説明

サーバ装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報提供システム

【課題】ユーザに煩雑さを感じさせず、なおかつ、サーバ運営者側にも手間を生じさせることなく、ユーザに対して、興味のあるWebページの一覧を関心度の高いWebページ順に閲覧させることが可能なサーバ装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報提供システムを提供する。
【解決手段】本発明に係るサーバ装置は、端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得し、取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶し、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上のWebサイトから提供されるWebページの一覧を表示する技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上には多数のWebサイトが存在し、これらのWebサイトによって多種多様な情報が公開されている。インターネットに接続されたユーザ端末は、WebブラウザによりWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を指定することで該Webサイトにアクセスし、該Webサイトから提供されたWebページを表示可能になっている。これにより、ユーザ端末のユーザは、Webサイトから提供されたWebページを閲覧することができる。
【0003】
また、一般に、Webブラウザには、ユーザにより指定されたWebサイトのURL、又はWebサイトから提供される個々のWebページのURLを登録するブックマーク等の機能を有している。この機能によれば、ユーザが気に入ったWebサイトへ迅速にアクセスすることができるが、その都度、ユーザは目的のWebサイトを検索し、登録操作を行うといった煩雑さ等の問題がある。
【0004】
このような問題を解決する技術として、特許文献1には、HPサーバが、端末のユーザの趣向する分野から目的のWebサイトを絞り込み、絞り込んだWebサイトから所望のWebサイトをユーザに選択させ、ユーザにより選択されたWebサイトの一覧が掲載された個人用ポータルHPを端末に提供する技術が開示されている。この技術によれば、ユーザは、目的とするWebサイトのURLを探してアクセスする必要がなくなり、個人用ポータルHPから目的のWebサイトに容易にアクセスすることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−297473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、Webサイトを分野毎に分類しそのURLを予め登録しておく必要があり、サーバ運営者側で少なからず手間が生じる。また、インターネット上に多数存在するWebサイトの中で、サーバ運営者側で登録されないWebサイトは個人用ポータルHPでユーザには提供されない。更に、個人用ポータルHPでユーザに提供されたWebサイトの中には、ユーザによりWebページが閲覧されていないWebサイトも含まれる場合があり、かかる場合、ユーザが興味のないWebサイトもユーザに提供される可能性もある。
【0007】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、ユーザに煩雑さを感じさせず、なおかつ、サーバ運営者側にも手間を生じさせることなく、ユーザに対して、興味のあるWebページの一覧を関心度の高いWebページ順に閲覧させることが可能なサーバ装置、情報提供方法、情報提供プログラム、及び情報提供システムを提供することを課題の一例とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置であって、前記端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得する情報取得手段と、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報に基づいて、複数のWebページの表示順序を決定するので、ユーザに煩雑さを感じさせず、なおかつ、情報提供装置の運営者側にも手間を生じさせることなく、ユーザに対して、興味のあるWebページの一覧を関心度の高いWebページ順に閲覧させることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置において、前記決定された表示順序で構成されたWebページの一覧を示すWebページ一覧情報を前記端末装置に送信するWebページ一覧情報送信手段を備える特徴とする。
【0011】
この発明によれば、ユーザに対して、興味のあるWebページを迅速に閲覧させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサーバ装置において、前記決定された表示順序で構成されたWebページの一覧から所定の範囲までのWebページの情報を抽出するWebページ情報抽出手段を備え、前記Webページ一覧情報送信手段は、前記抽出された範囲のWebページの一覧を示すWebページ一覧情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、端末装置のユーザによる見易さを向上することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサーバ装置において、前記端末装置の画面サイズを示す画面サイズ情報又は端末装置上に表示されたWebページにおける表示文字サイズを示す表示文字サイズ情報の少なくともいずれか一方を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報取得手段によって取得された画面サイズ又は表示文字サイズに基づいてWebページ情報抽出手段によって抽出されるWebページ情報の範囲を決定する抽出範囲決定手段と、を備える特徴とする。
【0015】
この発明によれば、端末装置側の画面サイズ又は表示文字サイズに合った範囲のWebページの一覧を決定することができ、端末装置のユーザの見易さを向上することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記記憶手段には、複数のWebサイトから提供された複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とが、前記Webサイト毎に判別可能に記憶されており、前記記憶手段に記憶されている各前記Webページ特定情報に対応するWebページを提供した前記Webサイトの一覧を示すWebサイト一覧情報を前記端末装置に送信するWebサイト一覧情報送信手段と、前記端末装置上に表示されたWebサイトの一覧の中から前記ユーザにより指定されたWebサイトから提供されるWebページの一覧を、前記決定された表示順序で前記端末装置に表示させる表示制御手段と、を備える特徴とする。
【0017】
この発明によれば、ユーザは関心度の高い順に表示された、Webページの一覧を、Webサイト毎に効率良く見ることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記表示順序決定手段は、前記Webサイト毎に、前記複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該Webサイト毎に抽出した各スクロール操作情報に基づいて各前記Webサイトの表示順序を決定し、前記Webサイト一覧情報送信手段は、前記決定されたWebサイトの表示順序で構成された前記Webサイトの一覧を示すWebサイト一覧情報を前記端末装置に送信することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、ユーザは関心度の高いWebサイトからより効率良くWebページの一覧を見ることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記表示順序決定手段は、前記抽出した各スクロール操作情報に基づいて、前記抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページに対するユーザの関心度を算出し、当該算出した各Webページに対するユーザの関心度に基づいて、前記Webページの表示順序を決定することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、ユーザが関心度(興味度)の高さが直接反映された該表示順序を決定することができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のサーバ装置において、前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作速度が遅いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、ユーザによるスクロール操作速度が速いか遅いかによって関心度の高低が決まるので、スクロール操作という通常の操作の中でユーザが特に意識せずに精度の高い関心度を判定することができる。
【0024】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のサーバ装置において、前記スクロール操作情報には、スクロール操作時間が示されており、前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作時間が長いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、ユーザによるスクロール操作時間が長いか短いかによって関心度の高低が決まるので、スクロール操作という通常の操作の中でユーザが特に意識せずに精度の高い関心度を判定することができる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項7に記載のサーバ装置において、前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作速度の変化頻度が多いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、ユーザがスクロールを速くしたり遅くしたりを繰り返す場合であっても、精度の高い関心度を算出することができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記情報取得手段は、前記端末装置の画面サイズを示す画面サイズ情報を、前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と共に当該端末装置から取得し、前記記憶手段は、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報とを対応付けて記憶し、前記表示順序決定手段は、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて前記関心度を算出する際に、前記抽出した画面サイズ情報に示される画面サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整することを特徴とする。
【0029】
この発明によれば、一人のユーザが画面サイズの大きい端末装置と、画面サイズの小さい端末装置とを使用する場合であっても、夫々の端末装置から取得されたスクロール操作情報を用いて算出された各関心度を共通に使用することができる。
【0030】
請求項12に記載の発明は、請求項7乃至10の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記情報取得手段は、前記端末装置上に表示されたWebページにおける表示文字サイズを示す表示文字サイズ情報を、前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と共に当該端末装置から取得し、前記記憶手段は、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記表示文字サイズ情報とを対応付けて記憶し、前記表示順序決定手段は、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて前記関心度を算出する際に、前記抽出した表示文字サイズ情報に示される表示文字サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整することを特徴とする。
【0031】
この発明によれば、一人のユーザが表示文字サイズの大きい端末装置と、表示文字サイズの小さい端末装置とを使用する場合であっても、夫々の端末装置から取得されたスクロール操作情報を用いて算出された各関心度を共通に使用することができる。
【0032】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12の何れか一項に記載のサーバ装置において、前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、前記スクロール操作速度は、前記Webページがスクロールした変移量を、スクロール操作開始から次のスクロール操作開始までのスクロール操作時間で除することにより算出されることを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、ユーザが素早くスクロールさせた後一時停止させてコンテンツをじっくり閲覧し再びスクロールをさせるといったスクロール操作を行った場合であっても、的確なユーザの関心度を判定することが可能となる。
【0034】
請求項14に記載の発明は、端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置における情報提供方法であって、前記端末装置上に表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得するステップと、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶するステップと、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定するステップと、を含むことを特徴とする。
【0035】
請求項15に記載の情報提供プログラムの発明は、端末装置がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータを、前記端末装置上に表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得する情報取得手段、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段、及び、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段として機能させることを特徴とする。
【0036】
請求項16に記載の発明は、端末装置と、該端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置とを備える情報提供システムにおいて、前記端末装置は、該端末装置上に表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報を取得する取得手段と、前記取得されたスクロール操作情報と、前記Webページを特定するためのWebページ特定情報とを、前記サーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置は、前記端末装置から送信されてきた前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを受信する受信手段と、前記受信された前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報に基づいて、複数のWebページの表示順序を決定するので、ユーザに煩雑さを感じさせず、なおかつ、情報提供装置の運営者側にも手間を生じさせることなく、ユーザに対して、興味のあるWebページの一覧を関心度の高いWebページ順に閲覧させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報提供サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】各データベースに登録される情報の構成例を示す図である。
【図4】リターゲッティング情報データベース225に登録される情報の具体例を示す図である。
【図5】ユーザ端末1における操作情報ファイルの作成及び送信処理を示すフローチャートである。
【図6】Webページの変移量とスクロール操作時間との関係の一例を示す概念図である。
【図7】情報提供サーバ2のシステム制御部24におけるスクロール操作情報等の登録処理を示すフローチャートである。
【図8】情報提供サーバ2のシステム制御部24におけるWebページ一覧提供処理を示すフローチャートである。
【図9】ページ一覧ページの表示内容の一例を示す図である。
【図10】情報提供サーバ2のシステム制御部24における、Webサイトの一覧の提供を介したWebページ一覧提供処理を示すフローチャートである。
【図11】サイト一覧ページの表示内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0040】
[1.情報提供システムの構成及び機能概要]
先ず、本発明の一実施形態に係る情報提供システムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0041】
図1は、本実施形態に係る情報提供システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0042】
図1に示すように、情報提供システムSは、ユーザ端末1(端末装置の一例)と、情報提供サーバ2(サーバ装置の一例)と、複数のWebサイト3k(k=A,B・・・Nの何れか)と、を含んで構成されている。なお、図1の例では、説明の便宜上、1つのユーザ端末1を示しているが、ユーザ端末1はユーザ毎に多数存在する。
【0043】
ユーザ端末1と、情報提供サーバ2又はWebサイト3kとは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0044】
各Webサイト3kは、固有のドメイン名が付与されたWebサーバ等により構成される。また、各Webサイト3kは、固有のサイトIDが付与されている。このサイトIDは、例えば各Webサイト3kのURL又はドメイン名とすればよい。また、各Webサイト3kには、複数のWebページが登録されている。各Webページには、固有のページIDが付与されている。このページID(Webページ特定情報)は、例えば各WebページのURLとすればよい。なお、Webページは、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)又はXML(Extensible Markup Language)ファイル等の構造化文書ファイル、及び画像データ等から構成される。
【0045】
ユーザ端末1は、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、又は携帯電話機等であり、Webブラウザ機能を有する。ユーザ端末1は、Webブラウザにより、Webサイト3kにアクセスしてWebページを取得し、該Webページをディスプレイ上に表れたウインドウ画面内に表示する。これにより、ユーザは、Webサイト3kから提供されたWebページを閲覧することができる。なお、ウインドウ画面はWebブラウザのアクティブな表示領域であり、全画面表示の場合、アクティブな表示領域は全画面となる。
【0046】
また、ユーザ端末1のディスプレイ上に表れたウインドウ画面内にWebページの一部表示領域が収まりきれない場合、ユーザ端末1は、ユーザによるスクロール操作に応じて、ウインドウ画面内でWebページの表示領域(テキストや画像等が表示される領域)を、水平方向、垂直方向又は斜め方向等にスクロール(Webブラウザのアクティブな表示領域内で移動)させる。ここで、ユーザによるスクロール操作の例としては、ユーザがマウス(ユーザ端末1の操作部)のホイール(左右ボタンの間にあるボタン)を回転させること、ユーザがウインドウ画面近傍に表示されたスクロールバーをマウスのドラッグ機能により移動させること、ユーザがキーボード(ユーザ端末1の操作部)の上、下、左、又は右キーを押下すること、ユーザがマウス等のポインティングデバイスを利用してウインドウ画面をドラッグしてアクティブな表示領域を任意の方向に移動すること、及びユーザがタッチパネル式のウインドウ画面上をフリック(例えば、指で軽く払う)すること、などが挙げられる。
【0047】
そして、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページがスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報(Webページに関するスクロール操作情報の一例)を取得する。続いて、ユーザ端末1のWebブラウザは、該取得したスクロール操作情報と、該WebページのページIDと、該Webページを提供したWebサイト3kのサイトIDと、を含む操作情報ファイルを作成する。そして、ユーザ端末1のWebブラウザは、作成した操作情報ファイル及びユーザ端末1に記憶されているユーザIDをネットワークNWを介して情報提供サーバ2に送信する。
【0048】
なお、Webブラウザには、スクロール操作情報を取得して操作情報ファイルを作成し、これを情報提供サーバ2に送信するためのプログラム(例えば、ブラウザの機能を拡張するプラグインソフト)が組み込まれている。このプログラムには、情報提供サーバ2へアクセスするために必要なIPアドレス等の情報、並びに、操作情報ファイルの送信タイミング等の情報が規定されている。この操作情報ファイルの送信タイミングは、例えば、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールを実行させるためのスクロール操作の終了時である。あるWebページが表示されている状態で、スクロールの開始と終了が繰り返される場合、その都度、操作情報ファイル及びユーザIDが情報提供サーバ2に送信されることになる。
【0049】
また、操作情報ファイルに格納されるスクロール操作情報には、例えば、スクロール操作速度やスクロール操作時間等が含まれており、これらはWebページに対するユーザの関心度の判定に用いられる。
【0050】
ここで、スクロール操作速度は、Webページがスクロールする速度である。例えば、Webページがウインドウ画面内で変移(移動)した変移量を、当該変移(移動)に係るスクロール操作時間で割った値が、スクロール操作速度として検出(算出)される。上記「変移量」は、例えば、ウインドウ画面内に表示された、Webページ上の任意のピクセル(或いはピクセス群)が画面上の第一座標(x1,y1)から第二座標(x2,y2)に移動した場合における、第一座標と第二座標間の距離に相当する。また、上記「スクロール操作時間」とは、例えば、Webページがスクロールしている時間(つまり、スクロール操作の開始からスクロール操作の終了までの時間)である(計時プログラムにより算出される)。
【0051】
なお、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページの表示開始からWebページの表示終了までの時間(以下、「ページ滞在時間」という)を計算し、該WebページのページIDと、該Webページを提供したWebサイト3kのサイトIDと、該ページ滞在時間を示す情報と、を含む操作情報ファイル及びユーザIDをネットワークNWを介して情報提供サーバ2に送信する。ここで、Webページの表示終了は、例えば、ハイパーリンクの指定(マウスによるクリックなど)、Webブラウザの戻るボタン又はWebブラウザの閉じるボタンの押下などのユーザ操作により行われる。
【0052】
また、ユーザ端末1は、情報提供サーバ2から送信されてきたWebサイトの一覧を示すWebページ(Webサイト一覧情報の一例であり、以下、「サイト一覧ページ」という)、又はWebページの一覧を示すWebページ(Webページ一覧情報の一例であり、「ページ一覧ページ」という)を受信しディスプレイ上に表する。サイト一覧ページは、複数のWebサイト(この例では、3A〜3Nの何れか複数)の一覧を表示するためのWebページである。ページ一覧ページは、複数のWebページの一覧を表示するためのWebページである。
【0053】
[2. 情報提供サーバ2の構成及び機能]
次に、情報提供サーバ2の構成及び機能について、図2を用いて説明する。
【0054】
図2は、本実施形態に係る情報提供サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【0055】
図2に示すように、情報提供サーバ2は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース部23と、システム制御部24と、を備えている。そして、システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。
【0056】
通信部21は、ネットワークNWに接続して、ユーザ端末1との通信状態を制御するようになっている。
【0057】
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステム及び情報提供プログラム等の各種プログラムを記憶する。なお、本発明の情報提供プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしても良い。
【0058】
また、記憶部22(記憶手段の一例)には、ユーザ端末1に提供するWebページを構成するためのデータ(例えば、HTMLファイル、画像データ等)が記憶されている。
【0059】
また、記憶部22には、ユーザ情報データベース(DB)221、認証情報データベース(DB)222、サイト情報データベース(DB)223、操作情報データベース(DB)224、及びリターゲッティング情報データベース(DB)225が構築されている。
【0060】
図3は、各データベースに登録される情報の構成例を示す図である。
【0061】
図3(A)に示すユーザ情報データベース221には、会員登録されたユーザのユーザID、氏名、性別、住所、電話番号、及びメールアドレス等のユーザ情報がユーザ毎に対応付けられて登録されている。
【0062】
図3(B)に示す認証情報データベース222には、ユーザID、ログインID、及びパスワードがユーザ毎に対応付けられて登録されている。ログインID及びパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用される認証情報である。
【0063】
図3(C)に示すサイト情報データベース223には、サイトID及びページIDがWebサイト毎に対応付けられて登録されている。通常、1つのWebサイトには、複数のWebページが登録されているので、サイト情報データベース223には、1つのサイトIDに対して複数のページIDが対応付けられ登録されている。
【0064】
なお、図示しないが、サイト情報データベース223には、Webページ毎に、Webページに関する情報(例えば、Webページに表示される文章の要約や画像等)がページIDに対応付けられて登録されている。また、サイト情報データベース223には、Webサイト3k毎に、Webサイトに関する情報(例えば、Webサイト3kの名称や画像等)がサイトIDに対応付けられて登録されている。
【0065】
図3(D)に示す操作情報データベース224には、ユーザID、ページID、スクロール操作速度(複数回分)、スクロール操作速度_平均値、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、スクロール操作速度_最小値、スクロール操作時間、及びページ滞在時間が、ユーザ毎に対応付けられて登録されている。つまり、操作情報データベース224には、複数のWebサイト3kから提供された複数のWebページの夫々に対応するスクロール操作情報とページIDとが判別可能に記憶されている。また、スクロール操作速度は、通常、1回のWebページの表示に対して複数回検出されるので、複数回分のスクロール操作速度が登録されている。
【0066】
ここで、スクロール操作速度_平均値は、複数回検出されたスクロール操作速度の平均値である。スクロール操作速度_最大頻度は、複数回検出されたスクロール操作速度のうち出現頻度が一番高いスクロール操作速度である。スクロール操作速度_最大値は、複数回検出されたスクロール操作速度のうちの最大値である。スクロール操作速度_最小値は、複数回検出されたスクロール操作速度のうちの最小値である。なお、スクロール操作速度_平均値、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、及びスクロール操作速度_最小値は、ユーザ端末1により算出されスクロール操作情報に含められるように構成しても良いし、情報提供サーバ2のシステム制御部24により算出されるように構成しても良い。
【0067】
図3(E)に示すリターゲッティング情報データベース225には、ユーザID、サイトID、ページID、サイト表示順位、ページ表示順位(サイト別)、及びページ表示順位(サイト共通)が、ユーザ毎に対応付けられて登録されている。
【0068】
ここで、サイト表示順位は、サイト一覧ページにおける、複数のWebサイト3kの中での表示順位である。ページ表示順位(サイト別)は、サイト一覧ページ又はページ一覧ページにおける、同一のWebサイト3kに登録された複数のWebページの中での表示順位である。ページ表示順位(サイト共通)は、ページ一覧ページにおける、各Webサイト3kに登録された全てのWebページの中での表示順位である。
【0069】
図4は、リターゲッティング情報データベース225に登録される情報の具体例を示す図である。図4に示す例では、サイトIDは、Webサイト3kのURLとなっており、ページIDは、Webサイト3kに登録されたWebページのURLとなっている。
【0070】
図4に示す例において、No.1に対応するWebページからNo.4に対応するWebページは、Webサイト3Aに登録されたWebページである。また、Webサイト3Aの表示順位は1位(最上位)になっているので、当該Webサイト3Aに関する情報は、サイト一覧ページ上でユーザにより最も目に付く位置に表示されることになる。また、Webサイト3Aに登録されたWebページの中では、No.1に対応するWebページの表示順位は2位になっている。また、No.1に対応するWebページの表示順位は、全てのWebページの中で3位になっている。
【0071】
入出力インターフェース部23は、通信部21及び記憶部22とシステム制御部24との間のインターフェース処理を行うようになっている。
【0072】
システム制御部24は、CPU(Central Processing Unit)24a、ROM(Read Only Memory)24b、RAM(Random Access Memory)24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、ROM24bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、Webページの提供処理等を行う。
【0073】
更に、システム制御部24は、本発明の情報取得手段、表示順序決定手段、Webページ一覧情報送信手段、Webサイト一覧情報送信手段、Webページ情報抽出手段、端末情報取得手段、抽出範囲決定手段、及び表示制御手段等として機能する。
【0074】
具体的には、システム制御部24は、ユーザ端末1から送信された操作情報ファイル及びユーザIDを取得し、当該操作情報ファイルに含まれるスクロール操作情報、サイトID、及びページIDと、ユーザIDとを対応付けて操作情報データベース224に登録(記憶)する。このとき、操作情報ファイルに、スクロール操作速度_平均値、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、及びスクロール操作速度_最小値が含まれていない場合、システム制御部24は、これらのスクロール操作速度を算出して操作情報データベース224に登録する。
【0075】
また、システム制御部24は、あるユーザのユーザIDに対応付けられた、スクロール操作情報、及びページIDを操作情報データベース224から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて、上記抽出したページIDにより特定されるWebページに対するユーザの関心度をWebページ毎に判定(算出)する。なお、ユーザの関心度は、例えば、スコア(数値)で表され、このスコアが大きいほど関心度が高く(言い換えれば、興味がある)、スコアが低いほど関心度が低い(言い換えれば、興味がない)と判定してもよい。
【0076】
例えば、システム制御部24は、「スクロール操作速度」が遅いほど関心度が大きくなるように算出する。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/v(スクロール操作速度)の計算式で算出される。この計算式で、α>0であり、v>0である。
【0077】
また、例えば、システム制御部24は、「スクロール操作速度/ページ滞在時間」が小さいほど関心度が大きくなるように算出するように構成しても良い。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/(v(スクロール操作速度)/Tt(ページ滞在時間))の計算式で算出される。なお、この計算式で(v/Tt)>0である。また、この計算式で、ページ滞在時間Ttに代えてスクロール操作時間を用いるように構成しても良い。
【0078】
また、スクロール操作速度の変化頻度が多い(加速度の変化が多い)ほど、ユーザはスクロールを速くしたり遅くしたりを繰り返すので、関心度が高いと言える。従って、システム制御部24は、スクロール操作速度の変化頻度が多いほど関心度が大きくなるように算出するように構成しても良い。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)*m(スクロール操作速度の変化頻度)の計算式で算出される。ここで、スクロール操作速度の変化頻度は、例えば複数回検出されたスクロール操作速度のうちの所定数(例えば、10)のスクロール操作速度のうち、時系列的に隣り合う2つのスクロール操作速度の差の絶対値が閾値以上である数を計算することにより求められる。
【0079】
なお、上記のようにスクロール操作速度を用いた関心度の算出では、スクロール操作速度_平均値、スクロール操作速度_最大頻度、スクロール操作速度_最大値、及びスクロール操作速度_最小値の何れか一つが用いられる。
【0080】
また、上記の例では、スクロール操作速度に基づいて関心度を算出するように構成したが、別の例として、Webページの表示開始からWebページ表示終了までにおける各スクロール操作時間の積算値(合計)に基づいて関心度を算出するように構成しても良い。このスクロール操作時間の積算値は、Webページのスクロールが一時停止し、スクロールが再開されるような場合、スクロール停止中の時間を除いたスクロール中の積算時間である。例えば、システム制御部24は、スクロール操作時間(積算値)が長いほど関心度が大きくなるように算出する。この場合、例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)*t(スクロール操作時間(積算値))の計算式で算出される。
【0081】
そして、システム制御部24は、上記算出した各Webページに対するユーザの関心度に基づいて(例えば、関心度が大きい順に)Webページの表示順序(サイト別の表示順序とサイト共通の表示順序)を決定する。例えば、算出された関心度が大きいWebページほど表示順位が上位になるように決定される。こうして決定された各Webページのページ表示順位(サイト別及びサイト共通)は、各々のWebページのページIDと共にリターゲッティング情報データベース225に登録される。
【0082】
なお、システム制御部24は、各Webページに対するユーザの関心度を算出することなく、抽出した各スクロール操作情報に基づいて、抽出した各ページIDにより特定されるWebページの表示順序(サイト別の表示順序とサイト共通の表示順序)を決定するように構成しても良い。この場合、例えば、各Webページのスクロール操作速度が比較され、該スクロール操作速度が遅いWebページほど表示順位が上位になるように決定される。
【0083】
また、システム制御部24は、Webサイト3k毎に、複数のWebページの夫々に対応するスクロール操作情報を操作情報データベース224から抽出し、当該Webサイト3k毎に抽出した各スクロール操作情報に基づいて各Webサイト3kの表示順序を決定するように構成しても良い。例えば、システム制御部24は、Webサイト3kに登録されている各Webページに対する関心度の平均値をWebサイト3k毎に算出し、当該平均値に基づいて(例えば、関心度の平均値が大きい順に)Webサイト3kの表示順序を決定する。例えば、算出された関心度の平均値が大きいWebサイト3kほど表示順位が上位になるように決定される。図4に示す例で言えば、Webサイト3Aの関心度の平均値は、No.1〜No.4に対応する各Webページの関心度を積算した値を4で割った値となる。こうして決定された各Webサイト3kのサイト表示順位は、各々のWebサイト3kのサイトIDと共にリターゲッティング情報データベース225に登録される。
【0084】
なお、システム制御部24は、各Webページに対するユーザの関心度を算出することなく、各スクロール操作情報に基づいてWebサイト3kの表示順序を決定するように構成しても良い。この場合、例えば、Webサイト3k毎に、Webページのスクロール操作速度の平均値が算出され、該スクロール操作速度の平均値が小さいWebサイト3kほど表示順位が上位になるように決定される。
【0085】
そして、システム制御部24は、ユーザ端末1のユーザのログイン時(又はユーザ端末1からの特定サイトへのアクセス時)に、上記決定した表示順序で構成されたWebページの一覧(リスティング結果)を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信する。ここで、システム制御部24は、上記決定された表示順序で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲(例えば、表示順位が1位〜5位まで、あるいは、表示順位が1のみ)までのWebページの情報を抽出し、抽出された範囲のWebページの一覧を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信するように構成しても良い。
【0086】
なお、システム制御部24は、ユーザ端末1のユーザのログイン時(又はユーザ端末1からの特定サイトへのアクセス時)に、Webサイト3kの一覧を示すサイト一覧ページをユーザ端末1に送信する。そして、システム制御部24は、ユーザ端末1のディスプレイ上に表示されたWebサイト3kの一覧の中からユーザにより指定されたWebサイト3kに対応する(Webサイト3kから提供される)Webページの一覧を上記決定した表示順序でユーザ端末1に表示させるように構成しても良い。サイト一覧ページにおけるWebサイト3kの一覧は、例えばサイト情報データベース223へのWebサイト登録順で構成された一覧であっても良いが、上記決定されたWebサイト3kの表示順序で構成されたWebサイト3kの一覧であるように構成すれば、ユーザにとって、より利便性がある。
【0087】
[3.情報提供システムの動作]
次に、本実施形態に係る情報提供システムSの動作について説明する。
【0088】
(3.1.操作情報ファイルの作成及び送信)
先ず、ユーザ端末1による操作情報ファイルの作成及び送信処理について、図5を用いて説明する。
【0089】
図5は、ユーザ端末1における操作情報ファイルの作成及び送信処理を示すフローチャートである。図5に示す処理は、ユーザ端末1においてWebブラウザが起動後、ユーザ端末1から例えばWebサイト3Aへのアクセス要求(例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)リクエスト)に対するレスポンスとして該Webサイト3Aから送信されたWebページがユーザ端末1により受信、表示された場合に開始される。なお、当該Webページには、当該WebページのページID及びWebサイト3AのサイトIDが付加されている。
【0090】
図5に示す処理が開始されると、ユーザ端末1のWebブラウザは、ユーザによるスクロール操作が開始されたか否かを、操作部からのスクロール操作に係る操作信号により判定する(ステップS1)。そして、スクロール操作が開始されたと判定した場合には(ステップS1:YES)、上述したスクロール操作時間を計測するタイマのカウントを開始し、ステップS2に進み、スクロール操作が開始されていないと判定した場合には(ステップS1:NO)、ステップS7に進む。
【0091】
ステップS2では、ユーザ端末1のWebブラウザは、上記スクロール操作に応じて、ウインドウ画面内に表示されたWebページをスクロールさせるスクロール処理を実行する。
【0092】
次いで、ユーザ端末1のWebブラウザは、上記スクロール操作が終了したか否かを、操作部からのスクロール操作に係る操作信号により判定する(ステップS3)。そして、例えばスクロール操作が所定時間(例えば、0.5秒間)無い(操作部からスクロール操作に係る操作信号が所定時間無い)場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、スクロール操作が終了したと判定し(ステップS3:YES)、上述したスクロール操作時間を計測するタイマのカウントを停止し、ステップS4に進む。一方、ユーザ端末1のWebブラウザは、スクロール操作が終了していないと判定した場合には(ステップS3:NO)、ステップS2に戻り、スクロール処理を継続する。
【0093】
ステップS4では、ユーザ端末1のWebブラウザは、当該Webページがスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報の取得処理を実行する。具体的には、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページがウインドウ画面内で変移した変移量を算出し、当該変移量を上記計測されたスクロール操作時間で除することによりスクロール操作速度として検出(算出)する。
【0094】
次いで、ユーザ端末1のWebブラウザは、スクロールされたWebページのページIDと、該Webページを提供したWebサイト3AのサイトIDと、を取得する(ステップS5)。
【0095】
次いで、ユーザ端末1のWebブラウザは、上記取得したスクロール操作情報、サイトID、及びページIDを含む操作情報ファイルを作成し(ステップS6)、これを一時、RAMに記憶する。
【0096】
ステップS7では、ユーザ端末1のWebブラウザは、操作情報ファイルの送信タイミングの条件を満たしたか否かを判定する。例えば、当該送信タイミングとして、「スクロール操作情報の取得対象となるスクロールを実行させるためのスクロール操作の終了時」が規定されている場合、当該送信タイミングの条件を満たしている場合(ステップS7:YES)、ステップS8に進み、当該条件を満たしていない場合(ステップS7:NO)、ステップS9に進む。
【0097】
ステップS8では、ユーザ端末1のWebブラウザは、上記ステップS6で作成した操作情報ファイル及び予め記憶されているユーザIDをネットワークNWを介して情報提供サーバ2に送信する。
【0098】
なお、上記送信タイミングとして、「スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、次のスクロールを実行させるためのスクロール操作の開始時」と規定しても良い。この場合、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、次のスクロールを実行させるためのスクロール操作が開始された時に、上記ステップS6で作成した操作情報ファイル等が情報提供サーバ2に送信される。
【0099】
或いは、上記送信タイミングとして、「スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、スクロール操作以外のユーザによる指定(又は選択)操作時」と規定しても良い。この場合、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、スクロール操作以外のユーザによる指定(又は選択)操作がなされた時に、上記ステップS6で作成した操作情報ファイル等が情報提供サーバ2に送信される。なお、上記スクロール操作以外のユーザによる指定(又は選択)とは、例えば、購入ボタン、予約ボタン、又は決済ボタン等の各種ボタンの指定(マウスでクリック)や、他のWebページへジャンプするためのリンクの指定等が挙げられる。
【0100】
或いは、上記送信タイミングとして、「前回の操作情報ファイルの送信から所定時間が経過した時」と規定しても良い。この場合、所定時間(例えば、1分)毎に、上記ステップS6で作成された操作情報ファイル等が情報提供サーバ2に送信される。
【0101】
或いは、上記送信タイミングとして、「所定量のデータ蓄積が検知された時」と規定しても良い。この場合、所定量の操作情報ファイルのデータが蓄積される毎に、上記ステップS6で作成された操作情報ファイル等が情報提供サーバ2に送信される。
【0102】
ステップS9では、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページの表示終了指示があったか否かを判定する。例えば、ユーザにより、Webページを閉じるボタン(又は戻るボタン)が指定された場合、又は他のWebページへジャンプするためのハイパーリンクが指定された場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページの表示終了指示があったと判定し(ステップS9:YES)、ステップS11に進む。一方、ユーザ端末1のWebブラウザは、Webページの表示終了指示がないと判定した場合(ステップS9:NO)、ステップS10に進み、その他の処理(例えば、ユーザによる入力操作等に応じた処理)を行い、ステップS1に戻る。
【0103】
ステップS11では、ユーザ端末1のWebブラウザは、ページ滞在時間を計算し、該ページ滞在時間を示す情報、ページID、及びサイトIDを含む操作情報ファイルを作成し、該作成した操作情報ファイル及び予め記憶されているユーザIDをネットワークNWを介して情報提供サーバ2に送信し、当該処理を終了する。
【0104】
なお、上記ステップS4で用いられる「スクロール操作時間」は、スクロール操作の開始からスクロール操作の終了までの時間としたが、この時間を用いてスクロール操作速度を算出すると、例えば、ユーザが素早くスクロールさせた後一時停止させてWebページをじっくり閲覧し再びスクロールをさせるといったスクロール操作を行った場合、的確なユーザの関心度を判定できない可能性がある。
【0105】
そこで、このような場合を考慮して、「スクロール操作時間」を、スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間とすれば、ユーザが素早くスクロールさせた後一時停止させてWebページをじっくり閲覧し再びスクロールをさせるといったスクロール操作を行った場合であっても、的確なユーザの関心度を判定することが可能となる。ここで、スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間とは、具体的には、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールを実行させるためのスクロール操作の開始から、スクロールの一時停止時間を経て、次のスクロールを実行するためのスクロール操作の開始までの時間である。この場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、上記ステップS3でスクロール操作が終了したと判定した場合に、上述したスクロール操作時間を計測するタイマのカウントを停止せずに、次のスクロール操作が開始された時に停止する。そして、ユーザ端末1のWebブラウザは、ステップS4で、Webページがウインドウ画面内で変移した変移量を、上記計測されたスクロール操作時間(スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間)で除することによりスクロール操作速度として算出することになる。また、この場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、ステップS8で、スクロール操作情報の取得対象となるスクロールの終了後、次のスクロールを実行させるためのスクロール操作が開始された時に、算出したスクロール操作速度を含む操作情報ファイル等を情報提供サーバ2に送信する。
【0106】
図6は、Webページの変移量とスクロール操作時間との関係の一例を示す概念図である。図6に示す期間P1において、“t1”はスクロールしている時間(つまり、スクロール操作の開始からスクロール操作の終了までの時間)であり、“t2”はスクロールの一時停止時間であり、“t3”(=t1+t2)はスクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間である。また、図6に示す期間P1において、“d1”はスクロールによる変移量である。
【0107】
そして、上記スクロール操作時間として“t1”を用いた場合、スクロール操作速度v1=d1/t1となる。一方、上記スクロール操作時間として“t3”を用いた場合、スクロール操作速度v3=d1/t3となる。このように、期間P1において、上記スクロール操作時間として“t1”を用いてスクロール操作速度を計算した場合、当該速度は相対的に速くなるため、ユーザの関心度は低いと判定される。一方、上記スクロール操作時間として、スクロールの一時停止時間を含めた“t3”を用いてスクロール操作速度を計算した場合、当該速度は相対的に遅くなるため、ユーザの関心度は高いと判定することができる。
【0108】
また、上記スクロール操作時間を「スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間」とした場合、図6に示す期間P4においては、次のスクロール操作が開始されない(Webページの表示終了等による)ので、この期間P4では、スクロール操作時間及びスクロール操作速度が算出されないことになる。もし、スクロール操作速度_平均値を算出する場合、期間P1〜P3における3つのスクロール操作速度のみが用いられ、期間P4は考慮されない。
【0109】
なお、図5に示す処理においては、Webページが表示されている状態でスクロールがある度に、操作情報ファイルが情報提供サーバ2に送信されるように構成したが、別の例として、作成された操作情報ファイルが記憶部(ハードディスク等)に保存されるようにしておき、ユーザ端末1が情報提供サーバ2にログイン要求等を行う時に、上記保存された操作情報ファイル及びユーザIDが情報提供サーバ2に送信されるように構成しても良い。
【0110】
また、上記操作情報ファイルには、Webサイト3Aに関する情報及び当該Webサイト3Aから提供されたWebページに関する情報が格納されるように構成しても良い。
【0111】
また、上記動作例では、Webサイト3Aを例にとったが、他のWebサイト3kにおいても同様である。
【0112】
(3.2.スクロール操作情報等の登録)
次に、情報提供サーバ2によるスクロール操作情報等の登録処理について、図7を用いて説明する。
【0113】
図7は、情報提供サーバ2のシステム制御部24におけるスクロール操作情報等の登録処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、ユーザ端末1から送信された操作情報ファイル及びユーザIDが受信された場合に開始される。
【0114】
図7に示す処理が開始されると、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、受信された操作情報ファイルから、スクロール操作情報、サイトID、及びページIDを取得する(ステップS21)。
【0115】
次いで、システム制御部24は、受信されたユーザIDに対応付けて、取得したスクロール操作情報、サイトID、及びページIDを操作情報データベース224に登録し(ステップS22)、当該処理を終了する。
【0116】
なお、操作情報ファイルに、Webサイトに関する情報が格納されている場合、Webサイトに関する情報及びサイトIDが対応付けられてサイト情報データベース223に登録される。また、Webページに関する情報が格納されている場合、Webページに関する情報及びページIDが対応付けられてサイト情報データベース223に登録される。
【0117】
ところで、上記例では、ユーザ端末1がスクロール操作速度を算出するように構成したが、情報提供サーバ2がスクロール操作速度を算出するように構成しても良い。この場合、ユーザ端末1により算出された「Webページの変移量」と「スクロール操作時間」(「スクロール操作の開始からスクロール操作の終了までの時間」又は「スクロール操作の開始から次のスクロール操作の開始までの時間」)とが操作情報ファイルに含められて情報提供サーバ2に送信される。そして、「Webページの変移量」と「スクロール操作時間」によりスクロール操作速度がシステム制御部24により算出され、操作情報データベース224に登録される。
【0118】
なお、図7に示す処理は、ユーザ端末1から、ページ滞在時間を示す情報、ページID、及びサイトIDを含む操作情報ファイル及びユーザIDを受信した場合にも行われる。
【0119】
(3.3.Webページ一覧の提供)
次に、情報提供サーバ2によるWebページ一覧提供処理について、図8を用いて説明する。
【0120】
図8は、情報提供サーバ2のシステム制御部24におけるWebページ一覧提供処理を示すフローチャートである。なお、この処理の前提として、会員登録処理により、ユーザ端末1のユーザのユーザ情報は、ユーザ情報データベース221に既に登録され、且つ、当該ユーザの認証情報は、認証情報データベース222に既に登録されているものとする。
【0121】
図8に示す処理は、情報提供サーバ2において、アクセスされたユーザ端末1からのログイン要求(ログインID及びパスワードを含む)に応じてログイン処理が行われ、ユーザ端末1のユーザIDが特定されると開始される。なお、ログイン処理では、ログイン要求に含まれるログインIDとパスワードの組が認証情報データベース222に登録されているか否かが判別され、登録されていれば、ユーザIDが特定される。
【0122】
図8に示す処理が開始されると、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、上記特定したユーザIDに対応付けられたページID及びこれに対応付けられたスクロール操作情報を操作情報データベース224から抽出する(ステップS31)。
【0123】
次いで、システム制御部24は、上記抽出した各ページIDに対応付けられたスクロール操作情報に基づいて、上述したように、当該ページIDにより特定されるWebページに対するユーザの関心度をWebページ毎に算出する(ステップS32)。
【0124】
次いで、システム制御部24は、算出した各関心度に基づいて、上述したように、Webページのサイト共通の表示順序を決定する(ステップS33)。こうして各Webページのページ表示順位(サイト共通)が決定される。
【0125】
次いで、システム制御部24は、上記決定した各Webページのページ表示順位(サイト共通)、各WebページのページID、及び上記特定したユーザIDを対応付けてリターゲッティング情報データベース225に登録する(ステップS34)。
【0126】
次いで、システム制御部24は、リターゲッティング情報データベース225に登録された各Webページのページ表示順位(サイト共通)で構成されたWebページの一覧を示すページ一覧ページを生成する(ステップS35)。なお、システム制御部24は、リターゲッティング情報データベース225に登録された各Webページのページ表示順位(サイト共通)で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲(例えば、表示順位が1位〜5位まで、あるいは、表示順位が1のみ)までのWebページの情報を抽出し、抽出された範囲のWebページの一覧を示すページ一覧ページを生成するように構成しても良い。
【0127】
次いで、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、生成したページ一覧ページを、ログイン要求を送信したユーザ端末1に送信する(ステップS36)。なお、Webページの一覧は、例えば、WebページのURLの一覧であっても良いし、Webページに関する情報(例えば、Webページに表示される文章の要約や画像等)の一覧であっても良い。
【0128】
こうして送信されたページ一覧ページは、ユーザ端末1のディスプレイ上に表示される。
【0129】
図9は、ページ一覧ページの表示内容の一例を示す図である。図9に示す例では、ページ一覧ページ上には、情報提供サーバ2のシステム制御部24により決定されたサイト共通の表示順序で、各Webページに表示される文章の要約の一覧が表示されている。このように表示された各要約には、各WebページのURLが設定されている。そして、ユーザ端末1のユーザにより所望のWebページの要約が指定(例えば、マウスでクリック)されると、ユーザ端末1のWebブラウザは、ハイパーリンクにより、当該Webページを登録するWebサイト3kにアクセスして当該Webページを取得し、ディスプレイ上に表示することになる。
【0130】
(3.4.Webサイトの一覧の提供を介したWebページの一覧の提供)
次に、情報提供サーバ2による、Webサイトの一覧の提供を介したWebページ一覧提供処理について、図10を用いて説明する。
【0131】
図10は、情報提供サーバ2のシステム制御部24における、Webサイトの一覧の提供を介したWebページ一覧提供処理を示すフローチャートである。
【0132】
図10に示す処理は、図8に示す処理と同様、ログイン処理が行われ、ユーザ端末1のユーザIDが特定されると開始される。
【0133】
図10に示す処理が開始されると、システム制御部24は、特定したユーザIDに対応付けられた全て(又は所定数)のページID及び全て(又は所定数)のスクロール操作情報等を操作情報データベース224から取得すると共に、当該取得した各ページIDに対応付けられたサイトIDをサイト情報データベース223から取得する(ステップS41)。
【0134】
次いで、システム制御部24は、上記取得したサイトID及びページIDに基づき、上記取得した複数のスクロール操作情報をWebサイト3k毎に分類する(ステップS42)。つまり、同じサイトIDが(ページIDを介して)対応付けられたスクロール操作情報が集められる。
【0135】
次いで、システム制御部24は、上記分類した各スクロール操作情報に基づいて、Webサイト3k毎に、上述したように、各Webページに対するユーザの関心度を算出する(ステップS43)。
【0136】
次いで、システム制御部24は、上記算出した、各Webページに対するユーザの関心度に基づいて、Webサイト3k毎に、上述したように、Webページのサイト別の表示順序を決定する(ステップS44)。こうして各Webページのページ表示順位(サイト別)が決定される。
【0137】
次いで、システム制御部24は、上記算出した、各Webページに対するユーザの関心度の平均値をWebサイト3k毎に算出し、当該平均値に基づいてWebサイト3kの表示順序を決定する(ステップS45)。こうして各Webサイト3kのサイト表示順位が決定される。
【0138】
次いで、システム制御部24は、上記決定した各Webサイト3kのサイト表示順位、上記決定した各Webページのページ表示順位(サイト別)、各Webサイト3kのサイトID、各WebページのページID、及び上記特定したユーザIDを対応付けてリターゲッティング情報データベース225に登録する(ステップS46)。
【0139】
次いで、システム制御部24は、リターゲッティング情報データベース225に登録された各Webサイト3kのサイト表示順位で構成されたWebサイトの一覧を示すサイト一覧ページを生成する(ステップS47)。
【0140】
次いで、システム制御部24は、生成したサイト一覧ページを、ログイン要求を送信したユーザ端末1に送信する(ステップS48)。
【0141】
なお、Webサイトの一覧は、例えば、Webサイト3kのURLの一覧であっても良いし、Webサイト3kに関する情報(例えば、Webサイト3kの名称や画像等)の一覧であっても良い。また、サイト一覧ページには、例えば、各Webサイト3kから提供されるWebページのページID、ページ表示順位(サイト別)、及びWebページに関する情報が含まれる。
【0142】
こうして送信されたサイト一覧ページは、ユーザ端末1のディスプレイ上に表示される。
【0143】
図11は、サイト一覧ページの表示内容の一例を示す図である。図11(A)に示す例では、サイト一覧ページ上には、情報提供サーバ2のシステム制御部24により決定された表示順序で、各Webサイト3kの名称の一覧が表示されている。このように表示されたWebサイトの一覧の中から、ユーザが操作部により所望のWebサイト3kを指定(例えば、該Webサイト3kの名称上をマウスオーバー)すると、ユーザ端末1のWebブラウザは、図11(B)に示すように、当該指定されたWebサイト3kに対応するWebページの一覧100を、情報提供サーバ2のシステム制御部24により決定されたサイト別の表示順序で表示する。
【0144】
図11(B)に示す例では、各Webページに表示される文章の要約の一覧が表示されている。なお、Webページの一覧100を表示するためのページ表示順位(サイト別)及びWebページに関する情報等は、Webサイト3kの名称上をマウスオーバーされたときに、ユーザ端末1のWebブラウザが情報提供サーバ2から取得するように構成しても良い。
【0145】
また、図11(A)に示す各Webサイト3kの名称には、各Webサイト3kのURLが設定されるように構成し、ユーザが操作部により所望のWebサイト3kを指定(例えば、該Webサイト3kの名称をマウスでクリック)すると、ユーザ端末1のWebブラウザは、ハイパーリンクにより、当該Webサイト3kにアクセスして代表のWebページを取得し、ディスプレイ上に表示するように構成しても良い。
【0146】
また、別の例として、図11(A)に示すように表示されたWebサイト3kの一覧の中から、ユーザが操作部により所望のWebサイト3kを指定(例えば、該Webサイト3kの名称をマウスでクリック)すると、ユーザ端末1のWebブラウザは、ページ一覧ページを情報提供サーバ2に要求するように構成しても良い。この場合、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、当該要求に応じて、リターゲッティング情報データベース225に登録された各Webページ(上記指定されたWebサイト3kから提供されるWebページ)のページ表示順位(サイト別)で構成されたWebページの一覧を示すページ一覧ページを生成し、当該ページ一覧ページをユーザ端末1に返信する。そして、ユーザ端末1のWebブラウザは、ページ一覧ページを受信すると、これをディスプレイ上に表示する。
【0147】
なお、上記関心度の算出、サイト表示順位の決定、及びページ表示順位の決定、並びにリターゲッティング情報データベース225への登録は、ログイン処理によりユーザIDが特定されることにより実行されるように構成したが、別の例として、上記関心度の算出、サイト表示順位の決定、及びページ表示順位の決定、並びにリターゲッティング情報データベース225への登録は、特にログイン処理とは無関係に、所定時間(例えば、12時間)間隔で実行されるように構成しても良い。
【0148】
以上説明したように、上記実施形態によれば、情報提供サーバ2は、ユーザ端末1上に表示されたWebページがユーザによるスクロール操作に応じてスクロールしたときの当該スクロールに関するスクロール操作情報を取得し、該スクロール操作情報に基づいて、Webページの表示順序を決定し、決定した表示順序で構成されたWebページの一覧を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信して表示させるように構成したので、ユーザに煩雑さを感じさせず(ユーザ自ら興味のあるWebページをお気に入り登録する必要がないため)、なおかつ、サーバ運営者側にも手間を生じさせることなく(Webサイトを分野毎に分類しそのURLを予め登録しておく必要がないため)、ユーザは、興味のあるWebページの一覧を関心度の高いWebページ順に見ることができ、ユーザに興味のあるWebページを迅速に閲覧させることができる。
【0149】
また、情報提供サーバ2は、各Webページの表示順位で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲までのWebページの情報を抽出し、抽出した範囲のWebページの一覧を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信して表示させるように構成すれば、ユーザ端末1のユーザによる見易さを向上することができる。
【0150】
また、情報提供サーバ2は、スクロール操作情報に基づき、各Webページに対するユーザの関心度を算出し、該関心度に基づいてWebページの表示順序の決定するように構成したので、ユーザが関心度(興味度)の高さが直接反映された該表示順序を決定することができる。
【0151】
特に、ユーザによるスクロール操作速度が速いか遅いかによって関心度の高低が決まるので、スクロール操作という通常の操作の中でユーザが特に意識せずに精度の高い関心度を判定することができる。
【0152】
更に、情報提供サーバ2は、Webサイト3kの一覧を示すサイト一覧ページをユーザ端末1に送信して表示させ、該表示されたWebサイト3kの一覧の中からユーザにより指定されたWebサイト3kに対応するWebページの一覧を上記決定された表示順序でユーザ端末1に表示させる構成によれば、ユーザは関心度の高い順に表示された、Webページの一覧を、Webサイト3k毎に効率良く見ることができる。このとき、Webサイト3kの表示順序をもWebページ閲覧時のスクロール操作情報(関心度)に基づいて決定するように構成すれば、ユーザは関心度の高いWebサイト3kからより効率良くWebページの一覧を見ることができる。
【0153】
[4.画面サイズによる関心度の調整]
上記実施形態において、情報提供サーバ2は、スクロール操作情報に基づいて関心度を算出する際に、ユーザ端末1のWebブラウザの画面サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整するように構成しても良い。
【0154】
この場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、スクロール操作情報、サイトID、及びページIDに加えて、上記画面サイズを示す画面サイズ情報を含む操作情報ファイルを作成し、該操作情報ファイル及びユーザIDを情報提供サーバ2に送信する。なお、Webブラウザの画面サイズはJavaScript(登録商標)により取得できる。
【0155】
そして、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、ユーザ端末1からの操作情報ファイルを受信すると、該操作情報ファイルから、スクロール操作情報、サイトID、ページID、及び画面サイズ情報を取得し、該ユーザIDに対応付けて、スクロール操作情報、サイトID、ページID、及び画面サイズ情報を操作情報データベース224に登録する。
【0156】
そして、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、ユーザIDに対応付けられた、スクロール操作情報、ページID、及び画面サイズ情報を操作情報データベース224から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて、上記関心度を算出する際に、抽出した画面サイズ情報に示される画面サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整する。
【0157】
例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/v(スクロール操作速度)の計算式で関心度を算出する場合、αを重み付けとし、上記画面サイズが、予め規定された画面基準サイズ(例えば、横800dot×縦600dot)よりも大きい(例えば、面積が大きい)場合、上記画面サイズと画面基準サイズとが同じ場合の“α”(例えば、α=100)よりも小さく(例えば、α=80)することにより関心度を調整する。これは、画面サイズが画面基準サイズより大きい場合、Webページの内容を把握するのに時間がかかり、スクロール操作速度が遅くなりがちになるので(つまり、ユーザがあまり興味がないにも関わらず関心度が高くなってしまう)、その分、関心度を下げるためである。
【0158】
一方、上記画面サイズが予め規定された画面基準サイズよりも小さい(例えば、面積が小さい)場合、画面サイズと画面基準サイズとが同じ場合の“α”(例えば、α=100)よりも大きく(例えば、α=120)することにより関心度を調整する。これは、画面サイズが画面基準サイズより小さい場合、Webページの内容を把握するのに短時間で済み、スクロール操作速度が速くなりがちになるので(つまり、ユーザが興味があるにも関わらず関心度が低くなってしまう)、その分、関心度を上げるためである。
【0159】
このような構成によれば、例えば、一人のユーザが画面サイズの大きいユーザ端末(例えば、PC)と、画面サイズの小さいユーザ端末(例えば、PDA)とを使用する場合であっても、夫々のユーザ端末で検出されたスクロール操作速度等を用いて算出された各関心度を共通に使用することができる。
【0160】
なお、各Webページの表示順位で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲までのWebページの情報を抽出し、抽出した範囲のWebページの一覧を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信する構成において、システム制御部24は、上記ユーザ端末1から取得された画面サイズに基づいて、上記抽出するWebページ情報の範囲を決定するように構成しても良い。例えば、画面サイズが大きいほど、抽出されるWebページ情報の範囲が大きくなるように決定される。一例として、取得された画面サイズが画面基準サイズと等しい場合、表示順位が1位〜10位までの範囲のWebページが決定される一方、取得された画面サイズが画面基準サイズより小さい場合、表示順位が1位〜5位までの範囲のWebページが決定される。このように構成すれば、ユーザ端末1における画面のサイズに合った範囲で当該Webページの一覧を表示させることができ、ユーザ端末1のユーザによる見易さを向上することができる。
【0161】
[5.表示文字サイズによる関心度の調整]
上記実施形態において、情報提供サーバ2は、スクロール操作情報に基づいて関心度を算出する際に、ユーザ端末1上に表示されたWebページにおける表示文字サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整するように構成しても良い。
【0162】
この場合、ユーザ端末1のWebブラウザは、スクロール操作情報、サイトID、及びページIDに加えて、上記表示文字サイズを示す表示文字サイズ情報を含む操作情報ファイルを作成し、該操作情報ファイル及びユーザIDを情報提供サーバ2に送信する。
【0163】
そして、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、ユーザ端末1からの操作情報ファイルを受信すると、該操作情報ファイルから、スクロール操作情報、サイトID、ページID、及び表示文字サイズ情報を取得し、該ユーザIDに対応付けて、スクロール操作情報、サイトID、ページID、及び表示文字サイズ情報を操作情報データベース224に登録する。
【0164】
そして、情報提供サーバ2のシステム制御部24は、ユーザIDに対応付けられた、スクロール操作情報、ページID、及び表示文字サイズ情報を操作情報データベース224から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて、上記関心度を算出する際に、抽出した表示文字サイズ情報に示される表示文字サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整する。
【0165】
例えば、Sc(関心度)=α(任意の係数)/v(スクロール操作速度)の計算式で関心度を算出する場合、αを重み付けとし、上記表示文字サイズが、予め規定された文字基準サイズ(例えば、中)よりも小さい場合、表示文字サイズと文字基準サイズとが同じ場合の“α”(例えば、α=100)よりも小さく(例えば、α=80)することにより関心度を調整する。これは、表示文字サイズが文字基準サイズより小さい場合、Webページの内容を把握するのに時間がかかり、スクロール操作速度が遅くなりがちになるので(つまり、ユーザがあまり興味がないにも関わらず関心度が高くなってしまう)、その分、関心度を下げるためである。
【0166】
一方、上記表示文字サイズが予め規定された文字基準サイズよりも大きい場合、表示文字サイズと文字基準サイズとが同じ場合の“α”(例えば、α=100)よりも大きく(例えば、α=120)することにより関心度を調整する。これは、表示文字サイズが文字基準サイズより大きい場合、Webページの内容を把握するのに短時間で済み、スクロール操作速度が速くなりがちになるので(つまり、ユーザが興味があるにも関わらず関心度が低くなってしまう)、その分、関心度を上げるためである。
【0167】
このような構成によれば、例えば、一人のユーザが表示文字サイズの大きいユーザ端末(例えば、PC)と、表示文字サイズの小さいユーザ端末(例えば、PDA)とを使用する場合であっても、夫々のユーザ端末で検出されたスクロール操作速度を用いて算出された各関心度を共通に使用することができる。また、一人のユーザが一つのユーザ端末を使用する場合に、表示文字サイズを適宜変更する場合であっても、夫々の表示文字サイズで表示されていたときに検出されたスクロール操作速度等を用いて算出された各関心度を共通に使用することができる。
【0168】
なお、上述した画面サイズ及び表示文字サイズ以外のパラメータにより関心度の調整するように構成しても良い。例えば、動画像と静止画像によって関心度を調整するように構成しても良い。これは、動画像の場合、静止画像とは異なり、ユーザは動画像の部分でスクロール操作を一時停止若しくはゆっくりスクロールさせて見るため、その時間を考慮する必要があるためである。この場合、例えば、スクロールされているのが動画像の場合、静止画像の場合の“α”(例えば、α=100)よりも小さく(例えば、α=50)することにより関心度を調整する(つまり、関心度を下げる)。
【0169】
なお、各Webページの表示順位で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲までのWebページの情報を抽出し、抽出した範囲のWebページの一覧を示すページ一覧ページをユーザ端末1に送信する構成において、システム制御部24は、上記ユーザ端末1から取得された表示文字サイズに基づいて、上記抽出するWebページ情報の範囲を決定するように構成しても良い。例えば、表示文字サイズが大きいほど、抽出されるWebページ情報の範囲が小さくなるように決定される。一例として、取得された表示文字サイズが文字基準サイズと等しい場合、表示順位が1位〜10位までの範囲のWebページが決定される一方、取得された表示文字サイズが文字基準サイズより小さい場合、表示順位が1位〜15位までの範囲のWebページが決定される。このように構成すれば、ユーザ端末1における表示文字のサイズに合った範囲で当該Webページの一覧を表示させることができ、ユーザ端末1のユーザによる見易さを向上することができる。
【符号の説明】
【0170】
1 ユーザ端末
2 情報提供サーバ
3k Webサイト
21 通信部
22 記憶部
23 入出力インターフェース部
24 システム制御部
25 システムバス
NW ネットワーク
S 情報提供システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置であって、
前記端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得する情報取得手段と、
前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置において、
前記決定された表示順序で構成されたWebページの一覧を示すWebページ一覧情報を前記端末装置に送信するWebページ一覧情報送信手段
を備える特徴とするサーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置において、
前記決定された表示順序で構成されたWebページの一覧を示す情報から所定の範囲までのWebページの情報を抽出するWebページ情報抽出手段を備え、
前記Webページ一覧情報送信手段は、前記Webページ情報抽出手段により抽出された範囲のWebページの一覧を示すWebページ一覧情報を前記端末装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のサーバ装置において、
前記端末装置の画面サイズを示す画面サイズ情報又は端末装置上に表示されたWebページにおける表示文字サイズを示す表示文字サイズ情報の少なくともいずれか一方を取得する端末情報取得手段と、
前記端末情報取得手段によって取得された画面サイズ又は表示文字サイズに基づいてWebページ情報抽出手段によって抽出されるWebページ情報の範囲を決定する抽出範囲決定手段と、
を備える特徴とするサーバ装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記記憶手段には、複数のWebサイトから提供された複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とが、前記Webサイト毎に判別可能に記憶されており、
前記記憶手段に記憶されている各前記Webページ特定情報に対応するWebページを提供した前記Webサイトの一覧を示すWebサイト一覧情報を前記端末装置に送信するWebサイト一覧情報送信手段と、
前記端末装置上に表示されたWebサイトの一覧の中から前記ユーザにより指定されたWebサイトから提供されるWebページの一覧を、前記決定された表示順序で前記端末装置に表示させる表示制御手段と、
を備える特徴とするサーバ装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記表示順序決定手段は、前記Webサイト毎に、前記複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該Webサイト毎に抽出した各スクロール操作情報に基づいて各前記Webサイトの表示順序を決定し、
前記Webサイト一覧情報送信手段は、前記決定されたWebサイトの表示順序で構成された前記Webサイトの一覧を示すWebサイト一覧情報を前記端末装置に送信することを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記表示順序決定手段は、前記抽出した各スクロール操作情報に基づいて、前記抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページに対するユーザの関心度を算出し、当該算出した各Webページに対するユーザの関心度に基づいて、前記Webページの表示順序を決定することを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバ装置において、
前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、
前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作速度が遅いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
請求項7に記載のサーバ装置において、
前記スクロール操作情報には、スクロール操作時間が示されており、
前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作時間が長いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
請求項7に記載のサーバ装置において、
前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、
前記表示順序決定手段は、前記スクロール操作情報に示されるスクロール操作速度の変化頻度が多いほど前記関心度が大きくなるように算出し、当該算出した関心度が大きいほど前記表示順位が上位になるように決定することを特徴とするサーバ装置。
【請求項11】
請求項7乃至10の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記情報取得手段は、前記端末装置の画面サイズを示す画面サイズ情報を、前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と共に当該端末装置から取得し、
前記記憶手段は、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報とを対応付けて記憶し、
前記表示順序決定手段は、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて前記関心度を算出する際に、前記抽出した画面サイズ情報に示される画面サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整することを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
請求項7乃至10の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記情報取得手段は、前記端末装置上に表示されたWebページにおける表示文字サイズを示す表示文字サイズ情報を、前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と共に当該端末装置から取得し、
前記記憶手段は、前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記表示文字サイズ情報とを対応付けて記憶し、
前記表示順序決定手段は、複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報と前記画面サイズ情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出したスクロール操作情報に基づいて前記関心度を算出する際に、前記抽出した表示文字サイズ情報に示される表示文字サイズに応じた重み付けにより当該関心度を調整することを特徴とするサーバ装置。
【請求項13】
請求項1乃至12の何れか一項に記載のサーバ装置において、
前記スクロール操作情報には、スクロール操作速度が示されており、
前記スクロール操作速度は、前記Webページがスクロールした変移量を、スクロール操作開始から次のスクロール操作開始までのスクロール操作時間で除することにより算出されることを特徴とするサーバ装置。
【請求項14】
端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置における情報提供方法であって、
前記端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得するステップと、
前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶するステップと、
複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
【請求項15】
端末装置がネットワークを介してアクセス可能なコンピュータを、
前記端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報と、当該Webページを特定するためのWebページ特定情報とを当該端末装置から取得する情報取得手段、
前記取得した前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段、及び、
複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段として機能させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項16】
端末装置と、該端末装置がネットワークを介してアクセス可能なサーバ装置とを備える情報提供システムにおいて、
前記端末装置は、
該端末装置上に表示されたWebページに関するスクロール操作情報を取得する取得手段と、
前記取得されたスクロール操作情報と、前記Webページを特定するためのWebページ特定情報とを、前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置は、
前記端末装置から送信されてきた前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを受信する受信手段と、
前記受信された前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、
複数のWebページの夫々に対応する前記スクロール操作情報と前記Webページ特定情報を前記記憶手段から抽出し、当該抽出した各スクロール操作情報に基づいて、当該抽出した各Webページ特定情報により特定されるWebページの表示順序を決定する表示順序決定手段と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−113278(P2011−113278A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268799(P2009−268799)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】