説明

コード解析装置、コード情報提供装置及びそれを利用した方法

本発明はRFID(Radio Frequency IDentification)タグのような記録媒体に記録された多様なコードを解析したり、それによりコンテンツを獲得できるようにするコード解析装置、コード情報提供装置及びそれを利用した方法に係り、該コード解析装置は、客体識別子及びコードを読み取る読取り部と、客体識別子についての情報を送信し、送信された情報の応答として提供されるコードの解析に必要なコード情報を受信する送受信部と、受信されたコード情報を基に、読み取られたコードを解析する解析部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency IDentication)のような電子的記録媒体または二次元バーコードのような物理的記録媒体に保存された多様なコードを解析するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、二次元バーコードや識別情報を含んでいるRFIDタグ(以下、電子タグとも)を事物に付着させ、判読器でもって前記情報を判読し、ネットワークを介して有/無線でホストコンピュータのような情報処理システムに伝送して情報を処理する技術が急速に発展している。
【0003】
RFIDリーダ(reader)のような判読器は、記録媒体に記録されたコードを判読し、これをURN(Uniform Resource Name)及びFQDN(Fully Qualified Domain Name)に変換し、変換された情報をDNS(Domain Name System)サーバに送り、記録媒体から獲得したコードに該当する多様なコンテンツなどを獲得できるようにする。
【0004】
客体識別子は、記録媒体に記録された情報がいなかる種類の情報であるかを示す情報であり、ISO(International Organization for Standardization)のような国際標準化機構によって電子タグのような記録媒体に識別子を記録するとき、この識別子の種類を示すために共に記録されるように標準化されている。
【0005】
既存のシステムでは、判読器は、記録媒体に記録された客体識別子を確認し、判読器がコードをURN及びFQDN形式に変換できる場合にだけ処理を試みる。すなわち、判読器を含んだ全体システムは、特定客体識別子で識別されるコードだけを処理できるという問題点がある。また、多種のコードを解析するように判読器を製造するとしても、その後に新たに生成される多様な種類のコードは解析できないという限界がある。
【0006】
これを解決するための従来技術としては、記録媒体から読み取られたコードのビット構造を分析し、前記記録媒体に記録されたコードの種類または形式を検出して解析する方法がある。しかし、コードの種類または形式が異なっても、同じビット構造を有する場合があるために、かような方法を使用すれば、誤作動を誘発しうる。
【0007】
かような問題点を解決するために、判読器が多様な種類のコードを処理できるようにし、多様な種類のコードが記録された記録媒体を判読して処理できるように具現する必要性が叫ばれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明がなそうとする技術的課題は、RFIDのような電子的記録媒体または二次元バーコードのような物理的記録媒体に保存された多様なコードを解析するためのコード解析装置、コード情報提供装置及びそれを利用した方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の技術的課題をなすための、本発明によるコード解析装置は、客体識別子及びコードを読み取る読取り部と、前記客体識別子についての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する送受信部と、前記受信されたコード情報を基に、前記読み取られたコードを解析する解析部とを備える。
【0010】
前記の技術的課題をなすための、本発明によるコード情報提供装置は、それぞれの客体識別子に対応するコードの解析に必要なコード情報を保存するコード情報保存部;他機器から受信された客体識別子に対応するコード情報、または前記コード情報の位置情報を、前記他機器に提供するコード情報提供部を備える。
【0011】
前記の技術的課題をなすための、本発明によるコード解析方法は、(a)客体識別子及びコードを読み取る段階と、(b)前記客体識別子についての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する段階と、(c)前記受信されたコード情報を基に、前記読み取られたコードを解析する段階とを含む。
【0012】
前記の技術的課題をなすための、本発明によるコード情報提供方法は、(a)それぞれの客体識別子に対応するコードの解析に必要なコード情報を保存する段階と、(b)他機器から受信された客体識別子に対応するコード情報、または前記コード情報の位置情報を、前記他機器に提供する段階とを含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、多様なコード体系によるRFIDタグのような記録媒体に記録されたコードを解析して多様な応用に適用でき、RFIDリーダが製造された後に追加されたコード体系によるコードを解析できる。
【0014】
また、本発明によれば、コード解析に必要な情報を階層的に保存及び提供し、情報提供の負担を最小化でき、効率的に情報を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付された図面を参照しつつ、本発明による方法及び装置について詳細に説明する。
【0016】
本発明の適用対象を例に取れば、RFID(Radio Frequency IDentication)タグのような電子的記録媒体、二次元バーコードのような物理的記録媒体を挙げることができるが、本発明はそれらに限定されて適用されず、客体識別子及びコードを収録したあらゆる記録媒体に適用可能である。ただし、便宜上、RFIDの例を取って本発明の一実施形態を記述する。
【0017】
RFIDシステムでのコードは、特定アイテムを識別する唯一の数字、または数字と文字との組み合わせを意味する。ここでコードは、一般的に分類コード、識別コード、属性コードに大別される。分類コードは、類似したさまざまな項目を共通のカテゴリにグループ化した情報を含んでおり、識別コードは、ある対象に係る明確な識別を目的に付与されたコードであり、属性コードは、製品の属性を類推できるように意味を付与するコードである。
【0018】
RFIDシステムでのコードの役割は、RFIDタグが付着された事物を唯一に識別するところにその目的がある。従って、RFIDコードは、前記分類のうち、識別コードに該当すると見ることができる。RFIDを利用するシステムによって、付加的な情報をコードに付与して分類及び属性の情報をコードに含めることができるが、本質的に、RFIDシステムでコードは、識別を目的とする。この識別情報を利用して他のサーバへの質疑を介し、分類及び属性の情報を知ることもできる。事物の分類や属性の情報を知ることができる情報を含むとしても、一般的に、これを実際に解析するためには、他の応用の助けが必要である。
【0019】
RFIDコードをある意味を有する正確な情報と解析するためには、ある仮定や付加的な情報が必要である。RFIDコードは、外観上結局「0」及び「1」によって構成された二進ビット列であるのみであり、それ自体では何らの意味も得られない。この無意味な二進数が意味を有するためには、この二進数が何を意味するかについての別途の情報がなければならない。例えば、この二進数についての情報として、ISO/IEC 15459で定義したUII(Unique Item Identifier)という情報があるならば、この二進数は、ISO/IEC 15459で定義したUIIとして意味を有する情報と解析されうる。
【0020】
または、この二進数が何を意味するかについての情報がなくとも、この二進数を使用するシステムでは、意味を有することができる。例えば、EPC(Electronic Product System)システムは、自身が処理するあらゆる二進数がEPCコードであると仮定する。従って、EPCシステムは、一定の規則によって作成されたタグから読み取ったあらゆる二進数は、EPCコードと解析するのである。
【0021】
64ビットコードである1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001である二進数を例に取って説明する。このコードの種類または形式を含む付加情報があってこそ、このコードに対する解析が可能である。もし、このコードがISO/IEC 11784で定義したコードであるという付加情報があったり、これを処理するシステムがISO/IEC 11784のみを処理するならば、このコードは、次の通り解析できる。
【0022】
1.00000000000000.1.0110011010.00000000000000000000000000000000000001であって、「このタグは動物認識用タグであり、このコードの後に他のデータがさらにあり、韓国で使用するコードであり、一連番号は1である」という意味に解析される。一方、コードを処理するシステムの例としては、RFIDリーダ及び関連ソフトウェア、コード解析のためのサーバなどを挙げることができる。
【0023】
現在、全世界的に数多くのコードが存在しており、国内にもモバイルRFIDサービスのための専用コード体系であるmCodeがある。日本には、uCodeという固有のコード体系があり、ISOには、物品管理用だけではなく、さまざまな用途に数多くのコード体系が定義されている。また、RFIDシステムの効率的な具現のために、ISO/IEC 15961及び15962のような規格を別途に制定し、コードを読んで解析するためのデータ形式及び応用インターフェースを提供する。それらシステムで使われる記録媒体には、客体識別子(OID:Object IDdentifier)及びコードが含まれて記録される。従って、それらシステムは、OID情報を利用し、無意味な二進数データを意味のある情報に変換できる。
【0024】
ISO/IEC 15961及び15962のシステムを例に取れば、タグにコードを記録するとき、P+OID+Oの形態で記録される。ここで、PはPrecursorであって、後に来るOID及びOの構造を説明するために使われ、O(Object)は実際コードを示す。一方、OIDはOがいなかる情報であるかを示す。
【0025】
一方、RFIDで使われるコードは、唯一に解析可能でなければならない。しかし、二進数が唯一に解析されるか否かは、状況によって異なる。すなわち、二進数自体だけでは、この二進数が唯一に解析されるということを保証できないが、これについて、次のようなコードAとコードBとの場合を例に取る。
【0026】
コードA:1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001
コードB:1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001
コードAとコードBは、同じ二進数になって一致するということが分かる。2つのコードを解析するためには、付加情報が必要である。例えば、コードAは、ISO/IEC 11784によるコードであると仮定し、コードBは、モバイルRFID専用コードであるmCodeであると仮定する。
【0027】
コードAがISO/IEC 11784のコード体系を基にして生成されたコードであるならば、1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001と解析されねばならず、コードBがmCodeのコード体系を基にして生成されたコードであるならば、1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001と解析されねばならない。すなわち、コードBは、「TLC(Top Level Code)」が800HEXであり、64ビット長であるClass Bであり、CC(Company Code)が6680HEXであり、IC(Item Code)は1HEXである」という意味を有する。ここで、コードAは、動物管理用応用で、このタグが付着された動物を唯一に識別し出すことができ、コードBは、モバイルRFIDサービスで、このタグが付着されたあるものに該当するオンライン上のコンテンツを唯一に識別し出すことができる。すなわち、RFIDコードが唯一であるということは、特定システム内で唯一であり、このシステム内でのみ唯一に解析されうるということを意味する。例えば、航空手荷物を扱う応用で使われるコードは、航空手荷物応用領域でのみ唯一に解析されうるということである。従って、コード長またはパターンを基にコードの種類または体系を区分し出すことは不可能である。
【0028】
従って、本発明は、コード自体よりはOIDを利用してコードの種類または体系を獲得する方法を使用する。
【0029】
図1は、本発明が適用されうる記録媒体構造の一実施形態を示す。電子タグのような記録媒体に、客体認識子(OID)110及びコード120が含まれて記録されているならば、本発明が適用されうるということを意味する。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態によるコード解析手続きを示す概念図であり、記録媒体210、コード解析装置220、コード情報提供装置230及び位置情報サーバ240、コンテンツサーバ250を備えてなる。
【0031】
コード解析装置220は、有/無線通信及びカメラのような多様な方法を介して、事物に付着される記録媒体210に記録されたOID及びコードを読み取って解析する。ここで、コード解析装置220の例としては、RFIDリーダ、バーコートリーダなどを挙げることができる。その後、コード解析装置220は、解析されたコードを基に、前記読み取られたコードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑(query)メッセージを生成する。生成された質疑メッセージは、位置情報サーバ240に提供される。一方、前述の理由で、コード解析装置220が前記読み取られたコードを解析できない場合は、前記読み取られたOIDを有/無線通信を介してコード情報提供装置230に伝送する。これに応答し、コード情報提供装置230は、受信されたOIDに該当するコードの解析に必要なコード情報をコード解析装置220に伝送する。ここで、コードの解析が意味する例としては、本明細書に記述された応用として、質疑メッセージ生成に必要な解析を挙げることができるが、これだけではなく、読み取られたコードを他の応用に使用するならば、その応用の使用に必要な情報を意味できる。同様に、コード情報の例としては、読み取られたコードで質疑メッセージの生成に必要な情報を挙げることができるが、これだけではなく、読み取られたコードが異なった応用に利用されるならば、その応用の利用に必要な情報を意味できる。一方、コード情報の具体的な例としては、質疑メッセージの生成時に必要なコード体系、またはコードの種類を挙げることができるが、応用によって異なりうることもあるので、必ずしもそれらに限定されるものではない。特に、質疑メッセージがURN(Uniform Resource Name)またはFQDN(Fully Qualified Domain Name)の形態ならば、コード情報は、前記読み取られたコードをURNまたはFQDNの形態に変換するのに必要な情報になりうる。一方、伝送されるコード情報の形態は、XML(eXtensible Markup Language)のように構成され、コード情報提供装置230は、DNS(Domain Name System)サーバのように階層的に構成されうる。
【0032】
コード情報を受信したコード解析装置220は、コード情報を基にして、前記読み取られたコードを解析した後、質疑メッセージを生成する。その後、コード解析装置220は、生成された質疑メッセージを位置情報サーバ240に伝送する。
【0033】
位置情報サーバ240は、受信された質疑メッセージに応答し、前記読み取られたコードに該当するコンテンツの位置情報を応答メッセージに込めてコード解析装置220に伝送する。ここで、位置情報の例としては、URL(Uniform Resource Locator)、URI(Uniform Resource Identifier)及び各種アドレスなどを挙げることができ、位置情報サーバ240の例としては、DNSサーバを挙げることができるが、必ずしもそれらに限定されるものではない。
【0034】
応答メッセージを受信したコード解析装置220は、位置情報を基にしてコンテンツサーバ250にコンテンツを要請して獲得する。
【0035】
図3は、図2のコード解析装置220の具体的な構成を一実施形態で示したものであり、図3を参照すれば、本発明の一実施形態によるコード解析装置220は、読取り部300、送受信部310、解析部320、位置情報獲得部330及びコンテンツ獲得部340を備えてなる。
【0036】
読取り部300は、RFIDタグのような記録媒体からOID及びコードを読み取る。
【0037】
送受信部310は、読み取られたOIDについての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する。ここで、コード情報の例としては、読み取られたコードの形式または種類についての情報、または読み取られたコードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージ生成に必要な情報を挙げることができる。
【0038】
解析部320は、前記受信されたコード情報を基に、前記読み取られたコードを解析する。
【0039】
位置情報獲得部330は、前記解析されたコードを基に、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を獲得する。一方、位置情報獲得部330は、図3を参照すれば、メッセージ生成部332及び第2送受信部334を備えてなる。メッセージ生成部332は、前記解析されたコードを基に、コンテンツの位置情報を提供する位置情報サーバ240に、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージを生成する。第2送受信部334は、前記生成された質疑メッセージを前記位置情報サーバ240に送信し、前記位置情報サーバ240から前記質疑メッセージに対する応答メッセージを受信し、前記位置情報を獲得する。一方、位置情報サーバ240が認識できる質疑メッセージがURN及びFQDNの形式ならば、メッセージ生成部332は、前記解析されたコードをURNまたはFQDNの形式に変換し、前記質疑メッセージを生成する。
【0040】
コンテンツ獲得部340は、獲得された位置情報を基にコンテンツサーバ250に接続し、前記読み取られたコードに該当するコンテンツを獲得する。
【0041】
一方、解析部320と送受信部310は、無條件にコード情報を獲得して前記読み取られたコードを解析することができるが、解析部320自体で既設定の情報で、前記読み取られたOIDによるコードを解析できる場合ならば、送受信部310のコード情報獲得過程を省略できるので、解析部320のコード解析可能いかんによって、送受信部310の動作いかんを決定することもできる。
【0042】
図4は、図2のコード情報提供装置230の具体的な構成を一実施形態で示したものであり、図4を参照すれば、本発明の一実施形態によるコード情報提供装置230は、コード情報保存部400及びコード情報提供部410を備えてなる。
【0043】
コード情報保存部400は、それぞれのOIDに対応するコードの解析に必要なコード情報を保存する。ここで保存方法としては、OIDの階層的構造によって階層的にコード情報を保存し、保存されたコード情報の検索を便利に行う方法で具現されうる。
【0044】
コード情報提供部410は、コード解析装置220から受信されたOIDに対応するコード情報を前記コード情報保存部400から抽出し、前記コード解析装置220に提供したり、または前記コード情報の位置情報を前記コード解析装置に提供する。ここで、コード情報の例としては、前述のように、コードの形式または種類についての情報であるか、またはコードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を挙げることができる。
【0045】
一方、コード情報保存部400は、OIDの階層的構造により、コード情報を分散保存する複数個の保存部を具備できる。またこの場合、コード情報提供部は、前記受信されたOIDを基に、前記複数個の保存部を階層的に検索し、前記受信されたOIDに対応する前記コード情報、または前記コードの位置情報を提供する。これは、1つのサーバまたは複数個のサーバで具現されるが、このような具現方式によれば、保存された内容の検索及び管理が効率的でありえるという長所がある。図5A及び図5Bは、かような場合に係るコード情報提供装置230の具体的な一実施形態を示す。
【0046】
図5Aは、図2のコード情報提供装置230の具体的な構成を他の一実施形態で示したものであり、M個のコード情報提供部500_1,500_2,…,500_M、及びL個の伝達部510_1,510_2,…,510_Lを備えてなる。一方、OIDは、N層の階層で構成される場合を前提にする。
【0047】
特に、N=3、M=8、L=7である場合であり、図5Aのように、ツリー(tree)形態のトポロジーである場合を簡単な例として便宜上例示するものであり、N、M、Lの値段及びトポロジーは、必ずじもそれらに限定されるものではない。
【0048】
8個のコード情報提供部500_1,500_2,…,500_8は、OIDの階層的構造によってコード情報を分散保存する。OIDが4ビットであって、上位1ビットが1階層部分についての情報であり、その次の1ビットが2階層部分についての情報であり、下位2ビットである場合を例に取って説明すれば、0000ないし0001に該当するコード情報は、コード情報提供部500_1に保存され、0010ないし0011に該当するコード情報は、コード情報提供部500_2に保存され、1110ないし1111に該当するコード情報は、コード情報提供部500_8に保存されることを挙げることができる。
【0049】
一方、伝達部510_1は、コード解析装置220から提供されたOIDの上位1ビットを基に、伝達部510_2及び伝達部510_3のうち一つを選択してOIDを伝達する。伝達部510_2は、伝達されたOIDの2番目のビットを基に、伝達部510_4及び伝達部510_5のうち一つを選択してOIDを伝達し、伝達部510_3も同じ動作を遂行する。
【0050】
特に、伝達部510_5が選択されてOIDを伝達された場合、OIDの3番目のビットが0であるならば、OIDをコード情報提供部500_4に伝達する。OIDを提供されたコード情報提供部500_4は、伝達されたOIDの4番目のビットが1であるものに該当するコード情報をコード解析装置220に伝送する。
【0051】
図5Bは、図2のコード情報提供装置230の具体的な構成を他の一実施形態で示したものであり、M個のコード情報提供部520_1,520_2,…,520_M、及びL個の位置情報提供部530_1,530_2,…,530_Lを備えてなる。図5Aのコード情報提供装置230で前提にした条件で、OIDが0101である場合について説明すれば、次の通りである。
【0052】
8個のコード情報提供部520_1,520_2,…,520_8は、OIDの階層的構造によってコード情報を分散保存する。OIDが4ビットであって、上位1ビットが1階層部分についての情報であり、その次の1ビットが2階層部分についての情報であり、下位2ビットである場合を例に取って説明すれば、0000ないし0001に該当するコード情報は、コード情報提供部520_1に保存され、0010ないし0011に該当するコード情報は、コード情報提供部520_2に保存され、1110ないし1111に該当するコード情報は、コード情報提供部520_8に保存されることを挙げることができる。
【0053】
コード解析装置220がOIDを位置情報提供部530_1に提供すれば、位置情報提供部530_1は、OIDの上位1ビットを基に位置情報提供部530_2及び位置情報提供部530_3のうち一つを選択し、選択された位置情報提供部530_2または530_3の位置情報をコード解析装置220に提供する。前述の条件のOIDである場合には、位置情報提供部530_2の位置情報が提供される。
【0054】
その後、コード解析装置220は、提供された位置情報を基にして、位置情報提供部530_2に接続してOIDを提供する。位置情報提供部530_2は、OIDの二番目のビットを基に位置情報提供部530_5を選択し、位置情報提供部530_5の位置情報をコード解析装置220に提供する。
【0055】
その後、コード解析装置220は、提供された位置情報を基にして、位置情報提供部530_5に接続してOIDを提供する。位置情報提供部530_5は、OIDの3番目のビットを基にコード情報提供部520_3を選択し、コード情報提供部520_3の位置情報をコード解析装置220に提供する。
【0056】
その後、コード解析装置220は、提供された位置情報を基にして、コード情報提供部520_3に接続してOIDを提供すれば、コード情報提供部520_3は、OIDに該当するコード情報をコード解析装置220に提供する。
【0057】
一方、OIDが1 2 410 1であり、読み取られたコードが1000000000000001011001101000000000000000000000000000000000000001である場合について説明すれば、次の通りである。読み取られたコードを解析して質疑メッセージを生成する場合、質疑メッセージがURN形式であるならば、質疑メッセージは、urn:mcode:100000000000.0001.0110011010000000.00000000000000000000000000000001の形態になり、質疑メッセージがFQDN形式であるならば、質疑メッセージは、00000000000000000000000000000001.0110011010000000.0001.100000000000.odsroot.or.krの形態となる。ここで、コード情報の例としては、読み取られたコードの何番目かのビットで点を打つという情報、urn:mcodeを付加せよという情報、odsroot.or.krを付加せよという情報などを挙げることができる。
【0058】
読み取られたOIDを基に、前記読み取られたコードの解析または質疑メッセージ生成が不可能であると判断されれば、読み取られたOIDをコード情報提供装置230に伝送し、最終的にコード解析装置220は、コード情報を受信し、受信されたコード情報を利用して前述の形態の質疑メッセージの生成である。
【0059】
特に、コード情報提供装置230は、複数個のサーバでもって構成可能であるが、コード解析装置220は、ローカルサーバにOIDを伝送すれば、ローカルサーバは、OIDを基にして、次端サーバであるサーバAの位置情報を検索し、検索された位置情報である129.254.15.15を基にOIDを、$ORIGIN 1.oidroot.or.krであるサーバAに提供する。
【0060】
サーバAは、OIDを基にして、次端サーバであるサーバBの位置情報を検索し、検索された位置情報である129.254.30.30を基にOIDを、$ORIGIN2.1.oidroot.or.krであるサーバBに提供する。
【0061】
サーバBは、OIDを基にして次端サーバであるサーバCの位置情報を検索し、検索された位置情報である129.254.50.50を基にOIDを、$ORIGIN410.2.1.oidroot.or.krであるサーバCに提供する。
【0062】
サーバCは、OIDを基にして次端サーバであるサーバDの位置情報を検索し、検索された位置情報である129.254.50.50を基にOIDを、$ORIGIN1.410.2.1.oidroot.or.krであるサーバDに提供する。
【0063】
サーバDは、OIDを基にして、前記OIDに該当するコード情報を検索し、検索されたコード情報をコード情報提供装置230に提供する。
【0064】
一方、前述の例は、図5Aの説明と類似したものであり、図5Bのように、各サーバが位置情報をコード解析装置220とやりとりすることにより、最終的にコード情報を提供する方法を適用することもできる。
【0065】
図6は、本発明の一実施形態によるコード解析方法の動作を示すフローチャートである。図6を参照すれば、本実施形態によるコード解析方法は、図2に図示されたコード解析装置220で、時系列的に処理される段階によって構成される。従って、以下省略された内容であっても、コード解析装置220について以上で記述された内容は、本実施形態によるコード解析装置にも適用される。
【0066】
S600段階で、OID及びコードを読み取る。
【0067】
その後、読み取られたOIDを基にして、前記読み取られたコードを解析できるか否かを判断する(S610)。解析できないと判断されれば(S610)、前記OIDについての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する(S620)。解析できると判断されれば(S610)、前記読み取られたコードを解析し(S630)、S620段階後には受信されたコード情報を基にして、前記読み取られたコードを解析する(S630)。ここで、コード情報の例としては、コードの形式または種類についての情報、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を挙げることができる。
【0068】
S630段階後に解析されたコードを基に、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を獲得する(S640)。ここで、S640は、図6を参照すれば、S642段階及びS644段階を含んでなる。まず、解析されたコードを基に、コンテンツの位置情報を提供する位置情報サーバに、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージを生成する(S642)。次に、生成された質疑メッセージを前記位置情報サーバに送信し、前記位置情報サーバから前記質疑メッセージに対する応答メッセージを受信し、前記位置情報を獲得する(S644)。
【0069】
その次に、獲得された位置情報を基に、前記読み取られたコードに該当するコンテンツを獲得する(S650)。
【0070】
図7は、本発明の一実施形態によるコード情報提供方法の動作を示すフローチャートである。図7を参照すれば、本実施形態によるコード情報提供方法は、コード情報提供装置230で、時系列的に処理される段階によって構成される。従って、以下省略された内容であっても、コード情報提供装置230について以上で記述された内容は、本実施形態によるコード解析装置にも適用される。
【0071】
図7を参照すれば、まず、それぞれのOIDに対応するコードの解析に必要なコード情報を保存する(S700)。その後、コード解析装置220からOIDを受信し(S710)前記受信されたOIDに対応するコード情報を前記コード解析装置220に提供する(S720)。ここで、コード情報の例としては、前述のように、コードの形式または種類についての情報、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を挙げることができる。
【0072】
本発明はまた、コンピュータで読取り可能な記録媒体にコンピュータで読取り可能なコードともって具現することが可能である。コンピュータで読取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読取り可能なデータが保存されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータで読取り可能な記録媒体の例としては、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などがあり、またキャリアウェーブ(例えばインターネットを介した伝送)の形態で具現されることも含む。また、コンピュータで読取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータで読取り可能なコードが保存されて実行されうる。そして、本発明を具現するための機能的な(functional)プログラム、コード及びコードセグメントは、本発明が属する技術分野のプログラマらによって容易に推論されうる。
【0073】
かような本願発明の方法及び装置は、理解を助けるために図面に図示された実施形態を参考に説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当分野での当業者ならば、それらから多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によってのみ決まるのである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明が適用されうる記録媒体構造の一実施形態を示す図面である。
【図2】本発明の一実施形態によるコード解析手続きを示す概念図である。
【図3】図2のコード解析装置の具体的な構成を一実施形態で示した図面である。
【図4】図2のコード情報提供装置の具体的な構成を一実施形態で示した図面である。
【図5A】図2のコード情報提供装置の具体的な構成を他の一実施形態で示した図面である。
【図5B】図2のコード情報提供装置の具体的な構成を他の一実施形態で示した図面である。
【図6】本発明の一実施形態によるコード解析方法の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の一実施形態によるコード解析方法の動作を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
客体識別子及びコードを読み取る読取り部と、
前記客体識別子についての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する送受信部と、
前記受信されたコード情報を基に、前記読み取られたコードを解析する解析部とを備えることを特徴とするコード解析装置。
【請求項2】
前記解析部は、既設定の情報を基にして、前記読み取られたコードを優先的に解析し、
前記送受信部は、前記解析部が既設定の情報を基にして解析できない場合、前記客体識別子についての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信し、前記解析部が、前記受信されたコード情報を基にして、前記読み取られたコードを解析するようにすることを特徴とする請求項1に記載のコード解析装置。
【請求項3】
前記コード情報は、
前記コードの形式または種類についての情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコード解析装置。
【請求項4】
前記コード情報は、
前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のコード解析装置。
【請求項5】
前記解析されたコードを基に、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を獲得する位置情報獲得部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコード解析装置。
【請求項6】
前記位置情報獲得部は、
前記解析されたコードを基に、コンテンツの位置情報を提供する位置情報サーバに、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージを生成するメッセージ生成部と、
前記生成された質疑メッセージを前記位置情報サーバに送信し、前記位置情報サーバから前記質疑メッセージに対する応答メッセージを受信し、前記位置情報を獲得する第2送受信部とを備えることを特徴とする請求項5に記載のコード解析装置。
【請求項7】
前記メッセージ生成部は、
前記解析されたコードをURNまたはFQDN形式に変換し、前記質疑メッセージを生成することを特徴とする請求項6に記載のコード解析装置。
【請求項8】
前記獲得された位置情報を基に、前記読み取られたコードに該当するコンテンツを獲得するコンテンツ獲得部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載のコード解析装置。
【請求項9】
それぞれの客体識別子に対応するコードの解析に必要なコード情報を保存するコード情報保存部と、
他機器から受信された客体識別子に対応するコード情報、または前記コード情報の位置情報を、前記他機器に提供するコード情報提供部とを備えることを特徴とするコード情報提供装置。
【請求項10】
前記コード情報は、
前記コードの形式または種類についての情報を含むことを特徴とする請求項9に記載のコード情報提供装置。
【請求項11】
前記コード情報は、
前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を含むことを特徴とする請求項9に記載のコード情報提供装置。
【請求項12】
前記コード情報保存部は、客体識別子の階層的構造により、コード情報を分散保存する保存部を複数個具備することを特徴とする請求項9に記載のコード情報提供装置。
【請求項13】
前記コード情報提供部は、
前記受信された客体識別子を基に、前記複数個の保存部を階層的に検索し、前記受信された客体識別子に対応する前記コード情報、または前記コードの位置情報を提供することを特徴とする請求項12に記載のコード情報提供装置。
【請求項14】
(a)客体識別子及びコードを読み取る段階と、
(b)前記客体識別子についての情報を送信し、前記送信された情報の応答として提供される前記コードの解析に必要なコード情報を受信する段階と、
(c)前記受信されたコード情報を基に、前記読み取られたコードを解析する段階とを含むことを特徴とするコード解析方法。
【請求項15】
既設定の情報を基にして、前記コードを解析できるか否かを判断する段階と、
前記判断段階で解析できると判断されれば、前記既設定の情報を基にして、前記コードを解析する段階と、
前記判断段階で解析できないと判断されれば、前記(b)段階に進む段階とをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコード解析方法。
【請求項16】
前記コード情報は、
前記コードの形式または種類についての情報を含むことを特徴とする請求項14に記載のコード解析方法。
【請求項17】
前記コード情報は、
前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を含むことを特徴とする請求項14に記載のコード解析方法。
【請求項18】
(d)前記解析されたコードを基に、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を獲得する段階をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコード解析方法。
【請求項19】
前記(d)段階は、
(d1)前記解析されたコードを基に、コンテンツの位置情報を提供する位置情報サーバに、前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージを生成する段階と、
(d2)前記生成された質疑メッセージを前記位置情報サーバに送信し、前記位置情報サーバから前記質疑メッセージに対する応答メッセージを受信し、前記位置情報を獲得する段階とを含むことを特徴とする請求項18に記載のコード解析方法。
【請求項20】
前記(d1)段階は、
前記解析されたコードをURNまたはFQDN形式に変換し、前記質疑メッセージを生成する段階を含むことを特徴とする請求項19に記載のコード解析方法。
【請求項21】
(e)前記獲得された位置情報を基に、前記読み取られたコードに該当するコンテンツを獲得する段階をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載のコード解析方法。
【請求項22】
(a)それぞれの客体識別子に対応するコードの解析に必要なコード情報を保存する段階と、
(b)他機器から受信された客体識別子に対応するコード情報を前記他機器に提供する段階とを含むことを特徴とするコード情報提供方法。
【請求項23】
前記コード情報は、
前記コードの形式または種類についての情報を含むことを特徴とする請求項22に記載のコード情報提供方法。
【請求項24】
前記コード情報は、
前記コードに該当するコンテンツの位置情報を要請する質疑メッセージの生成に必要な情報を含むことを特徴とする請求項22に記載のコード情報提供方法。
【請求項25】
請求項14ないし請求項24のうちいずれか1項に記載の方法を遂行するプログラムを収録したコンピュータ読取り可能であることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2009−529174(P2009−529174A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558173(P2008−558173)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【国際出願番号】PCT/KR2006/004486
【国際公開番号】WO2007/102646
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(596180076)韓國電子通信研究院 (733)
【氏名又は名称原語表記】Electronics and Telecommunications Research Institute
【住所又は居所原語表記】161 Kajong−dong, Yusong−gu, Taejon korea
【Fターム(参考)】