シヌクレイノパチーおよびアミロイド形成疾患(amyloidogenicdisease)の予防および処置
本発明は、患者の脳におけるレビー小体もしくはアルファ−シヌクレインを包含するシヌクレイノパチー疾患と関連する疾患の処置のための改善された薬剤および方法を提供する。そのような方法は、レビー小体に対する有益な免疫原性反応を誘導する薬剤を投与することを伴う。該方法は、パーキンソン病の予防的および治療的処置に特に有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
疾患にかかっているかもしくはその危険性がある患者にヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体の有効な処方計画を施すことを含んでなる(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)、脳におけるレビー小体もしくはアルファ−シヌクレイン凝集を特徴とする疾患の予防をもたらすかもしくはそれを処置する方法。
【請求項2】
抗体がヒトアルファ−シヌクレインの残基118〜126内のエピトープに結合する請求項1の方法。
【請求項3】
疾患がパーキンソン病である請求項1の方法。
【請求項4】
抗体がモノクローナル抗体である請求項1の方法。
【請求項5】
抗体がキメラ抗体、ヒト抗体もしくはヒト化抗体である請求項4の方法。
【請求項6】
抗体がヒトアルファ−シヌクレインへの結合についてマウスモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)と競合する請求項1の方法。
【請求項7】
抗体がモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)またはヒト化もしくはキメラ9E4である請求項5の方法。
【請求項8】
抗体がヒトIgG1アイソタイプの抗体である請求項4の方法。
【請求項9】
抗体が製薬学的組成物として製薬学的担体と共に投与される請求項2の方法。
【請求項10】
抗体が0.0001〜100mg抗体/kg体重の投薬量で投与される請求項9の方法。
【請求項11】
抗体が少なくとも6カ月にわたって複数回投薬量において投与される請求項9の方法。
【請求項12】
抗体が腹腔内に、経口で、皮下に、頭蓋内に、筋肉内に、局所に、鼻腔内にもしくは静脈内に投与される請求項9の方法。
【請求項13】
抗体が末梢経路により投与される任意の前記請求項の方法。
【請求項14】
抗体が1〜10mg/kgの用量で投与される任意の前記請求項の方法。
【請求項15】
モノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)またはヒト化もしくはキメラ9E4。
【請求項16】
モノクローナル抗体のCDR領域のアミノ酸配列を決定すること;
アクセプター抗体を選択すること;および
モノクローナル抗体からのCDRおよびアクセプター抗体からの可変領域フレームワークを含んでなるヒト化抗体を製造すること
を含んでなるモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)をヒト化する方法。
【請求項17】
モノクローナル抗体の軽鎖および重鎖可変領域のアミノ酸配列を決定すること;
重鎖および軽鎖定常領域を選択すること;
軽鎖定常領域に融合した軽鎖可変領域を含んでなる軽鎖、および重鎖定常領域に融合した重鎖可変領域を含んでなる重鎖を含んでなるキメラ抗体を製造すること
を含んでなるモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)のキメラ形態を製造する方法。
【請求項18】
ハイブリドーマJH17.9E4.3.37.1.14.2(ATCC受託番号PTA−8221)、ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産される抗シヌクレインモノクローナル抗体。
【請求項19】
ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体のキメラもしくはヒト化抗体。
【請求項20】
モノクローナル抗体のCDR領域のアミノ酸配列を決定すること;
アクセプター抗体を選択すること;および
モノクローナル抗体からのCDRおよびアクセプター抗体からの可変領域フレームワークを含んでなるヒト化抗体を製造すること
を含んでなるハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体をヒト化する方法。
【請求項21】
モノクローナル抗体の軽鎖および重鎖可変領域のアミノ酸配列を決定すること;
重鎖および軽鎖定常領域を選択すること;
軽鎖定常領域に融合した軽鎖可変領域を含んでなる軽鎖、および重鎖定常領域に融合した重鎖可変領域を含んでなる重鎖を含んでなるキメラ抗体を製造すること
を含んでなるハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体のキメラ形態を製造する方法。
【請求項22】
ハイブリドーマJH17.9E4.3.37.1.14.2(ATCC受託番号PTA−8221)、ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)の細胞。
【請求項23】
抗体が末梢経路により投与され、そしてリソソーム経路により細胞内レビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を減少させる、レビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を特徴とする疾患を処置するための薬剤の製造におけるヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体の使用(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)。
【請求項24】
抗体がエンドサイトーシスによりレビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を含有する細胞に入る請求項23の使用。
【請求項25】
抗体が細胞の外側から膜結合型アルファシヌクレインに結合し、そして抗体とアルファ
シヌクレインの複合体が細胞内にエンドサイトーシスされ、そして細胞内でリソソームと結合する請求項23もしくは24の使用。
【請求項26】
抗体およびアルファシヌクレインが別々にエンドサイトーシスされ、そして細胞内でリソソームと結合される請求項23もしくは24の使用。
【請求項27】
疾患にかかっているかもしくはその危険性がある患者にヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体を誘導する薬剤の有効な処方計画を施すことを含んでなる(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)、脳におけるレビー小体もしくはアルファ−シヌクレイン凝集を特徴とする疾患の予防をもたらすかもしくはそれを処置する方法。
【請求項28】
薬剤がアルファ−シヌクレインのフラグメントである請求項27の方法。
【請求項29】
フラグメントがアルファ−シヌクレインの合計30個以下の連続する残基を有する請求項28の方法。
【請求項30】
フラグメントが抗体をアルファ−シヌクレインの残基118〜126内のエピトープに対する抗体を誘導する請求項28の方法。
【請求項31】
フラグメントがアルファシヌクレインの残基118〜126を含んでなる請求項30の方法。
【請求項32】
フラグメントが担体に連結される請求項27〜31のいずれかの方法。
【請求項1】
疾患にかかっているかもしくはその危険性がある患者にヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体の有効な処方計画を施すことを含んでなる(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)、脳におけるレビー小体もしくはアルファ−シヌクレイン凝集を特徴とする疾患の予防をもたらすかもしくはそれを処置する方法。
【請求項2】
抗体がヒトアルファ−シヌクレインの残基118〜126内のエピトープに結合する請求項1の方法。
【請求項3】
疾患がパーキンソン病である請求項1の方法。
【請求項4】
抗体がモノクローナル抗体である請求項1の方法。
【請求項5】
抗体がキメラ抗体、ヒト抗体もしくはヒト化抗体である請求項4の方法。
【請求項6】
抗体がヒトアルファ−シヌクレインへの結合についてマウスモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)と競合する請求項1の方法。
【請求項7】
抗体がモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)またはヒト化もしくはキメラ9E4である請求項5の方法。
【請求項8】
抗体がヒトIgG1アイソタイプの抗体である請求項4の方法。
【請求項9】
抗体が製薬学的組成物として製薬学的担体と共に投与される請求項2の方法。
【請求項10】
抗体が0.0001〜100mg抗体/kg体重の投薬量で投与される請求項9の方法。
【請求項11】
抗体が少なくとも6カ月にわたって複数回投薬量において投与される請求項9の方法。
【請求項12】
抗体が腹腔内に、経口で、皮下に、頭蓋内に、筋肉内に、局所に、鼻腔内にもしくは静脈内に投与される請求項9の方法。
【請求項13】
抗体が末梢経路により投与される任意の前記請求項の方法。
【請求項14】
抗体が1〜10mg/kgの用量で投与される任意の前記請求項の方法。
【請求項15】
モノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)またはヒト化もしくはキメラ9E4。
【請求項16】
モノクローナル抗体のCDR領域のアミノ酸配列を決定すること;
アクセプター抗体を選択すること;および
モノクローナル抗体からのCDRおよびアクセプター抗体からの可変領域フレームワークを含んでなるヒト化抗体を製造すること
を含んでなるモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)をヒト化する方法。
【請求項17】
モノクローナル抗体の軽鎖および重鎖可変領域のアミノ酸配列を決定すること;
重鎖および軽鎖定常領域を選択すること;
軽鎖定常領域に融合した軽鎖可変領域を含んでなる軽鎖、および重鎖定常領域に融合した重鎖可変領域を含んでなる重鎖を含んでなるキメラ抗体を製造すること
を含んでなるモノクローナル抗体9E4(ATCC受託番号PTA−8221)のキメラ形態を製造する方法。
【請求項18】
ハイブリドーマJH17.9E4.3.37.1.14.2(ATCC受託番号PTA−8221)、ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産される抗シヌクレインモノクローナル抗体。
【請求項19】
ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体のキメラもしくはヒト化抗体。
【請求項20】
モノクローナル抗体のCDR領域のアミノ酸配列を決定すること;
アクセプター抗体を選択すること;および
モノクローナル抗体からのCDRおよびアクセプター抗体からの可変領域フレームワークを含んでなるヒト化抗体を製造すること
を含んでなるハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体をヒト化する方法。
【請求項21】
モノクローナル抗体の軽鎖および重鎖可変領域のアミノ酸配列を決定すること;
重鎖および軽鎖定常領域を選択すること;
軽鎖定常領域に融合した軽鎖可変領域を含んでなる軽鎖、および重鎖定常領域に融合した重鎖可変領域を含んでなる重鎖を含んでなるキメラ抗体を製造すること
を含んでなるハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)により生産されるモノクローナル抗体のキメラ形態を製造する方法。
【請求項22】
ハイブリドーマJH17.9E4.3.37.1.14.2(ATCC受託番号PTA−8221)、ハイブリドーマJH17.1H7.4.24.34(ATCC受託番号PTA−8220)もしくはハイブリドーマJH22.11A5.6.29.70.54.16.14(ATCC受託番号PTA−8222)の細胞。
【請求項23】
抗体が末梢経路により投与され、そしてリソソーム経路により細胞内レビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を減少させる、レビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を特徴とする疾患を処置するための薬剤の製造におけるヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体の使用(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)。
【請求項24】
抗体がエンドサイトーシスによりレビー小体もしくはアルファシヌクレイン凝集を含有する細胞に入る請求項23の使用。
【請求項25】
抗体が細胞の外側から膜結合型アルファシヌクレインに結合し、そして抗体とアルファ
シヌクレインの複合体が細胞内にエンドサイトーシスされ、そして細胞内でリソソームと結合する請求項23もしくは24の使用。
【請求項26】
抗体およびアルファシヌクレインが別々にエンドサイトーシスされ、そして細胞内でリソソームと結合される請求項23もしくは24の使用。
【請求項27】
疾患にかかっているかもしくはその危険性がある患者にヒトアルファ−シヌクレインの残基110〜130内のエピトープに特異的に結合する抗体を誘導する薬剤の有効な処方計画を施すことを含んでなる(残基は配列番号:1に従って番号が付けられている)、脳におけるレビー小体もしくはアルファ−シヌクレイン凝集を特徴とする疾患の予防をもたらすかもしくはそれを処置する方法。
【請求項28】
薬剤がアルファ−シヌクレインのフラグメントである請求項27の方法。
【請求項29】
フラグメントがアルファ−シヌクレインの合計30個以下の連続する残基を有する請求項28の方法。
【請求項30】
フラグメントが抗体をアルファ−シヌクレインの残基118〜126内のエピトープに対する抗体を誘導する請求項28の方法。
【請求項31】
フラグメントがアルファシヌクレインの残基118〜126を含んでなる請求項30の方法。
【請求項32】
フラグメントが担体に連結される請求項27〜31のいずれかの方法。
【図1】
【図2】
【図3A−D】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3A−D】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2010−526028(P2010−526028A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550933(P2009−550933)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/002392
【国際公開番号】WO2008/103472
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(506209846)エラン・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (4)
【出願人】(303022617)ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア (4)
【出願人】(310013509)
【出願人】(310013495)
【出願人】(310013484)
【出願人】(310013473)
【出願人】(310013462)
【出願人】(310013451)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2008/002392
【国際公開番号】WO2008/103472
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(506209846)エラン・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (4)
【出願人】(303022617)ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア (4)
【出願人】(310013509)
【出願人】(310013495)
【出願人】(310013484)
【出願人】(310013473)
【出願人】(310013462)
【出願人】(310013451)
【Fターム(参考)】
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