説明

ショートカット提供装置、通信システム、ショートカット提供方法及びプログラム

【課題】ある場所に関してユーザの端末に提供されるショートカットを、そのときどきの状況に応じてユーザ毎に異ならせる。
【解決手段】ショートカット提供装置は、特定の端末から位置情報を取得し(S21)、送信対象のショートカットリストの属性を特定する(S22)。次いで、ショートカット提供装置は、第1群の機能(特定の端末において利用された機能)と第2群の機能(複数の端末において利用された機能)の構成比率を決定し(S23)、これに応じてそれぞれの機能を抽出する(S24、S25)。その後、ショートカット提供装置は、抽出した機能を選択するためのショートカットリストを生成し(S26)、送信する(S27)。ショートカットリストは、特定の場所等において利用されている第1群の機能と第2群の機能とを表示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示されるショートカットを利用した操作に関する。
【背景技術】
【0002】
よく使う機能を選択するためのショートカットをデスクトップ等に表示する技術がある。ここでいうショートカットは、特定のアプリケーションプログラム、ファイル、ディレクトリなどを指し示すものであり、ソフトリンク、エイリアス、シンボリックリンクなどとも呼ばれる。ショートカットは、メニューが多階層に階層化されていたり、いわゆる物理キーの数が比較的少ない電子機器を操作したりする場合によく用いられる。また、ショートカットは、タッチスクリーン(タッチパネルともいう。)で操作する場合にも多用される。
【0003】
一般に、表示可能なショートカットの数は、有限である。そのため、有用なショートカットとそうでないショートカットの取捨選択が行われることがある。例えば、特許文献1には、「機能アイコン」を配置する順番をその使用回数に応じて制御することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−181501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ある場所において有益なショートカットは、それがたとえ同じ場所であっても、そのユーザがどのようなユーザであるか、あるいはどのような状況にあるかによって異なり得る。
そこで、本発明の目的は、ある場所に関してユーザの端末に提供されるショートカットを、そのときどきの状況に応じてユーザ毎に異ならせることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るショートカット提供装置は、複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1取得部と、前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2取得部と、前記第1取得部により取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する分類部と、前記特定の端末に係る前記属性を特定する特定部と、前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記特定部により特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記分類部による前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する送信部とを備え、前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、前記抽出部は、前記第2取得部により取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する。
【0007】
好ましい態様において、前記抽出部は、前記特定部により特定された属性が所定の位置属性である場合に、前記複数の履歴情報から前記特定の端末の前記履歴情報を優先した態様で前記機能を抽出する。
別の好ましい態様において、前記抽出部は、前記特定の端末において利用され、前記分類部により記録された前記機能の利用頻度に応じて、抽出する前記機能を異ならせる。
さらに別の好ましい態様において、前記履歴情報は、前記送信部により送信されたショートカットの選択回数を前記利用履歴に含み、前記抽出部は、前記選択回数が閾値以下の前記ショートカットに対応する前記機能を抽出対象から除外する。
さらに別の好ましい態様において、前記第2取得部が所定の期間内に前記特定の端末から複数の前記位置情報を取得した場合に、当該複数の位置情報に基づいて当該特定の端末の移動速度を算出する算出部を備え、前記抽出部は、前記算出部により算出された移動速度に応じて、抽出する前記機能を異ならせる。
さらに別の好ましい態様において、前記抽出部は、前記所定数の機能の一部を構成する第1群の機能を前記特定の端末の利用履歴に基づいて抽出するとともに、前記所定数から当該第1群の機能の数を減じた数の第2群の機能を前記複数の端末の利用履歴に基づいて抽出し、前記第1群の機能と前記第2群の機能の構成比率を、抽出する前記機能に対応する前記属性に応じて異ならせる。
【0008】
本発明の他の態様に係る通信システムは、前記ショートカット提供装置と、前記位置情報、前記履歴情報及び前記属性情報を送信し、前記ショートカットのリストを受信するための通信部と、前記リストを表示する表示部と、前記表示部により表示されたリストに含まれる前記ショートカットの選択を受け付ける操作部とを有する端末とを備える。
本発明の他の態様に係るショートカット提供方法は、複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1ステップと、前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2ステップと、前記第1ステップにおいて取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する第3ステップと、前記特定の端末に係る前記属性を特定する第4ステップと、前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記第4ステップにおいて特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記第3ステップにおける前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する第5ステップと、前記第5ステップにおいて抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する第6ステップとを有し、前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、前記第5ステップにおいて、前記第2ステップにおいて取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する。
本発明の他の態様に係るプログラムは、コンピュータに、複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1ステップと、前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2ステップと、前記第1ステップにおいて取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する第3ステップと、前記特定の端末に係る前記属性を特定する第4ステップと、前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記第4ステップにおいて特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記第3ステップにおける前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する第5ステップと、前記第5ステップにおいて抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する第6ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、前記第5ステップにおいて、前記第2ステップにおいて取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ある場所に関してユーザの端末に提供されるショートカットを、そのときどきの状況に応じてユーザ毎に異ならせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】通信システムの構成を示すブロック図
【図2】端末のハードウェア構成を示すブロック図
【図3】サーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図4】制御部の機能的構成を示す機能ブロック図
【図5】履歴情報を機能DBに記録する処理を示すフローチャート
【図6】機能DBを例示する図
【図7】ショートカットリストを送信する処理を示すフローチャート
【図8】ショートカットの表示例を示す図
【図9】機能の順位付けを説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態である通信システム10の構成を示すブロック図である。通信システム10は、ユーザに応じたショートカットのリスト(以下「ショートカットリスト」という。)を提供するためのものであり、サーバ装置100と、複数の端末200と、ネットワーク900とを含んで構成される。ネットワーク900は、ここでは、無線通信網を含むネットワークであるとする。
【0012】
サーバ装置100は、端末200のユーザが各ユーザに応じたショートカットを利用できるようにするサービスを提供するためのコンピュータ装置であり、本発明に係るショートカット提供装置に相当する構成を含む。サーバ装置100は、端末200による無線通信サービスを提供する通信事業者やその許諾を受けた事業者によって運用される。端末200は、ここでは、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)等の無線通信機能を有する通信端末であり、ユーザに所持されてユーザとともに移動するものであるとする。
【0013】
本発明において、ショートカットとは、ユーザが選択することによって特定の機能を実現するためのものである。ショートカットは、特定のアプリケーションプログラムを起動するものであってもよいし、特定のアプリケーションプログラムを起動して特定のファイルを開くものであってもよい。ここでいうファイルは、端末200に記憶されているものに限らず、外部ファイル(Webページ等)であってもよい。また、ショートカットは、特定のディレクトリを参照するものであってもよい。
【0014】
図2は、端末200のハードウェア構成を示すブロック図である。端末200は、図2に示すように、制御部210と、記憶部220と、表示部230と、操作部240と、測位部250と、通信部260とを少なくとも備える。なお、端末200は、図2に示す構成のほか、音声を入出力する手段(スピーカ、マイク等)や静止画又は動画を撮影する手段を備えてもよい。また、複数の端末200のそれぞれは、ここでは同一の符号を付しているが、機種やハードウェア性能が異なったり、実行可能なアプリケーションプログラムに相違があったりする。
【0015】
制御部210は、端末200の全体的な動作を制御する手段であり、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置や主記憶装置に相当するメモリを備える。制御部210は、所定のプログラムを実行することによって、通信や表示に関する機能を実現する。例えば、制御部210は、ショートカット等を含む画像を表す画像データを供給することにより、表示部230の表示を制御する。
【0016】
記憶部220は、制御部210に利用されるデータを記憶する手段であり、ハードディスクやフラッシュメモリを備える。なお、記憶部220は、いわゆるリムーバブルメディア、すなわち着脱可能な記憶手段を含んでもよいし、通信端末にあっては、UIM(User Identity Module)カード又はSIM(Subscriber Identity Module)カードを含み得る。
【0017】
記憶部220が記憶するデータには、当該端末200のユーザの個人属性情報と履歴情報とが含まれる。個人属性情報は、属性情報のうちの特にユーザ毎(又は端末200毎)に設定されるものであり、ユーザの年齢、性別、使用機種(端末200の型番等)、実行可能なアプリケーションプログラム、居住地、勤務地などのデータを含む。以下においては、個人属性情報のうち、特に位置に関する属性情報のことを「位置属性情報」ともいう。上記の例においては、ユーザの居住地や勤務地を表す情報が位置属性情報に該当する。なお、居住地や勤務地というのは、ピンポイントの位置である必要はなく、市町村のような一定の広がりを有する地域のことであってもよい。また、履歴情報は、当該端末200における利用履歴、すなわち、当該端末200のユーザがどのような機能を利用したかを表すデータである。
【0018】
表示部230は、画像データに応じた画像を所定の表示領域に表示する手段であり、液晶ディスプレイやその駆動手段を備える。表示部230は、独立した複数の表示領域を有していてもよい。操作部240は、ユーザの操作を受け付ける手段であり、ここでは、表示部230の表示領域に重ねて設けられたタッチスクリーンを少なくとも備えるものとする。ただし、操作部240は、タッチスクリーン以外のポインティングデバイス(タッチパッド、トラックボール等)を備えてもよいし、タッチスクリーンに加えて(又は代えて)物理キー(キーボード、キーパッド等)を備えてもよい。操作部240は、ユーザの操作を表す操作情報を制御部210に供給する。ユーザは、表示部230に表示されたショートカットに触れる操作(タップ、ダブルタップ等)によって当該ショートカットを選択することが可能である。
【0019】
測位部250は、端末200の位置を表す位置情報を取得する手段であり、ここでは、GPS(Global Positioning System)を利用して位置情報を取得するものとする。測位部250は、位置情報を取得すると、これを制御部210に供給する。通信部260は、ネットワーク900を介してサーバ装置100と通信するための手段であり、位置情報、属性情報、履歴情報及びショートカットリストを送受信する。通信部260は、いわゆる3G方式と無線LAN(Local Area Network)、というように、複数の通信方式に対応していてもよい。
【0020】
図3は、サーバ装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置100は、図3に示すように、制御部110と、記憶部120と、通信部130とを備える。制御部110は、サーバ装置100の全体的な動作を制御する手段であり、演算処理装置やメモリを備える。制御部110は、所定のプログラムを実行することによって、端末200の各ユーザに応じたショートカットを生成する機能を実現する。記憶部120は、制御部110に利用されるデータを記憶する手段である。通信部130は、ネットワーク900を介して端末200と通信するための手段である。
【0021】
記憶部120が記憶するデータには、端末200のユーザがよく使う機能を記録したデータベース(以下「機能DB」という。)と、位置に関する属性を記録したデータベース(以下「位置属性DB」という。)とが含まれる。機能DBは、複数の端末200から送信された履歴情報に基づいて生成されるデータの集合であり、端末200において利用される機能とその利用頻度とを所定の属性と対応付けて記録したものである。位置属性DBは、例えば、著名な観光地であれば「観光地」、公共交通機関の駅であれば「駅」というように、その場所にあらかじめ割り当てられているその場所固有の属性を記録したものである。なお、(個人属性情報の)位置属性情報により割り当てられる属性がユーザ毎に異なる属性であるのに対して、位置属性DBにより割り当てられる属性は、場所に固有の属性を表しており、かかる点において両者は相違している。
【0022】
図4は、制御部110の機能的構成を示す機能ブロック図である。図4に示す機能は、制御部110の機能のうち、特にショートカットの生成に関する部分であり、本発明に係るショートカット提供装置に相当するものである。制御部110は、所定のプログラムを実行することにより、第1取得部111、第2取得部112、算出部113、分類部114、特定部115、抽出部116及び送信部117の各部に相当する機能を実現する。また、機能DB121及び位置属性DB122は、記憶部120に記録されるデータである。
【0023】
第1取得部111は、複数の端末200について、履歴情報と属性情報とをそれぞれ取得する手段である。第1取得部111は、履歴情報及び属性情報を、あらかじめ決められたユーザ(又は端末200)の識別情報と対応付けて取得することにより、履歴情報及び属性情報がどのユーザのものであるかを識別することができる。第1取得部111は、通信部130を介してこれらの情報を取得する。属性情報は、上述した個人属性情報のほかに、履歴情報に記録された機能を利用した日時(曜日や月でもよい。)を表す日時情報と、当該機能を利用した位置を表す位置情報とを含み得る。
【0024】
なお、第1取得部111は、新たな利用履歴が発生する毎に履歴情報を取得してもよいが、複数の利用履歴を含む履歴情報を所定のタイミング(1日1回、数時間に1回など)でまとめて取得してもよい。また、第1取得部111は、すべての属性情報を履歴情報と常に一緒に取得する必要はない。例えば、第1取得部111は、日時情報や位置情報のように履歴情報と対応付けられる情報については、履歴情報とともに取得するが、個人属性情報のような頻繁には変化しない属性情報については、履歴情報を取得する度に繰り返し取得しなくてもよい。
【0025】
第2取得部112は、複数の端末200について位置情報を取得する手段である。第2取得部112は、通信部130を介して位置情報を取得する。第2取得部112が位置情報を取得する端末200は、ショートカットリストの送信先に相当する特定の端末である。つまり、第2取得部112は、ショートカットリストの送信を要しない端末200からは、位置情報を取得しなくてもよい。
【0026】
なお、第2取得部112により取得される位置情報は、そのとき端末200がどの位置にあるかを示すための情報である。一方、属性情報に含まれる位置情報は、履歴情報により示される機能がどの位置において利用されたかを示すための情報であり、かかる点において第2取得部112が取得する位置情報と相違する。
【0027】
算出部113は、第1取得部111又は第2取得部112が所定の期間内に同一の端末200から複数の位置情報を取得した場合に、当該複数の位置情報に基づいて当該端末200の移動速度を算出する手段である。ここにおいて、所定の期間とは、例えば数分〜30分程度である。算出部113は、複数の位置情報により表される位置の差(すなわち距離)を取得した時間間隔で除することにより、端末200の移動速度を算出する。なお、算出部113により算出される移動速度は、おおよその値であれば十分である。なぜならば、ここでいう移動速度は、端末200を所持しているユーザが電車等の交通機関で移動しているかそうでないかを区別できる程度の精度があれば十分だからである。
なお、算出部113は、必要に応じて動作する。つまり、算出部113は、移動速度を算出する必要がない場合には、動作する必要がない。
【0028】
分類部114は、第1取得部111により取得された履歴情報及び属性情報を用いて、利用履歴によって表される機能とその利用頻度とを属性と対応付けて分類し、機能DB121に記録する手段である。また、分類部114は、機能DB121に記録されたこれらの情報を更新する手段でもある。分類部114は、例えば、利用した日時や時間帯毎、ユーザの年代毎、端末200の機種毎、といったように、属性毎に集計した態様で機能とその利用頻度を読み出せるように機能DB121を構築する。
【0029】
また、分類部114は、算出部113により算出される移動速度が所定の閾値を超える場合に、ユーザが電車等の交通機関で移動していると判断し、かかる場合において利用された機能に対して「移動中」という属性を付与する。すなわち、分類部114は、移動中に用いられる機能とそうでない機能とを分類することも可能である。
【0030】
特定部115は、特定の端末200に係る属性を特定する手段である。特定部115が属性を特定する端末200は、ショートカットリストの送信先に相当する端末である。つまり、特定部115は、ショートカットをどのような属性に基づいて抽出するかを特定する手段であるともいえる。特定部115は、かかる属性を端末200の個人属性情報に基づいて特定してもよいし、端末200が移動中であると判断された場合には、上述した「移動中」を示す属性を特定するようにしてもよい。あるいは、特定部115は、端末200のユーザから属性を指定する操作を受け付け、かかる操作に基づいて属性を特定してもよい。
【0031】
抽出部116は、分類部114により分類及び記録された機能DB121に基づいて、特定部115により特定された属性に応じた機能を抽出する手段である。例えば、特定部115により特定された属性が端末200の機種である場合、抽出部116は、当該機種においてよく利用される機能を抽出する。また、特定部115により特定された属性が「移動中」という属性である場合、抽出部116は、移動中によく利用される機能を抽出する。このように、抽出部116は、機能DB121に記録された属性に応じて、複数の態様で抽出を行うことが可能である。
【0032】
また、抽出部116は、第2取得部112が特定の端末200から位置情報を取得し、特定部115が端末200の位置を属性として特定した場合に、当該位置情報が表す位置においてよく利用される機能を抽出することが可能である。さらに、抽出部116は、かかる位置に所定の位置属性が付与されている場合に、その位置属性に応じた機能を抽出することが可能である。例えば、抽出部116は、端末200がユーザの居住地にある場合には、居住地においてよく利用される機能を抽出する。ここにおいて、「居住地においてよく利用される機能」とは、ユーザ本人が当人の居住地においてよく利用する機能と、本人に限らず、他人を含むさまざまなユーザが各々の居住地においてよく利用する機能(すなわち、一般に自宅付近でよく利用される機能)の双方を含むものである。
【0033】
送信部117は、抽出部116により抽出された機能を選択するためのショートカットリストを生成し、これを送信対象の端末200あてに送信する手段である。送信部117は、ショートカットリストを通信部130に出力することによって、端末200への送信を実現する。ここにおいて、送信対象の端末200とは、第2取得部112に対して位置情報を供給した端末200である。
【0034】
通信システム10の構成は、以上のとおりである。この構成のもと、端末200は、位置情報、属性情報及び履歴情報をサーバ装置100に送信する。端末200は、位置情報をサーバ装置100に定期的(例えば数分間隔)に送信してもよいが、ユーザがショートカットリストを所望するタイミングで(すなわちユーザの操作に応じて)送信してもよい。サーバ装置100は、属性情報及び履歴情報を受信すると、機能DBを生成し、逐次更新する。
【0035】
図5は、履歴情報を機能DBに記録する処理を示すフローチャートである。制御部110は、履歴情報を取得すると(ステップS11)、履歴情報が表す機能を特定の属性で分類する(ステップS12)。そして、制御部110は、履歴情報に含まれるそれぞれの機能毎に利用頻度を算出し(ステップS13)、機能と利用頻度とを対応付けて機能DBに記録する(ステップS14)。制御部110は、この処理を複数の属性のそれぞれについて実行することにより、属性毎の機能DBを蓄積する。
図6は、機能DBを例示する図である。制御部110は、このような機能と利用頻度の対応付けを、複数の属性毎に行う。
【0036】
また、サーバ装置100は、端末200からの要求に応じて、それぞれの端末200に応じたショートカットリストを生成し、端末200に送信する。端末200は、このショートカットリストを表示し、ユーザの選択を受け付ける。また、端末200は、ユーザから受け付けた操作を履歴情報として記録し、これを適当なタイミングでサーバ装置100に送信する。サーバ装置100は、この履歴情報に基づいて機能DBを更新することにより、機能DBに新たな情報を順次蓄積させることができる。
【0037】
なお、本実施形態において、ショートカットリストに含まれるショートカットの数は、所定数に制限される。その数は、表示部230の表示領域のサイズなどによって定まり、端末200毎に異なり得る。また、ショートカットリストに含まれるショートカットには、ユーザ本人の利用履歴に基づいて抽出された機能のショートカットと、他人の利用履歴に基づいて抽出された機能のショートカットの双方が含まれていることが望ましい。以下においては、前者の機能及びショートカットを「第1群」、後者の機能及びショートカットを「第2群」という。第1群のショートカットは、要するに、ユーザ自身がよく利用するショートカットである。一方、第2群のショートカットは、さまざまなユーザがよく利用するショートカットであり、本サービスにおいてユーザに推薦されるショートカットである。なお、第2のショートカットを抽出するための利用履歴には、当該ショートカットの送信対象であるユーザ自身の利用履歴が含まれていてもよし、含まれていなくてもよい。
【0038】
制御部110は、ショートカットリストに第1群の機能と第2群の機能の双方のショートカットを含む場合に、これらを所定の構成比率で含まれるように双方の機能を抽出する。例えば、ショートカットリスト中のショートカットの数が「12」である場合、制御部110は、第1群のショートカットが「6」、第2群のショートカットが「6」、といった具合にそれぞれのショートカットを割り振る。なお、制御部110は、ショートカットリストを第1群又は第2群の一方のみのショートカットによって構成することも可能である。
【0039】
また、制御部110は、第1群と第2群の構成比率を属性等の条件に応じて異ならせてもよい。例えば、制御部110は、位置に応じた機能を抽出する場合において、端末200の位置が居住地や勤務地のような位置属性を有するときには、当該位置においてはユーザ本人がよく利用するショートカットの方が有用であるとみなし、基準の構成比率よりも第1群のショートカットを優先して(すなわち、当該ショートカットの方が多くなるように)第1群と第2群の機能をそれぞれ抽出する。あるいは、制御部110は、かかる場合において、端末200の位置が観光地のような位置属性を有するときには、当該位置においては他人がよく利用するショートカットの方が有用であるとみなし、基準の構成比率よりも第2群のショートカットを優先して第1群と第2群の機能をそれぞれ抽出する。
【0040】
さらに、制御部110は、ユーザ本人による機能の利用頻度に応じて、抽出する機能を異ならせるようにしてもよい。具体的には、制御部110は、端末200の位置に応じた機能を抽出する場合において、当該端末による当該位置における利用頻度が所定の閾値よりも少ない場合(あるいは、当該位置における利用履歴全体に占める当該端末による利用履歴の割合が所定の閾値よりも少ない場合)には、本人の利用履歴よりも他人の利用履歴の方が信頼性が高いとみなし、基準の構成比率よりも第2群のショートカットを優先して第1群と第2群の機能をそれぞれ抽出してもよい。このようにすれば、ユーザが不案内な場所にいる場合などに、その場所において他人がよく利用している機能を参考にすることが可能である。
【0041】
図7は、ショートカットリストを送信する処理を示すフローチャートである。ここでは、ショートカットリストに第1群のショートカットと第2群のショートカットとが所定の構成比率で含まれる場合が例示されている。この例において、制御部110は、位置情報を取得すると(ステップS21)、これを契機として抽出対象の属性を特定する(ステップS22)。このとき、制御部110は、属性を複数特定してもよい。属性を複数特定した場合には、制御部110は、これらを組み合わせて機能を抽出する。ここでいう「組み合わせ」とは、いわゆるAND条件(双方の属性を有する機能から抽出すること)であってもよいし、いわゆるOR条件(少なくとも一方の属性を有する機能から抽出すること)であってもよい。
【0042】
次に、制御部110は、第1群と第2群の構成比率を決定する(ステップS23)。このとき、制御部110は、あらかじめ設定された基準の構成比率を用いるか、あるいは、ステップS22において特定された属性に応じた構成比率を異ならせる。制御部110は、ステップS23において決定された構成比率に応じて、第1群の機能と第2群の機能とをそれぞれ抽出する(ステップS24、S25)。なお、構成比率が変化すると、結果的に、制御部110が抽出する機能も変化する。ただし、制御部110は、抽出する機能の構成比率を異ならせるだけであって、抽出する機能の総数は変化させない。
【0043】
このようにして所定数の機能を抽出したら、制御部110は、これらの機能をショートカット化してショートカットリストを生成し(ステップS26)、これをステップS21において取得された位置情報を送信した端末200に送信する(ステップS27)。端末200は、ショートカットリストを受信すると、複数のショートカットを表示部230に表示する。端末200は、ショートカットリストの受信後、ユーザの操作によらずにショートカットを表示してもよいが、所定の操作を受け付けてからショートカットを表示してもよい。
【0044】
図8は、ショートカットの表示例を示す図である。図8に示す例は、ある場所(ここでは駅)に応じたショートカットを表示する場合のものであり、A〜Lの文字が表記された画像のそれぞれがショートカットである。また、第1群のショートカットの数は「8」であり(A〜H)、第2群のショートカットの数は「4」であるとする(I〜L)。端末200は、このように、第1群のショートカットと第2群のショートカットとを区別可能な態様で表示すると望ましい。また、端末200は、ショートカットを表示する位置に代えて、ショートカットの色などを第1群と第2群とで異ならせてもよい。
【0045】
以上のとおり、本実施形態の通信システム10によれば、ショートカットリストをそのときどきの状況に応じてユーザ毎に異ならせることが可能である。通信システム10によれば、例えば、特定の日時によく利用される機能(ニュース、オンラインバンキング等)のショートカットを当該日時に表示させたり、観光地においてよく利用される機能(観光案内、動画撮影等)のショートカットを観光地において表示させたりすることが可能である。また、通信システム10によれば、移動中であるか否かに応じてショートカットを異ならせることも可能である。移動中によく利用される機能は、例えば、交通情報を表示する機能や、暇潰しのためのゲームなどである。
【0046】
さらに、通信システム10によれば、利用される可能性が高い機能をショートカットとして表示することが可能であるため、当該機能を利用するための操作がどのようなものであるかが問題とならない。それゆえ、ユーザは、例えば端末200の機種変更を行い、当該機能を利用するための操作が機種変更の前後で異なったとしても、機種変更前と同じ操作で当該機能を利用することが可能となる。
加えて、通信システム10によれば、第1群と第2群の構成比率をそのときどきの状況に応じて異ならせることが可能であるため、表示可能なショートカットの数が一定数に限られる場合においても、表示領域を有効に利用する効果も期待できる。
【0047】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、例えば、以下に示す変形例に従った実施も可能である。なお、これらの変形例は、必要に応じて、適宜組み合わせて実施されてもよい。
【0048】
(1)測位部250の測位方式は、GPSを用いないものであってもよい。例えば、測位部250は、ネットワーク900から位置情報に相当する情報(基地局やアクセスポイントの識別情報)を取得してもよい。また、端末200は、測位部250による測位に代えて、ユーザが操作部240を介して位置情報を入力するように構成されていてもよい。
【0049】
(2)第2取得部112により取得される位置情報は、端末200の現在位置を表すものである必要はない。例えば、端末200は、これから訪れる場所に関するショートカットリストを事前に入手しておきたい場合には、操作部240を介してその場所の位置情報を入力し、これをサーバ装置100に送信してもよい。また、端末200は、過去に訪れたことがある場所やよく訪れる場所の位置情報をサーバ装置100に送信してもよい。
【0050】
(3)抽出部116は、第1群の機能と第2群の機能とを抽出する場合において、抽出した機能に重複が生じたとき(すなわち、第1群と第2群とで同じ機能を抽出したとき)、一方の機能を抽出対象から除外し、別の機能をさらに抽出してもよい。また、抽出部116は、履歴情報がショートカットの選択回数さらに、抽出部116は、ある機能のショートカットキーが物理キーによって端末200に実装されている場合には、当該機能を抽出対象から除外してもよい。
【0051】
(4)履歴情報は、ユーザの操作をすべて記録したものであってもよいが、ユーザの操作のうち、特にショートカットを利用した操作のみを記録したものであってもよいし、ショートカットを利用した操作とそれ以外の操作とを含んだものであってもよい。なお、ショートカットを利用した操作の利用履歴は、ショートカットの選択回数によって表すことができる。
【0052】
抽出部116は、利用履歴がショートカットの選択回数を含むものである場合に、利用頻度が少ないショートカットを抽出対象から除外するようにしてもよい。具体的には、抽出部116は、選択回数に対して所定の閾値を設け、選択回数が閾値以下のショートカットをショートカットリストに含めないようにする。なお、選択回数の閾値は、そのユーザによる操作の総数によらず一律に定められてもよいが、当該総数の5〜10%、というように、ユーザが実際に行った操作の回数に応じて動的に定められてもよい。
【0053】
(5)抽出部116は、特定の端末200の履歴情報を上述した実施形態と異なる態様で優先することが可能である。例えば、抽出部116は、特定の端末200の履歴情報と複数の端末200の履歴情報のそれぞれに基づいて各機能に順位付けを行い、これらを合算することで抽出する機能を決定する場合に、順位付けの重み付け係数を異ならせることによっていずれの履歴情報を優先するかを制御することが可能である。
【0054】
図9は、本変形例の順位付けを説明するための図であり、機能とその評価値とを例示する図である。ここにおいて、評価値とは、利用頻度に基づいて算出される値であり、その値が大きいほど利用頻度が高いことを示す。この例では、機能Aは特定の端末200でも複数の端末200でも利用されており、それぞれの評価値が「P1」、「P6」である。一方、機能Bは、特定の端末200のみで利用されており、その評価値が「P2」である。このような例において、機能A、B、C、Dの最終的な評価値をPA、PB、PC、PDであるとすると、これらは以下の式で表される。なお、ここにおいて、c1及びc2は、前者が特定の端末200の履歴情報に応じた重み付け係数であり、後者が複数の端末200の履歴情報に応じた重み付け係数である。
【0055】
A=c1×P1+c2×P6
B=c1×P2
C=c1×P3+c2×P5
D=c2×P4
【0056】
1及びc2は、特定の端末200の履歴情報と複数の端末200の履歴情報とを等価に扱う場合、同値である。一方、特定の端末200の履歴情報を優先する場合には、c1及びc2は、c1>c2を満たす。また、複数の端末200の履歴情報を優先する場合には、c1及びc2は、c1<c2を満たす。
【0057】
(6)本発明は、サーバ装置100や通信システム10のほか、コンピュータにショートカット提供装置を実現させるためのプログラムや、ショートカットを提供する方法として把握することも可能である。上記プログラムは、光ディスク等の記録媒体に記録した形態や、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供可能である。
【符号の説明】
【0058】
10…通信システム、100…サーバ装置、110…制御部、111…第1取得部、112…第2取得部、113…算出部、114…分類部、115…特定部、116…抽出部、117…送信部、120…記憶部、121…機能DB、122…位置属性DB、130…通信部、200…端末、210…制御部、220…記憶部、230…表示部、240…操作部、250…測位部、260…通信部、900…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1取得部と、
前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部により取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する分類部と、
前記特定の端末に係る前記属性を特定する特定部と、
前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記特定部により特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記分類部による前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する抽出部と、
前記抽出部により抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する送信部と
を備え、
前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、
前記抽出部は、前記第2取得部により取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する
ことを特徴とするショートカット提供装置。
【請求項2】
前記抽出部は、前記特定部により特定された属性が所定の位置属性である場合に、前記複数の履歴情報から前記特定の端末の前記履歴情報を優先した態様で前記機能を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のショートカット提供装置。
【請求項3】
前記抽出部は、前記特定の端末において利用され、前記分類部により記録された前記機能の利用頻度に応じて、抽出する前記機能を異ならせる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のショートカット提供装置。
【請求項4】
前記履歴情報は、前記送信部により送信されたショートカットの選択回数を前記利用履歴に含み、
前記抽出部は、前記選択回数が閾値以下の前記ショートカットに対応する前記機能を抽出対象から除外する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のショートカット提供装置。
【請求項5】
前記第2取得部が所定の期間内に前記特定の端末から複数の前記位置情報を取得した場合に、当該複数の位置情報に基づいて当該特定の端末の移動速度を算出する算出部を備え、
前記抽出部は、前記算出部により算出された移動速度に応じて、抽出する前記機能を異ならせる
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のショートカット提供装置。
【請求項6】
前記抽出部は、前記所定数の機能の一部を構成する第1群の機能を前記特定の端末の利用履歴に基づいて抽出するとともに、前記所定数から当該第1群の機能の数を減じた数の第2群の機能を前記複数の端末の利用履歴に基づいて抽出し、
前記第1群の機能と前記第2群の機能の構成比率を、抽出する前記機能に対応する前記属性に応じて異ならせる
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のショートカット提供装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載のショートカット提供装置と、
前記位置情報、前記履歴情報及び前記属性情報を送信し、前記ショートカットのリストを受信するための通信部と、前記リストを表示する表示部と、前記表示部により表示されたリストに含まれる前記ショートカットの選択を受け付ける操作部とを有する端末と
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項8】
複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1ステップと、
前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2ステップと、
前記第1ステップにおいて取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する第3ステップと、
前記特定の端末に係る前記属性を特定する第4ステップと、
前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記第4ステップにおいて特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記第3ステップにおける前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する第5ステップと、
前記第5ステップにおいて抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する第6ステップと
を有し、
前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、
前記第5ステップにおいて、前記第2ステップにおいて取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する
ことを特徴とするショートカット提供方法。
【請求項9】
コンピュータに、
複数の端末について、当該端末において利用された機能の利用履歴を表す履歴情報と、当該端末に係る属性を表す属性情報とをそれぞれ取得する第1ステップと、
前記複数の端末のうちの特定の端末の位置を表す位置情報を取得する第2ステップと、
前記第1ステップにおいて取得された履歴情報及び属性情報を用いて、前記機能とその利用頻度とを前記属性と対応付けて分類して記録する第3ステップと、
前記特定の端末に係る前記属性を特定する第4ステップと、
前記特定の端末において利用可能な機能であって、前記第4ステップにおいて特定された当該端末の属性に応じた機能を、前記第3ステップにおける前記機能の分類結果に基づいて所定数抽出する第5ステップと、
前記第5ステップにおいて抽出された前記所定数の機能を選択するためのショートカットのリストを前記特定の端末に送信する第6ステップと
を実行させるためのプログラムであって、
前記属性は、前記位置に関連付けられた位置属性を含み、
前記第5ステップにおいて、前記第2ステップにおいて取得された位置情報が表す前記特定の端末の位置に前記位置属性が関連付けられている場合に、当該位置属性に応じた機能を抽出する
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−208792(P2012−208792A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74715(P2011−74715)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】