説明

コンバイン

【課題】操作レバー(の操作方向と分草ガイドの作動方向を一致させ、操作性を向上させる。
【解決手段】刈取搬送装置(7)の左側部に穀稈を分草する分草ガイド(10)を設け、分草ガイド(10)を運転席(8)からの操作によって分草作用位置と格納位置とに切り替える操作レバー(12)を縦方向の支持軸(11)回りに回動自在に設け、操作レバー(12)を運転席(8)から離れる側に操作すると分草ガイド(10)が分草作用位置に切り替わり、操作レバー(12)を運転席(8)に近づく側に操作すると分草ガイド(10)が格納位置に切り替わる構成とする。また、この操作レバー(12)を穀稈搬送装置(6)よりも上方の部位に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来からコンバインのナローガイド(分草ガイド)に関する公知技術は、公開公報上にも多数公開されており、例えば、特開2007−174955号の公開特許公報がその一例である。
【0003】
該公開特許公報(特許文献1参照)に開示されている公知技術は、明細書と図面によれば、「コンバイン1は、走行機体2の前方に設けられた前処理部3と、該前処理部3で刈り取られた穀稈を走行機体2に配置された脱穀部4まで搬送する搬送手段12と、穀稈の搬送経路の車幅方向の一方の側部で走行機体2上に配置された運転操作部6と、前処理部3の車幅方向の他方の側部に設けられ、分草作用姿勢位置と格納姿勢位置とに切り替え可能なナローガイド7と、該ナローガイド7を連係手段を介して前記姿勢位置を切り替え操作する操作レバー10と、搬送される穀稈の穂側を搬送径路に沿って案内する案内部材13を備え、該案内部材13を搬送径路と運転操作部6との間に設けると共に、案内部材13と運転操作部6との間に前記操作レバーを設ける。」技術構成が開示されており、ナローガイドを容易に切り替え操作できると共に、搬送中の穀稈が操作レバーや連係手段に干渉して搬送不良を招くのを防止すると記載されている。なお、符号は、該公報に記載されている番号を記した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−174955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、ナローガイドを分草作用姿勢位置と格納姿勢位置とに切り替え操作する操作レバーは、前項で説明した特許文献1にも記載されているように、運転席の横側に、横方向に軸架された支持軸によって回動操作自由に支持され、レバーのグリップ部を上方に突出させた構成になっていた。したがって、従来装置は、操作レバーの操作方向がコンバインの進行方向に沿った前後方向となり、移動操作範囲が広くなって広いスペースを要し、コンパクトな構成にできない課題があった。そのため、例えば、防塵カバーの内側に収納状態にして装置する等の狭い場所に装置することができない課題があった。
【0006】
また、従来装置は、操作レバーの操作方向が前後方向であるのに対して、操作に連動して移動するナローガイドの移動方向が横方向になるから操作方向と移動方向とが不一致の構成にあって、操作性に難点がある課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、上記課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、左右のクローラ(20)を装備した車体(1)上に脱穀装置(2)を設け、該脱穀装置(2)の前側に刈取搬送装置(7)を設け、該刈取搬送装置(7)と脱穀装置(2)の間には、刈取搬送装置(7)で刈り取った穀稈を脱穀装置(2)へ向けて搬送する穀稈搬送装置(6)を設け、該穀稈搬送装置(6)によって形成される穀稈搬送通路(9)の右側の部位に運転席(8)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送装置(7)の左側部に穀稈を分草する分草ガイド(10)を設け、該分草ガイド(10)を運転席(8)からの操作によって分草作用位置と格納位置とに切り替える操作レバー(12)を縦方向の支持軸(11)回りに回動自在に設け、該操作レバー(12)を運転席(8)から離れる側に操作すると分草ガイド(10)が分草作用位置に切り替わり、操作レバー(12)を運転席(8)に近づく側に操作すると分草ガイド(10)が格納位置に切り替わる構成としたことを特徴とするコンバインとした。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記操作レバー(12)を穀稈搬送装置(6)よりも上方の部位に配置した請求項1記載のコンバインとした。
請求項3記載の発明は、前記操作レバー(12)を、穀稈搬送通路(9)の上方に配置される防塵用のカバー(40)の下側に配置した請求項1または請求項2記載のコンバインとした。
【0009】
請求項4記載の発明は、前記車体(1)の前部に刈取搬送装置(7)を支持する刈取フレーム(22)の基部を支持し、該刈取フレーム(22)の前部に左右方向の伝動ケース(23)を連結し、該伝動ケース(23)の左側部から穀稈引起し装置(4)連動用の伝動支柱(30)を立設し、前記操作レバー(12)と分草ガイド(10)を連動する連動部材(35)を前記伝動支柱(30)の傍らにおいて下方に延設した請求項1または請求項2または請求項3記載のコンバインとした。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によると、操作レバー(12)を運転席(8)から離れる側に操作すると分草ガイド(10)が分草作用位置に切り替わり、操作レバー(12)を運転席(8)に近づく側に操作すると分草ガイド(10)が格納位置に切り替わるので、操作レバー(12)の操作方向と分草ガイド(10)の作動方向が一致し、操作性が向上する。
【0011】
請求項2記載の発明によると、請求項1記載の発明の効果を奏するうえに、操作レバー(12)を操作することで分草ガイド(10)を分草作用位置と格納位置とに切り替えることができるものでありながら、この操作レバー(12)を穀稈搬送装置(6)よりも上方の部位に配置することで、穀稈の搬送作用を阻害しにくくすることができる。
【0012】
請求項3記載の発明によると、上記請求項1または請求項2記載の発明の効果に加え、操作レバー(12)を穀稈搬送通路(9)の上方の防塵用のカバー(40)の下側に配置してコンパクトに構成できる。
【0013】
請求項4記載の発明によると、上記請求項1または請求項2または請求項3記載の発明の効果を奏するうえで、穀稈引起し装置(4)連動用の伝動支柱(30)の傍らにおいて下方へ延設した連動部材(35)によって、操作レバー(12)と分草ガイド(10)を連動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】防塵カバーの一部を破断して、レバーの作用を示した平面図
【図2】刈取搬送装置の一部を破断した側面図
【図3】ナローガイドの作用平面図
【図4】扱深さ調節レバーの作用を示す平面図
【図5】コンバインの側面図
【図6】操作レバーと扱深さ調節レバーとの第二実施例の側面図
【図7】操作レバーと扱深さ調節レバーとの第三実施例の側面図
【図8】防塵カバーの平面図
【図9】防塵カバーの作用を示す側面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバインは、図5に示すように、左右一対のクローラ20,20を装備した車体1上に、穀稈供給口21を前側に位置させて脱穀装置2を搭載し、その前側に刈取搬送装置7を昇降自由に連結して支持した構成としている。
【0016】
そして、刈取搬送装置7を支持する機枠構成は、上記脱穀装置2の前側、車体1の前部に刈取懸架台が装置され、その刈取懸架台上に基部を枢着状態に支持した刈取フレーム22を、前部斜め下方に延長してその前端部に、横向きの伝動ケース23を連結して平面視T型の伝動機構を内装した刈取支持フレームを構成している。そして、刈取搬送装置7は、前記の如く、刈取フレーム22と伝動ケース23とから構成された刈取支持フレームに、前部の低位置に分草杆3を、その背後に斜め上方に向けた引起しラグを備えた穀稈引起し装置4を、その下方株元の位置には広幅でレシプロ式の刈取装置5を、その上方から脱穀装置2に向けて株元と穂先側とを搬送する上下2段の穀稈搬送装置6をそれぞれ配置して取り付け、伝動可能に構成している。
【0017】
そして、運転席8は、図1、及び図5に示すように、車体1上の右側の前部に寄せて配置し、前記刈取搬送装置7から脱穀装置2に至る間の穀稈搬送装置6から構成された穀稈搬送通路9の右側位置に配置した構成としている。なお、図1において、運転席8の左横に設けられた操作フレーム24上には、主変速レバー25、刈取クラッチレバー26、脱穀クラッチレバー27を設けている。
【0018】
つぎに、ナローガイド(分草ガイド)10は、図2、図3、及び図5に示すように、前記運転席8とは反対側の車体1外側に取り付けているが、前部を前記刈取搬送装置7の左の外側に配置されている分草支持杆28に、内外に回動自在に枢着して後方に延長し、中間部を車体1側に支持している操作揺動杆29に枢着状態に連結して支持した構成としている。そして、ナローガイド10は、後述する操作レバー12の操作によって、車体1から外側に張り出した分草作用姿勢位置と、車体1の外側に接近して沿う格納姿勢位置とに切り替え操作ができる構成となっている。
【0019】
つぎに、操作レバー12は、図面に示すように、前記穀稈搬送通路9の上方位置で、しかも前記運転席8の左横側に設けるが、実施例の場合、運転席8に座りながら略平面内で横方向に押し、引き操作ができる構成としている。
【0020】
具体的に説明すると、まず、支持フレーム17は、図1、及び図2に示すように、刈取フレーム22の前部に横向きに連結した伝動ケース23の側部から立ち上げた状態に上方に延長して設けた穀稈引起し装置4の伝動支柱30に支持するが、実施例の場合、伝動支柱30の中間部から後方に延長した支持アーム31に一方の端部を連結し、他方の端部を操作フレーム24側の機枠に支持して、前記穀稈搬送通路9の上方位置を左右方向に跨いだ状態にして取り付けた構成としている。
【0021】
そして、レバー支持部18は、上記の如く取り付けた支持フレーム17の左右中間部位より運転席8側に寄った位置に、前側に向けて突出させて設けている。そして、操作レバー12は、前記レバー支持部18の基部側に設けた縦方向の支持軸11に回動操作自由に軸装し、更に、扱深さ調節レバー16は、前記支持軸11より少し先端側に寄った位置に軸装している縦軸33によって操作自由に軸支して設け、両レバー12,16を上下に配置して平面内を、横方向に押し、引き操作ができる構成としている。この場合、実施例に係る前記レバー支持部18は、側面視(図2参照)で上下にクランク状に形成し、上側後部の高い部位に前記支持軸11を軸装し、下側前部の低い部位に前記縦軸33を軸装し、その両軸11、33に、操作レバー12と扱深さ調節レバー16とを間隔を隔てて軸装している。そのため、操作レバー12と扱深さ調節レバー16とは、図面に示すように、横向きの支持フレーム17が中間に位置し、上方に操作レバー12が位置し、下方に扱深さ調節レバー16が位置する配置になり両レバーの間隔が広くなっている。
【0022】
このように、操作レバー12と扱深さ調節レバー16とは、両方のレバー間隔をできるだけ広く設けることによって、誤操作の防止を図っている。そして、操作レバー12は、図1に示すように、先端部に連結した操作ロット34をナローガイド操作ユニット32に連結して構成している。
【0023】
そして、ナローガイド操作ユニット32は、前記した横向きの支持フレーム17の中間部位に着脱自由に取り付け支持されているが、まず、中間部を回動自在に軸架して両端部に操作ワイヤー(連動部材)35,35を連結した上部連動杆36を、操作レバー12の前記操作ロット34に接続して、前記2本の操作ワイヤー35,35を交互に押し、引き操作してナローガイド10を、後述の通り位置の切り替え操作ができる構成としている。そして、2本の操作ワイヤー35,35は、ナローガイド操作ユニット32の端部に設けられた支持部でアウター端部が支持され側方に配索されている。この場合、操作ロット34は、基部の操作レバー12、及び先端側のナローガイド操作ユニット32の上部連動杆36に、共に比較的簡単に着脱できる構成であるし、加えて、ナローガイド操作ユニット32も支持フレーム17に対して着脱自由に取り付けたから、メンテナンスが容易にできる利点がある。
【0024】
また、上部連動杆36は、前記2本の操作ワイヤー35,35のメンテナンスも容易にできるように着脱を簡単に構成している。そして、前記ナローガイド操作ユニット32は、穀稈搬送通路9から上方に離れているから、搬送の穂先搬送を阻害する虞はない。
【0025】
つぎに、この2本の操作ワイヤー35,35は、詳細な配索図は省略するが、図1に示すように、前記ナローガイド操作ユニット32から防塵カバー13(カバーの構成は後述する。)内を左側に延長した後、そのまま防塵カバー13内を通して前方に配策し、前記伝動支柱30に達した位置で、その支柱30に沿わせて下方に延長して下部連動杆37に連結している。そして、下部連動杆37は、図3に示すように、前述した2本の操作ワイヤー35,35の端部を両方の端部にそれぞれ連結し、一体に回動する連動操作アーム38を介して前記操作揺動杆29に連結して構成している。
【0026】
以上の構成によって、ナローガイド10の切り替え操作は、操作レバー12を、図1に示した実線の位置に操作すると、ナローガイド10が、図3に実線で示すように、車体1のすぐ外側に接近して沿う格納姿勢位置に切り替えられ、つぎに、操作レバー12を、図1に示すように、平面上を左側の仮想線の位置まで操作すると、ナローガイド10も、図3で示すように、仮想線の位置に切り替えられて分草作用姿勢位置に移動する。
【0027】
このように、ナローガイド10は、運転席8の横側にある操作レバー12を水平面内で、横方向に操作すると、操作ワイヤー35,35等を介し連動され、横方向に移動して分草作用姿勢位置と格納姿勢位置とに切り替えることができる。そして、実施例の特徴としては、操作レバー12を運転席8から左側(遠い側)に操作すると、ナローガイド10も左側(遠い側)に作動して分草作用姿勢位置に切り替わり、格納姿勢位置に操作する場合にも、操作レバー12の操作方向とナローガイド10が作動方向とが一致して切り替えができ、オペレーターによる作用の目視、確認が楽になると共に、操作性が大幅に向上した特徴がある。
【0028】
そして、扱深さ調節レバー16は、図面に示すように、穀稈搬送通路9の上方から搬送穀稈の稈身を検出する位置まで垂下して設けた扱深さ制御用の稈身検出センサ15の位置を、搬送穀稈の稈身方向に調節する構成としている。そして、稈身検出センサ15は、図4に示すように、前記扱深さ調節レバー16を実線の位置に操作すると、穂先側に移動して扱深さ制御作用が深扱ぎ側に調節され、逆に、扱深さ調節レバー16を仮想線の方向に調節すると、株元側に調節されて浅扱ぎ側に制御されることになる。
【0029】
なお、扱深さ制御における調節は、従来から広く知られている通り、一般的に短稈の収穫作業では深扱ぎ側に調整して行い、長稈の場合には逆に浅扱ぎ側に調整して行っている。
【0030】
そして、扱深さ調節レバー16は、既に説明したように、操作レバー12を支持したレバー支持部18に、前記支持軸11より少し先端側に寄った位置に軸装した縦軸33によって操作自由に軸支しており、一つのレバー支持部18に両レバー12、6を上下に配置して平面内を、横方向に押し、引き操作ができる構成としている。このように、操作レバー12と扱深さ調節レバー16とは、支持フレーム17に設けた一つのレバー支持部18に軸受け支持させ、構成の簡素化を図っている。
【0031】
そして、操作レバー12と扱深さ調節レバー16とは、図1、及び図2に示す実施例の場合、扱深さ調節レバー16の長さに比較して操作レバー12を長く形成しているが、この構成により、両レバーが離れて操作間違いがなくなると共にナローガイド10の操作時の操作荷重が比較的小さくなる利点もある。
【0032】
なお、両レバー12,16は、図6、及び図7に示すように、操作時の誤認、混同を未然に防止して誤操作をなくしたり、操作荷重を低減するために、一方を長くして他方を短く形成するとか、又はその逆の長さに形成したり、更には上側のレバー(操作レバー12)を上方に折り曲げ、下側のレバー16を下側に折り曲げる等の形状変更は、実施上自由に選択することができる。
【0033】
つぎに、防塵カバー13について説明する。
まず、防塵カバー13は、右外側が側部カバーで覆われた刈取搬送装置7の穀稈搬送通路9の上方を覆うカバーであって、従来から使用されており、前側に固定された前部固定カバー(カバー)40を設け、その上側に配置されて前後方向に移動自由して開閉できる後部開閉カバー41を設けた構成としている。そして、前部固定カバー40は、前部を伝動支柱30に固着して後方に延長した取付フレーム42に固着され、穀稈搬送通路9の上方を横幅一杯に覆って構成している。そして、後部開閉カバー41は、前記前部固定カバー40の上側に被せて前後方向に移動しながら、穀稈搬送通路9の上方の後部位置を開閉自在に覆う構成としている。
【0034】
そして、開閉機構14は、図8、及び図9に示すように、下部を前記取付フレーム42の後端部に設けた支持部材43に下部を前後揺動自在に枢着した開閉アーム44の上部を連結し、前部左右に支持ローラ45を軸架して前後に摺動しながら揺動して開閉する構成としている。なお、実施例の場合、後部開閉カバー41は、オペレーターが手動操作で前後に移動させて開閉できる構成とし、刈取脱穀作業中には後方に位置させて閉め、穀稈搬送通路9で発生する藁屑や塵埃の機外への飛散を防止するものとしている。
【0035】
そして、前記操作レバー12は、図面に示すように、防塵カバー13の前部固定カバー40の内側から後部開閉カバー41の内側に渡って収納された状態に設けられているが、開閉機構14を構成している開閉アーム44の作動には支障を与えない範囲で操作が出来る構成になっている。
【0036】
以上述べたように、操作レバー12は、図1に実線で示すように、ナローガイド10を格納姿勢位置に切り替え操作をした位置(最も右側に寄った位置)でも、開閉機構14を構成する開閉アーム44の揺動軌跡より左側に位置しているから、開閉アーム44の作動軌跡から離れ、開閉作動に支障を与えることがなく、常に安心して防塵カバー13の開閉ができる。そして、実施例の場合、操作レバー12は、穀稈搬送通路9の上方にあって長稈であっても搬送穀稈が届かない高さにあるから、穀稈の搬送作用を阻害することはなく、前記した扱深さ調節レバー16も穀稈の届かない高さに設けられている。
【符号の説明】
【0037】
1 車体
2 脱穀装置
4 穀稈引起し装置
6 穀稈搬送装置
7 刈取搬送装置
8 運転席
9 穀稈搬送経路
10 ナローガイド(分草ガイド)
11 支持軸
12 操作レバー
20 クローラ
22 刈取フレーム
23 伝動ケース
30 伝動支柱
35 操作ワイヤー(連動部材)
40 前部固定カバー(カバー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右のクローラ(20)を装備した車体(1)上に脱穀装置(2)を設け、該脱穀装置(2)の前側に刈取搬送装置(7)を設け、該刈取搬送装置(7)と脱穀装置(2)の間には、刈取搬送装置(7)で刈り取った穀稈を脱穀装置(2)へ向けて搬送する穀稈搬送装置(6)を設け、該穀稈搬送装置(6)によって形成される穀稈搬送通路(9)の右側の部位に運転席(8)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送装置(7)の左側部に穀稈を分草する分草ガイド(10)を設け、該分草ガイド(10)を運転席(8)からの操作によって分草作用位置と格納位置とに切り替える操作レバー(12)を縦方向の支持軸(11)回りに回動自在に設け、該操作レバー(12)を運転席(8)から離れる側に操作すると分草ガイド(10)が分草作用位置に切り替わり、操作レバー(12)を運転席(8)に近づく側に操作すると分草ガイド(10)が格納位置に切り替わる構成としたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記操作レバー(12)を穀稈搬送装置(6)よりも上方の部位に配置した請求項1記載のコンバイン。
【請求項3】
前記操作レバー(12)を、穀稈搬送通路(9)の上方に配置される防塵用のカバー(40)の下側に配置した請求項1または請求項2記載のコンバイン。
【請求項4】
前記車体(1)の前部に刈取搬送装置(7)を支持する刈取フレーム(22)の基部を支持し、該刈取フレーム(22)の前部に左右方向の伝動ケース(23)を連結し、該伝動ケース(23)の左側部から穀稈引起し装置(4)連動用の伝動支柱(30)を立設し、前記操作レバー(12)と分草ガイド(10)を連動する連動部材(35)を前記伝動支柱(30)の傍らにおいて下方に延設した請求項1または請求項2または請求項3記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−205597(P2012−205597A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−170103(P2012−170103)
【出願日】平成24年7月31日(2012.7.31)
【分割の表示】特願2008−196551(P2008−196551)の分割
【原出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】