説明

サーマルプロテクタ

【課題】 可動板の高温におけるバネ性の劣化を防ぎ、高温においても接点の接触圧力を維持できるとともに、内部抵抗を低く抑え、作動温度の低下を防ぐことができるサーマルプロテクタを提供する。
【解決手段】 本発明のサーマルプロテクタは、一方の端部に可動接点32が取り付けられ、その反対側の端部に端子13が取り付けられた可動板30と、この可動板の可動接点が取り付けられた端部と端子が取り付けられた端部において、可動板に接合されたバイパス部材40と、スナップ作動により可動板の可動接点を移動して、電気回路の開閉を行うバイメタル素子20とを備えており、バイパス部材は、可動板を構成する金属材料よりも導電性が高い異なる金属材料で構成されており、且つ可動板とバイパス部材は、前記接合した後、熱処理して、可動板の金属材料を析出硬化するとともに、バイパス部材の金属材料を軟化したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマルプロテクタに関し、さらに詳細には、高温、特に200℃を超える動作温度で且つ比較的大きな電流定格をもつ温度スイッチとして好適なサーマルプロテクタに関する。
【背景技術】
【0002】
バイメタル素子を熱応動素子として使用し、この素子の所定温度で反転する動作を用いて電気回路を開閉するサーマルプロテクタが知られている。このようなサーマルプロテクタとして、特許文献1には、先端部に可動接点を有し、バネ材からなる可動板と、反転動作する板状の熱応動素子とを端子部で固定し、熱応動素子の先端部によって可動板の可動接点を固定接点に押圧する構成が開示されている。
【0003】
なお、リレーの構造に関するものであるが、特許文献2には、短絡電流が流れた際の可動板の溶断を防止するため、接点部と可動板取付部の間を可撓性の編組導線で接続することが記載されている。また、特許文献3には、バイメタルに直列に抵抗と接点を持たせた電源スイッチの構造において、バイメタルと抵抗の両端を別のスイッチで短絡することが記載されている。これにより電流による発熱でバイメタルが反転した際、スイッチを閉じる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2844026号公報
【特許文献2】特開平5−81983号公報
【特許文献3】特開2004−133568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高温用のサーマルプロテクタにおける使用材料の選定は、材料自体の耐熱温度による制限と、これと関連する安全規格での温度上限値による制限がある。サーマルプロテクタの可動板の素材としては、従来、低抵抗材料の代表である銅合金が一般的に使用されているが、銅合金は、高温におけるバネ性の劣化が大きい。具体的には、銅合金は230℃に制限されており、バネ用のベリリウム銅もこのような高温域では使用できないという問題がある。
【0006】
そのため、銅合金の制限領域では、温度制限が400℃である鉄鋼(鉄及びその合金)が一般的に使用されている。鉄鋼の中でも、バネ材としては、特にステンレス鋼がよく使用され、合金の種類も多く、多様である。しかしながら、ステンレス鋼は共通して固有抵抗が大きく、大電流を流すサーマルプロテクタの可動板に使用すると、通電でのジュール熱の発生が大きく、サーマルプロテクタの作動温度が著しく低下するという問題がある。
【0007】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、可動板の高温におけるバネ性の劣化を防ぎ、高温においても接点の接触圧力を維持できるとともに、内部抵抗を低く抑え、作動温度の低下を防ぐことができるサーマルプロテクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、熱応動素子のスナップ作動により電気回路を開閉するサーマルプロテクタであって、一方の端部に可動接点が取り付けられ、その反対側の端部に端子が取り付けられた可動板と、前記可動板の前記可動接点が取り付けられた端部と前記端子が取り付けられた端部において、前記可動板に接合されたバイパス部材と、スナップ作動により前記可動板の可動接点を移動して、電気回路の開閉を行う熱応動素子とを備えており、前記バイパス部材は、前記可動板を構成する金属材料よりも導電性が高い異なる金属材料で構成されており、且つ前記可動板と前記バイパス部材は、前記接合した後、熱処理して、前記可動板の金属材料を析出硬化するとともに、前記バイパス部材の金属材料を軟化したものである。
【0009】
前記可動板の金属材料はステンレス鋼が好ましく、前記バイパス部材の金属材料はアルミニウムが好ましい。前記可動板と前記バイパス部材とは、前記可動接点が取り付けられた端部と前記端子が取り付けられた端部との間において、同一の平面形状を有することが好ましい。前記バイパス部材と前記可動板とは、前記可動接点が取り付けられた端部及び前記端子が取り付けられた端部以外で接触しないことが好ましい。前記バイパス部材の厚さは、前記可動板の厚さの4倍以内であることが好ましい。前記熱応動素子のスナップ作動が1回の単一動作型であるサーマルプロテクタとすることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
このように本発明によれば、可動板とバイパス部材とを所定の端部で接合した後、可動板の金属材料が析出硬化するように熱処理することで、可動板の金属材料の硬度が増加して、サーマルプロテクタが高温となってもバネ性の劣化を防ぎ、接点の接触圧力を維持することができるとともに、導電性の高いバイパス部材を可動板に接合したことで、サーマルプロテクタの内部抵抗が下がり、通電電流によるジュール熱の発生を抑えてサーマルプロテクタの作動温度の低下を防ぐことができる。また、可動板の金属材料を析出硬化する熱処理を行う前に、可動板とバイパス部材とを接合しておくことで、可動板の金属材料は強固な皮膜が無いため、また、バイパス部材の金属材料も形状安定性が良いため、抵抗溶接により容易に接合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るサーマルプロテクタの一実施の形態を示す平面図である。
【図2】(a)は、図1に示すサーマルプロテクタのバイパス部材(a)を示す平面図であり、(b)は図1に示すサーマルプロテクタの可動板を示す平面図である。
【図3】図1に示すサーマルプロテクタの側断面図であり、可動接点が接触している状態を示す図である。
【図4】図1に示すサーマルプロテクタの側断面図であり、可動接点が離反している状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るサーマルプロテクタの一実施の形態について説明する。図1〜図4に示すように、本実施の形態のサーマルプロテクタ1は、ベース10と、熱応動素子であるバイメタル素子20と、可動板30と、バイパス部材40とを主に備えている。
【0013】
ベース10は、絶縁性の板状部材であり、表面にバイメタル素子20、可動板30およびバイパス部材40が取り付けられ、裏面にリード線12が取り付けられている。また、可動板30およびバイパス部材40とリード線12とを電気的に接続するために、ベース10には、表面から裏面まで貫通する孔11が設けられている。
【0014】
バイメタル素子20は、熱膨張率が異なる2枚の金属板を貼り合わせたものであり、所定の反転温度まで温度が上昇すると、湾曲方向が瞬時に反転する、いわゆるスナップ作動型の熱応動素子である。バイメタル素子20の反転温度は、150℃以上が好ましく、200℃以上がより好ましい。また、反転温度の上限は、350℃以下が好ましく、300℃以下がより好ましい。バイメタル素子20は円形の外形を有しており、その中央部分に中心穴22が設けられている。
【0015】
また、バイメタル素子20は動作温度と復帰温度との差が大きい程、出力が大きくなるため、復帰温度を通常の環境では復帰しない温度にして、バイメタル素子20の動作が1回の単一動作型のサーマルプロテクタ1とすることが好ましい(いわゆる、シングルオペレーションデバイス(SOD))。この場合の復帰温度としては、例えば、−35℃以下が好ましい。SODとすることで、異なる金属材料からなる可動板30とバイパス部材40との接合部の金属疲労の影響を無視することもできる。
【0016】
可動板30は、その先端部に、可動接点32がベース10側の面に取り付けられている。また、可動板30は、その反対側(以下、「端子側」ともいう)の端部に、ベース10に固定される端子部31を有している。この端子部31には、端子側のリード線12と電気的に接続するための貫通孔33が設けられている。
【0017】
可動板30には、その中央部において、ベース10から垂直方向に延びる支持軸34が設けられている。この支持軸34の先端が、可動板の本体部30aと接触して可動板の動きを妨げないように、可動板本体部30aの中央部分には逃げ穴35が設けられている。また、可動板の本体部30aには、ベース10側に向かって突出する突出部36、37が、端子部31および可動接点32にそれぞれ隣接して設けられている。
【0018】
バイパス部材40は、その一方の端部に、ベース10及び可動板30に固定される端子部41を有している。この端子部41には、端子側のリード線12と電気的に接続するための貫通孔43が設けられている。また、バイパス部材40は、その反対側の端部に、可動板30の可動接点32が取り付けられた部分の反対面に固定される可動部42を有している。バイパス部材は、この端子部41と可動部42の間で、可動板30とは反対側の方向に凸となるように湾曲する形状の本体部40aを有しており、可動板30と接触するのを防ぐ構造となっている。
【0019】
なお、図1及び図2に示すように、バイパス部材の本体部40aは、可動板の本体部30aと同一の平面形状を有しているが、特にこれに限定されず、例えば、バイパス部材の本体部40aの幅は、可動板の本体部30aの幅よりも大きくしてもよいし、小さくしてもよい。
【0020】
可動板30は、析出硬化型の金属材料で形成する。析出硬化とは、金属材料に熱処理を行うことで内部に微細な結晶構造が析出することによって起こる硬化をいう。析出硬化型の金属材料としては、析出硬化型ステンレス鋼が好ましい。析出硬化型ステンレス鋼としては、具体的には、例えばSUS631又はSUS632が好ましい。その中でも、冷間圧延後に、475℃±10℃で熱処理をして析出硬化するCH処理を施したSUS631が特に好ましい(JIS G4313)。なお、加工硬化型のステンレス系合金のバネ材を使用すると、300℃ないし370℃の熱処理を行うとバネ性が劣化する。
【0021】
可動板30の厚さは、先端部に取り付けられた可動接点32が接触および離反するように可動板30のバネ性を維持できる範囲であれば特に限定されないが、例えば、素材にステンレス鋼を用いる場合、板の幅やバイメタル素子の出力にも関係するが、0.1mmから0.2mmが好ましく、0.15mmが特に好ましい。
【0022】
バイパス部材40は、可動板30よりも柔軟で導電性が高い金属材料であれば、特に限定されないが、アルミニウム等で形成することが好ましい。アルミニウムとしては、高純度アルミニウムが好ましい。高純度アルミニウムとは、本明細書において、アルミニウムの含有量が99%以上のアルミニウムまたはアルミニウム合金をいう。具体的には、JIS H4000で規定する合金番号1080、1070、1050、1100、1200、1N00の各アルミニウム合金を用いることが好ましい。
【0023】
バイパス部材40の厚さは、可動板30の動作を妨げないような柔軟性を維持できる範囲であれば特に限定されないが、例えば、素材にアルミニウムを用いる場合、板の幅やバイメタル素子の出力にも関係するが、0.15mmから0.5mmが好ましく、0.3mmから0.5mmが特に好ましい。よって、目安としては、バイパス部材40の厚さは、可動板30の厚さの4倍以内とすることが好ましい。なお、バイパス部材40は、可動板より薄い板材を複数枚重ねて構成しても良い。例えば、厚さ0.1mmのアルミニウム板を3枚重ねてそれら両端を溶接して可動板30とすることができる。
【0024】
サーマルプロテクタ1の組み立て方法について説明する。先ず、可動板30とバイパス部材40とを接合する。接合は、高温での接続安定性が必要であるため、溶接を行うことが好ましい。このとき、可動板30としては、強固な皮膜が無い析出硬化の熱処理を施す前の金属材料を用いるので、抵抗溶接を行うことができる。また、バイパス部材40も、析出硬化の熱処理が施される前の金属材料であるため、可動板30との硬度差が小さく、抵抗溶接を行うことができる。溶接は、図2に示すように、可動板30の表面をバイパス部材40が覆うように重ね合わせ、3箇所の溶接箇所39で行う。すなわち、端子側では、可動板の端子部31とバイパス部材の端子部41が2箇所の接合箇所39で溶接され、先端側では、可動板の可動接点32の裏側面とバイパス部材の可動部42が1箇所の接合箇所39で溶接される。なお、可動板の貫通孔33とバイパス部材の貫通孔43の位置は一致するようにする。
【0025】
溶接加工後、可動板30の金属材料を析出硬化するための熱処理を行う。このような熱処理として、例えば、SUS361のステンレス鋼をCH処理する場合、JIS G4313に準拠し、475℃±10℃で1時間の熱処理を行う。可動板30の金属材料は、析出硬化が完了すると硬度が増加し、弾性の大きなバネ材になる。一方、バイパス部材40の金属材料は、例えばアルミニウムの場合、圧延加工によって加工硬化されているが、圧延加工で内部に歪みが発生することで硬化していた状態から、このような熱処理で300℃以上の高温、特に370℃以上を経験すると、再結晶化が進み、内部の歪みが消え、焼き鈍し状態になり軟化して可撓性を得る。このように軟化したバイパス部材は形状安定性が悪く、抵抗溶接は困難である。特に、高純度アルミニウムを用いた場合、完全焼き鈍し状態となり、硬度は初期の1/10程度まで軟化する。なお、高純度アルミニウムであれば、この焼鈍処理後に時効硬化をする必要はない。
【0026】
このように組立加工で両者を溶接加工した後、析出硬化条件で熱処理を行うことで、析出硬化したステンレス鋼からなる可動板30によって、サーマルプロテクタ1のスイッチとして機能上必要な接点接触圧力を得ることができるとともに、電気的には、可動板本体部30aをバイパスして可動接点32と端子部31を結ぶバイパス部材40によって、内部抵抗を大幅に下げることができる。また、バイパス部材40の金属材料は、焼き鈍し状態にあるため柔らかく、可動板30の動き及びバイメタル素子20の反転をバイパス部材40が阻害するのを避けることができる。
【0027】
次に、熱処理を施した可動板30とバイパス部材40の組立品を、バイメタル素子20およびリード線12とともに、ベース10に取り付ける。具体的には、バイメタル素子20は、可動板本体部30aに対してバイメタル素子20の湾曲が凸となる向きに取り付け、バイメタル素子20の中心穴22には、可動板30の支持軸34を移動可能に嵌める。バイパス部材の貫通孔43、可動板の貫通孔33、ベースの端子側の貫通孔11および端子側のリード線12の貫通孔(図示省略)には端子ピン13を挿入して、端子側のリード線12を取り付ける。また、ベースの可動接点側の貫通孔11および可動接点側のリード線12の貫通孔(図示省略)には、固定接点ピン14を挿入して、可動接点側のリード線12を取り付ける。
【0028】
このようにして組み立てられたサーマルプロテクタ1は、図3に示すように、可動板30の先端部に設けられた可動接点32は、ベース10に設けられた固定接点ピン14の頭部と接触する。可動板30は析出硬化熱処理によりバネ弾性が強化されていることから、可動板30の先端部の可動接点32とベース10の固定接点14との接触圧力を大きくできるとともに、サーマルプロテクタ1が高い温度で使用されてもこの接触圧力の低下を防ぐことができる。
【0029】
また、このサーマルプロテクタ1は、バイパス部材40により内部抵抗が大幅に下げられている。例えば、バイパス部材40がアルミニウムの場合、その抵抗率は2.5×10-8Ωmであり、可動板30がステンレス鋼の場合、その抵抗率は100×10-8Ωmである。すなわち、バイパス部材40は可動板30に対して1/40の抵抗差がある。よって、電流はそのほとんどが固有抵抗の小さいバイパス部材40を流れる。すなわち、可動接点32を閉じた状態のサーマルプロテクタ1の内部抵抗は小さくなり、その値はバイパス部材40のアルミニウムの断面積や長さ、および可動接点や端子部の状態にも関係するが、実際に数分の1以下の抵抗値とすることが可能となる。したがって、より大きな電流をサーマルプロテクタ1に通電することが可能となる。
【0030】
このサーマルプロテクタ1は、図4に示すように、バイメタル素子20が所定の反転温度に達すると、反転動作して、ベース10に対して凸となるように湾曲する。この時、バイメタル素子20の中央部分はベース10に接触し、バイメタル素子20の外縁は可動板30の突出部36、37と接触する。よって、可動板30はバイメタル素子20によって押し上げられ、可動接点32が固定接点ピン14から離反するように移動する。このような可動板30の動きは、可動板30の弾性力によるものであり、バイパス部材40は、上述したように焼き鈍しにより軟化しているため、可動板30の動作およびバイメタル素子20の反転を妨げることはない。
【符号の説明】
【0031】
1 サーマルプロテクタ
10 ベース
11 貫通孔
12 リード線
13 端子ピン
14 固定接点ピン
20 バイメタル素子
22 中心穴
30 可動板
30a 可動板本体部
31 端子部
32 可動接点
33 貫通孔
34 支持軸
35 逃げ穴
36、37 突出部
39 溶接箇所
40 バイパス部材
40a バイパス部材本体部
41 端子部
42 可動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱応動素子のスナップ作動により電気回路を開閉するサーマルプロテクタであって、
一方の端部に可動接点が取り付けられ、その反対側の端部に端子が取り付けられた可動板と、
前記可動板の前記可動接点が取り付けられた端部と前記端子が取り付けられた端部において、前記可動板に接合されたバイパス部材と、
スナップ作動により前記可動板の可動接点を移動して、電気回路の開閉を行う熱応動素子と
を備えており、前記バイパス部材は、前記可動板を構成する金属材料よりも導電性が高い異なる金属材料で構成されており、且つ前記可動板と前記バイパス部材は、前記接合した後、熱処理して、前記可動板の金属材料を析出硬化するとともに、前記バイパス部材の金属材料を軟化したものであるサーマルプロテクタ。
【請求項2】
前記可動板の金属材料がステンレス鋼であり、前記バイパス部材の金属材料がアルミニウムである請求項1に記載のサーマルプロテクタ。
【請求項3】
前記可動板と前記バイパス部材とが、前記可動接点が取り付けられた端部と前記端子が取り付けられた端部との間において、同一の平面形状を有する請求項1又は2に記載のサーマルプロテクタ。
【請求項4】
前記バイパス部材と前記可動板とは、前記可動接点が取り付けられた端部及び前記端子が取り付けられた端部以外で接触していない請求項1〜3のいずれか一項に記載のサーマルプロテクタ。
【請求項5】
前記バイパス部材の厚さは、前記可動板の厚さの4倍以内である請求項1〜4のいずれか一項に記載のサーマルプロテクタ。
【請求項6】
前記熱応動素子のスナップ作動が1回の単一動作型である請求項1〜5のいずれか一項に記載のサーマルプロテクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−187228(P2011−187228A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−49443(P2010−49443)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(000102223)ウチヤ・サーモスタット株式会社 (24)
【Fターム(参考)】