説明

コンピュータ管理システム及びコンピュータ管理サーバ

【課題】PCの電源が切れている場合においても、管理者がPCの設置場所に行くことなく、PCの最新の動的情報を管理する。
【解決手段】本発明のコンピュータ管理システム1は、管理対象コンピュータ2、RFIDリーダライタ3及び管理サーバ4を有し、管理対象コンピュータ2は、管理対象コンピュータ2に関する個別資産情報に変化がある都度、変化後の個別資産情報を、管理対象コンピュータ2に付されたRFIDタグ17に記憶したうえで、管理サーバ4に送信する。その後、管理サーバ4は、管理対象コンピュータ2に関連付けて個別資産情報を記憶する。また、所定の時点において、RFIDリーダライタ3は、RFIDタグの個別資産情報を読み出し、管理サーバ4に送信する。その後、管理サーバ4は、管理対象コンピュータ2に関連付けて個別資産情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ管理システム及びコンピュータ管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
現在企業等においては、パーソナルコンピュータ(PC:Personal computer)の普及が著しく、その台数も多い。そして、業務や組織の見直し、利用方法の高度化に伴い、PCの設置場所は頻繁に変更され、PCに事後的にアプリケーションソフトウエアが導入されることも多い。したがって、これらのPCやアプリケーションソフトウエアを資産として如何に効率的に管理していくかは、企業戦略上重要である。
従来から、PCにバーコードを貼付し、携帯端末装置によってバーコードを読み取り、携帯端末装置上に、サーバが管理する当該PCの管理情報を表示させる技術が知られている(例えば特許文献1)。
また、PCにRFID(Radio Frequency IDentification)タグを埋め込み、RFIDタグリーダがRFIDタグからPCの識別子を読み取り、PCの識別子をRFIDタグリーダの場所情報に関連付ける技術が知られている(例えば特許文献2)。
さらに、オペレーティングシステムからは完全に独立したプラットフォームが、オペレーティングシステムの健康状態を管理する技術が知られている(例えば特許文献3)。
なお、RFID技術に関する基本的な文献として、非特許文献1が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−311800号公報(要約、表1)
【特許文献2】特開2005−202502号公報(段落0027〜0030、図10、11)
【特許文献3】特開2008−102906号公報(請求項1)
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】大見孝吉監修、「よくわかるRFID−電子タグのすべて−」(ISBN:978−4−274−50184−5)、社団法人日本自動認識システム協会編、株式会社オーム者発行、平成20年8月、p.2−8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明は、管理者に対し、携帯端末装置を携帯してPCの設置場所に行かなければならないという負担を強いる。特許文献2の発明は、導入されたアプリケーションソフトウエアの移転情報等の動的情報が日常的にアップデートされないという問題を有する。特許文献3の発明は、PCの電源が切れている場合は、リアルタイムの管理が行えないという問題を有する。
【0006】
そこで、PCの電源が切れている場合においても、管理者がPCの設置場所に行くことなく、PCの最新の動的情報を管理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のコンピュータ管理システムは、管理対象コンピュータ、RFIDリーダライタ及び管理サーバを有し、管理対象コンピュータは、管理対象コンピュータに関する個別資産情報に変化がある都度、変化後の個別資産情報を、管理対象コンピュータに付されたRFIDタグに記憶したうえで、管理サーバに送信する。その後、管理サーバは、管理対象コンピュータに関連付けて個別資産情報を記憶する。また、所定の時点において、RFIDリーダライタは、RFIDタグの個別資産情報を読み出し、管理サーバに送信する。その後、管理サーバは、管理対象コンピュータに関連付けて個別資産情報を記憶する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PCの電源が切れている場合においても、管理者がPCの設置場所に行くことなく、PCの最新の動的情報を管理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るコンピュータ管理システムの構成図である。
【図2】本実施形態に係る資産情報データベースの一例を示す図である。
【図3】本実施形態に係る個別資産情報の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る個別資産情報蓄積処理手順のフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る棚卸処理手順のフローチャートである。
【図6】本実施形態に係るライブマイグレーション処理手順のフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るライブマイグレーション処理手順のステップS502の詳細フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図等を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
(コンピュータ管理システム)
図1に沿って、コンピュータ管理システム1を説明する。
コンピュータ管理システム1は、管理対象PC2、管理サーバ4及びRFIDリーダライタ3を有する。これらは、ネットワーク5を介して相互に通信可能である。
ここでネットワーク5とは、イーサネット(登録商標)のようなLAN(Local Area Network)及びそれらがオープンなネットワークで相互に接続されたインターネットを意味する。
管理対象PC2とRFIDリーダライタ3との間では、RFID技術を利用して情報の無線通信が可能である。本発明は、PC、ワークステーション等、管理対象の名称の如何に関わらず、あらゆるコンピュータ又はコンピュータを構成の一部として有する機器の管理を行うためのものである。以降では、単純化のために、ある企業内でPCの管理を行う例を説明する。
【0012】
(管理対象PC)
管理対象PC2は、一般的なコンピュータであり、オフィスを中心に配置され、複数(多い場合は数千台)存在する。管理対象PC2は、主記憶装置11、補助記憶装置12、出力装置13、入力装置14、中央制御装置15、通信インターフェース(NIC:Network Interface Card)16及びRFIDタグ17を有する。RFIDタグ17は、管理対象PC2の表面に貼付されており例えばラベルのような形状をしている。主記憶装置11、補助記憶装置12、出力装置13、入力装置14、中央制御装置15及び通信インターフェース16は、バスを介して相互に接続されている。
出力装置13は、RFIDタグに対して、バス経由ではなく、無線技術によってデータを書き込む機能も併せ持つものとする。入力装置14は、RFIDタグから、バス経由ではなく、無線技術によってデータを読み出す機能も併せ持つものとする。
【0013】
補助記憶装置12には、アプリケーションソフトウエア43及び個別資産情報44が記憶されている。アプリケーションソフトウエア43は、一般的な業務を行う上で必要なプログラムであり、表計算、文書作成、画像処理等多くの目的に応じたものがある。但し、ここでのアプリケーションソフトウエア43は、著作権又は特許権に係るもの、即ちライセンス(実施許諾又は使用許諾)を管理するべきものである。個別資産情報44については後記する。
【0014】
補助OS(Operating System)52、動的情報採取部41及びクライアント側ライセンス管理部42はプログラムである。以降の説明で「○○部は、」と主体を記した場合は、中央制御装置15が、各プログラムを補助記憶装置12から読み出し、又は管理サーバ4から受け取った上で、主記憶装置11にロードし、後記する各プログラムの機能を実行することを意味するものとする(RFIDリーダライタ3及び管理サーバ4についても同様)。主記憶装置11内に補助OS52が破線で示されているのは、管理対象PC2が、管理サーバ4から補助OS52を受け取った上で補助OS52を実行するからである(詳細後記)。
RFIDタグ17は、電池を内蔵しないパッシブタイプであり、アンテナ18及び図示しないICチップを有し、ICチップには、RFIDタグアクセス部45及び個別資産情報44が記憶されている。RFIDタグアクセス部45はプログラムである。個別資産情報44(破線)は、補助記憶装置12内の個別資産情報44のコピーである。
【0015】
(RFIDリーダライタ)
RFIDリーダライタ3もまた、一般的なコンピュータであり、中央制御装置25、主記憶装置21、補助記憶装置22、アンテナ28及び通信インターフェース(NIC)26を有している。これらはバスを介して相互に接続されている。
RFIDリーダライタ3は、管理対象PC2が配置される場所に配置される。典型的にはオフィス内を複数の区画に区切り、区画ごとに1又は複数のRFIDリーダライタ3が天井や柱に固定される。管理対象PC2の密度がより高い環境では、マシンラック等に固定されてもよい。
補助記憶装置22は、設置場所情報47を記憶している。設置場所情報47は区画を一意に特定する識別子である。ある区画に複数のRFIDリーダライタ3がある場合には、それらのRFIDリーダライタ3は同じ設置場所情報47を有している。RFID通信部46は、プログラムである(詳細後記)。
管理対象PC2の電源が切られている状態であっても、RFIDリーダライタ3は、管理対象PC2のRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44に対して読み書きが可能である。
【0016】
(管理サーバ)
管理サーバ4もまた、一般的なコンピュータである。管理サーバ4は、主記憶装置31、補助記憶装置32、出力装置33、入力装置34、中央制御装置35及び通信インターフェース(NIC)36を有する。これらは、バスを介して相互に接続されている。
補助記憶装置32には、補助ОS52及び資産情報データベース53が記憶されている。補助ОS52は、管理対象PC2の電源が入れられた後、管理対象PC2のОS(Operating System)が起動するまでの間に、管理対象PC2を制御するОSである(詳細後記)。
構成情報管理部48、動的情報管理部49、サーバ側ライセンス管理部50及びRFID管理部51はプログラムである(詳細後記)。
【0017】
(資産情報データベース)
図2に沿って、資産情報データベース53を説明する。
資産情報データベース53においては、基準日欄200に記憶された基準日に関連付けて、管理情報欄210には管理情報が、構成情報欄220には構成情報が、動的情報欄230には動的情報が記憶されている。
【0018】
基準日欄200に記憶された基準日は、資産情報データベース53のレコード(行)が生成された日(西暦年の下2桁及び月日)、又はそのレコードが更新された日である。
基準日は、管理対象PC2が電源を投入され使用された直近の日、又は、管理サーバ4が棚卸を行った日のいずれかである。棚卸とは、管理サーバ4が管理対象PC2の設置場所等を確認し資産情報データベース53を更新することである。
【0019】
管理情報欄210は、さらに下位の納入日欄211、滅却日欄212、資産名欄213及び設置場所欄214を有する。
納入日211欄に記憶された納入日は、管理対象PC2が使用者に納入された年月日(西暦年の下2桁及び月日)である。納入日は、管理者が管理サーバ4の入力装置34から資産情報データベース53に対して直接入力してもよいし、管理対象PC2の使用者が、管理対象PC2の入力装置14から個別資産情報44(詳細後記)に対して入力してもよい。
滅却日欄212に記憶された滅却日は、管理対象PC2を破棄する予定の年月日(西暦年の下2桁及び月日)である。滅却日は、破棄する予定の年月日が決まった時点で、管理者が管理サーバ4の入力装置34から資産情報データベース53に対して直接入力してもよいし、管理対象PC2の使用者が、管理対象PC2の入力装置14から個別資産情報44に対して入力してもよい。破棄する予定がない場合、滅却日欄212は空欄である。
【0020】
資産名欄213に記憶された資産名は、管理対象PC2を一意に特定する識別子である。ここでは、15桁の文字又は数字の列であり、各桁の文字又は数字は以下の意味を有している。
左から数えて最初の2桁は、製造者名(詳細後記)を示す文字である。
次の4桁は、型名(詳細後記)の上4桁の文字又は数字である。
次の4桁は、製造番号(詳細後記)の下4桁の数字である。
次の2桁は、納入日の西暦年の下2桁である。
次の1桁は、納入日の月である(1〜9月をそれぞれ1〜9の数字で表し、10〜12月をそれぞれA〜Cの文字で表す)。
次の1桁は、納入日の日である(1〜9日をそれぞれ1〜9の数字で表し、10〜31日をそれぞれA〜Vの文字であらわす)。
最後の1桁は、重複防止の文字である。全く同じ1〜14桁を有する管理対象PCが複数ある場合は、最後の1桁の文字で区別する。
資産名欄213は、管理対象PC2が納入された時点では空白であるが、その後、管理サーバ4が製造者名等に基づいて生成した資産名が当該欄に記憶される(詳細後記)。
本来、製造者名、型名及び製造番号の組合せによれば管理対象PC2を一意に特定することは可能である。本実施形態においては、それらの情報に納品日に関する情報及び重複防止の文字を加え、管理者にとって管理がより容易になるようにカスタマイズしている。
【0021】
設置場所欄214に記憶された設置場所情報は、前記したように、管理対象PC2が設置された区画を一意に特定する識別子である。ここでは、フロアを示す数字及び文字と、方位を示す文字との組合せである。設置場所欄214は、管理対象PC2が納入された時点では空白であるが、その後、RFIDリーダライタ3から送信された設置場所情報が当該欄に記憶される(詳細後記)。
【0022】
構成情報欄220は、さらに下位の製造者名欄221、型名欄222、製造番号欄223、BIOS名欄214、CPU数欄225、メモリ容量欄226及びMACアドレス欄227を有する。
製造者名欄221に記憶された製造者名は、管理対象PC2の製造者の名称である。
型名欄222に記憶された型名は、管理対象PC2の型式を示す文字又は数字の列である。
BIOS名欄224に記憶されたBIOS名は、管理対象PC2のBIOS(Basic Input Output System)の名称である。
CPU数欄225に記憶されたCPU数は、管理対象PC2の中央制御装置15の個数である。
メモリ容量欄226に記憶されたメモリ容量は、管理対象PC2の主記憶装置11の容量である。
MACアドレス欄227に記憶されたMAC(Media Access Control)アドレスは、管理対象PC2の通信インターフェース16のネットワーク(イーサネット等のLAN)内での位置を一意に特定する識別子である。
【0023】
すべての構成情報は、管理対象PC2が製造者から出荷された時点で、通常は、管理対象PC2のBIOS又はマザーボード上に記憶されている。そして本実施形態においては、すべての構成情報が、さらに個別資産情報44(詳細後記)にも記憶されているものとする。
そして、管理対象PC2のOSが起動していなくとも、管理対象PC2のBIOSが起動していれば、管理対象PC2は、管理サーバ4から(ネットワーク5経由で)補助OS52を受け取り、補助OS52の制御のもとで管理サーバ4へ(ネットワーク5経由で)管理情報及び構成情報を送信できるものとする。
なお、構成情報として挙げた前記の情報はあくまでも一例であり、管理対象PC2のハードウエアに関する情報であって、日常の使用において変化しない情報であれば構成情報となり得る。さらに、事後的に付加されたハードウエアに関する情報(例えば、増設メモリの容量など)も構成情報となり得る。
【0024】
動的情報欄230は、さらに下位のOS名欄231、IPアドレス欄232、ライセンス情報欄233及び仮想マシン情報欄234を有する。
OS名欄231に記憶されたOS名は、管理対象PC2において使用されているOSの名称である。なお、「Windows」は登録商標である。
IPアドレス欄232に記憶されたIP(Internet Protocol)アドレスは、管理対象PC2のインターネット内での位置を一意に特定する識別子である。
【0025】
ライセンス情報欄233は、さらに下位のライセンス名欄233a、ライセンスキー欄233b及び有効期限欄233cを有する。
ライセンス名欄233aに記憶されたライセンス名は、管理すべきライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43の名称である。
ライセンスキー欄233bに記憶されたライセンスキーは、ライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43を正規に購入した者だけが知るパスワードである。
有効期限欄233cに記憶された有効期限は、ライセンスが失効する年月日(西暦年の下2桁及び月日)である。
管理対象PC2においてライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43が使用されていない場合は、これらの欄233a〜233cは空欄である。
【0026】
1台の管理対象PC2が、ライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43を複数同時に使用する場合もある。この場合、動的情報欄230には、ライセンス情報欄233(ライセンス名欄233a、ライセンスキー欄233b及び有効期限欄233cの組合せ)が複数記憶される。以下の説明では、代表して、記憶されているライセンス情報欄233が1つである場合を説明する。
【0027】
仮想マシン情報欄234は、さらに下位のОS名欄234a、CPU数欄234b、メモリ容量欄234c、IPアドレス欄234d、ライセンス情報欄234eを有する。
周知のように、コスト削減、既存ОSの維持等を目的として、管理対象PC2内に1又は複数の仮想マシンを設置することがある。
ОS名欄234aに記憶されたОS名は、管理対象PC2内に設置された仮想マシンにおいて使用されているOSの名称である。
CPU数欄234bに記憶されたCPU数は、管理対象PC2内に設置された仮想マシンの中央制御装置の個数である。
メモリ容量欄234cに記憶されたメモリ容量は、管理対象PC2内に設置された仮想マシンの主記憶装置の容量である。
【0028】
IPアドレス欄234dに記憶されたIPアドレスは、管理対象PC2内に設置された仮想マシンのインターネット内での位置を一意に特定する識別子である。つまり、仮想マシンにもIPアドレスが割り当てられている。
ライセンス情報欄234eに記憶されたライセンス情報は、管理対象PC2内に設置された仮想マシンのライセンス情報である。ライセンス情報については前記した通りである(図2には表示していないが、欄234eには、ライセンス名、ライセンスキー、有効期限が記憶されている)。
管理対象PC2内に仮想マシンが設置されていない場合は、これらの欄234a〜234eは空欄である。
【0029】
ある仮想マシンについて、ライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43を複数使用している場合もある。この場合は、仮想マシン情報欄234に複数のライセンス情報欄234eが記憶される。
1つの管理対象PC2内に複数の仮想マシンが設置される場合もある。この場合、動的情報欄230には、仮想マシン情報欄234(OS名欄234a、CPU数欄234b、メモリ容量欄234c、IPアドレス欄234d及びライセンス情報欄234eの組合せ)が複数記憶される。以下の説明では、記憶されている仮想マシン情報欄234は1つである場合を代表して説明する。
【0030】
一般に、ある管理対象PC2の操作中に、他の管理対象PC2に対して、操作中の管理対象PC2のアプリケーションソフトウエア43(又はアプリケーションソフトウエア43を含む仮想マシン)を移設することが可能である(ライブマイグレーション)。そして、ある管理対象PC2の滅却時に、その管理対象PC2に同時に滅却すべきアプリケーションソフトウエア43が記憶されているか否かを確認することが必要になる。資産情報データベース53に最新の動的情報(特にライセンス情報)が記憶されるようにすることで、当該確認をはじめとする管理対象PC2の管理が容易になる。
【0031】
資産情報データベース53のレコードは、基準日(欄200参照)と資産名(欄213参照)の組合せの数だけ存在する。
【0032】
(最新の動的情報の維持)
動的情報は、管理対象PC2を使用している間に変化する可能性がある情報である。本実施形態においては、動的情報は、OS名、IPアドレス、ライセンス情報及び仮想マシン情報を含むものとしたが、これらはあくまでも一例である。例えば、管理対象PC2の使用者名、管理対象PC2の補助記憶装置12に記憶されているファイル名、そのファイルの更新日時等も動的情報となり得る。
管理対象PC2の動的情報採取部41は、常に最新の動的情報を反映した個別資産情報44を補助記憶装置12に維持し、かつ、RFIDタグ17に維持する。
【0033】
例えば、動的情報採取部41は、管理者又は管理対象PC2の使用者がOSを導入した場合、そのOSを管理対象PC2が読み込む際に、読み込むデータの中からOS名を読み出し、個別資産情報のOS名欄231に記憶する。
【0034】
管理対象PC2が始めてインターネットに接続された際、動的情報採取部41は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ等から通知されるIPアドレスを、個別資産情報44のIPアドレス欄232に記憶する。
使用者が、ライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43をインターネットからダウンロードして導入した場合、動的情報採取部41は、ライセンサ(アプリケーションソフトウエア43の提供者)から当該アプリケーションソフトウエア43そのものに付属して送信されてくる、ライセンス名、ライセンスキー及び有効期限を、個別資産情報44のライセンス名欄233a、ライセンスキー欄233b及び有効期限欄233cに、それぞれ記憶する。使用者がアプリケーションソフトウエア43をパッケージソフトとして導入した場合等は、ライセンス名、ライセンスキー及び有効期限は使用者が入力してもよい。
【0035】
仮想マシンを設置する場合は、使用者が、個別資産情報の欄234a〜234eに入力する。
【0036】
管理対象PC2のOSが起動する都度、管理対象PC2は、(ネットワーク5経由で)管理サーバ4にその時点における管理情報、構成情報及び動的情報を送信する。加えて、動的情報の一部に変化がある都度、管理対象PC2は、(ネットワーク5経由で)管理サーバ4にその変化後の動的情報等を送信する(詳細後記)。
【0037】
(個別資産情報)
図3に沿って、個別資産情報44を説明する。
管理対象PC2は、個別資産情報44を記憶している。個別資産情報44の構成は、資産情報データベース53のうち当該管理対象PC2に関するレコードの構成と同様である。但し、資産情報データベース53が有する基準日欄200は有さない。図3の個別資産情報44は、図2の資産情報データベース53のレコード301に対応する管理対象PC2の個別資産情報44である。
【0038】
(処理手順)
本実施形態の処理手順には、(1)個別資産情報蓄積処理手順、(2)棚卸処理手順、及び(3)ライブマイグレーション処理手順の3つがある。
(1)及び(3)は、管理対象PC2の使用者が日常的に管理対象PC2を使用している間に、特に使用者に意識されることなく実行される。(2)は、管理者が必要と判断した所定の時点において実行される。
各処理手順の詳細を説明する前に、処理手順の概要と意義を記述する。
【0039】
(1)個別資産情報蓄積処理手順では、管理対象PC2の使用者が管理対象PC2の電源を投入する都度、管理対象PC2は、個別資産情報44をRFIDタグ17に記憶する一方で、個別資産情報44をネットワーク5経由で管理サーバ4に対して送信する。その結果、管理サーバ4では、各管理対象PC2から受信した個別資産情報44が、資産情報データベース53のレコードとして蓄積されていく。管理対象PC2のOSに障害がある場合、又はOSが実装されていない場合であっても、補助OSの制御のもとで、個別資産情報44の一部(管理情報及び構成情報)は管理サーバ4に蓄積される。
【0040】
しかしながら、それだけでは、使用頻度の少ない(電源が切られたままの)管理対象PC2の個別資産情報44は、長い期間更新されないことになる。かつ、管理サーバ4に蓄積される資産情報データベース53のレコードの基準日が管理対象PC2毎にまちまちとなり、管理に支障を来す。そこで、例えば、毎日所定の時刻、大規模レイアウト変更や引越しの前後、資産管理の基準となる期末日などに、すべての管理対象PC2に対して一斉にかつ能動的に個別資産情報44を取りに行く(棚卸)ことが必要になる。
【0041】
(2)棚卸処理手順では、このような棚卸を行い、すべての管理対象PC2についての同一時点での個別資産情報44(資産情報データベース53のレコード)を入手する。この際、管理対象PCの使用者に使用されていない(電源が切れている)管理対象PC2は、ネットワーク5経由で管理サーバ4と通信することができないとう制約が生じる。そこで、RFIDリーダライタ3が、ネットワーク5経由ではなくRFIDの無線技術を使用して、管理対象PC2のRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44を読みに行く。
以上のような手順を踏めば、棚卸を行った日を基準日とする、すべての管理対象PC2の管理情報、構成情報及び動的情報を資産管理情報データベース53として取得できる。そして、後記するように、取得した管理情報に含まれる設置場所情報は、棚卸時点での場所に更新されたものであり、取得した動的情報は、管理対象PC2に最後に電源が入っていた時点のものである。
【0042】
前記したライセンスに係るアプリケーションソフトウエア43をライブマイグレーションしてよいか否かの判断が必要になる。
(3)ライブマイグレーション処理手順では、アプリケーションソフトウエア43を流出しようとする管理対象PC2からの問合せを受け、当該判断を行う。
【0043】
(個別資産情報蓄積処理手順)
図4に沿って、個別資産情報蓄積処理手順を説明する。
ステップS401において、管理対象PC2は、使用者から電源ОNの操作を受け付ける。
【0044】
ステップS402において、管理対象PS2のBIOSは、管理サーバ4との接続が確立されているか否かを判断する。
具体的には、管理対象PC2のBIOSは、管理対象PC2と管理サーバ4との間にネットワーク5経由の接続が確立されている場合(ステップS402“YES”)は、ステップS403に進み、それ以外の場合(ステップS402“NO”)はステップS412に進む。
【0045】
ステップS403において、管理対象PS2のBIOSは、管理サーバ2に、補助OS52の送信要求を送信する。
【0046】
ステップS404において、管理サーバ4の構成情報管理部48は、管理対象PC2に、補助OS52を送信する。管理対象PC2は、送信された補助OS52を受信する。
【0047】
ステップS405において、管理対象PC2の補助OS52は、管理情報及び構成情報をRFIDタグ17にコピーする。
具体的には、補助OS52は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44のうち管理情報及び構成情報を読み出して、出力装置13を介してRFIDタグ17にコピーする。
この時点で、管理情報のなかに資産名及び/又は設置場所情報が存在する場合は、その資産名及び/または設置場所情報もRFIDタグ17にコピーされる。
【0048】
ステップS406において、補助OS52は、管理サーバ4に、管理情報及び構成情報を送信する。
具体的には、補助OS52は、個別資産情報44から、管理情報及び構成情報を読み出して、読み出した管理情報及び構成情報を管理サーバ4に送信する。
【0049】
ステップS407において、管理サーバ4の構成情報管理部48は、資産情報データベース53に該当のレコードが存在するか否かを判断する。
具体的には、構成情報管理部48は、ステップS406において送信された構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号を検索キーとして、資産管理データベース53(図2)を検索し、該当するレコードがない場合(S407“NO”)はステップS408に進み、該当するレコードがある場合(S407“YES”)は、ステップS409に進む。
【0050】
ステップS408において、構成情報管理部48は、資産名を生成し、資産管理データベース53を更新する。
具体的には、構成情報管理部48は、第1に、ステップS406において送信された構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号と、現在の日である納入日に基づいて、資産名を生成する。資産名の具体的な生成方法は前記した通りである。
第2に、資産情報データベース53のレコードを新たに作成し、新たに作成したレコードの管理情報欄210及び構成情報欄220に、ステップS406において送信された管理情報及び構成情報を記憶する。
第3に、新たに作成したレコードの基準日欄200に現在の日を記憶し、ステップS410に進む。
【0051】
ステップS409において、構成情報管理部48は、資産名を必要に応じ生成し、資産管理データベース53を更新する。
具体的には、構成情報管理部48は、第1に、ステップS407において該当した資産情報データベース53のレコードの管理情報欄210及び構成情報欄220に、ステップS406において送信された管理情報及び構成情報を記憶する。このとき、管理情報に含まれる滅却日及び/又は設置場所情報が更新される場合がある。
第2に、ステップS407において該当した資産情報データベース53のレコードの資産名欄213が空欄である場合は、当該レコードの構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号と、現在の日である納入日に基づいて、資産名を生成し、生成した資産名を資産名欄213に記憶する。資産名の具体的な生成方法は前記した通りである。
第3に、更新したレコードの基準日欄200に現在の日を記憶し、ステップS410に進む。
【0052】
ステップS410において、構成情報管理部48は、管理対象PC2に資産名を送信する。
具体的には、構成情報管理部48は、ステップS408又はステップS409において生成された資産名を管理対象PCに送信する。
【0053】
ステップS411において、補助OS52は、資産名をRFIDタグ17にコピーする(個別資産情報44の資産名欄213にコピーする)。
【0054】
ステップS412において、管理対象PC2のOSが起動する。
なお、OSに障害があり起動できない場合、又は、管理対象PC2にOSが実装されていない場合は、個別資産情報蓄積処理手順を終了する(フローチャートとして図示せず)。
【0055】
ステップS413において、管理対象PC2の動的情報採取部41は、構成情報及び動的情報をRFIDタグ17にコピーする。
具体的には、動的情報採取部41は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44のうち、構成情報及び動的情報を読み出して、RFIDタグ17にコピーする。
【0056】
ステップS414において、動的情報採取部41は、動的情報の変更を反映する。
具体的には、動的情報の変更がある都度、個別資産情報44の動的情報欄230に変更後の動的情報を上書きしたうえで、上書き後の個別資産情報44をRFIDタグ17にコピーする。
【0057】
ステップS415において、動的情報採取部41は、管理サーバ4に、構成情報及び動的情報を送信する。
具体的には、第1に、動的情報採取部41は、所定の時間が経過する都度、管理対象PC2と管理サーバ4との接続を確立する。
第2に、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44のうち、構成情報及び動的情報を読み出して、管理サーバ4に送信する。
【0058】
なお、ステップS415は所定の時間間隔で繰り返し実行されるが、初回以降次回までに、個別資産情報44に変化がない場合は実行されないものとしてもよい。
【0059】
ステップS416において、管理サーバ4の動的情報管理部49は、資産情報データベース53のレコードを更新する。
具体的には、動的情報管理部49は、ステップS415における送信が発生する都度、第1に、ステップS415において送信された構成情報のうち、製造者名、型名及び製造番号を検索キーとして、資産情報データベース53を検索し、該当したレコードの動的情報欄230に、ステップS415において送信された動的情報を記憶し、構成情報欄220に、ステップS415において送信された構成情報を記憶する。このとき、該当するレコードがない場合は、資産情報データベース53の新たなレコードを作成し、作成したレコードの動的情報欄230に、ステップS415において送信された動的情報を記憶し、構成情報欄220に、ステップS415において送信された構成情報を記憶する。
前記したように、製造者名、型名及び製造番号の組合せによれば管理対象PC2を一意に特定することは可能であるので、動的情報及び構成情報が管理対象PC2に関連付けて記憶されることになる。
第2に、基準日欄200に現在の日を記憶する。
【0060】
ステップS417において、管理対象PC2は、使用者から電源ОFFの操作を受け付ける。
その後、個別資産情報蓄積処理手順を終了する。
【0061】
(棚卸処理手順)
図5に沿って、棚卸処理手順を説明する。
【0062】
ステップS451において、RFIDリーダライタ3のRFID通信部46は、管理対象PC2に、設置場所情報47を送信する。
具体的には、RFID通信部46は、第1に、補助記憶装置22から設置場所情報47を取得する。
第2に、取得した設置場所情報47を、RFIDリーダライタ3の設置されている区画に存在するすべての管理対象PC2に送信する。当該送信は、無線通信によって行われる(以降、RFIDリーダライタ3と管理対象PC2との間の通信について同様)。
ステップS451の処理については、所定の時刻が到来したこと、所定の時間が経過したこと等を契機にして、すべてのRFIDリーダライタ3のRFID通信部46が起動するものとする。しかしながら、起動するRFIDリーダライタ3を所定の区域に配置されたものに制限することも可能である。さらに、RFIDリーダライタ3が、管理サーバ4から起動指示を受信することを契機として起動することとしてもよい。
【0063】
ステップS452において、管理対象PC2のRFIDタグアクセス部45は、設置場所情報47を保存する。
具体的には、RFIDタグアクセス部45は、ステップS451において送信された設置場所情報47を、RFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44の設置場所欄214(図3参照)に記憶する。
【0064】
ステップS453において、RFIDリーダライタ3のRFID通信部46は、管理サーバ4との接続が確立されているか否かを判断する。
具体的には、RFID通信部46は、RFIDリーダライタ3と管理サーバ4とがネットワーク5経由で接続されている場合(S453“YES”)は、ステップS454に進み、それ以外の場合(S453“NO”)は、棚卸処理手順を終了する。
【0065】
ステップS454において、RFID通信部46は、管理対象PC2に、個別資産情報44の送信要求を送信する。
【0066】
ステップS455において、管理対象PC2のRFIDタグアクセス部45は、RFIDリーダライタ3に、個別資産情報44を送信する。
具体的には、RFIDタグアクセス部45は、第1に、RFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44のすべての部分(設置場所情報が追加又は更新されている)を取得する。
第2に、取得した個別資産情報44を、RFIDリーダライタ3に送信する。
【0067】
ステップS456において、RFIDリーダライタ3のRFID通信部46は、個別資産情報44を受信したか否かを判断する。
具体的には、RFID通信部46は、ステップS454において送信要求を送信してから所定の時間内に管理対象PC2から個別資産情報44を受信した場合(ステップS456“YES”)は、ステップS457に進み、それ以外の場合(ステップS456“NO”)は、棚卸処理手順を終了する。
【0068】
ステップS457において、RFID通信部46は、管理サーバ4に、個別資産情報44を送信する。
具体的には、RFID通信部46は、ステップS456において受信した個別資産情報44を、管理サーバ4に送信する。この送信は、ネットワーク5経由で行われる(以降、RFIDリーダライタ3と管理サーバ4との間の通信について同様)。
【0069】
ステップS458において、管理サーバ4のRFID管理部51は、資産情報データベース53に該当のレコードが存在するか否かを判断する。
具体的には、RFID管理部51は、ステップS456において受信した個別資産情報44の構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号を検索キーとして、資産管理データベース53(図2)を検索し、該当するレコードがない場合(S458“NO”)はステップS459に進み、該当するレコードがある場合(S458“YES”)は、ステップS460に進む。
【0070】
ステップS459において、RFID管理部51は、資産名を生成し、資産管理データベース53を更新する。
具体的には、RFID管理部51は、第1に、ステップS456において受信した個別資産情報44の構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号と、現在の日である納入日に基づいて、資産名を生成する。資産名の具体的な生成方法は前記した通りである。
第2に、資産情報データベース53のレコードを新たに作成し、新たに作成したレコードの各欄210、220、230に、ステップS456において受信した個別資産情報44を記憶する。
第3に、新たに作成したレコードの基準日欄200に現在の日を記憶し、ステップS461に進む。
なお、前記したように、製造者名、型名及び製造番号の組合せによれば管理対象PC2を一意に特定することは可能であるので、管理対象PC2に関連付けて、個別資産情報44が記憶されることになる(ステップS460においても同様)。
【0071】
ステップS460において、RFID管理部51は、資産名を必要に応じ生成し、資産管理データベース53を更新する。
具体的には、RFID管理部51は、第1に、ステップS458において該当した資産情報データベース53のレコードの各欄210、220、230に、ステップS456において受信した個別資産情報44を記憶する。このとき、管理情報に含まれる滅却日及び/又は設置場所情報が更新される場合がある。
第2に、ステップS456において該当した資産情報データベース53のレコードの資産名欄213が空欄である場合は、当該レコードの構成情報に含まれる製造者名、型名及び製造番号と、現在の日である納入日に基づいて、資産名を生成し、生成した資産名を資産名欄213に記憶する。資産名の具体的な生成方法は前記した通りである。
第3に、更新したレコードの基準日欄200に現在の日を記憶し、ステップS461に進む。
【0072】
ステップS461において、RFID管理部51は、RFIDリーダライタ3に資産名を送信する。
具体的には、RFID管理部51は、ステップS459又はステップS460において生成された資産名をRFIDリーダライタ3に送信する。
【0073】
ステップS462において、RFIDリーダライタ3のRFID通信部46は、管理対象PC2に資産名を送信する。
具体的には、RFID通信部46は、ステップS461において送信された資産名を管理対象PC2に送信する。
【0074】
ステップS463において、管理対象PC2のRFIDタグアクセス部45は、資産名を保存する。
具体的には、RFIDタグアクセス部45は、ステップS462において送信された資産名を、RFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44の資産名欄213に記憶する。
その後、棚卸処理手順を終了する。
【0075】
(棚卸処理手順の変形例)
前記の実施形態では、管理対象PC2から個別資産情報44のすべての部分がRFIDリーダライタ3に送信され、管理サーバ4に転送される例を説明した。このようにすれば、すべての管理対象PC2につき、動的情報(ライセンス情報、仮想マシン情報、その他、文書ファイルの名前等を含む、RFIDタグ17に記憶可能な一切の情報)を、基準日を揃えた上で管理可能である。しかしながら、個別資産情報44の一部のみを管理対象PC2から取得することも可能である。例えば、管理情報及び構成情報のみを取得し、RFIDリーダライタ3経由で管理サーバ4に送信することとすれば、処理速度は向上する。
【0076】
(ライブマイグレーション処理手順)
図6に沿って、ライブマイグレーション処理手順を説明する。
ステップS501において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、管理サーバ4に、資産名及びライセンス情報を送信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、第1に、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44のライセンス情報のうち、ライブマイグレーションの対象としたい(他の管理対象PC2に移転したい)アプリケーションソフトウエア43に係るライセンス情報の指定を受け付ける。例えば、個別資産情報44(図3)を管理対象PC2aの出力装置13に表示し、ライセンス情報欄233(複数存在する場合もある)及びライセンス情報欄234e(複数存在する場合もある)の内から、対象のライセンス情報の欄をマウス等の入力装置14によって使用者に指定させてもよい。
第2に、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aと管理サーバ4との間の接続(ネットワーク5経由)を確立したうえで、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44の資産名、及び、指定されたライセンス情報を、管理サーバ4に送信する。
【0077】
ステップS502において、管理サーバ4のサーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーションの可否を判断する。
ステップS502の詳細は後記するが、サーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーションが可能であることを示す「OK」及びライブマイグレーションが不可能であることを示す「NG」のうちのいずれかを、結果としてライブマイグレーション元の管理対象PC2aに送信するものとする。
【0078】
ステップS503において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、結果が「OK」であるか否かを判断する。
具体的には、ステップS502において送信された結果が「OK」である場合(ステップS503“YES”)は、ステップS504に進み、送信された結果が「NG」である場合(ステップS503“NO”)は、ライブマイグレーション処理手順を終了する。
【0079】
ステップS504において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーションを実行する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、第1に、入力装置14を介して使用者からライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレスを受け付ける。
第2に、ライセンス情報に係るアプリケーションソフトウエア43そのもの及びライセンス情報を、受け付けたIPアドレス宛てに(ネットワーク5経由で)送信する。
【0080】
ステップS505において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、管理サーバ4に、ライブマイグレーションの終了報告を送信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレス及びステップS501において指定されたライセンス情報を管理サーバ4に送信する。
【0081】
ステップS506において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、アプリケーションソフトウエア43等を受信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、ステップS504において送信されたアプリケーションソフトウエア43そのもの及びライセンス情報を受信する。
【0082】
ステップS507において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、管理サーバ4に、ライブマイグレーションの終了報告を送信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレス及びステップS504において送信されたライセンス情報を管理サーバに送信する。
【0083】
ステップS508において、管理サーバ4のサーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーションが成功したか否かを判断する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS505において送信されたIPアドレスとライセンス情報の組合せが、ステップS507において送信されたIPアドレスとライセンス情報の組合せと一致した場合(ステップS508“YES”)は、ステップS509に進み、それ以外の場合(ステップS508“NO”)は、ライブマイグレーション処理手順を終了する。
【0084】
ステップS509において、サーバ側ライセンス管理部50は、資産情報データベース53を更新する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、第1に、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのIPアドレスを検索キーとして資産情報データベース53を検索し、該当したレコードからステップS505において送信されたライセンス情報を削除した上で、基準日欄200に現在の日を記憶する。
第2に、ステップS507において送信されたIPアドレスを検索キーとして資産情報データベース53を検索し、該当したレコードにステップS505において送信されたライセンス情報を加えたうえで、基準日欄200に現在の日を記憶する。
第3に、「第1」において更新されたレコードを、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aに送信する。
第4に、「第2」において更新されたレコードを、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bに送信する。
【0085】
ステップS510において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、ライセンス情報を追加する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44及びRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44に対して、ステップS509の「第4」において送信されたレコードの情報を上書きする。
【0086】
ステップS511において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、ライセンス情報を削除する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44及びRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44に対して、ステップS509の「第3」において送信されたレコードの情報を上書きする。
ステップS509、S510及びS511が終了した後、ライブマイグレーション処理手順は終了する。
【0087】
(ライブマイグレーション処理手順の変形例)
前記の実施形態では、アプリケーションソフトウエア43がライブマイグレーションの対象である例について説明した。
しかしながら、仮想マシン全体がライブマイグレーションの対象である結果、当該仮想マシンに含まれるアプリケーションソフトウエア43もまたライブマイグレーションの対象となる場合もある。この場合におけるステップS501、ステップS504〜S511の処理を以下に説明する。(当該変形例のフローチャートは、概ね図6の「ライセンス情報」を「仮想マシン情報」に置き換えたものであるので、記載を省略する。)
【0088】
ステップS501において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、第1に、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44の仮想マシン情報のうち、ライブマイグレーションの対象としたい(他の管理対象PC2に移転したい)仮想マシンに係る仮想マシン情報の指定を受け付ける。例えば、個別資産情報(図3)を管理対象PC2の出力装置13に表示し、仮想マシン情報欄234(複数存在する場合もある)の内から、対象の仮想マシン情報の欄をマウス等の入力装置14によって使用者に指定させてもよい。
第2に、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aと管理サーバ4との間の接続(ネットワーク5経由)を確立したうえで、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44の資産名、及び、指定された仮想マシン情報を、管理サーバ4に送信する。
【0089】
ステップS504において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーションを実行する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、第1に、入力装置14を介して使用者からライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレスを受け付ける。
第2に、ライブマイグレーションの対象となる仮想マシンの設定に必要な一切の情報及び仮想マシン情報を、受け付けたIPアドレス宛てに(ネットワーク5経由で)送信する。
【0090】
ステップS505において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、管理サーバ4に、ライブマイグレーションの終了報告を送信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレス及びステップS501において指定された仮想マシン情報を管理サーバ4に送信する。
【0091】
ステップS506において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、ステップS504において送信された設定に必要な一切の情報及び仮想マシン情報を受信する。
ステップS507において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、管理サーバ4に、ライブマイグレーションの終了報告を送信する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのIPアドレス及びステップS504において送信された仮想マシン情報を管理サーバ4に送信する。
【0092】
ステップS508において、管理サーバ4のサーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーションが成功したか否かを判断する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS505において送信されたIPアドレスと仮想マシン情報の組合せが、ステップS507において送信されたIPアドレスと仮想マシン情報の組合せと一致した場合(ステップS508“YES”)は、ステップS509に進み、それ以外の場合(ステップS508“NO”)は、ライブマイグレーション処理手順を終了する。
【0093】
ステップS509において、サーバ側ライセンス管理部50は、資産情報データベース53を更新する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、第1に、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのIPアドレスを検索キーとして資産情報データベース53を検索し、該当したレコードからステップS505において送信された仮想マシン情報を削除した上で、基準日欄200に現在の日を記憶する。
第2に、ステップS507において送信されたIPアドレスを検索キーとして資産情報データベース53を検索し、該当したレコードにステップS505において送信された仮想マシン情報を加えたうえで、基準日欄200に現在の日を記憶する。
第3に、「第1」において更新されたレコードを、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aに送信する。
第4に、「第2」において更新されたレコードを、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bに送信する。
【0094】
ステップS510において、ライブマイグレーション先の管理対象PC2bのクライアント側ライセンス管理部42は、仮想マシン情報を追加する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44及びRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44に対して、ステップS509の「第4」において送信されたレコードの情報を上書きする。
【0095】
ステップS511において、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aのクライアント側ライセンス管理部42は、仮想マシン情報を削除する。
具体的には、クライアント側ライセンス管理部42は、補助記憶装置12に記憶されている個別資産情報44及びRFIDタグ17に記憶されている個別資産情報44に対して、ステップS509の「第3」において送信されたレコードの情報を上書きする。
ステップS509、S510及びS511が終了した後、ライブマイグレーション処理手順は終了する。
【0096】
(ライブマイグレーション処理手順のステップS502の詳細)
図7に沿って、ライブマイグレーション処理手順のステップS502の詳細を説明する。
ステップS551において、管理サーバ4のサーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aから、資産名及びライセンス情報を受信する。
【0097】
ステップS552において、サーバ側ライセンス管理部50は、滅却予定があるか否かを判断する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS551において受信した資産名を検索キーとして、資産情報データベース53を検索し、該当したレコードの滅却日欄212に滅却日が記憶されていない場合(ステップS552“NO”)は、ステップS553に進み、滅却日が記憶されている場合(ステップS552“YES”)は、S555に進む。
【0098】
ステップS553において、サーバ側ライセンス管理部50は、ライセンスの有効期限が経過しているか否かを判断する。
具体的には、第1に、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS551において受信したライセンス情報に対応する有効期限を、ステップS552において該当したレコードから取得する。
第2に、取得した有効期限が現在の日以降である場合(ステップS553“NO”)は、ステップS554に進み、取得した有効期限が現在の日より前である場合(ステップS553“YES”)は、ステップS555に進む。
【0099】
ステップS554において、サーバ側ライセンス管理部50は、結果「OK」を生成する。
【0100】
ステップS555において、サーバ側ライセンス管理部50は、結果「NG」を生成する。
【0101】
ステップS556において、サーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aに、結果を送信する。
具体的には、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS554又はS555において生成された結果「OK」又は結果「NG」をライブマイグレーション元の管理対象PC2aに送信する。
その後、ライブマイグレーション処理手順のステップS503に戻る。
【0102】
なお、例えばステップS553の直後に、サーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aの出力装置13に対して、「ライブマイグレーションを実行してよいですか」のようなメッセージを表示し、当該管理対象PC2aの入力装置14を介して、「はい」又は「いいえ」の返答を受け付けてもよい。そして、当該返答が「はい」である場合は、ステップS554に進み、「いいえ」である場合は、ステップS555に進むこととしてもよい(フローチャートとして図示せず)。
【0103】
(ライブマイグレーション処理手順のステップS502の変形例)
前記の実施形態では、アプリケーションソフトウエア43がライブマイグレーションの対象である例について説明した。
しかしながら、仮想マシン全体がライブマイグレーションの対象である結果、当該仮想マシンに含まれるアプリケーションソフトウエア43もまたライブマイグレーションの対象となる場合もある。この場合におけるステップS551、S553の処理を以下に説明する。(ステップS552、S554〜S556は前記と同様である。)
【0104】
ステップS551において、管理サーバ4のサーバ側ライセンス管理部50は、ライブマイグレーション元の管理対象PC2aから、資産名及び仮想マシン情報を受信する。
【0105】
ステップS553において、サーバ側ライセンス管理部50は、ライセンスの有効期限が経過しているか否かを判断する。
具体的には、第1に、サーバ側ライセンス管理部50は、ステップS551において受信した仮想マシン情報に含まれるライセンス情報に対応するすべての有効期限を、ステップS552において該当したレコードから取得する。
第2に、取得したすべての有効期限が現在の日以降である場合(ステップS553“NO”)は、ステップS554に進み、それ以外の場合(ステップS553“YES”)は、ステップS555に進む。
【0106】
(USBメモリ等を使用した変形例)
前記したRFIDタグ17の替わりに、ICチップ及びアンテナを格納したUSBメモリやICカードを使用してもかまわない。USBメモリを使用する場合は、管理対象PC2はUSBメモリとの通信をバス経由で行える。ICカードを使用する場合は、管理対象PC2はICカードとの通信をカードリーダライタ経由で行える。
USBメモリやICカードを使用する場合、USBメモリやICカードを管理対象PC2から取り外してしまうと、棚卸の際、管理対象PC2の設置場所を正確に管理することはやや困難になる。しかしながら、例えば、ソフトウエア開発会社が、外部から派遣を受けた多くの人員を使用し、各人に対して人事情報が記憶されたUSBメモリやICカードを配布するような場合、ソフトウエア開発会社は、人事管理と資産管理を同時に効率的に行える等のメリットがある。
【0107】
本発明は、前記した実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0108】
1 コンピュータ管理システム
2 管理対象PC(管理対象コンピュータ)
3 RFIDリーダライタ
4 管理サーバ
5 ネットワーク
11、21、31 主記憶装置
12、22、32 補助記憶装置
13、33 出力装置
14、34 入力装置
15、25、35 中央制御装置
16、26、36 通信インターフェース
17 RFIDタグ
18、28 アンテナ
41 動的情報採取部
42 クライアント側ライセンス管理部
43 アプリケーションソフトウエア
44 個別資産情報
45 RFIDタグアクセス部
46 RFID通信部
47 設置場所情報
48 構成情報管理部
49 動的情報管理部
50 サーバ側ライセンス管理部
51 RFID管理部
52 補助OS
53 資産情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RFIDタグを付された管理対象コンピュータと、
所定の区画に配置され、前記RFIDタグに記憶された前記管理対象コンピュータに関する情報である個別資産情報を読み書きするRFIDリーダライタと、
前記管理対象コンピュータ及び前記RFIDリーダライタとネットワークによって接続され、前記個別資産情報を前記管理対象コンピュータに関連付けて記憶する管理サーバと、
を有するコンピュータ管理システムであって、
前記個別資産情報に変化がある都度、
前記管理対象コンピュータは、
前記変化後の個別資産情報を記憶した上で、前記変化後の個別資産情報を前記ネットワークを介して前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
前記管理対象コンピュータに関連付けて、前記個別資産情報を更新し、
所定の時点において、
前記RFIDリーダライタは、
前記区画を識別する設置場所情報を前記管理対象コンピュータに付された前記RFIDタグに送信し、
前記RFIDタグは、
前記送信された設置場所情報をRFIDタグ内の前記個別資産情報に追加して記憶し、
前記設置場所情報が追加された個別資産情報を前記RFIDリーダライタに送信し、
前記RFIDリーダライタは、
前記送信された個別資産情報を、前記管理サーバに前記ネットワークを介して転送し、
前記管理サーバは、
前記管理対象コンピュータに関連付けて、前記個別資産情報を更新すること、
を特徴とするコンピュータ管理システム。
【請求項2】
前記管理対象コンピュータは、
前記管理対象コンピュータのオペレーションシステムが稼動していない間に、補助オペレーションシステムを、前記管理サーバから前記ネットワークを介して受け付け、
前記受け付けた補助オペレーションシステムの制御により、前記個別資産情報を、前記管理サーバに前記ネットワークを介して送信すること、
を特徴とする請求項1に記載のコンピュータ管理システム。
【請求項3】
前記個別資産情報は、
前記管理対象コンピュータを識別する資産名を含み、
前記管理サーバは、
前記個別資産情報に含まれる情報に基づいて前記資産名を生成すること、
を特徴とする請求項1に記載のコンピュータ管理システム。
【請求項4】
前記個別資産情報は、
前記管理対象コンピュータにおいて実行されるソフトウエアの権利関係に関するライセンス情報を含むこと、
を特徴とする請求項1に記載のコンピュータ管理システム。
【請求項5】
前記ライセンス情報は、
ライセンスの有効期限及び前記管理対象コンピュータの滅却日を含み、
前記管理サーバは、
前記ライセンス情報を、前記管理対象コンピュータから前記ネットワークを介して受信すると、
前記ライセンスの有効期限及び前記管理対象コンピュータの滅却日に基づいて、前記ライセンス情報に係る前記ソフトウエアが、前記管理対象コンピュータから移転してもよいか否かを判断すること、
を特徴とする請求項4に記載のコンピュータ管理システム。
【請求項6】
管理対象コンピュータに登録されているソフトウエア資産の管理を、前記管理対象コンピュータとの通信と、前記管理対象コンピュータに付されたRFIDタグの情報を読み取るRFIDタグリーダとの通信とにより行う管理サーバであって、
前記管理対象コンピュータに登録されているソフトウエア資産に関する個別資産情報が管理対象コンピュータと対応付けて記憶された資産情報データ記憶部と、
前記管理対象コンピュータがネットワークを介して送信する、当該管理対象コンピュータに登録されているソフトウエア資産に関する個別資産情報を受信する処理と、当該受信した個別資産情報を送信元の管理対象コンピュータと関連付けて前記資産情報データ記憶部に記憶、又は、前記資産情報データ記憶部を更新する処理とを行うコンピュータ対応処理部と、
前記RFIDタグリーダがネットワークを介して送信する、前記管理対象コンピュータに付されたRFIDタグに記憶された当該管理対象コンピュータについての前記個別資産情報を受信する処理と、当該受信した個別資産情報を前記RFIDタグに対応する管理対象コンピュータと関連付けて前記資産情報データ記憶部に記憶、又は、前記資産情報データ記憶部を更新する処理とを行うRFIDタグ対応処理部と、
を特徴とするコンピュータ管理サーバ。
【請求項7】
前記RFIDタグ対応処理部は、更に、
前記RFIDタグリーダと当該RFIDタグリーダの設置場所との対応関係の情報に基づいて、前記個別資産情報を送信したRFIDタグリーダの設置場所を特定し、前記受信した個別資産情報とともに、前記特定した設置場所を前記管理対象コンピュータの設置場所として、前記資産情報データ記憶部に記憶、又は、前記資産管理情報データ記憶部を更新する処理を行うこと、
を特徴とする請求項6に記載のコンピュータ管理サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−175317(P2011−175317A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−36855(P2010−36855)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】