説明

サービス・プロビジョニング・ネットワークにおける企業サービスの提供

【課題】サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供する。
【解決手段】サービス・プロビジョニング・ネットワーク100は、少なくとも1つのトランクを通じて、少なくとも1つの企業ネットワーク102,104に接続される。企業ネットワーク102,104と関連付けられたサービス要求を出すステップと、トランク情報を前記サービス要求に関連付けるステップと、前記サービス要求を、前記企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の企業サービスを備えるアプリケーション・サーバ128,130にルーティングするステップと、前記アプリケーション・サーバ128,130が、前記トランク情報を用いて少なくとも1つの企業サービスを実行するステップとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス・プロビジョニング・ネットワークにおける企業サービスのプロビジョニングに関するものであり、更に特定すれば、サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供する方法およびシステム、このようなシステムにおいて用いるための加入者サーバおよび境界制御ネットワーク・ノード、ならびにこのような方法を用いたコンピュータ・プロダクト・プログラムに関するものであるが、必ずしもこれらに限定されるのではない。
【従来技術】
【0002】
現在、多くのネットワーク運用業者は、いわゆる次世代ネットワーク(NGN)、通例、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)によって開発されたIPマルチメディア・サブシステム(IMS)のような、IPベースの通信システムに移行しつつある。IMSは、IPマルチメディアを移動体通信ネットワークを通じて提供するように設計されている(3GPP TS 22.228、TS 23.218、TS 23.228、TS 24.228、TS 24.229、TS 29.228、TS 29.229、TS 29.328、およびTS 29.329)。ボイス・オーバーIP(VoIP)のような固定ブロードバンド・サービスでは、ETSITISPANワーキング・グループが更にIMSを開発中である(TS 24.229: SIPおよびSDPに基づくIPマルチメディア呼制御プロトコル)。IMSアーキテクチャ内では、基本ユーザ加入機能およびIPセッション管理が、特定のVoIPサービス機能、例えば、番号分析、CLIP/R、呼待機、呼禁止、呼待機等から切断される。これらのサービスは、ネットワーク内に存在し信頼性のある1つ以上のアプリケーション・サーバ内で処理される。
【0003】
ネットワーク運用業者だけでなく個人組織、例えば、企業もIPベース通信システムに移行し始めている。しかしながら、TISPANアーキテクチャですら、未だに企業へのサービス配信に付随する全ての要件を満たすことができていない。通常次世代企業ネットワーク(NGCN)と呼ばれるこのようなIPベース企業ネットワークでは、通例、1つ以上のIP構内交換機(IP−PBX)が企業通信デバイス(例えば、有線電話、無線電話、ソフト・クライアント)間の接続、および回線またはパケット交換ネットワークに対する相互動作可能性を管理する。NGCNは、PSTNまたはIPベース・ネットワークに、トランク・ライン、2つのネットワーク間における1つの論理接続を通じて接続することができる。
【0004】
1つ以上のIP−PBXを備えているNGCNをIMSプラットフォームに接続するとき、トランク(trunk)はIP−PBXとIMSプラットフォームのエッジ、通例では、セッション境界コントローラ(SBC)との間にあるIPインターフェースである。IP−PBXによって提供されるサービスは、ローカルにホストすることができる。しかしながら、現在では、これらのサービスをネットワークに移行させる傾向がある。IMSのコンテキストでは、呼サービスおよびビジネス・トランク・サービスというような、IP−PBXに付随するサービスは、IMSコアに接続されていれる1つ以上のアプリケーション・サーバ上にホストされる。
【0005】
ETSI TS 182 025は、2つのビジネス・トランキング(trunking)方式を提案している。第1の方式は、加入に基づくビジネス・トランキング方式であり、NGCNがNGCNサイトの登録をNGNに適用し、NGNへのNGCNサイトのエントリ・ポイントはP−CSCFとなる。1つのNGCNサイト識別子の登録により、1組のNGCNユーザ識別子の暗示的な登録が行われる。この方式では、IMSアプリケーション・サーバ(AS)がビジネス・トランク・サービスを提供することができる。
【0006】
加入に基づくビジネス・トランキング方式には、しかしながら、多数の欠点がある。1つの問題は、IMS−様式の登録手順(付随する認証手順を含む)をサポートするためにはNGCNを必要とするという事実に関する。しかしながら、多くの既存のNGCNは、IMS−様式の登録手順をサポートしないため、このような方式の適用可能性を著しく制限する。
【0007】
IMS−様式の登録は、例えば、1つ以上のセッション境界コントローラ(SBC)を非IMS NGCNサイトとIMSネットワークとの間で用いる「代理登録(surrogate registration)」によって実現することができる。SBCまたは、更に複雑な場合には、多数のSBCが、NGCNの代わりに、登録手順の世話をすることもできる。SBC(1つまたは複数)には、したがって、顧客データ(企業アイデンティティ、および個々のユーザのネットワークへの登録を許可するための企業証明書)をプロビジョニングしなければならない。更に、顧客データは、IMSアプリケーション・サーバ(AS)にもあるため、顧客データが多数のエンティティに跨って分散する状況となる。このような状況は、プロビジョニングされたデータの維持、および企業データの顧客制御を著しく複雑にするので、非常に望ましくない。
【0008】
また、登録手順の結果、各NGCNユーザ・アイデンティティが一意に単一のNGCNサイトに関連付けられることになる。このため、NGCNサイトがNGCNユーザ・アイデンティティを共有することができ、NGCNサイトをNGNに異なる経路(例えば、異なるトランクを用いて)を通じて接続する種々の冗長性、負荷分散、およびオーバーフローの解決策を有する可能性を排除する。
【0009】
NGCNにおける個々のユーザにサービスを提供するために、NGCNユーザのIP−PBX(暗示的な登録を通じた)のIMSプラットフォームへの個々の登録が必要となる。このために、IMSコアに接続されている各IP−PBXの全ての個人ユーザ・プロファイルをUPSF/HSSに格納しなければならない。したがって、種々のNGCNサイトにおけるNGCNユーザのコンフィギュレーションに変化があったときはいつでも(例えば、従業員の異なる場所への移動)、関与する全てのNGCNサイトによる、一般的な再登録と組み合わせた、UPSF/HSSにおける暗示的な登録設定値の変更が必要となる。更に、NGCNは多数のIP−PBXを含む場合があり、これらが1つ以上の番号範囲を共有している場合もある。
【0010】
TS 182 025において示唆されている第2のビジネス・トランキング方式は、ピアリング(peering)に基づくビジネス・トランキング方式に関し、NGCNがNGNに対してピア・ネットワークとして動作することを想定している。このような方式は、NGNは、IP−PBXが提供するサービスに類似するするサービスを含む高度サービスを、アプリケーション・サーバに基づいてNGCNに提供できないことをほのめかしている。
【0011】
この方式では、NGNは、ドメイン・ネーム・サーバのようなエンティティによって決定されるルーティング機能だけを提供する。更に、ピアリング・ネットワークの概念により、加入に基づくビジネス・トランキング方式におけるような、NGNがアプリケーション・サーバを通じてNGCNに発信および着信サービスを提供するという概念はない。番号/アイデンティティ統合(consolidation)(例えば、国内番号フォーマットを国際番号フォーマット等に変換する等)、発呼側アイデンティティ有効性判断、宛先の選択的遮断、呼多様性、複雑な冗長性、負荷分散、および共有番号範囲を伴うオーバーフローの解決策というような複雑なサービスはいずれも、このようなアーキテクチャでは予期されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、当技術分野では、IPベース通信サービスを含む、NGCNネットワークに付随する高度サービスの効率的な集中制御を行うことができる改良型の方法、システム、およびネットワーク・エレメントが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明の目的は、既知のサービス・プロビジョニング・システムの欠点の少なくとも1つを低減または解消することである。第1の態様では、本発明は、サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供する方法に関することができる。この方法は、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードを用いて、企業ネットワークを前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに相互接続するステップと、前記企業ネットワークと関連付けられた発信サービス要求を出すステップと、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられたアプリケーション・サーバが、前記サービス要求に基づいて、少なくとも1つの企業サービスを実行するステップとを備えることができる。
【0014】
また、この方法は、サービス・プロビジョニング・ネットワーク、好ましくは、IMSベース・サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて、企業サービスを提供する方法にも関する場合もある。前記サービス・プロビジョニング・ネットワークは、少なくとも1つのトランク、好ましくは、前記プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードを経由して、少なくとも1つの企業ネットワークに接続されている。この方法は、企業ネットワークと関連付けられたサービス要求を出すステップと、企業識別子およびトランク情報を前記サービス要求に関連付けるステップと、前記サービス要求を、前記企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の企業サービスを備えているアプリケーション・サーバにルーティングするステップと、前記アプリケーション・サーバが、前記企業識別子および前記トランク情報を用いて、少なくとも1つの企業サービスを実行するステップとを備えることができる。
【0015】
相互接続境界制御ネットワーク・ノードを通じて企業ネットワークを接続するには、NGNへの企業ネットワークの登録を必要としない。したがって、既知のビジネス・トランク方式とは対照的に、IMS様式の登録(対応する認証およびセキュリティ関連手順)を必要とせず、NGNが高度な発信および着信サービスを、例えば、標準的なIMSアプリケーション・サーバを通じて提供することを可能にする。更に、これは、全ての企業データ(企業ユーザ・データおよび企業ルーティング・データというような)を、信頼性のあるアプリケーションを中心に集中させることによって、企業に対するサービスの存続期間にわたって単純な更新が可能となる(NGNプロバイダまたは企業自体のいずれかによる)。
【0016】
一実施形態では、前記サービス要求は、発信サービス要求であり、好ましくは、発信呼サービス要求であり、および/または前記サービス・プロビジョニング・ネットワークは発信サービス・プロビジョニング・ネットワークとして動作する。
【0017】
更に別の実施形態では、前述の方法は、更に、前記発信サービス要求を、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードに送るステップと、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードが、前記要求を企業識別子およびトランク情報と関連付けるステップと、前記企業識別子および前記トランク情報を前記発信サービス要求のヘッダに挿入することによって、発信企業サービス要求を生成するステップとを備えることができる。
【0018】
1つの異形では、企業識別子を備えているP−アサート・アイデンティティ・ヘッダを、前記発信サービス要求のヘッダに挿入する。
更に別の実施形態では、前述の方法は、更に、前記発信企業サービス要求を、前記発信元企業ネットワークと関連付けられたサービング・ネットワーク・ノードに割り当てるステップを備えることができる。
【0019】
一実施形態では、前記方法は、更に、前記サービング・ネットワーク・ノードに企業プロファイルを提供するステップであって、好ましくは、前記企業プロファイルが、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた加入者サーバによって提供される、ステップと、
好ましくは、前記企業プロファイルにおけるフィルタ規準に基づいて、前記企業プロファイルを実行するステップであって、前記企業プロファイルが、前記サービス要求を、前記発信元企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の企業発信サービスを備えているアプリケーション・サーバにルーティングするように構成されている、ステップとを備えることができる。
【0020】
別の実施形態では、前記アプリケーション・サーバは、前記企業識別子および前記トランク情報に基づいて、少なくとも1つの発信サービスを実行することができる。
更に別の実施形態では、前記サービス要求は、着信サービス要求、好ましくは、着信呼サービス要求とすることができ、および/または、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークは、着信サービス・プロビジョニング・ネットワークである。
【0021】
1つの異形では、前述の方法は、更に、前記着信サービス要求を前記アプリケーション・サーバに送るステップと、前記アプリケーション・サーバが前記着信要求を企業識別子およびトランク情報と関連付けるステップと、前記企業識別子および前記トランク情報を前記着信サービス要求のヘッダに挿入することにより、着信企業サービス要求を生成するステップとを備えることができる。
【0022】
別の実施形態では、前述の方法は、更に、前記着信サービス要求を、企業ネットワークと関連付けられたサービング・ネットワーク・ノードに割り当てるステップを備えることができ、好ましくは、前記サービング・ネットワーク・ノードの前記割り当ては、前記着信サービス要求と関連付けられたホーム・ネットワークの加入者サーバに格納されている位置情報に基づく。
【0023】
更に別の実施形態では、前述の方法は、更に、前記サービング・ネットワーク・ノードに企業プロファイルを提供するステップであって、好ましくは、前記企業プロファイルは、前記ホーム・ネットワークと関連付けられた前記加入者サーバによって提供される、ステップと、好ましくは、前記企業プロファイルにおけるフィルタ規準に基づいて、前記企業プロファイルを実行するステップとを備えており、前記企業プロファイルは、前記着信要求を、前記着信企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の着信企業サービスを備えているアプリケーション・サーバにルーティングするように構成されている。
【0024】
別の実施形態では、前述の方法は、前述の方法は、前記着信企業サービス要求を、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークを前記企業ネットワークと接続する相互接続境界制御ネットワーク・ノードにルーティングするステップと、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードが、前記着信企業サービス要求における企業識別子およびトランク情報に基づいて、企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機を選択し、着信企業サービス要求において特定された企業ネットワーク内にある着信ノードに、着信サービスを提供するステップとを備えることができる。
【0025】
別の異形では、前記企業サービスは、少なくとも1つの発信呼サービスおよび/または発信呼サービスおよび/またはトランク・サービスを備えることができる。
更に別の異形では、前記トランクが、前記企業ネットワーク内にある着信ノードおよび/または発信ノードと関連付けられるサービスを提供するために、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードと企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機との間に接続を設けることができる。
【0026】
一実施形態では、前記企業識別子は、前記企業ネットワークと関連付けられた企業ネットワーク・コントローラのグローバル・ディレクトリ番号(GDN)を備えることができる。
【0027】
別の実施形態では、前記サービス要求は、加入者サーバに格納されている企業プロファイルに基づいてルーティングすることができ、前記企業プロファイルは、1つ以上のワイルドカード・ユーザID範囲と関連付けられており、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークが、前記ユーザID範囲の1つにおける特定のユーザIDに対してサービスを提供することを可能とする。
【0028】
別の態様では、本発明は、企業サービスを提供するシステムに関することもでき、前記システムは、サービス・プロビジョニング・ネットワークと 少なくとも1つの企業ネットワークと、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられており、前記企業ネットワークを前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに接続する相互接続境界制御ネットワーク・ノードと、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられており、前記企業ネットワークと関連付けられたサービス要求に基づいて、少なくとも1つの企業サービスを実行するアプリケーション・サーバとを備えることができる。また、本発明は、発信企業サービスを提供するシステムにも関することができ、前記システムは、サービス・プロビジョニング・ネットワーク、好ましくは、IMSベース・サービス・プロビジョニング・ネットワークと、少なくとも1つのトランクを通じて接続されている前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに接続されている少なくとも1つの企業ネットワークと、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられ、前記トランクに接続されている境界制御ネットワーク・ノードであって、記号識別子およびトランク情報を、前記企業ネットワークから発信するサービス要求に割り当てるように構成されている、前記境界制御ネットワーク・ノードと、1つ以上の企業プロファイルを備えている加入者サーバと、企業プロファイルに基づいて、前記企業ネットワークと関連付けられた少なくとも1つ以上の発信企業サービスを備えている1つ以上のアプリケーション・サーバに前記発信サービス要求をルーティングするように構成されているサービング・ネットワーク・ノードとを備えることができる。
【0029】
更に別の態様では、本発明は、着信企業サービスを提供するシステムに関することができ、前記システムは、サービス・プロビジョニング・ネットワーク、好ましくは、IMSベース・サービス・プロビジョニング・ネットワークと、少なくとも1つのトランクを通じて前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに接続されている少なくとも1つの企業ネットワークと、1つ以上の企業プロファイルを備えている加入者サーバと、企業プロファイルに基づいて、企業ネットワークと関連付けられる着信サービス要求を、前記企業ネットワークと関連付けられた少なくとも1つ以上の着信企業サービスを備えている1つ以上のアプリケーション・サーバにルーティングするように構成されているサービング・ネットワーク・ノードと、企業識別子およびトランク情報を、前記サービング・ネットワーク・ノードから受信した着信サービス要求に割り当てるように構成されているアプリケーション・サーバとを備えることができる。
【0030】
更に別の態様では、本発明は、前述したようなシステムにおいて用いるための加入者サーバに関することができ、前記加入者サーバは、1つ以上の格納されている企業プロファイルを備えることができ、前記1つ以上の企業プロファイルは、企業作業(enterprise work)と関連付けられた企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機の識別情報と、1つ以上のワイルドカード・ユーザID範囲とを備えており、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークが、前記ユーザID範囲の1つにおける特定のユーザIDにサービスを提供することを可能とする。
【0031】
一態様では、本発明は、前述したようなシステムにおいて用いるための相互接続境界制御ネットワーク・ノードに関することができ、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、少なくとも1つのトランクを通じて、企業ネットワークと関連付けられた企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機に相互接続するように構成することができ、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、前記発信サービス要求のヘッダ内に企業識別子およびトランク情報を挿入することによって、発信企業サービス要求を生成するように構成されている。好ましくは、前記企業識別子およびトランク情報は、P−アサート−アイデンティティ・ヘッダを用いて、前記ヘッダに挿入する。
【0032】
別の態様では、本発明は、前述したようなシステムにおいて用いるための相互接続境界制御ネットワーク・ノードに関することができ、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、1つのトランクを通じて、企業ネットワークと関連付けられた企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機に相互接続するように構成することができ、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、企業識別子とトランク情報とを備えている着信企業サービス要求を受信するように構成されており、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、前記着信企業サービス要求における企業識別子およびトランク情報に基づいて、企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機を選択し、着信企業サービス要求において特定されている企業ネットワーク内にある着信ノードに着信サービスを提供するように構成されている。
【0033】
また、本発明は、サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供するコンピュータ・プログラム製品にも関することができ、前記ネットワークは、好ましくは、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)を備えている。本コンピュータ・プログラム製品は、ソフトウェア・コード部分を備えており、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークにおける1つ以上のネットワーク・ノードにおいて実行すると、前述したような方法のステップの少なくとも1つを実行する。本発明については、更に、添付図面を参照しながら説明する。添付図面は、本発明による実施形態を模式的に示す。尚、本発明は、これらの具体的な実施形態には如何様にも限定されないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるサービス・プロビジョニング・システムの模式図を示す。
【図2】図2は、本発明の一実施形態によるNGCNに発信サービスを提供するシステムの模式図である。
【図3】図3は、本発明の一実施形態によるNGCNに着信サービスを提供するシステムの模式図である。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による発信呼のフローを示す。
【図5】図5は、本発明の一実施形態による着信呼のフローを示す。
【図6】図6は、本発明の一実施形態による加入者サーバのデータ・モデルの模式図を示す。
【図7】図7は、本発明の一実施形態によるセッション境界コントローラの模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1は、NGNサービス・プロビジョニング・システム100、特に、本発明の一実施形態にしたがって、1つ以上の企業ネットワークにサービスを提供するIMSベース・サービス・プロビジョニング・システムの少なくとも一部の模式図を示す。
【0036】
このシステムは、IMSプラットフォーム106に接続されている、1つ以上のNGCN、即ち、IPベース企業ネットワーク102、104を備えている。これらの企業ネットワークと関連付けられているIP−PBX108、110は、企業施設におけるエンド・ポイントの制御、および要求されるサービスの管理がその役割である。企業ネットワークにおいて用いられるエンド・ポイント(即ち、端末)112a、112b、114a、114bは、有線および/またはワイヤレス電話、SIP電話等を備えることができる。
【0037】
IMSコアは、通例、1組の呼/セッション制御機能(CSCF)を備えており、プロキシ−CSCF(P−CSCF)116、インターロゲーティング−CSCF(I−CSCF)118、および、サービング−CSCF(S−CSCF)120を含む。通常、P−CSCFはIMSコア内における最初の接点となり、IMSシステムへの登録の間ルーティング情報を用いて、シグナリング・メッセージ(例えば、SIP INVITE)を、ユーザと関連付けられたS−CSCFにルーティングする。I−CSCFはドメインのエッジに位置し、着信するSIP要求毎に正しいS−CSCFを特定し、要求をそのS−CSCFに転送する。そのIPアドレスは、ドメインのDNSにおいて公開されているので、リモート・サーバはそれを見つけることができる。更に、S−CSCFはセッション制御サービスを行い、SIPレジストラとして動作する。
【0038】
IMSへの登録には、加入者と関連付けられたサービス・プロファイルのIMSへの転送が必要となる。サービス・プロファイルは、ホーム加入者サービス(HSS)のデータベース122(ユーザ・プロファイル・サーバ機能(UPSF)と呼ぶこともある)に格納され、Cxを通じて標準XMLフォーマットでS−CSCFに格納される。これらのサービス・プロファイルは、特定の端末または1つ以上の信頼性のあるアプリケーション・サーバから発信したまたはそこに宛てたシグナリング・メッセージをルーティングするためのルーティング情報を備えている。
【0039】
アプリケーション・サーバ(AS)128、130は、サービス、例えば、ボイス・セントリック(voice-centric)(VoIP)および/またはマルチメディア・サービスを備えることができる。VoIPアプリケーション・サーバは、NGCNとの間における呼ルーティング、規制要件、および請求書発行要件をサポートするための最小限の1組の機構を設けることができる。更に、少なくとも1つのアプリケーション・サーバが、オーバーフロー行動サービスのような、トランキング・サービスを備えることができ、順序付けしたリストにある種のトランク・セットを類別し、指定された態様でトラフィックを処理する、および/または負荷行動サービスを処理する。同じトランク・セットの一部であるトランクのリストは、トラフィックを処理するために、指定された態様で用いられる。
【0040】
NGCNが加入者に基づくビジネス・トランキング方式を拠り所とする場合、IP−PBXのIMSへの登録は、SBC132が、NGCNに代わって、IP−PBXおよびこのIP−PBXと関連付けられた全ての個々の端末の双方を、P−CSCF116を通じて、IMSコアに登録することが必要となる。このような登録プロセスは、登録シグナリング・メッセージ、例えば、SIP REGISTRATIONメッセージをSBCおよびP−CSCFを通じてIMSコアのI−CSCFに送信することが必要となる場合がある。I−CSCFは、HSSによって提供された情報に基づいて、適したS−CSCFを選択する。次いで、登録メッセージは、ユーザを認証するために、S−CSCFサービングUEに転送することができる。認証および登録に成功した後、HSSはS−CSCFにサービス・ルーティング情報を提供することができる。サービス・ルーティング情報は、サービス・プロファイルに含めるまたはこれと関連付けることができる。サービス・ルーティング情報に基づいて、登録メッセージ(SIP REGISTERメッセージのような)を、サービス・ルーティング情報において特定したアプリケーション・サーバに送ることによって、S−CSCFは、IP−PBXに、1つ以上のアプリケーション・サーバにおける1つ以上のサービスを登録することができる。これらのサービスは、1組の初期フィルタ規準(iFC)によって識別することができ、またはユーザ・サービス・プロファイルと関連付けることができる。
【0041】
iFCは、一般的に、フィルタ部および判断部を備えているサービス・ルーティング・ルールと見なすことができ、フィルタ部はいわゆるトリガ・ポイントを備えており、着信するサービス・メッセージに適用される1つ以上のフィルタ規準を定義する。判断部は、着信メッセージがルールのフィルタ規準と一致したときに取るべき処置(1つまたは複数)を指定する。つまり、iFCは、SIPメッセージを、特定のアプリケーション・サーバ内に位置するサービスにルーティングすべきか否か判断するための情報を備えている。
【0042】
iFCは、規格ではドキュメントTS 129 228のB.2.2節において規定されている。このドキュメントをここで引用したことにより、その内容は本願にも含まれるものとする。iFCは、1つ以上のトリガ・ポイント、即ち、SIP要求によって満たされるべき1組の条件によって決定されるBooleanフラグと、トリガ・ポイントがTRUE(真)である場合にSIP要求をルーティングすべきアプリケーション・サーバの1つ以上のSIP URIとを備えることができる。トリガ・ポイントがFALSE(偽)である場合、iFCにおいて特定されたサービスを備えているアプリケーション・サーバにはルーティングされない。
【0043】
しかしながら、図1のシステムでは、NGCNは、加入者に基づくビジネス・トランキング方式に基づくIMSプラットフォームに必ずしも接続されている訳ではない。従来の方式とは対照的に、図1のシステムは、IMSコアには登録していないが代わりに少なくとも1つのトランクを通じて直接、相互接続境界制御機能(I−BCF)に接続されている1つ以上のNGCN IP−PBX112、114にも備えている。相互接続境界制御機能は、相互接続境界制御ネットワーク・ノード124とも呼ばれており、SBC126と同じ位置に設置することができる。SBC126は、通常SIPシグナリング・インターフェースについての境界制御、トポロジ隠蔽(topology hiding)、および非IMSネットワークとの相互作用を扱う。
【0044】
トランクは、企業ネットワークと相互接続境界制御機能(IBCF)、IMSプラットフォームのエッジとの間にIPインターフェースを設け、IMSコアにおけるIPアドレスおよびポート番号と、企業の(仮想)IP PBXにおけるIPアドレスおよびポート番号を備えている。トランクはトランク・セットに割り当てられる。トランク・セットは、NGCNがある数の範囲(即ち、会社によってSIPセッションのソース/宛先として設定されたトランク上で用いることができる電話番号の連続範囲)に、およびからのトラフィックのために用いることができるトランクの集合体である。
【0045】
図1に示すような実施形態では、I−BCFはセッション境界コントローラ(SBC)内に実装することができる。あるいは、別の実施形態では、IBCFをIMSセッション・レイヤに実装することもできる。I−BCFとの接続を確立するために、IMSにはIP−PBXの静的IPアドレスが設定されているか、あるいはDNSを通じてIP−PBXのIPアドレスを得るために用いられる顧客ネットワークのドメイン・ネームが設定されている。
【0046】
NGCNとNGNとの間におけるI−BCFを介した直接相互接続により、IP−IBXおよびNGCNと関連付けられる個々のユーザがIMSコアに登録する必要がないという利点が得られる。したがって、SBCによる「代理登録」に関する問題を回避することができ、NGNは、トランキング・サービスを含むサービスをアプリケーション・サーバを通じてNGCNに提供することが可能になる。このような登録不要のビジネス・トランキング方式を使用する利点は、以下で説明する図2から図7を参照すると明らかになろう。
【0047】
図2は、本発明の一実施形態にしたがって発信サービスをNGCNに提供するシステム200の模式図を示す。この構成では、NGCN202はI−BCF204およびI−CSCF206を通じて、IMSプラットフォームのS−CSCF208に相互接続されている。したがって、NGCNのNGNへのエントリ・ポイントは、I−BCF機能となる(そしてP−CSCF機能ではない)。更に、NGCNもそのエンド・ユーザも、IMSコアに明示的にも暗示的にも登録されていない。代わりに、IMS−プラットフォームのHSS210が、発信に使用するためにHSSにおいて未登録エントリを備えている。このHSS(UPSF)における未登録発信エントリを通じて、NGNは、発信ビジネス・トランキング・サービスを、IMSアプリケーション・サーバ212を通じて、NGCNから発信してNGNに入る呼のために提供することができる。
【0048】
同様に、図3は、本発明の一実施形態にしたがって、着信サービスをNGCNに提供するシステム300の模式図を示す。また、この場合、NGNのNGCN310へのエクジット・ポイントは、IBCF機能308となっている(そして、P−CSCF機能ではない)。更に、NGCNもそのエンド・ユーザも、IMSコアに明示的にも暗示的にも登録されていない。HSS(UPSF)における未登録着信エントリを通じて、NGNは着信ビジネス・トランキング・サービスを、IMSアプリケーション・サーバ304を通じて、NGNから発信してNGCNに入る呼のために提供することができる。図2および図3を参照しながら説明した登録不要のビジネス・トランキング方式は、既知のビジネス・トランキング方式とは対照的に、IMS様式の登録(対応する認証、セキュリティ関連手順)を必要とせず、NGNが高度な発信および着信サービスを、例えば、標準的なIMSアプリケーション・サーバを通じて提供することができるという利点がある。更に、これは、全ての企業データ(企業ユーザ・データおよび企業ルーティング・データというような)を、信頼性のあるアプリケーションを中心に集中させることによって、企業に対するサービスの存続期間にわたって単純で確実な更新が可能となる(NGNプロバイダまたは企業自体のいずれかによる)。
【0049】
図4は、NGNに向けてNGCN IP−PBXにおいて発信した呼を示す。SIPシグナリングは、発信サービスをNGCN(企業ネットワーク)に提供するために割り当てられたアプリケーション・サーバ(AS)にルーティングしなければならない。発信シグナリング・ルートは、この場合、IP−PBX−>SBC−>I−CSCF−>S−CSCF−>ASとすることができる。
【0050】
IP−PBXには、SBCホスト名またはIPアドレスがプロビジョニングすることができ、呼試行をそのアドレスに送ることができる。SBCには、IP−PBXのIPアドレスをプロビジョニングすることができ、このアドレスに基づいて、SBCは、着信トランク・セット、および顧客、例えば、企業ネットワーク内のユーザの双方を認識する。この情報は、SIP P−アサート−アイデンティティにGDN、即ち、企業ネットワークと関連付けられるIP−PBXのグローバル・ディレクトリ番号を記憶するために用いてもよい。SBCは、続いて、要求を、プロビジョニングされているI−CSCFに送ることができる。
【0051】
I−CSCFは、正規のIMS発信処理を行うことができ、P−アサート−アイデンティティを用いてS−CSCFを発見する。また、S−CSCFもP−アサート−アイデンティティを拠り所として、ASを発見する。更に、ASは、P−アサート−アイデンティティを用いて、顧客特定設定値を含む更に別の企業固有サーバ・ネットワークを発見することができる。
【0052】
IP−PBXは、IMSプラットフォームで呼を発信することができる。この場合、IP−PBXは、要求された宛先を与え、任意に、呼を発信する直接ダイアルアウト(DDO)番号も与えることができる。非登録モードでは、発信元(DDO)番号、およびPBX自体はIMSコアに登録されていない。代わりに、HSSにプロビジョニングされている非登録発信サービス・プロファイルを用いて、IMSサービスをPBX DDOに提供する。発信トランキング・サービスは、トランキング・サービスを備えるASによって提供することができる。
【0053】
図4における発信呼のフローは、IP−PBX(企業ネットワークの一部)がINVITE(発信サービス要求)をIMSプラットフォーム(サービス・プロビジョニング・ネットワーク)に送ることから開始する(ステップ402)。INVITEは、発信(originating)INVITEについての基本的なSIP RFCに準拠するものである。IMSプラットフォーム・エントリ・ポイントは、I−BCF/SBCである。I−BCF/SBCは、INVITEを適応させ、以下の変更をINVITEに対して行う(変更したフィールドおよび/または追加したフィールドは太字で示されている)。IP−PBX特定SIPダイアレクトを扱うために、INVITEのIMSフォームへの変更、IMS外部ドメイン[ExternalHomeDomain]に対するSIP URIドメイン・ネームのIMS内部ドメイン[HomeDomain]への変更、P−アサート−アイデンティティの、企業のグローバル・ディレクトリ番号(GDN)への付加(即ち、企業の包括的デフォルト番号であり、企業の識別子である)、I−CSCFを指し示し「orig」パラメータを含むルート・ヘッダの追加、「トランク−コンテキスト」パラメータにおけるIP−PBXおよび「tgrp」パラメータにおけるトランク・グループと関連付けられるアドレスおよびポートを含む発信IP−PBXとコンタクトするためのコンタクト情報(トランク情報)を備えているコンタクト・ヘッダの追加。
【0054】
したがって、パラメータ「trgp」(トランク・グループ)および「トランク−コンテキスト」は、IP−PBXおよびSBC間においてしかるべきトランクを特定するために用いられる。特に、パラメータ「trgp」は、SBC(図7も参照)上のIPアドレスと関連付けられたVLANを特定することができ、「トランク−コンテキスト」パラメータ(例えば、ドメイン・ネームまたは企業の識別子)は、「trgp」によって特定されたトランク接続を用いて、企業を特定することができる。このように、企業トランク接続は、これらのパラメータを用いて、一意に特定することができる。SbcIP en IpPortのような、ヘッダにおけるその他のパラメータは、それぞれ、SBCのIPアドレスおよびIPポートを特定する。
【0055】
更に、SBCによって作成されたP−アサート−アイデンティティ(NGCNを表す)は、続いてS−CSCFによって、しかるべき初期フィルタ規準を突き止めるために用いられる。P−アサート−アイデンティティは、企業のグローバル・ディレクトリ番号(GDN)をユーザ部(user part)として用いる。
【0056】
その後、SBCは、適応させたINVITE(生成した発信企業サービス要求)をI−CSCFに送る(ステップ404)。ルート・ヘッダにおける「orig」パラメータ、およびP−アサート−アイデンティティ・ヘッダにおけるIP−PBX(GDN)のグローバル・ディレクトリ番号に基づいて、I−CSCFはHSSに、IP−PBXに割り当てられたS−CSCF(サービング・ネットワーク・ノード)を割り当てるように問い合わせる(ステップ406)。HSSは、IP−PBXを処理するために、割り当てられたS−CSCFを戻す。次いで、I−CSCFは発信処理の要求をこのS−CSCFに転送する(ステップ408)。I−CSCFおよびS−CSCFは、ルート・ヘッダに「orig」パラメータを用いていることから、INVITEメッセージを発信メッセージとして扱うことができる。
【0057】
未だ行われていない場合、S−CSCFは加入者プロファイルをHSSから取り出し(ステップ410)、IP−PBXと関連付けられる未登録の発信SIP要求についてフィルタ規準を実行し、その結果要求がASに送られる。発信INVITEを受信すると(ステップ412)、ASはあるアクションを実行することができる。例えば、
−呼許可制御を実行し、呼許可制御限度を超えている場合、発信を拒否することができる。A−番号有効性確認(validation)を実行し、A−番号を正規化する(normalize)ことができる。
【0058】
−発信元ユーザおよび発信元ユーザ企業と関連付けられる発信機能(feature)を実行することができる。
−P−アサート−アイデンティティ・ヘッダを、有効性を確認し正規化したA−番号と置き換えることができる。
【0059】
−「From」ヘッダに、有効性を確認し正規化したA−番号を入力することができる。「From」において、番号がこの企業の範囲内に一致しない場合、企業グローバルdnを「From」ヘッダにおいて用いる。
【0060】
−要求URIおよび「To」(ヘッダにおいて、宛先番号を正規化することができる。
−要求の更なるルーティングのために、発信S−CSCFにINVITEを戻すことができる。
【0061】
A−番号の有効性確認には、「From」ヘッダから取り込んだ発呼側番号を、IP−PBXと関連付けられたトランクに割り当てられた番号範囲と照合するステップが含まれる。これらの番号範囲は、HSSにおいて、HSSと関連付けられるユーザ・プロファイルに格納される。番号が調査と一致した場合、発呼側は、有効性が確認されたと見なされる。「From」の番号が、IP−PBXと関連付けられた番号範囲内と一致しなかった場合、グローバル・ディレクトリ番号(GDN)が「From:」ヘッダに用いられる。また、DisplayNameはここで、ASにおいて定義されたディスプレイ名称で上書きされることを注記しておく。
【0062】
即ち、アプリケーション・サーバは、番号の種々の正規化を行うために用いることができる。例えば、[DialedNr](例えば、国内フォーマットの番号)を[DestinationNr](+で始まる国際フォーマット)に変換することができ、[OrigNr](例えば、国内フォーマット)を[NormalizedFrom](+で始まる国際フォーマット)に変換することができる。
【0063】
その後、セッション要求がS−CSCFに送られ、宛先に対する標準的発信セッション要求として継続する(ステップ414および416)。S−CSCF(orig)はENUMに被呼側番号を問い合わせることができる。次いで、呼は、ENUMによって戻された情報にしたがってルーティングされる。
【0064】
図5は、本発明の一実施形態による着信呼のフローを示す。この着信呼のフローは、着信PBX呼についてのSIPメッセージのフローを示す。IP−PBXへの呼のシグナリングは、ASを通じて、IMSコアを経由してIP−PBXにルーティングされる。シグナリング・ルートは、I−CSCF−>S−CSCF−>AS−>S−CSCF−>SBC−>IP−PBXとなる。
【0065】
この方式内では、PBX Direct−Dial−In(DDI)番号、即ち、NGCNおよびPBX自体におけるユーザと関連付けられる番号は、IMSコアに登録されていない。DDI番号へのルーティングは、統計データに基づき、IMSサービスは、HSSにおける未登録着信サービス・プロファイルを用いて、PBX番号に提供される。ASが、IP−PBXへのトランク接続が選択される結果となる着信トランク・サービスを含む、着信サービスに用いられている。
【0066】
ルーティングを終了するには、I−CSCFは、被呼側番号を用いてHSS参照を実行することができ、これによって、割り当てられたS−CSCFが戻される。更に、S−CSCFは被呼側番号を用いて、ASを必要とすることになるフィルタ規準を含むサービス・プロファイルを取り出すことができる。ASは、被呼側番号を用いて、どのNGCNにユーザが属するか判断し、次いでビジネス・トランキング機能を実行する。その後、ASは、要求URIの中にある、選択された出立(outgoing)トランク・グループ識別子(trkgID)と共に要求を、S−CSCFに戻すことができる。trkgIDドメイン・ネームは、外部ドメイン・ネームであってもよく、そしてそれに基づいて、S−CSCFはこの外部ドメイン・ネームについて検索を行い、発見されたホストに要求を送ることができる。このホストは、trkgIDおよび要求URIにおける「tgrp」パラメータに基づいて企業IP−PBXのアドレスを決定し、INVITEをそのアドレスに送るI−BCF/SBCとすることができる。
【0067】
図5における着信呼のフローは、以下のステップを備えている。発信元ASが発信サービスを完了した後、宛先ルーティングのために、要求を発信者S−CSCFに戻すことができる。次いで、発信元S−CSCFはENUMに問い合わせ、その結果が、宛先番号がIMSの一部であることを示す。次いで、S−CSCFは要求をI−CSCFに送る(図5におけるステップ502)。I−CSCFは、続いて、要求−URIからの被呼側番号を用いて、HSSに問い合わせて、着信S−CSCFを突き止めさせ(ステップ504)、INVITEを着信先S−CSCFに送る(ステップ506)。
【0068】
着信先S−CSCFは、未だ行っていないならば、HSSサービス・プロファイルをダウンロードし、未登録着信サービスについて、フィルタ規準を評価する。着信先S−CSCFは、サービスを停止する要求をASに送る(ステップ508)。次いで、INVITEの受信時に、着信先ASは、
−呼転換(call diversion)のような、着信ユーザ・サービスを提供することができる。
【0069】
−負荷均衡化、オーバーフローおよびバックアップというような、出立トランクの選択が行われる結果となる、着信トランク・サービスを実行することができる。
−しかるべきSBCへのルーティング、およびSBCとNGCN IP−PBX間のしかるべきトランクを記述するために、出立INVITEメッセージに「trgp」および「トランク−コンテキスト」パラメータを格納することができる。
【0070】
−正規化された宛先(DDI)番号を「To」ヘッダに入れることができる。および/または
−INVITEをS−CSCFにブルー(OOTB)セッション要求の新たな着信Out(terminating Out)として送ることができる。この要求は、S−CSCFが生成したodiを含まない。
【0071】
着信アプリケーション・サーバは、セッションをしかるべきSBCにルーティングするために、パイロット・ディレクトリ・番号[PilotDn](即ち、特定のIP−PBXの包括的デフォルト番号)、境界ゲートウェイ[BorderGW]、およびルーティング・ドメイン[RouteDomain]を適用することができる。更に、アプリケーション・サーバからS−CSCFに届くINVITEメッセージは、新たなセッションと見なされるので、P−CSCFの代わりに、I−BCFにルーティングすることもできる。これは、このINVITEメッセージにおいてあらゆる元のダイアログ識別子を削除することによって遂行する。
【0072】
着信サービスの実行後、変更された要求メッセージをS−CSCFに送る(ステップ510)。外部ドメイン・ネームと共にINVITEを受信すると、S−CSCFは外部ドメイン・ネームに接続しそれに要求を送る次のホップ・ネットワーク・エレメントの参照(lookup)を行うことができる。次のホップは、S−CSCFによって、表参照に基づいて、または代わりにDNSクエリによって解決することができる。結果的に得られたホスト名は、VoIP接続に用いられたSBCである。別の実施形態では、組み込みのIBCFを戻すこともでき、このIBCFが用いるSBCを決定する。
【0073】
S−CSCFは、次に、INVITEをSBCに送ることができる(ステップ512)。SBCは、要求URIドメイン・ネームおよび「tgrp」パラメータに基づいてIP−PBXを選択することができる。即ち、SBCは、内部ドメイン[HomeDomain]を外部ドメイン[TermCompanyDomain]に変換することができる。[TermCompanyDomain]の値は、[CompanyId]から得られる。SBCは、PBX型SIPの趣(flavor)に特定してSIPヘッダ操作を実行することができ、要求をIP−PBXに転送する(ステップ514)。INVITEを受信すると、IP−PBXは着信サービスを被呼側ユーザに提供する。
【0074】
図4および図5を参照して説明したフローでは、ASにおけるトランキング・サービスは、RFC4904において指定されたトランクURIパラメータを用いて、IP−PBXからの着信(incoming)トランク、およびIP−PBXに向かう出立(outgoing)トランクを識別することができる。RFCは、2つのパラメータ、「tgrp」パラメータおよびトランク−コンテキスト・パラメータを規定する。
【0075】
図6は、本発明の一実施形態によるHSSデータ・モデルの模式レイアウト600を示す。
HSSは、企業のプライベート・アイデンティティ602を含むことができる。このプライベート・アイデンティティには、顧客番号範囲604、606に合わせたワイルドカードSIPおよびTELエントリを含む、暗示的登録設定と関連付けることができる。この登録設定は、加入者のサービス・プロファイル608によって、IMSにリンクされている。
【0076】
したがって、HSSは、HSSにおいて番号範囲を表すために用いることができるワイルド・カード・メカニズムをサポートすることができる。例えば、HSSにおける1つの登録設定は、10個までのエントリを含むことができる。各番号または番号範囲は、telとしてそしてsip uriとして定義しなければならず、つまり2つのエントリが必要となる。これは、HSSにおける1つの登録設定は、5つまでの番号/番号範囲を保持できることを暗示する。企業が5つよりも多い番号範囲を必要とする場合、HSSには多数のHSSエントリをプロビジョニングしなければならず、全てが同じサービス・プロファイルに至る。1つ以上のワイルドカード・ユーザID範囲によって、IMSは前記ユーザID範囲の1つ以上において、1つ以上の特定のユーザIDにサービスを提供することが可能になる。
【0077】
図7は、企業ネットワークをIMSプラットフォームに接続するために用いられる、SBCの上位模式図を示す。加えて、SBCは、PBXタイプに特定的なSIP操作を実行することができる。領域のSBC概念は、サービスと関連のある顧客を表し、一方SBCセッション・エージェントはIP−PBX表現である。
【0078】
IP−PBXからIMSプラットフォームへの新たな呼について、メッセージがSBCにおいて受信されたVLANによって、領域を判断することができる。このVLAN以内で、IP−PBXのIPアドレスを用いて、セッション・エージェントを特定することができる。
【0079】
VoIP接続プラットフォームからIP−PBXへの呼について、要求URIドメイン・ネームの最上位エレメントによって、SBC範囲を判断することができ、一方要求URIの「tgrp」パラメータに基づいて、セッション・エージェントを決定することができる。「tgrp」パラメータは、領域においてIP−PBXを一意に特定する。PBXタイプ特定SIP操作は、セッション・エージェントと関連付けられている。
【0080】
尚、いずれの一実施形態に関して説明したいずれの特徴であっても、単体で用いること、または記載した別の特徴と組み合わせて用いることもでき、更に他のいずれの実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせて用いることもでき、あるいは他のいずれの実施形態のいずれの組み合わせと組み合わせて用いることもできる。本発明の一実施形態は、コンピュータ・システムと共に用いるためのプログラム製品として実現することができる。プログラム製品のプログラム(1つまたは複数)は、実施形態(本明細書において記載した方法を含む)の機能を定義し、種々のコンピュータ読み取り可能記憶媒体上に収容することができる。代表的なコンピュータ読み取り可能記憶媒体には、限定ではなく、(i)情報を永続的に格納する、非書き込み可能記憶媒体(例えば、CD−ROMドライブによって読み取り可能なCD−ROMディスク、フラッシュ・メモリ、ROMチップ、またはあらゆる種類のソリッド・ステート不揮発性半導体メモリのような、コンピュータ内部におけるリード・オンリ・メモリ)、および(ii)変化可能な情報を格納する、書き込み可能記憶媒体(例えば、ディスケット・ドライブ内のフロッピ・ディスク、またはハード・ディスク・ドライブ、あるいはソリッド・ステート・ランダム・アクセス半導体メモリ)が含まれる。
【0081】
更に、本発明は、IMSに限定されるのではなく、3GPP長期評価(LTE)または3GPPサービス・アーキテクチャ評価(SAE)ネットワークにおいても実現することができる。更に、前述の実施形態は、SIP(セッション開始プロトコル)シグナリング・プロトコルを参照して説明したが、H.323、H.248、およびMGCP(メディア・ゲートウェイ制御プロトコル)のような他のシグナリング・プロトコルを用いてもよい。更に、本発明は、以上に記載した実施形態に限定されるのではなく、添付した特許請求の範囲内で様々に変更することもできる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供する方法であって、
前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードを用いて、企業ネットワークを前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに相互接続するステップと、
前記企業ネットワークと関連付けられた発信サービス要求を出すステップと、
前記発信サービス要求を、発信元の前記企業ネットワークと関連付けられたサービング・ネットワーク・ノードに割り当てるステップと、
前記サービス・プロビジョニング・ネットワークが、発信サービス・プロビジョニング・ネットワークとして動作するステップと、
前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられたアプリケーション・サーバが、前記サービス要求に基づいて、少なくとも1つの企業サービスを実行するステップと、
を備えている、方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記割り当てるステップは、I−CSCFを指し示し「orig」パラメータを含む前記発信サービス要求へのルート・ヘッダの追加を含む、方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の方法において、前記サービング・ネットワーク・ノードはS−CSCFであり、発信サービス・プロビジョニング・ネットワークとして動作する前記ステップは、前記発信サービス要求をI−CSCFまたはS−CSCFによって、前記ルート・ヘッダにおける前記「orig」パラメータの使用による、発信メッセージとして扱うことを含む、方法。
【請求項4】
請求項1から3の1つ以上に記載の方法において、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークは、前記企業ネットワークに至る少なくとも1つのトランクを通じて相互接続されており、更に、
トランク情報を前記サービス要求に関連付けるステップと、
前記サービス要求を、前記企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の企業サービスを備えているアプリケーション・サーバにルーティングするステップと、
前記アプリケーション・サーバが、前記トランク情報を用いて、少なくとも1つの企業サービスを実行するステップと、
を備えている、方法。
【請求項5】
請求項1から4の1つ以上に記載の方法にであって、更に、
前記発信サービス要求を、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードに送るステップと、
前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードが、前記要求をトランク情報と関連付けるステップと、
前記トランク情報を前記発信サービス要求のヘッダに挿入することによって、発信企業サービス要求を生成するステップと、
を備えている、方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、企業識別子を備えているP−アサート−アイデンティティ・ヘッダを、前記発信サービス要求の前記ヘッダに挿入する、方法。
【請求項7】
請求項1から6の1つ以上に記載の方法において、更に、
前記サービング・ネットワーク・ノードに企業プロファイルを提供するステップであって、好ましくは、前記企業プロファイルが、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた加入者サーバによって提供される、ステップと、
好ましくは、前記企業プロファイルにおけるフィルタ規準に基づいて、前記企業プロファイルを実行するステップであって、前記企業プロファイルが、前記サービス要求を、前記発信元企業ネットワークと関連付けられた1つ以上の企業発信サービスを備えているアプリケーション・サーバにルーティングするように構成されている、ステップと、
を備えている、方法。
【請求項8】
請求項4から7のいずれか1項に記載の方法において、前記アプリケーション・サーバは、前記トランク情報に基づいて、少なくとも1つの発信サービスを実行する、方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載の方法において、前記企業サービスは、少なくとも1つの発信呼サービスおよび/またはトランク・サービスを備えている、方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法において、トランクが、前記企業ネットワーク内にある着信ノードおよび/または発信ノードと関連付けられるサービスを提供するために、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられた相互接続境界制御ネットワーク・ノードと企業ネットワーク・コントローラ、好ましくは、構内交換機との間に接続を設ける、方法。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法において、トランク情報は、前記企業ネットワークと関連付けられた前記企業ネットワーク・コントローラのグローバル・ドメイン番号(GDN)を含む企業識別子を備えている、方法。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法において、前記サービス要求は、加入者サーバに格納されている企業プロファイルに基づいてルーティングされ、前記企業プロファイルは、1つ以上のワイルドカード・ユーザID範囲と関連付けられており、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークが、前記ユーザID範囲の1つにおける特定のユーザIDにサービスを提供することを可能とする、方法。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1項に記載の方法において、前記企業ネットワークおよび/または、該企業ネットワークに接続されている端末は、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークには登録されていない、方法。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか1項に記載の方法において、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークは加入者サーバを備えており、該加入者サーバは、企業プロファイルを備えており、該プロファイルは、前記企業ネットワークと関連付けられたサービス要求に応答して、登録不要のサービス・プロビジョニングを可能にする、方法。
【請求項15】
企業サービスを提供するシステムであって、
発信サービス・プロビジョニング・ネットワークとして動作するサービス・プロビジョニング・ネットワークと、
少なくとも1つの企業ネットワークと、
サービング・ネットワーク・ノードと、
前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられており、前記企業ネットワークを前記サービス・プロビジョニング・ネットワークに接続する相互接続境界制御ネットワーク・ノードと、
前記サービス・プロビジョニング・ネットワークと関連付けられており、前記企業ネットワークと関連付けられた発信サービス要求の受信に基づいて、少なくとも1つの企業サービスを実行するアプリケーション・サーバと、
を備えており、更に、
企業ネットワークと関連付けられた発信サービス要求を出し、
前記発信サービス要求を、発信元の前記企業ネットワークと関連付けられたサービス・ネットワーク・ノードに割り当てる、
ように構成されている、システム。
【請求項16】
請求項15記載のシステムにおいて、前記割り当ては、I−CSCFを指し示し「orig」パラメータを含む発信サービス要求にルート・ヘッダの追加することを含む、システム。
【請求項17】
請求項15または16記載のシステムにおいて、前記サービング・ネットワーク・ノードは、S−CSCFであり、発信サービス・プロビジョニング・ネットワークとして動作することは、前記発信サービス要求をI−CSCFまたはS−CSCFによって、前記ルート・ヘッダにおける前記「orig」パラメータの使用による、発信メッセージとして扱うことを含む、システム。
【請求項18】
請求項15から17の1つ以上に記載のシステムであって、更に、
企業プロファイルを備えている加入者サーバであって、前記企業プロファイルが、前記企業ネットワークと関連付けられた発信サービス要求または着信サービス要求に応答して、登録不要のサービス・プロビジョニングを可能とする、加入者サーバと、任意に、企業プロファイルに基づいて、前記サービス要求を、前記企業ネットワークと関連付けられた少なくとも1つ以上の企業サービスを備えている1つ以上のアプリケーション・サーバにルーティングするように構成されているサービング・ネットワーク・ノードとを備えている、システム。
【請求項19】
請求項15から18の1つ以上に記載のシステムにおいて、前記企業ネットワークは、トランクを通じて、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードに接続されており、前記相互接続境界制御ネットワーク・ノードは、トランク情報、好ましくは、少なくとも1つの企業識別子および/またはトランク識別子を備えている前記トランク情報を、前記企業ネットワークから発信したサービス要求に割り当てるように構成されている、システム。
【請求項20】
請求項15から19の1つ以上に記載のシステムにおいて用いるための相互接続境界制御ネットワーク・ノードであって、サービス・プロビジョニング・ネットワークを少なくとも1つのトランクを通じて、企業ネットワークと関連付けられた企業ネットワーク・コントローラに相互接続するように構成されている、相互接続境界制御ネットワーク・ノード。
【請求項21】
請求項20記載の相互接続境界制御ネットワーク・ノードであって、更に、前記発信サービス要求のヘッダ内にトランク情報を挿入することによって、発信企業サービス要求を生成するように構成されている、相互接続境界制御ネットワーク・ノード。
【請求項22】
サービス・プロビジョニング・ネットワークにおいて企業サービスを提供するコンピュータ・プログラム製品であって、該コンピュータ・プログラム製品はソフトウェア・コード部分を備えており、前記サービス・プロビジョニング・ネットワークにおける1つ以上のネットワーク・ノード上で実行すると、請求項1から14の1つ以上に記載した方法を実行するように構成される、コンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図4】
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【図5】
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