Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
シャワー装置
説明

シャワー装置

【課題】 所定の流量で給水された水を利用して振動しながら吐水するバイブレータ機能を有し、これらの振動数を一定の流量のままで容易に変えることができるシャワー装置を提供する。
【解決手段】 本発明のシャワー装置1は、給水口4及び吐水口6が形成されたシャワー装置本体2と、このシャワー装置本体内に回転可能に設けられ給水口から流入した水により回転する水車12と、この水車の回転軸14に対して偏心して水車に設けられた錘10と、給水口から流入した水をその流量を変えることなく水車に供給し且つその供給方向が変更可能となっているノズル18と、を有し、このノズルにより、水車に給水される給水方向が変更されると、水車の回転数が変更されてシャワー装置本体の振動数が変更されるように構成されていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャワー装置に係わり、特に、給水された水により装置全体を振動させながら吐水するバイブレータ機能を有するシャワー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からシャワー装置の一つとして、例えば、特許文献1に記載されているようなバイブレータ機能を有するシャワー装置が知られている。この従来のバイブレータ機能を有するシャワー装置においては、シャワー装置の吐水部となるシャワーヘッドの内部には、錘が偏心して取り付けられた水車が設けられている。
また、シャワーヘッドの内部には、シャワー装置本体に流入した水が水車を通過することなく第1の流出口であるシャワー口から流出するシャワー用流路と、シャワー装置本体に流入した水が水車を通過してシャワーヘッドの第2の流出口から流出する水車用流路の2つの流路が形成されている。
さらに、シャワーヘッドには、シャワー用流路と水車用流路の開閉を切り替える切替弁が設けられている。シャワー装置についてバイブレータ機能を主として使用する場合には、この切替弁により、シャワー用流路を閉鎖して水車用流路を開放し、一方、シャワー機能を主として使用する場合には、シャワー用流路を開放して水車用流路を閉鎖するようになっている。
また、水車は水車用流路を流れる水の流量に応じた回転数で回転するが、錘が偏心して取り付けられているため、水車の回転と同時にこの偏心して取り付けられた錘によって遠心力が発生する。このような錘による遠心力は、使用者がシャワーヘッドの握り部を握った際、この握り部の中心を支点としてシャワーヘッド自体をバイブレータのように振動させる力として作用する。さらに、このようなシャワーヘッドを身体に押し当てることによって、この身体の押し当てた部分に水車及び錘の回転と共に周期的に押圧力が作用してマッサージ効果が得られるようになっている。
【0003】
【特許文献1】実開昭63−164954号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のシャワー装置においては、シャワーヘッドをバイブレータとして使用中、その振動の周波数(振動数)や強弱を調整したい場合には、その都度、水車用流路に供給される水の流量を調整することにより、水車の回転数を調整しなければならない。
また、給湯器からの湯水をシャワーヘッドの水車用流路に供給する場合には、水車用流路の流量の程度によっては、給湯器が着火したりしなかったりするため、シャワーヘッドから吐水される湯水の温度が変化し、所望な温度の湯水を使用することができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、所定の流量で給水された水を利用して振動しながら吐水するバイブレータ機能を有し、給水する水の流量を変えることなく振動数を容易に変えることができるシャワー装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、給水された水を吐水するシャワー装置であって、給水口及び吐水口が形成されたシャワー装置本体と、このシャワー装置本体内に回転可能に設けられ上記給水口から流入した水により回転する水車と、この水車の回転軸に対して偏心して上記水車に設けられた錘と、上記給水口から流入した水をその流量を変えることなく上記水車に供給し且つその供給方向が変更可能となっている給水方向変更手段と、を有し、上記給水方向変更手段により、上記水車に給水される給水方向が変更されると、上記水車の回転数が変更されて上記シャワー装置本体の振動数が変更されるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明のシャワー装置においては、給水方向変更手段が給水口から流入した水をその流量を変えることなく水車に供給し且つその供給方向を変更することにより、水車と錘の回転数が容易に変更されるため、シャワー装置本体の振動数を容易に変えることができる。
【0007】
本発明において、給水方向変更手段は、給水口から流入した水を水車に噴出するノズル部を備え、このノズル部の水の噴出方向が水車の水平方向に調整可能となっていることが好ましい。これにより、給水方向変更手段のノズル部の水の噴出方向が水車の水平方向に調整されて、給水口から流入した水をその流量を変えることなく水車に供給して水車と錘の回転数を容易に変更させることができ、シャワー装置本体の振動数を容易に変えることができる。
【0008】
本発明において、給水方向変更手段は、給水口から流入した水を水車に噴出するノズル部を備え、このノズル部の水の噴出方向が水車の垂直方向に調整可能となっていてもよい。これにより、給水方向変更手段のノズル部の水の噴出方向が水車の垂直方向に調整されて、給水口から流入した水をその流量を変えることなく水車に供給して水車と錘の回転数を容易に変更させることができ、シャワー装置本体の振動数を容易に変えることができる。
【0009】
本発明は、給水された水を吐水するシャワー装置であって、給水口及び吐水口が形成されたシャワー装置本体と、このシャワー装置本体内に回転可能に設けられ上記給水口から流入した水により回転する水車と、この水車の回転軸に対して偏心して上記水車に設けられた錘と、上記シャワー装置本体と上記水車の間に配置され、上記給水口から流入した水を上記水車の半径方向に供給して水車の回転を停止させる水車停止用給水路と上記給水口から流入した水を上記水車の接線方向に供給して水車を回転させる水車回転用給水路とを備え、これらの水車停止用給水路と水車回転用給水路に流入する水の流量分配比が調整可能である流量分配比調整手段と、を有し、上記流量分配比調整手段により水車回転用給水路の流量と水車停止用給水路の流量分配比を調整することにより、上記水車の回転数が変更され上記シャワー装置本体の振動数が調整されるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明のシャワー装置においては、流量分配比調整手段により水車回転用給水路の流量と水車停止用給水路の流量分配比を容易に調整することができるため、水車と錘の回転数を容易に調整することができ、シャワー装置本体の振動数を容易に調整することができる。
【0010】
本発明において、流量分配比調整手段は、給水路の流量を変えることなく水車回転用給水路と水車停止用給水路へ分配する比を連続的に調整するように構成されていることが好ましい。これにより、水車と錘の回転数を任意に設定することができるため、シャワー装置本体の振動数を任意に設定することができる。
【0011】
本発明において、流量分配比調整手段は、給水路の流量を変えることなく水車回転用給水路と水車停止用給水路へ分配する比を段階的に調整するように構成されていてもよい。これにより、水車と錘の回転数をいくつかの段階的に設定することができるため、シャワー装置本体の振動数をいくつかの段階的に設定することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のシャワー装置によれば、所定の流量で給水された水を利用して振動しながら吐水するバイブレータ機能を有し、給水する水の流量を変えることなく振動数を容易に変えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明のシャワー装置の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるシャワー装置を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のシャワー装置1はシャワー装置本体2を備え、このシャワー装置本体2は、その上流側に形成された給水口4と、複数の吐水口6が形成された蓋8とを含む。
つぎに、図2は、本発明の第1実施形態によるシャワー装置1において、シャワー装置本体2の蓋8を取り外した状態を示す斜視図であり、図3は、図2に示す本発明の第1実施形態によるシャワー装置1のF−F概略断面図である。ここで、図2及び図3において、水の流れを実線及び破線の矢印で示している。
図2及び図3に示すように、本実施形態のシャワー装置1のシャワー装置本体2内には、錘10を含む水車12が、シャワー装置本体2の上面又は下面、或いは複数の吐水口6が形成された蓋8の面とほぼ平行な面内で回転可能に設けられている。この錘10は、ほぼ扇形の板形状のものであり、シャワー装置本体2のほぼ垂直方向に延びる水車12の回転軸14に対して偏心させるように水車12の上端面の一部分に一体的に取り付けられている。これらの錘10及び水車12は、それらが回転することによりシャワー装置本体2を振動させるような振動を発生するようになっている。
【0014】
また、給水口4から流入した水がシャワー装置本体2内の水車12に向かって流入する
流入部16には、水車12に給水する方向を水車12の水平方向に変更する給水方向変更手段であるノズル18が設けられている。このノズル18は、水車12の回転軸14とほぼ平行に延びる回転軸18aを中心に所定の回転角度の範囲で回転可能に構成されている。
すなわち、このノズル18については、使用者がその上端部のつまみ18bをつまんで、回転軸18aを中心に所定の回転角度の範囲で回転させて位置決めすることにより、給水口4からノズル18に流入した水がノズル18の噴出口20から水車12に噴出される位置を水車12の水平方向に変えることができるように構成されている。
なお、図2及び図3に示すシャワー装置1のノズル18については、その噴出口20が水車12の接線方向に差し向けられた状態(以下「状態I」と呼ぶ)を示している。
【0015】
さらに、図2に示すように、ノズル18の噴出口20については、そこから噴出された水が水車12の各羽根12aの面の一部分に上端から下端にわたって当たるように、噴出口20の高さ寸法は、水車12の高さ寸法又は水車12の各羽根12aの高さ寸法とほぼ同程度になっており、垂直方向に細長く延びた四角形状になっている。
しかしながら、ノズル18の噴出口20については、上述した形状に限られず、ノズル18の噴出口20として1つの丸孔を形成してもよいし、複数の丸孔を垂直方向に並べて配置してもよい。
【0016】
一方、図4は、ノズル18の噴出口20が図3とは異なる方向に差し向けられた状態を示す、図3と同様な概略断面図である。すなわち、図4では、ノズル18の噴出口20が水車12の半径方向に差し向けられた状態(以下「状態II」と呼ぶ)が示されている。
また、図3及び図4に示すように、回転軸18aを中心とするノズル18の回転角度θについては、状態IIのノズル18の回転角度を0°とし、ノズル18の回転中心から水車12の回転中心までの距離dを一定とし、水車12の回転中心から水車12の羽根12aの先端までの距離(水車12の半径)rを一定とした場合、0°<θ≦sin-1(r/d) の範囲で使用することが好ましい。ちなみに、ノズル18の回転角度θがsin-1(r/d)度の場合、ノズル18の噴出口20から噴出された水流の方向が水車12のほぼ接線方向となり、水車12および錘10が最大の回転数で回転するようになっている。
【0017】
つぎに、上述した本発明の第1実施形態によるシャワー装置1の作用について説明する。
まず、流量が一定の状態で給水口4から流入した水は、シャワー装置本体2の流入部16に設けられたノズル18を経てシャワー装置本体2内に流入し、吐水口6から吐水される。
ここで、図2及び図3に示す状態Iのように、ノズル18の回転角度θが0°<θ≦sin-1(r/d) の範囲内の所定角度に設定されている場合、回転角度θの大きさを大きく設定するほど、噴出口20が水車12の接線方向に差し向けられ、給水口4からノズル18に流入した水は、噴出口20から水車12の各羽根12aの面のより外側の部分に噴射される。このとき、水車12は、ノズル18の回転角度θの大きさを大きく設定するほど、より高速で回転する。
また、水車12が回転すると共に錘10も同時に回転し、水車12の回転軸14に対して偏心させるように取り付けられた錘10の回転による遠心力によってシャワー装置本体2が主として水車12のほぼ水平方向にバイブレータのように振動する。
さらに、このシャワー装置本体2の振動の振動数(周波数)は、錘10及び水車12の回転数に比例し、錘10及び水車12の回転数が小さい場合には、シャワー装置本体2の振動は低周波となり、錘10及び水車12の回転数が大きくなるにつれて、シャワー装置本体2の振動は高周波となる。したがって、シャワー装置本体2の振動の周波数(振動数)を変えたい場合には、給水口4からノズル18を経てシャワー装置本体2内に流入させる水の流量を変えることなく、ノズル18の回転角度θを変えて錘10及び水車12の回転数を変えることにより、シャワー装置本体2の振動の周波数(振動数)を任意に変える。
【0018】
さらに、図4に示す状態IIのように、ノズル18の回転角度θが0度に設定されている場合、噴出口20は水車12の中心方向に差し向けられ、給水口4からノズル18に流入した水は、噴出口20から水車12の回転軸14に対して垂直方向に噴出される。このとき、給水口4からノズル18を経てシャワー装置本体2内に所定の流量の水が流入しているにもかかわらず、水車12は停止状態となる。
【0019】
上述した本発明の第1実施形態によるシャワー装置1によれば、給水口4からノズル18を経てシャワー装置本体2内に流入される水の流量を変えることなく、ノズル18の回転角度θのみを変えることにより、噴出口20から水車12に噴出される位置を水車12の水平方向に変えることができる。これにより、錘10及び水車12の回転数を変えると共にシャワー装置本体2の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができる。したがって、使用者は、シャワー装置本体2の振動の周波数(振動数)を好みに応じて自由に設定することができ、これらのシャワー装置1を使用者の所定の部位に押し当てることによって、心地よいマッサージ効果を得ることができる。さらに、使用者の所定の部位に押し当てるシャワー装置1の配置角度や方向を変えることにより、部位に与えられる振動の方向も所望に変えることができるため、使用目的に応じてあらゆる使い方が可能である。
また、本実施形態のシャワー装置1によれば、給水口4からノズル18を経てシャワー装置本体2内に流入される水の流量を変えることなく、シャワー装置本体2の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができるため、給水口4から流入して吐水口6から吐水されるまでの湯水の温度をほぼ一定に保った状態で使用することができる。
【0020】
なお、上述した本発明の第1実施形態によるシャワー装置1では、一例として、ノズル18の回転角度θのみを変えることにより、噴出口20から水車12に噴出される位置を水車12の水平方向に変えて、錘10及び水車12の回転数を変えるような形態について説明したが、このような形態に限定されず、他の形態についても適用可能である。
例えば、シャワー装置の他の形態として、ノズル18を軸方向に移動可能にすることにより、噴出口20から水車12に噴出される位置を水車12の垂直方向に変えて錘10及び水車12の回転数を変えるなどの構成にしてもよい。
【0021】
つぎに、本発明の第2実施形態によるシャワー装置について説明する。
図5は、本発明の第2実施形態によるシャワー装置30を示す斜視図であり、図6は、図5に示す本発明の第2実施形態によるシャワー装置30のG−G断面図である。ここで、図5及び図6において、上述した図1〜図4に示す第1実施形態のシャワー装置1の部分と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図5及び図6に示すように、本実施形態のシャワー装置30では、第1実施形態のシャワー装置1のノズル18の代わりに、給水口34から流入した一定流量の水をシャワー装置本体32内に所定の分配比で分配して流出させる流量分配比調整部材40が水車12の回転軸14を中心に回動可能に組み込まれている構成が第1実施形態の構成と異なっている。
【0022】
また、図5に示す本実施形態のシャワー装置30では、複数の吐水口36が形成された蓋38が取り外された状態でシャワー装置本体32の内部が示されている。シャワー装置本体32の外周に沿って形成された溝孔32aには、シャワー装置本体32内に組み込まれた流量分配比調整部材40のつまみ42が溝孔32aの左端の位置Aから右端の位置Cまで摺動可能に組み込まれている。
さらに、流量分配比調整部材40は、そのつまみ42を溝孔32aで摺動させることにより、水車12の回転軸14を中心にシャワー装置本体32及び水車12に対してつまみ42と一体的に回動するように構成されている。
【0023】
さらに、図6に示すシャワー装置30では、流量分配比調整部材40のつまみ42を溝孔32aの途中の位置Bに設定したとき状態を示している。流量分配比調整部材40には、2つの流路46,48(詳細は後述する)が形成されており、給水口34から一定の流量で流入した水がシャワー装置本体32の流入部44出口44bから流出し、流量分配比調整部材40の各流路46,48に分配されるようになっている。
【0024】
図7は、本実施形態のシャワー装置30における流量分配比調整部材40を示す斜視図である。なお、図7に示す流量分配比調整部材40のH−H断面図は、図6に示す流量分配比調整部材40の部分の断面図と一致している。なお、図7では、流量分配比調整部材40のつまみ42を位置A〜Cに設定したときの各状態におけるシャワー装置本体32の流入部44の各出口44a,44b,44cの位置をそれぞれ破線で示している。
図6及び図7に示すように、流量分配比調整部材40には、上述したようにシャワー装置本体32の流入部44と連通可能な水車回転用流路46と水車停止用流路48の2つの流路が形成されている。ここで、流量分配比調整部材40のつまみ42を位置Bに設定した状態では、シャワー装置本体32の流入部44の出口44bから流出した水は、水車回転用流路46の流入口46aに流入する水と水車停止用流路48の流入口48aに流入する水にそれぞれ分配されるようになっている。
水車回転用流路46は、この流路46を流れた水により水車12に回転力を与えるための流路であり、水車停止用流路48は、この流路48を流れた水により水車12を停止させるための流路である。
また、流量分配比調整部材40の水車回転用流路46の流入口46aと水車停止用流路48の流入口48aは、共にほぼ直角三角形の形状に形成され、それらの斜辺が互いに対向するように配置され、互いの流入口46a,48aが斜めの仕切り壁40aで仕切られている。このように形成された流入口46a,48aにより、流量分配比調整部材40のつまみ42を位置Aと位置Cとの間で摺動させて流量分配比調整部材40を水車12の回転軸14を中心にシャワー装置本体32及び水車12に対して回動させると、給水口34から一定の流量で流入した水がシャワー装置本体32の流入部44から各流入口46a,48aに分配される分配比を連続的に変えることができるようになっている。
さらに、水車回転用流路46の下流側端部である出口部46bは、流路46内の水を水車12の接線方向に差し向けて流出させるように形成されている。一方、水車停止用流路48の下流側端部である出口部48bは、流路48内の水を水車12の半径方向に差し向けて流出させるように形成されている。
【0025】
つぎに、上述した本発明の第2実施形態によるシャワー装置30の作用について説明する。
まず、図5〜図7に示すように、流量分配比調整部材40のつまみ42が位置Bに設定された状態では、給水口34から一定の流量で流入した水がシャワー装置本体32の流入部44の出口44bから流出し、流量分配比調整部材40の水車回転用流路46の流入口46aと水車停止用流路48の流入口48aのそれぞれに分配される。
流入口46aから流入して水車回転用流路46を流れた水は、その出口部46bから水車12の接線方向に流出し、水車12を回転させる。一方、流入口48aから流入して水車停止用流路48を流れた水は、その出口部48bから水車12の半径方向に向かって流出し、錘10及び水車12の回転を抑制する。
【0026】
また、流量分配比調整部材40のつまみ42を位置Aと位置Bとの間で摺動させることにより、水車回転用流路46と水車停止用流路48の流量の分配比を連続的に変えて、錘10及び水車12の回転数を変えることができる。
なお、錘10及び水車12の回転数は、水車回転用流路46と水車停止用流路48の流量の分配比に応じて増減し、水車停止用流路48の流量に対する水車回転用流路46の流量が大きくなるにつれて、錘10及び水車12の回転数はより大きくなる。
【0027】
さらに、この錘10及び水車12の回転により、シャワー装置本体32は、水車12のほぼ水平方向にバイブレータのように振動しながら吐水口36から吐水する。このシャワー装置本体32の振動の周波数(振動数)は、錘10及び水車12の回転数に比例し、錘10及び水車12の回転数が小さい場合には、シャワー装置本体32の振動は低周波となり、錘10及び水車12の回転数が大きくなるにつれて、シャワー装置本体32の振動は高周波となる。
【0028】
図8は、本実施形態のシャワー装置30において、流量分配比調整部材40のつまみ40を位置Aに設定した状態を示す図6と同様な断面図である。
図7及び図8に示すように、流量分配比調整部材40のつまみ40が位置Aに設定された状態では、給水口34から一定の流量で流入した水がシャワー装置本体32の流入部44の出口44aから流量分配比調整部材40の水車回転用流路46のみに流入し、その出口部46bから水車12の接線方向に流出し、錘10及び水車12はほぼ最大の回転数で回転する。また、この錘10及び水車12の回転により、シャワー装置本体32は、吐水口36から吐水しながら最も高い周波数で振動する。
【0029】
また、図9は、本実施形態のシャワー装置30において、流量分配比調整部材40のつまみ40を位置Cに設定した状態を示す図6及び図8と同様な断面図である。
図7及び図9に示すように、流量分配比調整部材40のつまみ40が位置Cに設定された状態では、給水路34から一定の流量で流入した水がシャワー装置本体32の流入部44の出口44cから流量分配比調整部材40の水車停止用流路48のみに流入し、その出口部48bから水車12の半径方向に流出し、錘10及び水車12は停止する。このとき、シャワー装置本体32は、振動せずに吐水口36から吐水するのみである。
【0030】
上述した本発明の第2実施形態によるシャワー装置30によれば、第1実施形態のシャワー装置1と同様に、給水口34から流入する水の流量を変えることなく、流量分配比調整部材40によって、シャワー装置本体32の流入部44から水車12へ流入させる水を2つの流路46,48に分岐させて、これら流路46,48の流量の分配比を連続的に変えることができる。これにより、錘10及び水車12の回転数を変えると共にシャワー装置本体32の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができる。したがって、使用者は、シャワー装置本体32の振動の周波数(振動数)を好みに応じて自由に設定することができ、これらのシャワー装置30を使用者の所定の部位に押し当てることによって、心地よいマッサージ効果を得ることができる。さらに、使用者の所定の部位に押し当てるシャワー装置30の配置角度や方向を変えることにより、部位に与えられる振動の方向も所望に変えることができるため、使用目的に応じてあらゆる使い方が可能である。
また、本実施形態のシャワー装置30によれば、給水口34からシャワー装置本体32内に流入される水の流量を変えることなく、シャワー装置本体32の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができるため、給水口34から流入して吐水口36から吐水されるまでの湯水の温度をほぼ一定に保った状態で使用することができる。
【0031】
なお、上述した本発明の第2実施形態によるシャワー装置30では、流量分配比調整部材40について、水車回転用流路46の流入口46aと水車停止用流路48の流入口48aを共にほぼ直角三角形の形状に形成し、それらの斜辺が互いに対向するように配置して、各流入口46a,48aに分配される分配比を連続的に変えることができるような形態について説明したが、このような形態に限定されず、他の形態についても適用可能である。
【0032】
図10は、本発明の第2実施形態の変形例によるシャワー装置における流量分配比調整部材を示す、図7と同様な斜視図である。ここで、図10において、図7に示す部分と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図10に示すように、本発明の第2実施形態の変形例によるシャワー装置の流量分配比調整部材50は、上述した第2実施形態の流量分配比調整部材40の各流入口46a,48aの代わりに、水車回転用流路52の流入口52aが階段状に形成され、水車停止用流路54の流入口54aが流入口52aと対向して組み合うように階段状に形成された構成となっている。
この流量分配比調整部材50の各流入口により、給水口34から流入する水の流量を変えることなく、シャワー装置本体32の流入部44の各状態の出口44a,44b,44cから水車回転用流路52と水車停止用流路54に流入させる水の流量の分配比を段階的に変えることができる。これにより、錘10及び水車12の回転数を変えると共にシャワー装置本体32の振動の周波数(振動数)を段階的に変えることができる。
【0033】
つぎに、本発明の第3実施形態によるシャワー装置について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態によるシャワー装置60を示す斜視図であり、図12は、図11に示す本発明の第3実施形態によるシャワー装置60のI−I断面図である。ここで、図11及び図12において、上述した第1及び第2実施形態のシャワー装置の部分と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図11及び図12に示すように、本実施形態のシャワー装置60では、第1実施形態のシャワー装置1のノズル18の代わりに、水車12に給水する方向を水車12の垂直方向に変更する給水方向変更手段として、シャワー装置本体62内に水車12の垂直方向に摺動可能なノズル垂直方向調整部材70が組み込まれている構成が第2実施形態の構成と異なっている。
【0034】
また、図11及び図12に示すシャワー装置本体62内に組み込まれたノズル垂直方向調整部材70は、シャワー装置本体62内で最も下方に配置された状態を示している。
ノズル垂直方向調整部材70のつまみ72は、シャワー装置本体62の垂直方向に延びる溝孔62aに沿って摺動可能にノズル垂直方向調整部材70に一体的に設けられている。
ここで、シャワー装置本体62内で最も下方に配置されたノズル垂直方向調整部材70のつまみ72の位置を位置Dとし、溝孔62aの最も上方に位置するつまみ72の位置を位置Eとする。
ちなみに、図13は、ノズル垂直方向調整部材70のつまみ72を位置Eに設定した場合のシャワー装置60を示す、図12と同様な断面図である。
さらに、ノズル垂直方向調整部材70にはノズル74が形成され、給水口64からシャワー装置本体62の流入部68に一定の流量で流入した水は、ノズル74を流れて噴出口74aか水車12の接線方向に向かって流出されるようになっている。
【0035】
つぎに、上述した本発明の第3実施形態によるシャワー装置60の作用について説明する。
まず、図11及び図12に示すように、ノズル垂直方向調整部材70のつまみ72が位置Dに設定された状態では、分配比調整部材70のノズル74の高さは、水車12のほぼ中間の高さに位置している。給水口64からシャワー装置本体62の流入部68に一定の流量で流入した水は、ノズル垂直方向調整部材70のノズル74を流れて水車12のほぼ中間の高さで噴出口74aから水車12の接線方向に向かって流出される。この流出された水の流速に応じて、錘10及び水車12が所定の回転数で回転し、これらの回転数に応じてシャワー装置本体62が吐水口36から吐水しながら水車12のほぼ水平方向に振動する。
また、ノズル垂直方向調整部材70を位置Dと位置Eとの間で摺動させて、ノズル74の噴出口74aから水車12に噴出させる位置を水車12の垂直方向に変えることにより、錘10及び水車12の回転数を変えてシャワー装置本体62の振動周波数(振動数)を変えることができる。
【0036】
さらに、ノズル垂直方向調整部材70のつまみ72が位置Eに設定された状態では、ノズル垂直方向調整部材70のノズル74の高さは、水車12の上端の錘10の高さ付近に位置している。この状態では、給水口64からシャワー装置本体62の流入部68に一定の流量で流入した水は、ノズル74の噴出口74aから流出するが、この流出した水の一部が水車12の羽根12aに十分に当たらないため、水車12に当たってその回転力に寄与する水の流量又は流速が変化する。したがって、このときの錘10及び水車12の回転数は、位置Eよりも下方の位置に設定されたノズル垂直方向調整部材70の場合における水車12の回転数に比べて小さくなり、シャワー装置本体62の振動も低周波となる。
【0037】
上述した本発明の第3実施形態によるシャワー装置60によれば、第1及び第2実施形態のシャワー装置と同様に、給水口64から流入する水の流量を変えることなく、ノズル垂直方向調整部材70をシャワー装置本体62及び水車12に対して垂直方向に摺動させてノズル74の噴出口74aから水車12に噴出させる位置を水車12の垂直方向に変えることにより、錘10及び水車12の回転数を変えることができる。したがって、シャワー装置本体62の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができる。
また、使用者は、シャワー装置本体62の振動の周波数(振動数)を好みに応じて自由に設定することができ、これらのシャワー装置60を使用者の所定の部位に押し当てることによって、心地よいマッサージ効果を得ることができる。さらに、使用者の所定の部位に押し当てるシャワー装置1の配置角度や方向を変えることにより、部位に与えられる振動の方向も所望に変えることができるため、使用目的に応じてあらゆる使い方が可能である。
さらに、本実施形態のシャワー装置60によれば、給水口64からシャワー装置本体62内に流入される水の流量を変えることなく、シャワー装置本体62の振動の周波数(振動数)を任意に変えることができるため、給水口64から流入して吐水口36から吐水されるまでの湯水の温度をほぼ一定に保った状態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1実施形態によるシャワー装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるシャワー装置において、シャワー装置本体の蓋を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す本発明の第1実施形態によるシャワー装置のF−F概略断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるシャワー装置のノズルの噴出口が図3とは異なる方向に差し向けられた状態を示す、図3と同様な概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるシャワー装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示す本発明の第2実施形態によるシャワー装置のG−G断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるシャワー装置における流量分配比調整部材を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるシャワー装置において、流量分配比調整部材のつまみを位置Aに設定した状態を示す図6と同様な断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態によるシャワー装置において、流量分配比調整部材のつまみを位置Cに設定した状態を示す図6及び図8と同様な断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態の変形例によるシャワー装置における流量分配比調整部材を示す、図7と同様な斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態によるシャワー装置を示す斜視図である。
【図12】図11に示す本発明の第3実施形態によるシャワー装置のI−I断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態によるシャワー装置において、流量分配比調整部材のつまみを位置Eに設定した状態を示す、図12と同様な断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1,30,60 シャワー装置
2,32,62 シャワー装置本体
4,34,64 給水口
6,36 吐水口
8,38 蓋
10 錘
12 水車
12a 水車の羽根
14 水車の回転軸
16,44,68 シャワー装置本体の流入部
18,74 ノズル
18a ノズルの回転軸
18b ノズルのつまみ
20,74a ノズルの噴出口
40,50 流量分配比調整部材
40a 仕切り壁
42,72 つまみ
46 水車回転用流路
46a 水車回転用流路の流入口
46b 水車回転用流路の流出口
48 水車停止用流路
48a 水車停止用流路の流入口
48b 水車停止用流路の流出口
62a 溝孔
70 ノズル垂直方向調整部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水された水を吐水するシャワー装置であって、
給水口及び吐水口が形成されたシャワー装置本体と、
このシャワー装置本体内に回転可能に設けられ上記給水口から流入した水により回転する水車と、
この水車の回転軸に対して偏心して上記水車に設けられた錘と、
上記給水口から流入した水をその流量を変えることなく上記水車に供給し且つその供給方向が変更可能となっている給水方向変更手段と、
を有し、
上記給水方向変更手段により、上記水車に給水される給水方向が変更されると、上記水車の回転数が変更されて上記シャワー装置本体の振動数が変更されるように構成されていることを特徴とするシャワー装置。
【請求項2】
上記給水方向変更手段は、上記給水口から流入した水を上記水車に噴出するノズル部を備え、このノズル部の水の噴出方向が上記水車の水平方向に調整可能となっている請求項1記載のシャワー装置。
【請求項3】
上記給水方向変更手段は、上記給水口から流入した水を上記水車に噴出するノズル部を備え、このノズル部の水の噴出方向が上記水車の垂直方向に調整可能となっている請求項1に記載のシャワー装置。
【請求項4】
給水された水を吐水するシャワー装置であって、
給水口及び吐水口が形成されたシャワー装置本体と、
このシャワー装置本体内に回転可能に設けられ上記給水口から流入した水により回転する水車と、
この水車の回転軸に対して偏心して上記水車に設けられた錘と、
上記シャワー装置本体と上記水車の間に配置され、上記給水口から流入した水を上記水車の半径方向に供給して水車の回転を停止させる水車停止用給水路と上記給水口から流入した水を上記水車の接線方向に供給して水車を回転させる水車回転用給水路とを備え、これらの水車停止用給水路と水車回転用給水路に流入する水の流量分配比が調整可能である流量分配比調整手段と、
を有し、
上記流量分配比調整手段により水車回転用給水路の流量と水車停止用給水路の流量分配比を調整することにより、上記水車の回転数が変更され上記シャワー装置本体の振動数が調整されるように構成されていることを特徴とするシャワー装置。
【請求項5】
上記流量分配比調整手段は、上記給水路の流量を変えることなく上記水車回転用給水路と上記水車停止用給水路へ分配する比を連続的に調整するように構成されている請求項4記載のシャワー装置。
【請求項6】
上記流量分配比調整手段は、上記給水路の流量を変えることなく上記水車回転用給水路と上記水車停止用給水路へ分配する比を段階的に調整するように構成されている請求項4記載のシャワー装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2006−271849(P2006−271849A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−98892(P2005−98892)
【出願日】平成17年3月30日(2005.3.30)
【出願人】(000010087)東陶機器株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】