コンピュータ周辺機器の適応装置及び方法
【課題】コンピュータ周辺機器とコンピュータ・システムとを適応させ相互接続するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】コンピュータの周辺機器とポータブル及びデスクトップ・コンピュータ並びにそれ以外のデジタル装置とを相互に接続するためのシステム及び方法が提供される。更に詳しくは、本発明は、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器を1つのポータブル・コンピュータのインターフェース・スロット(30)に同時に接続し、ポータブル・コンピュータ周辺機器(12)をデスクトップ・コンピュータに接続し、ポータブルなZIPTMドライブをポータブル・コンピュータ(14)に接続するシステム及び方法を含む。
コンピュータの周辺機器に補助的な電源を提供するシステムもまた、提供される。
【解決手段】コンピュータの周辺機器とポータブル及びデスクトップ・コンピュータ並びにそれ以外のデジタル装置とを相互に接続するためのシステム及び方法が提供される。更に詳しくは、本発明は、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器を1つのポータブル・コンピュータのインターフェース・スロット(30)に同時に接続し、ポータブル・コンピュータ周辺機器(12)をデスクトップ・コンピュータに接続し、ポータブルなZIPTMドライブをポータブル・コンピュータ(14)に接続するシステム及び方法を含む。
コンピュータの周辺機器に補助的な電源を提供するシステムもまた、提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ周辺機器と計算装置とを相互接続するシステム及び方法に関する。更に詳しくは、本発明は、1又は複数のコンピュータ周辺機器をただ1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに適応させ、周辺機器と計算装置との間に動作的な接続を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、広くは、コンピュータ周辺機器とコンピュータとのインターフェースに関する。本発明の実施例から導かれる効果を理解するには、現在の技術水準を理解し、本発明の好適な及びそれ以外の実施例の効果や長所がなぜ従来技術によっては得られないか、を考察することが役に立つであろう。この出願の読者にとっては、1995年3月7日に出願された米国特許出願第08/399,728号と、1996年3月7日に出願されたPCT特許出願第PCT/US96/03248号とを考察することが有益なはずである。これらの特許文献は、本出願において援用する。
【0003】
本発明における第1の改良点は、ポータブル(携帯型)コンピュータに関するが、多くの他のタイプのデジタル電子装置にも応用できる。ポータブル・コンピュータは、一般的に、ラップトップ、ノートブック及びポータブルというコンピュータの種類を含むものと理解されている。これらがポータブルとして知られているのは、デスクトップ・コンピュータと比較して小型であり、1つの場所から別の場所に移動させるのが容易で、交流電力アウトレットなどのプラグイン型の電源から離れていることが多い、遠隔地でも用いることができるからである。モバイル・コンピューティングの効用は、著しいものとなりうる。しかし、これらのポータブル装置の融通性は、小型であること、電力必要量が小さいこと、そして、コンピュータをポータブルにするあらゆる種類の配慮のために、犠牲になっていることが多い。従って、携帯性において劣っているデスクトップ・コンピュータ・システムの一部であることが多い周辺機器は、ポータブル・コンピュータ・システムの場合には、その内部に一体化することが、多くの場合、それほど容易ではない。これらは、多くの他のデジタル電子装置の場合にも、同じように当てはまる。
【0004】
ポータブル・コンピュータのシャーシ(筐体)の中の空間は限られており、電力の制約によって、電力の供給は最小限に抑えられているので、ほとんどのポータブルな計算装置には、ベイは1つしか備わっていない。この1つのベイを、ある時点では、様々な周辺機器の中の1つを収納するのに用いることになる。このベイは、複数のタイプの周辺機器をその中に挿入してホストであるポータブル・コンピュータと通信する際には、多くの場合、多機能ベイ(あるいは、周辺機器ベイ又は周辺機器スロット)と称される。多くの場合は、フロッピ・ドライブが、そのベイに配置されるように選択されたデフォルトの周辺機器である。その理由は、フロッピ・ドライブが、ほとんどの場合にデータ転送に用いられるからである。しかし、CD−ROMドライブも、今日のコンピュータにとってほぼ不可欠な周辺機器となっている。従って、CD−ROMドライブが必要なときには、フロッピ・ドライブを取り外し、その場所にCD−ROMドライブを挿入する、すなわち、スワップ(交換)をすることになる。
【0005】
上述の多機能ベイがただ1つしか備えていないポータブル・コンピュータの著しい短所は、一度に、ただ1つの周辺機器しか使えないということである。更に、上では述べなかったが、一般的にいって、「ホット・スワップ(hot swapping)」が、フロッピ・ドライブ、CD−ROMドライブ及び類似の周辺機器に関して、不可能であるということもある。「ホット・スワップ」とは、コンピュータが動作している間に、1つの周辺機器を別の周辺機器と交換することである。ホット・スワップが不可能であるということは、ポータブル・コンピュータにおいては、スワップを行う前に、完全に電源をオフにしなければならない。複数の周辺機器が必要なときや、2つの周辺機器のスワップを2回以上行わなければならないときには、電源オフ、スワップ、そしてまた、電源オンというサイクルが、非常に面倒であり、時間を浪費する。
【0006】
従って、交換することができる複数のコンピュータ周辺機器に同時に結合させることができるポータブル・コンピュータを提供し、複数のコンピュータ周辺機器をポータブル・コンピュータにスワップすることを必要とせずに電気的に結合させることができれば、それは、従来技術に対する長所といえる。
【0007】
本発明における次の改良点は、ポータブル・コンピュータよりもむしろ、ただ1つの多機能ベイに対してスワップがなされるポータブル・コンピュータ周辺機器に関する。特に、ポータブル・コンピュータを、いくつかのポータブル・コンピュータ周辺機器と共に購入した場合を想定してみる。典型的には、これらのポータブル・コンピュータ周辺機器は、このポータブル・コンピュータと通信することができる唯一の周辺機器である。しかし、プロプラエタリなコネクタ、ピンアウト、又はタイミング方式などの様々な理由にもかかわらず、結果的には、ポータブル・コンピュータ周辺機器は、多くの場合に、これらの周辺機器がそのために特に設計されているポータブル・コンピュータと通信するだけである。次に、同じユーザがデスクトップ・コンピュータも持っている場合を考えてみると、ポータブル・コンピュータに必要なものと同じ周辺機器が、デスクトップ・コンピュータにも必要なことが多い。結果的には、ユーザは、デスクトップ・コンピュータのために、ポータブル・コンピュータのために既に購入したものと同じ周辺機器を、再び購入することを強いられることになる。結果としては、周辺機器の機能に関しては同じなのであるから、ユーザにとっては、無用な支出ということになる。
【0008】
コンピュータ周辺機器に共通するプロプラエタリな性質にもかかわらず、ポータブル・コンピュータの周辺機器をデスクトップ・コンピュータと共に用いることができれば、従来技術と比較して優れていることになる。
【0009】
本発明の別の改良点は、ポータブル・コンピュータとそれ以外のポータブルな計算装置に、より関係する。容易に持ち運び可能(ポータブル)であり高密度の着脱自在な大容量記憶媒体を得たいというこの業界内での希望が、アイオメガ・コーポレーション(Iomega Corporation)によって製造されたZIPTMドライブの成功に結びついた。ZIPTMドライブは、データを着脱自在なZIPTMディスクに記憶するドライブ・ユニットから構成されている。今日広く用いられ普及している3.5インチの1.44メガバイト・フロッピよりも僅かに厚いが、1枚のZIPTMディスクには、約100メガバイトのデータを記憶することができる。すなわち、記憶容量は、ほぼ、70枚の1.44メガバイトのフロッピに匹敵する。大量のデータを、又は、はるかに大きなファイルを、1つの着脱自在な記憶媒体に記憶できるということは、非常に便利である。このことにより、デスクトップ・コンピュータは、ZIPTMドライブを、基本的なデスクトップ・コンピュータ・システムに付属する標準的な装置として備え始めている。しかし、ポータブル・コンピュータの場合には、ポータブル・コンピュータの多機能ベイのインターフェース上の要件、その中のサイズの制約、そして、電力の条件のために、この着脱自在なZIPTMドライブを利用できないでいる。従って、ZIPTMドライブやそれ以外の着脱自在で高密度の記憶媒体を、ポータブル・コンピュータやそれ以外の計算装置と共に用いることができるように適応させ、安価で着脱自在の大容量記憶媒体を利用できるようにすれば、従来技術と比較して優れているといえる。
【0010】
本発明の更に別の改良点によれば、ポータブル・コンピュータやデスクトップ・コンピュータのインターフェースが供給する電流が充分でないときには、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器に追加的な電流を供給することである。例えば、あるインターフェース標準において利用可能な電流は、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器によって断続的に要求されるものよりも小さい場合がある。本発明の実施例は、必要な場合には、補充的な電流を提供して、周辺機器の動作を維持する。
【発明の概要】
【0011】
以上で説明した現在の技術水準を鑑み、本発明は、以下の目的及び効果を実現することを目指す。
【0012】
本発明の目的は、コンピュータ周辺機器とコンピュータ・システムとを適応させ相互接続するシステム及び方法を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、複数のコンピュータ周辺機器を1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに同時に接続し、それによって、周辺機器のスワッピングを不要にするシステム及び方法を提供することである。
【0014】
本発明の更に別の目的は、多数のプロプラエタリ(proprietary)なコンピュータ周辺機器の中の任意のものを1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに接続するシステム及び方法を提供することである。
【0015】
本発明の更にまた別の目的は、ポータブル・コンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータに接続することにより、これらの周辺機器をポータブル・コンピュータとデスクトップ・コンピュータとの両方が共有することができるようにするシステム及び方法を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、多数のプロプラエタリなポータブル・コンピュータ周辺機器の中の任意のものをデスクトップ・コンピュータに接続して周辺機器の冗長度を減少させ、よって、ユーザに対して周辺機器システムのコストを削減するシステム及び方法を提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、高密度のポータブル(携帯型)で着脱自在な大容量記憶媒体を用いるドライブをポータブル・コンピュータに接続することにより、ポータブル・コンピュータが便利で安価な大容量記憶装置を利用できるようにするシステム及び方法を提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、高密度のポータブルで着脱自在な大容量基準記憶媒体としては着脱自在なZIPTMディスクを用いる、ZIPTMドライブを使用する上述のシステム及び方法を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、コンピュータが用いているインターフェース標準によって供給されるよりも多くの電力を断続的に必要とするコンピュータ周辺機器に、効果的に電力を供給するシステム及び方法を提供することである。
【0020】
本発明のこれらの及びそれ以外の目的により、本発明の効果は、以下の説明と請求の範囲とからより完全に明らかになるし、又は、以下に説明される本発明を実践することにより理解されるはずである。
【0021】
本発明は、コンピュータ周辺機器をポータブル及びデスクトップ・コンピュータ並びにそれ以外のデジタル計算装置と適合及び相互接続させるという目的を達成するシステム及び方法を提供する。本発明の第1の側面では、計算装置上の1つのインターフェース・スロットが、複数のインターフェース・スロット又はポートから構成される外部ドッキング・ベイの1つのインターフェース・ポートに電気的に結合される。この外部ドッキング・ベイの複数のポートには、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器が結合されている。このような場合に、ポータブル・コンピュータにおいて1つのコンピュータ周辺機器を受け取るように作られている多機能ベイにおける1つのポートに電気的に結合されるときには、通常は一度に唯一のアクセス可能なものである外部ドッキング・ベイにおけるすべての周辺機器に、この計算装置は、アクセスができる。
【0022】
本発明の関連する側面では、外部ドッキング・ベイが電気的に結合されている1つのインターフェース・スロットは、必ずしも、専用の多機能ポートとは限らない。換言すれば、PCカード・スロット(PCMCIAスロットとしても知られている)を用いて、外部ドッキング・ベイをポータブル・コンピュータに電気的に結合させることもできる。
【0023】
本発明の関連する別の側面は、コンピュータ周辺機器、特に、ポータブル・コンピュータ周辺機器とコンピュータ、特に、ポータブル・コンピュータ及びそれ以外の計算装置との間のいくつかのインターフェースのプロプラエタリな特性を克服することに関する。換言すると、様々な異なるプロプラエタリなインターフェース標準が存在しているような場合に、本発明を用いることができる。
【0024】
本発明の更に別の側面は、IDEインターフェースや、ポータブル・コンピュータ又はそれ以外の計算装置によって通常用いられる何らかのそれ以外の標準的なインターフェースとは互換性を有していないハード・ドライブに電気的に結合させることができる外部ドッキング・ベイを提供することである。これによって、外部ドッキング・ベイは、通常は結合が不可能である装置に関して、ポータブル・コンピュータへのインターフェースとして機能することが可能となる。
【0025】
本発明の別の側面は、ポータブル・コンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータ又は拡張用筐体に電気的に結合させることができるという効果的な可能性に関する。デスクトップ・コンピュータのスロット又はポート内に挿入するための、内部ドッキング・ベイが提供される。この内部ベイは、従って、デスクトップ・コンピュータ内部の通信バスに電気的に結合される。この内部ベイは、また、ポータブル・コンピュータ周辺機器のインターフェース・ポートと互換性を有するポートを提供する。デスクトップ・コンピュータは、従って、ポータブル・コンピュータ周辺機器に対して、あたかもそれらがこのポータブル・コンピュータに挿入されているかのように、インターフェースが可能となる。また、ポータブル・コンピュータ周辺機器は、デスクトップ・コンピュータからスワップし、必要な場合には、ポータブル・コンピュータに挿入することができる。
【0026】
本発明の別の側面は、特定のデスクトップ周辺機器を、ポータブル・コンピュータに電気的に結合させることに関する。特に、アイオメガ社の製造によるZIPTMドライブは、急速に普及している着脱自在で高密度の大容量記憶装置である。しかし、ポータブル・コンピュータの筐体内に適合するようなプロプラエタリなZIPTMドライブは、これまで作られていない。これは、おそらく、ZIPTMドライブのディスクが、コンパクト・ディスク(CD−ROM)や1.44メガバイトのフロッピよりもかなり厚いことが理由である。本発明は、ZIPTMドライブを、多機能ベイ内の多機能ポートなどのポータブル・コンピュータのインターフェース・ポートに電気的に結合させるという困難を克服している。
【0027】
本発明の別の側面は、多機能ベイ内のポータブル・コンピュータのインターフェース・ポートに電気的に結合されているテープ・ドライブ・バックアップ・ユニットを提供することである。
【0028】
本発明の更に別の側面は、コンピュータによって用いられるPCMCIAインターフェース標準などのインターフェース標準に供給される世路も多くの電力を断続的に必要とする、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器に、効率的に電力を供給するシステム及び方法を提供することである。
【0029】
本発明のこれらの及びそれ以外の目的、特徴、効果及びそれ以外の側面は、当業者が、以下の詳細な説明を添付の図面と共に考察することにより、明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の第1の側面の好適実施例の原理に従って作られ縦向きに示されている第1の外部ドッキング・ベイと、点線で示されている第2の外部ドッキング・ベイとの外部ケーシングの全体的な図解である。
【図2】図2は、図1に示されている2つの外部ドッキング・ベイの全体を示している例示的な実施例であり、PCカード(PCMCIA)スロットを介してポータブル・コンピュータに電気的に結合されている。
【図2A】図2Aは、本発明に従って用いることができるZIPTMドライブを含む第1の例示的な周辺機器の全体図である。
【図2B】図2Bは、本発明に従って用いることができるZIPTMドライブを含む第2の例示的な周辺機器の全体図である。
【図2C】図2Cは、図2Aに示されている例示的な周辺機器の全体図であり、図1に示された外部ドッキング・ベイの一方の中に挿入する準備ができている。
【図2D】図2Dは、図1に示された外部周辺機器の全体の分解組立図である。
【図3】図3は、図1に示された本発明の好適実施例の動作の好適な方法を示す流れ図である。
【図4】図4は、図3の流れ図を修正したものであり、本発明の好適実施例がどのようにしてプロプラエタリな通信を補償するかを説明している。
【図5】図5は、典型的には通信することができないポータブル・コンピュータによって用いられるように外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されている、外部ハード・ドライブ・ユニットの全体の図解である。
【図6】図6は、本発明の別の実施例を図解しており、ポータブル・コンピュータ周辺機器がデスクトップ・コンピュータ上でも用いることができることを示している。
【図7】図7は、本発明の別の実施例を図解しており、これによって、ポータブルで 高密度の着脱自在な記憶媒体を用いるドライブが、多機能ベイ36と適合するように構成可能であり、従って、他のポータブル・コンピュータ周辺機器としても用いることができる。
【図8】図8は、業界で利用可能な1つ又は複数のインターフェースを与える本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図9】図9は、電力管理機能を含む本発明の別の実施例のブロック図である。
【図10】図10は、図9に示されている電力管理機能を実現するための好適な構成を示す詳細な回路図である。
【図11】図11は、周辺機器をPCMCIA標準に適応させる好適な構成を示す詳細な回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、図面を参照するが、図面では、本発明の好適実施例の様々な構成要素に参照番号が付せられており、本発明のこれらの好適実施例は、この技術分野の当業者が本発明の好適実施例を作成し用いることができる程度に論じられる。
【0032】
本発明の第1の側面が、図1に図解されている。図1は、外部ドッキング・ベイ10を示している。図1には、第2の、同一の外部ドッキング・ベイもまた、点線で示されている。この図に描かれている1つの外部ドッキング・ベイ10は、1つのポータブル・コンピュータ周辺機器12が、ポータブル・コンピュータ14(図2を参照)やそれ以外の計算装置に電気的に結合されることを可能にするように設計されている。図1に示されているように、スタンド11が、外部ドッキング・ベイ10を保持するために提供されている。
【0033】
例示的な図解では、ポータブル・コンピュータ14は、IBM社(IBM)、コンパック・コンピュータ社(コンパック)、東芝アメリカ情報システム社(東芝)などの、ノートブック・コンピュータにおける業界のリーダーによって製造及び/又は販売されているノートブック・コンピュータである。外部ドッキング・ベイ10は、挿入端部16と、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が外部ドッキング・ベイ10に挿入されるベイ・ドア17とから構成されている。反対側の結合端部18における外部ドッキング・ベイ10は、インターフェース・ポートであり、参照番号20が付されている。
【0034】
図2において最もよく示されているように、ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、インターフェース・ポート20に電気的に結合しているが、それは、インターフェース・ポート20が、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36における多機能ポート35と物理的な寸法とピンアウトにおいてほぼ同一に作られているからである。インターフェース・ポート20は、ポータブル・コンピュータ14に部分的に挿入されているように示されている結合装置24にも電気的に結合されている。結合装置24(ここでは、PCカードとして構成されている)によって、外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータのインターフェース・ポート30(図2)においてポータブル・コンピュータ14に電気的に結合されることが可能となる。
【0035】
外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36の内部に修正なしで適合するように設計されているポータブル・コンピュータ周辺機器12を受け取るように構成されていることに注意すべきである。従って、外部ドッキング・ベイ10の適切な寸法は、ポータブル・コンピュータ14における多機能ベイ36と同じである。
【0036】
また、図1に示されている2つ又はそれよりも多くの外部ドッキング・ベイ10は、図1における外部ドッキング・ベイ10の点線によって示されているもののように、一体化して、図2に示すようにすることができることも理解すべきである。従って、望ましいことには、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器12を、ポータブル・コンピュータ14に同時に結合させることができる。この構成の利点の1つとして、コンピュータの電源を切断し、現在のポータブル・コンピュータ周辺機器12を所望のポータブル・コンピュータ周辺機器12と交換し、そしてリブートすることによって、ポータブル・コンピュータ周辺機器12をスワップすることを必要とせずに、すべてのポータブル・コンピュータ周辺機器12が、スワップなしで利用可能となる。更に、本発明の好適実施例は、周辺機器の「ホット・スワップ」も可能にする。また、本発明は、2つ以上の外部ドッキング・ベイ10が相互に結合されているときに、ケーブル22内のデータ通信線の使用の管理も行う。必要なときには、本発明は、2つ以上の外部ドッキング・ベイ10の間での通信管理も行うが、これは、当業者に知られているように、どちらの装置がいつバス・ラインを用いることができるかを決定するバス・アービトレーション技術に類似している。
【0037】
更に図2を参照すると、図1に記載されている実施例の例示的な状況の図解が提供される。ユーザが、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36に現にインストールされているフロッピ・ドライブ・ユニット28を有しているときには、この実施例によれば、例えば、外部ドッキング・ベイ10の中に挿入されたCD−ROMドライブ・ユニット32などの、別のポータブル・コンピュータ周辺機器12を同時に用いることが可能になる。通常は、ユーザには、フロッピ・ドライブ・ユニット28を取り外し、多機能ベイ36にCD−ROMドライブ・ユニットをインストールする以外の選択肢はない。しかし、本発明のこの実施例によれば、外部ドッキング・ベイ10が、特定のコンピュータ・インターフェース・ポートを介して、同時に結合されている。この実施例では、PCカード・スロット30は、ポータブル・コンピュータ14上で、ポータブル・コンピュータ14と外部ドッキング・ベイ10との間のインターフェースとして用いられている。当業者であれば理解するように、任意の適切なポートを、ポータブル・コンピュータのインターフェース・ポート30として用いることができる。しかし、PCカード(PCMCIA)ポート30は、本発明のこの実施例の実現を容易にする、ポータブル・コンピュータ上でのほとんど普遍的に利用可能なインターフェース標準である。この好適実施例において外部ドッキング・ベイ10へのインターフェースとしてPCカード・スロット30を用いることの追加的な利点は、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36を依然として用いることができるということである。
【0038】
図2では、2つの外部ドッキング・ベイ10が相互に結合され、それによって、2つのコンピュータ周辺機器12を同時に受け入れることができるようになっている様子が示されている。CD−ROMドライブ・ユニット32が、挿入端部16において外部ドッキング・ベイ10の中に、その内部の関連するインターフェース・ポート20に電気的に結合されるまで、挿入される。
【0039】
図解の目的のために、外部ドッキング・ベイ10の内部の残りのインターフェース・ポート20は、その中にテープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34を有するように示されている。しかし、当業者であれば理解するように、テープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34は、オプショナルである。換言すると、外部ドッキング・ベイ10の内部のインターフェース・ポート20は、ポータブル・コンピュータ14が適切に動作するために充填されていなければならないことはない。ポータブル・コンピュータ14がブートされるときに、インターフェース・ポート20の一方又は両方が空であってもよい。しかし、場合によっては、多機能ベイ36内にインストールされているもの以外のポータブル・コンピュータ周辺機器12を用いることを可能にするために、ポータブル・コンピュータ14をブートする前に、ポータブル・コンピュータ周辺機器12を外部ドッキング・ベイ10の中にインストールしておくことが必要である。
【0040】
CD−ROMドライブ・ユニット32とドライブ・バックアップ・ユニット34とがポータブル・コンピュータ14をブートする前に外部ドッキング・ベイ10にインストールされていたと仮定すると、3つすべてのポータブル・コンピュータ周辺機器12は、ポータブル・コンピュータ14によってアクセス可能である。例えば、CD−ROMドライブ・ユニット32内のCD上に記憶されているデータを、フロッピ・ドライブ・ユニット28内のフロッピ・ディスクに、直接にコピーすることが可能である。同様に、ポータブル・コンピュータ14内の内部ハードディスク38に記憶されているデータを、外部ドッキング・ベイ10内のテープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34に、直接にコピーすることができる。マルチタスクのオペレーティング・システムを動作させているポータブル・コンピュータは、上述のデータ転送及び複写プロセスを同時に実行することさえできる。外部ドッキング・ベイによって与えられる周辺機器が「ホット・スワップ可能」であることも、本発明の範囲に属することである。
【0041】
次に、図2Aを参照する。図2Aは、本発明による周辺機器40の全体図である。周辺機器40は、アイオメガ社によって提唱され業界ではZIPTMドライブとして知られている標準に従う大容量の記憶装置であり、業界ではZIPTMディスクとして知られているディスク42を受け取る。
【0042】
周辺機器40は、東芝製のコンピュータの多機能ベイ36(図2を参照)の中に受け入れられるように特に構成されている。周辺機器40は、エンクロージャ又はハウジング41を含む。ハウジング41は、長さ47、幅45、厚さ46を有しており、これらはすべて、東芝によって提唱された標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の中に受け入れられる周辺機器に特有である。ハウジング41は、ハウジング41の1つの側面から延長し厚さ46よりも小さい厚さ44を有するリップ48を含む。電気コネクタ49が提供されて、東芝の多機能ベイ標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の内部、又は東芝の多機能ベイ標準に従う外部ドッキング・ベイ10(図2)の内部に提供されている対応する電気コネクタ(図2では、参照番号35で示されている)と電気的に接続する。
【0043】
次に、図2Bを参照する。図2Bは、本発明による、別の周辺機器50の全体図である。周辺機器50はまた、アイオメガ社によって提唱された標準に従っており、業界では、ZIPTMディスクを受け取るZIPTMドライブとして知られている大容量記憶装置である。
【0044】
周辺機器50は、IBM社によって提唱された標準に従う多機能ベイ36(図2を参照)の中に受け入れられるように特に構成されている。周辺機器50は、エンクロージャ又はハウジング57を含む。ハウジング57は、長さ56、幅55、厚さ54を有しており、これらはすべて、IBMによって提唱された標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の中に受け入れられる周辺機器に特有である。ハウジング57は、ハウジング57の1つの側面から延長し厚さ54よりも小さい厚さ51を有するリップ53を含む。電気コネクタ58が提供されて、IBMの多機能ベイ標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の内部、又はIBMの多機能ベイ標準に従う外部ドッキング・ベイ10(図2)の内部に提供されている対応する電気コネクタ(図2では、参照番号35で示されている)と電気的に接続する。
【0045】
任意の数の異なる機関及び製造業者の多機能ベイ標準に従う周辺機器は、ここで開示する事柄を用いて得ることができる。本発明に従う周辺機器を得る際に実行されるステップには、1)適切な標準による多機能ベイ内に物理的に適合する周辺機器のためのハウジングを提供するステップと、2)適切な多機能ベイにおいて提供された対応する電気コネクタと互換性を有する電気コネクタを提供するステップと、3)翻訳(変換、translation)インターフェースを提供し、それによって、第1のインターフェース標準と第2のインターフェース標準との間の通信の翻訳が生じ、ホスト・コンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立され維持されるようにするステップと、がある。本発明によると、当業者は、これらの3つのステップを用いて、任意の数の異なる標準に従う多機能ベイ内で動作する周辺機器に到達する。
【0046】
次に、図2Cを参照する。図2Cは、図2Aに示されている周辺機器40の全体図であり、この周辺機器40は、矢印60で示されているように、図1に示された外部周辺機器の中に挿入される準備ができているものである。当業者であれば理解するように、周辺機器40は、適切な製造業者又は機関によって提唱された標準に従う装置ベイに対して着脱される。
【0047】
図2Dは、図1に示した1つの外部周辺機器ベイ10全体の分解組立図である。当業者であれば理解するように、同じ構造を、デスクトップ・コンピュータなどの計算装置の内部において用いるように適応させることが可能である。
【0048】
以上から理解されるように、インターフェース・ポート20は、異なる製造業者及び異なる機関によって提唱される標準に従って変化する。東芝によって提唱された標準に従うある好適な周辺機器の場合には、インターフェース・ポートは、次のようなピン配列を有する50の導体から成るコネクタである。
すなわち、
ピン 配列
1−40 ATAPIインターフェース
41、42 +5ボルト
43−44 GND
47 オーディオ右
48 オーディオGND
49 オーディオ左
50 オーディオGND
図2Dには、第1の半分のハウジング10Aと、第2の半分のハウジング10Bとが示されている。第1の半分のハウジング10Aと、第2の半分のハウジング10Bとは、何らかのネジ15を用いて相互に接合され、それによって、周辺機器40(図2A)と周辺機器50(図2B)とがその中に受け取られるようになっている。特に、図2Dに図解されている構成は、周辺機器を確実に受け取り保持することができるが、図2Dに図解されている構成は、特に、東芝によって提唱された標準に従う周辺機器を受け取るように構成されている。回路ボード13は、インターフェース・ポート20と、ケーブル22を受け取るケーブル・コネクタ21とを含む。スプリング19が含まれており、東芝の提唱による標準に従う周辺機器とのグランド接続を行っている。ネジ15がいくつか用いられて、構造を相互に固定している。
【0049】
以上から、任意の数の異なる機関及び製造業者の周辺機器標準と共に用いることができ、それらの標準に従うドッキング・ベイが、ここに開示した内容を用いることによって得られることが理解できるはずである。周辺機器を得る際に本発明に従って実行されるステップには、1)周辺機器を物理的に受け取る周辺ドッキング・ベイのためのハウジングを提供するステップと、2)周辺機器上で提供された対応する電気コネクタと互換性を有する電気コネクタを、周辺ドッキング・ベイにおいて提供するステップと、3)翻訳インターフェースを提供し、それによって、第1のインターフェース標準と第2のインターフェース標準との間の通信の翻訳が生じ、ホスト・コンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立され維持されるようにするステップと、がある。本発明によると、当業者は、これらのステップを用いて、任意の数の異なる標準に従う周辺機器を受け取るドッキング・ベイに到達する。
【0050】
図3は、図1に図解された好適実施例の動作の1つの一般的な方法を示す流れ図である。この図解は、単に好適実施例に過ぎず、従って、ここで教示された本発明の性質を示された後での当業者の理解の範囲内で、他の方法を用いても実現することができることを記憶しておくべきである。
【0051】
図3は、ステップ80において開始するが、このステップでは、すべての所望のポータブル・コンピュータ周辺機器12が、適切な数のベイを有する外部ドッキング・ベイ10にインストールされる。ポータブル・コンピュータ14が動作するためには、外部ドッキング・ベイ10のどれも、又は、その1つが充填されていることは必要ないと先に述べたが、同じことが、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36に対しても妥当する。多機能ベイ36は、空でもよいし、それによって、ポータブル・コンピュータ14の動作が影響を受けることはない。
【0052】
ステップ82は、ポータブル・コンピュータ14がリブートされることを要求している。ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、この時点で、すべてが、ユーザにとって同時に利用可能である。好適実施例では、オペレーティング・システム及び/又はポータブル・コンピュータ14のバス・コントローラなどのハードウェア構成要素が、ステップ84において、一意的なドライブの指定を、ポータブル・コンピュータ周辺機器12のそれぞれに割り当て、それによって、それらへのアクセスができるようにしている。図解目的のためだけに、多機能ベイにおけるポータブル・コンピュータ周辺機器12には指定Cを、外部ドッキング・ベイ10における第1の周辺機器には指定Dを割り当てることができ、以下、外部ドッキング・ベイ10における最後のポータブル・コンピュータ周辺機器12にドライブの指定が割り当てられるまで同様の割り当てがなされる。多機能ベイ36にポータブル・コンピュータ周辺機器12がない場合には、外部ドッキング・ベイ10における第1のポータブル・コンピュータ周辺機器12が、ドライブ指定Cを受け、以下同様である。
【0053】
好適実施例におけるステップ86は、ポータブル・コンピュータ周辺機器12の中のどれがいつ通信を行うかを決定するというコンセプトに関する。例えば、好適実施例では、割り込み型の通信方法が選択される。ポータブル・コンピュータ周辺機器12がポータブル・コンピュータ14又は別のポータブル・コンピュータ周辺機器12と通信することを要求すると、適切なポータブル・コンピュータ周辺機器12を、ポータブル・コンピュータ14に対する注意を要求しているものとして指定する割り込みを設定することができる。
【0054】
好適実施例においては、ポータブル・コンピュータ周辺機器12の中の1つが注意を要求しているとポータブル・コンピュータ14がいったん判断すると、所定の長さの時間がそのポータブル・コンピュータ周辺機器12のタスクに応答するために費やされることを、ステップ88は示している。所定の長さの時間は、ポータブル・コンピュータ14の他の機能が実行される間に、そのタスクの反復的な割り込みを要求する可能性がある。当業者であれば理解するように、この説明された機能は、多くの異なる方法で実行することができる。しかし、ポータブル・コンピュータ14とそのオペレーティング・システムとは、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器12を制御する能力を既に有していると仮定することができる。これは、追加された機能は、バス時間を共有し、ポータブル・コンピュータ14に既にインストールされていることが典型的である(図2を参照)内部ハードディスク38とフロッピ・ディスク・ユニット28とに対する他のタスクを実行することができるポータブル・コンピュータ14の能力の拡張である点で、明らかなはずである。
【0055】
ライン90はまた、ポータブル・コンピュータ14は、タスクが終了した後で、更には、ポータブル・コンピュータ14とオペレーティング・システムとがそのような割り込みをイネーブルする場合にはタスクの間においても、他のポータブル・コンピュータ周辺機器12があるならばその状態をチェックするために常にループ・バックしているということを示すために含まれている。当業者であれば理解するように、周辺機器の状態のチェックは、多数の方法によって達成されるが、本発明の範囲と内容とに含まれると考えられる。
【0056】
別の実施例では、ステップ84における、ポータブル・コンピュータ周辺機器12とポータブル・コンピュータ14との間の通信に対する刺激を、ポーリング方式(polling scheme)で代替することができる。ポータブル・コンピュータ14は、すべてのポータブル・コンピュータ周辺機器を、回転する態様で、アクティブにポーリングするが、基本的には、それぞれの周辺機器に通信を要求するかどうかを質問する。要求しない場合には、ポータブル・コンピュータ14は、エンドレス・ループにおける次のポータブル・コンピュータ周辺機器12に、問い合わせを行う。このループは、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が注意(attention)を要求するときにだけ、そして多分、短い時間間隔の間だけ、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が、そのタスクが終了して、もはやポータブル・コンピュータ14からの注意を要求しなくなるまで、割り込まれる。
【0057】
図4は、本発明の別の実施例において、ステップ82とステップ84との間に挿入される追加的なステップ92を示している。この実施例では、ポータブル・コンピュータ14は、ブートアップの際に、どのタイプのポータブル・コンピュータ周辺機器12が外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されるのか関する判断を行う。インターフェース・ポート20がポータブル・コンピュータ14の多くの異なるモデル又はコンピュータ製造業者に対して同じピン配列を有することもありうるが、ピン上の信号は、著しく異なっている。従って、本発明の別の実施例は、適切な時間にポータブル・コンピュータ14がどのタイプのコンピュータ周辺機器12と通信しているかを判断する能力である。この実施例では、外部ドッキング・ベイ10は、適切な調整を行って、様々なポータブル・コンピュータ周辺機器12のピン上の信号割り当ての変化を補償することができる。また、同じピン構成を用いるポータブル・コンピュータ周辺機器12もあるが、その信号タイミングは変更されているということも考えられる。従って、本発明は、当業者には既知の適切な方法によって、これらのタイミングの差異又はピンアウトの変動を補償する準備ができている。例えば、ポータブル・コンピュータ14に要求されて、特定のライン上である時間の長さだけ生成されなければならない信号は、ポータブル・コンピュータ周辺機器12がそれ以外の場合にはその信号をドロップするのが早すぎるならば、外部ドッキング・ベイ10によって延長することが可能である。同様に、外部ドッキング・ベイ10もまた、信号を同じ態様で切断することができる。
【0058】
図3及び図4との関係で説明したステップは、単なる例示であり、本発明によれば、多くの別の手順を用いることができることを理解すべきである。
【0059】
図5には、外部ハード・ドライブ・ユニット90が外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されている様子が示されている。典型的なハード・ドライブよりもはるかに大きいために、典型的なバス・インターフェースに従わないハード・ドライブも存在する。外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータ14のバスとハード・ドライブ90との間のインターフェースとして用いることができる。当業者であれば理解することであるが、本発明の別の効果は、従って、通常は互換性を有していない周辺機器に関して、ポータブル・コンピュータ14へのインターフェースとして機能することができることである。
【0060】
図6には、本発明の更に別の実施例が図解されており、ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、デスクトップ・コンピュータ100上でも用いることができ、従って、ポータブル・コンピュータ14とデスクトップ・コンピュータ100との両方を同じ周辺機器に適合させるために、二重であるが、これ以外の場合には必要であり高価なプロプラエタリの購入を回避することができることを示している。この実施例は、拡張用筐体(図示せず)においても同様に用いることができるという応用例を有していることを理解すべきである。
【0061】
図6には、内部ドッキング・ベイ102が、デスクトップ・コンピュータ100の内部バス・スロット104に、直接接続又はケーブルを介してなどの任意の適切な手段によって、タワー又はミニタワー構成で、電気的に結合されていることを示している。デスクトップ・コンピュータ100が用いているバスは、ISA、EISA、マイクロチャネル、VESA、PCIなどの、当業者が知っており、今日一般的に用いられている任意のものでよい。同様に、ATAPI、PCMCIA、パラレル、シリアル、SCSI又はFireWire周辺機器接続を用いて、内部ドッキング・ベイ102をデスクトップ・コンピュータ100に結合してもよい。内部ドッキング・ベイ102は、コンピュータ周辺機器12によって用いられている信号と、デスクトップ・コンピュータ100によって用いられる産業標準のバス信号との間のインターフェースを提供する。内部ドッキング・ベイ102を、特定のコンピュータ製造業者だけのコンピュータ周辺機器12を用いるために購入することも考えられる。すると、すべてのコンピュータ周辺機器12は、内部ドッキング・ベイ102の内部から、デスクトップ・コンピュータ100上で機能することが可能になりうる。また、デスクトップ・コンピュータ100には、複数の内部ドッキング・ベイ102を含ませることもでき、その場合には、それぞれの内部ドッキング・ベイ102は、異なるインターフェース標準に従うことになる。
【0062】
この説明した実施例から直ちに実現される利点の1つとして、同じコンピュータ周辺機器12を、デスクトップ・コンピュータ100とポータブル・コンピュータ14とに用いることができることがある。
【0063】
次に、本発明はまた、容易に携帯可能であり高密度で着脱自在の記憶媒体を用いるドライブ110のインストールも教示していることを図解するために、図7が提供されている。そのようなドライブと記憶媒体との例は、既に述べたZIPTMドライブである。ZIPTMドライブ110は、本発明の多機能ベイ36の中に適合することが可能なように構成されている。同様に、ZIPTMドライブ110は、既に述べた実施例の外部ドッキング・ベイ10(図1)と内部ドッキング・ベイ102(図6)とにおいて用いることができる。
【0064】
本発明の別の側面によると、本発明は、1つ又は複数の産業標準インターフェースを適応させることができる。図8には、業界で既知の、又は、将来において利用可能になるであろう計算装置118が、概略的に図解されている。計算装置118は、PCI、PCMCIA、CardBus、IEEE1284及び/又はFireWire(IEEE1394)として知られている産業標準インターフェースの1つ又は複数を含むことができる。これらの産業標準を実現するのに必要なハードウェア及び/又はソフトウェアは、図8において、インターフェース120によって表されている。
【0065】
インターフェース120によって運ばれる信号は、リンク116によって通信されるが、リンク116は、どの産業標準インターフェース120に従うかによって、ハードワイアード・リンク又はワイヤレス・リンクでありうる。本発明の範囲に含まれるワイヤレス・リンクは、産業標準の赤外線通信プロトコル又はプロプラエタリな赤外線通信プロトコルに従うものでありうる。更に、産業標準の無線周波数プロトコル又はプロプラエタリな無線周波数通信プロトコルに従うワイヤレス・リンクもまた、本発明の範囲内で用いることができる。
【0066】
図8には、既にドッキング・ベイ10との関係で説明した特徴及び構造を好ましくは実質的に含む適応ドッキング・ベイ114が示されている。適応ドッキング・ベイ114はまた、ISA、PCI、PCMCIA、CardBus、及び/又はFireWireなどの、1つの、又は、好適実施例によっては複数の、産業標準インターフェースを適応させることができる適応インターフェースを含み、それによって、適応ドッキング・ベイ114と計算装置118との間の信頼性が高く効率的な通信が生じ得る。FireWire標準に関する更なる情報は、IEEE1394標準と、IEEEによって決定された文書とから得ることができる。1394標準は、この出願において援用する。
【0067】
既に述べたように、ドッキング・ベイ10は、多くの異なる周辺機器の中の1つを受け取る。適応ドッキング・ベイ114の場合には、周辺機器124は、適応ドッキング・ベイ114の中に受け取られる。周辺機器124は、CD−ROMドライブ、ディスク・ドライブ、及びそれ以外の多くの異なるタイプの装置などの任意の数の異なるタイプの装置でありうる。これらの装置は、異なる産業標準インターフェースを要求しうる。従って、周辺機器124は、IDEインターフェース、ATAPIインターフェース、FireWireインターフェース、SCSIインターフェース、又はそれ以外のインターフェースを要求しうる。
【0068】
図8には、インターフェース・アダプタ122が示されている。インターフェース・アダプタ122は、データや命令が2つの同じではない標準の間で転送されることを可能にするのに必要なハードウェア及び/又はソフトウェアを含む。例えば、インターフェース・アダプタ122によれば、次のような標準の中の1つ又は複数の間で、効果的な通信が生じることを可能にする。ここで標準とは、すべてが業界では広く知られているものであるが、PCCard、CardBus、FireWire、IDE、ATAPI、又は1つ又は複数の特定の製造業者が採用している又は将来において採用するであろういくつかのプロプラエタリなインターフェースである。従って、周辺機器124がIDE/ATAPIインターフェースを要求する場合には、インターフェース・アダプタ122は、好ましくは、もしそれが計算装置118が備えている標準である場合には、FireWireインターフェースに従って適応可能な通信を提供することができる。本発明は、多くの異なるタイプの計算装置と共に用いることができるのであって、図8に示されている計算装置118に限定されることはない。
【0069】
本発明の好適実施例と別の実施例とは、コンピュータ周辺機器を、デスクトップ・コンピュータとポータブル・コンピュータとの両方と相互接続するシステム及び方法を提供しており、周辺機器12は、コンピュータ14(図2)及びコンピュータ100(図6)と、それ以外の計算装置との両方において用いることができる。更に、本発明はまた、ポータブル・コンピュータは多機能ベイをただ1つ有しているにもかかわらず、複数のコンピュータ周辺機器12に結合させることができ、従って、ポータブルなコンピュータ周辺機器のスワップが不要になるということを教えている。本発明はまた、様々なプロプラエタリなプロトコルを適応させることができる。
【0070】
次に、図9を参照するが、これは、本発明の別の側面を図解しているブロック図である。既に述べたように、多くのコンピュータ周辺機器は、携帯性を考慮して設計されてはいない。多くのコンピュータ周辺機器は、その周辺機器を動作させるための大きな電流源が利用可能であることを想定して動作するように設計されている。本発明は、従来は利用可能ではなかった効果を奏する、周辺機器に電流を提供するシステム及び方法を与えてくれる。
【0071】
図9は、コンピュータ150を含むブロック図を与えている。ここでは、コンピュータ150は、データを記憶し操作し利用する任意の装置であり、例えば、ポータブル・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、静止デジタル・カメラ、ビデオ・カメラなどである。コンピュータ150は、この業界で巧遅であるPCMCIA標準に従うPCカード・スロット152を含む。PCMCIA装置154は、PCカード・スロット152の中に挿入され、コンピュータ150と周辺機器156との間のインターフェースを提供し、それによって、それらの間で動作及び通信を生じさせることができるようになっている。業界で知られているように、PCMCIA標準は、PCカード・スロット152において5ボルトが提供されることを要求し、また、この標準は、僅かに800ミリアンペアが提供されることを要求する。
【0072】
先に説明したように、PCMCIA装置は、好ましくは、周辺機器156によって用いられる標準(例えば、ATAPI標準)とコンピュータ150によって用いられる標準(例えば、PCMCIA標準)との間のインターフェースを提供する。PCMCIA装置154は、周辺機器156に5ボルトを流す。
【0073】
多くの周辺機器は、動作の間に、公称では、800mA未満を流す。しかし、周辺機器の動作の間に断続的に、周辺機器は、800mAを超える電流を流すことがある。周辺機器が800mAを超える電流を流す間は、PCMCIA標準は、PCカード・スロット152を介して提供される電流がその周辺機器を適切に動作させるのに充分であることを保証しない。従って、電力管理ユニット158が、本発明に従って提供される。
【0074】
電力管理ユニット158は、周辺機器156と同じ破線162で囲まれたエンクロージャの中に入れることができるし、あるいは、別個のハウジングに入れることもできる。図9には、バッテリ160も示されている。バッテリ160は、任意の電力蓄積装置でよく、好ましくは、再充電可能な電気化学的セルである。例えば、バッテリ160は、1又は複数のニッケル・カドミウム・セル、1又は複数のニッケル金属水酸化物(metal-hydride)セル、又は1又は複数のリチウム・イオン・セルで構成されうる。バッテリ162はまた、好ましくは、エンクロージャの内部に包囲されている。エンクロージャ162は、好ましくは、多機能ベイ36(図7)の内部に適合する、外部ドッキング・ベイ10(図1)のハウジング、又は、ZIPTMドライブ110のハウジングでありうる。また、バッテリ160及び/又は電力管理ユニット158は、エンクロージャ162の外部に配置することもできる。
【0075】
電力管理ユニット158は、周辺機器156がPCMCIA装置154を介してPCカード・スロット152から流す電流をモニタする。周辺機器156が流す電流が所定のスレショルドに近づきそれを超えると、電力管理ユニット158が、バッテリ160から電流を流し、PCカード・スロット152から流れる電流を補充し、それにより、周辺機器156は適切な動作のために充分な電流を有することになる。周辺機器156が流す電流が所定のスレショルドを下回るときに電力管理ユニットがバッテリを再充電することも本発明の範囲に含まれる。バッテリ160はまた、好ましくは、交流電流源(図示せず)に接続された電源などの、外部の電源を介して充電することもできる。
【0076】
本発明の好適実施例では、所定のスレショルドは、好ましくは、約500mAから約800mAまでの範囲にあり、より好ましくは、約600mAから約700mAの範囲内にあり、最も好ましくは、650mAである。この所定のスレショルドは、ここで特定した値以外であってもよく、その場合にも本発明の範囲に含まれることは理解すべきである。本発明は、従来技術においては得られなかった効果を提供することになる。
【0077】
次に図10を参照するが、この図は、図9に示されている電力管理の特徴を実現する1つの好適な構成を示す詳細な回路図である。図10の詳細な回路図は本発明の範囲を限定するものとは考えられず、本発明を現実化する多くの異なる実施例の中の1つの例に過ぎないと考えるべきである。図10に示されている構成要素は、バッテリ(図9の160)と電力管理ユニット(図9の158)との機能を実行する構成要素に対応する。図を明瞭にする目的で、この図10では、通常は回路図に含まれる参照記号を指定していない。次の表Aが、図10の好適な構成要素の説明を与えている。
図10を調べると、ここに示されている回路は、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給する手段の単なる一例にすぎないことがわかる。多くの異なる構造を用いて、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給するという機能を実現することができ、そのような構成やその構成及びそれと均等な機能を実現する配列は、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給する手段の範囲に含まれると考えられる。
【0078】
以上を鑑みると、本発明の電力管理の特徴は、現時点で利用可能なものと将来利用可能になるものとの両方の多くの異なるタイプの周辺機器と共に用いることができることがわかる。近い将来に利用可能になる周辺機器の例に、アイオメガ社から発表されているn・handディスク・ドライブがある。これは、ZIPTMディスク(現在の仕様では、2インチX2インチ)よりも小さく、20MBのデータを保持すると考えられている磁気ディスクであり、現時点ではフラッシュ・メモリ・カードが必要となる応用例に適している。
【0079】
n・hand装置は、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)やそれ以外の小型のデジタル電子装置などの装置に含まれる場合に特に適している。PDAなどの装置は、多くの場合に、小型のバッテリ・セルを用いながらそのバッテリの寿命を最大化するために、非常に僅かな電力しか消費しないように設計されている。従って、これらの装置は、例えば、200mA、100mA、又は50mA程度の僅かな電流を周辺機器に提供することができるだけである。PDAなどの装置は、PCMCIAインターフェース標準に従うが、PCMCIAインターフェース標準の下でそれ以外の場合には期待される電流を提供することはできない点が異なっている。当業者であれば、ここに開示されている構造を容易に修正して、ここで与えられている内容を用いて新たな構造を得て、そうでない場合には低電力デジタル電子装置と共に信頼性をもって便利に用いることができない周辺機器のための電力管理を提供することができる。従って、周辺機器とそれが接続されているP.15装置に応じて、図10に示されているバッテリ(又は、それ以外の電力蓄積要素)の容量を、補充的な電力が周辺機器に提供されるスレショルドとどのくらい多くの電流が周辺機器に提供されるのかとを変更するのと同様に、変更することができる。
【0080】
将来に導入されるであろう新たな周辺機器と技術とを考えると、ここで説明した電力管理の特徴を提供するシステムは、図10に示されているのとは異なるものとなる可能性があるが、本発明の範囲には含まれる。特に、他の周辺機器に適応可能な電圧及び電流値は、この出願で与えた具体的な数値とは異なるものとなるであろうが、本発明の範囲には含まれる。
【0081】
図11は、周辺機器をPCMCIA標準に適応させる好適な構成を示す詳細な回路図である。図11の回路図は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を実現する多くの異なる実施例の単なる一例であると考えるべきである。図11に示されている構成要素は、図2に示された結合装置24の機能を実行し、図11に示された構成要素は、最も好ましくは、PCカード・フォーマット内に包囲することができる。
【0082】
図11の回路図は、第1のインターフェース標準に従うコンピュータと第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳し、それによって、コンピュータ周辺機器が周辺機器ベイの中に包囲されるときにコンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする手段の単なる一例である。多くの異なる構造が、第1のインターフェース標準に従う計算装置と第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳する手段の機能を実行することができ、そのような構造とその構造またはそれと均等な機能を実行する回路配置とは、すべて、第1のインターフェース標準に従うコンピュータと第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳する手段の範囲内にあると考えるべきである。
【0083】
図11の詳細な回路図に示されている回路配置は、周知のATAPIインターフェース標準とPCMCIAインターフェース標準との間での翻訳を行うことに関し最も好適である。図11の詳細な回路図を調べることによって理解できることであるが、図1に示されている回路配置は、いずれかの能動素子が本発明による所望の翻訳を提供することを要求していない。既存の信号を修正して新たな信号を作成することができる能動素子を含む通信翻訳手段を提供することも、本発明の範囲に属する。例えば、当業者であれば、この出願の内容を用いることによって、PCCard、PCI、パラレル、IEEE488、シリアル、RS−232、PS/2、PCMCIA、CardBus、FireWire、IDE、ATAPIインターフェースなどのインターフェース標準の中の任意のものの間での通信の翻訳を行う手段を得ることができるはずであり、これも、本発明の範囲に属する。
【0084】
以上を鑑みると、本発明は、コンピュータ周辺機器とコンピュータ・システムとを相互接続し、複数のポータブルなコンピュータ周辺機器をただ1つのポータブル・コンピュータのインターフェース・スロットに同時に接続し、それによって、周辺機器のスワップを不要にするシステム及び方法を提供するということがわかる。本発明はまた、多数のプロプラエタリなポータブルなコンピュータ周辺機器の中の任意のものを、ただ1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに接続し、ポータブルなコンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータに接続し、それによって、これらの周辺機器がポータブル・コンピュータとデスクトップ・コンピュータとの両方によって共有されるようにし、多数のプロプラエタリなポータブルなコンピュータ周辺機器の中の任意のものをデスクトップ・コンピュータに接続して周辺機器の冗長性を減少させ、よって、ユーザにとっての周辺システムのコストを削減するシステム及び方法を提供する。
【0085】
本発明はまた、高密度でポータブルであり着脱自在の大容量記憶媒体をポータブル・コンピュータに接続し、それによって、ポータブル・コンピュータがこの便利で安価な大容量記憶媒体を利用できるようにするシステム及び方法を提供する。また、特に、着脱自在のZIPTMディスクを備えたZIPTMドライブを、高密でポータブルであり着脱自在の大容量記憶媒体として用いるシステム及び方法を提供する。本発明はまた、コンピュータ周辺機器に効果的に電力を供給するシステム及び方法を提供する。
【0086】
以上で述べた実施例は、本発明の原理の応用例の単なる例示であることを理解すべきである。当業者であれば、多くの修正や別の構成を、本発明の精神と範囲とから逸脱せずに行うことが可能である。請求の範囲は、そのような修正や構成を含むものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ周辺機器と計算装置とを相互接続するシステム及び方法に関する。更に詳しくは、本発明は、1又は複数のコンピュータ周辺機器をただ1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに適応させ、周辺機器と計算装置との間に動作的な接続を提供するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、広くは、コンピュータ周辺機器とコンピュータとのインターフェースに関する。本発明の実施例から導かれる効果を理解するには、現在の技術水準を理解し、本発明の好適な及びそれ以外の実施例の効果や長所がなぜ従来技術によっては得られないか、を考察することが役に立つであろう。この出願の読者にとっては、1995年3月7日に出願された米国特許出願第08/399,728号と、1996年3月7日に出願されたPCT特許出願第PCT/US96/03248号とを考察することが有益なはずである。これらの特許文献は、本出願において援用する。
【0003】
本発明における第1の改良点は、ポータブル(携帯型)コンピュータに関するが、多くの他のタイプのデジタル電子装置にも応用できる。ポータブル・コンピュータは、一般的に、ラップトップ、ノートブック及びポータブルというコンピュータの種類を含むものと理解されている。これらがポータブルとして知られているのは、デスクトップ・コンピュータと比較して小型であり、1つの場所から別の場所に移動させるのが容易で、交流電力アウトレットなどのプラグイン型の電源から離れていることが多い、遠隔地でも用いることができるからである。モバイル・コンピューティングの効用は、著しいものとなりうる。しかし、これらのポータブル装置の融通性は、小型であること、電力必要量が小さいこと、そして、コンピュータをポータブルにするあらゆる種類の配慮のために、犠牲になっていることが多い。従って、携帯性において劣っているデスクトップ・コンピュータ・システムの一部であることが多い周辺機器は、ポータブル・コンピュータ・システムの場合には、その内部に一体化することが、多くの場合、それほど容易ではない。これらは、多くの他のデジタル電子装置の場合にも、同じように当てはまる。
【0004】
ポータブル・コンピュータのシャーシ(筐体)の中の空間は限られており、電力の制約によって、電力の供給は最小限に抑えられているので、ほとんどのポータブルな計算装置には、ベイは1つしか備わっていない。この1つのベイを、ある時点では、様々な周辺機器の中の1つを収納するのに用いることになる。このベイは、複数のタイプの周辺機器をその中に挿入してホストであるポータブル・コンピュータと通信する際には、多くの場合、多機能ベイ(あるいは、周辺機器ベイ又は周辺機器スロット)と称される。多くの場合は、フロッピ・ドライブが、そのベイに配置されるように選択されたデフォルトの周辺機器である。その理由は、フロッピ・ドライブが、ほとんどの場合にデータ転送に用いられるからである。しかし、CD−ROMドライブも、今日のコンピュータにとってほぼ不可欠な周辺機器となっている。従って、CD−ROMドライブが必要なときには、フロッピ・ドライブを取り外し、その場所にCD−ROMドライブを挿入する、すなわち、スワップ(交換)をすることになる。
【0005】
上述の多機能ベイがただ1つしか備えていないポータブル・コンピュータの著しい短所は、一度に、ただ1つの周辺機器しか使えないということである。更に、上では述べなかったが、一般的にいって、「ホット・スワップ(hot swapping)」が、フロッピ・ドライブ、CD−ROMドライブ及び類似の周辺機器に関して、不可能であるということもある。「ホット・スワップ」とは、コンピュータが動作している間に、1つの周辺機器を別の周辺機器と交換することである。ホット・スワップが不可能であるということは、ポータブル・コンピュータにおいては、スワップを行う前に、完全に電源をオフにしなければならない。複数の周辺機器が必要なときや、2つの周辺機器のスワップを2回以上行わなければならないときには、電源オフ、スワップ、そしてまた、電源オンというサイクルが、非常に面倒であり、時間を浪費する。
【0006】
従って、交換することができる複数のコンピュータ周辺機器に同時に結合させることができるポータブル・コンピュータを提供し、複数のコンピュータ周辺機器をポータブル・コンピュータにスワップすることを必要とせずに電気的に結合させることができれば、それは、従来技術に対する長所といえる。
【0007】
本発明における次の改良点は、ポータブル・コンピュータよりもむしろ、ただ1つの多機能ベイに対してスワップがなされるポータブル・コンピュータ周辺機器に関する。特に、ポータブル・コンピュータを、いくつかのポータブル・コンピュータ周辺機器と共に購入した場合を想定してみる。典型的には、これらのポータブル・コンピュータ周辺機器は、このポータブル・コンピュータと通信することができる唯一の周辺機器である。しかし、プロプラエタリなコネクタ、ピンアウト、又はタイミング方式などの様々な理由にもかかわらず、結果的には、ポータブル・コンピュータ周辺機器は、多くの場合に、これらの周辺機器がそのために特に設計されているポータブル・コンピュータと通信するだけである。次に、同じユーザがデスクトップ・コンピュータも持っている場合を考えてみると、ポータブル・コンピュータに必要なものと同じ周辺機器が、デスクトップ・コンピュータにも必要なことが多い。結果的には、ユーザは、デスクトップ・コンピュータのために、ポータブル・コンピュータのために既に購入したものと同じ周辺機器を、再び購入することを強いられることになる。結果としては、周辺機器の機能に関しては同じなのであるから、ユーザにとっては、無用な支出ということになる。
【0008】
コンピュータ周辺機器に共通するプロプラエタリな性質にもかかわらず、ポータブル・コンピュータの周辺機器をデスクトップ・コンピュータと共に用いることができれば、従来技術と比較して優れていることになる。
【0009】
本発明の別の改良点は、ポータブル・コンピュータとそれ以外のポータブルな計算装置に、より関係する。容易に持ち運び可能(ポータブル)であり高密度の着脱自在な大容量記憶媒体を得たいというこの業界内での希望が、アイオメガ・コーポレーション(Iomega Corporation)によって製造されたZIPTMドライブの成功に結びついた。ZIPTMドライブは、データを着脱自在なZIPTMディスクに記憶するドライブ・ユニットから構成されている。今日広く用いられ普及している3.5インチの1.44メガバイト・フロッピよりも僅かに厚いが、1枚のZIPTMディスクには、約100メガバイトのデータを記憶することができる。すなわち、記憶容量は、ほぼ、70枚の1.44メガバイトのフロッピに匹敵する。大量のデータを、又は、はるかに大きなファイルを、1つの着脱自在な記憶媒体に記憶できるということは、非常に便利である。このことにより、デスクトップ・コンピュータは、ZIPTMドライブを、基本的なデスクトップ・コンピュータ・システムに付属する標準的な装置として備え始めている。しかし、ポータブル・コンピュータの場合には、ポータブル・コンピュータの多機能ベイのインターフェース上の要件、その中のサイズの制約、そして、電力の条件のために、この着脱自在なZIPTMドライブを利用できないでいる。従って、ZIPTMドライブやそれ以外の着脱自在で高密度の記憶媒体を、ポータブル・コンピュータやそれ以外の計算装置と共に用いることができるように適応させ、安価で着脱自在の大容量記憶媒体を利用できるようにすれば、従来技術と比較して優れているといえる。
【0010】
本発明の更に別の改良点によれば、ポータブル・コンピュータやデスクトップ・コンピュータのインターフェースが供給する電流が充分でないときには、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器に追加的な電流を供給することである。例えば、あるインターフェース標準において利用可能な電流は、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器によって断続的に要求されるものよりも小さい場合がある。本発明の実施例は、必要な場合には、補充的な電流を提供して、周辺機器の動作を維持する。
【発明の概要】
【0011】
以上で説明した現在の技術水準を鑑み、本発明は、以下の目的及び効果を実現することを目指す。
【0012】
本発明の目的は、コンピュータ周辺機器とコンピュータ・システムとを適応させ相互接続するシステム及び方法を提供することである。
【0013】
本発明の別の目的は、複数のコンピュータ周辺機器を1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに同時に接続し、それによって、周辺機器のスワッピングを不要にするシステム及び方法を提供することである。
【0014】
本発明の更に別の目的は、多数のプロプラエタリ(proprietary)なコンピュータ周辺機器の中の任意のものを1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに接続するシステム及び方法を提供することである。
【0015】
本発明の更にまた別の目的は、ポータブル・コンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータに接続することにより、これらの周辺機器をポータブル・コンピュータとデスクトップ・コンピュータとの両方が共有することができるようにするシステム及び方法を提供することである。
【0016】
本発明の別の目的は、多数のプロプラエタリなポータブル・コンピュータ周辺機器の中の任意のものをデスクトップ・コンピュータに接続して周辺機器の冗長度を減少させ、よって、ユーザに対して周辺機器システムのコストを削減するシステム及び方法を提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、高密度のポータブル(携帯型)で着脱自在な大容量記憶媒体を用いるドライブをポータブル・コンピュータに接続することにより、ポータブル・コンピュータが便利で安価な大容量記憶装置を利用できるようにするシステム及び方法を提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、高密度のポータブルで着脱自在な大容量基準記憶媒体としては着脱自在なZIPTMディスクを用いる、ZIPTMドライブを使用する上述のシステム及び方法を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、コンピュータが用いているインターフェース標準によって供給されるよりも多くの電力を断続的に必要とするコンピュータ周辺機器に、効果的に電力を供給するシステム及び方法を提供することである。
【0020】
本発明のこれらの及びそれ以外の目的により、本発明の効果は、以下の説明と請求の範囲とからより完全に明らかになるし、又は、以下に説明される本発明を実践することにより理解されるはずである。
【0021】
本発明は、コンピュータ周辺機器をポータブル及びデスクトップ・コンピュータ並びにそれ以外のデジタル計算装置と適合及び相互接続させるという目的を達成するシステム及び方法を提供する。本発明の第1の側面では、計算装置上の1つのインターフェース・スロットが、複数のインターフェース・スロット又はポートから構成される外部ドッキング・ベイの1つのインターフェース・ポートに電気的に結合される。この外部ドッキング・ベイの複数のポートには、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器が結合されている。このような場合に、ポータブル・コンピュータにおいて1つのコンピュータ周辺機器を受け取るように作られている多機能ベイにおける1つのポートに電気的に結合されるときには、通常は一度に唯一のアクセス可能なものである外部ドッキング・ベイにおけるすべての周辺機器に、この計算装置は、アクセスができる。
【0022】
本発明の関連する側面では、外部ドッキング・ベイが電気的に結合されている1つのインターフェース・スロットは、必ずしも、専用の多機能ポートとは限らない。換言すれば、PCカード・スロット(PCMCIAスロットとしても知られている)を用いて、外部ドッキング・ベイをポータブル・コンピュータに電気的に結合させることもできる。
【0023】
本発明の関連する別の側面は、コンピュータ周辺機器、特に、ポータブル・コンピュータ周辺機器とコンピュータ、特に、ポータブル・コンピュータ及びそれ以外の計算装置との間のいくつかのインターフェースのプロプラエタリな特性を克服することに関する。換言すると、様々な異なるプロプラエタリなインターフェース標準が存在しているような場合に、本発明を用いることができる。
【0024】
本発明の更に別の側面は、IDEインターフェースや、ポータブル・コンピュータ又はそれ以外の計算装置によって通常用いられる何らかのそれ以外の標準的なインターフェースとは互換性を有していないハード・ドライブに電気的に結合させることができる外部ドッキング・ベイを提供することである。これによって、外部ドッキング・ベイは、通常は結合が不可能である装置に関して、ポータブル・コンピュータへのインターフェースとして機能することが可能となる。
【0025】
本発明の別の側面は、ポータブル・コンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータ又は拡張用筐体に電気的に結合させることができるという効果的な可能性に関する。デスクトップ・コンピュータのスロット又はポート内に挿入するための、内部ドッキング・ベイが提供される。この内部ベイは、従って、デスクトップ・コンピュータ内部の通信バスに電気的に結合される。この内部ベイは、また、ポータブル・コンピュータ周辺機器のインターフェース・ポートと互換性を有するポートを提供する。デスクトップ・コンピュータは、従って、ポータブル・コンピュータ周辺機器に対して、あたかもそれらがこのポータブル・コンピュータに挿入されているかのように、インターフェースが可能となる。また、ポータブル・コンピュータ周辺機器は、デスクトップ・コンピュータからスワップし、必要な場合には、ポータブル・コンピュータに挿入することができる。
【0026】
本発明の別の側面は、特定のデスクトップ周辺機器を、ポータブル・コンピュータに電気的に結合させることに関する。特に、アイオメガ社の製造によるZIPTMドライブは、急速に普及している着脱自在で高密度の大容量記憶装置である。しかし、ポータブル・コンピュータの筐体内に適合するようなプロプラエタリなZIPTMドライブは、これまで作られていない。これは、おそらく、ZIPTMドライブのディスクが、コンパクト・ディスク(CD−ROM)や1.44メガバイトのフロッピよりもかなり厚いことが理由である。本発明は、ZIPTMドライブを、多機能ベイ内の多機能ポートなどのポータブル・コンピュータのインターフェース・ポートに電気的に結合させるという困難を克服している。
【0027】
本発明の別の側面は、多機能ベイ内のポータブル・コンピュータのインターフェース・ポートに電気的に結合されているテープ・ドライブ・バックアップ・ユニットを提供することである。
【0028】
本発明の更に別の側面は、コンピュータによって用いられるPCMCIAインターフェース標準などのインターフェース標準に供給される世路も多くの電力を断続的に必要とする、ZIPTMドライブなどのコンピュータ周辺機器に、効率的に電力を供給するシステム及び方法を提供することである。
【0029】
本発明のこれらの及びそれ以外の目的、特徴、効果及びそれ以外の側面は、当業者が、以下の詳細な説明を添付の図面と共に考察することにより、明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の第1の側面の好適実施例の原理に従って作られ縦向きに示されている第1の外部ドッキング・ベイと、点線で示されている第2の外部ドッキング・ベイとの外部ケーシングの全体的な図解である。
【図2】図2は、図1に示されている2つの外部ドッキング・ベイの全体を示している例示的な実施例であり、PCカード(PCMCIA)スロットを介してポータブル・コンピュータに電気的に結合されている。
【図2A】図2Aは、本発明に従って用いることができるZIPTMドライブを含む第1の例示的な周辺機器の全体図である。
【図2B】図2Bは、本発明に従って用いることができるZIPTMドライブを含む第2の例示的な周辺機器の全体図である。
【図2C】図2Cは、図2Aに示されている例示的な周辺機器の全体図であり、図1に示された外部ドッキング・ベイの一方の中に挿入する準備ができている。
【図2D】図2Dは、図1に示された外部周辺機器の全体の分解組立図である。
【図3】図3は、図1に示された本発明の好適実施例の動作の好適な方法を示す流れ図である。
【図4】図4は、図3の流れ図を修正したものであり、本発明の好適実施例がどのようにしてプロプラエタリな通信を補償するかを説明している。
【図5】図5は、典型的には通信することができないポータブル・コンピュータによって用いられるように外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されている、外部ハード・ドライブ・ユニットの全体の図解である。
【図6】図6は、本発明の別の実施例を図解しており、ポータブル・コンピュータ周辺機器がデスクトップ・コンピュータ上でも用いることができることを示している。
【図7】図7は、本発明の別の実施例を図解しており、これによって、ポータブルで 高密度の着脱自在な記憶媒体を用いるドライブが、多機能ベイ36と適合するように構成可能であり、従って、他のポータブル・コンピュータ周辺機器としても用いることができる。
【図8】図8は、業界で利用可能な1つ又は複数のインターフェースを与える本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図9】図9は、電力管理機能を含む本発明の別の実施例のブロック図である。
【図10】図10は、図9に示されている電力管理機能を実現するための好適な構成を示す詳細な回路図である。
【図11】図11は、周辺機器をPCMCIA標準に適応させる好適な構成を示す詳細な回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、図面を参照するが、図面では、本発明の好適実施例の様々な構成要素に参照番号が付せられており、本発明のこれらの好適実施例は、この技術分野の当業者が本発明の好適実施例を作成し用いることができる程度に論じられる。
【0032】
本発明の第1の側面が、図1に図解されている。図1は、外部ドッキング・ベイ10を示している。図1には、第2の、同一の外部ドッキング・ベイもまた、点線で示されている。この図に描かれている1つの外部ドッキング・ベイ10は、1つのポータブル・コンピュータ周辺機器12が、ポータブル・コンピュータ14(図2を参照)やそれ以外の計算装置に電気的に結合されることを可能にするように設計されている。図1に示されているように、スタンド11が、外部ドッキング・ベイ10を保持するために提供されている。
【0033】
例示的な図解では、ポータブル・コンピュータ14は、IBM社(IBM)、コンパック・コンピュータ社(コンパック)、東芝アメリカ情報システム社(東芝)などの、ノートブック・コンピュータにおける業界のリーダーによって製造及び/又は販売されているノートブック・コンピュータである。外部ドッキング・ベイ10は、挿入端部16と、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が外部ドッキング・ベイ10に挿入されるベイ・ドア17とから構成されている。反対側の結合端部18における外部ドッキング・ベイ10は、インターフェース・ポートであり、参照番号20が付されている。
【0034】
図2において最もよく示されているように、ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、インターフェース・ポート20に電気的に結合しているが、それは、インターフェース・ポート20が、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36における多機能ポート35と物理的な寸法とピンアウトにおいてほぼ同一に作られているからである。インターフェース・ポート20は、ポータブル・コンピュータ14に部分的に挿入されているように示されている結合装置24にも電気的に結合されている。結合装置24(ここでは、PCカードとして構成されている)によって、外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータのインターフェース・ポート30(図2)においてポータブル・コンピュータ14に電気的に結合されることが可能となる。
【0035】
外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36の内部に修正なしで適合するように設計されているポータブル・コンピュータ周辺機器12を受け取るように構成されていることに注意すべきである。従って、外部ドッキング・ベイ10の適切な寸法は、ポータブル・コンピュータ14における多機能ベイ36と同じである。
【0036】
また、図1に示されている2つ又はそれよりも多くの外部ドッキング・ベイ10は、図1における外部ドッキング・ベイ10の点線によって示されているもののように、一体化して、図2に示すようにすることができることも理解すべきである。従って、望ましいことには、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器12を、ポータブル・コンピュータ14に同時に結合させることができる。この構成の利点の1つとして、コンピュータの電源を切断し、現在のポータブル・コンピュータ周辺機器12を所望のポータブル・コンピュータ周辺機器12と交換し、そしてリブートすることによって、ポータブル・コンピュータ周辺機器12をスワップすることを必要とせずに、すべてのポータブル・コンピュータ周辺機器12が、スワップなしで利用可能となる。更に、本発明の好適実施例は、周辺機器の「ホット・スワップ」も可能にする。また、本発明は、2つ以上の外部ドッキング・ベイ10が相互に結合されているときに、ケーブル22内のデータ通信線の使用の管理も行う。必要なときには、本発明は、2つ以上の外部ドッキング・ベイ10の間での通信管理も行うが、これは、当業者に知られているように、どちらの装置がいつバス・ラインを用いることができるかを決定するバス・アービトレーション技術に類似している。
【0037】
更に図2を参照すると、図1に記載されている実施例の例示的な状況の図解が提供される。ユーザが、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36に現にインストールされているフロッピ・ドライブ・ユニット28を有しているときには、この実施例によれば、例えば、外部ドッキング・ベイ10の中に挿入されたCD−ROMドライブ・ユニット32などの、別のポータブル・コンピュータ周辺機器12を同時に用いることが可能になる。通常は、ユーザには、フロッピ・ドライブ・ユニット28を取り外し、多機能ベイ36にCD−ROMドライブ・ユニットをインストールする以外の選択肢はない。しかし、本発明のこの実施例によれば、外部ドッキング・ベイ10が、特定のコンピュータ・インターフェース・ポートを介して、同時に結合されている。この実施例では、PCカード・スロット30は、ポータブル・コンピュータ14上で、ポータブル・コンピュータ14と外部ドッキング・ベイ10との間のインターフェースとして用いられている。当業者であれば理解するように、任意の適切なポートを、ポータブル・コンピュータのインターフェース・ポート30として用いることができる。しかし、PCカード(PCMCIA)ポート30は、本発明のこの実施例の実現を容易にする、ポータブル・コンピュータ上でのほとんど普遍的に利用可能なインターフェース標準である。この好適実施例において外部ドッキング・ベイ10へのインターフェースとしてPCカード・スロット30を用いることの追加的な利点は、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36を依然として用いることができるということである。
【0038】
図2では、2つの外部ドッキング・ベイ10が相互に結合され、それによって、2つのコンピュータ周辺機器12を同時に受け入れることができるようになっている様子が示されている。CD−ROMドライブ・ユニット32が、挿入端部16において外部ドッキング・ベイ10の中に、その内部の関連するインターフェース・ポート20に電気的に結合されるまで、挿入される。
【0039】
図解の目的のために、外部ドッキング・ベイ10の内部の残りのインターフェース・ポート20は、その中にテープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34を有するように示されている。しかし、当業者であれば理解するように、テープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34は、オプショナルである。換言すると、外部ドッキング・ベイ10の内部のインターフェース・ポート20は、ポータブル・コンピュータ14が適切に動作するために充填されていなければならないことはない。ポータブル・コンピュータ14がブートされるときに、インターフェース・ポート20の一方又は両方が空であってもよい。しかし、場合によっては、多機能ベイ36内にインストールされているもの以外のポータブル・コンピュータ周辺機器12を用いることを可能にするために、ポータブル・コンピュータ14をブートする前に、ポータブル・コンピュータ周辺機器12を外部ドッキング・ベイ10の中にインストールしておくことが必要である。
【0040】
CD−ROMドライブ・ユニット32とドライブ・バックアップ・ユニット34とがポータブル・コンピュータ14をブートする前に外部ドッキング・ベイ10にインストールされていたと仮定すると、3つすべてのポータブル・コンピュータ周辺機器12は、ポータブル・コンピュータ14によってアクセス可能である。例えば、CD−ROMドライブ・ユニット32内のCD上に記憶されているデータを、フロッピ・ドライブ・ユニット28内のフロッピ・ディスクに、直接にコピーすることが可能である。同様に、ポータブル・コンピュータ14内の内部ハードディスク38に記憶されているデータを、外部ドッキング・ベイ10内のテープ・ドライブ・バックアップ・ユニット34に、直接にコピーすることができる。マルチタスクのオペレーティング・システムを動作させているポータブル・コンピュータは、上述のデータ転送及び複写プロセスを同時に実行することさえできる。外部ドッキング・ベイによって与えられる周辺機器が「ホット・スワップ可能」であることも、本発明の範囲に属することである。
【0041】
次に、図2Aを参照する。図2Aは、本発明による周辺機器40の全体図である。周辺機器40は、アイオメガ社によって提唱され業界ではZIPTMドライブとして知られている標準に従う大容量の記憶装置であり、業界ではZIPTMディスクとして知られているディスク42を受け取る。
【0042】
周辺機器40は、東芝製のコンピュータの多機能ベイ36(図2を参照)の中に受け入れられるように特に構成されている。周辺機器40は、エンクロージャ又はハウジング41を含む。ハウジング41は、長さ47、幅45、厚さ46を有しており、これらはすべて、東芝によって提唱された標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の中に受け入れられる周辺機器に特有である。ハウジング41は、ハウジング41の1つの側面から延長し厚さ46よりも小さい厚さ44を有するリップ48を含む。電気コネクタ49が提供されて、東芝の多機能ベイ標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の内部、又は東芝の多機能ベイ標準に従う外部ドッキング・ベイ10(図2)の内部に提供されている対応する電気コネクタ(図2では、参照番号35で示されている)と電気的に接続する。
【0043】
次に、図2Bを参照する。図2Bは、本発明による、別の周辺機器50の全体図である。周辺機器50はまた、アイオメガ社によって提唱された標準に従っており、業界では、ZIPTMディスクを受け取るZIPTMドライブとして知られている大容量記憶装置である。
【0044】
周辺機器50は、IBM社によって提唱された標準に従う多機能ベイ36(図2を参照)の中に受け入れられるように特に構成されている。周辺機器50は、エンクロージャ又はハウジング57を含む。ハウジング57は、長さ56、幅55、厚さ54を有しており、これらはすべて、IBMによって提唱された標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の中に受け入れられる周辺機器に特有である。ハウジング57は、ハウジング57の1つの側面から延長し厚さ54よりも小さい厚さ51を有するリップ53を含む。電気コネクタ58が提供されて、IBMの多機能ベイ標準に従うコンピュータの多機能ベイ36の内部、又はIBMの多機能ベイ標準に従う外部ドッキング・ベイ10(図2)の内部に提供されている対応する電気コネクタ(図2では、参照番号35で示されている)と電気的に接続する。
【0045】
任意の数の異なる機関及び製造業者の多機能ベイ標準に従う周辺機器は、ここで開示する事柄を用いて得ることができる。本発明に従う周辺機器を得る際に実行されるステップには、1)適切な標準による多機能ベイ内に物理的に適合する周辺機器のためのハウジングを提供するステップと、2)適切な多機能ベイにおいて提供された対応する電気コネクタと互換性を有する電気コネクタを提供するステップと、3)翻訳(変換、translation)インターフェースを提供し、それによって、第1のインターフェース標準と第2のインターフェース標準との間の通信の翻訳が生じ、ホスト・コンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立され維持されるようにするステップと、がある。本発明によると、当業者は、これらの3つのステップを用いて、任意の数の異なる標準に従う多機能ベイ内で動作する周辺機器に到達する。
【0046】
次に、図2Cを参照する。図2Cは、図2Aに示されている周辺機器40の全体図であり、この周辺機器40は、矢印60で示されているように、図1に示された外部周辺機器の中に挿入される準備ができているものである。当業者であれば理解するように、周辺機器40は、適切な製造業者又は機関によって提唱された標準に従う装置ベイに対して着脱される。
【0047】
図2Dは、図1に示した1つの外部周辺機器ベイ10全体の分解組立図である。当業者であれば理解するように、同じ構造を、デスクトップ・コンピュータなどの計算装置の内部において用いるように適応させることが可能である。
【0048】
以上から理解されるように、インターフェース・ポート20は、異なる製造業者及び異なる機関によって提唱される標準に従って変化する。東芝によって提唱された標準に従うある好適な周辺機器の場合には、インターフェース・ポートは、次のようなピン配列を有する50の導体から成るコネクタである。
すなわち、
ピン 配列
1−40 ATAPIインターフェース
41、42 +5ボルト
43−44 GND
47 オーディオ右
48 オーディオGND
49 オーディオ左
50 オーディオGND
図2Dには、第1の半分のハウジング10Aと、第2の半分のハウジング10Bとが示されている。第1の半分のハウジング10Aと、第2の半分のハウジング10Bとは、何らかのネジ15を用いて相互に接合され、それによって、周辺機器40(図2A)と周辺機器50(図2B)とがその中に受け取られるようになっている。特に、図2Dに図解されている構成は、周辺機器を確実に受け取り保持することができるが、図2Dに図解されている構成は、特に、東芝によって提唱された標準に従う周辺機器を受け取るように構成されている。回路ボード13は、インターフェース・ポート20と、ケーブル22を受け取るケーブル・コネクタ21とを含む。スプリング19が含まれており、東芝の提唱による標準に従う周辺機器とのグランド接続を行っている。ネジ15がいくつか用いられて、構造を相互に固定している。
【0049】
以上から、任意の数の異なる機関及び製造業者の周辺機器標準と共に用いることができ、それらの標準に従うドッキング・ベイが、ここに開示した内容を用いることによって得られることが理解できるはずである。周辺機器を得る際に本発明に従って実行されるステップには、1)周辺機器を物理的に受け取る周辺ドッキング・ベイのためのハウジングを提供するステップと、2)周辺機器上で提供された対応する電気コネクタと互換性を有する電気コネクタを、周辺ドッキング・ベイにおいて提供するステップと、3)翻訳インターフェースを提供し、それによって、第1のインターフェース標準と第2のインターフェース標準との間の通信の翻訳が生じ、ホスト・コンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立され維持されるようにするステップと、がある。本発明によると、当業者は、これらのステップを用いて、任意の数の異なる標準に従う周辺機器を受け取るドッキング・ベイに到達する。
【0050】
図3は、図1に図解された好適実施例の動作の1つの一般的な方法を示す流れ図である。この図解は、単に好適実施例に過ぎず、従って、ここで教示された本発明の性質を示された後での当業者の理解の範囲内で、他の方法を用いても実現することができることを記憶しておくべきである。
【0051】
図3は、ステップ80において開始するが、このステップでは、すべての所望のポータブル・コンピュータ周辺機器12が、適切な数のベイを有する外部ドッキング・ベイ10にインストールされる。ポータブル・コンピュータ14が動作するためには、外部ドッキング・ベイ10のどれも、又は、その1つが充填されていることは必要ないと先に述べたが、同じことが、ポータブル・コンピュータ14の多機能ベイ36に対しても妥当する。多機能ベイ36は、空でもよいし、それによって、ポータブル・コンピュータ14の動作が影響を受けることはない。
【0052】
ステップ82は、ポータブル・コンピュータ14がリブートされることを要求している。ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、この時点で、すべてが、ユーザにとって同時に利用可能である。好適実施例では、オペレーティング・システム及び/又はポータブル・コンピュータ14のバス・コントローラなどのハードウェア構成要素が、ステップ84において、一意的なドライブの指定を、ポータブル・コンピュータ周辺機器12のそれぞれに割り当て、それによって、それらへのアクセスができるようにしている。図解目的のためだけに、多機能ベイにおけるポータブル・コンピュータ周辺機器12には指定Cを、外部ドッキング・ベイ10における第1の周辺機器には指定Dを割り当てることができ、以下、外部ドッキング・ベイ10における最後のポータブル・コンピュータ周辺機器12にドライブの指定が割り当てられるまで同様の割り当てがなされる。多機能ベイ36にポータブル・コンピュータ周辺機器12がない場合には、外部ドッキング・ベイ10における第1のポータブル・コンピュータ周辺機器12が、ドライブ指定Cを受け、以下同様である。
【0053】
好適実施例におけるステップ86は、ポータブル・コンピュータ周辺機器12の中のどれがいつ通信を行うかを決定するというコンセプトに関する。例えば、好適実施例では、割り込み型の通信方法が選択される。ポータブル・コンピュータ周辺機器12がポータブル・コンピュータ14又は別のポータブル・コンピュータ周辺機器12と通信することを要求すると、適切なポータブル・コンピュータ周辺機器12を、ポータブル・コンピュータ14に対する注意を要求しているものとして指定する割り込みを設定することができる。
【0054】
好適実施例においては、ポータブル・コンピュータ周辺機器12の中の1つが注意を要求しているとポータブル・コンピュータ14がいったん判断すると、所定の長さの時間がそのポータブル・コンピュータ周辺機器12のタスクに応答するために費やされることを、ステップ88は示している。所定の長さの時間は、ポータブル・コンピュータ14の他の機能が実行される間に、そのタスクの反復的な割り込みを要求する可能性がある。当業者であれば理解するように、この説明された機能は、多くの異なる方法で実行することができる。しかし、ポータブル・コンピュータ14とそのオペレーティング・システムとは、複数のポータブル・コンピュータ周辺機器12を制御する能力を既に有していると仮定することができる。これは、追加された機能は、バス時間を共有し、ポータブル・コンピュータ14に既にインストールされていることが典型的である(図2を参照)内部ハードディスク38とフロッピ・ディスク・ユニット28とに対する他のタスクを実行することができるポータブル・コンピュータ14の能力の拡張である点で、明らかなはずである。
【0055】
ライン90はまた、ポータブル・コンピュータ14は、タスクが終了した後で、更には、ポータブル・コンピュータ14とオペレーティング・システムとがそのような割り込みをイネーブルする場合にはタスクの間においても、他のポータブル・コンピュータ周辺機器12があるならばその状態をチェックするために常にループ・バックしているということを示すために含まれている。当業者であれば理解するように、周辺機器の状態のチェックは、多数の方法によって達成されるが、本発明の範囲と内容とに含まれると考えられる。
【0056】
別の実施例では、ステップ84における、ポータブル・コンピュータ周辺機器12とポータブル・コンピュータ14との間の通信に対する刺激を、ポーリング方式(polling scheme)で代替することができる。ポータブル・コンピュータ14は、すべてのポータブル・コンピュータ周辺機器を、回転する態様で、アクティブにポーリングするが、基本的には、それぞれの周辺機器に通信を要求するかどうかを質問する。要求しない場合には、ポータブル・コンピュータ14は、エンドレス・ループにおける次のポータブル・コンピュータ周辺機器12に、問い合わせを行う。このループは、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が注意(attention)を要求するときにだけ、そして多分、短い時間間隔の間だけ、ポータブル・コンピュータ周辺機器12が、そのタスクが終了して、もはやポータブル・コンピュータ14からの注意を要求しなくなるまで、割り込まれる。
【0057】
図4は、本発明の別の実施例において、ステップ82とステップ84との間に挿入される追加的なステップ92を示している。この実施例では、ポータブル・コンピュータ14は、ブートアップの際に、どのタイプのポータブル・コンピュータ周辺機器12が外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されるのか関する判断を行う。インターフェース・ポート20がポータブル・コンピュータ14の多くの異なるモデル又はコンピュータ製造業者に対して同じピン配列を有することもありうるが、ピン上の信号は、著しく異なっている。従って、本発明の別の実施例は、適切な時間にポータブル・コンピュータ14がどのタイプのコンピュータ周辺機器12と通信しているかを判断する能力である。この実施例では、外部ドッキング・ベイ10は、適切な調整を行って、様々なポータブル・コンピュータ周辺機器12のピン上の信号割り当ての変化を補償することができる。また、同じピン構成を用いるポータブル・コンピュータ周辺機器12もあるが、その信号タイミングは変更されているということも考えられる。従って、本発明は、当業者には既知の適切な方法によって、これらのタイミングの差異又はピンアウトの変動を補償する準備ができている。例えば、ポータブル・コンピュータ14に要求されて、特定のライン上である時間の長さだけ生成されなければならない信号は、ポータブル・コンピュータ周辺機器12がそれ以外の場合にはその信号をドロップするのが早すぎるならば、外部ドッキング・ベイ10によって延長することが可能である。同様に、外部ドッキング・ベイ10もまた、信号を同じ態様で切断することができる。
【0058】
図3及び図4との関係で説明したステップは、単なる例示であり、本発明によれば、多くの別の手順を用いることができることを理解すべきである。
【0059】
図5には、外部ハード・ドライブ・ユニット90が外部ドッキング・ベイ10に電気的に結合されている様子が示されている。典型的なハード・ドライブよりもはるかに大きいために、典型的なバス・インターフェースに従わないハード・ドライブも存在する。外部ドッキング・ベイ10は、ポータブル・コンピュータ14のバスとハード・ドライブ90との間のインターフェースとして用いることができる。当業者であれば理解することであるが、本発明の別の効果は、従って、通常は互換性を有していない周辺機器に関して、ポータブル・コンピュータ14へのインターフェースとして機能することができることである。
【0060】
図6には、本発明の更に別の実施例が図解されており、ポータブル・コンピュータ周辺機器12は、デスクトップ・コンピュータ100上でも用いることができ、従って、ポータブル・コンピュータ14とデスクトップ・コンピュータ100との両方を同じ周辺機器に適合させるために、二重であるが、これ以外の場合には必要であり高価なプロプラエタリの購入を回避することができることを示している。この実施例は、拡張用筐体(図示せず)においても同様に用いることができるという応用例を有していることを理解すべきである。
【0061】
図6には、内部ドッキング・ベイ102が、デスクトップ・コンピュータ100の内部バス・スロット104に、直接接続又はケーブルを介してなどの任意の適切な手段によって、タワー又はミニタワー構成で、電気的に結合されていることを示している。デスクトップ・コンピュータ100が用いているバスは、ISA、EISA、マイクロチャネル、VESA、PCIなどの、当業者が知っており、今日一般的に用いられている任意のものでよい。同様に、ATAPI、PCMCIA、パラレル、シリアル、SCSI又はFireWire周辺機器接続を用いて、内部ドッキング・ベイ102をデスクトップ・コンピュータ100に結合してもよい。内部ドッキング・ベイ102は、コンピュータ周辺機器12によって用いられている信号と、デスクトップ・コンピュータ100によって用いられる産業標準のバス信号との間のインターフェースを提供する。内部ドッキング・ベイ102を、特定のコンピュータ製造業者だけのコンピュータ周辺機器12を用いるために購入することも考えられる。すると、すべてのコンピュータ周辺機器12は、内部ドッキング・ベイ102の内部から、デスクトップ・コンピュータ100上で機能することが可能になりうる。また、デスクトップ・コンピュータ100には、複数の内部ドッキング・ベイ102を含ませることもでき、その場合には、それぞれの内部ドッキング・ベイ102は、異なるインターフェース標準に従うことになる。
【0062】
この説明した実施例から直ちに実現される利点の1つとして、同じコンピュータ周辺機器12を、デスクトップ・コンピュータ100とポータブル・コンピュータ14とに用いることができることがある。
【0063】
次に、本発明はまた、容易に携帯可能であり高密度で着脱自在の記憶媒体を用いるドライブ110のインストールも教示していることを図解するために、図7が提供されている。そのようなドライブと記憶媒体との例は、既に述べたZIPTMドライブである。ZIPTMドライブ110は、本発明の多機能ベイ36の中に適合することが可能なように構成されている。同様に、ZIPTMドライブ110は、既に述べた実施例の外部ドッキング・ベイ10(図1)と内部ドッキング・ベイ102(図6)とにおいて用いることができる。
【0064】
本発明の別の側面によると、本発明は、1つ又は複数の産業標準インターフェースを適応させることができる。図8には、業界で既知の、又は、将来において利用可能になるであろう計算装置118が、概略的に図解されている。計算装置118は、PCI、PCMCIA、CardBus、IEEE1284及び/又はFireWire(IEEE1394)として知られている産業標準インターフェースの1つ又は複数を含むことができる。これらの産業標準を実現するのに必要なハードウェア及び/又はソフトウェアは、図8において、インターフェース120によって表されている。
【0065】
インターフェース120によって運ばれる信号は、リンク116によって通信されるが、リンク116は、どの産業標準インターフェース120に従うかによって、ハードワイアード・リンク又はワイヤレス・リンクでありうる。本発明の範囲に含まれるワイヤレス・リンクは、産業標準の赤外線通信プロトコル又はプロプラエタリな赤外線通信プロトコルに従うものでありうる。更に、産業標準の無線周波数プロトコル又はプロプラエタリな無線周波数通信プロトコルに従うワイヤレス・リンクもまた、本発明の範囲内で用いることができる。
【0066】
図8には、既にドッキング・ベイ10との関係で説明した特徴及び構造を好ましくは実質的に含む適応ドッキング・ベイ114が示されている。適応ドッキング・ベイ114はまた、ISA、PCI、PCMCIA、CardBus、及び/又はFireWireなどの、1つの、又は、好適実施例によっては複数の、産業標準インターフェースを適応させることができる適応インターフェースを含み、それによって、適応ドッキング・ベイ114と計算装置118との間の信頼性が高く効率的な通信が生じ得る。FireWire標準に関する更なる情報は、IEEE1394標準と、IEEEによって決定された文書とから得ることができる。1394標準は、この出願において援用する。
【0067】
既に述べたように、ドッキング・ベイ10は、多くの異なる周辺機器の中の1つを受け取る。適応ドッキング・ベイ114の場合には、周辺機器124は、適応ドッキング・ベイ114の中に受け取られる。周辺機器124は、CD−ROMドライブ、ディスク・ドライブ、及びそれ以外の多くの異なるタイプの装置などの任意の数の異なるタイプの装置でありうる。これらの装置は、異なる産業標準インターフェースを要求しうる。従って、周辺機器124は、IDEインターフェース、ATAPIインターフェース、FireWireインターフェース、SCSIインターフェース、又はそれ以外のインターフェースを要求しうる。
【0068】
図8には、インターフェース・アダプタ122が示されている。インターフェース・アダプタ122は、データや命令が2つの同じではない標準の間で転送されることを可能にするのに必要なハードウェア及び/又はソフトウェアを含む。例えば、インターフェース・アダプタ122によれば、次のような標準の中の1つ又は複数の間で、効果的な通信が生じることを可能にする。ここで標準とは、すべてが業界では広く知られているものであるが、PCCard、CardBus、FireWire、IDE、ATAPI、又は1つ又は複数の特定の製造業者が採用している又は将来において採用するであろういくつかのプロプラエタリなインターフェースである。従って、周辺機器124がIDE/ATAPIインターフェースを要求する場合には、インターフェース・アダプタ122は、好ましくは、もしそれが計算装置118が備えている標準である場合には、FireWireインターフェースに従って適応可能な通信を提供することができる。本発明は、多くの異なるタイプの計算装置と共に用いることができるのであって、図8に示されている計算装置118に限定されることはない。
【0069】
本発明の好適実施例と別の実施例とは、コンピュータ周辺機器を、デスクトップ・コンピュータとポータブル・コンピュータとの両方と相互接続するシステム及び方法を提供しており、周辺機器12は、コンピュータ14(図2)及びコンピュータ100(図6)と、それ以外の計算装置との両方において用いることができる。更に、本発明はまた、ポータブル・コンピュータは多機能ベイをただ1つ有しているにもかかわらず、複数のコンピュータ周辺機器12に結合させることができ、従って、ポータブルなコンピュータ周辺機器のスワップが不要になるということを教えている。本発明はまた、様々なプロプラエタリなプロトコルを適応させることができる。
【0070】
次に、図9を参照するが、これは、本発明の別の側面を図解しているブロック図である。既に述べたように、多くのコンピュータ周辺機器は、携帯性を考慮して設計されてはいない。多くのコンピュータ周辺機器は、その周辺機器を動作させるための大きな電流源が利用可能であることを想定して動作するように設計されている。本発明は、従来は利用可能ではなかった効果を奏する、周辺機器に電流を提供するシステム及び方法を与えてくれる。
【0071】
図9は、コンピュータ150を含むブロック図を与えている。ここでは、コンピュータ150は、データを記憶し操作し利用する任意の装置であり、例えば、ポータブル・コンピュータ、デスクトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、静止デジタル・カメラ、ビデオ・カメラなどである。コンピュータ150は、この業界で巧遅であるPCMCIA標準に従うPCカード・スロット152を含む。PCMCIA装置154は、PCカード・スロット152の中に挿入され、コンピュータ150と周辺機器156との間のインターフェースを提供し、それによって、それらの間で動作及び通信を生じさせることができるようになっている。業界で知られているように、PCMCIA標準は、PCカード・スロット152において5ボルトが提供されることを要求し、また、この標準は、僅かに800ミリアンペアが提供されることを要求する。
【0072】
先に説明したように、PCMCIA装置は、好ましくは、周辺機器156によって用いられる標準(例えば、ATAPI標準)とコンピュータ150によって用いられる標準(例えば、PCMCIA標準)との間のインターフェースを提供する。PCMCIA装置154は、周辺機器156に5ボルトを流す。
【0073】
多くの周辺機器は、動作の間に、公称では、800mA未満を流す。しかし、周辺機器の動作の間に断続的に、周辺機器は、800mAを超える電流を流すことがある。周辺機器が800mAを超える電流を流す間は、PCMCIA標準は、PCカード・スロット152を介して提供される電流がその周辺機器を適切に動作させるのに充分であることを保証しない。従って、電力管理ユニット158が、本発明に従って提供される。
【0074】
電力管理ユニット158は、周辺機器156と同じ破線162で囲まれたエンクロージャの中に入れることができるし、あるいは、別個のハウジングに入れることもできる。図9には、バッテリ160も示されている。バッテリ160は、任意の電力蓄積装置でよく、好ましくは、再充電可能な電気化学的セルである。例えば、バッテリ160は、1又は複数のニッケル・カドミウム・セル、1又は複数のニッケル金属水酸化物(metal-hydride)セル、又は1又は複数のリチウム・イオン・セルで構成されうる。バッテリ162はまた、好ましくは、エンクロージャの内部に包囲されている。エンクロージャ162は、好ましくは、多機能ベイ36(図7)の内部に適合する、外部ドッキング・ベイ10(図1)のハウジング、又は、ZIPTMドライブ110のハウジングでありうる。また、バッテリ160及び/又は電力管理ユニット158は、エンクロージャ162の外部に配置することもできる。
【0075】
電力管理ユニット158は、周辺機器156がPCMCIA装置154を介してPCカード・スロット152から流す電流をモニタする。周辺機器156が流す電流が所定のスレショルドに近づきそれを超えると、電力管理ユニット158が、バッテリ160から電流を流し、PCカード・スロット152から流れる電流を補充し、それにより、周辺機器156は適切な動作のために充分な電流を有することになる。周辺機器156が流す電流が所定のスレショルドを下回るときに電力管理ユニットがバッテリを再充電することも本発明の範囲に含まれる。バッテリ160はまた、好ましくは、交流電流源(図示せず)に接続された電源などの、外部の電源を介して充電することもできる。
【0076】
本発明の好適実施例では、所定のスレショルドは、好ましくは、約500mAから約800mAまでの範囲にあり、より好ましくは、約600mAから約700mAの範囲内にあり、最も好ましくは、650mAである。この所定のスレショルドは、ここで特定した値以外であってもよく、その場合にも本発明の範囲に含まれることは理解すべきである。本発明は、従来技術においては得られなかった効果を提供することになる。
【0077】
次に図10を参照するが、この図は、図9に示されている電力管理の特徴を実現する1つの好適な構成を示す詳細な回路図である。図10の詳細な回路図は本発明の範囲を限定するものとは考えられず、本発明を現実化する多くの異なる実施例の中の1つの例に過ぎないと考えるべきである。図10に示されている構成要素は、バッテリ(図9の160)と電力管理ユニット(図9の158)との機能を実行する構成要素に対応する。図を明瞭にする目的で、この図10では、通常は回路図に含まれる参照記号を指定していない。次の表Aが、図10の好適な構成要素の説明を与えている。
図10を調べると、ここに示されている回路は、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給する手段の単なる一例にすぎないことがわかる。多くの異なる構造を用いて、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給するという機能を実現することができ、そのような構成やその構成及びそれと均等な機能を実現する配列は、周辺機器を流れる電流が所定のスレショルドをいつ超えるかを検出し、補充的な電流を周辺機器に供給する手段の範囲に含まれると考えられる。
【0078】
以上を鑑みると、本発明の電力管理の特徴は、現時点で利用可能なものと将来利用可能になるものとの両方の多くの異なるタイプの周辺機器と共に用いることができることがわかる。近い将来に利用可能になる周辺機器の例に、アイオメガ社から発表されているn・handディスク・ドライブがある。これは、ZIPTMディスク(現在の仕様では、2インチX2インチ)よりも小さく、20MBのデータを保持すると考えられている磁気ディスクであり、現時点ではフラッシュ・メモリ・カードが必要となる応用例に適している。
【0079】
n・hand装置は、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)やそれ以外の小型のデジタル電子装置などの装置に含まれる場合に特に適している。PDAなどの装置は、多くの場合に、小型のバッテリ・セルを用いながらそのバッテリの寿命を最大化するために、非常に僅かな電力しか消費しないように設計されている。従って、これらの装置は、例えば、200mA、100mA、又は50mA程度の僅かな電流を周辺機器に提供することができるだけである。PDAなどの装置は、PCMCIAインターフェース標準に従うが、PCMCIAインターフェース標準の下でそれ以外の場合には期待される電流を提供することはできない点が異なっている。当業者であれば、ここに開示されている構造を容易に修正して、ここで与えられている内容を用いて新たな構造を得て、そうでない場合には低電力デジタル電子装置と共に信頼性をもって便利に用いることができない周辺機器のための電力管理を提供することができる。従って、周辺機器とそれが接続されているP.15装置に応じて、図10に示されているバッテリ(又は、それ以外の電力蓄積要素)の容量を、補充的な電力が周辺機器に提供されるスレショルドとどのくらい多くの電流が周辺機器に提供されるのかとを変更するのと同様に、変更することができる。
【0080】
将来に導入されるであろう新たな周辺機器と技術とを考えると、ここで説明した電力管理の特徴を提供するシステムは、図10に示されているのとは異なるものとなる可能性があるが、本発明の範囲には含まれる。特に、他の周辺機器に適応可能な電圧及び電流値は、この出願で与えた具体的な数値とは異なるものとなるであろうが、本発明の範囲には含まれる。
【0081】
図11は、周辺機器をPCMCIA標準に適応させる好適な構成を示す詳細な回路図である。図11の回路図は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を実現する多くの異なる実施例の単なる一例であると考えるべきである。図11に示されている構成要素は、図2に示された結合装置24の機能を実行し、図11に示された構成要素は、最も好ましくは、PCカード・フォーマット内に包囲することができる。
【0082】
図11の回路図は、第1のインターフェース標準に従うコンピュータと第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳し、それによって、コンピュータ周辺機器が周辺機器ベイの中に包囲されるときにコンピュータと周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする手段の単なる一例である。多くの異なる構造が、第1のインターフェース標準に従う計算装置と第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳する手段の機能を実行することができ、そのような構造とその構造またはそれと均等な機能を実行する回路配置とは、すべて、第1のインターフェース標準に従うコンピュータと第2のインターフェース標準に従う周辺機器との間の通信を翻訳する手段の範囲内にあると考えるべきである。
【0083】
図11の詳細な回路図に示されている回路配置は、周知のATAPIインターフェース標準とPCMCIAインターフェース標準との間での翻訳を行うことに関し最も好適である。図11の詳細な回路図を調べることによって理解できることであるが、図1に示されている回路配置は、いずれかの能動素子が本発明による所望の翻訳を提供することを要求していない。既存の信号を修正して新たな信号を作成することができる能動素子を含む通信翻訳手段を提供することも、本発明の範囲に属する。例えば、当業者であれば、この出願の内容を用いることによって、PCCard、PCI、パラレル、IEEE488、シリアル、RS−232、PS/2、PCMCIA、CardBus、FireWire、IDE、ATAPIインターフェースなどのインターフェース標準の中の任意のものの間での通信の翻訳を行う手段を得ることができるはずであり、これも、本発明の範囲に属する。
【0084】
以上を鑑みると、本発明は、コンピュータ周辺機器とコンピュータ・システムとを相互接続し、複数のポータブルなコンピュータ周辺機器をただ1つのポータブル・コンピュータのインターフェース・スロットに同時に接続し、それによって、周辺機器のスワップを不要にするシステム及び方法を提供するということがわかる。本発明はまた、多数のプロプラエタリなポータブルなコンピュータ周辺機器の中の任意のものを、ただ1つのコンピュータ・インターフェース・スロットに接続し、ポータブルなコンピュータ周辺機器をデスクトップ・コンピュータに接続し、それによって、これらの周辺機器がポータブル・コンピュータとデスクトップ・コンピュータとの両方によって共有されるようにし、多数のプロプラエタリなポータブルなコンピュータ周辺機器の中の任意のものをデスクトップ・コンピュータに接続して周辺機器の冗長性を減少させ、よって、ユーザにとっての周辺システムのコストを削減するシステム及び方法を提供する。
【0085】
本発明はまた、高密度でポータブルであり着脱自在の大容量記憶媒体をポータブル・コンピュータに接続し、それによって、ポータブル・コンピュータがこの便利で安価な大容量記憶媒体を利用できるようにするシステム及び方法を提供する。また、特に、着脱自在のZIPTMディスクを備えたZIPTMドライブを、高密でポータブルであり着脱自在の大容量記憶媒体として用いるシステム及び方法を提供する。本発明はまた、コンピュータ周辺機器に効果的に電力を供給するシステム及び方法を提供する。
【0086】
以上で述べた実施例は、本発明の原理の応用例の単なる例示であることを理解すべきである。当業者であれば、多くの修正や別の構成を、本発明の精神と範囲とから逸脱せずに行うことが可能である。請求の範囲は、そのような修正や構成を含むものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基本的な電源が、瞬時電力は不十分であり、平均電力は十分な電力をデジタル周辺機器に提供するときに、当該デジタル周辺機器にコンピュータポートを介して電力を提供するシステムであって、
前記周辺機器を取り外し可能に包囲する手段であって、前記周辺機器は、第1の電気信号を前記周辺機器からコンピュータ装置に伝える第1の電気コネクタを少なくとも含む、手段と、
前記第1の電気信号を前記周辺機器と計算装置との間で結合する手段であって、前記計算装置は基本的な電源を含む、手段と、
電力を前記基本的な電源から前記周辺機器に運ぶ手段と、
前記計算装置の外部に位置しており、電力を蓄積する手段と、
前記周辺機器を流れる電流がいつ所定のスレショルドを超えるかを検出し、前記周辺機器を流れる電流が前記所定のスレショルドを超えるときのみ、前記周辺機器に補助的な電力を供給することによって、前記周辺機器の動作が維持されるようにする電力管理回路と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記手段は、コンピュータ装置用の遠隔ドッキング・ベイとコンピュータI/Oトッキング・ベイとの少なくとも1つを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、前記計算装置は、デスクトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント及びデジタル・カメラから構成されるグループの中の選択された少なくとも1つを備えており、前記周辺機器は、磁気記憶装置と光学的記憶装置とから構成されるグループの中の選択された少なくとも一方を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、前記第1の電気信号を前記周辺機器と前記計算装置との間で結合する前記手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムにおいて、前記電源は直流5、3.3又は2.7ボルトを提供することを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、電力を前記基本的な電源から前記周辺機器に運ぶ手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置とアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置と、前記エンクロージャの外部に位置するアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1記載のシステムにおいて、前期周辺機器により前記計算装置から流れる電流を制限する手段は、所定の値を1アンペアに設定することを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1記載のシステムにおいて、前記第1の電気コネクタは、40の導体から成るコネクタを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項11】
周辺機器を計算装置に電気的に結合するシステムであって、前記計算装置は第1のインターフェース標準に従うインターフェースを有している、システムにおいて、
前記周辺機器との物理的及び電気的接続を行う手段を備えている第1の周辺ベイであって、前記周辺機器は第2のインターフェース標準に従う、第1の周辺ベイと、
前記第1のインターフェース標準に従う前記計算装置と前記第2のインターフェース標準に従う前記第1の周辺ベイとの間の通信を翻訳し、それによって、計算装置が前記第1の周辺ベイの中に存在するときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは前記計算装置の外部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項11記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは前記計算装置の内部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは、
ハウジングと、
前記周辺機器を前記ハウジングの中に受け入れるための、前記ハウジングにおける開口であって、前記周辺機器のエンクロージャ上に提供されているリップを含む、開口と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記計算装置に動作的に接続された第2の周辺ベイを更に備えていることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、周辺機器との物理的及び電気的接続を行う前記手段は、50の導体から成るコネクタとケーブルとを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記周辺機器は、第1、第2、第3及び第4の側面を有するエンクロージャを備えており、このエンクロージャは、前記第1の側面から延長するリップを備えた実質的に矩形の形状を有していることを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準は、USB、IDE、ATAPI、FireWire(IEEE1394)、及びPCMCIAインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準は、IDE、ATAPI、FDD、USB、FireWire(IEEE1394)、及びSCSIインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項20】
第1の周辺機器をエンクロージャを有する計算装置に電気的に結合するシステムであって、前記計算装置は第1のインターフェース標準に従うインターフェースを有し、前記第1の周辺機器は第2のインターフェース標準に従うインターフェースを有している、システムにおいて、
第1の周辺ベイであって、
前記計算装置の前記エンクロージャの外部に位置するハウジングと、
前記ハウジングの一端にあり、前記第1の周辺機器をこの第1の周辺ベイの中に受け入れさせ、前記第1の周辺機器をこの第1の周辺ベイの中に固定する開口と、
を備えている第1の周辺ベイと、
前記第1の周辺ベイに位置しており、前記周辺機器上に提供された対応するコネクタと結合し、前記第2のインターフェース標準に従う前記周辺機器からの信号を受け取るインターフェース・コネクタと、
前記信号を前記周辺ベイから前記計算装置まで運ぶ手段と、
前記第2のインターフェース標準に従う前記第1の周辺ベイにおける周辺機器の前記信号を前記計算装置によって用いられる前記第1のインターフェース標準に翻訳し、それによって、周辺機器が前記第1の周辺ベイに受け入れられるときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項20記載のシステムにおいて、前記信号を前記周辺ベイから前記計算装置まで運ぶ前記手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項21記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準は、USB、IDE、ATAPI、FireWire(IEEE1394)、及びPCMCIAインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項22記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準は、IDE、ATAPI、FDD、USB、FireWire(IEEE1394)、及びSCSIインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項24】
第2のインターフェース標準に従う周辺機器を、第1のインターフェース標準に従う計算装置と共に動作するように適応させるシステムであって、
前記周辺機器を取り外し可能に包囲する手段であって、前記周辺機器は、少なくとも第1の信号を通信する少なくとも第1の電気コネクタを含む、手段と、
前記第1の電気信号を前記周辺機器と計算装置との間で結合する手段であって、前記計算装置は電源を含む、手段と、
電力を前記電源から前記周辺機器に運ぶ手段と、
前記計算装置の外部に位置しており、電力を蓄積する手段と、
前記周辺機器により前記計算装置から流れる電流を所定の値に制限し、前記周辺機器を流れる電流が前記所定の制限値を超えるときには前記電力蓄積手段から前記周辺機器に補助的な電力を供給することによって、前記周辺機器の動作が維持されるようにする手段と、
前記第1のインターフェース標準に従う前記計算装置と前記第2のインターフェース標準に従う前記周辺機器との間の通信を翻訳し、それによって、計算装置が前記第1の周辺ベイの中に存在するときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記手段は、外部ドッキング・ベイと内部ドッキング・ベイとから構成されるグループの中の選択された少なくとも一方を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項25記載のシステムにおいて、前記第1の電気信号を前記計算装置に通信するケーブルを更に備えていることを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項26記載のシステムにおいて、前記電源は直流5、3.3又は2.7ボルトを提供することを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項24記載のシステムにおいて、電力を前記電源から前記周辺機器に運ぶ手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項24記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置とアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器の内部にエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置と、前記エンクロージャの外部に位置するアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項31】
請求項24記載のシステムにおいて、前期周辺機器により前記計算装置から流れる電流を制限する手段は、所定の値を1アンペアに設定することを特徴とするシステム。
【請求項32】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記第1の手段は、前記計算装置の外部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項33】
請求項24記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは、前記計算装置の内部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項34】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、周辺機器との物理的及び電気的接続を行う前記手段は、50の導体から成るコネクタとケーブルとを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項35】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、前記周辺機器は、第1、第2、第3及び第4の側面を有するエンクロージャを備えており、このエンクロージャは、前記第1の側面から延長するリップを備えた実質的に矩形の形状を有していることを特徴とするシステム。
【請求項36】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準はPCMCIAインターフェース標準であることを特徴とするシステム。
【請求項37】
請求項24記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準はATAPIインターフェース標準であることを特徴とするシステム。
【請求項1】
基本的な電源が、瞬時電力は不十分であり、平均電力は十分な電力をデジタル周辺機器に提供するときに、当該デジタル周辺機器にコンピュータポートを介して電力を提供するシステムであって、
前記周辺機器を取り外し可能に包囲する手段であって、前記周辺機器は、第1の電気信号を前記周辺機器からコンピュータ装置に伝える第1の電気コネクタを少なくとも含む、手段と、
前記第1の電気信号を前記周辺機器と計算装置との間で結合する手段であって、前記計算装置は基本的な電源を含む、手段と、
電力を前記基本的な電源から前記周辺機器に運ぶ手段と、
前記計算装置の外部に位置しており、電力を蓄積する手段と、
前記周辺機器を流れる電流がいつ所定のスレショルドを超えるかを検出し、前記周辺機器を流れる電流が前記所定のスレショルドを超えるときのみ、前記周辺機器に補助的な電力を供給することによって、前記周辺機器の動作が維持されるようにする電力管理回路と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記手段は、コンピュータ装置用の遠隔ドッキング・ベイとコンピュータI/Oトッキング・ベイとの少なくとも1つを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項2記載のシステムにおいて、前記計算装置は、デスクトップ・コンピュータ、ノートブック・コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント及びデジタル・カメラから構成されるグループの中の選択された少なくとも1つを備えており、前記周辺機器は、磁気記憶装置と光学的記憶装置とから構成されるグループの中の選択された少なくとも一方を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項1記載のシステムにおいて、前記第1の電気信号を前記周辺機器と前記計算装置との間で結合する前記手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1記載のシステムにおいて、前記電源は直流5、3.3又は2.7ボルトを提供することを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムにおいて、電力を前記基本的な電源から前記周辺機器に運ぶ手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項1記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置とアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項1記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置と、前記エンクロージャの外部に位置するアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項1記載のシステムにおいて、前期周辺機器により前記計算装置から流れる電流を制限する手段は、所定の値を1アンペアに設定することを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項1記載のシステムにおいて、前記第1の電気コネクタは、40の導体から成るコネクタを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項11】
周辺機器を計算装置に電気的に結合するシステムであって、前記計算装置は第1のインターフェース標準に従うインターフェースを有している、システムにおいて、
前記周辺機器との物理的及び電気的接続を行う手段を備えている第1の周辺ベイであって、前記周辺機器は第2のインターフェース標準に従う、第1の周辺ベイと、
前記第1のインターフェース標準に従う前記計算装置と前記第2のインターフェース標準に従う前記第1の周辺ベイとの間の通信を翻訳し、それによって、計算装置が前記第1の周辺ベイの中に存在するときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは前記計算装置の外部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項11記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは前記計算装置の内部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは、
ハウジングと、
前記周辺機器を前記ハウジングの中に受け入れるための、前記ハウジングにおける開口であって、前記周辺機器のエンクロージャ上に提供されているリップを含む、開口と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記計算装置に動作的に接続された第2の周辺ベイを更に備えていることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、周辺機器との物理的及び電気的接続を行う前記手段は、50の導体から成るコネクタとケーブルとを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記周辺機器は、第1、第2、第3及び第4の側面を有するエンクロージャを備えており、このエンクロージャは、前記第1の側面から延長するリップを備えた実質的に矩形の形状を有していることを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準は、USB、IDE、ATAPI、FireWire(IEEE1394)、及びPCMCIAインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項12又は請求項13記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準は、IDE、ATAPI、FDD、USB、FireWire(IEEE1394)、及びSCSIインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項20】
第1の周辺機器をエンクロージャを有する計算装置に電気的に結合するシステムであって、前記計算装置は第1のインターフェース標準に従うインターフェースを有し、前記第1の周辺機器は第2のインターフェース標準に従うインターフェースを有している、システムにおいて、
第1の周辺ベイであって、
前記計算装置の前記エンクロージャの外部に位置するハウジングと、
前記ハウジングの一端にあり、前記第1の周辺機器をこの第1の周辺ベイの中に受け入れさせ、前記第1の周辺機器をこの第1の周辺ベイの中に固定する開口と、
を備えている第1の周辺ベイと、
前記第1の周辺ベイに位置しており、前記周辺機器上に提供された対応するコネクタと結合し、前記第2のインターフェース標準に従う前記周辺機器からの信号を受け取るインターフェース・コネクタと、
前記信号を前記周辺ベイから前記計算装置まで運ぶ手段と、
前記第2のインターフェース標準に従う前記第1の周辺ベイにおける周辺機器の前記信号を前記計算装置によって用いられる前記第1のインターフェース標準に翻訳し、それによって、周辺機器が前記第1の周辺ベイに受け入れられるときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項20記載のシステムにおいて、前記信号を前記周辺ベイから前記計算装置まで運ぶ前記手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項21記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準は、USB、IDE、ATAPI、FireWire(IEEE1394)、及びPCMCIAインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項22記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準は、IDE、ATAPI、FDD、USB、FireWire(IEEE1394)、及びSCSIインターフェースから構成されるグループから選択されることを特徴とするシステム。
【請求項24】
第2のインターフェース標準に従う周辺機器を、第1のインターフェース標準に従う計算装置と共に動作するように適応させるシステムであって、
前記周辺機器を取り外し可能に包囲する手段であって、前記周辺機器は、少なくとも第1の信号を通信する少なくとも第1の電気コネクタを含む、手段と、
前記第1の電気信号を前記周辺機器と計算装置との間で結合する手段であって、前記計算装置は電源を含む、手段と、
電力を前記電源から前記周辺機器に運ぶ手段と、
前記計算装置の外部に位置しており、電力を蓄積する手段と、
前記周辺機器により前記計算装置から流れる電流を所定の値に制限し、前記周辺機器を流れる電流が前記所定の制限値を超えるときには前記電力蓄積手段から前記周辺機器に補助的な電力を供給することによって、前記周辺機器の動作が維持されるようにする手段と、
前記第1のインターフェース標準に従う前記計算装置と前記第2のインターフェース標準に従う前記周辺機器との間の通信を翻訳し、それによって、計算装置が前記第1の周辺ベイの中に存在するときに、前記計算装置と前記周辺機器との間の動作リンクが確立されるようにする、手段と、
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記手段は、外部ドッキング・ベイと内部ドッキング・ベイとから構成されるグループの中の選択された少なくとも一方を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項25記載のシステムにおいて、前記第1の電気信号を前記計算装置に通信するケーブルを更に備えていることを特徴とするシステム。
【請求項27】
請求項26記載のシステムにおいて、前記電源は直流5、3.3又は2.7ボルトを提供することを特徴とするシステム。
【請求項28】
請求項24記載のシステムにおいて、電力を前記電源から前記周辺機器に運ぶ手段はケーブルを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項29】
請求項24記載のシステムにおいて、その内部に前記周辺機器を包囲しているエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置とアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項30】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器の内部にエンクロージャを更に備えており、前記電力蓄積手段は、前記エンクロージャの内部に位置するコンデンサ又は他の電力蓄積装置と、前記エンクロージャの外部に位置するアルカリ電池とを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項31】
請求項24記載のシステムにおいて、前期周辺機器により前記計算装置から流れる電流を制限する手段は、所定の値を1アンペアに設定することを特徴とするシステム。
【請求項32】
請求項24記載のシステムにおいて、前記周辺機器を取り外し可能に包囲する前記第1の手段は、前記計算装置の外部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項33】
請求項24記載のシステムにおいて、前記第1の周辺ベイは、前記計算装置の内部に位置していることを特徴とするシステム。
【請求項34】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、周辺機器との物理的及び電気的接続を行う前記手段は、50の導体から成るコネクタとケーブルとを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項35】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、前記周辺機器は、第1、第2、第3及び第4の側面を有するエンクロージャを備えており、このエンクロージャは、前記第1の側面から延長するリップを備えた実質的に矩形の形状を有していることを特徴とするシステム。
【請求項36】
請求項32又は請求項33記載のシステムにおいて、前記第1のインターフェース標準はPCMCIAインターフェース標準であることを特徴とするシステム。
【請求項37】
請求項24記載のシステムにおいて、前記第2のインターフェース標準はATAPIインターフェース標準であることを特徴とするシステム。
【図1】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−14727(P2012−14727A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−203820(P2011−203820)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【分割の表示】特願2010−50409(P2010−50409)の分割
【原出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(509130055)タオ ロジック システムズ リミティド ライアビリティ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203820(P2011−203820)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【分割の表示】特願2010−50409(P2010−50409)の分割
【原出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(509130055)タオ ロジック システムズ リミティド ライアビリティ カンパニー (3)
【Fターム(参考)】
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