説明

サーバ装置及び端末装置管理システム

【課題】複数の端末装置に対して一括して機能を追加することが可能で、且つ、端末装置に対応していないプログラムの実行によって端末装置に不具合が生じるのを防止することが可能な技術を提供すること。
【解決手段】複数の端末装置(30)と通信可能なサーバ装置(10)は、1または複数のプログラムの各々と各プログラムを実行可能な端末装置の機種を示す情報とを関連付けた第1のデータベース(123)を参照して、配信すべきプログラムを実行可能な端末装置の機種を特定し、前記複数の端末装置の各々の機種を示す情報を含む第2のデータベース(124)を参照して、前記複数の端末装置の中から、前記特定した機種の端末装置を抽出し(S17)、抽出された端末装置に対して、前記配信すべきプログラムを配信する(S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置及び端末装置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
通信回線を介して接続されたカラオケ装置とサーバ装置(ホストコンピュータ)とを有する通信カラオケシステムにおいて、所定の機能を提供するプログラムをサーバ装置からカラオケ装置に配信し、カラオケ装置の機能の追加や変更を行うことが知られている。例えば、特許文献1には、宣伝(CM)再生やゲームなどの様々な情報サービスを提供する情報ファイル(オブジェクトファイル)をホストコンピュータからカラオケ装置に配信することが記載されている。特許文献2には、通信手段と、通信手段を介して接続されたカラオケ端末機およびホスト機とから成る通信カラオケシステムにおいて、ホスト機に記録されている機能プログラムを、カラオケ端末機から選択して、通信手段を介して受信することにより、カラオケ端末機に新たな機能プログラムを追加することが記載されている。また、特許文献3には、通信回線を通じてデータの授受が可能な通信カラオケ装置において、機能プログラムがあらかじめ記憶された書き換え不可能な第1の記憶手段と、機能プログラムの記憶が可能かつ書き換え可能な第2の記憶手段とを設け、前記第2の記憶手段に受信した機能プログラムを記憶し、実行することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3463842号明細書
【特許文献2】特開平10−269086号公報
【特許文献3】特開平9−244900号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来の通信カラオケシステムにおいては、各カラオケ装置に必要な機能を追加することはできるものの、複数のカラオケ装置に必要な機能を追加する場合には、個別に機能追加のための操作を行わねばならず、カラオケ装置の数が多い場合には多大な時間を要していた。また、カラオケ装置に追加した機能プログラムがそのカラオケ装置に対応していない場合、追加された機能プログラムを実行することでカラオケ装置が異常終了するといった不具合が生じることがあった。
【0005】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、複数の端末装置に対して一括して機能を追加することが可能で、且つ、端末装置に対応していないプログラムの実行によって端末装置に不具合が生じるのを防止することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明は、複数の端末装置と通信可能なサーバ装置であって、1または複数のプログラムの各々と各プログラムを実行可能な端末装置の機種を示す情報とを関連付けた第1のデータベースを参照して、配信すべきプログラムを実行可能な端末装置の機種を特定し、前記複数の端末装置の各々の機種を示す情報を含む第2のデータベースを参照して、前記複数の端末装置の中から、前記特定した機種の端末装置を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された端末装置に対して、前記配信すべきプログラムを配信する配信手段とを備えたことを特徴とするサーバ装置を提供する。
【0007】
好ましい態様において、サーバ装置は、前記複数の端末装置の一つから、前記配信すべきプログラムを特定するための情報を含む配信リクエストを受信する受信手段と、前記配信リクエストに含まれる前記配信すべきプログラムを特定するための情報に基づいて、前記配信すべきプログラムを特定する特定手段とを更に有してもよい。
【0008】
他の好ましい態様において、前記複数の端末装置は複数のグループにグループ化されており、前記抽出手段は、前記配信リクエストの送信元の端末装置が属するグループに属する端末装置から、前記特定した機種の端末装置を抽出してもよい。
【0009】
他の好ましい態様において、前記複数の端末装置の各々はカラオケ装置であり、サーバ装置は、店舗を訪れたユーザのカラオケ装置の機能の利用履歴を示す第1の情報を取得する第1の取得手段と、前記複数のカラオケ装置のうち予め定められたグループに属するカラオケ装置の各々において実現可能な機能を示す第2の情報を取得する第2の取得手段と、前記第1の取得手段によって取得した第1の情報と、前記第2の取得手段によって取得した第2の情報とに基づいて、前記ユーザに対して、前記予め定められたグループに属するカラオケ装置の中から使用を推奨するカラオケ装置を選択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたカラオケ装置を示す情報を出力する出力手段とを有してもよい。
【0010】
他の好ましい態様において、本発明は、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な複数の端末装置とを備えた端末装置管理システムであって、前記サーバ装置は、1または複数のプログラムの各々と各プログラムを実行可能な端末装置の機種を示す情報とを関連付けた第1のデータベースを参照して、配信すべきプログラムを実行可能な端末装置の機種を特定し、前記複数の端末装置の各々の機種を示す情報を含む第2のデータベースを参照して、前記複数の端末装置の中から、前記特定した機種の端末装置を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された端末装置に対して、前記配信すべきプログラムを配信する配信手段とを備え、前記複数の端末装置の各々は、前記サーバ装置から配信されたプログラムを受信する受信手段と、前記受信したプログラムを実行するプログラム実行手段とを有することを特徴とする端末装置管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数の端末装置に対して一括して機能を追加し、且つ、端末装置に対応していないプログラムの実行によって端末装置に不具合が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラオケシステムの構成の一例を示すブロック図。
【図2】サーバの構成の一例を示すブロック図。
【図3】アプリ情報データベースの一例を示す図。
【図4】カラオケ装置データベースの一例を示す図。
【図5】ユーザ情報データベースに含まれるユーザの機能利用履歴の一例を示す図。
【図6】カラオケ装置の構成の一例を示すブロック図。
【図7】機能リストの一例を示す図。
【図8】受付端末の構成の一例を示すブロック図。
【図9】店舗用カラオケ装置データベースの一例を示す図。
【図10】カラオケ装置に機能を追加するときのサーバ及びカラオケ装置の動作を示すフローチャート。
【図11】カラオケ装置に機能を追加するときのサーバ及びカラオケ装置の動作を示すフローチャート。
【図12】メンテナンスモードにおける初期メニュー画面の一例を示す図。
【図13】追加可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図。
【図14】更新されたカラオケ装置データベースの一例を示す図。
【図15】カラオケ装置から機能を削除するときのサーバ及びカラオケ装置の動作を示すフローチャート。
【図16】カラオケ装置から機能を削除するときのサーバの動作を示すフローチャート。
【図17】削除可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図。
【図18】更新されたカラオケ装置データベースの一例を示す図。
【図19】受付時のサーバ及び受付端末の動作を示すフローチャート。
【図20】変形例2に係るサーバ、受付端末、及びカラオケ装置の動作を示すフローチャート。
【図21】変形例2に係るカラオケ装置選択画面の一例を示す図。
【図22】変形例2に係る追加可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステム1の構成の一例を示すブロック図である。このカラオケシステム1は、サーバ10と、通信回線(例えば、インターネット)20を介してサーバ10と通信可能な複数のカラオケ装置30を有する。カラオケ装置30は、本発明の端末装置の一例であり、例えばカラオケボックスや飲食店などの店舗80の各部屋毎に設置される。本例では、店舗ID「SH001」の店舗80に、装置ID「KA001」〜「KA004」の4台のカラオケ装置30が設置され、店舗ID「SH002」の店舗80に、装置ID「KA005」及び「KA006」の2台のカラオケ装置30が設置されている。各店舗80のカラオケ装置30はLAN(Local Area Network)60でルータ70に接続され、ルータ70を介してインターネット20に接続されている。また、各店舗80には、LAN60に接続された受付端末50が設けられている。
【0014】
(サーバ10)
サーバ10は、様々なカラオケメーカが提供するカラオケデータ(演奏データと映像データ(歌詞データを含む))をインターネット20を経由してカラオケ装置30に配信するものである。また、サーバ10は、カラオケ装置30において例えばビンゴなどのゲームやボイスチェンジなどのカラオケ関連機能を含む様々な機能を実現するプログラムであるアプリケーションソフトウェア(以下、アプリという)をカラオケ装置30に配信するとともに、各カラオケ装置30にどのアプリが配信されたかを集中管理する。
【0015】
図2は、サーバ10の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、サーバ10は、制御部11、記憶部12、表示制御部13、ディスプレイ14、操作部15、及び通信部16を有する。制御部11、記憶部12、表示制御部13、操作部15、及び通信部16は、共通のバスに接続されている。
【0016】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備え、CPUが、ROMや記憶部12に記憶されているプログラムをRAMに読み出して実行することで、サーバ10の各部を制御し、サーバ10の様々な機能を実現する。記憶部12は、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどの大容量の記憶手段であり、各種のプログラムやデータを記憶する。表示制御部13は、制御部11からの指示に基づいて、液晶ディスプレイなどのディスプレイ14の表示内容を制御する。操作部15は、例えば、キーボードやマウスを有し、サーバ管理者による操作の内容に応じた操作信号を制御部11に送出する。通信部16は、インターネット20を介してカラオケ装置30や受付端末50とデータの授受を行うためのインタフェースである。
【0017】
記憶部12に記憶されるプログラムやデータには、カラオケ装置30に配信される様々なカラオケデータ121やアプリ122に加え、記憶部12に記憶されたアプリ122を管理するためのアプリ情報データベース123、各カラオケ装置30に関する情報を管理するためのカラオケ装置データベース124、及びカラオケ装置30を利用するユーザの情報を管理するユーザ情報データベース125が含まれる。以下、これらデータベースについて説明する。
【0018】
図3は、記憶部12に記憶されたアプリ情報データベース123の一例を示す図である。アプリ情報データベース123には、記憶部12に格納された各アプリを識別する識別情報であるアプリIDと、各アプリが実現する機能の種類と、各アプリが実現する機能を示す文字列である機能名と、各機能を識別する識別情報である機能IDと、各アプリが対応しているカラオケ装置30の機種(即ち、各アプリを実行可能なカラオケ装置30の機種)を識別する識別情報である機種IDと、各アプリのリリース日と、各アプリの配信に対しカラオケ装置30の管理者(店舗80の管理者)に課金される金額である価格とが関連付けて格納されている。本例では、アプリIDが「AP001」のアプリ(以下、単に「アプリAP001」と言う)は、機能「ゲームG1」を提供するアプリであり、機種IDが「D1」及び「D2」の機種(以下、単に「機種D1」、「機種D2」と言う)に対応している。また、アプリAP002は、アプリAP001と同じく機能「ゲームG1」を提供するアプリであるが、機種D3に対応している。言い換えると、機能「ゲームG1」に対しては、機種D1及びD2に対応したアプリAP001と、機種D3に対応したアプリAP002の2つのアプリが記憶部12に記憶されている。尚、本例では、機種D1及びD2はメーカA製であり、機種D3はメーカB製であるとする。また、機種D1は機種D2よりも高性能の(例えば、処理速度が速くメモリー容量が大きい)機種であり、機種D2で実行可能なアプリは機種D1でも実行可能であるものとする。尚、ハードウェア構成は共通するが、例えば、オペレーティングシステム(OS)が異なるために実行できるアプリが異なる2台のカラオケ装置30は、互いに異なる機種として取り扱われるものとする。
【0019】
また、図3に例示したアプリ情報データベース123では、機能「ゲームG2」に対して、機種D1に対応したアプリAP003と、機種D3に対応したアプリAP004の2つのアプリが、記憶部12に記憶されていることが示されている。従って、機種D1と機種D3では、対応するアプリAP003及びAP004をダウンロードし実行することで、機能「ゲームG2」を提供することが可能であるが、機種D2では、対応するアプリがないため、機能「ゲームG2」を提供することができない。同様に、機能「ゲームG3」に対して、機種D1に対応したアプリAP005が、機能「ゲームG4」に対して、機種D3に対応したアプリAP006が、機能「ゲームG5」に対して、機種D1及びD2に対応したアプリAP007が、それぞれ記憶部12に記憶されていることが示されている。カラオケ関連機能である「採点」、「自動拍手」、「ガイドメロディ」、「音程調整」、「ボイスチェンジ」、及び「カロリー計算」に対しても、それぞれ、1または複数のアプリが記憶部12に格納されていることが示されている。このアプリ情報データベース123は、新たなアプリがリリースされ記憶部12に追加されたり、あるいは、記憶部12に格納されているアプリが削除されたりするのに応じて更新される。尚、図3に例示したアプリ情報データベース123には、複数のアプリに関する情報が含まれるが、アプリ情報データベース123に1つのアプリに関する情報のみが含まれていてもよい。
【0020】
図4は、記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124の一例を示す図である。カラオケ装置データベース124には、各カラオケ装置30を識別する識別情報である装置IDと、各カラオケ装置30が設置された店舗80を識別する識別情報である店舗IDと、各カラオケ装置30が設置された部屋の番号である部屋番号と、各カラオケ装置30の機種を識別する識別情報である機種IDと、カラオケ装置30の各機種のメーカ名と、各カラオケ装置30に配信済みのアプリを示すアプリIDと、配信された各アプリによって実現される機能を示す機能名と、各機能の種類と、各アプリの価格と、課金状態とが、関連付けて格納されている。例えば、図4に例示したカラオケ装置データベース124では、装置IDが「KA001」のカラオケ装置30(以下、単に「カラオケ装置KA001」と言う)は、店舗IDが「SH001」の店舗(以下、単に「店舗SH001」と言う)の部屋番号「101」の部屋に設置され、メーカA製の機種D1からなることが示されている。また、カラオケ装置KA001には、アプリAP001、AP003、及びAP008が配信されており、それによって、対応する機能「ゲームG1」、「ゲームG2」、及び「採点」が実現可能となっていることが示されている。また、配信された各アプリに対する店舗管理者への課金は完了していることが示されている。
【0021】
同様に、カラオケ装置データベース124には、カラオケ装置KA002は、店舗SH001の部屋102に設置され、メーカA製の機種D2からなり、アプリAP001及びAP008が配信され、それによって、対応する機能「ゲームG1」及び「採点」が実現可能となっていることが示されている。即ち、カラオケ装置KA002は、カラオケ装置KA001と同じ店舗に設定されているが、カラオケ装置KA001とは異なる機種からなり、配信されているアプリも一部異なっている。具体的には、カラオケ装置KA001にはアプリAP003が配信されているのに対し、カラオケ装置KA002にはアプリAP003が配信されていない。これは、アプリAP003はカラオケ装置KA001の機種である機種D1には対応しているが、カラオケ装置KA002の機種である機種D2には対応していないことによる。カラオケ装置KA003は、カラオケ装置KA001と同じ機種(D1)からなり、配信されているアプリも同じであるが、カラオケ装置KA001とは異なる部屋に設置されている。カラオケ装置KA004は、店舗SH001の部屋202に設置され、メーカB製の機種D3からなり、アプリAP002、AP004、AP006、及びAP009が配信され、それによって、対応する機能「ゲームG1」、「ゲームG2」、「ゲームG4」、及び「採点」が実現可能となっている。即ち、カラオケ装置KA004は、カラオケ装置KA001とは異なる機種からなり、配信されているアプリも一部異なっている。特に、カラオケ装置KA004では、「ゲームG1」に対応したアプリとして、カラオケ装置KA001に配信された機種D1で実行可能なアプリAP001ではなく、機種D3で実行可能なアプリAP002が配信されている。
【0022】
また、カラオケ装置データベース124には、カラオケ装置KA005は、店舗SH002の部屋101に設置され、メーカA製の機種D1からなり、アプリAP001、AP005、及びAP008が配信され、それによって、対応する機能「ゲームG1」、「ゲームG5」、及び「採点」が実現可能となっていることが示されている。即ち、店舗SH002に設置されたカラオケ装置KA005は、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001と同じ機種からなるが、配信されているアプリは一部異なっている。具体的には、カラオケ装置KA005には、「ゲームG2」に対応したアプリAP003の代わりに、「ゲームG5」に対応したアプリAP005が配信されている。これは、例えば、店舗SH001と店舗SH002とで、異なるアプリの配信リクエストがサーバ10に対しなされた(即ち、店舗SH001の管理者はゲームG2に対応したアプリの配信をサーバ10に対しリクエストしたのに対し、店舗SH002の管理者はゲームG5に対応したアプリの配信をサーバ10に対しリクエストした)ことによる。カラオケ装置KA006は、店舗SH002の部屋102に設置され、メーカB製の機種D3からなり、アプリAP002、AP006、及びAP009が配信され、それによって、対応する機能「ゲームG1」、「ゲームG4」、及び「採点」が実現可能となっている。カラオケ装置KA006は、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA004と同一機種(D3)からなるが、配信されているアプリが一部異なっている(即ち、カラオケ装置KA004にはアプリAP004が配信されているのに対し、カラオケ装置KA006にはアプリAP004が配信されていない)。
【0023】
このように、本実施形態では、カラオケ装置30の機種の相違や、カラオケ装置30が設置されている店舗の相違などにより、カラオケ装置30に配信されるアプリは、各カラオケ装置30毎に異なり得る。サーバ10は、カラオケ装置データベース124を用いて、各カラオケ装置30に配信されたアプリを集中管理する。
【0024】
また、本例では、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004はカラオケ装置データベース124において共通の店舗ID「SH001」に関連付けられて一つのグループをなし、店舗SH002に設置されたカラオケ装置KA005及びKA006はカラオケ装置データベース124において共通の店舗ID「SH002」に関連付けられて別のグループをなしている。即ち、本例では、カラオケ装置KA001〜KA006は、店舗単位でグループ分けされている。カラオケ装置データベース124は、店舗80に新たなカラオケ装置30が設置されたとき、カラオケ装置30の機種の変更を行ったとき、カラオケ装置30に新たなアプリが配信されたとき、或いはカラオケ装置30に配信されたアプリが削除されたときなど、状態の変化に応じて適宜更新される。
【0025】
図5は、記憶部12に記憶されたユーザ情報データベース125に含まれるユーザの機能利用履歴の一例を示す図である。各ユーザの機能利用履歴には、利用日と、利用した機能を示す機能名と、利用した店舗80の店舗IDと、利用したカラオケ装置30の機種の機種IDとが、関連付けて記憶されている。図5には一例として、ユーザIDが「U0001」であり、ユーザ名が「TARO」であるユーザの機能利用履歴が示されている。ユーザIDは、ユーザを識別する識別情報であり、会員登録を済ませたユーザに対して割り当てられる。また、会員登録を済ませたユーザには、ユーザIDを記録したICカード等の媒体(以後、メンバーカードという)が発行される。各ユーザの機能利用履歴は、そのユーザがカラオケ装置30の機能を利用するのに応じて更新される。尚、ユーザ情報データベース125は、各ユーザの機能利用履歴に加えて、各ユーザが歌った曲を示す情報(曲名、曲コードなど)、各曲を歌ったときの設定(音程、テンポなど)、お気に入りの曲のリスト、利用時間など、他の情報を含んでもよい。また、各ユーザの認証に必要な情報(例えば、ユーザID及びパスワード)を含んでもよい。
【0026】
(カラオケ装置30)
次に、カラオケ装置30の構成について説明する。図6は、カラオケ装置30の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、カラオケ装置30は、制御部31、記憶部32、表示制御部33、ディスプレイ34、操作部35、通信部36、音処理部37、スピーカ38、及びマイク39を有する。制御部31、記憶部32、表示制御部33、操作部35、通信部36、及び音処理部37は、共通のバスに接続されている。
【0027】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどを備え、CPUが、ROMや記憶部32に記憶されているプログラムをRAMに読み出して実行することで、カラオケ装置30の各部を制御し、カラオケ装置30の様々な機能を実現する。記憶部32は、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどの大容量の記憶手段であり、各種のプログラムやデータを記憶する。表示制御部33は、制御部31からの指示に基づいて、液晶ディスプレイなどのディスプレイ34の表示内容を制御する。
【0028】
操作部35は、例えば、カラオケ装置30の前面に設けられたボタン、摘み、テンキーなどの操作子を含み、ユーザによる操作の内容に応じた操作信号を制御部31に送出する。ユーザは、操作部35を用いて、曲番号を入力して楽曲を選択したり、カラオケ伴奏の音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーンなどの各種調整を行う。また、操作部35は、リモートコントローラ351を含む。ユーザはリモートコントローラ351を用いて、楽曲の選択、音程の調整、音量の調整など、カラオケ装置30の前面に設けられた操作子を用いて行うのと同じ操作を行うことができる。リモートコントローラ351は、液晶ディスプレイなどのディスプレイと、ディスプレイ上に重ねて配置されたタッチパネルとを有し、ディスプレイに表示した楽曲の一覧からユーザがタッチ操作により希望の楽曲を選択できるものであってよい(このようなリモートコントローラを「電子目次本」ということもある)。1台のカラオケ装置30が、複数のリモートコントローラ351を有してもよい。また、リモートコントローラ351は、ユーザのメンバーカードに記録されたユーザの識別情報(ユーザID)を読み取るカードリーダを備えていてもよい。
【0029】
通信部36は、インターネット20を介してサーバ10とデータの授受を行うためのインタフェースである。音処理部37は、音源回路(TG:Tone Generator)371と、ミキサ372と、増幅器373とを備える。音源回路371は、カラオケ演奏時に記憶部32から読み出された楽曲のカラオケデータのうち、演奏データに基づいて楽音信号を生成する。ミキサ372は、音源回路371により生成された楽音信号と、マイク39により送出された音信号とを決められた割合でミキシングする。増幅器373は、ミキサ372によりミキシングされた信号を増幅する。スピーカ38は増幅器373で増幅された信号に応じた音を放音する。
【0030】
カラオケ装置30の記憶部32に記憶されるプログラムやデータには、サーバ10から配信されたカラオケデータ321及びアプリ322に加えて、当該カラオケ装置30に配信されたアプリ322によって実行可能となった機能を示す機能リスト324及び当該カラオケ装置30を利用しているユーザのユーザ情報データベース325が含まれる。機能リスト324は、サーバ10の記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124から当該カラオケ装置30に関するデータを抽出したものである。図7は、機能リスト324の一例として、カラオケ装置KA001の記憶部32に記憶された機能リスト324を示す図である。図7に例示した機能リスト324には、カラオケ装置KA001に配信されたアプリのアプリIDと、各アプリによって実行可能となった機能の機能名と、各機能の種類が関連付けて格納されている。制御部31は、例えばユーザの操作によって実行可能な機能の一覧を表示することが指示された場合、記憶部32に記憶された機能リスト324を参照して、実行可能な機能の一覧をディスプレイ34や、リモートコントローラ351のディスプレイに表示させる。ユーザが、表示された機能の一覧から、所望の機能を選択すると、制御部31は、選択された機能に対応するアプリを記憶部32から読み出して実行する。
【0031】
記憶部32に格納されたユーザ情報データベース325は、サーバ10の記憶部12に記憶されたユーザ情報データベース125から当該カラオケ装置30を利用しているユーザに関するデータを抽出したものである。詳述すると、カラオケ装置30を利用するユーザは、まず、リモートコントローラ351に設けられたカードリーダに自分のメンバーカードをセットし、カードリーダにメンバーカードに記録されたユーザIDを読み取らせる(この操作を「ログイン」ということもある)。リモートコントローラ351は、読み取ったユーザIDをカラオケ装置30本体の制御部31に送信し、制御部31は、受信したユーザIDをインターネット20を介してサーバ10に転送する。サーバ10の制御部11は、受信したユーザIDを用いてユーザ情報データベース125から当該ユーザIDに関連付けられた情報を抽出し、カラオケ装置30に送信する。カラオケ装置30の制御部31は、受信した情報をユーザ情報データベース325として記憶部32に格納する。制御部31は、ユーザが楽曲を選択したり機能の実行を指示したりすると、選択された楽曲や実行された機能を示す情報(曲コードや機能ID)を、日時データや店舗IDなどの付帯情報と共に、ユーザIDに関連付けて、ユーザ情報データベース325に追加し、ユーザ情報データベース325を更新する。更新されたユーザ情報データベース325は、例えばユーザによるカラオケ装置30の利用の終了時に(例えば、メンバーカードをリモートコントローラ351のカードリーダから取り外したとき)、カラオケ装置30からサーバ10に送信される。サーバ10の制御部11は、受信したユーザ情報データベース325を用いて、記憶部12に記憶されたユーザ情報データベース125を更新する。尚、リモートコントローラ351は、ユーザIDを読み取る際に、ユーザに対してパスワードの入力を要求し、入力されたパスワードをサーバ10に送信して、サーバ10でユーザIDとパスワードに基づく認証処理を行うようにしてもよい。また、カードリーダによってメンバーカードからユーザIDを読み取る代わりに、例えばリモートコントローラ351のディスプレイにソフトキーボードを表示し、表示されたソフトキーボードをユーザがタッチ操作することでユーザIDを入力してもよい。
【0032】
複数のユーザが同時に同じカラオケ装置30を利用する場合、各ユーザにリモートコントローラ351を割り当て、各リモートコントローラ351は、ユーザの操作内容に応じた信号(操作信号)を制御部31に送信する際、カードリーダが読み取ったユーザIDを付加して送信することで、操作信号がどのユーザによってなされた操作に応じたものか制御部31が識別できるようにするとよい。或いは、一つのリモートコントローラ351を複数のユーザで兼用してもよい。その場合、リモートコントローラ351のカードリーダで読み取った各ユーザIDに対応付けられた操作画面を生成し、これら操作画面を切り替えてリモートコントローラ351のディスプレイに表示可能とし、ユーザは自分のユーザIDに対応した操作画面を表示させて、操作を行うものとするとよい。リモートコントローラ351は、操作信号を制御部31に送信する際、表示されている操作画面に対応するユーザIDを併せて送信し、操作信号がどのユーザによってなされた操作に応じたものか制御部31が識別できるようにする。
【0033】
(受付端末50)
受付端末50は、店舗80にユーザ(顧客)が来店したときの受付処理において用いられる装置である。また、店舗内のどのカラオケ装置(または部屋)が使用中であり、どの部屋が空いているか店舗側で管理するのに用いられる。図8は、受付端末50の構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、受付端末50は、制御部51、記憶部52、表示制御部53、店舗用ディスプレイ541、ユーザ用ディスプレイ542、店舗用操作部551、ユーザ用操作部552、通信部56、及びカードリーダ57を有する。制御部51、記憶部52、表示制御部53、店舗用操作部551、ユーザ用操作部552、通信部56、及びカードリーダ57は、共通のバスに接続されている。
【0034】
制御部51は、CPU、ROM、及びRAMなどを備え、CPUが、ROMや記憶部52に記憶されているプログラムをRAMに読み出して実行することで、受付端末50の各部を制御し、受付端末50の様々な機能を実現する。記憶部52は、例えばハードディスクやフラッシュメモリなどの大容量の記憶手段であり、各種のプログラムやデータを記憶する。表示制御部53は、制御部51からの指示に基づいて、液晶ディスプレイなどの店舗用ディスプレイ541及びユーザ用ディスプレイ542の表示内容を制御する。店舗用操作部551及びユーザ用操作部552は、それぞれ、例えば、キーボードやマウスを有し、操作の内容に応じた操作信号を制御部51に送出する。これら店舗用ディスプレイ541、ユーザ用ディスプレイ542、店舗用操作部551、及びユーザ用操作部552は、例えば、店舗80の受け付けカウンタに配置される。店舗用ディスプレイ541は、受付業務を行う店舗80の店員などへの情報を表示するのに用いられ、ユーザ用ディスプレイ542は、店舗80を訪れたユーザに対し情報を表示するのに用いられる。従って、店舗用ディスプレイ541の表示内容とユーザ用ディスプレイ542の表示内容とは異なり得る。また、店舗用操作部551は、店舗80の店員などが使用するものであり、例えば、店舗80を訪れたユーザの受け付けが終了してユーザが使用する部屋が決まったとき、その部屋は「使用中」になった旨入力するのに用いられる。ユーザ用操作部552は、店舗80を訪れたユーザが使用するためのものである。例えば、ユーザは、受け付け時の会員認証においてパスワードを入力することが求められるとき、ユーザ用操作部552を用いてパスワードを入力する。通信部56は、インターネット20を介してサーバ10とデータの授受を行うためのインタフェースである。カードリーダ57は、店舗80を訪れたユーザのユーザIDなどを記録したメンバーカードから、記録されている情報を読み取るものである。
【0035】
各店舗80の受付端末50の記憶部52に記憶されるプログラムやデータには、当該店舗80に設置された各カラオケ装置30に配信されたアプリによって実行可能となった機能を管理するための店舗用カラオケ装置データベース524が含まれる。店舗用カラオケ装置データベース524は、サーバ10の記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124から当該店舗80に設置された各カラオケ装置30に関するデータを抽出したものである。図9は、店舗用カラオケ装置データベース524の一例として、店舗IDが「SH001」の店舗80(店舗SH001)の受付端末50の記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524を示す図である。図9に例示した店舗用カラオケ装置データベース524には、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004の装置IDと、各カラオケ装置30が設置された部屋の部屋番号「101」、「102」、「201」、及び「202」と、各部屋に設置されたカラオケ装置の機種を示す機種IDと、メーカ名と、実行可能な機能の機能名が、関連付けられて格納されている。店舗用カラオケ装置データベース524は、サーバ10の記憶部12に格納されたカラオケ装置データベース124の内容と整合するように、サーバ10から送信されるデータに基づいて適宜更新される。
【0036】
(アプリ追加動作)
次に、カラオケ装置30に機能(アプリ)を追加するときのカラオケシステム1の動作について、図10及び図11のフローチャートを参照して説明する。以下の説明では、店舗SH001の管理者が、部屋101に設置されたカラオケ装置KA001のリモートコントローラ351を使用して機能削除の操作をする場合を例として説明する。また、サーバ10の記憶部12には、図3に例示したアプリ情報データベース123に示した属性を有するアプリAP001〜AP016が記憶されており、各カラオケ装置KA001〜KA006は、図4に例示したカラオケ装置データベース124に示した状態にあるものとする。
【0037】
まず、店舗管理者は、カラオケ装置KA001をメンテナンスモードにする。これは、例えば、カラオケ装置KA001に用意された動作モード切替用ボタン(図示せず)を所定時間以上押すことによってなされる。あるいは、管理者用IDを用いてログインした場合にメンテナンスモードになるものとしてもよい。図12は、メンテナンスモードにおいてカラオケ装置KA001のリモートコントローラ351のディスプレイに表示される初期メニュー画面の一例を示す図である。初期メニュー画面には、「機能一覧」、「機能追加」、「機能削除」の3つのソフトボタンB1〜B3と「実行」ソフトボタンB4が表示されている。店舗管理者が、ソフトボタンB2(「機能追加」)をタッチして選択し、ソフトボタンB4(「実行」)をタッチすると、カラオケ装置KA001の制御部31は、機能追加リクエストをインターネット20を介してサーバ10に送信する(ステップS1)。この機能追加リクエストには、カラオケ装置KA001の装置ID「KA001」が含まれる。
【0038】
サーバ10の制御部11は、機能追加リクエストを受信すると(ステップS11)、記憶部12にアクセスし、記憶部12に記憶されたアプリ情報データベース123及びカラオケ装置データベース124を参照して、カラオケ装置KA001に追加可能な機能を抽出する(ステップS12)。具体的には、制御部11は、機能追加リクエストに含まれる装置ID「KA001」を用いて、カラオケ装置データベース124を参照して、カラオケ装置KA001の機種ID「D1」を取得し、取得した機種ID「D1」を用いてアプリ情報データベース123を参照することで、実行可能なアプリとしてアプリAP001、AP003、AP005、AP007、AP008、AP010、AP012、AP014、及びAP016を抽出する。更に、制御部11は、カラオケ装置データベース124を参照し、カラオケ装置KA001に配信済みのアプリ(この例では、アプリAP001、AP003、及びAP008)を抽出する。そして、カラオケ装置KA001で実行可能であり且つ未配信のアプリAP005、AP007、AP010、AP012、AP014,及びAP016を、追加可能なアプリとして特定する。追加可能な機能は、これら特定されたアプリによって実現される機能「ゲームG3」、「ゲームG5」、「自動拍手」、「ガイドメロディ」、「ボイスチェンジ」、及び「カロリー計算」となる。
【0039】
続いてステップS13で、サーバ10の制御部11は、ステップS12で抽出した追加可能な機能に関する情報(例えば、機能名、機能ID、及び価格)をカラオケ装置KA001に送信する。カラオケ装置KA001の制御部31は、追加可能な機能に関する情報を受信すると(ステップS2)、この情報に基づいて、リモートコントローラ351のディスプレイに、追加可能な機能をそれぞれの価格と共に一覧表示する(ステップS3)。図13は、追加可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図である。各機能の表示エリアは、店舗管理者がタッチすることで選択可能なソフトボタンB5〜B10となっている。
【0040】
店舗管理者が、追加を希望する機能(例えば、「ゲームG3」と「ボイスチェンジ」)に対応するソフトボタン(B5及びB9)にタッチして選択した後、「実行」ソフトボタンB4をタッチすると、カラオケ装置KA001の制御部31は、選択された機能を示す情報(例えば、機能ID「F0003」及び「F0010」)をサーバ10に送信する(ステップS4)。
【0041】
選択された機能の機能IDを受信すると(ステップS14)、サーバ10の制御部11は、受信した機能ID及び先に取得したカラオケ装置KA001の機種IDとを用いて記憶部12に記憶されたアプリ情報データベース123を参照して、選択された機能に対応するアプリ(本例では、アプリAP005及びAP014)を、配信すべきアプリとして特定する(ステップS15)。即ち、サーバ10の制御部11は、本発明の特定手段として機能する。また、選択された機能の機能IDは、アプリを特定するための情報の一例である。
【0042】
続いて制御部11は、ステップS16で、カラオケ装置データベース124を参照し、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置KA001と同じ店舗SH001に設置されたカラオケ装置(即ち、カラオケ装置KA001〜KA004)を抽出する。尚、本例では、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置KA001と同じ店舗SH001に設置されたカラオケ装置には、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置KA001自身も含まれるものとしている。
【0043】
そして、ステップS17で、制御部11は、ステップS16で抽出したカラオケ装置(カラオケ装置KA001〜KA004)のうち、ステップS15で特定した各アプリ(アプリAP005及びAP014)を実行可能なカラオケ装置を抽出する。本例では、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置KA001において、ステップS15で特定した各アプリ(アプリAP005及びAP014)を実行可能であることは既にわかっているので(追加する機能を選択する画面(図13)において、カラオケ装置KA001で実行可能なものしか表示されないため)、ここでは、残りのカラオケ装置KA002〜KA004について、ステップS15で特定した各アプリ(アプリAP005及びAP014)が実行可能か判断する。具体的には、制御部11は、アプリ情報データベース123を参照してアプリAP005が対応している機種(この例では、機種D1)を特定し、更に、カラオケ装置データベース124を参照して機種D1からなるカラオケ装置(この例では、カラオケ装置KA003)を特定し、特定したカラオケ装置KA003を、アプリAP005を実行可能なカラオケ装置として、カラオケ装置KA001に加えて、抽出する。また、アプリ情報データベース123に示されるようにアプリAP014は機種D1及びD2に対応しており、カラオケ装置データベース124に示されるようにカラオケ装置KA002は機種D2、カラオケ装置KA003は機種D1なので、制御部11は、アプリAP014を実行可能なカラオケ装置として、カラオケ装置KA001に加えて、カラオケ装置KA002及びKA003を抽出する。このように、制御部11は、本発明の抽出手段として機能する。
【0044】
ステップS18で、制御部11は、ステップS15で特定した各アプリ(アプリAP005及びAP014)を、ステップS17で抽出したカラオケ装置(アプリAP005に対してはカラオケ装置KA001及びKA003、アプリAP014に対してはカラオケ装置KA001、KA002、及びKA003)に配信する。このように、サーバ10の制御部11は、本発明の配信手段として機能する。尚、ステップS17において抽出されたカラオケ装置のいずれかに、ステップS15で特定したアプリが既に配信されている場合、制御部11は、そのカラオケ装置をステップS18におけるアプリの配信先から除外してもよい。
【0045】
カラオケ装置KA001の制御部31は、サーバ10から配信されたアプリを受信すると(ステップS5)、受信したアプリAP005及びAP014を記憶部32に格納するとともに(ステップS6)、当該アプリに関する情報(対応する機能名など)を、記憶部32に格納された機能リスト324に追加し、機能リスト324を更新する(ステップS7)。尚、サーバ10からアプリが配信されたカラオケ装置KA002及びKA003でも、カラオケ装置KA001と同様に、配信されたアプリの格納及び機能リスト324の更新がなされる。
【0046】
サーバ10では、ステップS18に続いて、制御部11がアプリ情報データベース123を参照し、ステップS4で選択された機能(本例では、「ゲームG3」と「ボイスチェンジ」)に対応する別のアプリがあるか否か判定する(ステップS19)。本例では、機能「ゲームG3」に対応しているアプリは既に配信したアプリAP005のみであるが、機能「ボイスチェンジ」に対応しているアプリは既に配信したアプリAP014とは別に、アプリAP015があるので、ステップS19での判定結果は「YES」となり、ステップS20に進む。尚、ステップS19の判定結果が「NO」の場合は、ステップS22に進む。
【0047】
ステップS20で、サーバ10の制御部11は、ステップS19で特定された別のアプリ(アプリAP015)を実行可能なカラオケ装置を、ステップS16で抽出した機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置KA001と同じ店舗SH001に設置されたカラオケ装置(カラオケ装置KA001〜KA004)の中から抽出する。即ち、制御部11は、配信リクエストされたプログラムが実現する機能に対応する別の配信可能なプログラムがある場合、その別のプログラムを実行可能な端末装置を、配信リクエストの送信元の端末装置と同じグループに属する端末装置から抽出する更なる抽出手段として機能する。本例では、アプリAP015は、機種D3で実行可能であり、カラオケ装置KA001〜KA004のうち、カラオケ装置KA004が機種D3であるため、ステップS20において、カラオケ装置KA004が抽出される。
【0048】
ステップ21で、サーバ10の制御部11は、ステップS20で抽出したカラオケ装置KA004に、ステップS19で特定したアプリAP015を配信する。アプリAP015が配信されたカラオケ装置KA004では、ステップS5〜S7と同様に、受信したアプリの記憶部32への格納及び機能リスト324の更新がなされる。
【0049】
サーバ10の制御部11は、ステップS22で、アプリの配信結果を反映するべく記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124を更新する。図14は、更新されたカラオケ装置データベース124の一例を示す図である。図14に示したカラオケ装置データベース124では、カラオケ装置KA001には、店舗管理者がリクエストした機能「ゲームG3」及び「ボイスチェンジ」が付加されている(即ち、対応したアプリAP005及びAP014が配信されている)。カラオケ装置KA002には、リクエストされた機能のうち、カラオケ装置KA002で実行可能なアプリ(AP014)が存在する「ボイスチェンジ」のみが付加されている。カラオケ装置KA001と同じ機種からなるカラオケ装置KA003には、カラオケ装置KA001と同様に、リクエストされた機能「ゲームG3」及び「ボイスチェンジ」が付加されている。そして、カラオケ装置KA004には、リクエストされた機能のうち、カラオケ装置KA004で実行可能なアプリ(AP015)が存在する「ボイスチェンジ」のみが付加されている。また、新たに付加された機能(アプリ)の、それぞれの課金処理はまだなされていない(「未」)ことが示されている。サーバ10の制御部11は、予め定められたタイミング(例えば、月末)において、課金状態が「未」の金額を各店舗80毎に集計して、各店舗80に対して請求する。即ち、サーバ10は課金管理装置としても機能する。
【0050】
図11を再度参照すると、ステップS23において、サーバ10の制御部11は、カラオケ装置データベース124の更新データを、受付端末50に送信し、処理を終了する。更新データを受信した受付端末50の制御部51は、受信した更新データに基づいて、記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524を更新する。
【0051】
このように、本実施形態によると、一つのカラオケ装置30から機能追加リクエスト(アプリ配信リクエスト)をサーバ10に送信することで、同じグループ(本例では、同じ店舗)の他のカラオケ装置30に対しても、一括して機能追加を行うことができる。また、各カラオケ装置30に対応していないアプリは配信されないので、対応していないアプリの実行によってカラオケ装置30に不具合が生じるのを防止することができる。
【0052】
(アプリ削除動作)
次に、カラオケ装置30から機能(アプリ)を削除するときのカラオケシステム1の動作について、図15及び図16のフローチャートを参照して説明する。以下の説明では、店舗SH001の管理者が、部屋101に設置されたカラオケ装置KA001のリモートコントローラ351を使用して機能削除の操作をする場合を例として説明する。また、サーバ10の記憶部12には、図3に例示したアプリ情報データベース123に示した属性を有するアプリAP001〜AP016が記憶されており、各カラオケ装置KA001〜KA006は、図4に例示したカラオケ装置データベース124に示した状態にあるものとする。
【0053】
店舗管理者が、カラオケ装置KA001をメンテナンスモードにした後、メンテナンスモードにおいてカラオケ装置KA001のリモートコントローラ351のディスプレイに表示される初期メニュー画面(図12参照)において、ソフトボタンB3(「機能削除」)をタッチして選択し、ソフトボタンB4(「実行」)をタッチすると、カラオケ装置KA001の制御部31は、記憶部32に記憶された機能リスト324を参照して、配信済みアプリAP001、AP003、AP008に対応した機能(即ち、「ゲームG1」、「ゲームG2」、及び「採点」)を、削除可能な機能としてリモートコントローラ351のディスプレイに一覧表示する(ステップS31)。図17は、削除可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図である。各機能の表示エリアは、店舗管理者がタッチすることで選択可能なソフトボタンB11〜B13となっている。
【0054】
店舗管理者が、削除を希望する機能(本例では、「ゲームG2」)に対応するソフトボタン(B12)にタッチして選択した後、「実行」ソフトボタンB4をタッチすると、カラオケ装置KA001の制御部31は、選択された機能に対応するアプリ(AP003)を記憶部32から削除し(ステップS32)、記憶部32に格納された機能リスト324をアプリAP003の削除に合わせて更新する(ステップS33)。また、制御部31は、アプリAP003が削除された旨の通知(アプリ削除通知)をサーバ10に送信する(ステップS34)。アプリ削除通知には、削除したアプリを示す情報(例えば、アプリID「AP003」)及びアプリが削除されたカラオケ装置を示す情報(例えば、カラオケ装置ID「KA001」)が含まれる。
【0055】
サーバ10の制御部11は、カラオケ装置KA001からアプリ削除通知を受信すると(ステップS41)、記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124を参照し、アプリ削除通知の送信元のカラオケ装置KA001と同じ店舗SH001に設置された他のカラオケ装置(即ち、カラオケ装置KA002〜KA004)を抽出する(ステップS42)。
【0056】
そして、ステップS43で、制御部11は、ステップS42で抽出したカラオケ装置(カラオケ装置KA002〜KA004)のうち、アプリ削除通知に含まれるアプリIDによって特定されるアプリ(アプリAP003)が配信されているカラオケ装置を抽出する。本例では、カラオケ装置KA003が抽出される。
【0057】
ステップS44で、制御部11は、ステップS43で抽出したカラオケ装置KA003に、アプリAP003の削除の指示を送信する。アプリAP003の削除の指示を受信したカラオケ装置KA003は、自身の記憶部32からアプリAP003を削除するとともに、自身の記憶部32に記憶された機能リスト324をアプリAP003の削除に合わせて更新する。
【0058】
更にサーバ10の制御部11は、記憶部12に記憶されたアプリ情報データベース123を参照し、カラオケ装置KA001で削除されたアプリと同じ機能「ゲームG2」に対応する別のアプリがあるか否か判定する(ステップS45)。本例では、機能「ゲームG2」に対応するアプリとして、アプリAP003とは別に、アプリAP004があるので、ステップS45での判定結果は「YES」となり、ステップS46に進む。尚、ステップS45の判定結果が「NO」の場合は、ステップS48に進む。
【0059】
ステップS46で、サーバ10の制御部11は、カラオケ装置データベース124を参照して、ステップS45で特定された別のアプリ(アプリAP004)が配信されたカラオケ装置を、ステップS42で抽出したアプリ削除通知の送信元のカラオケ装置KA001と同じ店舗SH001に設置されたカラオケ装置(カラオケ装置KA002〜KA004)の中から抽出する。本例では、アプリAP004は、カラオケ装置KA004に配信されているため、ステップS46において、カラオケ装置KA004が抽出される。
【0060】
続いて、ステップS47で、制御部11は、ステップS46で抽出したカラオケ装置KA004に、ステップS45で抽出した別のアプリ(アプリAP004)の削除の指示を送信する。アプリAP004の削除の指示を受信したカラオケ装置KA004は、自身の記憶部32からアプリAP004を削除するとともに、自身の記憶部32に記憶された機能リスト324をアプリAP004の削除に合わせて更新する。
【0061】
サーバ10の制御部11は、ステップS48で、アプリの削除結果を反映するべく記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124を更新する。図18は、更新されたカラオケ装置データベース124の一例を示す図である。図18に示したカラオケ装置データベース124では、カラオケ装置KA001、KA003、及びKA004から、機能「ゲームG2」が削除されている。
【0062】
図16を再度参照すると、ステップS49において、サーバ10の制御部11は、カラオケ装置データベース124の更新データを、受付端末50に送信し、処理を終了する。更新データを受信した受付端末50の制御部51は、受信した更新データに基づいて、記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524を更新する。
【0063】
このように、本実施形態によると、一つのカラオケ装置30において機能(アプリ)の削除を行うことにより、同じグループ(本例では、同じ店舗)の他のカラオケ装置30に対しても、個別ではなく一括して機能削除を行うことができる。それにより、各カラオケ装置30において個別にアプリの削除を行う場合と比べて、アプリの削除に要する時間を短縮することができ、また、各カラオケ装置30におけるアプリの削除をより確実に行うことができる。
【0064】
(受付動作)
次に、本実施形態におけるカラオケシステム1の受付動作について説明する。以下の説明では、ユーザIDが「U0001」のユーザ(以下、「ユーザU0001」という)が、店舗SH001を利用する場合を例に説明する。サーバ10の記憶部12には、図3のアプリ情報データベース123に示したアプリAP001〜AP015が記憶されており、各カラオケ装置KA001〜KA006は、図4のカラオケ装置データベース124に示した状態にあるものとする。また、ユーザU0001は、予め会員登録をし、ユーザIDを記録したメンバーカードの発行を受けているものとする。
【0065】
図19は、受付時のカラオケシステム1のサーバ10及び受付端末50の動作を示すフローチャートである。ユーザU0001が、店舗SH001の受け付けカウンタに設置された受付端末50のカードリーダ57に自分のメンバーカードをセットすると、受付端末50の制御部51は、カードリーダ57が読み取ったメンバーカードに記録されたユーザID(「U0001」)を、インターネット20を介してサーバ10に送信する(ステップS51)。このとき、制御部51は、受付端末50が設置された店舗SH001の店舗ID(「SH001」)を併せてサーバ10に送信する。尚、制御部51は、ユーザ用ディスプレイ542にパスワードの入力を促す画面を表示させ、ユーザU0001がユーザ用操作部552を操作してパスワードを入力したら、入力されたパスワードをサーバ10に送信し、サーバ10においてユーザIDとパスワードを用いたユーザ認証が行われるようにしてもよい。
【0066】
サーバ10の制御部11は、ユーザIDと店舗IDを受信すると(ステップS61)、受信したユーザIDを用いて、記憶部12に記憶されたユーザ情報データベース125を参照し、受信したユーザIDに関連付けられた機能利用履歴(図5参照)を取得する(ステップS62)。即ち、制御部11は、本発明の第1の取得手段として機能する。また、受信した店舗IDを用いて、カラオケ装置データベース124を参照し、店舗ID(「SH001」)に関連付けられた各カラオケ装置30(本例では、カラオケ装置KA001〜KA004)で実行可能な機能を示す情報(例えば、各カラオケ装置KA001〜KA004に配信済みのアプリの各々に対応する機能名及び機能ID)を取得する(ステップS63)。即ち、制御部11は、本発明の第2の取得手段として機能する。
【0067】
続いて、サーバ10の制御部11は、取得したユーザU0001の機能利用履歴と各カラオケ装置KA001〜KA004で実行可能な機能を示す情報とに基づいて、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004の中から、一または複数のカラオケ装置を選択する(ステップS64)。即ち、制御部11は、本発明の選択手段として機能する。選択される一または複数のカラオケ装置は、例えば、実行可能な機能の中に、予め定められた期間(例えば、過去1ヶ月)のユーザU0001の機能利用履歴に含まれる機能を一番多く含む、使用中でないカラオケ装置として選択される。カラオケ装置が使用中か否かは、例えば、そのカラオケ装置にログインしているユーザがいるかどうかで判断してもよいし、あるいは受付端末50からサーバ10にどのカラオケ装置が使用中でどのカラオケ装置は使用されていないかを示す情報を送信してもよい。例えば、ユーザU0001が2011年4月1日に店舗SH001を訪れたとすると、本例では、過去1ヶ月の間にユーザU0001が利用した機能は「ゲームG1」と「ゲームG4」であり(図5参照)、また、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004のうち、これら「ゲームG1」と「ゲームG4」を実行可能なカラオケ装置はカラオケ装置KA004のみであるので(図4参照)、サーバ10の制御部11は、カラオケ装置KA004を選択する。サーバ10の制御部11は、ステップS64で選択したカラオケ装置を示す情報(例えば、装置ID「KA004」)を受付端末50に送信する(ステップS65)。即ち、制御部11は、本発明の出力手段として機能する。
【0068】
受付端末50の制御部51は、選択されたカラオケ装置KA004の装置ID「KA004」をサーバ10から受信すると(ステップS52)、当該装置IDを用いて記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524を参照し、選択されたカラオケ装置KA004が設置された部屋の部屋番号(本例では、「202」)を抽出し、例えば、「部屋番号202がお勧めです」といった案内メッセージを、部屋の位置を示すマップと共に、ユーザ用ディスプレイ542に表示する(ステップS53)。
【0069】
尚、ステップS65において、サーバ10の制御部11は、選択したカラオケ装置の装置IDの代わりに、そのカラオケ装置が設置された部屋の部屋番号を受付端末50に送信してもよい。その場合、ステップS53で、受付端末50の制御部51が、店舗用カラオケ装置データベース524を参照して、サーバ10から受信したカラオケ装置の装置IDからそのカラオケ装置が設置された部屋の部屋番号を抽出する処理は省略される。
【0070】
尚、ユーザが店舗SH001を含む店舗80を初めて利用する場合や、ユーザが会員登録を受けていない場合(即ち、当該ユーザの機能利用履歴を取得できない場合)、受付端末50の制御部51は、記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524に基づいて、店舗SH001の各部屋に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004で利用可能な機能の一覧を抽出してユーザ用ディスプレイ542に表示し、ユーザがそれを見て希望の部屋を選択できるようにするとよい。また、ステップS64において複数のカラオケ装置(例えば、カラオケ装置KA001とKA003)が選択されたときは、それら複数のカラオケ装置の各々に対応する部屋の部屋番号を、推奨される部屋の部屋番号としてユーザ用ディスプレイ542に表示する(例えば、「部屋101と部屋201がお勧めです」といったメッセージを表示する)とともに、各部屋で実行可能な機能の一覧を併せて表示し、ユーザがそれらを見て希望の部屋を選択できるようにするとよい。
【0071】
また、例えば、上記例において、カラオケ装置KA004が他のユーザによって使用中の場合、ステップS64において、機能「ゲームG1」を実行可能な3台のカラオケ装置KA001〜KA003が選択されることとなるが、これらカラオケ装置KA001〜KA003では、ユーザU0001が過去に利用したことのある機能「ゲームG4」は実行できない。この場合、ステップS65において、サーバ10から受付端末50に、当該利用できない機能である「ゲームG4」を示す情報(例えば、機能名)を送信し、ステップS53において、受付端末50の制御部51は、ユーザ用ディスプレイ542に「あいにくゲームG4は利用できませんので、ご了承下さい」といったメッセージを併せて表示するとよい。このように、ユーザが過去に利用した機能で利用できないものがある場合に、事前に通知することで、ユーザの不満を軽減することができる。
【0072】
上記において説明したように、本実施形態によれば、各カラオケ装置30に配信されたアプリにばらつきがあり、その結果各カラオケ装置で実現可能な機能にばらつきがある場合に、ユーザの機能利用履歴からユーザに適したカラオケ装置30を選択し、選択したカラオケ装置30が設置された部屋にユーザを案内するので、ユーザの満足度が向上する。
【0073】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。また、以下の変形例を組み合わせてもよい。
【0074】
(変形例1)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30のメンテナンスモードにおいて、カラオケ装置30の管理者(店舗管理者)が、追加する機能を選択しサーバ10に対し機能追加リクエストを送信する操作を行った。しかしながら、本発明はこれに限定されず、カラオケ装置30のユーザ(顧客)が、追加する機能を選択できるようにしてもよい。このような実施形態は、アプリの配信を行うカラオケ事業者と店舗80との間で、アプリの配信数によらず、決められた期間(例えば、1ヶ月または1年)毎に店舗側がカラオケ事業者に一定の金額を支払う契約がなされている場合に適している。この場合、ユーザが希望した(即ち、需要のある)機能が自動的にカラオケ装置30に追加されることになるため、店舗管理者において、どの機能(アプリ)を追加するかの判断をする負担が軽減される。
【0075】
(変形例2)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30から機能追加リクエストをサーバ10に送信したが、本発明はこれに限定されない。例えば、受付端末50の店舗用操作部551を用いて機能追加に関する操作を行って、受付端末50の制御部51から機能追加リクエストをサーバ10に送信してもよい。この場合、受付端末50は、機能追加リクエスト(配信リクエスト)を送信する端末装置に相当する。受付端末50から機能追加リクエストを送信する場合、機能追加をするカラオケ装置30を指定できるようにしてもよい。以下、図面を参照して、変形例2におけるカラオケシステム1の動作について説明する。以下の説明では、店舗SH001の受付端末50から機能追加リクエストを行う場合について説明する。
【0076】
図20は、変形例2に係るサーバ10、受付端末50、及びカラオケ装置30の動作を示すフローチャートである。また、図21は、機能追加するカラオケ装置30を指定するため、受付端末50の店舗用ディスプレイ541に表示されるカラオケ装置選択画面の一例を示す図である。図示されているように、このカラオケ装置選択画面は、店舗SH001に設置されたカラオケ装置KA001〜KA004に対応するソフトボタンB15〜B18を含んでいる。これらソフトボタンB15〜B18を、店舗用操作部551のマウスでクリックすると、クリックされたソフトボタンB15〜B18が選択され、ハイライト表示される。また、「全部選択」ソフトボタンB19が設けられており、このソフトボタンB19をマウスでクリック操作すると、ソフトボタンB15〜B18が全て選択される。ソフトボタンB15〜B18の一部または全部を選択した状態で、「実行」ソフトボタンB20をクリックすると、制御部51は、選択されたソフトボタンB15〜B18に対応したカラオケ装置を示す情報(装置ID)を含む機能追加リクエストをインターネット20を介してサーバ10に送信する(ステップS71)。
【0077】
サーバ10の制御部11は、機能追加リクエストを受信すると(ステップS81)、受信した機能追加リクエストに含まれる装置IDに基づいて、記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124及びアプリ情報データベース123を参照し、追加可能な機能を抽出する(ステップS82)。本例では、制御部11は、受信した装置IDで識別されるカラオケ装置全てで実行可能で且つ未配信のアプリを特定し、当該アプリに対応する機能を追加可能な機能として抽出する。そして、制御部11は、抽出した追加可能な機能に関する情報(例えば、機能名、機能ID、及び価格)を受付端末50に送信する(ステップS83)。受付端末50の制御部51は、追加可能な機能に関する情報を受信すると(ステップS72)、この情報に基づいて、店舗用ディスプレイ541に、追加可能な機能をそれぞれの価格と共に一覧表示する(ステップS73)。
【0078】
図22は、図21に示した画面において、機能追加するカラオケ装置としてカラオケ装置KA001及びKA002を選択した場合に、ステップS73において店舗用ディスプレイ541に表示される追加可能な機能の一覧表示画面の一例を示す図である。図4のカラオケ装置データベース124に示されているように、カラオケ装置KA001は機種D1であり、カラオケ装置KA002は機種D2であり、また、図3のアプリ情報データベース123に示されているように、機種D1と機種D2の両方で実行可能なアプリは、アプリAP001、AP007,AP008、及びAP014である。そのうち、カラオケ装置KA001及びKA002に未配信のアプリは、アプリAP007及びAP014であり、これらアプリに対応する機能である「ゲームG5」及び「ボイスチェンジ」が、図22の画面において追加可能な機能として表示されている。各機能の表示エリアは、マウスのクリック操作で選択可能なソフトボタンB21、B22となっている。
【0079】
店舗管理者が、追加を希望する機能(例えば、「ゲームG5」)に対応するソフトボタン(例えば、ソフトボタンB21)をマウスのクリック操作により選択した後、「実行」ソフトボタンB20をクリックすると、受付端末50の制御部51は、選択された機能を示す情報(例えば、機能ID「F0005」)をサーバ10に送信する(ステップS74)。
【0080】
選択された機能の機能IDを受信すると(ステップS84)、サーバ10の制御部11は、受信した機能IDを用いて記憶部12に記憶されたアプリ情報データベース123を参照して、選択された機能に対応するアプリ(本例では、アプリAP007)を特定する(ステップS85)。
【0081】
続いてステップS86で、制御部11は、ステップS85で特定したアプリAP007を、ステップS81で受信した機能追加リクエストに含まれる装置IDに対応したカラオケ装置(カラオケ装置KA001及びKA002)に配信する。
【0082】
サーバ10から配信されたアプリを受信すると(ステップS91)、カラオケ装置KA001及びKA002は、受信したアプリAP007をそれぞれの記憶部32に格納するとともに(ステップS92)、当該アプリに関する情報(対応する機能名など)を、記憶部32に格納された機能リスト324に追加し、機能リスト324を更新する(ステップS93)。
【0083】
一方、サーバ10の制御部11は、アプリの配信結果を反映するべく記憶部12に記憶されたカラオケ装置データベース124を更新する(ステップS87)。また、ステップS88において、サーバ10の制御部11は、カラオケ装置データベース124の更新データを、受付端末50に送信し、処理を終了する。受付端末50の制御部51は、更新データを受信すると(ステップS75)、受信した更新データに基づいて、記憶部52に記憶された店舗用カラオケ装置データベース524を更新する(ステップS76)。
【0084】
このように、変形例2によると、指定されたカラオケ装置に一括して機能追加を行うことができ、また、機能追加が不要なカラオケ装置に機能追加することがない。また、各カラオケ装置に対応していないアプリは配信されないので、対応していないアプリの実行によってカラオケ装置に不具合が生じるのを防止することができる。
【0085】
(変形例3)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30からの機能追加リクエストをトリガとして、サーバ10からカラオケ装置30へのアプリ配信に関する動作を開始したが、本発明はこれに限定されない。例えば、サーバ10の制御部11は、各カラオケ装置30ごとに、または、各店舗ごとに予め定められたタイミングで(例えば、月に一回)、新しくリリースされたアプリ(即ち、前回の配信から現時点までの間にリリースされたアプリ)を特定し、特定されたアプリを各カラオケ装置30にプッシュ配信してもよい。この場合も、サーバ10の制御部11は、各カラオケ装置30で実行できないアプリを、配信するアプリから除外する。
【0086】
(変形例4)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30からの機能追加リクエストに応じて、サーバ10の制御部11でカラオケ装置30に追加可能な機能を特定し、特定した追加可能な機能に関する情報をカラオケ装置30に送信した。また、カラオケ装置30では、追加可能な機能を一覧表示してその中から追加する機能を選択できるようにした。しかしながら、本発明はこれに限定されない。カラオケ装置30からの機能追加リクエストを受信した際、サーバ10の制御部11は、所定期間(例えば、前回の機能追加リクエストの受信から今回の機能追加リクエストの受信の間)にリリースされたアプリを特定し、特定したアプリの中からカラオケ装置30で実行可能なアプリを抽出して配信してもよい。また、このとき、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置30だけでなく、そのカラオケ装置30と同じグループに属する(例えば、同じ店舗に設置された)他のカラオケ装置30に対しても、各カラオケ装置30で実行可能な未配信のアプリを配信するとよい。
【0087】
(変形例5)
上述した実施形態においては、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置30だけでなく、そのカラオケ装置30と同じグループに属する(例えば、同一店舗の)他のカラオケ装置30にもリクエストされたアプリを配信したが、他のカラオケ装置30にも配信するか、あるいは、機能追加リクエストの送信元のカラオケ装置30のみに配信するかを、カラオケ装置30の管理者が選択できるようにしてもよい。このような選択は、例えば、図13に例示した画面に、「この装置のみ」を指定するためのソフトボタン、及び、「店舗内の全ての装置」を指定するためのソフトボタンを追加表示し、いずれかのボタンをカラオケ装置30の管理者がタッチしたことをカラオケ装置30の制御部31が検出することにより行うことができる。
【0088】
同様に、あるカラオケ装置30において機能削除する場合においても、他のカラオケ装置30においても機能削除をするか、あるいは、そのカラオケ装置30においてのみ機能削除するかを、カラオケ装置30の管理者が選択できるようにしてもよい。
【0089】
(変形例6)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30は店舗単位でグループ化されていたが、本発明はこれに限定されず、カラオケ装置30をどのようにグループ化するかは任意である。例えば、一つの店舗80内において、各フロアに設置されたカラオケ装置30が1グループをなすように、複数のカラオケ装置30をフロア毎にグループ化してもよい。あるいは、例えば、各店舗80に一つしかカラオケ装置30が設置されていないような場合に、近隣に位置する複数の店舗80のカラオケ装置30を一つのグループとしてもよい。
【0090】
(変形例7)
上述した実施形態においては、カラオケ装置30で実行されるアプリをサーバ10から配信したが、カラオケ装置30で実行されるアプリは、リモートコントローラ(電子目次本)351で実行されるアプリも含んでもよい。即ち、カラオケ装置30のリモートコントローラ351で実行されるアプリをサーバ10からカラオケ装置30に配信し、カラオケ装置30本体からリモートコントローラ351に転送してもよい。また、例えば、LAN60上にリモートコントローラ351と無線通信可能な無線アクセスポイントが接続され、リモートコントローラ351が、カラオケ装置30本体を介することなく、無線アクセスポイントを介して、サーバ10と通信できる場合、リモートコントローラ351で実行されるアプリを、カラオケ装置30本体を経由せずに、直接サーバ10からリモートコントローラ351に配信してもよい。この場合、リモートコントローラ351を本発明の端末装置とみなすことができる。
【0091】
(変形例8)
上述した実施形態では、カラオケ装置30を操作して機能(配信済みのアプリ)を削除したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カラオケ装置30に配信されるアプリ毎に実行可能期限(日付)を定めておき、その日付になったら、カラオケ装置30においてそのアプリを自動的に削除してもよい。その場合、サーバ10において、配信済みのアプリの実行可能期限を管理して、実行可能期限に基づいてカラオケ装置データベース124を更新してもよいし、あるいは、アプリを削除した旨のカラオケ装置30からの通知に応じてカラオケ装置データベース124を更新してもよい。
【0092】
(変形例9)
上述した実施形態では、サーバ10において、店舗80を訪れたユーザに対して推奨するカラオケ装置30(または、そのカラオケ装置30が設置された部屋)を選択したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各店舗80に設置された受付端末50に、当該受付端末50が設置された店舗80に設置された各カラオケ装置30において実行可能な機能(アプリ)を示す情報と、当該店舗80を訪れたユーザの機能利用履歴を示す情報とをサーバ10から送信し、これら情報を取得した受付端末50において、ユーザに勧めるべきカラオケ装置30(または、そのカラオケ装置30が置かれた部屋)を決定してもよい。
【0093】
(変形例10)
上述した実施形態では、店舗80を訪れたユーザに対して推奨するカラオケ装置30(または、そのカラオケ装置30が設置された部屋)を、その店舗80に設置された複数のカラオケ装置30から選択したが、本発明はこれに限定されない。例えば、同じカラオケ事業者によって経営される所定の距離内に位置する別の店舗80に設置されたカラオケ装置を、選択候補のカラオケ装置に含んでもよい。
【0094】
(変形例11)
上述した実施形態では、店舗80を訪れたユーザに対して推奨するカラオケ装置30を、実行可能な機能の中に、予め定められた期間のユーザの機能利用履歴に含まれる機能を一番多く含む、使用中でないカラオケ装置として選択したが、本発明はこれに限定されない。例えば、実行可能な機能の中に、ユーザが利用したことのない機能を一番多く含むカラオケ装置を選択してもよい。あるいは、実行可能な機能の中に、予め定められた期間のユーザの機能利用履歴に含まれる機能を一番多く含むカラオケ装置が複数台ある場合に、それらの中で、実行可能な機能の中に、ユーザが利用したことのない機能を一番多く含むカラオケ装置を選択するというように、2段階でユーザに推奨するカラオケ装置を絞り込んでもよい。要するに、ユーザの機能利用履歴を示す情報(第1の情報)と、各カラオケ装置において実行可能な機能を示す情報(第2の情報)とから、そのユーザに対し推奨するカラオケ装置を選択すればよい。
【0095】
(変形例12)
上述した実施形態では、本発明のサーバ装置をカラオケ装置へのアプリ配信に用いたカラオケシステムを構成したが、本発明はこれに限定されない。本発明のサーバ装置を、ゲームセンターに設置されたゲーム機など、他の端末装置へのアプリ配信に用いて、カラオケシステム以外の端末装置管理システムを構成してもよい。
【0096】
(変形例13)
上述した実施形態では、カラオケ装置30とは別にサーバ10を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、カラオケ装置30のいずれかがサーバ10の機能を有し、このカラオケ装置30から他のカラオケ装置30にアプリの配信を行ってもよい。
【0097】
(変形例14)
制御部11、31、51の機能を実現するプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し、記憶部12、32、52にインストールしてもよい。また、通信回線を介してダウンロードしてインストールしてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1…カラオケシステム、10…サーバ、20…インターネット、30…カラオケ装置、50…受付端末、60…LAN、70…ルータ、80…店舗、11…制御部、12…記憶部、13…表示制御部、14…ディスプレイ、15…操作部、16…通信部、121…カラオケデータ、122…アプリ、123…アプリ情報データベース、124…カラオケ装置データベース、125…ユーザ情報データベース、31…制御部、32…記憶部、33…表示制御部、34…ディスプレイ、35…操作部、36…通信部、37…音処理部、38…スピーカ、39…マイク、321…カラオケデータ、322…アプリ、324…機能リスト、325…ユーザ情報データベース、351…リモートコントローラ、371…音源回路、372…ミキサ、373…増幅器、51…制御部、52…記憶部、524…店舗用カラオケ装置データベース、53…表示制御部、541…店舗用ディスプレイ、542…ユーザ用ディスプレイ、551…店舗用操作部、552…ユーザ用操作部、56…通信部、57…カードリーダ、B1〜B22…ソフトボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と通信可能なサーバ装置であって、
1または複数のプログラムの各々と各プログラムを実行可能な端末装置の機種を示す情報とを関連付けた第1のデータベースを参照して、配信すべきプログラムを実行可能な端末装置の機種を特定し、前記複数の端末装置の各々の機種を示す情報を含む第2のデータベースを参照して、前記複数の端末装置の中から、前記特定した機種の端末装置を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された端末装置に対して、前記配信すべきプログラムを配信する配信手段と
を備えたことを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記複数の端末装置の一つから、前記配信すべきプログラムを特定するための情報を含む配信リクエストを受信する受信手段と、
前記配信リクエストに含まれる前記配信すべきプログラムを特定するための情報に基づいて、前記配信すべきプログラムを特定する特定手段と
を更に有することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記複数の端末装置は複数のグループにグループ化されており、
前記抽出手段は、前記配信リクエストの送信元の端末装置が属するグループに属する端末装置から、前記特定した機種の端末装置を抽出することを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記複数の端末装置の各々はカラオケ装置であり、
店舗を訪れたユーザのカラオケ装置の機能の利用履歴を示す第1の情報を取得する第1の取得手段と、
前記複数のカラオケ装置のうち予め定められたグループに属するカラオケ装置の各々において実現可能な機能を示す第2の情報を取得する第2の取得手段と、
前記第1の取得手段によって取得した第1の情報と、前記第2の取得手段によって取得した第2の情報とに基づいて、前記ユーザに対して、前記予め定められたグループに属するカラオケ装置の中から使用を推奨するカラオケ装置を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたカラオケ装置を示す情報を出力する出力手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な複数の端末装置とを備えた端末装置管理システムであって、
前記サーバ装置は、
1または複数のプログラムの各々と各プログラムを実行可能な端末装置の機種を示す情報とを関連付けた第1のデータベースを参照して、配信すべきプログラムを実行可能な端末装置の機種を特定し、前記複数の端末装置の各々の機種を示す情報を含む第2のデータベースを参照して、前記複数の端末装置の中から、前記特定した機種の端末装置を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された端末装置に対して、前記配信すべきプログラムを配信する配信手段と
を備え、
前記複数の端末装置の各々は、
前記サーバ装置から配信されたプログラムを受信する受信手段と、
前記受信したプログラムを実行するプログラム実行手段と
を有する
ことを特徴とする端末装置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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