説明

コンベアベルト上を移動する実質的平行六面体対象物の群を形成する方法及び装置

本発明の方法は、2つの連続的な対象物の間にギャップを作り、かつ、前記ギャップの下流に群を形成する1グループの対象物を分離するために、フラップ(10,11)を用いて、その全長上の列を固定することと、コンベアベルト(3)の運転速度Vaより低い長手方向前進速度Vtを有する第1の止め具(39)を上記の通り作られたギャップに挿入することと、前記固定された列をリリースして上記止め具に役割を果たさせることと、前記列の新たな一時的固定化を開始することなどを含む。その方法を実現する装置は、一方では、前記列の2つの連続的な対象物の間にギャップを形成するためにクランプによってその長さ上の列を固定するフラップ(10、11)の形の手段を、他方では、挿入されることで上記の固定列を引き受けることのできる止め具(39)の形の手段を備える。各止め具(39)は、フラップ(10)を動かすためのローラ形状の部材(38)と関連している。フラップ(10)を自動的に戻すために、反応フラップ(11)はばね手段(16)の作用を受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば密充填梱包装置への搬送のためにコンベアベルト上を連続的に移動する実質的に平行六面体の対象物の群を形成するための方法に関し、また、前記方法を実現する装置にも関する。
【0002】
より詳しくは、本発明は、例えば特許文献FR2847242に開示されるタイプの密充填梱包装置による梱包を目的として、牛乳やフルーツジュースの容器のような、実質的に平行六面体の対象物の群を形成することに関する。
【背景技術】
【0003】
この梱包の後に、そのパッケージは、それらの販売箇所にパレット化されて送られるため、この密充填梱包装置への搬送は、究極の完全な精度で行われなければならない。最も些細な出来事であっても、群のかなりの割合に対して、或いはパレットに対してさえ、影響を与えることがある。
【0004】
しかしながら、フルーツジュースや他の容器は、製品の側面に直接取り付けられたストローを有することがあり、特にそのような場合に、取り扱いが比較的困難である。
【0005】
製品列の分離に関するこの分野において、特許文献DE3825069は、一列縦隊できちんと並んだトレイを分離する搬送装置を開示している。
【0006】
この分離装置は、通過中のトレイのための一時的な迂回路を作って搬送路の脇に配置された橋台に幾つかを案内するために蝶番で取り付けられた2つのフラップから形成された通路を有しており、前記橋台は、固定したトレイと先のトレイとの間にギャップを形成するのに十分な時間だけ問題のトレイを固定する。
【0007】
この種の装置は、トレイを分離するためには比較的高出力で作動することができるが、容器のような製品からなる群を高出力で形成するには適していない。
【0008】
特許文献EP1717170は、一列縦隊で到達してくるパッケージで群を準備する装置を備えるパレット搬入について記載している。
【0009】
列の先頭は橋台によって引き取られ、また、群を形成するパッケージの数が達成されると、把持システムによってその列が止められる。列が止められると、その群はパレットテーブルに向けて横方向に移動する。
【0010】
この種の装置の連続的性質は、容器タイプの製品からなる群を準備するための搬入において遭遇するような非常に速い出力には適していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、これら実質的に平行六面体の牛乳、フルーツジュース、或いは他の容器タイプの対象物を群に梱包する際の問題の解決を提案する。すなわち、本発明は、最大の安全性と効率を伴って高出力で作動することを可能にする方法及びその実現のための装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この方式において、その態様の第1によれば、本発明は、整列し、かつ、互いに隣接して一列縦隊で移動する実質的に平行六面体の対象物の群を形成するための方法に関し、前記対象物は、長さl(小文字エル)を有し、長手方向速度Vaで前進するコンベアベルトによって搬送され、前記方法は、
・2つの連続的な対象物の間にギャップを作るため、かつ、それらの対象物のプログラムされた数の群を定める1グループの対象物を前記ギャップの下流で分離するために、連続して作動する停止手段を用いて、通路内でその全長に亘って前記列を固定することと、
・これにより作り出されたギャップの中に、Vaより低い長手方向前進速度Vtを有する第1の止め具を挿入することと、
・前記固定された列を開放して、その先頭の対象物において前記第1の止め具に同上を取り扱わせることと、
・前記停止手段の端から計測して、前記第1の止め具によってカバーされている距離が、少なくとも対象物の群の長さLと均等である時に、これにより作り出される新たなギャップに第2の止め具を挿入する目的で、前記列の新たな一時的固定化を開始することと、 ・前記停止手段によって保持されている列を、前記第2の止め具によって同上を取り扱わせるために開放することと、
・前記第1の止め具などにより保持されている群を開放して、列の他の停止を開始すること、などから成る。
【0013】
再び本発明によれば、その列を固定する方法は、
・その入口において単数又は複数の対象物をブロックすることにより列を固定するために、前記入口の断面が減少するように前記通路を変形させることと、
・前記対象物間の接触圧力を低減させるために、前記通路の前記入口とその下流端との間で強度が低下する圧力を前記通路の中にある前記対象物の側面に印加することと、
・列の前部で下流対象物を保持するために、橋台の形の安全停止を前記通路の端に置くことから成る。この特定の特徴は、安全橋台に対する、列の最前部を形成する下流対象物のブロック防止を可能にし、かつ、その対象物が移動する通路を変形するための、以下に詳述する簡単な手段の使用を可能にする。
【0014】
本発明の優先配置によれば、列が止められたときに、連続する対象物の間に作られるギャップは、前記対象物の長さl(小文字エル)の半分程度の長さを有する。
【0015】
再び本発明によれば、対象物コンベアベルトと対象物の様々な群を扱うための止め具との速度差は、群が例えば密充填梱包装置に提供される前に、それらの間にギャップが作り出されるように、止め具側が10から15%低速となる程度である。
【0016】
本発明の更なる配置によれば、止め具は、対象物の前記群の長さLの1.5倍程度の距離に亘って群を取り扱い、かつ、案内する。
【0017】
本発明は、また、一列縦隊で互いに隣接して移動し、無端のコンベアベルトによって搬送される対象物を用いて群を形成する方法を実現する装置に関し、前記装置は、
・その全長において、列を、前記列の2つの連続する対象物の間にギャップEを作るために固定する手段と、
・このようにして形成されたギャップに、特にその固定された列の前面を取り扱うために挿入されるのに適した止め具形式の手段とを備え、
前記固定手段及び前記止め具は、列を取り扱うための止め具が、前記列が開放された後、前記固定手段の端から計測して少なくとも準備されるべき群の長さLと均等な長さをカバーしたときに列の固定を開始するために協調した手法で動作する。
【0018】
本発明の優先配置によれば、列を固定するための手段は、
・各フラップがそれぞれそれらの上流部分に位置する垂直軸回りを移動可能な、1つの偏向フラップと1つの反応フラップとを含み、互いに対向して配置され、対象物が通過する通路を形成するフラップと、
・前記通路を変形させるために、前記偏向フラップを、他方のフラップの方向に心軸旋回運動させる手段と、
・反応フラップが、偏向フラップにより対象物を用いて押された時に、その反応動作を妨げる手段であり、ほぼ瞬間的な固定のために列の急速かつ効率的な固定又はクランプを実行するために用いられる手段と、
から成る。
【0019】
再び本発明によれば、フラップの軸は縦にオフセットされている。反応フラップの軸は、対象物の長さl(小文字エル)とその長さの半分の間の距離だけ偏向フラップの軸の下流にあって、前記距離は、対象物の縦方向搬送軸上で計測されたものである。
【0020】
この構造的配置は、その入口の幅を減少させることによる上記通路の変形を可能とし、また、この変形は、その蝶番軸の位置により前記偏向フラップに与えられたレバー効果を用いて比較的適度な力によって実行される。
【0021】
その通路の変形は、一種のボトルネックを形成し、列を、一般的なケースにあるようにその端においてではなく、その列の先頭よりかなり上流でブロックすることを可能にする。このために、対象物間の接触圧力は開放され、先頭の対象物は実状上自由にさえなり得る。
【0022】
本発明の更なる配置によれば、反応フラップは、偏向フラップの効果の下、それらの間に配置されている対象物を介して引き込められ、前記反応フラップは、引き込められることにより、列の前方を形成している上流の対象物を一時的に保持することのできる橋台の形の安全止めを開放する。
【0023】
再び本発明によれば、止め具は、作動側が、対象物搬送方向と平行で、かつ、偏向フラップの下流に配置されるモータ駆動の無端チェーンにより定期的に配布され、かつ運ばれる。前記止め具には、対象物のタイプに応じて、1から5mmの間、数ミリメートル程度だけ、対象物の群の長さLより実質的に大きいピッチPの間隔が空けられている。
【0024】
本発明の優先配置によれば、止め具は、上記の無端チェーン上で、偏向フラップを操作するための部材に結合されており、前記操作部材は、止め具が同上に接近するに連れて同上を心軸旋回させるために前記偏向フラップ上に配置されたカム形状部品と噛み合っており、ローラとカムで形成されたアセンブリは、前記列の固定によって2つの対象物の間に作り出されるギャップに前記止め具を挿入するための、列の停止と止め具の通過との協調を可能にしている。
【0025】
再び本発明によれば、反応フラップはバネ型手段により妨害されており、前記反応フラップは、ローラが前記偏向フラップのカムから離れる際に、フラップ間を移動する対象物を介して、前記バネを用いて、偏向フラップを自動的に位置復帰させる。
【0026】
本発明の更なる配置によれば、偏向フラップの長さは、例えば、対象物3から5つ程度である。
【0027】
再び本発明によれば、偏向及び反応フラップ並びに下流橋台は、対象物及び/又は形成されるべき群のフォーマットにおける変化に適合するために、全般的なフレームに関して長手方向の位置調節が可能な同一構造上に配置されており、前記構造は、ローラと止め具を備える無端チェーンの上流側案内車の位置に関して長手方向に調整され、前記上流ホイールの前記位置は、前記止め具とローラが、準備されるべき前記群の長さLに対して好適なピッチに従って分配されている異なるチェーンモデルに適応するために、順次縦に調整可能とされている。
【図面の簡単な説明】
【0028】
以下、下記の図を用いて、本発明の範囲の単なる例示であり限定的ではない例を用いて本発明を説明する。
【図1】コンベアベルト上の各々に対して連続的に移動している対象物の群を形成するための本発明に係る装置の斜視図である。
【図2】対象物の群が形成される出口における対象物の通路の支持アセンブリの部分拡大図(その1)である。
【図3】対象物の群が形成される出口における対象物の通路の支持アセンブリの部分拡大図(その2)である。
【図4】対象物の群を形成するための対象物フローのアイドル位置における本発明に係る装置を示す平面図である。
【図5】対象物の群を形成するための対象物フローの停止位置における本発明に係る装置を示す平面図である。
【図6】本発明に係る装置の無端チェーン組立て部品の斜視底面図である。
【図7】群準備装置の基本的構成要素を機能図の形で表したものである。
【図8】本発明に係る方法に従う群形成の様々なステップを示す図(その1)である。
【図9】本発明に係る方法に従う群形成の様々なステップを示す図(その1)である。
【図10】本発明に係る方法に従う群形成の様々なステップを示す図(その2)である。
【図11】本発明に係る方法に従う群形成の様々なステップを示す図(その3)である。
【図12】本発明に係る方法に従う群形成の様々なステップを示す図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、コンベアベルト3上を、一列縦隊で、各々に対して列をなして連続的に移動する対象物2の群を形成するための本発明に係る装置1の斜視図を表す。対象物2は、このように、それ自体が知られたタイプの手段により、一列縦隊で、連続的に、かつ互いに隣接してコンベアベルト3で上流に供給される。
【0030】
群に形成されるべき、食品容器タイプの対象物2は平行六面体形状を有している。これらの対象物2は、図8に示すように、長さl(小文字エル)を有しており、また、これらの対象物2から形成される群は、図11に示すように、長さLを有している。
【0031】
本発明に係る装置1は、その中に対象物2のための通路5が形成された支持アセンブリ4と、以下にその機能が説明される無端チェーンアセンブリ6を備えている。
【0032】
支持アセンブリ4は、互いに平行で、コンベアベルト3の両側に配列されており、かつ、複数のクロスピース9によって相互に接続されている第一壁7及び第二壁8から成り、コンベアベルト3の送り方向に対して横断するように設けられ、かつ、図1に示すように矢印Fの方向に対応している。
【0033】
壁7の内面上には、心軸旋回が無端チェーンアセンブリ6によって制御され心軸旋回式フラップ10の形の側板(又は横葉)が取り付けられており、一方、壁8の内面上には、上記のフラップ10と対向して、これもまた旋回運動として優先的に設けられたフラップ11の形の側板が取り付けられている。
【0034】
より詳しくは、コンベアベルト3の上及び通路5の中を移動している対象物2の連続的な流れをブロックできるようにするために、前記通路5が、動きにより、優先的には、第一壁7上に取り付けられた心軸旋回式サイドフラップ10を心軸旋回させることにより変形させられ、これにより、コンベアベルト3上の対象物の動きが起動され、次いで、第二壁のサイドフラップ11に対して圧力がかけられ、このようにして二つのサイドフラップ10,11の間に収納された対象物がブロックされる。
【0035】
フラップ10は、偏向フラップ、すなわち対象物2を横に切り離すフラップを形成し、また、フラップ11は反応フラップを形成し、これは前記対象物2を用いて前記偏向フラップにより操作され、また、以下に詳細の説明するように、反応フラップ11は前記偏向フラップをアイドル位置に復帰させる。
【0036】
各サイドフラップ10,11は、それぞれ軸12,13からなる取り付け手段を介して壁7,8それぞれの内面上に取り付けられる。これらの軸12,13は、それぞれ、フラップ10,11の上流に配置され、前記フラップは、コンベアベルト3上の対象物2の送り方向Fに対して横に心軸旋回する。
【0037】
列のブロックを容易にするために、通路5の入り口には、収縮、すなわち、双方のサイドフラップ10,11をその心軸旋回の間に一緒に近づけるように動かすことにより、その幅を減少させる処理が施される。この収縮は、コンベアベルト3上の対象物2の送り方向Fにおける各々に関して双方のサイドフラップ10,11の旋回軸12,13をオフセットすることにより、つまり、双方の旋回軸が送り方向Fに対して横に延びる同一平面に属さないようにすることにより得ることができる。
【0038】
偏向フラップ10の軸12は、例えば、対象物2の長さl(小文字エル)とその長さl(小文字エル)の半分の間の距離だけ反応フラップ11の軸13の上流に位置しており、前記距離は前記対象物2の縦方向送り軸上で計量されたものである。この構造配置によれば、偏向フラップ10に比較的適度な力を印加しつつ、前記偏向フラップ10により、その蝶番軸12の位置に起因して提供されるレバー効果に起因して、双方のフラップ10,11の入口に配置された単数又は複数の対象物2に強い圧力を印加することが可能となる。
【0039】
偏向フラップ10の心軸旋回を起動させるために、前記フラップ10の心軸旋回を制御するためのカム14が設けられており、これは、その外側面上に(図2参照)、つまり、コンベアベルト3上を移動している対象物2と接触していくのに適した面表面の反対側の表面上に取り付けられている。
【0040】
偏向フラップ10のアイドル位置は、図2乃至図5に表されているように、壁7上に取り付けられた橋台15によって確立される。カム14が制御されておらず、対象物2の流れがコンベアベルト3上に供給されている際、フラップ10はその場合対象物2の送り方向Fと実質的に平行であり、前記対象物2は通路5を通過する際にサイドフラップ10,11を外側に押圧し、従って、サイドフラップ10を橋台15に対して押圧する傾向にある。
【0041】
橋台15は、プラスチック或いはゴム材料で作られており、その上に偏向フラップ10が載置される。
【0042】
支持アセンブリ4の第二壁8上に取り付けられた反応フラップ11は、前記フラップ11上に連続的に押圧力を印加するのに適した、つまり、対象物2の送り方向Fに対して実質的に横向きであり、コンベアベルト3上を移動している対象物2に対して前記フラップ11を押圧する傾向がある押圧力を印加するのに適したばね手段16に対して載置される。
【0043】
この方法では、様々な図面に描かれた実施形態においては、カム14が、反時計回り方向に向かう偏向フラップ10の心軸旋回を起動する傾向にある一方、バネ手段16は、時計回り方向に向かう反応フラップ11の心軸旋回を起動する傾向にあり、カム14及びばね手段16は、支持アセンブリ4の壁7,8上にそれぞれ取り付けられた2つのフラップ10、11の旋回軸の下流にそれぞれ設けられている。
【0044】
以下の説明において、「上流の」部材との用語は、コンベアベルト3の上流に位置し、或いは移動する部材を指し、また、「下流の」部材との用語はコンベアベルト3の下流に位置し、又は移動する部材を指す。換言すると、コンベアベルト3は、「上流の」部材から「下流の」部材へ移動する。
【0045】
加えて、本発明に係る装置1は、対象物2の流れを保持し、橋台として作用し、図5に示すように、列の先頭において対象物がこれに対して載置されがちな部材17を備えてもよい。
【0046】
優先的には、フラップ10,11の間にブロックされた対象物2の流れを保持するための部材17は、バネ手段16の押圧力を受けるフラップ11と同じ壁8に取り付けられる。
【0047】
優先的には、フラップ10,11は、流れを保持するための部材17に対して、最も下流にブロックされる対象物2aが接することがないように、通路5の中で対象物2の流れをブロックする。つまり、フラップ10,11は通路5の入口で、前記入口の幅を制限することにより列をブロックする。
【0048】
しかしながら、例えば対象物2の寸法のばらつきに起因して通路5内での対象物2のクランプに失敗した場合、最も下流の対象物2aは、2つのフラップ10,11の間に十分に固定されずに、コンベアベルト3の供給動作により保持部材17まで動き続けることがある。
【0049】
更に、保持部材17に接している下流対象物がコンベアベルト3まで復帰するのを容易にするために、フラップ11には、図2に示すように、保持部材17に形成された開口20,21を通過して、流れを保持するために部材17に対して接している最下流の対象物2aを動かすのに適した少なくとも一つの歯18,19が、その下流端に備わっている。
【0050】
より詳細には、保持部材17は、2つの壁23,24、すなわち、支持アセンブリ4の第二壁8上に優先的にはその自由端により取り付けられる一の上流側面壁23及び一の下流側面壁と、送り方向Fと実質的に平行に設けられた背面壁25とを備えるU字型ケーソンの形をしている。フラップ10,11にはブロックされなかったが、何れにせよ偏向させられた対象物2は、2つの側面壁23,24の一つに対して接触する(図5参照)。
【0051】
ケーソン22に設けられる開口20、21は、対象物2が接触することになる上流側面壁23と、壁25に、歯18,19が実質的に前記壁25と同じ平面中にあるように形成されるのが有利である。フラップ10,11の心軸旋回中は、歯18,19が、上流側面壁23に形成された開口20,21の一部を移動する。
【0052】
ばね手段16の可能な実施形態を図3に示す。
バネ手段16は、壁8を通過するロッド26と、これもまた前記壁8の外壁に取り付けられたケーソン27とから成っており、ケーソン27は、全体にU字型であり、そのUの垂直アームを形成し、端部が壁8の外壁に直接取り付けられている2つの壁28,29と、これもまたロッド26が通過している背面壁30とを有している。
【0053】
ロッド26は、壁8に取り付けられたフラップ11の外面と接触してこれを押圧するのに適した第1支持端31を備えている。
【0054】
バネ32は、ロッド26の周囲を巻回されている。このバネ32は、一方の側でロッド26の端31に配置されたリング33に載置されており、かつ、他方の側でケーソン27の背面壁30の内側面に取り付けられたワッシャ34に載置されている。このロッド26は、支持ワッシャ34の中央で壁30を通過しており、橋台として作用するリング35がロッド26の端に取り付けられている。このリング35は、フラップ11がコンベアベルト3の送り方向Fと実質的に平行なときに背面壁30の外側面30bと接することとなり、前記フラップ11が対象物2の列をブロックするために心軸旋回することでそこから外れる。
【0055】
ばね手段16のこの実施形態に起因して、ロッド26は、背面壁30と、フラップ11に載置されているロッド26の端との間の分離を増加させる傾向がある緊張に常に晒されている。バネ32は、前記フラップ11が、偏向フラップ10の心軸旋回のため、同上の間に位置する対象物2を介して移動するときに収縮する。フラップ10の復帰動作は、フラップ11と、対象物2を介して前記フラップ10とを押圧するバネ32の解放によって生ずる。
【0056】
トップに取り付けられたカム14を介して偏向フラップ10の心軸旋回を制御するために、無端チェーンアセンブリ6が設けられ、優先的には、着脱が可能であり、かつ、支持アセンブリ4に関して移動が可能であるように設けられる。このアセンブリ6は、フラップ上に取り付けられたカム14により形成されるカム溝に係合するのに適した少なくとも1つのベアリングローラ38を、止め具39と一緒に備えており、前記止め具は、例えば挿入物の形をとっており、2つのフラップ10,11により形成された通路5の出口においてコンベアベルト3上を移動している2つの対象物2の間のギャップに挿入するのに適している。止め具39は、2つの対象物の間に形成されたギャップEに挿入されたときに、心軸旋回した位置にあるフラップ10,11によりブロックされた対象物2の流れの最下流対象物2aを支持するものとして機能するのに適している(図5参照)。
【0057】
無端チェーン37は2つの歯車40、41に係合しており、2つの車40,41のうち少なくとも1つは、コンベアベルト3上の対象物2の送り方向Fと実質的に平行する方向に沿って動くのに適している。
【0058】
この無端チェーン37は、フラップ10,11によってブロックされた対象物2の流れの最下流対象物2aの下流で、チェーン37上に取り付けられている止め具39が、これらの対象物2,2aがコンベアベルト3に戻った際に挿入可能になるように、コンベアベルト3に関して横に配置される。
【0059】
より詳しくは、連続的な速度でコンベアベルト3上を移動する互いに隣接した対象物2の連続的流れから間隔を空けて対象物2の群を形成するために、対象物2は、先ず、そこから対象物2の群が形成される出口において通路5を通過する。
【0060】
対象物2が通路5を通過するときに、少なくとも1つのフラップ10が、コンベアベルト3上を移動している対象物2の流れの方向に、また、他のフラップ11の方向に、優先的には心軸旋回により次いで動作する。優先的には、双方のフラップ10,11に、互いの関係において旋回軸が横方向にオフセットした心軸旋回が提供されているため、フラップ10の、他のフラップ11方向への心軸旋回は、送り方向Fに関する対象物2の流れの横への偏向、及び反応による前記対象物2を介した前記フラップ11の心軸旋回を生じさせる。
【0061】
旋回軸が横にオフセットしていることにより、フラップ10,11は、この心軸旋回の動作中は互いにもはや平行のままではなくなり、一緒に近づいて、対象物2の両端に、コンベアベルト3の送り動作に関わらず、フラップ10,11の間にこれらの対象物2を保持してブロックする押圧力を印加する傾向を示す。
【0062】
フラップ10は、フラップ11に近づくことによりその軸13にも近づき、これにより、双方のフラップ10及び11により形成される通路5の入口における収縮が引き起こされる。
【0063】
通路5の入口におけるこの閉鎖は、一列縦隊にある様々な対象物2の間に通常印加されている圧力の修正を可能にする。すなわち、通路5の入口で列をブロックすることにより、前記通路内の対象物間の圧力を開放することが可能となる。このため、通路5の中で先頭にある対象物2aは、橋台17との間で他の対象物によって押圧されておらず、バネ手段16の効果でフラップ10及び11がアイドル位置に戻るときに、対象物2aは、何らの困難を伴うことなく縦の送り通路上に復帰する。
【0064】
対象物2の流れがブロックされている間に、通路5の出口においてコンベアベルト3上の対象物2の供給軌跡上にある止め具39を嵌入することができ、前記止め具39は、通路5の中でフラップ10,11によりブロックされている対象物2のうち最下流にある対象物2aの下流に嵌入される。
【0065】
搬送される対象物2が優先的に平行六面体であるとすると、この種の止め具39の挿入を可能にして、その結果として、対象物の群(各群は通路5の出口において対象物2の流れの中に連続して挿入された2つの止め具39の間に位置する複数の対象物2からなる)の形成を可能にするためには、対象物2の連続的な流れの中にギャップを提供することが実際に必要である。止め具39には、対象物の群の長さLより実質的に大きく、対象物の性質に応じて1から5mmの間の数ミリメートル程度とされるピッチPの間隔が空けられている。
【0066】
2つのフラップ10、11の間にブロックされた対象物2が開放できるようにするために、心軸旋回可能に支持されたフラップ10は、次に、その初期位置、すなわち、コンベアベルト3の送り方向と実質的に平行な位置に復帰する。2つのフラップ10,11が心軸旋回可能に設けられていれば、バネ手段16(前記バネ手段16は、実質的に2つのフラップ10,11の他方に向かう、また、搬送されている対象物2に向かう押圧力を印加する)は、前記フラップ10のそれらの位置への復帰を容易にする。
【0067】
フラップ10,11が心軸旋回していない位置に復帰することにより(前記フラップは双方とも送り方向Fと実質的に平行であり、コンベアベルト3上の対象物2の流れの供給に影響を及ぼさない)、コンベアベルト3上で開放された対象物2は、止め具39上で開放された対象物2の最も下流にある対象物2aと接触するまで移動する。
【0068】
止め具39に当接した対象物2の群の形成を可能にするために、止め具39は、対象物2の送り方向Fと同化する縦方向に進行する。
【0069】
その後、図8乃至図12との関係で以下に詳細に説明する通り、流れの最下流にある対象物2aが止め具39に接触したまま、かつ、他の上流の対象物2が連続して同上に接触したまま、形成するべき対象物2の群を形成するための対象物2の数に対応する数の対象物2が、通路5の出口で開放される。
【0070】
止め具39の前進速度Vtは、この目的のため、コンベアベルト3の送り速度Vaを僅かに下回っている。
【0071】
止め具39とフラップ10の端との距離が、設けられた対象物2の群の長さLと等しくなると、追従する止め具39と関連するローラ39が、対象物2の列を再び止めるために偏向フラップ10のカム14に接触する。
【0072】
サイクルは順次再開される。すなわち、再び偏向フラップ10が心軸旋回し、順に止め具39によって保持される対象物2の更なる群の形成が可能とされ、前記群は、フラップ10,11による2つの連続する列ブロック工程の間にコンベアベルト3上に開放された対象物の数に対応する数の対象物を備える。
【0073】
優先的には偏向フラップ10の心軸旋回による上記の動作工程は、優先的には、偏向フラップ10に取り付けられたカム14へのローラ38の接触により起こり、より詳細には、ローラ38を接触状態に配置する工程、及び通路5の出口で対象物2の供給軌道F上に止め具39を嵌入する工程は、前記ローラ38と前記止め具39とが取り付けられた無端チェーン37を前方へ送る工程を用いて実行される。
【0074】
更に、図6における斜視底面図の示すように、無端チェーン37のアセンブリ6は、フレーム50に固定されており、そのフレームは次にコンベアの全般的なフレーム51(前記フレーム51は現実に前記コンベアの側部から成っている)に強固に結合されている。
【0075】
従って、歯車41が、それ自身知られているが図6には示されていないタイプの駆動手段に連結された駆動軸42を用いて回転させられる一方、他方の歯車40が、各々のチェーンが対象物の寸法及び形成されるべき群の長さに適合する複数のチェーン37のモデルに適応するために移動可能に設けられていることに注意することができる。車41の位置は、前述した通り直ぐ下流に位置する密充填梱包装置のグループ化手段に関して固定されている。
【0076】
車40は、垂直で、かつ、フレーム50に形成された長手方向溝44の中を移動するのに適した軸43に載置されている。すなわち、その位置はハンドル52によるクランプによりロックすることができる。チェーン37の緊張は、ハンドル52による軸43の固定化に先だって、ガスタイプのシリンダ45により調整される。
【0077】
加えて、通路内及び通路出口での改良された案内を確実にするために、通路5の入力及び出口でコンベアベルト3上の対象物2を案内するのに適したガイドレール46、47が、壁7,8に取り付けられて設けられている。
【0078】
対象物のフォーマットが変化した際には、無端チェーンアセンブリ6との関係で、フラップ10及び11を支持するアセンブリ4の位置を、群の長さと共に調整することも必要である。無端チェーンアセンブリ6に関する支持アセンブリ4の位置のこの調整を容易にするために、位置決め部材48が、支持アセンブリ4と無端チェーンアセンブリ6との間の距離を調整するために、支持アセンブリ4上に取り付けられて設けられている。
【0079】
例えば、図1及び図2に示すように、位置決め部材48は細長いロッドであり、その端部は、直角であって、基準点として機能し、また、無端チェーンアセンブリ6に関して支持アセンブリ4を配置するためにローラ38と係合する。
【0080】
図7は、単純な機能図の形式で、本発明に係る装置の必須の部材を例示する。コンベヤのフレーム51は、前記コンベヤのベルト3上に縦方向に配置される支持アセンブリ4と、前記アセンブリ4の実質的に下流で、前記ベルト3に関して横に配置される無端チェーンアセンブリ6とを備えている。
【0081】
ローラ38の位置に関して偏向フラップ10のカム14の位置を適応させるために、溝又はスライド53によって案内されることにより、前述したように、アセンブリ4は、フレーム51に関して縦に移動することができ、ローラ38と止め具39の前記位置は、群に形成されるべき対象物2のタイプに依存し、また、対象物の群のサイズにも依存する。
【0082】
アセンブリ4は、対象物2の列がブロックされる通路5を定めている双方のフラップ10及び11の支持として機能する。偏向フラップ10は、軸12によって、その上流の部分で、蝶番支持されており、また、反応フラップ11は、これもまたその上流の部分に、すなわち、通路5の入口に位置している軸13の回りに蝶番支持されている。双方の軸12及び13は、既に特定した通り、例えば、l(小文字エル)が対象物2の長さであるとして、l(小文字エル)とl(小文字エル)/2の間である距離dだけ縦にオフセットされている。好ましくは、この距離dは大凡l(小文字エル)/2である。
【0083】
フラップ10の下流側端部55は、橋台17に関して、縦方向に僅かにオフセットしている。すなわち、対象物2の列の先頭が横方向にオフセットする間に、前記フラップ10の移動が先行できるために、かつ、準備ができている群の最後の対象物を叩いてしまうのを避けるために、それは前記橋台17の上流に位置している。フラップ10の下流側端部55と橋台17とを分離する距離aはl(小文字エル)/2からl(小文字エル)/4の間である。
【0084】
フラップ10の動作の起動は、ローラ38と前記フラップのカム14との間の接点により引き起こされる。すなわち、前記カム14は、止め具39とフラップ10の端55との間の距離L’が実質的に、形成されるべき群の長さLに対応したときに立ち上げられる。
【0085】
下記の図8乃至図12は、連続する対象物の間において列中にギャップを形成するため、また、対象物の群を形成して同上を、例えば密充填梱包装置に導くための動作の連続を示す。
【0086】
図8は、列の先頭にある対象物2a(1)と準備ができている群の最後の対象物2との間に挿入された止め具39(1)によって保持され、速度Vaでコンベアベルト3と共に進行している対象物2の列を示す。図8において、止め具39(1)は、フラップ10の下流側端部55から距離L’に位置しており、前記距離は、準備ができている対象物の群の長さLに等しい。
【0087】
止め具39(1)がこの距離L’に達すると、ローラ38(2)が偏向フラップ10のカム14と接触し、同上を非常に急速に心軸旋回させる。図9に示すフラップのこの心軸旋回は、前記フラップ10及びフラップ11により定められた通路5内の対象物2を、それらの測方に偏向させ、列の先頭において対象物2a(2)が橋台17に対向するように配置する。
【0088】
フラップ10の心軸旋回は、通路5の入口の幅も制限して、前記入口の上流で列をブロックする。
【0089】
フラップ10の端55と橋台17とを離間させる距離aに起因して、列は、通路5の入口にてほぼ即座にブロックされ、かつ、停止され、更に、通路5の中に幾らかの緩みが生ずる。この距離aは、減速及び停止のためにフラップ10及び11の間で通路5内の対象物をクランプすることを可能にしている。
【0090】
通路5の入口での列のブロックによれば、前記通路5内の対象物2間の接触圧力を開放することが可能となり、特に、先頭の対象物2a(2)が橋台17に対して強い圧力を与えるのを防ぐことが可能となる。対象物2a(2)と橋台との間の過剰圧力は、前記対象物の起こりうる劣化を伴って上記2つの間に過剰な摩擦を引き起こすことがあり、コンベアベルト3の縦軸上に偏向した対象物を再配置するのに重大な努力が必要となる。フラップ10,11は、以下に詳細に説明する通り、バネ手段16によってアイドル位置に戻される。
【0091】
フラップ10の心軸旋回は、止め具38(2)が前記フラップ10の前に通過することをも可能にし、かつ、以下、図10から判るように、それは、対象物2a(2)と先行する群の最後の対象物2c(1)との間への挿入に先立って、先行して準備がされている群の後ろでのその位置決めを可能にする。
【0092】
列がブロックされている間、コンベアベルト3は速度Vaで進み続け、かつ、それは、橋台17の上流にある3つの対象物の群を搬送する、図10。この新たな群は、長手方向走行速度Vtが、例えば10から15%程度、実質的にVaより低い止め具38(1)によって取り扱われる。
【0093】
止め具39(1)は準備された群の動きを制御しながら進み続け、そして、対象物2c(1)及び2a(2)との間のギャップEは、前記ギャップに次の止め具39(2)を安全に挿入するために十分なものとなる、図11。このギャップEは、l(小文字エル)/2からl(小文字エル)/4程度の値を有している。これと同時に、ローラ38(2)がカム14を離れて、フラップ10が図7に示すように橋台15’上に静止するアイドル位置に復帰する。フラップ10は、バネ手段によって順に作動させられるフラップ11により再編成される通路内の対象物2を介して印加される圧力の効果で自動的に戻される、図12。
【0094】
新たに準備された群は、止め具39(1)及び39(2)により区切られ、前記止め具の送り速度Vtに維持され、コンベアベルト3と前記止め具を支持するチェーン37との間の速度差により2つの連続した群の間の距離を増加させることが可能となっている。止め具は、例えば前記群の長さLの1.5倍の程度の距離に亘って準備された群を案内する。
【0095】
フラップ10及び11がアイドル位置に戻ると、列が開放されて、その先頭の対象物2a(2)が、挿入されている止め具39(2)に接近し、図8から、上述した通りサイクルが再開される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列縦隊で、互いに隣接しかつ整列されて移動する実質的に平行六面体の対象物の群を形成する方法であって、前記対象物は、長さl(小文字エル)を有し、長手方向速度Vaで進むコンベアベルト3により搬送され、
・2つの連続的な対象物の間にギャップを作るため、かつ、それらの対象物のプログラムされた数の群を定める1グループの対象物を前記ギャップの下流で分離するために、連続して作動する停止手段を用いて、通路内でその全長に亘って前記列を固定することと、
・これにより作り出されたギャップの中に、Vaより低い長手方向前進速度Vtを有する第1の止め具39を挿入することと、
・前記固定された列を開放して、その先頭の対象物において前記第1の止め具39(1)に同上を取り扱わせることと、
・前記停止手段の端から計測して、前記第1の止め具39(1)によってカバーされている距離が、少なくとも対象物の群の長さLと均等である時に、これにより作り出される新たなギャップに第2の止め具39(2)を挿入する目的で、前記列の新たな一時的固定化を開始することと、
・前記停止手段によって保持されている列を、前記第2の止め具39(2)によって同上を取り扱わせるために開放することと、
・前記第1の止め具39(1)などにより保持されている群を開放して、列の他の停止を開始することと、
を備える前記方法。
【請求項2】
・その入口において単数又は複数の対象物2をブロックすることにより列を固定するために、前記入口の断面が減少するように前記通路5を変形させることと、
・前記対象物間の接触圧力を低減させるために、前記通路の前記入口とその下流端との間で強度が低下する圧力を前記通路5の中にある前記対象物2の側面に印加することと、
・列の前部で下流対象物2aを保持するために、橋台の形の安全停止を前記通路5の端に置くことと、
から成ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
列が止められたときに、連続する対象物の間にギャップEを作ることを含み、その長さは前記対象物の長さl(小文字エル)の1/4と半分の間であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
対象物コンベアベルト3の速度Vaと対象物の様々な群を取り扱うための止め具の速度Vtとの間に速度差を作ることを含み、それは、準備された群の間に、同上が例えば密充填梱包装置に提供される前にギャップを作るために、列を取り扱い、準備された群の速度を制御する止め具の方が低速側で、10から15%程度であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の方法。
【請求項5】
準備された群が、対象物の前記群の長さLの1.5倍程度の距離に亘って取り扱い止め具によって案内されることを特徴とする請求項4記載の方法。
【請求項6】
一列縦隊で互いに隣接して移動し、コンベアの無端ベルトによって搬送される対象物を用いて群を形成する請求項1乃至5の何れかに記載の方法を実現する装置であって、
・その全長において、列を、前記列の2つの連続する対象物の間にギャップEを作るために固定する手段と、
・このようにして形成されたギャップに、特にその固定された列の前面を取り扱うために挿入されるのに適した止め具39形式の手段とを備え、
前記固定手段及び前記止め具39は、列を取り扱うための止め具39(1)が、前記列が開放された後、前記固定手段の端から計測して少なくとも準備されるべき群の長さLと均等な長さL’をカバーしたときに列の固定を開始するために協調した手法で動作することを特徴とする装置。
【請求項7】
列を固定するための手段は、
・各フラップがそれらの上流部分に位置する垂直軸回りを移動可能な、1つの偏向フラップ10と1つの反応フラップ11とを含み、互いに対向して配置され、対象物が通過する通路5を形成するフラップ10,11と、
・前記偏向フラップ10を、他方のフラップ11の方向に心軸旋回運動させる手段と、
・前記反応フラップ11の反応動作を、偏向フラップ10により対象物2を用いてそれが押された時に妨げるためのバネ手段と、
を備えることを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
フラップ10,11の軸12,13は縦にオフセットされており、反応フラップ11の軸13は、対象物の長さの半分程度の距離だけ偏向フラップ10の軸12の下流に位置付けられ、前記距離は、対象物の縦方向搬送軸上で計測されたものであることを特徴とする請求項7記載の方法。
【請求項9】
反応フラップ11は、偏向フラップ10の効果の下、同上の間に配置されている対象物を介して引き込められ、前記反応フラップ11は、引き込められることにより、クランプによって固定されている列の前方を形成している上流の対象物を一時的に保持することができ、実際の安全橋台として機能する橋台17を開放することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項記載の装置。
【請求項10】
止め具39は、作動側が、対象物搬送方向と平行で、かつ、偏向フラップ10の下流に配置されるモータ駆動の無端チェーン37により規則的に配分され、かつ搬送され、前記止め具39には、対象物のタイプに応じて、1から5mmの間、数ミリメートル程度の、対象物の群の長さLより大きいピッチPの間隔が空けられていることを特徴とする請求項6乃至9の何れか1項記載の装置。
【請求項11】
止め具39が、無端チェーン37上で、偏向フラップ10を操作するためのローラ38の形の部材に結合されており、前記ローラ38は、前記止め具39が同上に接近するに連れて前記フラップ10を心軸旋回させるために、そのカム形状部品14と噛み合っており、ローラ38とカム14で形成されたアセンブリは、前記列の固定によって2つの対象物の間に作り出されるギャップに前記止め具を挿入するための、列の固定と止め具39の通過との協調を可能にしていることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】
反応フラップ11はバネ手段の動作を受けており、前記反応フラップ11は、その操作部材から開放されるときに、この場合は、ローラ38が前記偏向フラップ10のカム14から離れるときに、フラップ間を移動する対象物を介して偏向フラップ10を自動的に位置復帰させることを特徴とする請求項6乃至11の何れか1項記載の装置。
【請求項13】
偏向フラップ10の長さが、準備されるべき対象物の群の長さ程度であり、対象物3から5つ程度であることを特徴とする請求項6乃至12の何れか1項記載の装置。
【請求項14】
偏向及び反応フラップ10及び11並びに下流橋台17は、対象物及び/又は形成されるべき群のフォーマットにおける変化に適合するために、全般的なフレーム51に関して長手方向の位置調節が可能な同一アセンブリ構造4上に配置されており、前記アセンブリ構造4は、ローラ38と止め具39を備える無端チェーンの上流側案内車40の位置に関して長手方向に調整され、前記上流車40の前記位置は、前記止め具39とローラ38が、準備されるべき前記群の長さLに対して好適なピッチに従って分配されている異なるチェーンモデル37に適応するために、今度は長手方向に調整可能とされていることを特徴とする請求項6乃至13の何れか1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−535142(P2010−535142A)
【公表日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−518716(P2010−518716)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【国際出願番号】PCT/FR2008/051335
【国際公開番号】WO2009/019382
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(506100093)シデル・パーティシペーションズ (72)
【Fターム(参考)】