説明

コンバイン

【課題】脱穀装置の入口部で藁屑や雑草が溜まることを防ぎ、穀稈の搬送不良や脱穀装置入口部での穀稈の詰まりが発生しないようにしたコンバインを提供すること。
【解決手段】脱穀装置(5)の入口漏斗(20)の穂先搬送部側端部に開口部(20a)を設け、該開口部(20a)を貫通して入口漏斗(20)の下側から入口漏斗(20)の上側に向けて移動自在であって、藁屑、雑草を含む詰まり物を掻き込むためのラグベルト(29’)を有する掻込装置(21’)を配置し、刈取装置(4)を昇降自在に支持する刈取支持フレーム(13)を走行部(2)の前方に配置し、刈取支持フレーム(13)の上昇に連動して掻込装置(21’)を入口漏斗(20)の開口部(20a)よりも下方に移動させるように掻込装置(21’)と刈取支持アーム(13)を連動させる連動機構(14,28)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱穀装置に特徴のあるコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインはエンジンを搭載し、エンジンの発生する動力をコンバインの走行、刈取、脱穀などに使用するが、刈取装置で刈り取った穀稈は脱穀装置に送られ、脱穀された後、グレンタンクに一時的に貯留される。グレンタンクに貯留されている穀粒はオーガからトラックなどに排出される。
従来のコンバインでは、刈り取った穀稈を刈取装置から脱穀装置に搬送する過程で脱穀装置入口部の穂先側に藁屑や雑草が溜まり、稲の搬送姿勢の不良が生じたり、脱穀装置入口部で穀稈搬送に詰まりが生じることがあった。
【0003】
そこで、穀稈の穂先側を脱穀装置の扱室に送り込むために脱穀装置に設けた入口漏斗を設け、さらにこの入口漏斗上に穀稈の穂先を掻き込む掻込装置を有するコンバインが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭57−9266号公報
【特許文献2】実開昭58−155935号公報
【特許文献3】特開昭61−265018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1〜3に開示されたコンバインでは、掻込装置で穀稈の穂先側を脱穀装置の扱室に送り込むことができるが、脱穀装置の入口の穀稈穂先側には藁屑や雑草が溜まり、穀稈の搬送不良や脱穀装置入口部での詰まりが発生することがあった。特に麦の脱穀時にそのようなトラブルが発生することが多かった。
【0006】
本発明の課題は、脱穀装置の入口部で藁屑や雑草が溜まることを防ぎ、穀稈の搬送不良や脱穀装置入口部での穀稈の詰まりが発生しないようにしたコンバインを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、エンジン(50)と該エンジン(50)からの駆動力で駆動する走行部(2)と該走行部(2)に設けた穀稈を刈り取る刈取装置(4)と該刈取装置(4)で刈り取った穀稈を挟持して脱穀・選別する脱穀装置(5)と該脱穀装置(5)の穀稈入口部に設けた入口漏斗(20)とを備えたコンバインにおいて、前記入口漏斗(20)の穂先搬送部側端部に開口部(20a)を設け、該開口部(20a)を貫通して入口漏斗(20)の下側から入口漏斗(20)の上側に向けて移動自在であって、藁屑、雑草を含む詰まり物を掻き込むためのラグベルト(29’)を有する掻込装置(21’)を配置し、刈取装置(4)を昇降自在に支持する刈取支持フレーム(13)を走行部(2)の前方に配置し、刈取支持フレーム(13)の上昇に連動して掻込装置(21’)を入口漏斗(20)の開口部(20a)よりも下方に移動させるように掻込装置(21’)と刈取支持フレーム(13)を連動させる連動機構(14,28)を設けたことを特徴とするコンバインである。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記掻込装置(21’)と刈取支持フレーム(13)の連動機構(14,28)には、刈取支持フレーム(13)の上昇に連動して掻込装置(21’)の駆動を停止させ、刈取支持フレーム(13)の下降に連動して掻込装置(21’)を駆動させるように刈取支持フレーム(13)と掻込装置(21)を連動させるリンク機構(14,28,32)を備えていることを特徴とする請求項1記載のコンバインである。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記リンク機構(14,28、)における刈取支持フレーム(13)と掻込装置(21’)の連動に遊びを持たせたことを特徴とする請求項2記載のコンバインである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によれば、刈取支持フレーム(13)が下降した刈取作業時には、掻込装置(21‘)のラグベルト(29)が入口漏斗(20)の開口部(20a)から上方に出て、この入口漏斗(20)上の藁屑や雑草を脱穀装置(5)内に送り込むので、入口漏斗(20)上での藁屑や雑草の溜まりが少なくなり、穀稈搬送を良好に行なえ、脱穀装置(5)内での詰まりの発生を防止して脱穀作業の能率を高めることができる。また、刈取支持フレーム(13)が上昇時には掻込装置(21’)が入口漏斗(20)の開口部(20a)より下方に移動するので、刈取支持フレーム(13)と掻込装置(21’)が互いに干渉せず、操作性が優れたものとなる。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、刈取支持フレーム(13)の昇降に連動して自動的に掻込装置(21’)を駆動又は駆動停止させることができるので掻込装置(21’)の駆動操作を容易化することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、刈取支持フレーム(13)の昇降による掻込装置(21’)の駆動開始又は駆動停止の連動に遊びがあるので、掻込装置(21’)の駆動又は駆動停止刈取装置(4)の昇降操作に余裕ができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例のコンバインの一部切欠左側面図である。
【図2】図1のコンバインの一部切欠平面図である。
【図3】図1のコンバインの一部切欠正面図である。
【図4】図2の脱穀装置入口部の拡大平面図である。
【図5】図1のコンバインの他の実施例の脱穀装置入口部一部切欠平面図である。
【図6】図5のコンバインの脱穀装置入口部の一部切欠側面図である。
【図7】図6の脱穀装置入口部の拡大図である。
【図8】図1のコンバインの他の実施例の掻込装置の作動説明図である。
【図9】図1のコンバインの他の実施例の掻込装置の作動説明図である。
【図10】図1のコンバインの一実施例のの実施例の掻込装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施の形態のコンバインの基本構成を図1の左側面図と図2の平面図と図3の正面図と図4の脱穀装置入口部の拡大平面図に示す。なお、前記各図面では内部構造が一部見える状態の図にしている。なお、本明細書ではコンバインの前進方向に向かった操縦者から見て左右方向をそれぞれ左側、右側といい、コンバインの前進方向を前側、後進方向を後側という。
【0015】
コンバイン1は機体フレーム2の下方に走行装置3を配設し、走行装置3の上方位置に脱穀装置5を設け、前記脱穀装置5の前方位置に刈取装置4を設け、刈取装置4で刈り取られた穀稈は脱穀装置5に送られ、脱穀された後、グレンタンク7に一時的に貯留される。グレンタンク7に貯留されている穀粒はオーガ8からトラックなどに排出される構成からなっている。
【0016】
前記刈取装置4の最前方部に分草具9を配し、分草した穀稈を引起装置6で引き起こし、刈取装置4に掻き込み、刈刃10で穀稈の根元付近を刈取り、刈取した穀稈は図示しない株元側搬送装置および穂先側搬送装置で刈取装置4内を搬送する。これらの刈取装置4は刈取フレーム12に取付けられ、刈取フレーム12は縦支持フレーム(刈取支持フレーム)13の先端に取付け、縦支持フレーム13の基部には機体幅方向に長手方向が向いた横伝動筒14を設け、機体フレーム2上に設けた支持架台(図示せず)に前記横伝動筒14を、その水平方向に伸びたエンジン動力を刈取装置4の駆動部に伝達するための伝動軸14aの周りに回転自在に取付ける。したがって、刈取装置4は、横伝動筒14を中心に図示しない刈取上下シリンダにより上下する。
【0017】
刈取装置4により搬送された穀稈は図示しない扱深さ調節装置などにより、穀稈の稈身方向を機体の左右方向に向きを変えると同時に穀稈の扱深さを調節して脱穀装置3の脱穀室に供給するときの扱深さを調節する。
上記各装置の駆動はエンジン(図示せず)からの動力を油圧式無段変速装置(HST)を含む変速装置を経由して行われる。
【0018】
刈取装置4で扱深さを調節された穀稈はフィードチェン16に受け渡される。このときフィードチェン16の上側に配置される挟扼桿17とフィードチェン16により穀稈の株元部分が挟持搬送され、また脱穀装置5の入口部に取り付けた幅広の入口漏斗20上を穀稈の穂先側を含めて穀稈の大部分が搬送される。
【0019】
本実施例のコンバインには脱穀装置5の入口部にある入口漏斗20上の右側上方に藁屑や雑草などを掻き込む掻込装置21を設けたことに特徴がある。
【0020】
該掻込装置21には、前記HSTから伝達される動力で駆動する刈取装置4へ動力伝達するための刈取入力プーリ23と同軸上に設けた掻込出力プーリ24を経由して動力伝達され、該掻込出力プーリ24の駆動力はベルト26を介して掻込装置21の入力軸に設けられた掻込入力プーリ27に伝達される。
【0021】
図1と図3と図4に示すように掻込装置21は脱穀装置5の入口部にある入口漏斗20の右端部の上側に配置され、左右の側板21a,21aの間に幅広のラグ29a付きのベルト29が設けられている。詳細は図示していないがラグ29a付きのベルト29は入口漏斗20の右側端部にある掻込入力プーリ27と同軸上のプーリ(図示せず)により矢印A方向(図4)に回動し、幅広のラグ29aが入口漏斗20の上面に接触しながら入口漏斗20上の藁屑などを脱穀装置5に向けて搬送する。
【0022】
ラグベルト29は柔らかいため、入口漏斗20と干渉しても変形するだけであり、入口漏斗20に引っ掛かることもなく、入口漏斗20上の藁屑や雑草を容易に脱穀装置5内に掻き込むことができる。
【0023】
幅広のラグベルト29は穂先位置の左右に亘って幅広に設けるが、ラグ29aは平面視で右側(穂先側)先行、左側(株元側)遅れとなるようにベルト29の進行方向に対して傾斜配置されている。特に麦の場合に多いが、脱穀装置5の入口部の右側(穂先側)に屑や雑草などが溜まり易く、穀稈の搬送姿勢不良や入口部の詰まりが発生し易いので、これを防ぐために、ラグ29aを進行方向に対して傾斜配置して矢印B方向(図2)に誘導して穀稈と共に脱穀装置5の内部に送り込むことができる。なお、図4では図2に示すラグ29aの傾きおよび矢印Bの方向が逆になるようにした場合を示している。
【0024】
こうして、脱穀装置5の入口部での藁屑などのゴミ溜まりによる穀稈の搬送不良(詰まり)の発生を防止することができる。
【0025】
また、穀稈の株元部分がフィードチェン16と挟扼桿17で挟持搬送されている間に入口漏斗20の右側(穂先側)の上方にある掻込装置21のラグ29aは、穀稈の穂先部分で同伴される藁屑や雑草を掻き込むことができる。
【0026】
本発明の他の実施例の掻込装置21’を、図5の平面図と図6の側面図と図7の図6の一部拡大図に示す。本実施例の掻込装置21’も脱穀装置5の入口部での藁屑や雑草を速やかに脱穀装置5の内部に搬送して、脱穀装置5の入口部での穀稈の搬送停滞や溜まりを防止するものである。
【0027】
本実施例の掻込装置21’は図1〜図4に示す入口漏斗20とは異なり、入口漏斗20の穀稈穂先搬送部側端部に開口部20aを設けている。該開口部20aの幅は掻込装置21’のラグベルト29’と同等の幅があり、ラグベルト29’は、通常は入口漏斗20の開口部20aに臨む位置に配置されており、刈取装置4が上昇すると、その動きに連動して掻込装置21’の前側が下向きに動き、入口漏斗20の開口部20aからラグベルト29’が外れる構成である。
【0028】
刈取装置4の縦支持フレーム13と一体であって横伝動筒14の外周筒部14cと一体の横伝動筒アーム14dを、横伝動軸14aを挟んで縦支持フレーム13の反対側に設ける。横伝動筒アーム14dは横伝動軸14aの外周に回動自在に設けた外周筒部14cと一体的に縦支持フレーム13と一体の横伝動筒アーム14dが接続している。
【0029】
横伝動筒アーム14dは出力プーリ24と入力プーリ27の間に掛け渡されるベルト26にテンションを与えるためのものであり、刈取装置4が上昇すると、刈取装置4と共に上昇する縦支持フレーム13とは反対側に動くためラグベルト29’はベルト26のテンションを緩め、入力プーリ27が駆動できなくなり、掻込装置21’は藁屑などを掻き込むことはできない。
【0030】
また、横伝動筒14の駆動軸14aの周りを外周筒部14cと一体で共に回動するアーム片14bの先端部と掻込装置21’のベルト29’の駆動軸21b’(掻込装置21’の先端部側にある)が支持された側板21a’より外側に突出した端部とをロッド28で連結している。
【0031】
そのため、刈取装置4を上昇させると、横伝動筒アーム14dがベルト26を緩めてラグベルト29’が駆動しなくなり、同時に掻込装置21’の先端部が下向きに動き、ラグベルト29’のラグ29a’が入口漏斗20の下側面から離れるので、ラグベルト29’上の藁屑などを掻き込む操作ができなくなるが、入口漏斗20の上までくる刈取装置4が掻込装置21’の先端部と干渉することが避けられる。
【0032】
反対に、刈取装置4を上昇位置から通常位置に下降させると、横伝動筒アーム14dによりベルト26が緊張し、同時に掻込装置21’の先端部が上向きに動き、ラグベルト29’のラグ29a’は入口漏斗20の開口部20aを塞ぐ位置に達するので、入口漏斗20の上側にある藁屑などを掻き込むことができるようになる。
【0033】
この場合は、図8に示すように刈取装置4は通常の刈取操作ができる位置では横伝動筒14は回動範囲Aで回動自在であり、該横伝動筒14は回動範囲Aを超えて縦支持フレーム13を最上昇位置までの間、上昇させると該横伝動筒14は回動範囲Bの範囲内で回動するが、このとき刈取装置4は駆動しない。そして横伝動筒14の回動範囲(A+B)が横伝動筒14は回動できる全範囲Cである。
【0034】
前記横伝動筒14の回動範囲Aでは掻込装置21’は正常に駆動して図示しないラグベルトのラグがラグベルト上又は入口漏斗上の藁屑等を脱穀装置5の扱室内へ送り込むことができる。
【0035】
刈取装置4が穀稈の刈取作業を終えて縦支持フレーム13を上昇させると横伝動筒14のアーム片14bがロッド28を下げる方向に移動し、掻込装置21’の後端側の回動中心21c’を中心に掻込装置21’の先端が下がる方向に回動し、同時にアーム14dがベルト26の緊張を緩めるので掻込装置21’が駆動停止する。
【0036】
この横伝動筒14の回動範囲Aでは横伝動筒14の外周筒部14cと一体のアーム片14bの先端に回動自在に取り付けたロッド28は、その一端に設けた長穴28aに係止された掻込装置21’の側板21a’の突起21d’が長穴28a内部を移動できる範囲内でフリーに移動可能であり、この突起21d’が長穴28a内部を移動している間は掻込装置21’は回動中心21c’を中心に揺動しないので掻込装置21’の図示しないラグベルトが該ラグベルト上又は入口漏斗20上の藁屑等を安定して掻き取ることができる。
【0037】
また横伝動筒14の回動範囲Bでは、横伝動筒アーム14dがベルト26の緊張を緩めるので掻込装置21’が駆動停止する。
【0038】
図9には刈取装置4の上下動に連動する掻込装置21’のオンオフ機構の別の実施例を示す。本実施例では横伝動筒14の外周筒部14cと一体の横伝動筒アーム14dが、縦支持フレーム13と横伝動筒アーム14dと一体的に接続している。そして横伝動軸14aから前記外周筒部14cを貫通して突起14eが外部に突出して設けられている。該突起14eの先端部付近に引張スプリング32に一端を取り付け、該引張スプリング32の他端を横伝動筒アーム14dに支持させる。引張スプリング32により、図9(a)に示す状態で横伝動筒アーム14dがベルト26に当接して掻込装置21’の図示しないラグベルトを作動させるが、引張スプリング32がない場合に比較してベルト26に掛かる力が弱く、その分、掻込装置21’の作動開始までに遊びがあるので掻込装置21’の図示しないラグベルトが作動する範囲は図9(b)に示すように比較的小さい。そして図9(c)には刈取装置4を最上げ位置に上昇させた場合に対応し、このときは掻込装置21’が停止した状態を保つ。
【0039】
図8に示す刈取装置4の上げ時に縦支持フレーム13と横伝動筒アーム14dの作用でベルト26を緩めて掻込装置21’を停止させ、同時にロッド28で掻込装置21’の前方を上げる構成において、図10に示す実施例では入口漏斗20の開口部20aを閉鎖しておき、藁屑が多くなりそうな場合などは開口部20aを観音開きに両側に開き、開口部20aにラグベルト29’を有する掻込装置を臨ませて、ラグベルト29’上の藁屑などを脱穀装置5の内部に向けて送り込む構成としても良い。
【0040】
以上のような各実施例により、刈取装置4から脱穀装置5への穀稈の引継ぎ部において、穂先側の藁屑などが掻き込まれるので、搬送稈の停滞や、穀稈の穂先や雑草の溜まりなどが発生することが無くなり、穀稈の搬送姿勢への悪影響、詰まりなどが発生しない。
【符号の説明】
【0041】
1 コンバイン 2 機体フレーム
3 走行装置 4 刈取装置
5 脱穀装置 5a 脱穀装置フロントカバー前面
6 引起装置 7 グレンタンク
8 オーガ 9 分草具
10 刈刃 11 エンジン
12 刈取フレーム 13 縦支持フレーム(刈取支持フレーム)
14 横伝動筒 16 フィードチェン
17 挟扼桿 20 入口漏斗
21,21’ 掻込装置 21a’側板
23 刈取入力プーリ 24 掻込出力プーリ
26 ベルト 27 掻込入力プーリ
28,28’ ロッド 29,29’ ラグベルト
29a,29a’ ラグ 32 引張スプリング
34 掻込装置回動支点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(50)と該エンジン(50)からの駆動力で駆動する走行部(2)と該走行部(2)に設けた穀稈を刈り取る刈取装置(4)と該刈取装置(4)で刈り取った穀稈を挟持して脱穀・選別する脱穀装置(5)と該脱穀装置(5)の穀稈入口部に設けた入口漏斗(20)とを備えたコンバインにおいて、
前記入口漏斗(20)の穂先搬送部側端部に開口部(20a)を設け、該開口部(20a)を貫通して入口漏斗(20)の下側から入口漏斗(20)の上側に向けて移動自在であって、藁屑、雑草を含む詰まり物を掻き込むためのラグベルト(29’)を有する掻込装置(21’)を配置し、
刈取装置(4)を昇降自在に支持する刈取支持フレーム(13)を走行部(2)の前方に配置し、
刈取支持フレーム(13)の上昇に連動して掻込装置(21’)を入口漏斗(20)の開口部(20a)よりも下方に移動させるように掻込装置(21’)と刈取支持アーム(13)を連動させる連動機構(14,28)を設けた
ことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記掻込装置(21’)と刈取支持フレーム(13)の連動機構(14,28)には、刈取支持フレーム(13)の上昇に連動して掻込装置(21’)の駆動を停止させ、刈取支持フレーム(13)の下降に連動して掻込装置(21’)を駆動させるように刈取支持フレーム(13)と掻込装置(21)を連動させるリンク機構(14,28,32)を備えていることを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記リンク機構(14,28、)における刈取支持フレーム(13)と掻込装置(21’)の連動に遊びを持たせたことを特徴とする請求項2記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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