シークイン供給部の移送装置
【課題】縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるシークイン供給部の移送装置を提供する。
【解決手段】ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部において、シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；移送モーターに連結されたボールスクリュー；ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部がガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含む。シークインの大きさによってシークイン供給部を容易に移送でき、大きさの異なるシークインの縫製作業が可能な効果がある。
【解決手段】ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部において、シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；移送モーターに連結されたボールスクリュー；ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部がガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含む。シークインの大きさによってシークイン供給部を容易に移送でき、大きさの異なるシークインの縫製作業が可能な効果がある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はシークイン供給部の移送装置に係り、より詳しくはミシンヘッドの側面部に装着され、リールに巻き取られているシークイン連結体を解き、解かれたシークイン連結体を切断するとともに針と刺繍糸を用いて被縫製物上に縫着させるシークイン縫製装置において、シークイン供給装置の固定位置をシークイン連結体の大きさによって変更させることで、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるシークイン供給部の移送装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、シークインまたはスパンコール（ＳｅｑｕｉｎまたはＳｐａｎｇｌｅ）は一定幅を持つ合成樹脂材質のフィルムであって、中央に所定大きさのホールが形成された円形に形成される。縫製作業に使用されるシークイン連結体は、多数のシークインを一列に連結した形態のもので、シークイン縫製装置を用いて一つずつ切断して被縫製物上に固定するようになっている。
【０００３】
このような前記シークイン縫製装置の従来技術として、特許文献１（発明の名称：シークイン供給装置）に開示されているものが知られている。
【０００４】
図１及び図２に示すように、前記従来のシークイン縫製装置１０は、大別して、ミシンヘッド６０の側面部に所定の接合手段及び多数のリンク構造を介して装着されるベースブロック３０と、前記ベースブロック３０の上端部に回動可能に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されるリールが固定されるリールホルダー２０と、前記ベースブロック３０の下端部に装着され、前記リールから解かれたシークイン連結体を多数の機構を用いて所定のピッチで伝送させるシークイン供給装置４０とからなっている。
【０００５】
また、前記シークイン縫製装置１０は多数のリンク構造とシリンダーを用いてミシンヘッド６０に対して上下方に往復移動可能に装着され、シークイン縫製作業を行わないときには、通常の刺繍作業に邪魔にならないように、前記シークイン縫製装置１０が上方に退避され、シークイン縫製作業を行うときには、シークイン縫製装置１０を下方に移送させて縫製作業を行うように形成されている。
【０００６】
一方、前記ベースブロック３０の下端部に設置されるシークイン供給部４０は、図２に示すように、ベースブロック３０の下端部に所定の結合手段を用いて装着される支持ブロック４２と、前記支持ブロック４２の下端部にシークインを載置するために水平に形成される支持板４３と、前記支持ブロック４２の一側部上に所定の接合手段を用いて装着されるブラケット４４とからなっている。
【０００７】
また、前記支持板４３は長方形のプレート状に成形され、中央には長孔形のスロットホールが所定の幅で形成されている。
【０００８】
さらに、前記ブラケット４４は支持ブロック４２の一側部傾斜面と同一傾斜の折曲部を持つ長方形のプレート状に成形され、前後面の下端部にはそれぞれ所定の結合手段を用いてシークイン押し板バネ４５とガイド部４６がそれぞれ装着されている。
【０００９】
しかし、シークイン縫製装置においては、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置が変更されなければならない。このために、既存のシークイン縫製装置では、シークイン連結体の切断位置変更のために、シークイン切断メスが付着形成されたシークイン供給装置の装着位置を移動させなければならない。この際、作業者が前記支持ブロックを前記ベースブロックに固定する固定ネジの結合をドライバーで解除し、シークインの大きさによって支持ブロックを一定距離だけ移動させて前記ベースブロックに再び固定ネジで固定した。
【００１０】
しかし、このような移動作業は多大な時間がかかり、シークインの大きさによる正確な距離の移動が容易でなくてシークイン縫製不良が頻繁に発生する問題点を引き起こしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【００１１】
【特許文献１】韓国登録特許第１０−０５９７２０１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１２】
したがって、本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるシークイン供給部の移送装置を提供することにある。
【００１３】
そして、本発明の他の目的は、後述する発明の詳細な説明によって当業者に明らかに理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
したがって、前記目的を達成するための本発明の実施例によるシークイン供給部の移送装置は、ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部の移送装置において、シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；前記固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；前記移送モーターに連結されたボールスクリュー；前記ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部が前記ガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含んでなる。
【００１５】
前記連結部材は、一側が前記ボールスクリューに結合される移送ブラケットと；一側が前記移送ブラケットに結合され、他側が前記支持ブロックに結合された連結ブロックと；を含んでなることができる。
【００１６】
前記ボールスクリューの一側は前記移送モーターのモーター軸に直接連結されることができる。
【００１７】
前記ボールスクリューの他側は前記固定ブラケットの他側に設けられたベアリングに結合されることができる。
【００１８】
前記ガイド部材はＬＭガイドであることができる。
【発明の効果】
【００１９】
前述したように、本発明のシークイン供給部移送装置は、ボールスクリューと駆動モーターを用いて、シークイン連結体の大きさによってシークイン供給装置の固定位置を移動させ、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるので、大きさの異なるシークイン連結体の縫製作業を行うために、シークイン供給部を作業者が直接道具を使って移す時間を節減して作業性を改善させることができ、変更されるシークイン連結体の大きさにあう正確な切断位置にシークイン供給装置を移動させることができるので、シークイン切断不良の問題点をあらかじめ防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】ミシンヘッド部に装着される従来のシークイン縫製装置を示す状態図である。
【図２】図１に示す従来のシークイン縫製装置の斜視図である。
【図３】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す斜視図である。
【図４】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す左側斜視図である。
【図５】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す分離斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例についてより詳細に説明する。
【００２２】
図３は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す斜視図、図４は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す左側斜視図、図５は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す分離斜視図である。
【００２３】
これら図に示すように、本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置は、固定ブラケット１５１、移送モーター１５２、ボールスクリュー１５４、ＬＭガイド１５８、及び連結部材を含んでなる。
【００２４】
前記シークイン縫製装置１１０のベースブロック１３０一側面部に多数の固定ネジにて締結装着される前記固定ブラケット１５１は‘［’字形に折曲されたもので、一側端にはモーター軸１５２−１を正逆方向に回動させて駆動力を提供する移送モーター１５２が取り付けられ、内側部には、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１に締結され、制御部の制御信号に応じて正逆方向に回動するボールスクリュー１５４が設置されている。
【００２５】
また、前記移送モーター１５２−１は、制御部（図示せず）に電気的に連結され、前記制御部の制御によって作動される。
【００２６】
前記固定ブラケット１５１の内側部に設けられるボールスクリュー１５４の一側は、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１と回転子１５３を介して前記移送モーター１５２に連結される。一方、他の好適な実施例において、前記ボールスクリュー１５４の一側は前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１に直接連結される。
【００２７】
また、前記ボールスクリュー１５４の他側は、前記固定ブラケット１５１の他側端に設けられたベアリング１５９に結合される。
【００２８】
そして、前記ボールスクリュー１５４は、外周面にネジ部が形成された回転軸１５４−１と、前記回転軸１５４−１の外側に結合され、前記回転軸１５４−１の回転によって直線方向に前後に移送される移送部１５４−２とを含んでなる。
【００２９】
この際、前記移送部１５４−２の内周面には、前記ボールスクリュー１５４の回転軸１５４−１のネジ部と噛み合うネジ部が形成され、前記回転軸１５４−１のネジ部と前記移送部のネジ部との間にボールが設けられる。
【００３０】
ここで、前記ボールスクリュー１５４は当業者に周知の技術なので、その詳細な説明は省略する。
【００３１】
前記ＬＭガイド（ＬＭ Ｇｕｉｄｅ）１５８はガイド部材であって、前記ベースブロック１３０の他側面部に装着され、一側にガイド部が形成される。
【００３２】
この際、前記ガイド部は、前記ＬＭガイド１５８に形成されたガイド孔１５８−１と、前記ガイド孔と連通するように形成された突条１５８−２とを含んでなる。
【００３３】
ここで、前記ガイド孔は前記固定ブラケット１５１に形成された案内孔１５１−１と連通する。
【００３４】
前記連結部材は移送ブラケット１５６と連結ブロック１５７を含んでなり、前記移送ブラケット１５６の一側が前記ボールスクリュー１５４に結合される。この際、前記移送ブラケット１５６は前記ボールスクリュー１５４の移送部１５４−２の外周面上に嵌合され、一側は前記ガイド部のガイド孔１５８−１に沿って移動することが好ましい。
【００３５】
そして、前記連結ブロック１５７の一側は前記移送ブラケット１５６の一側に結合され、他側はシークイン供給装置１４０の支持ブロック１４２に結合され、前記連結ブロック１５７の上下部は前記ガイド部の突条１５８−２の案内によって移動することが好ましい。
【００３６】
前記のように構成された本発明の好適な実施例の作用及び効果を説明する。移送モーター１５２が作動すれば、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１が回転し、前記モーター軸１５２−１に連結されたボールスクリュー１５４の回転軸１５４−１が回転することになる。前記回転軸１５４−１が回転するにしたがい、前記回転軸１５４−１に装着された移送部１５４−２が前後方向に直線移動することになり、前記移送部１５４−２に結合された連結部材が移動することになる。
【００３７】
さらに、前記連結部材に連結された支持ブロック１４２が前後方向に直線移動することにより、前記シークイン供給装置１４０が移動される。
【００３８】
これにより、シークイン連結体の大きさによってシークイン供給装置１４０の固定位置を移動させて、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるので、大きさの異なるシークイン連結体の縫製作業を行うために、シークイン供給装置の装着位置を作業者が直接道具を使って移す時間を節減して作業性を改善させることができ、変更されるシークイン連結体の大きさにあう正確な切断位置にシークイン供給装置を移動させることができる。
【００３９】
これにより、シークインの大きさによって前記シークイン供給部１４０の移動を調節して、多様なシークインの種類に応じて縫製作業を行うことができる。
【００４０】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者であれば、本発明の範疇を逸脱しない範囲内で多様な修正及び変形が可能であろう。
【００４１】
また、本発明で開示した実施例は本発明の技術思想を限定するよりは説明するためのもので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【００４２】
したがって、本発明の保護範囲は本発明の請求範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に属するものと解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
本発明は、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置を容易に変更させるシークイン供給部の移送装置に適用可能である。
【符号の説明】
【００４４】
１１０ シークイン縫製装置
１２０ リールホルダー
１３０ ベースブロック
１４０ シークイン供給部
１４２ 支持ブロック
１５０ 移送装置
１５１ 固定ブラケット
１５１−１ 案内孔
１５２ 移送モーター
１５２−１ モーター軸
１５３ 回転子
１５４ ボールスクリュー
１５４−１ 回転軸
１５４−２ 移送部
１５６ 移送ブラケット
１５７ 連結ブロック
１５８ ＬＭガイド
１５８−１ ガイド孔
１５９ ベアリング
【技術分野】
【０００１】
本発明はシークイン供給部の移送装置に係り、より詳しくはミシンヘッドの側面部に装着され、リールに巻き取られているシークイン連結体を解き、解かれたシークイン連結体を切断するとともに針と刺繍糸を用いて被縫製物上に縫着させるシークイン縫製装置において、シークイン供給装置の固定位置をシークイン連結体の大きさによって変更させることで、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるシークイン供給部の移送装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、シークインまたはスパンコール（ＳｅｑｕｉｎまたはＳｐａｎｇｌｅ）は一定幅を持つ合成樹脂材質のフィルムであって、中央に所定大きさのホールが形成された円形に形成される。縫製作業に使用されるシークイン連結体は、多数のシークインを一列に連結した形態のもので、シークイン縫製装置を用いて一つずつ切断して被縫製物上に固定するようになっている。
【０００３】
このような前記シークイン縫製装置の従来技術として、特許文献１（発明の名称：シークイン供給装置）に開示されているものが知られている。
【０００４】
図１及び図２に示すように、前記従来のシークイン縫製装置１０は、大別して、ミシンヘッド６０の側面部に所定の接合手段及び多数のリンク構造を介して装着されるベースブロック３０と、前記ベースブロック３０の上端部に回動可能に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されるリールが固定されるリールホルダー２０と、前記ベースブロック３０の下端部に装着され、前記リールから解かれたシークイン連結体を多数の機構を用いて所定のピッチで伝送させるシークイン供給装置４０とからなっている。
【０００５】
また、前記シークイン縫製装置１０は多数のリンク構造とシリンダーを用いてミシンヘッド６０に対して上下方に往復移動可能に装着され、シークイン縫製作業を行わないときには、通常の刺繍作業に邪魔にならないように、前記シークイン縫製装置１０が上方に退避され、シークイン縫製作業を行うときには、シークイン縫製装置１０を下方に移送させて縫製作業を行うように形成されている。
【０００６】
一方、前記ベースブロック３０の下端部に設置されるシークイン供給部４０は、図２に示すように、ベースブロック３０の下端部に所定の結合手段を用いて装着される支持ブロック４２と、前記支持ブロック４２の下端部にシークインを載置するために水平に形成される支持板４３と、前記支持ブロック４２の一側部上に所定の接合手段を用いて装着されるブラケット４４とからなっている。
【０００７】
また、前記支持板４３は長方形のプレート状に成形され、中央には長孔形のスロットホールが所定の幅で形成されている。
【０００８】
さらに、前記ブラケット４４は支持ブロック４２の一側部傾斜面と同一傾斜の折曲部を持つ長方形のプレート状に成形され、前後面の下端部にはそれぞれ所定の結合手段を用いてシークイン押し板バネ４５とガイド部４６がそれぞれ装着されている。
【０００９】
しかし、シークイン縫製装置においては、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置が変更されなければならない。このために、既存のシークイン縫製装置では、シークイン連結体の切断位置変更のために、シークイン切断メスが付着形成されたシークイン供給装置の装着位置を移動させなければならない。この際、作業者が前記支持ブロックを前記ベースブロックに固定する固定ネジの結合をドライバーで解除し、シークインの大きさによって支持ブロックを一定距離だけ移動させて前記ベースブロックに再び固定ネジで固定した。
【００１０】
しかし、このような移動作業は多大な時間がかかり、シークインの大きさによる正確な距離の移動が容易でなくてシークイン縫製不良が頻繁に発生する問題点を引き起こしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【００１１】
【特許文献１】韓国登録特許第１０−０５９７２０１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１２】
したがって、本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるシークイン供給部の移送装置を提供することにある。
【００１３】
そして、本発明の他の目的は、後述する発明の詳細な説明によって当業者に明らかに理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【００１４】
したがって、前記目的を達成するための本発明の実施例によるシークイン供給部の移送装置は、ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部の移送装置において、シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；前記固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；前記移送モーターに連結されたボールスクリュー；前記ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部が前記ガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含んでなる。
【００１５】
前記連結部材は、一側が前記ボールスクリューに結合される移送ブラケットと；一側が前記移送ブラケットに結合され、他側が前記支持ブロックに結合された連結ブロックと；を含んでなることができる。
【００１６】
前記ボールスクリューの一側は前記移送モーターのモーター軸に直接連結されることができる。
【００１７】
前記ボールスクリューの他側は前記固定ブラケットの他側に設けられたベアリングに結合されることができる。
【００１８】
前記ガイド部材はＬＭガイドであることができる。
【発明の効果】
【００１９】
前述したように、本発明のシークイン供給部移送装置は、ボールスクリューと駆動モーターを用いて、シークイン連結体の大きさによってシークイン供給装置の固定位置を移動させ、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるので、大きさの異なるシークイン連結体の縫製作業を行うために、シークイン供給部を作業者が直接道具を使って移す時間を節減して作業性を改善させることができ、変更されるシークイン連結体の大きさにあう正確な切断位置にシークイン供給装置を移動させることができるので、シークイン切断不良の問題点をあらかじめ防止することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】ミシンヘッド部に装着される従来のシークイン縫製装置を示す状態図である。
【図２】図１に示す従来のシークイン縫製装置の斜視図である。
【図３】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す斜視図である。
【図４】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す左側斜視図である。
【図５】本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す分離斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００２１】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例についてより詳細に説明する。
【００２２】
図３は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す斜視図、図４は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す左側斜視図、図５は本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置を示す分離斜視図である。
【００２３】
これら図に示すように、本発明の好適な実施例によるシークイン供給部の移送装置は、固定ブラケット１５１、移送モーター１５２、ボールスクリュー１５４、ＬＭガイド１５８、及び連結部材を含んでなる。
【００２４】
前記シークイン縫製装置１１０のベースブロック１３０一側面部に多数の固定ネジにて締結装着される前記固定ブラケット１５１は‘［’字形に折曲されたもので、一側端にはモーター軸１５２−１を正逆方向に回動させて駆動力を提供する移送モーター１５２が取り付けられ、内側部には、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１に締結され、制御部の制御信号に応じて正逆方向に回動するボールスクリュー１５４が設置されている。
【００２５】
また、前記移送モーター１５２−１は、制御部（図示せず）に電気的に連結され、前記制御部の制御によって作動される。
【００２６】
前記固定ブラケット１５１の内側部に設けられるボールスクリュー１５４の一側は、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１と回転子１５３を介して前記移送モーター１５２に連結される。一方、他の好適な実施例において、前記ボールスクリュー１５４の一側は前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１に直接連結される。
【００２７】
また、前記ボールスクリュー１５４の他側は、前記固定ブラケット１５１の他側端に設けられたベアリング１５９に結合される。
【００２８】
そして、前記ボールスクリュー１５４は、外周面にネジ部が形成された回転軸１５４−１と、前記回転軸１５４−１の外側に結合され、前記回転軸１５４−１の回転によって直線方向に前後に移送される移送部１５４−２とを含んでなる。
【００２９】
この際、前記移送部１５４−２の内周面には、前記ボールスクリュー１５４の回転軸１５４−１のネジ部と噛み合うネジ部が形成され、前記回転軸１５４−１のネジ部と前記移送部のネジ部との間にボールが設けられる。
【００３０】
ここで、前記ボールスクリュー１５４は当業者に周知の技術なので、その詳細な説明は省略する。
【００３１】
前記ＬＭガイド（ＬＭ Ｇｕｉｄｅ）１５８はガイド部材であって、前記ベースブロック１３０の他側面部に装着され、一側にガイド部が形成される。
【００３２】
この際、前記ガイド部は、前記ＬＭガイド１５８に形成されたガイド孔１５８−１と、前記ガイド孔と連通するように形成された突条１５８−２とを含んでなる。
【００３３】
ここで、前記ガイド孔は前記固定ブラケット１５１に形成された案内孔１５１−１と連通する。
【００３４】
前記連結部材は移送ブラケット１５６と連結ブロック１５７を含んでなり、前記移送ブラケット１５６の一側が前記ボールスクリュー１５４に結合される。この際、前記移送ブラケット１５６は前記ボールスクリュー１５４の移送部１５４−２の外周面上に嵌合され、一側は前記ガイド部のガイド孔１５８−１に沿って移動することが好ましい。
【００３５】
そして、前記連結ブロック１５７の一側は前記移送ブラケット１５６の一側に結合され、他側はシークイン供給装置１４０の支持ブロック１４２に結合され、前記連結ブロック１５７の上下部は前記ガイド部の突条１５８−２の案内によって移動することが好ましい。
【００３６】
前記のように構成された本発明の好適な実施例の作用及び効果を説明する。移送モーター１５２が作動すれば、前記移送モーター１５２のモーター軸１５２−１が回転し、前記モーター軸１５２−１に連結されたボールスクリュー１５４の回転軸１５４−１が回転することになる。前記回転軸１５４−１が回転するにしたがい、前記回転軸１５４−１に装着された移送部１５４−２が前後方向に直線移動することになり、前記移送部１５４−２に結合された連結部材が移動することになる。
【００３７】
さらに、前記連結部材に連結された支持ブロック１４２が前後方向に直線移動することにより、前記シークイン供給装置１４０が移動される。
【００３８】
これにより、シークイン連結体の大きさによってシークイン供給装置１４０の固定位置を移動させて、シークイン連結体の切断位置を容易に変更させることができるので、大きさの異なるシークイン連結体の縫製作業を行うために、シークイン供給装置の装着位置を作業者が直接道具を使って移す時間を節減して作業性を改善させることができ、変更されるシークイン連結体の大きさにあう正確な切断位置にシークイン供給装置を移動させることができる。
【００３９】
これにより、シークインの大きさによって前記シークイン供給部１４０の移動を調節して、多様なシークインの種類に応じて縫製作業を行うことができる。
【００４０】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者であれば、本発明の範疇を逸脱しない範囲内で多様な修正及び変形が可能であろう。
【００４１】
また、本発明で開示した実施例は本発明の技術思想を限定するよりは説明するためのもので、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
【００４２】
したがって、本発明の保護範囲は本発明の請求範囲によって解釈されなければならなく、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に属するものと解釈されなければならない。
【産業上の利用可能性】
【００４３】
本発明は、縫製物上に縫着されるシークイン連結体の大きさによってシークイン連結体の切断位置を容易に変更させるシークイン供給部の移送装置に適用可能である。
【符号の説明】
【００４４】
１１０ シークイン縫製装置
１２０ リールホルダー
１３０ ベースブロック
１４０ シークイン供給部
１４２ 支持ブロック
１５０ 移送装置
１５１ 固定ブラケット
１５１−１ 案内孔
１５２ 移送モーター
１５２−１ モーター軸
１５３ 回転子
１５４ ボールスクリュー
１５４−１ 回転軸
１５４−２ 移送部
１５６ 移送ブラケット
１５７ 連結ブロック
１５８ ＬＭガイド
１５８−１ ガイド孔
１５９ ベアリング
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部の移送装置において、
シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；
前記固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；
前記移送モーターに連結されたボールスクリュー；
前記ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；
一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部が前記ガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含んでなることを特徴とする、シークイン供給部の移送装置。
【請求項２】
前記連結部材は、
一側が前記ボールスクリューに結合される移送ブラケットと；
一側が前記移送ブラケットに結合され、他側が前記支持ブロックに結合された連結ブロックと；を含んでなることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項３】
前記ボールスクリューの一側は前記移送モーターのモーター軸に直接連結されることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項４】
前記ボールスクリューの他側は前記固定ブラケットの他側に設けられたベアリングに結合されることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項５】
前記ガイド部材はＬＭガイドであることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項１】
ミシンヘッドの側面部に装着されるベースブロックの下端部に装着され、シークイン連結体が巻き回されて収納されたリールから解かれたシークイン連結体を所定のピッチで伝送させるシークイン供給部の移送装置において、
シークイン縫製装置のベースブロックに装着された固定ブラケット；
前記固定ブラケットの一側に装着された移送モーター；
前記移送モーターに連結されたボールスクリュー；
前記ベースブロックの他側に設けられたガイド部材；
一側が前記ボールスクリューに結合され、他側の端部がシークイン供給部の支持ブロックに結合され、他側の上下部が前記ガイド部材のガイド部に沿って移動する連結部材；を含んでなることを特徴とする、シークイン供給部の移送装置。
【請求項２】
前記連結部材は、
一側が前記ボールスクリューに結合される移送ブラケットと；
一側が前記移送ブラケットに結合され、他側が前記支持ブロックに結合された連結ブロックと；を含んでなることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項３】
前記ボールスクリューの一側は前記移送モーターのモーター軸に直接連結されることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項４】
前記ボールスクリューの他側は前記固定ブラケットの他側に設けられたベアリングに結合されることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【請求項５】
前記ガイド部材はＬＭガイドであることを特徴とする、請求項１に記載のシークイン供給部の移送装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−２８５４６４（Ｐ２００９−２８５４６４Ａ）
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１３０２３３（Ｐ２００９−１３０２３３）
【出願日】平成２１年５月２９日（２００９．５．２９）
【出願人】（５００２７３２５２）サンスター プレシジョン カンパニー リミテッド (11)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年１２月１０日（２００９．１２．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年５月２９日（２００９．５．２９）
【出願人】（５００２７３２５２）サンスター プレシジョン カンパニー リミテッド (11)
【Ｆターム（参考）】
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