説明

シート収容装置および画像形成装置

【課題】シートを収容するシート収容装置であって、簡易な構成によって、使用されうる種々のシートについてシート搬送時の生産性を低下させることなく、確実にカールを矯正できるシート収容装置、および、該シート収容装置を備えることで、シート搬送時のJamの発生を防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】
シートを収容する収容部と、収容部に収容されたシートが載置される第1の面を有する積載部と、シートを介して第1の面と対向する第2の面を有する対向部と、積載部に積載されたシートが第2の面に圧接する位置である第1の位置と積載部に積載されたシートが前記第2の面から離隔する位置である第2の位置との間で、積載部を移動させる移動部を備えるシート収容装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、シートを収容するシート収容装置、並びに該シート収容装置を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境に対する配慮から、シートに画像を形成する画像形成装置において、画像が定着されたシートの裏面を再度使用する、いわゆる裏紙の使用頻度が高まっている。
【0003】
しかし、裏紙は、既に一度定着が行われているため、特に縁の部分にカールが発生する。このようにカールが発生したシートを画像形成装置において使用した場合には、シートの搬送に際して、紙詰まり(Jam)が発生するという問題があった。また、カールが発生したシートを収容した収容装置から画像形成装置へシートを供給する場合においても、紙詰まりが発生するという問題があった。なお、カールは、裏紙である場合に限らず、温湿度などの環境変化により、一度も定着が行われていない未使用のシートにおいても発生する。
【0004】
シートのカールの矯正に関して、特許文献1には、排紙トレイの上方に設けられたシート押え部材を備えており、シートが順次排紙される際の紙間時に、シート押え部材を用いて排紙トレイ上でシートのカールを矯正するように制御する画像形成装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、印字後の用紙がセットされる支持プラテンと、用紙のカールを矯正するキャリッジと、支持プラテンにセットされた用紙のカールを矯正するようにキャリッジを往復移動させるガイドシャフトと、を有するプリンタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−99120
【特許文献2】特開平8−174947
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の画像形成装置は、シート押え部材を駆動させるための機構が別途必要であり、装置本体が大型化してしまうという問題がある。また、紙間時に排紙トレイ上でシートのカールを矯正するため、画像形成の生産性が低下するとともに、排紙トレイ上でのシートの整合性が悪化するという問題がある。
【0008】
また、特許文献2記載のプリンタについても、印字後の用紙のカールを矯正するために、キャリッジやガイドシャフト等の複雑な機構が別途必要であり、装置本体が大型化してしまうという問題がある。また、キャリッジが往復移動するため、カールの矯正に時間がかかるという問題がある。
【0009】
本願発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成であって、使用されうる種々のシートについてシート搬送時の生産性を低下させることなく、確実にカールを矯正できるシート収容装置、および、該シート収容装置を備えることで、シート搬送時のJamの発生を防止できる画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための、本願発明のシート収容装置の一態様では、前記シートを収容する収容部と、前記収容部に収容された前記シートが載置される第1の面を有する積載部と、前記シートを介して前記第1の面と対向する第2の面を有する対向部と、前記積載部に積載された前記シートが前記第2の面に圧接する位置である第1の位置と 前記積載部に積載された前記シートが前記第2の面から離隔する位置である第2の位置との間で、前記積載部を移動させる移動部と、を備える。
【0011】
さらに、上記シート収容装置において、前記収容部に収容された前記シートを加熱する加熱手段を有してもよい。
【0012】
さらに、上記シート収容装置において、前記加熱手段は、前記移動部が前記積載部を前記第1の位置に移動させた際に、前記シートを加熱してもよい。
【0013】
さらに、上記シート収容装置において、前記収容部は、前記加熱手段を有してもよい。
【0014】
さらに、上記シート収容装置において、前記積載部は、前記加熱手段を有してもよい。
【0015】
さらに、上記シート収容装置において、前記加熱手段は、動作モードとして、前記積載部が前記第2の位置にある場合に前記収容部内を加熱し除湿を行う除湿モードと、前記積載部が前記第1の位置にある場合に前記シートを加熱する加熱モードと、を有しており、前記加熱モードにおける加熱温度は、前記除湿モードにおける加熱温度より低い温度として設定されていてもよい。
【0016】
さらに、上記シート収容装置において、前記第2の面は、前記収容部の内壁であってもよい。
【0017】
さらに、上記シート収容装置において、前記対向部は、前記シートを出し入れするための開閉部を兼ねていてもよい。
【0018】
さらに、上記シート収容装置において、外部に前記シートを送出する送出手段を有し、前記移動部は、前記第1の位置と前記第2の位置の間の位置であって、前記積載部に積載された前記シートの前記送出手段による送出が行われる位置である第3の位置に、前記積載部を移動可能であってもよい。
【0019】
さらに、上記シート収容装置において、前記収容部は、前記シートの送出をガイドする送出ガイドを備えており、 前記送出ガイドは、前記第2の面を有してもよい。
【0020】
また、上記目的を達成するために、本願発明の画像形成装置の一態様は、シートに画像を形成する画像形成装置であって、上記シート収容装置を有する。
【0021】
さらに、上記画像形成装置において、前記収容部に収容される前記シートの種別の設定を受け付ける受付部と、前記受付部によって受け付けられた前記シートの種別が裏紙である場合には、前記シートの収容が完了した後、前記積載部を前記第1の位置に移動させるように前記移動部を制御する制御部と、を備えていてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本願発明のシート収容装置によれば、シートを収容する収容部と、収容部に収容されたシートが載置される第1の面を有する積載部と、シートを介して第1の面と対向する第2の面を有する対向部と、積載部に積載されたシートが第2の面に圧接する位置である第1の位置と積載部に積載された前記シートが第2の面から離隔する位置である第2の位置との間で、積載部を移動させる移動部とを備えるという構成によって、カールを矯正するための特別な機構を備えずにシートのカールを矯正することができ、シート搬送時の生産性を低下させることなく、シートの搬送および給紙に伴うJam(紙詰まり)の発生を防止することができる。
【0023】
また、本願発明の画像形成装置によれば、カールを矯正するための特別な機構を備えることなく、シートのカールに起因するJam(紙詰まり)の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る画像形成装置GS1を示す概略構成図である。
【図2】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図3】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1の送出装置を示す概略図である。
【図4】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1の送出装置を示す概略図である。
【図5】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1の送出装置を示す概略図である。
【図6】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1において、積載部が第1の位置にある場合を示す概略構成図である。
【図7】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1におけるカール矯正動作を示すフローチャートである。
【図8】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図9】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図10】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図11】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図12】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す概略構成図である。
【図13】本願発明の実施の形態1に係るシート収容装置SH1を示す上方概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、図面を参照しながら本願発明の実施形態を説明する。
(1)実施の形態1
図1は、本願発明の一例である実施の形態1に係る画像形成装置(以下、「画像形成装置GS1」という)を示す概略構成図である。画像形成装置GS1は、本願発明の一例である実施の形態1に係るシート収容装置(以下、「シート収容装置SH1」)を備える。まず、図1を参照して、画像形成装置GS1について説明する。
<画像形成装置GS1>
画像形成装置GS1は、原稿を搬送する自動原稿搬送装置40と、搬送された原稿の画像を画像読取位置において読み取り画像データを生成する画像読取部20と、シートSを収納および/または供給するシート収納部300並びに手差供給部310と、シート収納部300又は手差供給部310より搬出されたシートSに画像読取部20で生成された画像データに基づき電子写真方式により画像を形成する画像形成部50と、画像形成部50よりシート搬送方向下流側に位置する未定着シート搬送装置60と、未定着シート搬送装置60よりシート搬送方向下流側に位置する定着装置70と、片面に画像が定着されたシートSを表裏反転する反転搬送部800と、画像が形成され排出されたシートSが載置される排出部810と、を有している。
【0026】
さらに、画像形成装置GS1は、画像形成等の各工程を制御する制御部90と、各工程において必要なデータを記憶するメモリ91と、各工程の作動時間等を計測するタイマー92と、画像形成に関するジョブ等の情報をユーザーが入力するための操作パネル93と
画像形成装置本体に着脱可能なシート収容装置SH1と、を備える。
【0027】
自動原稿搬送装置40は、原稿が積載される原稿給紙台41と、原稿給紙台41に積載された原稿を搬送タイミングと姿勢を制御して搬送する原稿レジスト部GRBと、画像読取位置において原稿レジスト部GRBから搬送された原稿を搬送するプラテンローラ42と、両面読取において原稿の表裏を反転する原稿反転搬送部44と、排紙された原稿が積載される原稿排紙台43と、を有する。
【0028】
画像読取部20は、原稿を照明するランプとミラーを有する移動可能な第1走査ユニット21と、2枚のミラーを有しており走査ユニット21の2分の1の速度で移動可能な第2走査ユニット22と、レンズ及び撮像素子を有しており画像信号を生成する受光部23と、原稿が載置されるプラテンガラス24と、を有する。
【0029】
画像読取部20は、自動原稿搬送装置40において搬送される原稿を読み取るモードと、プラテンガラス24に載置された原稿を読み取るモードと、を有する。
【0030】
原稿給紙台41に積載されたシートSは、原稿レジスト部GRBにおいて、シート搬送のタイミング及びシートSの姿勢が制御された後、画像読取位置に搬送される。
【0031】
なお、詳細は後述するが、シート収容装置SH1によってカールが矯正されたシートSが自動原稿搬送装置40によって搬送される場合には、シートSの搬送に伴うJam(シートSの詰まり)が防止されるとともに、原稿レジスト部GRBにおいてシート搬送のタイミング及びシートSの姿勢が適切に制御されるため、画像の位置ずれや画像の傾きが起こった画像情報の発生が防止される。
【0032】
画像読取位置に搬送された原稿は、走査ユニットによって読み取られ、画像情報がメモリ91に格納される。格納された原稿の画像情報は、位置ずれ補正のために必要な画像処理がなされた後、受光部23により電気的な画像信号に変換される。この電気的な画像信号に変換された画像情報は、画像形成部50に入力される。なお、画像情報は、不図示のパソコン等の外部機器から画像形成部50に入力される場合もある。
【0033】
シート収納部300は、個々に画像形成装置GS1本体に挿脱可能な給紙トレイ301a、301b及び301cと、給紙トレイ301a、301b及び301cに収納されたシートSを供給する供給ローラと、を有する。
【0034】
給紙トレイ301a、301b及び301cは、それぞれ種別の異なるシートSを収容することができる。例えば、給紙トレイ301aに収納されたシートSに画像を形成する際は、画像形成動作に応じて供給ローラ302a及びリタードローラ対が回転し、給紙トレイ301a内からシートSを一ずつ分離して搬送するようになっている。
【0035】
給紙トレイ301a、301b及び301cのそれぞれに収容されるシートSの種別は、例えば、画像形成装置GS1本体に備えられた操作パネル93を用いて設定することができる。設定されたシートSの種別に関する情報は、制御部90に入力され、メモリ91に記憶される。また、シートSの種別に関する情報は、不図示のパソコン等の外部機器から設定してもよい。
【0036】
なお、シート収納部300は、詳細は後述するが、シート収容装置SH1を備えている。
【0037】
手差供給部310は、画像形成装置GS1本体に開閉自在に設けられた手差トレイ311と、この手差トレイ311に積載されたシートSを供給する供給ローラと、を有している。例えば、手差トレイ311に積載されたシートSに画像を形成する際は、画像形成動作に応じて供給ローラが回転し、手差トレイ311に積載されたシートSから一ずつ分離して搬送するようになっている。
【0038】
給紙トレイ301a、301b若しくは301c又は手差トレイ311から搬送されたシートSは、搬送ローラ対を備えたシート搬送経路に沿って搬送され、シートレジスト部SRBを経て画像形成部50に搬送される。
【0039】
シートレジスト部SRBは、シートSの斜行(搬送方向に対してシートSが傾いた状態での搬送)を補正し、搬送方向と垂直な方向に対して傾きのないように揃えてからシート搬送を行う。
【0040】
なお、詳細は後述するが、シート収容装置SH1によってカールが矯正されたシートSが画像形成装置GS1に搬送される場合には、シートSの搬送に伴うJam(シートSの詰まり)が防止されるとともに、シートレジスト部SRBにおいてシート搬送のタイミング及びシートSの姿勢が適切に制御されるため、形成される画像の位置ずれや傾きの発生が防止される。
【0041】
画像形成部50は、回転されるドラム状の感光体よりなる像担持体51と、像担持体51を帯電させる帯電装置52と、画像信号に基づき像担持体51を露光する露光装置53と、トナーとキャリアを含む現像剤により像担持体51上に画像を形成する現像部54と、シートレジスト部SRBを経たシートSに像担持体51上の画像を転写する転写部55と、を備えている。像担持体51の外周面に対して、各々、像担持体51の回転方向に沿って、帯電装置52、露光装置53、現像部54及び転写部55がこの順に並ぶよう配設されている。さらに、転写部55の下流の位置には、像担持体クリーニングブレードを備えた像担持体クリーニング装置56が設けられている。
【0042】
像担持体51は、ドラム状金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層を有するものであり、図1においては回転軸が紙面に対して垂直な方向に位置するように配設されている。
【0043】
帯電装置52は、例えば、グリッド電極と放電電極とを有するスコロトロン帯電器であって、像担持体51の表面を帯電させる。
【0044】
露光装置53は、レーザー照射装置よりなり、レーザー光を照射することで像担持体51を露光する。レーザー光は、画像読取位置において読み取られた原稿の画像信号に基づいて、照射することができる。
【0045】
帯電装置52と露光装置53とは、像担持体51上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段を構成する。
【0046】
現像部54は、例えば、現像剤収容部と、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブとを有しており、画像形成時には、現像スリーブに、不図示の電圧印加手段から直流および/または交流バイアス電圧が印加される。
【0047】
転写部55は、像担持体51の表面に対向し、転写領域を形成するように設けられた転写部材と、この転写部材に接続された、例えば、定電流電源よりなる転写電流供給装置(図示せず)とにより構成されている。転写部材としては、例えば、転写ローラを用いることができる。
【0048】
転写部55は、例えば、転写電流供給装置(図示せず)によって転写ローラに転写電流が供給されることにより、像担持体51上に形成されたトナー像をシートSに転写する、いわゆる接触転写方式とすることができる。
【0049】
なお、シートレジスト部SRBを経たシートSに対して像担持体51上の画像をズレなく転写するために、制御部90により、シートSの転写部55への搬送タイミングと像担持体51の回転タイミングとが適切に制御されている。
【0050】
また、転写ニップ部においてシートSに画像を転写する際には、例えば、転写ニップ部に搬送されたシートSの種別に応じた適切な転写電流となるように、制御部90によって転写部材に印加される電圧が調節される。
【0051】
像担持体クリーニング装置56は、例えば、像担持体クリーニングブレードを有する。像担持体クリーニングブレードは、例えば、ウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材によって支持されると共に、先端部分が像担持体51の表面に当接されるよう設けられている。像担持体クリーニングブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体51の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とすることができる。
【0052】
未定着シート搬送装置60は、例えば、搬送ローラ及び搬送ベルトから構成され、搬送ローラにより搬送ベルトを回転させることで、シートSの搬送を行うものである。また、例えば、ファン(図示せず)を備えることにより、シートSを搬送ベルトに吸引して搬送する構成とすることもできる。
【0053】
定着装置70は、例えば、加熱ローラ211、加圧ローラ71、定着ローラ72を備えており、シートS上に転写されたトナー画像を加圧、加熱して定着させる。定着装置70を通過したシートSは、搬送経路に沿って搬送され、排出ローラを経て画像形成装置外部の排出部810に排出される。なお、定着装置70においてシートS上の画像を定着する際には、例えば、定着装置70に搬送されたシートSの種別に応じた適切な定着温度、定着速度となるように、制御部90によって定着速度及び/又は加熱ローラの温度が調節される。
【0054】
なお、定着装置70を通過し、片面(第一面)に画像が形成されたシートSは、裏面(第二面)に画像を形成するためにスイッチバック反転機構である反転搬送部800によって、再度、シートレジスト部SRBを経て画像形成部50に搬送することもできる。
<シート収容装置SH1>
次に、図1と図2を参照して、画像形成装置GS1に備えられたシート収容装置SH1について説明する。詳細は後述するが、シート収容装置SH1は、収容されたシートSのカールを矯正するためのカール矯正動作を行うことができる。
【0055】
シート収容装置SH1は、シートSを収容する収容部10と、収容部10に収容されたシートSを画像形成装置GS1に供給する送出装置11と、収容部10に収容されたシートSが載置される積載部12と、積載部12を上昇および下降させる積載部移動装置13と、収容部10に収容されたシートSを加熱するヒータ14と、を有しており、例えば、図1および図2に示す構造とすることができる。
【0056】
収容部10は、シートSを収容するための筐体101と、シートSを出し入れするための開閉部102と、画像形成装置等と係合するための不図示の第1係合部とを有している。なお、シート収容装置SH1に収容されるシートSの種別については、既述した給紙トレイ301a、301b及び301cと同様の方法で、設定することができる。
【0057】
開閉部102は、一端部側(図1中左側)が軸受け支持され、図1中の上方向に回動可能に構成されており、積載部12に載置されたシートSの上面に対向する第2の面103、言い換えると、シートSを介して、積載部12のシートSが載置される面と対向する第2の面103を有している。なお、例えば、開閉部102をシート収容装置SH1の側部(図1中右側)に設けた場合には、第2の面103は、収容部10の図1中の上側の内壁面となる。
【0058】
第1係合部が画像形成装置GS1に設けられた第2係合部(不図示)と係合することで、シート収容装置SH1は、画像形成装置GS1に対して着脱可能な構成となっている。
【0059】
送出装置11は、画像形成装置GS1側にシートSを送り出す送出部111と、送出部111にシートSを送り出すピックアップ部112と、を有している。ここで、送出部111とピックアップ部112とは、積載部12に載置された複数のシートSの重送を防止するための重送防止部を構成する。
【0060】
ピックアップ部112は、例えば、ピックアップローラとすることができ、送出方向(図1中時計回り)に回転することで、積載部12に載置されたシートSを送出部111へ搬送する。また、ピックアップ部112は、モータ等の駆動手段によって駆動されるピックアップ部移動手段113に連結されており、ピックアップ部移動手段113によって、図1中の上方向に形成された空間に、移動可能に構成されている。
【0061】
送出部111は、例えば、送出ローラ1111とトルクリミッタが連結された分離ローラ1112とからなるローラ対を有する。
【0062】
送出部111は、ピックアップ部112からシートSが搬送された際に、送出ローラ1111が送出方向(図1中時計回り)に回転し、分離ローラ1112が逆転駆動することで、画像形成装置GS1側に(図2中、矢印T2方向)1枚ずつシートSを送り出す、いわゆるトルクリミッタ逆転ローラ方式とすることができる。
なお、送出部111は、トルクリミッタが連結された分離ローラ1112を送出方向(図1中反時計回り)にのみ回転するようにした、いわゆるトルクリミッタ方式としてもよい。
【0063】
また、送出部111は、トルクリミッタ逆転ローラ方式又はトルクリミッタ方式を採用した場合、シートSを撓ませることなく送り出すことが可能となり、特に、カールを矯正した直後のシートSを送り出す場合には、カールの再発を抑制することができる。
【0064】
積載部12は、少なくとも1枚のシートSが載置される面である第1の面121を有しており、第1の面121が第2の面103に対して平行を保ちつつ昇降するように構成されている。なお、ここでの平行とは略平行を含む概念である。
【0065】
積載部移動装置13は、図2に示すように、例えば、積載部12を昇降させるためのワイヤとギアとを有するワイヤ機構131と、ワイヤ機構131を駆動するモータ132とを備える、いわゆるワイヤ方式とすることができる。積載部移動装置13は、ワイヤを引き上げる又は引き下げることで、積載部12を図2中の矢印T1方向に昇降させる。
【0066】
積載部移動装置13は、図3から図6に示すように、積載部12に載置されたシートSのうち最上面のシートSを第2の面103に圧接する位置である第1の位置(図3および図4)と、積載部12に載置されたシートSのうち最上面のシートSを第1の位置から離間させる位置である第2の位置(図5)と、第1の位置と第2の位置との間の位置であって、積載部12に載置されたシートSを送出装置11によって画像形成装置GS側へ供給することができる位置である第3の位置(図6)とに、積載部12を昇降させることができる。なお、積載部12が第3の位置にある場合に、積載部12に載置されたシートSの最上面の位置(給紙位置)にあるシートSが、送出装置11により送出される。
【0067】
ここで、積載部12、開閉部102、および筐体101は、第1の位置において、積載部12に載置されたシートSの端部(縁の部分)が第2の面103に圧接するように構成されている。
【0068】
また、第3の位置への移動に際して、積載部移動装置13は、積載部12に載置されたシートSのうち最上面のシートSが給紙位置にあるか否かを判定する不図示の給紙位置検出センサからの情報に基づいて、積載部12を移動させる。給紙位置検出センサは、投光部と受光部とを有しており、シートSと接触しているピックアップ部112の表面が給紙位置にある場合(図6)に、ピックアップ部112が投光部と受光部との間を遮光することにより、積載部12に載置されたシートSのうち最上面のシートSが給紙位置にあると判定する。なお、給紙位置検出センサとして、接触式変位センサ等の周知のセンサを用いることができる。
【0069】
積載部移動装置13は、積載部12に多量のシートS(例えば、500枚〜4000枚のシートS)が載置された場合であっても、モータ132からの動力によってワイヤを引き上げることで、載置されたシートSを水平に保ちつつ持ち上げることができるとともに、積載部12を第1の位置に移動させた際に、積載部12に載置されたシートSを第2の面103に対して一定の押圧力で圧接させることができる。なお、ここでの水平とは、略水平を含む概念である。
【0070】
また、積載部移動装置13は、ワイヤ方式に限定されず、積載部12を第1の位置に移動させた際に、積載部12に載置されたシートSを第2の面103に対して水平に圧接することができる構成を有するリンク機構またはカム機構としてもよい。
【0071】
ヒータ14は、ハロゲンヒータ、セラミックヒータ等の公知のヒータとすることができ、シート収容装置内に少なくとも一つ設けることができる。例えば、図1および図2に示すように、開閉部102および/または積載部12に埋め込んでもよい。ヒータ14を開閉部102および/または積載部12に埋め込む構成とした場合には、シート収容装置本体を小型化できるとともに、第1の面121および/または第2の面103を効率的に加熱することが可能となり、加熱に伴う消費電力を削減することができる。また、ヒータ14は、例えば、第1の面121および/または第2の面103が発熱するように構成した、いわゆる誘導加熱方式とすることもできる。
【0072】
また、ヒータ14の動作モードとしては、シート収容装置内を加熱することで除湿を行うための温度制御モードである除湿モードと、シート収容装置SH1に収容されたシートSのカールを矯正するための温度制御モードであるカール矯正モードとを設定することができる。詳細は後述するが、シート収容装置SH1がカール矯正動作を行う場合に、ヒータ14はカール矯正モードに移行する。
【0073】
ここで、除湿モードにおけるヒータ14の加熱温度と、カール矯正モードにおけるヒータ14の加熱温度とは、それぞれ異なる温度に設定される。除湿モードにおけるヒータ14の加熱温度は、例えば、180℃まで上げることができる。
【0074】
カール矯正モードにおけるヒータ14の加熱温度は、積載部12に載置されたシートSを第2の面103に圧接した際に、シートSのカールを矯正することができる温度として設定され、収容されるシートSの種別、シート収容装置内の温湿度、および、収容されたシートSのカールの度合いに応じて設定することができる。例えば、シート収容装置SH1に、一方の面に一度画像が定着されたシートSである、いわゆる裏紙が収容される場合には、ヒータ14の加熱でトナーが溶解することによるシートS間の貼り付きを防止するために、積載部12に載置されたシートSの温度がトナーの融点よりも低い温度となるように、ヒータ14の温度を設定することができる。カール矯正モードにおいては、積載部12に載置されたシートSの温度が60℃以下となるように、ヒータ14の加熱温度を設定することが好ましい。
<カール矯正動作1>
次に、シート収容装置SH1におけるカール矯正動作について説明する。
【0075】
カール矯正動作は、第3の位置を超えて積載部12を上方に移動させることで、言い換えると、給紙位置を超えて積載部12に載置されたシートSのうち最上面のシートSを上方に移動させることで、積載部12に載置されたシートSを第1の面121と第2の面103とで押圧し、シートSに形成されたカールを矯正するものである。カール矯正動作は、例えば、シート収容装置SH1にシートSの収容が完了した際に、開始することができる。また、画像形成装置GS1本体に備えられた操作パネル93、又は不図示のパソコン等の外部機器を用いて、ユーザがカール矯正動作の開始を指示することで開始してもよい。なお、カール矯正動作が作動しておらず通常の給紙を行う状態では、積載部12が第3の位置にて停止することで、送出装置11によって積載部12に載置されたシートSが送出可能となる。以下に、図7を参照して、シート収容装置SH1に収容されるシートSの種別が裏紙に設定された場合の動作であるカール矯正動作1を例に、説明する。
【0076】
制御部は、カール矯正動作1に際して、収容部10へのシートSの収容が完了したか否かを判定する(ステップS1)。収容部10へのシートSの収容が完了した場合(ステップS1でYES)、シート収容装置SH1に収容されるシートSの種別が裏紙に設定されているか否かを判定する(ステップS2)。ステップS1でNOの場合には、カール矯正動作1を終了する。
【0077】
ここで、ステップS1の判定に関して、例えば、開閉部102に設けられた不図示のセンサが、開閉部102が開かれたあと再び閉められたことを検知し、積載部12に設けられた不図示の光電センサがシートSを検知した場合に、制御部は、収容部10へのシートSの収容が完了したとみなすことができる。なお、収容部10へのシートSの収容が完了したことを検知する方法としては、公知の方法を使用することができる。例えば、シート収容装置SH1がシート収納部300に備えられる場合には、画像形成装置GS1に給紙トレイ301a等がセットされたことを検知してもよい。
【0078】
次に、制御部は、ステップS2でYESの場合、積載部12を第2の位置から第1の位置に移動させるように積載部移動装置13を制御するとともに、加熱手段の動作モードをカール矯正モードにし、タイマー92のカウントを開始する(ステップS3)。ステップS2でNOの場合、カール矯正動作1を終了する。
【0079】
ここで、メモリには、積載部12が第1の位置への移動を開始した時刻から、積載部12に載置されたシートSが第2の面103に圧接されることでシートSに形成されたカールが矯正されるまでの時間である所定の時間が記憶されている。なお、所定の時間は、シートSの種別やシートSの収容枚数等に応じて設定されており、例えば、50枚のシートS(裏紙)が収容される場合には、約5分とすることができる。制御部は、タイマー92のカウント時間が所定の時間に達するまで、タイマー92のカウントを継続するとともに(ステップS4)、タイマー92のカウント時間が所定の時間に達したか否かを判定する(ステップS5)。
【0080】
ステップS3およびステップS4では、積載部12が第1の位置に移動し、設定された所定の時間分、シートSが第2の面103に圧接され、加熱手段によって加熱されることで、シートSに形成されたカールが矯正される。また、制御部は、ステップS3およびステップS4において、ピックアップ部移動手段113を制御することで、図5および図6に示すように、ピックアップ部112を退避させる。
【0081】
制御部は、タイマー92のカウント時間が所定の時間に達した場合には(ステップS5でYES)、積載部12を第1の位置から離間させるように、すなわち、積載部12を下降させるように積載部移動装置13を制御するとともに、加熱手段のカール矯正モードを終了し(ステップS6)、カール矯正動作1を終了する。制御部は、カール矯正動作1が終了した際には、積載部12を第1の位置から第2の位置に移動させるように積載部移動装置13を制御する。
【0082】
このようなカール矯正動作を行うことができるシート収容装置SH1によれば、カールを矯正するための特別な機構を備えることなく、給紙可能位置を超えて積載部12を移動させるという極めてシンプルな構成によって、シートSのカールを矯正することができ、シートSの搬送および給紙に伴うJam(紙詰まり)の発生を防止することができる。
【0083】
また、以上のようなシート収容装置SH1を備えた画像形成装置GS1によれば、カールを矯正するための特別な機構を備えることなく、シートSのカールに起因するJam(紙詰まり)の発生を防止することができる。
【0084】
また、制御部は、カール矯正動作中に画像形成装置GS1への給紙を指示する情報を受信した場合には、カール矯正動作を強制的に終了し、積載部12を第1の位置から第3の位置に移動させるように積載部移動装置13を制御することもできる。このような構成によれば、画像形成装置GS1の生産性を低下させることがない。
【0085】
なお、シート収容装置SH1および画像形成装置GS1は、単なる例示にすぎず、本願発明を何ら限定するものではない。したがって本願発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、図8から図10に示すように、シートSの搬送をガイドするための搬送ガイド15を設け、第1の位置において搬送ガイド15によりシートSの端部を押圧してもよい。このような構成によれば、シートSの送出装置側の端部に発生したカールを矯正することができる。ここでは、搬送ガイド15は第2の面103を有している。なお、開閉部102と搬送ガイド15との両方でシートSを押圧してもよい、すなわち、開閉部102と搬送ガイド15とが第2の面103を有する構成としてもよい。また、搬送ガイド15にヒータ14を設けてもよい。
【0086】
また、図11に示すように、シートSの送出装置側の端部の上方向に圧接部材16を設け、圧接部材16を昇降させることで、シートSを押圧するようにカール矯正動作を行ってもよい。
【0087】
また、画像形成装置GS1側に送出装置11を設け、当該送出装置11が収容部10に収容されたシートSを画像形成装置GS1側に供給できるように、画像形成装置GS1に対してシート収容装置SH1を着脱可能な構成としてもよい。
【0088】
また、図12および図13に示すように、開閉部102と積載部12とに加熱手段を複数設け、カール矯正動作に際して、積載部12に載置されたシートSの端部(縁の部分)に対応する加熱手段のみを作動させてもよい。ここでは、除湿モードでは全てのヒータ14を作動させ、カール矯正モードではカールの発生した端部付近に位置するヒータ14のみを作動させることで、消費電力を削減しつつ、効果的にカールの矯正と収容装置内の除湿とを行うことができる。また、シートSの端部付近にFAN等を設けた場合には、カールの発生した端部付近に集中的に熱量を与えることで、より効果的にシートSのカールを矯正することができる。
【0089】
また、本願発明におけるカール矯正動作について、シート収容装置SH1に収容されるシートSの種別が裏紙に設定された場合の動作であるカール矯正動作1を例に説明したが、これに限定されない。例えば、シート収容装置SH1に裏紙以外のシートSが収容される場合にも行うことができる。また、本願発明は、タンデム方式等のカラーの複写機、モノクロの複写機、プリンタ、FAX、及びこれらの複合機等にも適用可能である。
【符号の説明】
【0090】
GS1 画像形成装置
S シート
40 自動原稿搬送装置
41 原稿給紙台
GRB 原稿レジスト部
42 プラテンローラ
43 原稿排紙台
44 原稿反転搬送部
20 画像読取部
21 第1走査ユニット
22 第2走査ユニット
23 受光部
24 プラテンガラス
300 シート収納部
301a、301b、301c 給紙トレイ
302a、302b、302c 供給ローラ
310 手差供給部
311 手差トレイ
50 画像形成部
51 像担持体
52 帯電装置
53 露光装置
54 現像部
55 転写手段
56 像担担持体クリーニング手段
60 未定着シート搬送装置
70 定着装置
71 加圧ローラ
72 定着ローラ
800 反転搬送部
810 排出部
90 制御部
91 メモリ
92 タイマー
93 操作パネル
SRB シートレジスト部
GRB 原稿レジスト部
SH1 シート収容装置
10 収容部
101 筐体
102 開閉部
103 第2の面
11 送出装置
111 供給部
1111 送出ローラ
1112 分離ローラ
112 ピックアップ部
113 ピックアップ部移動手段
12 積載部
121 第1の面
13 積載部移動手段
131 ワイヤ機構
132 モータ
14 ヒータ
15 搬送ガイド
16 圧接部材
T1 積載部の移動方向
T2 シートの供給方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを収容する収容部と、
前記収容部に収容された前記シートが載置される第1の面を有する積載部と、
前記シートを介して前記第1の面と対向する第2の面を有する対向部と、
前記積載部に積載された前記シートが前記第2の面に圧接する位置である第1の位置と
前記積載部に積載された前記シートが前記第2の面から離隔する位置である第2の位置との間で、前記積載部を移動させる移動部と、を備えるシート収容装置。
【請求項2】
前記収容部に収容された前記シートを加熱する加熱手段を有することを特徴とする請求項1に記載のシート収容装置。
【請求項3】
前記加熱手段は、前記移動部が前記積載部を前記第1の位置に移動させる際に、前記シートを加熱することを特徴とする請求項2に記載のシート収容装置。
【請求項4】
前記収容部は、前記加熱手段を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシート収容装置。
【請求項5】
前記積載部は、前記加熱手段を有することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のシート収容装置。
【請求項6】
前記加熱手段は、動作モードとして、
前記積載部が前記第2の位置にある場合に前記収容部内を加熱し除湿を行う除湿モードと、
前記積載部が前記第1の位置にある場合に前記シートを加熱する加熱モードと、を有しており、
前記加熱モードにおける加熱温度は、前記除湿モードにおける加熱温度より低い温度として設定されていることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のシート収容装置。
【請求項7】
前記第2の面は、前記収容部の内壁であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のシート収容装置。
【請求項8】
前記対向部は、前記シートを出し入れするための開閉部を兼ねていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のシート収容装置。
【請求項9】
外部に前記シートを送出する送出手段を有し、
前記移動部は、前記第1の位置と前記第2の位置の間の位置であって、前記積載部に積載された前記シートの前記送出手段による送出が行われる位置である第3の位置に、前記積載部を移動可能であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のシート収容装置。
【請求項10】
前記収容部は、前記シートの送出をガイドする送出ガイドを備えており、
前記送出ガイドは、前記第2の面を有することを特徴とする請求項9記載のシート収容装置。
【請求項11】
シートに画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のシート収容装置を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
前記収容部に収容される前記シートの種別の設定を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた前記シートの種別が裏紙である場合には、前記シートの収容が完了した後、前記積載部を前記第1の位置に移動させるように前記移動部を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−62148(P2012−62148A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−206605(P2010−206605)
【出願日】平成22年9月15日(2010.9.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】