サーバ装置、データ処理方法、コンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム
【課題】 電子メールの送信者情報を変更できない制限があっても、サーバ装置で登録されているユーザ情報に関連する宛先情報を電子メールに設定する。そして、登録されたユーザの電子メールに添付される電子文書情報をユーザ別に登録するデータ処理環境を自在に構築することである。
【解決手段】 ユーザ情報制御部702が電子文書印刷仲介サーバ102側に登録された宛先情報とユーザ情報とを関連づけられて登録されているかを判断する。そして、画像処理装置から、メールサーバに送信された電子メールに設定される宛先情報からユーザ情報を特定する。そして、該特定されたユーザの電子メールで添付されている電子文書情報を電子文書登録処理制御部710が電子文書情報制御部708を制御してユーザ別に電子文書情報記憶部707に登録する構成を特徴とする。
【解決手段】 ユーザ情報制御部702が電子文書印刷仲介サーバ102側に登録された宛先情報とユーザ情報とを関連づけられて登録されているかを判断する。そして、画像処理装置から、メールサーバに送信された電子メールに設定される宛先情報からユーザ情報を特定する。そして、該特定されたユーザの電子メールで添付されている電子文書情報を電子文書登録処理制御部710が電子文書情報制御部708を制御してユーザ別に電子文書情報記憶部707に登録する構成を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信される電子メールに添付される電子文書情報を処理するサーバ装置を含むデータ処理システムにおける電子文書のデータ処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどのネットワーク環境における印刷方法の一つとしては、ネットワークに接続された情報機器から所定のサーバに対し印刷対象の電子文書を電子メールに添付して送信する。そして、電子文書印刷仲介サーバでは受け取った電子文書を一時的に登録しておく。そして、任意のタイミングで前記電子文書印刷仲介サーバからネットワークに接続された所望の印刷装置へ電子文書を送信して、印刷装置において電子文書の印刷を行う、と言うものがある。
【0003】
前記電子文書印刷仲介サーバでは、送信されてきた電子文書を登録する際に、サーバ上にあらかじめ登録されている利用可能なユーザと結びつけると言うことがしばしば行われる。
【0004】
現在では電子メールアドレスはほぼユーザ毎に固有のものを持っており、電子メールを送信する際にはそのユーザが保有している電子メールアドレスを送信者情報として付加する。そして、この送信者情報によって電子メールを受信した側では送信ユーザを認識することができる(例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平11−196202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ネットワーク上で共有されている少なくともスキャン機能と電子メール機能を保有した画像処理装置においては、あらかじめ管理者が装置上の環境を設定していることが多い。このため、電子メール設定を変更できないか、もしくはユーザが個人の設定環境を持てないように構成されているものがある。
【0006】
このようなデータ処理システム環境において、スキャン機能で原稿からスキャンした電子データを電子メール機能でネットワーク上のサーバに送信する際には、ユーザが所有する電子メールアドレスを送信者情報に設定できない場合がある。
【0007】
このような状態で送信された電子メールを電子文書印刷仲介サーバが受信した場合には、実際の送信者と電子文書を結びつけて登録することは困難である。
【0008】
また、このような状態を解決するための方法の一つとしては、一旦ユーザが所有しているメール環境に対して画像処理装置からメールを送信する。そして、送信されたユーザ固有のメール環境から再度電子文書印刷仲介サーバに対してユーザの送信者情報が設定されたメールを送信すると言うことが考えられる。
【0009】
しかし、この方法ではユーザは画像処理装置と、ユーザのメール環境との2箇所で同様のメール送信操作が必要であり、利用者にとって効率的なものではない。
【0010】
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、送信者情報の変更できない環境に存在する共有された画像処理装置からの電子メールであってもユーザを特定して電子文書を登録するためのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明のサーバ装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
サーバ装置は、受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段を有する。また、前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザを識別するユーザ情報をユーザ情報記憶手段に登録するユーザ情報制御手段を有する。また、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていない場合がある。この場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断する。そして、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、受信した電子メールの送信者情報からユーザを特定できない場合においても、他の情報からユーザを特定する。そして、当該ユーザに応じて電子メールに添付されている電子文書情報をサーバ装置の記憶手段に登録するデータ処理環境を効率よく構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
以下に本発明に係わる第1実施形態としてデータ処理システムについて説明する。
【0017】
<印刷システム全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介してメールサーバ、電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0018】
図1において、101はメールサーバで、印刷に使用する電子文書を登録するためのメールを画像処理装置103からネットワーク104を介して受信して、後述する記憶装置で管理する。なお、メールサーバ101は、後述するハードウエア資源を備えている。
【0019】
102は電子文書印刷仲介サーバで、画像処理装置103からネットワーク104を介して送信された電子メールを、後述する図18に示す手順に従いメールサーバ101からネットワーク104を介して取得する。そして、電子文書を後述する図18に示す手順に従い記憶装置に登録する処理を行う。なお、電子文書印刷仲介サーバ102はメールサーバから、宛先アドレスの中に特定のドメイン名が含まれる電子メールを、アドレス中のアカウント名に拘わらず全て受信するものとする。
【0020】
103は画像処理装置で、例えば原稿画像をスキャンして得た画像データを作成し、前記メールサーバ101に対して電子メール(スキャンした画像データに対応する電信文書情報が添付される)で送信する。
【0021】
また、画像処理装置103は、スキャナ装置等から出力された画像データに対して所定の画像処理(回転、変倍、反転、レイアウト等)を行うことが可能に構成されている。
【0022】
さらに、画像処理装置103は、後述する図13に示すメール登録用の設定画面を介して、電子文書印刷仲介サーバ102に登録すべき電子文書情報をメールサーバ101に送信する機能を備えている。表題、送信先、返信先は任意に入力可能である。
【0023】
なお、当該設定画面は、表題、送信先、返信先、送信者(あらかじめ登録されている当該画像処理装置自身のメールアドレス)を設定可能である。
【0024】
なお、画像処理装置103は、特に一つに限定されるものではなく、ネットワーク104上に複数存在することも可能である。
【0025】
<画像処理装置構成>
図2は、図1に示した画像処理装置103のハードウエアの構成を説明するブロック図である。
【0026】
図2において、画像処理装置103は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、NIC205を備える。また、VRAM208と、KBC210と、HDD213と、IOC214と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス200とを備える。
【0027】
CPU201は、画像処理装置103の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。
【0028】
RAM202は、ランダムアクセスメモリであり、CPU201の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0029】
ROM203は、CPU201の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、画像処理装置103の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0030】
NIC205は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC205は、モデム206もしくはネットワーク207を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0031】
モデム206は、NIC205と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。
【0032】
ネットワーク207は、NIC205と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク207は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0033】
VRAM208はビデオRAMであり、LCD209に表示する画像データがCPU201の制御で展開してLCD209に対する表示を行う。
【0034】
LCD209は、VRAM208と接続され各種情報を表示する液晶表示装置もしくはタッチパネル式液晶表示装置であり、画像処理装置103内に内包された状態で使用される。
【0035】
キーボードコントローラ(KBC)210は、画像処理装置103接続されたKB211やMOUSE212等の入力装置からの入力信号を受信して制御する。KB211、およびMOUSE212は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0036】
HDD213はハードディスクドライブであり、画像処理装置103内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。
【0037】
入出力コントローラ(IOC)214は、情報入力装置であるスキャナ216や、出力装置であるPRT215など画像処理装置103への入出力信号を制御するためのコントローラである。
【0038】
プリンタ(PRT)215は、画像処理装置103内で保持している電子画像データを印刷する。スキャナ装置216は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取る。
【0039】
次に、画像処理装置103の機能構成について、以下のブロック図3を参照して説明する。
【0040】
図3は、図1に示した画像処理装置103の構成を説明するブロック図である。
【0041】
図3において、画像処理装置103は、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303と、環境データ管理部304と、環境データ記憶部305と、電子文書作成制御部306と、ネットワーク通信部307とで構成される。
【0042】
スキャン部301は、IOC214に接続されるスキャナ装置216の制御、および読み出した電子文書データの取得を行う。
【0043】
電子メール作成部302は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムである。そして、KBC211経由で入力された文字情報と、環境設定データ記憶部305に存在する電子メール用設定情報と、スキャン部301でスキャンされた電子文書データを使用して送信可能な電子メールを作成する。
【0044】
電子メール送信部303は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムであり、電子メール作成部202で作成された電子メールをネットワーク通信部307を経由してネットワーク104に所定のプロトコルで送信する。
【0045】
なお、画像処理装置103において、電子メール作成部302により作成された電子メールに添付される電子文書データは、メールサーバ101に送信される。その後、電子文書印刷仲介サーバ102からの要求を検出した場合に、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報(Fromフィールドのメールアドレス)が提供される。また、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている複数の宛先情報(To,Cc,Bccフィールドのメールアドレス)が提供される。また、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている返信先情報(Reply−toフィールドのメールアドレス)等が提供される。
【0046】
そして、受信した電子メールに含まれるメールアドレスがユーザ情報として登録されている場合には、以下の処理を行う。つまり、電子文書印刷仲介サーバ102に登録されたユーザ識別子、グループ識別子を持つ図11に示すデータ形式に従い、図18に示すステップS1812で、電子文書情報制御部708により電子文書情報記憶部707に登録される。
【0047】
環境データ管理部304は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムである。そして、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303とが使用する環境データ記憶部305に保持する環境データの入出力を管理する。
【0048】
環境設定データ記憶部305は、環境データ管理部304で設定された設定値データとして保管する場所であり、RAM202内、もしくはHDD213内に格納される。
【0049】
電子文書作成制御部306は、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303と、環境データ管理部304とを使用して、電子文書生成および送信の各処理を制御する。
【0050】
ネットワーク通信部307は、モデム206もしくはネットワーク207で接続され、前記電子メール送信部303から送信される電子メールデータをネットワーク104を経由してネットワーク内の他装置に送出する。
【0051】
<メールサーバ構成>
以下、図1に示したメールサーバ101のハードウエア構成について、以下のブロック図4を参照して説明する。
【0052】
図4は、図1に示したメールサーバ101のハードウエア構成を説明するブロック図である。
【0053】
図4において、メールサーバ101は、CPU401と、RAM402と、ROM403と、フレキシブルディスク(FDD)やCD−ROM等の外部記憶装置404と、NIC405ととを備える。また、メールサーバ101は、VRAM408と、KBC410と、HDD413と、IOC414と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス400とを備える。
【0054】
CPU401は、メールサーバ101の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。RAM402はランダムアクセスメモリであり、CPU401の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0055】
ROM403は、CPU401の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、メールサーバ101の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0056】
外部記憶装置404は、CD−ROMやFDDと言った外部メディアを使用した記憶装置である。
【0057】
NIC405は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC405は、モデム406もしくはネットワーク407を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0058】
モデム406は、NIC405と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。ネットワーク407は、NIC405と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク407は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0059】
VRAM408はビデオRAMであり、CRT等の表示装置409に表示する画像データがCPU401の制御で展開され、CRT409に対する表示を行う。表示装置409は、VRAM408と接続され、メールサーバ101内の各種情報を表示する。
【0060】
なお、この表示装置409は、液晶表示装置(LCD)もしくはタッチパネル式液晶表示装置を使用することも可能とする。
【0061】
キーボードコントローラ(KBC)410は、メールサーバ101に接続されたKB411やMOUSE412等の入力装置からの入力信号を受信して制御する。KB411、およびMOUSE412は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0062】
HDD413は、ハードディスクドライブであり、メールサーバ101内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。
【0063】
IOC414は、情報入力装置であるスキャナ装置416や、出力装置であるPRT415などメールサーバ101への入出力信号を制御するためのコントローラである。
【0064】
スキャナ装置416、PRT415以外の外部入出力装置、例えば外部接続用HDDや、MOドライブなどの情報機器を接続することも可能である。
【0065】
PRT415は、メールサーバ101内で保持している電子画像データを印刷するためのプリンタである。
【0066】
スキャナ装置416は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取るための読取装置である。
【0067】
次に、メールサーバ101の機能構成については、以下のブロック図5を参照して説明する。
【0068】
図5は、図1に示したメールサーバ101の構成を説明するブロック図である。
【0069】
図5において、メールサーバ101は、電子メールアドレス管理部501と、電子メールアドレス記憶部502とを備える。また、電子メール受信制御部503と、電子メール提供制御部504と、電子メール管理部505と、電子メール記憶部506と、ネットワーク通信部507とを備える。
【0070】
電子メールアドレス管理部501は、RAM402上に記憶され、CPU401で実行される実行可能プログラムであり、電子メールアドレス記憶部502に格納される電子メールアドレスデータの入出力を管理する。
【0071】
電子メールアドレス記憶部502は、電子メールアドレス管理部501からの指示により、RAM402上、もしくはHDD413上に電子メールアドレスデータを格納する。
【0072】
電子メール受信制御部503は、一般にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で知られる、RAM402上もしくはHDD413上に格納され、CPU401で実行される実行可能プログラムである。そして、画像処理装置103が送信した電子メールをネットワーク通信部507を経由して取得し、電子メール管理部505に電子メールの格納を依頼する。
【0073】
電子メール提供制御部504は、一般にIMAP(Internet Message Access Protocol)やPOP3(Post Office Protocol)で知られる、RAM402上もしくはHDD413上に格納される。そして、CPU401で実行される実行可能プログラムであり、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、電子メール記憶部506に格納された電子メール情報を提供する。
【0074】
電子メール管理部505は、RAM402上、もしくはHDD413上に格納され、CPU401で実行される実行可能プログラムで、電子メール記憶部506に対して、電子メールデータの入出力を制御する。
【0075】
電子メール記憶部506は、電子メール管理部505からの指示により、HDD413上に電子メールデータを格納する。
【0076】
ネットワーク通信部507は、モデム406、もしくはネットワーク407に接続され、画像処理装置103や、電子文書印刷仲介サーバ102と、ネットワーク104を経由してメールサーバ101の間で電子メールデータの送受信を行う。
【0077】
<電子文書印刷仲介サーバ構成>
図1の電子文書印刷仲介サーバ102のハードウエア構成について、以下のブロック図6を参照して説明する。
【0078】
図6は、図1の電子文書印刷仲介サーバ102のハードウエア構成を説明するブロック図である。
【0079】
図6において、電子文書印刷仲介サーバ102は、CPU601と、RAM602と、ROM603と、外部記憶装置604と、NIC605とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、VRAM608と、KBC610と、HDD613と、IOC614と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス600とを備える。
【0080】
CPU601は、電子文書印刷仲介サーバ102の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。RAM602は、ランダムアクセスメモリであり、CPU601の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0081】
ROM603は、CPU601の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、電子文書印刷仲介サーバ102の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0082】
外部記憶装置604は、CD−ROMやFDDと言った外部メディアを使用した記憶装置である。NIC605は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC605は、モデム606もしくはネットワーク607を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0083】
モデム606は、NIC605と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。
【0084】
ネットワーク607は、NIC605と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク607は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0085】
VRAM608は、ビデオRAMであり、CRT等の表示装置609に表示する画像データをCPU601の制御で展開し、表示装置609に対する表示を行う。表示装置609は、VRAM608と接続され、電子文書印刷仲介サーバ102内の各種情報を表示する。この表示装置609は、液晶表示装置もしくはタッチパネル式液晶表示装置を使用することも可能とする。
【0086】
KBC610は、電子文書印刷仲介サーバ102に接続されたKB611やMOUSE612等の入力装置からの入力信号を受信し、制御するコントローラである。KB611、およびMOUSE612は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0087】
HDD613は、ハードディスクドライブであり、電子文書印刷仲介サーバ102内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。IOC614は、情報入力装置であるスキャナ装置616や、出力装置であるPRT615などメールサーバ101への入出力信号を制御するためのコントローラである。前記スキャナ装置616、PRT615以外の外部入出力装置、例えば外部接続用HDDや、MOドライブなどの情報機器を接続することも可能である。
【0088】
PRT615は、メールサーバ101内で保持している電子画像データを印刷するためのプリンタである。スキャナ装置616は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取るための読取装置である。
【0089】
次に、電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成については、以下のブロック図7を参照して説明する。
【0090】
図7は、図1に示した電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成を説明するブロック図である。
【0091】
図7において、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ情報記憶部701と、ユーザ情報制御部702と、グループ情報記憶部703と、グループ情報制御部704と、ユーザ・グループ関連情報記憶部705とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ・グループ関連情報制御部706と、電子文書情報記憶部707と、電子文書情報制御部708とを備える。また、電子メール操作部709と、電子文書登録処理制御部710と、ネットワーク通信部711と、環境情報制御部712と、環境情報記憶部713とを備える。
【0092】
ユーザ情報記憶部701は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザ情報、例えば図13に示す返信先メールアドレス1304(図8に示すデータ形式に従う)と、送信者メールアドレス1305等を格納する。
【0093】
ユーザ情報制御部702は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、ユーザ情報記憶部701に格納されたユーザ情報の入出力を制御する。
【0094】
グループ情報記憶部703は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザを任意の単位でまとめるためのグループ情報、例えば図13に示す送信先メールアドレス1303を図9に示すデータ形式で格納する。グループ情報制御部704は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、グループ情報記憶部703に格納されたグループ情報の入出力を制御する。
【0095】
ユーザ・グループ関連情報記憶部705は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザ情報とグループ情報とを結びつけるためのユーザ・グループ関連情報を格納する。
【0096】
ユーザ・グループ関連情報制御部706は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、ユーザ・グループ関連情報記憶部705に格納されたユーザ・グループ関連情報の入出力を制御する。
【0097】
電子文書情報記憶部707は、HDD613内に設けられており、印刷のための電子文書データをユーザ情報と結びつける印刷電子文書情報を格納する。
【0098】
電子文書情報制御部708は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、電子文書記憶部707に格納した印刷電子文書情報の入出力を制御する。
【0099】
電子メール操作部709は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、一般に知られるIMAPやPOPなどの電子メールプロトコルを使用する。そして、ネットワーク通信部711を経由して、電子メールデータをネットワーク104を介してメールサーバ101から取得し、電子文書登録処理制御部710に対して提供する。
【0100】
電子文書登録処理制御部710は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子メール操作部709から電子メールデータを取得し、ユーザ情報制御部702とグループ情報制御部704とユーザ・グループ関連情報制御部706とを使用する。そして、登録可能な電子メールであるかどうかの判断を後述する図18に示す手順に従って行い、印刷電子文書情報を電子文書情報制御部708に登録する。
【0101】
ネットワーク通信部711は、モデム606もしくはネットワーク607で接続され、メールサーバ101と電子文書印刷仲介サーバ102の間で行われる電子メールデータの送受信を行う。
【0102】
環境情報制御部712は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、環境情報記憶部705に格納された環境情報の入出力を制御する。環境情報記憶部713は、HDD613内に設けられており、サーバ上で共有する環境情報を格納する。
【0103】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102は、画像処理装置103に対してあらかじめ設定された送信者情報と宛先情報(図13に示す)とを設定可能な電子メールを前記画像処理装置からメールサーバ101に送信する。そして、該電子メールをメールサーバ101から取得して処理するサーバ装置として機能する。
【0104】
そして、メールサーバ101から電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶部707を有する。また、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なユーザを識別するユーザ情報を前記返信先情報(図13に示す返信先メールアドレス1305で設定される)に関連付けてユーザ情報記憶部701に登録するユーザ情報制御部702を有する。上記ユーザ情報は、図8に示すデータ形式に従う。
【0105】
さらに、前記電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている返信先情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断する。
【0106】
なお、この判断は、後述する図18に示すステップS1803に対応する。
【0107】
また、電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。
【0108】
なお、返信先メールアドレス1305が設定されていると、ユーザ情報制御部702がユーザ情報記憶部701に図8に示すデータ形式で登録されたメールアドレス(例えばaaaaa@print_sever.co.jp)と一致するものが存在すると判断した場合、ユーザ識別子が「aaaaa」と特定される。
【0109】
また、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なグループを識別するグループ情報を前記宛先情報に関連付けてグループ情報記憶部703に登録するグループ情報制御部704を備える。
【0110】
ここで、グループ情報は、図9に示すデータ形式に従う。また、宛先情報は、図13に示す送信先メールアドレス1303で設定される。
【0111】
さらに、電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている宛先情報が前記グループ情報記憶手段にグループ情報として登録されているかどうかを判断する。この判断は、後述する図18に示すステップS1809に対応する。
【0112】
また、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。
【0113】
なお、送信先メールアドレス1303が設定されていると、グループ情報制御部704がグループ情報記憶部703に図9に示すデータ形式で登録されたメールアドレス(例えばgroup_1@print_sever.co.jp)と一致するものが存在すると判断した場合、グループ識別子が「000001」と特定される。
【0114】
上記目的を達成する本発明のサーバ装置は以下に示す構成を備える。
【0115】
さらに、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なユーザをグループに関連付けてユーザ・グループ関連情報記憶部705に登録するユーザ・グループ情報制御部706を有する。
【0116】
また、前記電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている宛先情報が前記ユーザ・グループ関連情報記憶部705にユーザ・グループ情報として登録されているかどうかを判断する。この判断は、後述する図18に示すステップS1811に対応する。
【0117】
また、電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。なお、上記ユーザ・グループ情報は、図10に示すデータ形式に従う。
【0118】
<ユーザ情報>
図8は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶されるユーザ情報のデータ構造を表す図である。
【0119】
図8において、ユーザ情報801は、システムを利用することが可能なユーザの情報を表し、ユーザ識別子802と、ユーザ氏名803と、電子メールアドレス804とで構成される。
【0120】
805は、ユーザ情報記憶部701に格納されるユーザ情報のデータ例を表す。
【0121】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、ネットワーク管理者または、ユーザを登録するためのユーティリティを介して、ネットワーク上のクライアントと通信や、メール等から登録すべきユーザ情報として登録処理できるように構成されている。
【0122】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0123】
<グループ情報>
図9は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にグループ情報記憶部703として記憶されるグループ情報のデータ構造を表す図である。
【0124】
図9において、グループ情報901は、前記ユーザ情報801をシステム任意の単位でまとめるためのグループ情報を表し、グループ識別子902と、グループ名称903と、グループ用電子メールアドレス904とで構成される。905は、グループ情報記憶部703に格納されるグループ情報のデータ例を表す。
【0125】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、ネットワーク管理者または、グループを登録するためのユーティリティを介して、ネットワーク上のクライアントと通信や、メール等から登録すべきユーザ情報として登録処理できるように構成されている。
【0126】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0127】
<ユーザ・グループ関連情報>
図10は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ・グループ関連情報記憶部705として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0128】
図10において、ユーザ・グループ関連情報1001は、前記ユーザ情報801と前記グループ情報901を関連付けるための情報を表し、ユーザ識別子1002と、グループ識別子1003とで構成される。1004は、ユーザ・グループ関連情報記憶部705に格納されるユーザ・グループ関連情報のデータ例を表す。
【0129】
なお、ユーザ・グループ関連は、図8に示したユーザ情報のユーザ氏名と図9に示したグループ名称とが一致するユーザ識別子とグループ識別子とを抽出して作成される。
【0130】
このように、ユーザとグループ情報の関連付けを行うことにより、受信した電子メールに設定されている情報の組み合わせが正しいかどうかによって登録すべきかどうかの判断ができる。これによって電子メールの処理の信頼性をあげることができる。
【0131】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0132】
<電子文書情報>
図11は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に電子文書情報記憶部707として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0133】
図11において、電子文書情報1101は、電子文書データをユーザ情報801と関連付けるための情報を表すものであり、電子文書識別子1102と、ユーザ識別子1103と、電子文書データ1104とで構成される。1105は、電子文書情報記憶部707に格納される電子文書情報のデータ例を表す。
【0134】
<電子文書印刷仲介サーバ環境情報>
図12は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に環境情報記憶部713として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0135】
図12において、サーバ環境設定情報1201は、電子文書印刷仲介サーバ102内で所持する印刷文書の登録に関する各種設定値などの情報を表すものであり、環境キー1202と、その設定値1203とで構成される。1204は、環境情報記憶部713に格納されるサーバ環境情報のデータ例を表す。
【0136】
<電子メール作成操作画面>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する印刷電子メール登録用画面について、図13を参照しながら説明する。
【0137】
図13は、図1に示した画像処理装置103上のLCD209に表示する印刷電子メール登録用画面の一例を示す図である。
【0138】
図13において、印刷電子メール登録画面1301は、図3に示した電子文書作成制御部306が、登録する電子メールの作成時に必要な情報を取得するために表示するものである。このため、表題1302と、送信先メールアドレス1303と、返信先メールアドレス1304と、送信者メールアドレス1305と、登録処理開始ボタン1306とで構成される。
【0139】
表題1302は、作成する電子メールの表題情報を表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、表題情報の入力エリアが入力可能になる。タッチパネル式の表示装置の場合には、画面がキーボード画面に切り替わり文字の入力を行えるようになる。
【0140】
送信先メールアドレス1303は、作成する電子メールの送信先となるメールアドレスを表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、送信先メールアドレス情報の入力エリアが入力可能になる。
【0141】
返信先メールアドレス1304は、作成する電子メールの返信先となるメールアドレスを表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、返信先メールアドレス情報の入力エリアが入力可能になる。
【0142】
送信者メールアドレス1305は、作成する電子メールの送信者となるメールアドレスを表示する場所である。つまり、画像処理装置103の環境データ記憶部305にあらかじめ設定されているメールアドレス、例えば「send_user@mail.print.co.jp」がネットワーク管理者等により設定されていてユーザが変更できない場合の表示例である。
【0143】
電子メール登録画面1301上の1302から1305までの情報設定箇所は、タッチパネル式表示装置の場合には、文字入力画面1401に表示が切り替わり、その画面から文字列を指定することができる。
【0144】
登録処理開始ボタン1306は、押下することで電子文書の登録処理を開始する。
【0145】
<文字列入力画面>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する文字入力画面について、図14を参照しながら説明する。
【0146】
図14は、図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する文字入力画
の一例を示す図である。
【0147】
図14において、文字入力画面1401は、図3の電子文書作成制御部306が、メールアドレスと表題を入力するために使用する画面上のキーボードを表している。文字入力画面1401は、入力文字表示部分1402と、文字指定部分1403と、文字列の入力を終了させるボタン1404とボタン1405とで構成される。
【0148】
入力文字表示部分1402は、図2上のKB211や文字指定部分1403で指定された文字情報を表示する。本画面表示時に、電子文書作成制御部306から、あらかじめ表示データが渡されている場合には、表示時にその文字列を本表示部分に表示する。
【0149】
文字指定部分1403は、図2上のKB211と同様の機能を画面上に表現したものであり、画面上のキー部分を選択することで入力を行う。文字列の追加、削除、変更等を指示するための機能を持つ。
【0150】
ボタン1404は、入力文字表示部分1402に表示された文字列を破棄して、本画面を閉じる。このため、ボタン1404を押下した際には、画面上の内容が呼び出し元画面に反映されない。ボタン1405は、入力文字表示部分1402に表示された文字列を電子文書作成制御部306に渡して、本画面を閉じる。
【0151】
<メッセージ表示>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示するメッセージ表示画面について、図15を参照しながら説明する。
【0152】
図15は、図1に示した画像処理装置103上のLCD209に表示するメッセージ表示画面の一例を示す図である。
【0153】
図15において、メッセージ表示画面1501は、図3に示したスキャン部301が、スキャナ216上に読み取り対象の紙原稿が設定されていない場合に表示する画面であり、メッセージ表示部分1502と、確認ボタン1503とで構成される。
【0154】
メッセージ表示部分1502は、ユーザに読み取り対象となる紙原稿がスキャナ216に設定されていない旨と、スキャナ216上の指定位置に紙原稿を設定することを促すメッセージを表示する。
【0155】
確認ボタン(OKボタン)1503は、メッセージ表示部分1502に表示されたメッセージを確認した際に押下するボタンであり、押下された場合には、本画面1501を閉じる。
【0156】
<画像処理装置103がメールを送信する処理>
次に、図1に記載された画像処理装置103による電子文書メール作成処理について図16を参照しながら説明する。
【0157】
図16は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理装置103によって電子文書メール作成を行うための処理手順に対応する。また、S1602〜S1614は各ステップを示し、本ステップは、図2のCPU201がROM203、HDD213等に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0158】
先ず、ステップS1602において、CPU201は、図13に示すメール作成操作画面1301をLCD209に表示して、メールの設定が可能な状態にする。この時点では、画像処理装置103にあらかじめ設定されているメール送信者情報(メールアドレス)はメール作成操作画面1301の送信者メールアドレス1305に設定されており、以降のステップでの変更はできない。
【0159】
本ステップでは、メール作成操作画面1301上に表示された送信先メールアドレス1303を選択すると、次のステップS1603に進む。
【0160】
一方、図13に示したメール作成操作画面1301上の返信先メールアドレス1304を選択すると、次のステップS1604に進む。メール作成操作画面1301上の表題1302を選択すると、次のステップS1605に進む。
【0161】
同様に、図13に示したメール作成操作画面1301上の電子メール送信ボタン1306を押下すると、次のステップS1609に進む。
【0162】
そして、ステップS1603では、メール作成操作画面1301上の送信先メールアドレス欄1303に設定されているメールアドレスを選択し、次のステップS1606に進む。
【0163】
一方、ステップS1604では、メール作成操作画面1301上の返信先メールアドレス欄1304を選択する。そして、次のステップS1606に進む。
【0164】
また、ステップS1605では、メール作成操作画面1301上の表題欄1302を選択する。そして、次のステップS1606に進む。
【0165】
次に、ステップS1606では、メール作成操作画面1301が文字入力画面1401に切り替わり、文字入力が可能な状態になる。
【0166】
なお、本実施形態では、仮想のキーボード画面を表示して文字入力を行う場合を示すが、勿論キーボード211等を操作して文字入力を行ってもよい。
【0167】
本ステップ前にメール作成操作画面1301で選択されたメールアドレスや表題の表示欄に文字列が存在する場合には、文字入力画面1401の初期情報として入力文字表示部分1402に表示する。そして、次のステップS1607に進む。
【0168】
そして、ステップS1607では、文字入力画面1401を使用して電子メールアドレスもしくは表題に設定する文字列を入力する。このようして、文字列の入力が終了したら、文字入力画面1401に表示されているOKボタン1405を押下し、入力内容を確定させる。
【0169】
この際に、キャンセルボタン1404を押下した場合には、入力文字表示部分1402に入力された文字ではなく文字入力画面1401を起動した際に設定されていた初期情報に入力内容を戻して確定する。
【0170】
そして、次のステップS1608に進む。
【0171】
次に、ステップS1608では、メール作成操作画面1301上に、ステップS1607で確定された文字列をCPU201の制御で表示する。具体的には、ステップS1602にて選択した1302、1303、1304のいずれかの表示欄に対して入力された文字列候補としてCPU201の制御で表示する。そして、次のステップS1602に戻る。
【0172】
一方、ステップS1609では、ステップS1603、ステップS1604、ステップS1605で設定した入力情報と、環境データから設定された送信元メールアドレス情報を使用して、送信する電子メールを作成するため、電子メール送信ボタンを押下する。そして、次のステップS1610に進む。
【0173】
次に、ステップS1610において、スキャン処理する紙原稿が、図2に示したスキャナ装置216に設定されているかどうかをチェックする。そして、次のステップS1611に進む。
【0174】
そして、ステップS1611では、紙原稿がセットされている状態であることを図示しないセンサ情報等に基づいて確認した場合には、次のステップS1612に進む。
【0175】
一方、ステップS1611で、紙原稿がセットされていない状態である場合には、次のステップS1615に進む。
【0176】
そして、ステップS1615において、紙原稿のセットをユーザに促すため、例えば図15に示したメッセージ画面1501をLCD209にCPU201の制御で表示する。このメッセージ画面1501上に表示されているOKボタン1503をユーザが押下すると、次のステップS1610に進む。
【0177】
そして、ステップS1612において、図2に示したスキャナ装置216を用いて紙原稿のスキャンを公知のスキャン手順に従い行い、イメージデータに変換された電子文書データを電子文書作成制御部306が作成する。そして、次のステップS1613に進む。
【0178】
そして、ステップS1613において、ステップS1612で、電子文書作成制御部306が作成した電子文書データを、ステップS1609で、電子メール作成部302が作成した電子メールの添付ファイルとして設定する。そして、次のステップS1614に進む。
【0179】
そして、ステップS1614において、ステップS1609およびステップS1613で作成された電子メールを、メールサーバ101に設定されているメールサーバアドレスに対して送信する。そして、本処理を終了する。具体的には、あらかじめ画像処理装置103の環境情報記憶部305に格納されているメールサーバ101に設定されているメールサーバアドレスに対して電子メール送信部303、ネットワーク通信部307を介してネットワーク104上に送信する。
【0180】
<印刷仲介サーバがメールサーバに電子メールが到着しているかどうかを確認する処理>
図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール着信確認処理について図17を参照しながら説明する。
【0181】
図17は、本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S1701〜S1705は各ステップを示す。また、各ステップは、図6のCPU601がロム603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0182】
先ず、ステップS1701において、電子文書印刷仲介サーバ102上の環境情報制御部712を経由して、環境情報記憶部713に設定されている着信メール確認フラグを取得して確認する。
【0183】
そして、ステップS1702において、ステップS1701で取得した着信メール確認フラグが継続を表しているか否かをCPU601が判断して、継続を表していると判断した場合は、次のステップS1703に進む。なお、ステップS1702で、着信メール確認フラグが終了を表していたと判断した場合には、本処理を終了する。
【0184】
そして、ステップS1703において、電子文書印刷仲介サーバ102上の環境情報制御部712を経由して、環境情報記憶部713に設定されている電子メール登録用メールアドレスを取得する。そして、そのメールアドレスに対して新規電子メールが到着しているかどうかを電子メール操作部709を介してメールサーバ101に確認する。
【0185】
そして、ステップS1704において、メールサーバ101から電子メール操作部709を介して新規の着信メールが到着している情報を取得していか否かを判断して、着信メールを取得していると判断した場合は、次のステップS1705に進む。一方、新規の着信メールを取得していないと判断した場合は、ステップS1702に戻る。
【0186】
そして、ステップS1705において、詳細は図18に示す電子文書メール登録処理を起動して、電子文書メール登録処理が終了したら、ステップS1702に戻る。
【0187】
<電子文書印刷仲介サーバがメールを登録する処理>
次に、図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール登録処理について図18を参照しながら説明する。
【0188】
図18は、本発明に係るサーバ装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S1801〜S1813は各ステップを示す。また、各ステップは、図7の電子文書登録処理制御部710の処理であって、図6のCPU601がロム603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0189】
先ず、ステップS1801において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用して、到着した電子メールの送信者メールアドレスをメールサーバ101から取得する。この場合、図13に示した送信者メールアドレス1305に対応する「send_user@mail.print.co.jp(本実施形態において、あらかじめ設定されて固定である)」を取得することなる。
【0190】
次に、ステップS1802において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ情報制御部702を使用して、図7のユーザ情報記憶部701に前記送信者メールアドレス1305に登録されたユーザ情報801が存在するかどうかをチェックする。
【0191】
そして、ステップS1803において、前記ユーザ情報記憶部701の中に該当するメールアドレスを保持するユーザ情報801が登録されていたと判断した場合には、次のステップS1807に進む。
【0192】
一方、ステップS1803で、ユーザ情報801として登録されていないと判断した場合には、次のステップS1804に進む。
【0193】
そして、ステップS1804において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用する。そして、メールサーバ101に到着した電子メールの返信元(返信先)メールアドレス(図13に示す返信先メールアドレス1304に設定されている返信先メールアドレスに対応する)をメールサーバ101から取得する。
【0194】
そして、ステップS1805において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ情報制御部702を使用して、ユーザ情報記憶部701に前記返信元(返信先)メールアドレスの登録されたユーザ情報801が存在するかどうかをチェックする。
【0195】
そして、ステップS1806において、前記ユーザ情報記憶部701の中に該当するメールアドレスを保持するユーザ情報801が登録されていたと判断した場合には、次のステップS1807に進む。
【0196】
一方、ステップS1806で、ユーザ情報801として登録されていないと判断した場合には、次のステップS1813に進む。
【0197】
そして、ステップS1807において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用する。そして、メールサーバ101に到着した電子メールの送信先メールアドレス(図13に示す送信先メールアドレス1303に設定されている送信先メールアドレスに対応する)をメールサーバ101から取得する。
【0198】
次に、ステップS1808において、図7の電子文書印刷仲介サーバ102のグループ情報制御部706を使用して、グループ情報記憶部705に前記送信先メールアドレスの登録されたグループ情報901が存在するかどうかをチェックする。
【0199】
そして、ステップS1809において、前記グループ情報記憶部706の中に該当するメールアドレスを保持するグループ情報が登録されているか否かを判断して、登録済みであると判断した場合には、次のステップS1810に進む。
【0200】
一方、ステップS1809で、登録済みでないと判断した場合は、次のステップS1813に進む。
【0201】
次に、ステップS1810において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ・グループ関連情報制御部704を使用して、ユーザ・グループ関連情報1001がユーザ・グループ関連情報記憶部703に存在するかどうかをチェックする。具体的には、ユーザ情報801のユーザ識別子802と、グループ情報901のグループ識別子902とを持ったユーザ・グループ関連情報1001がユーザ・グループ関連情報記憶部703に存在するかどうかをチェックする。ここで、ユーザ情報801のユーザ識別子802はステップS1802と、S1805でのチェックで使用したものである。また、ユーザ・グループ関連情報1001は、ステップS1808でのチェックで使用したグループ情報901のグループ識別子902である。
【0202】
そして、ステップS1811において、ユーザ・グループ関連情報記憶部703に、ユーザ・グループ関連情報1001が存在していると判断した場合には、次のステップS1812に進む。
【0203】
一方、ステップS1811で、ユーザ・グループ関連情報が存在していないと判断した場合には、次のステップS1813に進む。
【0204】
次に、ステップS1812において、前記ステップS1801からステップS1811でのチェック処理において文書の登録処理に該当する電子文書であると判定される。このため、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子文書情報制御部708を使用して、電子文書情報記憶部707に該当する電子メールに添付されている電子文書を、画像処理装置103から取得する。そして、図11に示す電子文書情報1101のデータ形式で登録して、本処理を終了する。
【0205】
一方、ステップS1803において、前記ステップS1801からステップS1811でのチェック処理において文書の登録処理に該当しない電子文書であると判定される。このため、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用して、該当電子メールの削除を行う等のエラー処理を実行して、本処理を終了する。
【0206】
なお、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、返信先メールアドレスを取得する。そして、その返信先メールアドレスがユーザ情報記憶部701に登録すみである場合は、次に、グループ情報、さらには、ユーザ・グループ関連情報の登録有無を判断する。そして、いずれかが登録されていれば、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理する場合について説明した。 しかしながら、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、返信先メールアドレスを取得して、その返信先メールアドレスがユーザ情報記憶部701に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0207】
同様に、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、送信先メールアドレスを所得して、その送信先メールアドレスがグループ情報記憶部703に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0208】
同様に、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、ステップS1811に進み、返信先メールアドレスと送信先メールアドレスとを取得する。そして、その関連情報がユーザ・グループ関連情報記憶部705に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0209】
これにより、画像処理装置103に図13に示されるように送信者メールアドレス1305があらかじめ設定されていて変更等ができない場合がある。この場合に、電子メール作成時に、そのヘッダ情報として、返信先メールアドレスに対してユーザ固有のメールアドレスを、あるいは、送信先メールアドレスとしてグループ固有のメールアドレスを設定する。これにより、メールサーバ101にスキャンした画像データを電子文書情報として転送した後、電子文書印刷仲介サーバ102が受信しているメールのヘッダ情報を図18に示す手順で解析する。これにより、電子文書印刷仲介サーバ102に登録したユーザ情報や、グループ情報、あるいは、ユーザとグループとの関連情報等に従い、識別された電子文書情報を印刷文書情報として電子文章情報記憶部707に登録することができる。
【0210】
つまり、電子文書登録処理時に、ネットワークの画像処理装置に設定される送信者メールアドレス等の制約に左右されることがなくなる。これにより、ユーザ情報、グループ情報をあるいはこれらを組み合わせた識別情報として、電子文書の登録または登録拒否を行うシステム環境を適時に構築できる。
【0211】
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、ステップS1803で、登録すみでないと判断される場合がある。この場合に、返信先メールアドレスをメールサーバから取得して登録済みであるか否かで、受信した電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として登録するか否かを切り替え制御する場合について説明した。
【0212】
しかし、取得した送信者メールアドレスが画像処理装置情報として画像処理装置情報記憶部に登録されているかどうか画像処理装置情報制御部を介してチェックすることで電子文書情報を印刷文書情報として登録するか否かを切り替え制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0213】
次に本発明に係る印刷文書登録システムの第2実施形態について説明する。
【0214】
本実施形態における印刷文書登録システムの機器構成、および機器の内部構成に関しては前記第1の実施形態と同様である部分の説明は省略し、第1実施形態と違う部分のみ説明する。
【0215】
<電子文書印刷仲介サーバ>
第2実施形態における電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成については、以下のブロック図19を参照して説明する。
【0216】
図19は、本発明の第2実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介してメールサーバ、電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0217】
図19に示す電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ情報記憶部1901と、ユーザ情報制御部1902と、グループ情報記憶部1903と、グループ情報制御部1904とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ・グループ関連情報記憶部1905と、ユーザ・グループ関連情報制御部1906と、電子文書情報記憶部1907とを備える。
【0218】
さらに、電子文書印刷仲介サーバ102は、電子文書情報制御部1908と、電子メール操作部1909と、電子文書登録処理制御部1910と、ネットワーク通信部1911と、環境情報制御部1912とを備える。さらに、電子文書印刷仲介サーバ102は、環境情報記憶部1913と、画像処理装置情報制御部1914と、画像処理装置情報記憶部1915とで構成される。
【0219】
このうち、ユーザ情報記憶部1901は前記図7に示したユーザ情報記憶部701と同一である。
【0220】
また、ユーザ情報制御部1902は前記図7に示したユーザ情報制御部702と同一である。グループ情報記憶部1903は前記図7に示したグループ情報記憶部703と同一である。グループ情報制御部1904は前記図7に示したグループ情報制御部704と同一である。ユーザ・グループ関連情報記憶部1905は前記図7に示したユーザ・グループ関連情報記憶部705と同一である。ユーザ・グループ関連情報制御部1906は前記図7に示したユーザ・グループ関連情報制御部706と同一である。と同一である。電子文書情報記憶部1907は前記図7に示した電子文書情報記憶部707と同一である。
【0221】
電子文書情報制御部1908は前記図7に示した電子文書情報制御部708と同一である。
【0222】
また、電子メール操作部1909は前記図7に示した電子メール操作部709と同一である。ネットワーク通信部1911は前記図7に示したネットワーク通信部711と同一である。環境情報制御部1912は前記図7に示した環境情報制御部712と同一である。環境情報記憶部1913は前記図7に示した環境情報記憶部713と同一である。
【0223】
したがって、図7に示したものと同一のものの説明は省略する。
【0224】
画像処理装置情報制御部1914は、図6に示したRAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部1910からの要求に対して、画像処理装置情報記憶部1915に格納された画像処理装置情報の入出力を制御する。
【0225】
画像処理装置情報記憶部1915は、図6で表されるHDD613内に設けられており、システムを利用して電子文書を登録することが許可された画像処理装置情報を格納する。
【0226】
電子文書登録処理制御部1910は、前記図7に記載の電子文書登録処理制御部710の機能に加えて、画像処理装置情報制御部1914を利用した登録可能な電子メールであるかどうかの判断を行う機能を有する。
【0227】
<画像処理装置情報>
図20は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に、図19の画像処理装置情報記憶部1915として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0228】
図20において、画像処理装置情報2001は、電子文書印刷仲介サーバ102に対して電子文書の登録が可能な画像処理装置に設定されるメールアドレスを管理するための情報を表すものである。本情報は、画像処理装置識別子2002と、画像処理装置メールアドレス2003とで構成される。
【0229】
2004は、画像処理装置情報記憶部1915に格納される画像処理装置情報のデータ例を表す。
【0230】
<印刷仲介サーバがメールを登録するまでの処理>
第2実施形態における図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール登録処理について、図21を参照しながら説明する。
【0231】
図21は、本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S2101〜S2113,S2114,S2115は各ステップを示す。また、各ステップは、図19に示した電子文書登録処理制御部1910の処理であって、図6のCPU601がROM603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0232】
なお、図21に示すS2101〜S2113についてのCPU601が実行するステップは、図18のステップに対応する。
【0233】
具体的には、図18に示したCPU601が実行するS1801〜S1813とまったく同じ内容を表しているので、その説明は割愛する。
【0234】
本実施形態では、前記ステップに加えて、ステップS2103とステップS2104の間に、以下の処理を行う。
【0235】
そして、ステップS2103において、ステップS2101で取得した送信者メールアドレスが前記図19にユーザ情報記憶部1901にユーザ情報として登録されていなかったと判断した場合、次のS2114へ進む。
【0236】
そして、ステップS2114において、前記ステップS2101で取得した送信者メールアドレスが画像処理装置情報として画像処理装置情報記憶部1915に登録されているかどうか画像処理装置情報制御部1914を介してチェックする。そして、ステップS2115において、画像処理装置情報記憶部1915に登録されているメールアドレスであるかどうか、すなわち、メールアドレスが登録済みであるか否かを判断して、登録済みであると判断した場合には、次のステップS2104へ進む。
【0237】
一方、ステップS2115で、画像処理装置情報記憶部1915に登録されていないメールアドレスであると判断した場合には、次のステップS2113に進む。
【0238】
これにより、電子メールのヘッダ情報として設定可能な送信者メールアドレスを画像処理装置情報の識別情報として利用した印刷文書登録処理を行うシステムを自在に構築できる。
【0239】
また、画像処理装置情報記憶部1915には、ネットワーク上の複数の画像処理装置に対する画像処理装置情報を設定できるので、システムの変更等に自在に対応できる。
【0240】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、ネットワーク上にメールサーバと電子分印刷仲介サーバと画像処理装置とが通信可能なシステムを例とする場合について説明した。しかし、図1に示す電子文書印刷仲介サーバ102がメールサーバ101の機能を兼ねるシステムであっても本発明を適用可能である。以下、その実施形態について説明する。
【0241】
次に、本発明に係る印刷文書登録システムの第3実施形態について説明する。
【0242】
本実施形態における印刷文書登録システムの機器構成、および機器の内部構成に関して異なる部分について説明し、前記第1実施形態、および前記第2実施形態と同様である部分の説明は省略する。
【0243】
<印刷システム全体構成>
本実施形態における印刷文書登録システム全体の構成図について、図22のブロック図を参照して説明する。
【0244】
図22は、図1は、本発明の第3実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介して電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0245】
図22において、印刷に使用する電子文書を登録するためのメールを受信し、送信された電子メールから電子文書の登録処理を行う機能を持つ、電子文書印刷仲介メールサーバ2201を備える。また、作成した電子文書データ作成し、電子文書印刷仲介メールサーバ2201に対して送信する機能を持つ画像処理装置2202と、前記電子文書印刷仲介メールサーバ2201と、画像処理装置2202とを接続するネットワーク2203とを備える。
【0246】
なお、本システムにおいて、前記画像処理装置2202は、特に一つに限定されるものではなく、ネットワーク2203上に複数存在することも可能である。
【0247】
<電子文書印刷仲介メールサーバ>
図22の電子文書印刷仲介メールサーバ2201は、前記図1に示したメールサーバ101と電子文書印刷仲介サーバ102を1つにまとめた形となる。
【0248】
電子文書印刷メールサーバ2201のハードウエア構成について、前記図6と同じである。
【0249】
次に、電子文書印刷仲介メールサーバ2201の機能構成について、図23を用いて説明する。
【0250】
図23は、図22に示した電子文書印刷仲介メールサーバ2201の機能構成を説明するブロック図である。
【0251】
図23において、電子文書印刷仲介メールサーバ2201は、ユーザ情報記憶部2301と、ユーザ情報制御部2302と、グループ情報記憶部2303と、グループ情報制御部2304とを備える。また、ユーザ・グループ関連情報記憶部2305と、ユーザ・グループ関連情報制御部2306と、電子文書情報記憶部2307と、電子文書情報制御部2308と、電子メール操作部2309と、電子文書登録処理制御部2310とを備える。さらに、ネットワーク通信部2311と、環境情報制御部2312と、環境情報記憶部2313と、画像処理装置情報制御部2314と、画像処理装置情報記憶部2315と、電子メール管理部2316とを備える。さらに、電子メール記憶部2317と、電子メールアドレス管理部2318と、電子メールアドレス記憶部2319と、電子メール受信制御部2320とを備える。
【0252】
このうち、ユーザ情報記憶部2301と、前記図5および図19に記載されているユーザ情報記憶部1901とは同一である。
【0253】
また、ユーザ情報制御部2302と前記図5および図19に記載されているユーザ情報制御部1902とは同一である。グループ情報記憶部2303と前記図5および図19に記載されているグループ情報記憶部1903とは同一である。グループ情報制御部2304と前記図5および図19に記載されているグループ情報制御部1904とは同一である。ユーザ・グループ関連情報記憶部2305と前記図5および図19に記載されているユーザ・グループ関連情報記憶部1905とは同一である。ユーザ・グループ関連情報制御部2306と前記図5および図19に記載されているユーザ・グループ関連情報制御部1906とは同一である。
【0254】
また、電子文書情報記憶部2307と前記図5および図19に記載されている電子文書情報記憶部1907とは同一である。電子文書情報制御部2308と前記図5および図19に記載されている電子文書情報制御部1908とは同一である。
【0255】
さらに、電子文書登録処理制御部2310と前記図5および図19に記載されている電子文書登録処理制御部1910とは同一である。
【0256】
また、ネットワーク通信部2311と前記図5および図19に記載されているネットワーク通信部1911とは同一である。さらに、環境情報制御部2312と前記図5および図19に記載されている環境情報制御部1912とは同一である。
【0257】
また、環境情報記憶部2313と前記図5および図19に記載されている環境情報記憶部1913とは同一である。さらに、画像処理装置情報制御部2314と前記図5および図19に記載されている画像処理装置情報制御部1914とは同一である。さらに、画像処理装置情報記憶部2315と前記図5および図19に記載されている画像処理装置情報記憶部1915とは同一である。
【0258】
さらに、電子メール管理部2316と前記図5および図19に記載されている電子メール管理部1916とは同一である。
【0259】
さらに、電子メール記憶部2317と前記図5および図19に記載されている電子メール記憶部1917とは同一である。また、電子メールアドレス管理部2318と前記図5および図19に記載されている電子メールアドレス管理部1918とは同一である。
【0260】
また、電子メールアドレス記憶部2319と前記図5および図19に記載されている電子メールアドレス記憶部1919とは同一である。電子メール受信制御部2320と前記図5および図19に記載されている電子メール受信制御部1920とは同一である。図19と同じ内容を表すものの説明は省略する。
【0261】
電子メール操作部2309は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムである。電子メール操作部2309は、一般に知られるIMAP(Internet Message Access Protocol )やPOPなどの電子メールプロトコルを使用して電子メールデータを電子メール受信制御部2320から取得する。そして、電子文書登録処理制御部710に対して提供する。
【0262】
ここで、IMAPは、インターネットやイントラネット上で、電子メールを保存しているサーバからメールを受信するためのプロトコル。最初のバージョンはRFC 1730として、改良版のIMAP4rev1はRFC 2060として規定されている。POPと違って、メールはサーバ上のメールボックスで管理され、タイトルや発信者を見て受信するかどうかを決めることができる。モバイル環境で特に便利な方式である。
【0263】
以上の実施形態では、電子メールのヘッダ部に設定された、Fromフィールドのメールアドレス、Reply−toフィールドのメールアドレス、To, Cc, Bccフィールドのメールアドレスを用いる例について説明した。
【0264】
しかしながら、これら以外のヘッダ部の情報、例えば、表題(Subject)、他のフィールドの情報、メールアドレス以外の文字列を用いるようにしてもよい。
【0265】
また、ヘッダ部以外、本文の中に記載するようにしても、同等の効果は得ることが可能である。ただし、この場合は、本文にどのように記述するかを定義づけておく必要がある。
【0266】
以下、図24に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0267】
図24は、本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0268】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0269】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0270】
本実施形態における図16,図17,図18,図21に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0271】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0272】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0273】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0274】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0275】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0276】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0277】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0278】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0279】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0280】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0281】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0282】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図2】図1に示した画像処理装置のハードウエアの構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示したメールサーバのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図5】図1に示したメールサーバの構成を説明するブロック図である。
【図6】図1の電子文書印刷仲介サーバのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図7】図1に示した電子文書印刷仲介サーバの機能構成を説明するブロック図である。
【図8】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにユーザ情報記憶部として記憶されるユーザ情報のデータ構造を表す図である。
【図9】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにグループ情報記憶部として記憶されるグループ情報のデータ構造を表す図である。
【図10】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにユーザ・グループ関連情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図11】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに電子文書情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図12】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに環境情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図13】図1に示した画像処理装置上のLCDに表示する印刷電子メール登録用画面の一例を示す図である。
【図14】図1の画像処理装置上のLCDに表示する文字入力画の一例を示す図である。
【図15】図1に示した画像処理装置上のLCDに表示するメッセージ表示画面の一例を示す図である。
【図16】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係るサーバ装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】発明の第2実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図20】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに、図19の画像処理装置情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図21】本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】図1は、本発明の第3実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図23】図22に示した電子文書印刷仲介メールサーバの機能構成を説明するブロック図である。
【図24】本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0283】
101 メールサーバ
102 電子文書印刷仲介サーバ
103 画像処理装置
701 ユーザ情報記憶部
703 グループ情報記憶部
705 ユーザ・グループ関連情報記憶部
707 電子文書情報記憶部
710 電子文書登録処理制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信される電子メールに添付される電子文書情報を処理するサーバ装置を含むデータ処理システムにおける電子文書のデータ処理に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インターネットなどのネットワーク環境における印刷方法の一つとしては、ネットワークに接続された情報機器から所定のサーバに対し印刷対象の電子文書を電子メールに添付して送信する。そして、電子文書印刷仲介サーバでは受け取った電子文書を一時的に登録しておく。そして、任意のタイミングで前記電子文書印刷仲介サーバからネットワークに接続された所望の印刷装置へ電子文書を送信して、印刷装置において電子文書の印刷を行う、と言うものがある。
【0003】
前記電子文書印刷仲介サーバでは、送信されてきた電子文書を登録する際に、サーバ上にあらかじめ登録されている利用可能なユーザと結びつけると言うことがしばしば行われる。
【0004】
現在では電子メールアドレスはほぼユーザ毎に固有のものを持っており、電子メールを送信する際にはそのユーザが保有している電子メールアドレスを送信者情報として付加する。そして、この送信者情報によって電子メールを受信した側では送信ユーザを認識することができる(例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平11−196202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ネットワーク上で共有されている少なくともスキャン機能と電子メール機能を保有した画像処理装置においては、あらかじめ管理者が装置上の環境を設定していることが多い。このため、電子メール設定を変更できないか、もしくはユーザが個人の設定環境を持てないように構成されているものがある。
【0006】
このようなデータ処理システム環境において、スキャン機能で原稿からスキャンした電子データを電子メール機能でネットワーク上のサーバに送信する際には、ユーザが所有する電子メールアドレスを送信者情報に設定できない場合がある。
【0007】
このような状態で送信された電子メールを電子文書印刷仲介サーバが受信した場合には、実際の送信者と電子文書を結びつけて登録することは困難である。
【0008】
また、このような状態を解決するための方法の一つとしては、一旦ユーザが所有しているメール環境に対して画像処理装置からメールを送信する。そして、送信されたユーザ固有のメール環境から再度電子文書印刷仲介サーバに対してユーザの送信者情報が設定されたメールを送信すると言うことが考えられる。
【0009】
しかし、この方法ではユーザは画像処理装置と、ユーザのメール環境との2箇所で同様のメール送信操作が必要であり、利用者にとって効率的なものではない。
【0010】
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的は、送信者情報の変更できない環境に存在する共有された画像処理装置からの電子メールであってもユーザを特定して電子文書を登録するためのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明のサーバ装置は以下に示す構成を備える。
【0012】
サーバ装置は、受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段を有する。また、前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザを識別するユーザ情報をユーザ情報記憶手段に登録するユーザ情報制御手段を有する。また、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていない場合がある。この場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断する。そして、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、受信した電子メールの送信者情報からユーザを特定できない場合においても、他の情報からユーザを特定する。そして、当該ユーザに応じて電子メールに添付されている電子文書情報をサーバ装置の記憶手段に登録するデータ処理環境を効率よく構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0016】
以下に本発明に係わる第1実施形態としてデータ処理システムについて説明する。
【0017】
<印刷システム全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介してメールサーバ、電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0018】
図1において、101はメールサーバで、印刷に使用する電子文書を登録するためのメールを画像処理装置103からネットワーク104を介して受信して、後述する記憶装置で管理する。なお、メールサーバ101は、後述するハードウエア資源を備えている。
【0019】
102は電子文書印刷仲介サーバで、画像処理装置103からネットワーク104を介して送信された電子メールを、後述する図18に示す手順に従いメールサーバ101からネットワーク104を介して取得する。そして、電子文書を後述する図18に示す手順に従い記憶装置に登録する処理を行う。なお、電子文書印刷仲介サーバ102はメールサーバから、宛先アドレスの中に特定のドメイン名が含まれる電子メールを、アドレス中のアカウント名に拘わらず全て受信するものとする。
【0020】
103は画像処理装置で、例えば原稿画像をスキャンして得た画像データを作成し、前記メールサーバ101に対して電子メール(スキャンした画像データに対応する電信文書情報が添付される)で送信する。
【0021】
また、画像処理装置103は、スキャナ装置等から出力された画像データに対して所定の画像処理(回転、変倍、反転、レイアウト等)を行うことが可能に構成されている。
【0022】
さらに、画像処理装置103は、後述する図13に示すメール登録用の設定画面を介して、電子文書印刷仲介サーバ102に登録すべき電子文書情報をメールサーバ101に送信する機能を備えている。表題、送信先、返信先は任意に入力可能である。
【0023】
なお、当該設定画面は、表題、送信先、返信先、送信者(あらかじめ登録されている当該画像処理装置自身のメールアドレス)を設定可能である。
【0024】
なお、画像処理装置103は、特に一つに限定されるものではなく、ネットワーク104上に複数存在することも可能である。
【0025】
<画像処理装置構成>
図2は、図1に示した画像処理装置103のハードウエアの構成を説明するブロック図である。
【0026】
図2において、画像処理装置103は、CPU201と、RAM202と、ROM203と、NIC205を備える。また、VRAM208と、KBC210と、HDD213と、IOC214と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス200とを備える。
【0027】
CPU201は、画像処理装置103の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。
【0028】
RAM202は、ランダムアクセスメモリであり、CPU201の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0029】
ROM203は、CPU201の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、画像処理装置103の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0030】
NIC205は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC205は、モデム206もしくはネットワーク207を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0031】
モデム206は、NIC205と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。
【0032】
ネットワーク207は、NIC205と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク207は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0033】
VRAM208はビデオRAMであり、LCD209に表示する画像データがCPU201の制御で展開してLCD209に対する表示を行う。
【0034】
LCD209は、VRAM208と接続され各種情報を表示する液晶表示装置もしくはタッチパネル式液晶表示装置であり、画像処理装置103内に内包された状態で使用される。
【0035】
キーボードコントローラ(KBC)210は、画像処理装置103接続されたKB211やMOUSE212等の入力装置からの入力信号を受信して制御する。KB211、およびMOUSE212は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0036】
HDD213はハードディスクドライブであり、画像処理装置103内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。
【0037】
入出力コントローラ(IOC)214は、情報入力装置であるスキャナ216や、出力装置であるPRT215など画像処理装置103への入出力信号を制御するためのコントローラである。
【0038】
プリンタ(PRT)215は、画像処理装置103内で保持している電子画像データを印刷する。スキャナ装置216は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取る。
【0039】
次に、画像処理装置103の機能構成について、以下のブロック図3を参照して説明する。
【0040】
図3は、図1に示した画像処理装置103の構成を説明するブロック図である。
【0041】
図3において、画像処理装置103は、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303と、環境データ管理部304と、環境データ記憶部305と、電子文書作成制御部306と、ネットワーク通信部307とで構成される。
【0042】
スキャン部301は、IOC214に接続されるスキャナ装置216の制御、および読み出した電子文書データの取得を行う。
【0043】
電子メール作成部302は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムである。そして、KBC211経由で入力された文字情報と、環境設定データ記憶部305に存在する電子メール用設定情報と、スキャン部301でスキャンされた電子文書データを使用して送信可能な電子メールを作成する。
【0044】
電子メール送信部303は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムであり、電子メール作成部202で作成された電子メールをネットワーク通信部307を経由してネットワーク104に所定のプロトコルで送信する。
【0045】
なお、画像処理装置103において、電子メール作成部302により作成された電子メールに添付される電子文書データは、メールサーバ101に送信される。その後、電子文書印刷仲介サーバ102からの要求を検出した場合に、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報(Fromフィールドのメールアドレス)が提供される。また、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている複数の宛先情報(To,Cc,Bccフィールドのメールアドレス)が提供される。また、電子文書印刷仲介サーバ102に当該電子メールのヘッダ部に設定されている返信先情報(Reply−toフィールドのメールアドレス)等が提供される。
【0046】
そして、受信した電子メールに含まれるメールアドレスがユーザ情報として登録されている場合には、以下の処理を行う。つまり、電子文書印刷仲介サーバ102に登録されたユーザ識別子、グループ識別子を持つ図11に示すデータ形式に従い、図18に示すステップS1812で、電子文書情報制御部708により電子文書情報記憶部707に登録される。
【0047】
環境データ管理部304は、RAM202内に格納され、CPU201で実行される実行可能プログラムである。そして、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303とが使用する環境データ記憶部305に保持する環境データの入出力を管理する。
【0048】
環境設定データ記憶部305は、環境データ管理部304で設定された設定値データとして保管する場所であり、RAM202内、もしくはHDD213内に格納される。
【0049】
電子文書作成制御部306は、スキャン部301と、電子メール作成部302と、電子メール送信部303と、環境データ管理部304とを使用して、電子文書生成および送信の各処理を制御する。
【0050】
ネットワーク通信部307は、モデム206もしくはネットワーク207で接続され、前記電子メール送信部303から送信される電子メールデータをネットワーク104を経由してネットワーク内の他装置に送出する。
【0051】
<メールサーバ構成>
以下、図1に示したメールサーバ101のハードウエア構成について、以下のブロック図4を参照して説明する。
【0052】
図4は、図1に示したメールサーバ101のハードウエア構成を説明するブロック図である。
【0053】
図4において、メールサーバ101は、CPU401と、RAM402と、ROM403と、フレキシブルディスク(FDD)やCD−ROM等の外部記憶装置404と、NIC405ととを備える。また、メールサーバ101は、VRAM408と、KBC410と、HDD413と、IOC414と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス400とを備える。
【0054】
CPU401は、メールサーバ101の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。RAM402はランダムアクセスメモリであり、CPU401の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0055】
ROM403は、CPU401の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、メールサーバ101の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0056】
外部記憶装置404は、CD−ROMやFDDと言った外部メディアを使用した記憶装置である。
【0057】
NIC405は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC405は、モデム406もしくはネットワーク407を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0058】
モデム406は、NIC405と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。ネットワーク407は、NIC405と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク407は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0059】
VRAM408はビデオRAMであり、CRT等の表示装置409に表示する画像データがCPU401の制御で展開され、CRT409に対する表示を行う。表示装置409は、VRAM408と接続され、メールサーバ101内の各種情報を表示する。
【0060】
なお、この表示装置409は、液晶表示装置(LCD)もしくはタッチパネル式液晶表示装置を使用することも可能とする。
【0061】
キーボードコントローラ(KBC)410は、メールサーバ101に接続されたKB411やMOUSE412等の入力装置からの入力信号を受信して制御する。KB411、およびMOUSE412は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0062】
HDD413は、ハードディスクドライブであり、メールサーバ101内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。
【0063】
IOC414は、情報入力装置であるスキャナ装置416や、出力装置であるPRT415などメールサーバ101への入出力信号を制御するためのコントローラである。
【0064】
スキャナ装置416、PRT415以外の外部入出力装置、例えば外部接続用HDDや、MOドライブなどの情報機器を接続することも可能である。
【0065】
PRT415は、メールサーバ101内で保持している電子画像データを印刷するためのプリンタである。
【0066】
スキャナ装置416は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取るための読取装置である。
【0067】
次に、メールサーバ101の機能構成については、以下のブロック図5を参照して説明する。
【0068】
図5は、図1に示したメールサーバ101の構成を説明するブロック図である。
【0069】
図5において、メールサーバ101は、電子メールアドレス管理部501と、電子メールアドレス記憶部502とを備える。また、電子メール受信制御部503と、電子メール提供制御部504と、電子メール管理部505と、電子メール記憶部506と、ネットワーク通信部507とを備える。
【0070】
電子メールアドレス管理部501は、RAM402上に記憶され、CPU401で実行される実行可能プログラムであり、電子メールアドレス記憶部502に格納される電子メールアドレスデータの入出力を管理する。
【0071】
電子メールアドレス記憶部502は、電子メールアドレス管理部501からの指示により、RAM402上、もしくはHDD413上に電子メールアドレスデータを格納する。
【0072】
電子メール受信制御部503は、一般にSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で知られる、RAM402上もしくはHDD413上に格納され、CPU401で実行される実行可能プログラムである。そして、画像処理装置103が送信した電子メールをネットワーク通信部507を経由して取得し、電子メール管理部505に電子メールの格納を依頼する。
【0073】
電子メール提供制御部504は、一般にIMAP(Internet Message Access Protocol)やPOP3(Post Office Protocol)で知られる、RAM402上もしくはHDD413上に格納される。そして、CPU401で実行される実行可能プログラムであり、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、電子メール記憶部506に格納された電子メール情報を提供する。
【0074】
電子メール管理部505は、RAM402上、もしくはHDD413上に格納され、CPU401で実行される実行可能プログラムで、電子メール記憶部506に対して、電子メールデータの入出力を制御する。
【0075】
電子メール記憶部506は、電子メール管理部505からの指示により、HDD413上に電子メールデータを格納する。
【0076】
ネットワーク通信部507は、モデム406、もしくはネットワーク407に接続され、画像処理装置103や、電子文書印刷仲介サーバ102と、ネットワーク104を経由してメールサーバ101の間で電子メールデータの送受信を行う。
【0077】
<電子文書印刷仲介サーバ構成>
図1の電子文書印刷仲介サーバ102のハードウエア構成について、以下のブロック図6を参照して説明する。
【0078】
図6は、図1の電子文書印刷仲介サーバ102のハードウエア構成を説明するブロック図である。
【0079】
図6において、電子文書印刷仲介サーバ102は、CPU601と、RAM602と、ROM603と、外部記憶装置604と、NIC605とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、VRAM608と、KBC610と、HDD613と、IOC614と、これらのユニットを接続し、各種データや制御情報などを伝送するシステムバス600とを備える。
【0080】
CPU601は、電子文書印刷仲介サーバ102の各種制御、および演算を行う中央演算処理装置である。RAM602は、ランダムアクセスメモリであり、CPU601の主メモリとして実行プログラムの格納領域や、該実行プログラムの実行領域や、データの格納領域を提供する。
【0081】
ROM603は、CPU601の動作処理手順を記憶している読み取り専用メモリであり、電子文書印刷仲介サーバ102の各ユニットの制御を行う基本プログラム(一般的にBIOSと呼ばれる)や、システムを稼動させるために必要な情報等を記憶する。
【0082】
外部記憶装置604は、CD−ROMやFDDと言った外部メディアを使用した記憶装置である。NIC605は、外部ネットワークとの間の入出力信号を制御するためのコントローラである。このNIC605は、モデム606もしくはネットワーク607を介して、外部機器に接続するために使用される通信用のコントローラである。
【0083】
モデム606は、NIC605と接続されており、モデムやISDN接続用のターミナルアダプタといった公衆回線を使用して他装置とのデータ送受信を行う通信機器である。
【0084】
ネットワーク607は、NIC605と接続されているイーサネット(登録商標)などのネットワークシステムである。このネットワーク607は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、WAN(ワイドエリアネットワーク)として使用される。
【0085】
VRAM608は、ビデオRAMであり、CRT等の表示装置609に表示する画像データをCPU601の制御で展開し、表示装置609に対する表示を行う。表示装置609は、VRAM608と接続され、電子文書印刷仲介サーバ102内の各種情報を表示する。この表示装置609は、液晶表示装置もしくはタッチパネル式液晶表示装置を使用することも可能とする。
【0086】
KBC610は、電子文書印刷仲介サーバ102に接続されたKB611やMOUSE612等の入力装置からの入力信号を受信し、制御するコントローラである。KB611、およびMOUSE612は、ユーザからの入力情報を受け付ける入力装置である。これら入力装置のかわりに前述のタッチパネル式液晶表示装置の入力部を利用することも可能である。
【0087】
HDD613は、ハードディスクドライブであり、電子文書印刷仲介サーバ102内で使用するアプリケーションプログラムや、各種データなどを格納するために使用される。IOC614は、情報入力装置であるスキャナ装置616や、出力装置であるPRT615などメールサーバ101への入出力信号を制御するためのコントローラである。前記スキャナ装置616、PRT615以外の外部入出力装置、例えば外部接続用HDDや、MOドライブなどの情報機器を接続することも可能である。
【0088】
PRT615は、メールサーバ101内で保持している電子画像データを印刷するためのプリンタである。スキャナ装置616は、紙原稿の紙面に記述されている内容を電子画像データとして読み取るための読取装置である。
【0089】
次に、電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成については、以下のブロック図7を参照して説明する。
【0090】
図7は、図1に示した電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成を説明するブロック図である。
【0091】
図7において、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ情報記憶部701と、ユーザ情報制御部702と、グループ情報記憶部703と、グループ情報制御部704と、ユーザ・グループ関連情報記憶部705とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ・グループ関連情報制御部706と、電子文書情報記憶部707と、電子文書情報制御部708とを備える。また、電子メール操作部709と、電子文書登録処理制御部710と、ネットワーク通信部711と、環境情報制御部712と、環境情報記憶部713とを備える。
【0092】
ユーザ情報記憶部701は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザ情報、例えば図13に示す返信先メールアドレス1304(図8に示すデータ形式に従う)と、送信者メールアドレス1305等を格納する。
【0093】
ユーザ情報制御部702は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、ユーザ情報記憶部701に格納されたユーザ情報の入出力を制御する。
【0094】
グループ情報記憶部703は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザを任意の単位でまとめるためのグループ情報、例えば図13に示す送信先メールアドレス1303を図9に示すデータ形式で格納する。グループ情報制御部704は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、グループ情報記憶部703に格納されたグループ情報の入出力を制御する。
【0095】
ユーザ・グループ関連情報記憶部705は、HDD613内に設けられており、システムを利用するユーザ情報とグループ情報とを結びつけるためのユーザ・グループ関連情報を格納する。
【0096】
ユーザ・グループ関連情報制御部706は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、ユーザ・グループ関連情報記憶部705に格納されたユーザ・グループ関連情報の入出力を制御する。
【0097】
電子文書情報記憶部707は、HDD613内に設けられており、印刷のための電子文書データをユーザ情報と結びつける印刷電子文書情報を格納する。
【0098】
電子文書情報制御部708は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、電子文書記憶部707に格納した印刷電子文書情報の入出力を制御する。
【0099】
電子メール操作部709は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、一般に知られるIMAPやPOPなどの電子メールプロトコルを使用する。そして、ネットワーク通信部711を経由して、電子メールデータをネットワーク104を介してメールサーバ101から取得し、電子文書登録処理制御部710に対して提供する。
【0100】
電子文書登録処理制御部710は、RAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子メール操作部709から電子メールデータを取得し、ユーザ情報制御部702とグループ情報制御部704とユーザ・グループ関連情報制御部706とを使用する。そして、登録可能な電子メールであるかどうかの判断を後述する図18に示す手順に従って行い、印刷電子文書情報を電子文書情報制御部708に登録する。
【0101】
ネットワーク通信部711は、モデム606もしくはネットワーク607で接続され、メールサーバ101と電子文書印刷仲介サーバ102の間で行われる電子メールデータの送受信を行う。
【0102】
環境情報制御部712は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部710からの要求に対して、環境情報記憶部705に格納された環境情報の入出力を制御する。環境情報記憶部713は、HDD613内に設けられており、サーバ上で共有する環境情報を格納する。
【0103】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102は、画像処理装置103に対してあらかじめ設定された送信者情報と宛先情報(図13に示す)とを設定可能な電子メールを前記画像処理装置からメールサーバ101に送信する。そして、該電子メールをメールサーバ101から取得して処理するサーバ装置として機能する。
【0104】
そして、メールサーバ101から電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶部707を有する。また、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なユーザを識別するユーザ情報を前記返信先情報(図13に示す返信先メールアドレス1305で設定される)に関連付けてユーザ情報記憶部701に登録するユーザ情報制御部702を有する。上記ユーザ情報は、図8に示すデータ形式に従う。
【0105】
さらに、前記電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている返信先情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断する。
【0106】
なお、この判断は、後述する図18に示すステップS1803に対応する。
【0107】
また、電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。
【0108】
なお、返信先メールアドレス1305が設定されていると、ユーザ情報制御部702がユーザ情報記憶部701に図8に示すデータ形式で登録されたメールアドレス(例えばaaaaa@print_sever.co.jp)と一致するものが存在すると判断した場合、ユーザ識別子が「aaaaa」と特定される。
【0109】
また、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なグループを識別するグループ情報を前記宛先情報に関連付けてグループ情報記憶部703に登録するグループ情報制御部704を備える。
【0110】
ここで、グループ情報は、図9に示すデータ形式に従う。また、宛先情報は、図13に示す送信先メールアドレス1303で設定される。
【0111】
さらに、電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている宛先情報が前記グループ情報記憶手段にグループ情報として登録されているかどうかを判断する。この判断は、後述する図18に示すステップS1809に対応する。
【0112】
また、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。
【0113】
なお、送信先メールアドレス1303が設定されていると、グループ情報制御部704がグループ情報記憶部703に図9に示すデータ形式で登録されたメールアドレス(例えばgroup_1@print_sever.co.jp)と一致するものが存在すると判断した場合、グループ識別子が「000001」と特定される。
【0114】
上記目的を達成する本発明のサーバ装置は以下に示す構成を備える。
【0115】
さらに、前記電子文書情報を電子文書情報記憶部707に登録可能なユーザをグループに関連付けてユーザ・グループ関連情報記憶部705に登録するユーザ・グループ情報制御部706を有する。
【0116】
また、前記電子メールに設定されている送信者情報が登録されていない場合、前記電子メールに設定されている宛先情報が前記ユーザ・グループ関連情報記憶部705にユーザ・グループ情報として登録されているかどうかを判断する。この判断は、後述する図18に示すステップS1811に対応する。
【0117】
また、電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する電子文書登録処理制御部710とを有することを特徴とする。なお、上記ユーザ・グループ情報は、図10に示すデータ形式に従う。
【0118】
<ユーザ情報>
図8は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶されるユーザ情報のデータ構造を表す図である。
【0119】
図8において、ユーザ情報801は、システムを利用することが可能なユーザの情報を表し、ユーザ識別子802と、ユーザ氏名803と、電子メールアドレス804とで構成される。
【0120】
805は、ユーザ情報記憶部701に格納されるユーザ情報のデータ例を表す。
【0121】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、ネットワーク管理者または、ユーザを登録するためのユーティリティを介して、ネットワーク上のクライアントと通信や、メール等から登録すべきユーザ情報として登録処理できるように構成されている。
【0122】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0123】
<グループ情報>
図9は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にグループ情報記憶部703として記憶されるグループ情報のデータ構造を表す図である。
【0124】
図9において、グループ情報901は、前記ユーザ情報801をシステム任意の単位でまとめるためのグループ情報を表し、グループ識別子902と、グループ名称903と、グループ用電子メールアドレス904とで構成される。905は、グループ情報記憶部703に格納されるグループ情報のデータ例を表す。
【0125】
なお、電子文書印刷仲介サーバ102に対して、ネットワーク管理者または、グループを登録するためのユーティリティを介して、ネットワーク上のクライアントと通信や、メール等から登録すべきユーザ情報として登録処理できるように構成されている。
【0126】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0127】
<ユーザ・グループ関連情報>
図10は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ・グループ関連情報記憶部705として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0128】
図10において、ユーザ・グループ関連情報1001は、前記ユーザ情報801と前記グループ情報901を関連付けるための情報を表し、ユーザ識別子1002と、グループ識別子1003とで構成される。1004は、ユーザ・グループ関連情報記憶部705に格納されるユーザ・グループ関連情報のデータ例を表す。
【0129】
なお、ユーザ・グループ関連は、図8に示したユーザ情報のユーザ氏名と図9に示したグループ名称とが一致するユーザ識別子とグループ識別子とを抽出して作成される。
【0130】
このように、ユーザとグループ情報の関連付けを行うことにより、受信した電子メールに設定されている情報の組み合わせが正しいかどうかによって登録すべきかどうかの判断ができる。これによって電子メールの処理の信頼性をあげることができる。
【0131】
また、登録方法は、特に限定されるものではなく、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613にユーザ情報記憶部701として記憶できる方法であれば他の方法であってもよい。
【0132】
<電子文書情報>
図11は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に電子文書情報記憶部707として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0133】
図11において、電子文書情報1101は、電子文書データをユーザ情報801と関連付けるための情報を表すものであり、電子文書識別子1102と、ユーザ識別子1103と、電子文書データ1104とで構成される。1105は、電子文書情報記憶部707に格納される電子文書情報のデータ例を表す。
【0134】
<電子文書印刷仲介サーバ環境情報>
図12は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に環境情報記憶部713として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0135】
図12において、サーバ環境設定情報1201は、電子文書印刷仲介サーバ102内で所持する印刷文書の登録に関する各種設定値などの情報を表すものであり、環境キー1202と、その設定値1203とで構成される。1204は、環境情報記憶部713に格納されるサーバ環境情報のデータ例を表す。
【0136】
<電子メール作成操作画面>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する印刷電子メール登録用画面について、図13を参照しながら説明する。
【0137】
図13は、図1に示した画像処理装置103上のLCD209に表示する印刷電子メール登録用画面の一例を示す図である。
【0138】
図13において、印刷電子メール登録画面1301は、図3に示した電子文書作成制御部306が、登録する電子メールの作成時に必要な情報を取得するために表示するものである。このため、表題1302と、送信先メールアドレス1303と、返信先メールアドレス1304と、送信者メールアドレス1305と、登録処理開始ボタン1306とで構成される。
【0139】
表題1302は、作成する電子メールの表題情報を表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、表題情報の入力エリアが入力可能になる。タッチパネル式の表示装置の場合には、画面がキーボード画面に切り替わり文字の入力を行えるようになる。
【0140】
送信先メールアドレス1303は、作成する電子メールの送信先となるメールアドレスを表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、送信先メールアドレス情報の入力エリアが入力可能になる。
【0141】
返信先メールアドレス1304は、作成する電子メールの返信先となるメールアドレスを表示する場所であり、表示装置上の表示領域を選択すると、返信先メールアドレス情報の入力エリアが入力可能になる。
【0142】
送信者メールアドレス1305は、作成する電子メールの送信者となるメールアドレスを表示する場所である。つまり、画像処理装置103の環境データ記憶部305にあらかじめ設定されているメールアドレス、例えば「send_user@mail.print.co.jp」がネットワーク管理者等により設定されていてユーザが変更できない場合の表示例である。
【0143】
電子メール登録画面1301上の1302から1305までの情報設定箇所は、タッチパネル式表示装置の場合には、文字入力画面1401に表示が切り替わり、その画面から文字列を指定することができる。
【0144】
登録処理開始ボタン1306は、押下することで電子文書の登録処理を開始する。
【0145】
<文字列入力画面>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する文字入力画面について、図14を参照しながら説明する。
【0146】
図14は、図1の画像処理装置103上のLCD209に表示する文字入力画
の一例を示す図である。
【0147】
図14において、文字入力画面1401は、図3の電子文書作成制御部306が、メールアドレスと表題を入力するために使用する画面上のキーボードを表している。文字入力画面1401は、入力文字表示部分1402と、文字指定部分1403と、文字列の入力を終了させるボタン1404とボタン1405とで構成される。
【0148】
入力文字表示部分1402は、図2上のKB211や文字指定部分1403で指定された文字情報を表示する。本画面表示時に、電子文書作成制御部306から、あらかじめ表示データが渡されている場合には、表示時にその文字列を本表示部分に表示する。
【0149】
文字指定部分1403は、図2上のKB211と同様の機能を画面上に表現したものであり、画面上のキー部分を選択することで入力を行う。文字列の追加、削除、変更等を指示するための機能を持つ。
【0150】
ボタン1404は、入力文字表示部分1402に表示された文字列を破棄して、本画面を閉じる。このため、ボタン1404を押下した際には、画面上の内容が呼び出し元画面に反映されない。ボタン1405は、入力文字表示部分1402に表示された文字列を電子文書作成制御部306に渡して、本画面を閉じる。
【0151】
<メッセージ表示>
図1の画像処理装置103上のLCD209に表示するメッセージ表示画面について、図15を参照しながら説明する。
【0152】
図15は、図1に示した画像処理装置103上のLCD209に表示するメッセージ表示画面の一例を示す図である。
【0153】
図15において、メッセージ表示画面1501は、図3に示したスキャン部301が、スキャナ216上に読み取り対象の紙原稿が設定されていない場合に表示する画面であり、メッセージ表示部分1502と、確認ボタン1503とで構成される。
【0154】
メッセージ表示部分1502は、ユーザに読み取り対象となる紙原稿がスキャナ216に設定されていない旨と、スキャナ216上の指定位置に紙原稿を設定することを促すメッセージを表示する。
【0155】
確認ボタン(OKボタン)1503は、メッセージ表示部分1502に表示されたメッセージを確認した際に押下するボタンであり、押下された場合には、本画面1501を閉じる。
【0156】
<画像処理装置103がメールを送信する処理>
次に、図1に記載された画像処理装置103による電子文書メール作成処理について図16を参照しながら説明する。
【0157】
図16は、本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、画像処理装置103によって電子文書メール作成を行うための処理手順に対応する。また、S1602〜S1614は各ステップを示し、本ステップは、図2のCPU201がROM203、HDD213等に記憶される制御プログラムをRAM202にロードして実行することで実現される。
【0158】
先ず、ステップS1602において、CPU201は、図13に示すメール作成操作画面1301をLCD209に表示して、メールの設定が可能な状態にする。この時点では、画像処理装置103にあらかじめ設定されているメール送信者情報(メールアドレス)はメール作成操作画面1301の送信者メールアドレス1305に設定されており、以降のステップでの変更はできない。
【0159】
本ステップでは、メール作成操作画面1301上に表示された送信先メールアドレス1303を選択すると、次のステップS1603に進む。
【0160】
一方、図13に示したメール作成操作画面1301上の返信先メールアドレス1304を選択すると、次のステップS1604に進む。メール作成操作画面1301上の表題1302を選択すると、次のステップS1605に進む。
【0161】
同様に、図13に示したメール作成操作画面1301上の電子メール送信ボタン1306を押下すると、次のステップS1609に進む。
【0162】
そして、ステップS1603では、メール作成操作画面1301上の送信先メールアドレス欄1303に設定されているメールアドレスを選択し、次のステップS1606に進む。
【0163】
一方、ステップS1604では、メール作成操作画面1301上の返信先メールアドレス欄1304を選択する。そして、次のステップS1606に進む。
【0164】
また、ステップS1605では、メール作成操作画面1301上の表題欄1302を選択する。そして、次のステップS1606に進む。
【0165】
次に、ステップS1606では、メール作成操作画面1301が文字入力画面1401に切り替わり、文字入力が可能な状態になる。
【0166】
なお、本実施形態では、仮想のキーボード画面を表示して文字入力を行う場合を示すが、勿論キーボード211等を操作して文字入力を行ってもよい。
【0167】
本ステップ前にメール作成操作画面1301で選択されたメールアドレスや表題の表示欄に文字列が存在する場合には、文字入力画面1401の初期情報として入力文字表示部分1402に表示する。そして、次のステップS1607に進む。
【0168】
そして、ステップS1607では、文字入力画面1401を使用して電子メールアドレスもしくは表題に設定する文字列を入力する。このようして、文字列の入力が終了したら、文字入力画面1401に表示されているOKボタン1405を押下し、入力内容を確定させる。
【0169】
この際に、キャンセルボタン1404を押下した場合には、入力文字表示部分1402に入力された文字ではなく文字入力画面1401を起動した際に設定されていた初期情報に入力内容を戻して確定する。
【0170】
そして、次のステップS1608に進む。
【0171】
次に、ステップS1608では、メール作成操作画面1301上に、ステップS1607で確定された文字列をCPU201の制御で表示する。具体的には、ステップS1602にて選択した1302、1303、1304のいずれかの表示欄に対して入力された文字列候補としてCPU201の制御で表示する。そして、次のステップS1602に戻る。
【0172】
一方、ステップS1609では、ステップS1603、ステップS1604、ステップS1605で設定した入力情報と、環境データから設定された送信元メールアドレス情報を使用して、送信する電子メールを作成するため、電子メール送信ボタンを押下する。そして、次のステップS1610に進む。
【0173】
次に、ステップS1610において、スキャン処理する紙原稿が、図2に示したスキャナ装置216に設定されているかどうかをチェックする。そして、次のステップS1611に進む。
【0174】
そして、ステップS1611では、紙原稿がセットされている状態であることを図示しないセンサ情報等に基づいて確認した場合には、次のステップS1612に進む。
【0175】
一方、ステップS1611で、紙原稿がセットされていない状態である場合には、次のステップS1615に進む。
【0176】
そして、ステップS1615において、紙原稿のセットをユーザに促すため、例えば図15に示したメッセージ画面1501をLCD209にCPU201の制御で表示する。このメッセージ画面1501上に表示されているOKボタン1503をユーザが押下すると、次のステップS1610に進む。
【0177】
そして、ステップS1612において、図2に示したスキャナ装置216を用いて紙原稿のスキャンを公知のスキャン手順に従い行い、イメージデータに変換された電子文書データを電子文書作成制御部306が作成する。そして、次のステップS1613に進む。
【0178】
そして、ステップS1613において、ステップS1612で、電子文書作成制御部306が作成した電子文書データを、ステップS1609で、電子メール作成部302が作成した電子メールの添付ファイルとして設定する。そして、次のステップS1614に進む。
【0179】
そして、ステップS1614において、ステップS1609およびステップS1613で作成された電子メールを、メールサーバ101に設定されているメールサーバアドレスに対して送信する。そして、本処理を終了する。具体的には、あらかじめ画像処理装置103の環境情報記憶部305に格納されているメールサーバ101に設定されているメールサーバアドレスに対して電子メール送信部303、ネットワーク通信部307を介してネットワーク104上に送信する。
【0180】
<印刷仲介サーバがメールサーバに電子メールが到着しているかどうかを確認する処理>
図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール着信確認処理について図17を参照しながら説明する。
【0181】
図17は、本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S1701〜S1705は各ステップを示す。また、各ステップは、図6のCPU601がロム603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0182】
先ず、ステップS1701において、電子文書印刷仲介サーバ102上の環境情報制御部712を経由して、環境情報記憶部713に設定されている着信メール確認フラグを取得して確認する。
【0183】
そして、ステップS1702において、ステップS1701で取得した着信メール確認フラグが継続を表しているか否かをCPU601が判断して、継続を表していると判断した場合は、次のステップS1703に進む。なお、ステップS1702で、着信メール確認フラグが終了を表していたと判断した場合には、本処理を終了する。
【0184】
そして、ステップS1703において、電子文書印刷仲介サーバ102上の環境情報制御部712を経由して、環境情報記憶部713に設定されている電子メール登録用メールアドレスを取得する。そして、そのメールアドレスに対して新規電子メールが到着しているかどうかを電子メール操作部709を介してメールサーバ101に確認する。
【0185】
そして、ステップS1704において、メールサーバ101から電子メール操作部709を介して新規の着信メールが到着している情報を取得していか否かを判断して、着信メールを取得していると判断した場合は、次のステップS1705に進む。一方、新規の着信メールを取得していないと判断した場合は、ステップS1702に戻る。
【0186】
そして、ステップS1705において、詳細は図18に示す電子文書メール登録処理を起動して、電子文書メール登録処理が終了したら、ステップS1702に戻る。
【0187】
<電子文書印刷仲介サーバがメールを登録する処理>
次に、図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール登録処理について図18を参照しながら説明する。
【0188】
図18は、本発明に係るサーバ装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S1801〜S1813は各ステップを示す。また、各ステップは、図7の電子文書登録処理制御部710の処理であって、図6のCPU601がロム603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0189】
先ず、ステップS1801において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用して、到着した電子メールの送信者メールアドレスをメールサーバ101から取得する。この場合、図13に示した送信者メールアドレス1305に対応する「send_user@mail.print.co.jp(本実施形態において、あらかじめ設定されて固定である)」を取得することなる。
【0190】
次に、ステップS1802において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ情報制御部702を使用して、図7のユーザ情報記憶部701に前記送信者メールアドレス1305に登録されたユーザ情報801が存在するかどうかをチェックする。
【0191】
そして、ステップS1803において、前記ユーザ情報記憶部701の中に該当するメールアドレスを保持するユーザ情報801が登録されていたと判断した場合には、次のステップS1807に進む。
【0192】
一方、ステップS1803で、ユーザ情報801として登録されていないと判断した場合には、次のステップS1804に進む。
【0193】
そして、ステップS1804において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用する。そして、メールサーバ101に到着した電子メールの返信元(返信先)メールアドレス(図13に示す返信先メールアドレス1304に設定されている返信先メールアドレスに対応する)をメールサーバ101から取得する。
【0194】
そして、ステップS1805において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ情報制御部702を使用して、ユーザ情報記憶部701に前記返信元(返信先)メールアドレスの登録されたユーザ情報801が存在するかどうかをチェックする。
【0195】
そして、ステップS1806において、前記ユーザ情報記憶部701の中に該当するメールアドレスを保持するユーザ情報801が登録されていたと判断した場合には、次のステップS1807に進む。
【0196】
一方、ステップS1806で、ユーザ情報801として登録されていないと判断した場合には、次のステップS1813に進む。
【0197】
そして、ステップS1807において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用する。そして、メールサーバ101に到着した電子メールの送信先メールアドレス(図13に示す送信先メールアドレス1303に設定されている送信先メールアドレスに対応する)をメールサーバ101から取得する。
【0198】
次に、ステップS1808において、図7の電子文書印刷仲介サーバ102のグループ情報制御部706を使用して、グループ情報記憶部705に前記送信先メールアドレスの登録されたグループ情報901が存在するかどうかをチェックする。
【0199】
そして、ステップS1809において、前記グループ情報記憶部706の中に該当するメールアドレスを保持するグループ情報が登録されているか否かを判断して、登録済みであると判断した場合には、次のステップS1810に進む。
【0200】
一方、ステップS1809で、登録済みでないと判断した場合は、次のステップS1813に進む。
【0201】
次に、ステップS1810において、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102のユーザ・グループ関連情報制御部704を使用して、ユーザ・グループ関連情報1001がユーザ・グループ関連情報記憶部703に存在するかどうかをチェックする。具体的には、ユーザ情報801のユーザ識別子802と、グループ情報901のグループ識別子902とを持ったユーザ・グループ関連情報1001がユーザ・グループ関連情報記憶部703に存在するかどうかをチェックする。ここで、ユーザ情報801のユーザ識別子802はステップS1802と、S1805でのチェックで使用したものである。また、ユーザ・グループ関連情報1001は、ステップS1808でのチェックで使用したグループ情報901のグループ識別子902である。
【0202】
そして、ステップS1811において、ユーザ・グループ関連情報記憶部703に、ユーザ・グループ関連情報1001が存在していると判断した場合には、次のステップS1812に進む。
【0203】
一方、ステップS1811で、ユーザ・グループ関連情報が存在していないと判断した場合には、次のステップS1813に進む。
【0204】
次に、ステップS1812において、前記ステップS1801からステップS1811でのチェック処理において文書の登録処理に該当する電子文書であると判定される。このため、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子文書情報制御部708を使用して、電子文書情報記憶部707に該当する電子メールに添付されている電子文書を、画像処理装置103から取得する。そして、図11に示す電子文書情報1101のデータ形式で登録して、本処理を終了する。
【0205】
一方、ステップS1803において、前記ステップS1801からステップS1811でのチェック処理において文書の登録処理に該当しない電子文書であると判定される。このため、図7に示した電子文書印刷仲介サーバ102の電子メール操作部709を使用して、該当電子メールの削除を行う等のエラー処理を実行して、本処理を終了する。
【0206】
なお、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、返信先メールアドレスを取得する。そして、その返信先メールアドレスがユーザ情報記憶部701に登録すみである場合は、次に、グループ情報、さらには、ユーザ・グループ関連情報の登録有無を判断する。そして、いずれかが登録されていれば、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理する場合について説明した。 しかしながら、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、返信先メールアドレスを取得して、その返信先メールアドレスがユーザ情報記憶部701に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0207】
同様に、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、送信先メールアドレスを所得して、その送信先メールアドレスがグループ情報記憶部703に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0208】
同様に、本実施形態では、ステップS1803で登録済みでないと判断された場合に、ステップS1811に進み、返信先メールアドレスと送信先メールアドレスとを取得する。そして、その関連情報がユーザ・グループ関連情報記憶部705に登録すみである場合がある。この場合は、ステップS1812に進んで、電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として電子文書情報記憶部707に登録処理するように制御してもよい。
【0209】
これにより、画像処理装置103に図13に示されるように送信者メールアドレス1305があらかじめ設定されていて変更等ができない場合がある。この場合に、電子メール作成時に、そのヘッダ情報として、返信先メールアドレスに対してユーザ固有のメールアドレスを、あるいは、送信先メールアドレスとしてグループ固有のメールアドレスを設定する。これにより、メールサーバ101にスキャンした画像データを電子文書情報として転送した後、電子文書印刷仲介サーバ102が受信しているメールのヘッダ情報を図18に示す手順で解析する。これにより、電子文書印刷仲介サーバ102に登録したユーザ情報や、グループ情報、あるいは、ユーザとグループとの関連情報等に従い、識別された電子文書情報を印刷文書情報として電子文章情報記憶部707に登録することができる。
【0210】
つまり、電子文書登録処理時に、ネットワークの画像処理装置に設定される送信者メールアドレス等の制約に左右されることがなくなる。これにより、ユーザ情報、グループ情報をあるいはこれらを組み合わせた識別情報として、電子文書の登録または登録拒否を行うシステム環境を適時に構築できる。
【0211】
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、ステップS1803で、登録すみでないと判断される場合がある。この場合に、返信先メールアドレスをメールサーバから取得して登録済みであるか否かで、受信した電子メールに添付されている電子文書情報を印刷文書情報として登録するか否かを切り替え制御する場合について説明した。
【0212】
しかし、取得した送信者メールアドレスが画像処理装置情報として画像処理装置情報記憶部に登録されているかどうか画像処理装置情報制御部を介してチェックすることで電子文書情報を印刷文書情報として登録するか否かを切り替え制御するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0213】
次に本発明に係る印刷文書登録システムの第2実施形態について説明する。
【0214】
本実施形態における印刷文書登録システムの機器構成、および機器の内部構成に関しては前記第1の実施形態と同様である部分の説明は省略し、第1実施形態と違う部分のみ説明する。
【0215】
<電子文書印刷仲介サーバ>
第2実施形態における電子文書印刷仲介サーバ102の機能構成については、以下のブロック図19を参照して説明する。
【0216】
図19は、本発明の第2実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介してメールサーバ、電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0217】
図19に示す電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ情報記憶部1901と、ユーザ情報制御部1902と、グループ情報記憶部1903と、グループ情報制御部1904とを備える。また、電子文書印刷仲介サーバ102は、ユーザ・グループ関連情報記憶部1905と、ユーザ・グループ関連情報制御部1906と、電子文書情報記憶部1907とを備える。
【0218】
さらに、電子文書印刷仲介サーバ102は、電子文書情報制御部1908と、電子メール操作部1909と、電子文書登録処理制御部1910と、ネットワーク通信部1911と、環境情報制御部1912とを備える。さらに、電子文書印刷仲介サーバ102は、環境情報記憶部1913と、画像処理装置情報制御部1914と、画像処理装置情報記憶部1915とで構成される。
【0219】
このうち、ユーザ情報記憶部1901は前記図7に示したユーザ情報記憶部701と同一である。
【0220】
また、ユーザ情報制御部1902は前記図7に示したユーザ情報制御部702と同一である。グループ情報記憶部1903は前記図7に示したグループ情報記憶部703と同一である。グループ情報制御部1904は前記図7に示したグループ情報制御部704と同一である。ユーザ・グループ関連情報記憶部1905は前記図7に示したユーザ・グループ関連情報記憶部705と同一である。ユーザ・グループ関連情報制御部1906は前記図7に示したユーザ・グループ関連情報制御部706と同一である。と同一である。電子文書情報記憶部1907は前記図7に示した電子文書情報記憶部707と同一である。
【0221】
電子文書情報制御部1908は前記図7に示した電子文書情報制御部708と同一である。
【0222】
また、電子メール操作部1909は前記図7に示した電子メール操作部709と同一である。ネットワーク通信部1911は前記図7に示したネットワーク通信部711と同一である。環境情報制御部1912は前記図7に示した環境情報制御部712と同一である。環境情報記憶部1913は前記図7に示した環境情報記憶部713と同一である。
【0223】
したがって、図7に示したものと同一のものの説明は省略する。
【0224】
画像処理装置情報制御部1914は、図6に示したRAM602上もしくはHDD613上に格納される。そして、CPU601で実行される実行可能プログラムであり、電子文書登録処理制御部1910からの要求に対して、画像処理装置情報記憶部1915に格納された画像処理装置情報の入出力を制御する。
【0225】
画像処理装置情報記憶部1915は、図6で表されるHDD613内に設けられており、システムを利用して電子文書を登録することが許可された画像処理装置情報を格納する。
【0226】
電子文書登録処理制御部1910は、前記図7に記載の電子文書登録処理制御部710の機能に加えて、画像処理装置情報制御部1914を利用した登録可能な電子メールであるかどうかの判断を行う機能を有する。
【0227】
<画像処理装置情報>
図20は、図6に示した電子文書印刷仲介サーバ102のHDD613に、図19の画像処理装置情報記憶部1915として記憶されるデータ構造を表す図である。
【0228】
図20において、画像処理装置情報2001は、電子文書印刷仲介サーバ102に対して電子文書の登録が可能な画像処理装置に設定されるメールアドレスを管理するための情報を表すものである。本情報は、画像処理装置識別子2002と、画像処理装置メールアドレス2003とで構成される。
【0229】
2004は、画像処理装置情報記憶部1915に格納される画像処理装置情報のデータ例を表す。
【0230】
<印刷仲介サーバがメールを登録するまでの処理>
第2実施形態における図1の電子文書印刷仲介サーバ102による電子文書メール登録処理について、図21を参照しながら説明する。
【0231】
図21は、本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本処理は、電子文書印刷仲介サーバ102によって電子文書メール登録を行うための処理手順に対応する。なお、S2101〜S2113,S2114,S2115は各ステップを示す。また、各ステップは、図19に示した電子文書登録処理制御部1910の処理であって、図6のCPU601がROM603、HDD613に記憶される制御プログラムをRAM602にロードして実行することで実現される。
【0232】
なお、図21に示すS2101〜S2113についてのCPU601が実行するステップは、図18のステップに対応する。
【0233】
具体的には、図18に示したCPU601が実行するS1801〜S1813とまったく同じ内容を表しているので、その説明は割愛する。
【0234】
本実施形態では、前記ステップに加えて、ステップS2103とステップS2104の間に、以下の処理を行う。
【0235】
そして、ステップS2103において、ステップS2101で取得した送信者メールアドレスが前記図19にユーザ情報記憶部1901にユーザ情報として登録されていなかったと判断した場合、次のS2114へ進む。
【0236】
そして、ステップS2114において、前記ステップS2101で取得した送信者メールアドレスが画像処理装置情報として画像処理装置情報記憶部1915に登録されているかどうか画像処理装置情報制御部1914を介してチェックする。そして、ステップS2115において、画像処理装置情報記憶部1915に登録されているメールアドレスであるかどうか、すなわち、メールアドレスが登録済みであるか否かを判断して、登録済みであると判断した場合には、次のステップS2104へ進む。
【0237】
一方、ステップS2115で、画像処理装置情報記憶部1915に登録されていないメールアドレスであると判断した場合には、次のステップS2113に進む。
【0238】
これにより、電子メールのヘッダ情報として設定可能な送信者メールアドレスを画像処理装置情報の識別情報として利用した印刷文書登録処理を行うシステムを自在に構築できる。
【0239】
また、画像処理装置情報記憶部1915には、ネットワーク上の複数の画像処理装置に対する画像処理装置情報を設定できるので、システムの変更等に自在に対応できる。
【0240】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、ネットワーク上にメールサーバと電子分印刷仲介サーバと画像処理装置とが通信可能なシステムを例とする場合について説明した。しかし、図1に示す電子文書印刷仲介サーバ102がメールサーバ101の機能を兼ねるシステムであっても本発明を適用可能である。以下、その実施形態について説明する。
【0241】
次に、本発明に係る印刷文書登録システムの第3実施形態について説明する。
【0242】
本実施形態における印刷文書登録システムの機器構成、および機器の内部構成に関して異なる部分について説明し、前記第1実施形態、および前記第2実施形態と同様である部分の説明は省略する。
【0243】
<印刷システム全体構成>
本実施形態における印刷文書登録システム全体の構成図について、図22のブロック図を参照して説明する。
【0244】
図22は、図1は、本発明の第3実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。本データ処理システムは、ネットワーク介して電子文書印刷仲介サーバ、画像処理装置とが通信可能な印刷文書登録システム例である。
【0245】
図22において、印刷に使用する電子文書を登録するためのメールを受信し、送信された電子メールから電子文書の登録処理を行う機能を持つ、電子文書印刷仲介メールサーバ2201を備える。また、作成した電子文書データ作成し、電子文書印刷仲介メールサーバ2201に対して送信する機能を持つ画像処理装置2202と、前記電子文書印刷仲介メールサーバ2201と、画像処理装置2202とを接続するネットワーク2203とを備える。
【0246】
なお、本システムにおいて、前記画像処理装置2202は、特に一つに限定されるものではなく、ネットワーク2203上に複数存在することも可能である。
【0247】
<電子文書印刷仲介メールサーバ>
図22の電子文書印刷仲介メールサーバ2201は、前記図1に示したメールサーバ101と電子文書印刷仲介サーバ102を1つにまとめた形となる。
【0248】
電子文書印刷メールサーバ2201のハードウエア構成について、前記図6と同じである。
【0249】
次に、電子文書印刷仲介メールサーバ2201の機能構成について、図23を用いて説明する。
【0250】
図23は、図22に示した電子文書印刷仲介メールサーバ2201の機能構成を説明するブロック図である。
【0251】
図23において、電子文書印刷仲介メールサーバ2201は、ユーザ情報記憶部2301と、ユーザ情報制御部2302と、グループ情報記憶部2303と、グループ情報制御部2304とを備える。また、ユーザ・グループ関連情報記憶部2305と、ユーザ・グループ関連情報制御部2306と、電子文書情報記憶部2307と、電子文書情報制御部2308と、電子メール操作部2309と、電子文書登録処理制御部2310とを備える。さらに、ネットワーク通信部2311と、環境情報制御部2312と、環境情報記憶部2313と、画像処理装置情報制御部2314と、画像処理装置情報記憶部2315と、電子メール管理部2316とを備える。さらに、電子メール記憶部2317と、電子メールアドレス管理部2318と、電子メールアドレス記憶部2319と、電子メール受信制御部2320とを備える。
【0252】
このうち、ユーザ情報記憶部2301と、前記図5および図19に記載されているユーザ情報記憶部1901とは同一である。
【0253】
また、ユーザ情報制御部2302と前記図5および図19に記載されているユーザ情報制御部1902とは同一である。グループ情報記憶部2303と前記図5および図19に記載されているグループ情報記憶部1903とは同一である。グループ情報制御部2304と前記図5および図19に記載されているグループ情報制御部1904とは同一である。ユーザ・グループ関連情報記憶部2305と前記図5および図19に記載されているユーザ・グループ関連情報記憶部1905とは同一である。ユーザ・グループ関連情報制御部2306と前記図5および図19に記載されているユーザ・グループ関連情報制御部1906とは同一である。
【0254】
また、電子文書情報記憶部2307と前記図5および図19に記載されている電子文書情報記憶部1907とは同一である。電子文書情報制御部2308と前記図5および図19に記載されている電子文書情報制御部1908とは同一である。
【0255】
さらに、電子文書登録処理制御部2310と前記図5および図19に記載されている電子文書登録処理制御部1910とは同一である。
【0256】
また、ネットワーク通信部2311と前記図5および図19に記載されているネットワーク通信部1911とは同一である。さらに、環境情報制御部2312と前記図5および図19に記載されている環境情報制御部1912とは同一である。
【0257】
また、環境情報記憶部2313と前記図5および図19に記載されている環境情報記憶部1913とは同一である。さらに、画像処理装置情報制御部2314と前記図5および図19に記載されている画像処理装置情報制御部1914とは同一である。さらに、画像処理装置情報記憶部2315と前記図5および図19に記載されている画像処理装置情報記憶部1915とは同一である。
【0258】
さらに、電子メール管理部2316と前記図5および図19に記載されている電子メール管理部1916とは同一である。
【0259】
さらに、電子メール記憶部2317と前記図5および図19に記載されている電子メール記憶部1917とは同一である。また、電子メールアドレス管理部2318と前記図5および図19に記載されている電子メールアドレス管理部1918とは同一である。
【0260】
また、電子メールアドレス記憶部2319と前記図5および図19に記載されている電子メールアドレス記憶部1919とは同一である。電子メール受信制御部2320と前記図5および図19に記載されている電子メール受信制御部1920とは同一である。図19と同じ内容を表すものの説明は省略する。
【0261】
電子メール操作部2309は、RAM602上もしくはHDD613上に格納され、CPU601で実行される実行可能プログラムである。電子メール操作部2309は、一般に知られるIMAP(Internet Message Access Protocol )やPOPなどの電子メールプロトコルを使用して電子メールデータを電子メール受信制御部2320から取得する。そして、電子文書登録処理制御部710に対して提供する。
【0262】
ここで、IMAPは、インターネットやイントラネット上で、電子メールを保存しているサーバからメールを受信するためのプロトコル。最初のバージョンはRFC 1730として、改良版のIMAP4rev1はRFC 2060として規定されている。POPと違って、メールはサーバ上のメールボックスで管理され、タイトルや発信者を見て受信するかどうかを決めることができる。モバイル環境で特に便利な方式である。
【0263】
以上の実施形態では、電子メールのヘッダ部に設定された、Fromフィールドのメールアドレス、Reply−toフィールドのメールアドレス、To, Cc, Bccフィールドのメールアドレスを用いる例について説明した。
【0264】
しかしながら、これら以外のヘッダ部の情報、例えば、表題(Subject)、他のフィールドの情報、メールアドレス以外の文字列を用いるようにしてもよい。
【0265】
また、ヘッダ部以外、本文の中に記載するようにしても、同等の効果は得ることが可能である。ただし、この場合は、本文にどのように記述するかを定義づけておく必要がある。
【0266】
以下、図24に示すメモリマップを参照して本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0267】
図24は、本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0268】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0269】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0270】
本実施形態における図16,図17,図18,図21に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0271】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0272】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0273】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0274】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0275】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0276】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0277】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0278】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0279】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0280】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0281】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【図面の簡単な説明】
【0282】
【図1】本発明の第1実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図2】図1に示した画像処理装置のハードウエアの構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図4】図1に示したメールサーバのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図5】図1に示したメールサーバの構成を説明するブロック図である。
【図6】図1の電子文書印刷仲介サーバのハードウエア構成を説明するブロック図である。
【図7】図1に示した電子文書印刷仲介サーバの機能構成を説明するブロック図である。
【図8】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにユーザ情報記憶部として記憶されるユーザ情報のデータ構造を表す図である。
【図9】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにグループ情報記憶部として記憶されるグループ情報のデータ構造を表す図である。
【図10】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDにユーザ・グループ関連情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図11】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに電子文書情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図12】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに環境情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図13】図1に示した画像処理装置上のLCDに表示する印刷電子メール登録用画面の一例を示す図である。
【図14】図1の画像処理装置上のLCDに表示する文字入力画の一例を示す図である。
【図15】図1に示した画像処理装置上のLCDに表示するメッセージ表示画面の一例を示す図である。
【図16】本発明に係る画像処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明に係るサーバ装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図19】発明の第2実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図20】図6に示した電子文書印刷仲介サーバのHDDに、図19の画像処理装置情報記憶部として記憶されるデータ構造を表す図である。
【図21】本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図22】図1は、本発明の第3実施形態を示すデータ処理システム全体の構成を説明する図である。
【図23】図22に示した電子文書印刷仲介メールサーバの機能構成を説明するブロック図である。
【図24】本発明に係るデータ処理システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0283】
101 メールサーバ
102 電子文書印刷仲介サーバ
103 画像処理装置
701 ユーザ情報記憶部
703 グループ情報記憶部
705 ユーザ・グループ関連情報記憶部
707 電子文書情報記憶部
710 電子文書登録処理制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段と、
前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザを識別するユーザ情報をユーザ情報記憶手段に登録するユーザ情報制御手段と、
前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていない場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断して、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理手段と、
を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている返信先情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていると判断された場合に、前記電子メールに添付されている電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記サーバ装置は複数の宛先情報にかかる電子メールを受信可能であり、前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている宛先情報に応じて、前記電子メールに添付されている電子文書情報を区別して前記電子文書情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記ユーザ情報記憶手段は、ユーザ情報と所定のグループ情報とを関連付けて記憶し、前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されているユーザを特定する情報とグループを特定する情報とが前記ユーザ情報記憶手段で関連付けられて記憶されている場合に、前記電子メールに添付されている電子文書情報を登録することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記電子文書情報は、前記サーバ装置にネットワーク経由で接続された画像処理装置のリーダーにより原稿上の画像を読み取って得た画像データであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項6】
受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段を備えるサーバ装置におけるデータ処理方法であって、
前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザ情報として登録されていない場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報がユーザ情報として登録されているかどうかを判断する判断ステップと、
前記他の情報がユーザ情報として登録されていると判断した場合、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
請求項6に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段と、
前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザを識別するユーザ情報をユーザ情報記憶手段に登録するユーザ情報制御手段と、
前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていない場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されているかどうかを判断して、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理手段と、
を有することを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている返信先情報が前記ユーザ情報記憶手段にユーザ情報として登録されていると判断された場合に、前記電子メールに添付されている電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記サーバ装置は複数の宛先情報にかかる電子メールを受信可能であり、前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている宛先情報に応じて、前記電子メールに添付されている電子文書情報を区別して前記電子文書情報記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記ユーザ情報記憶手段は、ユーザ情報と所定のグループ情報とを関連付けて記憶し、前記登録文書処理手段は、前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されているユーザを特定する情報とグループを特定する情報とが前記ユーザ情報記憶手段で関連付けられて記憶されている場合に、前記電子メールに添付されている電子文書情報を登録することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記電子文書情報は、前記サーバ装置にネットワーク経由で接続された画像処理装置のリーダーにより原稿上の画像を読み取って得た画像データであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項6】
受信される電子メールに添付される電子文書情報を取得して記憶する電子文書情報記憶手段を備えるサーバ装置におけるデータ処理方法であって、
前記受信される電子メールのヘッダ部に設定されている送信者情報が前記電子文書情報を前記電子文書情報記憶手段に登録可能なユーザ情報として登録されていない場合、前記電子メールのヘッダ部に設定されている他の情報がユーザ情報として登録されているかどうかを判断する判断ステップと、
前記他の情報がユーザ情報として登録されていると判断した場合、前記電子メールに添付されている電子文書情報の前記電子文書情報記憶手段に対する登録を制御する登録文書処理ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項8】
請求項6に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2007−72638(P2007−72638A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−257270(P2005−257270)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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