シャシ架装間通信装置
【課題】シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく架装を取り付ける。
【解決手段】運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANとを備え、運転室内架装用ECUは、架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、操作スイッチ類の操作出力をローカルCANに出力する手段と、ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力をインジケータ類に出力する手段と、所定の車両情報を収集してローカルCANに出力する手段と、ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備える。
【解決手段】運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANとを備え、運転室内架装用ECUは、架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、操作スイッチ類の操作出力をローカルCANに出力する手段と、ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力をインジケータ類に出力する手段と、所定の車両情報を収集してローカルCANに出力する手段と、ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックや特装車両などのように、シャシと、架装とが製造の段階において個別に製造される車両に利用する。特に、シャシと架装との間の信号伝達技術に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックや特装車両は、シャシメーカがキャビン(運転室)、エンジン、フレーム、車軸、車輪などを含むシャシを製造して架装メーカに引き渡し、引き渡されたシャシに対し、架装メーカが冷凍冷蔵庫、PTO(Power Take Off)作業用部分、ウィング式の荷台などの架装を製造して取り付けることにより1台の車両が完成する。
【0003】
この際、一般的に、シャシメーカ側は製造したシャシにどのような架装が施されるのかを考慮することなく、規格どおりのシャシを一律に製造し、架装メーカは、既にシャシに実装されている電気系統を変更あるいは加工して架装側の電気系統に取り込んでいる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−263489号公報
【特許文献2】特開2005−81969号公報
【非特許文献1】竹下敏保、「トラック架装における電装品に関する問題」、社団法人 自動車技術会 学術講演会前刷集 No.17−05、p19−22、2005年5月18日 自動車技術会春季学術講演会
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
昨今では、車両の電子化は進む一方であり、その結果、車両の搭載するECU(Electric
Control Unit)の数あるいはハーネスの量は増加の一途を辿っている。このような電気系統の複雑化を軽減するためにCAN(Controller Area
Network)による信号伝達技術が広く導入されるようになった。
【0006】
このように高度に電子化が進みつつあるシャシに対して架装を施す際には、シャシ側のCANやハーネスの仕様を詳細に分析して電気系統を変更あるいは加工する必要があり、従来の単純な電気系統を扱う場合と比較して膨大な時間と経費を要する。
【0007】
また、シャシメーカによって実装された電気系統を架装メーカが独断で変更あるいは加工することによる弊害も報告されている(例えば、非特許文献1参照)。したがって、シャシメーカが独自に製品に対する品質保証を行うことが難しい状況が生じ得る。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するために行われたものであって、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができるシャシ架装間通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、シャシ架装間通信装置であって、本発明の特徴とするところは、運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANとを備え、前記運転室内架装用ECUは、架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、前記操作スイッチ類の操作出力を前記ローカルCANに出力する手段と、前記ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力を前記インジケータ類に出力する手段と、所定の車両情報を収集して前記ローカルCANに出力する手段と、前記ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備えたところにある。
【0010】
これによれば、架装メーカ側は、運転室内架装用ECUに操作スイッチ類およびインジケータ類を接続し、ローカルCANに架装側からの信号線を接続することにより、シャシと架装との間の信号伝達を行うことができるため、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができる。
【0011】
さらに、前記ローカルCANに運転室外架装用ECUを接続し、この運転室外架装用ECUに、前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記操作スイッチ類の操作出力を架装に出力する手段と、架装のインジケータ出力を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と、前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記所定の車両情報を架装に出力する手段と、架装から出力される車両制御信号を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段とを備えてもよい。
【0012】
これによれば、架装とローカルCANとの接続を容易に行うことができ、架装メーカ側の手間と経費を節減することができる。
【0013】
さらに、前記運転室外架装用ECUは、架装を制御するための架装ECUの機能に相応する機能を含むようにしてもよい。これによれば、架装側が備えるECU数を減らすことができる。
【0014】
あるいは、前記運転室外架装用ECUは、前記架装ECUの機能に相応するプログラムを格納する手段を備え、この格納する手段は、書替自在のメモリ手段を備えてもよい。
【0015】
これによれば、架装メーカ側が独自に開発したプログラムをシャシメーカ側が予め設置した運転室外架装用ECUに格納して利用することができるため、多様な架装ECUの機能に柔軟に対応することができる。
【0016】
また、前記操作スイッチ類とその操作出力との対応関係または前記インジケータ類とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたテーブルに基づき設定する手段を備え、前記テーブルは、その記録内容が書替自在であるようにすることができる。
【0017】
これによれば、操作スイッチ類またはインジケータ類の定義付けを任意に設定することができるため、架装メーカの技術者や運転者が適切な操作スイッチ位置またはインジケータ位置を設定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第一実施例)
第一実施例のシャシ架装間通信装置を図1から図5を参照して説明する。図1は本実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図である。図2は本実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図である。図3は本実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。図4は本実施例の運転室外架装用ECUのブロック構成図である。図5は本実施例の運転室外架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【0020】
本実施例のシャシ架装間通信装置は、図1に示すように、運転室内に設けられた運転室内架装用ECU1と、この運転室内架装用ECU1に接続されるローカルCAN2とを備え、運転室内架装用ECU1は、架装を操作するための操作スイッチ5および架装の動作状況を知らせるインジケータ4の接続手段と、操作スイッチ5の操作出力をローカルCAN2に出力する手段と、ローカルCAN2を介して伝達される架装からのインジケータ出力をインジケータ4に出力する手段と、所定の車両情報を収集してローカルCAN2に出力する手段と、ローカルCAN2を介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備える。
【0021】
ここで、前記接続する手段は、図2に示すI/O処理部23に相当する。また、前記出力する手段および前記伝達する手段は、図2に示す演算処理部21に相当する。また、操作スイッチ5は、トグルスイッチ、押しボタンスイッチなどであり、インジケータ4は、パイロットランプ、メータ類(例えば、電圧計、電流計、温度計)などである。
【0022】
次に、演算処理部21の動作手順を図3のフローチャートを参照して説明する。図2に示す演算処理部21に、車内CAN7に接続された車内CAN通信部20を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S1)、演算処理部21は、ローカルCAN通信部22を介してローカルCAN2にこの車両情報を出力する(S5)。
【0023】
また、演算処理部21に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部22を介して車両制御情報が入力されると(S2)、演算処理部21は、車内CAN通信部20を介して車内CAN7にこの車両制御情報を出力する(S6)。
【0024】
また、演算処理部21に、車内CAN7に接続された車内CAN通信部20を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S3)、演算処理部21は、ローカルCAN通信部22を介してローカルCAN2にこの「操作出力」を出力する(S7)。
【0025】
また、演算処理部21に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部22を介して「インジケータ出力」が入力されると(S4)、演算処理部21は、車内CAN通信部20を介して車内CAN7にこの「インジケータ出力」を出力する(S8)。
【0026】
さらに、ローカルCAN2には運転室外架装用ECU3が接続され、この運転室外架装用ECU3は、図4に示すように、運転室内架装用ECU1からローカルCAN2を介して伝達される操作スイッチ5の操作出力を架装に出力する手段と、架装のインジケータ出力をローカルCAN2を介して運転室内架装用ECU1に伝達する手段と、運転室内架装用ECU1からローカルCAN2を介して伝達される所定の車両情報を架装に出力する手段と、架装から出力される車両制御信号をローカルCAN2を介して運転室内架装用ECU1に伝達する手段とを備える。
【0027】
ここで、前記出力する手段および前記伝達する手段は、演算処理部31に相当する。
【0028】
次に、演算処理部31の動作手順を図5のフローチャートを参照して説明する。図4に示す演算処理部31に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S10)、演算処理部31は、架装CAN通信部32を介して架装CAN9にこの車両情報を出力する(S14)。
【0029】
また、演算処理部31に、架装CAN9に接続された架装CAN通信部32を介して車両制御情報が入力されると(S11)、演算処理部31は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの車両制御情報を出力する(S15)。
【0030】
また、演算処理部31に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S12)、演算処理部31は、架装CAN通信部32を介して架装CAN9にこの「操作出力」を出力する(S16)。
【0031】
また、演算処理部31に、架装CAN9に接続された架装CAN通信部32を介して「インジケータ出力」が入力されると(S13)、演算処理部31は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの「インジケータ出力」を出力する(S17)。
【0032】
架装CAN9には、図1に示すように、架装ECU8が接続され、架装ECU8は架装を制御する。具体的には、架装に設けられたスイッチ10またはセンサ11の出力および運転室外架装用ECU3からの操作出力および車両情報に基づき架装機器12を制御する。また、必要に応じて車両制御情報を運転室外架装用ECU3に出力して車両を制御する。
【0033】
例えば、架装が冷凍冷蔵庫であるとすれば、操作スイッチ5の操作出力によって架装機器12であるコンプレッサが起動して冷却が開始される。また、冷却の開始はパイロットランプなどのインジケータ4に表示される。センサ11は温度センサであり、規定の温度まで庫内の温度が下がると架装機器12は一時停止される。また、その状態はインジケータ4に表示される。また、インジケータ4の一つとして温度計を備えてもよい。
【0034】
また、扉の開閉などにより庫内の温度が急に上昇したような場合には架装機器12であるコンプレッサを最大出力とする必要があるが、このときに、車両情報の内のエンジン回転速度が低い場合には、車両制御情報を送出することによりアイドルアップを行い、エンジン回転速度を上昇させるなどの制御を行う。
【0035】
スイッチ10は、庫内の照明を点灯または消灯させるためのスイッチや作業員の庫内への閉じ込めを防止するための非常ベルのスイッチなどである。
【0036】
(第二実施例)
第二実施例のシャシ架装間通信装置を図6から図9を参照して説明する。図6は本実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図である。図7は本実施例の架装ECUのブロック構成図である。図8は本実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図である。図9は本実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
本実施例では、図6に示すように、図1に示した架装ECU8に相当する架装ECU18を運転室外架装用ECU13内に設けることを特徴とする。
【0038】
一般的に、図1に示したような架装内に設けられた架装ECU8は、架装メーカ側が用意するものであり、架装メーカ側が設計したプログラムにより動作する。これに対応するために、図7に示すように、架装ECU18は、演算処理部40にCPU41とメモリ42とを備え、メモリ42には架装メーカが用意したプログラムが自由に書き込めるようになっており、CPU41はこのプログラムに基づき処理を行う。これにより、架装ECU18をシャシメーカ側が用意するにも関わらず架装メーカ側が用意したプログラムを書き込むことにより、架装メーカ側が架装ECU18の処理内容を自由に設定することができる。
【0039】
本実施例における運転室外架装用ECU13は、図8に示すように、ローカルCAN通信部30と、演算処理部33と、架装ECU18とから構成される。演算処理部33の処理手順は図9に示すように、演算処理部33に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S20)、演算処理部33は、架装ECU18にこの車両情報を出力する(S24)。
【0040】
また、演算処理部33に、架装ECU18から車両制御情報が入力されると(S21)、演算処理部33は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの車両制御情報を出力する(S25)。
【0041】
また、演算処理部33に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S22)、演算処理部33は、架装ECU18にこの「操作出力」を出力する(S26)。
【0042】
また、演算処理部33に、架装ECU18から「インジケータ出力」が入力されると(S23)、演算処理部33は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの「インジケータ出力」を出力する(S27)。
【0043】
(第三実施例)
第三実施例の運転室内架装用ECU1の演算処理部21のブロック構成を図10に示す。本実施例の演算処理部21は、操作スイッチ5とその操作出力との対応関係またはインジケータ4とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたデバイスセレクトテーブル50に基づき設定し、デバイスセレクトテーブル50は、その記録内容が書替自在である。
【0044】
これにより、操作スイッチ5およびインジケータ4の定義付けを任意に設定することができる。図10の例では、初期値では、操作スイッチ♯3が操作出力♯3であり、操作スイッチ♯5が操作出力♯5であったものを、操作スイッチ♯3が操作出力♯5とし、操作スイッチ♯5が操作出力♯3となるようにデバイスセレクトテーブル50を書替えている。これにより、操作スイッチ♯3と操作スイッチ♯5の位置関係が入れ替わったことになる。
【0045】
同様に、初期値では、インジケータ♯1がインジケータ出力♯1で点灯し、インジケータ♯5がインジケータ出力♯5で点灯したところを、インジケータ♯1がインジケータ出力♯5で点灯し、インジケータ♯5がインジケータ出力♯1で点灯するようにデバイスセレクトテーブル50を書替えている。これにより、インジケータ♯1とインジケータ♯5の位置関係が入れ替わったことになる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができるため、架装メーカ側の工程を省くことができ、架装の低コスト化または短納期化を図ることができる。また、架装メーカによるシャシの電気系統の改造が無くなるため、シャシメーカ独自の品質保証が可能となり、製品の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第一実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図。
【図2】第一実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図。
【図3】第一実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図4】第一実施例の運転室外架装用ECUのブロック構成図。
【図5】第一実施例の運転室外架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図6】第二実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図。
【図7】第二実施例の架装ECUのブロック構成図。
【図8】第二実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図。
【図9】第二実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図10】第三実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部のブロック構成図。
【符号の説明】
【0048】
1 運転室内架装用ECU
2 ローカルCAN
3、13 運転室外架装用ECU
4 インジケータ
5 操作スイッチ
6 車内ECU
7 車内CAN
8、18 架装ECU
9 架装CAN
10 スイッチ
11 センサ
12 架装機器
20 車内CAN通信部
21、31、33、40 演算処理部
22、30 ローカルCAN通信部
23、43 I/O処理部
32 架装CAN通信部
41 CPU
42 メモリ
50 デバイスセレクトテーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラックや特装車両などのように、シャシと、架装とが製造の段階において個別に製造される車両に利用する。特に、シャシと架装との間の信号伝達技術に関する。
【背景技術】
【0002】
トラックや特装車両は、シャシメーカがキャビン(運転室)、エンジン、フレーム、車軸、車輪などを含むシャシを製造して架装メーカに引き渡し、引き渡されたシャシに対し、架装メーカが冷凍冷蔵庫、PTO(Power Take Off)作業用部分、ウィング式の荷台などの架装を製造して取り付けることにより1台の車両が完成する。
【0003】
この際、一般的に、シャシメーカ側は製造したシャシにどのような架装が施されるのかを考慮することなく、規格どおりのシャシを一律に製造し、架装メーカは、既にシャシに実装されている電気系統を変更あるいは加工して架装側の電気系統に取り込んでいる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−263489号公報
【特許文献2】特開2005−81969号公報
【非特許文献1】竹下敏保、「トラック架装における電装品に関する問題」、社団法人 自動車技術会 学術講演会前刷集 No.17−05、p19−22、2005年5月18日 自動車技術会春季学術講演会
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
昨今では、車両の電子化は進む一方であり、その結果、車両の搭載するECU(Electric
Control Unit)の数あるいはハーネスの量は増加の一途を辿っている。このような電気系統の複雑化を軽減するためにCAN(Controller Area
Network)による信号伝達技術が広く導入されるようになった。
【0006】
このように高度に電子化が進みつつあるシャシに対して架装を施す際には、シャシ側のCANやハーネスの仕様を詳細に分析して電気系統を変更あるいは加工する必要があり、従来の単純な電気系統を扱う場合と比較して膨大な時間と経費を要する。
【0007】
また、シャシメーカによって実装された電気系統を架装メーカが独断で変更あるいは加工することによる弊害も報告されている(例えば、非特許文献1参照)。したがって、シャシメーカが独自に製品に対する品質保証を行うことが難しい状況が生じ得る。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するために行われたものであって、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができるシャシ架装間通信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、シャシ架装間通信装置であって、本発明の特徴とするところは、運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANとを備え、前記運転室内架装用ECUは、架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、前記操作スイッチ類の操作出力を前記ローカルCANに出力する手段と、前記ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力を前記インジケータ類に出力する手段と、所定の車両情報を収集して前記ローカルCANに出力する手段と、前記ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備えたところにある。
【0010】
これによれば、架装メーカ側は、運転室内架装用ECUに操作スイッチ類およびインジケータ類を接続し、ローカルCANに架装側からの信号線を接続することにより、シャシと架装との間の信号伝達を行うことができるため、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができる。
【0011】
さらに、前記ローカルCANに運転室外架装用ECUを接続し、この運転室外架装用ECUに、前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記操作スイッチ類の操作出力を架装に出力する手段と、架装のインジケータ出力を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と、前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記所定の車両情報を架装に出力する手段と、架装から出力される車両制御信号を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段とを備えてもよい。
【0012】
これによれば、架装とローカルCANとの接続を容易に行うことができ、架装メーカ側の手間と経費を節減することができる。
【0013】
さらに、前記運転室外架装用ECUは、架装を制御するための架装ECUの機能に相応する機能を含むようにしてもよい。これによれば、架装側が備えるECU数を減らすことができる。
【0014】
あるいは、前記運転室外架装用ECUは、前記架装ECUの機能に相応するプログラムを格納する手段を備え、この格納する手段は、書替自在のメモリ手段を備えてもよい。
【0015】
これによれば、架装メーカ側が独自に開発したプログラムをシャシメーカ側が予め設置した運転室外架装用ECUに格納して利用することができるため、多様な架装ECUの機能に柔軟に対応することができる。
【0016】
また、前記操作スイッチ類とその操作出力との対応関係または前記インジケータ類とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたテーブルに基づき設定する手段を備え、前記テーブルは、その記録内容が書替自在であるようにすることができる。
【0017】
これによれば、操作スイッチ類またはインジケータ類の定義付けを任意に設定することができるため、架装メーカの技術者や運転者が適切な操作スイッチ位置またはインジケータ位置を設定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第一実施例)
第一実施例のシャシ架装間通信装置を図1から図5を参照して説明する。図1は本実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図である。図2は本実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図である。図3は本実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。図4は本実施例の運転室外架装用ECUのブロック構成図である。図5は本実施例の運転室外架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【0020】
本実施例のシャシ架装間通信装置は、図1に示すように、運転室内に設けられた運転室内架装用ECU1と、この運転室内架装用ECU1に接続されるローカルCAN2とを備え、運転室内架装用ECU1は、架装を操作するための操作スイッチ5および架装の動作状況を知らせるインジケータ4の接続手段と、操作スイッチ5の操作出力をローカルCAN2に出力する手段と、ローカルCAN2を介して伝達される架装からのインジケータ出力をインジケータ4に出力する手段と、所定の車両情報を収集してローカルCAN2に出力する手段と、ローカルCAN2を介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段とを備える。
【0021】
ここで、前記接続する手段は、図2に示すI/O処理部23に相当する。また、前記出力する手段および前記伝達する手段は、図2に示す演算処理部21に相当する。また、操作スイッチ5は、トグルスイッチ、押しボタンスイッチなどであり、インジケータ4は、パイロットランプ、メータ類(例えば、電圧計、電流計、温度計)などである。
【0022】
次に、演算処理部21の動作手順を図3のフローチャートを参照して説明する。図2に示す演算処理部21に、車内CAN7に接続された車内CAN通信部20を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S1)、演算処理部21は、ローカルCAN通信部22を介してローカルCAN2にこの車両情報を出力する(S5)。
【0023】
また、演算処理部21に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部22を介して車両制御情報が入力されると(S2)、演算処理部21は、車内CAN通信部20を介して車内CAN7にこの車両制御情報を出力する(S6)。
【0024】
また、演算処理部21に、車内CAN7に接続された車内CAN通信部20を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S3)、演算処理部21は、ローカルCAN通信部22を介してローカルCAN2にこの「操作出力」を出力する(S7)。
【0025】
また、演算処理部21に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部22を介して「インジケータ出力」が入力されると(S4)、演算処理部21は、車内CAN通信部20を介して車内CAN7にこの「インジケータ出力」を出力する(S8)。
【0026】
さらに、ローカルCAN2には運転室外架装用ECU3が接続され、この運転室外架装用ECU3は、図4に示すように、運転室内架装用ECU1からローカルCAN2を介して伝達される操作スイッチ5の操作出力を架装に出力する手段と、架装のインジケータ出力をローカルCAN2を介して運転室内架装用ECU1に伝達する手段と、運転室内架装用ECU1からローカルCAN2を介して伝達される所定の車両情報を架装に出力する手段と、架装から出力される車両制御信号をローカルCAN2を介して運転室内架装用ECU1に伝達する手段とを備える。
【0027】
ここで、前記出力する手段および前記伝達する手段は、演算処理部31に相当する。
【0028】
次に、演算処理部31の動作手順を図5のフローチャートを参照して説明する。図4に示す演算処理部31に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S10)、演算処理部31は、架装CAN通信部32を介して架装CAN9にこの車両情報を出力する(S14)。
【0029】
また、演算処理部31に、架装CAN9に接続された架装CAN通信部32を介して車両制御情報が入力されると(S11)、演算処理部31は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの車両制御情報を出力する(S15)。
【0030】
また、演算処理部31に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S12)、演算処理部31は、架装CAN通信部32を介して架装CAN9にこの「操作出力」を出力する(S16)。
【0031】
また、演算処理部31に、架装CAN9に接続された架装CAN通信部32を介して「インジケータ出力」が入力されると(S13)、演算処理部31は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの「インジケータ出力」を出力する(S17)。
【0032】
架装CAN9には、図1に示すように、架装ECU8が接続され、架装ECU8は架装を制御する。具体的には、架装に設けられたスイッチ10またはセンサ11の出力および運転室外架装用ECU3からの操作出力および車両情報に基づき架装機器12を制御する。また、必要に応じて車両制御情報を運転室外架装用ECU3に出力して車両を制御する。
【0033】
例えば、架装が冷凍冷蔵庫であるとすれば、操作スイッチ5の操作出力によって架装機器12であるコンプレッサが起動して冷却が開始される。また、冷却の開始はパイロットランプなどのインジケータ4に表示される。センサ11は温度センサであり、規定の温度まで庫内の温度が下がると架装機器12は一時停止される。また、その状態はインジケータ4に表示される。また、インジケータ4の一つとして温度計を備えてもよい。
【0034】
また、扉の開閉などにより庫内の温度が急に上昇したような場合には架装機器12であるコンプレッサを最大出力とする必要があるが、このときに、車両情報の内のエンジン回転速度が低い場合には、車両制御情報を送出することによりアイドルアップを行い、エンジン回転速度を上昇させるなどの制御を行う。
【0035】
スイッチ10は、庫内の照明を点灯または消灯させるためのスイッチや作業員の庫内への閉じ込めを防止するための非常ベルのスイッチなどである。
【0036】
(第二実施例)
第二実施例のシャシ架装間通信装置を図6から図9を参照して説明する。図6は本実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図である。図7は本実施例の架装ECUのブロック構成図である。図8は本実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図である。図9は本実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャートである。
【0037】
本実施例では、図6に示すように、図1に示した架装ECU8に相当する架装ECU18を運転室外架装用ECU13内に設けることを特徴とする。
【0038】
一般的に、図1に示したような架装内に設けられた架装ECU8は、架装メーカ側が用意するものであり、架装メーカ側が設計したプログラムにより動作する。これに対応するために、図7に示すように、架装ECU18は、演算処理部40にCPU41とメモリ42とを備え、メモリ42には架装メーカが用意したプログラムが自由に書き込めるようになっており、CPU41はこのプログラムに基づき処理を行う。これにより、架装ECU18をシャシメーカ側が用意するにも関わらず架装メーカ側が用意したプログラムを書き込むことにより、架装メーカ側が架装ECU18の処理内容を自由に設定することができる。
【0039】
本実施例における運転室外架装用ECU13は、図8に示すように、ローカルCAN通信部30と、演算処理部33と、架装ECU18とから構成される。演算処理部33の処理手順は図9に示すように、演算処理部33に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介してエンジン回転速度、車速、ギヤ位置などの車両情報が入力されると(S20)、演算処理部33は、架装ECU18にこの車両情報を出力する(S24)。
【0040】
また、演算処理部33に、架装ECU18から車両制御情報が入力されると(S21)、演算処理部33は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの車両制御情報を出力する(S25)。
【0041】
また、演算処理部33に、ローカルCAN2に接続されたローカルCAN通信部30を介して操作スイッチ5の「操作出力」が入力されると(S22)、演算処理部33は、架装ECU18にこの「操作出力」を出力する(S26)。
【0042】
また、演算処理部33に、架装ECU18から「インジケータ出力」が入力されると(S23)、演算処理部33は、ローカルCAN通信部30を介してローカルCAN2にこの「インジケータ出力」を出力する(S27)。
【0043】
(第三実施例)
第三実施例の運転室内架装用ECU1の演算処理部21のブロック構成を図10に示す。本実施例の演算処理部21は、操作スイッチ5とその操作出力との対応関係またはインジケータ4とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたデバイスセレクトテーブル50に基づき設定し、デバイスセレクトテーブル50は、その記録内容が書替自在である。
【0044】
これにより、操作スイッチ5およびインジケータ4の定義付けを任意に設定することができる。図10の例では、初期値では、操作スイッチ♯3が操作出力♯3であり、操作スイッチ♯5が操作出力♯5であったものを、操作スイッチ♯3が操作出力♯5とし、操作スイッチ♯5が操作出力♯3となるようにデバイスセレクトテーブル50を書替えている。これにより、操作スイッチ♯3と操作スイッチ♯5の位置関係が入れ替わったことになる。
【0045】
同様に、初期値では、インジケータ♯1がインジケータ出力♯1で点灯し、インジケータ♯5がインジケータ出力♯5で点灯したところを、インジケータ♯1がインジケータ出力♯5で点灯し、インジケータ♯5がインジケータ出力♯1で点灯するようにデバイスセレクトテーブル50を書替えている。これにより、インジケータ♯1とインジケータ♯5の位置関係が入れ替わったことになる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、シャシ側の電気系統に変更あるいは加工を施すことなく、架装を取り付けることができるため、架装メーカ側の工程を省くことができ、架装の低コスト化または短納期化を図ることができる。また、架装メーカによるシャシの電気系統の改造が無くなるため、シャシメーカ独自の品質保証が可能となり、製品の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第一実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図。
【図2】第一実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図。
【図3】第一実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図4】第一実施例の運転室外架装用ECUのブロック構成図。
【図5】第一実施例の運転室外架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図6】第二実施例のシャシ架装間通信装置のブロック構成図。
【図7】第二実施例の架装ECUのブロック構成図。
【図8】第二実施例の運転室内架装用ECUのブロック構成図。
【図9】第二実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部の処理手順を示すフローチャート。
【図10】第三実施例の運転室内架装用ECUの演算処理部のブロック構成図。
【符号の説明】
【0048】
1 運転室内架装用ECU
2 ローカルCAN
3、13 運転室外架装用ECU
4 インジケータ
5 操作スイッチ
6 車内ECU
7 車内CAN
8、18 架装ECU
9 架装CAN
10 スイッチ
11 センサ
12 架装機器
20 車内CAN通信部
21、31、33、40 演算処理部
22、30 ローカルCAN通信部
23、43 I/O処理部
32 架装CAN通信部
41 CPU
42 メモリ
50 デバイスセレクトテーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、
この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANと
を備え、
前記運転室内架装用ECUは、
架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、
前記操作スイッチ類の操作出力を前記ローカルCANに出力する手段と、
前記ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力を前記インジケータ類に出力する手段と、
所定の車両情報を収集して前記ローカルCANに出力する手段と、
前記ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段と
を備えたシャシ架装間通信装置。
【請求項2】
前記ローカルCANには運転室外架装用ECUが接続され、
この運転室外架装用ECUは、
前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記操作スイッチ類の操作出力を架装に出力する手段と、
架装のインジケータ出力を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と、
前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記所定の車両情報を架装に出力する手段と、
架装から出力される車両制御信号を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と
を備えた請求項1記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項3】
前記運転室外架装用ECUは、架装を制御するための架装ECUの機能に相応する機能を含む請求項2記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項4】
前記運転室外架装用ECUは、前記架装ECUの機能に相応するプログラムを格納する手段を備え、
この格納する手段は、書替自在のメモリ手段を備えた
請求項3記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項5】
前記操作スイッチ類とその操作出力との対応関係または前記インジケータ類とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたテーブルに基づき設定する手段を備え、
前記テーブルは、その記録内容が書替自在である
請求項1記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項1】
運転室内に設けられた運転室内架装用ECUと、
この運転室内架装用ECUに接続されるローカルCANと
を備え、
前記運転室内架装用ECUは、
架装を操作するための操作スイッチ類および架装の動作状況を知らせるインジケータ類の接続手段と、
前記操作スイッチ類の操作出力を前記ローカルCANに出力する手段と、
前記ローカルCANを介して伝達される架装からのインジケータ出力を前記インジケータ類に出力する手段と、
所定の車両情報を収集して前記ローカルCANに出力する手段と、
前記ローカルCANを介して伝達される架装からの車両制御信号を車内ECUに伝達する手段と
を備えたシャシ架装間通信装置。
【請求項2】
前記ローカルCANには運転室外架装用ECUが接続され、
この運転室外架装用ECUは、
前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記操作スイッチ類の操作出力を架装に出力する手段と、
架装のインジケータ出力を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と、
前記運転室内架装用ECUから前記ローカルCANを介して伝達される前記所定の車両情報を架装に出力する手段と、
架装から出力される車両制御信号を前記ローカルCANを介して前記運転室内架装用ECUに伝達する手段と
を備えた請求項1記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項3】
前記運転室外架装用ECUは、架装を制御するための架装ECUの機能に相応する機能を含む請求項2記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項4】
前記運転室外架装用ECUは、前記架装ECUの機能に相応するプログラムを格納する手段を備え、
この格納する手段は、書替自在のメモリ手段を備えた
請求項3記載のシャシ架装間通信装置。
【請求項5】
前記操作スイッチ類とその操作出力との対応関係または前記インジケータ類とそのインジケータ出力との対応関係を、この対応関係が記録されたテーブルに基づき設定する手段を備え、
前記テーブルは、その記録内容が書替自在である
請求項1記載のシャシ架装間通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−23574(P2009−23574A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190362(P2007−190362)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000005463)日野自動車株式会社 (1,484)
【Fターム(参考)】
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