説明

サムネイル画像振り分け装置、方法及びプログラム

【課題】サムネイル画像を使用目的に応じて効率よく振り分ける。
【解決手段】ワークスペース31は、プリント指示枠31aと、プリント保留枠31bと、プリント不指示枠31cとに区画されている。これらの各枠31a〜31cは横並びに並列に配置されている。これにより、各枠31a〜31cは一画面内に同時に表示される。プリント指示枠31aには、プリント指定するサムネイル画像が配置される。プリント不指示枠31cには、プリント指定しないサムネイル画像が配置される。プリント保留枠31bには、プリント指定するか否かが決定していないサムネイル画像が配置される。プリント指示枠31aの枠内に配置されたサムネイル画像33をプリント保留枠31bやプリント不指示枠31cの枠内に移動させることにより、サムネイル画像33がプリント指示を行うか否かを決定しているものと、決定していないもとに振り分けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用目的に応じてサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
映像、画像、音楽、ゲームといった様々なコンテンツを使用目的に応じて振り分ける方法として、サムネイル画像を振り分ける方法が知られている。サムネイル画像を振り分ける際には利用者の利便性の向上のために種々の提案がなされている。例えば特許文献1では、デジタルカメラで撮影した撮影画像をプリント指定する際に、サムネイル画像を「日付別」や「月別」に振り分けて一覧表示する、あるいは、プリント指示したサムネイル画像を一覧表示することが提案されている。また、例えば特許文献2では、デジタルカメラで撮影した複数の撮影画像を、デジタルカメラの表示画面上に複数のサムネイル画像として表示し、プリント指定するサムネイル画像をフォルダ内に格納して、フォルダ内のサムネイル画像を一覧表示することを可能にすることにより、撮影画像をデジタルカメラの表示画面上でプリント指示するものとそうでないものに振り分けることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−255740号公報
【特許文献2】特開2005−151115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、サムネイル画像の振り分け作業を行っている途中で振り分け先に迷ったサムネイル画像があった場合、利用者は、振り分け先が明確になっているサムネイル画像を先行して振り分けてから、その後に振り分けに迷ったサムネイル画像を振り分けることがある。しかしながら、特許文献1,2で示されている方法でサムネイル画像を表示すると、振り分け先が明確になっているサムネイル画像の振り分けが終了してから、振り分け先に迷ったサムネイル画像を利用者の記憶を頼りに再度検索し直さなければならないため、サムネイル画像の振り分け作業が効率の悪いものとなっていた。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、サムネイル画像を使用目的に応じて効率よく振り分けることができるサムネイル画像振り分け装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分け装置は、コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け装置であって、前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示する画像配置枠表示手段と、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させる移動操作手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分け装置は、原画像の画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け装置であって、前記画像データを外部に送信又は外部から受信する前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かを決定していない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信しない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示する画像配置枠表示手段と、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させる移動操作手段とを備えたものである。
【0008】
なお、前記原画像はデジタルカメラで撮影して得られた撮影画像であって、前記第1の枠には、振り分け前の前記サムネイル画像が配置されるとともに、プリント指示して外部に送信する前記サムネイル画像が配置され、前記第2の枠には、前記プリント指示して外部に送信するか否かを決定していない撮影画像の前記サムネイル画像が配置され、前記第3の枠には、前記プリント指示して外部に送信しない原画像の前記サムネイル画像が配置されることが好ましい。
【0009】
また、前記サムネイル画像を前記枠ごとに区別して記憶することが好ましい。
【0010】
また、前記サムネイル画像をドラッグアンドドロップして振り分けることが好ましい。
【0011】
また、前記第1の枠と前記第2の枠と前記第3の枠とのそれぞれを拡縮できることが好ましい。
【0012】
また、前記第1の枠と前記第2の枠とのそれぞれを拡縮できることが好ましい。
【0013】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分け方法は、原画像の画像データを使用するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け方法であって、前記画像データを使用する原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを使用するか否かを決定する前の原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを使用しない原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示し、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させることを特徴とする。
【0014】
また、上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分け方法は、コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け方法であって、前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示し、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させることを特徴とする。
【0015】
なお、前記原画像はデジタルカメラで撮影して得られた撮影画像であって、前記第1の枠には、振り分け前の前記サムネイル画像が配置されるとともに、プリント指示して外部に送信する前記サムネイル画像が配置され、前記第2の枠には、前記プリント指示して外部に送信するか否かを決定していない撮影画像の前記サムネイル画像が配置され、前記第3の枠には、前記プリント指示して外部に送信しない原画像の前記サムネイル画像が配置されることが好ましい。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分けプログラムは、コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分けプログラムであって、前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示するステップと、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル画像振り分けプログラムは、原画像の画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分けプログラムであって、前記画像データを外部に送信又は外部から受信する前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かを決定していない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信しない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示するステップと、前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0018】
なお、「サムネイル画像」とは、原画像を縮小して一覧表示できるようにした画像である。また、「使用」とは、データの記録やダウンロードなどが挙げられ、例えば記録媒体を装置内に装填して記録媒体にデータを記録あるいは記録媒体からデータをダウンロードすることを含む。また、「外部に送信」する例としては、例えばプリント指示を行うためにインターネットを介して画像データを外部に送信する、あるいは、WEBサイトに原画像をアップロードするためにインターネットを介して画像データを外部に送信することが挙げられ、「外部から受信」する例としては、例えばインターネットを介して画像データをダウンロードすることが挙げられる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のサムネイル画像振り分け装置、方法及びプログラムによれば、画像データを使用するか否か、あるいは、画像データを外部に送信又は外部から受信する否かが明確な原画像に対応するサムネイル画像と、画像データを使用するか否か、あるいは、画像データを外部に送信又は外部から受信する否かが不明確な原画像のサムネイル画像とを同一画面内に表示することが可能になるので、画像データを使用するか、あるいは、画像データを外部に送信又は外部から受信する否かが不明確なサムネイル画像の再検索を行わなくても良くなり、サムネイル画像を効率よく振り分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】パーソナルコンピュータの構成を示す概略図である。
【図2】パーソナルコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図3】画像一覧テーブルの構成を示す図である。
【図4】ワークテーブルの構成を示す図である。
【図5】振り分け作業前のワークスペースを示す図である。
【図6】サムネイル画像の分類処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】サムネイル画像を選択して移動させるときのワークスペースを示す図である。
【図8】プリント指示枠の横幅が拡大されたワークスペースを示す図である。
【図9】プリント保留枠の横幅が拡大されたワークスペースを示す図である。
【図10】プリント不指示枠の横幅が拡大されたワークスペースを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1に示すように、サムネイル画像振り分け装置は、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)11と、PC11にインストールしたサムネイル画像振り分けプログラムとからなる。PC11には、デジタルカメラ13で撮影して得られた撮影画像の画像データが通信ケーブルや無線LANを介してダウンロードされる。サムネイル画像振り分けプログラムを実行すると、デジタルカメラ13の撮影画像は、モニタ12の画面12aからサムネイル画像として表示される。利用者は、画面12aの表示を見ながらマウス14やキーボード15を操作してサムネイル画像に対するプリント指示を行うか否か(使用目的)によって振り分ける。これにより、撮影画像が、プリント指示する撮影画像と、プリント指示を行わない撮影画像とに振り分けられる。プリント指示する撮影画像は、インターネット16を経由してプリント店に注文される。
【0022】
図2に示すように、PC11はCPU21を備えている。CPU21は、マウス14やキーボード15から入力される操作信号などに応答してPC11の動作を制御する。CPU21には、データバス22を介して、RAM23、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略す。)24、通信インターフェース(以下、通信I/Fと略す。)25、表示制御部26が接続されている。
【0023】
RAM23は、CPU21が処理を実行するために用いられる作業用のメモリである。HDD24には、PC11を動作させるための各種プログラムやデータが格納されている。CPU21は、HDD24から各種プログラムを読み出し、読み出したプログラムをRAM23に展開してプログラムを実行する。デジタルカメラ13での撮影画像の画像データはHDD24に格納される。
【0024】
通信I/F25は、例えばモデムやルータであり、インターネット16に適合した通信プロトコルの制御を行い、インターネット16を経由したデータの遣り取りをする。また、通信I/F25は、デジタルカメラ13などの外部機器とのデータ通信も行う。表示制御部26は、モニタ12の画面12aに各種ウインドウを表示させる。
【0025】
HDD24には、画像一覧テーブル27、ワークテーブル28、サムネイル画像振り分けプログラム29が格納されている。
【0026】
図3に示すように、画像一覧テーブル27は、デジタルカメラ13での撮影画像の画像データの取込み時に自動的に付されたID(取込み順に付される通し番号)を記憶している。HDD24に格納された画像データは、画像一覧テーブル27によってID管理され、その種類が識別される。
【0027】
図4に示すように、ワークテーブル28には、サムネイル画像の振り分け作業中の状態が記憶される。具体的には、見出しとなるID、並びに画面12aでの表示位置、表示サイズ及び後述する枠31a〜31cの範囲が記憶される。
【0028】
サムネイル画像の振り分けを行う際、利用者は、マウス14やキーボード15を操作してサムネイル画像振り分けプログラム29を起動する。サムネイル分類プログラム28が起動されると、表示制御部26は、モニタ12の画面12aに、サムネイル画像の振り分け作業を行うためのウインドウを立ち上げる。
【0029】
図5に示すように、立ち上げられたウインドウ30内にはワークスペース31が表示され、また、ポインタ32も同時に表示される。ポインタ32は、マウス14の移動に連動してワークスペース31上を移動する。利用者は、ワークスペース31上でポインタ32を移動させてサムネイル画像33の振り分け作業を行う。
【0030】
ワークスペース31は、プリント指示枠(第1の枠)31aと、プリント保留枠(第2の枠)31bと、プリント不指示枠(第3の枠)31cとに区画されている。これらの各枠31a〜31cは横並びに並列に配置されている。これにより、各枠31a〜31cは一画面内に同時に表示される。デフォルトでは、サムネイル画像33の全てがプリント指示枠31aの枠内に配置される。枚数表示枠31dには、各枠内に配置されたサムネイル画像33の枚数が表示される。
【0031】
プリント指示枠31aには、プリント指定するサムネイル画像が配置される。プリント不指示枠31cには、プリント指定しないサムネイル画像が配置される。プリント保留枠31bには、プリント指定するか否かを決定していないサムネイル画像が配置される。プリント指示枠31aの枠内に配置されたサムネイル画像33をプリント保留枠31bやプリント不指示枠31cの枠内に移動させることにより、サムネイル画像33がプリント指示を行うか否かを決定しているものと、決定していないもとに振り分けられる。
【0032】
ウインドウ30内には、ワークスペース31の他に、保存ボタン34、注文ボタン35が配置されている。保存ボタン34をクリックすると、ワークスペース31上でのサムネイル画像33の各枠31a〜31cへの振り分け状態がワークテーブル28に記憶される。注文ボタン35をクリックすると、プリント指示枠31aの枠内に配置されたサムネイル画像33に対応する撮影画像に対するプリント指示が行われ、撮影画像のプリントがインターネット16を経由してプリント店に注文される。なお、注文ボタン35をクリックしても、プリント不指示枠31cのみならず、プリント保留枠31bに配置されたサムネイル画像33に対応する撮影画像にもプリント指示は行われない。
【0033】
次に、PC11によるサムネイル画像分類処理の処理手順について説明する。
【0034】
図6〜図10に示すように、利用者はマウス14やキーボード15の操作によってサムネイル画像振り分けプログラム29が実行する。これに応答して、モニタ12の画面12aにウインドウ30を立ち上げ、全てのサムネイル画像33をプリント指示枠31aの枠内に表示する。このように、デフォルトで、全てのサムネイル画像33をプリント指示枠31aの枠内に表示すれば、振り分け前のサムネイル画像33を配置する枠を別個に設けなくてもよくなり、画面上のスペースを効率よく使用できる。また、プリント指示枠31aに配置することが決定しているサムネイル画像33は移動させる必要がないので、サムネイル画像33の振り分け作業を効率良く行うことができる。
【0035】
いずれかの枠31a〜31cにポインタ32を重ねると、その枠の横幅を他の枠よりも広くする。また、横幅が広がった枠の枠内に配置されたサムネイル画像の表示サイズを、他の枠に配置されたサムネイル画像よりも表示サイズが大きくする。さらに、ポインタ32が重ねられた枠の枠内は白色無地にし、ポインタ32が重ねられていない枠の枠内は灰色無地にする。これにより、サムネイル画像33の視認性が高まり、サムネイル画像33の確認が容易になる。
【0036】
利用者は、サムネイル画像33にポインタ32を重ねてサムネイル画像33をドラッグすることにより、移動させるサムネイル画像33を1枚選択できる。サムネイル画像33が1枚選択された場合には、選択されたサムネイル画像33の周縁を緑色の枠で囲むとともに、選択されたサムネイル画像33に選択マーク39を付する。また、利用者は、範囲指定によって複数枚のサムネイル画像33をドラッグすることにより、移動させるサムネイル画像33を選択できる。サムネイル画像33が複数枚選択された場合には、その範囲内を緑色にし、選択されたサムネイル画像33の周縁が緑色の枠を囲むとともに、選択されたサムネイル画像33に選択マーク39を付する。
【0037】
サムネイル画像33をドラッグした状態で移動先の枠内にポインタ32を移動させる。このとき、ポインタ32が重なった枠の枠内を緑色にする。ドラッグしたサムネイル画像33をドロップすると、サムネイル画像33がドロップ先の枠内に移動する。サムネイル画像33の移動に併せて、移動先の枠がいずれであるか及び各画像の位置をワークテーブル28に記憶させる。また、枚数表示枠31dでのサムネイル画像33の表示枚数を変更する。
【0038】
利用者は、プリント指示するか否かが決定しているサムネイル画像33をプリント指示枠31aとプリント不指示枠31cの枠内に配置しながら、プリント指定するか否かが決定していないサムネイル画像33をプリント保留枠31bに配置する。そして、各枠31a〜31cへの配置を終えた後は、プリント保留枠31bからプリント指示枠31a又はプリント不指示枠31cの枠内にサムネイル画像33を追加できる。これにより、各枠31a〜31cは一画面内に同時に表示されるので、例えば各枠31a〜31cに配置されたサムネイル画像33の枚数のバランスを考慮するなど、利用者の事情に併せて、サムネイル画像33の振り分け先を決定でき、また、振り分け先が明確でないムネイル画像33を再検索することなく、効率よく振り分け作業を行うことができる。
【0039】
保存ボタン34がクリックされると、ワークスペース31上でのサムネイル画像33の振り分け状態をワークテーブル28に記憶させる。ワークスペース31上での各サムネイル画像33の振り分け状態は利用者がファイル名を指定したファイルに保存される。ファイル一覧を開いて保存したファイルをダブルクリックすると、保存したワークスペース31の状態を再度表示させることができる。
【0040】
注文ボタン35がクリックされると、プリント指示を行って良いか否かの確認メッセージを表示する。ここで、プリント指示を行って良いことが利用者によって指示されると、インターネット16を経由して、プリント指示枠31aに配置されているサムネイル画像33に対応する撮影画像の画像データのみがプリント店に送信される。これにより、原画像のプリントをプリント店に注文することができる。
【0041】
上記実施形態では、プリント指示枠31a、プリント保留枠31b、プリント不指示枠31cの3つの枠を設けたが、例えば焼き増しを行う撮影画像のサムネイル画像を配置する焼き増しプリント枠を設けるなど、枠の数は適宜数に設定してよい。なお、焼き増しプリント枠を設ける場合には、プリント指示枠31aに配置されたサムネイル画像をコピーして焼き増しプリント枠に配置することが好ましい。
【0042】
上記実施形態では、プリント指示枠31aに配置されたサムネイル画像33を各1枚プリント指示したが、サムネイル画像33ごとのプリント枚数を個別に設定できるようにしてもよい。
【0043】
上記実施形態では、プリント指示を行うか否かの振り分け作業を行ったが、例えば記録媒体にサムネイル画像で示された画像データを記録するか否かの振り分け作業やインターネットを経由して画像データをダウンロードする際のサムネイル画像の振り分け作業など、振り分け作業の態様は適宜態様にしてよい。なお、コンテンツとしては、映像、音楽、ゲームなどが挙げられ、原画像としては撮影画像に限らず、インターネットを経由してダウンロードした画像や記録媒体からダウンロードした画像などが挙げられる。
【0044】
上記実施形態では、インターネットを経由してプリント指示を行い、撮影画像の画像データを外部に送信する例を挙げたが、例えば利用者が所有するプリンタへのプリント指示、プリント注文店に設置された店頭端末機でのプリント指示を行う場合にも本発明を適用できる。
【0045】
上記実施形態では、サムネイル画像振り分け装置としてPC11を例に挙げたが、プリント注文店に設置された店頭端末機、フォトストレージ、デジタルカメラ、携帯電話機といったコンテンツを取り扱うその他の電子機器に本発明を適用することも可能である。
【符号の説明】
【0046】
11 パーソナルコンピュータ(PC)
12 モニタ
12a 画面
14 マウス
15 キーボード
21 CPU
26 表示制御部
27 ワークテーブル
28 サムネイル画像振り分けプログラム
30 ウインドウ
31 ワークスペース
31a プリント指示枠
31b プリント保留枠
31c プリント不指示枠
33 サムネイル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け装置であって、
前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示する画像配置枠表示手段と、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させる移動操作手段とを備えたことを特徴とするサムネイル画像振り分け装置。
【請求項2】
原画像の画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け装置であって、
前記画像データを外部に送信又は外部から受信する前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かを決定していない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信しない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示する画像配置枠表示手段と、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させる移動操作手段とを備えたことを特徴とするサムネイル画像振り分け装置。
【請求項3】
前記原画像はデジタルカメラで撮影して得られた撮影画像であって、
前記第1の枠には、振り分け前の前記サムネイル画像が配置されるとともに、プリント指示して外部に送信する前記サムネイル画像が配置され、
前記第2の枠には、前記プリント指示して外部に送信するか否かを決定していない撮影画像の前記サムネイル画像が配置され、
前記第3の枠には、前記プリント指示して外部に送信しない原画像の前記サムネイル画像が配置されることを特徴とする請求項2に記載のサムネイル画像振り分け装置。
【請求項4】
前記サムネイル画像を前記枠ごとに区別して記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサムネイル画像振り分け装置。
【請求項5】
前記サムネイル画像をドラッグアンドドロップして振り分けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサムネイル画像振り分け装置。
【請求項6】
前記第1の枠と前記第2の枠と前記第3の枠とのそれぞれを拡縮できることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のサムネイル画像振り分け装置。
【請求項7】
コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け方法であって、
前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示し、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させることを特徴とするサムネイル画像振り分け方法。
【請求項8】
原画像の画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分け方法であって、
前記画像データを外部に送信又は外部から受信する前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かを決定していない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信しない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示し、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させることを特徴とするサムネイル画像振り分け方法。
【請求項9】
前記原画像はデジタルカメラで撮影して得られた撮影画像であって、
前記第1の枠には、振り分け前の前記サムネイル画像が配置されるとともに、プリント指示して外部に送信する前記サムネイル画像が配置され、
前記第2の枠には、前記プリント指示して外部に送信するか否かを決定していない撮影画像の前記サムネイル画像が配置され、
前記第3の枠には、前記プリント指示して外部に送信しない原画像の前記サムネイル画像が配置されることを特徴とする請求項8に記載のサムネイル画像振り分け方法。
【請求項10】
コンテンツのデータを使用するか否かによって、前記コンテンツに対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分けプログラムであって、
前記データを使用する前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記データを使用するか否かを決定する前の前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記データを使用しない前記コンテンツに対応する前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示するステップと、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするサムネイル画像振り分けプログラム。
【請求項11】
原画像の画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かによって、前記原画像に対応する複数のサムネイル画像を振り分けるサムネイル画像振り分けプログラムであって、
前記画像データを外部に送信又は外部から受信する前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第1の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信するか否かを決定していない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第2の枠と、前記画像データを外部に送信又は外部から受信しない前記原画像の前記サムネイル画像を配置する第3の枠とを一画面内に表示するステップと、
前記第1の枠、前記第2の枠又は前記第3の枠に前記サムネイル画像を移動させるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするサムネイル画像振り分けプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−77845(P2011−77845A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−227550(P2009−227550)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】