説明

ゴルフクラブ

【課題】調整性の自由度が高いゴルフクラブの提供。
【解決手段】ゴルフクラブ2は、ヘッド4と、シャフト6と、グリップ8と、上記ヘッドに取り付けられたヘッドキャビティ体10と、上記グリップ8に取り付けられたグリップキャビティ体40と、上記ヘッドキャビティ体10に着脱可能なヘッドウェイト12と、上記グリップキャビティ体40に着脱可能なグリップウェイト12とを備えている。上記グリップキャビティ体の材質は、ポリマーである。上記ヘッドキャビティ体の材質は、ポリマーである。好ましくは、上記ヘッドウェイト12が上記グリップキャビティ体40に着脱可能である。好ましくは、上記グリップウェイト12が上記ヘッドキャビティ体40に着脱可能である。好ましくは、このゴルフクラブ2は、クラブバランスを実質的に変えることなくクラブ質量を調整することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエイトを有するゴルフクラブに関する。
【背景技術】
【0002】
調節性を有するゴルフクラブが知られている。例えば、ウェイトの質量及び位置を変更可能なヘッドが知られている。ヘッドに装着されるウェイトにより、ヘッド重心の位置が調節されうる。ソールに装着されるウェイトは、ヘッドの低重心化に寄与しうる。また、ウェイトによるヘッド重量の増加は、ボールの反発性を向上させうる。また、グリップ部分にウェイトが装着されうるゴルフクラブも知られている。このウェイトは、クラブバランス(スイングウェイト)を軽くするのに寄与する。また、クラブ質量の増加は、手及び腕の無駄な動きを抑制し、スイングの改善に寄与しうる。
【0003】
ヘッドにウェイトが装着されたゴルフクラブが、特開2006−212407号公報及び特開2006−141710号公報に開示されている。グリップ部分にウェイトが装着されたゴルフクラブが、特許第4507266号公報、国際公開WO2002−053236号公報、特開2001−252377号公報、特開平10−71222号公報、実開平06−39039号公報及び実開平05−82454号公報に開示されている。特開平10−71222号公報では、重りを有する振動吸収部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−212407号公報
【特許文献2】特開2006−141710号公報
【特許文献3】特許第4507266号公報
【特許文献4】国際公開WO2002−053236号公報
【特許文献5】特開2001−252377号公報
【特許文献6】特開平10−71222号公報
【特許文献7】実開平06−39039号公報
【特許文献8】実開平05−82454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェイトの位置又は質量の変更によって、クラブバランスが変化しうる。上記従来技術では、クラブバランスを変えずにクラブ質量等のスペックを変更することができない。従来技術では、調節性の自由度が制約されている。
【0006】
本発明の目的は、調節性の自由度が高いゴルフクラブの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るゴルフクラブは、ヘッドと、シャフトと、グリップと、上記ヘッドに取り付けられたヘッドキャビティ体と、上記グリップに取り付けられたグリップキャビティ体と、上記ヘッドキャビティ体に着脱可能なヘッドウェイトと、上記グリップキャビティ体に着脱可能なグリップウェイトとを備えている。上記グリップキャビティ体の材質はポリマーである。上記ヘッドキャビティ体の材質はポリマーである。
【0008】
好ましくは、上記ヘッドウェイトが上記グリップキャビティ体に着脱可能である。好ましくは、上記グリップウェイトが上記ヘッドキャビティ体に着脱可能である。
【0009】
好ましくは、クラブバランスを実質的に変えることなくクラブ質量を調整することが可能である。
【0010】
好ましくは、上記グリップキャビティ体に、複数の上記グリップウェイトを着脱することが可能とされている。
【0011】
好ましくは、上記ヘッドウェイトの着脱と、上記グリップウェイトの着脱とが、同一の工具によってなされうる。
【0012】
好ましくは、角度θの相対回転により、上記ヘッドウェイト及び上記グリップウェイトの上記着脱が可能とされている。
【発明の効果】
【0013】
調節性の自由度が高いゴルフクラブが提供されうる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフクラブが示された正面図である。
【図2】図2は、図1のゴルフクラブのソール近傍の斜視図である。
【図3】図3は、ヘッドウェイト着脱機構の分解斜視図である。
【図4】図4は、図3に示されたキャビティ体の平面図、断面図及び底面図である。
【図5】図5は、図3に示されたウェイトの平面図、側面図及び底面図である。
【図6】図6は、非係合ポジションNPと係合ポジションEPとを説明するための図である。この図6は、底面図である。
【図7】図7は、図1のゴルフクラブのグリップエンドにおける断面図である。
【図8】図8は、図7に示されたグリップウェイト着脱機構の分解斜視図である。
【図9】図9は、ウェイトの着脱に用いられる工具の斜視図である。
【図10】図10は、図9の工具の断面図である。
【図11】図11は、ウェイトの装着方法について説明するための図である。
【図12】図12は、他の実施形態に係るクラブの、グリップエンド近傍での断面図である。
【図13】図13は、図12に示されたグリップウェイト着脱機構の分解斜視図である。
【図14】図14は、更に他の実施形態に係るクラブの、グリップエンド近傍での断面図である。
【図15】図15は、更に他の実施形態に係るクラブの、グリップエンド近傍での斜視図である。この図15は、ウェイトが装着されていない状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【0016】
本発明のゴルフクラブでは、少なくとも2箇所に、ウェイト着脱機構が設けられる。これらの機構は、R&A(Royal and Ancient Golf Club of Saint Andrews;全英ゴルフ協会)が定めるゴルフ規則を満たしている。即ち、本発明におけるウェイト着脱機構は、R&Aが定める、「付属規則II クラブのデザイン」の「1 クラブ」における「1b 調整性」で規定される要件を満たしている。この「1b 調整性」が規定する要件は、下記の(i)、(ii)及び(iii)である。
(i)容易に調整できるものでないこと。
(ii)調整可能部分はすべてしっかりと固定され、ラウンド中に緩むことの合理的な可能性がないこと。
(iii)調整後のすべての形状が規則に適合すること。
【0017】
図1のゴルフクラブ2は、ヘッド4、シャフト6及びグリップ8を備えている。ヘッド4は、シャフト6の一端部に取り付けられている。グリップ8は、シャフト6の他端部に取り付けられている。
【0018】
このヘッド4は、ウッド型ヘッドである。このヘッド4は例示であり、このヘッド4に代えて、ユーティリティ型ヘッド、ハイブリッド型ヘッド、アイアン型ヘッド及びパター型ヘッドが用いられてもよい。シャフト6は管状体である。シャフト6として、スチールシャフト及びいわゆるカーボンシャフトが例示される。
【0019】
グリップ8は、略円筒形状を備えている。図示されないが、グリップ8の外周面である把持面8aには溝が形成されている。ゴルフクラブ2がスイングされるときにゴルファーがこの把持面8aを握る。
【0020】
このグリップ8の材料は特に限定されないが、ゴムが好ましい。例えば、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、EPDM、イソプレンゴム及びこれらの混合物が好ましい。ただし、後述されるように、このグリップ8では、2種類のゴム組成物が用いられている。
【0021】
ゴルフクラブ2は、ヘッドウェイト着脱機構M1と、グリップウェイト着脱機構M2とを有する。ヘッドウェイト着脱機構M1は、ヘッド4に設けられている。グリップウェイト着脱機構M2は、グリップ8に設けられている。なお、後述される実施形態で示されるように、グリップウェイト着脱機構M2は、シャフトの後端部に設けられても良い。
【0022】
図2は、ヘッド4のソール9側から見たゴルフクラブ2の斜視図である。図3は、ヘッドウェイト着脱機構M1の分解斜視図である。ヘッドウェイト着脱機構M1は、ヘッドキャビティ体10及びウェイト12を備えている。ヘッド4は、孔14を備えている。
【0023】
キャビティ体10は、孔14の内部に固定されている。ウェイト12は、キャビティ体10に着脱可能に取り付けられている。したがって、ウェイト12は、ヘッド4に対して着脱可能である。
【0024】
図4は、上から順に、キャビティ体10の平面図、キャビティ体10の断面図及びキャビティ体10の底面図である。図4に示されるように、キャビティ体10は、孔16を有する。
【0025】
孔16は、上部18と下部20と、段差面22とを有する。キャビティ体10の側面24は、円筒面である。孔16は、キャビティ体10を貫通している。孔16は、キャビティ体10を貫通していなくてもよい。
【0026】
上部18の断面形状(図4の平面図参照)は、ウェイト12の係合部32の断面形状に略等しい。本実施形態では、上部18の断面形状及び係合部32の断面形状は、略正方形である。下部20の長さL1は、ウェイト12の係合部32の長さL11に略等しい。
【0027】
キャビティ体10の材質は、ポリマーである。このポリマーは、硬質である。このポリマーは、ウェイト12を着脱する際に弾性変形しうる。この着脱のしくみについては、後述される。孔16の下部20の構造についても、後述される。
【0028】
図5は、上から順に、ウェイト12の平面図、側面図及び底面図である。図5に示されるように、ウェイト12は、頭部28、首部30及び係合部32を有する。頭部28の形状及び首部30の形状は略円柱である。頭部28の上端面の中央に、非円形孔34が形成されている。本実施形態では、非円形孔34の形状は、四角形である。この頭部28の外周面に複数の切欠36が形成されている。頭部28の外径D3は首部の外径D4より大きい。
【0029】
係合部32の断面は非円形である。例えば、この断面は略正方形である。係合部32は孔16の上部18を通り抜け可能されている。ここでは、この係合部32は、四角柱である。両矢印L2は、係合部32の略正方形断面の一辺の長さを示している。両矢印L3は、この略正方形断面の対角線の長さを示している。この長さL2は首部30の外径D4と同じにされている。長さL3は、首部30の外径D4より大きくされている。係合部32にはその下端面から有底孔38が形成されている。
【0030】
係合部32は、突出部としての角部32aを備えている。角部32aは、係合部32の断面においてウェイト12の半径方向に突出している。この係合部32では、角部32aの半径方向の突出量は、長さL3の1/2の長さにされている。
【0031】
係合部32は、上面33を有する。係合部32と首部30との断面形状の差に起因して、上面33が形成されている。
【0032】
このウェイト12の比重は、キャビティ体10より比重よりも大きい。耐久性及び比重の観点から、このウェイト12の材質として、金属が好ましい。この金属として、アルミニウム合金、チタン合金、タングステン合金、タングステンニッケル合金等が例示される。
【0033】
図6は、ウェイト着脱機構M1の非係合ポジションNPと係合ポジションEPとを示す図である。この図6は、キャビティ体10にウェイト12が挿入された状態の底面図である。キャビティ体10とウェイト12との相対関係として、非係合ポジションNPと係合ポジションEPとが採られうる。非係合ポジションNPでは、ウェイト12をキャビティ体10から引き抜くことができる。これに対して係合ポジションEPでは、ウェイト12をキャビティ体10から引き抜くことができない。ウェイト12をキャビティ体10に差し込んだ時点では、キャビティ体10とウェイト12との相対関係は、非係合ポジションNPである。相対角度θの回転によって、非係合ポジションNPから係合ポジションEPへと移行する。相対角度θの逆回転によって、係合ポジションEPから非係合ポジションNPへと戻る。このウェイト着脱機構M1では、角度θの回転を与えるだけで、ウェイト12の着脱が可能である。ウェイト着脱機構M1は、着脱の容易性に優れる。この着脱機構
【0034】
本実施形態では、角度θが45°である。角度θは45°に限定されず、例えば、30°、60°等が例示される。
【0035】
このウェイト着脱機構M1の原理は、後述されるグリップウェイト着脱機構M2と同じである。この原理は、グリップウェイト着脱機構M2の説明において詳述される。
【0036】
図7は、ゴルフクラブ2のグリップエンド付近の断面図である。グリップウェイト着脱機構M2は、グリップキャビティ体40と、ウェイト12とを有する。ウェイト12は、前述したウェイト着脱機構M1と同じである。
【0037】
キャビティ体40は、グリップ8の一部である。キャビティ体40は、グリップ本体42と一体成形されている。キャビティ体40の材質はゴムである。グリップ本体42の材質もゴムである。ただし、キャビティ体40の材質は、グリップ本体42の材質と相違している。キャビティ体40の材質は、グリップ本体42の材質よりも硬い。
【0038】
キャビティ体40は、孔44を有する。孔44は、第一部分46と第二部分48とを有する。第一部分46の下側に第二部分48が位置する。第一部分46は、ウェイト12の頭部28を収容しうる。第二部分48は、前述したキャビティ体10の孔16と同じである。よって第二部分48は、上部18と下部20とを有する。
【0039】
図7が示すように、ゴルフクラブ2は、蓋50を有する。この蓋50は、大径部52と小径部54とを有する。この蓋50は、孔44を塞いでいる。蓋50は、ウェイト12が装着された状態の孔44を塞ぐことができる。小径部54の外径は、第一部分46の内径に略等しい。小径部54は、孔44の第一部分46に嵌合される。なお蓋50は無くても良い。
【0040】
図9は、工具60の斜視図である。この工具60は、ウェイト12の着脱に使用される。この工具60は、柄62,軸64及び先端部66を備えている。柄62は、柄本体68と、把持部70とを有する。把持部70は、柄本体68の上部から、工具60の回転軸に垂直に交差する方向に延びる。この把持部70は、把持部本体70aと、蓋体70bとを備えている。
【0041】
把持部本体70aに、軸64の後端部が回止めされて固定されている。軸64の先端部66の断面は、ウェイト12の非円形孔34の形状に対応している。本実施形態では、先端部66の断面は四角形である。先端部66の側面にはピン72が突出している。ピン72は、先端部66に内蔵されている。図示されないが、先端部66には、弾性体(コイルばね)が内蔵されている。この弾性体の付勢力により、ピン72は先端部66から突出する向きに付勢されている。
【0042】
ウェイト12を着脱する際には、蓋体70bは、閉められている。把持部本体70aの内部には、複数(2つ)のポケット74が形成されている。一方のポケット74にウェイト12が収容され、他方のポケット74にウェイト78が収容されている。蓋体70bを開けることで、ウェイト12又はウェイト78が取り出し可能になっている。
【0043】
ウェイト12とウェイト78とは、いずれも、ウェイト着脱機構M1及びウェイト着脱機構M2に用いられ得る。この装着位置の互換性は、調整性の自由度を高める。ウェイト12とウェイト78とは、いずれも、工具60を用いて着脱されうる。この工具の互換性は、調整の利便性を高める。ウェイト12とウェイト78とは、質量が異なっている。質量が相違する複数のウェイトは、調整性の自由度を高める。
【0044】
このポケット74は2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。収容されるウェイトは1つでもよいし、3つ以上であってもよい。先端部66の断面は、ウェイト12の非円形孔34に対応している。
【0045】
図11は、工具60を用いたウェイト12の着脱を説明するための図である。
【0046】
ウェイト12の装着では、工具60の先端部66が、ウェイト12の非円形孔34に差し込まれる。この差し込みにより、ピン72は、退行しつつ、非円形孔34を押圧する。この押圧力により、ウェイト12は、先端部66から脱落しにくい。図11の(a)が示すように、工具60の軸64に保持されたウェイト12は、孔44に挿入される。
【0047】
図11の(b)が示すように、ウェイト12の係合部32は、孔48の上部18を通過して、下部20に至る。この状態が、非係合ポジションNPである。図11の(d)は、図11(c)のD−D線に沿った断面図であり、この非係合ポジションNPを示している。この非係合ポジションNPでは、ウェイト12は孔44から引き抜かれうる。
【0048】
次に、角度θの相対回転がなされる。具体的には、工具60を用いて、ウェイト12を、キャビティ体40に対して、角度θだけ回転させる。この回転により、非係合ポジションNPから係合ポジションEPへの移行が達成される。図11(e)及び図11(f)は、係合ポジションEPを示している。図11(f)は、図11(e)のF−F線に沿った断面図である。係合ポジションEPから非係合ポジションNPへの移行は、相対角度θの逆回転によって達成される。
【0049】
非係合ポジションNPでは、ウェイト12を孔44から引き抜くことはできない。なぜなら、非係合ポジションNPにおいては、孔44の段差面22とウェイト12の上面33との係合により、ウェイト12の引き抜きが阻害されるからである。よって、係合ポジションEPでは、ウェイト12の非円形孔34から、工具60が容易に引き抜かれうる。
【0050】
図11(b)が示すように、孔44の下部20は、非係合ポジションNPでの係合部32に対応した面80と、係合ポジションEPでの係合部32に対応した面82と、抵抗面84とを有する。抵抗面84は、非係合ポジションNPと係合ポジションEPとの間の相対回転の途中において、係合部32によって押圧される。この押圧により、係合部32と下部20との間に摩擦力が生じる。この押圧により、抵抗面84は弾性変形する。下部20の材質が硬いポリマーとされることで、摩擦力が大きくされる。この大きな摩擦力は、強い回転抵抗を生む。この回転抵抗により、非係合ポジションNPと係合ポジションEPとの相互移行には、強いトルクが必要となる。よって、この相互移行には、工具60が必要とされる。工具60を用いずに、素手によって相互移行を達成することはできない。
【0051】
前述したヘッドウェイト着脱機構M1の原理も、このグリップウェイト着脱機構M2と同じである。
【0052】
このように、ヘッドウェイト着脱機構M1及びグリップウェイト着脱機構M2では、角度θの相対回転を行うだけで、ウェイトの着脱が可能である。
【0053】
なお、これらの着脱機構M1及び着脱機構M2は例示であって、これらに限定されるものではない。例えば、いわゆるBNCコネクタ方式の着脱機構であってもよい。着脱機構は、ネジ機構であってもよい。例えば、キャビティ体が雌ネジを有し、ウェイトが雄ねじを有していても良い。このネジ機構のネジは、通常のネジであってもよいし、二条ネジであってもよい。またウェイトがチューブ状部分を有し、このチューブ状部分に、ウェイト部材を入れることができる構成であってもよい。
【0054】
図12は、他の実施形態に係るウェイト着脱機構M2の断面図である。図13はこのウェイト着脱機構M2の分解斜視図である。
【0055】
前述した図7の実施形態では、キャビティ体40がグリップに一体成形されていた。本実施形態では、キャビティ体90が、シャフト6に取り付けられている。キャビティ体90は、シャフト6の後端部に取り付けられている。グリップ92のバットには、ウェイト12を挿通させるための孔94が設けられている。またこの孔94を塞ぐための蓋50が設けられている。蓋50は、前述した図7の実施形態のそれと同じである。
【0056】
キャビティ体90は、本体100と、凸部102と、フランジ104とを有する。本体100は、孔16を有する。本体100は、図3の実施形態におけるキャビティ体10と同じである。孔16は、図3の実施形態におけるそれと同じである。
【0057】
ウェイト12は、図3及び図8の実施形態と同じである。
【0058】
キャビティ体90の外周面90aは、シャフト6の内面6aに当接している。この外周面90aは、内面6aに接着されている。凸部102は、シャフト6のスリット106に挿入されており、キャビティ体90の回り止めとして機能する。フランジ104の底面は、シャフト6の端面6bに当接している。本発明のグリップウェイト着脱機構M2では、このような形態も可能である。
【0059】
図14には、図12のグリップウェイト着脱機構M2の変形例が示されている。キャビティ体90がキャビティ体110に変更され、グリップ112における孔114が長くされた他は、この変形例は、図12の実施形態と同じである。
【0060】
この実施形態では、キャビティ体110が長くされることで、キャビティ体110の質量が大きくされている。このように、キャビティ体110の体積によって質量を調整することもできる。
【0061】
なお、他の変形例として、上記キャビティ体90が、グリップ(グリップエンド部等)に装着された実施形態も可能である。
【0062】
図15は、図7の実施形態の変形例である。図15に示される3つの実施形態では、孔44が複数設けられている。キャビティ体40が、複数の孔44を有している。図示しないが、これら複数の孔44のそれぞれには、ウェイト12が装着される。図15の実施形態では、複数のウェイト12を装着することが可能である。
【0063】
クラブバランスを変えることなく、ヘッド及びグリップにウェイト12を付加する場合、グリップに付加されるウェイト12の質量は、ヘッドに付加されるウェイト12の質量よりも大きい。上記複数のグリップウェイト着脱機構M2は、ヘッドより大きな質量をグリップに付加するのに役立つ。また複数のグリップウェイト着脱機構M2は、ウェイト12による質量調整範囲を広げる。複数のグリップウェイト着脱機構M2が設けられることで、調整性の自由度が更に向上する。
【0064】
複数のグリップウェイト着脱機構M2が設けられることで、1種類のウェイト12であっても、ウェイト12の装着数を調整することができる。例えば、グリップウェイト着脱機構M2が3である場合、ウェイト12の装着数が、0、1、2及び3の4種類から選択されうる。よって、調整性の自由度が更に向上する。
【0065】
本発明では、ヘッドウェイト着脱機構M1とグリップウェイト着脱機構M2とが設けられているため、調整性の自由度が高い。本発明により達成されうる調整として、以下が例示される。これらの例が示すように、多様な調整が可能である。これらの調整のうちの少なくとも1つが達成されうるようにウェイト12が用意されるのが好ましい。これらの調整のうちの2つ以上が達成されうるようにウェイト12が用意されるのがより好ましい。これらの調整の全てが達成されうるようにウェイト12が用意されるのが更に好ましい。
(調整1)クラブバランスを実質的に変えることなくクラブ質量を増加させる。
(調整2)クラブバランスを実質的に変えることなくクラブ質量を減少させる。
(調整3)クラブバランスを軽くしつつクラブ質量を増加させる。
(調整4)クラブバランスを重くしつつクラブ質量を減少させる。
(調整5)クラブ質量を実質的に変えることなく、クラブバランスを重くする。
(調整6)クラブ質量を実質的に変えることなく、クラブバランスを軽くする。
【0066】
調整性をより一層高めるため、以下の構成が例示される。
【0067】
(構成1)ゴルフクラブが、質量の相違する複数のウェイト12を有する。
(構成2)ウェイト12は、ヘッドウェイト着脱機構M1とグリップウェイト着脱機構M2の両方で使用可能である。即ち、ヘッドウェイトがグリップキャビティ体に着脱可能であり、グリップウェイトがヘッドキャビティ体に着脱可能である。
(構成3)ヘッドウェイト着脱機構M1が複数である。
(構成4)グリップウェイト着脱機構M2が複数である。
(構成5)ヘッドウェイト着脱機構M1が複数であり、且つ、グリップウェイト着脱機構M2が複数である。
【0068】
なお、上記調整1及び調整2において、「実質的に変えることなく」とは、クラブバランス(14インチ方式)の変化がプラスマイナス1.0ポイント以下であることを意味する。なお、上記調整4及び調整5において、「実質的に変えることなく」とは、クラブバランス(14インチ方式)の変化がプラスマイナス2g以下であることを意味する。
【0069】
着脱機構M1の数N1は限定されない。調整自由度の観点からは、数N1は、2以上が好ましい。着脱機構M2の数N2は限定されない。調整自由度の観点から、数N2は、2以上が好ましい。クラブバランスを実質的に変えないような調整を可能とする観点からは、数N2が数N1よりも大きいのが好ましい。調整自由度の観点から、ウェイトの数は、(N1+N2)以上であるのが好ましい。
【0070】
調整性をより一層高めるためのウェイトの構成として、以下が例示される。
【0071】
(構成A)ヘッドウェイト及びグリップウェイトが、共通ウェイトとされる。
(構成B)ゴルフクラブが、複数の共通ウェイトを有する。
(構成C)共通ウェイトの数が、着脱機構の総数(N1+N2)と同じか、それ以上である。
(構成D)複数の共通ウェイトのうちの少なくとも2つの間で、質量が相違する。より好ましくは、複数の共通ウェイトのうちの少なくとも3つの間で、質量が相違する。
(構成E)最も重い共通ウェイトの質量がm1(g)とされ、最も軽い共通ウェイトの質量がm2とされるとき、差(m1−m2)が2g以上、より好ましくは、3g以上、更に好ましくは4g以上である。過度なクラブ質量を避ける観点から、差(m1−m2)は、10g以下が好ましい。
【0072】
なお、共通ウェイトとは、ヘッドキャビティ体及びグリップキャビティ体のいずれにも着脱可能であり、且つ共通の工具で着脱可能なウェイトである。
【0073】
キャビティ体の硬度Hcは限定されない。ウェイト12の固定を確実とする観点から、硬度Hcは、60以上が好ましく、65以上がより好ましく、70以上が更に好ましい。ウェイト12の着脱を容易とする観点から、この硬度Hcは、95以下が好ましく、90以下がより好ましい。
【0074】
なお、この硬度Hcは、JIS−A硬度である。このJIS−A硬度は、「JIS−K6253」の規定に準拠して、23℃の環境下で、タイプAのデュロメータによって測定される。この測定には、キャビティ体を構成する材質によって形成された試験片が用いられる。
【0075】
前述の実施形態の如く、ヘッドウェイトの着脱と、グリップウェイトの着脱とが、同一の工具60によってなされうるのが好ましい。この工具60の共通化によって、着脱及び調整の利便性が向上する。
【0076】
図7の実施形態のように、キャビティ体40とグリップ本体42とが一体成形される場合、グリップ本体42の硬度Hgは、キャビティ体40の硬度Hcよりも小さいのが好ましい。握りやすさの観点から、硬度Hgは、60未満が好ましく、55以下がより好ましく、50以下が更に好ましい。スイングの安定性の観点から、硬度Hgは、40以上が好ましい。この硬度Hgも、上記硬度Hcと同様に、JIS−A硬度である。
【0077】
グリップ本体の材質は限定されない。握りやすさの観点から、グリップ本体の材質として、ゴム組成物が好ましい。このゴム組成物の基材ゴムとして、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、イソプレンゴム及びこれらの混合物が好ましく、成形性の観点から、スチレンブタジエンゴム(SBR)及びエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)がより好ましい。
【0078】
ゴルフクラブ2によってボールが打撃されると、ゴルフクラブ2を介して、ゴルファーの手に打撃振動が伝えられる。この打撃振動の振動エネルギーは、キャビティ体に収容されたウェイト12の運動エネルギーに変換される。このキャビティ体及びウェイト12は、シャフト6の振動エネルギーをウェイト12の運動エネルギーに変換することで、打撃振動を緩和しうる。
【0079】
このキャビティ体10のポリマーとしては、樹脂又はゴムが好ましく、加工性の観点からは熱可塑性樹脂及びこれらの繊維強化樹脂が好ましい。この樹脂として、ポリウレタン、ポリエーテルブロック共重合体及びポリカーボネート等が例示される。一方、グリップに一体成形される場合のキャビティ体40のポリマーとしては、ゴムが好ましい。
【0080】
ウェイトを確実に固定する観点から、キャビティ体の樹脂の複素弾性率は、1.0×10dyn/cm以上が好ましく、5.0×10dyn/cm以上が更に好ましい。振動吸収性の観点から、この複素弾性率は、1.0×1010dyn/cm以下が好ましく、5.0×10dyn/cm以下が更に好ましい。
【0081】
上記複素弾性率を有する材料として、例えば、三井デュポンケミカル社製の商品名「ハイミラン1605」、アルケマ(ARKEMA)社製の商品名「ペバックス5533」又は同社の商品名「RILSAN−BMNO」(11−Nylon)が例示される。
【0082】
上記複素弾性率の測定は、粘弾性測定装置(島津製作所社製の粘弾性スペクトロメータDVA200改良型)を用いて測定されうる。測定条件は以下の通りである。
試験片の寸法 :幅4.0mm、厚み2.0mm、長さ30.0mm
変位部分の長さ寸法:20.0mm(30.0mmのうち両端各5.0mmを挟持)
周波数 :10Hz
昇温速度 :2℃/min
初期ひずみ :2mm
変位振幅幅 :±12.5μm
測定温度 :5℃
キャビティ体がグリップに一体成形される場合、キャビティ体とグリップ本体とで、材質が相違しているのが好ましい。異なるポリマーの組み合わせによって、異なる周波数の振動エネルギーが吸収されうる。この場合、振動吸収性が向上しうる。異なる周波数の振動を吸収する観点から、キャビテイ体の複素弾性率は、グリップ本体の複素弾性率よりも大きいのが好ましい。
【0083】
ヘッドキャビティ体の複素弾性率と、グリップキャビティ体の複素弾性率とが相違していてもよい。この場合も、異なる周波数の振動エネルギーが効果的に吸収されうる。ヘッドにおいて高い周波数の振動エネルギーが吸収され、且つ、グリップにおいて低い周波数の振動エネルギーを吸収されることで、振動吸収性が高まりうる。この観点からは、ヘッドキャビティ体の複素弾性率が、グリップキャビティ体の複素弾性率よりも大きいのが好ましい。
【0084】
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
【0085】
[実施例1]
SRIスポーツ株式会社製の商品名「SRIXON Z−TX2 ドライバー ロフト10.5°」をベースクラブとして用いた。このベースクラブのヘッド及びグリップが改変された。ヘッドには、前述した孔14を2つ設け、これら孔14のそれぞれに、前述したキャビティ体10を装着した。また図7に示されるグリップを作製した。このグリップの作製では、キャビティ体40を構成するエンド材料を第一のゴム組成物によって作製し、グリップ本体42を構成する本体材料を第二のゴム組成物によって作製した。加硫前の上記エンド材料をグリップ金型に仕込み、更に、加硫前の上記本体材料をグリップ金型に仕込んで、金型を閉じた。なお、上記エンド材料の内部には、孔44を形成させるための割型を配置した。加熱及び加圧により加硫を行い、上記割型を除去して、キャビティ一体グリップを得た。上記ベースクラブの標準グリップをこのキャビティ一体グリップに交換して、実施例1に係るゴルフクラブを得た。また、ヘッド及びグリップに装着可能な複数のウェイト12と、このウェイト12を着脱するための工具60が用意された。質量の異なる複数のウェイト12が用意された。
【0086】
ヘッド及びグリップにウェイト12を装着して、実施例1のゴルフクラブを得た。
【0087】
[実施例2]
実施例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、実施例2のクラブを得た。この実施例2は、クラブバランスが実施例1と同じで、且つクラブ質量が実施例1よりも9g軽い。
【0088】
[実施例3]
実施例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、実施例3のクラブを得た。この実施例3は、クラブバランスが実施例1と同じで、且つクラブ質量が実施例1よりも9g重い。
【0089】
[実施例4]
実施例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、実施例4のクラブを得た。この実施例4は、クラブバランスが実施例1よりも2ポイント軽く、且つクラブ質量は実施例1と同じである。
【0090】
[実施例5]
実施例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、実施例5のクラブを得た。この実施例5は、クラブバランスが実施例1よりも2ポイント重く、且つクラブ質量は実施例1と同じである。
【0091】
[比較例1]
上記キャビティ一体グリップを上記標準グリップに変更した他は実施例1と同様にして、比較例1のゴルフクラブを作製した。この比較例1は、ヘッドのみにウェイト着脱機構を有している。クラブバランス及びクラブ質量が実施例1と同じになるようにウェイト12を調整して、比較例1のクラブを得た。
【0092】
[比較例2]
比較例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、比較例2のクラブを得た。この比較例2では、ヘッドウェイトの質量が、比較例1よりも10g軽くされた。その結果、クラブバランスが、比較例1よりも軽くなった。
【0093】
[比較例3]
比較例1のウェイト12の着脱又は交換を行い、比較例3のクラブを得た。この比較例3では、ヘッドウェイトの質量が、比較例1よりも10g重くされた。その結果、クラブバランスが、比較例1よりも重くなった。
【0094】
[比較例4]
上記ヘッドウェイト着脱機構M1を除去した他は実施例1と同様にして、比較例4のゴルフクラブを作製した。この比較例4は、グリップのみにウェイト着脱機構を有している。クラブバランス及びクラブ質量が実施例1と同じになるようにウェイト12を調整して、比較例4のクラブを得た。
【0095】
[比較例5]
比較例4のウェイト12の着脱又は交換を行い、比較例5のクラブを得た。この比較例5では、グリップウェイトの質量が、比較例4よりも10g軽くされた。その結果、クラブバランスが、比較例4よりも重くなった。
【0096】
[比較例6]
比較例4のウェイト12の着脱又は交換を行い、比較例6のクラブを得た。この比較例6では、グリップウェイトの質量が、比較例4よりも10g重くされた。その結果、クラブバランスが、比較例4よりも軽くなった。
【0097】
[評価]
評価方法は次の通りである。
【0098】
[スイングウェイトの測定]
DAININ社製の商品名「BANCER−14」を用いて測定した。このスイングウェイトは、14インチ方式である。この測定値が、下記の表1に示される。
【0099】
[振り易さの官能評価]
表2に示される4名のゴルファーが評価した。各ゴルファーが、各クラブで5球ずつボールを打った。振り易さについて1点から5点までの5段階で官能評価がなされた。振り易いと感じられたものほど、点数が大きい。この点数が、下記の表1に示される。
【0100】
[最も振り易いクラブの選択]
上記4名のゴルファーが、最も振り易いクラブを選択した。選択されたクラブが下記の表1に示される。
【0101】
【表1】

【0102】
【表2】

【0103】
最も振りやすいクラブとして、テスターAは、実施例2を選択した。この選択の理由は、実施例1と同じクラブバランスでありながらクラブ質量が軽く、スイング時における体への負担が減ったからであった。
【0104】
最も振りやすいクラブとして、テスターBは、実施例3を選択した。この選択の理由は、実施例1と同じクラブバランスでありながらクラブ質量が重く、スイングが安定したからであった。
【0105】
最も振りやすいクラブとして、テスターCは、実施例4を選択した。この選択の理由は、実施例1と同じクラブ質量でありながらクラブバランスが軽く、ヘッドの操作が容易になったからであった。
【0106】
最も振りやすいクラブとして、テスターDは、実施例5を選択した。この選択の理由は、実施例1と同じクラブ質量でありながらクラブバランスが重く、トップのミスショットが減少したからであった。
【0107】
実施例1から5は、同一のゴルフクラブである。ウェイトの調整のみによって、実施例1から5が作製されている。ウェイトの調整によって、4名のテスターに適合したゴルフクラブに調整することができた。実施例は、調整の自由度に優れていた。
【0108】
表1に示されるように、実施例は、比較例に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0109】
以上説明された発明は、あらゆるゴルフクラブに適用されうる。本発明は、ウッド型クラブ、ユーティリティ型クラブ、ハイブリッド型クラブ、アイアン型クラブ、パタークラブ等に用いられうる。
【符号の説明】
【0110】
2・・・ゴルフクラブ
4・・・ヘッド
6・・・シャフト
8・・・グリップ
10・・・キャビティ体(ヘッドキャビティ体)
12・・・ウェイト(ヘッドウェイト、グリップウェイト)
14・・・ヘッドの孔
40、90・・・キャビティ体(グリップキャビティ体)
16、44・・・キャビティ体の孔
30・・・首部
32・・・係合部
60・・・工具
M1・・・ヘッドウェイト着脱機構
M2・・・グリップウェイト着脱機構
NP・・・非係合ポジション
EP・・・係合ポジション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドと、
シャフトと、
グリップと、
上記ヘッドに取り付けられたヘッドキャビティ体と、
上記グリップに取り付けられたグリップキャビティ体と、
上記ヘッドキャビティ体に着脱可能なヘッドウェイトと、
上記グリップキャビティ体に着脱可能なグリップウェイトと、
を備えており、
上記グリップキャビティ体の材質がポリマーであり、
上記ヘッドキャビティ体の材質がポリマーであるゴルフクラブ。
【請求項2】
上記ヘッドウェイトが上記グリップキャビティ体に着脱可能であり、
上記グリップウェイトが上記ヘッドキャビティ体に着脱可能である請求項1に記載のゴルフクラブ。
【請求項3】
クラブバランスを実質的に変えることなくクラブ質量を調整することが可能である請求項1又は2に記載のゴルフクラブ。
【請求項4】
上記グリップキャビティ体に、複数の上記グリップウェイトを着脱することが可能とされている請求項1から3のいずれかに記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
上記ヘッドウェイトの着脱と、上記グリップウェイトの着脱とが、同一の工具によってなされうる請求項1から4のいずれかに記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
角度θの相対回転により、上記ヘッドウェイト及び上記グリップウェイトの上記着脱が可能とされている請求項1から5のいずれかに記載のゴルフクラブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate