説明

コンバインの運転部構造

【課題】簡易な構成により運転部の防熱の実現が可能なコンバインの運転部構造を提供する。
【解決手段】機体の左右一方側に配置されたエンジン2を覆うボンネット20の上面部21に運転席22を設け、他方側に脱穀装置を配設し、ボンネット20の前方側に運転ステップ23を備えるとともに、運転ステップ23の脱穀装置側にボンネット20に連設される操作パネル部24を備え、ボンネット20の前面部26の外面26Aに断熱カバー30を取付けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席の下方にエンジンを備えるコンバインの運転部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインは、通常、走行機体の左右方向の一方側に操作盤と運転席とを有する運転部が設けられ、他方側に脱穀装置が配設されている。運転席はエンジンが収納されたボンネットの上面部に設けられ、ボンネットの前方側に運転ステップが配設されており、運転ステップの脱穀装置側にはレバーパネルが設けられている。
【0003】
上述のコンバインにおいて、運転席の下方に位置するエンジンに対し、外側方から外気を吸入し脱穀装置側へ排気して冷却する。しかし、排気はエンジンによって加熱され、脱穀装置に遮られて前方に送り出される。このため、運転席の直下となるボンネットの前面部はエンジンによって高温に加熱されて、運転者の足下が高温になることがある。また、運転ステップの脱穀装置側にはレバーパネルが存在し、エンジンにより加熱された高温の空気がレバーパネル内にも侵入するので、レバーパネルの側板も高温となることがある。これらの結果、運転部の足下全体が高温となって運転部の足下の環境を悪くしており、特許文献1では、レバーパネル側に二重のカバーで構成された前後方向の風路を設けて対応している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平4−38669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように、レバーパネル側に二重のカバーで構成された前後方向の風路を設けるとなると、カバーの加工が必要となりコスト高となる。その上、二重のカバーを運転ステップに配置すると、運転ステップの領域自体が狭くなる。
【0006】
本発明の目的は、簡易な構成で運転部の防熱の実現が可能なコンバインの運転部構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコンバインの運転部構造の第1特徴構成は、機体の左右一方側に配置されたエンジンを覆うボンネットの上面部に運転席を設け、他方側に脱穀装置を配設し、前記ボンネットの前方側に運転ステップを備えるとともに、前記運転ステップの脱穀装置側に前記ボンネットに連設される操作パネル部を備え、前記ボンネットの前面部の外面に断熱カバーを取付けてある点にある。
【0008】
〔作用効果〕エンジンを覆うボンネットの前面部の外面に断熱カバーが取付けてあるので、エンジンによる熱によってボンネットが加熱された場合や、ボンネットが直射日光によって高温になる場合であっても、断熱カバーによってボンネットの熱が遮断され、運転者の足下が保護される。
【0009】
本発明に係るコンバインの運転部構造の第2特徴構成は、前記操作パネル部における前記運転ステップの側の縦面部の外面に断熱カバーを取付けてある点にある。
【0010】
〔作用効果〕操作パネル部における運転ステップの側の縦面部の外面に断熱カバーを取付けてあるので、エンジンによる熱が操作パネル部に伝達された場合や、操作パネル部が直射日光によって高温になる場合であっても、断熱カバーによって操作パネル部の熱が遮断され、運転者の足下が保護される。操作パネル部の縦面部の外面は運転ステップの側方であって、運転者の足部が接触し易い領域である。このため、運転者の足部は縦面部の外面に取り付けられた断熱カバーに接触する可能性は高いが、断熱カバー自体は高温になり難いため運転者の足部は保護される。
【0011】
本発明に係るコンバインの運転部構造の第3特徴構成は、前記操作パネル部の縦面部に取付けられた前記断熱カバーが前方下部に切り欠き部を設けて形成してある点にある。
【0012】
〔作用効果〕運転部の運転ステップの前方側には、操作用ペダルが配置されることがある。操作パネル部の運転ステップの側の縦面部の全面に断熱カバーが取付けられていると、その厚みのために運転ステップの操作パネル部側の領域が狭くなり、操作用ペダルを配置する領域も狭くなる。この場合に、本構成のように、操作パネル部の縦面部に取付けられた断熱カバーが前方下部に切り欠き部を設けて形成してあると、運転ステップの前方側にスペースが確保されることとなり、操作用ペダルを配置する領域が断熱カバーによって狭くなることもない。その結果、運転部における運転者のペダル操作を良好に行なうことができる。
【0013】
本発明に係るコンバインの運転部構造の第4特徴構成は、前記断熱カバーが着脱自在に構成してある点にある。
【0014】
〔作用効果〕エンジンを覆うボンネットの前面部の外面や、操作パネル部の縦面部の外面に取付けられる断熱カバーは、運転部の足下が高温になる作業状況においては有効である。しかし、例えば気温が低い場合等では、断熱カバーが取付けられていない方が、足下がエンジンの熱で温まり、その上、運転部の足下空間が広くなって、運転者の足下の環境が良好となることがある。本構成では、断熱カバーが着脱自在に構成してあるので、作業環境の変化に対して運転部の構成を容易に変更することができ、作業環境を向上させることができる。
【0015】
本発明に係るコンバインの運転部構造の第5特徴構成は、前記断熱カバーがスポンジ材と前記スポンジ材を覆う樹脂カバーとを備えて構成してある点にある。
【0016】
〔作用効果〕本構成の如く、断熱カバーがスポンジ材とスポンジ材を覆う樹脂カバーとを備えて構成してあると、断熱カバーが2層構造となるため、断熱効果が向上する。また、断熱カバーの内層にはスポンジ材が用いられているので、運転者の足下が断熱カバーに接触した際にもクッション性が確保され、運転者の足下の環境が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】コンバインの右側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】運転部の側断面図である。
【図4】運転部の正面断面図である。
【図5】ボンネットの前面部に取付けられる断熱カバーを示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は(a)のVb−Vb矢視図である。
【図6】操作パネルの縦面部に取付けられる断熱カバーを示す図であって、(a)は正面図であり、(b)は(a)のVIb−VIb矢視図である。
【図7】穀粒タンクの側面の点検窓を示す図であって、(a)は側面図であり、(b)は(a)のVIIb−VIIb矢視図である。
【図8】オーガの支持部の構造を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[コンバインの全体構成]
図1には、稲や麦などを収穫対象とする全稈投入形コンバインの全体側面が示されている。このコンバインは、角パイプ鋼材などで形成した走行機体を構成する車体フレーム1に、エンジン2や図外の変速装置などを搭載する。車体フレーム1の下部には、変速装置などを介して伝達されるエンジン2からの動力で駆動される左右一対のクローラ式走行装置3を装備し、車体フレーム1の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取部4を昇降揺動可能に連結している。車体フレーム1の横一側部である左半部に、刈取部4からの刈取穀稈に対して脱穀処理を施すとともに、その脱穀処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理を施す脱穀装置5を搭載している。車体フレーム1の横他側部である右半部に、脱穀装置5からの穀粒を貯留する穀粒タンク6を搭載し、車体フレーム1における穀粒タンク6の前方箇所に運転部7を形成して構成されている。
【0019】
左右のクローラ式走行装置3は、運転部7に備えた操縦レバー8の左右方向への揺動操作に基づいて、それらが等速駆動されることで直進状態を現出し、それらが差動することで旋回状態を現出するように構成されている。
【0020】
図1及び図2に示すように、刈取部4は、車体の走行に伴って、その前部左右両端に装備したデバイダ9が植立穀稈を収穫対象の植立穀稈と収穫対象外の植立穀稈とに梳き分け、その前部上方に配備した回転リール10が、左右のデバイダ9で梳き分けられた収穫対象の植立穀稈を後方に向けて掻き込む。回転リール10の下方に装備したバリカン形の切断機構11が収穫対象の植立穀稈の株元側を切断する。切断機構11の後方に配備したオーガ12が、切断機構11による切断後の刈取穀稈を左右方向の所定箇所に寄せ集めるとともに、その所定箇所において後方に向けて送り出し、その所定箇所から脱穀装置5の前上部にわたる搬送コンベヤからなるフィーダ13が、オーガ12からの刈取穀稈を脱穀装置5に向けて搬送する。また、操縦レバー8の前後方向への揺動操作に基づいて、車体フレーム1とフィーダ13とにわたって架設した油圧式の昇降シリンダ(不図示)が伸縮作動することで、脱穀装置5とフィーダ13との連結点を支点にして刈取部4を昇降揺動し、その昇降揺動で、植立穀稈に対する切断機構11の高さ位置を変更する刈り高さ調節を行えるように構成されている。
【0021】
穀粒タンク6から機外に穀粒を排出する縦オーガ14及び横オーガ15を備える。横オーガ15は、長手方向の前後中間部で折り畳み可能に構成されており、コンバインを移動させる場合や保管する場合には、横オーガ15を折り畳んで、機体の前方から横オーガ15が突出しないように構成されている。なお、横オーガ15は先端側部分15Bを機体側部分15Aに対してスライドさせることにより全体を伸縮可能に構成してもよい。
【0022】
図1〜図3に示すように、エンジン2は、車体フレーム1の右側の穀粒タンク6の前方に配置されており、ボンネット20によって覆われている。ボンネット20の上面部21には、支持部22aを介して運転席22が設けられ、運転席22の上方にはキャノピーPが配設されている。ボンネット20の前面部26の前方には運転ステップ23が備えられており、運転席22及び運転ステップ23の左側(脱穀装置5側)には、ボンネット20に連設する状態の操作パネル部24が設けられている。操作パネル部24には、エンジン2の回転数を調節するアクセルレバーや無段変速装置(不図示)を変速操作する操作レバー24a等が配置されている。また、運転ステップ23の前方には操縦レバー8を備える操縦パネル部25が設けられ、運転ステップ23の左前方側にブレーキペダルBが配設されている。このように、運転部7は、ボンネット20、運転席22、運転ステップ23、操作パネル部24、操縦パネル部25、及びキャノピーPによって構成されている。
【0023】
図3に示すように、ボンネット20の内部において、エンジン2の前方及び上方に防熱カバー20aが配置されている。この防熱カバー20aによりエンジン2から発生する熱のボンネット20への伝達を抑制している。しかし、防熱カバー20aを配置してもボンネット20に対してエンジン2からの熱は完全には遮断されない。また、ボンネット20の外面は直射日光を受けて加熱されることもある。
【0024】
図3及び図4に示すように、ボンネット20の前面部26の外面26Aの略全面に、断熱カバー30が取り付けられている。これにより、エンジン2による熱によってボンネット20が加熱された場合や、ボンネット20が直射日光によって高温になる場合であっても、断熱カバー30によってボンネット20の熱が遮断され、運転者の足下が保護される。
【0025】
操作パネル部24の縦面部27の外面27Aには、断熱カバー31が取付けられている。これにより、エンジン2による熱が操作パネル部24に伝達された場合や、操作パネル部24が直射日光によって高温になる場合であっても、断熱カバー31によって操作パネル部24の熱が遮断され、運転者の足下が保護される。操作パネル部24の縦面部27の外面27Aは運転ステップ23の側方であって、運転者の足部が接触し易い領域である。このため、運転者の足部は縦面部27の外面27Aに取り付けられた断熱カバー31に接触する可能性が高いが、断熱カバー31自体は高温になり難いため運転者の足部は保護される。
【0026】
運転席22の支持部22aは伸張可能に構成してあり、運転席22の位置を高くすることができる。また、運転部7における、ボンネット20、運転席22、運転ステップ23、操作パネル部24、操縦パネル部25、及び断熱カバー30,31の表面は白色系の配色が施されている。
【0027】
図1及び図3に示すように、ボンネット20の右壁部28は、エンジン2の側方から運転席22の側方まで延設されており、その外面28Aには、外気取入れ口を覆う防塵カバーCが配備されている。ボンネット20の内部には、防塵カバーCに形成された間隙から外気をボンネット20内のラジエータ(不図示)に供給するようにファン29が設けられている。
【0028】
図4に示すように、右壁部28の上面部28Bの内方には、警報ホーンHが運転席22側に向く横向きに配置されている。これにより、例えば走行用の無段変速装置が後進位置に変更されて警報ホーンHが鳴動する場合等において運転者は警報音を聞き取り易くなる。
【0029】
図5(a),図5(b)に示すように、ボンネット20の前面部26の外面26Aに取付けられる断熱カバー30は矩形状に形成されている。断熱カバー30はスポンジ材32が樹脂カバー33で覆われて構成されている。スポンジ材32と樹脂カバー33とは接着剤や両面テープ等により接着されている。ボンネット20の前面部26の外面26Aには突部26a,26aが左右に2箇所設けられており、断熱カバー30(樹脂カバー33)の凹部30Aに形成された係合孔部36,36に係合離脱自在に構成されている。断熱カバー30の下部には、樹脂カバー33のみによる端縁部33aが設けられ、ボンネット20の前面部26の外面26Aとの密着性を高めている。
【0030】
一方、図6(a),図6(b)に示すように、縦面部27に取付けられる断熱カバー31は、全体が矩形状であり前方下部に切り欠き部31Bを有する形状である。断熱カバー31はスポンジ材34が樹脂カバー35で覆われて構成されており、切り欠き部31Bは円弧状に切断されている。スポンジ材34と樹脂カバー35とは接着剤や両面テープ等により接着されている。縦面部27に取付けられる断熱カバー31に切り欠き部31Bが形成されていると、縦面部27の前方下部には断熱カバー31が存在しない領域が存在することになる。これにより、運転ステップ23に配置されたブレーキペダルBに対して、運転ステップ23の前方の縦面部27の側のスペースは確保されることとなる。その結果、運転部7におけるペダル操作を支障なく良好に行なうことができる。操作パネル部24の縦面部27の外面27Aには突部27a,27aが上下に2箇所設けられており、断熱カバー31(樹脂カバー35)の凹部31Aに形成された係合孔部37,37に係合離脱自在に構成されている。断熱カバー31の周囲部には、樹脂カバー35のみによる端縁部35aが設けられ、縦面部27の外面27Aとの密着性を高めている。
【0031】
エンジン2を覆うボンネット20の前面部26の外面26Aや操作パネル部24の縦面部27の外面27Aに取付けられる断熱カバー30,31は、運転部7の足下が高温になる作業環境においては有効である。しかし、例えば気温が低い場合等では、断熱カバー30,31が取付けられていない方が、運転者の足下がエンジン2の熱で温まり、その上、運転部7の足下空間も広くなって、運転者の足下の環境が良好となることがある。本構成では、上述のように断熱カバー30,31が着脱自在に構成してあるので、作業環境に応じて、運転部7の構成を容易に変更することでき、作業環境を向上させることができる。
【0032】
図1に示すように、穀粒タンク6の右側面には、点検窓40が設けられている。点検窓40は、図7(a)、図7(b)に示されるように、開口41に透明な矩形状の板体42を配置して構成されている。開口41の上下には板体42の両端部を挿入支持するレール部43,43が設けられている。板体42の右端部には板体42をレール部43,43に沿ってスライド操作するための摘み部44が設けられている。
【0033】
板体42の長手方向を機体の前後方向にし、板体42の長手方向に沿う開口41の上下にレール部43,43を設けると、板体42が穀粒タンク6内の籾の圧力を受けても外方へ膨らみ難く、レール部43,43からも籾が漏れ難い。
【0034】
縦オーガ14は、穀粒タンク6の底部の排出スクリュ6aの後端部に連結されたロアケース16と、ロアケース16から上方に延出された外装ケース17と、外装ケース17の内部に回転可能に支持された縦送りスクリュ14aとを備える。
【0035】
横オーガ15は、機体側に位置する機体側部分15Aと、先端側に位置する先端側部分15Bと、機体側部分15Aの内部に回転可能に支持された第1搬送スクリュ(不図示)と、先端側部分15Bの内部に回転可能に支持された第2搬送スクリュ15bとを備え、縦オーガ14の上端部に起伏揺動可能に連結されている。
【0036】
運転部7に設けたオーガ操作部(不図示)を操作することで、縦オーガ14と横オーガ15とに亘って設けた油圧シリンダ17aを作用させて縦オーガ14の上端部を支点として横オーガ15を起伏揺動させることができる。また、縦オーガ14下方のロアケース16に設けた旋回モータ16aを回転させて、縦オーガ14の縦向き軸心周りに縦オーガ14及び横オーガ15を旋回させることもできる。
【0037】
図1及び図2に示すように、横オーガ15はオーガ受け台50に収納されている。オーガ受け台50は、脱穀装置5の前方側に立設された支柱51に支持されている。
【0038】
図8に示すように、オーガ受け台50は、支柱51の上端部に断面L字状のベース兼支持プレート52と、U字状の受けプレート53とを備える。支柱51の上部には、側方に向けてブラケット54が取付けられており、このブラケット54の側端部にライト55がネジ55a等により固着されている。ライト55は主に刈取部4辺りを照射する。
【0039】
[別実施形態]
(1)上記の実施形態では、断熱カバー30,31をボンネット20の前面部26の外面26A及び操作パネル部24の縦面部27の外面26Aの両方に取り付ける例を示したが、断熱カバー31ボンネット20の前面部26の外面26Aにのみ断熱カバー30を取り付けて、操作パネル部24の縦面部27の外面27Aには断熱カバー31を備えない構成であってもよい。
【0040】
(2)上記の実施形態では、断熱カバー30,31を着脱自在にする構成として、ボンネット20等の外面26A,27Aに突部26a,27aを設け、断熱カバー30,31に係合孔部36,37を形成する例を示したが、断熱カバー30,31を着脱自在にする構成はこれに限定されず、面ファスナー(登録商標名マジックテープ)等の他の構成を採用してもよい。また、断熱カバー30,31はボンネット20の前面部26又は操作パネル部24の縦面部27に対して固着する構成であってもよい。
【0041】
(3)上記の実施形態では、操作パネル部24の縦面部27に取付けられる断熱カバー31の前方下部に切り欠き部31Bを形成した例を示したが、断熱カバー31の前方下部に切り欠き部31Bを形成しない構成であってもよい。
【0042】
(4)上記の実施形態では、断熱カバー30,31を2層構造とした例を説明したが、断熱カバーは1層や3層以上であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明に係る運転部構造は、普通型のコンバインに限らず、自脱型のコンバインにも利用することができる。
【符号の説明】
【0044】
2 エンジン
5 脱穀装置
7 運転部
20 ボンネット
21 上面部
22 運転席
23 運転ステップ
24 操作パネル部
26 前面部
26A 外面
26a 突部
27 縦面部
27A 外面
30,31 断熱カバー
31B 切り欠き部
32,34 スポンジ材
33,35 樹脂カバー
36,37 係合孔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体の左右一方側に配置されたエンジンを覆うボンネットの上面部に運転席を設け、他方側に脱穀装置を配設し、
前記ボンネットの前方側に運転ステップを備えるとともに、前記運転ステップの脱穀装置側に前記ボンネットに連設される操作パネル部を備え、
前記ボンネットの前面部の外面に断熱カバーを取付けてあるコンバインの運転部構造。
【請求項2】
前記操作パネル部における前記運転ステップの側の縦面部の外面に断熱カバーを取付けてある請求項1記載のコンバインの運転部構造。
【請求項3】
前記操作パネル部の縦面部に取付けられた前記断熱カバーが前方下部に切り欠き部を設けて形成してある請求項2記載のコンバインの運転部構造。
【請求項4】
前記断熱カバーが着脱自在に構成してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンバインの運転部構造。
【請求項5】
前記断熱カバーがスポンジ材と前記スポンジ材を覆う樹脂カバーとを備えて構成してある請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンバインの運転部構造。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−27377(P2013−27377A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167327(P2011−167327)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】