説明

コーナーパネルおよびその取付構造

【課題】長辺小口面から入隅面までの寸法が小さいL型コーナーパネルを用いる必要がある場合でも、躯体に対して十分な強度で取り付けられ、施工性に優れ、かつ、意匠設計上の自由度の高いコーナーパネルおよびその取付構造を実現する。
【解決手段】コーナーパネル1bを、横断面形状が不等辺のL字形で、長辺を構成するパネル本体11と、短辺を構成する突出部12とから構成し、突出部12の突出量δをパネル本体11の厚さ寸法t以下に規制し、突出部12は躯体に対して固定せずに、パネル本体11の上下2個所位置のみを、アンカー挿入孔15に挿入したアンカー19を利用して、取付金具22とボルト23とにより躯体に対して固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のコーナー部を構築する、軽量気泡コンクリート(ALC)パネル、プレキャストコンクリート(PC)パネルなどを用いたコーナーパネル、および、該コーナーパネルの躯体への取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ALCパネルやPCパネルを用いて、建物のコーナー部(出隅部あるいは入隅部)を縦壁により構築する場合、通常の縦壁パネルを用いて、一方のパネルの長辺小口面と他方のパネルの横幅方向端部とを突き合わせた構成(特許文献1参照)や、横断面形状がL字形であるL型コーナーパネルの長辺小口面の両側に通常の縦壁パネルの長辺小口面を突き合わせた構成(特許文献2参照)などが一般的に採られている。
【0003】
前者の場合、通常のコーナー部の構築には用いうるが、たとえば、出隅部と入隅部がパネル横幅より狭い間隔で連続するような連続コーナー部などには用いることができない。また、この構成の場合、出隅部に目地ができるなどの外観上の問題が生ずる場合もある。
【0004】
このような連続コーナー部の構築を含めて、特許文献2に記載されるようなL型コーナーパネルが広く使用されている。この場合、図8の(a)、(b)に示すように、コーナーパネル1を、目地プレート2、コーナープレート3、アンカー4、Oボルト5、および、ナット6を利用して、躯体である角柱7に対して取り付けている。
【0005】
具体的には、角柱7に、一対の目地プレート2を溶接により立設し、それぞれの目地プレート2に、全体が略L字形であるコーナープレート3の一片を溶接により固定している。一方、コーナーパネル1には、その内部にアンカー4を埋設し、各アンカー4に対して、Oボルト5の基端部をそれぞれ係合させ、各Oボルト5の先端部を、コーナーパネル1の裏面からそれぞれ突出させている。そして、各Oボルト5の先端部を、各コーナープレート3の他片に穿設した通孔8に挿通した後、各ナット6をそれぞれ固定することで、コーナーパネル1を角柱7に対して取り付けている。
【0006】
ところで、従来から使用されている一般的なL型コーナーパネルのサイズは、ALCパネルの場合、図8の(b)における出隅部の幅aが300mm〜400mm、厚さtが100mm〜150mm程度であり、コーナーパネル1の長辺小口面9から入隅面10までの寸法bは、150mm〜300mm程度である。このような一般的なサイズのコーナーパネルの場合には問題となりにくいが、図9に示すような、長辺小口面9aから入隅面10aまでの寸法b´が50mm程度と比較的小さいコーナーパネル1aの場合、上述した従来の取付構造を採用した場合に、次のような問題を生じる可能性がある。
【0007】
すなわち、コーナーパネル1aを角柱7に対して取り付けるために利用するOボルト5は、コーナーパネル1aの裏面のほぼ同じ高さ位置から、互いに直交する状態で設けられるため、長辺小口面9aから入隅面10aまでの寸法が小さくなると、各Oボルト5の先端部同士が干渉しやすくなる。このため、コーナーパネル1aの施工性が低下し、最悪の場合には、各Oボルト5を取り付けることができなくなるといった問題を生じる可能性がある。
【0008】
また、このようなL型コーナーパネルの躯体である角柱に対する取付けは、図8(a)に示すように、少なくとも各入隅面ごとに上下2箇所の合計4箇所で行われるため、この面からも施工性が低下しやすくなる。さらに、L型コーナーパネルを支持するための角柱の存在や、コーナーの両側に形成される目地部の存在により、壁面の意匠設計上の自由度が低くなる。この結果、建築主の要求に応えることが難しくなる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2001−248249号公報
【特許文献2】特開平10−338981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述のような事情に鑑み、連続コーナー部など、長辺小口面から入隅面までの寸法が小さいL型コーナーパネルを用いる必要がある場合でも、躯体に対して十分な強度で取り付けられると共に、施工性に優れ、しかも意匠設計上の自由度の高いコーナーパネル、および、その取付構造を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のコーナーパネルは、横断面形状がL字形で、長辺を構成するパネル本体と、該パネル本体のパネル幅方向片端部からパネル厚さ方向片側に向けて突出し、短辺を構成する突出部とからなり、該突出部の突出量は前記パネル本体の厚さ寸法以下であり、該パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所でのみ、建物躯体に取り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0012】
該コーナーパネルは、上下方向に離隔した状態でそれぞれ水平方向に配設された上部躯体と下部躯体とからなる建物躯体に対して、前記パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所が取り付けられる。
【0013】
より具体的には、前記パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所に、パネル取付用アンカーを挿入するためのアンカー挿入孔が設けられている。かかるアンカー挿入孔は、たとえば、前記パネル本体の上下両短辺小口面のパネル幅方向略中央部から、該短辺小口面に対して直交する方向に、もしくは、前記パネル本体の長辺小口面のパネル長手方向略上下端部から、前記短辺小口面に対して平行となる方向に、穿設される。また、前記パネル本体の一方の主面の上下方向2個所位置に、前記アンカー挿入孔のそれぞれに対して直交する状態で連通する、ボルト挿入孔が設けられている。
【0014】
そして、前記コーナーパネルに設けられた2つのアンカー挿入孔に、その長さ方向一部にねじ孔を有するパネル取付用アンカーをそれぞれ挿入し、先端側に雄ねじ部を有するボルトを、取付金具に設けた挿通孔に挿通させた状態で、それぞれの雄ねじ部を前記各ねじ孔に螺合させ、前記取付金具が前記上部躯体および下部躯体のそれぞれに固定されることにより、該コーナーパネルは躯体に取り付けられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るコーナーパネルの場合には、長辺小口面から入隅面までの寸法に相当する、突出部の突出量を、パネル厚さ寸法との関係で適正に規制しているだけでなく、躯体への取付けに際してアンカーを利用できるため、前記突出部を躯体に対して固定することなく、パネル本体の上下2個所位置のみを躯体に固定するだけで、コーナーパネル全体としての躯体に対する取付強度を十分に確保できる。
【0016】
また、前記突出部を躯体に対して固定する必要がないため、取付部材同士の干渉を生じることがなく、これに起因した施工性の低下を招くことがなくなる。また、躯体に対する取付個所を2個所と少なくできるため、施工性の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、前記パネル本体の上下2個所位置のみを躯体に対して固定するため、この躯体として、従来構造では必要とされる角柱を使用しなくて済む。また、少なくとも出隅部の一方で目地を省略できる。したがって、壁面の意匠設計上の自由度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態の1例に係る、出隅部用コーナーパネルの取付構造を屋内側から見た状態で示す立面図である。
【図2】同じく図1のA−A´断面図である。
【図3】同じく図1のB−B´断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2に相当する断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の第3例に係る、入隅部用コーナーパネルの取付構造を屋外側から見た状態で示す立面図である。
【図6】同じく図5のC−C´断面図である。
【図7】同じく図5のD−D´断面図である。
【図8】従来の出隅部用コーナーパネルの取付構造を示す図で、(a)は部分切断斜視図であり、(b)は横断面図である。
【図9】同じく長辺小口面から入隅面までの寸法が小さい場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施の形態の第1例]
図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例では、建物の出隅部用パネルとして好適なコーナーパネルの構造、および、該コーナーパネルを躯体に対して取り付ける際に好適な取付構造について説明する。
【0020】
本例に用いるコーナーパネル1bは、ALCパネルやPCパネルにより構成され、横断面形状が不等辺のL字形のL型パネルであって、長辺を構成するパネル本体11と、短辺を構成する突出部12とからなる。
【0021】
このうちの突出部12は、パネル本体11のパネル幅方向片端部(図1、2の左端部、図3の奥端部)から、パネル厚さ方向片側(図1の手前側、図2の下側、図3の左側であり、屋内側)に向けて突出する状態で設けられている。また、コーナーパネル1bの長辺小口面9a、9bから入隅面10a、10bまでの寸法のうち、短い方の寸法に相当する、パネル本体11の屋内側主面13aからの突出部12の突出量δは、このパネル本体11のパネル厚さ寸法T以下(好ましくは、厚さ寸法tの1/4倍〜1倍、より好ましくは1/4倍〜1/2倍)に規制している。なお、図示の例では、この突出量δを厚さ寸法tのおよそ半分(1/2倍)の長さに規制している。
【0022】
ALCパネルの場合、パネルの厚さtは通常100mm〜150mm程度であり、よって、突出量δは、25〜100mm(ないしは37.5mm〜150mm)の範囲となる。かかる突出量δが上記の上限を超えると、突出部の分だけパネル重量が増加することに起因して、風圧力による荷重の増加や地震時の揺れに対するパネルの取付部の取付強度に問題が生ずる可能性がある。
【0023】
また、パネル本体11の上端の短辺小口面14aおよび下端の短辺小口面14bのうちのパネル幅方向略中央位置には、これら各短辺小口面14a、14bに対して直交する方向(鉛直方向)に、後述するパネル取付用のアンカー19を挿入するためのアンカー挿入孔(縦孔)15をそれぞれ設けている。これら各アンカー挿入孔15の内径および深さは、コーナーパネル1bの重量や大きさ(特に厚さ寸法tや長さ寸法l)、および、使用するアンカー19との関係で規制される。なお、アンカー挿入孔は、この態様に限られず、たとえば、パネル本体11の長辺小口面9bのパネル長手方向略上下端部から、短辺小口面14a、14bに対して平行となる方向に伸長する横孔とすることもできる。
【0024】
さらに、本例の場合には、パネル本体11の屋内側主面13aの上下方向2個所位置に、ボルト挿入孔16をそれぞれ設けている。これら各ボルト挿入孔16は、各アンカー挿入孔15に対してそれぞれ直交する状態で連通している。また、各ボルト挿入孔16の内径は、後述するボルト23の先端側(雄ねじ部28)の直径よりも僅かに大きい。
【0025】
これに対して、パネル本体11と共にコーナーパネル1bを構成する突出部12には、上述のようなアンカー挿入孔15、ボルト挿入孔16の何れも設けていない。
【0026】
次に、以上のような構成を有する本例のコーナーパネルパネル1bを、躯体に対して取り付ける際の取付構造について説明する。本例の場合には、コーナーパネル1bを取り付けるための躯体として、従来構造の場合のような角柱を使用せず、通常の縦壁パネルと同様に、建物の上下方向に離隔した状態でそれぞれ水平に配設された上部躯体17aおよび下部躯体17bを利用する。より具体的には、コーナーパネル1bを、上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して、定規アングルなどの下地鋼材18a、18bを介して取り付ける。これら各下地鋼材18a、18bは、断面略L字型で、上部躯体17aおよび下部躯体17bに対してそれぞれ固定されている。
【0027】
上述のような上部躯体17aおよび下部躯体17b(下地鋼材18a、18b)に対して、コーナーパネル1bを取り付けるためには、パネル本体11に形成した2つのアンカー挿入孔15内に、アンカー19をそれぞれ挿入する。これら各アンカー19は、略円柱状で、その長さ方向中間部に直径方向に貫通する状態で、ねじ孔20が設けられている。そして、このようなアンカー19を各アンカー挿入孔15に挿入した状態で、各ねじ孔20の中心軸を、各ボルト挿入孔16の中心軸にそれぞれ一致させている。なお、各アンカー挿入孔15に各アンカー19を挿入する作業は、建物の施工現場で行うこともできるし、コーナーパネルの生産工場内で行うこともできる。何れにしても、各アンカー19を各アンカー挿入孔15に挿入した後は、コーナーパネル1bを所定の方法で吊り下げ、コーナーパネル1bを所定の取付位置まで移動させる。
【0028】
コーナーパネル1bを所定位置にまで移動した後は、複数個の取付金具22と複数個のボルト23を利用して、コーナーパネル1bを各下地鋼材18a、18bに対して屋外側から取り付ける。このうちの取付金具22は、縦断面形状がクランク形で、基半部24と先半部25とを折れ曲がり部26により連続させてなる。また、このうちの先半部25には、各ボルト23の先端側を挿通自在な挿通孔27が設けられている。また、各ボルト23は、それぞれ先端側に、各アンカー19に形成したねじ孔20に螺合自在な雄ねじ部28が設けられている。
【0029】
このような取付金具22およびボルト23を利用して、コーナーパネル1bを各下地鋼材18a、18bに対して固定するために、まず、取付金具22のうちの基半部24とコーナーパネル1bとの間で各下地鋼材18a、18bの一部を挟持する。そして、この状態で、各取付金具22の先半部25に形成した挿通孔27と、パネル本体11の屋内側主面13aに開口したボルト挿入孔16とを整合させる。そして、ボルト23を、これら挿通孔27、ボルト挿入孔16の順に屋内側から挿入し、それぞれ雄ねじ部28を各アンカー19に形成したねじ孔20に螺合させる。
【0030】
以上のようにして、コーナーパネル1bを上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して取り付けた後は、コーナーパネル1bを構成する突出部12の先端面(長辺小口面9a)と、隣接して設けられた隣接パネル29との間の目地部分に、シーリング材30や耐火目地材31などを充填する。
【0031】
以上のような構成を有する本例の場合には、長辺小口面から入隅面までの寸法が小さい場合にも、躯体に対して十分な強度で取り付けられると共に、施工性に優れ、しかも意匠設計上の自由度を高くできる。
【0032】
すなわち、本例の場合には、コーナーパネル1bとして、長辺小口面9aから入隅面10aまでの寸法に相当する前記突出量δが小さいものを使用するが、この突出量δを、パネル厚さ寸法tとの関係で適正に規制しているだけでなく、コーナーパネル1bをアンカー19を利用して躯体に対して取り付けるようにしている。このため、コーナーパネル1bを構成する突出部12を上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して固定しなくとも、パネル本体11の上下2個所位置のみをこれら上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して固定するだけで、コーナーパネル1b全体としての躯体に対する取付強度を十分に確保できる。
【0033】
また、突出部12を上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して固定する必要がないため、従来構造の場合のような、取付部材(Oボルト5)同士の干渉を生じることがなく、これに起因した施工性の低下を招くことがない。さらに、躯体に対する取付個所を2個所と少なくできるため、施工性の向上を図ることができる。
【0034】
さらに、パネル本体11の上下2個所位置のみを上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して固定するため、躯体として、従来構造の場合のような角柱を使用しなくて済む。したがって、壁面の意匠設計上の自由度の向上を図ることができて、建築主の要求に応えられやすくなる。
【0035】
なお、コーナーパネル1bの建物躯体への取付構造は、上記の構成のアンカー19とボルト23とを用いることが好ましいが、予め埋設されたアンカー構造(たとえば、平プレートにロングナットを取り付けたタイプのアンカーを、パネル内部の補強筋に予め溶接で固定したもの)を備えるパネルのほか、公知の他の取付部材を用いたパネルの取付構造により、コーナーパネル1bを躯体へ取り付けることも可能である。
【0036】
[実施の形態の第2例]
図4は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、コーナーパネル1bと、隣接して設けられた隣接パネル29aとの配設状態が、上述した実施の形態の第1例の場合と異なる。すなわち、本例の場合には、コーナーパネル1bを構成する突出部12の外側面に対して隣接する状態で、パネル29aを配置している。そして、突出部12の外側面と、パネル29aの長辺小口面との間の目地部分に、シーリング材30や耐火目地材31などを充填している。パネルの配設状態が異なる点以外のその他の構成および作用効果は、実施の形態の第1例の場合と同様である。
【0037】
[実施の形態の第3例]
図5〜7は、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、建物の入隅部用パネルとして好適なコーナーパネルの構造、および、該コーナーパネルを躯体に対して取り付ける際に好適な取付構造について説明する。
【0038】
本例に用いるコーナーパネル1cは、前述した実施の形態の第1例および第2例で説明した出隅部用パネルであるコーナーパネル1bと基本的な構造は同じである。ただし、コーナーパネル1cのうち、長辺を構成するパネル本体11aに形成するボルト挿入孔16aに関しては、パネル本体11aの表裏反対に形成する。すなわち、本例の場合には、前記各ボルト孔16aを、パネル本体11aの屋外側主面13bの上下方向2個所位置に形成している。
【0039】
また、本例の場合には、コーナーパネル1cを下地鋼材18a、18bに対して屋内側から固定することにより、コーナーパネル1cを上部躯体17aおよび下部躯体17bに対して取り付けている。
【0040】
コーナーパネル1cの構造およびその取付構造に関しては、実施の形態の第1例の場合とほぼ同様であり、得られる作用および効果についても、この第1例の場合と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
実施の形態の各例では、コーナーパネルを、上部躯体および下部躯体に対して、下地鋼材を介して取り付ける構造についてのみ説明したが、本発明はこのような構造に限定されるものではない。すなわち、コーナーパネルを、上部躯体および下部躯体に対して直接取り付ける構造を採用しても良い。
【符号の説明】
【0042】
1、1a、1b コーナーパネル
2 目地プレート
3 コーナープレート
4 アンカー鋼棒
5 Oボルト
6 ナット
7 角柱
8 通孔
9、9a、9b 長辺小口面
10、10a、10b 入隅面
11、11a パネル本体
12 突出部
13a 屋内側主面
13b 屋外側主面
14a、14b 短辺小口面
15 アンカー挿入孔
16 ボルト挿入孔
17a 上部躯体
17b 下部躯体
18a、18b 下地鋼材
19 アンカー
20 ねじ孔
22 取付金具
23 ボルト
24 基半部
25 先半部
26 折れ曲がり部
27 挿通孔
28 雄ねじ部
29、29a 隣接パネル
30 シーリング材
31 耐火目地材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横断面形状がL字形で、長辺を構成するパネル本体と、該パネル本体のパネル幅方向片端部からパネル厚さ方向片側に向けて突出し、短辺を構成する突出部とからなり、該突出部の突出量は前記パネル本体の厚さ寸法以下であり、該パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所でのみ、建物躯体に取り付けられるようになっていることを特徴とするコーナーパネル。
【請求項2】
前記パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所に、パネル取付用アンカーを挿入するためのアンカー挿入孔が設けられている、請求項1に記載のコーナーパネル。
【請求項3】
前記パネル本体の一方の主面の上下方向2個所位置に、前記アンカー挿入孔のそれぞれに対して直交する状態で連通する、ボルト挿入孔が設けられている、請求項2に記載したコーナーパネル。
【請求項4】
コーナーパネルの建物躯体への取付構造であって、該コーナーパネルが請求項1に記載のコーナーパネルであり、前記躯体が、上下方向に離隔した状態でそれぞれ水平方向に配設された上部躯体と下部躯体であり、前記パネル本体のパネル幅方向略中央部の上下2箇所が、該上部躯体と下部躯体のそれぞれに取り付けられていることを特徴とするコーナーパネルの取付構造。
【請求項5】
コーナーパネルの建物躯体への取付構造であって、該コーナーパネルが請求項2または3のいずれか一項に記載のコーナーパネルであり、前記躯体が、上下方向に離隔した状態でそれぞれ水平方向に配設された上部躯体と下部躯体であり、前記コーナーパネルに設けられた2つのアンカー挿入孔に、その長さ方向一部にねじ孔を有するパネル取付用アンカーをそれぞれ挿入し、先端側に雄ねじ部を有するボルトを、取付金具に設けた挿通孔に挿通させた状態で、それぞれの雄ねじ部を前記各ねじ孔に螺合させており、前記取付金具が前記上部躯体および下部躯体のそれぞれに固定されていることを特徴とするコーナーパネルの取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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