説明

シートメタル要素と回転体との摩擦溶接接続

シートメタル要素およびそこに挿入された回転体の間の摩擦溶接接続である。シートメタル要素は突出する円形環状壁を圧力面として備え、この圧力面は反対圧力面を有する回転体によって係合されるよう適合される。少なくとも1つの圧力面は、回転体の挿入によって環状壁に増大する圧力を加えるように円錐形状であり、そこでは回転体の回転の結果として回転体と環状壁との間に摩擦溶接接続(7)が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートメタル要素とそこに挿入される回転体との摩擦溶接接続に関する。
【背景技術】
【0002】
このような摩擦溶接接続は、ベルリン技術社(Technik Berlin)によって1991年に発行された、ノイマン ショーバー(Neumann Schober)による「金属の摩擦溶接(Reibschweissen von Metallen)」という本の67頁に提示される。これは、穿孔されたシートメタル要素と回転されるスタッドとの摩擦溶接接続に関し、そこではシートメタル要素の穴は円錐状または円筒状であり得、シートメタル要素の穴に突出するスタッドの端部も同様に円錐形状である。スタッドの関連する端部およびシートメタル要素の穴も両方とも円錐形の設計であり得、この2つの構成要素について円錐角が同一であり得る。このような設計の欠点として、シートメタル要素の厚さに対応する接合ゾーンが比較的小さいことが指摘される。
【0003】
さらに、DE 199 27 369 A1およびUS−PS 4,850,772の両方において、平坦な穿孔されていないシートメタル要素とスタッドとの摩擦溶接接続が提示され、そこでは摩擦溶接接続はスタッドの端面を含み、この端面は、必要に応じてスタッドの直径よりも径方向に大きいことがあり得る。
【0004】
その製造については、平坦な穿孔されていない構成要素を含む摩擦溶接接続は、スタッドの回転中に関連するスタッドで相当な圧力をシートメタル要素に加える必要があり、そのため、シートメタル要素が反ったり、そのために変形したりしないように、シートメタル要素からの対応した抵抗力を必要とする。この効果は、円錐形の端部を備えたスタッドと穿孔されたシートメタル要素との間の最初に言及された摩擦溶接接続においては減じられるが、特に薄いシートメタルの場合には、スタッドがシートメタル要素に適用されている間にスタッドに対して十分な抵抗を対抗することが困難となることに繋がり、薄いシートメタルはこの十分な抵抗を与えることができない。したがって、このような摩擦溶接接続の生成のためには、スタッドと反対側を向いた側からシートメタル要素を支持するための反支持体の使用が必要である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、前述された困難さにもかかわらず、シートメタル要素上の摩擦溶接接続の生成が有利に実現されるような有利な方法を可能にすることである。本発明の目的は、シートメタル要素が、突出する円形環状壁を圧力面として備え、その圧力面が反対圧力面を有する回転体によって係合されるよう適合され、少なくとも1つの圧力面が、回転体の挿入が環状壁に増加する圧力を加えるように円錐形状(konisch)であり、そこで回転体の回転の結果として回転体と環状壁との間に摩擦溶接接続が形成されることで達成される。
【0006】
円形環状壁は、たとえばパンチングまたは打抜き加工によってシートメタル要素から突出し、必要な熱を生成するために回転体によって加えられる圧力に耐えるため、シートメタル要素のこれから摩擦溶接接続される領域に(平坦なシートメタルに比較して)著しく増大した安定性を与え、これにより、これから摩擦溶接接続される領域でシートメタル要素を支持するための反支持体の必要性を大幅に省く。したがって、そのような環状壁を備えたシートメタル要素は、約0.6mmの厚さの比較的薄いシートメタルの場合にも、反支持体からの支持なしで、摩擦溶接接続を形成するための回転体の圧力に直接晒されるこ
とができる。これは車体などの大きなシートメタル要素の自動生産に特に重要である。なぜならばこのような生産においては、回転体に適用する工具の反対側に反支持のためにアクセスするのがしばしば困難だからである。この問題は、シートメタル要素から形成される環状壁を、必要とされる摩擦溶接接続の構成部分として使用することによって改善される。なぜならばシートメタル要素と回転体との摩擦溶接接続の発明にしたがったこの設計によって、反支持体の必要性がなくなるからである。
【0007】
摩擦溶接接続の生産については、圧力面または反対圧力面のいずれかのみが円錐形状であることができる。しかしながら、代替的には両方の圧力面について円錐形状であることが可能である。いかなる場合も、摩擦溶接接続を形成する2つの構成要素の少なくとも1つが円錐形状であることによって、回転体をシートメタル要素およびそのアパーチャに適用することでとりわけ相当な径方向の圧縮力を生じることが確実になる。その力は、円錐の角度が小さくなればなるほど、大きくなり、円錐の角度は、たとえば5°から15°の角度であると特定することができる。2つの構成要素の少なくとも1つが円錐形である摩擦溶接接続を形成するように、シートメタル要素から突出する環状壁を用いることは、回転体がシートメタル要素のアパーチャに挿入される際に特に高い径方向力が存在し、そのためシートメタル要素が許容範囲を超えて反りに晒されることなく、対応する径方向の圧力が存在することを意味する。
【0008】
一方で、環状壁の設計に関しては、前記環状壁がシートメタル要素において凹部の形状で生成されること、または環状壁がノズルによって形成されることが可能であり、凹部もしくはノズルは回転体の挿入方向または挿入方向の反対の方向に形成されることができる。この目的のために必要となるのは、公知の態様で深絞り動作によって凹部を生成するか、またはパンチングもしくは打抜き加工動作によってノズルを生成する、適切なパンチングもしくは打抜き加工工具である。次に、凹部およびノズルの両方が円錐形状であってもよく、特に、それぞれの環状壁の円錐角が回転体の円錐角に適合されることができる。さらに、シートメタル要素のアパーチャに回転体を導入することを容易にするために、回転体の円錐に入口ベベルを与えることが可能である。
【0009】
凹部が内側環状壁および外側環状壁を有し、断面において円形のS形状である場合、特に有利な凹部の設計が達成され、内側環状壁および外側環状壁の両方が円錐形であることができる。対応した形状の回転体をこのような設計の環状壁に対向するために、回転体は、シートメタル要素に面するその正面側に円周状に延在する溝を備え、その壁は内側環状壁および外側環状壁に適合される。
【0010】
摩擦溶接接続を改良するために、回転体には、実質的に平坦な端面が径方向に外向きに与えられてもよく、前記端面は、ノズルの前端部とともに円錐上の摩擦溶接接続に含まれる。このような場合、摩擦溶接接続はノズルの領域に集中されるのみならず、その前端部を越えても形成される。
【0011】
摩擦溶接接続に特定の程度の漏れ防止をさらにもたらすために、回転体の径方向に外向きに延在する端面には粘着性のコーティングが有利に与えられ、回転体と環状壁の隣のシートメタル要素との間にシールを生成し、前記シールは摩擦溶接接続の領域への水分の進入を防ぐとともにそれにより腐食から後者を保護する。
【0012】
隣接する拡張用円錐を備えたドリル先端部が回転体に与えられていればノズルを形成するための有利な製作方法が得られ、そこではこのように形成されたノズルは、回転体の摩擦表面がノズルに隣接するよう摩擦溶接接続を形成する。このような場合、まず隣接する拡張用円錐を備えたドリル先端部がシートメタル要素に適用され、その際にシートメタル要素に穴が開けられ、続いて前記穴が拡張用円錐によって広げられて、そこに、後に摩擦
溶接接続を形成するための環状壁の圧力面を形成することとなる円錐形ノズルが形成される。
【0013】
回転体がシートメタル要素の反対圧力面を係合する間、特にシートメタル要素が、コーティング、より特定的には塗料コーティングされたシートメタルから構成される場合、望ましくないことにすり減った材料が蓄積し得る。このようなすり減った材料は摩擦溶接動作を妨害しかねない。これを広範囲にわたって防ぐために、実質的に軸方向に延在する溝が回転体の反対圧力面を中断することができる。前記溝はいかなる塗料および酸化層もこすり取り、次にいかなるすり減った材料および/または汚れ粒子も受取る。溝に集積されたいかなる材料も確実に除去するために、溝は軸方向に角度をもって延在してもよく、次にこれによって、溝の傾斜に依存して、対応する材料粒子がシートメタル要素に向かってまたはそこから反対向きのいずれかに運び出されることとなる。
【0014】
摩擦溶接動作中にすり減ったいかなる汚れ粒子も除去することを容易にするために、溝の隣の反対圧力面上にビードを与えることが可能である。前記ビードも同様に、摩擦溶接動作中に生成されたいかなる汚れ粒子も迅速に除去することを確実にする。
【0015】
摩擦溶接体は、反対圧力面以外は、さまざまな設計であってもよい。特に、回転体がステムの端部に配置されることが可能である。しかしながら、代替的には、回転体がスリーブの外壁によって形成されるような設計であることができる。スリーブの穴は、たとえばねじを受取るよう機能してもよい。
【0016】
回転体とシートメタル要素とを接合するための前述の原理の有利な適用例は、回転体およびシートメタル要素の接合点にはんだを備えることでさらに達成することができる。このような設計では、はんだは比較的低温で溶け、次に2つの構成要素、すなわち回転体の反対圧力面およびシートメタル要素をともに接合し、これにより原理としては、溶接動作がはんだの材料に限定されるものではあるが、一種の摩擦溶接接続を同様に構成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の例示的実施例は添付の図面に示される。
図1に示される摩擦溶接接続は、円錐形の反対圧力面2を有する回転体1から構成され、前記反対圧力面2は凹部4を有するシートメタル要素3に対して押圧され、反対圧力面2は、凹部4の円形で実質的に円筒状の環状壁5に対して押圧される。反対圧力面2の円錐形状に起因して、反対圧力面2を有する回転体1の挿入に際して凹部4の圧力面6に高い圧力がかかり、そのため、回転体1が適切に高速で回転すると、結果として圧力面6の表面が軟化され、それにより、黒い領域7によって示される摩擦溶接接続が最終的に生じる。摩擦溶接接続7がこのように生成される場合は、反対圧力面6から派生する径方向の圧力が圧力面6の上に実質的に存在するので、また、シートメタル要素3の凹部によってシートメタル要素3に安定性が与えられるので、このような摩擦溶接接続7の生成のためには、回転体1によってシートメタル要素3に高い圧力が及ぼされるにもかかわらず、反支持部の使用に頼る必要はない。回転体1はこの態様で摩擦溶接接続によってシートメタル要素に固定的かつ恒久的に固定され、次いで前記回転体1は、たとえば車体パネルにアーク溶接された溶接埋込ボルトの使用から公知のように、いかなる他の構成要素も取付けるよう機能することができる。
【0018】
図2は、図1に示された設計のいわば逆の設計を示す。図2において、回転体1は凹部4の円錐形かつ円形の環状壁9に対して、より具体的には回転体1の圧力面10に対して押圧する、実質的に円筒状の反対圧力面8を有する。そしてこの目的のために前記圧力面10はここでは円錐形状であって、結果として生じる摩擦溶接接続はここでも黒い領域11によって示される。発生する径方向の力は図1による設計において生じる力と実質的に
同一である。
【0019】
図3は、図1および図2による設計の変形例を示し、回転体1の反対圧力面2および凹部4の圧力面10の両方が円錐形状である。このような設計において、回転体1が凹部4に対して押圧され始める瞬間から、回転体1の反対圧力面2は円錐状の環状壁9の圧力面10に適合され、結果として、回転体1が凹部4に導入されると圧力面2および圧力反対面10の長さ全体にわたって直ちに集中的な摩擦が生成される。後に続く摩擦溶接接続は、圧力面9と反対圧力面10との間の区域において黒い領域12として示される。
【0020】
図4は環状壁9の円形の設計を示し、より特定的にはその円形の形状を示す。
図5による設計は、回転体の挿入方向に対向して延在する凹部13を有するシートメタル要素3を含み、この場合、凹部13の外側が回転体1によって囲まれる。この目的のために、凹部13の、ここでは円錐状の環状壁14が回転体1の内部円錐15と対向し、回転体1の反対圧力面16は、ここでは同様に円錐状の環状壁14を囲む。この設計では、圧力面15を有する環状壁14と円錐形に形成される反対圧力面16とは双方が互いに押圧されるので、それによって直ちに相当な長さにおいて対応する圧力を生じる結果となり、したがって、この接触表面を加熱すると、前記加熱が黒い領域で示される摩擦溶接接続17を生じる。
【0021】
図5に示される設計と類似の設計が図6に示され、そこで円錐状の環状壁19を有するシートメタル要素3にノズル18が形成され、円錐状の反対圧力面20を有する回転体1がその環状壁19に対して押圧され、図6においては黒い領域21として示される。
【0022】
図7は、回転体1の挿入方向に対向して延在するノズルを有するシートメタル要素3を示し、環状壁23はシートメタル要素3からほぼ直角に、前進する回転体1に向かって延在し、そこで前記回転体1はその円錐状の反対圧力面24とともに環状壁23に相当な径方向の圧力を及ぼし、これによって究極的には黒い領域で示される摩擦溶接接続25を生ずる。
【0023】
図8は摩擦溶接接続の設計の変形例を示し、そこではシートメタル要素3からほぼ直角に反対側に延在する環状壁26を有するノズル27が与えられ、前記環状壁26はここでは回転体1の挿入方向に対向してノズル27を形成し、環状壁26は回転体1の対応する溝28を円周状に貫き、そこで前記溝28のテーパ形状(konizitaet)に起因して、環状壁26が圧縮され、回転体1が回転されると必要な加熱を生じる。この設計において、この場合は円形の摩擦溶接接続の両側を指す黒い領域29が、ここでもまた摩擦溶接接続の形成を示す。
【0024】
図9および図10は2つの回転体を示し、各々は入口ベベル30を備える。図9による設計は突起部31を伴って示され、突起部31はたとえば図3の凹部4または図7の環状壁23に対して押圧されることができる。図10に示される設計にも同じことがあてはまり、既に図5に関連して説明されたように、突起部31は環状壁に対していわば押圧されることができる。図9および図10に示される実施例の両方において、入口ベベル30は、回転体がそれぞれ挿入される間、対応する合わさる構成要素が適切に導かれることを確実にする。
【0025】
図8の設計と類似の設計が図11に示され、そこでは凹部4のみが内側環状壁32および外側環状壁33へとS形状に遷移し、これにより回転体1に、図8に示された設計におけるものと同様の接触表面が与えられ、したがって、そこでは内部環状壁32および外部環状壁33が円形の溝28の壁によって囲まれ、黒く表わされる摩擦溶接接続34および35を次に結果として生じる。
【0026】
図12によれば、回転体1の端面36はさらにノズルから派生する環状壁37の端面を摩擦溶接接続に含むために用いられる。なぜならば、すなわち回転体1が環状壁37の内部領域に挿入される際に、その端面36もまた前記環状壁の端面に対して当たるので、それにより自動的に前記端面を摩擦溶接接続に含むからである。ここでも図12において摩擦溶接接続は黒い領域36によって示される。
【0027】
図13によれば、径方向に外向きに導かれる、回転体1の平坦な端面も、接着剤コーティング39が与えられた場合、黒い領域40で示される摩擦溶接接続38が特に漏れ防止されるのを確実にするために用いられることができる。この目的のために、端面36は接着剤コーティング39を備え、摩擦溶接接続38の形成の際に、これが次にシートメタル要素3に対して押圧されて、その時点で摩擦溶接接続38の周りに漏れ防止シールを実現する。
【0028】
図14および図15は後に続く摩擦溶接接続44を伴うノズルの形成を示し、そこで回転体1はドリル先端部41およびさらに拡張用円錐42を備える。ドリル先端部41がまずシートメタル要素3に穴を開け、最終的に拡張用円錐が穴を所望の直径に拡張し(図15参照)、そこで環状壁43は自動的にシートメタル要素3のノズル45を生成し、これがいわば一石二鳥で、すなわち一方ではシートメタル要素3に必要なアパーチャを生成し、他方では環状壁43でノズル45をも生成して、環状壁43の内側には次に黒い領域44で示される摩擦溶接接続が形成される。
【0029】
図16は、図1の回転体の設計と基本的には同一の回転体1を示す。しかしながら図16においては、反対圧力面2は軸方向に延在する溝50を備え、そのうち1つの溝のみが図16に示される。反対圧力面2を見る軸方向の回転体1の上面図は、図17に示されるように4つの軸方向溝50を示し、回転体1の回転の際、塗布剤または酸化層が剥がれ落ちたり、そこに研削された材料が集積されたりしないことを確実にする。
【0030】
図18は上述の溝の設計の変形例を示す。この場合、回転体1は斜めに延在する溝51を反対圧力面2の領域に与えられる。この斜めの方向に起因して、外向きに導かれたインパルスが溝51に集積される汚れ粒子に加えられ、そこで回転方向に依存して、汚れ粒子は回転体の底面52に向かってまたはフランジ53に向かって動かされる。
【0031】
図17と同様に、図19は回転体1の軸方向の上面図を示し、そこで反対圧力面2は溝50のみならず、溝50の各々に隣接して、溝50の研磨作用をさらに強化する2つの隣接するビード54を備える。
【0032】
図20は前記で説明された設計と比較して修正された回転体の設計を示す。この場合、回転体はスリーブ55の形状を有し、その外側表面に円錐状の反対圧力面56を備える。シートメタル要素3およびスリーブ55の間の接続は、上記の図面に既に示されたように、黒い線58で示され、そこで摩擦溶接接続が発生している。スリーブ55はさらに穴57を備え、前記穴57はたとえばねじを受取るように機能する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】円錐状の回転体とともに、円筒状の凹部を備えたシートメタル要素を示す図である。
【図2】円筒状の回転体とともに、円錐状の凹部を備えたシートメタル要素を示す図である。
【図3】円錐状の回転体とともに、円錐状の凹部を備えたシートメタル要素を示す図である。
【図4】凹部の円錐状の環状壁の円形の形状を示すために、回転体を伴わずに図3のシートメタル要素を示す図である。
【図5】円錐状の回転体の挿入方向と対向する円錐状の凹部を示す図である。
【図6】円錐状のノズルおよび円錐状の回転体を有するシートメタルを示す図であって、ノズルがシートメタル要素から回転体の挿入方向に突出している。
【図7】円錐状の回転体の挿入方向と対向して延在するノズルを有するシートメタル要素を示す図である。
【図8】回転体の挿入方向と対向してかつ直角に延在するノズルを有するシートメタル要素を示す図であって、対応する円形に延在する円錐状の溝がノズルを有する回転体に与えられている。
【図9】入口ベベルを有する回転体を示す図である。
【図10】入口ベベルを有する回転体を示す図である。
【図11】S形状の凹部および対応して設計される回転体とともにシートメタル要素を示す図である。
【図12】回転体の挿入方向に対向して延在するノズルとノズルの前端部の上に延在する摩擦溶接接続とを有するシートメタル要素を示す図である。
【図13】凹部および挿入された回転体を有するシートメタル要素を示す図であって、回転体の径方向に外向きに延在する端面が自己接着性の層を備えている。
【図14】回転体の挿入方向にノズルを生成するための、隣接する拡大用円錐を有するドリル先端部の使用を示す図である。
【図15】回転体の挿入方向にノズルを生成するための、隣接する拡大用円錐を有するドリル先端部の使用を示す図である。
【図16】回転体の反対圧力面を示す図であって、前記反対圧力面が軸方向の溝を備えている。
【図17】図16による設計の上面図である。
【図18】斜めに延在する溝を有する回転体の反対圧力面を示す図である。
【図19】反対圧力面の溝と隣接するビードとを有する回転体の上面図である。
【図20】スリーブ形状の回転体を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートメタル要素(3)およびそこに挿入された回転体(1)の間の摩擦溶接接続であって、シートメタル要素(3)は、突出する円形環状壁(5)を圧力面(6)として備え、この圧力面(6)は反対圧力面(2)を有する回転体(1)によって係合されるよう適合されることを特徴とし、少なくとも1つの圧力面は、回転体(1)の挿入が環状壁(5)に増大する圧力を加えるように円錐状であり、そこで回転体(1)の回転の結果として回転体(1)と環状壁(5)との間に摩擦溶接接続(7)が形成される、摩擦溶接接続。
【請求項2】
圧力面(6)は円錐形状であることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦溶接接続。
【請求項3】
反対圧力面(2)は円錐形状であることを特徴とする、請求項1に記載の摩擦溶接接続。
【請求項4】
圧力面(2,6)の両方が円錐形状であることを特徴とする、請求項1から3に記載の摩擦溶接接続。
【請求項5】
環状壁(5)はシートメタル要素の凹部(4)の構成部分であることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項6】
凹部(4)はシートメタル要素(3)から回転体(1)の挿入方向に突出することを特徴とする、請求項5に記載の摩擦溶接接続。
【請求項7】
凹部(13)はシートメタル要素(3)から回転体(1)の挿入方向に対向して突出することを特徴とする、請求項5に記載の摩擦溶接接続。
【請求項8】
環状壁(18)はノズル(14,18)によって形成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項9】
ノズル(18)は、シートメタル要素(3)から回転体(1)の挿入方向に突出することを特徴とする、請求項8に記載の摩擦溶接接続。
【請求項10】
ノズル(14)は、シートメタル要素(3)から回転体(1)の挿入方向に対向して突出することを特徴とする、請求項8に記載の摩擦溶接接続。
【請求項11】
ノズル(14,18)の内壁は回転体(1)の円錐に適合されることを特徴とする、請求項9または10に記載の摩擦溶接接続。
【請求項12】
回転体(1)の円錐はその挿入方向にテーパ状であることを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項13】
回転体(1)の円錐は挿入方向と対向する方向にテーパ状であることを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項14】
円錐は入口ベベル(30)を備えることを特徴とする、請求項12または13に記載の摩擦溶接接続。
【請求項15】
凹部(4)は断面において円形にS形状であって内側環状壁(32)および外側環状壁(33)を備えることを特徴とする、請求項5に記載の摩擦溶接接続。
【請求項16】
内側環状壁(32)および外側環状壁(33)は円錐形状であることを特徴とする、請求項15に記載の摩擦溶接接続。
【請求項17】
回転体(1)はシートメタル要素に面した正面側に円形溝(28)を備え、前記円形溝(28)の壁は内側環状壁(32)および外側環状壁(33)に適合されることを特徴とする、請求項15に記載の摩擦溶接接続。
【請求項18】
回転体の円錐は実質的に平坦な端面(36)に向かって径方向に外向きに遷移することを特徴とする、請求項10に記載の摩擦溶接接続。
【請求項19】
端面(36)はノズルの前端部とともに円錐上の摩擦溶接接続に含まれることを特徴とする、請求項10に記載の摩擦溶接接続。
【請求項20】
回転体(1)の端面(36)は接着剤(39)でコーティングされ、前記接着剤(39)は回転体(1)を環状壁の隣のシートメタル要素(3)に接合することを特徴とする、請求項18に記載の摩擦溶接接続。
【請求項21】
回転体(1)は、ノズル(45)の形成のために、隣接する拡張用円錐(42)を有するドリル先端部(41)を備え、このように形成されたノズル(45)は、ノズル(45)に隣接する回転体(1)の摩擦表面と摩擦溶接接続(44)を形成することを特徴とする、請求項9に記載の摩擦溶接接続。
【請求項22】
回転体(1)の反対圧力面(2)は実質的に軸方向に延在する溝(50)によって中断されることを特徴とする、請求項1から21のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項23】
溝(51)は軸方向に対して角度を持って延在することを特徴とする、請求項22に記載の摩擦溶接接続。
【請求項24】
ビード(54)は反対圧力面で溝(50)の隣に与えられることを特徴とする、請求項22または23に記載の摩擦溶接接続。
【請求項25】
回転体(1)はステムの端部に配置されることを特徴とする、請求項1から24のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項26】
回転体はスリーブ(55)の外壁によって形成されることを特徴とする、請求項1から24のいずれかに記載の摩擦溶接接続。
【請求項27】
シートメタル要素および回転体の接合点ははんだを備えることを特徴とする、請求項1から26のいずれかに記載の摩擦溶接接続。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公表番号】特表2008−522826(P2008−522826A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544810(P2007−544810)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/EP2005/013108
【国際公開番号】WO2006/061203
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(505424240)エー・ヨット・オー・テー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディート・ゲゼルシャフト (16)
【氏名又は名称原語表記】EJOT GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】