構成し、該左右の分草ガイド(26,26)の間隔部に接地輪(28c)が侵入する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈高さ検出装置した。
請求項4記載の発明は、前記分草体を分草フレーム(18L)の前端部から引起装置(21)の下部へ向けて後上がりに傾斜した分草板(29)とし、該分草板(29)に形成した切り欠き部(29a)内に接地輪(28c)が侵入する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項5記載の発明は、前記分草フレーム(18L)の前部にセンサ(28)を取り付け、該センサ(28)の後側に接地輪(28c)を配置し、前記センサ(28)から後方へ上下揺動自在に延出した支持アーム(28b)の先端部に、軸受部(28f)を介して接地輪(28c)を回転自在に軸支したことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項6記載の発明は、前記接地輪(28c)を回転自在に支持する軸受部(28f)を、平面視において分草フレーム(18L)と重合する位置に配置し、該軸受部(28f)と分草フレーム(18L)との当接によって接地輪(28c)の下降限界位置を規制する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項7記載した発明は、前記接地輪(28c)が下降限界位置まで下降した状態において、支持アーム(28b)が後上がり傾斜姿勢を維持する構成としたことを特徴とする請求項6記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項8記載の発明は、前記接地輪(28c)を、分草フレーム(18L)の左右両側に跨る2つの輪体(28g,28g)を備える構成としたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
請求項9記載した発明は、前記接地輪(28c)を、刈取装置(6)の刈幅方向の左右両端部の分草フレーム(18L)を除く左右中間の分草フレーム(18)に設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置とした。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明によると、刈取装置(6)の前部に設けた接地輪(28c)が圃場面の凹凸等に追従して上下に揺動し、この接地輪(28c)の上下揺動位置をセンサ(28)で検出するので、この接地輪(28c)の直径や幅を大きくすれば、接地圧の低下によって圃場面から沈下しにくくなり、湿田における刈取装置(6)の対地高さの検出精度が向上する。
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加え、接地輪(28c)を分草体に干渉することなく大径化でき、この接地輪(28c)の接地による自転が円滑化し、刈取装置(6)の対地高さの検出精度が向上する。
請求項3記載の発明によると、上記請求項2記載の発明の効果を奏するうえに、左右の分草ガイド(26,26)によって分草された穀稈が接地輪(28c)に干渉しにくくなり、この接地輪(28c)の接地追従が円滑化し、刈取装置(6)の対地高さの検出精度が向上する。
請求項4記載の発明によると、上記請求項2記載の発明の効果を奏するうえに、分草板(29)によって分草された穀稈が接地輪(28c)に干渉しにくくなり、この接地輪(28c)の接地追従が円滑化し、刈取装置(6)の対地高さの検出精度が向上する。
請求項5記載の発明によると、上記請求項2から請求項4のいずれか一項記載の発明の効果に加え、センサ(28)が引起装置のラグの作用域から前方へ離間するので、このセンサ(28)が穀稈引き起こし作用の邪魔になりにくく、刈取作業を円滑に行なうことができる。
請求項6記載の発明によると、上記請求項1から請求項5のいずれか一項記載の発明の効果に加え、例えば圃場の一辺を刈り終えて旋回するために刈取装置(6)を上昇させた場合に、対地浮上した接地輪(28c)の下降限界位置が規制されるため、旋回終了後に刈取装置(6)を下降させることでこの接地輪(28c)を検出状態に容易に復帰させることができる。
請求項7記載の発明によると、上記請求項6記載の発明の効果に加え、刈取装置(6)を下降させたままコンバインを後進させ、接地輪(28c)に障害物が衝突しても、この接地輪(28c)が上方へ容易に退避するので、この接地輪(28c)、支持アーム(28b)、センサ(28)等を破損しにくくすることができる。
請求項8記載の発明によると、上記請求項1から請求項7のいずれか一項記載の発明の効果に加え、分草フレーム(18L)によって接地輪(28c)の横ずれが規制されるので、支持アーム(28b)やセンサ(28)の破損を防止できると共に、接地輪(28c)の接地追従が円滑化して刈取装置(6)の対地高さの検出精度が高まる。
請求項9記載の発明によると、上記請求項1から請求項8のいずれか一項記載の発明の効果に加え、接地輪(28c)が刈幅方向の中間部に配置されることで、刈幅方向中間部での対地高さを検出することができ、刈取装置(6)の対地高さを制御するうえで、センサ(28)を単一のものとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】コンバインの正面図。
【図3】第1実施例の要部側面図。
【図4】第1実施例の要部平面図。
【図5】第2実施例の要部側面図。
【図6】第2実施例の要部平面図。
【図7】第3実施例の要部側面図。
【図8】第3実施例の要部平面図。
【図9】第4実施例の要部側面図。
【図10】第4実施例の要部平面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施例を図面により説明する。この実施例において「左」および「右」とは、コンバインの前進方向における向きを指す。
(コンバインの全体構成)
図1、図2に示す4条刈のコンバインは、走行装置1を備えた機台2上に、脱穀装置3と穀粒貯留装置4を左右に並べて搭載し、穀粒貯留装置4の前側に操縦部5を設け、該操縦部5および脱穀装置3の前側に、刈取装置6を油圧シリンダSによって昇降自在に設けて構成する。
前記走行装置1は、機台2の前部に取り付けた走行ミッションケース7から駆動される左右の駆動スプロケット8に、左右のクローラ9を巻き掛けた構成である。
前記脱穀装置3は、扱胴を内装すると共に外側部にフィードチェン25を備えた上側の扱室と、揺動選別棚を内装すると共に下部に唐箕と一番移送螺旋と二番移送螺旋をこの順に備えた下側の選別室とから構成する。
前記穀粒貯留装置4は、脱穀装置3から一番揚穀筒10を介して投入される合成樹脂製のタンクであり、螺旋を内蔵した旋回、昇降、伸縮が自在な排出筒11を備える。
前記操縦部5は、操縦席12の前側に立設した操作ポストに操向レバー13とメータパネル14を備え、操縦席12の左側に配置した操作パネルに主変速レバー15と副変速レバーと刈取・脱穀クラッチレバー(いずれも図示省略)を備えて構成する。前記操向レバー13は、その前後傾倒操作によって油圧シリンダSを伸縮させて刈取装置6を昇降調節し、その左右傾倒操作によって走行ミッションケース7内の差動機構を作動して左右のクローラ9の駆動速度に差をもたせてコンバインを旋回させるものである。
(刈取装置の基本構成)
しかして、図1、図2に示すように、前記刈取装置6は、機台2の前部に立設した懸架台の上部に、後上がり傾斜した支持フレーム16の上端部を上下回動自在に支持することで、機体に装着する。
図2に示すように、支持フレーム16の下端部に左右方向の伝動軸を内装した下部ギヤケース17の中央部を連結し、該下部ギヤケース17の左右両端部および中間部に、5本の分草フレーム18の基部をボルト締結によって取り付ける。該各分草フレーム18の先端部には、機体正面視および平面視で逆三角形状の後上がり傾斜姿勢の分草体19を夫々取り付ける。また、分草フレーム18における分草体19の取り付け部の後側の部位から支持部材20を起立させ、この支持部材20によって引起装置21の下部を支持する。尚、引起装置21の上部は、該引起装置21に駆動力を入力する上部横伝動筒22によって支持する。
この引起装置21は、上端部に配置した駆動スプロケットおよびテンションスプロケット(図示省略)と、下端部に配置した遊動ローラとに亘って無端チェンを巻き掛け、この無端チェンに多数の引起ラグ23を起伏回動自在に軸着し、外縁部に沿って引起ラグ23を起立姿勢で上方へ摺動案内する案内レールを設けた構成である。この引起装置21は、右端(既刈側)の分草フレーム18RRと右端から2番目の分草フレーム18Rとの間に配置した第1引起装置21RRと、右端から2番目の分草フレーム18Rと右端から3番目の分草フレーム18Cとの間に配置した第2引起装置21Rと、右端から3番目の分草フレーム18Cと左端(未刈側)から2番目の分草フレーム18Lとの間に配置した第3引起装置21Lと、左端(未刈側)から2番目の分草フレーム18Lと左端の分草フレーム18LLとの間に配置した第4引起装置21LLからなる。この右端の第1引起装置21RRと右端から2番目の第2引起装置21Rとは、右端から2番目の分草フレーム18Rの上方において各引起ラグ23,23の先端部が対向するように配置し、左端の第4引起装置21LLと左端から2番目の第3引起装置21Lとは、左端から2番目の分草フレーム18Lの上方において各引起ラグ23,23の先端部が対向するように配置する。この構成により、駆動スプロケットが駆動されると、無端チェンに軸着した多数の引起ラグ23が案内レールによって起立案内された状態で上昇し、この引起ラグ23の上昇軌跡によって4条分の引起作用域が形成される。
また、引起装置21の後側には、この引起装置21によって引き起こされた穀稈を掻き込む掻込装置(図示省略)を設け、この掻込装置の掻込始端部下方には、掻き込まれた穀稈の株元を切断する刈刃装置24設け、掻込装置の後側に続いて、刈取られた穀稈をフィードチェン25へ向けて搬送する搬送装置(図示省略)を設ける。
(接地センサの構成)
しかして、図1、図2に示すように、前記左端(未刈側)から2番目の分草フレーム18Lの前端部に、刈高さ検出装置を設ける。
この接地センサ26に関し、図3、図4に示す第1実施例について説明する。
前記左端から2番目の分草フレーム18Lの前端部左右両側面に、2本の丸棒状の分草ガイド26,26の先端部を溶接固定し、この溶接部の周囲を囲うように平面視及び側面視で三角形状の先端分草板27を取り付ける。前記2本の分草ガイド26,26は、機体側面視において、後側に配置された第3引起装置21Lまたは第4引起装置21LLの前側下部に近接する位置まで、後上がり傾斜姿勢で延出させる。これにより、2本の分草ガイド26,26の両外側縁に沿って分草案内された2条の穀稈が、第3引起装置21Lと第4引起装置21LLとによって引き起こされる。
そして、前記左端から2番目の分草フレーム18Lの前端部上面に、ポテンショメータ(特許請求の範囲における「センサ」)28を固定し、このポテンショメータ28の左右方向の回動軸28aに支持アーム28bの基部を固定し、この支持アーム28bの自由端側を後方へ延設する。この支持アーム28bの自由端部には、接地輪28cの左右方向の回転軸28dを回転自在に軸支するベアリング28eを備えた軸受部28fを取り付ける。これにより、接地輪28cは、分草ガイド26,26の下側に配置される。
この構成により、接地輪28cが接地追従することで刈取装置6に対して上下揺動すると、この接地輪28cを支持する支持アーム28bによって回動軸28aが回動し、ポテンショメータ28からの電圧値によって刈取装置6の対地高さが検出される。
また、前記接地輪28cは、軸受部28fが分草フレーム18Lの上面に当接することで、上下揺動範囲の下限位置を規制される構成とする。
また、このように軸受部28fが分草フレーム18Lの上面に当接した下限位置において、支持アーム28bは後上がり傾斜姿勢を維持し、接地輪28cの下部が分草フレーム18Lの下面よりも下方へ50mm程度突出する構成とする。これによって、例えば圃場の一辺を刈り終えて旋回するために刈取装置6を上昇させた場合に、対地浮上した接地輪28cの下降限界位置が規制されるため、旋回終了後に刈取装置6を下降させることでこの接地輪28cが検出状態に容易に復帰する。
尚、このように左端から2番目の分草フレーム18Lにポテンショメータ28を取り付ける場合、接地輪28cの直径は100mm〜150mm程度が好ましい。
次に、図5、図6に示す第2実施例について説明する。
即ち、前記接地輪28を、分草フレーム18Lの左右両側に跨る2つの輪体28g,28gから構成する。この2つの輪体28g,28gの内側面と、分草フレーム18Lの左右の側面との間には僅かな隙間を形成するが、この輪体28g,28gの内側面と分草フレーム18Lの左右の側面とが当接することで、輪体28g,28gの左右方向への移動が規制される。
次に、図7、図8に示す第3実施例について説明する。
即ち、前記2本の分草ガイド26,26の前部間に台形状の板体28hを取り付け、この板体28hによってポテンショメータ28の上側を覆う。これによって、ポテンショメータ28への雑草や泥土の干渉を防止でき、ポテンショメータ28の検出状態が安定する。
次に、図9、図10に示す第4実施例について説明する。
前記2本の分草ガイド26,26に代えて、板面を有する分草板29を設け、この分草板29の後部一側に前後方向の切り欠き部29aを形成し、この切り欠き部29aに接地輪28cが侵入する構成とする。
これにより、分草板29によって分草された穀稈が接地輪28cに干渉しにくくなり、この接地輪28cの接地追従が円滑化し、刈取装置6の対地高さの検出精度が向上する。
圃場面の凹凸等によってポテンショメータ28からの電圧値が変化すると、コントローラ(図示省略)から油圧シリンダSへ伸縮出力がなされ、この電圧値が中立域内に収まるように刈取装置6が昇降制御される。
【符号の説明】
【0009】
6 刈取装置
18 分草フレーム
18L 左端から2番目の分草フレーム(分草フレーム)
21 引起装置
26 分草ガイド
28 ポテンショメータ(センサ)
28b 支持アーム
28c 接地輪
28f 軸受部
28g 輪体
29 分草板
29a 切り欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降自在に設けられた刈取装置(6)の前部に、該刈取装置(6)に対して上下に揺動しながら接地追従する接地輪(28c)と、該接地輪(28c)の上下揺動位置を検出するセンサ(28)を設けたことを特徴とするコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項2】
前記接地輪(28c)を分草フレーム(18L)の前端部に支持された分草体の下側に配置し、該接地輪(28c)の上部が分草体から上方へ突出する構成としたことを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項3】
前記分草体(26)を分草フレーム(18L)の前端部から引起装置(21)の下部へ向けて後上がりに傾斜した左右の分草ガイド(26,26)で構成し、該左右の分草ガイド(26,26)の間隔部に接地輪(28c)が侵入する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項4】
前記分草体を分草フレーム(18L)の前端部から引起装置(21)の下部へ向けて後上がりに傾斜した分草板(29)とし、該分草板(29)に形成した切り欠き部(29a)内に接地輪(28c)が侵入する構成としたことを特徴とする請求項2記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項5】
前記分草フレーム(18L)の前部にセンサ(28)を取り付け、該センサ(28)の後側に接地輪(28c)を配置し、前記センサ(28)から後方へ上下揺動自在に延出した支持アーム(28b)の先端部に、軸受部(28f)を介して接地輪(28c)を回転自在に軸支したことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項6】
前記接地輪(28c)を回転自在に支持する軸受部(28f)を、平面視において分草フレーム(18L)と重合する位置に配置し、該軸受部(28f)と分草フレーム(18L)との当接によって接地輪(28c)の下降限界位置を規制する構成としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項7】
前記接地輪(28c)が下降限界位置まで下降した状態において、支持アーム(28b)が後上がり傾斜姿勢を維持する構成としたことを特徴とする請求項6記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項8】
前記接地輪(28c)を、分草フレーム(18L)の左右両側に跨る2つの輪体(28g,28g)を備える構成としたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置。
【請求項9】
前記接地輪(28c)を、刈取装置(6)の刈幅方向の左右両端部の分草フレーム(18L)を除く左右中間の分草フレーム(18)に設けたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項記載のコンバインの刈高さ検出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−178993(P2012−178993A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−43169(P2011−43169)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】