説明

シュープレスベルト

発明は、イソシアネート基を含むウレタンプレポリマー及び連鎖延長剤の混合物から調製されたポリウレタンポリマーを含むシュープレスベルトに関し、ウレタンプレポリマーが1,4−フェニレン−ジイソシアネート(PPDI)と、メチル−ビス(3−クロロ−2,6−ジエチル−アニリン)(MCDEA)を含む連鎖延長剤の混合物とを用いて調製されるものである。

【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【0001】
発明の背景
発明は、一般的に、製紙工程の異なる段階で使用されるベルトに関するものである。より詳しくは、発明は、板紙抄紙機、抄紙機及びパルプ抄紙機におけるプレス部分のシュープレスのみならず、ある種の紙の製造時の抄紙機カレンダーのシュープレスにも使用されるシュープレスベルトに関するものである。
【0002】
シュープレスは、繊維ウエブを脱水するための、パルプ抄紙機、板紙抄紙機及び抄紙機に一般に使用される。そのようなシュープレスにおいて高速で移動する濡れた繊維ウエブの一方の表面は、回転するプレスロールによってプレスされる一方で、同時に、弾性のエラストマー体を用いた無端ベルトによって囲まれた定圧シューにより繊維ウエブの他方の面がプレスされる。ベルトは、プレスロールと圧力シューとの間を略同じ速度で繊維ウエブとして移動する。プレスフェルト上面の繊維ウエブは、プレスベルトの外表面がプレスフェルトと直接接触し、かつプレスベルトの内表面が圧力シューに対して滑っている状態で、シュープレスを通過する。潤滑油は、ベルトの自由な移動を保障するため、ベルト及び圧力シューの間に一般に供給される。
【0003】
従来のプレスベルトは、ポリウレタンあるいはゴムのようなエラストマー材料と、ベルトの内側に糸で作られた支持構造とを一般的に含む。シュープレスベルトの例は、特許出願FI20040166に開示される。
【0004】
一般的に言って、繊維ウエブがシュープレスを高速度で通過する時にシュープレスベルトは、プレスロールと圧力シューの間で高い屈曲力及びプレス力を頻発することにさらされる。時間中にそのような歪はベルト材料に使用中のクラックを引き起こすかもしれず、それは最終的にベルトに操作ができないほどの損傷を与えるであろう。一般的な傾向は、製造効率を改良するために抄紙機中のウエブ速度を向上させることであった。従前の通りの乾燥物質含有量がより高い速度で目指されているので、プレス力は増加させなければならない。それゆえ、プレス工程中で使用されるシュープレスベルトもますますより高い負荷にさらされ、ベルトはそれゆえ、高性能を確実にするために複数の様々な特性を保持することが要求されている。抄紙機中のウエブ速度を向上させると、一方で増加された速度のため、他方で潤滑油の加温のため、ベルトはさらに高い熱的負荷にさらされる。ベルトの良好な熱抵抗は、ベルトの耐用年数の観点から必須な態様である。
【0005】
抄紙機、板紙抄紙機及びパルプ抄紙機中のシュープレスの作動温度は、通常70℃未満である。シュープレスの温度を上昇させることによっても製造効率を増加させることが可能である;水粘度が減少し、かつ水がより効率的に存在する時に、より良い乾燥物質含有量が達成されることをより高い繊維ウエブ温度が許容し得ることが、後に観察されている。繊維ウエブは、例えば、水蒸気、熱ロール、あるいは質量の温度を上昇させることによって加熱されても良い。インパルス乾燥技術として知られていることにおいて、温度は200℃を超える高温に上げられる。また、シューカレンダーとして知られていることにおいて、熱ロールの温度は200℃を超えても良い。同じ要因は、外側からシュープレスベルトの温度を上昇させる。圧力負荷の上昇は、乾燥物質を改良する。しかしながら、同時に、摩擦により生じる熱は、シューを潤滑する油を加熱し、かつシュープレスベルト内側の温度を上昇させる。これらの要因は、シュープレスフェルトに向けられた熱抵抗要求を一緒に上昇させる。
【0006】
通常のポリウレタンからなるシュープレスベルトは、70℃未満の温度に十分に耐える。しかしながら、より高温では、ポリウレタンの機械的及び力学的な特性に対応したシュープレスベルトのそれらは、明らかに劣化する。ポリウレタンは高温で軟化し、ベルトの磨耗は増加する。軟化のためにベルト溝は圧縮され、それらの本来の形状にもどらず、溝が十分な水をもはや吸収することができないため、脱水が損なわれる。高温では、特に抄紙薬品の残留物の存在下において、熱的及び化学的な酸化反応はポリウレタン中で起こり始める。その結果、ポリマー鎖が破壊され、その結果としてポリウレタンの特性が劣化する。そして、これは、ベルトの磨耗として、かつ破断抵抗の弱まりとして示される。使用のその位置で、シュープレスベルトは一定の力学的プレスと引張荷重とを受けている。これが、その力学的特性がこの温度範囲で良好なままであることが何故重要であるかということである。
【0007】
シュープレスに適したベルトは、技術分野に豊富に記載されている。EP1338696A1は、例えば、抄紙法のプレス工程に適した、シュープレスベルトのようなベルトを開示しており、ベルトはポリウレタン層に組み込まれた補強基板を含むものである。繊維ウエブを支持するプレスフェルトと直接接触しているベルトの外周表面は、ウレタンプレポリマーと硬化剤としてのジメチルチオトルエンジアミン(DMTDA)とから形成されている。ベルトは、特にベルトの外表面上に通常生じるあらゆるクラックを減少または遅らせることと、硬化剤及びポリウレタン層の間の層間剥離を抑制することも目的としている。
【0008】
EP877118A2は、基部層及びそれらの両面上の樹脂層を用いたシュープレスベルトを開示している。樹脂は、4,4’−メチレンビス(2−クロロアニリン)(MOCA/MBOCA)を連鎖延長剤とし用いたトルエンジイソシアナートポリエーテル型ウレタンポリマーから作られている。ベルトは、磨耗、屈曲疲労強度及びクラック抑制に対する、要求された耐性を供することが述べられている。
【0009】
WO2005/090429A1は、シュープレスに適したベルトを開示し、ベルトはナノ粒子を含むウレタンベースの被膜を含むものである。被膜にナノ粒子を添加する目的は、例えば、屈曲疲労及びクラック伝搬に対するベルトの耐性を改良し、そして硬さと磨耗特性を持つベルトを提供することである。
【0010】
EP0939162A2は、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA/MBOCA)を補強基板として用いたトルエンジイソシアナートポリエーテル型ウレタンポリマーから作られた二つの樹脂層を含むシュープレスベルトを開示する。目的は、機械及び幅方向の双方の強度を提供するベルトを得ることと、ベルトから樹脂が層間剥離するのを抑制することにある。
【0011】
上述の開示されたシュープレスベルトが持つ問題点は、それらの熱抵抗が、最大製造効率用の板紙抄紙機、抄紙機及びパルプ抄紙機により一層ますます好ましい生産率において、十分でないことである。
【0012】
圧力ベルトの作動中の温度の向上を目的としたEP1136618A2に開示された手段は、絶縁性充填剤を使用することである。また、DE19702138A1は、エラストマー母材中の熱伝導フィラー粒子を使用することにより、プレスベルトの熱抵抗を改良することを提案している。DE19651557A1において、プレスベルトは、薬品及び熱の両方からの下にエラストマーを保護する被膜を備えている。
【0013】
しかしながら、充填剤または被膜の使用に基づく上述の種類の手段は、ベルトにおいて他の問題を生じるかもしれない。ポリマー材料は、充填剤のために脆化又は補強基板から層間剥離するかもしれない。特に長期間の使用において、問題点はベルト材料への被膜の接着にも現れるかもしれない。
【0014】
それゆえ、良好な熱抵抗を持ち、先行技術の問題がなく、それらの良好な力学的及び機械的特性をより広い作動温度範囲、特に高温で維持するシュープレスベルトを、なお一層簡単な方法で得ることが望ましい。
【0015】
発明の詳細な説明
発明の目的は、良好な熱抵抗に関して、現代の板紙抄紙機、抄紙機及びパルプ抄紙機により設定された特別な要求を満たすシュープレスベルトを提供することである。これは、独立請求項によって記述されたものによって特徴付けられたシュープレスベルトにより達成される。
【0016】
ベルトの熱抵抗が改良されることが可能とされたシュープレスベルトのためのポリウレタンの製造において、特定のイソシアネートモノマー及び特定の連鎖延長剤などの特定の種類の出発材料の使用が、驚くべきことに発見された。ベルトの改良された熱抵抗の一つの兆候は、それがその破断抵抗を維持することである。同時に、特定の開始材料も、磨耗に対する耐性及び圧縮弾性のようなポリウレタンベルトの他の特性を改良する。
【0017】
発明のシュープレスベルトの効果の一つは、良好な熱抵抗がベルトの耐用年数を本質的に延ばすことである。
【0018】
発明の詳細な開示
発明は、イソシアネート基を含むウレタンプレポリマー及び連鎖延長剤の混合物で調製されたポリウレタンポリマーを含む新規なシュープレスベルトを提供するものであり、ウレタンプレポリマーは、1,4−フェニレン−ジイソシアネート(PPDI)と、メチル−ビス(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA)を含む連鎖延長剤の混合物を用いて調製されたものである。MCDEAは、技術分野において4,4’−メチレン−ビス(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)としても知られている。
【0019】
発明のシュープレスベルトで使用されるポリウレタンポリマーは、それ自体知られている方法で調製される。ポリウレタンは流し込み得るか、あるいは押し出し成形が可能かのいずれかであり、それは、技術分野において知られているプレ重合技術を用いて調製されて良く、その場合においてプレ重合は部分(準プレ重合技術として知られたものによる)か、完全(完全プレ重合技術として知られたものによる)のいずれかで実施されて良い。本発明において、ポリウレタンは、それらの末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーアミン基(NH2−)を連鎖延長剤と混合することにより調製される。連鎖延長剤は、プレポリマー鎖を長いプレポリマー鎖と一緒に結合することにより延長し、それによりウレタン又は尿素の結合が形成され、かつ直鎖のポリウレタン構造が得られ、それはビウレット、アロファネート及び水素結合を持つネットワーク構造を形成するためにさらに反応するかもしれない。
【0020】
この発明の関係においては、ウレタンポリマーは前記1,4−フェニレン−ジイソシアネートモノマー(PPDI)及びポリオール間の反応から得られる生成物に関連している。
【0021】
ポリウレタンの調製においてPPDIの使用は、広く知られている。研究によると、PPDIは、遊離したイソシアネート(NCO)基の比率が前よりも小さいプレポリマーを調製するために使用されて良い。より少数の遊離したNCO基を含むプレポリマーの使用は、例えば遊離したイソシアネートモノマーなどの不活性物質により生じた揮発性で毒性のガスに晒されるのを低減することを可能にする。
【0022】
PPDIから調製されたポリウレタンは、2,2’−ジフェニルメタン−ジイソシアネート(MDI)から作られたポリウレタンよりも良好な特性を有することも観察されていた。研究によると、より良い特性は、PPDI(Yang et al.,Polymer44(2003),pp.3251-3258)の平面構造のためである。PPDI及びMDIの特別な構造は、下記に示される。
【化1】

【0023】
PPDIモノマーの対称性のため、硬質及び軟質のブロックから形成された直鎖で密な複合相構造の形成は、ポリウレタンエラストマー中で観察される。硬質及び軟質のブロック間の相分離は、PPDIポリウレタンエラストマーの優れた特性のため、特に力学的性能における改良のため、最も重要な理由として考慮される。
【0024】
本発明におけるウレタンプレポリマーの調製のため、PPDIはポリオールと反応させられる。ポリオールは、ポリウレタンの調製で一般に使用されるあらゆるポリオールであって良い。それゆえ、ポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルカーボネートポリオール、ポリカーボネートポリオールあるいはポリカプロラクタムポリオールであってよい。ポリエーテルポリオールは、特に限定されるものではないが、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリヘキサメチレンエーテルグリコールを含み、ポリエステルポリオールは、モノエチレングリコールのポリアジパート及びポリカプロラクタムを含み、ポリエーテルカーボネートポリオールは、例えば、式H[O−(CH26]n−O−CO−O−[(CH26−O]n−(CH26−O−CO−O−…−OHであって良く、とはいえ、それらはこれに限定されるものではない。ポリカーボネートポリオールは、例えば、式HO−[(CH26−O−CO−O]n−(CH26−OHであって良く、とはいえ、それらはこれに限定されるものではない。発明の実施形態によれば、ウレタンプレポリマーはポリオールとしてPTMEGを使用して調製される。発明の他の実施形態によれば、ポリエーテルカーボネートポリオールはポリオールとして使用される。
【0025】
発明によれば、ポリウレタンポリマーは、イソシアネート基をそれらの末端に持つウレタンポリマーが、アミン基を含むメチル−ビス(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA)を含む連鎖延長剤の混合物と混合されることにより調製され、それにより、尿素及びウレタンの結合を持つ長いポリウレタン鎖が得られる。
【0026】
発明に従って、対称性のPPDIに加え、対称性のMCDEAを含む連鎖延長剤の混合物がポリウレタンの調製において使用される場合、優れた熱抵抗特性を持つそのようなポリウレタンから作られたシュープレスベルトが提供される。MCDEAの対称性構造は、以下の式において見ることができる。特定の理論に対するあらゆる対応なしに、前記対称性出発剤の選択は、硬質と軟質の相の好ましく、かつ極めて良く組織化された相構造を持つポリウレタンエラストマーを導き、それは材料を特に熱抵抗のあるものにすることを結論することができる。以下の結果は、熱は材料の強度を徐々に弱めず、しかし、それどころか、それを改良するということを驚くべきことに示す。これは、熱の衝撃によりますます組織化された構造に向かう材料における傾向があることを意味しているであろう。
【化2】

【0027】
発明の実施形態によれば、連鎖延長剤の混合物は、MCDEAを少なくとも10重量%含む。発明の他の実施形態によれば、連鎖延長剤の混合物は、25重量%を超えるMCDEAを含み、特に少なくとも50重量%のMCDEAを含む。
【0028】
発明のシュープレスベルトは、あらゆる種類のシュープレスに適している。シュープレスの種類は、FI出願20055556に開示されている。
【0029】
発明の支持構造は、例えばポリアミド、ポリプロペン、ポリエタン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、あるいはポリアラミド、ポリフェニレンスルフィドまたはポリエーテルエーテルケトンのような高温耐性繊維材料から作られたモノフィラメント又はマルチフィラメントの糸を一般に含んでいて良い。
【0030】
発明のシュープレスベルトは、それ自体が知られている方法によって製造されて良い。例えば、ドラムが回転している時、ベルトは、機械と交差する方向(cross-machine)及び機械方向(machine direction)の補強糸を始めにキャスティングシリンダーの内面上に位置させた状態での遠心シリンダーキャスティング(centrifugal cylinder casting)として知られている方法を用いて製造されて良く、ポリウレタン材料は、糸の周囲及びそれらの先端に均一に拡散する。この種のベルト製造技術は、例えば、米国特許5609811に開示されている。
【0031】
発明のシュープレスベルトは、キャスティングシリンダー上にキャスティングすることによって作製されても良い。この種の方法は、例えば、米国特許5134010に開示されている。方法は、機械方向補強糸をキャスティングシリンダー上に取り付けた状態で始まり、そして、それが回転した時にエラストマー材料がシリンダー上にキャストされ、同時に周囲の補強糸は機械方向糸上に巻きつけられる。
【0032】
発明のシュープレスベルトの製造のまだ他の可能性は、円筒形の型において基布にポリウレタンを含浸させることであり、基布は外側ケースとマンドレルの間に位置するものである。型は、負圧を生み出すために吸気が施され、それからポリウレタン材料は型に注入される。ポリウレタン材料は、それゆえ、基布に均一に吸着されるようになる。この種の方法は、例えば、米国特許5833898に開示される。
【0033】
発明のシュープレスベルトは、ポリマーを用いた補強構造がその両面に編んで作られるか、または積層され、かつ輪になっている織布に、含浸及び/または被覆することによって作製されて良い。この種の方法は、例えば、米国特許6465074に開示される。
【0034】
発明のシュープレスベルトの優れた熱抵抗は、下記表1中に集められた結果に示される。試料1は、PPDI及びPTMEGから形成されたプレポリマーと、MCDEAを含む連鎖延長剤とから作製されたポリウレタンを用いた、発明のシュープレスベルトを示す。MCDEAの比率は、連鎖延長剤混合物の50%である。ポリウレタンは、66℃の処理温度で調製された。炉内のベルトの後処理は、120℃で16時間行われた。プレポリマー中のイソシアネート基の比率は、5.52%であった。
【0035】
試料2は、ポリウレタンが、2,2’−ジフェニルメタン−ジイソシアネート(MDI)と、PTMEGポリオールと、MOCAを含む連鎖延長剤とからなるプレポリマーで作られている参照ベルトである。MOCAの比率は、連鎖延長剤混合物の25%である。ポリウレタンは、45℃の処理温度で調製された。炉内のベルトの後処理は、80℃で24時間行われた。プレポリマー中のイソシアネート基の比率は、13.15%であった。
【0036】
ベルトの残留強度、磨耗及び残留圧縮は、0〜4日間内で測定された。残留強度は、SFS規格2983に従って試験され、磨耗がDIN53516に従い、及び、残留圧縮がSFS2564/ISO 815−1972に従って試験された。ベルトが晒される温度は130℃であった。
【表1】

【0037】
試料1の強度は熱に晒されることで弱まらず、反対に増加する傾向があることを結果は示している。そして、一方、試料2の強度は、既に1日温度に晒されることで実質的に弱くなっている。試料1の磨耗抵抗及び圧縮後の弾力性は、いずれの温度曝露においても減少しない。試料2と比較し、試料1は、温度曝露の前から既に実質的により良い、磨耗抵抗及び圧縮後の弾力性を有する。
【0038】
当業者は、技術が進歩するにつれて発明の基本思想が様々な方法で実施されるかもしれないことが明らかであることを見出すであろう。発明及びその実施形態は、それゆえ、前述の実施例に制限されず、請求項の範囲内で変化して良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イソシアネート基を含むウレタンプレポリマー及び連鎖延長剤の混合物から調製されたポリウレタンポリマーを含み、ウレタンプレポリマーが1,4−フェニレン−ジイソシアネート(PPDI)と、メチル−ビス(3−クロロ−2,6−ジエチルアニリン)(MCDEA)を含む連鎖延長剤の混合物とを用いて調製されるものであるシュープレスベルト。
【請求項2】
連鎖延長剤は少なくとも10重量%のMCDEAを含む、請求項1記載のシュープレスベルト。
【請求項3】
連鎖延長剤は25重量%を超えるMCDEAを含む、請求項1記載のシュープレスベルト。
【請求項4】
ウレタンプレポリマーが1,4−フェニレン−ジイソシアネート及びポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMEG)から作られている、先行する請求項のいずれか1項記載のシュープレスベルト。
【請求項5】
ウレタンプレポリマーが1,4−フェニレン−ジイソシアネート及びポリエーテルカーボネートポリオールから作られている、請求項1〜3のいずれか1項記載のシュープレスベルト。

【公表番号】特表2012−511611(P2012−511611A)
【公表日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−540148(P2011−540148)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際出願番号】PCT/FI2009/050995
【国際公開番号】WO2010/066950
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(508106013)メトソ・ファブリクス・インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】